JP7275021B2 - 清掃シート - Google Patents

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本開示は、清掃シートに関する。
衛生意識の高まりから、使い捨てることが可能な清掃シートが市販されている。また、種々のタイプの清掃シートが開発されている。
例えば、特許文献1には、紙、不織布又はプラスチック樹脂からなり、ハニカム状、格子状等のセル壁で構成された立体状構造体の使い捨て清拭具、具体的には、紙、不織布又はプラスチック樹脂シートを、適宜の間隔で帯状の接着部分を設けて順次接着しながら多数枚積層し、得られた積層体の中心軸線側の端縁を接着した後、該積層体を360度拡げて該積層体の表裏面シートを接合することにより形成される使い捨て清拭具が開示されている。
特開2000-229053号公報
特許文献1に記載の使い捨て清拭具は、複数のシートを適宜の間隔で帯状の接着部分を設けて順次接着しながら多数枚積層することにより得られたものであり、複数のシートのうち、使い捨て清拭具の表面を構成する部分は、被清掃面の清掃に寄与しうるものの、複数のシートのうち、使い捨て清拭具の内部を構成する部分は、被清掃面の清掃に寄与しにくいものであった。
従って、本開示は、非展開状態においてコンパクト性に優れるとともに、展開状態において被清掃面の清掃性に優れる清掃シートを提供することを目的とする。
本開示者らは、固定端部及び展開端部を有する積層構造を有し、展開させて用いられる清掃シートであって、上記積層構造が、お互いに直交する、第1方向と、第2方向と、厚さ方向とを備えているとともに、上記積層構造が、上記厚さ方向に順に配置されている、複数のシート部分を備えており、上記複数のシート部分が、上記固定端部において、固定用連結部により連結されており、上記清掃シートが、上記展開端部を展開させることにより、上記複数のシート部分が順に配置されるように構成されており、上記複数のシート部分の少なくとも一部が、上記固定用連結部と平行な方向における、上記展開端部の伸長長さが、上記固定用連結部と平行な方向における、上記固定端部の長さよりも長くなるように構成されていることを特徴とする清掃シートを見出した。
本開示の清掃シートは、非展開状態においてコンパクト性に優れるとともに、展開状態において被清掃面の清掃性に優れる。
図1は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図2は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図3は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図4は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図5は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図6は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図8は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図9は、第1実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図10は、第2実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図11は、第2実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図12は、第2実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図13は、第3実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図14は、第3実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図15は、第3実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図16は、第4実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図17は、第4実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図18は、第4実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図19は、第4実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図20は、第5実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図21は、第5実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図22は、第5実施形態に従う清掃シート1用のハンディ用清掃具551を説明するための図である。 図23は、第6実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図24は、第6実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図25は、第6実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図26は、第6実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図27は、第7実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図28は、第7実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図29は、第8実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図30は、第8実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図31は、第9実施形態に従う清掃シート1を説明するための図である。 図32は、往復構造を説明するための図である。 図33は、シート部分を説明するための図である。
[定義]
・清掃シートに関する「非展開状態」及び「展開状態」
本明細書では、清掃シートに関する「非展開状態」は、清掃シートが展開していない状態、具体的には、清掃シートが、その積層構造を維持している状態を意味する。
本明細書では、清掃シートに関する「展開状態」は、清掃シートを所定の展開角度まで展開させた状態を意味する。なお、展開角度については後述する。
・「展開角度」
本明細書では、「展開角度」は、展開状態における清掃シートにおいて、清掃シートの積層構造を構成する複数のシート部分のうち、一方の端部のシート部分と、他方の端部のシート部分とが、その他のシート部分を間に挟んで、展開方向に有する角度を意味する。
なお、本開示の清掃シートが、複数の積層構造を備えている場合には、複数の積層構造のそれぞれが、上記展開角度を有する。
・「第1方向」、「第2方向」及び「厚さ方向」、並びに「展開方向」
本明細書では、非展開状態における清掃シートは、「第1方向」、「第2方向」及び「厚さ方向」、並びに「展開方向」を有する。「第1方向」は、第1方向一方向と、第1方向他方向とに区画される。「第2方向」は、第1方向と直交する方向であり、第2方向一方向と、第2方向他方向とに区画される。「展開方向」は、展開方向一方向と、展開方向他方向とに区画される。「厚さ方向」は、積層構造の厚さ方向を意味し、厚さ方向一方向と、厚さ方向他方向とに区画される。
・シート部分に関する「冗長度」
本明細書では、シート部分に関する冗長度は、所定の方向におけるシート部分の実際の長さ(例えば、折返されているシート部分の、折返しを解除した状態における長さ)を、所定の方向におけるシート部分の見かけ長さ(例えば、折返されているシート部分の、折返された状態における長さ)で除した値を意味する。上記所定の方向としては、第1方向に沿う方向、第1方向等が挙げられる。
冗長度を高くすることにより、清掃シートを構成する複数のシート部分の往復構造(往復構造については後述する)の波長、波高等(「波長」及び「波高」については後述する。)が大きくなる傾向があり、そして清掃シートの展開角度(より正確には、シート部分1枚当たりの展開角度)が大きくなる傾向がある。
・「所定の方向に沿う方向」
本明細書では、「所定の方向に沿う方向」とは、所定の方向と、好ましくは45°未満、より好ましくは30°以下、さらに好ましくは20°以下、そしてさらにいっそう好ましくは5°以下の交差角を有する方向を意味する。
なお、本明細書では、「所定の方向と平行(又は並行)な方向」とは、所定の方向との交差角が5°以下である方向を意味する。
上記所定の方向としては、例えば、第1方向、第2方向、厚さ方向、展開方向等が挙げられる。
・清掃シートに関する、「固定端部」、「中央部」及び「展開端部」
本明細書では、清掃シートに関する「固定端部」、「中央部」及び「展開端部」は、清掃シートの積層構造において、清掃シートを、第2方向に区画する用語である。
なお、上記「展開端部」と、「固定端部」とは、第2方向において、被清掃面側の端部領域と、その反対側の端部領域とを意味し、「中央部」は、上記「展開端部」及び「固定端部」の間の領域を意味する。
上記「固定端部」、「中央部」及び「展開端部」は、それぞれ、清掃シートの積層構造(非展開状態における清掃シート)が、第2方向において、好ましくは40%:20%:40%の長さ比、より好ましくは30%:40%:30%の長さ比、そしてさらにいっそう好ましくは20%:60%:20%の長さ比で区画された領域を意味する。
なお、清掃シートの積層構造において、第2方向の長さが一定ではない場合(第1方向の位置が異なる場合に、第2方向の長さが異なる場合)には、上記「固定端部」、「中央部」及び「展開端部」の長さも一定ではない。
・複数のシート部分に関する「往復構造」
本明細書では、「往復構造」は、複数のシート部分の少なくとも一部が採ることができる構造を意味する。上記「往復構造」は、展開状態における清掃シートにおいて、複数のシート部分のうち該当するシート部分の展開端部が、該当するシート部分が延びている方向[例えば、第1方向に沿う方向(好ましくは第1方向と平行な方向)、第2方向に沿う方向(好ましくは第2方向と平行な方向)等]において、該当するシート部分が延びている方向と交差する方向(例えば、展開方向一方向及び展開方向他方向、第2方向一方向及び第2方向他方向、第1方向一方向第1方向他方向等)に往復すること(好ましくは、複数回往復すること)を意味する。
上記往復構造は、シート部分の展開端部側の端縁が波形を形成するものに限定されるものではないが、理解のしやすさの観点から、波長、波高、周期等の文言を用いて説明される場合がある。なお、波長は、シート部分の展開端部側の端縁において、往復構造のあるサイクルの基準点から、往復方向の次のサイクルの基準点までの長さ(例えば、図32に示される、第1サイクル1001の最も展開方向一方向DS1よりの第1部分1005から、第1サイクル1001に隣接する第2サイクル1003の最も展開方向一方向DS1よりの第2部分1007までの距離M)を意味する。また、波高は、往復構造のあるサイクルにおける、シート部分が延びている方向と交差する方向(好ましくは、展開方向DS)の最大長さ(例えば、図32に示される、第1サイクル1001の最大長さN)を意味する。
さらに、上記往復構造において、位相が異なるとは、複数のシート部分(例えば、隣接する2つのシート部分)の間で、往復構造の基準点(例えば、最も展開方向一方向よりの部分)の位置が、シート部分が延びている方向においてずれていることを意味する。
本明細書では、一方のシート部分の往復構造と、他方のシート部分の往復構造とが異なるとは、上述の波長、波高及び位相の少なくとも1つが異なることを意味し、好ましくは位相が異なり、より好ましくは位相及び波長が異なり、そしてさらに好ましくは位相、波長及び波高が異なる。本開示の効果の観点からである。
なお、上記往復構造を構成するシート部分を、「壁面」と称する場合がある。
・複数のシート部分に関する「内方」及び「外方」
本明細書では、複数のシート部分に関する「内方」及び「外方」は、複数のシート部分の相対的な位置を示す用語である。
具体的には、あるシート部分が、他のシート部分よりも内方に配置されていることは、非展開状態における清掃シート(積層構造)において、あるシート部分が、他のシート部分よりも、複数のシート部分の枚数の中心に近いことを意味する。同様に、あるシート部分が、他のシート部分よりも外方に配置されていることは、非展開状態における清掃シート(積層構造)において、あるシート部分が、他のシート部分よりも、複数のシート部分の枚数の中心から遠いことを意味する。
なお、内方及び外方は、展開状態における清掃シートにおいて、第1方向及び第2方向(展開方向)におけるものが存在する。
・複数のシート部分に関する「内面」及び「外面」
本明細書において、複数のシート部分のそれぞれに関する「内面」及び「外面」は、それぞれ、非展開状態における清掃シート(積層構造)において、複数のシート部分の枚数の中心を向く面及びその反対面を意味する。
なお、内面及び外面は、展開状態における清掃シートにおいて、第1方向及び第2方向(展開方向)におけるものが存在する。
・固定用連結部と平行な方向における、展開端部の「伸長長さ」及び固定端部の「長さ」
本明細書において、固定用連結部と平行な方向における、展開端部の「伸長長さ」は、展開端部を伸長させた状態における、展開端部の、固定用連結部と平行な方向の長さを意味する。上述の伸長させた状態には、折り畳まれている展開端部の、折畳みを解除した状態が含まれる。
本明細書において、固定用連結部と平行な方向における、固定端部の「長さ」は、その字句通り、固定端部の、固定用連結部と平行な方向の長さを意味する。
具体的には、本開示は以下の態様に関する。
[態様1]
固定端部及び展開端部を有する積層構造を有し、展開させて用いられる清掃シートであって、
上記積層構造が、お互いに直交する、第1方向と、第2方向と、厚さ方向とを備えているとともに、上記積層構造が、上記厚さ方向に順に配置されている、複数のシート部分を備えており、
上記複数のシート部分が、上記固定端部において、第1方向に沿う方向に延びている固定用連結部により連結されており、
上記清掃シートが、上記展開端部を展開させることにより、上記複数のシート部分が順に配置されるように構成されており、
上記複数のシート部分の少なくとも一部が、上記固定用連結部と平行な方向における、上記展開端部の伸長長さが、上記固定用連結部と平行な方向における、上記固定端部の長さよりも長くなるように構成されている、
ことを特徴とする、上記清掃シート。
上記清掃シートは、所定の積層構造を有し、非展開状態を採ることができる。従って、上記清掃シートは、非展開状態においてコンパクト性に優れ、清掃シートの保管時及び廃棄時にその容積を少なくすることができる。
また、上記清掃シートは、展開状態において、複数のシート部分が順に配置されるように構成されているとともに、上記複数のシート部分の少なくとも一部が、上記固定用連結部と平行な方向における、上記展開端部の伸長長さが、上記固定用連結部と平行な方向における、上記固定端部の長さよりも長くなるように構成される「展開端部伸長長さ構造」を有する。従って、上記清掃シートを用いて被清掃面を清掃すると、上述の「展開端部伸長長さ構造」に起因して、展開状態において順に配置される複数のシート部分が、展開端部のみならず、固定端部及び展開端部の間の中央部も、清掃面として被清掃面を清掃することができ、清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
以上より、上記清掃シートは、非展開状態においてコンパクト性に優れるとともに、展開状態において被清掃面の清掃性に優れる。
なお、上記複数のシート部分が、上記固定用連結部と平行な方向における、上記展開端部の伸長長さが、上記固定用連結部と平行な方向における、上記固定端部の長さよりも長くなるように構成されていない場合、例えば、上記展開端部の伸長長さが、上記固定端部の長さと同一になるように構成されていると、上記中央部が、清掃面として寄与しにくくなる傾向がある。
[態様2]
上記複数のシート部分の少なくとも一部が、上記展開端部において、上記複数のシート部分のうち、隣接するシート部分に展開用連結部により連結されている、態様1に記載の清掃シート。
上記清掃シートは、複数のシート部分の少なくとも一部が、展開端部において、隣接するシート部分に展開用連結部により連結されている。従って、上記清掃シートを用いて被清掃面を清掃すると、順に配置されている複数のシート部分が、倒れにくくなり、新たな清掃面として、被清掃面に順に接しやすくなる。
以上より、上記清掃シートは、展開状態において被清掃面の清掃性に優れる。
[態様3]
上記複数のシートが、n枚のシート部分から構成されており、
上記n枚のシート部分が、第kシート部分と、第(k+1)シート部分と、第(k+2)シート部分とを含み、
第kシート部分及び第(k+1)シート部分が、上記展開用連結部である第k展開用連結部により連結されており、
第(k+1)シート部分及び第(k+2)シート部分が、上記展開用連結部である第(k+1)展開用連結部により連結されており、
第k展開用連結部を構成する複数の第k展開用連結部分の少なくとも一部と、第(k+1)展開用連結部を構成する複数の第(k+1)展開用連結部分の少なくとも一部とが、上記厚さ方向に重複する位置に配置されておらず、
ここで、kは、1~(n-2)の範囲の少なくとも一部の整数である、
態様2に記載の清掃シート。
また、上記清掃シートのn枚のシート部分(複数のシート部分)では、第(k+1)シート部分(kは、1~(n-2)の範囲の少なくとも一部の整数である、以下省略)において、複数の第k展開用連結部分の少なくとも一部と、複数の第(k+1)展開用連結部分の少なくとも一部とが、上記厚さ方向に重複する位置に配置されていない。従って、展開状態における清掃シートにおいて、第(k+1)シート部分が、展開方向一方向及び展開方向他方向に交互に往復する往復構造を形成する。また、上記清掃シートでは、第(k+1)シート部分と、第kシート部分及び第(k+2)シート部分とが、部分的に連結している。
なお、第kシート部分及び第(k+2)シート部分もまた、展開方向一方向及び展開方向他方向に交互に往復する往復構造を形成しやすくなる。
従って、例えば、被清掃面が平面である場合には、第(k+1)シート部分が、その往復構造に起因して、被清掃面に接触した際に不規則に変形し、複数のシート部分のある領域(以下、「第1領域」と称する)を露出させ、当該第1領域が被清掃面に接触し、当該第1領域が被清掃面を清掃することができる。
清掃シートを被清掃面から離間させると、第(k+1)シート部分の往復構造が、その復元力、並びに第(k+1)シート部分が部分的に第kシート部分及び第(k+2)シート部分と連結していることに起因して、清掃シートが、元の形状に戻ることができる(以下、清掃シートが元の形状に戻ることを「形状回復性」と称する場合がある)。
次いで、清掃シートの同じ面を被清掃面に再度接触させると、第(k+1)シート部分が不規則に変形し、第1領域と異なる領域(以下、「第2領域」と称する)を露出させ、当該第2領域が被清掃面に接触し、当該第2領域が被清掃面を清掃することができる。
このように、上記清掃シートは、清掃シートを被清掃面に接触させる、次いで離間させる運動を繰り返す場合であっても、第(k+1)シート部分の新たな領域を露出させ、当該新たな領域を用いて被清掃面を清掃することができるので、清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる(以下、清掃シートが、複数のシート部分の新たな領域を露出させることを、「新領域露出性」と称する場合がある)。
また、上記清掃シートを、被清掃面に接触させながら、清掃シートを左右に動かした場合であっても、第(k+1)シート部分が新領域露出性を発揮し、被清掃面を清掃することができる。
また、被清掃面が立体面(例えば、凹凸面)である場合にも、清掃シートを、被清掃面に接触させた際に、第(k+1)シート部分が、被清掃面の立体面の形状に追従することができるとともに、清掃シートを動かした際に、清掃シートが、その柔らかさ及び形状回復性を発揮して被清掃面の形状に追従することができる。また、上記清掃シートは、清掃シートを動かす際に、新領域露出性を発揮し、新たな領域を用いて、被清掃面を清掃することができる。
以上より、上記清掃シートは、非展開状態においてコンパクト性に優れるとともに、展開状態において被清掃面の清掃性に優れる。
[態様4]
第(k+1)シート部分が、第2方向に沿う方向に延びている複数の折返し部により、第1方向に沿う方向に交互に折返されている、態様3に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、第(k+1)シート部分が折返されている、すなわち、第(k+1)シート部分が折返し構造を有しているため、第(k+1)シート部分の往復構造の波高を大きくすることができるとともに、清掃シートの展開状態において、第(k+1)シート部分を、展開方向に大きく展開させることができ、少ない枚数のシート部分で、清掃シートの展開角度をより大きくすることができ、そして上記新領域露出性を高くすることができ、ひいては、展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様5]
第(k+1)シート部分が、上記厚さ方向の一方向に突出する、複数の第1頂部であって、それらのそれぞれが第1頂面を備えているものと、上記厚さ方向の他方向に突出する複数の第2頂部であって、それらのそれぞれが第2頂面を備えているものとを備えており、複数の第k展開用連結部分及び複数の第(k+1)展開用連結部分が、それぞれ、第1頂面及び第2頂面に配置されている、態様3又は4に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、複数の第k展開用連結部分及び複数の第(k+1)展開用連結部分が、それぞれ、第1頂面及び第2頂面に配置されているので、清掃シートの展開状態において、第(k+1)シート部分の往復構造の波高を大きくすることができるとともに、複数のシート部分を、展開方向に大きく展開させることができ、少ない枚数のシート部分で、展開角度をより大きくすることができ、そして上記新領域露出性を高くすることができ、ひいては、展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様6]
平面視において、上記複数の第1頂面の総面積が、第(k+1)シート部分の面積の50%以上且つ100%以下である、態様5に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、厚さ方向における平面視において、第1頂面の総面積が所定の範囲内にあるため、第k展開用連結部を第1頂面に配置する自由度が高くなるとともに、第(k+1)シート部分の冗長度が大きくなるため、第(k+1)シート部分の往復構造の波高、並びに清掃シートの展開角度を大きくすることができ、上記新領域露出性を高くすることができる。
また、第k展開用連結部が接着剤による接着部である場合には、接着剤の移動、位置ずれ等により、第1頂面以外のところに接着剤が存在しにくくなる。
[態様7]
平面視において、上記複数の第2頂面の総面積が、第(k+1)シート部分の面積の50%以上且つ100%以下である、態様5又は6に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、厚さ方向における平面視において、第2頂面の総面積が所定の範囲内にあるため、第(k+1)展開用連結部を第2頂面に配置する自由度が高くなるとともに、第(k+1)シート部分の冗長度が大きくなるため、第(k+1)シート部分の往復構造の波高、並びに清掃シートの展開角度を大きくすることができ、上記新領域露出性を高くすることができる。
また、第(k+1)展開用連結部が接着剤による接着部である場合には、接着剤の移動、位置ずれ等により、第2頂面以外のところに接着剤が存在しにくくなる。
[態様8]
上記清掃シートが、複数の第k展開用連結部分の少なくとも一部から上記固定端部に向かって連続的又は間欠的に延びている、第kシート部分及び第(k+1)シート部分を連結する第k補助連結部分をさらに備えている、態様3~7のいずれか一項に記載の清掃シート。
上記清掃シートは、所定の第k補助連結部分を備えているため、第kシート部分と、第(k+1)シート部分との間に、第k補助連結部分を伴って形成される往復構造を保持しやすくなる。また、上記清掃シートでは、使用に伴い、第k展開用連結部の連結が解除された場合であっても、第k補助連結部分が、第kシート部分及び第(k+1)シート部分の往復構造を保持することができ、上記新領域露出性を維持することができる。従って、展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様9]
上記積層構造が、上記厚さ方向の両端に配置された、一対のベースシート部分をさらに含み、
上記複数のシート部分が、上記一対のベースシート部分の間で、第1方向に並んで配置されており、
上記複数のシート部分のそれぞれが、複数の折返し部により、第1方向を構成する第1方向一方向と、第1方向他方向とに交互に折返されている蛇腹構造を有する蛇腹構造シートであるとともに、上記蛇腹構造を形成する両端のシート領域が、上記一対のベースシート部分に連結されている、態様1又は2に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、複数のシート部分が、所定の蛇腹構造を有する蛇腹構造シートである。従って、蛇腹構造シートが、(i)その面積を、蛇腹構造を有しないシートよりも大きくすることができ、(ii)清掃シートを第1方向に動かしながら被清掃面を清掃する場合に、複数のシートが第1方向に倒れることを抑制することができ、(iii)清掃シートを第2方向に動かしながら被清掃面を清掃する場合に、蛇腹構造シートを構成するシート部分の中で、あるシート部分が、被清掃面を清掃して汚れが付着した場合であっても、あるシート部分に隣接する隣接シート部分が被清掃面を清掃することができる。
以上より、清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様10]
上記複数のシート部分の少なくとも一部が、上記複数の折返し部の少なくとも一部で、上記複数のシート部分のうち、第1方向に隣接するシート部分の上記複数の折返し部の少なくとも一部に連結されている、態様9に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、蛇腹構造シートである複数のシート部分の少なくとも一部が、複数の折返し部の少なくとも一部で、上記複数のシート部分のうち、第1方向に隣接するシートに連結されている。従って、清掃シートを第1方向に動かしながら被清掃面を清掃する場合に、上記複数のシート部分が、複数のシートが第1方向に倒れることを抑制することができ、ひいては、清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様11]
固定端部及び展開端部を有する積層構造を有し、展開させて用いられる清掃シートであって、
上記積層構造が、お互いに直交する、第1方向と、第2方向と、厚さ方向とを備えているとともに、上記積層構造が、第1方向に順に配置されている、複数のシート部分を備えており、
上記複数のシート部分が、上記固定端部において、第1方向に沿う方向に延びている固定用連結部により連結されており、
上記清掃シートが、上記展開端部を展開させることにより、上記複数のシート部分が順に配置されるように構成されている、
ことを特徴とする、上記清掃シート。
上記清掃シートは、所定の積層構造を有し、非展開状態を採ることができる。従って、上記清掃シートは、非展開状態においてコンパクト性に優れ、清掃シートの保管時及び廃棄時にその容積を少なくすることができる。
また、上記清掃シートは、展開方向に展開させることにより、展開状態を採ることができるとともに、当該展開状態において、複数のシート部分が順に配置されるように構成されている。従って、上記清掃シートを用いて被清掃面を清掃すると、順に配置されている複数のシート部分が、新たな清掃面として、被清掃面に順に接していき、被清掃面を清掃することができ、清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
以上より、上記清掃シートは、非展開状態においてコンパクト性に優れるとともに、展開状態において被清掃面の清掃性に優れる。
[態様12]
上記複数のシート部分の少なくとも一部が、上記展開端部において、上記複数のシート部分のうち、隣接するシート部分に展開用連結部により連結されている、態様11に記載の清掃シート。
上記清掃シートは、複数のシート部分の少なくとも一部が、展開端部において、隣接するシート部分に展開用連結部により連結されている。従って、上記清掃シートを用いて被清掃面を清掃すると、順に配置されている複数のシート部分が、倒れにくくなり、新たな清掃面として、被清掃面に順に接しやすくなる。
以上より、上記清掃シートは、展開状態において被清掃面の清掃性に優れる。
[態様13]
上記清掃シートが、上記複数のシート部分を構成する、積層された複数のシート状部材と、上記積層された複数のシート状部材の中央に配置された上記固定用連結部とを備えており、上記清掃シートが、上記固定用連結部のところで折り畳まれている、態様1~12のいずれか一項に記載の清掃シート。
上記清掃シートは、所定の構造を有するため、清掃シートが展開状態を保持しやすく、ひいては展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様14]
上記複数のシート部分の少なくとも一部が、熱融着性繊維を含み、上記固定用連結部が、融着部である、態様1~13のいずれか一項に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、固定用連結部が融着部であるため、清掃シートを、非展開状態から展開状態に展開しやすく、ひいては展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様15]
上記複数のシート部分の少なくとも一部が、保水性繊維を含み、上記清掃シートが、ウェット型の清掃シートである、態様1~14のいずれか一項に記載の清掃シート。
上記清掃シートは、ウェット型の清掃シートであるため、清掃シートを使用する際に、往復構造が保持する薬液を、被清掃面に供給し続けることができ、展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様16]
上記清掃シートが、清掃具又は使用者が上記清掃シートを把持するための把持部をさらに備えている、態様1~15のいずれか一項に記載の清掃シート。
上記清掃シートは、清掃具又は使用者が清掃シートを把持するための把持部を備えている。従って、使用者が、清掃具を上記把持部に差し込んで、又は使用者が、身体の一部(例えば、手、脚等)を上記把持部に差し込んで、展開状態を保持しやすくなり、ひいては展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様17]
上記把持部の開口部が、上記複数のシート部分の、上記厚さ方向の両端に配置されたシート部分に配置されている、態様16に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、把持部の開口部が、所定のシート部分に配置されている。従って、使用者が、清掃具を上記把持部に差し込んで、又は使用者が、身体の一部を上記把持部に差し込んで、清掃シートを把持しやすく、ひいては展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様18]
上記清掃シートが、上記複数のシート部分として、ベースシート第1部分と、第1シート部分と、第2シート部分と、第3シート部分と、第4シート部分と、ベースシート第2部分とをその順番で備えており、
第1シート部分、第2シート部分、第3シート部分及び第4シート部分のそれぞれが、上記厚さ方向の一方向に突出する、複数の第1頂部であって、それらのそれぞれが第1頂面を備えているものと、上記厚さ方向の他方向に突出する複数の第2頂部であって、それらのそれぞれが第2頂面を備えているものとを備えており、
複数の第1展開用連結部分及び複数の第2展開用連結部分が、第1頂面及び第2頂面に配置されている、態様1~17のいずれか一項に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、第1シート部分、第2シート部分、第3シート部分及び第4シート部分のそれぞれが、複数の第1頂部と、複数の第2頂部とを備えている。従って、展開状態における清掃シートにおいて、第1シート部分、第2シート部分、第3シート部分及び第4シート部分のそれぞれの往復構造の波高を大きくすることができるとともに、第1シート部分~第4シート部分を、展開方向に大きく展開させることができる。その結果、展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
[態様19]
第2シート部分に配置された複数の第1頂部及び複数の第2頂部のそれぞれが、第1シート部分に配置された複数の第1頂部及び複数の第2頂部のそれぞれよりも小さく、そして第3シート部分に配置された複数の第1頂部及び複数の第2頂部のそれぞれが、第4シート部分に配置された複数の第1頂部及び複数の第2頂部のそれぞれよりも小さい、態様18に記載の清掃シート。
上記清掃シートでは、展開状態における清掃シートにおいて、第1シート部分及び第4シート部分が、相対的に大きな波高を有する往復構造を形成し、第2シート部分及び第3シート部分が、相対的に小さな波高を有する往復構造を形成する。相対的に小さな波高を有する往復構造は、複雑な形状を有する被清掃物の細部に入り込み、被清掃物の細部の被清掃面を清浄化するとともに、被清掃物に付着していた微細なゴミを取り込むことができ、そして被清掃物に接触して変形した場合であっても元の形状に復元しやすい。また、相対的に大きな波高を有する往復構造が、被清掃物の大きな被清掃面を清浄化するとともに、内方に存在する、相対的に小さな波高を有する往復構造が取り残したゴミを取り込むことができる。
本開示の清掃シートについて、以下、詳細に説明する。
<<第1実施形態>>
図1~図9は、本開示の実施形態の1つ(以下、「第1実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図1は、ハンディ用清掃具251に取り付けられた、展開状態における清掃シート1の正面、底面及び右側面側の斜視図である。図2は、ハンディ用清掃具251に取り付けられた、展開状態における清掃シート1の背面、底面及び左側面側の斜視図である。図3及び図4は、それぞれ、ハンディ用清掃具251に取り付けられた、展開状態における清掃シート1の正面図及び背面図である。図5は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図6は、第2シート部分31を説明するための図である。図7は、第1シート部分21を説明するための図である。図8は、非展開状態における清掃シート1の左側面図である。図9は、清掃シート1の製造方法を説明するための図である。
なお、展開状態における清掃シート1では、厚さ方向一方向T1の下手、厚さ方向他方向T2の下手、第1方向一方向D11の下手、及び第1方向他方向D12の下手から清掃シート1を観察した状態を、それぞれ、正面、背面、平面及び底面として取り扱う。
また、非展開状態における清掃シート1では、ベースシート第1部分13aの側を正面とし、ベースシート第2部分13b側を背面とする以外は、展開状態における清掃シート1と同様である。
第1実施形態に従う清掃シート1は、展開方向DSに展開し、ハンディ用清掃具251に取り付けられて用いられる清掃シートである。また、第1実施形態に従う清掃シート1は、薬液を含む、ウェット型の清掃シートである。第1実施形態に従う清掃シート1は、非展開状態と、展開状態とを形成することができ、具体的には、展開状態における、単一の清掃シート部分19と、非展開状態における、単一の積層構造17とを形成することができる。また、第1実施形態に従う清掃シート1では、展開状態において、清掃シート部分19が、約180°の展開角度を有する。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)は、お互いに直交する、第1方向D1と、第2方向D2と、厚さ方向Tとを備えている。第2方向D2は、平面視において展開方向DSと一致する。第1方向D1は、お互いに反対方向である第1方向一方向D11と、第1方向他方向D12とに区画され、第2方向D2は、お互いに反対方向である第2方向一方向D21と、第2方向他方向D22とに区画され、厚さ方向Tは、お互いに反対方向である厚さ方向一方向T1と、厚さ方向他方向T2とに区画される。展開方向DSは、お互いに反対方向である展開方向一方向DS1と、展開方向他方向DS2とに区画される。
なお、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)は、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)と、後述する、ベースシート第2部分13bが同一の方向を有するように、第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。
積層構造17では、複数のシート部分は、厚さ方向一方向T1において、順番に、ベースシート第1部分13a、第1シート部分21、第2シート部分31、第3シート部分51、第4シート部分61、及びベースシート第2部分13bから構成されている。ベースシート第1部分13aは、第1シート部分21と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第1部分11aを備えている。また、ベースシート第2部分13bは、第4シート部分61と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第2部分11bを備えている。
非展開状態において、積層構造17は、固定端部3及び展開端部5を有し、固定端部3及び展開端部5のそれぞれは、第1方向D1と平行な方向に延びており、固定端部3及び展開端部5は、中央部7を間に挟んで、第2方向D2に離間して配置されている。
非展開状態における清掃シート1(図5を参照)は、固定端部3を軸として、展開端部5を展開方向DSに展開することにより、展開状態における清掃シート1(図1~図4を参照)が形成され、展開状態における清掃シート1が、被清掃面の清掃に用いられる。
なお、第1シート部分21、第2シート部分31、第3シート部分51及び第4シート部分61のそれぞれでは、後述の固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さが、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長い。
把持部形成用シート第1部分11a、第1シート部分21、第2シート部分31、第3シート部分51、第4シート部分61、及び把持部形成用シート第2部分11bのそれぞれは、熱融着性繊維と、保水性繊維とを含むスパンレース不織布から構成されており、薬液を含んでいる。また、ベースシート第1部分13a及びベースシート第2部分13bは、熱融着性繊維からなるスパンボンド不織布から構成されている。
図6に示されるように、第2シート部分31は、第2方向D2に延びている複数の折返し部(符号を付していない)により、第1方向D1に交互に折返されており、厚さ方向一方向T1に突出する、複数の第2シート部分第1頂部33であって、それらのそれぞれが第2シート部分第1頂面33aを備えているものと、厚さ方向他方向T2に突出する複数の第2シート部分第2頂部35であって、それらのそれぞれが第2シート部分第2頂面35aを備えているものとを備えている。
換言すると、第2シート部分31は、厚さ方向一方向T1に突出する、複数のΩ1構造と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数のΩ2構造、具体的には、厚さ方向一方向T1に突出する、複数の第2Ω1構造37と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数の第2Ω2構造39とを有しており、複数の第2Ω1構造37は、第1方向D1に連続しており、複数の第2Ω2構造39は、第1方向D1に連続している。また、複数の第2Ω1構造37のそれぞれと、複数の第2Ω2構造39のそれぞれとは、向きは逆であるが同一の形状(第2Ω1構造37を基準とすると、「第2Ω2構造39=第2Ω1構造37」となる。)を有し、第1方向D1に交互に配置されている。
具体的には、複数の第2Ω1構造37のそれぞれは、第2シート部分第1頂面33aと、第2シート部分第1頂面33aの両端から延びている、一対の第1壁部41と、一対の第1壁部41の端縁から延びている、一対の第1底部43とを備えて。また、複数の第2Ω2構造39のそれぞれは、第2シート部分第2頂面35aと、第2シート部分第2頂面35aの両端から延びている、一対の第2壁部45と、一対の第2壁部45の端縁から延びている、一対の第2底部47とを備えている。
複数の第2Ω1構造37のそれぞれにおける一対の第1底部43は、第2Ω2構造39の第2シート部分第2頂面35aを構成し、そして複数の第2Ω2構造39のそれぞれにおける一対の第2底部47は、第2Ω1構造37の第2シート部分第1頂面33aを構成する。
第2Ω1構造37のそれぞれにおいて、第2シート部分第1頂面33aと、一対の第1壁部41のそれぞれと、一対の第1底部43のそれぞれとは、2:1:1の長さ比(第1方向D1における長さ比)を有している。従って、平面視(第2シート部分第1頂面33a側からの平面視)において、第2シート部分第1頂面33aの総面積は、第2シート部分31の面積の略100%である。
また、第2Ω2構造39のそれぞれにおいて、第2シート部分第2頂面35aと、一対の第2壁部45のそれぞれと、一対の第2底部47のそれぞれとは、2:1:1の長さ比(第1方向D1における長さ比)を有している。従って、平面視(第2シート部分第2頂面35a側からの平面視)において、第2シート部分第2頂面35aの総面積は、第2シート部分31の面積の略100%である。また、第2シート部分31の冗長度は、3.0である。
第2シート部分31は、上述の複数の折返し部(複数の第2Ω1構造37及び複数の第2Ω2構造39)を有するとともに、上記折返し部(複数の第2Ω1構造37及び複数の第2Ω2構造39)を有した状態で、固定端部3において、固定用連結部71により連結されている。従って、第2シート部分31は、固定端部3において、折返し部(複数の第2Ω1構造37及び複数の第2Ω2構造39)を開放しえないが、展開端部5では、折返し部(複数の第2Ω1構造37及び複数の第2Ω2構造39)を開放することができる。それにより、第2シート部分31では、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さが、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長くなる。
図8に示されるように、第3シート部分51は、厚さ方向一方向T1に突出する、複数のΩ1構造と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数のΩ2構造、具体的には、厚さ方向一方向T1に突出する、複数の第3Ω1構造53と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数の第3Ω2構造55とを有しており、複数の第3Ω1構造53は、第1方向D1に連続しており、複数の第3Ω2構造55は、第1方向D1に連続している。
また、複数の第3Ω1構造53のそれぞれと、複数の第3Ω2構造55のそれぞれとは、それぞれ、第2シート部分31における、複数の第2Ω1構造37のそれぞれと、複数の第2Ω2構造39のそれぞれと同一の形状(第2Ω1構造37を基準とすると、「第3Ω1構造53=第3Ω2構造55=第2Ω1構造37」となる。)を有するが、複数の第3Ω1構造53のそれぞれは、複数の第2Ω2構造39のそれぞれと向かい合うように、特に、厚さ方向Tに一致するように配置されている。
第3シート部分51では、第2シート部分31と同様の理由により、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さが、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長くなる。
図7に示されるように、第1シート部分21は、厚さ方向一方向T1に突出する、複数のΩ1構造と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数のΩ2構造、具体的には、厚さ方向一方向T1に突出する、複数の第1Ω1構造23と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数の第1Ω2構造25とを有しており、複数の第1Ω1構造23は、第1方向D1に連続しており、複数の第1Ω2構造25は、第1方向D1に連続している。
複数の第1Ω1構造23のそれぞれと、複数の第1Ω2構造25のそれぞれとは、向きは逆であるが同一の形状を有し、第1方向D1に交互に配置されている。また、複数の第1Ω1構造23のそれぞれと、複数の第1Ω2構造25のそれぞれとは、それぞれ、第2シート部分31における、複数の第2Ω1構造37のそれぞれと、複数の第2Ω2構造39のそれぞれよりも大きく且つ相似形(第2Ω1構造37を基準とすると、「第1Ω1構造23=第1Ω2構造25>第2Ω1構造37」となる。)を有する。
第1シート部分21では、第2シート部分31と同様の理由により、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さが、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長くなる。
図8に示されるように、第4シート部分61は、厚さ方向一方向T1に突出する、複数のΩ1構造と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数のΩ2構造、具体的には、厚さ方向一方向T1に突出する、複数の第4Ω1構造63と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数の第4Ω2構造65とを有しており、複数の第4Ω1構造63は、第1方向D1に連続しており、複数の第4Ω2構造65は、第1方向D1に連続している。
複数の第4Ω1構造63のそれぞれと、複数の第4Ω2構造65のそれぞれとは、それぞれ、第1シート部分21における、複数の第1Ω1構造23のそれぞれと、複数の第1Ω2構造25のそれぞれと同一の形状を有する(第2Ω1構造37を基準とすると、「第4Ω1構造63=第4Ω2構造65>第2Ω1構造37」となる。)が、複数の第4Ω1構造63のそれぞれは、複数の第1Ω2構造25のそれぞれと向かい合うように、特に、厚さ方向Tに一致するように配置されている。
第4シート部分61では、第2シート部分31と同様の理由により、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さが、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長くなる。
積層構造17は、固定端部3において、把持部形成用シート第1部分11aから把持部形成用シート第2部分11bまでを融着することにより形成された融着部からなる固定用連結部71を備えている。固定用連結部71は、第1方向D1と平行に延びており、把持部形成用シート第1部分11aから把持部形成用シート第2部分11bまでを連結している。
積層構造17は、展開端部5において、接着剤により構成された展開用連結部73により連結されている。展開用連結部73は、第1シート部分21及び第2シート部分31を連結する第1展開用連結部75と、第2シート部分31及び第3シート部分51を連結する第2展開用連結部77と、第3シート部分51及び第4シート部分61を連結する第3展開用連結部79と、第4シート部分61及びベースシート第2部分13bを連結する第4展開用連結部81と、ベースシート第1部分13a及び第1シート部分21を連結する第5展開用連結部83とを備えている。
第1シート部分21及び第2シート部分31を連結する第1展開用連結部75は、第2シート部分31の複数の第2Ω1構造37のそれぞれの第2シート部分第1頂面33aの中央(第1方向D1の中央)に配置された6個の第1展開用連結部分75aを備えている。なお、6個の第1展開用連結部分75aには、第1シート部分21の第1方向D1の両端に配置された2個の第1展開用連結部分75aも含まれる。
第2シート部分31及び第3シート部分51を連結する第2展開用連結部77は、第2シート部分31の複数の第2Ω2構造39のそれぞれの第2シート部分第2頂面35aの中央(第1方向D1の中央)に配置された5個の第2展開用連結部分77aを備えている。複数の第2Ω2構造39のそれぞれと、複数の第3Ω1構造53のそれぞれとは、厚さ方向Tに一致するように配置されているので、第2展開用連結部分77aは、複数の第3Ω1構造53のそれぞれの第3シート部分第1頂面57aの中央(第1方向D1の中央)に配置されているともいえる。
6個の第1展開用連結部分75aと、5個の第2展開用連結部分77aとは、厚さ方向Tに重複しないように、第1方向D1に離間して配置されている。6個の第1展開用連結部分75aと、5個の第2展開用連結部分77aとは、第2Ω1構造37の第1方向D1の長さ(=第2Ω2構造39の第1方向D1の長さ)の半分だけ、第1方向D1に離間して配置されている。
第3シート部分51及び第4シート部分61を連結する第3展開用連結部79は、第3シート部分51の複数の第3Ω2構造55のそれぞれの第3シート部分第2頂面(符号を付していない)の中央(第1方向D1の中央)に配置された6個の第3展開用連結部分79aを備えている。なお、6個の第3展開用連結部分79aには、第3シート部分51の第1方向D1の両端に配置された2個の第3展開用連結部分79aが含まれる。第3展開用連結部79の6個の第3展開用連結部分79aは、第1展開用連結部75の6個の第1展開用連結部分75aと、厚さ方向Tに重複するように配置されている。
従って、第3展開用連結部79の6個の第3展開用連結部分79aは、第2展開用連結部77の5個の第2展開用連結部分77aと、第3Ω1構造53の第1方向D1の長さ(=第3Ω2構造55の第1方向D1の長さ)の半分だけ、第1方向D1に離間して配置されている。第3展開用連結部79の6個の第3展開用連結部分79aは、第2展開用連結部77の5個の第2展開用連結部分77aと、厚さ方向Tに重複しないように配置されている。
第4シート部分61及びベースシート第2部分13bを連結する第4展開用連結部81は、第4シート部分61の複数の第4Ω2構造65のそれぞれの第4シート部分第2頂面67aの中央(第1方向D1の中央)に配置された5個の第4展開用連結部分81aを備えている。なお、5個の第4展開用連結部分81aには、第4シート部分61の第1方向D1の両端に配置された2個の第4展開用連結部分81aが含まれる。第4展開用連結部81の5個の第4展開用連結部分81aは、第4シート部分61の第1方向D1の両端に配置された2個の第4展開用連結部分81aを除いて、第3展開用連結部79の6個の第3展開用連結部分79aと、厚さ方向Tに重複しないように配置されている。
ベースシート第1部分13a及び第1シート部分21とを連結する第5展開用連結部83は、第1シート部分21の複数の第1Ω1構造23のそれぞれの第1シート部分第1頂面27aの中央(第1方向D1の中央)に配置された5個の第5展開用連結部分83aを備えている。なお、5個の第5展開用連結部分83aには、第1シート部分21の第1方向D1の両端に配置された2個の第5展開用連結部分83aが含まれる。第4展開用連結部81の5個の第4展開用連結部分81aは、第5展開用連結部83の5個の第5展開用連結部分83aと、厚さ方向Tに重複するように配置されている。第5展開用連結部83の5個の第5展開用連結部分83aは、第1シート部分21の第1方向D1の両端に配置された2個の第5展開用連結部分83aを除き、第1展開用連結部75の6個の第1展開用連結部分75aと、厚さ方向Tに重複しないように配置されている。
なお、ベースシート第1部分13a及び把持部形成用シート第1部分11aと、ベースシート第2部分13b及び把持部形成用シート第2部分11bとには、ハンディ用清掃具251を把持させるための把持部91を形成するように把持部用融着部15が形成されている。把持部用融着部15は、公知の部分であるため説明を省略する。
図5に示されるように、非展開状態における清掃シート1は、ベースシート第1部分13a及びベースシート第2部分13bを、複数のシート部分(すなわち、第1シート部分21、第2シート部分31、第3シート部分51及び第4シート部分61)よりも、第1方向他方向D12側(把持部91側)に長く構成させることにより形成された、一対の展開用把持部85を備えている。一対の展開用把持部85(ベースシート第1部分13a及びベースシート第2部分13b)は、厚さ方向Tに所定距離dだけ離間しているので、使用者が、一対の展開用把持部85を把持して、清掃シート1を展開させやすい。
非展開状態における清掃シート1の一対の展開用把持部85を把持し、ベースシート第1部分13aをベースシート第2部分13bから遠ざかるように展開方向DSに展開させると、ベースシート第1部分13aに連結している第1シート部分21、第2シート部分31、第3シート部分51、第4シート部分61、及びベースシート第2部分13bが順に展開方向DSに展開する。
次いで、展開状態における清掃シート1では、上記展開に伴い、第1シート部分21は、複数のΩ構造を有することに加え、第1シート部分21が、第1展開用連結部分75aのところで、展開方向一方向DS1又は展開方向他方向DS2に引っ張られることになる。従って、第1方向一方向D11(第1方向他方向D12)において、第1シート部分21の展開端部5が、展開方向一方向DS1及び展開方向他方向DS2に交互に往復する第1往復構造93を有する。
同様に、展開状態における清掃シート1では、第2シート部分31、第3シート部分51及び第4シート部分61が、それぞれ、第1方向一方向D11(第1方向他方向D12)において、第2シート部分31、第3シート部分51及び第4シート部分61の展開端部5が、展開方向一方向DS1及び展開方向他方向DS2に交互に往復する、第2往復構造95、第3往復構造97及び第4往復構造99を有する。
第2シート部分31及び第3シート部分51が有するΩ構造は、第1シート部分21及び第4シート部分61が有するΩ構造よりも小さいので、第2シート部分31が有する第2往復構造95と、第3シート部分51が有する第3往復構造97とのそれぞれは、第1シート部分21が有する第1往復構造93と、第4シート部分61が有する第4往復構造99とのそれぞれよりも波高が小さくなる傾向がある。
従って、相対的に小さな波高を有する第2往復構造95及び第3往復構造97が、その形状を柔軟に変化させながら、複雑な形状を有する被清掃物の細部に入り込み、第2往復構造95及び第3往復構造97を構成する壁面が被清掃物の細部の被清掃面を清浄化するとともに、被清掃物に付着していた微細なゴミを取り込むことができ、そして被清掃物に接触して変形した場合であっても元の形状に復元しやすい。また、相対的に大きな波高を有する第1往復構造93及び第4往復構造99を構成する壁面が、その形状を柔軟に変化させながら、被清掃物の大きな被清掃面を清浄化するとともに、第2往復構造95及び第3往復構造97が取り残したゴミを取り込むことができる。
第1実施形態に従う清掃シート1は、例えば、以下の通り、製造することができる。
第1不織布201、第2不織布203、ベースシート205、及び把持部形成用シート207をその順番で積層し、積層シート209を形成する。積層シート209の分解斜視図を図9に示す。なお、ベースシート205には、把持部形成用シート207が融着され、それらの間に把持部91が形成されている。
次いで、積層シート209を、第2方向D2の中心を通り、第1方向D1に延びる第1方向中心線CL1に沿って融着させ、融着部211を形成する。次いで、積層シート209を、融着部211のところで折畳み、折り畳まれた積層シート209に、接着剤を用いて第1展開用連結部75~第5展開用連結部83を形成することにより、清掃シート1が形成される。
なお、融着部211が、固定用連結部71を構成する。また、第1不織布201は、融着部211(固定用連結部71)を間に挟んで、第2シート部分31及び第3シート部分51を構成する。第2不織布203は、融着部211(固定用連結部71)を間に挟んで、第1シート部分21及び第4シート部分61を構成する。ベースシート205は、融着部211(固定用連結部71)を間に挟んで、ベースシート第1部分13a及びベースシート第2部分13bを構成する。把持部形成用シート207は、融着部211(固定用連結部71)を間に挟んで、把持部形成用シート第1部分11a及び把持部形成用シート第2部分11bを構成する。
<<第2実施形態>>
図10~図12は、本開示の別の実施形態(以下、「第2実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図10は、展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図11は、非展開状態における清掃シート1の左側面図であり、第1実施形態に従う、非展開状態における清掃シート1の左側面図に相当する。図12は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。
第2実施形態に従う清掃シート1は、展開方向DSに展開し、ハンディ用清掃具251(第1実施形態を参照)に取り付けられて用いられる清掃シートである。また、第2実施形態に従う清掃シート1は、薬液を含む、ウェット型の清掃シートである。第2実施形態に従う清掃シート1は、非展開状態と、展開状態とを形成することができ、具体的には、展開状態における、単一の清掃シート部分19と、非展開状態における、単一の積層構造17とを形成することができる。また、第2実施形態に従う清掃シート1は、展開状態において、約180°の展開角度を有する。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)及び展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)は、お互いに直交する、第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。非展開状態における清掃シート1(積層構造17)及び展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)における第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSは、第1実施形態のものと同様である。
第2実施形態に従う清掃シート1は、非展開状態において、ベースシート第1部分13a、第1シート部分101~第18シート部分135、及びベースシート第2部分13bの計20のシート部分が積層された積層構造17を有している。なお、図10では、角度の関係上、第2シート部分及び第4シート部分が図示されていない。また、図11では、説明の簡略化のため、第1シート部分101、第2シート部分103及び第3シート部分105、並びに第16シート部分131、第17シート部分133及び第18シート部分135が示されているが、第4シート部分~第15シート部分129は、省略されている。
第1シート部分101~第18シート部分135は、第1方向D1に折返されていない。
図12に示されるように、第1シート部分101~第18シート部分135のそれぞれは、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)において、展開端部5の伸長長さL1と、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さL2とを有し、展開端部5の伸長長さL1が、固定端部3の長さL2よりも長くなるように構成されている。
また、ベースシート第1部分13a及びベースシート第2部分13bのそれぞれも、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さ(図示せず)が、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長く(図示せず)なるように構成されている。
ベースシート第1部分13aは、第1シート部分101と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第1部分11aを備えている。また、ベースシート第2部分13bは、第18シート部分135と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第2部分11bを備えている。
また、非展開状態における清掃シート1は、ベースシート第1部分13a及びベースシート第2部分13bを、複数のシート部分(すなわち、第1シート部分101~第4シート部分107)よりも、第1方向他方向D12側(把持部91側)に長く構成させることにより形成された、一対の展開用把持部85を備えている。一対の展開用把持部85は、厚さ方向Tに所定距離dだけ離間しているので、使用者が、一対の展開用把持部85を把持して、清掃シート1を展開させやすい。
積層構造17は、展開端部5において、接着剤により構成された展開用連結部73により連結されている。
第2実施形態に従う清掃シート1では、積層構造17を形成する複数のシート部分の枚数が多いため、文字式を利用すると、清掃シート1は、第nシート部分を含むn枚のシート部分(n=1~18)と、ベースシート第1部分13aと、ベースシート第2部分13bとを備えている。
展開用連結部73は、第nシート部分及び第(n+1)シート部分を連結する第n展開用連結部(n=1~17)を備えている。なお、図11では、説明の簡略化のため、第1シート部分101及び第2シート部分103を連結する第1展開用連結部141と、第2シート部分103及び第3シート部分105を連結する第2展開用連結部143と、第3シート部分105及び第4シート部分(図示せず)を連結する第3展開用連結部145と、第15シート部分(図示せず)及び第16シート部分131を連結する第15展開用連結部147と、第16シート部分131及び第17シート部分133を連結する第16展開用連結部149と、第17シート部分133及び第18シート部分135を連結する第17展開用連結部151とが示されている。
また、展開用連結部73は、第18シート部分135及びベースシート第2部分13bを連結する第18展開用連結部153と、ベースシート第1部分13a及び第1シート部分101を連結する第19展開用連結部155とを備えている。
第n展開用連結部(n=1~19)は、第1方向D1に間欠的、具体的には、所定距離Lだけ離間して繰り返し配置されている、複数の第n展開用連結部分(n=1~19)を備えている。なお、図11では、説明の簡略化のため、第1展開用連結部分141a~第3展開用連結部分145a、及び第15展開用連結部分147a~第19展開用連結部分155aのみが示されている。
第n展開用連結部(n=1~18)のうち、n=2k-1(k=1~9)の要件を満たすものでは、複数の第n展開用連結部分が、厚さ方向Tに一致するように配置されている。また、第n展開用連結部(n=1~18)のうち、n=2k(k=1~9)の要件を満たすものと、第19展開用連結部155とでは、複数の第n展開用連結部分(n=1~19)が、厚さ方向Tに一致するように配置されている。
また、第n展開用連結部(n=1~18)のうち、n=2k-1(k=1~9)の要件を満たすものと、第n展開用連結部(n=1~18)のうち、n=2k(k=1~9)の要件を満たすもの及び第19展開用連結部155とが、厚さ方向Tに重複しないように、具体的には、第1方向D1に、0.5Lだけ離間して配置されている。
また、清掃シート1は、第n展開用連結部(n=1~19)の複数の第n展開用連結部分(n=1~19)のそれぞれを起点に、展開端部5から中央部7を通って固定端部3を終点とする第n補助連結部分(n=1~19)を備えている。なお、図10では、第n補助連結部分のうち、第16補助連結部分149b及び第18補助連結部分153bが示されている。
図10に示されるように、展開状態における清掃シート1では、第nシート部分(n=1~18)が、展開方向一方向DS1と、展開方向他方向DS2に交互に往復する第n往復構造(n=1~18)を有することになる。なお、図10では、角度の関係上、第n往復構造(n=1~18)のうち、第2シート部分から構成される第2往復構造と、第4シート部分から構成される第4往復構造とが図示されていない。
第2実施形態に従う清掃シート1は、展開状態において、第nシート部分(n=1~18)のそれぞれが、展開方向一方向DS1及び展開方向他方向DS2に交互に往復する第n往復構造(n=1~18)を形成することができる。
なお、第1シート部分101~第18シート部分135のそれぞれは、展開端部5の伸長長さL1が、固定端部3の長さL2よりも長くなるように構成されている。従って、清掃シート1が、非展開状態から展開状態に変形する際に、第1シート部分101~第18シート部分135のそれぞれの展開端部5が、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)に幅入りし、第n往復構造(n=1~18)の振幅を大きくすることができ、第n往復構造(n=1~18)を構成する壁面が、その形状を柔軟に変化させながら、被清掃面を清掃することができる。
また、第2実施形態に従う清掃シート1は、第n補助連結部分(n=1~19)を備えていることから、被清掃面の清掃に伴い、第n展開用連結部(n=1~19)の複数の第n展開用連結部分(n=1~19)が外れた場合であっても、第n補助連結部分(n=1~19)が、第n往復構造(n=1~18)の形状を保持するように機能し、清掃シート1が、清掃性に優れることができる。
第2実施形態に従う清掃シート1は、それ以外の部分については、第1実施形態に従う清掃シート1と同様であるため、説明を省略する。
<<第3実施形態>>
図13~図15は、本開示の別の実施形態(以下、「第3実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図13は、展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図14は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図15は、清掃シート1を、片面清掃型のフロア用清掃具351に取付けた状態を示す図である。
第3実施形態に従う清掃シート1は、展開方向DSに展開し、フロア用清掃具351に取り付けられて用いられる清掃シートである。また、第3実施形態に従う清掃シート1は、薬液を含む、ウェット型の清掃シートである。第3実施形態に従う清掃シート1は、非展開状態と、展開状態とを形成することができ、具体的には、展開状態における、単一の清掃シート部分19と、非展開状態における、単一の積層構造17とを形成することができる。また、第3実施形態に従う清掃シート1は、展開状態において、約180°の展開角度を有する。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)は、お互いに直交する、第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。非展開状態における清掃シート1(積層構造17)における第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSは、第1実施形態に示されるものと同様である。展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)は、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)と、後述する、ベースシート第2部分301bが同一の方向を有するように、第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。
非展開状態における清掃シート1は、厚さ方向Tにおいて、複数のシート部分が積層された、1つの積層構造17を有する。非展開状態において、積層構造17は、固定端部3及び展開端部5を有し、固定端部3及び展開端部5のそれぞれは、第1方向D1と平行な方向に延びており、固定端部3及び展開端部5は、中央部7を間に挟んで、第2方向D2に離間して配置されている。
また、積層構造17では、複数のシート部分は、厚さ方向一方向T1において、順番に、ベースシート第1部分301a、第1シート部分303、第2シート部分305、第3シート部分307、第4シート部分309、及びベースシート第2部分301bから構成されている。ベースシート第1部分301a及びベースシート第2部分301bは、フロア用清掃具351に把持させるための把持用シート311に連結されている。
第1シート部分303、第2シート部分305、第3シート部分307及び第4シート部分309のそれぞれは、熱融着性繊維と、保水性繊維とを含むスパンレース不織布から構成されており、薬液を含んでいる。また、ベースシート第1部分301a、ベースシート第2部分301b、及び把持用シート311は、熱融着性繊維からなるスパンボンド不織布から構成されている。
把持用シート311は、第1シート部分303~第4シート部分309よりも、第2方向D2、具体的には第2方向他方向D22に長く構成されており、第1シート部分303~第4シート部分309よりも第2方向他方向D22に延出している部分が、フロア用清掃具351に把持される把持部313を構成している。
第3実施形態に従う清掃シート1における第1シート部分303は、第1実施形態に従う清掃シート1における第1シート部分21と同一形状の、複数のΩ構造を有するとともに、Ω構造の個数が、第1実施形態に従う清掃シート1における第1シート部分21よりも多い。同様に、第3実施形態に従う清掃シート1における第2シート部分305,第3シート部分307,及び第4シート部分309は、それぞれ、第1実施形態に従う清掃シート1における第2シート部分31、第3シート部分51及び第4シート部分61と同一形状の、複数のΩ構造を有するとともに、Ω構造の個数が、第1実施形態に従う清掃シート1における第2シート部分31、第3シート部分51及び第4シート部分61よりも多い。また、第1シート部分303では、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さが、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長い。
積層構造17は、固定端部3において、ベースシート第1部分301a~ベースシート第2部分301bを融着することにより形成された融着部からなる固定用連結部71を備えている。固定用連結部71は、第1方向D1と平行に延びており、ベースシート第1部分301a~ベースシート第2部分301bを連結している。
積層構造17は、展開端部5において、接着剤により構成された展開用連結部(図示せず)により連結されている。第3実施形態に従う清掃シート1における展開用連結部(図示せず)は、第1実施形態に従う清掃シート1における展開用連結部73と同様であるため、説明を省略する。
非展開状態における清掃シート1の把持部313を把持し、ベースシート第1部分301aをベースシート第2部分301bから遠ざかるように展開方向DS、具体的には展開方向一方向DS1に展開させると、ベースシート第1部分301aに連結している第1シート部分303、第2シート部分305、第3シート部分307、第4シート部分309、及びベースシート第2部分301bが順に展開方向DS、具体的には展開方向一方向DS1に展開する。
次いで、展開状態における清掃シート1では、上記展開に伴い、第1シート部分303は、第1方向一方向D11(第1方向他方向D12)において、第1シート部分303の展開端部5が、展開方向一方向DS1及び展開方向他方向DS2に交互に往復する第1往復構造315を有する。
同様に、展開状態における清掃シート1では、第2シート部分305、第3シート部分307及び第4シート部分309が、それぞれ、第1方向一方向D11(第1方向他方向D12)において、第2シート部分305、第3シート部分307及び第4シート部分309の展開端部5が、展開方向一方向DS1及び展開方向他方向DS2に交互に往復する、第2往復構造317、第3往復構造319及び第4往復構造321を有する。
また、第2シート部分305、第3シート部分307及び第4シート部分309のそれぞれでは、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部5の伸長長さが、固定用連結部71と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部3の長さよりも長い。
清掃シート1は、例えば、フロア用清掃具351のスリット部353に、把持部313を固定することにより使用される。
清掃シート1を備えるフロア用清掃具351を、清掃シート1が被清掃面(例えば、フロア等)と向かい合うように被清掃面上に配置すると、清掃シート1が、フロア用清掃具351の自重等により被清掃面に押しつけられ、第1往復構造315~第4往復構造321が不規則に変形し、第1シート部分303~第4シート部分309の第1領域を露出させ、当該第1領域が被清掃面に接触し、当該第1領域が被清掃面を清掃することができる。また、第1往復構造315~第4往復構造321が不規則に変形して、清掃シート1に不規則な段差を形成することができ、当該不規則な段差が、被清掃面の清掃性に優れる。
フロア用清掃具351を持ち上げ、清掃シート1を被清掃面から離間させると、第1往復構造315~第4往復構造321が、それらの形状回復性により元の形状に戻り、次いで、清掃シート1を被清掃面に再度押しつけると、第1往復構造315~第4往復構造321が不規則に変形し、第1領域と異なる第2領域を露出させ、当該第2領域が被清掃面に接触し、当該第2領域が被清掃面を清掃することができる。
第3実施形態に従う清掃シート1は、それ以外の部分は、第1実施形態に従う清掃シート1と同様であるので、説明を省略する。
<<第4実施形態>>
図16~図19は、本開示の別の実施形態(以下、「第4実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図16は、展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図17は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図18は、第1積層構造401の左側面図である。図19は、清掃シート1を、両面清掃型のフロア用清掃具481に取付けた状態を示す図である。
第4実施形態に従う清掃シート1は、展開方向DSに展開し、フロア用清掃具481に取り付けられて用いられる清掃シートである。また、第4実施形態に従う清掃シート1は、薬液を含む、ウェット型の清掃シートである。また、第4実施形態に従う清掃シート1では、第1積層構造401及び第2積層構造403のそれぞれは、約180°の展開角度を有する。
非展開状態における清掃シート1(第1積層構造401及び第2積層構造403)は、お互いに直交する、第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSを、共通して備えている。非展開状態における清掃シート1(第1積層構造401及び第2積層構造403)における第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSは、第1実施形態に示されるものと同様である。
展開状態における清掃シート1(第1清掃シート部分415及び第2清掃シート部分417)は、非展開状態における清掃シート1(第1積層構造401及び第2積層構造403)と、後述する、ベースシート第2部分405b及びベースシート第4部分421bが同一の方向を有するように、第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。
非展開状態における清掃シート1は、厚さ方向Tにおいて、複数のシート部分が積層された、2つの積層構造(すなわち、第1積層構造401及び第2積層構造403)を有する。第1積層構造401と、第2積層構造403とは、厚さ方向Tに積層されている。
なお、第1積層構造401と、第2積層構造403とは、展開状態における清掃シート1において、それぞれ、第1清掃シート部分415及び第2清掃シート部分417を構成する。
第1積層構造401では、複数のシート部分は、厚さ方向一方向T1において、順番に、ベースシート第1部分405a、第1シート部分407、第2シート部分409、及びベースシート第2部分405bから構成されている。ベースシート第1部分405a及びベースシート第2部分405bは、フロア用清掃具481に把持させるための把持用シート411に連結されている。
第2積層構造403では、複数のシート部分は、厚さ方向一方向T1において、順番に、ベースシート第3部分421a、第3シート部分423、第4シート部分425、及びベースシート第4部分421bから構成されている。ベースシート第3部分421a及びベースシート第4部分421bは、フロア用清掃具481に把持させるための把持用シート411に連結されている。
非展開状態において、第1積層構造401は、第1固定端部427及び第1展開端部429を有し、第1固定端部427及び第1展開端部429のそれぞれは、第1方向D1と平行に延びており、第1固定端部427及び第1展開端部429は、第1中央部431を間に挟んで、第2方向D2に離間して配置されている。
また、非展開状態において、第2積層構造403は、第2固定端部435及び第2展開端部437を有し、第2固定端部435及び第2展開端部437のそれぞれは、第1方向D1と平行な方向に延びており、第2固定端部435及び第2展開端部437は、第2中央部439を間に挟んで、第2方向D2に離間して配置されている。
第1積層構造401では、第1シート部分407及び第2シート部分409のそれぞれは、熱融着性繊維と、保水性繊維とを含むスパンレース不織布から構成されており、薬液を含んでいる。また、ベースシート第1部分405a、ベースシート第2部分405b、及び把持用シート411は、熱融着性繊維からなるスパンボンド不織布から構成されている。
第2積層構造403では、第3シート部分423及び第4シート部分425のそれぞれは、熱融着性繊維と、保水性繊維とを含むスパンレース不織布から構成されており、薬液を含んでいる。また、ベースシート第3部分421a及びベースシート第4部分421bは、熱融着性繊維からなるスパンボンド不織布から構成されている。
第1積層構造401では、第1シート部分407は、第1実施形態に従う清掃シート1における第1シート部分21と同一形状であるが、個数の異なる、厚さ方向一方向T1に突出する、複数のΩ1構造と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数のΩ2構造を有する。具体的には、第1シート部分407は、厚さ方向一方向T1に突出する、7個の第1Ω1構造445と、厚さ方向他方向T2に突出する、8個の第1Ω2構造447とを有しており、7個の第1Ω1構造445は、第1方向D1に連続しており、8個の第1Ω2構造447は、第1方向D1に連続している。
また、第1シート部分407では、後述の第1固定用連結部441と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部(図示せず)の伸長長さが、第1固定用連結部441と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部(図示せず)の長さよりも長い。
同様に、第1積層構造401では、第2シート部分409は、第1実施形態に従う清掃シート1における第4シート部分61と同一形状であるが、個数の異なる、厚さ方向一方向T1に突出する、複数のΩ1構造と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数のΩ2構造を有する。具体的には、第2シート部分409は、厚さ方向一方向T1に突出する、8個の第2Ω1構造449と、厚さ方向他方向T2に突出する、7個の第2Ω2構造451とを有しており、8個の第2Ω1構造449は、第1方向D1に連続しており、7個の第2Ω2構造451は、第1方向D1に連続している。
また、第2シート部分409では、第1固定用連結部441と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部(図示せず)の伸長長さが、第1固定用連結部441と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部(図示せず)の長さよりも長い。
第1積層構造401は、第1固定端部427において、ベースシート第1部分405a~ベースシート第2部分405bを融着することにより形成された融着部からなる第1固定用連結部441を備えている。第1固定用連結部441は、第1方向D1と平行に延びており、ベースシート第1部分405a~ベースシート第2部分405bを連結している。
第1積層構造401は、第1展開端部429において、接着剤により構成された展開用連結部453により連結されている。具体的には、展開用連結部453は、第1展開用連結部455と、第2展開用連結部457と、第3展開用連結部459とから構成される。第1展開用連結部455は、第1シート部分407の8個の第1Ω2構造447のそれぞれの頂面(符号を付していない)の中央、そして第2シート部分409の8個の第2Ω1構造449のそれぞれの頂面(符号を付していない)の中央に配置されるとともに、第1シート部分407と、第2シート部分409とを部分的に連結している。
また、第2展開用連結部457は、第2シート部分409の7個の第2Ω2構造451のそれぞれの頂面(符号を付していない)の中央に配置されるとともに、第2シート部分409と、ベースシート第2部分405bとを部分的に連結している。さらに、第3展開用連結部459は、第1シート部分407の7個の第1Ω1構造445のそれぞれの頂面(符号を付していない)の中央に配置されるとともに、第1シート部分407と、ベースシート第1部分405aとを部分的に連結している。
第2積層構造403は、第2固定用連結部443及び展開用連結部(符号を付していない)を備えている。第2積層構造403における第2固定用連結部443及び展開用連結部(符号を付していない)は、それぞれ、第1積層構造401における第1固定用連結部441及び展開用連結部453と同様であるため、説明を省略する。
非展開状態における清掃シート1の把持部413を把持し、展開方向DSに展開させると、第1積層構造401及び第2積層構造403が展開方向DSに展開する。
展開状態における清掃シート1では、第1シート部分407の第1展開端部429と、第2シート部分409の第1展開端部429とが、それぞれ、第1方向一方向D11(第1方向他方向D12)において、展開方向一方向DS1及び展開方向他方向DS2に交互に往復する、第1往復構造461と、第2往復構造463とを有する。また、第3シート部分423の第2展開端部437と、第4シート部分425の第2展開端部437とが、それぞれ、第1方向一方向D11(第1方向他方向D12)において、展開方向一方向DS1及び展開方向他方向DS2に交互に往復する、第3往復構造465と、第4往復構造467とを有する。
清掃シート1は、例えば、両面清掃型のフロア用清掃具481に、第1清掃シート部分415及び第2清掃シート部分417のそれぞれが、フロア用清掃具481の清掃面に対応するように、清掃シート1の把持部413をフロア用清掃具の取付部(図示せず)に取り付けることにより使用される。
なお、両面清掃型のフロア用清掃具481としては、特開1997-164110号公報、実用新案登録第3152632号等に記載されるものが挙げられる。
第4実施形態に従う清掃シート1は、それ以外の部分は、第1実施形態及び第3実施形態に従う清掃シート1と同様であるので、説明を省略する。
<<第5実施形態>>
図20~図22は、本開示の別の実施形態(以下、「第5実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図20は、ハンディ用清掃具551に取り付けられた、展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図21は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図22は、清掃シート1用のハンディ用清掃具551の斜視図である。
第5実施形態に従う清掃シート1は、展開方向DSに展開し、ハンディ用清掃具251(第1実施形態を参照)に取り付けられて用いられる清掃シートである。また、第5実施形態に従う清掃シート1は、薬液を含む、ウェット型の清掃シートである。第5実施形態に従う清掃シート1は、非展開状態と、展開状態とを形成することができ、具体的には、展開状態における、単一の清掃シート部分19と、非展開状態における、単一の積層構造17とを形成することができる。また、第5実施形態に従う清掃シート1では、単一の積層構造17は、約360°の展開角度を有する。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)及び展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)において、お互いに直交する、第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。非展開状態における清掃シート1(積層構造17)及び展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)における第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSは、第1実施形態に示されるものと同様である。
第5実施形態に従う清掃シート1は、非展開状態において、ベースシート第1部分13a、第1シート部分501、第2シート部分503、第3シート部分505、第4シート部分507、第5シート部分509、第6シート部分511、第7シート部分513、第8シート部分515、第9シート部分517、第10シート部分519、及びベースシート第2部分13bが、その順番で積層された積層構造17を有している。
第1シート部分501~第10シート部分519のそれぞれは、第1実施形態における清掃シート1の第2シート部分31と同様に、厚さ方向一方向T1に突出する、複数のΩ1構造(符号を付していない)と、厚さ方向他方向T2に突出する、複数のΩ2構造(符号を付していない)とを有しており、複数のΩ1構造のそれぞれと、複数のΩ2構造のそれぞれとは、向きは逆であるが同一の形状を有し、第1方向D1に交互に配置されている。
第1シート部分501~第10シート部分519は、第1実施形態における清掃シート1と同様に、隣接するシート部分のΩ1構造の頂面の略中央(第1方向D1の中央)と、Ω2構造の頂面の略中央(第1方向D1の中央)とが、複数の展開用連結部分(符号を付していない)により接合されている。また、第1シート部分501のΩ1構造の頂面の略中央(第1方向D1の中央)と、ベースシート第1部分13aとは、複数の展開用連結部分(符号を付していない)により接合されている。さらに、第10シート部分519のΩ2構造の頂面の略中央(第1方向D1の中央)と、ベースシート第2部分13bとは、複数の展開用連結部分(符号を付していない)により接合されている。
また、第1シート部分501~第10シート部分519のそれぞれでは、第1実施形態に従う清掃シート1と同様に、固定用連結部(図示せず)と平行な方向(第1方向D1)における、展開端部(図示せず)の伸長長さが、固定用連結部(図示せず)と平行な方向(第1方向D1)における、固定端部(図示せず)の長さよりも長くなるように構成されている。
図21に示されるように、非展開状態における清掃シート1は、ベースシート第1部分13a及びベースシート第2部分13bを、複数のシート部分(すなわち、第1シート部分501~第10シート部分519)よりも、第1方向他方向D12側(把持部521側)に長く構成させることにより形成された、一対の展開用把持部85を備えている。一対の展開用把持部85は、厚さ方向Tに所定距離dだけ離間しているので、使用者が、一対の展開用把持部85を把持して、清掃シート1を展開させやすい。
なお、ベースシート第1部分13aと、ベースシート第2部分13bとは、それぞれ、第1シート部分501~第10シート部分519と反対側の面に配置された、把持部521a(把持部521)を形成するための把持部形成用シート第1部分11aと、第1シート部分501~第10シート部分519と反対側の面に配置された、把持部521b(把持部521)を形成するための把持部形成用シート第2部分11bを備えている。ベースシート第1部分13a及び把持部形成用シート第1部分11aと、ベースシート第2部分13b及び把持部形成用シート第2部分11bとには、それぞれ、ハンディ用清掃具551を把持させるための把持部521a及び把持部521bを形成するように把持部用融着部15が形成されている。
ハンディ用清掃具551は、アーム部553と、アーム部553に連結された、一対の清掃シート取付部555a及び清掃シート取付部555bを備えている。清掃シート取付部555a及び清掃シート取付部555bのそれぞれは、プレート形状を有しており、清掃シート取付部555aのプレート形状と、清掃シート取付部555bのプレート形状とは、所定距離eだけ離間しつつ且つ平行な方向に配置されている。
清掃シート1を、非展開状態から展開状態にし、使用するためには、一対の展開用把持部85を把持し、清掃シート1を展開方向DSに、展開角度が約360°となるように展開し、ハンディ用清掃具551の清掃シート取付部555a及び清掃シート取付部555bを、それぞれ、清掃シート1の把持部521a及び把持部521bに挿入することにより、清掃シート1をハンディ用清掃具551に固定する。
第5実施形態に従う清掃シート1は、展開方向DSにおける方向性なく、清掃することができる。
第5実施形態に従う清掃シート1は、その他の部分については、第1実施形態に従う清掃シート1と同様であるため、説明を省略する。
<<第6実施形態>>
図23~図26は、本開示の別の実施形態(以下、「第6実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図23は、展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図24は、展開状態における清掃シート1の背面、底面及び左側面側の斜視図である。図25は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図26は、清掃シート1の製造方法を説明するための図である。
第6実施形態に従う清掃シート1は、ハンディ用清掃具(第1実施形態を参照)に取り付けられて用いられる清掃シートである。また、第6実施形態に従う清掃シート1は、薬液を含む、ウェット型の清掃シートである。第6実施形態に従う清掃シート1は、非展開状態と、展開状態とを形成することができ、具体的には、展開状態における、単一の清掃シート部分19と、非展開状態における、単一の積層構造17とを形成することができる。また、第6実施形態に従う清掃シート1では、積層構造17が、約180°の展開角度を有する。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)は、お互いに直交する、第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。非展開状態における清掃シート1(積層構造17)における、第1方向D1、第2方向D2、厚さ方向T、並びに展開方向DSは、第1実施形態に示されるものと同様である。展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)は、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)と、後述する、ベースシート第2部分601bが同一の方向を有するように、第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。
非展開状態において、積層構造17は、固定端部3及び展開端部5を有し、固定端部3及び展開端部5のそれぞれは、第1方向D1と平行に延びており、固定端部3及び展開端部5は、中央部7を間に挟んで、第2方向D2に離間して配置されている。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17,図25を参照)は、ベースシート第1部分601aを、ベースシート第2部分601bから遠ざかるように展開方向DSに展開することにより、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19,図23を参照)を形成し、展開状態における清掃シート1が、被清掃面の清掃に用いられる。換言すると、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)は、展開方向DSに畳むことにより、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)を形成することができる。
清掃シート1は、ベースシート601と、複数のシート、すなわち、第1シート部分603、第2シート部分605、第3シート部分607、第4シート部分609、第5シート部分611、第6シート部分613、第7シート部分615、第8シート部分617及び第9シート部分619を含む9枚のシートとを備えている。
なお、ベースシート601は、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)において、展開方向DSの中央において第1方向D1に延びる固定用連結部641により、ベースシート第1部分601aと、ベースシート第2部分601bとに区画されている。
図25に示されるように、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)では、複数のシート、すなわち、第1シート部分603~第9シート部分619を含む9枚のシートは、厚さ方向Tの両端に配置された、ベースシート第1部分601aと、ベースシート第2部分601bとの間に配置されており、第1方向他方向D12に、その順番で、所定のピッチPで配置されている。なお、第1シート部分603~第9シート部分619のそれぞれは、第1方向D1に所定のピッチPと略同一の長さを有するため、第1シート部分603~第9シート部分619の間隔は、略0である。
ベースシート601は、第1シート部分603~第9シート部分619と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート207を備えている。具体的には、把持部形成用シート207は、展開方向DSの中央において第1方向D1と平行に延びる固定用連結部641により、把持部形成用シート第1部分11aと、把持部形成用シート第2部分11bとに区画されており、ベースシート第1部分601aと、ベースシート第2部分601bとは、それぞれ、第1シート部分603~第9シート部分619と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第1部分11aと、第1シート部分603~第9シート部分619と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第2部分11bを備えている。
なお、ベースシート第1部分601a及び把持部形成用シート第1部分11aと、ベースシート第2部分601b及び把持部形成用シート第2部分11bとには、ハンディ用清掃具(第1実施形態を参照)の清掃シート取付部を把持させるための把持部91を形成するように把持部用融着部15が形成されている。把持部用融着部15は、第1実施形態に示される把持部用融着部15と同様であるため、説明を省略する。
把持部形成用シート207、及び第1シート部分603~第9シート部分619のそれぞれは、熱融着性繊維と、保水性繊維とを含むスパンレース不織布から構成されており、薬液を含んでいる。また、ベースシート601は、熱融着性繊維からなるスパンボンド不織布から構成されている。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)は、固定端部3において、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分601a、第1シート部分603~第9シート部分619、ベースシート第2部分601b及び把持部形成用シート第2部分11bとを融着させることにより形成された融着部からなる固定用連結部641を備えている。
固定用連結部641は、第1方向他方向D12において、第1固定用連結部分643、第2固定用連結部分645、第3固定用連結部分647、第4固定用連結部分649、第5固定用連結部分651、第6固定用連結部分653、第7固定用連結部分655、第8固定用連結部分657及び第9固定用連結部分659に区画される。
第1固定用連結部分643は、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分601a、第1シート部分603、ベースシート第2部分601b及び把持部形成用シート第2部分11bを融着させることにより形成されている。第2固定用連結部分645は、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分601a、第2シート部分605、ベースシート第2部分601b及び把持部形成用シート第2部分11bを融着させることにより形成されている。同様に、第3固定用連結部分647~第8固定用連結部分657は、それぞれ、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分601a、第3シート部分607~第8シート部分617、ベースシート第2部分601b及び把持部形成用シート第2部分11bを融着させることにより形成されている。第9固定用連結部分659は、ベースシート第1部分601a、第9シート部分619及びベースシート第2部分601bを融着させることにより形成されている。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)では理解が難しいため、図23に示される、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)を参照して説明すると、第1シート部分603は、11の折返し部(符号を付していない)により、第1方向一方向D11と、第1方向他方向D12とに交互に折返されてる第1蛇腹構造621を有している。具体的には、第1シート部分603は、展開方向他方向DS2において、第1方向他方向D12、次いで、第1方向一方向D11に交互に計11の折返し部で折返されている第1蛇腹構造621を有している。
なお、11の折返し部(符号を付していない)は、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)では、第2方向D2に延びており、そして展開状態における清掃シート(清掃シート部分19)では、第1方向D1と直交する方向に概ね延びている。
第1シート部分603は、11の折返し部(符号を付していない)により、第1シート部分第n領域(n=1~12)に区画されるとともに、第1蛇腹構造621を構成する両端の第1シート部分第1領域603a及び第1シート部分第12領域603bを有する。第1シート部分第n領域(n=1~12)は、厚さ方向Tに、その順番で積層されている。
なお、第1シート部分第1領域603a及び第1シート部分第12領域603bは、それぞれ、後述する、一方の第1端部領域665及び他方の第1端部領域667に該当する。
第1シート部分第1領域603a及び第1シート部分第12領域603bのそれぞれは、ベースシート601に連結されている。具体的には、第1シート部分第1領域603a及び第1シート部分第12領域603bは、それぞれ、ベースシート第1部分601a及びベースシート第2部分601bに連結されている。
なお、第1シート部分第1領域603a及び第1シート部分第12領域603bと、固定用連結部641の第1固定用連結部分643とは、後述する、第1固定端部661を構成している。
第2シート部分605は、11の折返し部(符号を付していない)により、第1方向一方向D11と、第1方向他方向D12とに交互に折返されてる第2蛇腹構造623を有している。第2シート部分605は、第1シート部分603と同様に、11の折返し部(符号を付していない)により、第2シート部分第n領域(n=1~12)に区画されるとともに、第2蛇腹構造623を構成する両端の第2シート部分第1領域605a及び第2シート部分第12領域605bを有する。第2シート部分第n領域(n=1~12)は、厚さ方向Tに、その順番で積層されている。
なお、第2シート部分第1領域605a及び第2シート部分第12領域605bは、それぞれ、後述する、一方の第2端部領域673及び他方の第2端部領域675に該当する。
第2シート部分第1領域605a及び第2シート部分第12領域605bのそれぞれは、ベースシート601に連結されている。具体的には、第2シート部分第1領域605a及び第2シート部分第12領域605bは、それぞれ、ベースシート第1部分601a及びベースシート第2部分601bに連結されている。
なお、第2シート部分第1領域605a及び第2シート部分第12領域605bと、固定用連結部641の第2固定用連結部分645とは、後述する、第2固定端部669を構成している。
第3シート部分607~第9シート部分619は、第1シート部分603と同様に、第3蛇腹構造625~第9蛇腹構造637を有している。第3シート部分607~第9シート部分619の詳細な説明は、省略する。
展開状態における清掃シート1において、第1シート部分603~第9シート部分619のそれぞれは、全体として展開方向DSと並行な方向に延びている(展開方向DSに展開している)とともに、第1シート部分603~第9シート部分619が、その順番で、第1方向D1に所定のピッチPで配置されている。なお、第1シート部分603~第9シート部分619のそれぞれは、第1方向D1に所定のピッチPと略同一の長さを有するため、第1シート部分603~第9シート部分619の間隔は、略0である。
展開状態における清掃シート1において、第1シート部分603は、全体として展開方向DSと並行な方向に延びている第1固定端部661と、第2方向D2と平行な方向に延びている、第1展開端部663とを備えている。第1シート部分603はまた、展開方向一方向DS1側に配置された、一方の第1端部領域665と、展開方向他方向DS2側に配置された、他方の第1端部領域667とを有している。
上述の通り、第1固定端部661は、第1シート部分第1領域603a及び第1シート部分第12領域603bと、固定用連結部641の第1固定用連結部分643とから構成される。また、一方の第1端部領域665と、他方の第1端部領域667とは、それぞれ、第1シート部分第1領域603aと、第1シート部分第12領域603bとから構成される。
展開状態における清掃シート1において、第2シート部分605は、第1シート部分603と同様に、第2固定端部669と、第2展開端部671とを備えているとともに、展開方向一方向DS1側に配置された、一方の第2端部領域673と、展開方向他方向DS2側に配置された、他方の第2端部領域675とを有している。
上述の通り、第2固定端部669は、第2シート部分第1領域605a及び第2シート部分第12領域605bと、固定用連結部641の第2固定用連結部分645とから構成される。また、一方の第2端部領域673と、他方の第2端部領域675とは、それぞれ、第2シート部分第1領域605aと、第2シート部分第12領域605bとから構成される。
第3シート部分607~第9シート部分619は、第1シート部分603及び第2シート部分605と同様であるため、説明を省略する。
図25に示されるように、非展開状態における清掃シート1は、ベースシート601(ベースシート第1部分601a及びベースシート第2部分601b)を、複数のシート(特に、第9シート部分619)よりも、第1方向他方向D12側に長く構成させることにより形成された、一対の展開用把持部85を備えている。一対の展開用把持部85は、第1実施形態に示される一対の展開用把持部85と同様であるため、説明を省略する。
第6実施形態に従う清掃シート1は、特に限定されず、例えば、図26に示されるように製造することができる。
把持部形成用シート207が融着されたベースシート601に、第1シート部分603を構成する第1シート部分用積層体701、第2シート部分605を構成する第2シート部分用積層体703、第3シート部分607を構成する第3シート部分用積層体705、第4シート部分609を構成する第4シート部分用積層体707、第5シート部分611を構成する第5シート部分用積層体709、第6シート部分613を構成する第6シート部分用積層体711、第7シート部分615を構成する第7シート部分用積層体713、第8シート部分617を構成する第8シート部分用積層体715、第9シート部分619を構成する第9シート部分用積層体717を、その順番で、第1方向D1に所定のピッチPで配置する。
把持部形成用シート207、ベースシート601、及び第1シート部分用積層体701~第9シート部分用積層体717を、第2方向D2の中心を通り、第1方向D1に延びる第1方向中心線CL1に沿って融着させ、固定用連結部641を形成することにより、融着シート719を形成する。次いで、融着シート719の、第1シート部分用積層体701~第9シート部分用積層体717のそれぞれを構成するシートの端部(符号を付していない)にホットメルト接着剤721を塗工し、次いで、融着シート719を、固定用連結部641のところで折畳んで、第1シート部分用積層体701~第9シート部分用積層体717のそれぞれのホットメルト接着剤721が塗工された部分同士を接着させることにより、清掃シート1が形成される。
第6実施形態に従う清掃シート1は、被清掃面の清掃性に優れる。また、第6実施形態に従う清掃シート1は、展開状態と、非展開状態とを採ることができ、コンパクト性に優れる。
<<第7実施形態>>
図27及び図28は、本開示の別の実施形態(以下、「第7実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図27は、展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図28は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。
第7実施形態に従う清掃シート1は、ハンディ用清掃具(第1実施形態を参照)に取り付けられて用いられる清掃シートである。また、第7実施形態に従う清掃シート1は、薬液を含む、ウェット型の清掃シートである。清掃シート1は、非展開状態と、展開状態とを形成することができ、具体的には、展開状態における、単一の清掃シート部分19と、非展開状態における、単一の積層構造17とを形成することができる。また、第7実施形態に従う清掃シート1では、積層構造17が、約180°の展開角度を有する。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)は、お互いに直交する、第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。非展開状態における清掃シート1(積層構造17)における第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSは、第1実施形態のものと同様である。展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)は、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)と、後述する、ベースシート第2部分801bが同一の方向を有するように、第1方向D1、第2方向D2及び厚さ方向T、並びに展開方向DSを備えている。
非展開状態において、積層構造17は、固定端部3及び展開端部5を有し、固定端部3及び展開端部5のそれぞれは、第1方向D1と平行な方向に延びており、固定端部3及び展開端部5は、中央部7を間に挟んで、第2方向D2に離間して配置されている。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17,図28を参照)は、ベースシート第1部分801aを、ベースシート第2部分801bから遠ざかるように展開方向DSに展開することにより、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19,図27を参照)を形成し、展開状態における清掃シート1が、被清掃面の清掃に用いられる。
清掃シート1は、ベースシート801と、複数のシート、すなわち、第1シート部分811、第2シート部分813、第3シート部分815及び第4シート部分817を含む4枚のシートとを備えている。
なお、ベースシート801は、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)において、展開方向DSの中央において第1方向D1と平行に間欠的に延びている固定用連結部803により、ベースシート第1部分801aと、ベースシート第2部分801bとに区画されている。
図28に示されるように、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)では、複数のシート、すなわち、第1シート部分811~第4シート部分817を含む4枚のシートは、厚さ方向Tの両端に配置された、ベースシート第1部分801aと、ベースシート第2部分801bとの間に配置されており、第1方向他方向D12に、その順番で、所定のピッチPで配置されている。なお、第1シート部分811~第4シート部分817のそれぞれは、第1方向D1に所定のピッチPよりも若干短い長さを有するため、第1シート部分811~第4シート部分817は、若干の間隔をあけて配置されている。
ベースシート801は、第1シート部分811~第4シート部分817と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート207を備えている。具体的には、把持部形成用シート207は、展開方向DSの中央において第1方向D1に間欠的に延びている固定用連結部803により、把持部形成用シート第1部分11aと、把持部形成用シート第2部分11bとに区画されており、ベースシート第1部分801aと、ベースシート第2部分801bとは、それぞれ、第1シート部分811~第4シート部分817と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第1部分11aと、第1シート部分811~第4シート部分817と反対側の面に配置された、把持部91を形成するための把持部形成用シート第2部分11bを備えている。
なお、第7実施形態に従う清掃シート1は、第1実施形態に従う清掃シート1と同様の把持部用融着部15を備えている。
把持部形成用シート207、及び第1シート部分811~第4シート部分817のそれぞれは、熱融着性繊維と、保水性繊維とを含むスパンレース不織布から構成されており、薬液を含んでいる。また、ベースシート801は、熱融着性繊維からなるスパンボンド不織布から構成されている。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)は、固定端部3において、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分801a、第1シート部分811~第4シート部分817、ベースシート第2部分801b及び把持部形成用シート第2部分11bとを融着させることにより形成された融着部からなる固定用連結部803を備えている。固定用連結部803は、第1方向D1に間欠的に延びている。
固定用連結部803は、第1方向他方向D12において、第1固定用連結部分849、第2固定用連結部分851、第3固定用連結部分853及び第4固定用連結部分855に区画される。
第1固定用連結部分849は、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分801a、第1シート部分811、ベースシート第2部分801b及び把持部形成用シート第2部分11bを融着させることにより形成されている。第2固定用連結部分851は、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分801a、第2シート部分813、ベースシート第2部分801b及び把持部形成用シート第2部分11bを融着させることにより形成されている。第3固定用連結部分853は、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分801a、第3シート部分815、ベースシート第2部分801b及び把持部形成用シート第2部分11bを融着させることにより形成されている。また、第4固定用連結部分855は、把持部形成用シート第1部分11a、ベースシート第1部分801a、第4シート部分817、ベースシート第2部分801b及び把持部形成用シート第2部分11bを融着させることにより形成されている。
非展開状態における清掃シート1(積層構造17)では理解が難しいため、図27に示される、展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)を参照して説明すると、第1シート部分811は、15の折返し部(符号を付していない)により、第1方向一方向D11と、第1方向他方向D12とに交互に折返されてる第1蛇腹構造841を有している。具体的には、第1シート部分811は、展開方向他方向DS2において、第1方向他方向D12、次いで、第1方向一方向D11に交互に計15の折返し部で折返されている第1蛇腹構造841を有している。
なお、15の折返し部(符号を付していない)は、非展開状態における清掃シート1(積層構造17)では、第2方向D2に延びており、そして展開状態における清掃シート1(清掃シート部分19)では、第1方向D1と直交する方向に概ね延びている。
第1シート部分603は、15の折返し部(符号を付していない)により、第1シート部分第n領域(n=1~16)に区画されるとともに、第1蛇腹構造841を構成する両端の第1シート部分第1領域811a及び第1シート部分第16領域811bを有する。第1シート部分第n領域(n=1~16)は、厚さ方向Tに、その順番で積層されている。
なお、第1シート部分第1領域811a及び第1シート部分第16領域811bは、それぞれ、後述する、一方の第1端部領域835及び他方の第1端部領域837に該当する。
第1シート部分第1領域811a及び第1シート部分第16領域811bのそれぞれは、ベースシート801に連結されている。具体的には、第1シート部分第1領域811a及び第1シート部分第16領域811bは、それぞれ、ベースシート第1部分801a及びベースシート第2部分801bに連結されている。
なお、第1シート部分第1領域811a及び第1シート部分第16領域811bと、固定用連結部803の第1固定用連結部分849とは、後述する、第1固定端部831を構成している。
第2シート部分813~第4シート部分817は、第1シート部分811と同様に、第2蛇腹構造843~第4蛇腹構造847を有している。第2シート部分813~第4シート部分817の詳細な説明は、省略する。
展開状態における清掃シート1において、第1シート部分811~第4シート部分817のそれぞれは、展開方向DSと並行な方向に延びている(展開方向DSに展開している)とともに、第1シート部分811~第4シート部分817が、その順番で、第1方向D1に所定のピッチPで配置されている。
展開状態における清掃シート1において、第1シート部分811は、全体として展開方向DSと並行な方向に延びている第1固定端部831と、第2方向D2と平行な方向に延びている、第1展開端部833とを備えている。第1シート部分811はまた、展開方向一方向DS1側に配置された、一方の第1端部領域835と、展開方向他方向DS2側に配置された、他方の第1端部領域837とを有している。
上述の通り、第1固定端部831は、第1シート部分第1領域811a及び第1シート部分第16領域811bと、固定用連結部803の第1固定用連結部分849とから構成される。また、一方の第1端部領域835と、他方の第1端部領域837とは、それぞれ、第1シート部分第1領域811aと、第1シート部分第16領域811bとから構成される。
第2シート部分813~第4シート部分817は、第1シート部分811と同様であるため、説明を省略する。
図28に示されるように、非展開状態における清掃シート1は、ベースシート801(ベースシート第1部分801a及びベースシート第2部分801b)を、複数のシート(特に、第4シート部分817)よりも、第1方向他方向D12側に長く構成させることにより形成された、一対の展開用把持部85を備えている。一対の展開用把持部85は、第1実施形態に示される一対の展開用把持部85と同様であるため、説明を省略する。
第7実施形態に従う清掃シート1は、(i)固定用連結部641を形成せずに、融着シート719を折畳むことにより折畳み構造体を形成し、次いで、折畳み構造体に、第1方向D1に間欠的に固定用連結部803を形成する点、及び(ii)ホットメルト接着剤721を塗工しない点を除き、第6実施形態に従う清掃シート1と同様に製造することができる。
第7実施形態に従う清掃シート1は、第6実施形態に従う清掃シート1と同様に、被清掃面の清掃性に優れる。また、第7実施形態に従う清掃シート1は、展開状態と、非展開状態とを採ることができ、コンパクト性に優れる。
<<第8実施形態>>
図29及び図30は、本開示のさらに別の実施形態(以下、「第8実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図29は、展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。図30は、非展開状態における清掃シート1の正面、平面及び左側面側の斜視図である。
なお、第8実施形態に従う清掃シート1は、第6実施形態に従う清掃シート1と同様の構造を有するため、第6実施形態に従う清掃シート1と異なる部分を中心に説明する。
第8実施形態に従う清掃シート1では、複数のシートを構成する奇数番目のシート(すなわち、第1シート部分603、第3シート部分607、第5シート部分611、第7シート部分615及び第9シート部分619)は、第6実施形態に従う清掃シート1の第1シート部分603(及び第2シート部分605~第9シート部分619)と同一の形状を有する。すなわち、上記奇数番目のシートは、展開方向他方向DS2において、第1方向他方向D12、次いで、第1方向一方向D11に交互に計11の折返し部で折返されている。
なお、図29では、第1シート部分603の折返し部である、11の第1折返し部901の一部が示されているが、第3シート部分607、第5シート部分611、第7シート部分615及び第9シート部分619の折返し部は、省略されている。
一方、第8実施形態に従う清掃シート1では、複数のシートを構成する偶数番目のシート(すなわち、第2シート部分605、第4シート部分609、第6シート部分613及び第8シート部分617)は、第6実施形態に従う清掃シート1の第1シート部分603(並びに第2シート部分605~第9シート部分619)と、第2方向D2及び厚さ方向Tを通る平面に関して面対称の関係にある。換言すると、上記偶数番目のシートは、展開方向他方向DS2において、第1方向一方向D11、次いで、第1方向他方向D12に交互に計11の折返し部で折返されている。
なお、図29では、第2シート部分605の折返し部である、11の第2折返し部903の一部が示されているが、第4シート部分609、第6シート部分613及び第8シート部分617の折返し部は、省略されている。
従って、第8実施形態に従う清掃シート1では、上記奇数番目のシートと、上記偶数番目のシートとは、折返し部がお互いに向かい合うように配置されている。
第8実施形態に従う清掃シート1では、上記奇数番目のシートと、上記偶数番目のシートとは、お互いに向かい合う折返し部(第2方向D2の中央に配置された折返し部を除く)において、ホットメルト接着剤905によりお互いに接合されている。
第8実施形態に従う清掃シート1では、清掃シート1を第1方向D1に動かしながら被清掃面を清掃する場合に、第1シート部分603~9シート619が、お互いに第1方向D1に倒れることを抑制することができ、被清掃面の清掃性に優れる。
<<第9実施形態>>
本開示の清掃シートは、複数のシート部分に着色を施すことにより、美観に優れる。
図31は、本開示の別の実施形態(以下、「第9実施形態」と称する)に従う清掃シート1を説明するための図である。具体的には、図31は、ハンディ用清掃具251(第1実施形態を参照)に取り付けられた、展開状態における清掃シート1の正面図である。
第9実施形態に従う清掃シート1は、概ね、第1実施形態に従う清掃シート1と同様であることから、異なる点のみ説明する。
第9実施形態に従う清掃シート1では、第2シート部分31及び第3シート部分51のそれぞれが、青色を有するメッシュシートと、白色を有する、熱融着性繊維及び保水性繊維を含むスパンレース不織布との積層物から構成されている。メッシュシートは、第2シート部分31及び第3シート部分51のそれぞれの内面を構成し、そしてスパンレース不織布は、第2シート部分31及び第3シート部分51のそれぞれの外面を構成している。
なお、第1シート部分21及び第4シート部分61のそれぞれは、白色を有する、熱融着性繊維及び保水性繊維を含むスパンレース不織布から構成されている。
従って、第9実施形態に従う清掃シート1では、角度の関係で、固定用連結部71に近いほど青色が相対的に濃く見え、固定用連結部71から遠い(展開用連結部73に近い)ほど青色が相対的に薄く見える傾向があるため、美観に優れる。
第9実施形態に従う清掃シート1は、その他の部分については、第1実施形態に従う清掃シート1と同様であるため、説明を省略する。
本開示の清掃シートは、固定端部及び展開端部を有する積層構造を有し、展開端部を展開方向に展開させて用いられるものである。また、本開示の清掃シートは、積層構造において、お互いに直交する、第1方向と、第2方向と、厚さ方向とを備えている。
上記固定端部は、上記積層構造において、第1方向に沿う方向に延びていることが好ましく、そして第1方向と平行な方向に延びていることがより好ましい。また、上記展開端部は、第1方向に沿う方向に延びていることが好ましく、そして第1方向と平行な方向に延びていることがより好ましい。清掃シートの使いやすさの観点からである。
本開示の清掃シートは、非展開状態において、一又は複数の上記積層構造を含むことができる。本開示の清掃シートが、複数の積層構造を含む場合には、上記清掃シートは、複数の積層構造を、任意の形態で含むことができる。本開示の清掃シートは、例えば、第1方向、第2方向、厚さ方向等に、連続して又は所定の距離離間して配置された複数の積層構造を含むことができる。
この場合には、清掃シートは、例えば、複数の積層構造の一部(例えば、複数のシート部分のうち、積層構造の厚さ方向の端部に配置されたシート)を、別体のシート(例えば、把持用シート)等に、連続して又は所定距離離間させて連結させたものであってもよく、そして複数の積層構造の一部(例えば、複数のシート部分のうち、積層構造の厚さ方向の端部に配置されたシート)が連結している、例えば、複数の積層構造の一部(例えば、複数のシート部分のうち、厚さ方向の端部に配置されたシート)が一体のシートから構成されているものであってもよい。
上記複数の積層構造は、展開状態における清掃シートおいて、複数の清掃シート部分を形成し、当該複数の清掃シート部分が、例えば、片面清掃型のフロア用清掃具の片面の清掃面に配置されることができ、そして両面清掃型のフロア用清掃具の両面の清掃面に配置されることができる。
また、展開状態における清掃シートは、例えば、複数の清掃シート部分(複数の積層構造に由来する)が、展開方向に連続して、又は所定の距離離間して配置されるように、清掃具(例えば、ハンディ用清掃具)に把持されて用いられうる。
本開示の清掃シートでは、上記積層構造が、積層構造の厚さ方向又は第1方向に順に配置されている、複数のシート部分を備えている。なお、複数のシート部分が、積層構造の厚さ方向に順に配置されていることは、複数のシート部分が、積層構造の厚さ方向に積層されていることを意味する。また、複数のシート部分が、積層構造の第1方向に順に配置されているとは、複数のシート部分が、第1方向に所定のピッチで配置されていることを意味し、所定のピッチは、各シート部分の第1方向の長さと同一であっても、それより長くとも、それより短くともよい。
なお、本明細書では、複数のシート部分が厚さ方向に順に配置されている積層構造を「厚さ方向配置積層構造」と称する場合があり、そして複数のシート部分が第1方向に順に配置されていることを「第1方向配置積層構造」と称する場合がある。
上記複数のシート部分は、固定端部において、固定用連結部により連結されている。
上記固定用連結部は、第1方向に沿う方向に配置されており、そして好ましくは第1方向と平行な方向に配置されている。清掃シートの使いやすさの観点からである。
上記固定用連結部は、連続的又は間欠的に配置されることができる。上記固定用連結部には、接着剤による接着部、熱融着性繊維による融着部、連続するシート部分の折返し部等が含まれる。
上記積層構造が、厚さ方向配置積層構造である場合には、上記固定端部は、第1方向に沿う方向に、複数のシート部分の全てを固定するものであることができる。
上記積層構造が、第1方向配置積層構造である場合には、上記固定端部は、第1方向に沿う方向に、複数のシート部分を順番に固定するものであることができる。
なお、上記固定用連結部が第1方向と平行な方向に配置されている場合には、展開方向が、第1方向の周方向を構成し、そして展開方向は、積層構造の断面視(第2方向における断面視)において、厚さ方向と一致し、そして積層構造の平面視(厚さ方向における平面視)において、第2方向と一致する。
本開示の清掃シートは、清掃シートを展開方向に展開させる、すなわち、非展開状態(積層構造)から展開状態(清掃シート部分)を形成することにより、複数のシート部分が順に配置されるように構成されている。
以下、(i)「厚さ方向配置積層構造」における複数のシート部分が、清掃シート展開状態(清掃シート部分)において「展開方向」に順に配置されるように構成されることを『展開方向順配置清掃シート部分』と称し、そして(ii)「第1方向配置積層構造」における複数のシート部分が、清掃シート展開状態(清掃シート部分)において「第1方向」に順に配置されるように構成されることを『第1方向順配置清掃シート部分』と称する。
本開示の清掃シートでは、複数のシート部分の少なくとも一部が、展開端部において、複数のシート部分のうち、隣接するシート部分に展開用連結部により連結されていることができる。それにより、複数のシート部分が、倒れにくくなり、新たな清掃面として、被清掃面に順に接しやすくなる。
本開示の清掃シートが、「厚さ方向配置積層構造」及び「展開方向順配置清掃シート部分」を有する場合に、以下、必要に応じて、文字式を用いて説明する。
・複数のシート部分が、n枚のシート部分を含む。
・n枚のシート部分が、例えば、第kシート部分、第(k+1)シート部分、第(k+2)シート部分等を含む。
・第kシート部分と、第(k+1)シート部分が有することができる、所望による展開用連結部及び複数の展開用連結部分を、それぞれ、第k展開用連結部及び複数の第k展開用連結部分と称する。
・第(k+1)シート部分と、第(k+2)シート部分とが有することができる、所望による展開用連結部及び複数の展開用連結部分を、それぞれ、第(k+1)展開用連結部及び複数の第(k+1)展開用連結部分と称する。
本開示の清掃シートでは、複数のシート部分の枚数、すなわち、nは、特に制限されない。例えば、上記清掃シートが、「厚さ方向配置積層構造」及び「展開方向順配置清掃シート部分」を有する場合には、nは、積層構造の所望の展開角度、複数のシート部分のそれぞれの冗長度等によっても変わりうる。例えば、積層構造の展開角度180°当たり、nは、例えば、3~12とすることができる。
また、上記清掃シートが、「第1方向配置積層構造」及び「第1方向順配置清掃シート部分」を有する場合には、nは、各シート部分の第1方向における長さによっても変わりうるが、nは、例えば、1~12とすることができる。
本開示の清掃シートが「厚さ方向配置積層構造」及び「展開方向順配置清掃シート部分」を有する場合には、清掃シートは、以下の要件(以下、「第1要件」と称する)を満たすことができる。
(1-1)n枚のシート部分が、第kシート部分と、第(k+1)シート部分とを含む。
(1-2)第kシート部分及び第(k+1)シート部分が、第k展開用連結部により連結されている。
第1要件を満たすことにより、清掃シートの展開状態において、第kシート部分と、第(k+1)シート部分とが、順に配置されやすくなる。
ここで、kは、1~(n-1)の範囲の好ましくは少なくとも一部、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上、そしてさらにいっそう好ましくは80%以上の整数である。なお、kは、連続する整数である必要はない。また、kの上限は、1~(n-1)の範囲の100%の整数である。kが上記範囲を満たすことにより、複数のシート部分のうち、上述の効果を有するシート部分の比率を高くすることができる。
本開示の清掃シートが「厚さ方向配置積層構造」及び「展開方向順配置清掃シート部分」を有する場合には、清掃シートは、以下の要件(以下、「第2要件」と称する)を満たすことができる。
(2-1)n枚のシート部分が、第kシート部分と、第(k+1)シート部分とを含む。
(2-2)第kシート部分及び第(k+1)シート部分が、第k展開用連結部により連結されている。
(2-3)第k展開用連結部が、複数の第k展開用連結部分を備えている。
第2要件を満たすことにより、清掃シートの展開状態において、第kシート部分と、第(k+1)シート部分とが、順に配置されやすくなるとともに、第kシート部分と、第(k+1)シート部分とが、往復構造を採りやすくなる。
ここで、kは、1~(n-1)の範囲の好ましくは少なくとも一部、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上、そしてさらにいっそう好ましくは80%以上の整数である。なお、kは、連続する整数である必要はない。また、kの上限は、1~(n-1)の範囲の100%の整数である。kが上記範囲を満たすことにより、複数のシート部分のうち、上述の効果を有するシート部分の比率を高くすることができる。
本開示の清掃シートが「厚さ方向配置積層構造」及び「展開方向順配置清掃シート部分」を有する場合には、清掃シートは、以下の要件(以下、「第3要件」と称する)を満たすことができる。
(3-1)n枚のシート部分が、第kシート部分と、第(k+1)シート部分と、第(k+2)シート部分とを含む。
(3-2)第kシート部分及び第(k+1)シート部分が、第k展開用連結部により連結されている。
(3-3)第(k+1)シート部分及び第(k+2)シート部分が、第(k+1)展開用連結部により連結されている。
第3要件を満たすことにより、第(k+1)シート部分が、展開方向一方向及び展開方向他方向に交互に往復する往復構造を形成しやすくなる。
ここで、kは、1~(n-2)の範囲の好ましくは少なくとも一部、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上、そしてさらにいっそう好ましくは80%以上の整数である。なお、kは、連続する整数である必要はない。また、kの上限は、1~(n-2)の範囲の100%の整数である。kが上記範囲を満たすことにより、複数のシート部分のうち、上述の効果を有するシート部分の比率を高くすることができる。
本開示の清掃シートが「厚さ方向配置積層構造」及び「展開方向順配置清掃シート部分」を有する場合には、清掃シートは、以下の要件(以下、「第4要件」と称する)を満たすことができる。
(4-1)n枚のシート部分が、第kシート部分と、第(k+1)シート部分と、第(k+2)シート部分とを含む。
(4-2)第kシート部分及び第(k+1)シート部分が、複数の第k展開用連結部分を備えている第k展開用連結部により連結されている。
(4-3)第(k+1)シート部分及び第(k+2)シート部分が、複数の第(k+1)展開用連結部分を備えている第(k+1)展開用連結部により連結されている。
(4-4)第k展開用連結部を構成する複数の第k展開用連結部分の少なくとも一部(好ましくは40%以上、より好ましくは60%以上、例えば、第1方向の両端を除く全部)と、第(k+1)展開用連結部を構成する複数の第(k+1)展開用連結部分の少なくとも一部(好ましくは40%以上、より好ましくは60%以上、例えば、第1方向の両端を除く全部)とが、上記厚さ方向に重複する位置に配置されていない。
第4要件を満たすことにより、第(k+1)シート部分が、展開方向一方向及び展開方向他方向に交互に往復する往復構造を形成することができる。
ここで、kは、1~(n-2)の範囲の好ましくは少なくとも一部、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上、そしてさらにいっそう好ましくは80%以上の整数である。なお、kは、連続する整数である必要はない。また、kの上限は、1~(n-2)の範囲の100%の整数である。kが上記範囲を満たすことにより、複数のシート部分のうち、上述の効果を有するシート部分の比率を高くすることができる。
なお、上記「(第(k+1)シート部分の)厚さ方向に重複する位置」は、第(k+1)シート部分の、第(k+1)シート部分の構成部材を間に挟んで向かい合う両面のうち、厚さ方向に重複する位置を意味する。
従って、第(k+1)シート部分が、折返し構造を有しないフラットな場合には、上記「(第(k+1)シート部分の)厚さ方向に重複する位置」は、その字句通りに解釈する。
一方、第(k+1)シート部分が、折返し構造を有する場合には、複数の第k展開用連結部分と、複数の第(k+1)展開用連結部分とは、第(k+1)シート部分の、第(k+1)シート部分の構成部材を間に挟んで向かい合う両面のうち、厚さ方向に重複する位置でなければ、厚さ方向に重複しているとはせず、除外する。展開状態における清掃シートにおいて、第(k+1)シート部分に往復構造を形成することができるからである。
例えば、第(k+1)シート部分が、複数のΩ構造(Ω1構造及びΩ2構造)を有する場合に、複数の第k展開用連結部分の1つが、Ω1構造の第1頂部に配置され、そして複数の第(k+1)展開用連結部分の1つが第1底部(Ω2構造の第2頂部)に配置されていとともに、複数の第k展開用連結部分の1つと、複数の第(k+1)展開用連結部分の1つとが厚さ方向に重複している場合であっても、複数の第k展開用連結部分の1つと、複数の第(k+1)展開用連結部分の1つとは、「(第(k+1)シート部分の)厚さ方向に重複する位置」に配置されているとはせず、除外する。
本開示の清掃シートが第1要件~第4要件を満たす場合等において、第(k+1)シート部分が、第2方向に沿う方向に延びている複数の折返し部により、第1方向に沿う方向に交互に折返されていること(以下、「第5要件」と称する)ができる。第5要件を満たすことにより、(k+1)シート部分の往復構造の波高を大きくすることができる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
本開示の清掃シートが第1要件~第5要件を満たす場合において、第(k+1)シート部分が、厚さ方向一方向に突出する、複数の第1頂部であって、それらのそれぞれが第1頂面を備えているもの(Ω1構造)と、厚さ方向他方向に突出する複数の第2頂部であって、それらのそれぞれが第2頂面を備えているもの(Ω2構造)とを備えていること(以下、「第6要件」と称する)ができる。第6要件を満たすことにより、展開状態における清掃シートにおいて、第(k+1)シート部分の往復構造の波高を大きくすることができる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
本開示の清掃シートが第4要件及び第6要件を満たす場合等には、複数の第k展開用連結部分が、複数の第1頂面のそれぞれに配置されていること(以下、「第7要件」と称する)ができる。第7要件を満たすことにより、展開状態における清掃シートにおいて、第(k+1)シート部分の往復構造の波高を大きくすることができる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
本開示の清掃シートが第6要件又は第7要件を満たす場合等には、厚さ方向における平面視において、複数の第1頂面の総面積が、第(k+1)シート部分の面積の好ましくは50%以上且つ100%以下、より好ましくは70%以上且つ100%以下、そしてさらに好ましくは90%以上且つ100%以下であること(以下、「第8要件」と称する)ができる。第8要件を満たすことにより、第k展開用連結部を構成する複数の第k展開用連結部分を、複数の第1頂面のそれぞれに配置する自由度が高くなるとともに、第(k+1)シート部分の冗長度が大きくなるため、第(k+1)シート部分の往復構造の波高、並びに清掃シート(積層構造)の展開角度を大きくすることができる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
本開示の清掃シートが第4要件及び第6要件を満たす場合、第7要件を満たす場合、又は第4要件及び第8要件を満たす場合等には、複数の第(k+1)展開用連結部分が、複数の第2頂面のそれぞれに配置されていること(以下、「第9要件」と称する)ができる。第9要件を満たすことにより、展開状態における清掃シートにおいて、第(k+1)シート部分の往復構造の波高を大きくすることができる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
本開示の清掃シートが第6要件、第7要件、第8要件又は第9要件を満たす場合等には、厚さ方向における平面視において、複数の第2頂面の総面積が、第(k+1)シート部分の面積の好ましくは50%以上且つ100%以下、より好ましくは70%以上且つ100%以下、そしてさらに好ましくは90%以上且つ100%以下であること(以下、「第10要件」と称する)ができる。第10要件を満たすことにより、第(k+1)展開用連結部を構成する複数の第(k+1)展開用連結部分を、複数の第2頂面のそれぞれに配置する自由度が高くなるとともに、第(k+1)シート部分の冗長度が大きくなるため、第(k+1)シート部分の往復構造の波高、並びに清掃シート(積層構造)の展開角度を大きくすることができる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
本開示の清掃シートが第5要件を満たす場合等には、第(k+1)シート部分が、好ましくは120%以上、より好ましくは150%以上、さらに好ましくは200%以上、そしてさらにいっそう好ましくは250%以上の冗長度を有すること(以下、「第11要件」と称する)ができる。第11要件を満たすことにより、展開状態における清掃シートにおいて、第(k+1)シート部分の往復構造の波高を大きくすることができる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
本開示の清掃シートが第2要件、第3要件又は第4要件等を満たす場合等には、複数の第k展開用連結部分の少なくとも一部から固定端部に向かって連続的又は間欠的に延びている、第kシート部分及び第(k+1)シート部分を連結する第k補助連結部分をさらに備えていること(以下、「第12要件」と称する)ができる。第12要件を満たすことにより、第kシート部分と、第(k+1)シート部分との間に、第k補助連結部分を伴って形成される往復構造を保持しやすくなる。なお、kの好ましい範囲に関しては、各要件に記載されているとおりである。
第k補助連結部分には、接着剤による接着部、熱融着性繊維による融着部、連続するシート部分の折返し部等が含まれる。
本開示の清掃シートが、「第1方向配置積層構造」及び「第1方向順配置清掃シート部分」を有する場合に、以下、必要に応じて、文字式を用いて説明する。
・複数のシート部分が、n枚のシート部分を含む。
・n枚のシート部分が、第jシート部分を含む。
・第jシート部分が、第1方向一方向と、第1方向他方向とに交互に、m個の折返し部、具体的には、第i折返し部により、(m+1)のシート領域、具体的には、第hシート領域に区画される蛇腹構造を有する。
jは、1~nの整数であり、iは、1~mの整数であり、そしてhは、1~(m+1)の整数である。
上記nの好ましい範囲は、第jシート部分のそれぞれの第1方向の長さ等によっても変わりうるが、例えば、2~15であることができる。
上記mの好ましい範囲は、積層構造が有すべき展開角度、第jシート部分のそれぞれの第1方向の長さ等によっても変わりうるが、例えば、積層構造の展開角度180°当たり、mは、例えば、3~20とすることができる。
本開示の清掃シートが、「第1方向配置積層構造」及び「第1方向順配置清掃シート部分」を有する場合に、清掃シートは、以下の要件(以下、「第13要件」と称する)を満たすことができる。
(13-1)積層構造が、厚さ方向の両端に配置された、一対のベースシート部分をさらに含む。
(13-2)n枚のシート部分が、第1方向に並んで配置されている。
(13-3)第jシート部分の、第1シート領域と、第(m+1)シート領域とが、一対のベースシート部分に連結されている。
jは、1~nの整数であり、iは、1~mの整数であり、そしてhは、1~(m+1)の整数である。
第13要件を満たすことにより、(i)蛇腹構造シートが、その面積を大きくすることができ、(ii)清掃シートを第1方向に動かしながら被清掃面を清掃する場合に、複数のシートが第1方向に倒れることを抑制することができ、(iii)清掃シートを第2方向に動かしながら被清掃面を清掃する場合に、蛇腹構造シートを構成するシート部分の中で、あるシート部分が、被清掃面を清掃して汚れが付着した場合であっても、あるシート部分に隣接する隣接シート部分が被清掃面を清掃することができる。
本開示の清掃シートが、第13要件を満たす場合に、清掃シートは、さらに以下の要件(以下、「第14要件」と称する)を満たすことができる。
(14-1)n枚のシート部分が、第jシート部分と、第(j+1)シート部分とを含む。
(14-2)第jシート部分が、第i折返し部により、第hシート領域に区画される。
(14-3)第(j+1)シート部分が、第(i+1)折返し部により、第(h+1)シート領域に区画される。
(14-4)第i折返し部と、第(i+1)折返し部とが連結している。
第14要件を満たすことにより、清掃シートを第1方向に動かしながら被清掃面を清掃する場合に、第jシート部分及び第(j+1)シート部分が第1方向に倒れることを抑制することができる。
なお、jは、1~(n-1)の範囲の好ましくは少なくとも一部、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上、そしてさらにいっそう好ましくは80%以上の整数であり、iは、1~(m-1)の範囲の好ましくは少なくとも一部、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上、そしてさらにいっそう好ましくは80%以上の整数であり、そしてhは、1~mの範囲の好ましくは少なくとも一部、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは60%以上、そしてさらにいっそう好ましくは80%以上の整数である。なお、j,i及びhのそれぞれは、連続する整数である必要はない。また、j,i及びhのそれぞれの上限は100%である。j,i及びhが上記範囲を満たすことにより、上述の効果がより大きくなる。
なお、上記連結は、当技術分野で公知の手段、例えば、接着剤による接着部、熱融着性繊維による融着部等により形成される。
本開示の清掃シートが、「第1方向配置積層構造」及び「第1方向順配置清掃シート部分」を有する場合に、上記複数のシート部分は、第1方向に順に配置されていれば特に制限されず、例えば、所定のピッチPで配置されることができる。複数のシート部分のそれぞれが、第1方向に所定の長さを有する場合には、例えば、複数のシート部分のそれぞれの第1方向の長さをピッチPと等しくし、複数のシート部分のうち、第1方向に隣接するシートとの間隔を0としてもよい。
本開示の清掃シートにおいて、上記積層構造が、厚さ方向配置積層構造である場合には、上記複数のシート部分の少なくとも一部が、上記固定用連結部と平行な方向における、上記展開端部の伸長長さが、上記固定用連結部と平行な方向における、上記固定端部の長さよりも長くなるように構成される、すなわち、展開端部伸長長さ構造を有する。それにより、展開端部のみならず、固定端部及び展開端部の間の中央部も、清掃面として被清掃面を清掃することができ、清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
上記展開端部伸長長さ構造としては、複数のシート部分の少なくとも一部が、折返し部(例えば、第1実施形態に示されるもの)を有するか、又は略多角形(例えば、三角形、四角形、例えば、台形、五角形)、略円形、略楕円形等の所定形状を有するものが挙げられる。
なお、複数のシート部分の少なくとも一部が、上述の所定形状を有する場合には、固定端部及び展開端部は、固定用連結部と平行な方向における、展開端部の伸長長さが、固定用連結部と平行な方向における、固定端部の長さよりも長くなるように選択される必要がある。
本開示の清掃シートにおいて、上記積層構造が厚さ方向配置積層構造である場合であって、複数のシート部分の少なくとも一部が上述の折返し部を有するときには、固定用連結部と平行な方向における、展開端部の伸長長さと、固定用連結部と平行な方向における、固定端部の長さとの好ましい関係は、上述の冗長度と同一である。
本開示の清掃シートにおいて、上記積層構造が厚さ方向配置積層構造である場合であって、複数のシート部分の少なくとも一部が上述の所定形状を有するときには、固定用連結部と平行な方向における、展開端部の伸長長さが、固定用連結部と平行な方向における、固定端部の長さよりも、好ましくは1.05倍以上、より好ましくは1.1倍以上、さらに好ましくは1.20倍以上の範囲で長く、そして好ましくは1.60倍以下、より好ましくは1.50倍以下、さらに好ましくは1.45倍以下の範囲で長い。そうすることにより、清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
本開示の清掃シートにおいて、上記積層構造が厚さ方向配置積層構造である場合であって、複数のシート部分の少なくとも一部が上述の所定形状を有するときには、展開端部の端部が、固定端部の端縁から所定の範囲内(具体的には、展開端部及び固定端部の距離内)にあることが好ましい。
具体的には、図33に示されるように、シート部分1011は、固定端部3及び展開端部5を有する。固定端部3及び展開端部5は、第1方向D1と平行であり、距離Rだけ離間している。固定端部3は、第1方向D1の両端に、第1端縁1013及び第2端縁1015を有し、そして展開端部5は、第1方向D1の両端に、第1端部1017及び第2端部1019を有している。また、展開端部5の第1端部1017は、固定端部3の第1端縁1013から距離Rの範囲内にあり、そして展開端部5の第2端部1019は、固定端部3の第2端縁1015から距離Rの範囲内にある。それにより、清掃シートを展開状態にした際に、シート部分1011が第1方向D1に幅入りした場合であっても、清掃シートの第1方向D1の両端が、その間の部分と比較して厚さ方向に突出しにくくなり、平坦面の清掃がしやすくなる。
なお、清掃シートの第1方向D1の両端が、その間の部分と比較して厚さ方向に突出する場合には、カーブ面等、非平坦面の清掃がしやすくなる。
本開示の清掃シートは、ウェット型、ドライ型のいずれでもよく、そして本開示の清掃シートでは、積層構造を構成する複数のシート部分は、当技術分野で用いられているシート、例えば、布帛(例えば、不織布、織布、編物)を、特に制限なく含むことができる。上記布帛は、複数の孔が配置された有孔シートであってもよく、そして孔が配置されていない無孔シートであってもよい。なお、上記有孔シートは、例えば、特開2017-118963号公報に記載の、ウォータージェット法、ニードルパンチ法により形成された有孔シートであることができる。
また、上記複数のシート部分は、ネットシートを含むことができる。上記ネットシートとしては、合成樹脂製の網目構造を有するものが挙げられる。また、上記ネットシートは、単独で上記複数のシート部分を構成してもよく、そして他のシート状物、例えば、上述の布帛に貼付された状態で上記複数のシート部分を構成してもよい。換言すると、上記複数のシート部分を構成する単一のシート部分は、ネットシートと、他のシート状物(例えば、布帛)との積層物であってもよい。
上記ネットシートの積層物では、ネットシートが、ネットシートの積層物の内面又は外面を構成するように配置されることができる。
上記複数のシート部分の少なくとも一部、例えば、全部は、熱融着性繊維を含むことができる。それにより、固定用連結部、展開用連結部、所望による補助連結部を融着部から構成しやすくなる。
上記熱融着性繊維としては、合成繊維、例えば、熱融着性繊維、例えば、ポリオレフィン系ポリマー、例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレン;ポリエステル系ポリマー、例えば、テレフタレート系ポリマー、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリブチレンテレフタレート,ポリペンチレンテレフタレート;ポリアミド系ポリマー、例えば、ナイロン6若しくはナイロン6,6;アクリル系ポリマー;ポリアクリロニトリル系ポリマー;又はそれらの変性物、あるいはそれらの組み合わせ等から形成された繊維が挙げられる。
本開示の清掃シートでは、積層構造を構成する複数のシート部分の少なくとも一部、例えば、全部は、保水性繊維を含むことができる。それにより、清掃シートが、薬液を含みやすくなる、液体の汚れを吸収しやすくなる等の作用を有する。
上記保水性繊維としては、セルロース系繊維、例えば、パルプ繊維、再生セルロース繊維、及び半合成セルロース繊維が挙げられる。上記再生セルロース繊維としては、レーヨン繊維、例えば、ビスコースから得られるビスコースレーヨン、ポリノジック及びモダール、セルロースの銅アンモニア塩溶液から得られる銅アンモニアレーヨン繊維(「キュプラ」とも称される);有機化合物及び水の混合溶液である有機溶剤を用いた有機溶剤紡糸法によって得られ、セルロース誘導体を経ないリヨセル及びテンセル等が挙げられる。
上記半合成セルロース繊維としては、例えば、アセテート繊維、例えば、トリアセテート繊維及びジアセテート繊維が挙げられる。
上記ネットシート、有孔シート及び無孔シートは、その目の粗さから、汚れの掻取性が、概ね以下の関係にある。
ネットシート>有孔シート>無孔シート
本開示の清掃シートが、上記ネットシート、有孔シート及び無孔シートの少なくとも2種を含む場合には、汚れの掻取性の観点から、相対的に高い掻取性を有する高掻取性シートと、相対的に低い掻取性を有する低掻取性シートとが、以下のように配置されることができる。
(i)積層構造の厚さ方向において、高掻取性シートを中央に(相対的に多く)配置し、低掻取性シートを端部に(相対的に多く)配置する。
積層構造の中央に高掻取性シートを(相対的に多く)配置すると、清掃シートの展開状態において、高掻取性シートが被清掃面に近い位置に(相対的に多く)配置され、そして低掻取性シートがその周縁に(相対的に多く)配置されやすくなるため、高掻取性シートが汚れを落とし、そして低掻取性シートが汚れを拭き取ることができるため、清掃シートの清掃性が向上する。
(ii)清掃シートを先端側領域及び基端側領域に区画した場合に、先端側領域に高掻取性シートを(相対的に多く)配置し、基端側領域に低掻取性シートを(相対的に多く)配置する。
先端側領域に高掻取性シートを(相対的に多く)配置することにより、清掃シートの先端側領域が汚れを落とし、基端側領域に低掻取性シートを(相対的に多く)配置することにより、清掃シートの基端側領域が汚れを拭き取ることができる。
上記先端側領域と、基端側領域とは、清掃シートを所定の方向(例えば、第1方向)の中央において、上記所定の方向と直交する方向(例えば、第2方向)に延びる直交線によ区画することができる。また、上記先端側領域は、使用者から相対的に遠い領域であり、そして上記基端側領域は、使用者から相対的に近い領域である。
上記布帛としては、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。上記清掃シートがドライ型である場合には、複数のシート部分は、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等を含むことができる。
上記清掃シートがウェット型である場合には、複数のシート部分は、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等を含むことができる。また、上記清掃シートが、ウェット型である場合には、積層構造の厚さ方向の両端に配置されるシート部分が、相対的に疎水性の高い布帛である疎水性布帛(例えば、合繊繊維からなるスパンボンド不織布)から構成され、そしてそれら間に配置されるシート部分が、相対的に親水性の高い布帛である親水性布帛(例えば、熱融着性繊維及び保水性繊維を含むスパンレース不織布)から構成され、親水性布帛に薬液を含ませることができる。それにより、親水性布帛が保持する薬液が、使用時に疎水性布帛を超えにくくなり、例えば、親水性布帛が保持する薬液が疎水性布帛を超え、使用者に触れにくくなる。また、親水性布帛が保持する薬液が、疎水性布帛を超えて揮発しにくくなる。
本開示の清掃シートがウェット型である場合には、非展開状態における清掃シートが、清掃シートを展開させるための一対の展開用把持部を備えていることが好ましい。清掃シートがウェット型である場合には、薬液により、積層構造を構成する複数のシート部分同士が貼り付き、展開させにくくなる場合があるからである。清掃シートの展開しやすさの観点から、上記一対の展開用把持部は、非展開状態における清掃シートから、清掃シートの外方(例えば、第1方向)に突出していることが好ましく、一対の展開用把持部は、所定距離だけ離間して配置されていることがより好ましく、そして一対の展開用把持部は、疎水性布帛から構成されることがさらに好ましい。
本開示の清掃シートは、当技術分野で公知のトウをさらに含むことができ、そして含まなくともよい。
本開示の清掃シートは、清掃具又は使用者が清掃シートを把持するための把持部をさらに備えていることができる。上記把持部は、清掃シートの任意の位置に配置することができる。
本開示の清掃シートが、単一の積層構造を備えている場合であって、例えば、展開角度が360°未満のときには、複数のシート部分の、厚さ方向の両端に配置された両端シート部分に把持部を有することができる。上記把持部は、例えば、上記両端シート部分に、追加のシート状部材、例えば、把持部形成用シートを連結、例えば、融着することにより形成されうる。
本開示の清掃シートが、単一の積層構造を備えている場合であって、展開角度が360°の場合には、上記両端シート部分の、お互いに向かい合う部分の間に上記把持部を形成することができる。
また、上記把持部は、複数のシート部分とのうち、隣接する2枚のシート部分の間に形成されることができる。上記把持部は、隣接する2枚のシート部分の間の、例えば、中央部に形成されることができる。
また、上記把持部は、単一の把持部から構成されていてもよく、そして複数の把持部分から構成されていてもよい。例えば、2つの把持部分に、清掃具の、二股に分かれた清掃シート取付部を挿入することにより、又は2つの把持部分に、使用者の親指と、人差し指から小指までとを挿入することにより、清掃シートが清掃具又は使用者の手からずれることを抑制することができる。上記2つの把持部分としては、例えば、固定用連結部を間に挟んだ、一対の把持部分が挙げられる。
本開示の清掃シートが、複数の積層構造を備えている場合には、本開示の清掃シートが、単一の積層構造を備えている場合の把持部に加えて、複数の清掃シート部分の間の部分(例えば、複数の清掃シート部分のベースシート部分の間)に把持部を形成することができる。
本開示の清掃シートが把持部を備えている場合には、当該把持部は、任意の方向に延びていることができ、清掃具又は使用者の把持しやすさの観点からは、把持部が、第1方向に開口している挿入口部を備えているとともに、第1方向に沿う方向に延びていることが好ましい。
また、上記挿入口部が、第1方向に延出している延出部、例えば、複数のシート部分から第1方向に遠ざかるように延出している延出部を備えていることが好ましい。それにより、使用者が、清掃具を把持部に差し込みやすくなり、そして使用者が、身体の一部を把持部に差し込みやすくなる。
本開示の別の態様に従う清掃シートでは、積層構造(非展開状態)において、複数のシート部分の少なくとも一部の展開端部が、展開用連結部により、複数のシート部分のうち、厚さ方向に隣接するシート部分の展開端部に連結されているとともに、展開方向に展開することにより(展開状態において)往復構造を有する。それにより、展開状態における清掃シートが、被清掃面の清掃性に優れる。
また、上記清掃シートでは、展開用連結部により連結されている2つのシート部分が、お互いに異なる往復構造を有する。それにより、展開状態における清掃シートが、新領域露出性に優れ、被清掃面の清掃性に優れる。
1 清掃シート
3 固定端部
5 展開端部
7 中央部
11a 把持部形成用シート第1部分
11b 把持部形成用シート第2部分
13a ベースシート第1部分
13b ベースシート第2部分
17 積層構造
19 清掃シート部分
21 第1シート部分
31 第2シート部分
51 第3シート部分
61 第4シート部分
71 固定用連結部
73 展開用連結部
85 展開用把持部
91 把持部
93 第1往復構造
95 第2往復構造
97 第3往復構造
99 第4往復構造
1 第1方向
11 第1方向一方向
12 第1方向他方向
2 第2方向
21 第2方向一方向
22 第2方向他方向
S 展開方向
S1 展開方向一方向
S2 展開方向他方向
T 厚さ方向
1 厚さ方向一方向
2 厚さ方向他方向

Claims (8)

  1. 固定端部及び展開端部を有する積層構造を有し、展開させて用いられる清掃シートであって、
    前記積層構造が、お互いに直交する、第1方向と、第2方向と、厚さ方向とを備えているとともに、前記積層構造が、前記厚さ方向に順に配置されている、複数のシート部分を備えており、
    前記複数のシート部分が、前記固定端部において、第1方向に沿う方向に延びている固定用連結部により連結されており、
    前記清掃シートが、前記展開端部を展開させることにより、前記複数のシート部分が順に配置されるように構成されており、
    前記複数のシート部分の少なくとも一部が、前記固定用連結部と平行な方向における、前記展開端部の伸長長さが、前記固定用連結部と平行な方向における、前記固定端部の長さよりも長くなるように構成されており
    前記複数のシート部分の少なくとも一部が、前記展開端部において、前記複数のシート部分のうち、隣接するシート部分に展開用連結部により連結されており、
    前記複数のシート部分が、n枚のシート部分から構成されており、
    前記n枚のシート部分が、第kシート部分と、第(k+1)シート部分と、第(k+2)シート部分とを含み、
    第kシート部分及び第(k+1)シート部分が、前記展開用連結部である第k展開用連結部により連結されており、
    第(k+1)シート部分及び第(k+2)シート部分が、前記展開用連結部である第(k+1)展開用連結部により連結されており、
    第k展開用連結部を構成する複数の第k展開用連結部分の少なくとも一部と、第(k+1)展開用連結部を構成する複数の第(k+1)展開用連結部分の少なくとも一部とが、前記厚さ方向に重複する位置に配置されておらず、
    ここで、kは、1~(n-2)の範囲の少なくとも一部の整数である、
    ことを特徴とする、前記清掃シート。
  2. 第(k+1)シート部分が、第2方向に沿う方向に延びている複数の折返し部により、第1方向に沿う方向に交互に折返されている、請求項に記載の清掃シート。
  3. 第(k+1)シート部分が、前記厚さ方向の一方向に突出する、複数の第1頂部であって、それらのそれぞれが第1頂面を備えているものと、前記厚さ方向の他方向に突出する複数の第2頂部であって、それらのそれぞれが第2頂面を備えているものとを備えており、複数の第k展開用連結部分及び複数の第(k+1)展開用連結部分が、それぞれ、第1頂面及び第2頂面に配置されている、請求項又はに記載の清掃シート。
  4. 平面視において、前記複数の第1頂面の総面積が、第(k+1)シート部分の面積の50%以上且つ100%以下である、請求項に記載の清掃シート。
  5. 平面視において、前記複数の第2頂面の総面積が、第(k+1)シート部分の面積の50%以上且つ100%以下である、請求項又はに記載の清掃シート。
  6. 前記清掃シートが、複数の第k展開用連結部分の少なくとも一部から前記固定端部に向かって連続的又は間欠的に延びている、第kシート部分及び第(k+1)シート部分を連結する第k補助連結部分をさらに備えている、請求項のいずれか一項に記載の清掃シート。
  7. 固定端部及び展開端部を有する積層構造を有し、展開させて用いられる清掃シートであって、
    前記積層構造が、お互いに直交する、第1方向と、第2方向と、厚さ方向とを備えているとともに、前記積層構造が、前記厚さ方向に順に配置されている、複数のシート部分を備えており、
    前記複数のシート部分が、前記固定端部において、第1方向に沿う方向に延びている固定用連結部により連結されており、
    前記清掃シートが、前記展開端部を展開させることにより、前記複数のシート部分が順に配置されるように構成されており、
    前記複数のシート部分の少なくとも一部が、前記固定用連結部と平行な方向における、前記展開端部の伸長長さが、前記固定用連結部と平行な方向における、前記固定端部の長さよりも長くなるように構成されており
    前記積層構造が、前記厚さ方向の両端に配置された、一対のベースシート部分をさらに含み、
    前記複数のシート部分が、前記一対のベースシート部分の間で、第1方向に並んで配置されており、
    前記複数のシート部分のそれぞれが、複数の折返し部により、第1方向を構成する第1方向一方向と、第1方向他方向とに交互に折返されている蛇腹構造を有する蛇腹構造シートであるとともに、前記蛇腹構造を形成する両端のシート領域が、前記一対のベースシート部分に連結されている、
    ことを特徴とする、前記清掃シート。
  8. 前記複数のシート部分の少なくとも一部が、前記複数の折返し部の少なくとも一部で、前記複数のシート部分のうち、第1方向に隣接するシート部分の前記複数の折返し部の少なくとも一部に連結されている、請求項に記載の清掃シート。
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