JP7274166B2 - 面状照明装置 - Google Patents

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本発明は、面状照明装置に関する。
従来、湾曲形状を有する液晶表示装置のバックライトとして湾曲形状を有する面状照明装置が知られている。
特許第3938134号公報
しかしながら、従来の面状照明装置では、出射面の法線方向への集光度が比較的高いため、出射面を湾曲させることで、ユーザから見た場合の視覚的な輝度ムラが生じる恐れがあった。
この点について、従来は、拡散シートを配置している。一般に、かかる拡散シートは、等方性の拡散シートを用いて、出射される光の輝度ムラを制御しているが、一方で、出射面の法線方向への光量が減少することで、出射面全体の輝度平均が低下するおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、輝度平均の低下を抑えつつ、視覚的な輝度の均一性を向上させることができる面状照明装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、光源と、異方性拡散フィルムとを備える。前記異方性拡散フィルムは、前記光源の光を拡散する。また、前記異方性拡散フィルムは、湾曲方向に屈折率の異なる層が交互に配置されたルーバー構造を有し、当該異方性拡散フィルムの一方の面の法線方向に入射した光を反対側の他方の面から拡散して出射し、前記一方の面の法線方向に斜めに入射した光を反対側の前記他方の面から透過して出射し、湾曲方向における前記光の拡散角度が前記湾曲方向の直交方向における前記光の拡散角度よりも大きい。
本発明の一態様によれば、輝度平均の低下を抑えつつ、視覚的な輝度の均一性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る面状照明装置の模式的な分解斜視図である。 図2Aは、異方性拡散フィルムの拡散特性を説明するための図である。 図2Bは、異方性拡散フィルムの拡散特性を説明するための図である。 図3は、異方性拡散フィルムの拡散特性を説明するための図である。 図4Aは、湾曲時におけるユーザからの配光角を説明するための図である。 図4Bは、湾曲時におけるユーザからの配光角を説明するための図である。 図4Cは、実施形態に係る面状照明装置の輝度分布の検証結果を示す図である。 図5は、変形例に係る異方性拡散フィルムの拡散特性を説明するための図である。
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実と異なる場合がある。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。なお、以下に示す図面では、説明の便宜のため、面状照明装置の光の出射方向をZ軸正方向とする3次元の直交座標系を示している。かかる直交座標系は、以下の説明で用いる他の図面においても示す場合がある。
まず、図1を用いて、実施形態に係る面状照明装置1の概要について説明する。図1は、実施形態に係る面状照明装置の模式的な分解斜視図である。なお、図1には、説明を分かりやすくするために、光が出射される側の面をZ軸の正方向とする3次元の直交座標系を図示している。また、かかる直交座標系のY軸は、導光板4の短手方向の軸であり、X軸は、導光板4の長手方向の軸である。なお、かかる直交座標系は、以下の説明で用いる他の図面においても示す場合がある。
実施形態に係る面状照明装置1は、いわゆるサイドライト型のバックライトであり、例えば、液晶表示装置に用いられる。また、かかる液晶表示装置は、例えば、スマートフォンやタブレット等の情報携帯端末において用いられる。また、かかる液晶表示装置は、図示しない表示面が湾曲した湾曲形状をしており、すなわち、実施形態に係る面状照明装置1もかかる湾曲形状に沿うようにして湾曲した湾曲形状を有する。
具体的には、面状照明装置1は、上面視で矩形状であり、長手方向が湾曲している。より具体的には、面状照明装置1は、Z軸正方向側である光の出射方向に向かって凸状の湾曲形状を有する。なお、凸状の湾曲形状は、凸反り形状ともよばれる。このような、面状照明装置1をバックライトとする液晶表示装置は、図示しない表示面が縦長の状態で使用されてもよく、横長の状態で使用されてもよい。
なお、面状照明装置1は、Z軸正方向側に向かって凸状の湾曲形状に限定されるものではなく、Z軸負方向側に向かって凸状の湾曲形状であってもよいが、かかる点については図5で後述する。
また、面状照明装置1は、長手方向が湾曲した湾曲形状に限定されず、短手方向が湾曲した湾曲形状であってもよく、長手方向および短手方向が湾曲した湾曲形状であってもよい。
また、面状照明装置1は、出射面全体が湾曲する場合に限定されず、出射面の一部が湾曲した湾曲形状で、他の部分が略平らな形状であってもよい。あるいは、面状照明装置1は、出射面の所定の領域毎に湾曲させる曲率を異ならせてもよい。例えば、面状照明装置1は、出射面の中央から端部へ向かうほど曲率を徐々に高く(湾曲をきつく)、または、低くした湾曲形状であってもよい。
実施形態に係る面状照明装置1は、図1に示すように、LED(Light Emitting Diode)2と、回路基板3と、導光板4と、反射板5と、拡散シート6と、第1プリズムシート(光学部材の一例)7と、第2プリズムシート(光学部材の一例)8と、異方性拡散フィルム9と、カバー10とを備える。また、例えば、カバー10と、異方性拡散フィルム9との間には、図示しない液晶表示装置等が設けられる。
なお、図1に示す面状照明装置1の構成は一例であって、例えば、反射板5と、拡散シート6と、第1プリズムシート7と、第2プリズムシート8とはそれぞれ複数設けられてもよく、省略されてもよい。また、反射板5、拡散シート6、第1プリズムシート7および第2プリズムシート8それぞれの配置は、面状照明装置1の配光特性に応じて任意の配置が採用されてもよい。
また、異方性拡散フィルム9、第2プリズムシート8、第1プリズムシート7、拡散シート6、導光板4、回路基板3および反射板5は、いずれも可撓性を有するため、液晶表示装置の湾曲形状に沿って湾曲させることが可能である。
複数のLED2は、点状の光源であって、発光面から後述の導光板4の入光端面4aへ向けて光を発する。図1では、LED2を導光板4の長辺側(湾曲した部分を含む入光端面4a側)に配置し、導光板4の入光端面4aに光を入射する場合について例示しているが、LED2を、導光板4の短辺側(直線状の端面側)に配置し、導光板4の長辺に沿う向き(X軸方向)に導光板4に光を入射することにしてもよい。また、図1に示すLED2の個数についても、図示した数に限定されるものではなく、任意に個数を変更することができる。
また、複数のLED2は、光源の一例であって、これに限定されず、例えば、線状の光源を導光板4の入光端面4aに沿って配置してもよい。また、光源は、光を直接発するものに限定されず、例えば、他の光源の光を受光して間接的に入光端面4aに光を入射する光源であってもよい。
回路基板3は、例えばフレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuit)であり、Z軸正方向側である主面に複数のLED2が設けられる。回路基板3は、本実施形態では、導光板4の反射面(出射面4bとは反対側の面)側に配置される。また、回路基板3は、LED2へ給電を行うための回路が設けられる。
導光板4は、LED2から入射された光を導いて面状に発光させる部材であり、例えばポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等の透光性材料で構成される。また、導光板4は、LED2の光がY軸負方向側の側面である入光端面4aを介して導光板4の内部に導入され、光が出射面4bと、出射面4bと反対側の面である反射面との間を反射しながら光の一部が出射面4bへ向かって外部へ出射することで発光する。
また、導光板4は、可撓性を有しており、X軸に沿って湾曲した状態で固定される。換言すると、導光板4は、カバー10の形状に沿って湾曲させた湾曲形状で固定される。具体的には、導光板4は、上面視で略矩形状であり、X軸方向である長手方向が湾曲した湾曲形状である。なお、導光板4は、湾曲した形状で成形された剛性を有する部材であってもよい。
また、導光板4の湾曲形状は、Z軸正方向側である光の出射方向に向かって凸状の湾曲形状である。つまり、導光板4は、後述の異方性拡散フィルム9側に向かって凸状の湾曲形状である。
なお、導光板4は、反射面に光路変更素子を形成することにより、出射面4bを通過する光の拡散を広げることができる。
反射板5は、導光板4の出射面4bとは反対側の主面である反射面(裏面)側に配置され、導光板4の反射面から漏れ出た光を導光板4の出射面4b側へ反射して戻すためのものである。反射板5は、例えば銀等の金属を蒸着したフィルム、鏡面加工を施したアルミ板等の金属板、またはポリマー薄膜の多層構造からなる反射層を備えたフィルム等で構成されている。
拡散シート6は、導光板4の出射面4bに対向して配置され、導光板4の出射面4bから入射した光を拡散することで、導光板4から出射された光の輝度ムラを抑制する拡散部材である。拡散シート6は、湾曲方向および湾曲方向の直交方向における拡散角度が略等しい等方性の拡散シートであってもよく、後述する異方性拡散フィルム9と同様の異方性の拡散シートであってもよい。なお、拡散シート6は省略することも可能である。
第1プリズムシート7および第2プリズムシート8は、導光板4の出射面4bに対して対向して配置され、例えば、プリズム等の光学素子を有し、かかる光学素子によって、拡散シート6から出射された光の配光制御を行う。具体的には、第1プリズムシート7および第2プリズムシート8それぞれは、延在方向が互いに直交する線状プリズムを有し、かかる線状プリスムにより集光された光を異方性拡散フィルム9へ出射する。
異方性拡散フィルム9は、導光板4の出射面4bに対向して配置され、第2プリズムシート8から出射された光を拡散する。具体的には、異方性拡散フィルム9は、拡散シート6、第1プリズムシート7および第2プリズムシート8よりも導光板4から離れて配置される。つまり、異方性拡散フィルム9は、図示しない液晶表示装置に最も近い位置に配置されるため、拡散光を効率良く液晶表示装置へ出射できる。そして、異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における光の拡散角度が湾曲方向の直交方向における光の拡散角度よりも大きい、すなわち、拡散角度が異なる異方性を有する。なお、異方性拡散フィルム9の拡散特性の詳細については後述する。
カバー10は、例えば、ガラスなどの透光性を有する部材であり、異方性拡散フィルム9から入射された光を図示しない液晶表示装置を介して表面10aから出射させるとともに、液晶表示装置等を保護する部材である。また、表面10aは、上記の液晶表示装置の操作面として機能する。なお、カバー10は省略されてもよい。
ところで、従来、湾曲した面状照明装置では、カバーの湾曲した表面から出射される光は、主として表面の法線方向へ出射される。つまり、従来の面状照明装置は、出射面の法線方向への集光度が比較的高いため、出射面を湾曲させることで、ユーザがある視点から見た場合の視覚的な輝度ムラが顕著となるおそれがあった。
この点について、仮に、等方性の拡散部を設けた場合、湾曲方向および直交方向への拡散角度が略等しくなる、言い換えれば、直交方向へも不必要に拡散してしまうため、結果、法線方向への出射光が減少してしまい、出射面全体の輝度平均が低下するおそれがあった。
そこで、実施形態に係る面状照明装置1では、湾曲方向における拡散角度を広げつつ、直交方向における拡散角度の広がりを抑えた異方性拡散フィルム9を備えることで、輝度平均の低下を抑えつつ、視覚的な輝度の均一性を向上させる。
具体的には、上述したように、異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における拡散角度が直交方向における拡散角度よりも大きい。つまり、異方性拡散フィルム9は、湾曲方向および直交方向のうち、湾曲方向における光の拡散性を高めることで、湾曲方向における視覚的な輝度の均一性を高め、さらに、直交方向における光の拡散性を抑える、すなわち、直交方向への不要な光の拡散を抑えることで、法線方向への輝度が不必要に低下することを抑える。従って、実施形態に係る面状照明装置1によれば、異方性拡散フィルム9を用いることにより、出射面全体の輝度平均の低下を抑えつつ、湾曲方向における視覚的な輝度の均一性を向上させることができる。
このような異方性拡散フィルム9としては、例えば、屈折率の異なる層が交互に配置された多層型(ルーバー構造)の異方性拡散フィルムを採用可能である。具体的には、多層型の異方性拡散フィルム9は、高屈折率層および低屈折率層が交互に積層された拡散部材で構成される。なお、多層型の異方性拡散フィルム9を用いた拡散特性については後述する。
なお、異方性拡散フィルム9は、多層型に限定されるものではなく、例えば、光の入射面に微小なレンズを複数配置した異方性拡散フィルムであってもよい。このような異方性拡散フィルムは、湾曲方向および直交方向における所望の拡散角度に合わせた微笑なレンズが形成される。
また、異方性拡散フィルム9は、上記の例に限らず、湾曲方向および直交方向における拡散角度が異方性を有するものであれば任意の拡散部材を採用可能である。
また、異方性拡散フィルム9は、1つの部材で構成されてもよく、複数の部材により異方性を有するものであってもよい。例えば、複数の部材で構成される異方性拡散フィルム9は、湾曲方向および直交方向への集光範囲が異なる2つのプリズムシートを重ねて配置したユニット部材であってもよい。
次に、図2Aおよび図2Bを用いて、異方性拡散フィルム9の拡散特性について説明する。図2Aおよび図2Bは、異方性拡散フィルム9の拡散特性を説明するための図である。図2Aおよび図2Bでは、面状照明装置1の構成要素のうち、異方性拡散フィルム9および導光板4の断面図を模式的に示している。また、図2Aでは、異方性拡散フィルム9および導光板4をY軸方向から見た断面を示し、図2Bでは、異方性拡散フィルム9および導光板4をX軸方向から見た断面を示す。
また、図2Aおよび図2Bに示す異方性拡散フィルム9は、上述した多層型の異方性拡散フィルムである場合について説明する。
図2Aに示すように、湾曲方向において、多層型の異方性拡散フィルム9は、導光板4から出射した正面方向(略法線方向)への光L1が、低屈折率層へ進入するとともに、隣接する高屈折率層で反射されながら異方性拡散フィルム9から拡散光として出射する。また、多層型の異方性拡散フィルム9は、導光板4から出射して所定の角度以上の斜め方向へ入射する光L2については、高屈折率層および低屈折率層で反射せずにそのまま透過する。すなわち、多層型の異方性拡散フィルム9の出射光は、拡散透過と直進透過が光の入射角に応じて切り替わる。これにより、多層型の異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における拡散角度を広げることができる。
一方で、図2Bに示すように、直交方向において、多層型の異方性拡散フィルム9は、光L1および光L2を拡散光として出射する。つまり、多層型の異方性拡散フィルム9は、斜めの光L2をそのまま透過させずに、屈折層内で反射させて拡散する。このため、異方性拡散フィルム9は、直交方向における拡散角度を抑えることができる。すなわち、多層型の異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における光の拡散角度が直交方向における拡散角度よりも大きい異方性を有する。
次に、図3を用いて、異方性拡散フィルム9の拡散特性についてさらに説明する。図3は、異方性拡散フィルム9の拡散特性を説明するための図である。図3には、導光板4から出射した略法線方向からの光Lが異方性拡散フィルム9に入射した時の光の拡散角度の範囲を模式的に示している。なお、図3に示す拡散角度の範囲は、異方性拡散フィルム9から出射される拡散光の最高輝度の半値幅とも呼ばれる。なお、拡散角度は、拡散光の輝度の半値に限定されるものではなく、面状照明装置1の照明目的等に応じた任意の輝度の値であってよい。
図3に示すように、異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における光の拡散角度と直交方向における光の拡散角度との比がZ軸正方向から見た上面視で3:2となる拡散特性を有する。つまり、異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における光の拡散角度と直交方向における光の拡散角度との比の値が1.5以上であることが好ましい。
なお、湾曲方向における光の拡散角度と直交方向における光の拡散角度との比が3:2である場合を一例として示したが、かかる比は、矩形状である面状照明装置1の長手方向の長さおよび短手方向の長さの比や、曲率、想定されるユーザの視点位置に応じて最適な比が設定されることがより好ましい。
また、図3に模式的に示した光の拡散範囲は、上面視で楕円形に限定されず、矩形状等の任意の形状であってよい。
次に、図4A~図4Cを用いて、異方性拡散フィルム9を備えた面状照明装置1の輝度分布について説明する。図4Aおよび図4Bは、湾曲時におけるユーザの配光角を説明するための図である。図4Cは、実施形態に係る面状照明装置1の輝度分布の検証結果を示す図である。具体的には、図4Cに示す輝度分布は、例えば、異方性拡散フィルムであるLSD60×1(Luminit、LLC社製)を備えた面状照明装置の輝度分布である。
図4Cのグラフでは、横軸として、湾曲方向における配光角度を示し、縦軸として、輝度を示す。なお、横軸の配光角度は、0度が正面方向であり、90度(-90度)が出射面に沿う方向である。また、グラフに示した4つのデータのうち、「異方性(直交方向)」のデータは、湾曲方向よりも直交方向における拡散角度が大きい異方性拡散フィルムを備えた面状照明装置(参考例)の輝度分布である。また、「異方性(湾曲方向)」のデータは、直交方向よりも湾曲方向における拡散角度が大きい本実施形態に係る異方性拡散フィルム9を備えた面状照明装置1の輝度分布である。「等方性」のデータは、等方性の拡散フィルムを備えた面状照明装置(参考例)の輝度分布である。「無し」のデータは、拡散フィルムを備えていない面状照明装置(参考例)の輝度分布である。
まず、図4Aおよび図4Bを用いて、スマートフォン等のモバイル端末の表示面に対するユーザからの配光角について説明する。図4Aおよび図4Bでは、利用者が表示面を正面から見るとする。利用者の視点から表示面までの視距離Aが300mm、表示面の曲率Bが100mm、矩形状である表示面(面状照明装置1の出射面)の長手方向の長さCが160mmであるとする。また、配光角θviewとは、表示面の所定の位置(端部)を通る法線に対する傾き角度である。また、図4Aおよび図4Bでは、表示面の中央から端部までの角度θ1およびユーザの視線方向から表示面の端部方向への傾き角度θ2を示している。なお、角度θ1および角度θ2は、視距離A、曲率Bおよび長さCに基づいて算出可能である。
かかる条件において、表示面における長手方向の端部の配光角(端部を通る法線に対する傾き角度)θview、つまり、表示面の中央から80mm(160mm/2)離れた場所の配光角θviewは、凸状の場合(図4A)、58度(θ1+θ2)となり、凹状の場合(図4B)、31度(θ1-θ2)となる。すなわち、凸状の場合、表示面の端部については、配光角度が58度の輝度を高める必要があり、凹状の場合、配光角度が31度の輝度を高める必要がある。
この配光角を考慮しつつ、図4Cに示す輝度分布の検証結果を見た場合、「無し」は、0度(正面方向)の輝度が4つのデータの中で最も高く、略58度および略31度の輝度が4つのデータの中で最も低い。つまり、「無し」の面状照明装置は、湾曲時において視覚的な輝度ムラが生じてしまう。
また、「等方性」は、0度の輝度が4つのデータの中で最も低く、略58度の輝度が4つのデータの中で最も高い。つまり、「等方性」の面状照明装置は、湾曲時において視覚的な輝度ムラが起きにくいものの、正面方向の輝度が低いことにより、出射面全体の輝度平均が低下してしまう。
また、「異方性(湾曲方向)」は、0度の輝度が「等方性」よりも高く、略58度および略31度の輝度が「無し」よりも高い。つまり、「異方性(湾曲方向)」の面状照明装置1は、湾曲時において視覚的な輝度ムラが起きにくく、かつ、出射面全体の輝度平均の低下も抑えられる。
また、「異方性(直交方向)」は、0度の輝度が「等方性」よりも高く、略58度および略31度の輝度が「無し」よりも高い。つまり、「異方性(直交方向)」の面状照明装置は、湾曲時において視覚的な輝度ムラが起きにくく、かつ、出射面全体の輝度平均の低下も抑えられる。
すなわち、実施形態に係る異方性拡散フィルム9を用いることで、凸状および凹状のいずれの湾曲形状であっても、輝度平均の低下を抑えつつ、視覚的な輝度の均一性を向上させることができる。
さらに、図4に示す輝度分布は、長手方向における輝度分布の検証結果であり、すなわち、実施形態に係る異方性拡散フィルム9を用いることで、出射面の長手方向が湾曲した湾曲形状である場合において、輝度平均の低下を抑えつつ、視覚的な輝度の均一性を向上させることができる。
上述したように、実施形態に係る面状照明装置1は、光源8と、異方性拡散フィルム9とを備える。異方性拡散フィルム9は、光源8の光を拡散する。また、異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における光の拡散角度が湾曲方向の直交方向における光の拡散角度よりも大きい。これにより、輝度平均の低下を抑えつつ、視覚的な輝度の均一性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、面状照明装置1は、Z軸正方向側である光の出射方向に向かって凸状の湾曲形状である場合を示したが、Z軸負方向側に向かって凸状(つまり、利用者から見て凹状)の湾曲形状であってもよい。かかる点について、図5を用いて説明する。
図5は、変形例に係る異方性拡散フィルム9の拡散特性を説明するための図である。図5に示すように、変形例に係る導光板4は、異方性拡散フィルム9とは反対側であるZ軸負方向側に向かって凸状の湾曲形状である。このため、異方性拡散フィルム9も、Z軸負方向側に向かって凸状の湾曲形状である。換言すれば、ユーザから見た場合に、導光板4および異方性拡散フィルム9は、凹状の湾曲形状を有する。
そして、図5に示すように、湾曲方向において、異方性拡散フィルム9(多層型)は、導光板4から出射した正面方向(略法線方向)への光L1が、低屈折率層へ進入するとともに、隣接する高屈折率層で反射されながら異方性拡散フィルム9から拡散光として出射する。また、多層型の異方性拡散フィルム9は、導光板4から出射して斜め方向へ入射する光L2については、高屈折率層および低屈折率層を反射せずにそのまま透過する。これにより、多層型の異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における拡散角度を広げることができる。
なお、変形例に係る異方性拡散フィルム9の直交方向における拡散角度は、上記した実施形態と同様(図2B参照)である。
このように、変形例に係る異方性拡散フィルム9は、湾曲方向における光の拡散角度が湾曲方向の直交方向における光の拡散角度よりも大きい。これにより、輝度平均の低下を抑えつつ、視覚的な輝度の均一性を向上させることができる。
なお、上記した実施形態では、面状照明装置1は、サイドライト型のバックライトであるが、面状照明装置1は、これに限定されず、例えば、導光板4および反射板5を備えない直下型のバックライトであってもよい。この場合、湾曲した回路基板2の一面に配置されたLED2から出射された光は、例えば、導光板4を介さずに拡散シート6に入射される。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
1 面状照明装置、2 LED、3 回路基板、4 導光板、5 反射板、6 拡散シート、7 第1プリズムシート、8 第2プリズムシート、9 異方性拡散フィルム、10 カバー

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源の光を拡散する湾曲形状の異方性拡散フィルムと、
    を備え、
    前記異方性拡散フィルムは、湾曲方向に屈折率の異なる層が交互に配置されたルーバー構造を有し、当該異方性拡散フィルムの一方の面の法線方向に入射した光を反対側の他方の面から拡散して出射し、前記一方の面の法線方向に斜めに入射した光を反対側の前記他方の面から透過して出射し、
    前記異方性拡散フィルムは、前記湾曲方向における前記光の拡散角度が前記湾曲方向の直交方向における前記光の拡散角度よりも大きい、面状照明装置。
  2. 前記異方性拡散フィルムは、
    前記湾曲方向における前記光の拡散角度と前記直交方向における前記光の拡散角度との比の値が1.5以上である
    請求項1に記載の面状照明装置。
  3. 前記光源の光が側面から入射し、前記側面と交差する出射面から前記光が出射する湾曲形状の導光板をさらに備え、
    前記異方性拡散フィルムは、
    前記導光板の出射面に対向して配置され、前記出射面から出射される前記光を拡散する 請求項1または2に記載の面状照明装置。
  4. 前記導光板の出射面に対向して配置される光学部材と、
    前記導光板の出射面に対向して配置される拡散部材と、をさらに備え、
    前記異方性拡散フィルムは、
    前記光学部材および前記拡散部材よりも前記導光板から離れて配置される
    請求項3に記載の面状照明装置。
  5. 前記導光板は、
    前記異方性拡散フィルム側に向かって凸状の湾曲形状である
    請求項3または4に記載の面状照明装置。
  6. 前記導光板は、
    前記異方性拡散フィルムとは反対側に向かって凸状の湾曲形状である
    請求項3または4に記載の面状照明装置。
  7. 前記導光板は、
    上面視で略矩形状であり、長手方向が湾曲した湾曲形状である
    請求項3~6のいずれか1つに記載の面状照明装置。
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