JP7271960B2 - ガスバリア積層体及びそれを備える包装体 - Google Patents
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Description
まず、図1を参照しながら本実施形態に係るガスバリア積層体の一例について説明する。図1は、ガスバリア積層体の概略断面図である。図1に示されるガスバリア積層体1は、少なくとも酸素及び水蒸気等のガスバリア性を示すフィルムである。また、ガスバリア積層体1は、例えば可撓性及び光透過性等の少なくとも何れかを示す。
次に、図2及び図3を参照しながら、本実施形態に係るガスバリア積層体を用いて形成されるパッケージの構造について説明する。図2は、パッケージの概略平面図である。図3は、図2のIII-III線に沿った断面図である。
HSCH2CH(NH2)COOH+H2O→H2S+CH3CHO+NH3+CO2
<アンカーコート液の調製>
希釈溶媒(酢酸エチル)中、γ-イソシアネートプロピルトリメトキシシラン1質量部と、アクリルポリオール5質量部とを混合撹拌し、溶液を得た。その後、トリレンジイソシアネート(TDI)を、アクリルポリオールの水酸基に対しイソシアネート基が等量となるように上記溶液に加えた。そして、当該溶液を酢酸エチルにより2質量%の濃度に希釈したものをアンカーコート液とした。
数平均分子量200,000のポリアクリル酸水溶液(東亞合成株式会社製「アロンA-10H」、固形分濃度25質量%)20gを蒸留水58.9gに溶解した。そこへ、アミノプロピルトリメトキシシラン(シグマ アルドリッチ ジャパン合同会社製)0.44gを添加して均一に撹拌した。これにより、コーティング液Aを得た。
酸化亜鉛微粒子水分散液(住友大阪セメント株式会社製「ZE143」)100gと硬化剤(Henkel社製「Liofol HAERTER UR 5889-21」)1gとを混合してコーティング液Bを得た。
(ガスバリア積層体の作製)
樹脂基材として2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製「ルミラー(登録商標)P60」、厚さ12μm、内側コロナ処理)のコロナ処理が施された面上に、アンカーコート液を、乾燥後の厚さが0.2μmになるようにバーコーターを用いて塗工し、150℃で1分間乾燥させることによって下地層を形成した。この下地層上に、電子線加熱方式による真空蒸着装置により、金属アルミニウムを蒸発させ、そこに酸素ガスを導入し、酸化アルミニウムを蒸着して厚さ20nmの第1層を形成した。
ガスバリア性積層体の第3層上に、カバー層としての未延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム、東レフィルム加工株式会社製「トレファンNO ZK93KM」、厚さ60μm)を、2液型の接着剤(三井化学SKCポリウレタン株式会社製「A620/A65」)を用いて、ドライラミネート法によってラミネートした。これにより、ガスバリア積層体/接着層(3μm)/カバー層(60μm)の積層構造を有する透明な包装フィルムを得た。
第3層の乾燥後の厚さを0.15μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にしてガスバリア積層体及びパッケージを得た。
第3層の乾燥後の厚さを0.45μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にしてガスバリア積層体及びパッケージを得た。
第2層上にコーティング液Bを塗工する際に、乾燥後の厚さ(第3層の厚さ)が1.2μmとなるように、表面がCrめっきされたシリンダを用いたグラビア印刷法により塗工したこと以外は実施例1と同様にして、ガスバリア積層体及び包装フィルムを作製した。
第3層の乾燥後の厚さを0.07μmに変更したこと以外は、比較例1と同様にして、ガスバリア積層体及び包装フィルムを作製した。
2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET:東レ株式会社製「ルミラーP60」、厚さ12μm)にアルミ箔9μmを、ドライラミネート法によってラミネートし、ガスバリア積層体(Al箔積層体)を得た。また、当該ガスバリア積層体を用いたこと以外は実施例1と同様にして、PET(12μm)/アルミ箔(9μm)/接着層(3μm)/カバー層(60μm)の積層構造を有する包装フィルムを作製した。
<表面粗さRa測定>
各例のガスバリア積層体における第3層の表面粗さRaは、走査プローブ型顕微鏡(SPM)にて測定した。具体的には、アサイラムリサーチ社製MFP-3Dの装置を使用し、測定面積20μm×20μm、測定周波数1Hzにて測定した。結果を表1に示す。
実施例及び比較例で得られた包装フィルムをA4サイズの大きさに切り出し、その長辺の中央でカバー層が内側となるように二つ折りにした後、2辺をヒートシールすることにより開口を有するパウチ(包装体)を作製した。ヒートシールは、卓上・脱気シーラーV-301(富士インパルス社製)を用いて、190℃、0.3MPa、2secの条件で行った。このパウチ内に、0.6質量%のシステイン水溶液150mLを収容した。その後、パウチの開口している1辺をヒートシールして、密封されたパッケージを得た。
レトルト臭の評価と同様の手順で、密封されたパッケージの作製及び当該パッケージに対するレトルト処理を行った。得られたレトルト処理後のパッケージについて、酸素透過度測定装置(Modern Control社製 OXTRAN2/20)を用いて、温度30℃、相対湿度70%の測定条件により、酸素透過度を測定した。結果を表1に示す。
Claims (6)
- 樹脂基材と、
前記樹脂基材上に位置し、無機酸化物を含有する第1層と、
前記第1層上に位置し、カルボン酸系ポリマーを含有する第2層と、
前記第2層上に位置し、多価金属化合物及び樹脂を含有する第3層と、を備え、
前記第3層の厚さの前記第2層の厚さに対する比率が1.0以上4.0以下であり、
前記第3層の表面粗さRaが前記第3層の厚さの1/2以下であり、
前記多価金属化合物が酸化亜鉛である、
ガスバリア積層体。 - 前記第3層の厚さが、0.10μm以上0.50μm以下である、請求項1に記載のガスバリア積層体。
- 前記第3層の質量基準にて、前記酸化亜鉛の含有率が、65質量%以上85質量%以下である、請求項1又は2に記載のガスバリア積層体。
- 前記樹脂基材と前記第1層との間に位置し、ウレタン系化合物を含む下地層をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
- レトルト処理又はボイル処理が施される包装体に使用される、請求項1~4のいずれか一項に記載のガスバリア積層体。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載のガスバリア積層体を備える包装体。
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