JP7271877B2 - 交通量計測装置、プログラムおよび交通量計測システム - Google Patents

交通量計測装置、プログラムおよび交通量計測システム Download PDF

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Description

本発明は、交通量計測装置、プログラムおよび交通量計測システムに関する。
近年、道路における車両の交通量を計測する技術の研究が進められている。例えば、特許文献1には、静止物のみで構成される基本画像と、車両を含む入力画像との差分を演算することにより車両を検出し、検出された車両の数を積算することにより交通量を計測する技術が開示されている。また、特許文献2には、車線毎の検出領域から車両を検出することにより、車線毎の交通量を計測する技術が開示されている。
特開平7-262489号公報 特開2011-198030号公報
しかし、上記の技術は、道路に関連する状況(例えば、信号機の状況、駐車車両の状況など)を考慮せずに交通量を計測する技術である。このため、上記の技術では、道路に関連する状況と交通量の関係を知ること、または、道路に関連する状況に適した方法での交通量の計測を行うことなどは困難であった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、道路に関連する状況に基づいて車両の交通量を計測することが可能な、新規かつ改良された交通量計測装置、プログラムおよび交通量計測システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、各時点における前記信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、前記状況情報が、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、または前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、を備え、前記車両検出領域は、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、前記処理部は、前記第2の状況においては、前記第1の状況においてよりも、前記車両検出領域を前記交差点の中心側に配置する、交通量計測装置が提供される。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、道路の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、各時点における前記道路に関連する状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、前記状況情報が前記道路の第1方向に向かう第1車線に駐車車両が存在する第3の状況、または前記第1車線に駐車車両が存在しない第4の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、前記第3の状況においては、前記道路の前記第1方向に向かう車両の交通量を計測するための前記車両検出領域を、前記第4の状況において前記車両検出領域が配置される位置よりも前記道路の第2方向に向かう第2車線側の位置に配置する、交通量計測装置が提供される。

上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、各時点における信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、前記状況情報に基づき時間を区分して前記撮像画像において車両検出領域を通過した車両の交通量を時間区分ごとに計測する処理を行う処理部とを備え、前記状況情報が示す状況は、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、および前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況を含み、前記車両検出領域は、前記交差点の中であって、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、前記処理部は、前記第1の状況に該当する第1の時間区分および前記第2の状況に該当する第2の時間区分の各々において前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測し、前記第1の時間区分において計測された車両の交通量に補正交通量を上乗せする、交通量計測装置が提供される。
前記補正交通量は、前記第1の時間区分において計測された車両の交通量に正の係数を乗じて得られる交通量であってもよい。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点を左折する際に通過する歩道における歩行者の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、前記状況情報に基づき時間を区分して前記撮像画像において車両検出領域を通過した車両の交通量を時間区分ごとに計測する処理を行う処理部と、を備え、前記処理部は、前記歩道における歩行者の人数が閾値以上である第5の状況に該当する時間区分において計測された、前記交差点を前記第1の道路から左折した車両の交通量を、減少させる、または0とする、交通量計測装置が提供される。
前記撮像画像において複数の車両が走行した軌跡を解析することにより、前記撮像画像における前記道路の配置を推定する道路推定部をさらに備え、前記処理部は、前記道路推定部により配置が推定された道路上に前記車両検出領域を配置してもよい。
前記情報取得部は、前記道路推定部により配置が推定された道路の各方向に沿って走行する車両の数の時間変化に基づき、前記道路に設けられた信号機の状況を示す状況情報を取得してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、各時点における前記信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、前記状況情報が、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、または前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、として機能させるためのプログラムであって、前記車両検出領域は、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、前記処理部は、前記第2の状況においては、前記第1の状況においてよりも、前記車両検出領域を前記交差点の中心側に配置する、プログラムが提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像装置と、各時点における前記信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部、および、前記状況情報が、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、または前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部、を有する交通量計測装置と、を備え、前記車両検出領域は、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、前記処理部は、前記第2の状況においては、前記第1の状況においてよりも、前記車両検出領域を前記交差点の中心側に配置する、交通量計測システムが提供される。また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、道路の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、各時点における前記道路に関連する状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、前記状況情報が前記道路の第1方向に向かう第1車線に駐車車両が存在する第3の状況、または前記第1車線に駐車車両が存在しない第4の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、として機能させるためのプログラムであって、前記処理部は、前記第3の状況においては、前記道路の前記第1方向に向かう車両の交通量を計測するための前記車両検出領域を、前記第4の状況において前記車両検出領域が配置される位置よりも前記道路の第2方向に向かう第2車線側の位置に配置する、プログラムが提供される。また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、道路を撮像して道路の撮像画像を取得する撮像装置と、各時点における前記道路に関連する状況を示す状況情報を取得する情報取得部、および、前記状況情報が前記道路の第1方向に向かう第1車線に駐車車両が存在する第3の状況、または前記第1車線に駐車車両が存在しない第4の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部、を有する交通量計測装置と、を備え、前記処理部は、前記第3の状況においては、前記道路の前記第1方向に向かう車両の交通量を計測するための前記車両検出領域を、前記第4の状況において前記車両検出領域が配置される位置よりも前記道路の第2方向に向かう第2車線側の位置に配置する、交通量計測システムが提供される。
以上説明した本発明によれば、道路に関連する状況に基づいて車両の交通量を計測することが可能である。
本発明の実施形態による交通量計測システムを示す説明図である。 交差点のフレーム画像の具体例を示す説明図である。 本発明の実施形態による交通量計測装置20の構成を示す説明図である。 車両追跡部232により処理が行われたフレーム画像の表示例を示す説明図である。 走行軌跡情報の具体例を示す説明図である。 動画像における道路が存在する領域を推定する方法の具体例を示す説明図である。 各移動方向に該当する移動量の頻度を示す説明図である。 道路の方向の推定結果例を示す説明図である。 各方向に沿って走行する車両数の時間変化、および単位時間当たりの移動量の時間変化を示す説明図である。 車両検出線の配置例を示す説明図である。 本発明の実施形態による交通量計測装置20の動作を示すフローチャートである。 車両検出線の他の配置例を示す説明図である。 第2の変形例を示す説明図である。 第2の変形例の動作を示すフローチャートである。 第3の変形例の具体例を示す説明図である。 第4の変形例の具体例を示す説明図である。 交通量計測装置20のハードウェア構成を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、複数の構成要素の各々に同一符号のみを付する。
<1.交通量計測システムの概要>
本発明の実施形態は、道路を走行する車両の交通量を測定する交通量計測システムに関する。以下、図1および図2を参照し、本発明の実施形態による交通量計測システムの概要を説明する。
図1は、本発明の実施形態による交通量計測システムを示す説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による交通量計測システムは、撮像装置10および交通量計測装置20を有する。
(撮像装置)
撮像装置10は、道路が撮像範囲に含まれるように設置され、道路の撮像画像として道路の動画像を得る。特に、本発明の実施形態においては、信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点が撮像範囲に含まれるように撮像装置10が設置される。図1に示した例では、撮像装置10の撮像範囲には、道路Xと道路Yが交わる交差点が含まれる。この場合、撮像装置10は、道路Xと道路Yが交わる交差点の動画像を撮像により得る。道路Xまたは道路Yを走行している車両30が存在する間には、当該車両30も動画像に含まれる。ここで、図2を参照し、交差点の動画像を構成するフレーム画像の具体例を説明する。
図2は、交差点のフレーム画像の具体例を示す説明図である。図2に示した例では、道路Xは、同一方向に車両30が走行するための車線X1およびX2と、車線X1およびX2の対向車線である車線X3およびX4と、を含む。道路Yは、車線Y1と、車線Y1の対向車線であるY2と、を含む。
また、道路Xには信号機SXが設けられ、道路Yには信号機SYが設けられる。信号機SXは、道路Xを走行する車両30に進行許可、停止指示または右折許可などの信号を示す。進行許可においては、道路Xを走行する車両30の交差点における左折、直進および右折が許可される。右折許可においては、道路Xを走行する車両30の交差点における左折および直進が許可されず、交差点の右折が許可される。以下では、説明の便宜上、信号機SXが進行許可を示している状況を進行許可状況(第1の状況)と称し、信号機SXが右折許可を示している状況を右折許可状況(第2の状況)と称し、信号機SXが停止指示を示している状況を停止指示状況と称する場合がある。同様に、信号機SYは、道路Yを走行する車両30に進行許可または停止指示などの信号を示す。
なお、図2においては車両30として4輪車を示しているが、車両30は、2輪車、トラック、バス、緊急車両または特殊車両などであってもよい。
(交通量計測装置)
交通量計測装置20は、撮像装置10から交差点の動画像を受信し、交差点の動画像を解析することにより、交差点における車両30の交通量を計測する。特に、本発明の実施形態による交通量計測装置20は、交差点の進み方(左折、直進または右折など)ごとの交通量を個別に計測することが可能である。交差点の進み方ごとの交通量の計測結果があれば、交差点の進み方ごとの交通量に応じて信号機を制御することができる。また、複数の交差点の各々での計測結果を突合することにより、大域的な交通の流れを把握することが可能である。さらに、交差点の進み方ごとの交通量を、当該道路に歩道橋を設置するなどの都市計画の立案に活用することが可能である。
なお、交通量計測装置20は、撮像装置10と直接接続されていてもよいし、撮像装置10とネットワークを介して接続されていてもよい。また、図1においては撮像装置10と交通量計測装置20が分離している例を示しているが、撮像装置10と交通量計測装置20の機能は一体的に構成されてもよい。
<2.交通量計測装置の構成>
以上、本発明の実施形態による交通量計測の概要を説明した。続いて、図3を参照し、本発明の実施形態による交通量計測装置20の構成を説明する。
図3は、本発明の実施形態による交通量計測装置20の構成を示す説明図である。図3に示したように、本発明の実施形態による交通量計測装置20は、通信部220、解析部230、記憶部240、表示制御部250、表示部260、操作部270、および交通量計測部280を有する。
(通信部)
通信部220は、撮像装置10とのインタフェースであり、撮像装置10から交差点の動画像を受信する撮像画像取得部として機能する。通信部220は、撮像装置10からリアルタイムで随時に交差点の動画像を受信してもよいし、撮像装置10に蓄積された交差点の動画像を撮像装置10から間欠的にまとめて受信してもよいし、交通量計測装置20からの要求により交差点の動画像を撮像装置10から受信してもよい。通信部220により受信された交差点の動画像は記憶部240に記憶される。
(解析部)
解析部230は、記憶部240に記憶された交差点の動画像を解析する。解析部230が有する機能は、例えば図3に示したように、車両追跡部232、道路推定部234および状況推定部236としての機能を含む。
車両追跡部232は、交差点の動画像を複数のフレーム画像に亘って処理することにより、車両の走行軌跡情報を取得する。具体的には、車両追跡部232は、各フレーム画像に対して、車両検出処理、車両追跡処理および情報統合処理を実行する。車両検出処理は、フレーム画像から車両を検出する処理である。車両追跡処理は、前のフレーム画像に対する車両検出処理で検出された車両から、今回のフレーム画像に対する車両検出処理で検出された車両と同じ車両を特定し、前のフレーム画像と今回のフレーム画像の間での当該車両の動線を得る処理である。情報統合処理は、車両検出処理の結果および車両追跡処理の結果に基づき、各車両の最新の位置および当該最新の位置に至る動線を示す走行軌跡情報を得る処理である。車両追跡部232により得られた走行軌跡情報は記憶部240に記憶される。以下、図4および図5を参照し、車両追跡部232による処理の具体例を説明する。
図4は、車両追跡部232により処理が行われたフレーム画像の表示例を示す説明図である。図4に示した例では、車両30-1および車両30-2が検出されている。車両30-1は検出枠C1で囲われ、車両IDとして「1」が割り当てられ、検出時刻として「12:00:03」が示されている。同様に、車両30-2は検出枠C2で囲われ、車両IDとして「2」が割り当てられ、検出時刻として「12:00:03」が示されている。そして、図4には、車両30-1の後方に車両30-1の動線を示し、車両30-2の後方に車両30-2の動線を示している。
図5は、走行軌跡情報の具体例を示す説明図である。図5に示したように、走行軌跡情報は、車両のID、車両が検出された時刻、フレーム画像における車両が検出された位置、フレーム画像における車両の大きさ、前のフレーム画像からの車両の移動量、および車両の加速度を含む。その他、走行軌跡情報は、車種、車両の色、または車両のナンバーなどの情報を含んでもよい。また、走行軌跡情報は、個別の車両の情報でなく、オプティカルフローなどの画素ごとの動きを示す情報であってもよい。
道路推定部234は、車両追跡部232により得られた複数の車両についての走行軌跡情報を解析することにより、交差点の動画像における道路の配置を推定する。例えば、道路推定部234は、道路の配置として、動画像における道路が存在する領域、および動画像における道路の方向を推定することが可能である。以下、図6を参照して動画像における道路が存在する領域を推定する方法の具体例を説明し、図7および図8を参照して動画像における道路の方向を推定する方法の具体例を説明する。
図6は、動画像における道路が存在する領域を推定する方法の具体例を示す説明図である。道路推定部234は、図6において白丸で示したように、各フレーム画像における全ての車両の位置をプロットする。プロットされた領域は車両が走行した領域であるので、道路推定部234は、プロットされた領域を道路が存在する領域として推定することが可能である。図6に示した例では、道路Xに対応する領域VX、および道路Yに対応する領域VYが、道路が存在する領域として推定される。
図7は、各移動方向に該当する移動量の頻度を示す説明図である。道路推定部234は、記憶部240に記憶された各車両の移動量を用いて、図7に示したような移動方向の頻度分布を得る。図7に示した例では、30°および150°の頻度が突出している。この場合、道路推定部234による推定結果として、図8に示したように、1つの道路の方向がフレーム画像において30°の方向であること、他の道路の方向がフレーム画像において150°の方向であること、が得られる。
状況推定部236は、各時点における道路に関連する状況を推定し、当該状況を示す状況情報を取得する情報取得部として機能する。道路に関連する状況としては、信号機の状況、交差点の歩道における歩行者の人数、駐車車両の状況および交通規制の状況、天候に起因する影や降雨の状況などが挙げられる。ここでは、一例として、信号機の状況を推定する方法を説明する。
状況推定部236は、道路推定部234により推定された道路の各方向に沿って走行する車両数の時間変化、および単位時間当たりの移動量の時間変化に基づき、信号機の状況を推定し得る。例えば、状況推定部236は、ある時点で対向する2つの方向に沿って走行する車両数が支配的である場合に、当該2つの方向に沿う道路の信号機の状況が進行許可状況であると推定する。以下、図9を参照し、信号機の状況の推定方法の具体例を説明する。
図9は、各方向に沿って走行する車両数の時間変化、および単位時間当たりの移動量の時間変化を示す説明図である。図9に示した例では、時点t1からt2の間の時間P1において、対向する30°および210°に沿って走行する車両数が支配的である。このため、状況推定部236は、時間P1においては、30°および210°に沿う道路(道路X)の信号機(信号機SX)が進行許可状況であると推定する。
時点t3からt4の間の時間P2においては、時間P1において支配的であった30°および210°に沿って走行する車両数が減少し、30°に沿って走行する車両数および330°に沿って走行する車両数が概ね同一であり、210°に沿って走行する車両数および150°に沿って走行する車両数が概ね同一である。30°に沿って走行する車両数および330°に沿って走行する車両数が概ね同一であることは、30°に沿って走行していた車両が330°の方向に進行方向を変更した、すなわち30°に沿って走行していた車両が右折したと考えられる。同様に、210°に沿って走行する車両数および150°に沿って走行する車両数が概ね同一であることは、210°に沿って走行していた車両が150°の方向に進行方向を変更した、すなわち210°に沿って走行していた車両が右折したと考えられる。このため、状況推定部236は、時間P2においては、30°および210°に沿う道路(道路X)の信号機(信号機SX)が右折許可状況であると推定する。
時点t5からt6の間の時間P3においては、いずれの方向に沿って走行する車両も0であり、移動量平均も0である。このため、状況推定部236は、時間P3においては、全ての道路の信号機が停止指示状況であると推定する。
時点t6からt7の間の時間P4においては、対向する150°および330°に沿って走行する車両数が支配的である。このため、状況推定部236は、時間P1においては、150°および330°に沿う道路(道路Y)の信号機(信号機SY)が進行許可状況であると推定する。また、時間P4の前半と後半においては、対向する150°および330°に沿って走行する車両数は同一であるが、前半の移動量平均の方が小さい。この観点からも、時間P4の前半は道路Yが進行許可状況になったばかりであること、すなわち時点t6において道路Yが進行許可状況になったと推定することも可能である。
なお、移動量の時間変化に代えて、加速度の時間変化を利用することでも、同様に信号機の状況を推定することが可能である。また、上記では状況推定部236が信号機の状況を推定する例を説明したが、信号機の状況を示す状況情報は警察などの外部機関から取得されてもよい。
(記憶部)
記憶部240は、交通量計測装置20の動作に用いられる多様な情報を記憶する。例えば、記憶部240は、通信部220により撮像装置10から受信された動画像、車両追跡部232により得られた走行軌跡情報、および道路推定部234により推定された道路の配置などを記憶する。
(表示制御部)
表示制御部250は、多様な表示画面を生成し、生成した表示画面を表示部260に表示させる。例えば、表示制御部250は、解析部230による解析結果、または解析の過程で得られる中間情報を示す表示画面を生成してもよい。解析部230による解析結果としては、図8を参照して説明した道路推定部234により推定された道路の方向、および状況推定部236により推定された信号機の状況の変化などが挙げられる。解析の過程で得られる中間情報としては、図9を参照して説明した各方向に沿って走行する車両数の時間変化、および単位時間当たりの移動量の時間変化が挙げられる。
(表示部)
表示部260は、表示制御部250により生成された表示画面を表示する。
(操作部)
操作部270は、交通量計測装置20のユーザにより情報または指示などを交通量計測装置20に入力するための操作が行われる構成である。例えば、ユーザは、解析部230による解析結果、または解析の過程で得られる中間情報を補正するために操作部270を操作する。解析部230は、操作部270へのユーザの操作に基づき、推定結果または中間情報を補正することが可能である。
(交通量計測部)
交通量計測部280は、処理部の一例であり、解析部230による解析の結果に基づいて交通量の計測に関する処理を実行する。具体的には、交通量計測部280は、交差点の動画像に車両検出線(車両検出領域)を設定し、当該車両検出線を通過した車両の数を計測する。交通量計測部280は、ユーザにより指定された交差点の動画像における位置に車両検出線を配置してもよいし、道路推定部234により得られた道路の配置に基づき交通量計測部280が決定した位置に車両検出線を配置してもよい。後者の場合、ユーザの作業が軽減され、ユーザの利便性が向上する。ここで、図10を参照し、車両検出線の配置例を説明する。
図10は、車両検出線の配置例を示す説明図である。図10に示した例では、道路Yの車線Y1における、交差点を超えた位置に車両検出線Lが配置されている。交通量計測部280は、当該車両検出線Lを通過した車両の数を、車両追跡部232により得られた走行軌跡情報を用いて測定する。
ここで、車両検出線Lを通過する車両には、交差点の進み方が異なる車両が混在し得る。例えば、車両検出線Lを通過する車両には、図10に示したように、道路Xの車線X1から交差点を左折するルートP1を走行する車両、道路Yの車線Y1で交差点を直進するルートP2を走行する車両、道路Xの車線X3から交差点を右折するルートP3を走行する車両、が含まれ得る。このため、単に車両検出線Lを通過した車両の数を計測し続けるだけでは、計測結果に、ルートP1を走行する車両の数、ルートP2を走行する車両の数、およびルートP3を走行する車両の数が混在することになる。
この点に関し、道路Xに対して設けられた信号機SXが進行許可状況である場合、車両検出線Lを通過する車両は、ルートP1を走行する車両であると考えられる。また、道路Yに対して設けられた信号機SYが進行許可状況である場合、車両検出線Lを通過する車両は、ルートP2を走行する車両であると考えられる。また、道路Xに対して設けられた信号機SXが右折許可状況である場合、車両検出線Lを通過する車両は、ルートP3を走行する車両であると考えられる。
そこで、本発明の実施形態による交通量計測部280は、状況推定部236により推定された各時点における信号機の状況に応じて時間を区分し、交差点の動画像において車両検出線Lを通過した車両の交通量を時間区分ごとに計測する。例えば、交通量計測部280は、道路Xに対して設けられた信号機SXが進行許可状況である時間区分、道路Yに対して設けられた信号機SYが進行許可状況である時間区分、および道路Xに対して設けられた信号機SXが右折許可状況である時間区分の各々において、車両検出線Lを通過した車両の交通量を計測する。
道路Xに対して設けられた信号機SXが進行許可状況である時間区分で計測された車両の交通量はルートP1を走行する車両の交通量として扱うことが可能である。同様に、道路Yに対して設けられた信号機SYが進行許可状況である時間区分で計測された車両の交通量はルートP2を走行する車両の交通量として扱い、道路Xに対して設けられた信号機SXが右折許可状況である時間区分で計測された車両の交通量はルートP3を走行する車両の交通量として扱うことが可能である。
なお、図10においては1つの車両検出線Lのみを示しているが、1つの交差点に対して複数の車両検出線が配置されてもよい。例えば、各車線の交差点の出口側に車両検出線が配置されてもよい。そして、各車線検出線に関して、上述したように、車両の交通量を時間区分ごとに計測してもよい。かかる構成により、交差点における車両の動きをより十分に把握することが可能となる。
<3.交通量計測装置の動作>
以上、本発明の実施形態による交通量計測装置20の構成を説明した。続いて、図11を参照し、本発明の実施形態による交通量計測装置20の動作を整理する。
図11は、本発明の実施形態による交通量計測装置20の動作を示すフローチャートである。以下では、所定時間分の動画像を交通量計測装置20がまとめて処理する動作を説明するが、交通量計測装置20はリアルタイムで動画像を処理してもよい。
まず、交通量計測装置20の通信部220が撮像装置10から交差点の動画像を取得し、記憶部240が当該動画像を記憶する(S310)。そして、車両追跡部232が、交差点の動画像を複数のフレーム画像に亘って処理することにより、車両の走行軌跡情報を取得する(S320)。
そして、状況推定部236が、道路の各方向に沿って走行する車両数の時間変化、および単位時間当たりの移動量の時間変化に基づき、信号機の状況を推定する(S330)。
さらに、交通量計測部280が、状況推定部236により推定された各時点における信号機の状況に応じて時間を区分し(S340)、交差点の動画像において車両検出線を通過した車両の交通量を時間区分ごとに計測する(S350)。ここで時間区分ごとに計測された車両の交通量は、交差点の進み方ごとの交通量に対応する。
<4.作用効果>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、交差点の進み方ごとの交通量を計測することが可能である。このようにして得られた交差点の進み方ごとの交通量の計測結果は、多様な用途に活用することが可能である。例えば、交差点の進み方ごとの交通量に応じて信号機を制御することができる。また、複数の交差点の各々での計測結果を突合することにより、大域的な交通の流れを把握することが可能である。
さらに、交差点の進み方ごとの交通量が信号機などの道路に関連する状況の変化に伴いどのように増減するかを分析することも有用である。例えば、ある道路の状況が進行許可状況である間には当該道路を左折する車両の数が少ないが、当該道路の状況が停止指示状況に変わってから当該道路を左折する車両の数が増えたことが分かった場合、当該道路の横断歩道を横断する歩行者数が多く左折しようとする車両が停滞していると考えられる。この場合、交差点の進み方ごとの交通量と信号機の状況との関係の分析結果を、当該道路に歩道橋を設置するなどの都市計画の立案に活用することが可能である。
<5.変形例>
以上、本発明の実施形態を説明した。以下では、本発明の実施形態の幾つかの変形例を説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本発明の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本発明の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本発明の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本発明の実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
(5-1.第1の変形例)
上記では、交差点の出口側に車両検出線Lが配置される例を説明したが、車両検出線Lは他の位置に配置されてもよい。例えば、図12に示したように、車両検出線Lは、交差点の中であって、車線X3を走行する車両が交差点の右折を開始した後に通過する道路Y上に配置されてもよい。動画像における図12に示した車両検出線Lの位置では、車両がより大きく写り込むので、動画像に写り込んだ車両の検出精度を向上することが可能である。
ただし、信号機SXが進行許可状況である場合、車線X3から交差点を右折する車両に加えて、車線X4を走行する車両も存在し得る。特に、図12に示したように大型な車両30bが車線X4を走行しており、車線X3から右折しようとする車両が動画像においては大型な車両30bに隠れてしまう場合が考えられる。この場合、車線X3から右折しようとする車両の検出漏れが生じる。一方、信号機SXが右折許可状況である場合、車線X4を走行する車両は存在しないと考えられるので、車線X3から右折しようとする車両の検出漏れは生じ難い。
そこで、交通量計測部280は、信号機SXが進行許可状況である時間区分、および信号機SXが右折許可状況である時間区分の各々において車両検出線Lを通過した車両の交通量を計測し、信号機SXが進行許可状況である時間区分において計測された車両の交通量に、補正交通量を上乗せしてもよい。当該補正交通量の上乗せは、生じていた可能性がある車両の検出漏れを補填する意味合いを有する。補正交通量は、例えば、信号機SXが進行許可状況である時間区分において計測された車両の交通量に、0.1または0.5などの正の係数を乗じて得られる交通量であってもよい。
かかる構成によれば、信号機SXが進行許可状況である時間区分、および信号機SXが右折許可状況である時間区分のいずれにおいても、信頼性がある交通量の測定結果、または補正結果を得ることが可能である。
(5-2.第2の変形例)
上記では、車両検出線が固定的な位置に配置される例を説明した。第2の変形例は、第1の変形例において説明した車両の検出漏れを、車両検出線の位置を状況に応じて変化させることにより抑制する処理に関する。
第2の変形例による交通量計測部280は、第1の道路を走行する車両が交差点の右折を開始した後に通過する第2の道路上に車両検出線を配置するが、当該車両検出線の位置を、第1の道路の信号機SXが進行許可状況である場合と、第1の道路の信号機SXが右折許可状況である場合とで変化させる。図13を参照して、第2の変形例による処理を具体的に説明する。
図13は、第2の変形例を示す説明図である。図13に示した例では、車両検出線Lは、交差点の中であって、車線X3を走行する車両が交差点の右折を開始した後に通過する道路Y上に配置されている。交通量計測部280は、信号機SXが進行許可状況である場合には図13に示したように交差点の中心から離れた位置に車両検出線Lを配置し、信号機SXが右折許可状況である場合には図12に示したように交差点の中心側に車両検出線Lを配置してもよい。
かかる構成によれば、信号機SXが進行許可状況である場合には交差点の中心から離れた位置に車両検出線Lが配置されるので、当該車両検出線Lを右折車両が通過する際に当該右折車両が車線X4を走行する大型な車両30bに隠れてしまうことを抑制できる。また、信号機SXが右折許可状況である場合には交差点の中心側に車両検出線Lが配置されるので、右折車両が当該車両検出線Lを通過する際に当該右折車両が動画像により大きく写り込むことから、右折車両の検出精度が向上する。すなわち、第2の変形例によれば、信号機SXが進行許可状況である場合、および信号機SXが右折許可状況である場合のいずれにおいても、高精度に右折車両の交通量を計測することが可能である。
図14は、第2の変形例の動作を示すフローチャートである。以下では、所定時間分の動画像を交通量計測装置20がまとめて処理する動作を説明するが、交通量計測装置20はリアルタイムで動画像を処理してもよい。
まず、交通量計測装置20の通信部220が撮像装置10から交差点の動画像を取得し、記憶部240が当該動画像を記憶する(S310)。そして、車両追跡部232が、交差点の動画像を複数のフレーム画像に亘って処理することにより、車両の走行軌跡情報を取得する(S320)。
そして、状況推定部236が、道路の各方向に沿って走行する車両数の時間変化、および単位時間当たりの移動量の時間変化に基づき、信号機の状況を推定する(S330)。
さらに、交通量計測部280が、状況推定部236により推定された各時点における信号機の状況に応じた位置に車両検出線を配置する(S342)。そして、交通量計測部280は、交差点の動画像において車両検出線を通過した車両の交通量を計測する(S352)。これにより、車両の検出漏れを抑制し、高精度な車両の交通量を得ることが可能である。
(5-3.第3の変形例)
上記では、道路に関連する状況の一例である信号機の状況を用いて車両の交通量を計測する方法を説明した。第3の変形例は、道路に関連する他の状況を交通量の計測に用いる方法に関する。特に、第3の変形例による交通量計測装置20は、道路に関連する他の状況として、歩道における歩行者の状況を用いて交通量の計測を行う。
交差点に設けられた歩道に多くの歩行者が存在する間、車両が当該歩道を通過することは考え難い。そこで、第3の変形例による交通量計測部280は、歩道における歩行者の人数が閾値以上である状況(第5の状況)に該当する時間区分において計測された車両の交通量を、減少させる、または0とする。以下、図15を参照して具体例を説明する。
図15は、第3の変形例の具体例を示す説明図である。図15に示した例では、車線X1と同じ方向に延在する歩道Wに、多くの歩行者が存在する。この場合、状況推定部236は、歩道Wにおける歩行者の人数が閾値以上である状況にあると推定し、交通量計測部280は、歩道Wにおける歩行者の人数が閾値以上である時間区分において車両検出線Lについて計測された車両の交通量を、減少させる、または0とする。かかる構成により、交通量の誤検出を是正することが可能である。
なお、状況推定部236は、交差点の動画像を解析することにより、各歩道における歩行者の人数を特定してもよい。
(5-4.第4の変形例)
第4の変形例も、第3の変形例と同様に、道路に関連する他の状況を交通量の計測に用いる方法に関する。特に、第4の変形例による交通量計測装置20は、道路に関連する他の状況として、道路の駐車車両の状況を用いて交通量の計測を行う。
1の車線に駐車車両が存在する状況においては、当該車線を走行する車両は、駐車車両を避けるために当該車線を右側にはみ出して走行すると考えられる。このため、第4の変形例による交通量計測部280は、1の車線に駐車車両が存在する状況(第3の状況)においては、当該車線の方向に進む車両の交通量を計測するための車両検出線を、当該車線に駐車車両が存在しない状況(第4の状況)において車両検出線が配置される位置よりも、対向車線側に配置する。図16を参照して具体例を説明する。
図16は、第4の変形例の具体例を示す説明図である。図16の上段に示したように、車線Y1に駐車車両が存在しない状況においては、交通量計測部280は車線Y1上に車両検出線Lを配置する。一方、図16の下段に示したように、車線Y1に駐車車両30が存在する状況においては、交通量計測部280は車線Y2により大きく跨った位置に車両検出線Lを配置する。
かかる構成によれば、図16の下段において矢印で示したように駐車車両30を避けようと対向車線にはみ出して車両が走行する場合にも、当該車両が車両検出線Lを通過するので、当該車両の通過を計測することが可能である。
なお、交通量計測部280は、ある車線が工事や交通規制により使えない状況においても同様に、車両検出線Lの位置を対向車線側にずらしてもよい。かかる構成により、車両の交通量の正確性を維持することが可能である。
<6.ハードウェア構成>
以上、本発明の各実施形態を説明した。上述した動画像の解析および交通量の計測などの情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明する交通量計測装置20のハードウェアとの協働により実現される。
図17は、交通量計測装置20のハードウェア構成を示したブロック図である。交通量計測装置20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、ホストバス204と、を備える。また、交通量計測装置20は、ブリッジ205と、外部バス206と、インタフェース207と、入力装置208と、表示装置209と、音声出力装置210と、ストレージ装置(HDD)211と、ドライブ212と、ネットワークインタフェース215とを備える。
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って交通量計測装置20内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス204により相互に接続されている。これらCPU201、ROM202およびRAM203とソフトウェアとの協働により、解析部230および交通量計測部280などの機能が実現され得る。
ホストバス204は、ブリッジ205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス206に接続されている。なお、必ずしもホストバス204、ブリッジ205および外部バス206を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置208は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、センサー、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。交通量計測装置20のユーザは、該入力装置208を操作することにより、交通量計測装置20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
表示装置209は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、プロジェクター装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。また、音声出力装置210は、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。
ストレージ装置211は、本実施形態にかかる交通量計測装置20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置211は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置211は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid Strage Drive)、あるいは同等の機能を有するメモリ等で構成される。このストレージ装置211は、ストレージを駆動し、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。
ドライブ212は、記憶媒体用リーダライタであり、交通量計測装置20に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体24に記録されている情報を読み出して、RAM203またはストレージ装置211に出力する。また、ドライブ212は、リムーバブル記憶媒体24に情報を書き込むこともできる。
ネットワークインタフェース215は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、ネットワークインタフェース215は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
<7.補足>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書の交通量計測装置20の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、交通量計測装置20の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、交通量計測装置20に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアに、上述した交通量計測装置20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
10 撮像装置
20 交通量計測装置
30 車両
220 通信部
230 解析部
232 車両追跡部
234 道路推定部
236 状況推定部
240 記憶部
250 表示制御部
260 表示部
270 操作部
280 交通量計測部

Claims (11)

  1. 信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    各時点における前記信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、
    前記状況情報が、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、または前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、
    を備え、
    前記車両検出領域は、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、
    前記処理部は、前記第2の状況においては、前記第1の状況においてよりも、前記車両検出領域を前記交差点の中心側に配置する、交通量計測装置。
  2. 道路の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    各時点における前記道路に関連する状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、
    前記状況情報が前記道路の第1方向に向かう第1車線に駐車車両が存在する第3の状況、または前記第1車線に駐車車両が存在しない第4の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、前記第3の状況においては、前記道路の前記第1方向に向かう車両の交通量を計測するための前記車両検出領域を、前記第4の状況において前記車両検出領域が配置される位置よりも前記道路の第2方向に向かう第2車線側の位置に配置する、交通量計測装置。
  3. 信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    各時点における信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、
    前記状況情報に基づき時間を区分して前記撮像画像において車両検出領域を通過した車両の交通量を時間区分ごとに計測する処理を行う処理部と
    を備え、
    前記状況情報が示す状況は、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、および前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況を含み、
    前記車両検出領域は、前記交差点の中であって、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、
    前記処理部は、前記第1の状況に該当する第1の時間区分および前記第2の状況に該当する第2の時間区分の各々において前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測し、前記第1の時間区分において計測された車両の交通量に補正交通量を上乗せする、交通量計測装置。
  4. 前記補正交通量は、前記第1の時間区分において計測された車両の交通量に正の係数を乗じて得られる交通量である、請求項3に記載の交通量計測装置。
  5. 第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    前記第1の道路を走行する車両が前記交差点を左折する際に通過する歩道における歩行者の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、
    前記状況情報に基づき時間を区分して前記撮像画像において車両検出領域を通過した車両の交通量を時間区分ごとに計測する処理を行う処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、前記歩道における歩行者の人数が閾値以上である第5の状況に該当する時間区分において計測された、前記交差点を前記第1の道路から左折した車両の交通量を、減少させる、または0とする、交通量計測装置。
  6. 前記撮像画像において複数の車両が走行した軌跡を解析することにより、前記撮像画像における前記道路の配置を推定する道路推定部をさらに備え、
    前記処理部は、前記道路推定部により配置が推定された道路上に前記車両検出領域を配置する、請求項1~5のいずれか一項に記載の交通量計測装置。
  7. 前記情報取得部は、前記道路推定部により配置が推定された道路の各方向に沿って走行する車両の数の時間変化に基づき、前記道路に設けられた信号機の状況を示す状況情報を取得する、請求項6に記載の交通量計測装置。
  8. コンピュータを、
    信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    各時点における前記信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、
    前記状況情報が、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、または前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記車両検出領域は、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、
    前記処理部は、前記第2の状況においては、前記第1の状況においてよりも、前記車両検出領域を前記交差点の中心側に配置する、プログラム。
  9. 信号機を有する、第1の道路と第2の道路が交わる交差点の撮像画像を取得する撮像装置と、
    各時点における前記信号機の状況を示す状況情報を取得する情報取得部、および、
    前記状況情報が、前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の直進および右折を許可している第1の状況、または前記信号機が前記第1の道路を走行する車両に対して前記交差点の右折を許可して直進を許可していない第2の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部、
    を有する交通量計測装置と、
    を備え、
    前記車両検出領域は、前記第1の道路を走行する車両が前記交差点の右折を開始した後に通過する前記第2の道路上に配置され、
    前記処理部は、前記第2の状況においては、前記第1の状況においてよりも、前記車両検出領域を前記交差点の中心側に配置する、交通量計測システム。
  10. コンピュータを、
    道路の撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
    各時点における前記道路に関連する状況を示す状況情報を取得する情報取得部と、
    前記状況情報が前記道路の第1方向に向かう第1車線に駐車車両が存在する第3の状況、または前記第1車線に駐車車両が存在しない第4の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部と、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記処理部は、前記第3の状況においては、前記道路の前記第1方向に向かう車両の交通量を計測するための前記車両検出領域を、前記第4の状況において前記車両検出領域が配置される位置よりも前記道路の第2方向に向かう第2車線側の位置に配置する、プログラム。
  11. 道路を撮像して道路の撮像画像を取得する撮像装置と、
    各時点における前記道路に関連する状況を示す状況情報を取得する情報取得部、および、
    前記状況情報が前記道路の第1方向に向かう第1車線に駐車車両が存在する第3の状況、または前記第1車線に駐車車両が存在しない第4の状況のいずれを示すかに基づき、前記撮像画像における車両検出領域の配置を変化させ、前記車両検出領域を通過した車両の交通量を計測する処理を行う処理部、
    を有する交通量計測装置と、
    を備え、
    前記処理部は、前記第3の状況においては、前記道路の前記第1方向に向かう車両の交通量を計測するための前記車両検出領域を、前記第4の状況において前記車両検出領域が配置される位置よりも前記道路の第2方向に向かう第2車線側の位置に配置する、交通量計測システム。
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