JP7270853B1 - オゾン発生装置およびオゾン供給方法 - Google Patents

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Abstract

オゾンシステム(100)は、室内にオゾンを供給するオゾンシステムである。オゾンシステム(100)は、オゾンを発生させるオゾン発生部(13)と、室内の湿度を測定する湿度測定部(14)と、湿度測定部(14)において測定された室内の湿度に基づいて、オゾン発生部(13)が発生させるオゾンの量を制御する制御部と、を備える。かかるオゾンシステム(100)によれば、室内の湿度を考慮したユーザに快適な除菌空間を提供可能である、という効果を奏する。

Description

本開示は、オゾンを用いた除菌を行うオゾン発生装置およびオゾン供給方法に関する。
酸化力が強いオゾンは、消毒、殺菌、脱臭、脱色および有機物除去などを目的として、様々な分野で使用されている。オゾンを用いた殺菌では、オゾンの濃度とオゾンに曝露された時間との積であるオゾンCT(Concentration-Time Value)値を予め設定し、設定したオゾンCT値になったときにオゾンの発生を停止させる制御が行われている。
特許文献1には、設定したオゾンCT値になったときにオゾンの発生を停止させる制御を行う場合に、オゾンと反応して色が変化する化学物質の変色量あるいは変色の濃淡をモニタリングすることにより、オゾン濃度とオゾンによる処理時間の積を検知する技術が開示されている。
特開2007-159820号公報
しかしながら、特許文献1の技術のように予め設定したオゾンCT値になったときにオゾンの発生を停止する制御だけでは、オゾン処理対象空間の殺菌に必要なオゾンの散気量を適切に制御できない場合が生じる。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、室内の湿度を考慮したユーザに快適な除菌空間を提供可能なオゾン発生装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかるオゾン発生装置は、吸込口から筐体内に吸い込んだ空気に対してオゾンを発生させて室内に供給し、室内におけるオゾン濃度とオゾンの発生時間との積の目標値に基づいてオゾンの発生を停止させるオゾン発生装置である。オゾン発生装置は、筐体内に配置され、オゾンを発生させるオゾン発生部と、筐体内で吸込口とオゾン発生部との間の流路に配置され、湿度を測定する湿度測定部と、湿度測定部において測定された湿度に基づいて、オゾン発生部が発生させるオゾンの量を制御する制御部と、室内の積に相当する相当量を検知する相当量検知部と、を備える。相当量検知部は、オゾンと反応して色が変化するオゾンインジケータと、オゾンインジケータの色差を相当量として検知する色差センサとを備える。制御部は、筐体内で吸込口とオゾン発生部との間の流路に配置される湿度測定部によって測定された湿度に基づいて積の目標値を補正した必要目標値を取得する。制御部は、湿度測定部によって測定された湿度が基準湿度よりも高い場合、必要目標値を小さく補正を行い、湿度測定部によって測定された湿度が基準湿度よりも低い場合、必要目標値を大きく補正を行う制御を行う。制御部は、相当量検知の色差センサによって検知されたオゾンインジケータの色差である相当量が補正を介した必要目標値に到達したときにオゾン発生部によるオゾンの発生を停止させる。
本開示にかかるオゾン発生装置によれば、室内の湿度を考慮したユーザに快適な除菌空間を提供可能である、という効果を奏する。
実施の形態1にかかるオゾンシステムの構成例を示す模式図 実施の形態1にかかるオゾンシステムの機能構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかるオゾンシステムのCT値相当量検知部の構成例を示す模式図 実施の形態1にかかるオゾンシステムのオゾン発生装置のガス流路の構成例を示す模式図 実施の形態1におけるオゾンCT値とオゾンインジケータの色差との関係を示す特性図 実施の形態1にかかるオゾンシステムの動作の概要を示すフローチャート 実施の形態1にかかるオゾンシステムの第1の動作例の手順を示すフローチャート 実施の形態1における相対湿度と必要オゾンCT値との関係の概念を説明するための図 実施の形態1にかかるオゾンシステムにおけるオゾン発生停止条件を決定する方法の概念を説明する第1の図 実施の形態1にかかるオゾンシステムにおけるオゾン発生停止条件を決定する方法の概念を説明する第2の図 実施の形態1にかかるオゾンシステムにおけるオゾン発生停止条件を決定する方法の概念を説明する第3の図 実施の形態1にかかるオゾンシステムの第2の動作例の手順を示すフローチャート 実施の形態2にかかるオゾンシステムのオゾン発生装置の筐体に形成されたガス流路を示す模式図 実施の形態3にかかるオゾンシステムの構成例を示す模式図 実施の形態3にかかるオゾンシステムが備えるCT値相当量検知部におけるオゾンインジケータの自動供給機構の構成例を示す模式図 実施の形態3にかかるオゾンシステムが備えるCT値相当量検知部におけるオゾンインジケータシートの構造を示す断面図 実施の形態3にかかるオゾンシステムが備えるCT値相当量検知部におけるオゾンインジケータの自動供給に関わる機能構成を示すブロック図 実施の形態1から実施の形態3にかかる制御部のそれぞれの機能をハードウェアで実現した構成を示す図 実施の形態1から実施の形態3にかかる制御部のそれぞれの機能をソフトウェアで実現した構成を示す図
以下に、実施の形態にかかるオゾンシステムおよびオゾン供給方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100の構成例を示す模式図である。図1においては、オゾン処理対象空間である室内200にオゾンシステム100が適用された状態を示している。図2は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100の機能構成例を示すブロック図である。図3は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100のCT値相当量検知部2の構成例を示す模式図である。図4は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100のオゾン発生装置1のガス流路11の構成例を示す模式図である。ここではオゾンシステム100の動作についてウイルスを例に説明するが、オゾンシステム100の除菌対象にはウイルスおよび細菌といった微生物が含まれる。
オゾンシステム100は、オゾン処理対象空間である室内200にオゾンを供給することにより室内200の除菌を行うオゾン除菌システムである。オゾンシステム100は、図1に示すように、オゾン発生装置1と、CT値相当量検知部2と、を備える。オゾン発生装置1は、室内200の床201における一方の壁203の壁際に配置されている。また、CT値相当量検知部2は、室内200における天井202と他方の壁204とに挟まれた室内200の隅に配置されている。CT値相当量検知部2は、室内200において、オゾン発生装置1から最も離れた位置に配置されている。これにより、オゾンシステム100は、オゾン処理対象空間内においてオゾン発生装置1から離れた箇所にオゾンを行き渡らせることができる。
オゾン発生装置1は、酸素を含有する原料ガスを吸い込んでオゾンを発生させ、発生させたオゾンを室内200に散気することにより、室内200のウイルスの不活化を行う。オゾン発生装置1は、ガス流路11と、送風部12と、オゾン発生部13と、湿度測定部14と、制御装置15と、を備える。ガス流路11と送風部12とオゾン発生部13と湿度測定部14と制御装置15とは、筐体10の内部に設けられている。なお、湿度測定部14は、筐体10において筐体10の外側に面する位置に設けられてもよい。制御装置15は、記憶部16と、タイマ17と、通信部18と、システム制御部19と、を備える。オゾン発生装置1の各構成部間では、情報の授受が可能である。
ガス流路11は、酸素を含有する原料ガスと、オゾン発生部13で発生したオゾンと、が流れる流路である。原料ガスは、筐体10の外部からガス流路11に導入される。また、オゾン発生部13で発生したオゾンは、ガス流路11から筐体10の外部に排出されて、室内に散気される。
酸素を含有する原料ガスは、オゾン発生部13が発生するオゾンの原料となるガスであり、オゾン処理対象空間である室内200の空気である室内空気が用いられる。なお、酸素を含有する原料ガスは、酸素を含有していればよく、室内空気に限定されない。図4において、矢印211は、室内空気の流れを示している。図4において、矢印212は、オゾンおよび室内空気の流れを示している。
送風部12は、ガス流路11における一方の端部である吸込口111から、ガス流路11における他方の端部である排出口112に向かう気流を形成する。ガス流路11において吸込口111から排出口112に向かう気流が形成されることにより、酸素を含有する原料ガスである室内空気が、吸込口111からガス流路11に導入される。
また、ガス流路11において吸込口111から排出口112に向かう気流が形成されることにより、オゾン発生部13において発生したオゾンが室内空気と混合されてガス流路11から筐体10の外部に排出される。すなわち、オゾン発生部13において発生したオゾンは、ガス流路11に導入された室内空気とともにガス流路11から筐体10の外部に排出される。オゾン発生部13において発生したオゾンに室内空気を混合させることにより、オゾンを所望の濃度に調整することができる。
オゾン発生部13は、ガス流路11に導入された原料ガスである室内空気を用いてオゾンを発生させる。オゾン発生部13で発生したオゾンは、送風部12によって形成される気流によって室内空気と混合されて所望の濃度に調整されて、筐体10の外部に排出され、室内200に散気される。
オゾン発生部13におけるオゾンの発生方法は、一般的な方法を用いることができる。例えば、誘電体を介して配置された電極間に交流電圧を印加することで無声放電が生じた放電空間に酸素を含有するガスを通し、酸素にエネルギーを与えて活性化させることにより、解離または励起された酸素の一部がオゾンに変化する。
湿度測定部14は、オゾン処理対象空間である室内200の相対湿度を、予め決められた周期で、または予め決められたタイミングで、測定する。具体的に、湿度測定部14は、室内空気の湿度を測定する。湿度測定部14は、測定結果である室内200の相対湿度の情報を、システム制御部19に送信する。湿度測定部14は、例えば図4に示すようにオゾン発生装置1に形成されたガス流路11の入り口部分に配置されている。すなわち、湿度測定部14は、オゾン発生装置1のガス流路11において、吸込口111に隣接する領域に配置されている。なお、相対湿度を単に湿度と呼ぶ。
なお、湿度測定部14は、室内空気の湿度を適切に測定できればよく、配置される場所はガス流路11の入り口部分に限定されない。湿度測定部14は、筐体10の外面に配置されてもよく、室内200においてオゾン発生装置1の筐体10から離れた場所に配置されてもよい。
記憶部16は、オゾンシステム100の制御に用いられる各種の情報を記憶する。
タイマ17は、オゾン発生部13の運転時間、すなわちオゾン発生部13におけるオゾンの発生時間といったオゾンシステム100における動作時間を計測する。タイマ17は、システム制御部19によってオゾンの発生時間の残時間が設定され、当該オゾンの発生時間の残時間を計測する。タイマ17は、残時間の計測完了時に、残時間が終了した旨の残時間終了通知をシステム制御部19に送信する。システム制御部19は、当該残時間終了通知を受信することにより、オゾン発生停止条件が満たされたことを判定できる。オゾン発生部13におけるオゾンの発生時間は、オゾンに曝露された時間と換言できる。
通信部18は、CT値相当量検知部2の後述する色差センサ22のセンサ通信部25との間で通信を行う。
システム制御部19は、オゾン発生部13の運転を制御するとともにオゾンシステム100全体の制御を行う制御部である。システム制御部19は、室内200に浮遊し、または物品に付着したウイルスの不活化に必要なオゾンCT値を室内200で達成するように、オゾン発生部13の運転を制御する。室内におけるオゾン濃度と、オゾン発生部13におけるオゾンの発生時間との積であるオゾンCT値の目標値を室内200の湿度に基づいて補正して必要目標値を算出し、室内200のオゾンCT値が必要目標値に到達する時点でオゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。また、システム制御部19は、室内200のオゾンCT値が必要目標値に到達するまでのオゾン発生停止条件を算出する。すなわち、システム制御部19は、湿度測定部14において測定された室内200の湿度に基づいて、オゾン発生部13が発生させるオゾンの量を制御する。
これにより、オゾンシステム100では、室内200の湿度を考慮して、室内空間中の浮遊ウイルス、あるいは室内200の物品に付着したウイルスの不活化に必要なオゾンCT値を室内200で適切に達成することができる。
オゾン発生停止条件は、オゾン発生部13においてオゾンの発生を開始してからオゾン発生を停止するまでの時間であるオゾン発生時間である。
CT値相当量検知部2は、オゾン発生装置1の筐体10から独立して設けられ、室内200において筐体10から離れた位置に配置されている。また、CT値相当量検知部2は、室内200の隅に固定配置されている。CT値相当量検知部2は、室内200におけるオゾン濃度と、オゾンに曝露された時間、ここではオゾン発生部13におけるオゾンの発生時間との積に相当する相当量を検知する。すなわち、CT値相当量検知部2は、CT値相当量を検知する。CT値相当量検知部2は、オゾンインジケータ21と、色差センサ22と、を備える。
オゾンインジケータ21は、オゾンと反応して色が変化する検知部であり、オゾンCT値の変化に伴って色が変化する検知部である。オゾンインジケータ21は、オゾンと反応して色が変化する化学物質であってオゾンCT値の変化に伴って色が変化する化学物質21aを備える。オゾンインジケータ21は、例えば上記の化学物質21aが支持体21bの表面に塗布されて構成されている。
色差センサ22は、オゾンインジケータ21の色差を、すなわち、室内200におけるオゾンと反応した化学物質21aの色差を、予め決められた周期で、または予め決められたタイミングで、検知する。化学物質21aの色差は、オゾンと反応した際の化学物質21aの反応量であり、オゾンと反応した際に化学物質21aに生じる色の違いであり、室内200に散気されたオゾンと反応したオゾンインジケータ21の色の、当該オゾンインジケータ21がオゾンと反応する前の状態の色からの変化量である。
色差センサ22は、検知結果であるオゾンインジケータ21の色差の情報を、CT値相当量の信号として、システム制御部19に送信する。これにより、システム制御部19は、オゾンインジケータ21の色差の情報を数値として取得することができる。色差センサ22は、光学的手法を用いてオゾンインジケータ21の色差を検知する。色差センサ22は、例えばカラーセンサが例示される。なお、色差センサ22は、オゾンインジケータ21の色差を電気的手法によって検知してもよい。すなわち、CT値相当量は、電気伝導率で代用してもよい。
オゾンインジケータ21の色差は、オゾンCT値と相関関係を有する値である。すなわち、オゾンインジケータ21の色差は、オゾンCT値に対応する相当量であるCT値相当量といえる。図5は、実施の形態1におけるオゾンCT値とオゾンインジケータ21の色差との関係を示す特性図である。図5においては、横軸にオゾンCT値(ppm・min)が示され、縦軸にオゾンインジケータ21の色差が示されている。
色差センサ22のセンサ記憶部24には、基準湿度における、CT値相当量であるオゾンインジケータ21の色差とオゾンCT値との対応関係情報が予め記憶されている。CT値相当量とオゾンCT値との対応関係情報は、図5に示されるような、オゾンCT値とCT値相当量との相対関係を示す情報である。なお、CT値相当量とオゾンCT値との対応関係情報は、センサ制御部26に記憶されてもよい。
基準湿度は、オゾンシステム100によって室内200のウイルスの不活化を行う場合に、基準とする室内空気の湿度である。
CT値相当量とオゾンCT値との対応関係情報は、基準湿度においてオゾンシステム100を用いて予め実験を繰り返して収集された、CT値相当量と、当該CT値相当量に対応するオゾンCT値と、の複数のデータに基づいて作成される。また、このときのオゾンCT値については、基準湿度においてオゾンシステム100を用いて予め実験を繰り返して収集された、オゾンCT値と、当該オゾンCT値に対応するウイルスの不活化率との複数のデータに基づいて決定されている。
対応関係情報を用いることにより、色差センサ22で検知されたCT値相当量をCT値に変換することができる。
色差センサ22は、検出部23と、センサ記憶部24と、センサ通信部25と、センサ制御部26と、を備える。
検出部23は、室内200に散気されたオゾンと反応したオゾンインジケータ21の色差を検知する。
センサ記憶部24は、色差センサ22の制御に用いられる各種の情報を記憶する。また、センサ記憶部24は、システム制御部19から送信された各種の情報を記憶する。
センサ通信部25は、オゾン発生装置1の通信部18との間で通信を行う。
センサ制御部26は、色差センサ22全体の制御を行う。
つぎに、オゾンシステム100によって室内200にオゾンを供給してウイルスの不活化を行うオゾン供給方法について説明する。オゾンシステム100によるオゾン供給方法は、オゾン処理対象空間である室内200にオゾンを供給することにより室内200の除菌を行うオゾン除菌方法である。まず、オゾンシステム100によって室内200のウイルスの不活化が行われる場合のオゾンシステム100の動作の概要について説明する。図6は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100の動作の概要を示すフローチャートである。
ステップS110において、基準湿度の情報が、取得される。上述したように、基準湿度は、オゾンシステム100によって室内200のウイルスの不活化を行う場合に、基準とする室内空気の湿度である。具体的に、システム制御部19が、基準湿度の情報を取得する。基準湿度の情報は、例えば通信部18を介してオゾン発生部13の外部からオゾン発生部13に入力される。システム制御部19は、通信部18から基準湿度の情報を受信して記憶する。これにより、基準湿度の情報が、システム制御部19において取得される。その後、ステップS120に進む。
ステップS120では、設定オゾンCT値の情報が、取得される。具体的に、システム制御部19が、設定オゾンCT値の情報を取得する。設定オゾンCT値は、室内空気の湿度が基準湿度である環境下において室内200のウイルスの不活化を行う場合にオゾンシステム100に設定されるオゾンCT値であり、室内空気の湿度が基準湿度である環境下において室内200のウイルスの不活化を行う場合に必要とされるオゾンCT値である。すなわち、設定オゾンCT値は、室内空気の湿度が基準湿度である環境下において室内200のウイルスの不活化を行う場合に必要とされる、室内200におけるオゾン濃度と、室内200におけるオゾンの発生時間との積の目標値と換言できる。
設定オゾンCT値の情報は、例えば通信部18を介してオゾン発生部13の外部からオゾン発生部13に入力される。システム制御部19は、通信部18から設定オゾンCT値の情報を受信して記憶する。これにより、設定オゾンCT値の情報が、システム制御部19において取得される。設定オゾンCT値は、例えば、ウイルスの一般的な不活化率の情報または室内200と同等の容積を有する空間のウイルスをオゾンによって不活化する実験を行った実験結果に基づいて決定される。その後、ステップS130に進む。
ステップS130では、室内200の湿度の情報、すなわち室内空気の湿度の情報が、取得される。具体的に、システム制御部19が、室内空気の湿度の情報を取得する。湿度測定部14は、室内空気の湿度を測定し、測定結果である室内空気の湿度の情報を、室内空気の湿度の信号としてシステム制御部19に送信する。システム制御部19は、湿度測定部14から送信された室内空気の湿度の情報を受信して記憶する。これにより、室内空気の湿度の情報が、システム制御部19において取得される。その後、ステップS140に進む。
ステップS140では、必要オゾンCT値が、決定される。具体的に、システム制御部19が、必要オゾンCT値を決定する。システム制御部19は、決定した必要オゾンCT値の情報を、通信部18を介してCT値相当量検知部2の色差センサ22のセンサ制御部26に送信する。センサ制御部26は、システム制御部19から送信された必要オゾンCT値の情報を、センサ通信部25を介して受信し、記憶する。その後、ステップS150に進む。
必要オゾンCT値は、室内200の湿度に基づいて設定オゾンCT値が補正されたCT値の補正値である。必要オゾンCT値は、室内200の湿度を考慮した、室内200のウイルスの不活化を行う場合に必要とされるオゾンCT値である。すなわち、必要オゾンCT値は、上述した、室内200におけるオゾン濃度と、室内200におけるオゾンの発生時間との積の目標値を室内200の湿度に基づいて補正した必要目標値と換言できる。
オゾンによるウイルスの不活化の能力は、オゾン処理対象空間の空気の湿度が高いほど高くなる。このため、室内200の湿度が基準湿度よりも高い場合には、基準湿度の条件の場合よりも少ないオゾンで、基準湿度の条件で室内200のウイルスの不活化を行う場合と同様のレベルのウイルスの不活化を行うことができ、同じオゾン濃度に対してオゾンの発生時間を短くすることができる。したがって、室内200の湿度が基準湿度よりも高い場合には、オゾン濃度が同じであり基準湿度である場合よりも短い時間だけオゾンを発生させた後にオゾン発生を停止させることができる。
すなわち、室内200の湿度が基準湿度よりも高い場合には、設定オゾンCT値よりも小さいオゾンCT値の条件で室内200のウイルスの不活化を行うことにより、基準湿度および設定オゾンCT値の条件で室内200のウイルスの不活化を行う場合と同様のレベルのウイルスの不活化が可能である。このため、システム制御部19は、室内200の湿度が基準湿度よりも高い場合には、室内200の湿度に基づいて、設定オゾンCT値よりも小さい値に必要オゾンCT値を決定する。すなわち、室内200の湿度が基準湿度よりも高い場合には、室内200の湿度に基づいて、上記の目標値よりも小さい値に必要目標値が決定されるといえる。
一方、オゾンによるウイルスの不活化の能力は、オゾン処理対象空間の空気の湿度が低いほど低くなる。このため、室内200の湿度が基準湿度よりも低い場合、基準湿度の条件で室内200のウイルスの不活化を行う場合と同様のレベルのウイルスの不活化を行うためには、基準湿度の条件の場合よりも多くのオゾンが必要になるため、同じオゾン濃度に対してオゾンの発生時間を長くしなくてはならない。したがって、室内200の湿度が基準湿度よりも低い場合には、オゾン濃度が同じであり基準湿度である場合よりも長い時間だけオゾンを発生させた後にオゾン発生を停止させなければならない。
すなわち、室内200の湿度が基準湿度よりも低い場合には、基準湿度および設定オゾンCT値の条件で室内200のウイルスの不活化を行う場合と同様のレベルのウイルスの不活化を行うためには、設定オゾンCT値よりも大きいオゾンCT値の条件で室内200のウイルスの不活化を行う必要がある。このため、システム制御部19は、室内200の湿度が基準湿度よりも低い場合には、室内200の湿度に基づいて、設定オゾンCT値よりも大きい値に必要オゾンCT値を決定する。すなわち、室内200の湿度が基準湿度よりも低い場合には、室内200の湿度に基づいて、上記の目標値よりも大きい値に必要目標値が決定されるといえる。
ステップS150では、オゾン発生が開始されて、室内200へのオゾンの散気が、開始される。具体的に、システム制御部19が、オゾン発生を開始させて、室内200へのオゾンの散気を開始させる制御を行う。システム制御部19は、送風部12、オゾン発生部13、湿度測定部14および色差センサ22の動作を開始させる制御を行う。送風部12が動作することにより、室内空気が、オゾン発生装置1の筐体10の吸込口111からガス流路11に導入され、さらにオゾン発生部13に供給される。そして、オゾン発生部13が、室内空気を原料としてオゾンを発生する。オゾンは、送風部12が形成する気流によって室内空気と混合されて調整され、排出口112から筐体10の外部に排出されて、室内200に散気される。その後、ステップS160に進む。
ステップS160では、CT値相当量であるオゾンインジケータ21の色差の情報が、取得される。具体的に、CT値相当量検知部2の色差センサ22が、オゾンインジケータ21の色差の情報を取得する。色差センサ22は、室内200に散気されたオゾンと反応して色が変化したオゾンインジケータ21の色差を、予め決められた周期で検知する。色差センサ22は、検知したオゾンインジケータ21の色差の情報を、システム制御部19に送信する。その後、ステップS170に進む。
ステップS170では、オゾンインジケータ21の色差が必要オゾンCT値に到達する時点でオゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止される。具体的に、システム制御部19が、オゾンインジケータ21の色差の情報に基づいて、オゾンインジケータ21の色差が必要オゾンCT値に相当する量に到達する時点でオゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。
なお、ステップS110からステップS140は、ステップS150において室内200へのオゾンの散気が開始された後に行うことも可能である。
つぎに、オゾンシステム100の具体的な動作例について説明する。まず、オゾンシステム100の第1の動作例について説明する。図7は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100の第1の動作例の手順を示すフローチャートである。
ステップS210において、基準湿度の情報が、取得される。具体的に、上述したステップS110の場合と同様にして、システム制御部19が、基準湿度の情報を取得する。室内200の基準湿度の例は、60%である。その後、ステップS220に進む。
ステップS220では、設定オゾンCT値の情報が、取得される。具体的に、上述したステップS120の場合と同様にして、システム制御部19が、設定オゾンCT値を取得する。必要オゾンCT値の例は、60(ppm・min)、あるいは下限値:50(ppm・min)以上、上限値:330(ppm・min)以下といった値である。その後、ステップS230に進む。
ステップS230では、室内空気の湿度の情報が、取得される。具体的に、上述したステップS130の場合と同様にして、システム制御部19が、室内空気の湿度の情報を取得する。その後、ステップS240に進む。
ステップS240では、必要オゾンCT値が、決定される。具体的に、システム制御部19が、必要オゾンCT値を決定する。第1の動作例では、システム制御部19は、室内空気の湿度が基準湿度以上の湿度である場合には、設定オゾンCT値をそのまま必要オゾンCT値として決定する。すなわち、システム制御部19は、室内空気の湿度が基準湿度以上の湿度である場合には、オゾン発生部13の制御に用いるオゾンCT値を設定オゾンCT値から変化させない。
システム制御部19は、室内空気の湿度が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)の情報を、色差センサ22のセンサ制御部26に送信する。センサ制御部26は、システム制御部19から送信された必要オゾンCT値の情報を受信し、記憶する。なお、センサ制御部26は、必要オゾンCT値の情報をセンサ記憶部24に記憶させてもよい。
一方、システム制御部19は、室内空気の湿度が基準湿度より低い湿度である場合には、例えば相対湿度と必要オゾンCT値との関係を示す対応関係情報を用いて、必要オゾンCT値を決定する。図8は、実施の形態1における相対湿度と必要オゾンCT値との関係の概念を説明するための図である。図8においては、横軸に相対湿度が示され、縦軸に必要オゾンCT値が示されている。図8に示す特性図は、相対湿度と必要オゾンCT値との関係を示す対応関係情報である。対応関係情報は、予めシステム制御部19に記憶されている。システム制御部19は、室内空気の湿度に対応するオゾンCT値を相対湿度と必要オゾンCT値との関係を示す対応関係情報から読み出して、必要オゾンCT値に決定する。
相対湿度と必要オゾンCT値との関係を示す対応関係情報は、例えば図8を用いて以下のようにして作成される。まず、室内空気の湿度が基準湿度である60%の場合における、室内200のウイルスの不活化に必要な設定オゾンCT値として60(ppm・min)の値を得る。そして、室内空気の湿度が60%である場合における必要オゾンCT値:60(ppm・min)の値が、図8に示す特性図にプロットされる。
つぎに、室内空気の湿度が30%である場合における、室内空気の湿度が湿度60%の場合と同レベルのウイルスの不活化率となるオゾンCT値として、100(ppm・min)の値を得る。100(ppm・min)の値は、室内200と同等の容積を有する空間のウイルスをオゾンによって不活化する実験を室内空気の湿度が30%である場合に行った実験結果に基づいて取得される。そして、100(ppm・min)の値が、室内空気の湿度が30%である場合における必要オゾンCT値として、図8に示す特性図にプロットされる。
つぎに、図8に示す特性図において、「相対湿度:60%、必要オゾンCT値:60(ppm・min)」の点と、「相対湿度:30%、必要オゾンCT値:100(ppm・min)」の点とを直線で結ぶことにより、相対湿度と設定オゾンCT値との関係を示す特性図が作成される。また、室内空気の相対湿度が30%以下である場合については、図8に示す特性図に外挿法を適用することよって、図8に示す破線部の特性図が得られる。これにより、図8の特性図で示されるような相対湿度と設定オゾンCT値との関係を示す対応関係情報が得られる。
システム制御部19は、決定した必要オゾンCT値の情報を、通信部18を介してCT値相当量検知部2の色差センサ22のセンサ制御部26に送信する。センサ制御部26は、システム制御部19から送信された必要オゾンCT値の情報を、センサ通信部25を介して受信し、記憶する。その後、ステップS250に進む。
ステップS250では、オゾン発生が開始されて、室内200へのオゾンの散気が、開始される。具体的に、上述したステップS150の場合と同様にして、システム制御部19が、室内200へのオゾンの散気を開始させる制御を行う。その後、ステップS260に進む。
ステップS260では、CT値相当量であるオゾンインジケータ21の色差が、検知される。具体的に、CT値相当量検知部2の色差センサ22が、室内200に散気されたオゾンと反応して色が変化したオゾンインジケータ21の色差を、予め決められた周期で検知する。その後、ステップS270に進む。
ステップS270では、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)に相当する色差となったか否かが、判定される。具体的に、色差センサ22のセンサ制御部26が、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の設定オゾンCT値:60(ppm・min)に相当する色差となったか否かを、判定する。センサ制御部26は、センサ記憶部24に記憶されているCT値相当量とオゾンCT値との対応関係情報を用いて、上記の判定を行う。
すなわち、センサ制御部26は、図5に示す対応関係情報における縦軸に、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差を対応させることで、オゾンインジケータ21の色差に対応する現在の室内200のオゾンCT値を取得する。そして、センサ制御部26は、取得した現在のオゾンCT値が必要オゾンCT値:60(ppm・min)に相当する色差となったか否かを判定する。
色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)に相当する色差となっていないと判定された場合は、ステップS270においてNoとなり、ステップS260に戻る。色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)に相当する色差となったと判定された場合は、ステップS270においてYesとなり、ステップS280に進む。
ステップS280では、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)の条件に到達した旨の到達信号が、システム制御部19に送信される。具体的に、センサ制御部26が、色差センサ22のセンサ通信部25を介して、到達信号をシステム制御部19に送信する。システム制御部19は、センサ制御部26から送信された到達信号を、通信部18を介して受信する。そして、システム制御部19は、当該到達信号に基づいて、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)の条件に到達したと判定する。その後、ステップS290に進む。
ステップS290では、室内空気の湿度が基準湿度以上であるか否かが、判定される。具体的に、システム制御部19が、ステップS230で取得された室内空気の湿度の情報に基づいて、室内空気の湿度が基準湿度以上であるか否かを判定する。
室内空気の湿度が基準湿度以上であると判定された場合は、ステップS290においてYesとなり、ステップS300に進む。室内空気の湿度が基準湿度より低いと判定された場合は、ステップS290においてNoとなり、ステップS310に進む。
ステップS300では、オゾン発生部13におけるオゾンの発生が停止されて、室内200へのオゾンの散気が、停止される。具体的に、システム制御部19が、オゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させ、室内200へのオゾンの散気を停止させる制御を行う。システム制御部19は、オゾン発生部13、湿度測定部14および色差センサ22の動作を停止させる制御を行う。システム制御部19は、オゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させた後も送風部12を運転させ、予め決められた時間だけ運転させた後に送風部12を停止させる制御を行う。これにより、オゾンシステム100の一連の動作が終了する。
したがって、システム制御部19は、ステップS270からステップS300において、オゾンインジケータ21の色差の情報に基づいて、オゾンインジケータ21の色差が必要オゾンCT値に相当する量に到達する時点でオゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。
ステップS310では、室内空気の湿度に対応した必要オゾンCT値が室内空気で達成された後に、オゾン発生部13におけるオゾンの発生が停止されて、室内200へのオゾンの散気が、停止される。すなわち、オゾン発生部13の運転が、室内空気の湿度に対応した必要オゾンCT値が室内200で満たされるように制御される。具体的に、システム制御部19が、室内空気の湿度に対応した必要オゾンCT値が室内200で達成されるまで室内200へのオゾンの散気を継続してから、室内200へのオゾンの散気を停止する。システム制御部19は、室内空気の湿度に対応した必要オゾンCT値が室内空気で達成された後に、送風部12、オゾン発生部13、湿度測定部14および色差センサ22の動作を停止させる。これにより、オゾンシステム100の一連の動作が終了する。
したがって、システム制御部19は、ステップS270からステップS290およびステップS310において、室内200のオゾンCT値が必要オゾンCT値に到達する時点でオゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。
室内空気の湿度が基準湿度より低い場合は、室内空気の湿度が基準湿度である場合よりも、より多くのオゾンが必要になるため、室内空気の湿度に対応した必要オゾンCT値が室内空気で達成されるまでオゾン発生部13の運転を継続してからオゾン発生部13におけるオゾン発生を停止する。
上記のように、システム制御部19は、湿度測定部14において測定された室内200の湿度に基づいて、オゾン発生部13が発生させるオゾンの量を制御する。また、システム制御部19は、室内200におけるオゾン濃度と、オゾン発生部13におけるオゾンの発生時間との積であるオゾンCT値の目標値に基づいて、オゾン発生部13の運転を制御する。また、システム制御部19は、湿度測定部14において測定された室内200の湿度に基づいてオゾンCT値の目標値が補正された必要目標値に基づいて、オゾン発生部13の運転を制御する。また、システム制御部19は、オゾンCT値が必要目標値に到達するときに、オゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。
つぎに、ステップS310において室内空気の湿度に対応した必要オゾンCT値を室内空気で達成されるまで室内200へのオゾンの散気を継続してから、室内200へのオゾンの散気を停止する制御方法について説明する。
図9は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100におけるオゾン発生停止条件を決定する方法の概念を説明する第1の図である。図9においては、横軸に時間が示され、縦軸にオゾン濃度が示されている。図9では、室内200におけるオゾン濃度が一定に保たれると仮定した場合について示している。
例えば、ステップS270において、システム制御部19が、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)の条件に到達したと判定した時点で、オゾン発生部13の運転開始から50分が経過していたと仮定する。この時のオゾンCT値は、図9における領域Aの面積に対応する。この場合、オゾンCT値:60(ppm・min)であることから、システム制御部19は、室内200のオゾンの平均濃度が1.2ppmであることを算出できる。
例えば、室内200の湿度が30%のときには、図8の相対湿度と必要オゾンCT値との関係を示す対応関係情報から、システム制御部19は、必要オゾンCT値が100であると判定できる。必要オゾンCT値:100(ppm・min)までオゾン発生部13の運転を継続するにあたって、図9における破線部分で示すようにオゾン濃度はそのまま上記の平均濃度:1.2ppmが続くと仮定すれば、システム制御部19は、必要オゾンCT値:100(ppm・min)を達成するために必要なオゾン発生部13の全体の運転が83.33分間であることを算出できる。すなわち、オゾン発生部13が83.33分間運転すれば、室内200で必要オゾンCT値:100(ppm・min)が達成されるため、オゾン発生停止条件は83.33分と算出される。
これにより、システム制御部19は、オゾン発生部13においてオゾンの発生を開始してから83.33分後にオゾン発生部13の運転を停止させればよい。したがって、システム制御部19は、室内200で必要オゾンCT値:60(ppm・min)の条件に到達したと判定した時点から、残り33.3分間だけオゾン発生部13の運転を継続させてから、オゾン発生部13の運転を停止させればよい。この場合の33.3分間のオゾンCT値は、図9における領域Bの面積に対応する。
オゾン発生停止条件は、50分×(100/60)=83.33の式により算出される。(100/60)は、室内200の湿度が60%のときの必要オゾンCT値に対する、室内200の湿度が30%のときの必要オゾンCT値の比率である。
したがって、システム制御部19は、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)の条件に到達すると、必要オゾンCT値:100(ppm・min)までオゾン発生部13の運転を継続するまでのオゾンの発生時間の残時間を算出し、残時間をタイマ17に設定する。
すなわち、システム制御部19は、CT値相当量であるオゾンインジケータ21の色差が、室内200におけるオゾン濃度と室内200におけるオゾンの発生時間との積の目標値に到達すると、必要オゾンCT値:100(ppm・min)に到達するまでのオゾンの発生時間の残時間を、すなわちオゾンインジケータ21の色差が室内空気の湿度に対応した必要目標値に相当する量となるまでのオゾンの発生時間の残時間を算出し、残時間をタイマ17に設定する。
タイマ17は、設定された残時間を計測する。システム制御部19は、タイマ17における残時間の計測が完了する時点で、オゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。
図10は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100におけるオゾン発生停止条件を決定する方法の概念を説明する第2の図である。図10においては、横軸に時間が示され、縦軸にオゾン濃度が示されている。図10では、室内200におけるオゾン濃度と経過時間との関係が一次関数であると仮定した場合について示している。オゾンの発生を続けると、室内200のオゾン濃度は徐々に増加していくため、図9のグラフよりも図10のグラフのほうが実情に近いオゾン濃度と経過時間との関係の概念を示しているといえる。
例えば、ステップS270において、システム制御部19が、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が基準湿度以上の湿度である場合の必要オゾンCT値:60(ppm・min)の条件に到達したと判定した時点で、オゾン発生部13の運転開始から60分が経過していたと仮定する。この時のオゾンCT値は、図10における領域Cの面積に対応する。この場合、オゾンCT値:60(ppm・min)であることから、システム制御部19は、オゾン発生部13の運転開始から60分時点での室内200のオゾンの濃度が2ppmであることを図10から算出できる。
例えば、室内200の湿度が30%のときには、図8の相対湿度と必要オゾンCT値との関係を示す対応関係情報から、システム制御部19は、必要オゾンCT値が100(ppm・min)であると判定できる。必要オゾンCT値:100(ppm・min)までオゾン発生部13の運転を継続するにあたって、図10における破線部分で示すようにオゾン濃度はそのまま一次関数で直線的に増加が続くと仮定すれば、システム制御部19は、必要オゾンCT値:100(ppm・min)を達成するために必要なオゾン発生部13の全体の運転が77.46分間であることを算出できる。すなわち、オゾン発生部13が77.46分間運転すれば、室内200で必要オゾンCT値:100(ppm・min)が達成されるため、オゾン発生停止条件は77.46分と算出される。
これにより、システム制御部19は、オゾン発生部13においてオゾンの発生を開始してから77.46分後にオゾン発生部13の運転を停止させればよい。したがって、システム制御部19は、室内200で必要オゾンCT値:60(ppm・min)の条件に到達したと判定した時点から、残り17.46分間だけオゾン発生部13の運転を継続させてから、オゾン発生部13の運転を停止させればよい。この場合の17.46分間のオゾンCT値は、図10における領域Dの面積に対応する。
オゾン発生停止条件の算出方法は、以下のとおりである。図10より、室内200で必要オゾンCT値:60(ppm・min)に到達した時点で、オゾン発生部13の運転開始から60分が経過しており、室内200のオゾンの濃度は2ppmである。オゾン発生部13の運転開始から室内200で必要オゾンCT値:100(ppm・min)の条件に到達する時間を求めるには、オゾン発生部13の運転開始から室内200で必要オゾンCT値:100(ppm・min)の条件に到達する到達時間をX分とし、その時の濃度をYppmとすると、「60分:2ppm=X分:Yppm」の関係式が成り立ち、「Y=2ppm×X分/60」となる。
図10において領域Cと領域Dとにより構成される三角形の面積が、必要オゾンCT値:100(ppm・min)に対応する。三角形の底辺がX分に対応し、三角形の高さがYに対応することより、
X分×(2ppm×X分/60分)/2=必要オゾンCT値
→X×2ppm/60分/2=必要オゾンCT値
→X=必要オゾンCT値×2×60/2ppm=必要オゾンCT値×2/(2/60分)
→X=SQRT(CT値×2ppm/(2/60分))
と計算式を展開できる。そして、CT値=100を代入して、
X=SQRT(100×2ppm/(2/60分))=77.46分
のようにオゾン発生停止条件が算出される。
オゾン発生停止条件を決定する方法の概念は、上記の方法に限定されない。図11は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100におけるオゾン発生停止条件を決定する方法の概念を説明する第3の図である。図11においては、横軸に時間が示され、縦軸にオゾン濃度が示されている。図11では、室内200におけるオゾン濃度と経過時間との関係が対数関数であると仮定した場合について示している。例えば、室内200におけるオゾン濃度と経過時間との関係は、他の関数であってもよく、例えば図11に示すような対数関数、あるいは一定区間の多次多項式関数のような、傾きが漸減する関数であってもよい。この場合も上記と同様の考え方で、オゾン発生停止条件の算出が可能である。
オゾンは、時間の経過に伴って自然減衰が生じる。このため、傾きが漸減する図11のグラフのほうが図10のグラフよりも、より実情に近いオゾン濃度と経過時間との関係の概念を示しているといえる。発明者らが行った、オゾンの自然減衰を考慮した数値流体力学(Computational Fluid Dynamics)シミュレーションによっても、傾きが漸減する対数関数である場合のほうが、1次関数である場合よりもオゾン濃度と経過時間との関係の実情に近いという知見が得られている。
なお、上述した図9から図11は、実際にオゾンシステム100におけるオゾン発生停止条件の算出に適用されるものではなく、オゾン発生停止条件を決定する方法の概念を説明する例である。
つぎに、オゾンシステム100の第2の動作例について説明する。図12は、実施の形態1にかかるオゾンシステム100の第2の動作例の手順を示すフローチャートである。以下では、上述した第1の動作例と異なるステップについて説明する。
まず、上述した第1の動作例の場合と同様に、ステップS210からステップS260が、行われる。その後、ステップS410に進む。
ステップS410では、オゾンインジケータ21の色差の情報が、CT値相当量の信号としてシステム制御部19に連続的に逐次送信される。具体的に、色差センサ22が、予め決められた周期で検知した検知結果である色差の情報を、CT値相当量の信号としてシステム制御部19に連続的に逐次送信する。システム制御部19は、色差センサ22から送信されたCT値相当量の信号を受信して記憶する。これにより、予め決められた周期で検知した検知結果であるオゾンインジケータ21の色差の情報が、リアルタイムでシステム制御部19において取得される。その後、ステップS420に進む。
ステップS420では、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が、室内空気の湿度が30%である場合における必要オゾンCT値:100(ppm・min)に相当する色差となったか否かが、判定される。具体的に、システム制御部19が、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が室内空気の湿度が30%である場合における必要オゾンCT値:100(ppm・min)に相当する色差となったか否かを、判定する。システム制御部19は、オゾン発生装置1の記憶部16に記憶されているCT値相当量とオゾンCT値との対応関係情報を用いて、上記の判定を行う。
すなわち、システム制御部19は、図5に示す対応関係情報における縦軸に、色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差を対応させることで、オゾンインジケータ21の色差に対応する現在の室内200のオゾンCT値を取得する。そして、システム制御部19は、取得した現在のオゾンCT値が必要オゾンCT値:100(ppm・min)に相当する色差となったか否かを判定する。
色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が室内空気の湿度が30%である場合における必要オゾンCT値:100(ppm・min)に相当する色差となっていないと判定された場合は、ステップS420においてNoとなり、ステップS410に戻る。色差センサ22において検知されたオゾンインジケータ21の色差が室内空気の湿度が30%である場合における必要オゾンCT値:100(ppm・min)に相当する色差となったと判定された場合は、ステップS420においてYesとなり、ステップS300に進む。
したがって、システム制御部19は、ステップS420およびステップS300において、オゾンインジケータ21の色差の情報に基づいて、オゾンインジケータ21の色差が必要オゾンCT値に相当する量に到達する時点でオゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。
実施の形態1にかかるオゾンシステム100においては、室内にオゾンを供給するオゾンシステムであって、オゾンを発生させるオゾン発生部13と、湿度測定部14において測定された室内の湿度に基づいて、オゾン発生部13が発生させるオゾンの量を制御する制御部と、を備えるオゾンシステムが、実現される。
実施の形態1にかかるオゾンシステム100においては、室内にオゾンを供給するオゾン供給方法であって、室内の湿度を取得するステップと、室内にオゾンを供給するステップと、室内の湿度に基づいて、発生させるオゾンの量を制御するステップと、を含むオゾン供給方法、を実施可能である。
上述したように、実施の形態1にかかるオゾンシステム100では、システム制御部19は、室内空気の湿度が基準湿度である環境下において室内200のウイルスの不活化を行う場合に必要とされるオゾンCT値である設定オゾンCT値を室内200の湿度に基づいて補正して、室内200の湿度を考慮して室内200のウイルスの不活化を行う場合に必要とされる必要オゾンCT値が算出する。そして、システム制御部19は、室内のオゾンCT値が必要目標値に到達する時点でオゾン発生部13におけるオゾンの発生を停止させる制御を行う。
オゾンシステム100は、このような制御を行うことにより、室内200の湿度が基準湿度よりも高い、あるいは室内空気の湿度が基準湿度よりも低い場合でも、室内200の湿度を考慮してオゾン発生部13を停止させるタイミングを適切に制御することができる。これにより、オゾンシステム100では、室内200の湿度の変化によって、室内200のウイルスの不活化効果が不十分となる場合、あるいは必要以上のオゾンを過剰に室内200に散気してしまう場合が生じない。すなわち、オゾンシステム100では、室内空間中の浮遊ウイルス、あるいは室内200の物品に付着したウイルスの不活化に必要なオゾンCT値を室内200で適切に達成することができ、室内200のウイルスの適切な不活化が実現可能である。
また、オゾンシステム100は、オゾンCT値の変化に伴って色が変化する化学物質21aを備えたオゾンインジケータ21を用いて、室内200におけるオゾン濃度と、オゾン発生部13におけるオゾンの発生時間との積であるオゾンCT値に相当する相当量であるCT値相当量を検知する。そして、システム制御部19は、室内200におけるCT値相当量に基づいて、室内200のCT値が必要目標値に到達する時点でオゾンの発生を停止させる制御を行うことができる。すなわち、システム制御部19は、室内200におけるCT値相当量が必要目標値に相当する量となる時点でオゾンの発生を停止させる制御を行うことができる。
このため、オゾンシステム100は、オゾン濃度計を用いて室内200のオゾン濃度を検知することなく、室内200のウイルスの適切な不活化が実現可能である。また、オゾンシステム100は、オゾン濃度計と比べて安価な化学物質21aを用いて室内200のCT値相当量を検知することができ、オゾンシステム100を安価に実現できる。
また、オゾンシステム100では、オゾンインジケータ21を備えたCT値相当量検知部2は、室内200においてオゾン発生部13が設けられたオゾン発生装置1の筐体10から離れた位置に配置されている。室内200のレイアウトにもよるが、室内200においてオゾン発生装置1から離れた場所のほうが、オゾン発生部13で発生したオゾンが到達し難い。したがって、室内200における筐体10から離れた場所においてCT値が必要目標値に到達していることが確認できれば、室内200の室内空間において所望の必要目標値が実現されていると考えることができる。したがって、CT値相当量検知部2は、室内200においてオゾン発生部13が設けられたオゾン発生装置1の筐体10から離れた位置に配置されることが好ましい。
また、オゾンシステム100では、CT値相当量検知部2は、室内200において、オゾン発生装置1から最も離れた位置に設置されている。これにより、オゾンシステム100では、室内200の室内空間において所望の必要目標値が実現されていることをより確実に確認できる。したがって、オゾンシステム100では、室内200におけるCT値相当量検知部2の設置個所を選択することで、オゾンCT値相当量の検知精度の向上を図ることができる。
また、室内200において筐体10から相対的に遠い位置にCT値相当量検知部2が設置されることにより、筐体10から相対的に遠い位置まで、より確実にオゾンによる除菌ができるオゾン発生停止条件を得ることができる。
また、CT値相当量検知部2は、室内200において、筐体10の吸込口111が向く側の空間に設置されてもよい。吸込口111が向く側の空間は、筐体10の排出口112からオゾンが到達し難い。このため、室内200において筐体10の吸込口111が向く側の空間にCT値相当量検知部2が設置されることにより、筐体10の吸込口111が向く側の空間まで、より確実にオゾンによる除菌ができるオゾン発生停止条件を得ることができる。
また、室内空間において空気調和機または扇風機といった空気調和機が設置されている場合は、CT値相当量検知部2は、室内空間における筐体10の位置および筐体10の吸込口111が向く方向にも因るが、室内200において送風が到達し難い空間に設置されてもよい。空気調和機の送風が到達し難い空間にCT値相当量検知部2が設置されることにより、筐体10の吸込口111が向く側の空間まで、より確実にオゾンによる除菌ができるオゾン発生停止条件を得ることができる。
また、ユーザは、CT値相当量検知部2の設置位置を選択することにより、ユーザが求める室内200の除菌レベルの確実性を選択することが可能となり、除菌レベルを選択の自由度が大きく、ユーザにとって使い勝手が良いオゾンシステム100を実現することが可能となる。
上述したように、実施の形態1にかかるオゾンシステム100によれば、室内200の湿度を考慮したユーザに快適な空間を提供可能である、という効果を奏する。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、CT値相当量検知部2がオゾン発生装置1の筐体10から独立して設けられて筐体10から離れた位置に配置されている場合について説明した。実施の形態2では、CT値相当量検知部2がオゾン発生装置1の筐体10に設けられる場合について説明する。
図13は、実施の形態2にかかるオゾンシステム100aのオゾン発生装置1aの筐体10に形成されたガス流路11を示す模式図である。図13に示すように、実施の形態2にかかるオゾンシステム100aでは、CT値相当量検知部2が、オゾン発生装置1aの筐体10におけるガス流路11の入り口領域、すなわち吸込口111に隣接する領域に配置されて、筐体10の外面に露出されている。色差センサ22は、ガス流路11において、吸込口111に隣接する領域の上部に配置されている。また、オゾンインジケータ21は、ガス流路11において、吸込口111に隣接する領域の下部であって色差センサ22の下方の位置に配置されている。
上記のように構成されたオゾンシステム100aでは、オゾンインジケータ21が、吸込口111に導入される室内空気に接触する。そして、色差センサ22が、オゾンインジケータ21の色差を検知する。これにより、ガス流路11内においてオゾン発生部13で発生されたオゾンに接触することが無く、ガス流路11内においてオゾン発生部13で発生されたオゾンの影響を受けずに、オゾンインジケータ21の色差を検知することができる。また、オゾンインジケータ21は、ガス流路11において吸込口111に隣接する領域に配置されているため、オゾンインジケータ21の点検および交換といったメンテナンスが容易である。
上記のように構成された実施の形態2にかかるオゾンシステム100aは、実施の形態1にかかるオゾンシステム100と同様の効果を有する。
また、オゾンシステム100aでは、色差センサ22は、筐体10の内部において不図示の通信線を介してシステム制御部19との間で情報の授受が可能とされている。このため、オゾンシステム100aでは、実施の形態1にかかるオゾンシステム100において必要であった、筐体10から離れた位置に配置されたCT値相当量検知部2と筐体10との間で無線通信あるいは有線通信を行うための構成が不要となる。これにより、オゾンシステム100aでは、構成の簡略化が可能であり、またコストの低減が可能である。
また、オゾンシステム100aでは、CT値相当量検知部2がオゾン発生装置1aの筐体10に組み込まれることにより、オゾンシステム100aの全体の構成が簡略化されている。これにより、オゾンシステム100aでは、オゾン発生装置1aを室内200における所望の位置に設置するだけで、オゾンシステム100aの設置が完了し、オゾンシステム100aの設置作業が容易となる。
また、オゾンシステム100aでは、実施の形態1にかかるオゾンシステム100と比べて、室内200における筐体10から相対的に近い位置にCT値相当量検知部2が設置されている。室内200において筐体10から相対的に近い位置にCT値相当量検知部2が設置されることにより、オゾンガスの発生量を少なめにしながら室内200を除菌ができるオゾン発生停止条件を得ることができる。オゾンは濃度が高いと人体にとって好ましくないため、室内200において筐体10から相対的に近い位置にCT値相当量検知部2を設置することにより、安全性を重視したオゾン除菌を行うことができる。
また、CT値相当量検知部2は、オゾン発生装置1aの筐体10の前面側の外面に配置されてもよい。この場合も、CT値相当量検知部2の色差センサ22においてオゾンインジケータ21の色差を検知可能である。筐体10の前面は、筐体10の外面において吸込口111が形成されている側の面である。
実施の形態3.
上述した実施の形態1では、オゾン発生装置1の筐体10から独立したCT値相当量検知部2が筐体10から離れた位置に固定配置されている場合について説明した。実施の形態3では、オゾン発生装置1の筐体10から独立したCT値相当量検知部2aが室内200における所望の位置に手動で配置可能な場合について説明する。
図14は、実施の形態3にかかるオゾンシステム100bの構成例を示す模式図である。図14においては、オゾン処理対象空間である室内200にオゾンシステム100bが適用された状態を示している。実施の形態3にかかるオゾンシステム100bは、CT値相当量検知部2の代わりに、室内200における所望の位置に手動で配置可能なCT値相当量検知部2aを備えることが実施の形態1にかかるオゾンシステム100と異なる。
図15は、実施の形態3にかかるオゾンシステム100bが備えるCT値相当量検知部2aにおけるオゾンインジケータの自動供給機構300の構成例を示す模式図である。図15においては、色差センサ22も示されている。図16は、実施の形態3にかかるオゾンシステム100bが備えるCT値相当量検知部2aにおけるオゾンインジケータシート301の構造を示す断面図である。図16においては、オゾンインジケータシート301の長手方向およびオゾンインジケータシート301の厚さ方向に沿った断面を示している。図17は、実施の形態3にかかるオゾンシステム100bが備えるCT値相当量検知部2aにおけるオゾンインジケータの自動供給に関わる機能構成を示すブロック図である。
CT値相当量検知部2aは、上述した単体のオゾンインジケータ21を備えてもよく、単体のオゾンインジケータ21の代わりに、オゾンインジケータの自動供給機構300を備えてもよい。オゾンインジケータの自動供給機構300は、色差センサ22によりオゾンインジケータの色差を検知可能な位置に、オゾンインジケータを自動で供給する。図15においては、オゾンインジケータの自動供給機構300が色差センサ22の直下の位置にオゾンインジケータ21を自動で供給する場合について示している。
オゾンインジケータの自動供給機構300は、オゾンインジケータシート301と、シート巻出し部302と、シート巻取り部303と、フィルム剥離部304と、自動供給制御部305と、を備える。
図16に示すように、オゾンインジケータシート301は、支持体である長尺のロール紙311と、化学物質312と、アルミニウムからなるラミネートフィルム313と、がこの順で積層されている。化学物質312は、上述したオゾンCT値の変化に伴って色が変化する化学物質である。オゾンインジケータシート301において、化学物質312は、ロール紙311の長手方向において予め決められた間隔を空けて、ロール紙311の表面におけるロール紙311の幅方向における予め決められた位置に、配置されている。化学物質312は、ロール紙311とラミネートフィルム313との間に密閉されており、当該ラミネートフィルム313が剥離されるまでは、室内空気に暴露されることが無く、オゾンと反応することが無い。
シート巻出し部302は、化学物質312が未使用のオゾンインジケータシート301が巻回されたシート巻出しロール321を備える。
シート巻取り部303は、使用済みのオゾンインジケータシート301が巻回されるシート巻取りロール322と、シート巻取りロール322を回転駆動させるシート巻取り用モータ323と、を備える。
フィルム剥離部304は、シート巻出しロール321から巻き出された未使用のオゾンインジケータシート301から、ラミネートフィルム313を剥離する。フィルム剥離部304は、未使用のオゾンインジケータシート301から剥離されたラミネートフィルム313が巻回されるフィルム巻取りロール324と、フィルム巻取りロール324を回転駆動させるフィルム巻取り用モータ325と、を備える。シート巻出しロール321に巻回されたオゾンインジケータシート301は、使用前に始端部のラミネートフィルム313が剥離され、剥離されたラミネートフィルム313がフィルム巻取りロール324に巻き取られている。
自動供給制御部305は、シート巻取り用モータ323とフィルム巻取り用モータ325との動作を制御することにより、色差センサ22によりオゾンインジケータの化学物質312の色差を検知可能な位置への、化学物質312の自動供給を制御する。自動供給制御部305は、システム制御部19の制御に従って、化学物質312の自動供給を制御する。自動供給制御部305は、シート巻取り用モータ323およびフィルム巻取り用モータ325と通信可能であり、シート巻取り用モータ323およびフィルム巻取り用モータ325に制御信号を送信する。シート巻取り用モータ323およびフィルム巻取り用モータ325は、自動供給制御部305から送信された制御信号を受信し、当該制御信号に基づいて動作する。
オゾンシステム100bは、オゾン発生部13におけるオゾン発生の開始前に、オゾンインジケータの化学物質312が、色差センサ22の直下の位置に自動で供給される。すなわち、シート巻取り部303のシート巻取り用モータ323がシート巻取りロール322を回転させることにより、未使用のオゾンインジケータシート301がシート巻出しロール321から巻き出される。シート巻出しロール321から巻き出されたオゾンインジケータシート301は、フィルム剥離部304によって、オゾンインジケータシート301の表面のラミネートフィルム313が剥離される。すなわち、フィルム巻取り用モータ325がフィルム巻取りロール324を回転させることにより、オゾンインジケータシート301の表面のラミネートフィルム313が剥離される。
そして、シート巻出しロール321から巻き出されたオゾンインジケータシート301は、フィルム剥離部304によってラミネートフィルム313が剥離されながら、シート巻出しロール321からシート巻取りロール322に向かって搬送される。これにより、ラミネートフィルム313が剥離されて化学物質312が露出したオゾンインジケータシート301がシート巻出しロール321からシート巻取りロール322に向かって搬送される。その後、ラミネートフィルム313が剥離されて露出した化学物質312が色差センサ22の直下の位置に搬送された時点で、シート巻取り用モータ323が停止する。これにより、化学物質312が、色差センサ22の直下の位置に自動で供給される。
上述したオゾンインジケータの自動供給動作は、オゾン発生装置1の稼働後からオゾン発生部13におけるオゾンの発生開始前までの間に行われる。これにより、オゾンシステム100bの使用時に、未使用の化学物質312を自動で用意することができる。
上述した実施の形態3にかかるオゾンシステム100bは、実施の形態1にかかるオゾンシステム100と同様の効果を有する。
また、オゾンシステム100bは、オゾン発生装置1の筐体10から独立したCT値相当量検知部2aが室内200における所望の位置に手動で配置可能である。これにより、オゾンシステム100bは、室内のレイアウトに合わせてCT値相当量検知部2aを任意の場所に自由に移動させることが可能とされ、配置の自由度が高く使い勝手の良いオゾンシステム100bが実現されている。
また、オゾンシステム100bは、CT値相当量検知部2aがオゾンインジケータの自動供給機構300を備えることにより、オゾンインジケータの交換の負荷が大幅に低減され、勝手の良いオゾンシステム100bが実現されている。
続いて、実施の形態1から実施の形態3にかかる制御部80のそれぞれのハードウェア構成について説明する。制御部80は、実施の形態1から実施の形態3にかかるオゾン発生装置1のシステム制御部19、色差センサ22のセンサ制御部26、および実施の形態3にかかるオゾンインジケータの自動供給機構300の自動供給制御部305のそれぞれに対応する。実施の形態1から実施の形態3にかかる制御部80のそれぞれの機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであってもよく、記憶装置に格納されるプログラムを実行する処理装置であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらを組み合わせたものが該当する。図18は、実施の形態1から実施の形態3にかかる制御部80のそれぞれの機能をハードウェアで実現した構成を示す図である。処理回路81には、制御部80の機能を実現する論理回路81aが組み込まれている。
処理回路81が処理装置の場合、制御部80の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。
図19は、実施の形態1から実施の形態3にかかる制御部80のそれぞれの機能をソフトウェアで実現した構成を示す図である。処理回路81は、プログラム81bを実行するプロセッサ811と、プロセッサ811がワークエリアに用いるランダムアクセスメモリ812と、プログラム81bを記憶する記憶装置813を有する。記憶装置813に記憶されているプログラム81bをプロセッサ811がランダムアクセスメモリ812上に展開し、実行することにより、制御部80の機能が実現される。ソフトウェアまたはファームウェアは、プログラム言語で記述され、記憶装置813に格納される。プロセッサ811は、中央処理装置を例示できるがこれに限定はされない。記憶装置813は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、またはEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった半導体メモリを適用できる。半導体メモリは、不揮発性メモリでもよいし揮発性メモリでもよい。また、記憶装置813は、半導体メモリ以外にも、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVD(Digital Versatile Disc)を適用できる。なお、プロセッサ811は、演算結果といったデータを記憶装置813に出力して記憶させてもよいし、ランダムアクセスメモリ812を介して不図示の補助記憶装置に当該データを記憶させてもよい。プロセッサ811、ランダムアクセスメモリ812および記憶装置813を1チップに集積することにより、制御部80の機能をマイクロコンピュータにより実現することができる。
処理回路81は、記憶装置813に記憶されたプログラム81bを読み出して実行することにより、制御部80の機能を実現する。プログラム81bは、制御部80の機能を実現する手順および方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
なお、処理回路81は、制御部80の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、制御部80の機能の一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路81は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a オゾン発生装置、2,2a CT値相当量検知部、10 筐体、11 ガス流路、12 送風部、13 オゾン発生部、14 湿度測定部、15 制御装置、16 記憶部、17 タイマ、18 通信部、19 システム制御部、21 オゾンインジケータ、21a,312 化学物質、21b 支持体、22 色差センサ、23 検出部、24 センサ記憶部、25 センサ通信部、26 センサ制御部、80 制御部、81 処理回路、81a 論理回路、81b プログラム、100,100a,100b オゾンシステム、111 吸込口、112 排出口、200 室内、201 床、202 天井、203 一方の壁、204 他方の壁、211,212 矢印、300 オゾンインジケータの自動供給機構、301 オゾンインジケータシート、302 シート巻出し部、303 シート巻取り部、304 フィルム剥離部、305 自動供給制御部、311 ロール紙、313 ラミネートフィルム、321 シート巻出しロール、322 シート巻取りロール、323 シート巻取り用モータ、324 フィルム巻取りロール、325 フィルム巻取り用モータ、811 プロセッサ、812 ランダムアクセスメモリ、813 記憶装置。

Claims (10)

  1. 吸込口から筐体内に吸い込んだ空気に対してオゾンを発生させて室内に供給し、前記室内におけるオゾン濃度と前記オゾンの発生時間との積の目標値に基づいて前記オゾンの発生を停止させるオゾン発生装置において、
    前記筐体内に配置され、前記オゾンを発生させるオゾン発生部と、
    前記筐体内で前記吸込口と前記オゾン発生部との間の流路に配置され、湿度を測定する湿度測定部と、
    前記湿度測定部において測定された前記湿度に基づいて、前記オゾン発生部が発生させる前記オゾンの量を制御する制御部と、
    前記室内の前記積に相当する相当量を検知する相当量検知部と、
    を備え、
    前記相当量検知部は、前記オゾンと反応して色が変化するオゾンインジケータと、前記オゾンインジケータの色差を前記相当量として検知する色差センサとを備え、
    前記制御部は、前記筐体内で前記吸込口と前記オゾン発生部との間の前記流路に配置される前記湿度測定部によって測定された前記湿度に基づいて前記積の目標値を補正した必要目標値を取得し、
    前記制御部は、前記湿度測定部によって測定された前記湿度が基準湿度よりも高い場合、前記必要目標値を小さく補正を行い、前記湿度測定部によって測定された前記湿度が前記基準湿度よりも低い場合、前記必要目標値を大きく補正を行う制御を行い、
    前記制御部は、前記相当量検知の前記色差センサによって検知された前記オゾンインジケータの色差である前記相当量が前記補正を介した前記必要目標値に到達したときに前記オゾン発生部による前記オゾンの発生を停止させることを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 前記流路において前記オゾン発生部よりも前記吸込口側の位置に設けられて前記室内の空気を前記流路に導入する気流を形成する送風部をさらに備え、
    前記制御部は、前記オゾン発生部による前記オゾンの発生を停止させた後に、予め決められた時間前記送風部を運転させることを特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。
  3. 前記制御部は、前記積の目標値に基づいて、前記オゾン発生部の運転を制御すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載のオゾン発生装置。
  4. 前記制御部は、前記積が前記必要目標値に到達するときに、前記オゾン発生部における前記オゾンの発生を停止させる制御を行うこと、
    を特徴とする請求項3に記載のオゾン発生装置。
  5. 前記目標値は、前記室内の除菌対象の不活化を行う場合に基準とする前記室内の空気の湿度である基準湿度における前記積であり、
    前記制御部は、前記相当量が前記目標値に相当する量に到達した時点で、前記相当量が前記必要目標値に相当する量となるまでの前記オゾンの発生時間の残時間を算出し、前記残時間の計測が完了する時点で前記オゾン発生部における前記オゾンの発生を停止させる制御を行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。
  6. 前記オゾン発生部における前記オゾンの発生時間を計測するタイマを備え、
    前記制御部は、前記残時間をタイマに設定し、前記タイマにおける前記残時間の計測が完了する時点で前記オゾン発生部における前記オゾンの発生を停止させる制御を行うこと、
    を特徴とする請求項5に記載のオゾン発生装置。
  7. 前記オゾンインジケータは、前記室内であって前記湿度測定部が配置されている前記筐体の外部に配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。
  8. 長尺の支持体とラミネートフィルムとの間に複数の前記オゾンインジケータが密閉されるとともに前記長尺の支持体の長手方向において予め決められた間隔を空けて前記長尺の支持体の表面に複数の前記オゾンインジケータが配置されたオゾンインジケータシートから、前記ラミネートフィルムを剥離することにより未使用の前記オゾンインジケータを露出させ、露出させた前記オゾンインジケータを前記色差センサにより前記色差を検知可能な位置に自動で配置する自動供給機構を備えること、
    を特徴とする請求項に記載のオゾン発生装置。
  9. 前記流路において前記オゾン発生部よりも前記吸込口側の位置に設けられて前記室内の空気を前記流路に導入する気流を形成する送風部をさらに備え、
    前記オゾンインジケータは、前記流路において前記送風部よりも前記吸込口側の位置に配置されていること、
    を特徴とする請求項に記載のオゾン発生装置。
  10. 吸込口から筐体内に吸い込んだ空気に対してオゾンを発生させて室内に供給し、前記室内におけるオゾン濃度と前記オゾンの発生時間との積の目標値に基づいて前記オゾンの発生を停止させるオゾン発生装置のオゾン供給方法において、
    前記筐体内で前記吸込口と前記オゾンを発生させるオゾン発生部との間の流路に配置される湿度測定部によって湿度を測定する湿度測定ステップと、
    前記筐体内に配置され、前記オゾン発生部から前記室内に前記オゾンを供給するオゾン供給ステップと、
    前記湿度測定ステップにおいて測定された前記湿度に基づいて、前記オゾン発生部が発生させる前記オゾンの量を制御する制御ステップと、
    前記室内の前記積に相当する相当量を検知する相当量検知ステップと、
    を含み、
    前記相当量検知ステップでは、前記オゾンと反応して色が変化するオゾンインジケータの色差を色差センサが前記相当量として検知し、
    前記制御ステップでは、前記筐体内で前記吸込口と前記オゾン発生部との間の前記流路に配置される前記湿度測定部によって測定された前記湿度に基づいて前記積の目標値を補正した必要目標値を取得し、
    前記制御ステップでは、前記湿度測定ステップにおいて測定された前記湿度が基準湿度よりも高い場合、前記必要目標値を小さく補正を行い、前記湿度測定部によって測定された前記湿度が前記基準湿度よりも低い場合、前記必要目標値を大きく補正を行う制御を行い、
    前記制御ステップでは、前記相当量検知ステップで前記色差センサによって検知された前記オゾンインジケータの色差である前記相当量が前記補正を介した前記必要目標値に到達したときに前記オゾン発生部による前記オゾンの発生を停止させることを特徴とするオゾン供給方法。
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