JP2011167463A - 殺菌装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】殺菌効果を有するガスを被対象物へ接触させて効率よく殺菌する殺菌装置および電子機器を提供する。
【解決手段】殺菌装置100は、ガス発生部1と、排気部2と、吸気部3と、循環ポンプ4および送気用配管5を備える。ガス発生部1は、殺菌効果を有する成分を含むガスを発生する。排気部2は、ガス発生部1で発生したガスを含むガス含有気体を被対象物の方向へ排気する。吸気部3は、被対象物を挟んで排気部2に対向する位置に備えられ、排気部2により排気されたガス含有気体を吸気する。送気用配管5は、循環ポンプ4を備えており、ガス発生部1を介して排気部2と吸気部3を接続し、吸気部3で吸気したガス含有気体を排気部2へ送る。
【選択図】図1

Description

本発明は、殺菌装置および電子機器に関する。より詳しくは、殺菌効果を有する気体を使用する殺菌装置およびその殺菌装置を備える電子機器に関する。
新型インフルエンザに代表されるように、人々のウィルスに対する関心が高まりつつある。医療などの衛生基準が厳しい現場だけでなく、公共の場での、不特定多数の人が接触する部分に対する箇所への、除菌や消毒を望む声も増えている。
銀行ATMや電車等の券売機などのタッチパネル部分は、不特定多数の人が操作するものであり、また、操作時に手に付着した細菌、皮脂などがタッチパネルに付着するため、消毒や殺菌などを行うことが望ましい。
定期的に拭き取りすることによりアルコール消毒が行われるものがあるが、こまめに消毒することは難しく、また、長い間、消毒されずに使用されるものも少なくない。
特許文献1には、書籍を殺菌容器へ収容し、オゾンなどの殺菌ガスGを容器内へ流動し、書籍の殺菌を行う殺菌装置が記載されている。
特許文献2には、ファンの流気を用いて表示パネルの方向へ正イオンおよび負イオンを送り、表示装置の表示面およびその周辺を清浄化する表示装置が記載されている。
特許文献3には、不使用時の折り畳んだ状態で、操作キーへ紫外線を照射し殺菌することが可能な折畳式携帯電話が記載されている。
特開2001−187121号公報 特開2003−284766号公報 特開2006−157381号公報
オゾンを使用した殺菌の場合、放出オゾンを安全基準値以下に制御するために濃度計などによるフィードバックを設けたり、湿度等による濃度変動を考慮して、安全基準値より十分低い放出濃度になるよう設計する必要があるが、高精度に濃度制御できる計測器は非常に高価であり、安価な汎用製品には搭載できない問題がある。また、後者の安全基準値より十分低い濃度とする場合には目的とする殺菌及び皮脂分解において、接触時間を長くしないと効果が得られない問題がある。
イオンによる殺菌の場合、オゾンのような安全基準は設けられていないが、オゾンに比べ、殺菌効果、皮脂分解効果が低いため、オゾンに対し長い接触時間が必要である。
紫外線による殺菌の場合、照射した部分しか殺菌されず、その他の部分については殺菌が行われないという問題がある。また、紫外線照射により、ゴムやプラスチックなどは劣化の問題が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、殺菌効果を有するガスを被対象物へ接触させて効率よく殺菌する殺菌装置および電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る殺菌装置は、
殺菌効果を有する成分を含むガスを発生するガス発生手段と、
前記ガス発生手段で発生したガスを含むガス含有気体を被対象物の方向へ排気する排気手段と、
前記被対象物を挟んで前記排気手段に対向する位置に備えられ、前記排気手段により排気されたガス含有気体を吸気する吸気手段と、
前記ガス発生手段を介して前記吸気手段と前記排気手段を接続し、前記吸気手段で吸気したガス含有気体を前記排気手段へ送る循環ポンプを備えた送気用配管と、
を備えることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る電子機器は、
被対象物をタッチパネルとする第1の観点に係る殺菌装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、殺菌効果を有するガスを被対象物へ接触させて効率よく殺菌する。
本発明の実施の形態1に係る殺菌装置の一例を示す構成概略図である。 図1の殺菌装置を矢印Aの方向から見た側面図である。 実施の形態1に係る殺菌装置におけるガス発生手段の、オゾン発生装置の一例を示す構成概略図である。 図3に示すオゾン発生装置の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電子機器の一例を示す構成概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る殺菌装置の一例を示す構成概略図である。図2は、図1の殺菌装置を矢印Aの方向から見た側面図である。殺菌装置100は、ガス発生部1、排気部2、吸気部3、循環ポンプ4、送気用配管5および濾過部6を備える。殺菌装置100は、電子機器(図示せず)のタッチパネル101部分を殺菌対象として設置する。
例えば、殺菌装置100は、殺菌効果を有するガスに、酸化力が高いオゾンを用いる。オゾンは、殺菌効果の他に、脱臭効果などがあり、また、殺菌処理をした後の後処理、例えば残存ガスの除去や拭き取りなどの処理が不要であることなど利点が多い。オゾンによる殺菌効果は、オゾン濃度とオゾン接触時間に比例し、高濃度で所定の時間以上接触することで、殺菌効果は大きくなる。しかし、高濃度のオゾンは曝露されると身体への影響のおそれがあり、室内環境基準や労働環境における許容濃度が0.1ppm以下である。オゾンは気体であるため、排気したオゾンを吸気しなければ空気中に拡散する。オゾンを吸気する機能を有さないとき、オゾンガスは空気中に拡散するので、オゾンガスの濃度を安全性が確保できる低濃度で用いなければならず、接触時間も短いため、殺菌効果が小さくなる。
オゾンの発生方式は、放電管や短ギャップ放電板を用いた無声放電方式、セラミック誘電体放電素子を用いた沿面放電方式、低圧水銀ランプなどを用いた紫外線方式、水電解セルを用いた電気分解方式などの方法がある。発生装置が簡単であり、かつ、自然空気を用いてオゾンを発生させることができる低圧水銀ランプ、特に冷陰極放電ランプを用いる紫外線方式を用いる場合を例に挙げる。
殺菌装置100で殺菌に用いるガスG(ガスG1、ガスG2、ガスG3、ガスG4およびガスG5の総称)は、循環ポンプ4により、送気用配管5を介して各部を巡り、殺菌装置100内を循環する。ガスG1は、ガス発生部1を介した後のガスGで、ガス含有気体である。ガスG1outは、排気部2から排気するガスGで、ガスG1と同じである。ガスG2は、被対象物を含む部分の雰囲気のガスGで、被対象物を殺菌している状態を含むガス含有気体である。ガスG3は、ガスG2で殺菌に用いた成分が一部消費された状態であり、また、殺菌装置100が置かれた部分の雰囲気の気体、例えば空気中の微小なゴミなどを含むガス含有気体である。ガスG3inは、吸気部3で吸気するガスGで、ガスG3と同じである。ガスG4は、濾過部6を介した後のガスGで、ガスG3に含まれた微小なゴミなどが除かれたガス含有気体である。ガスG5は、循環ポンプ4を介した後のガスGで、流量が一定となるように調整されたガス含有気体である。ガスG5は、殺菌装置100を稼働してガスGが循環するまでの間は、殺菌効果を有する成分を含まない。ガスG5のガスGは、ガス発生部1へ送られ、循環する。
ガス発生部1は、殺菌効果を有する成分を含むガスを発生し、ガス含有気体であるガスG1を排気部2へ送る。殺菌効果を有する成分を含むガスとして、例えば、オゾンやイオンを発生する。殺菌効果を有する成分を含むガスは、所定のガス流量を維持するための媒体となる気体とともに送られる。この殺菌効果を有する成分を含むガスと媒体となる気体を合わせたガス全体の事を、ガス含有気体という。
排気部2は、ガスG1を被対象物であるタッチパネル101の方向へ排気する。そして、タッチパネル101を挟み、対向して設けられた吸気部3は、殺菌を行ったガスG3inを吸気する。このとき、ガスGの殺菌効果成分の濃度は、ガスG1>ガスG2>ガスG3となる。また、ガスG3は、吸気部3から殺菌装置100が置かれた雰囲気の気体をガス含有気体とともに吸気するので、例えば空気中の微小なゴミなどを含む。
排気部2の排気孔は、被対象物へガスが均等に排気できるように備える。排気部2の排気孔の形状は、例えば、被対象物側へ向けて、複数の小孔を等間隔に形成する。また、吸気部3の吸気孔は、より多くのガスを吸気できるように備える。吸気部3の吸気孔の形状は、例えば、被対象物側の幅いっぱいに開けられた長方形の孔を形成する。
排気部2の排気孔と、吸気部3の吸気孔とで張られる面に接するように、被対象物(タッチパネル101)を設置することが望ましい。このとき、被対象物は、平面に限らず凹凸を有していてもよい。
排気部2でガスG1を排気する流量、すなわちG1outの流量と、吸気部3でガスG3を吸気する流量、すなわちG3inの流量とは、(G3inの流量)>(G1outの流量)の関係を満たす。吸気部3で吸気する流量を大きくすることで、排気部2で排気するガスGを開放された空間へ逃すおそれが少なくなるからである。また、排気部2と吸気部3の間の距離をできるだけ短くすることで、排気部2で排気するガスGが開放された空間へ拡散する量を少なくできる。そのためには、排気部2と吸気部3とで被対象物の短手方向を挟むように対向して設置し、かつ、排気部2と被対象物との距離および吸気部3と被対象物との距離は短いことが好ましい。
循環ポンプ4は、殺菌装置100内にあるガス含有気体を循環させる。循環ポンプ4により、流量を調整することができる。送気用配管5は、殺菌装置100の各部(ガス発生部1、排気部2、吸気部3、循環ポンプ4、濾過部6)を接続し、ガス含有気体を送気する。送気用配管5の、吸気部3からガス発生部1へ介して排気部2へ送気するまでの間に、循環ポンプ4を備える。
送気用配管5は、ガス含有気体の殺菌効果を有するガスにオゾンを用いる場合、耐オゾン材料を用いる。殺菌装置100で使用するガス含有気体のオゾン濃度は10ppmを越えることはないので、ステンレス素材の他、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂や塩化ビニルを用いることができる。また、送気用配管5に、シリコンの内面にポリテトラフルオロエチレンでコートを施した配管材料を用いることも可能である。送気用配管5にポリテトラフルオロエチレンのチューブを用いることで、殺菌装置100の配管が容易であり、設計の自由度が高くなる。
濾過部6は、ガスG3を濾過し、微小なゴミなどを取り除き、クリーンな状態のガスG4にする。そのガスG4を循環ポンプ4を用いて、ガス発生部1へ向けて送り、ガスG4に含まれる殺菌効果を有する成分を再利用する。また、ガスG4をクリーンな状態にすることで、循環ポンプ4へかかる機械的な負担を低減できる。
濾過部6は備えなくてもよいが、より効果的に殺菌するために、備えることが好ましい。また、濾過部6を備える場合、送気用配管5のどこに配置してもよいが、最も好ましい場所は、吸気部3の直後であって、循環ポンプ4の前となる場所である。吸気部3の次に配置する理由は、吸気部3から汚れた気体が殺菌装置100内に入るため、その気体が殺菌装置100内を循環する前に濾過できるからである。循環ポンプ4の前に配置する理由は、汚れた状態よりクリーンな状態の気体を用いる方が循環ポンプ4へかかる機械的な負担を少なくすることができるからである。また、循環ポンプ4の後に濾過部6を通すと、濾過の際にかかる抵抗により、流量の変化やばらつきが生じるおそれがあるため、循環ポンプ4の前に濾過部6を備えることが好ましい。
図3は、実施の形態1に係る殺菌装置におけるガス発生手段の、オゾン発生装置の一例を示す構成概略図である。また、図4は、図3に示すオゾン発生装置の斜視図である。
ガス発生部1であるオゾン発生装置11は、電源12、インバータ(安定器)13、蛍光ランプ14、ランプ台15、反応室16、通孔17およびランプカバー18を備える。
蛍光ランプ14は、253.7nmの紫外線を放出し、波長200nm以下を透過するガラス管を使用した冷陰極蛍光ランプである。ガラス管はU字形状であって、そのガラス管の内壁面に蛍光体が塗布されており、内部空間は希ガスまたは希ガス混合ガスと、水銀が封入されており、ガラス管の両端には電極が設けられる。蛍光ランプ14の電極は、電源12およびインバータ13と電気的に接続しており、オゾン発生装置11を稼働したとき、蛍光ランプ14より紫外線を放出する。
ランプ台15は、蛍光ランプ14を固定する台であり、そのランプ台15の中に、インバータ13を収容可能である。
反応室16は、蛍光ランプ14を含む雰囲気を囲む。反応室16内にある空気もしくは酸素は、蛍光ランプ14により紫外線を照射され、オゾンとなる。
通孔17は、空気もしくは酸素などの気体を反応室16内へ取り入れることができ、また、対向する通孔17から気体を反応室16外へ送ることができる。通孔17は、オゾン発生装置11の反応室16内へ取り込んだ気体が吸気部3の方へ出て行くように、通孔17に空気弁を備えてもよい。
オゾン発生装置11でオゾンを発生させ、オゾン含有ガスを殺菌装置100内に循環させる場合は、通孔17を塞ぐ必要はないが、オゾン濃度が所定濃度以上になった場合や、オゾンの発生や循環を一時停止させる場合などに、通孔17を塞ぐことができるように、通孔蓋(図示せず)を備えてもよい。ただし、通孔蓋を備える場合は、反応室16内を通らずに気体が循環できるルートを別に設け、通孔蓋を使用する場合にのみ利用可能となるように設定しておく。
ランプカバー18は、蛍光ランプ14を保護するためのカバーである。
殺菌装置100のガス発生部1がオゾン発生装置11の場合、オゾン含有ガスに接触する部分は、耐オゾン材料を用いる。使用するオゾン濃度が最大でも10ppmを越えることはないので、ステンレス素材の他、ポリテトラフルオロエチレンや塩化ビニルを用いることができる。また、送気用配管5に、シリコンの内面にポリテトラフルオロエチレンでコートを施した配管材料を用いることも可能である。送気用配管5にポリテトラフルオロエチレンのチューブを用いることで、殺菌装置100の配管が容易であり、設計の自由度が高くなる。
殺菌装置100にオゾン含有ガスを用いる場合、排気部2から排気したオゾン含有ガスは吸気部3で吸気するため、一部は空気中に拡散するが非常にわずかな量であり、殺菌装置100周辺のオゾン濃度に影響するおそれがない。そのため、室内環境基準や労働環境における許容濃度を越えるようなオゾン濃度にはならず安全性を維持できる。
また、一部のオゾンは被対象物の殺菌に用いられるが、殺菌に用いられなかったオゾンは、殺菌装置100内を循環し、再利用される。さらに、オゾン発生装置11で発生するオゾン濃度が低い場合であっても、循環したガスGに含まれるオゾンも合わさるので、排気部2から排気されるガスG1outは、所定の濃度を得ることができる。その結果、オゾン発生装置11で発生するオゾン濃度を低く設定でき、安全性を高めることが可能である。
殺菌装置100で再利用のためにガスGを循環させることで、送気用配管5内は殺菌されるので、循環させてもガスGはクリーンな状態を維持できる。また、循環ポンプ4を通る前に、濾過部6を備えることで、循環ポンプ4の機械的な負担を減らし、かつ、ガスG4をクリーンな状態にする。さらに、循環してきたガスG5は、オゾン発生装置11を通るため、紫外線により殺菌され、ガスG1がクリーンな状態を維持できる。また、紫外線の放射により、一部のオゾンは分解され、ガスGを循環させている間のオゾン濃度は上がり続けることがなく、ある所定の濃度になるとその濃度を維持しながら、殺菌装置100内を循環することができる。
以上説明したように、本実施の形態1の殺菌装置によれば、殺菌効果を有するガスを被対象物へ接触させて効率よく殺菌することができる。
囲いのない開放された空間に対してガスを放出した場合であっても、ガス排気孔に対向する側に備えられたガス吸気孔からガスを吸気するので、ガスがあまり拡散せずにすむ。また、吸気したガスを循環させ再利用することで、殺菌効果を有するガスの発生濃度より高い濃度で、殺菌を行うことができる。さらに、ガスの発生濃度を低濃度にすることができ、安全を維持することができるだけでなく、効率がよくなる。また、ガス発生濃度を低濃度にできるので、ガス発生濃度を厳密に管理する必要がなく、許容濃度を越えるようなオゾン濃度にはならず安全性を維持できる。
循環するガスについて、循環の際に濾過することで、クリーンな状態を維持することができる。また、紫外線方式でオゾンを発生する場合、紫外線により循環するガスを殺菌することができ、クリーンな状態を維持することができる。
殺菌を行う被対象物のタッチパネルは一例であり、対象はさまざまである。また、被対象物の殺菌を施す部分は平面である必要はなく、凹凸を有していてもよい。例えば、エレベータの押しボタン、駅の自動券売機の押しボタン、パソコンのキーボード、テンキーなどが挙げられる。他に、ドアノブや電話受話器などを被対象物としてもよい。このとき被対象物は耐オゾン材料で形成されたものか、耐オゾン材料でカバーされていることが好ましい。
殺菌効果を有する成分は、オゾンに限らず、イオンでもよい。また、オゾン発生方法は、冷陰極蛍光ランプである低圧水銀ランプを用いる紫外線方式に限らず、無声放電方式や沿面放電方式でもよい。また、低圧水銀ランプについても、冷陰極蛍光ランプに限らず、外部電極蛍光ランプや熱陰極蛍光ランプなどを用いて、紫外線を照射することができればよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る電子機器の一例を示す構成概略図である。電子機器200は、電子機器本体102の上部に、タッチパネル101を備える。また、電子機器本体102の内部に、殺菌装置100を備える。
殺菌装置100は実施の形態1の殺菌装置であり、殺菌装置100のガス発生部1は、オゾン発生装置11である。オゾン発生装置11は、冷陰極蛍光ランプを用いた紫外線方式でオゾンを発生するので、空気を乾燥することや酸素に分別することなどを行わずに自然空気を用いてオゾン発生が可能であり、装置が簡単であり、小型化できる。そのため、電子機器本体102内部に設置することができる。
電子機器200のタッチパネル101は、そのタッチする面が電子機器本体102上部より低くなるように、凹みが形成され、凹みの底面部がタッチパネル101となるような形状で設置される。電子機器本体102とタッチパネル101の高低差がある部分の側面に、殺菌装置100の排気部2と吸気部3を備える。
タッチパネル101の縦と横の長さを長さt、長さsとし、長さt>長さsの関係を満たすものとする。排気部2と吸気部3は長手方向に平行となるように配置し、排気部2の排気孔と吸気部3の吸気孔は、長手方向の長さtをできるだけ覆うことが好ましい。また、排気部2と吸気部3との間は、短手方向の長さsをあけて設置することが望ましい。排気部2と吸気部3の間の距離を短くすることで排気されたガスが吸気されるまでの時間を短くし、ガスが大気中に拡散されるのをさらに防ぐことができる。
電子機器200は、人感センサ103を備え、人を感知している間は、殺菌装置100が停止する、もしくは、吸気部3のみが所定時間稼働した後に殺菌装置100が停止するように設計してもよい。人が電子機器200付近にいる場合に、オゾンを発生させないことで、より安全性を高めることが可能となる。人感センサ103の他に、タッチパネル101の操作反応を感知したときに、殺菌装置100の停止を行うように設計してもよい。
また、電子機器200にタイマー(図示せず)を備え、タッチパネル101を所定時間殺菌した場合に、殺菌装置を停止するように設計してもよい。
電子機器200は、オゾンによる劣化防止のため、タッチパネル101の表面に、耐オゾン材料を備えてもよい。例えば、透明の耐オゾン材料で形成された樹脂シートを貼るなどしてコーティングする。
以上説明したように、本実施の形態2の電子機器によれば、殺菌効果を有するガスを被対象物へ接触させて効率よく殺菌することができる。
また、殺菌装置が簡単かつ小型であり、自然空気を用いてオゾンを発生することができるので、元来の電子機器が備えていた構成に殺菌装置を追加することが容易である。
上述した電子機器は一例であり、タッチパネルを有する電子機器に限らず、さまざまな殺菌を施したい部分(被対象物)を有する電子機器に用いることができる。例えば、指紋認証読み取り装置、静脈読み取り装置など、人が直接触れる装置に適用できる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)殺菌効果を有する成分を含むガスを発生するガス発生手段と、前記ガス発生手段で発生したガスを含むガス含有気体を被対象物の方向へ排気する排気手段と、前記被対象物を挟んで前記排気手段に対向する位置に備えられ、前記排気手段により排気されたガス含有気体を吸気する吸気手段と、前記ガス発生手段を介して前記吸気手段と前記排気手段を接続し、前記吸気手段で吸気したガス含有気体を前記排気手段へ送る循環ポンプを備えた送気用配管と、を備えることを特徴とする殺菌装置。
(付記2)前記ガス発生手段で発生するガスは、オゾンを含むガスであることを特徴とする付記1に記載の殺菌装置。
(付記3)前記ガス発生手段は、冷陰極蛍光ランプを用いたオゾンガス発生装置であることを特徴とする付記2に記載の殺菌装置。
(付記4)前記ガス発生手段で発生するガスは、イオンを含むガスであることを特徴とする付記1に記載の殺菌装置。
(付記5)前記吸気手段で吸気する気体の流量は、前記排気手段で排気する気体の流量以上であることを特徴とする付記1ないし4のいずれかに記載の殺菌装置。
(付記6)前記送気用配管は、前記吸気手段で吸気したガス含有気体を濾過する濾過手段を備えることを特徴とする付記1ないし5のいずれかに記載の殺菌装置。
(付記7)被対象物はタッチパネルである付記1ないし6のいずれかに記載された殺菌装置を備えることを特徴とする電子機器。
(付記8)前記タッチパネルを操作する人の有無を感知する人感センサーを備え、前記殺菌装置は、前記人感センサーが作動した場合に、該殺菌装置で行う殺菌処理を停止することを特徴とする付記7に記載の電子機器。
1 ガス発生部
2 排気部
3 吸気部
4 循環ポンプ
5 送気用配管
6 濾過部
11 オゾン発生装置
12 電源
13 インバータ(安定器)
14 蛍光ランプ
15 ランプ台
16 反応室
17 通孔
18 ランプカバー
100 殺菌装置
101 タッチパネル
102 電子機器本体
103 人感センサ
200 電子機器
G、G1、G1out、G2、
G3、G3in、G4、G5 ガス

Claims (8)

  1. 殺菌効果を有する成分を含むガスを発生するガス発生手段と、
    前記ガス発生手段で発生したガスを含むガス含有気体を被対象物の方向へ排気する排気手段と、
    前記被対象物を挟んで前記排気手段に対向する位置に備えられ、前記排気手段により排気されたガス含有気体を吸気する吸気手段と、
    前記ガス発生手段を介して前記吸気手段と前記排気手段を接続し、前記吸気手段で吸気したガス含有気体を前記排気手段へ送る循環ポンプを備えた送気用配管と、
    を備えることを特徴とする殺菌装置。
  2. 前記ガス発生手段で発生するガスは、オゾンを含むガスであることを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
  3. 前記ガス発生手段は、冷陰極蛍光ランプを用いたオゾンガス発生装置であることを特徴とする請求項2に記載の殺菌装置。
  4. 前記ガス発生手段で発生するガスは、イオンを含むガスであることを特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
  5. 前記吸気手段で吸気する気体の流量は、前記排気手段で排気する気体の流量以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の殺菌装置。
  6. 前記送気用配管は、前記吸気手段で吸気したガス含有気体を濾過する濾過手段を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の殺菌装置。
  7. 被対象物はタッチパネルである請求項1ないし6のいずれか1項に記載された殺菌装置を備えることを特徴とする電子機器。
  8. 前記タッチパネルを操作する人の有無を感知する人感センサーを備え、
    前記殺菌装置は、前記人感センサーが作動した場合に、該殺菌装置で行う殺菌処理を停止することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
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