JP7270167B2 - 誘導加熱調理器及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、誘導加熱調理器及び当該誘導加熱調理器のコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムに関する。
誘導加熱調理器は、一般家庭のキッチンや業務用等に広く普及してきている。特許文献1は、例えば加熱時にタイマー設定を行うことが可能な加熱調理器を開示する。特許文献1の加熱調理器では、タイマー時間を設定する際の時間の増減が可能であり、加えて長時間のタイマー設定を行いたい場合にはいち早く目的の設定時間を設定することが可能である。
特開2008-258047号公報
誘導加熱調理器のタイマー時間設定時の操作性は、ユーザの調理作業の効率を左右し得る。より操作しやすい誘導加熱調理器が必要とされている。
本開示は、タイマー時間設定時の操作性を向上させ得る誘導加熱調理器及び当該誘導加熱調理器のコンピュータに実行されるコンピュータプログラムを提供する。
本開示の一態様の誘導加熱調理器は、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルに供給される電力を制御する加熱制御部と、表示部と、ユーザの入力を受け付ける操作部と、操作部において受け付けた入力を処理し、表示部における表示を制御する操作制御部とを有している。誘導加熱調理器は、さらに、表示部に残り時間を表示するカウントダウンタイマであって、操作部において受け付けた開始指示に応答して、開始指示の受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを行うカウントダウンタイマを備えている。操作制御部は、カウントダウンタイマのデフォルト値の設定を受け付ける残時間設定モードを有しており、残時間設定モードにおいてデフォルト値の設定を受け付けたときは、カウントダウンタイマの起動時にデフォルト値を表示部に表示させる。
本開示の一態様のコンピュータプログラムは、誘導加熱調理器の操作制御部によって実行される。誘導加熱調理器は、被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルに供給される電力を制御する加熱制御部と、表示部と、ユーザの入力を受け付ける操作部と、操作部において受け付けた入力を処理し、表示部における表示を制御する、コンピュータである操作制御部とを有する。さらに誘導加熱調理器は、表示部に残り時間を表示するカウントダウンタイマであって、操作部において受け付けた開始指示に応答して、開始指示の受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを行うカウントダウンタイマを備えている。当該コンピュータプログラムは、操作制御部に、カウントダウンタイマのデフォルト値の設定を受け付ける残時間設定モードによる動作を制御させることが可能である。当該コンピュータプログラムは、残時間設定モードにおいて、操作制御部に、デフォルト値の設定を受け付ける処理、及びカウントダウンタイマの起動時にデフォルト値を表示部に表示させる処理を実行させる。
本開示によれば、誘導加熱調理器の操作性を向上させることができる。
例示的な実施の形態に係る誘導加熱調理器の斜視図 本体操作部が引き出された、例示的な実施の形態に係る誘導加熱調理器の斜視図 本実施の形態に係る誘導加熱調理器の制御系を示すブロック図 誘導加熱調理器の構成の概略図 操作部及び表示部の部分概略図 電源投入前の天面操作部及び表示部周辺の部分拡大図 電源投入後の天面操作部及び表示部周辺の部分拡大図 電源投入前の本体操作部及び表示部周辺の部分拡大図 電源投入後の本体操作部及び表示部周辺の部分拡大図 天面操作部を用いて行われる、工場出荷時の設定に従うカウントダウンタイマの設定手順を示す図 本体操作部を用いて行われる、工場出荷時の設定に従うカウントダウンタイマの設定手順を示す図 工場出荷時の設定が適用される場合の、操作制御部の処理の手順を示すフローチャート 本体操作部を用いて行われる、カウントダウンタイマのデフォルト値の設定手順を示す図 残時間設定モードによるデフォルト値の設定処理の手順を示すフローチャート デフォルト値を変化させて所望の残り時間を調整する際の設定手順を示す図 カウントダウンタイマ利用時のデフォルト値表示処理の手順を示すフローチャート 加熱ユニットごとに独立したデフォルト値を設定するための設定処理の手順を示す図 グリルを含む加熱ユニットにデフォルト値を設定するための設定処理の手順を示す図 変化量設定モードにおける単位変化量の設定処理の手順を示す図 メニュー毎残時間設定モードにおけるデフォルト値の設定処理の手順を示す図 追い焼きモードにおけるカウントダウン値の設定処理の手順を示す図
本開示の例示的な態様による誘導加熱調理器は、カウントダウンタイマを有している。カウントダウンタイマは、例えば加熱調理の継続時間を設定するためにユーザによって利用される。誘導加熱調理器には、カウントダウンタイマのデフォルト値の設定を受け付ける残時間設定モードが設けられている。残時間設定モードにおいてユーザがカウントダウンタイマのデフォルト値を設定すると、誘導加熱調理器は、カウントダウンタイマの起動時にデフォルト値を表示部に表示させる。ユーザは、任意のデフォルト値を設定することが可能である。頻繁に使用する加熱調理時間をデフォルト値として設定しておくことにより、ユーザは非常に簡単にカウントダウンタイマの使用を開始することができる。誘導加熱調理器は、例えば内蔵されたフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置に当該デフォルト値を記憶する。そのため、電源がオフされ、再度オンされた後であっても、誘導加熱調理器はカウントダウンタイマの起動時に当該デフォルト値を呼び出すことができる。
本開示による例示的な誘導加熱調理器では、カウントダウンタイマの起動時に所望の設定値がデフォルト値として表示されるため、カウントダウンタイマの設定が「0分」から開始される一般的な誘導加熱調理器と比較すると、ユーザの加熱調理時の作業効率を向上させることが可能になる。もちろん、ユーザは、デフォルト値を増減させてカウントダウンタイマの残り時間を適宜調整できる。その場合であっても、「0分」から設定するよりも早く設定し得るため、ユーザの作業効率は向上され得る。なお、カウントダウンタイマは加熱作業時以外であっても利用可能である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題は限定されることはない。
(1)実施の形態
(1-1)概要
以下、図1Aから図3を参照しながら、本開示の実施の形態に係る誘導加熱調理器を説明する。
図1Aは、例示的な実施の形態に係る誘導加熱調理器1の斜視図である。図1Bは、操作パネル40が引き出された誘導加熱調理器1の斜視図である。図2は、誘導加熱調理器1の制御系を示すブロック図である。図3は、誘導加熱調理器1の構成を概略的に示す図である。
図1A、図1B及び図3の他、本開示にかかる図面の一部にはX軸、Y軸および/またはZ軸が表示されている。誘導加熱調理器の使用時に使用者が誘導加熱調理器に対向したとき、X軸方向は、加熱調理器の幅方向(長手方向)を示し、Y軸方向は奥行き方向(短手方向)を示し、Z軸方向は高さ方向を示す。また、X軸の正の方向を右方、負の方向を左方とする。また、Y軸の正の方向を後方、負の方向を前方とする。
《誘導加熱調理器》
まず、本開示にかかる誘導加熱調理器1の一般的な構成を説明する。
図1Aに示すように、誘導加熱調理器1は、本体3と、本体3の上面に容器が載置されるトッププレート5とを有する。容器は、例えば、シチューなどの調理対象としての食材を収容する被加熱物である。
誘導加熱調理器1の本体3の内部、より具体的には、誘導加熱調理器1のトッププレート5における容器載置領域の下側(-Z側)の位置には、加熱コイル7、8、9が配置されている。換言すれば、加熱コイル7、8、9は、トッププレート5とともに本体3の上部に載置されている。加熱コイル7~9は、容器を誘導加熱するために誘導磁界を発生させる。なお、加熱調理器1は3個の加熱コイル7~9を備えるが、1個、2個または4個以上の加熱コイルを備えてもよい。
誘導加熱調理器1では、例えば、加熱コイル7、8、9のそれぞれを操作するために操作部19、20、21が設けられている。つまり、加熱コイル7、8、9のそれぞれは、操作部19、20、21のそれぞれと「対応」する。このように、本明細書では、加熱コイル7、8、9のそれぞれに対して設けられた構成要素のことを、加熱コイルに「対応する」構成要素と呼ぶ。
図1Aに示すように、加熱コイル7~9の上側(+Z側)のトッププレート5上には、加熱コイル7、8、9のそれぞれに「対応」して、容器載置領域を示すリング状のマーカ11、12、13が印刷されている。
上面視において、トッププレート5上の、加熱コイル7、8のそれぞれの外側には、リング状に光る発光部15、16が配置されている。また、トッププレート5上の、加熱コイル9の前側(-Y側)には、円弧形状の発光部17が配置されている。発光部15~17は、例えば、対応するそれぞれの加熱コイル7~9に電流が流れているときに発光する。発光部15~17は、それぞれ、例えば、不図示のLED発光基板を有する。
また、マーカ11~13内側の、トッププレート5の下側には温度センサ18が配置されている。温度センサ18が検出した検出値は、制御部31へ送られる。制御部31は、温度検出値を参照しながら、加熱コイル7~9に流れる電流量を調整し、調理方法のアシスト案内をするタイミングを決定する。
誘導加熱調理器1のトッププレート5の前側(-Y側)には、操作部19、20、21が配置されている。操作部19、20、21は、加熱コイル7~9のそれぞれを操作するためにユーザによって利用される。操作部19は加熱コイル7を操作し、操作部20は加熱コイル8を操作し、操作部21は加熱コイル9を操作するために設けられている。本明細書では、操作部19は加熱コイル7に対応し、操作部20は加熱コイル8に対応し、操作部21は加熱コイル9に対応する。
誘導加熱調理器1のトッププレート5の前側、加熱コイル7~9と操作部19~21との間には、表示部23、24、25がそれぞれ配置されている。表示部23、24、25は、それぞれ、操作部19~21の操作対象の状態を表示する。表示部23~25の動作は、後述する制御部31によって制御される。
表示部23~25は、それぞれ、例えば、マトリックス・ドット液晶表示装置を備えている。マトリックス・ドット液晶表示装置は、例えば、トッププレート5の幅方向に延びた帯形状を有する、フルドット液晶表示パネルである。
表示部23~25は、それぞれ、操作対象の状態、加熱コイル7~9の動作の内容等を画像オブジェクトで表示する。例えば、表示部23は加熱コイル7の動作の内容を表示し、表示部24は加熱コイル8の動作の内容を表示し、表示部25は加熱コイル9の動作の内容を表示する。
画像オブジェクトは文字および/または画像である。例えば、画像オブジェクトは「加熱」という文字である。このとき、誘導加熱調理器1では、その表示部23~25に対応する加熱コイル7~9を用いて加熱動作が可能であることを示している。また、表示部23~25は、「加熱」という文字とともに、加熱の開始を示す「スタート」という文字の画像オブジェクトを表示してもよい。加熱が開始された後は、表示部23~25は、加熱コイル7~9の加熱量(火力)の大きさを示す数字、アイコン等の画像オブジェクトを表示してもよい。
なお、表示部23~25は、セグメント表示の液晶表示装置であってもよい。1または複数のセグメントを用いて表示される文字および/または画像は、上述の画像オブジェクトの範疇である。
本体3は、加熱コイル7~9の加熱に関する情報を音声出力するスピーカ27を備える。スピーカ27は、誘導加熱調理器1の前面側に配置され、ユーザに対して音声案内を出力する。
本体3にも操作部が設けられている。図1Aには、操作パネル40が収納されている状態が示されている。そして図1Bには、操作パネル40が引き出された状態が示されている。例えばユーザが操作パネル40を+Y方向に軽く押すと、操作パネル40のロックが外れ、操作パネル40が-Y方向に引き出される。あるいは、ユーザが電源スイッチ22をオンすると、不図示のモータが動作して操作パネル40を-Y方向に送り出してもよい。
操作パネル40は、表示部41と、操作部42及び43とを有している。表示部41の構成は表示部23~25の構成と同じである。ただし、表示部23~25がマトリックス・ドット液晶表示装置であるのに対し、表示部41は有機EL(Electro Luminescence)表示装置であってもよい。つまり、表示部23~25及び表示部41は、同じ表示原理で画像および/または文字を表示する表示装置で実現されてもよいし、異なる表示原理で画像および/または文字を表示する表示装置で実現されてもよい。
操作部42及び43は、本体3のグリル44の操作、及び、本体3の種々の設定を行う際に利用される。表示部41と、操作部42及び43のより詳細な説明は後述する。なお、本明細書では、操作部42及び43を包括して「本体操作部」と呼び、操作部19~21を「天面操作部」と呼ぶことがある。また、加熱コイルと、当該加熱コイルに対応する操作部及び表示部とを、1組の「加熱ユニット」と呼ぶことがある。例えば図1Aに示されている、加熱コイル7、操作部19、及び表示部23は1組の加熱ユニットであり、加熱コイル8、操作部20、及び表示部24は、他の1組の加熱ユニットである。同様に、図1Bに示されているグリル44、操作部42及び43、及び表示部41もまた、1組の加熱ユニットである。なお、操作部42及び43は誘導加熱調理器1の設定にも利用され、グリル44の操作にのみ利用されるのではない。そのため、操作部42及び43のうち、グリル44の動作に関連するボタンまたはスイッチのみを、グリル44に関する1組の加熱ユニットに含めてもよい。なお、グリル44に用いられる加熱部は、加熱コイルであってもよいし、平面ヒータ、またはシーズヒータであってもよい。あるいはグリル44は、マイクロ波などの電磁波を利用して誘電加熱を行う発振器を、加熱部として有していてもよい。または、グリル44は、これら複数の加熱部を組み合わせて有していてもよい。
図2に示すように、誘導加熱調理器1は、本体3の内部に、制御部31、記憶部33、及びカウントダウンタイマ34を備える。制御部31は、例えばCPU、マイクロコントローラ(マイコン)などの信号処理回路を含む。記憶部33は、ROM、RAM、ハードディスク、SSDなどの記憶装置である。記憶部33は、誘導加熱調理器1を動作させるためのコンピュータプログラムを記憶している。制御部31は当該コンピュータプログラムを実行することによって後述する種々の機能を果たすように構成されている。
カウントダウンタイマ34は、例えば、不図示の水晶振動子を内蔵したワンチップのデバイス、例えばリアルタイムクロックである。カウントダウンタイマ34は、水晶振動子にて生成されるクロックを基準としてカウントダウンを行いながら時刻情報をシリアルデータで保持・出力する。カウントダウンタイマ34は、例えば100ミリ秒ごとに時刻情報を出力する。本開示では、調理時の利用頻度が高いと考えられる「カウントダウンタイマ」を例示するが、リアルタイムクロックはカウントアップを行ってもよい。
カウントダウンタイマ34から出力される時刻情報を解釈するのは、例えば操作制御部37である。操作制御部37は時刻情報を割り込み信号として受け取り、当該時刻情報に基づいて、カウントダウンの残り時間を表示部24または表示部41に表示させる。操作制御部37は、カウントダウンタイマ34が予め定められた最終カウント値に到達したかどうかを判定する。到達したと判定すると、操作制御部37はコイル制御部35(加熱制御部の一例)に指令を送り、加熱コイル7~9へ供給していた電力を弱めさせ、または遮断させる。電力を弱めた場合には、例えばコイル制御部35は、食材を保温するための保温モードの調理シーケンスに従って電力を供給し、それにより調理した食材の保温が可能になる。電力を遮断した場合には、加熱が停止される。制御部31の操作制御部37は、表示部213~25、41に、カウントダウンが終了したこと、または調理が終了したことを示す画像オブジェクトを表示させる。このとき操作制御部37は、カウントダウンが終了したこと、または調理が終了したことを示す音をスピーカ27から音を出力させることもできる。
コンピュータプログラムを実行した制御部31は、その時々において、コイル制御部35、操作制御部37及び調理案内制御部39として動作する。例えば制御部31が加熱コイル7~9に流す電流量を制御するときは、制御部31はコイル制御部35として動作する。また制御部31が、操作部19~21において受け付けた入力を制御し、表示部23~25の表示領域への表示を制御する場合には、制御部31は操作制御部37として動作する。制御部31が、調理案内の情報出力を制御する場合には、制御部31は調理案内制御部39として動作する。ただし、コイル制御部35、操作制御部37、および調理案内制御部39の一部または全部は、ソフトウェア的に実現されなくてもよく、1つまたは複数のCPU、マイクロプロセッサ、FPGAから構成されてもよい。カウントダウンタイマ34がワンチップのリアルタイムクロックで実現されることは例示であり必須ではない。例えば制御部31として動作するCPU、マイコン等が、誘導加熱調理器1内に設けられた不図示の水晶振動子からクロック信号を受け取ってカウントダウンを行うことにより、カウントダウンタイマ34として動作してもよい。なお、グリルの加熱部への電力供給は、コイル制御部35によって制御されてもよく、コイル制御部35とは別の制御部によって制御されてもよい。本明細書において使用する「加熱制御部」という語は、コイル制御部35がグリル44の加熱部の制御を行う場合には「コイル制御部35」を意味し、コイル制御部35とは別の制御部がグリル44の加熱部の制御を行う場合には当該「別の制御部」を意味する。ここでいう「制御」は、グリル44の加熱部の加熱に関する制御全般を意味するが、加熱部に供給する電力の制御および/または加熱方法に関する制御などのより具体的な制御を意味してもよい。つまり、「加熱制御部」とは、各加熱源の制御を行う共通の制御部、及び各加熱源それぞれを独立して制御する制御部を包括する語である。
操作部19~21の出力信号は制御部31に入力される。制御部31は操作に応じて加熱コイル7~9の加熱量等を設定する。操作部19の操作指示に応じて、コイル制御部35として機能する制御部31は、加熱コイル7の加熱の開始又は停止を制御する。コイル制御部35は、加熱コイル7~9に高周波電流を供給してトッププレート5に載置された容器の加熱を行う。また、コイル制御部35は、加熱コイル7~9に流す電流量を制御することで、加熱コイル7~9からの加熱量を制御する。また、操作部19~21の出力信号は制御部31に入力されているので、操作制御部37および調理案内制御部39として機能する制御部31の動作の制御にも利用される。
調理案内制御部39は、予め定められた加熱シーケンスまたは調理シーケンスにしたがって、適切な条件が成立したタイミングで調理案内情報を操作制御部37に送る。適切な条件とは、温度センサ18による検出温度が予め定められた温度条件を満たすか否か、または、検出温度が予め定められた温度に達してから予め定められた時間経過したか否か等の条件である。調理案内するアシストメニューごとに、これらの条件が設定されている。調理案内制御部39が、これらの条件を満たしたと判断すると、調理案内制御部39は、その条件に対応した調理案内を表示部23~25から表示するように操作制御部37に指示する。これらの加熱シーケンス、調理シーケンス、及び調理案内は記憶部33に記憶されている。
《操作部と表示部》
次に、図4、図5A~図6Bを参照しながら、操作部19~21(天面操作部)と、操作部42及び43(本体操作部)と、表示部23~25、41とを説明する。
まず図4を参照する。操作部19~21は、それぞれ、第1操作部51、第2操作部53、第3操作部55、及び、第4操作部57を備える。第1操作部51~第4操作部57は、例えば、静電容量式のスイッチを含むタッチスイッチでもよいし、押しボタンスイッチでもよい。第1操作部51~第4操作部57は、対応する加熱コイル7~9の加熱動作を設定する。第1操作部51は、時計の模様が印刷されており、主に、タイマー設定を選択するのに用いられる。第2操作部53及び第3操作部55は、それぞれ矢印の模様、例えば「<」、「>」の記号、が印刷されており、主に、メニュー選択および火力量やタイマー時間を設定するのに用いられる。第4操作部57は、操作部と対応する加熱領域を示す模様が印刷されており、状況に応じて異なる機能が割り当てられる多機能スイッチとして機能する。電源スイッチ22は、誘導加熱調理器1の電源を投入する機能を有する。電源スイッチ22は、さらに誘導加熱調理器1の電源を遮断する機能を有していてもよい。電源スイッチ22とは別に、電源を遮断するためのスイッチが設けられていてもよい。
操作部19、20および/または21の各々に含まれる第1操作部51、第2操作部53、第3操作部55および第4操作部57は、本開示では「操作ユニット」としても総称される。操作ユニットは、ユーザの加熱操作および/または各種の設定を受け付けるインタフェースである。操作ユニットは、第1操作部51、第2操作部53、第3操作部55および第4操作部57の任意の一部で構成されてもよい。
(1-2)詳細
次に、本開示にかかる誘導加熱調理器1を詳細に説明する。説明の便宜のため、1組の加熱ユニットを構成する、トッププレート5上の天面操作部20及び表示部24を例示する。
図5Aは、誘導加熱調理器1に電源が投入される前の天面操作部20及び表示部24周辺の部分拡大図である。ユーザによって電源スイッチ22が押下されると、誘導加熱調理器1の電源が投入される。
図5Bは、誘導加熱調理器1に電源が投入された直後の表示部24の表示内容を示している。表示部24には「メニュー」という画像オブジェクト30が表示されている。「メニュー」の文字の下方には、他の画像オブジェクト「<」及び「>」が示されている。これらの画像オブジェクトは、その直下に設けられた第2操作部53及び第3操作部55の押下により、他の画面表示に遷移し得ることを意味している。
次に、図6A及び図6Bを参照しながら、本体操作部42及び43を説明する。図6Aは、誘導加熱調理器1に電源が投入される前の本体操作部42及び43と、表示部41周辺の部分拡大図である。ユーザによって電源スイッチ22が押下されると、誘導加熱調理器1の電源が投入される。
図6Bは、誘導加熱調理器1に電源が投入された直後の表示部41の表示内容を示している。表示部41の上部には「メニュー」という画像オブジェクトが表示され、その下方には選択可能な各メニューの画像オブジェクト(「手動」、「オーブン」、「凍ったままIHグリル」、「自動」)が表示されている。各画像オブジェクトは、それぞれその直下に表示された本体操作部42の第1操作部61、第2操作部63、第3操作部65、及び第4操作部67によって選択され得る。また、本体操作部43は、設定ボタン69及びカウントボタン70を有している。設定ボタン69に割り当てられた機能の具体的な説明は後に詳述する。カウントボタン70は、カウントダウンタイマ34に設定された時間値からカウントダウンを開始するために利用される。
なお、これまでの説明では、天面操作部20及び本体操作部42および43はハードウェアで実現されたスイッチであることを想定して説明していた。しかしながら、天面操作部20及び本体操作部42および/または43は表示部24及び41に表示されたソフトウェアスイッチ及びタッチパネルによって実現されてもよい。
例えば表示部24及び41に重畳して不図示のタッチパネルが設けられ、ユーザのタッチ操作、押下操作等を検出してもよい。タッチパネルは圧力、静電容量の変化等によってユーザによるタッチ、及びタッチ位置を検出する。例えば制御部31は、タッチ位置が、天面操作部20及び本体操作部42および43のどの操作部の表示位置に対応するかを判定し、当該操作部に関連付けられた機能を実行する。なおタッチパネルは入力装置の一例である。他に、非接触でユーザの指の位置及び入力操作を検出する入力装置を採用してもよい。例えば電波、赤外線等によって近傍の物体の有無及びその位置を検出可能な近接センサを搭載し、近接センサを利用してかざした手を検出することにより、天面操作部20及び本体操作部42および43への操作を検出することができる。このような近接センサを利用すると、調理時の手の汚れ等を気にすることなく操作を行うことができる。
次に、上述の操作部及び表示部を利用する、本開示にかかるカウントダウンタイマ34に関連する設定及び動作を説明する。まず、図7A及び図7Bを参照しながら、工場出荷時の設定による、カウントダウンタイマ34の設定方法を説明する。なお、記載の便宜のため、表示部24及び41による表示の遷移とともに、天面操作部20、及び、本体操作部42及び43の種々の操作部(ボタン)のうちの、必要最低限の操作部のみを図示して説明する。また、表示部24及び41の参照符号は最初の分図にのみ付している。
工場出荷時の設定が適用される場合、本実施形態では、操作制御部37は、カウントダウンタイマ34の起動時に所定の初期値を表示部に表示させる。所定の初期値は、記憶部33に予め記憶された固定値である。「工場出荷時の設定」は、誘導加熱調理器1の電源が初めて投入された場合のみならず、後述する、残時間設定モードにおいてデフォルト値の設定をまだ受け付けていない場合に適用される、カウントダウンタイマ34を動作させるための設定である。
図7Aは、天面操作部20及び表示部24を用いて行われる、工場出荷時の設定に従うカウントダウンタイマ34の設定手順を示している。(a)に示す表示部24は、図5Bに示す表示部24に対応している。操作制御部37が第3操作部55の一回の押下を検出すると、表示部24の表示を(b)に遷移させる。(b)は「加熱」の調理メニューを意味する。操作制御部37は、再度、第3操作部55の一回の押下を検出すると、表示を(c)に遷移させる。(c)の表示部24の左下には、「タイマー」の文字の画像オブジェクトが表示されている。
(c)の状態で第1操作部51の押下を検出すると、操作制御部37は記憶部33から工場出荷時の初期値である「0」(分)を読み出し、(d)に示すように表示部24に「0:00」を表示させる。次に、ユーザが、例えば第3操作部55である「>」を1回押下すると、操作制御部37は時間値の増加の入力を受け付け、(e)に示すように初期値を1分増加させた「0:01」を表示部24に表示させる。その後、ユーザがさらに第3操作部55である「>」を5回押下すると、操作制御部37は押下を検出する都度、時間値を1分増加させて、最終的に5分増加させた「0:06」を表示部24に表示する。
必要な時間の設定を終えると、ユーザは「もどる」に対応する第1操作部51を押下する。すると、表示部24は(b)の表示に戻る。ユーザが「スタート」に対応する第4操作部57を押下すると、操作制御部37は、その押下をカウントの開始指示として検出する。操作制御部37は、(f)の時点で設定されていた時間値から、カウントダウンタイマ34のカウントダウンを開始する。
図7Bの(a)~(c)は、本体操作部42及び表示部41を用いて行われる、工場出荷時の設定に従うカウントダウンタイマ34の設定手順を示している。(a)に示す状態で、本体操作部42の第1操作部61(図6B)の1回の押下を検出すると、操作制御部37は表示部24の表示を(b)に遷移させる。(b)は「グリル手動」のタイマーメニューを意味する。図7Bの(b)においては、カウントダウンタイマ34が起動されたときに表示部41には初期値が表示されていないが、例えば「0分」という画像オブジェクトが表示されてもよい。ユーザが第3操作部65である「>」を12回押下すると、操作制御部37は押下を検出する都度、時間値を1分増加させて、最終的に12分増加させた「12分」を表示部24に表示する。ユーザがカウントボタン70を押下すると、操作制御部37はその押下をカウントの開始指示として検出する。操作制御部37は、開始指示を受け付けた時点で表示されていた、つまり設定されていた時間値から、カウントダウンタイマ34のカウントダウンを開始する。
図7A及び図7Bに例示した処理では、第3操作部55及び65の押下によって操作制御部37は時間値を1分ずつ増加させた。このとき、例えばユーザが、第2操作部53及び63を押下した場合には、操作制御部37は第2操作部53及び63の押下を検出する都度、時間値を1分減少させて表示部24及び41の表示を更新してもよい。カウントダウン値の増加及び減少の両方を可能にすることは、ユーザの利便性の向上に貢献し得る。
図8は、工場出荷時の設定が適用される場合の、操作制御部37の処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS100において、操作制御部37は、ユーザの操作に応答してカウントダウンタイマ34を起動する。次に、ステップS101において、操作制御部37は記憶部33を参照し、後述の残時間設定モードで設定されたデフォルト値が保存されていないことを確認する。例えば操作制御部37は、記憶部33に特定のファイル名のファイルが存在しないことを確認する。ここでいう「特定のファイル名のファイル」は、デフォルト値を保存するために予め取り決められているファイル名を有するファイルである。デフォルト値を保存するためのファイルは、記憶部33を構成する、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置に記憶される。
ステップS102において、操作制御部37は、予め定められた初期値を表示部24または41に表示する。ステップS103において、操作制御部37は、ユーザの操作に応答して表示部に表示された初期値を増減する。なおステップS103は任意である。ユーザの操作がなければステップS104に進む。
ステップS104において、操作制御部37は、カウントダウンの開始指示の受け付けに応答して、受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを開始するよう、カウントダウンタイマ34を制御する。なお、受け付け時点で設定されている時間値とは、ユーザが時間値を増減させた後に表示部に表示されていた時間値を含む。
また、上述の初期値は予め定められた値(固定値)に限られない。デフォルト値が設定される前にユーザがカウントダウンタイマ34を利用した場合を考える。ユーザがカウントダウンタイマ34を最後に使用した際に設定した開始時間の時間値、すなわち最新値、を初期値として採用してもよい。この「最新値」は、記憶部33に包含される揮発性メモリに一時的に保持されてもよいし、不揮発性メモリに記憶されてもよい。前者の場合には、誘導加熱調理器1の電源が切断されるとその値は消去される。後者の場合には、誘導加熱調理器1の電源が切断されてもその値は保存され、次に電源が投入されカウントダウンタイマ34が起動された際には保存されていたその値が読み出されて初期値として設定される。
次に、ユーザが、カウントダウンタイマ34のデフォルト値を設定する処理を説明する。この処理は操作制御部37の制御によって実現される。カウントダウンタイマ34のデフォルト値を設定する動作モードを「残時間設定モード」と称する。操作制御部37はユーザの操作により「残時間設定モード」で動作する。
図9は、本体操作部42及び表示部41を用いて行われる、カウントダウンタイマ34のデフォルト値の設定手順を示している。(a)において、表示部41にはメニューが表示されている。この状態でユーザが本体操作部43の設定ボタン69を押下する。操作制御部37が設定ボタン69の押下を検出すると、表示部24の表示を(b)に遷移させる。(b)では表示部41に種々の選択項目が表示されており、「タイマー設定」が選択された状態を示している。
操作制御部37は、第4操作部67の押下を検出すると、表示部41の表示を(c)に遷移させる。(c)では、表示部41には「タイマー開始時間 0分」という文字の画像オブジェクトが表示されている。ユーザは、第3操作部65及び第2操作部63を利用して、タイマー開始時間を増減させることができる。例えばユーザの操作に応答して、第3操作部65の押下を検出すると、操作制御部37は、表示部41の表示を(d)に遷移させる。(d)では、タイマー開始時間が「1分」であることが示されている。ユーザが第3操作部65をさらに9回押下すると、(e)に示すようにタイマー開始時間は「10分」に更新される。そして、操作制御部37が第4操作部67の押下を検出すると、タイマー開始時間が、その時点で表示されていた「10分」に固定される。このような手順で設定されたタイマー開始時間が「デフォルト値」である。「デフォルト値」は、カウントダウンタイマ34の起動時に表示部41に最初に表示される時間値である。頻繁に利用するタイマー開始時間をユーザが「デフォルト値」として設定しておくことにより、ユーザは表示部41に表示されたデフォルト値からカウントダウンタイマ34にカウントダウンさせることができる。
図10は、残時間設定モードによるデフォルト値の設定処理の手順を示すフローチャートである。電源が投入された処理から説明するが、必須ではない。本実施形態では、残時間設定モードは本体操作部42及び43を利用して行われるが、天面操作部19~21を用いて行われてもよい。
ステップS110において、操作制御部37が電源スイッチ22の押下を検出し、電源が投入される。ステップS111において、操作制御部37は、ユーザによる操作部42の操作に応答して残時間設定モードに移行する(図9の(c))。
ステップS112において、操作制御部37は、操作部42の操作によりデフォルト値の設定を受け付ける。ステップS113において、操作制御部37は、予め定められたファイル名のファイルにデフォルト値を格納し、記憶部33に保存する。上述のように、デフォルト値を保存するためのファイルは、フラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置に記憶される。以上の処理により、ユーザが設定したデフォルト値が記憶される。不揮発性記憶装置に記憶されるため、電源のオン、オフにかかわらず、以後変更されるまでそのデフォルト値が保持される。
上述のとおり、残時間設定モードによって設定されたデフォルト値は、カウントダウンタイマ34の起動時に表示部24および/または41に表示される。以下、デフォルト値の表示に関連する処理を説明する。
例えば図11は、デフォルト値を変化させて所望の残り時間を調整する際の設定手順を示している。例として天面操作部20及び表示部24を用いて設定手順を説明するが、本体操作部42及び43及び表示部41を用いて同様の手順で設定を行うことができる。
図11の(a)は、表示部24のカウントダウンタイマ34の設定のための画面表示例である。(a)は、図7Aの(c)の表示に対応している。ユーザの操作に応答して、操作制御部37が第1操作部51の押下を検出すると、操作制御部37は記憶部33からデフォルト値「10」(分)を読み出し、(b)に示すように表示部24に「0:10」を表示させる。ユーザが頻繁に使用する残り時間をデフォルト値に設定した場合には、(b)のように表示部24に表示されたデフォルト値から、カウントダウンタイマ34にカウントダウンを開始させればよい。
ただし、ユーザが必要に応じてデフォルト値を変化させ、その時々で所望の残り時間を設定し、カウントダウンを行わせてもよい。例えば、ユーザが、第2操作部53である「<」を4回順次押下すると、操作制御部37は時間値の減少の入力を受け付け、(c)に示すようにデフォルト値を4分減少させた「0:06」を表示部24に表示させる。ユーザは、第2操作部53及び第3操作部55を利用して、デフォルト値を基準として時間値を増減させることにより、必要なタイマー開始時間を設定することができる。
図12は、カウントダウンタイマ34利用時のデフォルト値表示処理の手順を示すフローチャートである。ステップS120において、操作制御部37は、カウントダウンタイマ34を起動する。ステップS121において、操作制御部37は、残時間設定モードで設定されたデフォルト値を格納したファイルを記憶部33から読み出す。ステップS122において、操作制御部37は、表示部にデフォルト値を表示する。
ステップS123において、ユーザが第2操作部53、63および/または第3操作部55、65を用いて時間値を変更する操作を行い、操作制御部37が当該操作を検出すると、操作制御部37は表示部に表示されたデフォルト値を増減する。ステップS124において、操作制御部37は、ユーザによるカウントダウンの開始指示に応答して、受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを開始する。なお、ステップS123及びステップS124の処理は、ユーザの操作が検出された場合に行われればよく、ユーザの操作が検出されない場合には、操作制御部37はカウントダウンタイマ34にデフォルト値からカウントダウンを開始させればよい。
上述のとおり、本開示にかかる誘導加熱調理器1には、加熱コイル7~9及びグリル44をそれぞれ含む4組の加熱ユニットが設けられている。これら4組の加熱ユニットに対して1つのデフォルト値が設定されてもよいし、4組の加熱ユニットの各々に1つずつデフォルト値が設定されてもよい。後者の設定例を、以下、図13を参照しながら説明する。本例の設定は、本体操作部42及び43と、表示部41とを利用して行われる。
なお、図13から図17の説明は、本体操作部42及び43へのユーザの操作と、表示部41の表示の遷移として説明する。実際には、操作制御部37がユーザの操作を検出し、検出に応答して必要な画像オブジェクトを表示部41に表示させる処理を行っていることに留意されたい。
図13は、加熱ユニットごとに独立したデフォルト値を設定するための設定処理の手順を示している。図13の(a)及び(b)は、図9の(a)及び(b)と同じであるから、それらの説明は省略する。図13の手順と図9の手順との相違点は(c)以降である。
図13の(c)では、表示部41に、4つの加熱ユニットのうちの1つを選択するための文字の画像オブジェクト、すなわち「左ヒーター」、「右ヒーター」、「後ヒーター」及び「グリル」、が表示されている。これらはそれぞれ、加熱コイル7、8、9及びグリル44を含む4つの加熱ユニットのヒーター名を表している。
「左ヒーター」が選択されている状態でユーザが第4操作部67を押下すると、表示部41の表示は(d)に切り替わり、加熱コイル7を含む加熱ユニットの残時間設定モードに移行する。ユーザが第3操作部65である「>」を例えば5回押下すると、表示部41は(e)に示すように「5分」を表示する。そしてユーザが第4操作部67を押下すると、表示部41の表示は(f)に切り替わり、左ヒーターに相当する、加熱コイル7を含む加熱ユニットのデフォルト値が「5」分に設定される。(c)において他のヒーターまたはグリルが選択された場合も、同様に選択されたヒーターまたはグリルを含む加熱ユニットの残時間設定モードに移行する。
例えば図14は、グリル44を含む加熱ユニットにデフォルト値を設定するための設定処理の手順を示している。図14の(a)~(c)は、図13の(a)~(c)と同じであるから、それらの説明は省略する。
図14の(c)において、グリルを選択するため、ユーザは第3操作部65である「>」を3回押下する。すると(d)に示されるように、表示部41上の「グリル」の色が変わる。(d)は、現在「グリル」が選択されていること示している。この状態でユーザが第4操作部67を押下すると、グリル44を含む加熱ユニットの残時間設定モードに移行する。その後の処理は、図13の(d)及び(e)と同様である。図14の(e)は、グリル44を含む加熱ユニットのデフォルト値が「10」分に設定された例を示している。
図11を参照しながら説明したように、カウントダウンタイマ34の起動時に表示部41に最初に表示されたデフォルト値は、ユーザによって所望の残り時間に変更され得る。カウントダウンタイマ34は、変更後の所望の残り時間からカウントダウンを行う。
デフォルト値を変化させる際、図11の例では、第2操作部53または第3操作部54を押下して残り時間を1分単位で変化させ、所望の残り時間を設定した。変化させる単位である「1分」は可変であってもよい。本明細書では、ユーザによって操作部が1回操作されたときに、時間値を増加させ、または減少させる時間値の変化量を「単位変化量」と呼び、単位変化量を設定するための操作制御部37の動作モードを「変化量設定モード」と呼ぶ。デフォルト値と同様、単位変化量も全ての加熱ユニットに対して1つ設定されてもよいし、加熱ユニットごとに1つずつ設定されてもよい。以下では、図15を参照しながら、後者の場合の例を説明する。
図15は、変化量設定モードにおける単位変化量の設定処理の手順を示している。図15は左ヒーターの単位変化量の設定例である。図15の(a)は、図13及び図14の(a)及び(b)の操作の後の表示部41の表示例である。ユーザが第4操作部67を押下すると、左ヒーターである、加熱コイル7を含む加熱ユニットのタイマー設定が開始される。表示部41の表示は(b)に遷移する。
図15の(b)では、残時間設定モードに移行するための「開始時間」とともに、変化量設定モードに移行するための「刻み時間」の項目が表示されている。ユーザが第3操作部65である「>」を1回押下する。すると(c)に示されるように、表示部41上の「刻み時間」の色が変わる。この状態でユーザが第4操作部67を押下すると、左ヒーターの変化量設定モードに移行する。
図15の(d)に例示されるように、当初の刻み時間は「1分」である。ユーザが第3操作部65である「>」を4回押下する。すると(e)に示されるように、刻み時間が「5分」に変更される。そしてユーザが第4操作部67を押下すると、その時点で表示されていた刻み時間「5分」が単位変化量として設定され、表示部41が(e)に示される表示に切り替わる。以後は、図11の(b)の表示例の状態で、ユーザが第2操作部53または第3操作部54を1回押下すると、表示部24に表示されている時間値が単位変化量である5分ごとに増加または減少される。
これまでの説明では、残時間設定モードは加熱ユニットを対象に設定されていた。しかしながら、加熱ユニット毎で、さらに他の条件も考慮して残時間を設定できるようにしてもよい。他の条件の一例は、「調理メニュー毎」である。誘導加熱調理器1では、調理メニュー毎に調理シーケンスが予め用意されている。調理シーケンスとは、調理メニューに応じた食材の加熱時間、火力の強さ等の自動化された手順である。コイル制御部35は、調理メニューに応じた調理シーケンスに従って加熱コイル7~9への電力を制御する。
以下、誘導加熱調理器1の加熱ユニット毎で、かつ、予め用意されている調理メニュー毎にデフォルト値を設定する「メニュー毎残時間設定モード」の例を説明する。これは、図15の(b)及び(c)に表示されている「メニュー毎」が選択された場合に移行する動作モードである。
図16は、メニュー毎残時間設定モードにおけるデフォルト値の設定処理の手順を示している。図16もまた、左ヒーターを対象とする設定例である。
図16の(a)は、図15の(b)及び(c)において「メニュー毎」が選択された状態を示している。ユーザが第4操作部67を押下すると、表示部41の表示は(b)に遷移して調理メニューの選択項目が表示される。(b)の例で示されている調理メニューの選択項目は「加熱」、「揚げ物」である。
図16の(b)の状態で、ユーザが第3操作部65である「>」を1回押下する。すると(c)に示されるように「揚げ物」が選択される。この状態でユーザが第4操作部67を押下すると、「左ヒーター」で「揚げ物」の調理を行う場合の残時間設定モードに移行する。
図16の(d)に例示されるように、タイマー開始時間の初期値は「0分」である。ユーザが第3操作部65である「>」を10回押下する。すると(e)に示されるように、タイマー開始時間が「10分」に変更される。そしてユーザが第4操作部67を押下すると、タイマー開始時間が、その時点で表示されていた「10分」に固定される。このような手順で設定されたタイマー開始時間が「デフォルト値」である。例示された手順で設定された「デフォルト値」は、加熱コイル7で調理メニュー「揚げ物」が選択され、カウントダウンタイマ34が起動された際に、表示部41に最初に表示される時間値である。ユーザは表示部41に表示されたデフォルト値からカウントダウンタイマ34にカウントダウンさせることができる。
次に、カウントダウンタイマ34を利用して加熱調理が終了した後、再度カウントダウンタイマ34を用いて加熱調理を行う場合を想定した例を説明する。
加熱調理が一旦は終了した後、食材の様子を見たユーザが食材をもう少し加熱したいと考えることは一般的である。例えば魚や肉の加熱調理後に、さらに加熱を行うことは通常考えられる。そのような場合を想定して、誘導加熱調理器1には「追い焼きモード」が予め用意されている。「追い焼きモード」は、カウントダウンが終了した後、選択可能な加熱モードであり、それまで使っていた火力が維持される。
1回目のカウントダウンタイマ34の起動時には、予め設定されたデフォルト値が表示される。本開示の追い焼きモードでは、当該デフォルト値を表示せず、ユーザがその時点で任意の残り時間を設定できるようにした。その理由は、1回目の加熱調理と2回目の加熱調理とでは、加熱時間、すなわちカウントダウンタイマ34の設定値、は異なり得るからである。例えば、2回目の加熱調理時のカウントダウンタイマ34の設定値は、1回目の加熱調理時のカウントダウンタイマ34の設定値よりも短いことが多いと考えられる。
図17は、追い焼きモードにおけるカウントダウン値の設定処理の手順を示している。本例では、グリル44、表示部41、及び本体操作部42及び43を利用する例を挙げて説明する。図17の(a)において、表示部41にはカウントダウンタイマ34の残り時間が12分である状態が示されている。(b)はカウントダウンが進み、残り時間が0分になった状態が示されている。その後、表示部41の表示は(c)に遷移する。(c)では、調理が終わったことを示す文字の画像オブジェクトが表示され、さらに表示部41の右下には「追い焼き」メニューが表示される。
ユーザが第4操作部67を押下すると、表示部41の表示は(d)に切り替わり、ユーザが任意の時間値を設定可能な状態に移行する。ユーザが第3操作部65である「>」を例えば5回押下すると、表示部41は(e)に示すように「5分」を表示する。そしてユーザが第4操作部67を押下すると、グリル44の再加熱が開始されるとともに、設定された「5分」からカウントダウンが開始される。カウントダウンの時間値が0分になると、表示部41の表示は(f)に切り替わり、ユーザに追い焼きの調理が終了したことを通知する。なお操作制御部37は、図17の(c)および/または(f)の表示とともに、スピーカ27に調理終了を通知する音を出力させてもよい。
食材の種類や1回目の加熱終了後の食材の状態に応じて、追い焼き時のカウントダウンタイマ34の設定値は変わり得る。よって、本例のように追い焼き設定時にはデフォルト値を表示しないことは有用であり得る。しかしながら、追い焼き残時間設定モードを設けて、1回目の加熱調理時のデフォルト値とは独立して、追い焼き時のデフォルト値を設定できるようにしてもよい。追い焼き残時間設定モードでデフォルト値を設定する手順は、図16の例に準ずる。図16の例で選択された「揚げ物」に代えて、「追い焼き」の項目を用意し、当該項目が選択された場合には図16の(d)~(e)の手順でデフォルト値が設定され得る。
以上説明したように、ユーザは、自身の経験や使い方に応じて、使用する加熱コイルごと、さらには調理メニューごとにきめ細かくデフォルト値および/または単位変化量を設定することができる。これにより、調理時のユーザの作業効率を大きく向上させることが可能になる。
以上、本開示にかかる誘導加熱調理器の実施形態を説明した。上述したフローチャートによる処理は、コンピュータプログラムによって制御部31の動作として実現される。そのようなコンピュータプログラムは、記憶部33に記憶され、制御部31によって実行され得る。
(3)態様
上記実施の形態及び変形例から明らかなように、本開示は、下記の態様を含む。以下では、上記実施の形態との対応関係を明示するためだけに、符号を括弧付きで付している。
第1の態様は、誘導加熱調理器(1)であって、被加熱物を誘導加熱する加熱コイル(7、8および/または9)と、加熱コイルに供給される電力を制御する加熱制御部(35)と、表示部(23、24、25および/または41)と、ユーザの入力を受け付ける操作部(19、20、21、42および/または43)と、操作部において受け付けた入力を処理し、表示部における表示を制御する操作制御部(37)とを有している。誘導加熱調理器はさらに、表示部に残り時間を表示するカウントダウンタイマ(34)であって、操作部において受け付けた開始指示に応答して、開始指示の受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを行うカウントダウンタイマ(34)を備えている。操作制御部は、カウントダウンタイマのデフォルト値の設定を受け付ける残時間設定モードを有しており、残時間設定モードにおいてデフォルト値の設定を受け付けたときは、カウントダウンタイマの起動時にデフォルト値を表示部に表示させる。
第2の態様は、第1の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第2の態様では、操作部が、カウントダウンタイマの起動後にユーザから時間値の増加または減少の入力を受け付けると、操作制御部は表示部に表示されたデフォルト値を増加または減少させる。
第3の態様は、第1または第2の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第3の態様では、誘導加熱調理器は、所定の初期値を保持する記憶部(33)をさらに備える。操作制御部は、デフォルト値の設定を受け付けるまでは、カウントダウンタイマの起動時に所定の初期値を表示部に表示させる。
第4の態様は、第3の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第4の態様では、操作部が、カウントダウンタイマの起動後にユーザから時間値の増加または減少の入力を受け付けると、操作制御部は、表示部に表示された初期値を増加または減少させる。
第5の態様は、第3の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第5の態様では、所定の初期値は、カウントダウンタイマが最後に使用された時に設定された、カウントダウンタイマの開始時間の最新値である。
第6の態様は、第3の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第6の態様では、所定の初期値は0である。
第7の態様は、第3から第6の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第7の態様では、操作制御部は、予め用意された複数の調理メニューのうちから選択された、少なくとも1つの調理メニューを示す画像オブジェクトを表示部に表示させる。操作部は、表示部に表示された画像オブジェクトの選択を受け付ける。加熱制御部は、画像オブジェクトに対応付けられた調理メニューに応じた調理シーケンスに従って加熱コイルへの電力を制御し、記憶部は、調理メニューごとにデフォルト値を記憶する。
第8の態様は、第1から第7の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第8の態様では、操作制御部は、単位変化量の設定を受け付ける変化量設定モードを有している。単位変化量は、ユーザによって操作部が1回操作されたときに、時間値を増加させ、または減少させる時間値の変化量である。変化量設定モードにおいて単位変化量が設定された後で、かつ、カウントダウンタイマの起動後に、操作部がユーザから時間値の増加または減少の入力を受け付けると、操作制御部は、表示部に表示されている時間値を単位変化量ごとに増加または減少させる。
第9の態様は、第3から第7の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第9の態様では、記憶部は不揮発性記憶装置である。
第10の態様は、第1から第9の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第10の態様では、加熱制御部が加熱コイルに電力を供給している期間中にカウントダウンタイマが最終カウント値に到達したときは、加熱制御部は加熱コイルに供給していた電力を弱める、または遮断する。
第11の態様は、第10の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第11の態様では、加熱制御部は、加熱コイルに供給されていた電力を弱め、被加熱物に収容された内容物を保温するための保温モードの調理シーケンスに従って電力を供給する。
第12の態様は、第1または第11の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第12の態様では、加熱コイルは複数存在する。表示部、操作部及びカウントダウンタイマは、加熱コイルごとに設けられている。操作制御部は、カウントダウンタイマごとに残時間設定モードを有している。
第13の態様は、第10から第12の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第13の態様では、誘導加熱調理器はスピーカ(7)をさらに備えている。カウントダウンタイマが最終カウント値に到達したときは、操作制御部は、スピーカから音を出力させる。
第14の態様は、第3から第6の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第14の態様では、誘導加熱調理器は、グリル(44)と、グリル内の被加熱物を加熱する加熱部とを備えている。加熱制御部は、加熱部による加熱を制御する。操作制御部は、予め用意された複数の調理メニューのうちから選択された、少なくとも1つの調理メニューを示す画像オブジェクトを表示部に表示させる。操作部は、表示部に表示された画像オブジェクトの選択を受け付ける。加熱制御部は、画像オブジェクトに対応付けられた調理メニューに応じた調理シーケンスに従って加熱部を制御する。記憶部は、調理メニューごとにデフォルト値を記憶する。
第15の態様は、第1から第9の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第15の態様では、誘導加熱調理器は、グリル(44)と、グリル内の被加熱物を加熱する加熱部とを備えている。加熱制御部は、加熱部に供給される電力を制御する。加熱制御部が加熱部に電力を供給している期間中にカウントダウンタイマが最終カウント値に到達したときは、加熱制御部は加熱部に供給していた電力を弱める、または遮断する。
第16の態様は、第15の態様のいずれかに基づく誘導加熱調理器(1)である。第16の態様では、加熱制御部は、加熱部に供給されていた電力を弱め、被加熱物に収容された内容物を保温するための保温モードの調理シーケンスに従って電力を供給する。
第17の態様は、第1の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第17の態様では、誘導加熱調理器は、グリル(44)と、グリル内の被加熱物を加熱する加熱部とを備えている。カウントダウンタイマは複数存在し、かつ、加熱コイル及び加熱部のそれぞれに設けられている。操作制御部は、カウントダウンタイマごとに残時間設定モードを有する。
第18の態様は、第2の態様に基づく誘導加熱調理器(1)である。第18の態様では、加熱コイルとともに本体の上部に載置されたトッププレート(5)をさらに有している。操作部は、本体に設けられた本体操作部(19、20および/または21)、及びトッププレートに設けられた天面操作部(42および/または43)を含む。本体操作部は、残時間設定モードにおいてデフォルト値の設定を受け付ける。天面操作部は、カウントダウンタイマの起動後にユーザから時間値の増加または減少の入力を受け付ける。
第19の態様は、誘導加熱調理器(1)の操作制御部(37)によって実行されるコンピュータプログラムである。第19の態様では、誘導加熱調理器は、被加熱物を誘導加熱する加熱コイル(7、8および/または9)と、加熱コイルに供給される電力を制御する加熱制御部(35)と、表示部(23、24、25および/または41)と、ユーザの入力を受け付ける操作部(19、20、21、42および/または43)と、操作部において受け付けた入力を処理し、表示部における表示を制御する、コンピュータである操作制御部(37)とを有する。誘導加熱調理器は、表示部に残り時間を表示するカウントダウンタイマ(34)であって、操作部において受け付けた開始指示に応答して、開始指示の受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを行うカウントダウンタイマ(34)を備えている。コンピュータプログラムは、操作制御部に、カウントダウンタイマのデフォルト値の設定を受け付ける残時間設定モードによる動作を制御させることが可能である。コンピュータプログラムは、残時間設定モードにおいて、操作制御部に、デフォルト値の設定を受け付ける処理、及びカウントダウンタイマの起動時にデフォルト値を表示部に表示させる処理を実行させる。
本開示の開示に係る、カウントダウンタイマのデフォルト値を設定する残時間設定モードは家庭用及び業務用のいずれの誘導加熱調理器にも適用可能である。
1 加熱調理器
3 本体
5 トッププレート
7、8、9 加熱コイル
11、12、13 マーカ
15、16、17 発光部
18 温度センサ
19、20、21、42、43 操作部
22 電源スイッチ
23、24、25、41 表示部
27 スピーカ
31 制御部
33 記憶部
37 操作制御部
51 第1操作部(多機能スイッチ)
53 第2操作部(多機能スイッチ)
55 第3操作部(多機能スイッチ)
57 第4操作部(多機能スイッチ)

Claims (18)

  1. 本体と、
    前記本体に設けられたグリルと、
    前記グリル内の被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記本体の上面に配置され、被加熱物が載置されるトッププレートと、
    被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱部および前記加熱コイルに供給される電力を制御する加熱制御部と、
    表示部と、
    ユーザの入力を受け付ける操作部と、
    前記操作部において受け付けた前記入力を処理し、前記表示部における表示を制御する操作制御部と、
    前記表示部に残り時間を表示するカウントダウンタイマであって、前記操作部において受け付けた開始指示に応答して、前記開始指示の受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを行うカウントダウンタイマと
    を備え、
    前記操作制御部は、
    前記カウントダウンタイマのデフォルト値の設定を受け付ける残時間設定モードを有しており、
    前記残時間設定モードにおいて前記デフォルト値の設定を受け付けたときは、前記カウントダウンタイマの起動時に前記デフォルト値を前記表示部に表示させ
    前記カウントダウンタイマは、前記加熱コイル用カウントダウンタイマと前記加熱部用カウントダウンタイマを含み、
    前記操作制御部は、前記残時間設定モードにおいて、前記加熱コイル用カウントダウンタイマと前記加熱部用カウントダウンタイマとで、異なるデフォルト値の設定を受け付ける、誘導加熱調理器。
  2. 前記操作部が、前記カウントダウンタイマの起動後に前記ユーザから時間値の増加または減少の入力を受け付けると、
    前記操作制御部は、前記表示部に表示された前記デフォルト値を増加または減少させる、請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 所定の初期値を保持する記憶部をさらに備え、
    前記操作制御部は、前記デフォルト値の設定を受け付けるまでは、前記カウントダウンタイマの起動時に前記所定の初期値を前記表示部に表示させる、請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記操作部が、前記カウントダウンタイマの起動後に前記ユーザから時間値の増加または減少の入力を受け付けると、
    前記操作制御部は、前記表示部に表示された前記初期値を増加または減少させる、請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記所定の初期値は、前記カウントダウンタイマが最後に使用された時に設定された、前記カウントダウンタイマの開始時間の最新値である、請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記所定の初期値は0である、請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記操作制御部は、予め用意された複数の調理メニューのうちから選択された、少なくとも1つの調理メニューを示す画像オブジェクトを前記表示部に表示させ、
    前記操作部は、前記表示部に表示された前記画像オブジェクトの選択を受け付け、
    前記加熱制御部は、前記画像オブジェクトに対応付けられた調理メニューに応じた調理シーケンスに従って前記加熱コイルへの電力を制御し、
    前記記憶部は、調理メニューごとに前記デフォルト値を記憶する、請求項3から6のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記操作制御部は、単位変化量の設定を受け付ける変化量設定モードを有しており、
    前記単位変化量は、前記ユーザによって前記操作部が1回操作されたときに、前記時間値を増加させ、または減少させる前記時間値の変化量であり、
    前記変化量設定モードにおいて前記単位変化量が設定された後で、かつ、前記カウントダウンタイマの起動後に、前記操作部が前記ユーザから前記時間値の増加または減少の入力を受け付けると、
    前記操作制御部は、前記表示部に表示されている前記時間値を前記単位変化量ごとに増加または減少させる、請求項1から7のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記記憶部は不揮発性記憶装置である、請求項3から7のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記加熱制御部が前記加熱コイルに前記電力を供給している期間中に前記カウントダウンタイマが最終カウント値に到達したときは、前記加熱制御部は前記加熱コイルに供給していた前記電力を弱める、または遮断する、請求項1から9のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記加熱制御部は、前記加熱コイルに供給されていた前記電力を弱め、前記被加熱物に収容された内容物を保温するための保温モードの調理シーケンスに従って前記電力を供給する、請求項10に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記加熱コイルは複数存在し、
    前記表示部、前記操作部及び前記カウントダウンタイマは、加熱コイルごとに設けられ、
    前記操作制御部は、カウントダウンタイマごとに前記残時間設定モードを有する、請求項1または11に記載の誘導加熱調理器。
  13. スピーカをさらに備え、
    前記カウントダウンタイマが最終カウント値に到達したときは、前記操作制御部は、前記スピーカから音を出力させる、請求項10から12のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  14. グリルと、
    前記グリル内の被加熱物を加熱する加熱部と
    を備え、
    前記加熱制御部は、前記加熱部による加熱を制御し、
    前記操作制御部は、予め用意された複数の調理メニューのうちから選択された、少なくとも1つの調理メニューを示す画像オブジェクトを前記表示部に表示させ、
    前記操作部は、前記表示部に表示された前記画像オブジェクトの選択を受け付け、
    前記加熱制御部は、前記画像オブジェクトに対応付けられた調理メニューに応じた調理シーケンスに従って前記加熱部を制御し、
    前記記憶部は、調理メニューごとに前記デフォルト値を記憶する、請求項3から6のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  15. グリルと、
    前記グリル内の被加熱物を加熱する加熱部と
    を備え、
    前記加熱制御部は、前記加熱部に供給される電力を制御し、
    前記加熱制御部が前記加熱部に前記電力を供給している期間中に前記カウントダウンタイマが最終カウント値に到達したときは、前記加熱制御部は前記加熱部に供給していた前記電力を弱める、または遮断する、請求項1から9のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
  16. 前記加熱制御部は、前記加熱部に供給されていた前記電力を弱め、前記被加熱物に収容された内容物を保温するための保温モードの調理シーケンスに従って前記電力を供給する、請求項15に記載の誘導加熱調理器。
  17. 本体と、
    前記加熱コイルとともに前記本体の上部に載置されたトッププレートと、
    をさらに備え、
    前記操作部は、
    前記本体に設けられた本体操作部、及び
    前記トッププレートに設けられた天面操作部
    を含み、
    前記本体操作部は、前記残時間設定モードにおいて前記デフォルト値の設定を受け付け、
    前記天面操作部は、前記カウントダウンタイマの起動後に前記ユーザから時間値の増加または減少の入力を受け付ける、請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  18. 誘導加熱調理器の操作制御部によって実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記誘導加熱調理器は、
    本体と、
    前記本体に設けられたグリルと、
    前記グリル内の被加熱物を加熱する加熱部と、
    前記本体の上面に配置され、被加熱物が載置されるトッププレートと、
    被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱部および前記加熱コイルに供給される電力を制御する加熱制御部と、
    表示部と、
    ユーザの入力を受け付ける操作部と、
    前記操作部において受け付けた前記入力を処理し、前記表示部における表示を制御する、コンピュータである操作制御部と、
    前記表示部に残り時間を表示するカウントダウンタイマであって、前記操作部において受け付けた開始指示に応答して、前記開始指示の受け付け時点で設定されている時間値からカウントダウンを行うカウントダウンタイマと
    を備え、
    前記カウントダウンタイマは、前記加熱コイル用カウントダウンタイマと前記加熱部用カウントダウンタイマを含み、
    前記コンピュータプログラムは、前記操作制御部に、前記カウントダウンタイマのデフォルト値の設定を受け付ける残時間設定モードによる動作を制御させることが可能であり、
    前記コンピュータプログラムは、前記残時間設定モードにおいて、前記操作制御部に、
    前記デフォルト値の設定を受け付ける処理、及び
    前記カウントダウンタイマの起動時に前記デフォルト値を前記表示部に表示させる処理、および
    前記加熱コイル用カウントダウンタイマと前記加熱部用カウントダウンタイマとで、異なるデフォルト値の設定を受け付ける処理
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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