JP7269289B2 - チェックアウトシステム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、チェックアウトシステムに関する。
従来、商品の登録から決済までを店員が行う通常レジや、それらの作業全てを買物客自身が行うセルフレジが存在している。また近時、熟練度の影響が大きい商品登録は店員、比較的容易な決済は買物客自身というように、作業を分担・並行して行うセミセルフ方式のチェックアウトシステムが存在している。
上記したセミセルフ方式のチェックアウトシステム場合、1台の登録装置に対して、1又は複数の決済装置が設置される。また、決済装置では、現金による決済方法の他、電子決済等の他の決済方法での決済が可能となっていることが一般的である。
ところで、現金で決済を行う場合、財布から現金を取り出す作業や、現金の投入や釣り銭を回収する等の作業(以下、現金関連作業という)が発生する。そのため、現金による決済方法では、決済装置での滞在時間が増えるという傾向がある。一方、電子決済する場合は、上記した現金関連作業が発生しない分、決済をスムーズに済ますことが可能である。
しかしながら、従来のチェックアウトシステムでは、現金決済を行う買物客と電子決済を行う買物客とが決済装置を共用するため、例えば電子決済を行う買物客が存在したとしても、列の前に現金決済を行う買物客がいれば、現金関連作業に応じた時間を待機することになる。そのため、従来のチェックアウトシステムでは、電子決済による有効性が低下する場合があり、決済処理全体の効率を低下させる可能性があった。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、決済処理の円滑化を図ることが可能なチェックアウトシステムを提供することである。
実施形態のチェックアウトシステムは、客に販売する商品の登録処理を実行する登録装置と、当該登録装置で登録された商品の決済処理を実行する決済装置とを有するチェックアウトシステムであって、前記決済装置は、予め定められた決済方法毎に一又は複数台設けられるとともに、前記登録装置及び前記決済装置が設置された所定範囲の第1エリア内において、前記決済方法毎に確保された互いに異なる第2エリアの、前記第1エリアからの出口部に設置され、前記登録装置は、前記第1エリアへの入口部に設けられ、前記登録処理で登録された一取引分の商品の決済方法を判別する判別手段と、前記登録処理で登録された一取引分の商品の内訳を、前記判別手段で判別された決済方法で決済処理を実行可能な決済装置に送信する送信手段と、を備え、前記第1エリアは、当該第1エリアの周縁に設置されたサッカー台によって他のエリアと間仕切りされ、前記第2エリアの各々が視覚的に識別可能である
図1は、第1の実施形態に係るチェックアウトシステムの構成の一例を模式的に示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る商品データ登録装置の外観の一例を示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態に係る決済装置の外観の一例を示す斜視図である。 図4は、第1の実施形態に係る商品データ登録装置及び決済装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る商品データ登録装置及び決済装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図6は、第2の実施形態に係るチェックアウトシステムの構成の一例を模式的に示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る決済装置の外観の一例を示す斜視図である。
以下、実施形態に係るチェックアウトシステムについて、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、本発明のチェックアウトシステムを、スーパーマーケット等の商品を販売する店舗に適用した例について説明するが、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るチェックアウトシステム1の構成の一例を模式的に示す図である。チェックアウトシステム1は、店舗内において、商品のチェックアウト(登録及び決済)を行うエリアA1に設けられる。
エリアA1の周縁には、ロープやパーテーション等の間仕切り部材41が設置される。エリアA1には、後述するゲートG11、G12を通じて出入りすることが可能となっている。つまり、エリアA1は、間仕切り部材41によって他のエリアと間仕切りされている。なお、図1では、エリアA1を矩形状としたが、その形状はこれに限らないものとする。
チェックアウトシステム1は、チェッカC1(店員)が操作する商品データ登録装置10と、買物客C2が操作する決済装置20とを有する。
商品データ登録装置10は、横長テーブル状の作業台30の上に設置される。作業台30は、エリアA1の外縁部に設置され、エリアA1に入るためのゲートG11(入口部)を形成する。図1では、作業台30間の間隙がエリアA1内への通路を形成するよう、作業台30を並列に配置している。これにより、複数の作業台30の間に、買物客C2がエリアA1内に入るためのゲートG11が形成される。なお、図1では、3台の作業台30(商品データ登録装置10)を設置した例を示しているが、作業台30(商品データ登録装置10)の台数はこれに限らないものとする。
決済装置20は、商品データ登録装置10で登録された商品の決済処理を実行するものであって、エリアA1の内部に複数台設けられる。決済装置20は、現金による決済(現金決済)用の決済装置21と、電子マネーによる決済(電子決済)用の決済装置22とに大別される。なお、本実施形態では、決済装置21及び決済装置22は、同様の装置構成を有するものとする。また、決済装置21と決済装置22とを区別しない場合には、単に決済装置20と表記する。
決済装置21及び決済装置22は、エリアA1内において、決済方法毎に確保された互いに異なるエリアにそれぞれ設置される。具体的には、決済装置21は、エリアA11に設置される。また、決済装置22は、エリアA12に設置される。エリアA11及びエリアA12は、例えば図1に示すように、床面を色分したり、床面等に案内メッセージを表示したりすることで、識別可能とすることが好ましい。なお、図1では、5台の決済装置20(3台の決済装置21、2台の決済装置22)を設けた例を示しているが、決済装置20の台数や決済装置21と決済装置22との比率はこれに限らないものとする。
また、エリアA1の外縁部には、エリアA1内から外に出るためのゲートG12(出口部)が設けられる。ゲートG12が設けられる位置は特に問わないものとするが、商品データ登録装置10(ゲートG11)から離れた位置(例えばゲートG11の対向面)とすることが好ましい。なお、図1では、未決済の状態でエリアA1から出てしまう等の不正行為を抑制するため、ゲートG12の近傍にアテンダントCA(店員)を配置しているが、アテンダントCAを置かない構成としてもよい。
次に、商品データ登録装置10について説明する。図2は、商品データ登録装置10の外観の一例を示す斜視図である。図2に示すように、作業台30の上面に設置された商品データ登録装置10は、読取窓102を有する縦型のスキャナ101をベースに構成されている。スキャナ101は、読取窓102の奥側に撮像部(不図示)を配置している。
また、商品データ登録装置10は、スキャナ101の上部にタッチパネル103付き表示器104及びキーボード105を備えている。表示器104にはスキャナ101の撮像部で撮像された商品の商品名および価格等が表示される。タッチパネル103及びキーボード105は、商品データの入力を補助するためのものである。
チェッカC1側から見て商品データ登録装置10の左側には、プリンタ106が設けられている。プリンタ106は、後述する識別データや一取引分の合計金額等の取引データが印字されたレシートを発行する。
加えて、チェッカC1側から見て商品データ登録装置10の左側には、買物客C2向けの客側表示器107が設けられている。
商品データ登録装置10では、撮像部により撮像された画像に含まれる商品を、商品に添付されたバーコードやQRコード(登録商標)等のコードシンボルの読み取り、又は一般物体認識により特定する。具体的には、商品データ登録装置10は、店舗で販売される各商品を識別する商品コードに、当該商品の商品名、価格等を対応付けて格納したPLUファイルF1(図4参照)を参照し、読み取ったコードシンボルに含まれる商品コードに対応する商品を特定する。
なお、画像中に含まれる物体を認識する一般物体認識(generic object recognition)については、下記の文献において認識技術が解説されている。
柳井 啓司,“一般物体認識の現状と今後”,情報処理学会論文誌,Vol.48,No.SIG16 [平成26年1月6日検索],インターネット<URL:http://mm.cs.uec.ac.jp/IPSJ-TCVIM-Yanai.pdf>
次いで、商品データ登録装置10は、特定した商品の確認や、個数などの入力を受け付ける画面を表示器104に表示する。そして、商品データ登録装置10は、確認の入力が受け付けられた商品の商品コード、入力された個数などの情報に基づき、商品コードに対応する商品の商品分類、商品名、単価等の売上登録に係る情報を販売データとして売上マスタファイル(不図示)等に記憶して売上登録を行う。
次に、決済装置20について説明する。図3は、決済装置20の外観の一例を示す斜視図である。決済装置20は、入出金部204と、定置スキャナ205と、表示操作パネル206と、ハンドスキャナ207と、カードリーダライタ208と、プリンタ209と、第1の筐体210と、第2の筐体211とを備えている。第1の筐体210は、略箱状に形成され情報処理装置202(図4参照)、入出金部204等を内蔵する。第2の筐体211は、定置スキャナ205およびプリンタ209の外殻であり、第1の筐体210の上面210aに載せられている。
定置スキャナ205は、第1の筐体210の上部に設けられた撮像窓205aと、第1の筐体210に内蔵された撮像部(不図示)とを有している。撮像部は、撮像窓205aの前にかざされた例えばバーコードなどのコードシンボル像を撮像し、撮像したコードシンボル像をデコードする。そして、撮像部は、デコードしたコード情報を情報処理装置202に出力する。
ハンドスキャナ207は、第1の筐体210の前面210bの上部に配されている。第1の筐体210の前面210bの右上部には、ハンドスキャナ207の先端部207aを引っ掛け状態で保持する保持部210cが設けられている。
表示操作パネル206は、表示器2061と、タッチパネル2062とを備え、第2の筐体211に載せられている。表示器2061は、情報処理装置202の制御に従って画像を表示する。タッチパネル2062は、表示器2061の表示面上に設けられており、触れた位置に基づく情報を情報処理装置202に出力する。
カードリーダライタ208は、第2の筐体211の横に配されて、第1の筐体210の上面210aに配されている。カードリーダライタ208は、カード媒体に対して情報を読み書きする。なお、決済装置22では、クレジットカードや、プリペイド方式又はポストペイ方式の電子マネーカード等のカード媒体をカードリーダライタ208に挿入することで、当該カード媒体に保持された情報(電子決済情報)に基づき、電子決済を行うことが可能となっている。
入出金部204は、貨幣投入口2041と、紙幣出金口2042と、硬貨出金部2043とを備えている。硬貨出金部2043は、払出口2043aおよび受皿2043bを備えている。入出金部204は、貨幣投入口2041に投入された紙幣および硬貨を受け入れて分別して収納する。そして、入出金部204は、情報処理装置202の要求に応じて、釣銭を払出口2043aから払い出す。払い出された釣銭は、受皿2043bが受け止める。なお、決済装置21では、貨幣投入口2041に投入された現金に基づき、現金決済を行うことが可能となっている。
プリンタ209は、第2の筐体211に内蔵された印刷部(不図示)と、第2の筐体211の前面211aに設けられたレシート発行口2091とを有している。プリンタ209は、印刷部によって印刷したレシートをレシート発行口2091から発行する。
情報処理装置202は、第1の筐体210に内蔵されており、決済装置20が備える各部を統括的に制御する。情報処理装置202は、表示操作パネル206の表示器2061に表示させる情報を出力し、タッチパネル2062から買物客C2が行った操作の情報を取得する。さらに、情報処理装置202は、入出金部204への入金を把握し、入出金部204に出金の指示を行う。
また、決済装置20は、第1の筐体210の一側方に籠置き台221を備えている。籠置き台221は、買物客C2が決済処理を行う際に、籠の置き場とする物置台である。
さらに、決済装置20は、第1の筐体210の上面210aに決済装置20の現在の状態を表示する表示ポール222を立設している。表示ポール222は、先端部に青色と赤色に選択的に発光する発光部222aを有する。
次に、商品データ登録装置10及び決済装置20のハードウェア構成について説明する。図4は、商品データ登録装置10及び決済装置20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、商品データ登録装置10は、CPU(Central Processing Unit)と、記憶媒体であるROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から構成されるコンピュータ構成の制御部150を備えている。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶するものであり、商品の販売記録を示す販売データや、表示器104に表示する各種の画面表示データを記憶するものである。
制御部150は、バス151やI/O(Input/Output)機器制御部152を介して、スキャナ101、タッチパネル103、表示器104、キーボード105、プリンタ106、客側表示器107、HDD(Hard Disk Drive)153、通信I/F154等に接続される。
HDD153には、制御部150のCPUが実行可能なプログラムP1やPLUファイルF1が格納される。PLUファイルF1は、各商品にユニークに割り当てられた商品コードと、その商品の名称、価格、商品分類等の商品に関する情報とを対応付けて格納するファイルである。また、PLUファイルF1は、商品を一般物体認識により特定する場合には、商品画像から読み取られる色合いや表面の凹凸状況等の特徴量も格納する。
なお、プログラムP1は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、プログラムP1は、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、プログラムP1は、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
制御部150は、通信I/F154を介してLAN(Local Area Network)等のネットワークNTで接続されたストアサーバ(不図示)や決済装置20と相互に通信を行うことができる。ストアサーバは、商品データ登録装置10で行われる登録処理、決済装置20で行われる決済処理等の管理を全般的に行う。
一方、決済装置20は、CPUと、記憶媒体であるROMおよびRAM等から構成されるコンピュータ構成の制御部250を情報処理装置202に備えている。ROMは、CPUが実行する各種プログラムや各種データを記憶する。RAMは、CPUが各種プログラムを実行する際に一時的にデータやプログラムを記憶するものであり、商品の販売記録を示す販売データや、表示器2061に表示する各種の画面表示データを記憶するものである。
制御部250は、バス251やI/O機器制御部252を介して、表示器2061、タッチパネル2062、定置スキャナ205、ハンドスキャナ207、カードリーダライタ208、プリンタ209、入出金部204、表示ポール222、HDD253、通信I/F254等に接続される。
カードリーダライタ208は、カード挿入口から挿入された買物客C2のポイントカードや、クレジットカード等の電子決済可能なカード媒体の情報を読み込むものである。プリンタ209は、決済処理後にレシートを印刷して、これをレシート発行口2091から発行するものである。入出金部204は、貨幣投入口2041に投入された紙幣および硬貨を処理するものである。また、入出金部204は、要求に応じて、釣銭を払出口2043aから払い出すものである。
HDD253には、制御部250が実行可能なプログラムP2やPLUファイルF1が格納される。
なお、プログラムP2は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。プログラムP2は、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、プログラムP2は、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
制御部250は、通信I/F254を介してLAN等のネットワークNTで接続されたストアサーバ(不図示)や商品データ登録装置10と相互に通信を行うことができる。
次に、商品データ登録装置10の制御部150のCPUがプログラムP1を実行することで実現される機能構成、及び決済装置20の制御部250のCPUがプログラムP2を実行することで実現される機能構成について、図5を参照して説明する。
図5は、商品データ登録装置10及び決済装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、商品データ登録装置10の制御部150は、HDD153が格納するプログラムP1を実行することにより、通信制御部1501と、情報入力部1502と、特定部1503と、登録部1504と、算出部1505と、判別部1506と、選択部1507と、表示制御部1508と、送信部1509とを機能部として実現する。
また、同様に、決済装置20の制御部250は、HDD253が格納するプログラムP2を実行することにより、通信制御部2501と、決済部2502とを機能部として実現する。
通信制御部1501は、通信I/F154を介してLAN等のネットワークNTで接続された決済装置20に対する通信を制御する。
情報入力部1502は、各種商品を識別するための識別情報を入力する。より詳細には、情報入力部1502は、スキャナ101から出力されたコード情報や商品画像を識別情報として入力する。
特定部1503は、識別情報が入力されると、当該識別情報に基づいて商品を特定する。より詳細には、特定部1503は、スキャナ101からコード情報が入力された場合には、PLUファイルF1を参照して商品コードに対応する商品を特定する。特定部1503は、スキャナ101から商品画像が入力された場合には、画像中に含まれる物体を認識する一般物体認識により商品を特定する。
登録部1504は、特定された商品についての商取引に係る内容を示した販売データを登録する。より詳細には、登録部1504は、特定された商品の商品コードや入力された個数などの情報に基づき、商品コードに対応する商品の商品分類、商品名、単価等の売上登録に係る情報をPLUファイルF1から取得し、販売データとする。
算出部1505は、タッチパネル103又はキーボード105からの締め操作(例えば、小計キー(不図示)の押下など)の入力があり商取引の締めが宣言された場合、登録された販売データに基づき、一取引に係る合計金額を算出する。
判別部1506は、登録部1504で登録された一取引分の商品の決済方法、つまり当該商品を購入した買物客C2の決済方法を判別する。具体的には、判別部1506は、決済方法が現金決済及び電子決済の何れであるかを判別する。
ここで、決済方法の判別方法は特に問わず、種々の形態を採用することが可能である。例えば、判別部1506は、タッチパネル103又はキーボード105を介して入力される決済方法を判別してもよい。この場合、タッチパネル103又はキーボード105に対する操作は、チェッカC1が、買物客C2に口頭で確認した決済方法をタッチパネル103又はキーボード105を介して入力してもよい。また、客側表示器107に設けられたタッチパネル等を介して、買物客C2自身が入力してもよい。
また、判別部1506は、買物客C2が移動した先の決済装置20(決済装置21又は決済装置22)に基づき、決済方法を判別してもよい。この場合、チェックアウトシステム1では、買物客C2の移動先を特定可能な構成が設けられているものとする。係る構成は、特に問わず、公知の技術を用いることが可能である。
例えば、顔認証技術を用いることで、カメラ等で撮像した買物客C2の顔画像からエリアA1内での買物客C2の位置を特定する構成としてもよい。この場合、商品データ登録装置10と決済装置20とのそれぞれに買物客C2の顔を撮像するカメラを設け、両装置で撮像された顔画像を照合することで、商品データ登録装置10から移動した買物客C2の移動先(決済装置20)を特定することができる。
また、買物客C2が移動した先の決済装置20から、商品データ登録装置10に取引番号等を通知させることで、買物客C2の移動先(決済装置20)を特定する構成としてもよい。この場合、商品データ登録装置10では、取引を識別するための取引番号をバーコード等のコードシンボルの形態で印字したレシートを発行し、買物客C2に手渡す。レシートを手にした買物客C2は、移動先の決済装置20において、定置スキャナ205やハンドスキャナ207を介してコードシンボル(取引番号)を決済装置20に読み取らせる。そして、取引番号を読み取った決済装置20は、当該取引番号を商品データ登録装置10に通知することで、商品データ登録装置10から移動した買物客C2の移動先(決済装置20)を特定することができる。
なお、買物客C2の移動先の特定に係る構成は、判別部1506の機能の一部として実装してもよいし、商品データ登録装置10や他の装置(決済装置20、ストアサーバ等)が備える機能の一部として実装してもよい。
選択部1507は、判別部1506の判別結果に基づき、決済装置20の中から販売登録情報の送信先となる一の決済装置20を選択する。ここで、決済装置20の選択方法は特に限らず、種々の形態を採用することが可能である。
例えば、選択部1507は、判別部1506が判別した決済方法で決済処理を実行可能な各決済装置20を選択肢として表した選択画面を表示器104に表示し、当該選択画面に対する操作に応じて一の決済装置20を選択してもよい。具体的には、判別部1506の判別結果が現金決済の場合、選択部1507は、3台の決済装置21を選択肢として選択画面に表示する。また、判別部1506の判別結果が電子決済の場合、選択部1507は、2台の決済装置22を選択肢として選択画面に表示する。そして、チェッカC1により、選択画面から一の決済装置20が指示されると、選択部1507は、その指示された決済装置20を選択する。
また、選択部1507は、判別部1506が判別した決済方法で決済処理を実行可能な各決済装置20の稼働状態を取得し、その稼働状態に基づいて一の決済装置20を自動で選択してもよい。なお、判別部1506が判別した決済方法の決済装置20が、買物客C2の移動先として特定されている場合には、選択部1507は、この移動先の決済装置20を選択する。
表示制御部1508は、登録部1504で登録された各商品の内訳や、合計金額等を表示器104や客側表示器107に表示する。また、表示制御部1508は、選択部1507が選択した決済装置20を、移動先として表示器104や客側表示器107に表示する。なお、買物客C2が決済装置20に移動した後に決済方法を判別する構成では、商品の登録完了時に移動先の決済装置20は未定となるため、移動先の表示は行われないものとする。
送信部1509は、登録された販売データ、算出された合計金額及び取引番号等を含んだ販売登録情報を、選択部1507が選択した決済装置20に送信する。具体的には、送信部1509は、通信制御部1501を介して、選択部1507が選択した決済装置20に販売登録情報を送信する。なお、販売登録情報は、商品データ登録装置10から決済装置20に直接送信してもよいし、ストアサーバ等の他の装置を介して、決済装置20に送信してもよい。
また、送信部1509が決済装置20に販売登録情報を送信するタイミングは特に問わないものとする。例えば、送信部1509は、一取引分の商品の登録完了時に、移動先の決済装置20が決定している場合には、この登録完了時に送信してもよい。また、送信部1509は、何れか一の決済装置20から取引番号が通知されたタイミングで、当該取引番号に対応する販売登録情報を送信してもよい。
一方、決済装置20の通信制御部2501は、通信I/F254を介してLAN等のネットワークNTで接続された商品データ登録装置10に対する通信を制御する。
決済部2502は、商品データ登録装置10から送信された販売登録情報に基づき、決済処理を実行する。具体的には、決済装置21の決済部2502は、販売登録情報に含まれる合計金額と、貨幣投入口2041に投入された現金(紙幣、硬貨)とに基づき、現金による決済処理(現金決済)を実行する。また、決済装置22の決済部2502は、販売登録情報に含まれる合計金額と、カードリーダライタ208がカード媒体から読み取った電子決済情報とに基づき、決済処理(電子決済)を実行する。
以下、チェックアウトシステム1での商品購入に係る手順の一例について説明する。
まず、商品を購入する買物客C2は、購入する商品を籠に入れ作業台30に運ぶ。チェッカC1は、買物客C2が持ち込んだ各商品のコードシンボルをスキャナ101に読み取らせることで、商品コードを商品データ登録装置10に入力する。また、チェッカC1は、買物客C2に対し決済方法の確認を行い、確認した決済方法をタッチパネル103やキーボード105を介して商品データ登録装置10に入力する。
商品データ登録装置10は、商品コードに基づいて商品を特定し、当該商品の販売データを登録する。そして、商品データ登録装置10は、一取引分の登録が完了すると、買物客C2が所望する決済方法で決済処理を実行可能な一の決済装置20を移動先として選択し、当該決済装置20に販売登録情報を送信する。そして、チェッカC1は、販売登録が完了した商品を籠に入れ、移動先の決済装置20を買物客C2に指示する。
その後、買物客C2は、商品の決済を行うため、籠に入れられた商品を移動先として指示された決済装置20に運ぶ。チェックアウトシステム1では、決済装置21と決済装置22とが異なるエリアに設けられているため、買物客C2は所望する決済方法のエリアへと移動することになる。
例えば、現金決済を所望する買物客C2はエリアA11へと移動し、チェッカC1から指示された決済装置21に籠を運ぶ。また、先の買物客C2が決済装置21で決済処理中の場合には、列に並ぶ等することで、先の買物客C2の決済処理完了をエリアA11で待つ。また、例えば、電子決済を所望する買物客C2はエリアA12へと移動し、チェッカC1から指示された決済装置22に籠を運ぶ。また、先の買物客C2が決済装置22で決済処理中の場合には、列に並ぶ等することで、先の買物客C2の決済処理完了をエリアA12で待つ。
買物客C2は、所望する決済方法の決済装置20において決済処理を実行する。そして、買物客C2は、決済装置20で決済処理が完了すると、レジ袋等の持ち帰り用の袋に商品を入れ、エリアA1から退出する。
以上のように、チェックアウトシステム1では、現金決済と電子決済との決済方法毎に、その決済方法用の決済装置20を設けている。これにより、現金決済を行う買物客C2と電子決済を行う買物客C2とを分離させることができるため、決済処理の円滑化を図ることができる。
例えば、現金決済を行う買物客C2は、財布から現金を取り出す作業や、現金の投入や釣り銭を回収する等の作業(現金関連作業)が発生するため、決済装置20での滞在時間が増える傾向にある。そのため、現金決済を行う買物客C2と電子決済を行う買物客C2とが決済装置20を共用する状況では、電子決済を行う買物客C2は、現金決済を行う買物客C2の影響を受けるため、待ち時間が増大する可能性がある。
一方、本実施形態のチェックアウトシステム1では、電子決済を行う買物客C2は、現金決済を行う買物客C2の影響を受けることはないため、決済処理をスムーズに済ますことができ、決済処理待ちの列が発生したとしても待ち時間の短縮を図ることができる。また、これにより、現金関連作業が発生しないという電子決済の利点を発揮させることができるため、電子決済の普及を促すことができる。
また、本実施形態のチェックアウトシステム1では、エリアA1内において、決済方法毎に確保されたエリアA11、A12のそれぞれに決済装置20を設置している。これにより、決済処理待ちの買物客C2を決済方法の単位で纏めることができるため、現金決済を行う買物客C2と電子決済を行う買物客C2との分離を効率的に行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の要素については同一の符号を付与し説明を省略する。
図6は、第2の実施形態に係るチェックアウトシステム2の構成の一例を模式的に示す図である。チェックアウトシステム2は、チェックアウトシステム1と同様、商品のチェックアウトを行うエリアA2に設けられる。
エリアA2の周縁には、間仕切り部材として機能するサッカー台42が設置され、後述するゲートG21、G22を通じてエリアA2に出入りすることが可能となっている。つまり、エリアA2は、サッカー台42によって他のエリアと間仕切りされている。サッカー台42は、店舗が提供するレジ袋や買物客C2自身が持参した袋等の持ち帰り用の袋に、販売登録済の商品を入れ直すための作業台として使用することができる。なお、図6では、エリアA2を矩形状としたが、その形状はこれに限らないものとする。
チェックアウトシステム2は、チェッカC1(店員)が操作する商品データ登録装置10と、キャッシャC3(店員)が操作する決済装置23と、買物客C2が操作する決済装置24とを有する。
商品データ登録装置10は、横長テーブル状の作業台30の上に設置される。作業台30は、エリアA2の外縁部に設置され、図1の構成と同様にエリアA2に入るためのゲートG21(入口部)を形成する。
決済装置23は、エリアA2の周縁に設置されたサッカー台42のうち、一部のサッカー台42の上に設置される。決済装置23が設置されたサッカー台42では、隣接するサッカー台42との間に通路が設けられる。この通路は、エリアA2内から外に出るためのゲートG22(出口部)として機能する。
決済装置23は、現金決済用の決済装置20であって、例えば、図2で説明した商品データ登録装置10と同様の装置構成を備える。また、決済装置23は、現金を収納するドロワ等、現金決済用の装置構成を備える。
決済装置24は、エリアA2の外縁部に設置される。つまり、決済装置24は、サッカー台42とともに、エリアA2を他のエリアと間仕切りする間仕切り部材として機能する。決済装置24では、隣接するサッカー台42や決済装置24との間に人が通れる大きさの間隙が設けられる。この間隙は、エリアA2内から外に出るためのゲートG22(出口部)として機能する。
決済装置24は、電子決済用の決済装置20であって、例えば、図3で説明した決済装置20と同様の装置構成を備える。また、決済装置24は、ゲートG22を開閉するための開閉扉50を備える。
図7は、決済装置24の外観の一例を示す斜視図である。図7に示すように、決済装置24は、図3で説明した決済装置20と同様、入出金部204と、定置スキャナ205と、表示操作パネル206と、ハンドスキャナ207と、カードリーダライタ208と、プリンタ209と、第1の筐体210と、第2の筐体211とを備えている。第1の筐体210は、決済装置24が備える各部を統括的に制御する情報処理装置202を内蔵する。
また、決済装置24は、図3で示した籠置き台221に代えて、ゲートG22を開閉するための開閉扉50を第1の筐体210の一側方に備えている。決済装置24の情報処理装置202は、買物客C2の決済処理(電子決済)が完了すると、開閉扉50の閉塞状態を解除し、決済装置24の後方に開閉扉50を開放して、買物客C2が通行可能な状態を形成する。なお、開閉扉50の開閉に係る機構は、特に問わず、公知の技術を用いることが可能である。
決済装置23及び決済装置24は、エリアA2内において、決済方法毎に確保されたエリアにそれぞれ設置される。具体的には、決済装置23は、エリアA21に設置される。また、決済装置24は、エリアA22に設置される。エリアA21及びエリアA22は、例えば図6に示すように、床面を色分したり、床面等に案内メッセージを表示したりすることで、識別可能とすることが好ましい。なお、図6では、4台の決済装置20(2台の決済装置23、2台の決済装置24)を設けた例を示しているが、決済装置20の台数や決済装置23と決済装置24との比率はこれに限らないものとする。
上記したチェックアウトシステム2の構成において、商品データ登録装置10と決済装置23との組は、二人制方式のチェックアウトシステムを実現する。具体的には、商品データ登録装置10においてチェッカC1により売上登録された一取引分の販売取引情報が、何れか一の決済装置23に送信され、その決済装置23でキャッシャC3が決済(決済処理)を実行する。また、商品データ登録装置10と決済装置24との組は、セミセルフ方式のチェックアウトシステムを実現する。具体的には、商品データ登録装置10においてチェッカC1により売上登録された一取引分の販売取引情報が何れか一の決済装置24に送信され、その決済装置24で買物客C2自身が決済(決済処理)を実行する。
以下、チェックアウトシステム2での商品購入に係る手順の一例について説明する。まず、商品を購入する買物客C2は、購入する商品を籠に入れ作業台30に運ぶ。
チェッカC1は、買物客C2が持ち込んだ各商品のコードシンボルをスキャナ101に読み取らせることで、商品コードを商品データ登録装置10に入力する。また、チェッカC1は、買物客C2に対し決済方法の確認を行い、確認した決済方法をタッチパネル103やキーボード105を介して商品データ登録装置10に入力する。
商品データ登録装置10は、商品コードに基づいて商品を特定し、当該商品の販売データを登録する。そして、商品データ登録装置10は、一取引分の登録が完了すると、買物客C2が所望する決済方法で決済処理を実行可能な一の決済装置20を移動先として選択し、当該決済装置20に販売登録情報を送信する。そして、チェッカC1は、販売登録が完了した商品を籠に入れ、移動先の決済装置20を買物客C2に指示する。
販売登録の完了後、買物客C2は、商品の入った籠を持ってサッカー台42に移動し、当該商品を持ち帰り用の袋に入れ直す。また、現金決済を行う買物客C2は、サッカー台42に籠や袋を置いた状態で、財布から支払代金を取り出す等の現金関連作業の準備を行ってもよい。
その後、買物客C2は、商品の決済を行うため、袋に入れた商品を移動先として指示された決済装置20に運ぶ。チェックアウトシステム2では、決済装置23と決済装置24とが異なるエリアに設けられているため、買物客C2は所望する決済方法のエリアへと移動することになる。
例えば、現金決済を所望する買物客C2はエリアA21へと移動し、チェッカC1から指示された決済装置23に袋を運ぶ。また、先の買物客C2が決済装置23で決済処理中の場合には、列に並ぶ等することで、先の買物客C2の決済処理完了をエリアA21で待つ。また、例えば、電子決済を所望する買物客C2はエリアA22へと移動し、チェッカC1から指示された決済装置24に袋を運ぶ。また、先の買物客C2が決済装置24で決済処理中の場合には、列に並ぶ等することで、先の買物客C2の決済処理完了をエリアA22で待つ。
買物客C2は、所望する決済方法の決済装置20において決済処理を実行する。そして、買物客C2は、決済装置20で決済処理が完了すると、袋を持ってエリアA2から退出する。
以上のように、チェックアウトシステム2では、現金決済と電子決済との決済方法毎に、その決済方法用の決済装置20を設けている。これにより、現金決済を行う買物客C2と電子決済を行う買物客C2とを分離させることができるため、決済処理の円滑化を図ることができる。
また、チェックアウトシステム2では、エリアA2にサッカー台42を設置している。これにより、買物客C2は、決済装置20で決済を行う前に、持ち帰り用の袋に商品を入れ直したり、現金関連作業を準備したりすることができる。また、買物客C2は、決済を行うまでの時間を有効に活用することができるため、決済処理や決済処理後の作業(持ち帰り用の袋への入れ直し作業)の円滑化を図ることができる。
また、チェックアウトシステム2では、エリアA2の周りにサッカー台42を設置しているため、例えば、エリアA2の内外から商品の入れ直し作業を行うことができる。例えば、エリアA2内にいる買物客C2の家族がエリアA2外にいるような場合、サッカー台42を介して対面するような状態で、エリアA2内外から商品の入れ直し作業を協働して行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、現金決済と電子決済との決済方法毎に決済装置20を設けた構成を説明したが、決済方法の種別はこれに限らないものとする。
1、2 チェックアウトシステム
10 商品データ登録装置
20、21、22、23、24 決済装置
30 作業台
41 間仕切り部材
42 サッカー台
50 開閉扉
1501 通信制御部
1502 情報入力部
1503 特定部
1504 登録部
1505 算出部
1506 判別部
1507 選択部
1508 表示制御部
1509 送信部
2501 通信制御部
2502 決済部
特開2006-344123号公報

Claims (4)

  1. 客に販売する商品の登録処理を実行する登録装置と、当該登録装置で登録された商品の決済処理を実行する決済装置とを有するチェックアウトシステムであって、
    前記決済装置は、予め定められた決済方法毎に一又は複数台設けられるとともに、前記登録装置及び前記決済装置が設置された所定範囲の第1エリア内において、前記決済方法毎に確保された互いに異なる第2エリアの、前記第1エリアからの出口部に設置され、
    前記登録装置は、前記第1エリアへの入口部に設けられ、前記登録処理で登録された一取引分の商品の決済方法を判別する判別手段と、前記登録処理で登録された一取引分の商品の内訳を、前記判別手段で判別された決済方法で決済処理を実行可能な決済装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記第1エリアは、当該第1エリアの周縁に設置されたサッカー台によって他のエリアと間仕切りされ
    前記第2エリアの各々が視覚的に識別可能である、チェックアウトシステム。
  2. 前記決済装置は、現金決済及び電子決済の決済方法毎に1又は複数台設けられる請求項1に記載のチェックアウトシステム。
  3. 前記決済方法毎に設けられる前記決済装置のうち、少なくとも一部の決済装置は、前記出口部を開閉するための開閉扉を備え、前記決済処理が完了すると、前記開閉扉を開放して、前記出口部を通行可能な状態を形成する、請求項1又は2に記載のチェックアウトシステム。
  4. 前記一部の決済装置は同一の前記第2エリアに設置される、請求項に記載のチェックアウトシステム。
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