JP7268491B2 - ロボット - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットに関するものである。
従来、ロボットに設けられるモーターの出力軸と減速機の入力軸との軸芯を合わせることにより、組立て精度を向上させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献1に記載の減速機である波動減速機は、一般に、ウェーブジェネレータ(WG)、フレクスプライン(FS)、及びサーキュラスプライン(CS)で構成されている。モーターの出力軸と波動減速機の入力軸とを同軸上で直結して使用する場合には、モーターの出力軸であるシャフトに波動減速機の入力軸であるWGを固定して使用する。波動減速機の特性上、WG、FS、及びCSの3部品は、同軸上に配置する必要がある。
特開平10-291185号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構造ではモーターのシャフトと波動減速機のWGとの軸芯がずれる。具体的には、モーターのシャフトは、円周方向から波動減速機のWGに設けられたネジで波動減速機のWGに固定される。この構造の場合、前述の固定により波動減速機のWGとモーターのシャフトとの隙間が片側方向に詰められる。これにより、モーターのシャフトと波動減速機のWGとの軸芯がずれ、波動減速機のWGとFS及びCSとの軸芯もずれる。
本願のロボットは、第1部材と、前記第1部材に対して回動可能に設けられている第2部材と、前記第1部材に設けられ、出力軸を有し、駆動力を発生するモーターと、前記第1部材に設けられ、入力軸を有し、前記モーターの駆動力を減速して前記第2部材に伝達する減速機と、回転中心軸を有し、前記モーターの出力軸と前記減速機の入力軸とを連結する連結部材と、を有し、前記減速機は、前記減速機の入力軸に対して前記連結部材の回転中心軸を第1方向に偏芯して位置決めする第1位置決め部を有し、前記連結部材は、前記連結部材の回転中心軸に対して前記モーターの出力軸を、前記第1方向に対して反対の方向の第2方向に偏芯して位置決めする第2位置決め部を有する。
上記のロボットでは、前記減速機は、内歯歯車と、前記内歯歯車に部分的に噛み合う可撓性の外歯歯車と、前記外歯歯車の内周面に接し、前記外歯歯車を撓めて前記内歯歯車と前記外歯歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、を有することが好ましい。
上記のロボットでは、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部との位置関係は、前記モーターの出力軸の軸方向から見て、前記モーターの出力軸を中心に点対称であることが好ましい。
上記のロボットでは、前記第1位置決め部は、前記減速機の入力軸に対して前記連結部材を固定する2本のネジを有し、それぞれの前記ネジのうち、一方の前記ネジの軸方向と、他方の前記ネジの軸方向とは、互いに直交することが好ましい。
上記のロボットでは、前記第2位置決め部は、前記連結部材に対して前記モーターの出力軸を固定する2本のネジを有し、それぞれの前記ネジのうち、一方の前記ネジの軸方向と、他方の前記ネジの軸方向とは、互いに直交することが好ましい。
本実施形態に係るロボットの概略構成を示す図。 本実施形態に係る第1モーター、第1減速機、及び第1連結部材を示す分解斜視図。 本実施形態に係る第1モーター、第1減速機、及び第1連結部材を示す断面図。 本実施形態に係る第1モーター、第1減速機、及び第1連結部材を示す正面図。 本実施形態に係る第1モーター、第1減速機、及び第1連結部材を示す断面図。
以下、本発明のロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.ロボット
まず、本実施形態に係るロボットについて説明する。
図1は、本実施形態に係るロボット2の概略構成を示す図である。
図1に示すロボット2は、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送、組立等の作業を行うことができる。なお、以下の説明においてはXYZ座標系を設定し、このXYZ座標系を参照しつつ各部材の位置関係を説明する。この際、鉛直方向をZ軸方向、水平方向で、かつ、基台10の長さ方向をY軸方向、水平方向で、かつ、基台10の幅方向をX軸方向とする。
本実施形態に係るロボット2は、第1部材としての基台10と、第2部材としての第1アーム12と、モーターとしての第1モーター14と、減速機としての第1減速機16と、連結部材としての第1連結部材18と、を備える。
ロボット2は、スカラ(SCARA:Selective Compliance Assembly Robot Arm)ロボット(水平多関節ロボット)である。
基台10は、ロボット2を任意の設置箇所に取り付ける部分である。基台10は、例えば、図示しない床面にボルト等によって固定される。なお、基台10の設置箇所は、特に限定されず、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などが挙げられる。
基台10の上端部には第1アーム12が連結している。第1アーム12は、基台10に対して鉛直方向(Z軸方向)に沿う第1軸J1回りに回動可能となっている。第1アーム12は、基台10に対して相対的に回動可能に設けられる。第1アーム12は、基台10に対して移動可能に設けられる。第1アーム12は、基台10に対して相対的に移動可能に設けられる。
基台10内には、第1アーム12を回動させる第1モーター14と、第1減速機16と、第1連結部材18と、が設置される。
第1モーター14は、出力軸を備える。第1モーター14は、駆動力を発生する。第1モーター14としては、特に限定されないが、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターが好ましい。
第1減速機16は、入力軸を備える。第1減速機16は、第1モーター14の駆動力を減速して第1アーム12に伝達する。第1減速機16の入力軸は、第1連結部材18を介して第1モーター14の出力軸に連結され、第1減速機16の出力軸は、第1アーム12に連結される。そのため、第1モーター14が駆動し、その駆動力が第1連結部材18及び第1減速機16を介して第1アーム12に伝達されると、第1アーム12が基台10に対して第1軸J1回りに水平面(XY面)内で回動する。
第1連結部材18は、回転中心軸を備える。第1連結部材18は、第1モーター14の出力軸と第1減速機16の入力軸とを連結する。
また、ロボット2は、第2アーム20と、第2モーター22と、第2減速機24と、第2連結部材26と、を備える。
第2アーム20は、第1アーム12の先端部に連結されている。第2アーム20は、第1アーム12に対して鉛直方向(Z軸方向)に沿う第2軸J2回りに回動可能となっている。第2アーム20は、第1アーム12に対して相対的に回動可能に設けられる。第2アーム20は、第1アーム12に対して移動可能に設けられる。第2アーム20は、第1アーム12に対して相対的に移動可能に設けられる。
第2アーム20内には、第2アーム20を回動させる第2モーター22と、第2減速機24と、第2連結部材26と、が設置されている。
第2モーター22は、出力軸を備える。第2モーター22は、駆動力を発生する。第2モーター22としては、特に限定されないが、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターが好ましい。
第2減速機24は、入力軸を備える。第2減速機24は、第2モーター22の駆動力を減速して第1アーム12に伝達する。第2減速機24の入力軸は、第2連結部材26を介して第2モーター22の出力軸に連結され、第2減速機24の出力軸は、第1アーム12に連結固定されている。そのため、第2モーター22が駆動し、その駆動力が第2連結部材26及び第2減速機24を介して第1アーム12に伝達されると、第2アーム20が第1アーム12に対して第2軸J2回りに水平面(XY面)内で回動する。
第2連結部材26は、回転中心軸を備える。第2連結部材26は、第2モーター22の出力軸と第2減速機24の入力軸とを連結する。
第2アーム20の先端部には、作業ヘッド28が配置されている。作業ヘッド28は、第2アーム20の先端部に同軸的に配置されたスプラインナット30及びボールネジナット32と、スプラインナット30及びボールネジナット32に挿通されたスプラインシャフト34と、を備える。スプラインシャフト34は、第2アーム20に対して、鉛直方向(Z軸方向)に沿う第3軸J3回りに回転可能であり、かつ、上下方向に移動(昇降)可能となっている。
スプラインシャフト34の先端部(下端部)には、エンドエフェクター36が連結されている。エンドエフェクター36としては、特に限定されず、例えば、被搬送物を把持するもの、被加工物を加工するものなどが挙げられる。
第2アーム20内に配置された各電子部品(例えば、第2モーター22等)に接続される複数の配線38は、第2アーム20と基台10とを連結する管状の配線引き回し部40内を通って基台10内まで引き回されている。さらに、複数の配線38は、基台10内でまとめられることによって、第1モーター14に接続される配線と共に、基台10の外部に設置され、ロボット2を統括制御する図示しない制御装置まで引き回される。なお、第1モーター14及び第2モーター22の駆動は、図示しないロボット制御部によって制御される。
このようなロボット2では、第1連結部材18及び第1減速機16が、第1アーム12を基台10に対して回動させる駆動力を基台10側から第1アーム12側へ伝達する。また、第2連結部材26及び第2減速機24が、第2アーム20を第1アーム12に対して回動させる駆動力を第2アーム20側から第1アーム12側へ伝達する。ここで、第1連結部材18が連結部材として機能し、第1減速機16が減速機として機能することにより、駆動力を減速して第1アーム12を基台10に対して回動させることができる。また、第2連結部材26が連結部材として機能し、第2減速機24が減速機として機能することにより、駆動力を減速して第2アーム20を第1アーム12に対して回動させることができる。なお、「回動」とはある中心点に対して一方向又はその反対方向を含めた双方向に動くこと、及び、ある中心点に対して回転することを含むものである。
このように、ロボット2は、「第1部材」である基台10と、基台10に対して回動可能に設けられた「第2部材」である第1アーム12と、基台10及び第1アーム12の一方から他方へ駆動力を伝達する第1減速機16と、を備える。また、ロボット2は、第1アーム12と、第1アーム12に対して回動可能に設けられた第2アーム20と、第1アーム12及び第2アーム20の一方から他方へ駆動力を伝達する第2減速機24と、を備える。
なお、第1アーム12及び第2アーム20からなる構造体が「第2部材」であるとも言える。また、「第2部材」が作業ヘッド28を含んでいてもよい。すなわち、第1アーム12、第2アーム20、及び作業ヘッド28からなる構造体が「第2部材」であるとも言える。
2.減速機
以下、本実施形態に係る減速機について説明する。なお、減速機としての第1減速機16と第2減速機24とは、同様の構成であるので、以下では、第1減速機16のみを説明する。
図2は、本実施形態に係る第1モーター14、第1減速機16、及び第1連結部材18を示す分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る第1モーター14、第1減速機16、及び第1連結部材18を示す断面図である。図4は、本実施形態に係る第1モーター14、第1減速機16、及び第1連結部材18を示す正面図である。図5は、本実施形態に係る第1モーター14、第1減速機16、及び第1連結部材18を示す断面図である。なお、各図では、説明の便宜上、必要に応じて各部の寸法を適宜誇張して図示しており、各部間の寸法比は実際の寸法比とは必ずしも一致しない。
図3及び図4に示す第1減速機16は、第1位置決め部42を備える。第1位置決め部42は、第1減速機16の入力軸に対して第1連結部材18の回転中心軸を第1方向S1に偏芯して位置決めする。第1方向S1は、第1減速機16の入力軸に対して第1連結部材18の回転中心軸を偏芯させる方向である。第1方向S1は、第1減速機16の入力軸の垂線の方向である。第1方向S1は、第1連結部材18の回転中心軸の垂線の方向である。
3.連結部材
以下、本実施形態の連結部材について説明する。なお、連結部材としての第1連結部材18と第2連結部材26とは、同様の構成であるので、以下では、第1連結部材18のみを説明する。
図3及び図4に示す第1連結部材18は、第2位置決め部50を備える。第2位置決め部50は、第1連結部材18の回転中心軸に対して第1モーター14の出力軸を、第1方向S1に対して反対の方向の第2方向S2に偏芯して位置決めする。第2方向S2は、第1連結部材18の回転中心軸に対して第1モーター14の出力軸を偏芯させる方向である。第2方向S2は、第1連結部材18の回転中心軸の垂線の方向である。第2方向S2は、第1モーター14の出力軸の垂線の方向である。第2方向S2は、第1方向S1に対して反対の方向である。
第1連結部材18は、円筒形である。なお、第1連結部材18は、使用される条件等に合わせて適宜他の形状をとってもよい。第1連結部材18は、円筒形に限られず筒形、多角形の筒状、外周面の断面形状が非円形(欠円状、楕円状、小判形、矩形、多角形等)等に形成されたものでもよい。
第1連結部材18は、回転中心軸方向の両端部で、一方端が解放され、他方端に底部を備える有底円筒形のものを用いる構成としてもよい。
第1連結部材18は、鉄材料より形成される。これにより、比較的高い強度を保持して、高い信頼性で駆動力を伝達することができる。なお、第1連結部材18は、鉄材料より形成されるとしたが、第1連結部材18の材料は、特に限定するものではない。所定の剛性及び強度が得られるものであればよい。例えば、アルミニウム、チタン等の金属、セラミック、合金、合成樹脂、FRP等を利用することができる。第1連結部材18は、比較的高い強度が必要であるが、軽いことが好ましい。
本実施形態によれば、第1減速機16の入力軸に対して第1連結部材18の回転中心軸が偏芯する第1方向S1と、第1連結部材18の回転中心軸に対して第1モーター14の出力軸が偏芯する第2方向S2とは、反対の方向なので、それぞれ発生する軸芯ずれが相殺される関係になり、第1モーター14の出力軸と第1減速機16の入力軸との軸芯ずれが緩和できる。
前述した第1減速機16の第1位置決め部42と、第1連結部材18の第2位置決め部50との位置関係は、第1モーター14の出力軸の軸方向から見て、第1モーター14の出力軸を中心に点対称である。これによれば、第1減速機16の第1位置決め部42と第1連結部材18の第2位置決め部50との位置を点対称にすることで、それぞれ発生する軸芯ずれが相殺される関係になり、第1モーター14の出力軸と第1減速機16の入力軸との軸芯ずれが緩和できる。
また、第1減速機16の第1位置決め部42は、第1減速機16の入力軸に対して第1連結部材18を固定する2本のネジを備える。第1位置決め部42のそれぞれのネジのうち、一方のネジの軸方向と、第1位置決め部42の他方のネジの軸方向とは、互いに直交する。これによれば、各ネジの軸方向が互いに直交するため、第1減速機16の入力軸に対して第1連結部材18を確実に固定できる。
また、第1連結部材18の第2位置決め部50は、第1連結部材18に対して第1モーター14の出力軸を固定する2本のネジを備える。第2位置決め部50のそれぞれのネジのうち、一方のネジの軸方向と、第2位置決め部50の他方のネジの軸方向とは、互いに直交する。これによれば、各ネジの軸方向が互いに直交するため、第1連結部材18に対して第1モーター14の出力軸を確実に固定できる。
なお、本実施形態では、第1減速機16の第1位置決め部42の2本のネジの軸方向及び第1連結部材18の第2位置決め部50の2本のネジの軸方向は、互いに直交するとしたが、これに限定するものではなく、例えば、各2本のネジの軸方向の交差する角度は、120度等のその他の角度としてもよい。要するに、第1減速機16の入力軸に対して第1連結部材18の回転中心軸を第1方向S1に偏芯して位置決めできればよい。また、第1連結部材18の回転中心軸に対して第1モーター14の出力軸を、第1方向S1に対して反対の方向の第2方向S2に偏芯して位置決めできればよい。
また、本実施形態では、第1減速機16の第1位置決め部42及び第1連結部材18の第2位置決め部50の各ネジの数を2本としたが、これに限定するものではなく、1本、又は3本以上でもよい。
また、本実施形態では、第1減速機16の第1位置決め部42及び第1連結部材18の第2位置決め部50は、ネジを備えるとしたが、ネジ以外のキー、ノックピンでもよい。ノックピンは、例えば、平行ピン、テーパーピン、ダウエルピン、ダボピンである。また、ノックピンは、例えば四角柱等の任意の形状をなすノックピンでもよい。
また、第1連結部材18は、外周に第1位置決め部42のネジを規制する受けガイド72を備えてもよい。第1モーター14は、シャフト70の外周に第2位置決め部50のネジを規制する受けガイド72を備えてもよい。受けガイド72は、例えば、Dカット、平面取り加工等である。
図2~図5に示す第1減速機16は、通称、波動減速機と呼ばれる波動歯車機構による減速機である。
第1減速機16は、内歯歯車としての剛性歯車44と、可撓性の外歯歯車としての可撓性歯車46と、波動発生器48と、を備える。
可撓性歯車46は、剛性歯車44の内側に配置される。可撓性歯車46は、剛性歯車44に部分的に噛み合う。
波動発生器48は、可撓性歯車46の内周面に接する。波動発生器48は、可撓性歯車46を撓めて剛性歯車44と可撓性歯車46との噛み合い位置を周方向に移動させる。これによれば、第1モーター14の出力軸と波動減速機としての第1減速機16の入力軸との間に第1連結部材18を追加することで、第1モーター14と波動減速機としての第1減速機16との軸芯ずれを緩和できる。
この第1減速機16では、可撓性歯車46の横断面が波動発生器48により楕円形又は長円形に変形した部分を備え、当該部分の長軸側の両端部において可撓性歯車46が剛性歯車44と噛み合っている。そして、剛性歯車44及び可撓性歯車46の歯数が互いに異なっている。
このような第1減速機16において、例えば、波動発生器48に駆動力(例えば、前述した第1モーター14からの駆動力)が入力されると、剛性歯車44及び可撓性歯車46は、互いの噛み合い位置が周方向に移動しながら、歯数差に起因して軸線aまわりに相対的に回転する。これにより、駆動源から波動発生器48に入力された駆動力を減速して可撓性歯車46から出力することができる。すなわち、波動発生器48を入力軸側、可撓性歯車46を出力軸側とする減速機を実現することができる。
以下、第1減速機16の構成を簡単に説明する。
図2~図4に示す剛性歯車44は、径方向に実質的に撓まない剛体で構成された歯車であって、内歯52を備えるリング状の内歯車である。本実施形態では、剛性歯車44が、平歯車である。すなわち、内歯52は、軸線aに対して平行な歯スジを備える。なお、内歯52の歯スジは、軸線aに対して傾斜していてもよい。すなわち、剛性歯車44は、ハスバ歯車又はヤマバ歯車であってもよい。
図2及び図3に示す可撓性歯車46は、剛性歯車44の内側に挿通されている。この可撓性歯車46は、径方向に撓み変形可能な可撓性を備える歯車であって、剛性歯車44の内歯52に噛み合う外歯54を備える外歯車である。また、可撓性歯車46の歯数は、剛性歯車44の歯数よりも少ない。このように可撓性歯車46及び剛性歯車44の歯数が互いに異なることにより、減速機を実現することができる。
本実施形態では、可撓性歯車46は、一端が開口したカップ状をなし、その開口側の端部に外歯54が形成されている。
図4に示す波動発生器48は、可撓性歯車46の内側に配置され、軸線aまわりに回転可能である。そして、波動発生器48は、可撓性歯車46の横断面を、長軸La及び短軸Lbとする楕円形又は長円形に変形させて外歯54を剛性歯車44の内歯52に噛み合わせる。ここで、可撓性歯車46及び剛性歯車44は、同一の軸線aまわりに回転可能に互いに内外で噛み合わされる。
本実施形態では、波動発生器48は、本体部56と、本体部56の外周に装着されているベアリング58と、を備える。本体部56は、軸線aまわりに回転する軸部60と、軸部60の一端部から外側に突出しているカム部62と、を備える。ここで、カム部62の外周面は、軸線aに沿った方向から見たときに、楕円形又は長円形をなしている。ベアリング58は、可撓性の内輪64及び外輪66と、これらの間に配置されている複数のボール68と、を備える。ここで、内輪64は、本体部56のカム部62の外周面に嵌め込まれ、カム部62の外周面に沿って楕円形又は長円形に弾性変形している。それに伴って、外輪66も楕円形又は長円形に弾性変形している。また、内輪64の外周面及び外輪66の内周面は、それぞれ、複数のボール68を周方向に沿って案内させつつ転動させる軌道面となっている。また、図示しないが、複数のボール68は、互いの周方向での間隔を一定に保つように保持器により保持されている。
このような波動発生器48は、本体部56の軸線aまわりの回転に伴って、カム部62の向きが変わり、それに伴って、外輪66の外周面も変形し、剛性歯車44及び可撓性歯車46の互いの噛み合い位置を周方向に移動させる。
以上、第1減速機16の構成を簡単に説明した。このような第1減速機16では、前述したように、例えば、波動発生器48に駆動力(例えば、前述した第1モーター14からの駆動力)が入力されると、剛性歯車44及び可撓性歯車46は、互いの噛み合い位置が周方向に移動しながら、歯数差に起因して軸線aまわりに相対的に回転する。
第1減速機16としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、複数の歯車で構成された所謂「遊星ギア型」の減速機や、波動減速機等が挙げられ、これらのうちでは、波動減速機が好ましい。
なお、実施形態では、第1減速機16には波動減速機が用いられたが、他の構造の減速機を用いてもよい。例えば、複数の歯車を組み合わせた減速機や、遊星歯車機構、サイクロ機構等を用いることができる。要求される減速比や角度の精度に合わせて選択してもよい。
なお、ロボット2の他の効果としては、複数機種の第1モーター14での第1減速機16の共通化が容易になる。従来は、第1モーター14のシャフト70の径と、第1減速機16の波動発生器48の穴径とが異なる場合は、第1モーター14のシャフト70に第1減速機16の波動発生器48を取り付けることができないため、第1モーター14のシャフト70の径に合わせた第1減速機16の波動発生器48を使用していた。しかし、第1連結部材18を追加した場合、第1連結部材18の穴径及び軸径を第1モーター14のシャフト70の径、第1減速機16の波動発生器48の穴径それぞれに合わせることができるため、第1モーター14と第1減速機16とは、任意の組み合わせで使用することができる。これにより、他機種の第1モーター14で使用している第1減速機16との共通化が容易になる。
なお、実施形態では、ロボット2はスカラロボットであるが、これに限定されず、例えば、垂直多関節ロボットであってもよい。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
ロボットは、第1部材と、前記第1部材に対して回動可能に設けられている第2部材と、前記第1部材に設けられ、出力軸を有し、駆動力を発生するモーターと、前記第1部材に設けられ、入力軸を有し、前記モーターの駆動力を減速して前記第2部材に伝達する減速機と、回転中心軸を有し、前記モーターの出力軸と前記減速機の入力軸とを連結する連結部材と、を有し、前記減速機は、前記減速機の入力軸に対して前記連結部材の回転中心軸を第1方向に偏芯して位置決めする第1位置決め部を有し、前記連結部材は、前記連結部材の回転中心軸に対して前記モーターの出力軸を、前記第1方向に対して反対の方向の第2方向に偏芯して位置決めする第2位置決め部を有する。
これによれば、減速機の入力軸に対して連結部材の回転中心軸が偏芯する第1方向と、連結部材の回転中心軸に対してモーターの出力軸が偏芯する第2方向とは、反対の方向なので、それぞれ発生する軸芯ずれが相殺される関係になり、モーターの出力軸と減速機の入力軸との軸芯ずれが緩和できる。
上記のロボットでは、前記減速機は、内歯歯車と、前記内歯歯車に部分的に噛み合う可撓性の外歯歯車と、前記外歯歯車の内周面に接し、前記外歯歯車を撓めて前記内歯歯車と前記外歯歯車との噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、を有することが好ましい。
これによれば、モーターの出力軸と波動減速機としての減速機の入力軸との間に連結部材を追加することで、モーターと減速機との軸芯ずれを緩和できる。
上記のロボットでは、前記第1位置決め部と前記第2位置決め部との位置関係は、前記モーターの出力軸の軸方向から見て、前記モーターの出力軸を中心に点対称であることが好ましい。
これによれば、減速機の第1位置決め部と連結部材の第2位置決め部との位置を点対称にすることで、それぞれ発生する軸芯ずれが相殺される関係になり、モーターの出力軸と減速機の入力軸との軸芯ずれが緩和できる。
上記のロボットでは、前記第1位置決め部は、前記減速機の入力軸に対して前記連結部材を固定する2本のネジを有し、それぞれの前記ネジのうち、一方の前記ネジの軸方向と、他方の前記ネジの軸方向とは、互いに直交することが好ましい。
これによれば、各ネジの軸方向が互いに直交するため、減速機の入力軸に対して連結部材を確実に固定できる。
上記のロボットでは、前記第2位置決め部は、前記連結部材に対して前記モーターの出力軸を固定する2本のネジを有し、それぞれの前記ネジのうち、一方の前記ネジの軸方向と、他方の前記ネジの軸方向とは、互いに直交することが好ましい。
これによれば、各ネジの軸方向が互いに直交するため、連結部材に対してモーターの出力軸を確実に固定できる。
2…ロボット、10…基台、12…第1アーム、14…第1モーター、16…第1減速機、18…第1連結部材、20…第2アーム、22…第2モーター、24…第2減速機、26…第2連結部材、28…作業ヘッド、30…スプラインナット、32…ボールネジナット、34…スプラインシャフト、36…エンドエフェクター、38…配線、40…配線引き回し部、42…第1位置決め部、44…剛性歯車、46…可撓性歯車、48…波動発生器、50…第2位置決め部、52…内歯、54…外歯、56…本体部、58…ベアリング、60…軸部、62…カム部、64…内輪、66…外輪、68…ボール、70…シャフト、72…受けガイド、La…長軸、Lb…短軸、J1…第1軸、J2…第2軸、J3…第3軸、S1…第1方向、S2…第2方向。

Claims (5)

  1. 第1部材と、
    前記第1部材に対して回動可能に設けられている第2部材と、
    前記第1部材に設けられ、出力軸を有し、駆動力を発生するモーターと、
    前記第1部材に設けられ、入力軸を有し、前記モーターの駆動力を減速して前記第2部
    材に伝達する減速機と、
    回転中心軸を有し、前記モーターの出力軸と前記減速機の入力軸とを連結する連結部材
    と、
    を有し、
    前記減速機は、前記減速機の入力軸に対して前記連結部材の回転中心軸を第1方向に
    心させて位置決めする第1位置決め部を有し、
    前記連結部材は、前記連結部材の回転中心軸に対して前記モーターの出力軸を、前記第
    1方向に対して反対の方向の第2方向に偏心させて位置決めする第2位置決め部を有する

    ロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットにおいて、
    前記減速機は、
    内歯歯車と、
    前記内歯歯車に部分的に噛み合う可撓性の外歯歯車と、
    前記外歯歯車の内周面に接し、前記外歯歯車を撓めて前記内歯歯車と前記外歯歯車との
    噛み合い位置を周方向に移動させる波動発生器と、
    を有する、
    ロボット。
  3. 請求項1又は2に記載のロボットにおいて、
    前記第1位置決め部と前記第2位置決め部との位置関係は、前記モーターの出力軸の軸
    方向から見て、前記モーターの出力軸を中心に点対称である、
    ロボット。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記第1位置決め部は、前記減速機の入力軸に対して前記連結部材を固定する2本のネ
    ジを有し、
    それぞれの前記ネジのうち、一方の前記ネジの軸方向と、他方の前記ネジの軸方向とは
    、互いに直交する、
    ロボット。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載のロボットにおいて、
    前記第2位置決め部は、前記連結部材に対して前記モーターの出力軸を固定する2本の
    ネジを有し、
    それぞれの前記ネジのうち、一方の前記ネジの軸方向と、他方の前記ネジの軸方向とは
    、互いに直交する、
    ロボット。
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