JP7265950B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP7265950B2
JP7265950B2 JP2019133846A JP2019133846A JP7265950B2 JP 7265950 B2 JP7265950 B2 JP 7265950B2 JP 2019133846 A JP2019133846 A JP 2019133846A JP 2019133846 A JP2019133846 A JP 2019133846A JP 7265950 B2 JP7265950 B2 JP 7265950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
storage chamber
pressure
unit
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019133846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021016983A (ja
Inventor
和晃 安形
和也 森園
哲平 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland DG Corp filed Critical Roland DG Corp
Priority to JP2019133846A priority Critical patent/JP7265950B2/ja
Publication of JP2021016983A publication Critical patent/JP2021016983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7265950B2 publication Critical patent/JP7265950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
例えば、特許文献1には、インクを貯留するインクカートリッジとインクヘッドとを接続するインク経路と、インク経路に配置されかつインクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、インク供給装置から供給されたインクを一時的に貯留する貯留室を有するダンパーと、を備えたインクジェットプリンタが開示されている。特許文献1のインクジェットプリンタは、貯留室内のインクの残量を検出する検出装置を備えている。検出装置によって、貯留室内のインクの残量が所定の量より少なくなると、インク供給装置が駆動されてインクカートリッジから貯留室に所定量のインクが供給される。
特開2017-222086号公報
ところで、インクヘッドにインクを供給するインク供給装置は、長年の使用によりその性能が徐々に低下してしまう。即ち、インク供給装置の性能の低下によって、インク供給装置からインクヘッドに向けて適切な量のインクが供給されなくなる虞がある。このため、インク供給装置の性能が好ましい状態で維持されているかを把握する必要がある。
ここで、例えば、インク供給装置とダンパーとの間にインクの流量を計測する流量計を配置することによって、インク供給装置から適切な量のインクが供給されているかを確認することができる。しかしながら、流量計は比較的高価であるためインクジェットプリンタのコストが増加してしまう。また、上述のような流量計が故障した場合には、インク量を計測することができなくなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インク供給装置の性能が低下しているか否かを簡単な方法で検知することができるインクジェットプリンタを提供することである。
本発明に係るインクジェットプリンタは、記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドと、インクを貯留するインクカートリッジに着脱可能に接続される上流側端部と、前記インクヘッドに接続された下流側端部と、前記上流側端部と前記下流側端部との間に位置する中途部と、を有するインク経路と、前記中途部に配置され、前記インクカートリッジから前記インクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、インクが一時的に貯留される貯留室を有し、前記インク供給装置と前記インクヘッドとの間に位置するように前記中途部に配置されたダンパーと、前記貯留室内の圧力を検出する検出装置と、前記インクヘッドおよび前記インク供給装置を制御する制御装置と、を備えている。前記制御装置は、前記検出装置によって検出された前記貯留室内の圧力が所定の圧力より大きいときに前記ノズルからインクを吐出させる第1フラッシング動作を開始し、かつ、前記検出装置によって前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であることが検出されたときに、前記第1フラッシング動作を終了する第1制御部と、前記検出装置によって検出された前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であるときに、前記インク供給装置を所定の時間だけ駆動することによって、前記貯留室にインクを供給するインク供給部と、前記貯留室にインクが供給された後かつ前記検出装置によって検出された前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいときに前記ノズルからインクを吐出させる第2フラッシング動作を開始し、かつ、前記検出装置によって前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であることが検出されたときに、前記第2フラッシング動作を終了する第2制御部と、前記インク供給装置を前記所定の時間だけ駆動したときに前記貯留室に理論的に供給されるインクの量である第1インク量を記憶する記憶部と、前記第2フラッシング動作において前記ノズルから吐出されたインクの発数であるフラッシング発数を計数する計数部と、計数された前記フラッシング発数に基づいて、前記インク供給装置を前記所定の時間だけ駆動したときに前記貯留室に実際に供給されたインクの量である第2インク量を算出する算出部と、前記第1インク量と前記第2インク量との差が所定の閾値以内にあるかを判定する判定部と、前記第1インク量と前記第2インク量との差が前記所定の閾値以内にないと判定されたときに、前記インク供給装置に不具合が発生していることを通知する通知部と、を備えている。
本発明のインクジェットプリンタによると、第1フラッシング動作によって貯留室内のインクを一度ノズルから吐出させた後に、インク供給装置によって貯留室内にインクが供給される。そして、第2フラッシング動作によって貯留室内のインクをノズルから吐出させるときに、第2フラッシング動作においてノズルから吐出されたインクの発数であるフラッシング発数を計数する。これにより、第1フラッシング動作前に貯留室内に残存するインク量に関わらず、その後のインク供給装置によって貯留室内に供給された第2インク量を算出することができる。そして、記憶部に記憶された第1インク量と算出された第2インク量とを比較することで、第2インク量が適切な量であるかを判定することができる。ここでは、第1インク量と第2インク量との差が予め設定された所定の閾値以内にないと判定されたときにはインク供給装置の性能が低下していると考えられるため、通知部はインク供給装置に不具合が発生していることを通知する。これにより、作業者は、インク供給装置の修理や交換が必要であることを認識することができる。
本発明によれば、インク供給装置の性能が低下しているか否かを簡単な方法で検知することができるインクジェットプリンタを提供するができる。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの主要部の正面図である。 一実施形態に係るインク供給システムを示す模式図である。 一実施形態に係るインクヘッドの底面図である。 一実施形態に係るダンパーおよび検出装置の平面断面図であり、貯留室内の圧力が所定の圧力以下である状態を示す図である。 一実施形態に係るダンパーおよび検出装置の平面断面図であり、貯留室内の圧力が所定の圧力より大きい状態を示す図である。 一実施形態に係るプリンタの制御系のブロック図である。 一実施形態に係る供給ポンプの状態を確認する手順を示すフローチャートである。 他の一実施形態に係るプリンタの制御系のブロック図である。 他の一実施形態に係る供給ポンプの構成を示す模式図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るインクジェットプリンタ10(以下、プリンタ10とする。)について説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
以下の説明では、左、右、上、下とは、プリンタ10の正面にいるユーザから見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、プリンタ10から上記ユーザに近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。図面中の符号Xは主走査方向を表す。本実施形態では、主走査方向Xは、左右方向である。図面中の符号Yは副走査方向を表す。副走査方向Yは主走査方向Xと交差する方向(例えば、平面視で垂直に交差する方向)である。本実施形態では、副走査方向Yは前後方向である。ただし、上記方向は便宜的に定めたものに過ぎず、限定的に解釈すべきものではない。
図1に示すように、プリンタ10は、記録媒体12に印刷を行う。記録媒体12は、例えば、長尺に形成され、ロール状に巻かれて用いられる。なお、記録媒体12は、ロール状に巻かれたものが所定の長さに切断されたシート状のものであってもよい。記録媒体12は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体12は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体12には、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、台紙と台紙上に積層されかつ接着剤が塗布された剥離紙とからなるシール材等が含まれる。
図1に示すように、プリンタ10は、ベース部材40と、本体ケース50と、右脚部16Rと、左脚部16Lと、インクヘッドユニット20(図2参照)と、制御装置30(図2参照)とを備えている。ベース部材40は、主走査方向Xに延びる。ベース部材40は、プラテン15を備えている。プラテン15は、主走査方向Xに延びる。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40の下部に取り付けられている。右脚部16Rおよび左脚部16Lは、ベース部材40を支持する。
図2に示すように、インクヘッドユニット20は、ベース部材40に設けられている。インクヘッドユニット20は、本体ケース50の内方に配置されている。インクヘッドユニット20は、プラテン15より上方に配置されている。インクヘッドユニット20は、キャリッジ22、後述するインクヘッド21およびダンパー80を備えている。
図2に示すように、プリンタ10は、ベース部材40に設けられたガイドレール13を備えている。ガイドレール13は、主走査方向Xに延びている。ガイドレール13には、インクヘッドユニット20のキャリッジ22が係合している。キャリッジ22は、キャリッジ移動機構8によって、ガイドレール13に沿って主走査方向Xに往復移動する。キャリッジ移動機構8は、ガイドレール13の左端側に配置された左側のプーリ19aと、ガイドレール13の右端側に配置されたプーリ19bとを有している。プーリ19bには、キャリッジモータ8aが連結されている。なお、キャリッジモータ8aはプーリ19aに連結されていてもよい。プーリ19bは、キャリッジモータ8aによって駆動される。プーリ19aおよびプーリ19bには、それぞれ無端状のベルト16が巻き掛けられている。キャリッジ22はベルト16に固定されている。プーリ19aおよびプーリ19bが回転してベルト16が走行すると、キャリッジ22が主走査方向Xに移動する。このように、キャリッジ22はガイドレール13に沿って主走査方向Xに移動可能に構成されている。
図2に示すように、プラテン15は、ベース部材40の中央部に設けられている。プラテン15は、本体ケース50の左前カバー54Lと右前カバー54Rとの間に配置されている。プラテン15には、記録媒体12が載置される。プラテン15は、主走査方向Xに延びる。プラテン15には、複数のグリットローラ17が設けられている。グリットローラ17は、ベース部材40に設けられた図示しないピンチローラと対向する位置に配置されている。グリットローラ17はフィードモータ17aに連結されている。グリットローラ17はフィードモータ17aによって回転駆動される。記録媒体12がグリットローラ17とピンチローラとの間に挟まれた状態でグリットローラ17が回転すると、記録媒体12は副走査方向Y(図1参照)に搬送される。
図2に示すように、本体ケース50には、複数のインクカートリッジ25が収容される。インクカートリッジ25はインクを貯留する容器である。本実施形態では、8個のインクカートリッジ25が本体ケース50に収容されるが、インクカートリッジ25の数は、8個に限定されない。インクカートリッジ25は、後述するインク経路60(図3参照)の上流側端部62(図3参照)に着脱自在に接続されている。図3に示すように、上流側端部62にインクカートリッジ25が取り付けられているとき、インクカートリッジ25は、後述するインクヘッド21より上方に位置する。インクカートリッジ25には、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク、および、ブラックインクなどのプロセスカラーインクや、ホワイトインク、メタリックインク、および、クリアインクなどの特色インクのうち何れかのインクが貯留されている。
図2に示すように、プリンタ10は、インクカートリッジ25ごとにインク供給システム55を備えている。図3は、インクカートリッジ25からインクヘッド21へインクを供給するインク供給システム55を示す模式図である。図3に示すように、インク供給システム55は、インクカートリッジ25に加えて、インクヘッド21、インク経路60、供給ポンプ68、ダンパー80および検出装置90を備えている。供給ポンプ68は、インク供給装置の一例である。図2に示すように、インクヘッド21およびダンパー80はキャリッジ22に搭載され、主走査方向Xに往復移動する。一方、インクカートリッジ25は、キャリッジ22に搭載されておらず、主走査方向Xに往復移動しない。そのため、キャリッジ22が主走査方向Xに移動してもインク経路60が破損しないように、インク経路60の大部分(少なくとも全長の半分以上)は、主走査方向Xに延びた状態で配置されている。本実施形態では、合計4つインク経路60が設けられている。インク経路60は、ケーブル類保護案内装置46で覆われている。
図4に示すように、インクヘッド21は、プラテン15に載置された記録媒体12にインクを吐出する複数のノズル21Aと、ノズル21Aが形成されたノズル面21Bとを備えている。ここでは、インクヘッド21は、複数のノズル21Aが副走査方向Yに並ぶノズル列を2つ備えているが、ノズル列の数は2つに限定されない。ノズル21Aは、キャリッジ22(図2参照)の底面から外部に露出している。
図3に示すように、インクカートリッジ25とインクヘッド21とは、インク経路60を介して連通している。インク経路60は、上流側端部62と、下流側端部63と、中途部65と、を有する。上流側端部62は、インクカートリッジ25のインク取り出し口に着脱可能に接続されている。下流側端部63は、インクヘッド21に接続されている。中途部65は、上流側端部62と下流側端部63との間に位置する。インク経路60は、インクカートリッジ25からインクヘッド21にインクを導く流路を形成している。インク経路60は、柔軟性や可撓性を有し、弾性変形可能なように構成されている。インク経路60の構成は特に限定されないが、本実施形態では樹脂製の変形容易なチューブである。ただし、チューブ以外の材料で構成されていてもよい。インク経路60の一部がチューブによって構成されていてもよい。
図3に示すように、中途部65は、チューブ65A、チューブ65Bおよびチューブ65Cを備えている。チューブ65Aは、インクカートリッジ25と供給ポンプ68とを連通する。チューブ65Bは、供給ポンプ68とダンパー80とを連通する。チューブ65Cは、ダンパー80とインクヘッド21とを連通する。上流側端部62は、チューブ65Aに設けられている。下流側端部63は、チューブ65Cに設けられている。
図3に示すように、供給ポンプ68は、中途部65に配置されている。供給ポンプ68は、インクカートリッジ25とダンパー80との間に配置されている。供給ポンプ68は、インクカートリッジ25からインクヘッド21に向けてインクを供給する。供給ポンプ68は、検出装置90において、ダンパー80の貯留室81内の圧力が所定の圧力以下(例えば貯留室81内の絶対圧が所定の圧力以下)であると検出されたときに駆動される。供給ポンプ68によって貯留室81にインクが所定の量だけ供給されると、貯留室81内の圧力が所定の圧力より大きく(例えば貯留室81内の絶対圧が所定の圧力より大きく)なる。供給ポンプ68としては、例えば、ダイヤフラムポンプやチューブポンプ等が挙げられる。
図3に示すように、ダンパー80は、中途部65に配置されている。ダンパー80は、供給ポンプ68とインクヘッド21との間に配置されている。ダンパー80は、インクが一時的に貯留される貯留室81を有している。貯留室81には、インクカートリッジ25から供給されたインクが一時的に貯留される。ダンパー80は、インクヘッド21と連通している。ダンパー80は、例えばインクヘッド21の上部に設けられる。
図3に示すように、検出装置90は、ダンパー80の側方に配置されている。検出装置90は、ダンパー80の貯留室81内の圧力(言い換えると、貯留室81に流入するインクの量。)を検出する。貯留室81内の圧力に基づいて供給ポンプ68が制御される。
図5は、ダンパー80および検出装置90の構成を示す断面図である。ダンパー80は、インクの圧力変動を緩和して、インクヘッド21からのインクの吐出動作を安定させるものである。本実施形態では、図5に示すように、ダンパー80は、ケース本体82と、感圧膜83とを備えている。
図5に示すように、ケース本体82は一面(図5の右側の面)に開口82Aが形成された中空構造である。ケース本体82は、典型的には樹脂材料から形成されている。感圧膜83は開口82Aを覆うようにケース本体82の外壁面に取り付けられている。貯留室81は、ケース本体82と感圧膜83とに囲まれた空間である。感圧膜83は、例えば可撓性を有する樹脂製のフィルムによって構成されている。図5および図6に示すように、感圧膜83は、貯留室81内のインクの貯留量や、貯留室81内の圧力に応じて、撓み変形可能なように構成されている。感圧膜83は、貯留室81の内側および外側に撓み変形可能である。感圧膜83は、貯留室81の内側および外側にそれぞれ撓むことができる程度の張力で、ケース本体82に取り付けられている。
図5に示すように、貯留室81には、バネ85が設けられている。バネ85は、圧縮された状態で貯留室81に配置されており、感圧膜83に向かって弾性力を付与する。ここでは、バネ85は、感圧膜83の貯留室81側の面に接触している。なお、バネ85の種類は特に限定されない。本実施形態では、バネ85はコイルバネである。感圧膜83には、押圧体86が設けられている。押圧体86は、バネ85に支持されている。押圧体86は、感圧膜83の撓み変形に追従して貯留室81の内側および外側に移動可能である。
図5に示すように、検出装置90は、レバー84を備えている。レバー84は、押圧体86と接触可能にケース本体82に設けられている。本実施形態では、ケース本体82には、支持バネ87が設けられおり、レバー84は、支持バネ87に支持されている。レバー84の形状は特に限定されない。ここでは、レバー84は、略U字状に形成されている。詳しくは、レバー84は、押圧体86の右方において、前後方向に延びた接触部84Aと、接触部84Aの後端から左方に延びた支持部84Bと、接触部84Aの前端から左方に延びた被検出部84Cとを有している。接触部84Aには、押圧体86が接触可能である。支持部84Bは、支持バネ87に支持されている。被検出部84Cは、後述する検出部95によって検出される部位である。図5に示すように、レバー84は、感圧膜83が貯留室81の内側に撓むとき(即ち貯留室81内のインクが減少して圧力が低下するとき)に貯留室81に近づく方向に移動する。図6に示すように、レバー84は、感圧膜83が貯留室81の外側に撓むとき(即ち貯留室81内のインクが増加して圧力が増大するとき)に貯留室81から離れる方向に移動する。
図5に示すように、検出装置90は、検出部95を備えている。検出部95は、例えば、赤外線などの光を発する発光素子を有する発光部91と、発光部91から発せられた光を感知する受光素子を有する受光部92とを備えている。発光部91と受光部92は、互いに対向するように配置されている。発光部91と受光部92との間に検出領域93が設けられている。検出装置90は、レバー84の位置変化に基づいて、貯留室81内の圧力が所定の圧力以下であるかを検出することができる。図6に示すように、貯留室81の圧力が大きくなるにしたがって、感圧膜83が貯留室81の外側に撓む。このとき、押圧体86によって、レバー84が貯留室81の外側に押されることで、レバー84は、支持バネ87を軸に回転する。そして、貯留室81の圧力が所定の圧力より大きくなったとき、レバー84の被検出部84Cが検出装置90の検出領域93から外れた位置に移動する。検出装置90は、発光部91と受光部92との間(即ち検出領域93)に、レバー84の被検出部84Cが位置していないとき、貯留室81の圧力が所定の圧力よりも大きいことを検出する。
図1に示すように、本体ケース50のうち右前カバー54Rの後方には、操作パネル18が設けられている。操作パネル18は、プリンタの状態を表示する表示部(図示せず)と、ユーザによって操作される入力キー(図示せず)が設けられている。操作パネル18は、プリンタ10の各種の動作を制御する制御装置30(図2参照)に接続されている。
図7に示すように、プリンタ10の全体の動作は、制御装置30によって制御されている。制御装置30の構成は特に限定されない。制御装置30は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェアの構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器から印刷データなどを受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置と、を備えている。図2に示すように、制御装置30は、本体ケース50の内部に設けられている。ただし、制御装置30は本体ケース50の内部に設けられていなくてもよい。例えば、制御装置30は、プリンタ10の外部に設置されたコンピュータなどであってもよい。この場合、制御装置30は、有線または無線を介してプリンタ10と通信可能に接続されている。
図7に示すように、制御装置30は、インクヘッド21、キャリッジモータ8a、フィードモータ17a、供給ポンプ68、検出装置90および操作パネル18と通信可能に接続している。制御装置30は、インクヘッド21、キャリッジモータ8a、フィードモータ17a、供給ポンプ68を制御する。
図7に示すように、制御装置30は、記憶部31と、第1制御部32と、インク供給部33と、判断部34と、第2制御部35と、計数部36と、算出部37と、判定部38と通知部39とを備えている。制御装置30の各部の機能は、プログラムによって実現されている。このプログラムは、例えばCDやDVDなどの記録媒体から読み込まれる。なお、このプログラムは、インターネットを通じてダウンロードされるものであってもよい。また、制御装置30の各部の機能は、プロセッサおよび/または回路などによって実現可能なものであってもよい。なお、これら各部の具体的な機能については後述する。
記憶部31は、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動したときにダンパー80の貯留室81に理論的に供給されるインクの量である第1インク量を記憶する。
図8は、供給ポンプ68の状態を確認する手順を示すフローチャートである。即ち、供給ポンプ68が適切にインクを供給することができているかどうかを確認する手順を示すフローチャートである。なお、供給ポンプ68の状態を確認する動作は、例えば、プリンタ10を使用していない夜間や定期的に行われるメンテナンス作業時に行われる。
まず、ステップS10において、第1制御部32は、第1フラッシング動作を実行する。ここで、第1フラッシング動作とは、インクヘッド21のノズル21Aから所定の大きさのインク液滴を連続的に吐出させることである。第1フラッシング動作は、例えば、本体ケース50内に設けられた図示しないキャッピングユニットに対して行われる。第1制御部32は、検出装置90によって検出されたダンパー80の貯留室81内の圧力が所定の圧力より大きいときに第1フラッシング動作を開始し、かつ、検出装置90によって貯留室81内の圧力が所定の圧力以下であることが検出されたときに、第1フラッシング動作を終了する。即ち、ステップS10では、貯留室81内のインクを排出することによって、供給ポンプ68から貯留室81にインクが供給される状態にする。
ステップS20において、インク供給部33は、供給ポンプ68を駆動する。より詳細には、インク供給部33は、検出装置90によって検出されたダンパー80の貯留室81内の圧力が所定の圧力以下であるときに、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動することによって、インクカートリッジ25から貯留室81にインクを供給する。所定の時間は、供給ポンプ68の単位時間当たりのインク搬送量および貯留室81の容積等に基づいて適宜設定される。ここで、例えば、供給ポンプ68がチューブポンプの場合、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動することによって一定の角度だけ回転してインクが供給される。
ステップS30において、判断部34は、貯留室81にインクが供給された後に、検出装置90によって検出された貯留室81内の圧力が所定の圧力より大きいかどうかを判断する。ここで、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動して貯留室81にインクが供給されると、通常は、検出装置90によって検出された貯留室81内の圧力が所定の圧力より大きくなる。しかしながら、供給ポンプ68に不具合が発生しておりインクを十分に供給することができない場合や、検出装置90に不具合が発生しており貯留室81内の圧力を検出することができない場合には、検出装置90によって検出された貯留室81内の圧力が所定の圧力以下であることがあり得る。貯留室81内の圧力が所定の圧力以下と判断された場合にはステップS40に進む。一方、貯留室81内の圧力が所定の圧力より大きいと判断された場合にはステップS50に進む。
ステップS40において、通知部39は、供給ポンプ68または検出装置90に不具合(例えば異常)が発生していることを通知する。即ち、通知部39は、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動することによってダンパー80の貯留室81にインクを供給した後に、検出装置90によって検出された貯留室81内の圧力が所定の圧力以下のときに、供給ポンプ68または検出装置90に不具合が発生していることを通知する。なお、通知方法は特に限定されず、例えば、視覚的な表示、音声等による通知が挙げられる。本実施形態では、通知部39は、操作パネル18を通じて視覚的に作業者に対する通知を行う。
ステップS50において、第2制御部35は、第2フラッシング動作を実行する。ここで、第2フラッシング動作は、第1フラッシング動作と同様である。第2フラッシング動作とは、インクヘッド21のノズル21Aから所定の大きさのインク液滴を連続的に吐出させることである。第2フラッシング動作は、例えば、本体ケース50内に設けられた図示しないキャッピングユニットに対して行われる。第2制御部35は、ダンパー80の貯留室81にインクが供給された後かつ検出装置90によって検出された貯留室81内の圧力が所定の圧力より大きいときに第2フラッシング動作を開始し、かつ、検出装置90によって貯留室81内の圧力が所定の圧力以下であることが検出されたときに、第2フラッシング動作を終了する。即ち、ステップS50では、ステップS20において供給ポンプ68によって貯留室81に供給されたインクの全てを排出している。ここで、ステップS50では、計数部36は、第2フラッシング動作においてインクヘッド21のノズル21Aから吐出されたインクの発数であるフラッシング発数を計数している。計数されたフラッシング発数は、記憶部31に記憶される。さらに、ステップS50では、算出部37は、計数部36によって計数されたフラッシング発数に基づいて、第2インク量を算出する。ここで、第2インク量とは、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動したときにダンパー80の貯留室81に実際に供給されたインクの量(即ちステップS20において実際に供給されたインクの量)である。
ステップS60において、判定部38は、記憶部31に記憶された第1インク量Aと算出部37によって算出された第2インク量Bとの差が所定の閾値Z以内にあるかを判定する。所定の閾値Zは、予め設定されている。第1インク量Aと第2インク量Bとの差が所定の閾値Z以内にある場合にはステップS70に進む。一方、第1インク量Aと第2インク量Bとの差が所定の閾値Z以内にない場合にはステップS80に進む。
ステップS70において、通知部39は、供給ポンプ68に不具合(例えば異常)が発生していないこと(即ち供給ポンプ68は正常であること)を通知する。即ち、通知部39は、第1インク量Aと第2インク量Bとの差が所定の閾値Z以内にあると判定されたときに、供給ポンプ68が正常であることを通知する。なお、通知方法は、ステップS40と同様である。
ステップS80において、通知部39は、供給ポンプ68に不具合(例えば異常)が発生していることを通知する。即ち、通知部39は、第1インク量Aと第2インク量Bとの差が所定の閾値Z以内にないと判定されたときに、供給ポンプ68に不具合が発生していることを通知する。なお、通知方法は、ステップS40と同様である。
以上のように、本実施形態のプリンタ10によると、第1フラッシング動作によってダンパー80の貯留室81内のインクを一度ノズル21Aから吐出させた後に、供給ポンプ68によって貯留室81内にインクが供給される。そして、第2フラッシング動作によって貯留室81内のインクをノズル21Aから吐出させるときに、第2フラッシング動作においてノズル21Aから吐出されたインクの発数であるフラッシング発数を計数する。これにより、第1フラッシング動作前に貯留室81内に残存するインク量に関わらず、その後の供給ポンプ68によって貯留室81内に供給された第2インク量Bを算出することができる。そして、記憶部31に記憶された第1インク量Aと算出された第2インク量Bとを比較することで、第2インク量Bが適切な量であるかを判定することができる。ここでは、第1インク量Aと第2インク量Bとの差が予め設定された所定の閾値Z以内にないと判定されたときには供給ポンプ68の性能が低下していると考えられる。このため、通知部39は、供給ポンプ68に不具合が発生していることを通知する。これにより、作業者は、供給ポンプ68の修理や交換が必要であることを認識することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、検出装置90は、レバー84が検出領域93を遮ったとき、貯留室81内の圧力が所定の圧力以下であることを検出する。このように、貯留室81内の圧力の変化をレバー84の移動に変換させることで、貯留室81の圧力を容易に検出することができる。
本実施形態のプリンタ10によると、通知部39は、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動することによってダンパー80の貯留室81にインクを供給した後に、検出装置90によって検出された貯留室81内の圧力が所定の圧力以下のときに、供給ポンプ68または検出装置90に不具合が発生していることを通知する。通常、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動することによって、貯留室81には十分なインクが供給されるため、貯留室81内の圧力は所定の圧力より大きくなる。しかしながら、供給ポンプ68を所定の時間だけ駆動しても貯留室81内の圧力が所定の圧力以下の場合には、供給ポンプ68が故障しているか、あるいは、検出装置90が故障している可能性が高い。このため、通知部39によって供給ポンプ68または検出装置90に不具合が発生していることを通知することで、作業者はインク供給システム55の修理や交換が必要であることを認識することができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係るプリンタ100の制御系のブロック図である。プリンタ100の構成は制御装置130を除きプリンタ10の構成と同様である。図9に示すように、プリンタ100の制御装置130は、記憶部131と、第1制御部32と、インク供給部33と、判断部34と、第2制御部35と、計数部36と、算出部37と、検出部142と通知部139とを備えている。
図10に示すように、プリンタ100は、供給ポンプ168を備えている。供給ポンプ168は、チューブポンプである。供給ポンプ168は、円弧状に形成された内壁171Aを有する本体ケース171と、本体ケース171内に配置されたチューブ173と、チューブ173の一部を押圧可能な一対の押圧体174A、174Bと、押圧体174A、174Bを支持しかつ押圧体174A、174Bを本体ケース171内で移動させるための回転体175と、回転体175を回転駆動させるためのモータ(図示せず)と、を備えている。
チューブ173は、内部にインクが流通しかつ弾性変形可能に形成されている。図10に示すように、チューブ173の一端はチューブ65Aに接続されている。チューブ173の他端は、チューブ65Bに接続されている。チューブ173は、押圧体174A、174Bに押圧されることによって閉鎖される。回転体175は、本体ケース171に回転自在に設けられている。回転体175は、例えば、45°ずつ回転することができる。回転体175は、所定の時間駆動されることで、例えば、45°回転する。回転体175は、制御装置30によって制御される。
図10に示すように、押圧体174A、174Bは、回転体175の回転に連動して回転可能に構成されている。押圧体174A、174Bは、回転体175が第1の方向(図10の矢印Rの方向。ここでは反時計回り。)に回転することによって、第1の方向に回転する。押圧体174A、175Bは、チューブ173を押圧しながら第1の方向に回転することによってチューブ173内のインクをインクヘッド21に向けて供給するように構成されている。このとき、一対の押圧体174A、174Bは、回転体175の中心175Cを通る直線上に位置する。
上述のように、例えば、回転体175が45°ずつ回転する場合、角度によっては押圧体174Aおよび押圧体174Bの両方によってチューブ173が押圧される場合と、押圧体174Aおよび押圧体174Bのいずれか一方のみによってチューブ173が押圧される場合(押圧体174Aおよび押圧体174Bの一方はチューブ173を閉鎖し、かつ、押圧体174Aおよび押圧体174Bの他方はチューブ173を開放する。)とがある。このため、回転体175の回転開始位置(即ち押圧体174Aおよび押圧体174Bの回転開始位置)によっては、インクヘッド21に供給されるインクの量にバラツキ(これを供給ポンプ168の脈動とする)が生じ得る。例えば、プリンタ100を組み立てた後において、制御装置130の計数部36によって計数されたフラッシング発数に基づいて、算出部37が第2インク量を算出することで、押圧体174Aおよび押圧体174Bの回転開始位置毎のインク供給量を算出することができる。このようにして、供給ポンプ168の脈動を事前に把握することができる。
記憶部131は、押圧体174Aおよび押圧体174Bの回転開始位置毎に第1インク量を記憶する。第1インク量は、例えば、上述のようにプリンタ100を組み立てた後に算出部37によって算出される。
検出部142は、記憶部131に記憶された第1インク量および算出部37によって算出された第2インク量に基づいて、ダンパー80の貯留室81にインクが供給された後の押圧体174A、174Bの位置を検出することができる。
通知部139は、押圧体174A、174Bの現在の位置を通知する。
本実施形態のプリンタ100によると、押圧体174A、174Bは、チューブ173を押圧しながら第1の方向Rにさらに回転することによってチューブ173内のインクをインクヘッド21に向けて供給するように構成されている。いわゆるチューブポンプでは、ポンプの性能が低下することの大部分がチューブ173に起因するため、比較的安価なチューブ173を交換することによって、ポンプの性能を適切に維持することができる。
本実施形態のプリンタ100によると、記憶部131は、押圧体174A、174Bの回転開始位置毎に第1インク量を記憶する。制御装置130は、第1インク量および第2インク量に基づいて、ダンパー80の貯留室81にインクが供給された後の押圧体174A、174Bの位置を検出する検出部142を備えている。いわゆるチューブポンプでは、駆動開始時の押圧体174A、174Bの位置によって、その後所定の時間だけ駆動されたとき(即ち174A、174Bが所定の角度だけ回転したとき)に供給することができるインク量に若干のバラツキがある。かかる性質を利用して、第1インク量および第2インク量を比較することで、貯留室81にインクが供給された後の押圧体174A、174Bの位置を検出することができる。これにより、例えば、押圧体174A、174Bを閉鎖位置に移動させるときの押圧体174A、174Bの必要な回転角度を取得することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述したプリンタ10およびプリンタ100は、インク経路60の中途部65を開放または閉鎖可能に構成されたバルブを備えていてもよい。バルブは、例えば、インクカートリッジ25と供給ポンプ68との間に位置するように中途部65に配置されてもよい。
上述した各実施形態では、検出装置90は、レバー84、発光部91および受光部92を備えていたが、これに限定されない。検出装置90は、貯留室81内の圧力を検出できるセンサであればその構造は特に限定されない。
10 プリンタ
21 インクヘッド
30 制御装置
31 記憶部
32 第1制御部
33 インク供給部
35 第2制御部
36 計数部
37 算出部
38 判定部
39 通知部
60 インク経路
68 供給ポンプ
80 ダンパー
90 検出装置

Claims (5)

  1. 記録媒体にインクを吐出する複数のノズルを有するインクヘッドと、
    インクを貯留するインクカートリッジに着脱可能に接続される上流側端部と、前記インクヘッドに接続された下流側端部と、前記上流側端部と前記下流側端部との間に位置する中途部と、を有するインク経路と、
    前記中途部に配置され、前記インクカートリッジから前記インクヘッドに向けてインクを供給するインク供給装置と、
    インクが一時的に貯留される貯留室を有し、前記インク供給装置と前記インクヘッドとの間に位置するように前記中途部に配置されたダンパーと、
    前記貯留室内の圧力を検出する検出装置と、
    前記インクヘッドおよび前記インク供給装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記検出装置によって検出された前記貯留室内の圧力が所定の圧力より大きいときに前記ノズルからインクを吐出させる第1フラッシング動作を開始し、かつ、前記検出装置によって前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であることが検出されたときに、前記第1フラッシング動作を終了する第1制御部と、
    前記検出装置によって検出された前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であるときに、前記インク供給装置を所定の時間だけ駆動することによって、前記貯留室にインクを供給するインク供給部と、
    前記貯留室にインクが供給された後かつ前記検出装置によって検出された前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力より大きいときに前記ノズルからインクを吐出させる第2フラッシング動作を開始し、かつ、前記検出装置によって前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であることが検出されたときに、前記第2フラッシング動作を終了する第2制御部と、
    前記インク供給装置を前記所定の時間だけ駆動したときに前記貯留室に理論的に供給されるインクの量である第1インク量を記憶する記憶部と、
    前記第2フラッシング動作において前記ノズルから吐出されたインクの発数であるフラッシング発数を計数する計数部と、
    計数された前記フラッシング発数に基づいて、前記インク供給装置を前記所定の時間だけ駆動したときに前記貯留室に実際に供給されたインクの量である第2インク量を算出する算出部と、
    前記第1インク量と前記第2インク量との差が所定の閾値以内にあるかを判定する判定部と、
    前記第1インク量と前記第2インク量との差が前記所定の閾値以内にないと判定されたときに、前記インク供給装置に不具合が発生していることを通知する通知部と、を備えている、インクジェットプリンタ。
  2. 前記ダンパーは、
    開口が形成された中空のケース本体と、
    前記ケース本体の前記開口を覆うように前記ケース本体に取り付けられ、前記ケース本体と共に前記貯留室を区画し、前記貯留室の内側および外側に撓み変形可能な感圧膜と、を備え、
    前記検出装置は、前記感圧膜が前記貯留室の内側に撓むときに前記貯留室に近づく方向に移動し、かつ、前記感圧膜が前記貯留室の外側に撓むときに前記貯留室から離れる方向に移動するレバーと、所定の光を発する発光部と、前記発光部から発せられた光を受光する受光部とを備え、
    前記発光部と前記受光部との間に検出領域が設けられ、
    前記検出装置は、前記レバーが前記検出領域を遮ったとき、前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下であることを検出する、請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記通知部は、前記インク供給装置を前記所定の時間だけ駆動することによって前記貯留室にインクを供給した後に、前記検出装置によって検出された前記貯留室内の圧力が前記所定の圧力以下のときに、前記インク供給装置または前記検出装置に不具合が発生していることを通知する、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記インク供給装置は、内部にインクが流通しかつ弾性変形可能なチューブと、前記チューブの一部を押圧可能な押圧体と、を備え、
    前記押圧体は、前記チューブの一部を押圧しながら移動することによって、前記チューブ内のインクを移動させると共に前記チューブを開放および閉鎖するように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記記憶部は、前記押圧体の回転開始位置毎に前記第1インク量を記憶し、
    前記制御装置は、前記第1インク量および前記第2インク量に基づいて、前記貯留室にインクが供給された後の前記押圧体の位置を検出する検出部を備えている、請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
JP2019133846A 2019-07-19 2019-07-19 インクジェットプリンタ Active JP7265950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133846A JP7265950B2 (ja) 2019-07-19 2019-07-19 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019133846A JP7265950B2 (ja) 2019-07-19 2019-07-19 インクジェットプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021016983A JP2021016983A (ja) 2021-02-15
JP7265950B2 true JP7265950B2 (ja) 2023-04-27

Family

ID=74564080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019133846A Active JP7265950B2 (ja) 2019-07-19 2019-07-19 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7265950B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021380A (ja) 2004-07-07 2006-01-26 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェットプリンタ
JP2007196599A (ja) 2006-01-30 2007-08-09 Roland Dg Corp インクジェットプリンタ
JP2016112882A (ja) 2014-12-10 2016-06-23 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2017222086A (ja) 2016-06-15 2017-12-21 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェット式記録装置
JP2018089904A (ja) 2016-12-06 2018-06-14 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタにおける送液ポンプの送液容量の取得方法およびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプの吸引容量の取得方法
JP2019018359A (ja) 2017-07-11 2019-02-07 富士通周辺機株式会社 液体供給装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006021380A (ja) 2004-07-07 2006-01-26 Konica Minolta Medical & Graphic Inc インクジェットプリンタ
JP2007196599A (ja) 2006-01-30 2007-08-09 Roland Dg Corp インクジェットプリンタ
JP2016112882A (ja) 2014-12-10 2016-06-23 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP2017222086A (ja) 2016-06-15 2017-12-21 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェット式記録装置
JP2018089904A (ja) 2016-12-06 2018-06-14 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ、インクジェットプリンタにおける送液ポンプの送液容量の取得方法およびインクジェットプリンタにおける吸引ポンプの吸引容量の取得方法
JP2019018359A (ja) 2017-07-11 2019-02-07 富士通周辺機株式会社 液体供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021016983A (ja) 2021-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5980390B1 (ja) 液体供給システム及びこれを備えたインクジェット式記録装置
JP6682376B2 (ja) インクジェット式記録装置
JP6553796B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5951091B1 (ja) ダンパー装置及びこれを備えた液体供給システム、並びにインクジェット式記録装置
JP6720499B2 (ja) 印刷装置の制御方法および印刷装置
JP6254211B2 (ja) 液体供給システム及びこれを備えたインクジェット式記録装置
JP7265950B2 (ja) インクジェットプリンタ
CN115413259B (zh) 喷墨记录装置
JP7246964B2 (ja) インクジェットプリンタおよび検出方法
JP2019107852A (ja) インク供給システム、インクジェットプリンタおよびバルブ異常検出用のコンピュータプログラム
JP7306839B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP7184668B2 (ja) インクジェットプリンタおよびインク経路の閉鎖方法
JP7189799B2 (ja) インクジェットプリンタおよびインク供給装置の開放方法
JPH0445953A (ja) インクジェット記録装置
JP7058926B2 (ja) インクジェットプリンタおよびコンピュータプログラム
JP7185557B2 (ja) インクジェットプリンタおよびインク供給方法
JP7265954B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP7267136B2 (ja) インクジェットプリンタおよびインク供給方法
JP2021016985A (ja) インクジェットプリンタおよびインク供給装置の設定方法
JP7190364B2 (ja) インクジェットプリンタおよびコンピュータプログラム
JP7252006B2 (ja) インク供給システム、インクジェットプリンタおよびポンプの異常検出用のコンピュータプログラム
JP7058927B2 (ja) インクジェットプリンタおよびコンピュータプログラム
JP7246953B2 (ja) インク供給システム、インクジェットプリンタおよびポンプの状態検出用のコンピュータプログラム
JP2023179027A (ja) インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法
JP7374781B2 (ja) インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタのインク供給量の設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7265950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150