JP2023179027A - インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法 - Google Patents

インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023179027A
JP2023179027A JP2022092043A JP2022092043A JP2023179027A JP 2023179027 A JP2023179027 A JP 2023179027A JP 2022092043 A JP2022092043 A JP 2022092043A JP 2022092043 A JP2022092043 A JP 2022092043A JP 2023179027 A JP2023179027 A JP 2023179027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
storage chamber
pressure
sensor
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022092043A
Other languages
English (en)
Inventor
崇嘉 小栗
Takayoshi Oguri
喜久男 松場
Kikuo Matsuba
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland DG Corp filed Critical Roland DG Corp
Priority to JP2022092043A priority Critical patent/JP2023179027A/ja
Publication of JP2023179027A publication Critical patent/JP2023179027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】部品寸法のばらつきやセンサ位置のばらつきによって生じるインクの圧力制御のばらつきを抑えることができるインク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法を提供する。【解決手段】インクを貯留する貯留室32に形成された開口を覆い、前記貯留室内のインク圧によって変動する可撓性部材34と、前記可撓性部材の変動に伴って変位するレバー部材42と、前記レバー部材の変位状態を検知するセンサ48と、を備えたインク供給装置20の圧力検知機構。前記レバー部材は、前記可撓性部材から離隔して前記可撓性部材の表面に沿って伸長し、先端部に前記センサによる被検知部42cを有するレバー本体42aと、前記レバー本体から前記可撓性部材側に突出し、先端が前記可撓性部材に当接する当接部42bと、前記当接部の突出長さを変更可能な調整部44と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、インクタンクからインク吐出ヘッドにインクを供給するインク供給装置に設けられインクの貯留室内の圧力を検知する圧力検知機構及びその調整方法に関する。
インクをインク吐出ヘッドから吐出して媒体に印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、プリンタ内に、インクタンクからインク吐出ヘッドにインクを供給するインク供給装置を備えたものが存在する。インク供給装置では、インクタンクとインク吐出ヘッドとの間に、インクを一時的に貯留する貯留室を設け、この貯留室内のインク圧を調整してインクの圧力変動を緩和することで、インク吐出ヘッドのインク吐出動作を安定化させている。また、インクタンクから貯留室へのインクの供給は、貯留室内のインク圧を圧力検知機構などにより検知し、圧力が低下したときにインクが貯留室に供給される。
例えば、特許文献1には、インクタンクとインク吐出ヘッドとの間に、インクの貯留室と、貯留室内のインク量に応じて変位するレバー部材と、レバー部材の位置に基づいて貯留室内の圧力を検知する圧力検知用のセンサとを設けたインク供給装置が記載されている。このインク供給装置では、貯留室の開口がフィルムで閉塞されており、レバー部材は、フィルムに当接した状態でフィルムに追随して変位する。貯留室内のインク量が減少して、レバー部材が変位すると、センサがこれを検知して、インクタンクから貯留室へインクを供給する。
特許文献1に記載のインク供給装置では、レバー部材及びセンサを用いて、貯留室内のインク量の減少、すなわち、フィルムで閉塞された貯留室内の圧力の低下を検知しており、センサによって圧力が所定値以下になったと検知された場合に、貯留室内へインクを供給することで、貯留室内の圧力を所定の範囲内に保持している。
特許第5033647号公報
しかしながら、従来のインク供給装置では、レバー部材の自体の寸法や、レバー部材に対するセンサの位置の微妙なばらつきによって、センサが検知する貯留室内の圧力にばらつきが生じるという問題があった。例えば、センサの固定位置が、正規位置からずれていると、貯留室内の圧力が所定値以下になっても、センサが検知しないという事態が生じる。
このように、部品寸法やセンサ位置のばらつきは、これらを簡単に適正寸法や位置に修正することは非常に困難であり、センサにより制御したい圧力にばらつきが生じてしまうと、インク圧がインク吐出ヘッドの適正圧力の範囲から外れて吐出不良を起こす原因となり、インク吐出ヘッドの特性を生かすことができなくなるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、部品寸法のばらつきやセンサ位置のばらつきによって生じるインクの圧力制御のばらつきを抑えることができるインク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るインク供給装置の圧力検知機構は、インクを貯留する貯留室に形成された開口を覆い、前記貯留室内のインク圧によって変動する可撓性部材と、前記可撓性部材の変動に伴って変位するレバー部材と、前記レバー部材の変位状態を検知するセンサと、を備えたインク供給装置の圧力検知機構において、前記レバー部材は、前記可撓性部材から離隔して前記可撓性部材の表面に沿って伸長し、先端部に前記センサによる被検知部を有するレバー本体と、前記レバー本体から前記可撓性部材側に突出し、先端が前記可撓性部材に当接する当接部と、前記当接部の突出長さを変更可能な調整部と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る圧力検知機構の調整方法は、請求項1又は2に記載の圧力検知機構の調整方法であって、前記センサは、前記レバー部材の前記被検知部の位置によってON状態とOFF状態とを検知可能に構成されており、前記貯留室内を所定の基準圧力にした状態で、前記調整部によって前記当接部の突出長さを変化させて、前記センサの検知結果のON/OFF状態が切り替わる位置で前記当接部の突出長さを固定する工程を含むことを特徴とする。
上記インク供給装置の圧力検知機構及び圧力検知機構の調整方法によれば、レバー部材の寸法のばらつきや、圧力検知用のセンサの固定位置にばらつきがある場合であっても、部品組立て後に、レバー部材に設けられた調整部によって、レバー部材の当接部の可撓性部材側への突出長さを調整することができる。これによって、レバー部材の被検知部と圧力検知用センサの位置関係を調整することで、センサによるレバー部材の変位状態の検知精度を向上させることができる。これにより、インク供給装置におけるインクの圧力制御のばらつきを抑えて、インク圧がインク吐出ヘッドの適正圧力の範囲内となるようにすることが可能となる。
本発明に係るインク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法によれば、部品寸法のばらつきやセンサ位置のばらつきによって生じるインクの圧力制御のばらつきを抑えることができる。
本発明の一実施形態である圧力検知機構を有するインク供給装置を備えたインクジェットプリンタの斜視図である。 プリンタの内部構造を説明する平面図である。 インク供給装置の概略説明図である。 インク吐出ヘッドのノズル面を示す図である。 ダンパユニットの斜視図である。 ダンパユニットの平面図である。 ダンパユニットの要部を説明する模式図であり、貯留室の圧力が所定の基準圧力以下である状態を示す図である。 ダンパユニットの要部を説明する模式図であり、貯留室の圧力が所定の基準圧力よりも大きい状態を示す図である。 圧力検知機構の調整方法を説明する図である。 圧力検知機構の調整方法を説明する図である。 圧力検知機構の調整方法のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明に係る圧力検知機構を有するインク供給装置20を備えたインクジェットプリンタ10(以下、単に「プリンタ10」とも称する)の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態の一実施形態であるプリンタ10の斜視図であり、図2は、プリンタ10の内部構造を説明する平面図である。プリンタ10は、印刷対象物である媒体100を載置台19上に載置して、インクによる印刷を実施可能な装置である。プリンタ10は、インクタンク22からキャリッジ62に搭載されたインク吐出ヘッド50へインクを供給するインク供給装置20を備えている。
図1において、符号U及びDは上方及び下方、符号Fr及びRrは前方及び後方、符号L及びRは左方及び右方を示している。ここで、前方及び後方とは、プリンタ10の正面にいる作業者から見て作業者に向かう方向及び作業者から遠ざかる方向を意味し、左方及び右方とは、プリンタ10の正面にいる作業者から見た左方向及び右方向を意味する。また、本実施形態では、プリンタ10のインク吐出ヘッド50の移動方向を主走査方向Yといい、主走査方向と平面視で直交する方向を副走査方向Xという。本実施形態において、主走査方向Yは左右方向と一致し、副走査方向Xは前後方向と一致している。
プリンタ10は、筐体を有するプリンタ本体12と、プリンタ本体12の下方に設けられてプリンタ本体12を支持する脚部16と、プリンタ本体12の前方に設けられてプリンタ本体12の排出口13から排出された媒体100を案内するガイド18と、を備えている。プリンタ本体12は、筐体の上部開口を覆うカバー14と、筐体の上部表面に設けられた操作パネル15と、を備えている。プリンタ10による印刷対象である媒体100は、例えば、ロール状やシート状の記録紙、樹脂製のシート等とすることができる。
図2に示すように、プリンタ10は、内部に、ガイドレール60と、キャリッジ62と、キャリッジ62をガイドレール60に沿って移動させるキャリッジ移動機構64と、を備える。ガイドレール60は、主走査方向Yに延びている。プリンタ10は、さらに、媒体100を載置する載置台19と、媒体を移動させる媒体移動機構70と、キャリッジ62に搭載されたインク吐出ヘッド50にインクを供給するインク供給装置20と、を備える。
キャリッジ62は、キャリッジ移動機構64によって、ガイドレール60に沿って主走査方向Yに移動可能に構成されている。キャリッジ移動機構64は、プーリ65a,65bとベルト66と、モータ67と、を備えている。プーリ65a,65bは、ガイドレール60の左右の両端部に設けられおり、モータ67の駆動に伴って駆動する。各プーリ65a,65bには、キャリッジ62が取付けられた無端状のベルト66が巻き掛けられている。このキャリッジ移動機構64では、モータ67の駆動によってベルトがプーリ65a,65b間を走行し、これに伴ってキャリッジ62が主走査方向Yへ移動する。
媒体移動機構70は、載置台19上の媒体100を副走査方向Xに移動させる。媒体移動機構70は、上下一対のローラ72と、ローラ72を駆動する図示していないモータと、を備えている。一対のローラ72のうち、一方はモータによって駆動するグリッドローラであって他方はピンチローラであり、各ローラ間に媒体100を挟み込んで媒体を副走査方向Xへ送り出す。一対のローラ72の数は限定されない。図2では、上下一対のローラ72のうち、上方のローラ72を図示している。
インク供給装置20は、図3に示すように、インクタンク22と、インク流路24と、開閉バルブ26と、送液ポンプ28と、ダンパユニット30と、インク吐出ヘッド50と、制御装置29と、を備える。
インクタンク22は、例えばインクカートリッジなどのインクを貯留する容器であり、インクの種類(例えばインクの色ごと等)に応じて1つ以上設けられる。図2では、一例として4つのインクタンク22-1~22-4が記載されている。インクタンク22の形状は任意に設定でき、例えばパウチ状や箱状とすることができる。本実施形態において、インク供給装置20はインクタンク22毎に設けられている。
インク流路24は、インクタンク22、ダンパユニット30及びインク吐出ヘッド50を連通する流路である。開閉バルブ26及び送液ポンプ28は、インクタンク22とダンパユニット30の間のインク流路24上に配置されている。インク流路24は例えばチューブで形成することができる。後述するように、ダンパユニット30はインクを一時的に貯留する貯留室32(図5参照)を有しており、インク吐出ヘッド50は貯留室32の下流側に接続されている。開閉バルブ26は、インク流路24を開閉自在に構成されている。送液ポンプ28は、インクタンク22からインク吐出ヘッド50へインクを供給するためのポンプである。
インク吐出ヘッド50は、キャリッジ62に搭載されており、図4に示すように、インクを吐出する複数のノズル51によって形成されたノズル面52を有する。ノズル面52は、インク吐出ヘッド50の下面を形成している。図示例では、1つのキャリッジ62に、主走査方向Yに並ぶ4つのインク吐出ヘッド50-1~50-4のノズル面52が形成されている状態を示している。本実施形態において、4つのインク吐出ヘッド50-1~50-4は、図2に示す4つのインクタンク22-1~22-4に対応して設けられている。インク吐出ヘッド50のノズル面52は、インクタンク22よりも下方に配置されている。
インク吐出ヘッド50のノズル面52は、印刷が行われていない非印刷時に、キャップ54によって覆われる。キャップ54は、図2に示すように、平面視でガイドレール66の右端部に設定されたホームポジション位置に配置されており、キャッピング機構55によって駆動されてノズル面52に対して装着・取り外しされる。ここでホームポジション位置とは、非印刷時にインク吐出ヘッド50が待機する位置である。ホームポジション位置の近傍には、ノズル面52を拭うワイパ59が配置されており、インク吐出ヘッド50を主走査方向Yへ移動させることにより、ノズル面52にワイパ59に接触させてノズル面52のクリーニングを行うことができる。キャッピング機構55は、キャップ54を支持して、キャップ54を上下方向へ移動させる機構であり、ホームポジション位置まで移動したインク吐出ヘッド50のノズル面52に対して、非印刷時にキャップ54を装着し、印刷開始時にノズル面52からキャップ54を取り外す。このように、非印刷時にノズル面52がキャップ54で覆われることにより、インク吐出ヘッド50に付着したインクが硬化してノズル51が詰まることを防止することができる。
キャップ54には、インク排出流路56が連結されており、このインク排出流路56の下流側には廃液タンク58が接続されている。インク排出流路56は例えばチューブで形成することができる。インク排出流路56には吸引ポンプ57が配置されており、キャップ54内のインクは、吸引ポンプ57によって吸引され、インク排出流路56を通って廃液タンク58に排出される。
制御装置29は、開閉バルブ26、送液ポンプ28、後述するダンパユニット30の検知機構40のセンサ48(図6参照)、キャッピング機構55及び吸引ポンプ57と通信可能に接続されており、これらの動作を制御する。また、制御装置29は、操作パネル15、キャリッジ移動機構64のモータ67、媒体移動機構70のモータと通信可能に接続されており、操作パネル12で入力された指示に従って、インク供給機構20、キャリッジ移動機構64及び媒体移動機構70の動作を制御することができる。
ダンパユニット30は、インク吐出ヘッド50のインク吐出動作を安定させるために、インクの圧力変動を緩和するものである。本実施形態において、ダンパユニット30は、インク圧を検知する圧力検知機構を構成している。図5及び図6に示すように、ダンパユニット30は、基台31と、基台31に固定設置された貯留室32と、貯留室32に形成された開口を覆う可撓性部材であるフィルム34と、貯留室32内の圧力を検知するための検知機構40と、を備える。検知機構40は、レバー部材42と、レバー部材42を支持する支持バネ43と、レバー部材42に設けられた調整部44と、基台31に固定設置されたセンサ48と、を備えている。
図5及び図6に示すダンパユニット30では、基台31に対して1つの中空箱状のダンパ本体33が固定設置されている。図6に示すように、ダンパ本体33は、区画壁33aにより内部が左右に二分割されており、区画壁33aと対向するダンパ本体33の両側壁面に開口が形成されている。この開口は、図5に示すように薄膜状のフィルム34で覆われて封止されている。貯留室32は、ダンパ本体33と、区画壁33aとフィルム34とで囲まれた空間で形成されている。図5及び図6に示す例では、1つのダンパユニット30において、ダンパ本体33の内部を区画壁33aで二分割することにより、区画壁33aの左右両側にほぼ左右対称に2つの貯留室32が形成されており、各貯留室32に対して検知機構40が設けられている。本実施形態のプリンタ10では、2つのダンパユニット30によって、4つの貯留室32が形成しており、4つの貯留室32は、4つのインクタンク22及び4つのインク吐出ヘッド50に対応している。貯留室32の上部には、インクの流入口32aが形成されており、下部にはインクの流出口32b(図3参照)が形成されている。インクタンク22から供給されたインクは、流入口32aから貯留室32内に入って一時的に貯留された後、流出口32bからインク吐出ヘッド50へ流出する。以下の説明では、区画壁33aの右側に形成された貯留室32と、この貯留室32の内部圧力を検知する検知機構40について詳細に説明する。
図7及び図8は、ダンパユニット30の要部である貯留室32及び検知機構40の構造を説明する模式図であり、図7は、貯留室32の内部圧力が所定の基準圧力である状態、図8は、貯留室32の内部圧力が所定の基準圧力よりも大きい状態を示している。貯留室32の内部には、バネ38が圧縮された状態で配置されており、このバネ38によって、フィルム34には弾性力が付与されている。バネ38は例えばコイルバネとすることができるが、これに限定されない。本実施形態では、フィルム34において、バネ38及び後述するレバー部材42の当接部42bが当接する部位に、フィルム34よりも硬質の板状の押圧体36を設けている。図示例では、押圧体36をフィルム34の外側(貯留室32の外側)に設けているが、内側(貯留室32側)に設けられていてもよい。図7及び図8に示すように、フィルム34は、貯留室32内のインク圧に応じて、貯留室32の内側及び外側に撓むように変動することが可能な程度の張力で貯留室32の開口を覆っている。押圧体36は、フィルム34とともに貯留室32の内側及び外側に移動可能に構成されている。フィルム34及び押圧体36は、検知機構40を構成している。なお、本実施形態では、薄膜状の樹脂製のフィルム34を用いているが、これに限られず、例えば、ゴム膜など、圧力の変化により変位する可撓性部材であればよい。
検知機構40は、貯留室32内の圧力を検知する機構である。本実施形態のダンパユニット30では、検知機構40によって貯留室32内の圧力に応じた膜(ここでは、フィルム34)の変位を検知することで、貯留室32内の圧力を間接的に検知している。既述のとおり、検知機構40は、フィルム34と、押圧体36と、レバー部材42と、支持バネ43と、調整部44と、センサ48と、を備えている。
レバー部材42は、一部が押圧体36又はフィルム34に接触した状態でダンパ本体33に設けられており、フィルム34の変動に追従して変位する。レバー部材42は、レバー本体42aと、レバー本体42aから突出してフィルム34に当接する当接部42bと、調整部44と、を備える。レバー本体42aは、フィルム34から離隔してフィルム34の表面に沿って前後方向に伸長している。レバー部材42は、レバー本体42aの基端部(後方側の端部)に、ダンパ本体33側に延びる支持部42eを有し、レバー本体42aの先端部(前方側の端部)に、センサ48によって検知される被検知部42cを有する。支持部42eは、ダンパ本体33に一端が固定された支持バネ43によって支持されている。レバー本体42aと支持部42eとの間には軸42dが設けられておいる。レバー部材42は、この軸42dを中心として回動可能に構成されており、支持バネ43の付勢力によってレバー本体42aがフィルム34側に付勢されている。これらの構成により、レバー部材42の被検知部42cは、図7及び図8に示すように、フィルム34の変動に追従して矢印Aの方向へ揺動可能に構成されている。
レバー部材42の当接部42bは、レバー本体42aからフィルム34側に突出する部位であり、支持バネ43の付勢力を受けて、先端がフィルム34に当接している。本実施形態のレバー部材42では、当接部42bが押圧体36を介してフィルム34に当接している。
調整部44は、当接部42bの突出長さを変更して突出長さを調整するものである。本実施形態において、調整部44は、長さ調整用ネジ45と、長さ調整用ネジ45が螺合するナット部材46a,46bを備えている。長さ調整用ネジ45は、レバー本体42aに形成された貫通孔を貫通しており、ナット部材46a,46bは、この貫通孔と同軸上に配置された態様で、レバー本体42aに固定されている。長さ調整用ネジ45は、レバー本体42aに対してフィルム34と反対側(図7の右側)に、長さ調整用ネジ45を回転操作するためのネジ頭部45aを有しており、長さ調整用ネジ45の先端は押圧体36に当接している。この長さ調整用ネジ45は、レバー本体42aからフィルム34側へ突出する当接部42bを構成している。この調整部44は、ナット部材46a,46bに螺合された長さ調整用ネジ45を回転操作することで、長さ調整用ネジ45のレバー本体42aからフィルム34側への突出長さを変更可能に構成されている。
センサ48は、レバー部材42の変位状態を検知するものである。本実施形態のインク供給機構20では、センサ48によって貯留室32内の圧力を検知し、この検知結果に基づいて貯留室32にインクを供給する。センサ48としては、例えば、ON状態とOFF状態とを検知可能なセンサ48を用いることができる。本実施形態では、センサ48の一例として、対を成す発光部48aと受光部48bとを有するフォトインタラプタを用いている。
図7は、レバー部材42の被検知部42cが、センサ48のON/OFF切替位置にある状態を示している。図8に示すように、センサ48は、貯留室32内の圧力が高くなると、被検知部42cが貯留室32の外側方向へ移動して基準位置Sから外れ、OFF状態を検知する。また、この状態から貯留室32内の圧力が低くなってくると、被検知部42cが貯留室32の内側方向へ移動し、図7に示すように被検知部42cが基準位置Sに達するとセンサ48がON状態を検知する。このように、センサ48は、被検知部42cが基準位置Sから貯留室32側にある場合にON状態を検知し、基準位置Sよりも貯留室32の外側方向に位置している場合にOFF状態を検知する。以下の説明では、センサ48がON状態の時に「レバー部材42がヒットしている」といい、センサ48がOFF状態の時に「レバー部材42がアンヒットしている」という。
上述したダンパユニット30では、貯留室内が所定の基準圧力以下になった場合に、レバー部材42がヒットし、基準圧力を超える場合にレバー部材42がアンヒットとなるように設定されている。しかしながら、レバー部材42の寸法誤差や、センサ48の固定位置のばらつき等の組立誤差により、センサ48が検知する貯留室32内の圧力には、ばらつきが生じる。図9Aは、貯留室32内が基準圧力にある状態であって、センサ48が組立誤差によって正規の位置よりも右側にずれている状態を示している。このような位置ずれが生じている場合、貯留室32内が基準圧力よりも高い状態で、レバー部材42がヒットしてしまう。本実施形態の圧検知機構では、ダンパユニット30を組み立てた後、調整部44によってレバー部材42の当接部42bの長さを調整することで、誤差を修正し、センサ48による圧力の検知精度を高めることができる。
以下、図10のフローを用いて、インク供給装置20の圧力検知機構の調整方法について説明する。圧力検知機構の調整は、ダンパユニット30をプリンタ10に組み付ける前に行うことができる。
まず、貯留室32内の圧力を所定の基準圧力に減圧する(ステップS11)。貯留室32内を基準圧力にする手順は、例えば、貯留室32の流入口32aを封止した状態で、流出口32b側から貯留室32内を減圧していく。減圧する際、貯留室32内の圧力を図示していない圧力センサで測定し、貯留室32内が所定の基準圧力となった状態で減圧を停止する。これにより、貯留室32内が基準圧力に設定される。
次に、貯留室32内が基準圧力にある状態で、レバー部材42の被検知部42cをセンサ48がONとなる位置まで移動させる(ステップS12)。レバー部材42の被検知部42は、調整部44によって当接部42bの突出長さを小さくすることで、センサ48がONとなる方向(すなわち、レバー部材42がヒットする方向)へ移動させることができる。
次に、レバー部材42の被検知部42cをセンサ48がOFFとなるON/OFF切り替え位置へ移動させ(ステップS13)、この状態で当接部42bの長さを固定する(ステップS14)。被検知部42は、調整部44によって当接部42bの突出長さを大きくすることで、センサ48がOFFとなる方向(すなわち、レバー部材42がアンヒットする方向)へ移動させることができる。図9Bは、図9Aに示す基準圧力状態のダンパユニット30において、調整部44によって当接部42bの突出長さを変化させることにより、被検知部42cをON/OFF切り替え位置へ移動させた状態を示している。
次に、貯留室32内を大気解放する(ステップS15)。その後、貯留室32内を再び基準圧力まで減圧し(ステップS16)、この基準圧力状態で、センサ48による検知動作、すなわちON/OFFの切り替え動作が行われるか、を確認する(ステップS17)。
上述したように、本実施形態の圧力検知機構では、レバー部材42の寸法のばらつきや、センサ48の固定位置にばらつきがある場合に、ダンパユニット30の部品組立て後に、調整部44によって、当接部42bのフィルム34側への突出長さを調整することができる。これにより、貯留室32内が基準圧力以下になった場合にセンサ48がヒットするように、センサ48とレバー部材42の被検知部42cとの位置関係を調整することができるので、センサ48によるレバー部材42の変位状態の検知精度を向上させることができる。このように、圧力検知機構による検知精度を高めることで、インク供給装置20におけるインクの圧力制御のばらつきを抑えて、インク圧がインク吐出ヘッド50の適正圧力の範囲内となるようにすることができる。また、当接部42bは、長さ調整用ネジ45を回転動作させる簡易な操作により突出長さを調整することができる。
さらに、本実施形態では、当接部42bの突出長さを調整した後、貯留室42内を大気解放して再び基準圧力にし、この基準圧力をセンサ48が検知するか否かを確認しているので、センサの検知精度をより確実にすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 インクジェットプリンタ
12 プリンタ本体
18 ガイド
19 載置台
20 インク供給装置
22 インクタンク
30 ダンパユニット(圧力調整機構)
32 貯留室
34 フィルム(可撓性部材)
36 押圧体
38 バネ
40 検知機構
42 レバー部材
42a レバー本体
42b 当接部
42c 被検知部
44 調整部
45 長さ調整用ネジ
46a,46b ナット部材
48 センサ
S 基準位置

Claims (4)

  1. インクを貯留する貯留室に形成された開口を覆い、前記貯留室内のインク圧によって変動する可撓性部材と、
    前記可撓性部材の変動に伴って変位するレバー部材と、
    前記レバー部材の変位状態を検知するセンサと、を備えた
    インク供給装置の圧力検知機構において、
    前記レバー部材は、
    前記可撓性部材から離隔して前記可撓性部材の表面に沿って伸長し、先端部に前記センサによる被検知部を有するレバー本体と、
    前記レバー本体から前記可撓性部材側に突出し、先端が前記可撓性部材に当接する当接部と、
    前記当接部の突出長さを変更可能な調整部と、
    を有することを特徴とするインク供給装置の圧力検知機構。
  2. 前記調整部は、前記レバー本体に固定されたナット部材に螺合され、該レバー本体から前記可撓性部材側へ突出して前記当接部を構成する長さ調整用ネジを備えることを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置の圧力検知機構。
  3. 請求項1又は2に記載の圧力検知機構の調整方法であって、
    前記センサは、前記レバー部材の前記被検知部の位置によってON状態とOFF状態とを検知可能に構成されており、
    前記貯留室内を所定の基準圧力にした状態で、前記調整部によって前記当接部の突出長さを変化させて、前記センサの検知結果のON/OFF状態が切り替わる位置で前記当接部の突出長さを固定する工程を含むことを特徴とする圧力検知機構の調整方法。
  4. 前記当接部の突出長さを固定した後に、前記貯留室内を大気解放する工程と、
    前記貯留室内を再び前記基準圧力にして、前記センサによる検知動作を確認する工程と、
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の調整方法。
JP2022092043A 2022-06-07 2022-06-07 インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法 Pending JP2023179027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022092043A JP2023179027A (ja) 2022-06-07 2022-06-07 インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022092043A JP2023179027A (ja) 2022-06-07 2022-06-07 インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023179027A true JP2023179027A (ja) 2023-12-19

Family

ID=89199296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022092043A Pending JP2023179027A (ja) 2022-06-07 2022-06-07 インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023179027A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7648230B2 (en) Ink supply device, ink jet recording apparatus and ink cartridge
US8186819B2 (en) Image forming apparatus and method for controlling ink ejection
US7488060B2 (en) Liquid supplying apparatus and liquid ejecting apparatus
JP5980390B1 (ja) 液体供給システム及びこれを備えたインクジェット式記録装置
KR101380274B1 (ko) 잉크공급장치
US20080170108A1 (en) Ink tank and inkjet printer having the same
JP7417875B2 (ja) インクジェット記録装置
US9090074B2 (en) Ink-jet recording apparatus
JP2023179027A (ja) インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法
JP6254211B2 (ja) 液体供給システム及びこれを備えたインクジェット式記録装置
US6666549B2 (en) Ink-jet recording apparatus and ink supply method therein
JP7323327B2 (ja) インクジェットプリンタおよびキャップ位置決定用のコンピュータプログラム
JP4617657B2 (ja) ダンパー構造による圧力調整方法
JP2023179032A (ja) インク供給装置の圧力検知機構及びその調整方法
JP2020006549A (ja) インクジェットプリンタ
JP2019107852A (ja) インク供給システム、インクジェットプリンタおよびバルブ異常検出用のコンピュータプログラム
US7461915B2 (en) Inkjet recording apparatus
CN111605309A (zh) 液体喷出装置
JP7252006B2 (ja) インク供給システム、インクジェットプリンタおよびポンプの異常検出用のコンピュータプログラム
JP2020093438A (ja) インク供給システムおよびインクジェットプリンタ
US20180215178A1 (en) Ink-jet recording apparatus
JP7265950B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP7267136B2 (ja) インクジェットプリンタおよびインク供給方法
JP2005288748A (ja) キャリッジ及び液体噴射装置
JP7246953B2 (ja) インク供給システム、インクジェットプリンタおよびポンプの状態検出用のコンピュータプログラム