JP7265927B2 - インピーダ装置及び高周波誘導溶接装置 - Google Patents

インピーダ装置及び高周波誘導溶接装置 Download PDF

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本発明は、インピーダ装置及び高周波誘導溶接装置に関する。
従来から、帯状の鋼板から電縫管を成形する高周波誘導溶接装置が知られている。高周波誘導溶接装置は、鋼板を筒状の被加工帯材に成形するロール成形機と、ロール成形機の下流側で被加工帯材内に設けられるインピーダ装置と、インピーダ装置に重なる位置で被加工帯材を周方向に囲むコイルと、コイルの下流側で、インピーダ装置及びコイルの作用により加熱された被加工帯材の周方向における端縁同士を圧接して電縫管となす圧接機と、圧接機の下流側に設けられ、インピーダ装置と棒部材により連結されており、電縫管の内面におけるビードを除去する除去装置と、を備える。高周波誘導溶接装置においては鋼板及び電縫管が、ロール成形機側がある上流から除去装置がある下流側へ移動していく(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006-289432号公報
高周波誘導加熱によって加熱された被加工帯材の圧接溶接時には、スパッタが被溶接管内に飛散する。溶接により発生した高温のスパッタが、インピーダ装置と除去装置とを連結する棒部材に堆積する。高温のスパッタが繰り返し棒部材に堆積することにより、棒部材が破断することがある。
また、棒部材上に堆積したスパッタは塊となり電縫管に落ちた場合、塊は、電縫管と共に下流側に送られる。塊が棒部材上で大きくなってから落下した場合、この塊を除去装置が乗り上げることがあり、除去装置の位置が瞬間的に変化することがある。これにより、過度な抵抗が棒部材にかかることになる。過度な抵抗が棒部材にかかった結果、棒部材が変形や破断等することがある。例えば、棒部材が破断すると、除去装置は、インピーダ装置との連結状態が解除され電縫管と共に下流側に移動していく。これにより、電縫管の内面に生じたビードは除去部材により除去されず、ビードが除去されない電縫管は、製品としては不適格であり、廃棄せざるを得ないことがある。また、復旧のためには高周波誘導溶接装置の稼働を止めなければならず、高周波誘導溶接装置の再稼働までに時間がかかる。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電縫管の溶接時に発生するスパッタによる不都合な影響を最小限に抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、電縫管の溶接に用いられるインピーダ装置であって、両端が閉鎖された外筒管と、支持棒により支持された状態において前記外筒管内に収容されたインピーダコアと、を備え、前記インピーダコアと前記外筒管との間に、前記外筒管の外部から供給され前記インピーダコアを冷却する冷媒が流れる流路が設けられており、前記外筒管の一端側の端面に、前記支持棒が挿通される挿通孔と、前記支持棒に向かって前記冷媒が噴出する噴出孔と、が形成されており、前記電縫管を溶接する際に、前記噴出孔が前記挿通孔に対して前記電縫管の溶接箇所の側に位置することを特徴とする。
また、前記電縫管を溶接する際に、前記噴出孔は前記挿通孔に対して上方に位置していてもよい。
また、前記噴出孔は、前記挿通孔よりも小さくてもよい。
また、前記噴出孔は、前記外筒管の内部から外部に向かうに連れて前記挿通孔の側に傾斜して延びていてもよい。
また、前記外筒管の一端側は、閉鎖カバーによって閉鎖されており、前記閉鎖カバーに前記挿通孔及び前記噴出孔が形成されていてもよい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、帯状の鋼板を成形して電縫管を高周波誘導溶接装置であって、前記鋼板を丸めて筒状の被加工帯材を成形するロール成形機と、前記ロール成形機の下流側で前記被加工帯材内に設けられるインピーダ装置と、前記インピーダ装置に重なる位置で前記筒状に成形された鋼板を囲むコイルと、前記コイルの下流側で、前記インピーダ装置及び前記コイルの作用により加熱された前記筒状に成形された鋼板の周方向における端縁同士を圧接して電縫管となす圧接機と、前記圧接機の下流側に設けられ、前記インピーダ装置と棒部材により連結された前記電縫管の内面におけるビードを除去する除去装置と、を備え、前記インピーダ装置は、両端が閉鎖された外筒管と、前記棒部材により支持された状態において前記外筒管内に収容されたインピーダコアと、を有し、前記インピーダコアと前記外筒管との間に、前記外筒管の外部から供給され前記インピーダコアを冷却する冷媒が流れる流路が設けられており、前記外筒管の一端側の端面に、前記棒部材が挿通される挿通孔と、前記棒部材に向かって前記冷媒が噴出する噴出孔と、が形成されており、前記噴出孔は、前記挿通孔に対して前記鋼管の前記端縁の側に位置することを特徴とする。
また、前記電縫管を溶接する際に、前記噴出孔は前記挿通孔に対して上方に位置していてもよい。
本発明により、電縫管の溶接時に発生するスパッタによる不都合な影響を最小限に抑制することができる。
高周波誘導装置の構成を説明するための概略的な側面図である。 本発明に係るインピーダ装置の構成を説明するための図である。 本発明に係る高周波誘導溶接装置におけるスパッタの堆積を抑制する方法を説明する図である。 従来の高周波誘導溶接装置におけるスパッタの堆積を抑制する方法を説明する図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係るインピーダ装置は、高周波誘導加熱法を採用して鋼製の電縫管を製造する高周波誘導溶接装置に適用される。本発明に係るインピーダ装置が適用される高周波誘導溶接装置は、公知の高周波誘導溶接装置であり、特定の高周波誘導溶接装置に限定されない。また、電縫管とは、帯状の鋼である帯鋼をロールフォーミングし、継目を高周波電気抵抗溶接等により連続的に溶接されて製造された、様々な径を有する鋼管のことである。例えば、本発明の実施の形態に係るインピーダ装置1は、図1に示す高周波誘導溶接装置100に適用される。
図1は、本発明の実施の形態に係るインピーダ装置1を備える高周波誘導溶接装置100の構成を説明するための概略的な側面図である。高周波誘導溶接装置100は、金属製の帯材をロール成形により塑性変形させて、帯材の両端縁を突き合わせて筒状に成形して両端縁同士を高周波溶接により溶接して電縫管を製造する。
高周波誘導溶接装置100は、ロール成形機110と、ワークコイル(コイル)120と、スクイズロール(圧接機)130と、インピーダ装置1と、内側除去装置140と、外側除去装置150とを備える。ロール成形機110は、上流から流れてきた帯状の鋼板を丸めて筒状の被加工帯材Wを形成する。ここで筒状の被加工帯材Wとは、長手方向に直交する断面形状が略C字形となるように帯状の鋼板が丸められて、幅方向における端縁同士が離れた状態に成形された帯材のことである。被加工帯材Wの端縁は、高周波誘導溶接装置100の設置状態において鉛直方向上側に位置する。
ワークコイル120は、ロール成形機110の下流側に配置されている。ワークコイル120は、被加工帯材Wの外周を囲むようにして被加工帯材Wに巻かれている。ワークコイル120は、高周波電源(図示せず。)に接続されており、高周波電源を印加することにより加熱され、インピーダ装置1と共に被加工帯材Wの端縁を加熱する。より具体的には、ワークコイル120に高周波電流が流されると高周波の磁界が発生する。この磁界により、被加工帯材Wの端縁に沿って渦電流が流れる。渦電流によりジュール熱が発生し、端縁が加熱される。
スクイズロール130は、ワークコイル120の下流側に配置されている。スクイズロール130は、上流側で加熱された被加工帯材Wの端縁同士を突き合わせて完全な筒に成形し、高周波溶接により溶接する。これにより、被加工帯材Wは電縫管Pとなる。
インピーダ装置1は、ロール成形機110の下流側で筒状の被加工帯材W内に配置されている。インピーダ装置1の下流側の端部は、ワークコイル120と重なる位置にあり、インピーダ装置1の先端部は、スクイズロール130に囲まれている。図2は、インピーダ装置1の構成を説明するための図であり、図2(a)は軸線xに沿ってインピーダ装置1を断面にした断面図であり、図2(b)は軸線xに沿ってインピーダ装置1を下流の端面側から見た正面図であり、図2(c)はインピーダ装置1を上方から見た透視平面図である。
インピーダ装置1は、外筒管10と、支持棒20と、インピーダコア30と、を有する。軸線xに直交する外筒管10の断面形状は円形である。外筒管10は、円筒状に形成されており、軸線x方向における外筒管10の両端部は閉鎖されている。外筒管10には供給口11が形成されている。供給口11は、インピーダコア30を冷却するための冷媒を、外筒管10の外部から外筒管10の内部に供給するために用いられる。供給口11は、鉛直方向上側を向いて開口している。冷媒は、水、水溶性の加工油等の液体や、空気、窒素ガス等の流体であってよく、特に限定されない。
外筒管10の上流側の端部は、閉鎖部材12によって閉鎖されている。閉鎖部材12は、2つの凹部12a,12bを有する。凹部12aは、外筒管10の軸線xに同心状に形成されており、上流側に向かって凹に形成されている。軸線xに直交する凹部12aの断面形状は円形であり、支持棒20が嵌まり込んでいる。凹部12bは、外筒管10の軸線xに同心状に形成されており、下流側に向かって凹に形成されている。軸線xに直交する凹部12bの断面形状は円形である。閉鎖部材12には連結部材13が取り付けられており、連結部材13は、上流側の端部においてロール成形機110に取り付けられている。連結部材13は、凹部12bに嵌まり込む。これにより、インピーダ装置1は、ロール成形機110に対して位置固定されている。
外筒管10の下流側の端部は、閉鎖カバー14によって閉鎖されている。閉鎖カバー14には、挿通孔15と、噴出孔16と、が形成されている。挿通孔15は、円形の孔であり、軸線xと同心に形成されている。挿通孔15は、軸線x方向に沿って閉鎖カバー14を貫通している。挿通孔15に支持棒20が挿通されており、閉鎖カバー14の挿通孔15における内周面と、支持棒20の外周面との間には隙間S1が形成されている。
噴出孔16は、円形の孔であり、挿通孔15に対して径方向外側に位置する。噴出孔16は、軸線x方向に沿って閉鎖カバー14を貫通している。噴出孔16は、挿通孔15と平行に延びている。噴出孔16が存在する軸線x方向に沿った平面上には供給口11が存在している。噴出孔16は、挿通孔15よりも大きい径の、挿通孔15の同心円(一点鎖線により示す。)17上に形成されている。噴出孔16は、挿通孔15に対して鉛直方向上側に位置する。ここで「鉛直方向上側」とは、高周波溶接により溶接される被加工帯材Wの端縁を向く側のことである。すなわち、噴出孔16は、溶接箇所と噴出孔16の中心と挿通孔15の中心とが鉛直方向にほぼ沿って並んだ状態となっている。噴出孔16は、挿通孔15よりも小さな径を有している。噴出孔16の径は、例えば、挿通孔15の径の0.1~0.3倍の範囲の大きさであることが好ましい。なお、噴出口16は、円形に限られず、楕円形や、多角形状であってもよい。なお、噴出孔16の具体的な位置は、スパッタ装置1の下流側の端面から、支持棒20におけるスパッタSpが堆積する位置までの間隔がおおよそ分かれば、例えば、トリチェリの定理に基づいて設定することができる。
図1に戻って、支持棒20は、インピーダ装置1と、内側除去装置140との間を延在している。軸線xに直交する支持棒20の断面形状は円形である。支持棒20の外径は、閉鎖部材12の凹部12aの内径と略同じか又は少し大きくなっている。支持棒20の上流側の端部は、閉鎖カバー14の挿通孔15を抜けて外筒管10に挿入されて、閉鎖部材12に形成された凹部12aに嵌まる。支持棒20の下流側の端部は、内側側除去装置140に連結されている。ただし、支持棒20と内側除去装置140との連結箇所は、弱化部として形成されており、内側除去装置140に所定の荷重がかかった場合に破断するようになっている。
インピーダコア30は、ワークコイル120から発生する磁束を収集する。インピーダコア30は、磁性材料により形成されている。インピーダコア30は、円筒状に形成されている。インピーダコア30は、外筒管10内において支持棒20に支持されている。インピーダコア30は、外筒管10、閉鎖部材12及び閉鎖カバー14に対して所定の間隔をあけている。この間隔は、外筒管10の外部から供給されインピーダコア30を冷却する冷媒が流れる流路18として形成されている。流路18は、インピーダコア30の外周面と外筒管10との間、インピーダコア30の上流側に面する端面と閉鎖部材12との間、及びインピーダコア30の下流側に面する端面と閉鎖カバー14との間に連通して形成されている。流路18は、閉鎖カバー14に形成された挿通孔15及び噴出孔16に連通している。
図1に戻って、内側除去装置140は、インピーダ装置1及びスクイズロール130の下流側に設けられている。内側除去装置140は、スクイズロール130による溶接加工により被加工帯材Wの端縁同士の継目に形成される内周面におけるビードBを除去する。内側除去装置140は、切削部材141と、複数のローラ142とを有する。切削部材141は、鉛直方向上側に設けられており、電縫管Pの内周面に形成されたビードBを切削する。ローラ142は、切削部材141とは反対側に設けられている。内側除去装置140は、ローラ142において電縫管Pの内周面に接触している。内側除去装置140のローラ142が回転することにより、下流側に搬送されていく電縫管Pに対して、内側除去装置140はその位置に留まる。
外側除去装置150は、スクイズロール130の下流側に設けられている。外側除去装置150は、スクイズロール130による溶接加工により被加工帯材Wの端縁同士の継目の外周面におけるビードBを除去する。
図4は、従来の高周波誘導溶接装置におけるスパッタSpの堆積を抑制する方法を説明する図である。従来から高周波誘導溶接装置においては、スクイズロールによる圧接溶接により高温のスパッタSpが発生する。高温のスパッタSpが支持棒220上に堆積すると支持棒220が破断するおそれがあった。そのため、インピーダコアを冷却するための、外筒管210から排出される冷媒Cを用いて支持棒220上でのスパッタSpの堆積を防ぐことが検討された。
インピーダコアを冷却した冷媒Cは、外筒管210の下流側の端面から挿通孔230を通じて外筒管210の内部から流出する。冷媒Cは、支持棒220に沿って外筒管からある程度の距離まで流れていくが、スパッタSpが堆積する位置にまで届かないことがあった。そのため、支持棒220にはスパッタSpの塊が形成されることがあった。供給する冷媒Cの量を増やすことにより流出する冷媒Cの流量を増やしていくことも考えられるが、冷媒Cが外筒管210内に充満するだけであり、支持棒220上でのスパッタSpの堆積を抑制するための有効な手段にはならなかった。
そこで、支持棒20上でのスパッタSpの堆積を抑制するために本発明の実施の形態に係るインピーダ装置1が有意であることが分かった。以下に、インピーダ装置1によるスパッタSpの堆積を抑制する方法について説明する。図3は、本発明に係る高周波誘導溶接装置100におけるスパッタSpの堆積を抑制する方法を説明する図である。なお、説明の便宜上、図3においては、インピーダ装置1のみを具体的に示し、高周波誘導溶接装置100における他の構成要素については省略したり破線により示したりする。
供給口11から外筒管10内に供給された冷媒Cは、流路18を巡回しながらインピーダコア30を冷却して、閉鎖カバー14の下流側の端面から挿通孔15及び噴出孔16を通じて外部に流出する。噴出孔16は、インピーダ装置1を高周波誘導溶接装置100に設置した状態において、挿通孔15に対して被加工帯材Wが溶接される箇所の側に位置している。これにより、噴出孔16における冷媒は、挿通孔15における冷媒よりも位置エネルギーが高く、噴出孔16から流れ出る冷媒は、挿通孔15から流れ出る冷媒よりも大きい運動エネルギーを持っている。したがって、噴出孔16から流れ出る冷媒は、挿通孔15から流れ出る冷媒よりも、下流側に遠くに噴出することができる。
噴出孔16の径は、挿通孔15の径よりも小さく、噴出孔16の断面積は、挿通孔15の断面積よりも小さい。したがって、噴出孔16を流れる冷媒の流速は、挿通孔15を流れる冷媒の流速よりも速く勢いも大きい。噴出孔16からの冷媒は、支持棒20に向かって噴出し、支持棒20に降ってくるスパッタSpを支持棒20から洗い落とす。
インピーダ装置1によれば、支持棒20が挿通される挿通孔15に加えて、挿通孔15の径よりも小さい径を有する噴出孔16が設けられているため、インピーダコア30を冷却した冷媒Cは、噴出孔16において流速を高められて外筒管10から支持棒20に向かって噴出する。これにより、スパッタSpが支持棒20において塊となることを効果的に防ぐことができる。
スパッタSpは、細かい粒子のまま電縫管P内に落ちることになる。電縫管P内に落ちた細かい粒子のスパッタSpを、後続の内側除去装置140のローラ142が乗り上げたとしても、内側除去装置140と支持棒20との連結箇所には過度な負荷がかかることはない。これにより、内側除去装置140とインピーダ装置1との連結は維持され、電縫管Pの内面におけるビードBを長期に亘って確実に除去することができる。
また、挿通孔15及び噴出孔16は、外筒管10とは別体の閉鎖カバー14に形成されているので、挿通孔15及び噴出孔16に対するメインテナンスは、閉鎖カバー14を取り外して行うことができ、また、不具合が生じている場合には、閉鎖カバー14を交換するだけでよい。
また、噴出孔16は、挿通孔15に対して上側に位置しているので、支持棒20に対して上方から冷媒Cを噴出することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。また、例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。例えば、上記の実施の形態において、噴出孔16は、挿通孔15に対して平行に延びていたが、挿通孔15に対して傾斜していてもよい。この場合、噴出孔16は、上流側から下流側に延びるに連れて挿通孔15に向かって傾斜して延びている。噴出孔16から噴出した冷媒Cは、噴出孔16から噴出する時点で既に支持棒20に方向付けられており、より確実にスパッタSpを洗い流すことができる。また、噴出孔16は、スクイズロール130による溶接箇所とは異なる方向に方向付けられているため、溶接箇所への冷媒Cの拡散を抑えることができる。
100 高周波誘導溶接装置
1 インピーダ装置
10 外筒管
14 閉鎖カバー
15 挿通孔
16 噴出孔
18 流路
20 支持棒(棒部材)
30 インピーダコア
110 ロール成形機
120 ワークコイル(コイル)
130 スクイズロール(圧接機)
140 除去装置(内側除去装置)

Claims (7)

  1. 電縫管の溶接に用いられるインピーダ装置であって、
    両端が閉鎖された外筒管と、
    支持棒により支持された状態において前記外筒管内に収容されたインピーダコアと、
    を備え、
    前記インピーダコアと前記外筒管との間に、前記外筒管の外部から供給口を通じて供給され前記インピーダコアを冷却する冷媒が流れる流路が設けられており、
    前記外筒管の一端側の端面に、前記支持棒が挿通される挿通孔と、前記支持棒に向かって前記冷媒が噴出する、前記挿通孔よりも小さい噴出孔と、が形成されており、
    前記挿通孔の内周面と前記支持棒との外周面との間に前記冷媒が流出する隙間が形成されており、
    前記噴出孔は、前記供給口と前記挿通孔との間で延びる前記流路において前記挿通孔に対して上流側に位置し、
    記噴出孔が前記挿通孔に対して前記電縫管の溶接箇所の側に位置することを特徴とするインピーダ装置。
  2. 前記電縫管を溶接する際に、前記噴出孔は前記挿通孔に対して上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のインピーダ装置。
  3. 前記挿通孔は、前記外筒管の軸線と同心に形成されており、
    前記噴出孔は、前記挿通孔に対して径方向外側に位置し、
    前記供給口は、前記外筒管において径方向外側を向いて開口しており、前記噴出孔が存在する前記軸線に沿った平面状に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインピーダ装置。
  4. 前記噴出孔は、前記外筒管の内部から外部に向かうに連れて前記挿通孔の側に傾斜して延びていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のインピーダ装置。
  5. 前記外筒管の一端側は、閉鎖カバーによって閉鎖されており、
    前記閉鎖カバーに前記挿通孔及び前記噴出孔が形成されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載のインピーダ装置。
  6. 帯状の鋼板を成形して電縫管を製造する高周波誘導溶接装置であって、
    前記鋼板を丸めて筒状の被加工帯材を成形するロール成形機と、
    前記ロール成形機の下流側で前記被加工帯材内に設けられるインピーダ装置と、
    前記インピーダ装置に重なる位置で前記筒状に成形された鋼板を囲むコイルと、
    前記コイルの下流側で、前記インピーダ装置及び前記コイルの作用により加熱された前記筒状に成形された鋼板の周方向における端縁同士を圧接して電縫管となす圧接機と、
    前記圧接機の下流側に設けられ、前記インピーダ装置と棒部材により連結された前記電縫管の内面におけるビードを除去する除去装置と、
    を備え、
    前記インピーダ装置は、
    両端が閉鎖された外筒管と、
    前記棒部材により支持された状態において前記外筒管内に収容されたインピーダコアと、
    を有し、
    前記インピーダコアと前記外筒管との間に、前記外筒管の外部から供給口を通じて供給され前記インピーダコアを冷却する冷媒が流れる流路が設けられており、前記外筒管の一端側の端面に、前記棒部材が挿通される挿通孔と、前記棒部材に向かって前記冷媒が噴出する、前記挿通孔よりも小さい噴出孔と、が形成されており、前記挿通孔の内周面と前記棒部材との外周面との間に前記冷媒が流出する隙間が形成されており、前記噴出孔は、前記供給口と前記挿通孔との間で延びる前記流路において前記挿通孔に対して上流側に位置し、前記噴出孔は、前記挿通孔に対して前記鋼の前記端縁の側に位置する
    ことを特徴とする高周波誘導溶接装置。
  7. 前記電縫管を溶接する際に、前記噴出孔は前記挿通孔に対して上方に位置することを特徴とする請求項6に記載の高周波誘導溶接装置。
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