JPH01228679A - 金属管製造時の疵防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は金属管製造時の疵防止方法に関するものである
。

（従来の技術） 近年、金属帯を順次成形加工した後、その金属帯の両エ
ツジ部を誘導、もしくは通電法により電気抵抗加熱して
溶接し、金属管を製造する方法が広〈実施されてきてい
る。

かかる製造工程に於ては、オーブンシーム管の周囲に取
付けた通常ワークコイルと略称される高周波誘導コイル
に高周波電流を流し、成形加工された金属帯に誘導電流
を生じさせるか、もしくは溶接点上流のオープンシーム
管の金属帯エツジ部近傍に該金属帯に加圧接触して配置
される１対の電極、通常コンタクトチップと称される電
極より前記金属帯に高周波電流を流して、この金属管に
流れる高周波電流の表皮効果と近接効果により金属帯の
エツジ部を加熱溶融し、この加熱溶融された金属帯のエ
ツジ部を溶接点に於て通常スクイズロールと略称される
圧着成形ロールにて加圧溶着せしめ、前記鋼帯を連続し
て搬送し、管状成形品としている。

この様な方法にて金属管を製造する場合、その溶接点近
傍に於ては通常、金属管の両エツジ部に流れる電流が短
絡現象を起し、アーク電流となって加熱溶融された金属
を火花状に溶接点より断続的に吹き飛ばし、これが冷却
固化して通常スパッタと略称される粒状金属となり、前
記金属管の溶接点外部周辺、もしくは金属管のオーブン
シーム部より、金属管の内部に侵入する現象が観察され
る。

かかるスパッタは、溶接点周辺に集乱し、金属管外部に
排出されたものは、その近傍に配置されるスクイズロー
ルに巻込まれ金属管にスクイズロールによフて圧着され
たり、また、金属管のオーブンシーム部より管内面へ侵
入したものは、金属管内部に前記高周波溶接の電気効率
を高めるために、フェライトコアよりなる通常インピー
ダと略称されるものに付着する。また、溶接点にて前記
スクイズロールにて圧着溶接された時、溶接点より管内
部方向へ溶融金属が流動固化した、通常内面ビードと呼
ばれる帯状管内面突起物を切削し、除去する事を目的と
した内面切削刃物及び刃物台などを一体に取付けた。通
常マンドレルロッドと呼ばれる金属管内面側に配置され
る棒状の装置を、前記金属管との接触防止を目的に前記
マンドレルロッドに取付けられる通常コロと呼ばれる金
属輪で支持されるが、前記管内面側へ侵入した溶接スパ
ッタが管内面にこのコロにより蹟付けられる等、金属管
の外面、内面共に、溶接によって発生したスパッタが原
因で溶接点周辺の管内面及び外面に配置される前述の各
種装置により、金属管の外面、内面に傷を発生させる問
題があった。

この傷は、前記金属管の成品美観を損なうばかりでなく
、その成品が使用される環境によっては、金属管の破壊
に至る重大事故に発展することもあり、使用条件によっ
ては、厳重に防止する必要があり、これらの理由から、
金属管の製造工程に於ては、歩留、能率、品質等各項目
の成績向上のため、前記の傷の発生防止は重大な課題で
あった。

このように溶着金属管の傷の防止に関しては、第２図に
示す如く溶接スクイズロール５に、水、空気等を吹付け
、スパッタの差込を防止したりまた、内面のマンドレル
ロッド２のコロ７周辺にも、水、空気等を吹付け、スパ
ッタ１４をマンドレル支持用コロ７に巻込ませないよう
にする方法例、例えば特公昭５９−４９１１０号公報に
示される方法があるが、前述の如くスパッタは溶接点付
近に散乱する状態で存在するため、あらゆる方向よりス
クイズロール５、コロ７等へ飛散接近するため、スパッ
タの巻込を完全に防止する事が困難である他、特に管内
部に配置させろ水及び空気用のコロブローノズル１３な
どは、小径材の造管時に於ては、おのずと内面側のスペ
ースに限界があり、スパッタの除去能力が不足する等の
問題が生じる。

（発明が解決しようとする課題） 以上のように従来技術では、スパッタによる金属管への
傷の防止を図る事が困難であったが、本発明はこの問題
を解決する金属管製造時の疵防止方法を提供するもので
ある。

（課題を解決するための手段） 本発明は、前述の問題を背景になされたものであって、
その要旨とする所は金属帯を曲げ加工し、金属帯の両エ
ツジを加熱溶融した後、両エツジ部を溶着して金属管を
製造する際、金属管の溶着点の造管進行方向後方の金属
管外面及び／又は内面に、溶着作用により発生した粒状
金属を磁力により吸引除去することを特徴とする金属管
製造時の疵防止方法である。

すなわち、本発明は溶接時に発生するスパッターと称さ
れる粒状金属が成形ロールや内面のマンドレルロッド支
持用コロに巻込まれて金属管表面に傷を発生させないよ
う、前記成形ロールやマンドレルロッド支持用コロの近
傍に配置された磁石の磁力により前記成形ロールやマン
ドレルロッド支持用コロに巻込まれない位置に前記スパ
ッターを吸引させて除去し、金属管表面に発生しやすい
傷を有効に防止させるものである。

（作　　　用） まず、−成約な金属管の製造工程の概要と本発明方法の
作用を第１図に基づいて説明する。

造管設備入口より装入された金属ｆ（図中省略）は順次
成形ロール（図中省略）を経て、上部にＶ字状の開口部
を持つオープンシーム状の半成形金属管としたのち、該
金属帯側エツジが加熱溶融され、続いてスクイズロール
５により圧着され金属管２１となり、更に続いて外削バ
イト１１及び内削バイト９により溶接点で発生した外面
ビード１２及び内面ビード１０を切削除去した後所定寸
法に切断され成品となる。−方、溶接点で発生したスパ
ッタ１４のうち、金属管２１の外面に飛散するものはス
クイズロール上方に設置した電源２０によって励磁され
る電磁コイル１９により吸引し、スクイズロール５への
巻込を防止する。尚、吸引したスパッタ１４はラインの
停止時等、スクイズロール５への巻込のない適当な時期
に電源２０を切り、電磁コイル１９を解磁して除去する
。

更に金属管２１の内面側へ侵入して来るスパッタ１４は
、金属管２１に対して傷の発生点となるマンドレル支持
用コロ７の金属管２１外面の上流側より、らせん状に連
続配置した電磁コイル１９により、マンドレル支持用コ
ロ７の上流で一旦金属管２１内面下部に吸引して集めら
れ（第２図のＡＡ断面）、金属管２１の造管進行と共に
順次金属管の側方部へ誘導（第２図の断面ＢＢ）し、マ
ンドレル支持用コロ７に踏まれないようにした後、前記
マンドレル支持用コロ７の下流側で、解磁されたスパッ
タ１４は造管の進行と共に順次下流へ排出する。尚、ス
パッタ１４の解磁が不充分、すなわち、金属管２１の内
面側部に吸引されたまま付着堆積するスパッタ１４に対
しては補助的に側面ブローノズル２３より水または空気
などを吹付けて除去したり、また、スパッタ１４が金属
管２１の内面に多量侵入する場合も、コロブローノズル
１３を補助的に使用し、スパッタ１４の側面への流動を
促進し、電磁コイル１９の作用を補助させることは有効
である。

また、この作用はスパッタ１４を金属管２１の内側面に
吸引してマンドレル支持用コロ７への蹟付けを防止する
態様を説明したが、他に、マンドレル支持用コロ７とス
パッタ１４に同磁極の磁力を励磁させ磁気力によりマン
ドレル支持用コロ７周辺から遠方へ除去して排出する方
法なども磁力を利用する本発明の主旨を逸脱しない範囲
で有効である。

（実　施　例） 外径φ１１４．３〜φ４０６．１ｍｍ　、肉厚２．１〜
１９．０ｍｍの電縫鋼管を製造する設備に於て、最小外
径φ１１４．３＋＋＋ｎ＋サイズについて下表１に示さ
れる条件にて第１図に示す態様で操業した。従来法と比
較してスパッタによる鋼管への傷の発生がなくなり、安
定した操業が可能となった。

表　　　　１

【図面の簡単な説明】 第１図は（ａ）本発明の実施態様例の概要図、同（ｂ）
は（ａ）図のＡ−Ａ断面図、同（Ｃ）は（ａ）図のＢ−
Ｂ断面図、第２図は（ａ）金属管製造の従来一般概念を
説明する図、同（ｂ）は（８１図のマンドレル支持用コ
ロ部の拡大説明図である。 １・・・半成形金属管　　２・・・マンドレルロッド３
・・・インビーダ　　　４・・・ブローノズル５０１．
スクイズロール　６・・・逆流防止ノズル７・・・マン
ドレル支持用コロ ８・・・冷却用ノズル　　９・・・内削バイト１０・・
・内面ビード　　１１・・・外削バイト１２・・・外面
ビード １３・・・コロブローノズル １４・・・スパッタ　　　１８・・・冷却水１９・・・
電磁石　　　　２０・・・電源２１・・・金属管　　　
　２２・・・バキューム装置２３・・・側面ブローノズ
ル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　金属帯を曲げ加工し、金属帯の両エッジを加熱溶融
   した後、両エッジ部を溶着して金属管を製造する際、金
   属管の溶着点の造管進行方向後方の金属管の外面及び／
   又は内面に、溶着作用により発生した粒状金属を磁力に
   より吸引除去することを特徴とする金属管製造時の疵防
   止方法。