JP7264840B2 - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

紙葉類取扱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7264840B2
JP7264840B2 JP2020025714A JP2020025714A JP7264840B2 JP 7264840 B2 JP7264840 B2 JP 7264840B2 JP 2020025714 A JP2020025714 A JP 2020025714A JP 2020025714 A JP2020025714 A JP 2020025714A JP 7264840 B2 JP7264840 B2 JP 7264840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
housing
front panel
front door
closed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020025714A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021131647A (ja
Inventor
明範 辻川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Frontech Ltd
Original Assignee
Fujitsu Frontech Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Frontech Ltd filed Critical Fujitsu Frontech Ltd
Priority to JP2020025714A priority Critical patent/JP7264840B2/ja
Publication of JP2021131647A publication Critical patent/JP2021131647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7264840B2 publication Critical patent/JP7264840B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)

Description

本発明は、紙葉類取扱装置に関する。
例えば、ATM(Automated Teller Machine)や精算機等の紙幣取扱装置は、利用者が各種の取引操作を行うための前面を有する筐体を備える。筐体には、前面の上部に、表示パネル等が設けられた上扉(以下、前面パネルとも称する。)が開閉可能に設けられており、前面の下部に、紙幣取扱装置内に設けられた紙幣収納庫を出し入れする際に開閉される下扉(以下、前扉とも称する。)が設けられた構造がある。
この種の紙幣取扱装置としては、前扉の上端部が前面パネルの下端部を覆うように配置されており、筐体に対する前面パネルと前扉の開閉順序が制約される構造が知られている。この構造において、前面パネルと前扉を開く場合、前扉を開いた後に前面パネルが開かれる。一方、前面パネルと前扉を閉じる場合、前パネルを閉じた後に前扉が閉じられる。
特開平10-261130号公報
図20は、関連技術の紙幣取扱装置の問題を説明するための側面図である。図20に示すように、上述した紙幣取扱装置101では、前面パネル106と前扉107を閉じる際に、誤って前扉107が先に閉じられた後に、前面パネル106が閉じられるおそれがある。このとき、例えば、紙幣取扱装置101の保守作業時に前扉107の上端部107aに物品が置かれていた場合や、入力ボタン部116等の突出部分が前扉107の上端部107aに設けられている場合がある。この場合には、閉じられる前面パネル106の下端部106bが、物品や突出部分に衝突し、前面パネル106等の損傷する問題がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、上扉(前面パネル)と下扉(前扉)が誤った順序で閉じられることを防ぐことができる紙葉類取扱装置を提供することを目的とする。
本願の開示する紙葉類取扱装置の一態様は、自装置を構成する部品を搭載する筐体と、前記筐体の前面に配置され、前記筐体の前面に対して回動する上端部を有し、前記筐体の第1の方向に開閉可能に設けられた上扉と、前記上扉の下方に配置され、前記上扉の下端部を覆う上端部を有し、前記筐体の第2の方向に進退し開閉可能に設けられた下扉と、前記上扉と前記下扉の開閉順序を規制する規制機構と、前記上扉を開閉可能に支持する支持機構と、を備える。前記規制機構は、前記筐体に対して進退する方向に移動可能に前記下扉に設けられ、前記下扉が閉じた状態で前記上扉を閉じる動作を規制する規制部材と、前記規制部材が前記筐体に向かって移動するように付勢する付勢部材と、を有する。前記支持機構には、前記規制部材が係合する係合部が設けられている。
本願の開示する紙葉類取扱装置の一態様によれば、上扉と下扉が誤った順序で閉じられることを防ぐことができる。
図1は、実施例1の紙幣取扱装置の外観を示す斜視図である。 図2は、実施例1の紙幣取扱装置の前面パネルと前扉の要部を示す側面図である。 図3は、実施例1の紙幣取扱装置において前扉を開く動作を示す斜視図である。 図4は、実施例1の紙幣取扱装置において前面パネルを開く動作を示す斜視図である。 図5は、実施例1の紙幣取扱装置のパネル支持機構及び規制機構を示す斜視図である。 図6は、実施例1における規制機構を説明するための縦断面図である。 図7は、実施例1における規制機構を説明するための縦断面図である。 図8は、実施例1における規制機構を説明するための斜視図である。 図9は、実施例1における規制機構の動作を説明するための側面図である。 図10は、実施例1における規制機構の動作を説明するための斜視図である。 図11は、実施例1において規制部材によって前面パネルを閉じる動作が規制された状態を示す側面図である。 図12は、実施例1において前扉が閉じられるときの規制部材の動作を示す側面図である。 図13は、実施例2における規制機構の規制部材を説明するための斜視図である。 図14は、実施例2における規制機構の解除部材を説明するための斜視図である。 図15は、実施例2における規制機構を示す斜視図である。 図16は、実施例2における規制機構を示す縦断面図である。 図17は、実施例2において規制部材の動作を説明するための側面図である。 図18は、実施例2において規制部材によって前扉を閉じる動作が規制された状態を示す側面図である。 図19は、実施例2において解除部材によって規制部材が回動する動作を示す側面図である。 図20は、関連技術の紙幣取扱装置の問題を説明するための側面図である。
以下に、本願の開示する紙葉類取扱装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例によって、本願の開示する紙葉類取扱装置が限定されるものではない。
(紙幣取扱装置の構成)
図1は、実施例1の紙幣取扱装置の外観を示す斜視図である。図2は、実施例1の紙幣取扱装置の前面パネルと前扉の要部を示す側面図である。
図1に示すように、実施例1の紙幣取扱装置1は、ATM(Automated Teller Machine)や精算機等の紙幣取扱装置であって、利用者が取引操作を行うために自装置である紙幣取扱装置1を構成する各種部品を搭載し、紙幣取扱装置1の側面の1つとしての前面5aを有する筐体5と、筐体5の前面5aに配置されて前面5aに対して第1の方向としてのZ方向に開閉可能に設けられた上扉としての前面パネル6と、前面パネル6の下方に配置されて筐体5の前面5aに対して第2の方向としてのY方向に進退して開閉可能に設けられた前扉7と、を備える。したがって、筐体5の前面5aは、前面パネル6と前扉7によって構成されている。
以下、本実施例を示す各図において、紙幣取扱装置1の幅方向をX方向とし、紙幣取扱装置1の奥行き方向(前後方向)をY方向とし、紙幣取扱装置1の高さ方向をZ方向として示す。
紙幣取扱装置1の筐体5内には、例えば、媒体等の2次元コードを読み取る読取部18及び紙幣を入出金するための紙幣入出金部12、紙幣入出金部12から搬送された紙幣を鑑別する鑑別部、鑑別部から搬送された紙幣を一時的に収容する複数の一時保留部、各一時保留部から搬送された紙幣を格納する格納部(紙幣収納庫)等が設けられている。また、図示しないが、筐体5内には、各部の間で紙幣を搬送する搬送路を有する搬送機構、各部をそれぞれ制御する制御部等が設けられている。
前面パネル6は、筐体5の前面に対して回動する上端部6aを有しており、上端部6aまわりに上下方向(Z方向)に対して開閉される。前面パネル6は、後述するパネル支持機構8によって開閉可能に支持されている。前面パネル6には、表示パネル14が設けられており、表示パネル14と共に前面パネル6が開閉される。また、前面パネル6の下端部6bには、カード取扱部15等が設けられており、カード取扱部15等の挿脱口が、前面パネル6に設けられた各開口を通して紙幣取扱装置1の外側に臨むように配置されている。
前扉7は、筐体5に設けられた扉支持機構9によって開閉可能に支持されている(図3参照)。扉支持機構9は、前扉7をY方向に沿って移動させるスライド部材9aと、スライド部材9aに対して前扉7を回動可能に支持する回動軸9bと、を有する。スライド部材9aには、回動軸9bがZ方向に沿って設けられている。このような扉支持機構9によって、前扉7は、筐体5の前面5aに対して進退するY方向に沿って開閉可能に支持されると共に、Z方向に沿う回動軸9bまわりに回動可能に支持されている。
図2に示すように、前扉7の上端部7aは、前面パネル6側に向かってL字状に曲げられて形成されており、前扉7が閉じた状態で前扉7の上端部7aの端面7cが、前面パネル6の下端部6bに突き当てられてこの下端部6bを覆うように形成されている。
また、前扉7の上端部7aには、利用者が取引するための取引部として入力ボタン部16、読取部18が設けられている。読取部18は、前扉7の上端部7aに設けられ、紙幣取扱装置1の外側に臨むように配置されている。入力ボタン部16は、前扉7の上端部7aから上方に突出して設けられている。また、前扉7の前面には、硬貨投入部19、硬貨返却部20、紙幣入出金部12が設けられている。紙幣入出金部12の挿脱口、硬貨投入部19、硬貨返却部20は、前扉7に設けられた各開口を通して紙幣取扱装置1の外側に臨むように配置されている。なお、利用者の取引部は、上述の入力ボタン部16等に限定されず、図示しないが、前扉7の上端部7aに、利用者の取引部としてタッチパネルが設けられてもよい。
実施例1における前面パネル6の上端部6aは、例えば、回動軸(図示せず)を有するヒンジ部10(図2参照)によって回動可能に支持されているが、前面パネル6の上端部6aを回動の中心として前面パネル6が開閉される構造であればよく、前面パネル6の上端部6aが回転軸を介して回動可能に支持される構造に限定されない。前面パネル6は、ヒンジ部10を用いずに、例えば、後述するパネル支持機構8のみによって、上端部6aまわりに開閉されるように支持されてもよい。
(前面パネル及び前扉の開閉動作)
図3は、実施例1の紙幣取扱装置1において前扉7を開く動作を示す斜視図である。図4は、実施例1の紙幣取扱装置1において前面パネル6を開く動作を示す斜視図である。
紙幣取扱装置1は、筐体5内に設けられた上述の各部を保守する際等に、前面パネル6及び前扉7がそれぞれ開かれる。前扉7は、前扉7の上端部7aの端面7cが、前面パネル6の下端部6bに被さるように閉じられているので、筐体5に対して前扉7を先に開き、次に前面パネル6を開くことになる。
まず、紙幣取扱装置1では、図3に示すように、前扉7がY方向に沿って手前に向かって引かれて、前扉7が筐体5から離されることで、筐体5の前面5aの下部が開く。続いて、前扉7は、筐体5に対して扉支持機構9の回動軸9bまわりに回動されることで、筐体5の前面5aに対向する位置から退避する。前扉7は、例えば、筐体5内の下部に配置された紙幣格納庫を出し入れする際にも開閉される。
次に、図4に示すように、紙幣取扱装置1は、前扉7を開いた後に、前面パネル6の上端部6aまわりに前面パネル6が上方に回動されることで、筐体5の前面5aの上部が開く。前面パネル6は、例えば、カード取扱部15や制御部(図示せず)等を保守する際に開閉される。
前面パネル6及び前扉7を閉じる場合には、前面パネル6が先に閉じられ、次に前扉7が閉じられることで、前扉7の上端部7aの端面7cが前面パネル6の下端部6bに突き当てられる。
(パネル支持機構の構成)
図5は、実施例1の紙幣取扱装置1のパネル支持機構8及び規制機構を示す斜視図である。図5に示すように、パネル支持機構8は、筐体5内の幅方向(X方向)の両側に設けられた一組のガススプリング部材22と、前面パネル6が上端部6aまわりに回動することを規制するロック部材23と、ロック部材23を操作するためのハンドル部材24と、を有する。
一組のガススプリング部材22は、筐体5の前面5a近傍に配置されている。各ガススプリング部材22は、一端部が筐体5に固定されており、他端部が前面パネル6の上端部6aを回動可能に支持している。ガススプリング部材22は、圧縮ガスが充填されたシリンダ22aと、シリンダ22aに対して伸縮する方向に移動するロッド22bと、を有する。
ロック部材23は、一組のガススプリング部材22のうちの一方(図5中の左側)のガススプリング部材22の一端部の近傍に回動可能に支持されており、このガススプリング部材22のロッド22bの軸方向に沿って嵌め込まれるロック溝23aを有する。ロック部材23は、前面パネル6が開いたときにシリンダ22aから伸ばされたロッド22bがロック溝23a内に嵌め込まれ、ロック部材23がシリンダ22aの端部に突き当てられることで、シリンダ22aに対するロッド22bの移動を規制する。ロック部材23は、例えば、筐体5の前面5aを開いた前面パネル6が自重等で回動して予期せずに閉じることを防いでおり、保守作業時の安全性が高められている。
ハンドル部材24は、ロック部材23における筐体5の前面5a側に固定されており、筐体5の前面5a側に向かって延ばされている。ハンドル部材24を下方に引き下げることでロック部材23がガススプリング部材22から引き離されて、ロック溝23aからロッド22bが外れることで、ガススプリング部材22の移動の規制が容易に解除される。
(規制機構の構成)
紙幣取扱装置1は、上述したように、前扉7の上端部7aの端面7cが、前面パネル6の下端部6bを覆うように閉じられる構造であるので、前面パネル6と前扉7を閉じる際、前面パネル6を先に閉じた後に前扉7を閉じる必要がある。このため、紙幣取扱装置1は、図5に示すように、前面パネル6と前扉7の開閉順序を規制する規制機構31を備える。規制機構31は、前扉7の上端部7aに設けられている。実施例1における規制機構31は、前面パネル6が開いた状態で誤って前扉7が先に閉じられたとき、前扉7が閉じた状態で前面パネル6が閉じられることを規制する。
図6及び図7は、実施例1における規制機構31を説明するための縦断面図である。図8は、実施例1における規制機構31を説明するための斜視図である。図6、図7及び図8に示すように、規制機構31は、筐体5に対して進退するY方向に移動可能に前扉7に設けられた規制部材32と、規制部材32を移動可能に支持する支持部材33と、規制部材32が筐体5に向かって移動するように付勢する付勢部材34と、を有する。
規制部材32は、いわゆるロックピンが用いられており、前扉7の上端部7aの端面7cに配置されている。図5に示すように、パネル支持機構8のロック部材23は、規制部材32の先端部が係合する係合部として係合穴35を有する。係合穴35は、前扉7が筐体5に対してY方向に閉じられるときに規制部材32に対向する位置に形成されている。なお、規制部材32が係合する係合部は、係合穴35に限定されず、規制部材32が係合する係合部材(図示せず)がロック部材23に設けられてもよい。
図6及び図7に示すように、支持部材33は、前扉7の上端部7aに設けられており、規制部材32を移動可能に支持する支持片33aを有する。支持片33aには、規制部材32が通される貫通穴33bが形成されている。付勢部材34は、例えば、引張コイルバネが用いられており、規制部材32の移動方向(Y方向)に沿って配置されている。付勢部材34は、一端が、固定部材36aを介して支持部材33に固定されており、他端が、固定部材36bを介して規制部材32の基端部に固定されている。
(規制機構の動作)
図9は、実施例1における規制機構31の動作を説明するための側面図である。図10は、実施例1における規制機構31の動作を説明するための斜視図である。図11は、実施例1において規制部材32によって前面パネル6を閉じる動作が規制された状態を示す側面図である。
図9に示すように、紙幣取扱装置1では、前面パネル6が開いた状態で前扉7を閉じた場合、図10に示すように、前扉7がY方向に沿って筐体5に近づくことで、規制機構31の規制部材32が、パネル支持機構8のロック部材23の係合穴35に挿入される。これにより、規制機構31は、規制部材32がロック部23材の係合穴35に係合し、ロック部材23の移動を規制する。
図11に示すように、規制機構31は、規制部材32によってロック部材23の移動を規制することで、ロック部材23によってパネル支持機構8の動作がロックされた状態がと保たれるので、開いた状態の前面パネル6が回動して閉じられることを規制する。したがって、前面パネル6が開いた状態で前扉7を先に閉じた場合、規制機構31は、前扉7が閉じた状態のままで前面パネル6を閉じる動作を規制する。
このように前面パネル6の動作が規制されるので、関連技術の紙幣取扱装置101(図20参照)のように、例えば、前扉7を閉じた後に前面パネル6を閉じた際の前面パネル6と前扉7との衝突を和らげるための緩衝材(図示せず)を、前面パネル6や前扉7に取り付ける対策が不要になる。
図12は、実施例1において前扉7が閉じられるときの規制部材32の動作を示す側面図である。図12に示すように、前扉7よりも先に前面パネル6が閉じられて、前面パネル6が閉じた状態で前扉7がY方向に沿って筐体5に近づくことで、規制部材32の先端部が前面パネル6の下端部6bに突き当たる。規制部材32の先端部が前面パネル6に突き当てられた状態で、前扉7の上端部7aの端面7cが前面パネル6の下端部6bに突き当てられることで、規制部材32は、付勢部材34の弾性力に抗して前扉7の上端部7aの内側に退避する。したがって、前面パネル6と前扉7が正しい順序で閉じられたとき、規制部材32によって前面パネル6を閉じる動作が妨げられることなく、前扉7を閉じた後に前面パネル6を閉じることができる。
(実施例1の効果)
上述したように実施例1の紙幣取扱装置1は、筐体5の前面5aに対して回動する上端部6aを有し、前面5aにZ方向に開閉可能に設けられた前面パネル6と、前面パネル6の下方に配置されて前面パネル6の下端部6bを覆う上端部7aを有し、前面5aに対してY方向に進退し開閉可能に設けられた前扉7と、前面パネル6と前扉7の開閉順序を規制する規制機構31と、を備える。このため、規制機構31によって、前面パネル6と前扉7が誤った順序で閉じられることを防ぐことができる。このため、誤って先に閉じられた前扉7の上端部7aに、前面パネル6の下端部6bが衝突し、前面パネル6や前扉7等が損傷することを防ぐことができる。
また、実施例1の紙幣取扱装置1の規制機構31は、前扉7が閉じた状態で前面パネル6を閉じる動作を規制する規制部材32を有する。これにより、規制部材32を用いた簡素な構造で、前面パネル6と前扉7の開閉順序を適正に規制することができる。
また、実施例1の紙幣取扱装置1の規制機構31は、筐体5に対して進退するY方向に移動可能に前扉7に設けられた規制部材32と、規制部材32が筐体5に向かって移動するように付勢する付勢部材34と、を有する。パネル支持機構8には、規制部材32が係合する係合穴35が設けられている。これにより、規制機構31は、簡素な構造で、前扉7を閉じたときに前面パネル6を閉じる動作を確実に規制することができる。
また、実施例1の紙幣取扱装置1のパネル支持機構8は、前面パネル6が上端部6aまわりに回動することを規制するロック部材23を有しており、ロック部材23に係合穴35が形成されている。このように規制部材32によってロック部材23の移動を規制することで、前面パネル6を閉じる動作を規制できる。このため、規制部材32が係合する係合部品を追加することなく、ロック部材23を利用することで規制機構31を簡素に構成できる。
また、実施例1の紙幣取扱装置1において、前扉7の上端部7aには、利用者が取引するための取引部としての入力ボタン部16等が設けられており、入力ボタン部16等が、上端部7aから上方に突出して設けられている。このように前扉7の上端部7aから上方に突出する入力ボタン部16等が前扉7に設けられた場合、前扉7の上端部7aに前面パネル6の下端部6bが衝突したときに入力ボタン部16等が破損するおそれが高いので、規制機構31によって前面パネル6を閉じる動作が規制されることの効果が大きい。
以下、実施例2の紙幣取扱装置について図面を参照して説明する。実施例2において、実施例1と同一の構成部材には、実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。実施例2は、規制機構の構造が実施例1と異なる。
図13は、実施例2における規制機構の規制部材を説明するための斜視図である。図14は、実施例2における規制機構の解除部材を説明するための斜視図である。図13及び図14に示すように、実施例2の紙幣取扱装置2は、前面パネル6と前扉7の開閉順序を規制する規制機構41を備える。実施例2における規制機構41は、前面パネル6が開いた状態で前扉7を先に閉じる動作を規制する点で、実施例1のように前扉7を先に閉じた状態で前面パネル6を後から閉じる動作を規制する規制機構31と異なる。
(規制機構の構成)
図15は、実施例2における規制機構41を示す斜視図である。図16は、実施例2における規制機構41を示す縦断面図である。図13及び図15、図16に示すように、規制機構41は、筐体5に近づく前扉7の上端部7aに接して前扉7を閉じる動作を規制する規制姿勢P1と、規制姿勢P1から離れた退避姿勢P2とに回動可能に筐体5に設けられた規制部材42を有する。また、規制機構41は、規制部材42を回動可能に支持する支持部材43と、規制部材42が規制姿勢P1に移動するように付勢する付勢部材44と、前面パネル6が閉じられたときに規制部材42を規制姿勢P1から退避姿勢P2に動かす解除部材45と、を有する。
図15及び図16に示すように、規制部材42は、筐体5の前面5aに対して前扉7が進退するY方向に沿って延びる板状に形成されている。規制部材42の基端部は、支持部材43に設けられた回動軸46に回動可能に支持されている。規制部材42の先端部には、前扉7の上端部7aの端面7cに接する突き当て片42aが形成されている。付勢部材44は、捩りコイルバネが用いられており、回動軸46に設けられている。付勢部材44は、一端が支持部材43に固定されており、他端が規制部材42の基端部に固定されている。
図14に示すように、解除部材45は、前面パネル6から筐体5の内側に向かって延びる板状に形成されている。解除部材45は、前面パネル6の下端部6bに設けられており、前面パネル6が閉じられたときに規制部材42に接する位置に配置されている。
前面パネル6が閉じられたとき、解除部材45が規制部材42の上面に接して、前面パネル6と共に移動する解除部材45によって規制部材42が押し下げてられる。このため、規制部材42は、規制部材42が回動軸46まわりに回動されて、規制姿勢P1から退避姿勢P2に動かされる。このように規制部材42が退避姿勢P2になることで、突き当て片42aが下方を向くので、突き当て片42aが前扉7の上端部7aの端面7cに接する位置から退避する。また、解除部材45が規制部材42から離れたとき、付勢部材44の弾性力によって規制部材42が回動軸46まわりに回動し、規制部材42が退避姿勢P2から規制姿勢P1に戻る。
なお、実施例2における規制機構41は、パネル支持機構8に固定されたが、規制機構41が設けられる位置が限定されるものではない。規制機構41は、筐体5の前面5aに対して閉じられる前扉7に接するように、筐体5における前扉7に対向する位置に設けられればよい。
(規制機構の動作)
図17は、実施例2において規制部材42の動作を説明するための側面図である。図18は、実施例2において規制部材42によって前扉7を閉じる動作が規制された状態を示す側面図である。
紙幣取扱装置2では、前面パネル6が開いた状態で前扉7を閉じた場合、図17に示すように、前扉7がY方向に沿って筐体5に近づくことで、規制機構41の規制部材42の突き当て片42aが、図18に示すように、前扉7の上端部7aの端面7cに突き当たる。このため、規制機構41によって前扉7を閉じる動作が妨げられるので、前面パネル6が開いた状態で前扉7を閉じる動作が規制される。すなわち、規制機構41は、前面パネル6よりも先に前扉7が閉じられることを規制する。
図19は、実施例2において解除部材45によって規制部材42が回動する動作を示す側面図である。図19に示すように、前面パネル6が閉じられたときに、前面パネル6の移動と共に解除部材45が規制部材42を押し下げて、規制部材42を回動させることで、規制部材42を規制姿勢P1から退避姿勢P2に動かす。これにより、規制部材42の突き当て片42aが、Y方向に沿って筐体5に近づく前扉7の上端部7aに接することなく、前扉7が筐体5の前面5aに対して閉じられる。すなわち、規制機構41は、前面パネル6を先に閉じたときに前扉7を閉じることを許可する。
(実施例2の効果)
上述したように実施例2の紙幣取扱装置2の規制機構41は、前面パネル6が開いた状態で前扉7を閉じる動作を規制する規制部材42を有する。これにより、規制部材42を用いた簡素な構造で、前面パネル6と前扉7の開閉順序を適正に規制することができる。
また、実施例2の紙幣取扱装置2の規制機構41は、筐体5に近づく前扉7の上端部7aに接して前扉7を閉じる動作を規制する規制姿勢P1と、規制姿勢P1から離れた退避姿勢P2とに回動可能に筐体5に設けられた規制部材42を有する。また、規制機構41は、規制部材42が規制姿勢P1になるように付勢する付勢部材44と、前面パネル6が閉じられたときに規制部材42を規制姿勢P1から退避姿勢P2に動かす解除部材45と、を有する。これにより、実施例1と同様に、規制機構41は、簡素な構造で、前扉7を閉じたときに前面パネル6を閉じる動作を確実に規制することができる。
なお、実施例2における規制部材42は、回動可能に設けられたが、回動する構造に限定されず、前面パネル6によって退避姿勢に変化する構造であればよい。図示しないが、規制部材は、例えば、弾性変形可能な板バネ状に形成されて、前扉7の上端部7aに突き当てられたときに弾性変形しない規制姿勢になるように配置されることで、規制姿勢で前扉7を閉じる動作を規制する。また、規制部材は、前面パネル6が接することによって弾性変形して、前扉7を閉じる動作を許可する退避姿勢に移動するように構成されてもよい。
本実施例1、2では、筐体5の前面5aに、上扉としての前面パネル6と、下扉としての前扉7が設けられる構造に適用されたが、前面パネル6及び前扉7を備える構造に限定されるものではない。本開示は、例えば、筐体5の後面(背面)に、上扉と下扉が設けられる構成に適用されてもよく、本実施例1,2と同様の効果が得られる。
1、2 紙幣取扱装置(紙葉類取扱装置)
5 筐体
5a 前面
6 前面パネル(上扉)
6a 上端部
6b 下端部
7 前扉(下扉)
7a 上端部
8 パネル支持機構(支持機構)
16 入力ボタン部(取引部)
23 ロック部材
31 規制機構
32 規制部材
34 付勢部材
35 係合穴(係合部)
41 規制機構
42 規制部材
44 付勢部材
45 解除部材
P1 規制姿勢
P2 退避姿勢

Claims (3)

  1. 自装置を構成する部品を搭載する筐体と、
    前記筐体の前面に配置され、前記筐体の前面に対して回動する上端部を有し、前記筐体の第1の方向に開閉可能に設けられた上扉と、
    前記上扉の下方に配置され、前記上扉の下端部を覆う上端部を有し、前記筐体の第2の方向に進退し開閉可能に設けられた下扉と、
    前記上扉と前記下扉の開閉順序を規制する規制機構と、
    前記上扉を開閉可能に支持する支持機構と、
    を備え、
    前記規制機構は、
    前記筐体に対して進退する方向に移動可能に前記下扉に設けられ、前記下扉が閉じた状態で前記上扉を閉じる動作を規制する規制部材と、
    前記規制部材が前記筐体に向かって移動するように付勢する付勢部材と、を有し、
    前記支持機構には、前記規制部材が係合する係合部が設けられている、紙葉類取扱装置。
  2. 前記支持機構は、前記上扉が前記上端部まわりに回動することを規制するロック部材を有し、
    前記ロック部材には前記係合部が形成され、
    前記規制部材によって前記ロック部材の移動を規制する、
    請求項に記載の紙葉類取扱装置。
  3. 前記下扉の上端部には、利用者が取引するための取引部が設けられ、
    前記取引部は、前記下扉の前記上端部から上方に突出して設けられている、
    請求項1または2に記載の紙葉類取扱装置。
JP2020025714A 2020-02-18 2020-02-18 紙葉類取扱装置 Active JP7264840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020025714A JP7264840B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 紙葉類取扱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020025714A JP7264840B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 紙葉類取扱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021131647A JP2021131647A (ja) 2021-09-09
JP7264840B2 true JP7264840B2 (ja) 2023-04-25

Family

ID=77552250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020025714A Active JP7264840B2 (ja) 2020-02-18 2020-02-18 紙葉類取扱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7264840B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006276925A (ja) 2005-03-28 2006-10-12 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 電子機器装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5992973U (ja) * 1982-12-15 1984-06-23 オムロン株式会社 キヤビネツトの開閉装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006276925A (ja) 2005-03-28 2006-10-12 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 電子機器装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021131647A (ja) 2021-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3032506B1 (en) Teller cash recycler
JPS60244720A (ja) 紙葉類収納装置
US10127756B2 (en) Medium processing apparatus and financial device
JP5274355B2 (ja) 紙葉類取扱装置
JP7264840B2 (ja) 紙葉類取扱装置
JP5831010B2 (ja) ロック装置及び現金自動取引装置
JP5574537B2 (ja) 紙葉類取扱装置及び現金自動取引装置
KR20060127478A (ko) 리싸이클박스의 푸쉬플레이트 유동방지장치
KR101310466B1 (ko) 금융자동화기기의 카세트 잠금 구조
KR101181587B1 (ko) 보충회수박스 잠금 장치
JP6891924B2 (ja) 媒体処理装置
KR101310422B1 (ko) 금융자동화기기의 카세트 잠금 구조
JP3538199B2 (ja) 書類ボックスを空にする装置
JP2014209377A (ja) 紙葉類取扱装置及び現金自動取引装置
JPS6126117B2 (ja)
JP4716878B2 (ja) 物品保管庫
JP6554939B2 (ja) 媒体処理装置
JP6527827B2 (ja) 取引装置
KR101628204B1 (ko) 계원용 금융자동화기기
JPH03206274A (ja) 着脱式金庫のロック機構
KR20240047552A (ko) 금융 자동화 기기의 카세트 커넥팅 장치
KR101627918B1 (ko) 금고 도어의 잠금 장치
KR20060127483A (ko) 금융자동화기기용 리싸이클박스
KR102485184B1 (ko) 지폐 처리 장치
JP2019133256A (ja) 自動取引装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7264840

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150