JP7262030B2 - 育苗用ポット - Google Patents
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Description
これにより、作業性の優れた苗木用ポットを提供できると記載されている。
さらには、その形状の故、多数のポットを積み重ねることが難しく、トラック搬送時や販売店等で多くのスペースを必要としていた。
そこで本発明は、これらの欠点を解決する育苗用ポットを提供することを課題とする。
前記蓋部3は、前記周面部1の内側に、それぞれポットの上部の中心に向かって延在する複数の蓋用の舌片部4からなる育苗用ポットにおいて、
周面部1には、周面部1の上端縁から前記底部2側へ折返される第1折返し部5と、さらに底部2側から上端縁側に折返される第2折返し部6を有する折返し部4cが上端縁の周方向に離間して複数形成されており、
各舌片部4は、第2折返し部6の端部に形成されており、
前記折返し部4cが周面部1の上部の内面に固定されており、
第2折返し部6の端縁を付根にして、周面部1の上端縁の開口から下方の位置で、その位置の中心に向かって各舌片部4の先端が延在し、
隣接する舌片部4の幅方向の一部分どうしがクロスして重ね合わされた状態で、舌片部4の重ね合わされている部分の間に、舌片部4の重ね合わせ方向に隙間が設けられている育苗ポットである。
舌片部4は、その幅方向の両側に、その幅が広く形成された幅広部4a1を有し、隣接する舌片部4が、その幅広部4a1で重ね合わされている育苗用ポットである。
前記周面部1と前記蓋部3と底部2とが一体の材料からなり、
前記周面部1は底部2から蓋部3にかけて拡開する筒型に形成され、
舌片部4は、その先端部が先割れした形状であり、
舌片部4が重ね合わされた状態で、ポットの上部の中心部に露出部が形成されている育苗用ポットである。
請求項4に記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の育苗用ポットにおいて、
蓋用の前記舌片部4は、その長さの長い長舌片部4aと、その長さの短い短舌片部4bとを周方向に有し、
各長舌片部4aが重ね合わされた状態で、長舌片部4aの付根近傍に生じた隙間13に、短舌片部4bが前記重ね合わせ方向に被覆されている育苗用ポットである。
この構造により、ポット内に培土を入れた状態とした時、蓋用の舌片部4により土上を覆うことで、簡単な構造でポット上面の防草を可能とする。また、各舌片部4の間に隙間が設けられているため、その隙間を介して、供給された水を培土11に給水することができる。
また、各舌片部4は、第2折返し部6の端部に形成されており、前記折返し部4cが周面部1の上部の内面に固定されており、第2折返し部6の端縁を付根にして、周面部1の上端縁の開口から下方の位置で、その位置の中心に向かって各舌片部4の先端が延在しているので、各舌片部4の風の影響による捲れ上がりの防止効果を得られる。
さらに、上記の位置で、隣接する舌片部4の幅方向の一部分どうしがクロスして重ね合わされているため、舌片部4の捲れ上がりの防止効果がより効果的に得られる。
また、周面部1と前記蓋部3と底部2とが一体の材料からなる。それにより、ポットの製造が容易となり安価に提供できる。
さらに、周面部1は底部2から蓋部3にかけて拡開する筒形に形成されているものである。この構造上、多数のポットを積層することができ、嵩張らず搬送が容易で、販売時にもスペースを必要以上に取らないものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、蓋用の舌片部4が、長舌片部4aと短舌片部4bとを周方向に有し、各長舌片部4aが重ね合わされた状態で、長舌片部4aの付根近傍に生じた隙間13に、短舌片部4bが前記重ね合わせ方向に被覆されているので、この舌片部4の重なり構造により、防草を確実にできる。それとともに、風による長舌片部4aの捲れ上がり防止効果を向上させることができる。
図1は本育苗用ポットの斜視図であり、図2は同ポットの組立て説明図である。
この育苗用ポットは、図1に示す如く、周面部1を有し、その周面部1の下端側に底部2が形成され、その周面部1の上端側に蓋部3が形成されている。
このポットの材料の一例として、遮光性を有する不織布、樹脂フィルムを使用できる。このようにポットが遮光材料からなる場合、雑草の繁殖を効果的に防止できる。また、耐水性のある紙、布、板材、樹脂フィルム等であっても、このポットを製造することができる。
具体的には、ポットの展開状態においては、周面部1は扇状に形成されている。その周面部1の下方には、底部2を形成する多数の底用舌片部9が形成され、その周面部1の上方には、蓋部3を形成する多数の舌片部4として、長舌片部4aと短舌片部4bとが交互に形成されている。
各底用舌片部9は、図2(C)の如く、折り畳まれ、重ね合わされる。
重なり合わされた各底用舌片部9の接続部8は、図3(A)(B)の如く、接合されて底部2が形成される。
ここで、各第1折返し部5、各第2折返し部6、および各各底用舌片部9と周面部1の付根には、図2(A)の点線で示されているように、任意の幅のスリットを定間隔に形成しておくことが好適である。それにより、容易に各部5、6、9の折返しを行うことができる。
各部の接合の方法、仮固定部7の形成の方法は、溶着により行うことが好ましい。
それぞれの長舌片部4a、短舌片部4bは、周面部1の傾斜に沿って接合されているので、多数のポット10を積層するとき、それらの舌片部4a、4bが積層の邪魔にならない。積層が可能となる為、ポットの置き場所を取らずに、大量に搬送することができ、販売の際、販売スペースを効率的に使用することができる。
また、図1に示す如く、少なくとも長舌片部4aは周面部1の上端から突出しているため、長舌片部4aを持って、各ポット10を容易に分離することができる。
次いで、図4(B)の如く、長舌片部4a、短舌片部4bを内側に引き戻して、培土11の表面を各長舌片部4a、短舌片部4bで覆い、蓋部3を形成する。
各舌片部4の間には隙間があり、培土11の上面に給水の水を保持し易く、それを培土11に供給することができる。
各長舌片部4aを仮固定部7から引き剥がし、培土11上に各長舌片部4aの隣接する幅広部4a1をクロスしながら順に重ね合わせる。
各長舌片部4aを、図4に記載のように、幅広部4a1でクロスして重ね合わせた場合、重なり部により、多少の風が吹きつけても、長舌片部4aが容易に捲れ上がらないようになっている。また、このクロス重ね合わせ構造は、重ね合わせの作業が容易に行える。
その重なり部には、若干の隙間が生じる。その隙間は、外部からの雑草の種の侵入には十分耐えるものである。
育苗用ポットの材料として用いる不織布は、植物に給水すると蓋部3の上面が湿潤し、培土11へ保湿効果は得られる。上記の隙間を有する構造により、供給された水がその隙間を介して培土11に浸透し、長舌片部4aの重なりを解除することなく、植物に給水することができる。
また、先端部の先割れの構造により、それらを重ね合わせた時に、ポット上部の中央位置に僅かな露出部を形成し、苗12を傷つけることなく培土11上の大部分を覆うことが可能となる。
これにより、露出部を除いて、培土11の上面を被蔽し、そこに雑草が生えるのを防止する。また、この短舌片部4bが長舌片部4aの押さえとなりなり、ポットに強い風が吹きつけた時に、より効果的に、長舌片部4aがめくれ上がらないようになっている。
第2折返し部6の位置は、ポット10の上端縁から下方に設定されており、各長舌片部4a、短舌片部4bは、各第2折返し部6の位置を付根にして引き剥がされるので、各舌片部4の風の影響によるめくれ上がり防止をより効果的なものとする。
上記実施例の図面では、周面部1が多角形に図示されているが、それに変えて円筒形とすることもできる。
蓋部3と周面部1とを別部材で形成することもできる。また、底部2と周面部1とを別部材で形成することもできる。
舌片部4を構成する長舌片部4a、短舌片部4bの形状は任意である。
接続しろ、接続部8、仮固定部7は、接着剤を用いて接合しても良い。また、ホチキス等の針留めにより、接合することもできる。
また、周面部1に図1において縦方向にミシン目を入れ、それを容易に剥ぎ取ることができるようにしても良い。
なお、底部2と周面部1とを、シート材から一体にブロー成形することもできる。
2 底部
3 蓋部
4 舌片部
4a 長舌片部
4b 短舌片部
4c 折返し部
6 第2折返し部
7 仮固定部
8 接続部
9 底用舌片部
10 ポット
11 培土
12 苗
13 隙間
Claims (4)
- 筒状の周面部(1)と、その周面部(1)の下端側に形成された底部(2)と、その周面部(1)の上端側に形成された蓋部(3)とを具備し、
前記蓋部(3)は、前記周面部(1)の内側に、それぞれポットの上部の中心に向かって延在する複数の蓋用の舌片部(4)からなる育苗用ポットにおいて、
周面部(1)には、周面部(1)の上端縁から前記底部(2)側へ折返される第1折返し部(5)と、さらに底部(2)側から上端縁側に折返される第2折返し部(6)を有する折返し部(4c)が上端縁の周方向に離間して複数形成されており、
各舌片部(4)は、第2折返し部(6)の端部に形成されており、
前記折返し部(4c)が周面部(1)の上部の内面に固定されており、
第2折返し部(6)の端縁を付根にして、周面部(1)の上端縁の開口から下方の位置で、その位置の中心に向かって各舌片部(4)の先端が延在しており、
隣接する舌片部(4)の幅方向の一部分どうしがクロスして重ね合わされた状態で、舌片部(4)の重ね合わされている部分の間に、舌片部(4)の重ね合わせ方向に隙間が設けられている育苗ポット。 - 請求項1に記載の育苗ポットにおいて、
舌片部(4)は、その幅方向の両側に、その幅が広く形成された幅広部(4a1)を有し、隣接する舌片部(4)が、その幅広部(4a1)で重ね合わされている育苗用ポット。 - 請求項1または請求項2に記載の育苗用ポットにおいて、
前記周面部(1)と前記蓋部(3)と底部(2)とが一体の材料からなり、
前記周面部(1)は底部(2)から蓋部(3)にかけて拡開する筒型に形成され、
舌片部(4)は、その先端部が先割れした形状であり、
舌片部(4)が重ね合わされた状態で、ポットの上部の中心部に露出部が形成されている育苗用ポット。 - 請求項1または請求項2に記載の育苗用ポットにおいて、
蓋用の前記舌片部(4)は、その長さの長い長舌片部(4a)と、その長さの短い短舌片部(4b)とを周方向に有し、
各長舌片部(4a)が重ね合わされた状態で、長舌片部(4a)の付根近傍に生じた隙間(13)に、短舌片部(4b)が前記重ね合わせ方向に被覆されている育苗用ポット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020106811A JP7262030B2 (ja) | 2020-06-22 | 2020-06-22 | 育苗用ポット |
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JP2020106811A JP7262030B2 (ja) | 2020-06-22 | 2020-06-22 | 育苗用ポット |
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JP2022001030A JP2022001030A (ja) | 2022-01-06 |
JP2022001030A5 JP2022001030A5 (ja) | 2022-11-16 |
JP7262030B2 true JP7262030B2 (ja) | 2023-04-21 |
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JP2020106811A Active JP7262030B2 (ja) | 2020-06-22 | 2020-06-22 | 育苗用ポット |
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JP6439912B2 (ja) | 2014-07-15 | 2018-12-19 | 大日本印刷株式会社 | タイリングパネル |
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- 2020-06-22 JP JP2020106811A patent/JP7262030B2/ja active Active
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JP6439912B2 (ja) | 2014-07-15 | 2018-12-19 | 大日本印刷株式会社 | タイリングパネル |
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