JP7261864B2 - スラリー - Google Patents
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Description
本発明の他の目的は、前記スラリーの固化物からなる電極活物質層と集電体との積層体からなる電極を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記電極を備える電池を提供することにある。
本発明のスラリーは、バインダと繊維状物質とを少なくとも含むスラリーであって、80℃までにおける最低粘度(80℃昇温最低粘度)と25℃における粘度(25℃時粘度)の比(80℃昇温最低粘度/25℃時粘度)が0.12以上であることを特徴とする。本発明のスラリーはバインダと繊維状物質以外にも他の成分を含有していても良い。例えば、本発明のスラリーを電池電極の電極活物質層を形成するために使用する場合は、さらに活物質を含有することが好ましい。
本発明におけるバインダは、粘着性を発揮して、スラリーを被着体に塗布、乾燥させる際に、塗膜を被着体の表面に固着させる作用を有する化合物である。バインダは、環境負荷の面から水性バインダが好ましく、例えば、20℃の水に対する溶解性が1g/L以上の水性バインダ、又は20℃の水に粒子径(粒子径の測定方法:レーザー回折法による)1μm以下で分散する水性バインダが好ましい。
本発明における繊維状物質は、スラリー中においても繊維状の形状を保持し、互いに絡まりあって、三次元的な網目構造を形成する。このような三次元網目構造は高温(例えば、80℃)に昇温する際でも保持されるため粘度の低下が抑制され、すなわちスラリー粘度の温度依存性が低くなる。その結果、室温付近(例えば、25℃)で塗工性が良好な粘度に調整して、厚い塗膜を形成し、その後に直ちに高温乾燥条件(例えば、80℃)に昇温・乾燥しても塗膜の粘度の低下が抑制されて形状が崩れにくいので、均一で厚い塗膜(固化物)を効率的に形成することができる。
長さ=投影面積/投影径
前記セルロース繊維は、原料パルプの粉砕、摩砕、解砕、爆砕等の公知の方法によって製造することができる。また、前記原料パルプには、綿花リンタや木材パルプ(広葉樹パルプ,針葉樹パルプ)が使用できる。
前記アラミド繊維は2個以上の芳香環がアミド結合を介して結合した構造を有するポリマー(すなわち、全芳香族ポリアミド)からなる繊維であり、前記全芳香族ポリアミドにはメタ型及びパラ型が含まれる。前記全芳香族ポリアミドとしては、例えば、下記式(a)で表される構成単位を有するポリマーが挙げられる。
本発明のスラリーの80℃までにおける最低粘度(80℃昇温最低粘度)と25℃における粘度(25℃時粘度)は、それぞれ、25℃~80℃において、MCRレオメータを用いて周波数1Hzの条件で測定した複素粘度である。
「80℃までにおける最低粘度」とは、例えば、本発明のスラリーを25℃から80℃に15℃/分で昇温した際における粘度推移で最も低い値を示す粘度である。
「80℃までにおける最高粘度」とは、例えば、本発明のスラリーを25℃から80℃に15℃/分で昇温した際における粘度推移で最も高い値を示す粘度である。
本発明のスラリーを電池電極の電極活物質層を形成するために使用する場合は、さらに活物質を含むことが好ましい。活物質としては、例えば、炭素材(カーボン)、金属単体、珪素単体(シリコン)、珪素化合物、鉱物質(ゼオライト、ケイソウ土、焼成珪成土、タルク、カオリン、セリサイト、ベントナイト、スメクタイト、クレーなど)、金属炭酸塩(炭酸マグネシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムなど)、金属酸化物(アルミナ、酸化亜鉛、二酸化マンガン、二酸化チタン、二酸化鉛、酸化銀、酸化ニッケル、リチウム含有複合酸化物(LiCoO2、チタン酸リチウム等))、金属水酸化物(水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化ニッケル、水酸化カドミウムなど)、金属硫酸塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウムなど)等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。活物質としては、中でも、金属酸化物、リチウム含有複合酸化物、珪素単体、珪素化合物、炭素材が好ましい。
本発明のスラリーは、上記成分以外にも更に他の成分を1種又は2種以上含有していても良い。他の成分としては、例えば、導電付与材等が挙げられる。前記導電性付与材としては、例えば、金属粉、導電性ポリマー、アセチレンブラック等が挙げられる。
本発明のスラリーは、電池の電極以外に、被着体に塗布・乾燥・固化させる各種用途、例えば、塗料、食品、薬品の添加剤などでも好適に使用することができる。
本発明の電極は、活物質を含む上記スラリーの固化物からなる電極活物質層と集電体との積層体からなる。本発明の電極はスラリーの固化物と集電体以外の構成要素を含んでいても良い。
本発明のスラリーを厚み15μm、一辺150mmの正方形の銅箔の片面に、乾燥後の厚みが50μm以上になるように均一に塗布する。その後、塗膜を上面にして、80℃に昇温して1時間乾燥・固化させて電極活物質層を形成する。形成された電極活物質層の端面の最も膜厚が薄い箇所の膜厚を端面膜厚、中央部の最も膜厚が厚い箇所の膜厚を中央膜厚として、端面膜厚と中央膜厚の比(端面膜厚/中央膜厚)を算出する。電極活物質層の端面膜厚、中央膜厚は、例えば、マイクロメータ(株式会社ミツトヨ)により測定することができる。
本発明の電池は、上記電極を備えることを特徴とする。本発明の電池は、電極(正極、及び負極)とセパレータを積層して巻回したものを、電解液と共に缶などの容器に封入した巻回型電池であっても、電極(正極、及び負極)とセパレータを積層したシート状物を、電解液と共に、比較的柔軟な外装体内部に封じ込めた積層型電池であってもよい。
市販の広葉樹パルプを水で懸濁して、1重量%スラリー液(1)100Lを得た。
次いで、得られたスラリー液に、ディスクリファイナー(長谷川鉄工(株)製、商品名「SUPERFIBRATER400-TFS」)を用いて、クリアランス0.15mm、ディスク回転数1750rpmとして10回叩解処理してリファイナー処理を施した。
リファイナー処理後の1重量%スラリー液に、更に、破砕型ホモバルブシートを備えたホモジナイザー(ゴーリン社製、商品名「15M8AT」)を用いて、処理圧50MPaで50回ホモジナイズ処理を施した。
リファイナー処理及びホモジナイズ処理を施した後の1重量%スラリー液をガーゼで繰り返し濾して、不揮発分濃度9.9重量%のスラリー液を得た。
得られた9.9重量%スラリー液に水を添加し、ホモディスパー(特殊機化工業(株)製、モデルL)を用いて3000rpmで5分間撹拌することで、1.2重量%のスラリー液を得た。得られた1.2重量%スラリー液をCNFスラリー液(1)とする。
得られたCNFスラリー液(1)に含まれる繊維を任意に10本選び出し、選び出された繊維を、電子顕微鏡(SEM、TEM)を用いて観察し繊維長と繊維径を測定した。その結果、10本の繊維の平均太さは79.2nm、平均長さは6.14μm、平均アスペクト比(平均長さ/平均太さ)は78であった。
市販の針葉樹の漂白クラフトパルプ繊維3gを297gのイオン交換水で十分攪拌後、パルプ3gに対し、TEMPO(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-オキシルラジカル、ALDRICH、Free radical、98%)1.25重量%、臭化ナトリウム12.5重量%(富士フイルム和光純薬(株))、次亜塩素酸ナトリウム(富士フイルム和光純薬(株)、Cl:5%)56.8重量%をこの順で添加し、pHスタットを用い、0.5M水酸化ナトリウムの滴下にてpHを10.5に保持し、温度20℃で酸化反応を行った。次に、120分の酸化時間で滴下を停止し、酸化パルプを得た。該酸化パルプをイオン交換水にて十分洗浄し、脱水処理を行い20℃の雰囲気下で自然乾燥した。その後、酸化パルプ1.2gとイオン交換水98.8gをホモディスパー(特殊機化工業(株)製、モデルL)を用いて3000rpmで10分間攪拌することにより、繊維の微細化処理を行い、スラリー液を得た。得られたスラリー液中の酸化パルプの固形分濃度は、1.2重量%であった。得られた1.2重量%スラリー液をCNFスラリー液(2)とする。
得られたCNFスラリー液(2)に含まれる繊維を任意に10本選び出し、選び出された繊維を、電子顕微鏡(SEM、、TEM)を用いて観察し繊維長と繊維径を測定した。その結果、10本の繊維の平均太さは3.1nm、平均長さは1.00μm、平均アスペクト比(平均長さ/平均太さ)は323であった。
調製例1で得られたCNFスラリー液(1)84gをポリプロピレン製容器に入れ、1.5重量%のCMC水溶液(CMC:カルボキシメチルセルロースナトリウム塩、1重量%水溶液の25℃、60rpmにおける粘度:1500~3000mPa・s、ダイセルファインケム(株)製、品番2200)67.5gを添加し、活物質としての人造黒鉛(平均粒子径:約20μm)99.0gを更に加えて、ホモディスパー(特殊機化工業(株)製、モデルL)を用いて3000rpmで30分間撹拌して、スラリー(1)を得た。
得られたスラリー(1)の粘度を、MCRレオメータを用いて周波数1Hzの条件で、25℃時の複素粘度(25℃時粘度)及び25℃から80℃に15℃/分で昇温した際の最低複素粘度(80℃昇温最低粘度)を測定した。25℃時粘度、80℃昇温最低粘度、80℃昇温最低粘度/25℃時粘度比を表1に示す。
スラリー(1)の代わりに、調製例2で得られたCNFスラリー液(2)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、スラリー(2)を得、25℃時粘度及び80℃昇温最低粘度を測定した。25℃時粘度、80℃昇温最低粘度、80℃昇温最低粘度/25℃時粘度比を表1に示す。
スラリー(1)の代わりに、セルロースナノクリスタル(CelluForce NCC、CelluForce社製、1.2重量%水スラリー液、平均太さ:7.1nm、平均長さ:0.15μm、平均アスペクト比(平均長さ/平均太さ):21)を使用したこと以外は、実施例1と同様にして、スラリー(3)を得、25℃時粘度及び80℃昇温最低粘度を測定した。25℃時粘度、80℃昇温最低粘度、80℃昇温最低粘度/25℃時粘度比を表1に示す。
スラリー(1)の代わりに、SBR水分散液(製品名TRD2001、JSR社)を2g用いて、固形分濃度が40%となるように水分調整したこと以外は、実施例1と同様にしてスラリーを調製し、25℃時粘度及び80℃昇温最低粘度を測定した。25℃時粘度、80℃昇温最低粘度、80℃昇温最低粘度/25℃時粘度比を表1に示す。
活物質としての人造黒鉛を配合しないこと以外は、実施例1と同様にして、スラリー(4)を得、25℃時粘度及び80℃昇温最低粘度を測定した。25℃時粘度は3.678Pa・s、80℃昇温最低粘度は0.700Pa・s、80℃昇温最低粘度/25℃時粘度比は0.190であった。
活物質としての人造黒鉛を配合しないこと以外は、比較例1と同様にして、スラリーを得、25℃時粘度及び80℃昇温最低粘度を測定した。25℃時粘度は0.883Pa・s、80℃昇温最低粘度は0.049Pa・s、80℃昇温最低粘度/25℃時粘度比は0.055であった。
実施例1~3で得られたスラリー(1)~(3)及び比較例1で得られたスラリーを、それぞれ、厚み15μm、一辺150mmの正方形の銅箔に、乾燥後の厚みが50μm以上となるようにアプリケーターにより塗布した。その後、塗膜を上面にして、80℃に15℃/分で昇温して1時間乾燥・固化させて電極活物質層を銅箔の片面に形成した電極を作製した。得られる電極の電極活物質層の膜厚をマイクロメータ(株式会社ミツトヨ)により測定した。電極活物質層の端面の最も膜厚が薄い箇所の膜厚を(端面膜厚)、中央部の最も膜厚が厚い箇所の膜厚を(中央膜厚)として、端面膜厚と中央膜厚の比(端面膜厚/中央膜厚)を算出した。結果を表2に示す。
[1]バインダと繊維状物質とを少なくとも含むスラリーであって、80℃までにおける最低粘度(80℃昇温最低粘度)と25℃における粘度(25℃時粘度)の比(80℃昇温最低粘度/25℃時粘度)が0.12以上(好ましくは0.15以上、より好ましくは0.2以上、より好ましくは0.25以上、より好ましくは0.3以上、より好ましくは0.4以上、より好ましくは0.5以上、より好ましくは0.6以上、より好ましくは0.7以上、さらに好ましくは0.8以上、特に好ましくは0.9以上)であることを特徴とするスラリー。
[2]80℃までにおける最高粘度(80℃昇温最高粘度)と25℃における粘度(25℃時粘度)の比(80℃時最高粘度/25℃時粘度)が3.0以下(好ましくは2.5以下、より好ましくは2.0以下、より好ましくは1.5以下、特に好ましくは1.0以下)である、上記[1]に記載のスラリー。
[3]25℃時粘度が、0.6~100Pa・s(好ましくは0.8~50Pa・s、より好ましくは1.0~30Pa・s)である、上記[1]または[2]に記載のスラリー。
[4]80℃昇温最低粘度が、0.25~90Pa・s(好ましくは0.5~45Pa・s、より好ましくは1~30Pa・s)である、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載のスラリー。
[6]前記バインダが、融点(融点がないものは分解温度)が、160℃以上(好ましくは180℃以上、より好ましくは200℃以上、上限は、好ましくは400℃)であるバインダである、上記[1]~[5]のいずれか1つに記載のスラリー。
[7]前記バインダが、1重量%水溶液の粘度(25℃、60rpmにおける)が、10~5000mPa・s(好ましくは50~3000mPa・s、より好ましくは100~2000mPa・s)であるバインダである、上記[1]~[6]のいずれか1つに記載のスラリー。
[8]前記バインダが、多糖類誘導体(1)、上記式(2)で表される構成単位を有する化合物、及び上記式(3)で表される構成単位を有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種(好ましくは、多糖類誘導体(1))である、上記[1]~[7]のいずれか1つに記載のスラリー。
[9]前記多糖類誘導体(1)が、セルロース又はその誘導体(好ましくは、上記式(1-1)で表される構成単位を有する化合物)である、上記[8]記載のスラリー。
[10]前記セルロース又はその誘導体が、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びこれらのアルカリ塩(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースアンモニウム)からなる群から選ばれる少なくとも1種である、上記[9]記載のスラリー。
[12]前記繊維状物質の平均太さ(平均径D)が、1~1000nm(好ましくは3~500nm、より好ましくは3~200nm)である、上記[1]~[11]のいずれか1つに記載のスラリー。
[13]前記繊維状物質の平均長さ(平均長L)が、0.01~1000μm(好ましくは0.3~200μm、より好ましくは0.5~100μm、さらに好ましくは1~20μm)である、上記[1]~[12]のいずれか1つに記載のスラリー。
[14]前記繊維状物質の平均アスペクト比(平均長さ/平均太さ)が、10~1000(好ましくは15~500、より好ましくは20~100)である、上記[1]~[13]のいずれか1つに記載のスラリー。
[16]前記スラリーに含まれる不揮発分全量における繊維状物質とバインダの合計含有量が、0.01~10.0重量%(好ましくは0.1~5.0重量%、より好ましくは0.5~2.0重量%)である、上記[1]~[15]のいずれか1つに記載のスラリー。
[17]前記繊維状物質の含有量が、バインダの含有量の0.5~5.0倍(好ましくは1.0~3倍、より好ましくは1.0~2.0倍)である、上記[1]~[16]のいずれか1つに記載のスラリー。
[18]前記バインダと前記繊維状物質の合計の固形分濃度が、0.02~20重量%(好ましくは0.1~10重量%、より好ましくは0.5~5重量%)である、上記[1]~[17]のいずれか1つに記載のスラリー。
[19]上記[1]~[18]のいずれか1つに記載のスラリーの固化物。
[21]前記活物質が、金属酸化物、リチウム含有複合酸化物、珪素単体、珪素化合物、及び炭素材からなる群から選ばれる少なくとも1種である、上記[20]記載のスラリー。
[22]前記スラリーに含まれる不揮発分全量(100重量%)における、活物質の割合が、90重量%以上(好ましくは95重量%以上、より好ましくは99重量%以上)である、上記[20]または[21]に記載のスラリー。
[23]前記バインダの含有量が、前記活物質100重量部に対して0.01~10.0重量部(好ましくは0.1~5.0重量部、より好ましくは0.3~2.0重量部)である、上記[20]~[22]のいずれか1つに記載のスラリー。
[24]前記バインダと前記繊維状物質と前記活物質の合計の固形分濃度が20~70重量%(好ましくは35~60重量%)である、上記[20]~[23]のいずれか1つに記載のスラリー。
[25]前記スラリーを遠心分離(例えば、5000rpm×5分)して得られる上澄み液中のバインダ含有量が、前記スラリーに含まれるバインダ全量の45重量%以上(好ましくは60重量%以上、より好ましくは80重量%以上、さらに好ましくは95重量%以上)である、上記[20]~[24]のいずれか1つに記載のスラリー。
[26]、上記[20]~[25]のいずれか1つに記載のスラリーの固化物。
[28]前記電極活物質層の端面の膜厚(端面膜厚)と中央部の膜厚(中央膜厚)の比(端面膜厚/中央膜厚)が0.9以上(好ましくは0.95以上、より好ましくは0.98以上)である、上記[27]記載の電極。
[29]電極活物質層の膜厚が50μm以上(好ましくは80μm以上、より好ましくは100μm以上)である、上記[27]に記載の電極。
[30]、上記[27]~[29]のいずれか1つに記載の電極を備えた電池。
Claims (11)
- バインダと繊維状物質とを少なくとも含むスラリーであって、80℃までにおける最低粘度(80℃昇温最低粘度)と25℃における粘度(25℃時粘度)の比(80℃昇温最低粘度/25℃時粘度)が0.12以上であり、
前記繊維状物質が、TEMPO酸化されたセルロース繊維を含み、
前記セルロース繊維が、平均太さが1~1000nm、平均アスペクト比が10~1000のセルロース繊維であることを特徴とするスラリー。 - 前記バインダと前記繊維状物質の合計の固形分濃度が0.02~20重量%である、請求項1に記載のスラリー。
- 前記25℃時粘度が0.6~100Pa・sであり、前記80℃昇温最低粘度が0.25~90Pa・sである、請求項1又は2に記載のスラリー。
- 前記バインダの1重量%水溶液の粘度(25℃、60rpmにおける)が、10~5000mPa・sである、請求項1~3のいずれか1項に記載のスラリー。
- 請求項1~4の何れか1項に記載のスラリーの固化物。
- 更に、活物質を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のスラリー。
- 前記バインダと前記繊維状物質と前記活物質の合計の固形分濃度が20~70重量%である、請求項6に記載のスラリー。
- 請求項6又は7に記載のスラリーの固化物。
- 請求項8に記載の固化物からなる電極活物質層と集電体との積層体からなる電極。
- 前記電極活物質層の端面の膜厚(端面膜厚)と中央部の膜厚(中央膜厚)の比(端面膜厚/中央膜厚)が0.9以上である、請求項9に記載の電極。
- 請求項9又は10に記載の電極を備えた電池。
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