JP7260988B2 - 型内発泡成形体、金型構造、および型内発泡成形体の製造方法 - Google Patents

型内発泡成形体、金型構造、および型内発泡成形体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、型内発泡成形体、金型構造、および型内発泡成形体の製造方法に関する。
フィーダーを介して熱可塑性樹脂発泡粒子を金型に充填し、熱可塑性発泡粒子の型内発泡成形体を作製する技術が従来技術として知られている。
型内発泡成形技術において、金型におけるフィーダーの原料供給口近傍の空間部分は、発泡粒子が過剰に充填されやすくなる。その結果、フィーダーの原料供給口近傍にて部分的に過充填現象が発生して、通気孔を通して加熱蒸気を供給しても、過充填現象が起こっている部位における加熱蒸気の拡散が不十分となり、型内発泡成形品(製品本体部分)の融着不良や表面性不良が発生しやすい。
例えば、特許文献1には、金型におけるフィーダー(原料供給口)に対向した部位に、成形材料を各キャビティに案内するガイド部を備えた成形装置が開示されている。このガイド部は、原料供給口に向かって立ち上がる凸部又は凸条である。特許文献1に記載の金型は、成形品(製品本体部分)を成形する複数のキャビティと当該キャビティ間を連結するランナとを備え、一度の成形により複数の成形品を得るように構成されている。ガイド部は、ランナに設けられている。
特開2011-104799号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、過充填現象による型内発泡成形品(製品本体部分)の融着不良や表面性不良を解決する点で、改善の余地がある。
本発明の一態様は、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた成形製品を成形可能な金型構造、型内発泡成形体、および型内発泡成形体の製造方法を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る型内発泡成形体は、熱可塑性樹脂発泡粒子で構成される製品本体部分を有し、前記製品本体部分の第1の面に形成された、少なくとも1つのフィーダー痕跡と、前記製品本体部分における前記第1の面と反対側の第2の面に前記フィーダー痕跡と背向して形成された、凹部と、を有する、構成である。
また、上記の課題を解決するために、本発明の他の態様に係る金型構造は、少なくとも1つの原料供給口が設けられ、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体における製品本体部分を成形する製品本体成形空間を少なくとも構成する第1および第2の金型と、前記第1および第2の金型のうち何れかの金型における前記原料供給口と対向する部位に設けられ、前記原料供給口へ向かって突出した凸部と、を備え、前記凸部は、前記製品本体成形空間内に設けられた構成である。
本発明の一態様によれば、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた成形製品を成形することができる。
(a)は、本発明の実施形態1に係る型内発泡成形装置の概略構成を示す断面図であり、(b)および(c)は、凸部の作用および効果を説明するための断面図である。 (a)は、図1に示す金型構造を用いて成形された型内発泡成形体における製品本体部分を説明するための平面図であり、(b)は、(a)に示す製品本体部分を有する型内発泡成形体の変形例を説明するための平面図である。 本発明の実施形態2に係る型内発泡成形装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態3に係る型内発泡成形装置の概略構成を示す断面図である。 (a)は、本発明の実施形態4に係る型内発泡成形装置の概略構成を示す断面図であり、(b)は、(a)に示す型内発泡成形装置の変形例を示す断面図である。 (a)は、本発明の実施形態5に係る型内発泡成形装置の概略構成を示す断面図であり、(b)は、(a)に示す型内発泡成形装置に備えられた凸部の寸法を説明するための断面図である。 (a)~(d)は、本発明の実施形態6に係る型内発泡成形体の概略構成を示す側面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1の(a)は、本実施形態に係る型内発泡成形装置100の概略構成を示す断面図であり、図1の(b)および(c)は、凸部40の作用および効果を説明するための断面図である。
図1の(a)に示されるように、本実施形態に係る型内発泡成形装置100は、固定型である凹型部101と、移動型である凸型部102とを備えている。凹型部101および凸型部102は互いに対向配置している。凹型部101における凸型部102と対向する面には、第1金型1が形成されている。また、凸型部102における凹型部101と対向する面には、第2金型2が形成されている。そして、第1金型1および第2金型2によって製品本体成形空間Aが形成されている。本実施形態に係る金型構造10は、第1金型1および第2金型2から構成されている。
また、凹型部101は、第1金型1における製品本体成形空間Aと反対側にチャンバBが形成されている。そして、凹型部101には、製品本体成形空間AとチャンバBとを連通する通気孔5が形成されている。また、凸型部102は、第2金型2における製品本体成形空間Aと反対側にチャンバCが形成されている。そして、製品本体成形空間AとチャンバCとを連通する通気孔6が形成されている。
型内発泡成形装置100では、通気孔5および6を介して、後述する加熱蒸気などの流体が製品本体成形空間Aに供給されたり、製品本体成形空間Aから排出されたりするようになっている。また、凹型部101および凸型部102それぞれの下部には、下部用役口103および104が設けられている。下部用役口103および104は、減圧ポンプまたはドレン配管に接続している。また、凹型部101および凸型部102それぞれの上部には、チャンバBおよびCに加熱蒸気等を供給するための上部用役口105および106が設けられている。
また、第1金型1には、原料供給管3が設けられている。原料供給管3は、原料供給口3aを介して、製品本体成形空間Aと連通している。型内発泡成形装置100では、熱可塑性樹脂発泡粒子は、図示しない原料タンクから原料供給管3へ供給され、原料供給口3aから製品本体成形空間A内へ供給されるようになっている。また、型内発泡成形装置100は、原料供給管3内部を往復運動可能に構成されたピストンPを備えている(図1の(b)および(c)参照)。
また、第2金型2における原料供給口3aと対向する部位には、凸部40が設けられている。凸部40は、製品本体成形空間A内に設けられ、原料供給口3aへ向かって突出するように形成されている。ここで、原料供給口3aと対向する部位とは、原料供給管3の伸びる方向から見て原料供給口3aを介して目視可能な、あるいは投影可能な第2金型2の領域(投影領域)であるもいえる。
本実施形態に係る金型構造10によれば、第2金型2における原料供給口3aと対向する部位に凸部40が設けられていることにより、熱可塑性樹脂発泡粒子の充填工程にて、熱可塑性樹脂発泡粒子の過充填現象を防止することができる。以下、本実施形態に係る型内発泡成形装置100を用いた型内発泡成形体の製造方法、並びに、本実施形態に係る金型構造10における凸部40の作用および効果について、図1の(b)および(c)を参照して説明する。
金型構造10を有する型内発泡成形装置100を用いた型内発泡成形体の製造方法においては、まず、図示しない原料タンク内の熱可塑性樹脂の熱可塑性樹脂発泡粒子dを充填エアに乗せて、原料供給管3を介して製品本体成形空間Aへ供給する(充填工程)。
そして、製品本体成形空間A内に熱可塑性樹脂発泡粒子dが充填され、図1の(b)に示されるように、製品本体成形空間A内が熱可塑性樹脂発泡粒子dに満たされると、製品本体成形空間Aへの熱可塑性樹脂発泡粒子dの供給を停止する。そして、その後、ピストンPを製品本体成形空間A側へ押出し、図1の(c)に示されるように、ピストンPにより原料供給管3を封鎖し、同時に製品本体成形空間Aを封鎖する。このとき、原料供給管3内に残存する熱可塑性樹脂発泡粒子dは、ピストンPにより製品本体成形空間A内へ押し込まれることになる。
ここで、第2金型2における原料供給口3aと対向する部位に凸部40が設けられている。それゆえ、原料供給口3aと第2金型2における原料供給口3aの対向位置との間に充填された熱可塑性樹脂発泡粒子d(以下、原料供給口3a近傍の熱可塑性樹脂発泡粒子dと称することもある)は、ピストンPによる押し込みにより、凸部40の外側に分散する。より具体的には、ピストンPの押込みにより、原料供給口3a近傍の熱可塑性樹脂発泡粒子dは、凸部40を押圧する。そして、この押圧により、熱可塑性樹脂発泡粒子dに、ピストンPの押し込み方向の力だけでなく、凸部40から当該凸部40の外側へ向かう力が働く。その結果、原料供給口3a近傍の熱可塑性樹脂発泡粒子dは、図1の(c)に示される矢印の方向に均一に押し込まれ、凸部40の周辺に分散して充填される。その結果、充填工程にて、原料供給口3aと第2金型2における原料供給口3aの対向位置との間における熱可塑性樹脂発泡粒子dの充填密度が過剰に高くなることが防止され、過充填現象を防止することができる。
上述のように製品本体成形空間A内に充填された熱可塑性樹脂発泡粒子dは、加熱工程および冷却工程などを経て型内成形される。より具体的には、加熱工程にて、弁による下部用役口103・104、および上部用役口105・106の開閉操作により、チャンバBおよびCに加熱蒸気を供給して、凹型部101および凸型部102を加熱する。このとき、加熱蒸気は、凹型部101および凸型部102それぞれの通気孔5および6を通過して製品本体成形空間Aに供給されるので、製品本体成形空間A内に充填された熱可塑性樹脂発泡粒子dも加熱される。そして、熱可塑性樹脂発泡粒子dが加熱されると、熱可塑性樹脂発泡粒子d同士が発泡(膨張)融着し、型内成形される。
そして、冷却工程にて、型内発泡成形装置100を冷却することにより、製品本体成形空間A内の熱可塑性樹脂発泡粒子dの発泡融着体は固化する。そして、第1金型1および第2金型2を開き取り出すことにより、所定形状の型内発泡成形体が得られる。
このようにして得られた型内発泡成形体は、過充填現象に起因した表面性不良が抑制される。また、凸部40により凹部が形成されるため、得られた型内発泡成形体は、一部の厚さが薄くなり、機械的強度が低下していると考えられる。しかし、上述のように、過充填現象が防止されているので、薄くなった部分(凸部40に対応する部分)での熱可塑性樹脂発泡粒子の融着不良が改善され融着強度が向上する。このため、凸部40に起因して型内発泡成形体の機械的強度が低下することがない。したがって、本実施形態に係る金型構造10によれば、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた成形体を成形することができる。
なお、凸部40は、第1金型1および第2金型2の何れかに設けられていればよい。また、凸部40は、第1金型1または第2金型2に一体的に設けられていてもよいし、別駒型として設けられていてもよい。凸部40が別駒型として設けられている場合、凸部40の位置調整が容易となる。また、凸部40の破損時の交換が容易となる。
また、凸部40は、原料供給口3aへ向かって立ち上がる傾斜面によって形成された山形状であることが好ましい。また、山形状を構成する傾斜面の傾斜角度は、過充填現象の程度等に応じて適宜設定可能である。また、当該山形状は、対称形状であってもよいし、非対称形状であってもよい。凸部40の形状として、例えば、円柱、三角柱、四角柱等の柱形状、平板形状、円錐、三角錐、四角錐等の錐形状、円錐台形、三角台形、四角台形等の台形形状、半球等の球の一部を構成する形状が挙げられる。また、凸部40は、所定の方向に伸びて形成された凸条であってもよい。この場合、凸部40により成形される型内発泡成形体の凹部は、凹溝であってもよい。
また、製品本体成形空間Aへの熱可塑性樹脂発泡粒子dの充填方法としては、従来公知の方法を採用することができる。当該充填方法としては、例えば、クラッキング充填法、加圧充填法、圧縮充填法等が挙げられる。特に、クラッキング充填法を採用する場合においても、過充填現象を防止することが可能である。クラッキング充填法は、熱可塑性樹脂発泡粒子dの充填時に第1金型1と第2金型2とを完全に型閉めせず(換言すると、クラッキングさせておき)、充填時に使用するエアを第1金型1と第2金型2との隙間から排出しながら熱可塑性樹脂発泡粒子dを充填する方法である。熱可塑性樹脂発泡粒子dを供給後、ピストンPにより原料供給管3および製品本体成形空間Aを封鎖した後、第1金型1と第2金型2とを完全に型閉めしたとき、熱可塑性樹脂発泡粒子dに凸部40から当該凸部40の外側へ向かう力が働く。このため、原料供給口3a近傍の熱可塑性樹脂発泡粒子dは、凸部40の周辺に分散して充填されるので、過充填現象を防止できる。このことから、本実施形態においてクラッキング充填法を採用することは、好ましい態様と言える。
また、熱可塑性樹脂発泡粒子dを構成する基材樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、及びスチレン改質ポリオレフィン系樹脂(オレフィン改質ポリスチレン系樹脂)、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。この中でも、ポリオレフィン系樹脂を用いることにより、耐割れ性、緩衝性、耐薬品性、耐熱性、圧縮後の歪回復率、リサイクルが容易となる点から好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、特に限定されず、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等が挙げられる。ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体、エチレン/プロピレン共重合体、エチレン/プロピレン/1-ブテン共重合体等が挙げられる。ポリエチレン系樹脂としては、エチレン単独重合体、高密度ポリエチレン系樹脂、中密度ポリエチレン系樹脂、低密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂等が挙げられ、より具体的には、エチレン/1-ブテン共重合体、エチレン/4-メチル-1-ペンテン共重合体等が挙げられる。また、なお、前記共重合体は、ランダム共重合体であってもよく、ブロック共重合体であってもよい。
熱可塑性樹脂発泡粒子dの製造方法は、特に制限は無く、従来公知の製造方法を挙げることができる。一例としては、製造する発泡粒子がポリオレフィン系樹脂発泡粒子であれば、国際公開特許公報WO2009/075208や特開2006-117842号公報等に開示されている製造方法が挙げられる。また、製造する発泡粒子がポリスチレン系樹脂発泡粒子であれば、特開2003-201360号公報や特開2014-118474号公報や国際公開特許公報WO2015/137363等に開示されている製造方法が挙げられる(該特許文献中には、「予備発泡粒子」として記載されている)。また、製造する発泡粒子がスチレン改質ポリオレフィン系樹脂発泡粒子であれば、特開2008-239794号公報や国際公開特許公報WO2016/152243等に開示されている製造方法が挙げられる。しかし、発泡粒子の製造方法は、これらの製造方法に限定されるものではない。
このようにして得られる発泡粒子には、適宜、難燃剤、帯電防止剤、着色剤等の添加剤を従来公知の方法により含有あるいは被覆させることができる。また、発泡粒子の粒径は、特に限定されず、例えば、1mm~10mmであればよいが、製品本体成形空間Aへの充填性の観点からは、1mm~5mmが好ましく、1mm~3mmがより好ましい。
発泡粒子の発泡倍率としては、特に限定されず、例えば、3倍~90倍であってもよいが、機械的強度や成形性の観点からは、5倍~60倍が好ましく、5倍~45倍がより好ましい。
このような発泡粒子は、例えば、(株)カネカ製エペラン-PP、エペラン-XL等として市販されており、容易に入手可能である。
ここで、本実施形態に係る金型構造10では、製品本体成形空間A内に凸部40が設けられている。製品本体成形空間Aとは、型内発泡成形体における製品本体部分を構成する空間を意味する。図2の(a)は、金型構造10を用いて成形された型内発泡成形体20における製品本体部分21を説明するための平面図であり、図2の(b)は、図2の(a)に示す製品本体部分21を有する型内発泡成形体20の変形例を説明するための平面図である。なお、図2の(a)および(b)は、金型構造10の原料供給口3a側から見た平面図である。
図2の(a)および(b)に示されるように、本実施形態に係る型内発泡成形体20は、少なくとも製品本体部分21を有する。一般的に、型内発泡成形体は、製品本体部分(例えば、発泡容器、皿等)のみを構成するものだけでなく、製品製造に有利な付属部分を有するものもある。本実施形態に係る型内発泡成形体20は、製品本体部分のみを構成するものだけでなく、前記付属部分を備えた構成も包含する。例えば、図2の(b)に示されるように、型内発泡成形体20は、2つの製品本体部分21同士を繋ぐ繋ぎ体22を有する構成であってもよい。図2の(b)に示された構成では、輸送あるいは保管時等に一対の製品本体部分21、21を一緒に収納できる、あるいは一方を紛失する恐れがなくなる等の利点がある。
本実施形態に係る金型構造10では、例えば図2の(b)に示される構成を例に挙げると、凸部40は、繋ぎ体22を成形する成形空間ではなく、製品本体部分21を成形する製品本体成形空間Aに設けられている。
通常、金型構造10の製品本体成形空間A内に凸部40が形成されると、凸部40により凹部が形成されるため、得られた成形製品は、一部の厚さが薄くなり、機械的強度が低下している。それゆえ、成形製品の機械的強度を維持する観点では、製品本体成形空間Aに原料供給口3aと対向する凸部40を設けることを避けるのが一般的であろう。
しかし、上述のように、過充填現象が防止されているので、薄くなった部分(凸部40に対応する部分)での熱可塑性樹脂発泡粒子の融着不良が改善され融着強度が向上する。このため、凸部40に起因して型内発泡成形体の機械的強度が低下することがない。本実施形態に係る金型構造10によれば、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた製品を成形できる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図3は、本実施形態に係る型内発泡成形装置100Aの概略構成を示す断面図である。
図3に示されるように、型内発泡成形装置100Aは、凸部41の形状が前記実施形態1と異なる。凸部41は、曲面を有する。凸部41を構成する曲面は、凸部41の外側へ向かって屈曲した曲面である。
このように凸部41が曲面で構成された金型構造10であっても、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた製品を成形することができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図4は、本実施形態に係る型内発泡成形装置100Bの概略構成を示す断面図である。
図4に示されるように、本実施形態に係る型内発泡成形装置100Bの金型構造は、第1金型1aと、第2金型2aとから構成されている。第2金型2aは、成形面2b、2c、および2dで構成された断面コの字形状の成形面を有する。成形面2cの両端それぞれに、成形面2bおよび2dが直交して連結した形状となっている。成形面2bおよび2cは、互いに面内方向が異なり、成形面2bおよび2cにより段差が形成されている。また、成形面2cおよび2dは、互いに面内方向が異なり、成形面2cおよび2dにより段差が形成されている。
そして、第1金型1aにおける、成形面2bおよび2cの連結部位と対向する部位には、原料供給管3の原料供給口3aが設けられている。また、第1金型1aにおける、成形面2cおよび2dの連結部位と対向する部位には、原料供給管31の原料供給口31aが設けられている。
第2金型2aにおける原料供給口3aと対向する部位、すなわち、成形面2bおよび2cの連結部位には、凸部42が設けられている。凸部42は、面内方向が異なる成形面2bおよび2cを跨って形成されている。
また、第2金型2aにおける原料供給口31aと対向する部位、すなわち、成形面2cおよび2dの連結部位には、凸部43が設けられている。凸部43は、面内方向が異なる成形面2cおよび2dを跨って形成されている。また、凸部43は、原料供給口31aへ向かって延びる傾斜面が形成され、当該傾斜面同士が連結する頂点部を有する。
このように凸部42および43が形成された金型構造であっても、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた製品を成形することができる。
また、例えば成形面2cおよび2dの連結部位が、原料供給口31aの中央からずれている場合、熱可塑性樹脂発泡粒子の充填時に、原料供給口31aから流入する熱可塑性樹脂発泡粒子は、成形面2c側へ移動する粒子と成形面2d側へ移動する粒子との間で移動量の偏りが発生する。すなわち、成形面2c側と成形面2d側との間で、熱可塑性樹脂発泡粒子の充填配分に偏りが生じる。本実施形態によれば、凸部42および43により、所望の充填性をコントロールし、熱可塑性樹脂発泡粒子の充填配分の偏りを緩和することができる。特に、凸部43のような構成では、熱可塑性樹脂発泡粒子の充填時に、熱可塑性樹脂発泡粒子が凸部43により円滑に分流する。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図5の(a)は、本実施形態に係る型内発泡成形装置100Cの概略構成を示す断面図であり、図5の(b)は、図5の(a)に示す型内発泡成形装置100Cの変形例を示す断面図である。
図5の(a)に示されるように、本実施形態に係る型内発泡成形装置100Cでは、金型構造10aの第1金型1eおよび第2金型2eの構成が前記実施形態1と異なる。第1金型1eには、原料供給口3aが形成されている。そして、第2金型2eにおける原料供給口3aと対向する部位には、凸部44aが設けられている。本実施形態に係る金型構造10aでは、第2金型2eにおける凸部44aが設けられた面2fは、原料供給管3が伸びる方向に対して傾斜している。ここで、原料供給管3が伸びる方向は、原料供給口3aから凸部44へ向かう方向、または原料供給口3aと凸部44aとの対向方向ともいえる。
このように凸部44aが形成された金型構造であっても、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた製品を成形することができる。
また、第2金型2eにおける原料供給口3aと対向する面2fが原料供給管3の伸びる方向に対して傾斜している場合、原料供給口3aから供給される充填エアは、面2fと当接することにより、当該当接位置から外側へ均等に流れる気流とならず、不均一な気流となる。このため、熱可塑性樹脂発泡粒子が流れやすい気流と熱可塑性樹脂発泡粒子が流れにくい気流とが発生しやすくなる。本実施形態によれば、凸部44aにより、所望の充填性をコントロールし、熱可塑性樹脂発泡粒子を均等に充填できる。
また、本実施形態に係る型内発泡成形装置は、凸部44aが形成された面2fが、原料供給管3が伸びる方向が伸びる方向に対して傾斜している構成であればよく、例えば図5の(b)に示す構成であってもよい。図5の(b)に示される型内発泡成形装置100C1は、面2fは、原料供給管3が伸びる方向に対して傾斜しており、U字状に湾曲した形状となっている。そして、凸部44bは、面2fにおける湾曲領域に設けられている。そして、原料供給口3aは、第1金型1eにおける凸部44bと対向する部分に設けられている。このような構成であっても、凸部44bにより、所望の充填性をコントロールし、熱可塑性樹脂発泡粒子を均等に充填できる。
〔実施形態5〕
本発明のさらに他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図6の(a)は、本実施形態に係る型内発泡成形装置100Dの概略構成を示す断面図であり、図6の(b)は、型内発泡成形装置100Dに備えられた凸部45の寸法を説明するための断面図である。
図6の(a)および(b)に示されるように、本実施形態に係る型内発泡成形装置100Dでは、凸部45の形状が前記実施形態1と異なる。凸部45は、R形状である。より具体的には、図5の(b)に示されるように、凸部45は、第2金型2側の基端部45aと、原料供給口3aに最も近い位置にある頂部45bと、を有する。そして、凸部45は、基端部45aから頂部45bへ向かって屈曲した2つの側面45c・45cを有する。側面45c・45cは、凸部45の内側へ向かって屈曲したR面となっている。そして、凸部45のR形状では、基端部45aから頂部45bへ向かって側面45c・45c同士の幅が狭くなっている。また、凸部45の頂部45bは、原料供給管3側から見て、原料供給口3aに囲まれた領域内に配置されている。
このように凸部45がR形状である金型構造は、過充填現象を防止する上で好ましい構成である。凸部45がR形状であるため、ピストンP(図示せず)が押し込まれた際、熱可塑性樹脂発泡粒子は凸部45の周辺に向かって、より円滑に分散充填され、過充填現象をより防止しやすくなる。また、熱可塑性樹脂発泡粒子の充填時に原料供給口3aから供給される充填エアは、R面である側面45c・45cに沿った気流となり、乱流が発生しにくい。このため、充填エアに乗って製品本体成形空間Aに供給される熱可塑性樹脂発泡粒子は、側面45c・45cに沿って円滑に凸部45の周辺へ流れる。このため、原料供給口3a近傍の熱可塑性樹脂発泡粒子の充填密度が過剰に高くなることが防止され、過充填現象を防止することができる。
なお、R面である側面45c・45cの曲率半径は、特に制限されないが、0.5mm以上300mm以下が好ましく、2mm以上200mm以下がより好ましく、3mm以上100mm以下が最も好ましい。
また、凸部45における基端部45aから頂部45bまでの高さHは、特に制限されないが、型内発泡成形に使用する熱可塑性樹脂発泡粒子の大きさ(熱可塑性樹脂発泡粒子が略球形である場合には球形の直径)以上であることが好ましい。具体的には、高さHは、2mm以上50mm以下が好ましく、5mm以上30mm以下がより好ましく、10mm以上20mm以下が最も好ましい。
さらに、原料供給口3aと凸部45との最小距離L、すなわち原料供給口3aと頂部45bとの距離は、特に制限されないが、0mm超50mm以下が好ましく、2mm以上40mm以下がより好ましく、5mm以上15mm以下が最も好ましい。
また、第2金型2における凸部45の形成面と原料供給口3aとの距離T(=H+L)は、5mm以上50mm以下、10mm以上40mm以下、10mm以上20mm以下が最も好ましい。
側面45c・45cの曲率半径、高さH、最小距離L、および距離Tが上記範囲内に設定されている場合、過充填現象が解消されやすく、製品本体成形空間Aにおける凸部45の周辺への充填性をコントロールしやすい金型構造となる。さらには、過充填現象を防止するとともに、機械的強度の低下を抑制し成形性(表面性)に優れた製品を成形することができる。特に、距離Tが上記範囲内に設定されている場合、過充填現象が発生しやすく、得られる型内発泡成形体は、いわゆる薄肉部位が存在する。本実施形態に係る型内発泡成形装置100Dを用いて型内成形すれば、過充填現象が防止されるので、薄肉部位が存在しても機械的強度が低下することがなく、成形性(表面性)に優れた製品を成形することができる。
〔実施形態6〕
本発明のさらに他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本実施形態は、型内発泡成形体の構成に関する。本実施形態に係る型内発泡成形体は、例えば、前記実施形態1~5に係る金型構造を備えた型内発泡成形装置を用いて型内成形される。
以下、本実施形態に係る型内発泡成形体として、前記実施形態1~5に係る金型構造を備えた型内発泡成形装置を用いて型内成形された構成について説明する。図7の(a)~(d)は、本実施形態に係る型内発泡成形体20の概略構成を示す側面図である。なお、図7の(a)~(d)に示された型内発泡成形体20は、製品本体部分のみから構成されたものである。本実施形態に係る型内発泡成形体は、製品本体部分を有する構成であればよく、製品本体部分のみから構成される図7の(a)~(d)に示される構成に限定されない。
図7の(a)~(d)に示されるように、本実施形態に係る型内発泡成形体20は、第1面23と、第2面24と、を有する。第2面24は、第1面23と反対側にある面である。そして、第1面23には、フィーダー痕跡20bが形成されている。また、第2面24には凹部20aが形成されている。
凹部20aは、前記実施形態1~5に係る金型構造に形成された凸部に対応する部分である。また、フィーダー痕跡20bは、前記実施形態1~5に係る金型構造に形成された原料供給口3aに対応する部分である。原料供給口を有する金型構造に熱可塑性樹脂発泡粒子を充填して型内発泡成形した場合、得られた型内発泡成形体20には、原料供給口部分の形状が転写された跡が形成される。フィーダー痕跡20bは、このような原料供給口部分の形状が転写された跡であり、型内発泡成形体20における他の部分と識別可能である。
ここで、前記実施形態1~5に係る金型構造によれば、原料供給口と凸部とは、製品本体成形空間内で、互いに対向した位置関係にある。それゆえ、型内発泡成形体20における第2面24に形成された凹部20aは、第1面23に形成されたフィーダー痕跡20bと背向した位置関係となる。
図7の(a)に示された型内発泡成形体20では、凹部20aは、2つの壁面20c・20cを有する。壁面20c・20cはR形状の壁面であり、凹部20aの内側へ屈曲している。そして、R形状の壁面20c・20cは、第1面23へ向かうに従い壁面同士の間隔が狭くなるように形成されている。図7の(a)に示された型内発泡成形体20は、例えば、実施形態5に係る金型構造を備えた型内発泡成形装置を用いて成形される。
図7の(b)に示された型内発泡成形体20では、第2面24は、フィーダー痕跡20bから凹部20aへ向かう方向Eに対して傾斜した面となっている。図7の(b)に示された型内発泡成形体20は、例えば、実施形態4の図5の(a)に示された金型構造を備えた型内発泡成形装置を用いて成形される。
また、図7の(c)に示された型内発泡成形体20では、第2面24は、フィーダー痕跡20bから凹部20aへ向かう方向に対して傾斜しており、U字状に湾曲している。そして、凹部20aは、第2面24における湾曲領域に設けられている。そして、フィーダー痕跡20bは、第1面23には、凹部20aと背向するようにフィーダー痕跡20bが形成されている。図7の(c)に示された型内発泡成形体20は、例えば、実施形態4の図5の(b)に示された金型構造を備えた型内発泡成形装置を用いて成形される。
図7の(d)に示された型内発泡成形体20では、凹部20aは、面内方向が異なる2つの面24aおよび24bを跨って形成されている。図7の(d)に示された型内発泡成形体20は、例えば、実施形態3に係る金型構造を備えた型内発泡成形装置を用いて成形される(なお、図7の(d)においては、実施形態3の金型構造の凸部43に対応する凹部は省略している)。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る型内発泡成形体20は、熱可塑性樹脂発泡粒子で構成される製品本体部分21を有し、前記製品本体部分21の第1面23に形成された、少なくとも1つのフィーダー痕跡20bと、前記製品本体部分21における前記第1の面と反対側の第2面24に前記フィーダー痕跡20bと背向して形成された、凹部20aと、を有する構成である。
本発明の態様2に係る型内発泡成形体20は、前記態様1において、前記凹部20aは、前記第1面23へ向かうに従い壁面同士の間隔が狭くなるように形成されたR形状の壁面20c・20cを有する構成である。
本発明の態様3に係る型内発泡成形体20は、前記態様1または2において、前記第2面24は、前記フィーダー痕跡20bから前記凹部20aへ向かう方向に対して傾斜している構成である。
本発明の態様4に係る型内発泡成形体20は、前記態様1~3において、前記凹部20aは、前記第2面24における、面内方向が異なる少なくとも2つの面24aおよび24bを跨って形成されている構成である。
本発明の態様5に係る金型構造10は、少なくとも1つの原料供給口3aが設けられ、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体20における製品本体部分21を成形する製品本体成形空間Aを少なくとも構成する第1金型1および第2金型2と、前記第1金型1および前記第2金型2のうち何れかの金型における前記原料供給口3aと対向する部位に設けられ、前記原料供給口3aへ向かって突出した凸部40と、を備え、前記凸部40は、前記製品本体成形空間A内に設けられた構成である。
本発明の態様6に係る金型構造10は、態様5において、前記凸部45は、基端部45aから頂部45bへ向かって側面45c・45c同士の幅が狭いR形状を有する構成である。
本発明の態様7に係る金型構造10aは、態様5または6において、前記原料供給口3aを介して原料を供給するための原料供給管3を有し、前記凸部44が形成された面2fは、前記原料供給管3が伸びる方向に対して傾斜している構成である。
本発明の態様8に係る金型構造10は、態様5~7において、前記凸部42は、面内方向が異なる少なくとも2つの面2bおよび2cを跨って形成されている構成である。
本発明の態様9に係る型内発泡成形体20の製造方法は、態様5~8の何れかの金型構造を備えた成形装置(型内発泡成形装置100、100A~100D)を用いて、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体20を成形する構成である。
1、1a、1e 第1金型
2、2a、2e 第2金型
2b、2c、2d 成形面
3、31 原料供給管
3a、31a 原料供給口
10、10a 金型構造
20 型内発泡成形体
20a 凹部
20b フィーダー痕跡
20c 壁面
21 製品本体部分
40、41、42、43、44、45 凸部
45a 基端部
45b 頂部
45c・45c 側面
100、100A、100B、100C、100D 型内発泡成形装置

Claims (15)

  1. 熱可塑性樹脂発泡粒子で構成される製品本体部分を有し、
    前記製品本体部分の第1の面に形成された、少なくとも1つのフィーダー痕跡と、
    前記製品本体部分における前記第1の面と反対側の第2の面に前記フィーダー痕跡と背向して形成された、凹部と、を有する、型内発泡成形体であって、
    前記凹部は、前記第2の面における、面内方向が異なる少なくとも2つの面を跨って形成されている、型内発泡成形体
  2. 前記凹部は、前記第1の面へ向かうに従い壁面同士の間隔が狭くなるように形成されたR形状の壁面を有する、請求項1に記載の型内発泡成形体。
  3. 前記第2の面は、前記フィーダー痕跡から前記凹部へ向かう方向に対して傾斜している、請求項1または2に記載の型内発泡成形体。
  4. 少なくとも1つの原料供給口が設けられ、凹型部に形成された第1金型と、
    凸型部に形成された第2金型と、
    前記第2の金型における前記原料供給口と対向する部位に設けられ、前記原料供給口へ向かって突出した凸部と、を備え、
    前記第1および第2の金型は、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体における製品本体部分を成形する製品本体成形空間を少なくとも構成し、
    前記凸部は、前記製品本体成形空間内に設けられた、金型構造。
  5. 前記凸部は、基端部から頂部へ向かって側面同士の幅が狭いR形状を有する、請求項に記載の金型構造。
  6. 前記原料供給口を介して原料を供給するための原料供給管を有し、
    前記凸部が形成された面は、前記原料供給管が伸びる方向に対して傾斜している、請求項またはに記載の金型構造。
  7. 前記凸部は、面内方向が異なる少なくとも2つの面を跨って形成されている、請求項の何れか1項に記載の金型構造。
  8. 少なくとも1つの原料供給口が設けられ、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体における製品本体部分を成形する製品本体成形空間を少なくとも構成する第1および第2の金型と、
    前記第1および第2の金型のうち何れかの金型における前記原料供給口と対向する部位に設けられ、前記原料供給口へ向かって突出した凸部と、を備え、
    前記凸部は、前記製品本体成形空間内に設けられた、金型構造であって、
    前記凸部は、面内方向が異なる少なくとも2つの面を跨って形成されている、金型構造
  9. 少なくとも1つの原料供給口が設けられ、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体における製品本体部分を成形する製品本体成形空間を少なくとも構成する第1および第2の金型と、
    前記第1および第2の金型のうち何れかの金型における前記原料供給口と対向する部位に設けられ、前記原料供給口へ向かって突出し、前記製品本体成形空間内に充填される前記熱可塑性樹脂発泡粒子を周辺に分散させる凸部と、を備え、
    前記凸部は、前記製品本体成形空間内に設けられた、金型構造。
  10. 請求項4~9の何れか1項に記載の金型構造を備えた成形装置を用いて、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体を成形する、型内発泡成形体の製造方法。
  11. 請求項4~9の何れか1項に記載の金型構造を備えた成形装置を用いて製造された、型内発泡成形体であって、
    熱可塑性樹脂発泡粒子で構成される製品本体部分を有し、
    前記製品本体部分の第1の面に形成された、前記金型構造の前記原料供給口に対応する少なくとも1つのフィーダー痕跡と、
    前記製品本体部分における前記第1の面と反対側の第2の面に前記フィーダー痕跡と背向して形成された、前記金型構造の前記凸部に対応する凹部と、を有する、型内発泡成形体。
  12. 前記凹部は、前記第1の面へ向かうに従い壁面同士の間隔が狭くなるように形成されたR形状の壁面を有する、請求項11に記載の型内発泡成形体。
  13. 前記第2の面は、前記フィーダー痕跡から前記凹部へ向かう方向に対して傾斜している、請求項11または12に記載の型内発泡成形体。
  14. 前記凹部は、前記第2の面における、面内方向が異なる少なくとも2つの面を跨って形成されている、請求項11~13の何れか1項に記載の型内発泡成形体。
  15. 少なくとも1つの原料供給口が設けられ、熱可塑性樹脂発泡粒子の型内発泡成形体における製品本体部分を成形する製品本体成形空間を少なくとも構成する第1および第2の金型と、
    前記原料供給口を介して原料を供給するための原料供給管と、
    前記第1および第2の金型のうち何れかの金型における、前記原料供給管の伸びる方向から見て前記原料供給口を介して投影される第1金型または第2金型の投影領域に設けられ、前記原料供給口へ向かって突出した凸部と、を備え、
    前記凸部は、前記製品本体成形空間内に設けられている、金型構造。
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