JP7258384B1 - カッター - Google Patents

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Abstract

【課題】切断対象の剛性に依拠せずに、切断対象を確実に切断することができるカッターを提供する。【解決手段】ハサミカッター1は、切断対象の両面を挟む挿入口部3を有する本体部2と、挿入口部3の奥側に配置された刃部23と、挿入口部3を開閉するためのヒンジ本体部24と、挿入口部3を開く方向に付勢した付勢部とを有し、本体部2の刃支持本体部4と刃収容本体部19とは、ヒンジ本体部24を介して連結されている。【選択図】図5

Description

本発明は、カッターに関するものである。
従来、例えば、ダンボール等を切断する際に用いられる器具として、下記特許文献1に記載されたカッターナイフがある(以下、「文献公知1発明」と記す。)。文献公知1発明は、刃が取り付けられたホルダー本体と、このホルダー本体と隙間を空けて取り付けられたホルダーヘッドとを有し、ホルダー本体とホルダーヘッドとの隙間に、刃が露出している。隙間にダンボールが挿入された状態で、使用者が、刃をダンボールに押し付ける方向に、文献公知1発明を引っ張ると、刃によってダンボールが切り裂かれていく。
特許第6198259号公報
しかし、文献公知1発明は、上記したとおり、刃をダンボールに押し付けることで、ダンボールを切り裂くものであるため、例えば、切断対象が薄い紙やフィルムであった場合、刃によって押された切断対象は、切断される前に歪み、切断されない場合がある。すなわち、文献公知1発明における切断の理屈は、切断対象が、ある程度の剛性を有していることを前提としている。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。本発明は、切断対象の剛性に依拠せずに、切断対象を確実に切断することができるカッターの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るカッターは、扁平な切断対象が挿入され、前記切断対象の両面を挟む挿入口部と、前記挿入口部の奥側に配置された刃部と、を有し、前記挿入口部が、使用者の指が挟まらない幅の範囲内で開閉することで、前記切断対象と前記刃部とが接触した状態で相対的に動いて前記切断対象に切れ目を形成する、ことを特徴とする。
本発明に係るカッターは、前記挿入口部において前記切断対象の上面と対面する上対面部を有し、前記刃部が内蔵されると共に前記上対面部から前記刃部の一部が前記挿入口部に張り出した刃支持本体部と、前記挿入口部において前記切断対象の下面と対面する下対面部を有し、前記上対面部から張り出した前記刃部の一部が、前記下対面部に挿入された刃収容本体部と、前記刃支持本体部と前記刃収容本体部とを連結したヒンジ本体部と、前記挿入口部を開く方向に付勢した付勢部と、前記挿入口部が開く範囲を規制する規制部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係るカッターは、前記ヒンジ本体部が、前記刃支持本体部が回転可能に連結された回転側支持部と、前記刃収容本体部が不動に連結された不動側支持部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明に係るカッターは、前記上対面部が、前記挿入口部における奥側である奥側面部と、前記挿入口部における手前側で前記奥側面部に連接されると共に、前記奥側面部に対して、前記挿入口部が開く方向に傾斜した手前側面部と、を有し、前記挿入口部が閉じたときに前記手前側面部が前記下対面部と接触する、ことを特徴とする。
本発明に係るカッターは、前記付勢部が、前記挿入口部の外側にある、ことを特徴とする。
本発明に係るカッターは、前記ヒンジ本体部が、前記挿入口部が開く方向に回転した前記刃支持本体部が回転方向の下手側で接触する前記規制部を有する、ことを特徴とする。
本発明に係るカッターは、前記刃支持本体部が板状に形成され、前記刃収容本体部が板状に形成され、前記ヒンジ本体部が板状に形成され、前記ヒンジ本体部が、前記刃支持本体部と前記刃収容本体部とに渡って、前記刃支持本体部及び前記刃収容本体部に内蔵された、ことを特徴とする。
本発明に係るカッターは、扁平な切断対象が挿入され、切断対象の両面を挟む挿入口部と、挿入口部の奥側に配置された刃部とを有し、挿入口部が、使用者の指が挟まらない幅の範囲内で開閉することで、切断対象と刃部とが接触した状態で相対的に動いて切断対象に切れ目を形成する。すなわち、挿入口部が開閉することで、切断対象の端部が切断されて切れ目が形成され、この切れ目が、刃部が切断対象を切断し始める起点となる。仮に、切断対象が薄く、剛性が低い場合であっても、初めに切断されることで、切断対象が裂けやすくなる。したがって、切断対象の剛性に依拠せずに、切断対象を確実に切断することができる。また、挿入口部は、使用者の指が挟まらない程度の幅で開閉することから、安全である。
本発明に係るカッターは、挿入口部において切断対象の上面と対面する上対面部を有し、刃部が内蔵されると共に上対面部から刃部の一部が挿入口部に張り出した刃支持本体部と、挿入口部において切断対象の下面と対面する下対面部を有し、上対面部から張り出した刃部の一部が、下対面部に挿入された刃収容本体部と、刃支持本体部と刃収容本体部とを連結したヒンジ本体部と、挿入口部を開く方向に付勢した付勢部と、挿入口部が開く範囲を規制する規制部とを有している。この構成により、ヒンジ本体部を介して、刃支持本体部と刃収容本体部とが近づくことで、刃部が動き、切断対象が切断される。刃支持本体部と刃収容本体部とは、付勢部によって離されているが、離れる動きが規制部によって規制されることで、所定の範囲内で動く。したがって、挿入口部が開閉する範囲は、使用者の指が挟まらない程度の安全な幅であり、かつ、切断対象を切断するうえで必要な幅となる。
本発明に係るカッターは、ヒンジ本体部が、刃支持本体部が回転可能に連結された回転側支持部と、刃収容本体部が不動に連結された不動側支持部とを有している。すなわち、ヒンジ本体部が、回転側支持部と不動側支持部とに区分され、各支持部に、回転可能である刃支持本体部、回転不可能である刃収容本体部が連結されていることから、刃支持本体部と刃収容本体部とが重なっていない。したがって、両者が重なっていた場合と比較して、厚みを抑えることができる。
上記した構成(事実上、刃支持本体部と刃収容本体部との間に挿入口部が在る構成、及び、刃支持本体部と刃収容本体部とが重なっていない構成)を前提とすれば、刃支持本体部の回転軸は、挿入口部から奥側へ延びる仮想延長線上からずれていることになる。したがって、挿入口部が閉じられた際、刃支持本体部の上対面部と刃収容本体部の下対面部とが平行に重なることが、困難となる。
そこで、本発明に係るカッターは、上対面部が、挿入口部における奥側である奥側面部と、挿入口部における手前側で奥側面部に連接されると共に、奥側面部に対して、挿入口部が開く方向に傾斜した手前側面部とを有し、挿入口部が閉じたときに手前側面部が下対面部と接触する。この構成により、挿入口部が閉じられた際、手前側面部と下対面部とがほぼ平行となって接触する。したがって、切断対象を適切に挟んで切断することができる。
本発明に係るカッターは、付勢部が、挿入口部の外側にある。すなわち、付勢部は、挿入口部から奥側へ延びる仮想延長線上から外側にずれた位置に在る。切断対象が切断されていくと、切断された切断対象の端部は、挿入口部に沿って手前側から奥側にずれていくところ、挿入口部には付勢部が存在しないため、付勢部が切断対象と干渉しない。したがって、切断が円滑となる。
本発明に係るカッターは、ヒンジ本体部が、挿入口部が開く方向に回転した刃支持本体部が回転方向の下手側で接触する規制部を有している。この構成により、ヒンジ本体部の規制部が、挿入口部の開く範囲を制御する。すなわち、刃支持本体部が回転側支持部を軸として、刃収容本体部に近づく方向に回転することで、挿入口部が閉じる一方で、刃支持本体部が、刃収容本体部から離れる方向に回転することで、挿入口部が開き、刃支持本体部が規制部に接触することで、挿入口部の開いた状態が維持される。また、単一のヒンジ本体部が規制部を有し、このヒンジ本体部に、刃支持本体部及び刃収容本体部が連結されていれば、部品点数が少なく、構成が簡便である。
本発明に係るカッターは、刃支持本体部が板状に形成され、刃収容本体部が板状に形成され、ヒンジ本体部が板状に形成され、ヒンジ本体部が、刃支持本体部と刃収容本体部とに渡って、刃支持本体部及び刃収容本体部に内蔵されている。すなわち、すべてが板状であるため、厚みが薄い。また、ヒンジ本体部が、刃支持本体部及び刃収容本体部に内蔵されているため、ヒンジ本体部が外観のデザインを妨げることがない。
図1は、本発明の実施形態に係るカッターの表面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るカッターの上面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るカッターの下面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るカッターの奥側面図である。 図5は、図2におけるV-V断面であって、本発明の実施形態に係るカッターの断面図である。 図6は、本発明の実施形態に係るカッターにおいて、挿入口部が閉じた状態の表面図である。 図7は、本発明の実施形態に係るカッターにおいて、挿入口部が閉じた状態の断面図である。
本発明の実施形態に係るカッター(以下、「ハサミカッター」と記す。)は、扁平な切断対象を切断する際に用いられるものである。切断対象は、剛性が高いものから低いものまで、種々のものが含まれ、例えば、段ボール、薄葉紙、封筒、プラスチックフィルム、ビニル袋等である。ここで、本実施形態に係るハサミカッターを図面に基づいて説明する。図1ないし4には、本実施形態に係るハサミカッター1の外観が示され、図5には、ハサミカッター1の断面が示されている。図6には、挿入口部3が閉じた状態のハサミカッター1が示され、図7には、挿入口部3が閉じた状態のハサミカッター1の断面が示されている。なお、以下の説明では、図1に示されているとおり、挿入口部3の深さ方向(同図において、右向き)を奥側とし、その反対方向(同図において、左向き)を手前側とし、挿入口部3が開閉する方向を、上側及び下側とする。また、図2に示されているとおり、厚み方向を、表側及び裏側とする。
図1に示されているとおり、ハサミカッター1は、表面視において、台形又は三角形に近似した形状である。したがって、仮に、上部のみが白色に着色され、それ以外の部位が青色や濃紺に着色されると、富士山のような外観となる。図2に示されているとおり、ハサミカッター1は、厚みが薄く、平坦な板状である。図1ないし4に示されているとおり、ハサミカッター1は、切断対象(図示省略)の両面を挟む挿入口部3を有する本体部2と、挿入口部3の奥側に配置された刃部23と、挿入口部3を開閉するためのヒンジ本体部24と、挿入口部3を開く方向に付勢した付勢部29とを有している。本体部2は、刃支持本体部4と刃収容本体部19とを有し、刃支持本体部4と刃収容本体部19とは、ヒンジ本体部24を介して連結されている。刃支持本体部4と刃収容本体部19との間に挿入口部3が形成され、挿入口部3に刃部23が配置されている。刃支持本体部4と刃収容本体部19とは、挿入口部3を介して離れている。
刃支持本体部4は、表面視において、台形又は三角形に近似した形状であり、上面視において板状である。刃支持本体部4は、表側の第一刃支持本体部5と裏側の第二刃支持本体部6とから構成され、各部5,6が刃部23を挟んだ状態で張り合わせられたことで、刃支持本体部4に刃部23が内蔵されている。刃支持本体部4は、表面の中央又はほぼ中央に、刃取付軸部7が取り付けられている。刃取付軸部7は、刃支持本体部4を刃部23ごと表裏に貫通している。刃取付軸部7の周囲には、刃取付軸部7を中心とした扇状の窓部8が形成されている。刃部23の表面は、窓部8から露出している。刃支持本体部4は、奥側にヒンジ本体部24の一部が内蔵されると共に回転軸部10を有している。回転軸部10は、刃支持本体部4をヒンジ本体部24ごと貫通している。
刃支持本体部4は、挿入口部3を形成する下面に、上対面部11を有している。上対面部11は、奥側である奥側面部12と、この奥側面部12の手前側に連接された手前側面部13とを有している。手前側面部13は、奥側面部12に対して、挿入口部3が開く方向である上方に向けて傾斜している。したがって、表面視における上対面部11の形状は、奥側面部12と手前側面部13との境界部分からそれぞれ逆方向に奥側面部12及び手前側面部13が伸びたことで、緩やかなV字状である。上対面部11には、刃張出スリット14が形成され、刃部23が、刃張出スリット14を介して上対面部11から挿入口部3に張り出している。
刃収容本体部19は、表面視において、手前奥方向に向けて長手であり、上面視において板状である。刃収容本体部19は、奥側にヒンジ本体部24の一部が内蔵されている。刃収容本体部19は、挿入口部3を形成する上面に、下対面部20を有している。下対面部20には、刃挿入スリット21が形成され、刃支持本体部4の上対面部11から刃張出スリット14を介して挿入口部3に張り出した刃部23の一部が、刃挿入スリット21に挿入されている。
図5に示されているとおり、刃部23は、円板状である。ヒンジ本体部24は、板状であり、刃支持本体部4が回転可能に連結された回転側支持部25と、刃収容本体部19が不動に連結された不動側支持部26と、挿入口部3が開く範囲を規制する規制部27と、付勢部29が取り付けられる付勢取付部28とを有している。回転側支持部25は、ヒンジ本体部24の上部分であり、不動側支持部26は、ヒンジ本体部24の下部分であり、規制部27は、ヒンジ本体部24のうち回転側支持部25の手前側に連接された端部分であり、付勢取付部28は、回転側支持部25と不動側支持部26との間の部分である。
刃支持本体部4は、内側に収容空間15を有し、この収容空間15内に規制片部18が形成されている。刃支持本体部4の第一刃支持本体部5の内側又は第二刃支持本体部6の内側には、溝部(図示省略)が形成されている。収容空間15は、刃支持本体部4の中央及び中央周辺である刃収容空間16と、この刃収容空間16よりも奥側であるヒンジ収容空間17とから構成されている。刃収容空間16には、刃部23が収容され、刃部23は、刃取付軸部7を介して刃支持本体部4に取り付けられている。ヒンジ収容空間17には、ヒンジ本体部24の回転側支持部25が収容されている。回転側支持部25は、回転軸部10に貫通されて刃支持本体部4に取り付けられている。規制片部18は、収容空間15内において、刃支持本体部4の上部から下方に向かって伸び、ヒンジ本体部24の規制部27と接触している。溝部は、回転軸部10から手前側に向けて伸び、刃取付軸部7に至っている。付勢部29は、例えばトーションバネ等であり、コイル部分が回転軸部10に取り付けられている。付勢部29の一方の端部は、溝部に取り付けられ、他方の端部は、付勢取付部28に取り付けられている。
刃収容本体部19は、内側に刃挿入スリット21とヒンジ内蔵部22とを有している。刃挿入スリット21は、下対面部から下端部に至っている。ヒンジ内蔵部22は、刃挿入スリット21の奥側に形成され、ヒンジ本体部24の不動側支持部26が収容されている。
上記のとおり、ヒンジ本体部24は、刃支持本体部4と刃収容本体部19とに渡って収容されている。ヒンジ本体部24の付勢取付部28は、挿入口部3の外側であって、刃支持本体部4の上対面部11よりも上側に配置される。したがって、付勢取付部28は、刃支持本体部4の内側に配置され、付勢部29の他方の端部も、挿入口部3の外側であって、刃支持本体部4の上対面部11よりも上側に配置されている。すなわち、付勢部29は、刃支持本体部4の内側に配置されている。
上記のとおり、ハサミカッター1が構成され、この構成により、ハサミカッター1の挿入口部3が開閉する。次に、ハサミカッター1の作用効果を図面に基づいて説明する。
図1及び5に示されているとおり、ハサミカッター1に外力が作用されていない動作前状態では、刃支持本体部4が刃収容本体部19から離れ、刃支持本体部4の上対面部11と刃収容本体部19の下対面部20とが離れているため、挿入口部3は開いている。詳説すれば、付勢部29の復元力によって、刃支持本体部4は、回転軸部10を軸として、挿入口部3が開く方向(図1及び5において右回り)へ回転しようとするが、刃支持本体部4の規制片部18が、刃支持本体部4の回転方向(図1及び5において右回り)の下手側でヒンジ本体部24の規制部27に当たるため、刃支持本体部4は、挿入口部3が開く方向への回転が規制される。したがって、挿入口部3は、使用者の指が挟まらない幅の範囲内で、かつ、切断対象が挿入され得る範囲内で開くが、それ以上には開かない。すなわち、挿入口部3が開閉する範囲は、使用者の指が挟まらない程度の安全な幅であり、かつ、切断対象を切断するうえで必要な幅となる。
この動作前状態のハサミカッター1を使用者が握り、挿入口部3に切断対象を挿入する。挿入口部3において、刃支持本体部4の上対面部11は、切断対象の上面と対面し、刃収容本体部19の下対面部20は、切断対象の下面と対面する。切断対象が、例えば段ボール等であれば、切断対象は適度な剛性を有しているため、使用者がハサミカッター1を前進させることで、刃部23が切断対象に押し付けられると、刃部23によって切断対象が切り裂かれていく。一方で、切断対象が、例えば薄い紙等であった場合、切断対象は剛性が低いため、刃部23が押し付けられた切断対象は、切断される前に歪み、切断されない場合がある。この場合であっても、以下の作用によって、切断対象は適切に切断される。
使用者が、付勢部29の弾性力に抗して刃支持本体部4を押し下げると、刃支持本体部4は、回転軸部10を軸として、挿入口部3が閉じる方向(図1及び5において左回り)へ回転し、刃収容本体部19に近づく。刃支持本体部4の上対面部11と刃収容本体部19の下対面部20とが近づき、図6及び7に示されているとおり、挿入口部3が閉じたとき、上対面部11の手前側面部13と下対面部20とがほぼ平行となって、手前側面部13が下対面部20と接触する。すなわち、刃支持本体部4と刃収容本体部19とが重なっておらず、刃支持本体部4の回転軸部10が、挿入口部3から奥側へ延びる仮想延長線V(図5参照)上からずれているが、刃支持本体部4と刃収容本体部19とは平行に重なる。したがって、切断対象は、適切に挟まれる。使用者がハサミカッター1を握る力を弱めると、挿入口部3が再び開く。
挿入口部3が開閉することで、切断対象と刃部23とが接触した状態で、互いが相対的に動き、切断対象に切れ目が形成され、この切れ目が、刃部23が切断対象を切断し始める起点となる。切断対象は、初めに切断されることで裂けやすくなる。したがって、切断対象の剛性に依拠せずに、切断対象を確実に切断することができる。
付勢部29は、仮想延長線Vから外側にずれた挿入口部3の外側であって、刃支持本体部4の上対面部11よりも上側、刃支持本体部4の内側に配置されている。切断対象が切断されていくと、切断された切断対象の端部は、挿入口部3に沿って仮想延長線Vを手前側から奥側にずれていくところ、挿入口部3には付勢部29が存在しないため、付勢部29が切断対象と干渉しない。したがって、切断が円滑となる。
ヒンジ本体部24は、回転側支持部25と不動側支持部26とに区分され、各支持部25,26に、回転可能である刃支持本体部4、回転不可能である刃収容本体部19が連結されていることから、刃支持本体部4と刃収容本体部19とが離れ、各部4,19が重なっていない(図5参照)。したがって、両者が重なっていた場合と比較して、厚みを抑えることができる。また、ヒンジ本体部24が単一であり、刃支持本体部4の回転を規制する規制部27を、ヒンジ本体部24が有しているため、部品点数が少なく、構成が簡便である。
ハサミカッター1は、刃支持本体部4、刃収容本体部19及びヒンジ本体部24がすべて板状であるため、厚みが薄い(図4参照)。また、ヒンジ本体部24が、刃支持本体部4及び刃収容本体部19に内蔵されているため(図5参照)、ヒンジ本体部24が外観のデザインを妨げることがない。
なお、本発明の他の実施形態では、規制部がヒンジ本体部と別の部材で構成されている。
他の実施形態は、下対面部が平坦である。すなわち、手前側面部と奥側面部とが同一線上にある。
他の実施形態では、刃支持本体部、刃収容本体部及びヒンジ本体部の形状は任意である。例えば、表面視において、四角形、円形等であり、上面視において、板状ではない。
他の実施形態では、ヒンジ本体部は、刃支持本体部及び刃収容本体部の外側に取り付けられている。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 ハサミカッター(カッター)
2 本体部
3 挿入口部
4 刃支持本体部
5 第一刃支持本体部
6 第二刃支持本体部
7 刃取付軸部
8 窓部
10 回転軸部
11 上対面部
12 奥側面部
13 手前側面部
14 刃張出スリット
15 収容空間
16 刃収容空間
17 ヒンジ収容空間
18 規制片部
19 刃収容本体部
20 下対面部
21 刃挿入スリット
22 ヒンジ内蔵部
23 刃部
24 ヒンジ本体部
25 回転側支持部
26 不動側支持部
27 規制部
28 付勢取付部
29 付勢部
V 仮想延長線

Claims (5)

  1. 扁平な切断対象が挿入され、前記切断対象の両面を挟む挿入口部と、
    前記挿入口部の奥側に配置された刃部と、
    前記挿入口部において前記切断対象の上面と対面する上対面部を有し、前記刃部が内蔵されると共に前記上対面部から前記刃部の一部が前記挿入口部に張り出した刃支持本体部と、
    前記挿入口部において前記切断対象の下面と対面する下対面部を有し、前記上対面部から張り出した前記刃部の一部のみが、前記下対面部の刃挿入スリットに挿入された刃収容本体部と、
    前記上対面部と前記下対面部との間が、前記挿入口部における手前側から前記刃部を超えた奥側に渡って前記挿入口部を介して離れた状態で、前記刃支持本体部と前記刃収容本体部とを連結したヒンジ本体部と、
    前記挿入口部を開く方向に付勢した付勢部と、
    前記挿入口部が開く範囲を規制する規制部と、を有し、
    前記ヒンジ本体部が、
    前記刃支持本体部が回転可能に連結された回転側支持部と、
    前記刃収容本体部が不動に連結された不動側支持部と、を有し、
    前記刃支持本体部の回転軸部が、前記挿入口部に沿って奥側へと延びる仮想延長線上から前記刃支持本体部側にずれた位置にあり、
    前記挿入口部が、使用者の指が挟まらない幅の範囲内で開閉することで、前記切断対象と前記刃部とが接触した状態で相対的に動いて扁平なままの前記切断対象に切れ目を形成し、
    開閉の前後において、前記刃支持本体部及び前記刃収容本体部が露出していて、開いた状態で、前記切れ目が切断し始めの起点となって前記切断対象が前記仮想延長線に沿って切断される、
    ことを特徴とするカッター。
  2. 前記上対面部が、
    前記挿入口部における奥側である奥側面部と、
    前記挿入口部における手前側で前記奥側面部に連接されると共に、前記奥側面部に対して、前記挿入口部が開く方向に傾斜した手前側面部と、を有し、
    前記挿入口部が閉じたときに前記手前側面部が前記下対面部と接触する、
    ことを特徴とする請求項1に記載されたカッター。
  3. 前記付勢部が、前記挿入口部の外側であって、前記上対面部よりも上側にある、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたカッター。
  4. 前記ヒンジ本体部が、
    前記挿入口部が開く方向に回転した前記刃支持本体部が回転方向の先である下手側で接触する前記規制部を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたカッター。
  5. 前記刃支持本体部が板状に形成され、
    前記刃収容本体部が板状に形成され、
    前記ヒンジ本体部が板状に形成され、
    前記ヒンジ本体部が、前記刃支持本体部と前記刃収容本体部とに渡って、前記刃支持本体部及び前記刃収容本体部に内蔵された
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載されたカッター。
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