JP7256112B2 - 電池の外観検査方法及び電池の外観検査装置 - Google Patents

電池の外観検査方法及び電池の外観検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7256112B2
JP7256112B2 JP2019231278A JP2019231278A JP7256112B2 JP 7256112 B2 JP7256112 B2 JP 7256112B2 JP 2019231278 A JP2019231278 A JP 2019231278A JP 2019231278 A JP2019231278 A JP 2019231278A JP 7256112 B2 JP7256112 B2 JP 7256112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
marking
area
battery
image
formation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019231278A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021099266A (ja
Inventor
秀人 森
啓史 松尾
啓二 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Elemex Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Ricoh Elemex Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Elemex Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Ricoh Elemex Corp
Priority to JP2019231278A priority Critical patent/JP7256112B2/ja
Publication of JP2021099266A publication Critical patent/JP2021099266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7256112B2 publication Critical patent/JP7256112B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Description

本発明は、電池ケースの表面の刻印領域に刻印が形成された電池の外観を検査する電池の外観検査方法、及び、このような外観検査を行う電池の外観検査装置に関する。
電池の製造過程において、組み立てた電池の外観を検査する外観検査が行われている。例えば特許文献1には、電池の電池ケースに向けてレーザ光を照射して電池ケースの三次元形状を計測し、電池ケースに出来た打痕や歪みを見つける手法が開示されている。
特開2015-059817号公報
ところで、電池の製造中、例えば、電解液を電池ケースの注液孔を通じて電池ケース内に注液する際や、その後に注液孔を封止する際などに、何らかの理由で電池ケースの表面に電解液が付着してしまう場合がある。電池ケースに電解液または電解液の溶媒が蒸発して残った電解液残渣が付着していると、電池ケースが腐食するなどの虞があるため、電池ケースに電解液または電解液残渣が付着しているか否かを検査するのが好ましい。
そこで、本発明者は、電池ケースの被照射部位に斜め方向から検査光を照射しつつ、この被照射部位を法線方向から撮像する。そして、撮像した画像(暗視野像)をなす各画素の輝度に基づいて、電池ケースに電解液または電解液残渣が付着しているか否かを判定する手法を検討した。
しかしながら、電池ケースに刻印が存在する場合、この刻印が形成された刻印領域については、電解液等の付着の有無を精度良く検知できないことが判ってきた。その理由は、検査光が刻印によって形成された凹凸に当たると乱反射する。このため、刻印が形成された刻印領域では、この刻印領域を撮像した画像をなす画素の輝度が高くなっているのが、刻印による乱反射によるものか、それとも、刻印領域に電解液が付着していることによるものかを、明確に区別できないからである。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、電池ケースの刻印が形成された刻印領域への電解液または電解液残渣の付着有無を適切に検査できる電池の外観検査方法を提供するものである。
上記課題を解決するための本発明の一態様は、電池ケースの表面の刻印領域に、1または複数の単独刻印から構成される刻印を含む電池について、上記刻印領域への電解液または電解液残渣の付着有無を検査する電池の外観検査方法であって、上記刻印領域のなす法線に沿う法線方向に対して斜交する斜め方向から上記刻印領域に向けて検査光を照射しつつ、上記法線方向から上記刻印領域を撮像した刻印領域画像を得る照射撮像工程と、上記刻印領域画像に基づいて、上記刻印領域における上記電解液または上記電解液残渣の付着状態を検知する付着検知工程と、を備え、上記刻印領域は、使用される単一種類の単独刻印パターンが形成され得る、または、使用され得る複数種類の単独刻印パターンをすべて重ねた重複刻印パターンが形成され得る刻印パターン領域と、上記刻印パターン領域に含まれず、上記単独刻印が形成され得ない非形成領域とからなり、上記刻印領域画像は、上記刻印パターン領域を撮像したパターン領域画像部と、上記非形成領域を撮像した非形成領域画像部とを含み、上記付着検知工程は、上記非形成領域画像部をなす各画素の輝度に基づいて、上記刻印領域への上記電解液または上記電解液残渣の上記付着状態を判定する電池の外観検査方法である。
検査光が単独刻印に当たると乱反射する。このため、刻印領域画像のうち、単独刻印が形成され得る刻印パターン領域を撮像したパターン領域画像部では、刻印パターン領域に電解液等が付着していない場合でも、形成されている単独刻印における乱反射によってパターン領域画像部をなす各画素の輝度が高くなっている可能性があり、単独刻印と電解液等の付着との区別が難しい。
これに対し、刻印領域の非形成領域は、単独刻印が形成され得ないため、単独刻印に起因した乱反射は生じない。このため、非形成領域に電解液等が付着していない場合には、この非形成領域を撮像した非形成領域画像部をなす各画素の輝度はいずれも低い。
一方、非形成領域のいずれかの部位に電解液等が付着している場合には、乱反射により、非形成領域画像部をなす各画素のうち、当該電解液等が付着している部位に対応する画素の輝度が高くなる。このため、刻印領域の非形成領域への電解液等の付着状態、例えば、非形成領域に電解液等が付着しているか否か、及び、非形成領域のどの部分に電解液等が付着しているかを適切に判定できる。
そこで、上述の電池の外観検査方法では、付着検知工程において、刻印領域を撮像した刻印領域画像のうち、非形成領域を撮像した非形成領域画像部をなす各画素の輝度に基づいて、刻印領域への電解液等の付着状態を判定する。このようにすることで、刻印領域への電解液等の付着状況、例えば、刻印領域における電解液等の付着有無や、刻印領域のどの部位に電解液等が付着しているかを適切に検査できる。
なお、「単独刻印」とは、全体として意味を有する「刻印」を構成する単独の刻印であり、平面視円状(ドット状)の1つの刻印、数字1文字の刻印、アルファベット1文字の刻印など、単独の形態で使用される刻印である。
「刻印」としては、例えば、マトリックス型二次元コードを示す刻印、即ち、平面視円状や矩形状(ドット状)などの単独刻印が二次元的に縦横に複数並んだ刻印、具体的には、実施形態で説明するデータマトリックス刻印(DM刻印)や、QRコード(登録商標)を示すQRコード刻印などが挙げられる。また「刻印」として、例えば、後述する変形形態2で説明するような、数字やアルファベット等からなる単独刻印が一列に複数並んだ刻印なども挙げられる。
「電解液残渣」とは、電池ケースに付着した電解液の溶媒が蒸発した後に残された付着物をいう。
「刻印領域」とは、電池ケースの表面のうち、刻印が形成される領域である。また、後述する実施形態で説明する、刻印領域をなす「単独刻印形成領域」は、単独刻印が1つ形成され得る領域である。刻印が1つの単独刻印から構成される場合、例えば、刻印が数字1文字の単独刻印やアルファベット1文字の単独刻印からなる場合には、刻印領域は、1つの単独刻印形成領域からなる。一方、刻印が複数の単独刻印から構成される場合、例えば、刻印が複数のドット状の単独刻印からなる場合や、刻印が複数の数字やアルファベット等の単独刻印からなる場合には、刻印領域は、複数の単独刻印形成領域からなる。
「刻印パターン領域」は、使用される単一種類の「単独刻印パターン」が占める領域、または、使用され得る複数種類の単独刻印パターンをすべて重ねた「重複刻印パターン」が占める領域である。
即ち、上述の単独刻印形成領域に単一種類の単独刻印パターンのみが形成される場合、例えば、当該単独刻印形成領域にドットパターン「●」のみが形成される場合、刻印パターン領域は、このドットパターン「●」が占める円形状の領域である。また、当該単独刻印形成領域にアルファベット「A」のみが形成される場合、刻印パターン領域は、この「A」が占める、Aの形状を有する領域である。
一方、上述の単独刻印形成領域に複数種類の単独刻印パターンが形成され得る場合、例えば、当該単独刻印形成領域に「0」から「9」までの各数字のパターンが形成され得る場合、刻印パターン領域は、各数字のパターンをすべて重ねた重複刻印パターンが占める概ね矩形状の領域である。また、当該単独刻印形成領域に「A」から「Z」までの大文字のアルファベットのパターンが形成され得る場合、刻印パターン領域は、各アルファベットをすべて重ねた重複刻印パターンが占める概ね矩形状の領域である。
「非形成領域」は、刻印パターン領域に含まれず、単独刻印が形成され得ない領域であり、刻印領域のうち、刻印パターン領域以外の領域である。
更に、上記の電池の外観検査方法であって、前記刻印領域の前記非形成領域は、複数の分割非形成領域からなり、前記刻印領域画像の前記非形成領域画像部は、複数の上記分割非形成領域をそれぞれ撮像した複数の分割非形成領域画像部からなり、前記付着検知工程は、複数の上記分割非形成領域画像部のそれぞれについて、予め定めた基準輝度Lkを超えた輝度Laを有する範囲の面積Saが、予め定めた基準面積Skを超えているか否かを判定し、超えている場合には、当該分割非形成領域画像部に対応する上記分割非形成領域に、上記電解液または上記電解液残渣が付着していると判定する電池の外観検査方法とするのが好ましい。
上述の電池の外観検査方法では、刻印領域画像の非形成領域画像部を複数の分割非形成領域画像部に分割し、分割非形成領域画像部のそれぞれについて、基準輝度Lkを超えた輝度La(La>Lk)を有する範囲の面積Saが基準面積Skを超えている(Sa>Sk)か否かを判定し、超えている場合には、対応する分割非形成領域に電解液等が付着していると判定する。このようにすることで、刻印領域をなす複数の分割非形成領域のうちどの分割非形成領域に、電解液等が付着しているかを適切に判定できる。このため、刻印領域全体における電解液等の付着の有無や付着範囲の形態、大きさを適切に把握し、電池の適否を判断できる。
更に、上記のいずれかに記載の電池の外観検査方法であって、前記付着検知工程における判定結果に基づいて、当該電池の外観の良否を判定する良否判定工程を更に備える電池の外観検査方法とするのが好ましい。
上述の電池の外観検査方法では、付着検知工程における判定結果に基づいて、当該電池の外観の良否を判定する良否判定工程を更に備えるため、電池の外観の良否をも適切に判定できる。
また、他の態様は、電池ケースの表面の刻印領域に、1または複数の単独刻印から構成される刻印を含む電池について、上記刻印領域への電解液または電解液残渣の付着有無を検査する電池の外観検査装置であって、上記刻印領域のなす法線に沿う法線方向に対して斜交する斜め方向から上記刻印領域に向けて検査光を照射する照明部と、上記法線方向から上記刻印領域を撮像して刻印領域画像を得る撮像部と、上記刻印領域画像に基づいて、上記刻印領域における上記電解液または上記電解液残渣の付着状態を検知する判定部と、を備え、上記刻印領域は、使用される単一種類の単独刻印パターンが形成され得る、または、使用され得る複数種類の単独刻印パターンをすべて重ねた重複刻印パターンが形成され得る刻印パターン領域と、上記刻印パターン領域に含まれず、上記単独刻印が形成され得ない非形成領域とからなり、上記刻印領域画像は、上記刻印パターン領域を撮像したパターン領域画像部と、上記非形成領域を撮像した非形成領域画像部とを含み、上記判定部は、上記非形成領域画像部をなす各画素の輝度に基づいて、上記刻印領域への上記電解液または上記電解液残渣の上記付着状態を判定する電池の外観検査装置である。
上述の電池の外観検査装置では、判定部は、刻印領域を撮像した刻印領域画像のうち、非形成領域を撮像した非形成領域画像部をなす各画素の輝度に基づいて、刻印領域への電解液等の付着状態を判定する。このような検査装置により、前述したように、刻印領域への電解液等の付着状況、例えば、刻印領域における電解液等の付着有無や、刻印領域のどの部位に電解液等が付着しているかを適切に検査できる。
更に、上記の電池の外観検査装置であって、前記刻印領域の前記非形成領域は、複数の分割非形成領域からなり、前記前記刻印領域画像の前記非形成領域画像部は、複数の上記分割非形成領域をそれぞれ撮像した複数の分割非形成領域画像部からなり、前記判定部は、複数の上記分割非形成領域画像部のそれぞれについて、予め定めた基準輝度を超えた輝度を有する範囲の面積が、予め定めた基準面積を超えているか否かを判定し、超えている場合には、当該分割非形成領域画像部に対応する上記分割非形成領域に、上記電解液または上記電解液残渣が付着していると判定する電池の外観検査装置とするのが好ましい。
上述の電池の外観検査装置では、刻印領域をなす複数の分割非形成領域のうちどの分割非形成領域に、電解液等が付着しているかを適切に判定できる。このため、刻印領域全体における電解液等の付着の有無や付着範囲の形態、大きさを適切に把握し、電池の適否を判断できる。
更に、上記のいずれかに記載の電池の外観検査装置であって、前記判定部は、前記付着状態についての判定結果に基づいて、更に当該電池の外観の良否を判定する電池の外観検査装置とするのが好ましい。
上述の電池の外観検査装置では、電解液等の付着状態についての判定結果に基づいて、更に当該電池の外観の良否を判定するため、電池の外観の良否をも適切に判定できる。
実施形態に係る電池の斜視図である。 実施形態に係る電池のうち、電池ケースに設けられた刻印領域の拡大平面図である。 実施形態に係り、図2における刻印領域の一部を拡大した部分拡大平面図である。 実施形態に係る外観検査装置の説明図である。 実施形態に係る電池の外観検査方法のフローチャートである。 実施形態に係り、照射撮像工程で撮像した刻印領域画像について、(a)は刻印領域に電解液残渣が付着していない場合を示す説明図であり、(b)は刻印領域に電解液残渣が付着している場合を示す説明図である。 実施形態に係り、刻印領域画像のうち、単独刻印形成領域の分割非形成領域を撮像した分割非形成領域画像部について、(a)は当該分割非形成領域に電解液残渣が付着していない場合を示す説明図であり、(b)は当該分割非形成領域に電解液残渣が付着している場合を示す説明図である。 実施形態に係り、付着検知工程における判定結果及び付着径Rdの求め方を示す説明図である。 変形形態1に係り、刻印領域の一部を拡大した部分拡大平面図である。 変形形態1に係り、刻印領域画像のうち、分割非形成領域を撮像した分割非形成領域画像部について、(a)は当該分割非形成領域に電解液残渣が付着していない場合を示す説明図であり、(b)は当該分割非形成領域に電解液残渣が付着している場合を示す説明図である。 変形形態1に係り、付着検知工程における判定結果及び付着径Rdの求め方を示す説明図である。 変形形態2に係る電池のうち、電池ケースに設けられた刻印領域の拡大平面図である。 照明部が1つの照明によって構成される外観検査装置の説明図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1に本実施形態に係る電池1の斜視図を示す。なお、以下では、電池縦方向AH、電池横方向BH及び電池厚み方向CHを、図1に示す方向と定めて説明する。この電池1は、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車等の車両などに搭載される角型で密閉型のリチウムイオン二次電池である。電池1は、角型の電池ケース10と、この内部に収容された扁平状捲回型の電極体20及び電解液17と、電池ケース10に支持された正極端子40及び負極端子50等から構成されている。
このうち電池ケース10は、直方体箱状で金属(本実施形態ではアルミニウム)からなる。この電池ケース10は、上側のみが開口した有底角筒状のケース本体部材11と、このケース本体部材11の開口を閉塞する形態で溶接された矩形板状のケース蓋部材12とから構成されている。ケース蓋部材12には、電池ケース10の内圧が所定圧力に達した際に破断開弁する安全弁13が設けられている。また、ケース蓋部材12には、電池ケース10の内外を連通する注液孔12hが形成されており、封止部材14で気密に封止されている。
また、電池ケース10の表面10c(具体的には、ケース蓋部材12の表面12c)には、矩形状の刻印領域30が設けられている。図2に刻印領域30の全体を拡大して示し、更に図3に刻印領域30の一部を拡大して示す。なお、図1,図2において、刻印領域30の外周縁を一点鎖線で示す。この刻印領域30には、電池情報を表す刻印31が形成されている。本実施形態では、この刻印31は、複数の単独刻印32(具体的には、半球状の凹部からなるドット状の単独刻印32)が、二次元的に電池横方向BH及び電池厚み方向CHに配置されて構成されている。刻印31は、電池1のロット毎の電池情報を示すため、ロット毎に表示内容が異なる。
この刻印領域30は、図2において、電池横方向BHに9個、電池厚み方向CHに9個、全部で9×9=81個の二次元的に並んだ刻印パターン領域37と、これらの刻印パターン領域37に含まれず、単独刻印32が形成され得ない非形成領域38とからなる。各々の刻印パターン領域37は、上述のドット状の単独刻印32からなる単一種類の単独刻印パターン33が形成され得る円状の領域である。なお、図2及び図3において、刻印パターン領域37のうち、このサンプル電池で実際に単独刻印32が形成されている刻印パターン領域37Cを実線の円で示し、このサンプル電池では単独刻印32が形成されていない刻印パターン領域37Dを破線の円で示している。
なお、本実施形態では、刻印領域30内に、9×9=81個の刻印パターン領域37を設けた例を示したが、その他、刻印領域30内に、18×18=324個の刻印パターン領域37を設けるなど、刻印パターン領域37を二次元的に縦横適数並べるようにしても良い。
本実施形態では、上述の刻印領域30を、刻印パターン領域37をそれぞれ含む9×9=81個の矩形状の単独刻印形成領域35(図2及び図3において、隣り合う単独刻印形成領域35同士の境界を二点鎖線で示す)に分割して考える。各単独刻印形成領域35のうち、刻印パターン領域37の周囲に位置して刻印パターン領域37に含まれず、単独刻印32が形成され得ない部位が、分割非形成領域39(本実施形態では、外周が矩形状で内周が円状の分割非形成領域39)である。前述の非形成領域38は、9×9=81個の分割非形成領域39によって構成される。
また、ケース蓋部材12には、アルミニウムからなる正極端子40がケース蓋部材12と絶縁された状態で固設されている。この正極端子40は、電池ケース10内で電極体20のうち正極板21に接続し導通する一方、ケース蓋部材12を貫通して電池外部まで延びている。また、ケース蓋部材12には、銅からなる負極端子50がケース蓋部材12と絶縁された状態で固設されている。この負極端子50は、電池ケース10内で電極体20のうち負極板23に接続し導通する一方、ケース蓋部材12を貫通して電池外部まで延びている。
電極体20は、扁平状をなし、横倒しにした状態で電池ケース10内に収容されている。この電極体20は、帯状の正極板21と帯状の負極板23とを一対のセパレータ25を介して重ね、軸線周りに扁平状に捲回したものである。
次いで、上記の電池1を用いた外観検査方法、具体的には、組み立てた電池1の電池ケース10の表面10cのうち、刻印領域30における電解液残渣17z(電解液17の溶媒が蒸発して残った付着物)の付着状態を検知し、更に、この判定結果210に基づいて電池1の外観の良否を判定する外観検査方法について説明する(図4~図8参照)。
まず、電池1の外観検査を行う外観検査装置100について説明する(図4参照)。この外観検査装置100は、照明部110と、撮像部120と、制御・判定部(判定部)130と、表示部140とを備える。
このうち照明部110は、検査光LX(本実施形態では可視光)を照射する一対の照明(第1照明111及び第2照明112)を有する。これら第1照明111及び第2照明112は、電池横方向BHに間隔を空けて配置されている。図4中、左側に配置された第1照明111は、検査光LXを電池ケース10の刻印領域30に向けて、斜め方向EH(刻印領域30のなす法線FXに沿う法線方向FHに対して斜交する斜め方向EH)から、具体的には、図4において左上から右下へ斜めに照射可能に構成されている。一方、図4中、右側に配置された第2照明112は、検査光LXを電池ケース10の刻印領域30に向けて、斜め方向EHから、具体的には、図4において右上から左下へ斜めに照射可能に構成されている。このように一対の照明111,112を用いることで、光源から刻印領域30の被照射部位までの距離の違いによって、後述する刻印領域画像200において場所による輝度Laの勾配ができてしまうのを抑制できる。この照明部110は、後述する制御・判定部130によって制御される。
撮像部120は、CCDカメラを有し、電池ケース10の刻印領域30を法線方向FH(本実施形態では、電池縦方向AHと同じ)から撮像可能に構成されている。なお、CCDカメラに代えて、CMOSイメージセンサを用いてもよい。この撮像部120は、制御・判定部130によって制御され、撮像部120で撮像された刻印領域画像200は、制御・判定部130に出力される。
制御・判定部130は、照明部110、撮像部120及び表示部140と接続されている。この制御・判定部130は、図示しないCPU、ROM及びRAMを含み、ROM等に記憶された所定の制御プログラムによって作動するマイクロコンピュータを有する。
制御・判定部130は、照明部110及び撮像部120を制御する。具体的には、制御・判定部130は、照明部110を制御して電池1の電池ケース10の刻印領域30に向けて検査光LXを照射させると共に、撮像部120を制御して検査光LXが照射されている刻印領域30を撮影させる。
また、制御・判定部130は、撮像部120で撮影され、制御・判定部130に入力された刻印領域画像200に基づいて、刻印領域30における電解液残渣17zの付着状態を解析し、更に当該電池1の外観の良否を判定する。そして、この電池1の外観良否の判定結果を表示部140に出力する。なお、刻印領域30における電解液残渣17zの付着状態を解析する手法、及び、電池1の外観良否を判定する手法の具体的な内容については、後述する。
表示部140は、液晶ディスプレイを有し、制御・判定部130から入力される、電池1の外観良否の判定結果を、液晶ディスプレイに表示可能に構成されている。
次に、上記の外観検査装置100を用いた電池1の外観検査方法について説明する。本実施形態では、この外観検査を電池1の製造の最終段階で行う。即ち、電池1を組み立てた後、電池ケース10の注液孔12hを通じて、電解液17を電池ケース10内に注液し、更に注液孔12hを封止部材14で気密に封止する。その後、この電池1について初充電を行い、高温でエージングする。その後、この電池1について各種の電池性能検査を行う。その後に、この電池1について、本実施形態の外観検査を行う。
このように電池1の製造の最終段階において外観検査を行うことにより、注液孔12hを封止した後の各工程で電解液17の液漏れが生じて、電解液17が電池ケース10に付着した場合でも、電解液残渣17zの付着を検知し、不良品の電池1を選別することができる。
電池1の外観検査は、まず「照射撮像工程S1」(図5参照)において、電池ケース10の刻印領域30に向けて斜め方向EHから検査光LXを照射しつつ、刻印領域30を法線方向FHから撮像する。具体的には、制御・判定部130からの指示により、照明部110の第1照明111及び第2照明112は、電池ケース10の刻印領域30に向けて斜め方向EHから検査光LXをそれぞれ照射する(図4参照)。これと共に、制御・判定部130からの指示により、撮像部120は、刻印領域30を法線方向FHから撮像する。そして、刻印領域30の暗視野像である刻印領域画像200を得る。この刻印領域画像200は、制御・判定部130に出力する。
ここで、図6に刻印領域画像200の具体例を示す。図6(a)は、刻印領域30に電解液残渣17zが付着していない場合に得られる刻印領域画像200Aである。一方、図6(b)は、刻印領域30に電解液残渣17zが付着している場合に得られる刻印領域画像200Bの一例である。図6において、画像をなす各画素200pの輝度Laが基準輝度Lkよりも低い部分(La<Lk,実際の画像で黒っぽく見える部分)は、ドットのハッチングで示し、各画素200pの輝度Laが基準輝度Lkよりも高い部分(La>Lk,実際の画像で白っぽく見える部分)は、ハッチングを掛けずに白色で示している。また、図2と同様に、各刻印パターン領域37を撮像したパターン領域画像部207のうち、実際に単独刻印32が形成されている刻印パターン領域37Cを撮像したパターン領域画像部207Cを実線の円で示し、単独刻印32が形成されていない刻印パターン領域37Dを撮像したパターン領域画像部207Dを破線の円で示している。
図6(a)から明らかなように、刻印領域30に電解液残渣17zが付着していない場合でも、刻印領域画像200Aに輝度Laの高い部位が存在する。即ち、検査光LXは各単独刻印32に当たって乱反射するため、刻印領域画像200Aのうち、実際に単独刻印32が形成されている刻印パターン領域37Cを撮像したパターン領域画像部207Cをなす各画素207pの輝度Laが高くなる(La>Lk)。
一方、図6(b)から明らかなように、刻印領域30に電解液残渣17zが付着している場合も、刻印領域画像200Bに輝度Laの高い部位が存在する。即ち、上述のように検査光LXは各単独刻印32に当たって乱反射するため、刻印領域画像200Bのうち、実際に単独刻印32が形成されている刻印パターン領域37Cを撮像したパターン領域画像部207Cをなす画素207pの輝度Laが高くなる(La>Lk)。またこれに加え、検査光LXは、刻印領域30に付着した電解液残渣17zに当たって乱反射するため、刻印領域画像200Bのうち、付着した電解液残渣17zに対応する付着対応部分203をなす各画素203pの輝度Laも高くなる(La>Lk)。
このように、刻印領域画像200A,200Bには、刻印領域30に電解液残渣17zが付着しているか否かに拘わらず、輝度Laの高い部位が存在するため、刻印領域画像200A,200Bでは、刻印領域30に電解液残渣17zが付着しているか否かを適切に判定できない。そこで、次に説明する付着検知工程S2を行う。
この「付着検知工程S2」では、照射撮像工程S1で撮像した刻印領域画像200に基づいて、電池ケース10の刻印領域30における電解液残渣17zの付着状態を検知する。前述のように、刻印領域30は、9×9=81個の円状の刻印パターン領域37と、これらの刻印パターン領域37以外の非形成領域38とからなる。そこで、刻印領域30を撮像した刻印領域画像200は、各々の刻印パターン領域37を撮像した81個の円状のパターン領域画像部207と、非形成領域38を撮像した1つの非形成領域画像部208とを有するとする。
本実施形態では、前述のように、刻印領域30を、各々の刻印パターン領域37を含む81個の矩形状の単独刻印形成領域35に分割し(図2及び図3参照)、非形成領域38を各単独刻印形成領域35に対応する81個の分割非形成領域39に分割した。各々の分割非形成領域39は、前述のように、円状の刻印パターン領域37の周囲に位置し、外周が矩形状で内周が円状の領域である。
そこで、刻印領域画像200についても、各々の単独刻印形成領域35を撮像した81個の矩形状の単独刻印領域画像部205に分割し、非形成領域画像部208を、各々の分割非形成領域39を撮像した81個の分割非形成領域画像部209に分割する。各々の分割非形成領域画像部209は、外周が矩形状で内周が円状である。
そして、各々の分割非形成領域画像部209について、予め定めた基準輝度Lkを超えた輝度La(La>Lk)を有する範囲の面積Saが、予め定めた基準面積Skを超えているか否かを判定し、超えている場合(Sa>Sk)には、当該分割非形成領域画像部209に対応する分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着していると判定する。具体的には、本実施形態では、基準輝度Lkを超えた輝度Laを有する画素209pの画素数Nが、予め定めた基準画素数Nkを超えているか否かを判定し、超えている場合(N>Nk)には、当該分割非形成領域画像部209に対応する分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着していると判定する。
なお、上述のN>Nkの場合に、対応する分割非形成領域39だけでなく、この分割非形成領域39を含む単独刻印形成領域35の全体(分割非形成領域39+刻印パターン領域37)に、電解液残渣17zが付着しているとみなす判定をしてもよい。
ここで、図7に分割非形成領域画像部209の具体例を示す。図7(a)は、単独刻印形成領域35の分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着していない場合に得られる単独刻印領域画像部205Aの分割非形成領域画像部209Aである。一方、図7(b)は、単独刻印形成領域35の分割非形成領域39の全体にわたって電解液残渣17zが付着している場合に得られる単独刻印領域画像部205Bの分割非形成領域画像部209Bである。
分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着していない場合には、この分割非形成領域39では検査光LXが乱反射しないため、分割非形成領域画像部209Aをなす各画素209pの輝度Laは低くなる(実際の画像で黒っぽく見える)。このような分割非形成領域画像部209Aでは、この分割非形成領域画像部209Aに含まれるすべての画素209pで輝度Laが基準輝度Lkよりも低くなるため(La<Lk)、この分割非形成領域画像部209Aに対応する分割非形成領域39には、電解液残渣17zが付着していないと判定する。
一方、分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着している場合には、この分割非形成領域39に付着した電解液残渣17zにより、検査光LXが乱反射するため、分割非形成領域画像部209Bの全体または一部で各画素209pの輝度Laが高くなる(実際の画像で全体または一部が白っぽく見える)。かくして、分割非形成領域画像部209Bのうち、電解液残渣17zが存在する部分の画素209pは、輝度Laが基準輝度Lkよりも高くなるため(La>Lk)、輝度Laが基準輝度Lkを超えている画素209pの画素数Nが、基準画素数Nkを超えている場合(N>Nk)には、この分割非形成領域画像部209Aに対応する分割非形成領域39に、電解液残渣17zが付着していると判定する。
次に、図8に、この付着検知工程S2における判定結果210の具体例を示す。この判定結果210は、刻印領域30に電解液残渣17zが付着している図6(b)の場合における判定結果である。図8において、各分割非形成領域39に対応した各領域215のうち、分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着していると判定された付着領域215Bは、クロスのハッチングで示し、分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着していないと判定された非付着領域215Aは、ハッチングを掛けずに白色で示している。
次に、「良否判定工程S3」において、付着検知工程S2における判定結果210に基づいて、当該電池1の外観の良否を判定する。前述のように、付着検知工程S2において、各々の分割非形成領域39について電解液残渣17zの付着の有無を判定するが、ノイズ等により誤判定が生じる場合も考えられる。そこで、本実施形態では、付着検知工程S2において、いずれかの分割非形成領域39で電解液残渣17zの付着があると判定された場合には、更に、その電解液残渣17zの付着径Rd(最大付着径)を概算する(図8参照)。
まず、電解液残渣17zが付着していると判定された分割非形成領域39(付着領域215B)が複数存在する場合には、これらの付着領域215Bが連続しているか否か(繋がっているか否か)を判断し、連続している付着領域215Bを、1つの電解液残渣17zの付着領域(同一付着領域217)とみなす。図8の例では、すべての付着領域215Bが連続しているので、これらを1つの同一付着領域217とする。
そして、この同一付着領域217全体が含まれる最小の外接円Cdを求め、その直径を電解液残渣17zの付着径Rdとする。次に、この電解液残渣17zの付着径Rdが、予め定めた基準付着径Rkよりも大きい場合(Rd>Rk)に、当該電池1を、刻印領域30に電解液残渣17zが付着している不良品であると判定する。
なお、刻印領域30内に、同一付着領域217が複数存在する場合には、各々の同一付着領域217について付着径Rdを求め、いずれかの付着径Rdが基準付着径Rkよりも大きい場合に、当該電池1を不良品であると判定する。
一方、それ以外の場合、即ち、(1)付着検知工程S2において、いずれの分割非形成領域39においても電解液残渣17zの付着がないと判定された場合、及び、(2)付着検知工程S2において、いずれかの分割非形成領域39で電解液残渣17zの付着があると判定されたものの、この良否判定工程S3で概算した電解液残渣17zの付着径Rdが、いずれも基準付着径Rk以下である場合(Rd≦Rk)には、当該電池1を良品と判定する。
そして、この良否判定工程S3における当該電池1の外観良否の判定結果を、制御・判定部130から表示部140に出力し、表示部140で表示する。かくして、電池1の外観検査が終了する。
以上で説明したように、検査光LXが単独刻印32に当たると乱反射する。このため、刻印領域画像200のうち、単独刻印32が形成され得る刻印パターン領域37を撮像したパターン領域画像部207では、刻印パターン領域37に電解液残渣17zが付着していない場合でも、形成されている単独刻印32による乱反射でパターン領域画像部207をなす各画素207pの輝度Laが高くなっている可能性があり、単独刻印32と電解液残渣17zの付着との区別が難しい。
これに対し、刻印領域30の非形成領域38は、単独刻印32が形成され得ないため、単独刻印32に起因した乱反射は生じない。このため、非形成領域38に電解液残渣17zが付着していない場合には、この非形成領域38を撮像した非形成領域画像部208をなす各画素208pの輝度Laはいずれも低い。
一方、非形成領域38のいずれか部位に電解液残渣17zが付着している場合には、乱反射により、非形成領域画像部208をなす各画素208pのうち、当該電解液残渣17zが付着している部位に対応する画素208pの輝度Laが高くなる。このため、刻印領域30の非形成領域38への電解液残渣17zの付着状態を適切に判定できる。
そこで、本実施形態では、付着検知工程S2において、刻印領域30を撮像した刻印領域画像200のうち、非形成領域38を撮像した非形成領域画像部208をなす各画素208pの輝度Laに基づいて、刻印領域30への電解液残渣17zの付着状態を判定する。このようにすることで、刻印領域30への電解液残渣17zの付着状況を適切に検査できる。
更に、本実施形態では、刻印領域30の非形成領域38を複数の分割非形成領域39に分割し、刻印領域画像200の非形成領域画像部208を、分割非形成領域39をそれぞれ撮像した複数の分割非形成領域画像部209に分割する。そして、分割非形成領域画像部209のそれぞれについて、基準輝度Lkを超えた輝度Laを有する範囲の面積Saが基準面積Skを超えている場合に、対応する分割非形成領域39に電解液残渣17zが付着していると判定する。このようにすることで、刻印領域30をなす複数の分割非形成領域39のうちどの分割非形成領域39に、電解液残渣17zが付着しているかを適切に判定できる。このため、刻印領域30全体における電解液残渣17zの付着の有無や付着範囲の形態、大きさを適切に把握し、電池1の適否を判断できる。
また、本実施形態では、付着検知工程S2における判定結果210に基づいて、当該電池1の外観の良否を判定する良否判定工程S3を更に備えるため、電池1の外観の良否をも適切に判定できる。
(変形形態1)
次いで、上記実施形態の第1の変形形態について説明する。実施形態では、刻印領域30の非形成領域38を、それぞれ、円状の刻印パターン領域37の周囲に位置し、外周が矩形状で内周が円状の分割非形成領域39に分割した(図3参照)。またこれに伴い、刻印領域画像200の非形成領域画像部208を、各々の分割非形成領域39を撮像した分割非形成領域画像部209(図7参照)に分割した。
これに対し、本変形形態1では、刻印領域30の非形成領域38を、図9に示すように、それぞれ、円状の4個の刻印パターン領域37によって囲まれる+字状の分割非形成領域439に分割する。またこれに伴い、刻印領域画像200の非形成領域画像部208を、各々の分割非形成領域439を撮像した分割非形成領域画像部509(図10参照)に分割する。
そして、本変形形態1の付着検知工程S2では、各々の分割非形成領域画像部509について、予め定めた基準輝度Lkを超えた輝度La(La>Lk)を有する範囲の面積Saが、予め定めた基準面積Skを超えている場合(Sa>Sk)に、具体的には、基準輝度Lkを超えた輝度Laを有する画素509pの画素数Nが、予め定めた基準画素数Nkを超えている場合(N>Nk)に、当該分割非形成領域画像部509に対応する分割非形成領域439に電解液残渣17zが付着していると判定する。
なお、上述のN>Nkの場合に、対応する分割非形成領域439だけでなく、この分割非形成領域439を含む4つの単独刻印形成領域35の全体に、電解液残渣17zが付着しているとみなす判定をしてもよい。
図10(a)は、分割非形成領域439に電解液残渣17zが付着していない場合に得られる分割非形成領域画像部509Aである。一方、図10(b)は、分割非形成領域439の全体にわたって電解液残渣17zが付着している場合に得られる分割非形成領域画像部409Bである。
また、図11に、本変形形態1の付着検知工程S2における判定結果510の具体例を示す。この判定結果510は、刻印領域30に電解液残渣17zが付着している図6(b)の場合における判定結果である。図11において、各分割非形成領域439に対応した各領域515のうち、分割非形成領域439に電解液残渣17zが付着していると判定された付着領域515Bは、クロスのハッチングで示し、分割非形成領域439に電解液残渣17zが付着していないと判定された非付着領域515Aは、ハッチングを掛けずに白色で示している。
次に、良否判定工程S3において、付着検知工程S2における判定結果210に基づいて、当該電池1の外観の良否を判定する。まず実施形態と同様に、電解液残渣17zが付着していると判定された分割非形成領域439(付着領域515B)が複数存在する場合には、これらの付着領域515Bが連続しているか否かを判断し、連続している付着領域515Bを1つの電解液残渣17zの付着領域(同一付着領域517)とみなす。
そして、本変形形態1では、この同一付着領域517の全体が含まれる最小の外接楕円Dd(面積が最小となる外接楕円Dd)を求め、その長径を電解液残渣17zの付着径Rdとする。このように外接楕円Ddにより電解液残渣17zの付着径Rdを求めることで、実施形態(図8参照)のように外接円Cdにより電解液残渣17zの付着径Rdを求めるよりも、より適切な大きさの付着径Rdを得ることができる。その後は、実施形態と同様に、この付着径Rdが予め定めた基準付着径Rkよりも大きい場合(Rd>Rk)に、当該電池1を、刻印領域30に電解液残渣17zが付着している不良品であると判定する。
本変形形態1でも、実施形態と同様に、付着検知工程S2で、各分割非形成領域439を撮像した分割非形成領域画像部509において、基準輝度Lkを超えた輝度Laを有する範囲の面積Saが基準面積Skを超えている場合に、当該分割非形成領域439に電解液残渣17zが付着していると判定した。これにより、刻印領域30をなす複数の分割非形成領域439のうちどの分割非形成領域439に、電解液残渣17zが付着しているかを適切に判定でき、更には、刻印領域30における電解液残渣17zの付着有無を適切に検査できる。その他、実施形態と同様な部分は、実施形態と同様な作用効果を奏する。
(変形形態2)
次いで、上記実施形態の第2の変形形態について説明する。実施形態の電池1では、刻印領域30に形成された刻印31は、同一種類のドット状の多数の単独刻印32から構成されている(図2及び図3参照)。これに対し、本変形形態2の電池300では、図12に示すように、刻印領域330に形成された刻印331は、以下で述べるように、複数種類の単独刻印332(332a,332b,332c)を3個並べて構成されている点が異なる。それ以外は、基本的に実施形態と同様である。
即ち、本変形形態2の刻印331は、3桁の英数字からなる刻印(図12の例では、「A35」)であり、各桁の刻印は、それぞれ、「A」から「Z」までの大文字の26種類のアルファベットの刻印と、「0」から「9」までの10種類の数字の刻印、合計36種類の単独刻印332のいずれかからなる。
本変形形態2の刻印領域330は、3個の刻印パターン領域337(337a,337b,337c)と、これらの刻印パターン領域337に含まれず、単独刻印332が形成され得ない非形成領域338とからなる。各刻印パターン領域337(337a,337b,337c)は、それぞれ、上述の36種類の単独刻印パターン333(333a,333b,333c)をすべて重ねた矩形状の重複刻印パターン334(334a,334b,334c)からなる。
本変形形態2では、刻印領域330を、各刻印パターン領域337をそれぞれ含む3個の矩形状の単独刻印形成領域335(335a,335b,335c)(図12において、隣り合う単独刻印形成領域335同士の境界を二点鎖線で示す)に分割して考える。
図12中、一番左に位置する単独刻印形成領域335aの分割非形成領域339aは、この単独刻印形成領域335aの刻印パターン領域337aの右側で、中央の単独刻印形成領域335bとの間に位置して、単独刻印332aが形成され得ない、上下に細長い帯状の領域である。
また、図12中、一番右に位置する単独刻印形成領域335cの分割非形成領域339cは、この単独刻印形成領域335cの刻印パターン領域337cの左側で、中央の単独刻印形成領域335bとの間に位置して、単独刻印332cが形成され得ない、上下に細長い帯状の領域である。
また、図12中、中央に位置する単独刻印形成領域335bの分割非形成領域339bは、この単独刻印形成領域335bの刻印パターン領域337bの左側で、一番左の単独刻印形成領域335aとの間に位置して、単独刻印332bが形成され得ない、上下に細長い帯状の領域、及び、この単独刻印形成領域335bの刻印パターン領域337bの右側で、一番右の単独刻印形成領域335cとの間に位置して、単独刻印332bが形成され得ない、上下に細長い帯状の領域の2つの領域からなる。
前述の非形成領域338は、これらの分割非形成領域339(339a,339b,39c)によって構成される。
このような形態の刻印領域330に対して外観検査を行う場合でも、前述した実施形態と同様に、付着検知工程S2で、各分割非形成領域339(339a,339b,339c)を撮像した分割非形成領域画像部(不図示)において、基準輝度Lkを超えた輝度Laを有する範囲の面積Saが基準面積Skを超えている場合に、当該分割非形成領域339に電解液残渣17zが付着しているとそれぞれ判定する。これにより、刻印領域330をなす複数の分割非形成領域339のうちどの分割非形成領域339に、電解液残渣17zが付着しているかを適切に判定でき、更には、刻印領域330における電解液残渣17zの付着有無を適切に検査できる。その他、実施形態と同様な部分は、実施形態と同様な作用効果を奏する。
以上において、本発明を実施形態及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明は実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態等では、電解液残渣17zの刻印領域30,330への付着有無を検知したが、例えば、検査光LXの照射角度や検査光LXの強さ、種類等を変更したり、撮像部120の位置を変更したりするなど、検査条件を変更することにより、液状の電解液17の刻印領域30,330への付着有無を検知してもよい。
また、実施形態等では、電池1,300の外観検査を、注液孔12hを封止した後、更に、初充電、高温エージング、各種の電池性能検査を行った後に実施しているが、これに限定されない。例えば、注液孔12hを封止した直後や、初充電の直後などに、電池1,300の外観検査を行ってもよい。また、電池1,300の外観検査は、電池1,300の製造過程において複数回行ってもよい。なお、高温エージング以降に電池1,300の外観検査を行う場合には、電池ケース10に付着した電解液17は、溶媒が蒸発して電解液残渣17zとなっているため、電解液残渣17zの付着有無を検査するのが好ましい。一方、例えば注液孔12hを封止した直後に電池1,300の外観検査を行う場合には、電池ケース10に付着しているのは液状の電解液17であるため、液状の電解液17の付着有無を検査するのが好ましい。
また、実施形態等の外観検査装置100では、照明部110が、検査光LXをそれぞれ照射する一対の照明(第1照明111及び第2照明112)によって構成されているが(図4参照)、照明部はこれに限定されない。例えば図13に示す外観検査装置150のように、照明部160を、検査光LXを照射する1つの照明161を用いて構成してもよい。このような照明部160でも、照射撮像工程S1において、電池ケース10の刻印領域30,330に向けて斜め方向EHから検査光LXを照射しつつ、撮像部120で法線方向FHから刻印領域30,330を撮像することにより、刻印領域画像200を得ることができる。
また、実施形態等では、電池ケース10のうち刻印領域30,330について、電解液17等の付着状態を検知することを説明したが、電池ケース10のうち刻印領域30,330以外の部位についても、電解液17等の付着状態を検知するのが好ましい。即ち、電池ケース10の表面10cのうち、刻印領域30,330以外の平坦な部位について、例えば、電池ケース10の被照射部位に斜め方向から検査光LXを照射しつつ、この被照射部位を法線方向から撮像する。そして、撮像した画像(暗視野像)に基づいて、基準輝度Lkを超えた輝度Laを有する範囲の面積Sbが、予め定めた基準面積Sjを超えている場合に、この電池1,300を、電池ケース10に電解液17等が付着した不良品と判定する。
1,300 電池
10 電池ケース
10c (電池ケースの)表面
17 電解液
17z 電解液残渣
30,330 刻印領域
31,331 刻印
32,332,332a,332b,332c 単独刻印
33,333,333a,333b,333c 単独刻印パターン
334,334a,334b,334c 重複刻印パターン
35,335,335a,335b,335c 単独刻印形成領域
37,37C,37D,337,337a,337b,337c 刻印パターン領域
38,338 非形成領域
39,439,339,339a,339b,339c 分割非形成領域
100,150 外観検査装置
110,160 照明部
120 撮像部
130 制御・判定部(判定部)
200,200A,200B 刻印領域画像
200p (刻印領域画像をなす)画素
205,205A,205B 単独刻印領域画像部
207,207C,207D パターン領域画像部
207p (パターン領域画像部をなす)画素
208 非形成領域画像部
208p (非形成領域画像部をなす)画素
209,209A,209B,509,509A,509B 分割非形成領域画像部
209p,509p (分割非形成領域画像部をなす)画素
210,510 判定結果
EH 斜め方向
FX 法線
FH 法線方向
LX 検査光
La 輝度
Lk 基準輝度
Sa 面積
Sk 基準面積
S1 照射撮像工程
S2 付着検知工程
S3 良否判定工程

Claims (2)

  1. 電池ケースの表面の刻印領域に、1または複数の単独刻印から構成される刻印を含む電池について、上記刻印領域への電解液または電解液残渣の付着有無を検査する
    電池の外観検査方法であって、
    上記刻印領域のなす法線に沿う法線方向に対して斜交する斜め方向から上記刻印領域に向けて検査光を照射しつつ、上記法線方向から上記刻印領域を撮像した刻印領域画像を得る照射撮像工程と、
    上記刻印領域画像に基づいて、上記刻印領域における上記電解液または上記電解液残渣の付着状態を検知する付着検知工程と、を備え、
    上記刻印領域は、
    使用される単一種類の単独刻印パターンが形成され得る、または、使用され得る複数種類の単独刻印パターンをすべて重ねた重複刻印パターンが形成され得る刻印パターン領域と、
    上記刻印パターン領域に含まれず、上記単独刻印が形成され得ない非形成領域とからなり、
    上記刻印領域画像は、
    上記刻印パターン領域を撮像したパターン領域画像部と、
    上記非形成領域を撮像した非形成領域画像部とを含み、
    上記付着検知工程は、
    上記非形成領域画像部をなす各画素の輝度に基づいて、上記刻印領域への上記電解液または上記電解液残渣の上記付着状態を判定する
    電池の外観検査方法。
  2. 電池ケースの表面の刻印領域に、1または複数の単独刻印から構成される刻印を含む電池について、上記刻印領域への電解液または電解液残渣の付着有無を検査する
    電池の外観検査装置であって、
    上記刻印領域のなす法線に沿う法線方向に対して斜交する斜め方向から上記刻印領域に向けて検査光を照射する照明部と、
    上記法線方向から上記刻印領域を撮像して刻印領域画像を得る撮像部と、
    上記刻印領域画像に基づいて、上記刻印領域における上記電解液または上記電解液残渣の付着状態を検知する判定部と、を備え、
    上記刻印領域は、
    使用される単一種類の単独刻印パターンが形成され得る、または、使用され得る複数種類の単独刻印パターンをすべて重ねた重複刻印パターンが形成され得る刻印パターン領域と、
    上記刻印パターン領域に含まれず、上記単独刻印が形成され得ない非形成領域とからなり、
    上記刻印領域画像は、
    上記刻印パターン領域を撮像したパターン領域画像部と、
    上記非形成領域を撮像した非形成領域画像部とを含み、
    上記判定部は、
    上記非形成領域画像部をなす各画素の輝度に基づいて、上記刻印領域への上記電解液または上記電解液残渣の上記付着状態を判定する
    電池の外観検査装置。
JP2019231278A 2019-12-23 2019-12-23 電池の外観検査方法及び電池の外観検査装置 Active JP7256112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231278A JP7256112B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 電池の外観検査方法及び電池の外観検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019231278A JP7256112B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 電池の外観検査方法及び電池の外観検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021099266A JP2021099266A (ja) 2021-07-01
JP7256112B2 true JP7256112B2 (ja) 2023-04-11

Family

ID=76541045

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019231278A Active JP7256112B2 (ja) 2019-12-23 2019-12-23 電池の外観検査方法及び電池の外観検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7256112B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135363A (ja) 1999-11-01 2001-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 電池の電解液リーク検査装置および電池の電解液リーク検査方法
JP2004258384A (ja) 2003-02-26 2004-09-16 Sony Corp 欠陥検査方法及びその装置、並びに露光用マスクの前処理方法
JP2008153119A (ja) 2006-12-19 2008-07-03 Nippon Steel Corp 電池検査システム、及び電池検査方法
JP2008164497A (ja) 2006-12-28 2008-07-17 Horiba Ltd 欠陥検査装置
JP2012155933A (ja) 2011-01-25 2012-08-16 Toshiba Corp 二次電池の製造装置及び二次電池の製造方法
JP2015114226A (ja) 2013-12-12 2015-06-22 ジェイティエンジニアリング株式会社 外観検査装置及び外観検査方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239202A (ja) * 1997-02-27 1998-09-11 Mitsubishi Electric Corp 漏れ検出方法及び装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001135363A (ja) 1999-11-01 2001-05-18 Sanyo Electric Co Ltd 電池の電解液リーク検査装置および電池の電解液リーク検査方法
JP2004258384A (ja) 2003-02-26 2004-09-16 Sony Corp 欠陥検査方法及びその装置、並びに露光用マスクの前処理方法
JP2008153119A (ja) 2006-12-19 2008-07-03 Nippon Steel Corp 電池検査システム、及び電池検査方法
JP2008164497A (ja) 2006-12-28 2008-07-17 Horiba Ltd 欠陥検査装置
JP2012155933A (ja) 2011-01-25 2012-08-16 Toshiba Corp 二次電池の製造装置及び二次電池の製造方法
JP2015114226A (ja) 2013-12-12 2015-06-22 ジェイティエンジニアリング株式会社 外観検査装置及び外観検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021099266A (ja) 2021-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102206908B1 (ko) 2차전지 분리막 검사장치 및 검사방법
JP4899313B2 (ja) 電池、電池の製造方法、及び電解液漏れ検査方法
CN109001224B (zh) 焊缝的检测方法及检测装置
KR100812844B1 (ko) 코인형 전지와 그 제조방법
CN101826475A (zh) 掩模检查装置和方法以及虚拟图产生装置和方法
KR102443461B1 (ko) 열화상 검사를 이용한 전고체 전지 품질 검사 방법
JP7256112B2 (ja) 電池の外観検査方法及び電池の外観検査装置
JP2004020254A (ja) 透明電極膜基板の検査装置
JP7125233B2 (ja) リチウムイオン電池の外観検査方法及びリチウムイオン電池の外観検査装置
JP5067677B2 (ja) 欠陥検出方法、欠陥検出装置、及びプログラム
JP2013200157A (ja) 端面検査方法および端面検査装置
JP2005003473A (ja) 溶接痕の外観検査方法
CN113793321A (zh) 基于机器视觉的铸件表面缺陷动态检测方法及装置
KR102306848B1 (ko) 배터리 외관 검사장치
JPH11325854A (ja) ブリスタパックの検査方法及びブリスタパックの検査装置
CN218917849U (zh) 一种显示模组、电子设备
KR102179272B1 (ko) 용접상태 검사장치 및 이를 이용한 용접상태 검사방법
TWI618927B (zh) Inspection device and inspection method
Din et al. Laser welding defects detection in lithium-ion battery poles
JP2007071791A (ja) 欠陥判定方法
EP4231415A1 (en) Secondary battery pouch case manufacturing method, secondary battery pouch film, and secondary battery pouch case
CN115355823B (zh) 贴膜效果检测方法和贴膜效果检测设备
US8089667B2 (en) Method for determining parameters relevant to the print quality of a printed product
KR100451988B1 (ko) 웨이퍼의 모니터링 방법
JP2000162139A (ja) プラズマディスプレイパネル用背面板の欠陥検査方法および欠陥検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230330

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7256112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151