JP7254352B2 - 工作機械用の電動式動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、旋盤用の電動式チャック装置又はフェーシング加工装置として適用できる工作機械用の電動式動力伝達装置に関するものである。
従来、旋盤の主軸の回転駆動用のモータとは別に、チャックの開閉、調節用の補助モータを設けて、主軸の回転中でもチャックの把握力を調節可能とした電動式チャック開閉装置として特許文献1がある。この電動式チャック開閉装置は、ワークを把握するチャック、外周に調節歯車を設けた変換装置、変換装置とチャックとを連結するドローバー、主軸に設けられた伝達歯車、主軸と並行に回転可能に軸支された第二回転軸、第二回転軸上に回転可能に設けられ前記調節歯車と噛合する第一歯車及び前記伝達歯車と噛合する第二歯車、第一歯車を駆動する補助モータ、補助モータと第二回転軸とを連結・解除可能な第一クラッチ、第二回転軸と第二歯車とを連結・解除可能な第二クラッチを有したものである。
かかる電動式チャック開閉装置によれば、主軸の回転中に、補助モータを第二回転軸と同期回転させて、第一クラッチを連結するとともに、第二クラッチを解除し、主軸と回転差を発生させてチャックの把握力を変化させ、チャックが所定の把握力を得た後に、第二クラッチを連結させるとともに、第一クラッチを解除し補助モータを停止させることにより、チャックの把握力を変更させることができる。
チャック開閉用の補助モータを常に同期回転させる必要がなく、チャックの把握力の変更時にのみ補助モータに電力を供給すればよいため、エネルギーの消費量も小さい。
しかし、第一クラッチ及び第二クラッチが必須であり、かつその制御も必要なため、構造が複雑でかつ制御も複雑となる。
これを解決し、クラッチ不要にして簡単な構造とした工作機械用の電動式動力伝達装置として特許文献2がある。このものは、主軸の後端側に主軸と同一回転する主軸回転体を設け、該主軸回転体の回転を動力伝達出力軸に伝達する主軸側の歯車機構と電動モータ側に連結される入力軸の回転を前記動力伝達出力軸に伝達する動力伝達側の歯車機構とを遊星歯車機構を介して組合せ、前記入力軸の回転停止状態で前記動力伝達出力軸の回転と前記主軸回転体の回転とが同一回転となるように前記各歯車機構のギヤ比を設定し、前記主軸と動力伝達出力軸との相対回転を可能としたものである。かかる電動式動力伝達装置によれば、クラッチ不要にして簡単な構造の工作機械用の電動式動力伝達装置が得られる。
しかし、主軸側と遊星歯車機構側とが分離した構造となっているため、主軸側に遊星歯車機構側を設置する際に、遊星歯車機構部分は重量もあることから芯を出すのが難しく、設置作業に困難を伴うこともあった。
特開2008-80446号公報 特開2013-166231号公報
そこで、本発明の目的は、主軸側への遊星歯車機構の設置が容易に行えるようにした工作機械用の電動式動力伝達装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る工作機械用の電動式動力伝達装置は、中空の主軸の前端側にチャック又はフェーシングユニットを設け、前記主軸の後端側に主軸と一体回転する中空の主軸回転体を設け、該主軸回転体の回転を動力伝達出力回転体に伝達する主軸側の歯車機構と電動モータ側に連結される入力軸の回転を前記動力伝達出力回転体に伝達する動力伝達側の歯車機構とを遊星歯車機構を介して組合せ、前記入力軸の回転停止状態で前記動力伝達出力回転体の回転と前記主軸回転体の回転とが同一回転となるように前記歯車機構のギヤ比を設定し、前記主軸と動力伝達出力回転体との相対回転を可能とし、前記入力軸と動力伝達出力回転体と主軸回転体の回転軸心を同一線上となし、前記動力伝達出力回転体を前記主軸の中空孔に挿通した伝動軸に連結し、該伝動軸を介して前記チャック又はフェーシングユニットに動力を伝達する工作機械用の電動式動力伝達装置であって、前記主軸側の歯車機構を前記主軸回転体の後部側に、前記動力伝達側の歯車機構を前記主軸側の歯車機構よりも前方側に配置するとともに、これら主軸側の歯車機構と動力伝達側の歯車機構とを組合せた遊星歯車機構を前記中空の主軸回転体内に収容したこと、を特徴としている。
ここで、電動モータ側に連結される入力軸をサンギヤとなすことができる。
また、動力伝達出力回転体と伝動軸との間に動力伝達出力回転体の回転を減速する減速装置を介在させ、該減速装置も主軸回転体内に収容したものとすることができる。
さらに、電動モータを2個設け、その内の一方を入力軸に連結し、他方を主軸側歯車機構における基準サンギヤに連結するようにすることもできる。
本発明に係る工作機械用の電動式動力伝達装置によれば、主軸側の歯車機構を主軸回転体の後部側に、動力伝達側の歯車機構を主軸側の歯車機構よりも前方側に配置するとともに、これら主軸側の歯車機構と動力伝達側の歯車機構とを組合せた遊星歯車機構を中空の主軸回転体内に収容したので、中空の主軸回転体と遊星歯車機構との芯出しが容易となり、遊星歯車機構の設置作業が容易となる。
また、電動モータ側に連結される入力軸をサンギヤとなすことにより、動力伝達側の歯車機構を主軸側の歯車機構よりも前方側に配置することが容易となる。
また、動力伝達出力回転体と伝動軸との間に動力伝達出力回転体の回転を減速する減速装置を介在させ、該減速装置も主軸回転体内に収容したことにより、遊星歯車機構も減速機構も芯出しが容易となり、設置作業が容易となる。
さらに、電動モータを2個設け、その内の一方を入力軸に連結し、他方を主軸側歯車機構における基準サンギヤに連結したものとすれば、主軸を高速回転させて使用する際に、両電動モータを主軸の回転数に近い回転数で回転させれば、ギヤ音を小さくすることができ、騒音の低下に資する。
本発明の第1実施例による旋盤用電動式チャックの説明図で、(a)は断面図、(b)は右側面図である。 (a)は図1の要部拡大断面図、(b)はA-A断面図である。 本発明の第2実施例による旋盤用電動式チャックの説明図で、(a)は要部拡大断面図、(b)はB-B断面図である。 本発明の第3実施例による旋盤用電動式チャックの説明図で、(a)は要部拡大断面図、(b)はC-C断面図である。 本発明の第4実施例による旋盤用電動式チャックの要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。図1において、符号1は中空の軸からなる主軸で、その前端側(図において右方)にはワーク2を把握するチャック3を設け、主軸1の後端側(図において左方)には主軸1の回転を動力伝達側に伝達する主軸側の歯車機構4を設けてある。また、主軸側の歯車機構4の前方(図において右方)には、サーボモータ(電動モータ)9側に連結される動力伝達側の歯車機構13を設けてある。これら主軸側の歯車機構4と動力伝達側の歯車機構13とを遊星歯車機構を介して組合せてある。
主軸側の歯車機構4は、主軸1と一体回転する中空の主軸回転体5に固定された主軸側インターナルギヤ6と、該主軸側インターナルギヤ6に噛み合う主軸側プラネットギヤ7と、該主軸側プラネットギヤ7に噛み合う基準サンギヤ8からなる。ここで、基準サンギヤ8は電動モータ側(サーボモータ9の回り止め10側)に固定されており回転しない。主軸側プラネットギヤ7の公転はキャリア11を介して動力伝達側の入力側プラネットギヤ12に伝達される。
一方、動力伝達側の歯車機構13は、サーボモータ9からの入力を伝達する入力側サンギヤ14と、該入力側サンギヤ14に噛み合う入力側プラネットギヤ12と、該入力側プラネットギヤ12に噛み合う出力側インターナルギヤ15からなる。入力側サンギヤ14の回転軸はサーボモータ9の出力軸に連結されており、入力軸16となる。サーボモータ9の出力軸に固定したギヤ17と入力軸側ギヤ18とをアイドルギヤ19を介して連結し、入力軸側ギヤ18と一体回転する入力側サンギヤ14の回転軸(入力軸16)をサーボモータ9側に連結する。出力側インターナルギヤ15が動力伝達出力回転体20となる。
そして、入力側サンギヤ14の回転停止状態で、主軸側インターナルギヤ6と出力側インターナルギヤ15とが同一回転となるように、各歯車のギヤ比を設定する。これにより、主軸1と動力伝達出力回転体20との相対回転が可能となる。
動力伝達側の歯車機構13における出力側インターナルギヤ15が動力伝達出力回転体20となる。該動力伝達出力回転体20の前端側は減速機ユニット21を介してチャック開閉用ドローバー(伝動軸)22の後端側に連結してあり、出力側インターナルギヤ15(動力伝達出力回転体20)の回転が減速機ユニット21を介して、伝動軸22に伝達される。
より具体的には、動力伝達出力回転体20の前端側にボールネジ23が連結され、このボールネジ23の後部にはボールネジナット24がネジ嵌合され、前部にはドローバー進退用スライダー(ボールネジ回り止め)25が取り付けられている。動力伝達出力回転体20の回転が遊星歯車機構により減速されてボールネジナット24に伝達される。ボールネジナット24の回転によりネジ嵌合するボールネジ23が軸方向に進退することにより、ドローバー進退用スライダー25の前端側に連結されたチャック開閉用ドローバー(伝動軸)22が軸方向に進退する。これに伴い、チャック開閉レバー26を介してチャック3のクランプ用スライダー27が径方向に移動しクランプ爪28を開閉する。
主軸側の歯車機構4と動力伝達側の歯車機構13の配置を、主軸側の歯車機構4を主軸回転体5の後部側に、動力伝達側の歯車機構13を主軸側の歯車機構4より前方側に配置して中空の主軸回転体5内に収容してある。このように配置することにより、主軸回転体5と歯車機構4,13との芯出し作業が容易になり、設置作業が容易となる。
また、動力伝達側の入力としてサンギヤ(入力側サンギヤ14)を用いることにより、動力伝達側13を主軸側4より前方に配置することが容易になり、主軸側の歯車機構4と動力伝達側の歯車機構13との両者を中空の主軸回転体5内に収容することが容易となる。
主軸回転体5を中空の回転体とすることにより、該中空の主軸回転体5内に減速機ユニット21を収容することも可能となり、主軸回転体5と各歯車機構4,13と減速機ユニット21との芯出し作業が容易になり、設置作業も容易となる。
ワークの把握と開放について
ワーク2をチャック3で把握又は開放する際には、主軸1の回転は停止している。入力側サンギヤ14の回転数は入力軸側ギヤ18の回転数と同じである。そして、所定の回転数となるようにサーボモータ9を制御し、入力側サンギヤ14を回転させ動力伝達出力回転体20を回転させることにより、減速機ユニット21を介してチャック開閉用ドローバー22を進退させ、チャック開閉用レバー26を介してクランプ用スライダー27(クランプ爪28)を径方向に移動させてワーク2を把握又は開放する。
ワークの加工作業について
チャック3にワーク2を把握して回転中で、サーボモータ9が停止している状態では、入力側サンギヤ14は回転しておらず、主軸側インターナルギヤ6と動力伝達側の出力側インターナルギヤ15とは同期回転する。この状態でワーク2の加工作業を行う。
主軸回転中のワークの把握力の調節について
主軸側インターナルギヤ6と出力側インターナルギヤ15とが同期回転している状態から、サーボモータ9を回転させ入力軸側ギヤ18を回転させると、入力側サンギヤ14は入力軸側ギヤ18と同一回転する。入力側サンギヤ14が所定の回転数となるようにサーボモータ9を制御し、出力側インターナルギヤ15を回転させて、動力伝達出力回転体20を回転させることにより、減速機ユニット21を介してチャック開閉用ドローバー22を進退させ、これに伴いクランプ用スライダー27(クランプ爪28)を径方向に移動させてワーク2の把握力を調節することができる。
上記はドローバー進退タイプのチャックについて説明したが、スクロール板タイプ(図示せず)のチャックに替えてもよい。
また、上記は旋盤用のチャックについて説明したが、これをフェーシングユニット(図示せず)として利用することもできる。
次に、第2実施例による旋盤用電動式チャックについて説明する。図3に示す第2実施例による旋盤用電動式チャックにおいては、主軸側の歯車機構31は、主軸と一体回転する中空の主軸回転体32に固定された主軸側キャリア33と、該主軸側キャリア33に取り付けられた主軸側プラネットギヤ34と、該主軸側プラネットギヤ34に噛み合う主軸側インターナルギヤ35と、前記主軸側プラネットギヤ34に噛み合う基準サンギヤ8からなる。基準サンギヤ8はサーボモータ(電動モータ)9側に固定されており回転しない。主軸側プラネットギヤ34が基準サンギヤ8のまわりを公転する。
一方、主軸側の歯車機構31の前方(図において右方)には、サーボモータ(電動モータ)9側に連結される動力伝達側の歯車機構36を設けてある。この動力伝達側の歯車機構36は、前記主軸側インターナルギヤ35と一体回転する入力側インターナルギヤ37と、該入力側インターナルギヤ37に噛み合う入力側プラネットギヤ38と、該入力側プラネットギヤ38に噛み合う入力側サンギヤ14からなる。前記入力側プラネットギヤ38は出力側キャリア39に取り付けられており、該出力側キャリア39が動力伝達出力回転体40となる。前記入力側サンギヤ14の回転軸はサーボモータ9の出力軸に連結されており、入力軸16となる。
なお、第1実施例と同じ部材には実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。
そして、入力側サンギヤ14の回転停止状態で、主軸側キャリア33と出力側キャリア39とが同一回転となるように、各歯車のギヤ比を設定する。これにより、主軸1と動力伝達出力回転体40との相対回転が可能となる。
次に、第3実施例による旋盤用電動式チャックについて説明する。図4に示す第3実施例による旋盤用電動式チャックにおいては、主軸側の歯車機構51は、基準サンギヤ8、該基準サンギヤ8に噛み合う主軸側プラネットギヤA52、該主軸側プラネットギヤA52と一体回転する主軸側プラネットギヤB53、該主軸側プラネットギヤB53に噛み合う主軸側サンギヤC54からなる。ここで、基準サンギヤ8は電動モータ9側に固定されており回転しない。主軸側プラネットギヤA52、B53は主軸回転体55に固定された主軸側キャリア56に取り付けられている。主軸側プラネットギヤA52は基準サンギヤ8のまわりを公転する。
一方、主軸側の歯車機構51の前方には、サーボモータ(電動モータ)9側に連結される動力伝達側の歯車機構57を設けてある。この動力伝達側の歯車機構57は、上記主軸側サンギヤC54と一体回転する入力側サンギヤC58、該入力側サンギヤC58に噛み合う入力側プラネットギヤB59、該入力側プラネットギヤB59と一体回転する入力側プラネットギヤA60、該入力側プラネットギヤA60と噛み合う入力側サンギヤ14からなる。そして、入力側サンギヤ14の回転軸が入力軸16、入力側プラネットギヤA60、B59を公転させる出力側キャリア61が動力伝達出力回転体62となる。
そして、入力側サンギヤ14の回転停止状態で、主軸側キャリア56と出力側キャリア61とが同一回転となるように、各歯車のギヤ比を設定する。これにより、主軸1と動力伝達出力回転体62との相対回転が可能となる。
次に、第4実施例による旋盤用電動式チャックについて説明する。図5に示す第4実施例による旋盤用電動式チャックは、基本的な構造は第1実施例と同じであるが、第1実施例において固定されていた基準サンギヤ8を回転させるためのサーボモータを更に設けたものである。第1実施例と同じ部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
サーボモータA70を基準サンギヤ8に連結し、サーボモータB9を入力軸16となる入力側サンギヤ14に連結したものである。サーボモータA70の回転軸にタイミングプーリ71を固定し、タイミングベルト72を介して基準サンギヤ8の回転軸に固定したタイミングプーリ73に連結する。また、サーボモータB9の回転軸にタイミングプーリ74を固定し、タイミングベルト75を介して入力側サンギヤ14の回転軸16に固定したタイミングプーリ76に連結する。
基準サンギヤ8と入力側サンギヤ14を主軸1(主軸回転体5)と同期回転させれば、相対回転は0となり、ギヤ音は0となる。同期回転させなくとも主軸1の回転数に近い回転数で回転させれば、回転数の差は小さいので、ギヤ音は小さくなる。このため、主軸1を高速回転させて使用する場合に、サーボモータA70とサーボモータB9を回転させて、基準サンギヤ8と入力側サンギヤ14を主軸1と同期回転又は略同期回転させれば、高速回転により生ずるギヤ音を低減させることができ、有効である。
上記各実施例による主軸側の歯車機構4,31,51と動力伝達側の歯車機構13,36,57との組み合わせにおいて、主軸側の歯車機構4,31,51のギヤと動力伝達側の歯車機構13,36,57のギヤの噛合い比を所定の噛合い比となるように設定することにより、主軸1(主軸回転体5,32,55)と動力伝達出力回転体20,40,62とを相対回転させることができる。この相対回転により、伝動軸22を介してチャック3又はフェーシングユニットに動力を伝達することができ、チャック3の把握力の調整又はフェーシング加工を行うことができる。かかる機構においては、クラッチ機構を設ける必要がなく極めて簡単な構造である。また、サーボモータ9は、相対回転させるときだけ作動させるだけなので、電力消費を押さえることができる(実施例4を除く)。
上記各実施例において、入力軸16、動力伝達出力回転体20,40,62、主軸回転体5,32,55の回転軸心は同一線上としてある。これにより、各歯車機構の構造を簡単にして、コンパクトに中空の主軸回転体5,32,55内に収容することができる。
なお、減速機ユニット21は遊星歯車機構を用いたものを図示してあるが、ハーモニックドライブ(登録商標)などの他の減速機構を用いてもよい。図において、符号80はスピンドルユニット、符号81は主軸回転用プーリーである。
1 主軸
2 ワーク
3 チャック
4 主軸側の歯車機構
5 主軸回転体
6 主軸側インターナルギヤ
7 主軸側プラネットギヤ
8 基準サンギヤ
9 サーボモータ(電動モータ、サーボモータB)
10 サーボモータの回り止め
11 キャリア
12 入力側プラネットギヤ
13 動力伝達側の歯車機構
14 入力側サンギヤ
15 出力側インターナルギヤ
16 入力軸
17 ギヤ
18 入力軸側ギヤ
19 アイドルギヤ
20 動力伝達出力回転体
21 減速機ユニット
22 チャック開閉用ドロ-バー(伝動軸)
23 ボールねじ
24 ボールネジナット
25 ドローバー進退用スライダー
26 チャック開閉レバー
27 クランプ用スライダー
28 クランプ爪
31 主軸側の歯車機構
32 主軸回転体
33 主軸側キャリア
34 主軸側プラネットギヤ
35 主軸側インターナルギヤ
36 動力伝達側の歯車機構
37 入力側インターナル
38 入力側プラネットギヤ
39 出力側キャリア
40 動力伝達出力回転体
51 主軸側の歯車機構
52 主軸側プラネットギヤA
53 主軸側プラネットギヤB
54 主軸側サンギヤC
55 主軸回転体
56 主軸側キャリア
57 動力伝達側の歯車機構
58 入力側サンギヤC
59 入力側プラネットギヤB
60 入力側プラネットギヤA
61 出力側キャリア
62 動力伝達出力回転体
70 サーボモータA
71,73,74,76 タイミングプーリ
72,75 タイミングベルト
80 スピンドルユニット
81 主軸回転用プーリー


Claims (4)

  1. 中空の主軸の前端側にチャック又はフェーシングユニットを設け、前記主軸の後端側に主軸と一体回転する中空の主軸回転体を設け、該主軸回転体の回転を動力伝達出力回転体に伝達する主軸側の歯車機構と電動モータ側に連結される入力軸の回転を前記動力伝達出力回転体に伝達する動力伝達側の歯車機構とを遊星歯車機構を介して組合せ、前記入力軸の回転停止状態で前記動力伝達出力回転体の回転と前記主軸回転体の回転とが同一回転となるように前記歯車機構のギヤ比を設定し、前記主軸と動力伝達出力回転体との相対回転を可能とし、前記入力軸と動力伝達出力回転体と主軸回転体の回転軸心を同一線上となし、前記動力伝達出力回転体を前記主軸の中空孔に挿通した伝動軸に連結し、該伝動軸を介して前記チャック又はフェーシングユニットに動力を伝達する工作機械用の電動式動力伝達装置であって、前記主軸側の歯車機構を前記主軸回転体の後部側に、前記動力伝達側の歯車機構を前記主軸側の歯車機構よりも前方側に配置するとともに、これら主軸側の歯車機構と動力伝達側の歯車機構とを組合せた遊星歯車機構を前記中空の主軸回転体内に収容したことを特徴とする工作機械用の電動式動力伝達装置。
  2. 電動モータ側に連結される入力軸をサンギヤとなした請求項1に記載の工作機械用の電動式動力伝達装置。
  3. 動力伝達出力回転体と伝動軸との間に動力伝達出力回転体の回転を減速する減速装置を介在させ、該減速装置も主軸回転体内に収容した請求項1又は2に記載の工作機械用の電動式動力伝達装置。
  4. 電動モータを2個設け、その内の一方を入力軸に連結し、他方を主軸側歯車機構における基準サンギヤに連結した請求項1~3のいずれか1項に記載の工作機械用の電動式動力伝達装置。


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