JP7253697B2 - コンテナ - Google Patents

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Description

本開示は、ウイング型のコンテナに関する。
従来、コンテナとして、上部中央に配置されたセンタビームの左右両側に、上壁の一部と側壁の一部とによりL字型の断面状に形成された上部ウイングが回転可能に取り付けられ、コンテナの側面を開閉可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、この従来技術では、上部ウイングは、コンテナの前後のフレームの上部に格納された油圧シリンダにより開閉駆動されるようになっている。
特開2012-25463号公報
しかしながら、従来技術では、上部ウイングの開閉駆動源として、油圧シリンダを用いているため、駆動伝達を行う油漏れが生じるおそれがあった。また、油圧シリンダは、直線的に伸縮するため、油圧シリンダを、狭いスペースに格納しつつ、直線的な伸縮力を上部ウイングの回転力として効率良く伝達することが難しかった。
本開示は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、油漏れのおそれがなく、しかも、上部ウイングに効率的に回転力を伝達可能なコンテナを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本開示のコンテナは、断面L字状に形成され、センタビームに回転可能に支持された上部ウイングと、前記上部ウイングを開閉させる駆動ユニットと、を備えるコンテナである。
そして、前記駆動ユニットは、噛合チェーン組と噛合誘導機構とを備える。噛合チェーンは、一対の噛み合い可能なチェーンから成り、噛合状態で軸力材状に自立可能であり、噛合状態部分の先端が前記上板部に連結されている。噛合誘導機構は、前記梁部に設けられ、昇降モータの上昇駆動により一対の前記チェーンを噛合状態として上昇させ、前記昇降モータの下降駆動により、一対の前記チェーンの噛み合いを外して離反させる。
さらに、前記噛合チェーン組は、一対の前記チェーンとして、前記上部ウイングの回転軸に近い側に配置された内径側チェーンと、前記回転軸から遠い側に配置された外径側チェーンと、を備え、噛合状態では、前記内径側チェーンを内側とした湾曲柱状に自立する。
本開示のコンテナは、油圧シリンダを用いないため、油漏れのおそれがなく、しかも、湾曲柱状に自立する噛合チェーン組を用いるため、直線駆動の油圧シリンダと比較して、上部ウイングに効率的に回転力を伝達可能なコンテナを提供できる。
実施の形態1のコンテナおよびこのコンテナを搭載した車両を示す斜視図である。 実施の形態1のコンテナの要部を示すコンテナの斜め後方から見た斜視図である。 実施の形態1のコンテナのウイング駆動装置および上部ウイングの概略を示すブロック図である。 実施の形態1のコンテナのウイング駆動装置の主要部の概略を示す構造説明図である。 実施の形態1のコンテナの駆動ユニットを示す斜視図である。 実施の形態1のコンテナに用いた噛合チェーン組を示す正面図である。 実施の形態2のコンテナを示す斜視図である。 実施の形態2のコンテナのウイング駆動装置および上部ウイングの主要部の概略を示す構造説明図である。 実施の形態2のコンテナにおける付勢機構の配置を示す平面図である。 実施の形態2のコンテナにおける付勢機構を示す斜視図である。 実施の形態2のコンテナにおける付勢機構のクラッチ機構の動作を示す作動説明図であって、(a)は、上部ウイングの全閉の際の動作を示し、(b)が上部ウイングが係合端角度に回転した際の動作を示し、(c)は上部ウイングの全開の際の動作を示す。 実施の形態2のコンテナにおける付勢機構の係合領域および非係合領域の説明図である。 実施の形態2のコンテナにおける補強チャンネル材を示す断面図である。
以下、本開示によるコンテナを実現する実施の形態を、図面に基づいて説明する。
(コンテナの全体構造の説明)
図1は、実施の形態1のコンテナCを搭載したトラックTを斜め下後方から見た斜視図である。
コンテナCは、コンテナ本体100と、ウイング駆動装置200(図3参照)とを備える。
<コンテナの本体の説明>
コンテナ本体100は、略直方体の箱状に形成されており、荷室LCを6面から囲む板状の、底板110(図2参照)と、前壁120と、上部ウイング130と、下部ウイング140と、後部ドア150とを備える。なお、実施の形態1のコンテナCは、上述のようにトラックTに搭載することを想定しており、コンテナCの荷室LCを囲む板状の部分は、軽量の金属(例えば、アルミニウム)により形成されている。また、以下の説明における方向は、トラックTに搭載時の方向に基づいて、矢印FRの方向を前方、矢印RRの方向を後方、矢印Lの方向を左方向、矢印Rの方向を右方向、矢印UPの方向を上方、矢印DNの方向を下方とする。
コンテナCの前後の前壁120の外周部と、後部ドア150の外周部には、門型形状の枠体である門型フレーム160が設けられている。この門型フレーム160は、図2に示すように、コンテナCの左右に起立された四角筒状の柱部161と、左右の柱部161の上端部を連結する四角筒状の梁部162とを備える。そして、コンテナCの前後の門型フレーム160の梁部162の車幅方向中央部どうしを連結して、荷室LCの全長に亘ってセンタビーム170が架け渡されている。
上部ウイング130は、周知のように、コンテナCの天井の一部を形成する上板部131と、コンテナCの側壁の一部とを形成する下板部132と、により断面L字状に形成されている。そして、上部ウイング130は、センタビーム170の左右に設けられた回転軸133、133を中心に上下方向に回動可能に支持されている。なお、回転軸133は、複数のヒンジのそれぞれに設けられたものであってもよいし、センタビーム170の全長に亘って設けられたものであってもよい。
また、下部ウイング140は、上部ウイング130の下板部132と連続することでコンテナCの側壁を形成する。この下部ウイング140は、底板110との間に複数設けられたヒンジ141により上下方向に回動可能に設けられている。
すなわち、コンテナCは、上部ウイング130を上方に回動させるとともに、下部ウイング140を下方に回動させることにより、側壁部分を全面に亘り開放可能に形成されている。
なお、上部ウイング130の下板部132の下端部と、下部ウイング140との間には、複数のロック191やキャッチ(係合構造)192が設けられ、両者を相対固定可能に形成されている。また、下部ウイング140と、門型フレーム160の柱部161との間にも、ロック193が設けられている。
コンテナCの後面の後部ドア150は、図1に示すように、左右に2枚のドア板151を備える。そして、各ドア板151は、門型フレーム160の柱部161に水平方向に回動可能に取り付けられている。
<ウイング駆動装置の説明>
次に、ウイング駆動装置200について説明する。
ウイング駆動装置200は、上部ウイング130の上下方向の回転を自動的に行うものであり、図3に示すように、4つのチェーン型昇降装置210と、コントロールユニット220と、操作機器230とを備える。
[チェーン型昇降装置の構成]
チェーン型昇降装置210は、上部ウイング130に駆動力を伝達し開閉回転をさせるもので、図1に示すように、各上部ウイング130の前後のそれぞれと、コンテナCの前後の門型フレーム160の梁部162との間に設けられている。
以下に、チェーン型昇降装置210の構成を説明する。
チェーン型昇降装置210は、図4に概略を示すように、駆動ユニット240と、噛合チェーン組250とを備える。
駆動ユニット240は、門型フレーム160の梁部162に収容されており、図5にも示すように、昇降モータ241と減速機構242と噛合誘導機構243とを備える。昇降モータ241は、車載のバッテリ260(図3参照)により駆動されるもので、四角形筒状のレール部244の上方位置に設置されている。なお、レール部244は、梁部162の底部に固定されている。
レール部244の上には、さらに、減速機構242のケースが固定されている。減速機構242は、ケースの内部に複数の歯車が設けられ、昇降モータ241の回転を減速して噛合誘導機構243に伝達する。なお、減速機構242の回転は、伝達チェーン245を介して噛合誘導機構243に伝達される。
噛合誘導機構243は、減速機構242を介して伝達される昇降モータ241の回転により作動し、一対の歯車(図6参照)により噛合チェーン組250を構成する内径側チェーン251と外径側チェーン252とを、噛み合わせたり、噛み合いを外したりする。
ここで、噛合チェーン組250は、図4において噛合誘導機構243を挟んで右側の回転軸133に近い側に配置された内径側チェーン251と、噛合誘導機構243を挟んで図において左側の回転軸133から遠い側の外径側チェーン252とを備える。また、噛合チェーン組250の一端である上端部が上部ウイング130に連結されている。
そして、噛合誘導機構243は、昇降モータ241を開駆動させた時には、図4において左右に分離状態の内径側チェーン251と外径側チェーン252とを噛合誘導機構243内で噛合させて軸力材状として上方に立ち上がらせる。これにより、上部ウイング130を、噛合チェーン組250により上方に押し上げ、開方向に回転させることができる。
一方、昇降モータ241を閉駆動させた時には、噛合誘導機構243、軸力材状の噛合状態となって立ち上がった噛合チェーン組250を、引き下げながら左右に分離させる。これにより、上部ウイング130を、閉方向に回転させて図において二点鎖線により示すように閉状態とすることができる。
なお、噛合チェーン組250は、両チェーン251,252がそれぞれ内歯プレートと外歯プレートとを備え、両チェーン251、252同士をフック状(いわゆるチャック状)に多重かつ強固に噛み合わせ自立状態で昇降するものである。このような噛合チェーン組250および噛合誘導機構243として、例えば、特許第4723538号特許公報に記載されたものと同様のものを用いることができる。
ここで、本実施の形態1に用いた噛合チェーン組250について説明を加える。
噛合チェーン組250において、上記の公報に記載のものとの相違点は、本実施の形態1で用いたものは、噛合状態で直立した柱状となるのではなく、上部ウイング130の回転の中心となる回転軸133を中心とした円弧を描く柱状となる点である。
すなわち、噛合チェーン組250は、図6に示す内径側チェーン251を形成するプレート251aの形状と、外径側チェーン252を形成するプレート252aの形状とが、それぞれ、噛合時に僅かに内径側チェーン251の側に傾くように形成されている。これにより、噛合チェーン組250は、噛合状態で、内径側チェーン251が円弧ARの内径側に配置され、外径側チェーン252が円弧ARの外径側に配置され、回転軸133を中心とする円弧ARを描く柱状となる。
また、内径側チェーン251は、図4に示すように、噛合誘導機構243から門型フレーム160の梁部162の車両中央方向に向かってスライドするように梁部162に収容されている。一方、外径側チェーン252は、噛合誘導機構243から門型フレーム160の梁部162から柱部161にかけてスライドするように収容されている。なお、梁部162および柱部161には、図示は省略するが、各チェーン251、252を収容し、スライド時のガイドとなる筒状のガイド部材が設けられている。なお、このガイド部材は、雨水の浸入を防止するシール構造を備えているのが好ましい。
[コントロールユニットおよび操作機器の説明]
次に、図3に示すコントロールユニット220および操作機器230について説明する。
操作機器230は、電源スイッチ231、開スイッチ232、閉スイッチ233、停止スイッチ234、左右ウイング切替スイッチ235を備える。なお、この操作機器230は、無線式、有線式のいずれであってもよい。
そして、電源スイッチ231の投入時には、コントロールユニット220は、各チェーン型昇降装置210の昇降モータ241を駆動可能な状態とする。
また、開スイッチ232の投入時には、コントロールユニット220は、昇降モータ241を、上部ウイング130を開方向に回転させる開駆動、すなわち、噛合チェーン組250を立ち上げさせる駆動を実行する。
さらに、閉スイッチ233の投入時には、コントロールユニット220は、昇降モータ241を、上部ウイング130を閉方向に回転させる閉駆動、すなわち、噛合チェーン組250を引き下げる駆動を実行する。
また、停止スイッチ234の投入時には、コントロールユニット220は、昇降モータ241の開駆動および閉駆動を停止させる。
また、左右ウイング切替スイッチ235は、左右の上部ウイング130、130のいずれを開閉させるかの選択を行うためのスイッチである。
さらに、コントロールユニット220は、上部ウイング130の前後に設けられているチェーン型昇降装置210,210を、同期して駆動するよう制御する。そこで、昇降モータ241には、回転速度あるいは回転量を検出する回転センサ270が設けられてる。なお、回転センサ270としては、昇降モータ241に回転量(回転角度)を検出する検出器を内蔵しているサーボモータなどを用いた場合には、その内蔵のものを用いる。また、回転センサ270として、上部ウイング130の前後のそれぞれの回転量(回転角度)を検出するセンサを用いてもよい。
したがって、コントロールユニット220は、上部ウイング130の開閉を行う際に、回転センサ270、270の検出に基づいて、上部ウイング130の前後の昇降モータ241、241を同期して駆動させる。これにより、上部ウイング130の開閉時に、前後の上部ウイング130の回転量に差が生じて上部ウイング130が捻じれるという不具合が生じないようにする。
(実施の形態1の作用)
以下に、実施の形態1のコンテナCの作用を説明する。
まず、上部ウイング130を、全閉状態から開く際の作動を説明する。
上部ウイング130を開く際には、最初に、作業者が手作業で、図2に示す、上部ウイング130と下部ウイング140との間のロック191のロック解除を行う。なお、ロック191として電磁ロックを設け、作業者のスイッチ操作により自動的にロックを解除するようにしてもよい。
次に、作業者は、図3に示す操作機器230の電源スイッチ231を投入したのち、左右ウイング切替スイッチ235により、左右の上部ウイング130、130のうちの一方の開作動させるものを選択する切替操作を行う。
そして、作業者は、開スイッチ232を投入する。これにより、開操作の対象となる上部ウイング130の前後に設けられたチェーン型昇降装置210の駆動ユニット240の昇降モータ241が同期して開駆動を開始する。
チェーン型昇降装置210では、上部ウイング130が全閉状態のときには、図4に示すように、内径側チェーン251が、駆動ユニット240から門型フレーム160の梁部162に沿って車両中央に向かって配置されている。一方、外径側チェーン252は、駆動ユニット240から、門型フレーム160の梁部162から柱部161に跨って両者に沿って配置されている。
この状態から昇降モータ241を開駆動させると、図6に示すように、両チェーン251、252が、それぞれ噛合誘導機構243に引き込まれて噛み合わされた後、回転軸133を中心とする円弧ARを描く柱状となりながら、梁部162から上方に立ち上がる。したがって、上部ウイング130は、図4に示すように、回転軸133を中心に上方に回転する。
このとき、噛合チェーン組250は、回転軸133を中心とする円弧ARを描く柱状となるため、噛合チェーン組250は、上部ウイング130の上板部131に対して常に直角を成す方向から押し上げる。よって、油圧シリンダを用いた場合のように直線状に押し上げる場合と比較して、効率良く上部ウイング130を回転させることができる。
すなわち、従来の油圧シリンダにより押し上げるものでは、上部ウイング130の上板部131に対して寝た状態で押し上げるようになっている。このため、回転軸133の径方向の直交方向への押し上げ力としては、油圧シリンダの伸長力の分力しか作用せず、油圧シリンダには、上部ウイング130を押し上げるのに必要な力よりも大きな力を発生させる必要があり、非効率的である。
それに対し、本実施の形態1では、常に、上部ウイング130の上板部131を、回転軸133を中心とする径方向に対して常に直交方向から押し上げるため、効率的に回転させることができる。なお、駆動ユニット240および噛合誘導機構243は、噛合させた噛合チェーン組250が形成する円弧ARの中心に回転軸133が位置するように、配置されている。
その後、上部ウイング130を必要な開度まで開かせたら、作業者は、停止スイッチ234を投入して、駆動ユニット240の動作を停止させる。なお、上部ウイング130の全開位置を検出するセンサを設け、全開位置を検出したら自動停止するようにしてもよい。また、前述したように、コントロールユニット220は、一対のチェーン型昇降装置210、210の昇降モータ241、241を同期して回転させるため、上部ウイング130に捩じれが生じることはない。
また、この後、必要に応じて、作業者は、下部ウイング140のロック193を手動で解除して、下部ウイング140も開方向に回転させ、コンテナCの側壁を全開状態とすることができる。
次に、開状態の上部ウイング130を全閉状態となるまで回転させる場合について説明する。
この場合、予め、作業者は、下部ウイング140を起立させて閉じた状態とし、かつ、ロック193をロック状態とする。そして、作業者は、操作機器230の閉スイッチ233を投入し、上部ウイング130の前後に設けられたチェーン型昇降装置210の駆動ユニット240の昇降モータ241を閉駆動させる。
この閉駆動によりチェーン型昇降装置210では、噛合状態で柱状となった噛合チェーン組250が下方に引き下ろされながら、噛合誘導機構243において噛合を解除されて、内径側チェーン251と外径側チェーン252とに分離される。
そして、分離された内径側チェーン251は、噛合誘導機構243から、門型フレーム160の梁部162に沿って車両中央側に移動される。一方、分離された外径側チェーン252は、噛合誘導機構243から、門型フレーム160の梁部162を車幅方向で車外方向に移動し、さらに、梁部162の端縁部から柱部161に沿って下方に移動する。
なお、門型フレーム160は、梁部162と柱部161とが略直角に結合されたコーナ部を有しているため、外径側チェーン252は、この部分を円滑に移動するように湾曲状に形成された部位を有するガイド部材に案内されて移動する。
その後、上部ウイング130が全開位置まで回転したら、作業者は、停止スイッチ234を投入操作して、昇降モータ241、241の駆動を停止させる。なお、この場合も、センサにより上部ウイング130が全閉位置まで回転したことを検出し、昇降モータ241の駆動を自動停止させるようにしてもよい。そして、作業者は、上部ウイング130と下部ウイング140との間の複数のロック191をロック状態とする。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1のコンテナCの効果を列挙する。
(1)実施の形態1のコンテナCは、コンテナ本体100と、上部ウイング130と、駆動ユニット240とを備える。コンテナ本体100は、収容空間としての荷室LCを囲む箱状に形成されている。上部ウイング130は、コンテナ本体100の屋根板の一部を形成する上板部131と、コンテナ本体100の側壁の一部を形成する下板部132とにより断面L字状に形成され、コンテナ本体100の上部に設けられたセンタビーム170に回転可能に支持されている。駆動ユニット240は、コンテナ本体100の前後に設けられた門型フレーム160の梁部162と、上板部131との間に設けられ、上板部131に回転力を付与して上部ウイング130を開閉させる。
さらに、駆動ユニット240は、一対のチェーン(251,252)から成る噛合チェーン組250と、噛合誘導機構243とを備える。噛合チェーン組250は、非噛合状態で相互に離反され、噛合状態で軸力材状に自立可能であり、かつ、噛合状態部分の先端が上板部131に連結されている。噛合誘導機構243は、梁部162に設けられ、一対のチェーン(251、252)を、昇降モータ241の上昇駆動としての開駆動により巻き取りながら相互に噛合状態として上昇させ、昇降モータ241の下降駆動としての閉駆動により、噛合部分を下降させながら噛み合いを外して離反させる。
さらに、噛合チェーン組250は、一対のチェーンとして、噛合誘導機構243を挟んで、上部ウイング130の回転軸133に近い側に配置された内径側チェーンと、回転軸133から遠い側に配置された外径側チェーン252と、を備え、噛合状態では、内径側チェーン251を内側とした湾曲柱状に自立するよう形成されている。
したがって、駆動ユニット240は昇降モータ241により駆動するため、油圧シリンダを用いた場合のような、油漏れのおそれがない。
しかも、駆動ユニット240を開駆動させると、内径側チェーン251を内側とする湾曲柱状に自立した噛合チェーン組250が上部ウイング130を押し上げ開方向に回転させることができる。よって、油圧シリンダのように、常に、直線的に伸長するものと比較して、上部ウイング130の上板部131に対して、直角に近い角度で駆動力を入力することができ、効率的に回転力を伝達可能である。
(2)実施の形態1のコンテナCの噛合チェーン組250は、噛合状態で円弧柱状となるよう形成され、かつ、円弧ARの中心が上部ウイング130の回転中心軸である回転軸133に一致するよう配置されている。
したがって、駆動ユニット240は、上部ウイング130を開方向に回転させる際に、円弧柱状の噛合チェーン組250により、回転軸133の外径方向の直交方向に押し上げることができ、効率的に回転させることが可能である。
(3)実施の形態1のコンテナCの噛合チェーン組250は、非係合状態の部分が、門型フレーム160内を移動するよう設けられている。
したがって、噛合チェーン組250を構成する2本のチェーン(251、252)が、荷室LC内や、コンテナ本体100の外部に露出することがなく、外観に優れるとともに、チェーンが物と干渉しにくく、安定した動作を得ることができる。
(4)実施の形態1のコンテナCのコントロールユニット220は、回転センサ270の検出に基づいて、前後のチェーン型昇降装置210の昇降モータ241を同期して回転させるようにした。
したがって、上部ウイング130を開閉する際には、前後の回転量や回転速度に差が生じることがなく、上部ウイング130に捩じれが生じることがない。
(他の実施の形態)
次に、他の実施の形態のコンテナについて説明する。
なお、他の実施の形態の説明において、実施の形態どうしで共通する構成には共通する符号を付して説明を省略し相違点のみ説明する。
(実施の形態2)
実施の形態2のコンテナC2について説明する。
この実施の形態2は、上部ウイング130bを含むコンテナC2の重量が実施の形態1のコンテナCよりも重い場合の例である。このようなコンテナC2としては、例えば、列車用のものや海上貨物用のものが有り、外壁部分が鋼板により形成され、上部ウイング130bや下部ウイング140bの重さも、実施の形態1のものよりも重くなっている。
以下に、コンテナC2において、実施の形態1と同様の部分について、図7に基づいて簡単に説明する。コンテナC2のコンテナ本体100bは、荷室LCを囲む板状の、底板110bと、前壁120bと、上部ウイング130bと、下部ウイング140bと、後部ドア150bとを備える。
また、コンテナ本体100bの前後の前壁120bの外周と、後部ドア150bの外周には、門型フレーム160bが設けられている。そして、門型フレーム160bは、左右に立設された柱部161bと、柱部161bの上端部に結合された梁部162bとを備える。
以下に、実施の形態1との相違点について説明する。
このようなコンテナC2は、地上に置いた状態で開閉する場合があるため、下部ウイング140bは、上部ウイング130bに回転可能に連結されており、上部ウイング130bと共に、開閉回転するようになっている。
そこで、下部ウイング140bを上部ウイング130bの回転に連動させるための連動ワイヤ180が設けられている。この連動ワイヤ180は、一端が、下部ウイング140bの下端部に連結され、かつ、中間部が上部ウイング130bの下板部132bに沿って配索され、かつ、もう一方の端部が、梁部162bに連結されている。
したがって、上部ウイング130bが、全開状態から回転軸133b(図8参照)を中心に回転すると、梁部162bからの上昇分だけ、図7に示すように、下部ウイング140bの下端部が連動ワイヤ180により引き上げられる。また、上部ウイング130bを閉じる際には、上部ウイング130bの上板部131bが梁部162bに近付くのに伴い、連動ワイヤ180による引っ張り量が小さくなり、下部ウイング140bは、下板部132bに連続する閉状態となる。
ところで、前述したように、実施の形態2では、上部ウイング130bおよび下部ウイング140bの重量が重くなっている。しかも、上部ウイング130bと共に、下部ウイング140bも上昇させるようになっている。そこで、チェーン型昇降装置210bとして、駆動ユニット240bに加え、付勢機構300が設けられている。
なお、チェーン型昇降装置210bは、実施の形態1と同様に、駆動ユニット240bと噛合チェーン組250bとを備える。噛合チェーン組250bは、基本構造は、実施の形態1の噛合チェーン組250と同様のものであるが、上部ウイング130b、下部ウイング140bの重量に耐え得るように形成されている。また、昇降モータ241bも、その駆動力が、上部ウイング130b、下部ウイング140bを回転させることができる駆動力となっている。
<付勢機構の説明>
以下に、付勢機構300について説明する。
付勢機構300は、図9に概略を示すように、センタビーム170bと各上部ウイング130b、130bとの間に、複数が並列に設けられている。なお、付勢機構300は、図9では8か所に設けた例を示しているが、付勢機構300を設ける個数は、上部ウイング130bおよび下部ウイング140bの重量および昇降モータ241bの出力に応じて最適な個数とする。
付勢機構300は、図10に示すように、作動部材310と、この作動部材310を挟んで、前後に配置されたトーションバーユニット320、320と、を備える。
作動部材310は、上部ウイング130bに固定されたウイング側フレーム301に連結され、回転軸133bと同軸に配置された軸部材311を有する。したがって、作動部材310は、上部ウイング130bを回転させた際には、軸部材311を中心に上部ウイング130bと一体的に回転する。
トーションバーユニット320は、トーションバー321と、クラッチ機構322と、を備える。
トーションバー321は、金属製あるいは樹脂製の中実あるいは中空の丸棒状のもので、軸心を中心として周方向に捩じることにより、復元方向に付勢力を発生させる周知のものである。このトーションバー321による捩れ量と、この捻じれによる復元力(付勢力)との関係は、材質、直径、長さなどの選択により任意に調整できる。
そして、トーションバー321の一方の端部である第1の端部が、ビーム側フレーム302を介してセンタビーム170bに連結されており、つまり、センタビーム170bに固定されている。
一方、トーションバー321のもう一方の端部である第2の端部が、クラッチ機構322、軸部材311、作動部材310、ウイング側フレーム301を介して上部ウイング130bに連結されている。したがって、トーションバー321の第2の端部は、回転軸133bを中心に回転可能となっており、第2の端部が回転した際には、トーションバー321に捩じれが生じるようになっている。
クラッチ機構322は、トーションバー321の第2の端部に上部ウイング130bの回転を伝達し、トーションバー321に捩じれを与える係合領域と、回転を伝達せずトーションバー321に捩じれを与えない非係合領域とを備える。
具体的には、クラッチ機構322は、図12に示すように、上部ウイング130bの全閉(AC=0度とする)から所定の係合端角度Eθ(Eθ=略30度)の範囲を係合領域とし、係合端角度Eθから全開(FO=略80度)の範囲を非係合領域としている。
以下に、クラッチ機構322において、係合領域と非係合領域とを形成する構造について説明する。
クラッチ機構322は、金属製の、図11に示すピン部材330とソケット部材340とを備えた内外二重構造となっている。
ピン部材330は、四角柱形状に形成されており、トーションバー321の第2の端部に結合され、トーションバー321と一体的に回転可能となっている(図10参照)。
ソケット部材340は、略円筒状に形成され、作動部材310の軸部材311に結合されている(図10参照)。したがって、ソケット部材340は上部ウイング130bと一体的に回転する。
また、ソケット部材340は、軸心部に、ピン部材330を挿入する挿入穴341が形成されている。そして、挿入穴341は、内周に、係合凸部342と、空走用凹部343とを備える。係合凸部342は、ピン部材330の角部331の対角線の長さLDの1/2の寸法よりも小径となる位置まで内径方向に山型状に突出して角部331と周方向に係合可能に形成されたもので、周方向に等間隔で4箇所に形成されている。空走用凹部343は、長さLDの1/2よりも大径で、角部331と周方向に係合しないよう外径方向に凹状に形成され、周方向で係合凸部342、342の間に設けられている。
ソケット部材340の空走用凹部343と、係合凸部342との位置関係は、以下の通りとなっている。
図11(a)は、上部ウイング130bを全開(FO)とした時の、ピン部材330とソケット部材340との位置関係を示す。この場合、ピン部材330の角部331が、ソケット部材340の空走用凹部343の一端に配置されている。
図11(b)は、上部ウイング130bを全開(FO)から係合端角度Eθに回転させたときの状態を示す。上部ウイング130bを、全開(FO)から係合端角度Eθまで回転させた範囲が、非係合領域であり、この非係合領域では、ピン部材330の角部331に対し、ソケット部材340の空走用凹部343が相対移動する。したがって、ソケット部材340は、ピン部材330と係合することなく相対回転し、上部ウイング130bが非係合領域を回転する間は、トーションバー321に捻じれは生じない。
そして、上部ウイング130bが係合端角度Eθまで回転した時点で、ソケット部材340の係合凸部342がピン部材330の角部331と当接し、ソケット部材340とピン部材330とが周方向に係合状態となる。したがって、この状態からソケット部材340が回転すると、ピン部材330もソケット部材340に連れ回り、トーションバー321に捻じれを生じさせる。
図11(c)は、上部ウイング130bを全閉(AC)となるまで回転させた状態を示す。図11(b)と比較して、ピン部材330が、ソケット部材340と共に回転しているのが分かる。この時のトーションバー321は、略30度捩じられることになる。
したがって、上部ウイング130bは、全閉(AC)としたときに、トーションバー321により、開方向に回転付勢される。
なお、上部ウイング130bの上板部131bには、図9、図13に示す補強チャンネル材350が、車幅方向に沿って設けられている。この補強チャンネル材350は、例えば、C型断面形状のもので、付勢機構300のウイング側フレーム301に結合されている。したがって、付勢機構300による付勢力は、この補強チャンネル材350を介して上部ウイング130bに伝達され、上部ウイング130bの端縁部に直接入力した場合と比較して、上部ウイング130bの変形を抑制することができる。
(実施の形態2の作用)
実施の形態2では、上部ウイング130bを全閉とした際には、付勢機構300のトーションバー321が捩じられる弾性変形が生じ、その復元力により、上部ウイング130bを開方向に回転させる方向に付勢している。
したがって、全閉状態の上部ウイング130bに対し、駆動ユニット240bを開方向に駆動させた際には、付勢機構300による付勢力が加わって上部ウイング130bが回転される。よって、上部ウイング130bが鋼鉄製で重量が重い場合でも、上部ウイング130bを開方向に円滑に回転させることができる。
特に、上部ウイング130bが略水平となった全閉状態では、その重量の殆どが回転方向に作用するため、持ち上げるのに相対的に大きな力が必要になる。このため、駆動ユニット240bの駆動力のみで押し上げ可能とすると、駆動ユニット240bが大型化し、設置スペースの確保が難しくなる。加えて、重量のある上部ウイング130bを、その前後端部のみで持ち上げようとすると、変形のおそれがあるため、入力部位の強度の確保も必要となる。
それに対し、本実施の形態2では、上部ウイング130bの全閉からの押し上げの際に、付勢機構300による付勢力を加えるようにしたため、駆動ユニット240bを相対的に小型化でき、設置スペースの確保が容易となる。加えて、付勢機構300は、上部ウイング130bの中間部に複数並列に配置したため、入力部位の分散を図り、変形を抑制できるとともに、強度の確保も容易となる。
また、付勢機構300による付勢力は、上部ウイング130bが図12に示す係合領域の範囲で回転している際に作用し、この係合領域よりも開度が大きくなった非係合領域では、上部ウイング130bは、駆動ユニット240bの駆動力のみで回転する。
このように、上部ウイング130bが全開(FO)方向に係合端角度Eθを超えて回転した場合には、上部ウイング130bに対し、閉回転方向に作用する力は、その重量の分力となり、全閉(AC)時と比較すると相対的に小さくなる。したがって、上部ウイング130bを、駆動ユニット240bのみの駆動力で回転させても円滑に回転させることができる。
次に、上部ウイング130bを全開(FO)状態から閉方向に回転させる場合、開駆動時と同様に、非係合領域では、駆動ユニット240bの駆動力のみで上部ウイング130bを回転させる。
すなわち、駆動ユニット240bでは、実施の形態1と同様に、噛合チェーン組250bの円弧柱状に起立した部分を下降させる。このとき、上部ウイング130bの重量が閉方向に作用するため、駆動ユニット240bは、上部ウイング130bの重量を支えながら、噛合チェーン組250bの円弧柱状となった部分を下降させる。
また、付勢機構300では、上部ウイング130bが非係合領域を回転する範囲では、ピン部材330とソケット部材340とは、非係合状態で、トーションバー321には、上部ウイング130bの回転が伝達されず、捩じられることはない。
その後、上部ウイング130bが係合端角度Eθを超えて全閉(AC)方向に回転し、係合領域を回転すると、図11(b)(c)に示すように、付勢機構300では、ピン部材330とソケット部材340とが係合状態となる。よって、上部ウイング130bの回転が、トーションバー321に伝達されて捩じれが生じる。このとき、上部ウイング130bは、重量を有するため、円滑にトーションバー321に捩じれを与えることができる。また、上部ウイング130bの重量が閉回転方向に作用する力が大きくなるが、その一部が、トーションバー321により支えられることになるため、駆動ユニット240bに与える負荷を軽減することができる。
そして、上部ウイング130bが全閉(AC)状態となった際には、上部ウイング130bに対し付勢機構300のトーションバー321の付勢力を開回転方向に付与した状態となる。
(実施の形態2の効果)
以下に、実施の形態2のコンテナC2の効果を列挙する。
(2-1)実施の形態2のコンテナC2は、上部ウイング130bとセンタビーム170bとの間に、全閉状態の上部ウイング130を、開方向に回転付勢する付勢機構300が設けられている。
したがって、上部ウイング130bを全閉状態から開方向へ回転させる際に、駆動ユニット240bに必要な駆動力を軽減できるとともに、初期動作をスムーズに行うことが可能となる。
(2-2)実施の形態2のコンテナC2の付勢機構300は、トーションバー321と、クラッチ機構322とを備える。トーションバー321は、上部ウイング130の回転軸133bと同軸に配置され、長手方向の第1の端部がセンタビーム170に連結され、第2の端部が上部ウイング130bに連結されている。クラッチ機構322は、トーションバー321の第2の端部と上部ウイング130bとの間に設けられている。
さらに、クラッチ機構322は、少なくとも、上部ウイング130bが全閉状態となる前の所定の中間開度である係合端角度Eθから全閉状態となるまでの間で、トーションバー321に回転伝達して捩れを与える係合領域を備えるとともに、係合領域よりも上部ウイング130bの開度が大きな領域に、トーションバー321に回転伝達しない非係合領域を備える。
付勢機構300にトーションバー321を用いることにより、コイルスプリングなどの弾性体を用いるのと比較して、耐久性に優れ、かつ、大きな弾性力を得ることができる。しかも、クラッチ機構322を用い、トーションバー321に捩じれを与える範囲を制限し、上部ウイング130bを全閉状態から係合端角度Eθまでの範囲でのみ、付勢力を与えるようにした。このため、付勢力を適切に設定し、円滑な開動作が可能となる。
(2-3)実施の形態2のコンテナC2のクラッチ機構322は、回転軸133bと同軸に配置されたピン部材330と、ピン部材330が挿入された挿入穴341を備えるソケット部材340とを備える。そして、ピン部材330は、多角柱形状に形成されている。また、挿入穴341は、ピン部材330の角部331と周方向に係合可能に軸心方向に突出した係合凸部342と、角部331と係合しない外径を有して外径方向に凹状の空走用凹部343と、を備える。
したがって、上部ウイング130bとトーションバー321との間の回転力の伝達を、多角柱形状のピン部材330と、挿入穴341を備えたソケット部材340とにより行うため、クラッチ機構322の強度を確保することが可能である。例えば、外径方向に突出させたピンなどを用いて回転力を伝達する場合、剪断力がピンに対し、直交方向に作用するためピンが折れるおそれがある。それに対し、本実施の形態2では、剪断力が多角柱形状のピン部材330に対し、周方向に作用するため、破損が生じにくい。
(2-4)実施の形態2のコンテナC2の付勢機構300は、トーションバー321から上部ウイング130bへの付勢力の入力部位に、補強材(ウイング側フレーム301および補強チャンネル材350)が設けられている。
したがって、トーションバー321を直接上部ウイング130bに結合したものと比較して、上部ウイング130bの変形や破損を抑制できる。特に、本実施の形態2では、トーションバー321を、四角筒状のウイング側フレーム301に結合し、このウイング側フレーム301に補強チャンネル材350を結合したため、いずれか一方のみをトーションバー321に結合させたものと比較して、変形および破損を抑制できる。
以上、本開示のコンテナを実施の形態に基づいて説明してきた。しかし、本開示のコンテナの具体的な構成については、これらの実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項の要旨を逸脱しない限り、各実施の形態の組み合わせ、設計の変更や追加などは許容される。
具体的には、実施の形態では、コンテナとして荷物運搬用のものを示したが、これに限定されず、例えば、仮設住宅や倉庫などに用いるものにも適用することができる。
また、実施の形態では、門型フレームは、コンテナ本体の前後のみに設けたものを示したが、これに限定されず、さらに、コンテナ本体の中間に設けることもできる。また、この中間に設けた門型フレームに、駆動ユニットを設けてもよい。そして、実施の形態では、噛合チェーン組のチェーン(内径側チェーン、外径側チェーン)は、門型フレームの梁部および柱部の内部を移動するものを示したが、これに限定されることはなく、要は、梁部に噛合誘導機構が設けられたものであれば、噛合チェーン組を構成するチェーンは、梁部や柱部の外部を移動するようにしてもよい。同様に、噛合誘導機構は、梁部に設けられたものであれば、梁部の内部に全体が設けられたものに限定されず、その一部、あるいは全てが梁部の外部に設けられていてもよい。
また、実施の形態では、鋼鉄製のコンテナに付勢機構を設けた例を示したが、実施の形態1のような相対的に軽量なコンテナに適用してもよい。そして、実施の形態では、付勢機構をトーションバーの上部ウイングに連結される側の第2の端部に設けた例を示したが、センタビームに連結される側の第1の端部に設けてもよい。さらに、付勢機構のピン部材は、多角柱形状として四角柱形状のものを示したが、四角以外の多角柱形状であってもよい。
また、実施の形態では、噛合チェーン組が円弧柱状に噛合した際の円弧の中心が、上部ウイングの回転軸に一致させた例を示したが、これに限定されない。つまり、噛合チェーン組は、回転軸の方向を内側とする湾曲柱状となるものであればよく、円弧以外の湾曲形状であってもよいし、円弧柱状となる場合も、必ずしも円弧の中心を上部ウイングの回転中心に一致させなくてもよい。これらの場合、噛合チェーンの上部ウイングに連結される側の端部と上部ウイングとの間に、上部ウイングの回転軸に対し径方向に相対的にスライドさせることが可能な連結構造を設ければよい。こうすることで、噛合チェーン組と、上板部との径方向の相対変異を吸収可能となり上部ウイングを回転させることが可能である。このような構造であっても、直線的に駆動させるものと比較して、油漏れのおそれがなく、しかも、上部ウイングに効率的に回転力を伝達可能という所期の効果を得ることができる。
100 コンテナ本体
100b コンテナ本体
130 上部ウイング
130b 上部ウイング
131 上板部
131b 上板部
132 下板部
132b 下板部
133 回転軸
160 門型フレーム
160b 門型フレーム
161 柱部
161b 柱部
162 梁部
162b 梁部
170 センタビーム
170b センタビーム
200 ウイング駆動装置
210 チェーン型昇降装置
210b チェーン型昇降装置
220 コントロールユニット
240 駆動ユニット
240b 駆動ユニット
241 昇降モータ
241b 昇降モータ
250 噛合チェーン組
250b 噛合チェーン組
251 内径側チェーン
252 外径側チェーン
300 付勢機構
320 トーションバーユニット
321 トーションバー
322 クラッチ機構
330 ピン部材
331 角部
340 ソケット部材
341 挿入穴
342 係合凸部
343 空走用凹部
350 補強チャンネル材
AR 円弧
C (実施の形態1の)コンテナ
C2 (実施の形態2の)コンテナ
Eθ 係合端角度
LC 荷室

Claims (6)

  1. 収容空間を囲む箱状のコンテナ本体と、
    前記コンテナ本体の屋根板の一部を形成する上板部と、前記コンテナ本体の側壁の一部を形成する下板部とにより断面L字状に形成され、前記コンテナ本体の上部に設けられたセンタビームに回転可能に支持された上部ウイングと、
    前記コンテナ本体の前後に設けられた門型フレームの梁部と、前記上板部との間に設けられ、前記上板部に回転力を付与して前記上部ウイングを開閉させる駆動ユニットと、
    を備えるコンテナであって、
    前記駆動ユニットは、
    一対の噛み合い可能なチェーンから成り、非噛合状態で相互に離反され、噛合状態で軸力材状に自立可能であり、かつ、噛合状態部分の先端が前記上板部に連結された噛合チェーン組と、
    前記梁部に設けられ、昇降モータの上昇駆動により一対の前記チェーンを巻き取りながら相互に噛合状態として上昇させ、前記昇降モータの下降駆動により、一対の前記チェーンの噛合部分を下降させながら噛み合いを外して離反させる噛合誘導機構と、を備え、
    さらに、前記噛合チェーン組は、一対の前記チェーンとして、前記噛合誘導機構を挟んで、前記上部ウイングの回転軸に近い側に配置された内径側チェーンと、前記回転軸から遠い側に配置された外径側チェーンと、を備え、噛合状態では、前記内径側チェーンを内側とした湾曲柱状に自立するよう形成されているコンテナ。
  2. 請求項1に記載のコンテナにおいて、
    前記噛合チェーン組は、噛合状態で円弧柱状となるよう形成され、かつ、円弧の中心が前記上部ウイングの回転中心軸に一致するよう配置されているコンテナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコンテナにおいて、
    前記噛合チェーン組は、非係合状態の部分が、前記門型フレーム内を移動するよう設けられているコンテナ。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のコンテナにおいて、
    前記上部ウイングと前記センタビームとの間に、全閉状態の前記上部ウイングを、開方向に回転付勢する付勢機構が設けられているコンテナ。
  5. 請求項4に記載のコンテナにおいて、
    前記付勢機構は、
    前記上部ウイングの回転軸と同軸に配置され、長手方向の第1の端部が前記センタビームに連結され、第2の端部が前記上部ウイングに連結されたトーションバーと、
    前記トーションバーの前記第1の端部と前記センタビームとの間と、前記トーションバーの前記第2の端部と前記上部ウイングとの間と、のいずれかに設けられたクラッチ機構と、を備え、
    前記クラッチ機構は、少なくとも、前記上部ウイングが全閉状態となる前の所定の中間開度から全閉状態となるまでの間に、前記トーションバーに回転伝達して捩れを与える係合領域を備えるとともに、前記係合領域よりも前記上部ウイングの開度が大きな領域に、前記トーションバーに回転伝達しない非係合領域を備えるコンテナ。
  6. 請求項5に記載のコンテナにおいて、
    前記クラッチ機構は、前記回転軸と同軸に配置されたピン部材と、前記ピン部材が挿入された挿入穴を備えるソケット部材とを備え、
    前記ピン部材は、多角柱形状に形成され、
    前記挿入穴は、前記ピン部材の角部と周方向に係合可能に軸心方向に突出した係合凸部と、前記角部と係合しない外径を有して外径方向に凹状の空走用凹部と、を備えるコンテナ。
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