JP7253527B2 - 調理デバイスにおいて使用するための食品カートリッジ及びキャリア - Google Patents

調理デバイスにおいて使用するための食品カートリッジ及びキャリア Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
[1001] 本出願は、開示の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2017年7月12日に出願された「Food Cartridges and Carriers for Use in a Cooking Device」という名称の米国仮特許出願第62/531,412号の優先権及び利益を主張する。
背景
[1002] 本明細書中に記載される実施形態は、1つ以上の食料品を調理するための装置及び方法に関し、より具体的には、食品保存及び調理デバイスの内部空間から流体を排出する及び/又はサイフォンにより送るように構成されたポートを含む食品保存及び調理デバイスによって食料品を保存する及び/又は調理するための装置及び方法に関する。
[1003] 真空調理などの精密調理技術は、食品を長時間にわたり比較的低温で加熱することによって食品の完全性を維持することを目的とした調理方法として開発され、加熱された流体中に浸された、密封容器にて行われることが多い。場合によっては、機械はある体積の水を収容することができ、この水に熱エネルギーを伝達し、その所望の温度に達する及び/又は温度を維持することができる。一部の精密調理技術(例えば、真空調理)における食品は、密封された若しくは半透過性のパッケージ及び/又はバッグ内に配され、食品を水に浸すために機械に挿入され得る。食品の挿入前又は直後に、典型的には水の沸点を下回る温度(例えば、摂氏約60度(℃)又は華氏約160度(°F))まで水を加熱する。温水により放出される熱エネルギーが、浸された食品を、食品の温度及び温水の温度が実質的に熱平衡の状態になるまで加熱する。したがって、食品は、食品が配される水の温度を制御することにより所望の温度に調理され得る。
[1004] いくつかの既知の真空調理方法は食事の準備に多大な量の時間がかかる場合があり、このことは、場合によっては、真空調理方法を日常的に使用することに関する課題となり得る。加えて、いくつかの既知の真空調理方法は、例えば、異なる調理手順、温度、及び/又は時間を有する食品を調理する手法を提供し損なっている。更に、場合によっては、使用済みの調理流体を、食料品及び/又は調理デバイスの一部を汚染することなく、効果的に管理する及び/又は廃棄することが望ましい。
[1005] したがって、食品保存及び調理デバイスによって食料品を保存する及び/又は調理するための改良された装置及び方法が必要とされている。
概要
[1006] 食品保存及び調理デバイスによって食料品を保存する及び/又は調理するためのシステム、デバイス、及び方法が本明細書中に記載される。いくつかの実施形態では、食品保存及び調理デバイスによって食料品を調理する方法は、容器内に食料品を配することを含む。容器は、食品容器の内部空間が流体の流れを受け入れることができ、且つ食品容器の出口がドレンと実質的に位置合わせされるように、食品保存及び調理デバイス内に配置される。流体は食品容器の内部空間に送られ、食品容器の内部空間内に配された食料品を調理するのに十分な温度を有する。所定時間の後、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えるように、流体の流れが食品容器の内部空間に送られる。その後、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答して、食品容器の内部空間内の流体は食品保存及び調理デバイスのドレンに自動的に排出される。
図面の簡単な説明
[1007]一実施形態による食品キャリアの概略図である。 [1008]一実施形態による食品キャリアの斜視図である。 [1009]図2に示される食品キャリアの正面図である。 [1010]図2に示される食品キャリアの分解図である。 [1011]図2に示される食品キャリアの側面図である。 [1012]図5に示される線6-6に沿って取られた食品キャリアの断面図である。 [1013]一実施形態による、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法を示すフローチャートである。 [1014]一実施形態による、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法を示すフローチャートである。 [1015]一実施形態による、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法を示すフローチャートである。 [1016]一実施形態による、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法を示すフローチャートである。
詳細な説明
[1017] いくつかの実施形態では、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法は、容器内に食料品を配することを含む。容器は、第1の流体を受け入れるように構成されたキャリアの一部分の内に配置される。キャリアの一部分内に第1の流体が配されると、食料品は第1の流体と接して配置され、第1の流体から熱エネルギーを受け取る。キャリアは、食品保存及び調理デバイスのサーマル容器内に配置され、サーマル容器は、サーマル容器に隣接、サーマル容器を包囲する、又はサーマル容器を実質的に包囲する加熱デバイスから熱エネルギーを受け取る(例えば、加熱要素からの直接加熱)ように構成されている。所定時間後、第1の流体の体積を増加させる。当該方法は、第1の流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答してキャリアの一部分の流体を排出させることを含む。
[1018] いくつかの実施形態では、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法は、容器内に食料品を配することを含む。容器は、第1の流体を受け入れるように構成されたキャリアの一部分内に配置される。キャリアの一部分内に第1の流体が配されると、食料品は第1の流体と接して配置され、第1の流体から熱エネルギーを受け取る。キャリアは、第2の流体を受け入れるように構成された、食品保存及び調理デバイスのサーマル容器内に配置される。第1の流体は第2の流体から熱エネルギーを受け取るように構成されている。所定時間後、第1の流体の体積を増加させる。当該方法は、第1の流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答してキャリアの一部分の流体を排出させることを含む。
[1019] いくつかの実施形態では、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法は、食品容器の内部空間内に食料品を配することと、食品容器の内部空間が流体の流れを受け入れることができるように、食品容器を食品保存及び調理デバイス内に配置することと、を含む。いくつかの実施形態では、食品容器はまた、又は代替的に、食品容器の出口がドレンと実質的に位置合わせされるように、食品保存及び調理デバイス内に配置される。いくつかの実施形態では、流体は食品容器の内部空間に送られ、食品容器の内部空間内に配された食料品を調理するのに十分な温度を有する。いくつかの実施形態では、所定時間の後、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えるように、流体の流れが食品容器の内部空間に送られる。いくつかの実施形態では、その後、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答して、食品容器の内部空間内の流体は食品保存及び調理デバイスのドレンに自動的に排出される。
[1020] いくつかの実施形態では、食品保存及び調理デバイス内で食料品を調理する方法は、食品容器の内部空間内に食料品を配することと、食品保存及び調理デバイス内のサーマル容器内に食品容器を配置することと、を含む。いくつかの実施形態では、サーマル容器は、食品容器の出口が食品保存及び調理デバイスのドレンと実質的に位置合わせされるように、食品保存及び調理デバイス内に配置される。いくつかの実施形態では、当該方法は、流体を食品容器の内部空間に送ることを含む。いくつかの実施形態では、当該方法は、流体をサーマル容器の内部空間及び食品容器の外に送ることを含む。いくつかの実施形態では、その後、内部空間内の流体の温度が所定時間にわたって所定の閾値に到達するように、サーマル容器の内部空間内の流体から食品容器の内部空間内の流体に熱エネルギーが伝達される。いくつかの実施形態では、サーマル容器の内部空間内の流体から伝達される熱エネルギーは、食品容器の内部空間に配置された食料品を調理するのに十分である。いくつかの実施形態では、所定時間の後、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えるように、流体の流れが食品容器の内部空間に送られ得る。いくつかの実施形態では、流体の流れを送ることで、食料品の調理を遅らせる又は実質的に停止させるように、流体の流れは所定の温度よりも低い温度を有し得る。いくつかの実施形態では、流体の流れを送ることで、食料品の調理を継続するように、流体の流れは所定の温度以上の温度を有し得る。いくつかの実施形態では、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えると、流体は、食品容器の内部空間から食品保存及び調理デバイスのドレンに自動的に排出され得る。
[1021] いくつかの実施形態では、食品容器は、食品保存及び調理デバイス内のサーマル容器内に取り外し不可能に配置され得る。いくつかの実施形態では、サーマル容器内に取り外し不可能に配置されている食品容器は、例えば、水又は蒸気などの溶媒を食品容器内に通し、食品保存及び調理デバイスのドレンに出すことにより、食品保存及び調理デバイスの使用間にその場で清掃され得る。いくつかの実施形態では、食品容器がサーマル容器内に配置される前に食料品が食品容器内に置かれ得るように、食品容器は取り外し可能であり得る。いくつかの実施形態では、食品容器はサーマル容器内に取り外し不可能に配置され、サーマル容器は食品保存及び調理デバイスから取り外し可能である。いくつかの実施形態では、食品容器は、食品容器とサーマル容器とのアセンブリを取り外し、水又は蒸気などの溶媒を食品容器とサーマル容器とのアセンブリ内に通し、次の使用のために食品容器とサーマル容器とのアセンブリを食品保存及び調理デバイス内に再配置することによって、食品保存及び調理デバイスの使用間に清掃され得る。
[1022] いくつかの実施形態では、例えば流体浸漬調理によって食料品を調理する方法は、食品キャリアの第1の部分内に第1の食料品を置くことと、食品キャリアの第2の部分内に第2の食料品を配することと、を含む。いくつかの実施形態では、当該方法は、食品キャリアの第2の部分の出口が食品保存及び調理デバイスのドレンと実質的に位置合わせされるように、食品キャリアをサーマル容器内に配置することを含む。いくつかの実施形態では、当該方法は、食品キャリアの第1の部分が第1の流体に浸され、食品キャリアの第2の部分が第1の流体に部分的に浸されるように、第1の流体をサーマル容器内に送ることを含む。いくつかの実施形態では、当該方法は、第2の流体を食品キャリアの第2の部分に送ることであって、第2の体積は第1の流体から流体的に隔離されている、ことを含む。いくつかの実施形態では、第1の流体及び/又は第2の流体は、所定の調理温度以上の温度を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の流体及び/又は第2の流体は、所定の保存温度以下の温度を有し得る。いくつかの実施形態では、所定時間の後、食品キャリアの第2の部分内の流体の体積が閾値流体体積を超えるように、流体の流れが食品キャリアの第2の部分に送られ得る。いくつかの実施形態では、食品キャリアの第2の部分内の流体の体積が閾値流体体積を超えると、流体は、食品キャリアの第2の部分から食品保存及び調理デバイスのドレンに自動的に排出され得る。
[1023] 本明細書で使用する場合、文脈で別段の明確な指示のない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数形の指示対象を含む。したがって、例えば、用語「部材(a member)」は、単一の部材又は部材の組み合わせを意味するものであり、「材料(a material)」は、1つ以上の材料又はそれらの組み合わせを意味するものである。
[1024] 図1は、一実施形態による食品キャリア100の概略図である。食品キャリア100(本明細書では「キャリア」とも称される)は、1つ以上の予め包装された食料品を収容する及び/又は受け入れるように構成されており、更に、調理デバイス(図1に示されず)に挿入されるように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、キャリア100は、開示の全体が参照により本明細書に援用される、2017年1月30日に出願された「Apparatus and Methods for At Least Semi-Autonomous Meal Storage and Cooking Via Fluid Immersion」という名称の米国特許出願公開第2017/0135383号(以下、「‘383公報」と呼ぶ)に記載されているものなどの真空調理デバイス及び/又は他の適切な流体浸漬調理又は保存デバイスに挿入され得る。調理デバイス又は装置内に配された食品がデバイス又は装置の方法に従って保存及び/又は調理され得るように、キャリア100は、限定はされないが、任意の適切な調理デバイス又は装置に挿入され得る。キャリア100は、包装されていない食料品とともに使用され得る及び/又は包装されていない食料品を受け入れるように構成され得る。更に、キャリア100は、1つ以上の食品パッケージとともに使用され得る及び/又は1つ以上の食品パッケージを受け入れるように構成され得る。このような食品パッケージは、パッケージング等内に収容された個々の食料品又は食料品の群を含み得る。いくつかの実施形態では、このような食品パッケージは、開示の全体が参照により本明細書に援用される、2017年4月14日に出願された「Modular Food Cartridges for Use in a Cooking Device」という名称の米国特許出願第15/487,835号(以下、「‘835出願」と呼ばれる)に記載されているものに実質的に類似し得る。
[1025] 要するに、キャリア100は、密封されたパッケージ内の又はばら若しくはバルク構成(例えば、包装されていない)の食品を受け入れる及び/又は保持することができる。キャリア100は、調理前に食品を第1の温度で保存するように構成されており、キャリア100内に配された食品を、水などの循環する流体の、食料品への熱伝達によって、第1の温度よりも高い第2の温度で調理するように構成されている食品保存及び/又は調理デバイス及び/又はシステム(例えば、‘383公報に記載されている調理デバイス)内に配され得る。このような調理デバイスは、コントローラと、少なくとも1つのサーマル容器と、流体循環システムと、を含み得る。このような調理デバイスのコントローラは、調理デバイス内に置かれた食料品を保存及び調理するためにその少なくとも一部分を少なくとも半自律的に制御するように構成された任意の適切な電子及び/又は電気機械式デバイスであり得る。サーマル容器は、例えば、キャリア100及びキャリア100内に収容された1つ以上の食料品を受け入れることができ、流体循環システムは、調理デバイス内に含まれる水などの作動流体を循環、冷却及び/又は加熱することができる。
[1026] 流体循環システムは、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。流体循環システムは、例えば、食品保存及び調理デバイスの一部分に収容された水などの流体、例えば、キャリア100内を流れる流体、キャリア100の周りに収容された流体、又はキャリア100を越えて流れる流体の温度を調整するように構成されている。例えば、流体循環システムは、食品保存及び調理デバイス内の任意の適切な数の流体流路を集合的に形成し得る任意の数の流体導管、チューブ、パイプ、バルブ、ソレノイド、ポンプ、流体リザーバ等を含み得る。更に、流体循環システムは、任意の数の熱交換器及び/又は熱交換器アセンブリ、ヒートシンク、加熱要素、スチーマ、熱拡散器、冷却要素、チラー等を含み得る。いくつかの実施形態では、流体循環システム及び/又はその一部分は、‘383公報に記載されているものに形態及び/又は機能が類似し得る。したがって、流体循環システムは、少なくとも食品保存及び調理デバイスの一部分内に収容された流体の温度を制御する、変更する、維持する、及び/又はそうでなければ調整するように動作する、それぞれコントローラ及び/又は電源から信号及び/又は電力を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、このような流体循環システムは、2017年9月15日に出願された「Apparatus and Methods for at Least Semi-Autonomous Meal Storage and Cooking」という名称の米国仮特許出願第62/559,060号(以下、「‘060出願」と呼ばれる)、及び2018年1月9日に出願された「Apparatus and Methods for at Least Semi-Autonomous Meal Storage and Cooking」という名称の米国仮特許出願第62/615,136号(以下、「‘136出願」と呼ばれる)に記載されているものに実質的に類似し得る。これらの開示の全体は参照により本明細書に援用される。
[1027] 使用時、コントローラは命令及び/又は信号を流体循環システムに送信することができ、次に、流体循環システムは、キャリア100によって保持され、サーマル容器内に配された1つ以上の食料品を保存するように動作可能な冷却された又は低温の流体を循環させることができる、及び/又はキャリア100によって保持され、サーマル容器内に配された1つ以上の食料品を調理するように動作可能な加熱された又は比較的高温の流体を循環させることができる。このようにして、キャリア100内に収容された1つ以上の食料品は適切な環境で(例えば、適切な保存温度で)保存され得る。動作条件の変化に応じて、及び/又はコントローラにおける若しくはコントローラからの命令及び/又は信号に基づき、調理デバイスは、その中に収容された食料品を所望の温度で又は所望の温度に(例えば、適切な調理温度で)調理することができる。更に、特定の実施形態を参照して本明細書中で更に詳細に説明するように、キャリア100の構成は、調理デバイスのサーマル容器内に1つ以上の食料品を配置するのを容易にすることができる、及び/又は調理デバイスの安全な動作を容易にすることができる。
[1028] キャリア100は、‘383公報に記載されているものなどの調理デバイス内で使用されるものとして上記したが、本明細書中に記載される実施形態は‘383公報のデバイスでの使用に限定されず、むしろ、‘383公報のデバイスは、必要に応じて状況を述べるために例として参照するものであることは理解すべきである。本明細書では‘383公報のデバイスの一部を説明するが、デバイスの説明は網羅的なものではない。そうした説明は、本明細書中に記載される実施形態(すなわちキャリア)の詳細な説明の状況を述べるためにその関連の特徴の参照を行うことを目的とする。
[1029] 図1に示されるキャリア100は、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。いくつかの実施形態では、キャリア100は、少なくとも部分的に、キャリア100が配されることになる調理デバイスのサーマル容器に基づくサイズ及び/又は形状を有し得る。いくつかの実施形態では、キャリア100のサイズ及び/又は形状は、少なくとも部分的に、キャリア100に挿入される又はキャリア100によって保持されるように構成される食品のサイズ及び/又はタイプに基づき得る。本明細書で更に詳細に説明するように、例えば、キャリア100は、特定の食品タイプ等を受け入れるように構成された1つ以上の部分又は区画を含み得る。
[1030] キャリア100は、第1の部分110及び第2の部分120を含む。第1の部分110と第2の部分120とは、一体的に形成され得る、又は単独で形成され、(例えば、製造プロセス中又はユーザによって)互いに結合され得る。図1に示されるように、第1の部分110は第2の部分120の下に配され得る。他の実施形態では、第1の部分110は第2の部分120の上に配され得る、又は第2の部分120に少なくとも部分的に隣接し得る(例えば、少なくとも部分的に並んでいる)。いくつかの実施形態では、第1の部分110は、1つ以上の食料品を受け入れるように構成されたバスケット又は入れ物を形成し得る。いくつかの実施形態では、第1の部分110は、その中に配されるように構成された1つ以上の食料品に関連する及び/又はその中に配されるように構成された1つ以上の食料品に少なくとも部分的に基づくサイズ及び/又は形状を有し得る。例えば、いくつかの実施形態では、第1の部分110は、少なくとも野菜、ソース、若しくは調味料、及び/又はこれらの組み合わせを受け入れるように構成され得る。他の実施形態では、第1の部分110は、任意の適切な食料品を受け入れるように構成され得る。
[1031] 第2の部分120は、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。いくつかの実施形態では、例えば、第2の部分120はバスケット又はリザーバを形成し得る。より具体的には、図1に示される第2の部分120は、内部空間122を形成する第1の容器121を含む及び/又は形成する。第1の容器121は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、セラミック、熱可塑性樹脂などの任意の適切な材料若しくは材料の組み合わせ、及び/又は任意の他の好適な材料若しくは材料の組み合わせで形成され得る。第1の容器121は、流体を調理デバイス(図示せず)から受け取るように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、調理デバイスの流体循環システムは、キャリア100が配されることになるサーマル容器に流体を供給する及び/又はそこから流体を排出する1つ以上の供給ライン及び/又はドレン管路若しくは導管を含み得る。いくつかの実施形態では、供給ライン又は導管の構成は、調理デバイスのサーマル容器内に移動する流体の少なくとも一部分がキャリア100の第1の容器121内に移動するようなものである。
[1032] 例えば、第1の流体は、調理デバイスのサーマル容器内及びキャリア100の第1の容器121の外に移動させることができ、第2の流体は、調理デバイスのサーマル容器内に配された第1の容器121内に移動させることができる。したがって、第1の容器121は所望の流体(例えば、第2の流体)を受け入れることができ、所望の流体は、更に、キャリア100の第2の部分120内に収容された1つ以上の食料品を(例えば、第2の流体から1つ以上の食料品への熱伝達によって)加熱及び/又は調理するために使用され得る。場合によっては、サーマル容器内及び第1の容器121の外に配された第1の流体は、同様に、第1の流体から第1の容器121を介して第2の流体に熱エネルギーを伝達することができる。そのようないくつかの例では、この構成は、第1の容器121内に収容された第2の流体に関連する熱エネルギーの量を増大させることができ、更に、1つ以上の食料品への伝達のために利用可能な熱エネルギーの量を増大させることができる。いくつかの場合では、そのようなプロセスは、例えば、ダブルヒーティング(double heating)、ダブルボイリング(double boiling)等と呼ばれ得る。
[1033] 図1に示されるように、第1の容器121は、第1の容器121の内部空間122から流体を排出する及び/又はサイフォンにより送るように構成されたポート124に(例えば、物理的に及び/又は流体的に)結合されている。いくつかの実施形態では、ポート124は、流体を内部空間122から選択的に排出する又はサイフォンにより送ることができるように、ポートとドレンとに流体的に結合されたドレン管路又は導管を含み得る。図1には示さないが、いくつかの実施形態では、ドレン管路又は導管の構成は、ドレン管路又は導管が逆Uベンドを形成するようなものであり得る。例えば、いくつかの実施形態では、ドレン管路又は導管は、第1の高さでポート124(例えば、第1の容器121の出口)に物理的に及び/又は流体的に結合することができ、逆Uベンド(本明細書では、「Uベンド」とも称される)を形成するドレン管路又は導管の一部分は、第1の高さよりも高い第2の高さにある。したがって、ドレン管路又は導管の一部分は、Uベンドからドレンに(例えば、下方向に)延び得る。いくつかの実施形態では、そのような構成は、サイフォン原理による効果等による、第1の容器121内に収容された流体の少なくとも一部の選択的な排出を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、サイフォンにより送る構成及び/又は任意の他の適切なドレン構成は、第1の容器121から排出された流体を、他の流体及び/又は食品保存及び調理デバイスの他の部分から流体的に隔離するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、特定の実施形態を参照して本明細書中で更に詳細に説明するように、キャリア100の第1の容器121内に移動される流体の少なくとも一部は、1つ以上の食品パッケージ及び/又は1つ以上のばらの及び/又は包装されていない食料品と接触して配置される場合があり、したがって、使用済みの流体は、食品保存及び調理デバイスの一部分の安全性能に悪影響を及ぼす可能性のある汚染物質、望ましくない微生物、及び/又は澱粉等のような食品粒子を含む場合がある。
[1034] ポート124は、サイフォンにより送ること等によって第1の容器121の流体を排出させるように構成されたドレン管路又は導管に結合されるのとして上記したが、他の実施形態では、ポート124は、第1の容器121を排出させるための任意の適切な手段に結合され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ポート124は、第1の容器121を排出させるために閉じられた構成から開かれた構成に移行するように構成されたバタフライバルブ等に結合され得る。他の実施形態では、ポート124は、渦巻ポンプ、蠕動ポンプ等などのポンプに結合され得る。例えば、いくつかの実施形態では、蠕動ポンプを使用することができ、蠕動ポンプはドレン管路又は導管の外側部分に係合し、第1の容器121の流体を排出させるように動作可能な吸引力等を生成するように構成され得る。更に、蠕動ポンプがドレン管路又は導管の外側部分と接触していることにより、ポンプは使用済み又は廃流体(例えば、調理作業後の流体)に接触せず、保守を簡略化することができ、且つ清潔を促すことができる。
[1035] 図1に示されるように、第2の部分120はまた、1つ以上の食料品を受け入れるように、及び第1の容器121の内部空間122に挿入されるように構成された第2の容器135を含む。本明細書で更に詳細に説明するように、第2の容器135は、1つ以上の食料品を受け入れるように構成されており、第2の容器135が、第1の容器121内に収容された流体中に少なくとも部分的に浸されるように、第1の容器121の内部空間122に挿入されるように構成されている。1つ以上の食料品は、例えば、パスタ、米、ジャガイモ等のような澱粉などの任意の種類の食品であり得る。他の実施形態では、第1の部分110は、任意の適切な食料品を受け入れるように構成され得る。
[1036] 第2の容器135は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、セラミック、熱可塑性樹脂などの任意の適切な材料若しくは材料の組み合わせ、及び/又は任意の他の好適な材料若しくは材料の組み合わせで形成され得る。図1には示されないが、いくつかの実施形態では、第2の容器135は、流体の流れを第2の容器135に通すことを可能にするように構成されたメッシュ又は少なくとも半透過性材料で形成され得る。第2の容器135の構成は、第2の容器135内に配された1つ以上の食料品が、第1の容器121内に収容された流体中に少なくとも部分的に浸される及び/又はこの流体と接触して配置されるようなものであり得る。本明細書で更に詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、このような構成は、第1の容器121内に収容された流体から、第2の容器135内に収容された1つ以上の食料品に、ある量の熱エネルギーを伝達することを可能にし得る。
[1037] 上述のように、キャリア100の第1の部分110及び第2の部分120はそれぞれ、1つ以上の食料品を受け入れるように構成されている。1つ以上の食料品は、任意の適切なパッケージング、容器、カートリッジ、箱、缶、バッグ、パウチ等の内部に配された予め包装された食料品であり得る。いくつかの実施形態では、そのようなパッケージング等は、少なくとも部分的に流体透過性であり得る、及び/又は少なくとも、流体透過性の部分を含み得る。他の実施形態では、そのようなパッケージング等は流体不透過性であり得る(例えば、ソース等を含むパッケージングは流体不透過性であり得る)。いくつかの実施形態では、1つ以上の食料品は、例えば、‘835出願に記載されているものなどのパッケージング又はカートリッジ内に配され得る。
[1038] 例えば、1つ以上の食料品(例えば、野菜、ソース、調味料等)はパッケージング及び/又はカートリッジ内に配することができ、キャリア100の第1の部分110内に配置され得る。キャリア100は更に、上述のものなどの食品保存及び調理デバイスのサーマル容器内に配され得る。したがって、サーマル容器内に配される及び/又はサーマル容器内を流れる流体は、キャリア100の第1の部分110内に配された1つ以上の食料品から熱エネルギーを伝達することができる、又はキャリア100の第1の部分110内に配された1つ以上の食料品に熱エネルギーを伝達することができる。同様に、1つ以上の食料品(例えば、澱粉等)はパッケージング及び/又はカートリッジ内に配することができるとともに、キャリア100の第2の部分120内に配置することができ、キャリア100は更に、食品保存及び調理デバイスのサーマル容器内に配される。他の実施形態では、1つ以上の食料品は、ばら、包装されていない、及び/又はバルクであることができ、キャリア100の一部分内に配され得る。例えば、いくつかの実施形態では、第2の部分120の第2の容器135は、ばらの若しくは包装されていないある量のパスタ又は他の澱粉を受け入れることができ、第1の容器121の内部空間122内に配され得る。
[1039] キャリア100の第1の部分110及び第2の部分120は、例えば、それぞれ野菜、ソース、又は調味料、及び澱粉を受け入れるものとして上述したが、特定の食料品は例として示すものであり、限定として示すものではないことは理解すべきである。‘835出願に詳細に記載されるように、いくつかの実施形態では、タンパク質(例えば、肉)は、タンパク質の調理に関連するプロセスで及び/又はタンパク質の調理に関連する方法に従って、食品保存及び調理デバイスにより調理され得る。本明細書に記載される実施形態では、キャリア100は、例えば、野菜、澱粉、ソース等を受け入れる及び/又は保持するように構成されており、これらは、タンパク質を受け入れる、保持する、及び/又は調理するように構成された食品保存及び調理デバイスの部分から分離された食品保存及び調理デバイスの部分内で調理される。いくつかの実施形態では、こうした分離は、食品製品の種類に適した調理方法を使用することを確実にするために望ましい場合がある。しかしながら、他の実施形態では、タンパク質は1つ以上のキャリア等内に配され得ることは理解すべきである。
[1040] 図2~図6は、一実施形態による食品キャリア200を示す。いくつかの実施形態では、食品キャリア200及び/又は食品キャリア200の一部分は、‘835出願に記載されている食品キャリア(又はその一部分)に形態及び/又は機能が実質的に類似し得る。例えば、食品キャリア200(本明細書では、「キャリア」とも称される)は、図1に示されるキャリア100を参照して上述したように、1つ以上の食料品を収容する及び/又は受け入れるように構成されており、更に、調理デバイスに挿入されるように構成されている。いくつかの実施形態では、1つ以上の食料品は、‘835出願に記載されているものなどの、予め包装されたもの等であり得る。他の実施形態では、キャリア200は、1つ以上のばらの若しくは包装されていない食料品を受け入れることができる、又は予め包装された食料品と包装されていない食料品との任意の適切な組み合わせを受け入れることができる。
[1041] いくつかの実施形態では、キャリア200は、‘383公報に記載されているものなどの真空調理デバイス及び/又は他の適切な流体浸漬調理又は保存デバイスに挿入され得る。上で詳述したように、そのような調理デバイスは、第1の部分(又は容積)及び第2の部分(又は容積)を有するサーマル容器を含み得る。第1の部分は、例えば、第1の種類の食品(例えば、肉及び/又はその他のタンパク質)を収容する、例えば、第1の食品カートリッジ(又はパッケージ)を受け入れるように構成され得る。したがって、‘383公報及び/又は‘835出願に詳細に記載されるように、サーマル容器の第1の部分は、(1)その中に収容された食品を所望の保存温度で保存する、及び/又は(2)その中に収容された食品を所望の調理温度で若しくは所望の調理温度になるように調理するように動作可能な流体の流れを受け入れることができる。そのような調理デバイスは第1の種類の食品(例えば、タンパク質)をサーマル容器の第1の部分内で保存及び/又は調理することができるが、この機能は本出願の焦点ではないため、本明細書ではこれ以上詳細には説明しない。
[1042] そのような調理デバイスのサーマル容器の第2の部分は、例えば、少なくとも第2の種類の食品(例えば、野菜、澱粉、炭水化物、ソース等)を含む、1つ以上の食品カートリッジ、パッケージ、及び/又はばらの食料品を含む及び/又は保持するキャリア200を受け入れるように構成され得る。したがって、サーマル容器の第2の部分は、(1)その中に収容された食品を所望の保存温度で保存する、及び/又は(2)その中に収容された食品を所望の調理温度で又は所望の調理温度になるように調理するように動作可能な流体の流れを受け入れることができる。いくつかの実施形態では、サーマル容器の第2の部分は、第1の部分のサイズ及び/又は形状とは異なるサイズ及び/又は形状を有することができ、更に、キャリア200がサーマル容器の所望の部分(例えば、第2の部分)内に、所定の向きで配置されることを確実にすることができる。本明細書で更に詳細に説明するように、キャリア200がそのような調理及び/又は保存デバイスに挿入されると、キャリア200内に収容された1つ以上の食料品は適切な環境で(例えば、適切な保存温度で)保存することができ、調理及び/又は保存デバイスの動作条件の変化に応じて、所望の温度で及び/又は所望の温度に(例えば、適切な調理温度で)調理することができる。
[1043] 図2~図6に示されるキャリア200は、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。いくつかの実施形態では、キャリア200は、少なくとも部分的に、キャリア200が配されることになるサーマル容器又はサーマル容器の一部分に基づくサイズ及び/又は形状を有し得る。いくつかの実施形態では、キャリア200のサイズ及び/又は形状は少なくとも部分的に、キャリア200に挿入される又はキャリア200によって保持されるように構成される食品のサイズ及び/又はタイプに基づき得る。例えば、キャリア200は、第1の部分210及び第2の部分220を含み、そのそれぞれは、特定の食品タイプ等を受け入れるように構成されている。いくつかの実施形態では、キャリア200の第1の部分210は、例えば、1つ以上の野菜などの第1の食料品を受け入れる及び/又は収容するように構成されている。キャリア200の第1の部分はまた、例えば、ソース等などの第2の食料品を受け入れる及び/又は収容することができる。いくつかの実施形態では、キャリア200の第2の部分220は、例えば、澱粉(例えば、米、パスタ等)などの第3の食料品を受け入れる及び/又は収容するように構成されている。
[1044] キャリア200は、1種以上のプラスチック、ポリマー、金属、金属合金等などの任意の適切な材料で形成され得る。いくつかの実施形態では、キャリア200は一回きりの使用のために構成することができ、そこから食料品が取り出されると、食品区画とともに廃棄することができる。他の実施形態では、キャリア200は再利用可能であり得る(例えば、食品区画内に収容された食料品の保存及び/又は調理の複数サイクルにおいて使用され得る)。更に他の実施形態では、キャリア200の少なくとも一部分は調理デバイスに動作的に又は可動的に結合され得る。例えば、いくつかの実施形態では、キャリア200は、経路若しくは軌道に沿って、及び/又は1つ以上のスライダ、ローラ等によって、サーマル容器の外部の位置(例えば、装填及び/又は取り出し位置)から、サーマル容器の内部の位置(例えば、保存及び/又は調理位置)に移動することができる。
[1045] キャリア200の第1の部分210及び第2の部分220は、一体的に形成され得る、又は単独で形成され、(例えば、製造プロセス中に又はユーザによって)互いに結合され得る。図2に示されるように、第1の部分210は第2の部分220の下に配され得る。他の実施形態では、第1の部分210は第2の部分220の上に配され得る、又は第2の部分220に少なくとも部分的に隣接し得る(例えば、少なくとも部分的に並んでいる)。
[1046] 図2~図4に示されるように、第1の部分210は、内部空間213を集合的に形成する及び/又は画定する側壁211一式と基部212とを含む。いくつかの実施形態では、第1の部分210は、1つ以上の食料品を受け入れるように構成されたバスケット又は入れ物を形成し得る。例えば、いくつかの実施形態では、第1の部分210は、少なくとも野菜、ソース、若しくは調味料、及び/又はこれらの組み合わせを受け入れるように構成され得る。他の実施形態では、第1の部分210は、任意の適切な食料品を受け入れるように構成され得る。図2~図6には示されないが、いくつかの実施形態では、1つ以上の食料品は、カートリッジ、流体透過性バッグ、パウチ、容器等内に配され得る。例えば、キャリア200の第1の部分210は、食品カートリッジのフランジが載ることができる軌道214(例えば、レール、棚状突起、スロット、タブ、突起等)を含み得る及び/又は形成し得る。このようにして、食品カートリッジは軌道214上に配置することができ、第1の部分210によって画定される内部空間213内の所望の位置に保持され得る。いくつかの実施形態では、この構成は、例えば、第1の食料品及び第2の食料品が内部空間213内に配されることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、軌道214上に載っている又は軌道214に接触している食品カートリッジ(例えば、第1の食料品)は野菜を含むことができ、他の食品カートリッジ(例えば、第2の食料品)はソース等を含むことができ、又は逆の場合も考えられる。第1の部分210は、食品カートリッジの一部分を受け入れる及び/又は一部分に係合するように構成された軌道214を含むものとして示され、記載されているが、他の実施形態では、第1の部分210は任意の適切な棚、棚状突起、スタンド、リテーナ、仕切り等を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の部分210は、第1の部分210を実質的に横切って広がる棚を含むことができ、棚は、その上に配される食品カートリッジを受け入れる、食品カートリッジに係合する、食品カートリッジに接触する、及び/又は食品カートリッジを支持することができる。
[1047] キャリア200の第2の部分220は、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。例えば、図2~図6に示される実施形態では、第2の部分220は、バスケット又はリザーバを形成し得る。より具体的には、第2の部分220は、内部空間222を画定する第1の容器221を含む及び/又は形成する。第1の容器221は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、セラミック、熱可塑性樹脂などの任意の適切な材料若しくは材料の組み合わせ、及び/又は任意の他の好適な材料若しくは材料の組み合わせで形成され得る。第1の容器221は流体を調理デバイス(図示せず)から受け取るように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書で更に詳細に説明するように、調理デバイスのサーマル容器内に移動する流体の少なくとも一部分がキャリア200の第1の容器221内に移動するように、調理デバイスの流体循環システムは、キャリア200が配されることになるサーマル容器に流体を供給することができる及び/又はそこから流体を排出することができる。
[1048] 例えば、図4~図6に示されるように、第1の容器221は、第1の容器221の内部空間222から流体を排出する及び/又はサイフォンにより送るように構成されたポート224に(例えば、物理的に及び/又は流体的に)結合されている。ポート224は、ポート224から延び、逆Uベンドを形成しているドレン管路230を含む、及び/又はドレン管路230に物理的及び流体的に結合されている。例えば、第1の容器221は、U字形のチャネル234を画定するガイドブロック233に結合されている。図5に示されるように、ドレン管路230の第1の端部231は、第1の高さでポート224に物理的に及び/又は流体的に結合されており、ドレン管路230の一部分は、ポート224からガイドブロック233のU字形のチャネル234を通って延び、第1の高さよりも高い第2の高さにドレン管路230の逆Uベンド(以下、「Uベンド」と呼ばれる)を形成する。加えて、ドレン管路230の第2の端部232はUベンドから延び、第1の高さよりも低い第3の高さにある。図示しないが、ドレン管路230の第2の端部232は調理デバイスのドレン体積と流体が流通可能に配置されるように構成されている。本明細書で更に詳細に説明するように、そのような構成は、サイフォンの原理による効果等による、第1の容器221内に収容された流体の少なくとも一部の選択的な排出を可能にすることができる。
[1049] 第2の部分220はまた、第1の容器221の内部空間222内に少なくとも部分的に配されるように構成された第2の容器235を含む。第2の容器235は、1つ以上の食料品を受け入れるように構成された内部空間236を画定する。第2の容器235は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼、セラミック、熱可塑性樹脂などの任意の適切な材料若しくは材料の組み合わせ、及び/又は任意の他の好適な材料若しくは材料の組み合わせで形成され得る。いくつかの実施形態では、第2の容器235は、流体の流れを第2の容器235に通すことを可能にするように構成されたメッシュ又は少なくとも半透過性材料で形成され得る。更に、図6に示されるように、第2の容器235は、第2の容器235の基部に又はこの基部に沿って配された突起又は足238一式を含む。いくつかの実施形態では、突起又は足238は、第2の容器235の少なくとも一部分を第1の容器221からずらす及び/又は分離することができ、更に、第2の容器235に出入りする流体の流れを促すことができる。第2の容器235の構成は、第2の容器235内に配された1つ以上の食料品が第1の容器221内に収容された流体内に少なくとも部分的に浸される及び/又は第1の容器221内に収容された流体と接触して配置されるようなものであり得る。いくつかの実施形態では、そのような構成は、第1の容器221内に収容された流体から、第2の容器235内に収容された1つ以上の食料品にある量の熱エネルギーが伝達されることを可能にし得る。
[1050] 例えば、上述のように、流体を調理デバイスのサーマル容器内に移動させることができる。いくつかの実施形態では、調理デバイス及びキャリア200の構成は、キャリア200がサーマル容器内に配されたとき、流体の第1の部分がサーマル容器内と第1の容器221の外とに移動する一方、流体の第2の部分がキャリア200の第1の容器221内に移動するようなものである。したがって、第1の容器221は、所望の流体(例えば、流体の第2の部分)を受け入れることができ、この体積は、更に、キャリア200の第2の部分220内に収容された1つ以上の食料品を加熱及び/又は調理するために使用され得る。例えば、いくつかの実施形態では、第2の容器235をメッシュ若しくは少なくとも半透過性材料で又はメッシュ若しくは少なくとも半透過性材料から形成することは、第2の容器235内に収容された1つ以上の食料品が流体の第2の部分中に浸され、したがって、流体の第2の部分から1つ以上の食料品に所望の量の熱エネルギーが伝達され得るようなものであり得る。
[1051] 場合によっては、サーマル容器内及び第1の容器221の外に配された流体の第1の部分は、同様に、流体の第1の部分から第1の容器221を介して流体の第2の部分に熱エネルギーを伝達することができる。そのようないくつかの例では、この構成は、第1の容器221内に収容された流体の第2の部分に関連する熱エネルギーの量を増大させることができ、更に、1つ以上の食料品への伝達のために利用可能な熱エネルギーの量を増大させることができる。いくつかの場合では、本明細書で更に詳細に説明するように、そのようなプロセスは、例えば、ダブルヒーティング、ダブルボイリング等と呼ばれ得る。
[1052] 上述のように、キャリア200の第1の部分210及び第2の部分220はそれぞれ、1つ以上の食料品を受け入れるように構成されている。1つ以上の食料品は、任意の適切なパッケージング、容器、カートリッジ、箱、缶、バッグ、パウチ等内に配された予め包装された食料品であり得る。いくつかの実施形態では、そのようなパッケージング等は、少なくとも部分的に流体透過性であり得る、及び/又は少なくとも、流体透過性の部分を含み得る。他の実施形態では、そのようなパッケージング等は流体不透過性であり得る(例えば、ソース等を含むパッケージングは流体不透過性であり得る)。いくつかの実施形態では、1つ以上の食料品は、例えば、‘835出願に記載されているものなどのパッケージング又はカートリッジ内に配され得る。更に他の実施形態では、食料品のいずれかは、包装されていない又はばら(例えば、キャリア200の第2の部分220内に配された澱粉)であり得る。
[1053] 例えば、使用時、1つ以上の食料品(例えば、野菜、ソース、調味料等)は、キャリア200の第1の部分210内に配することができ、1つ以上の食料品(例えば、澱粉等)は第2の部分220の第2の容器235内に配され得る。食料品が第1の部分210及び第2の部分220内に収容されることにより、キャリア200は、‘383公報に記載されているものなどの食品保存及び調理デバイス(本明細書では「調理デバイス」と呼ばれる)のサーマル容器内に配され得る。上述のように、いくつかの実施形態では、キャリア200のサイズ及び/又は形状は、キャリア200がサーマル容器の所望の部分内に所定の向き等で挿入されるようなものであり得る。より具体的には、ドレン管路230の第2の端部232が、調理デバイスのドレン体積と位置合わせされる及び/又はそうでなければ調理デバイスのドレン体積と流体が流通可能に配置されるように、キャリア200はサーマル容器内に挿入され得る。
[1054] いくつかの実施形態では、キャリア200がサーマル容器内に配置されると、調理デバイスは、食料品に関連する情報及び/又はデータを受け取ることができる及び/又は決定することができる。例えば、食料品が配されるパッケージ及び/又はカートリッジは、任意の適切な識別及び/又は通信デバイスを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、各パッケージ及び/又はカートリッジは、パッケージ及び/又はカートリッジ内に収容された食料品に関連する情報を送信する及び/又はそうでなければリレーするように構成されたバーコード、クイックレスポンス(QR)コード、近距離通信(NFC)デバイス又は無線、無線識別(RFID)デバイス又は無線等を含み得る。加えて、調理デバイス10は、パッケージ及び/又はカートリッジの識別及び/又は通信デバイスと通信するように構成された対応するスキャナ、リーダ、及び/又はトランシーバを含み得る。したがって、食料品に関連するデータ及び/又は情報に基づき、調理デバイスは、食料品の保存及び/又は調理に関連するデータ(例えば、保存及び/又は調理命令、時間、温度、使用期限、及び/又は任意の他の適切な情報)を決定及び/又は参照することができる。食料品の1つ以上が包装されていない及び/又はばらである場合、ユーザは調理デバイスにデータを入力することができる、及び/又は調理デバイスと通信するように構成されたリモート電子デバイスを使用して、食料品に関連するデータを提供することができる。例えば、場合によっては、ユーザはモバイルデバイス(例えば、スマートフォン等)及びモバイルアプリケーションを使用して、食料品に関連するデータを調理デバイスに送ることができる。
[1055] 場合によっては、‘383公報に詳細に記載されているように、調理デバイスは、調理デバイスがその中に収容された食料品を所定の及び/又は所望の温度で保存する保存構成にあり得る。場合によっては、調理デバイスは、例えば、1つ以上の加熱要素を作動させること、及び1つ以上の加熱要素を通ってサーマル容器に入る流体の流れを制御することによって、保存構成から調理構成に移行するように構成され得る。このようにして、加熱された流体は、キャリア200が配されたサーマル容器(又はその一部分)内に流れることができる。場合によっては、加熱された流体は、例えば、沸点未満又は約212°F未満であり得るが、それでもなお、キャリア200内に収容された食料品を調理するための十分量の熱エネルギーを有する。他の実施形態では、キャリア200内に収容された食料品の一部又は全てが、沸点又は沸点を超える(例えば、212°Fである又は212°Fを超える)加熱された流体によって(少なくとも一部)調理され得る。
[1056] 上述のように、調理デバイス及びキャリア200の構成は、流体の第1の部分がサーマル容器内と第1の容器221の外とに移動する一方、流体の第2の部分がキャリア200の第1の容器221内に移動するようなものであり得る。いくつかの実施形態では、調理デバイスは、少なくとも部分的に、(例えば、ユーザの入力により及び/又は食品カートリッジの通信デバイスを介して受け取った)食料品に関連するデータ及び/又は情報に基づき、流体の量又は一部を分配するように構成され得る。調理デバイスのサーマル容器内のキャリア200の配置は、キャリア200の第1の部分210内に収容された食料品が、サーマル容器に移動された流体の第1の部分中に浸される及び/又は実質的に浸されるようなものであり得る。このようにして、食料品(例えば、野菜及び/又はソース)が所望の温度に調理されるように、熱エネルギーは、流体の第1の部分から、キャリア200の第1の部分210内に収容された食料品に伝達される。
[1057] いくつかの実施形態では、調理デバイスは、加熱された流体の第2の部分が第1の容器221内に移動されるように、サーマル容器に流体の流れを送達することができる。いくつかの実施形態では、流体の第2の部分は、第2の容器235内に収容された食料品を浸すには十分である。より具体的には、食料品(例えば、米、パスタ等などの澱粉)は第2の容器235の内部空間236内に配することができ、第2の容器235は、更に、第1の容器221の内部空間222内に配置される。いくつかの実施形態では、第2の容器235は、流体が内部空間236に流れ込む及び内部空間236から流れ出ることを可能にするように構成されたメッシュ又は半透過性材料で形成され得る。このようにして、調理デバイスは、第1の容器221内に収容された食料品を浸す又は少なくとも部分的に浸すのに十分な流体を第1の容器221内に移動させることができる。
[1058] いくつかの実施形態では、調理デバイスのコントローラは、少なくとも部分的に、(例えば、上述のように、食品パッケージングの通信デバイスから受け取った及び/又はユーザの入力により受け取った)食料品に関連するデータ及び/又は情報に基づき、十分な流体の体積を決定することができる。例えば、第2の容器235は、パスタ、米、ジャガイモ等のような澱粉などの食料品を受け入れることができ、所望の調理温度及び/又は調理時間は特定の食料品及び/又は調理法によって異なってもよい。したがって、食料品に関連する情報を基に、調理デバイスは流体の第1の部分又は第2の部分の量を選択的に増加又は減少させ、食料品に伝達される熱エネルギーの量を選択的に制御することができる。
[1059] 上述のように、キャリア200の第2の部分220の構成は、キャリア200の外に配された流体の第1の部分が、第1の容器221を介して、内部空間222内に配された流体の第2の部分に熱エネルギーを伝達するようなものである。場合によっては、このような構成により、第2の容器235内に収容された食料品に伝達される熱エネルギーの量を増大させることができる。場合によっては、流体を分離すること及び/又は選択的に送達することで、キャリア200の第2の部分220内に配された食料品を、キャリア200の第1の部分210内に配された食料品とは異なる(例えば、より高い)温度で調理することを可能にし得る。例えば、いくつかの実施形態では、ダブルヒーティング(例えば、流体の第1の部分及び第2の部分による)配置及び/又は構成は、キャリア200の第2の部分220内に収容された食料品が沸点近辺で、沸点で、又は沸点を超えて(例えば、212°F近辺で、212°Fで、又は212°Fを超えて)調理されるようなものであり得る。他の実施形態では、流体の第1の部分から流体の第2の部分に伝達される熱エネルギーは、流体の第2の部分の温度の損失(例えば、調理による標準的な温度損失及び/又は周囲環境による損失)を均質化する、回復する、及び/又はそうでなければ無効にするのに十分なものであり得る。換言すると、流体の第1の部分から流体の第2の部分に伝達される熱エネルギーは、キャリア200の第2の部分220内に収容された食料品に熱エネルギーが伝達されるにつれて、流体の第2の部分の温度低下を低減する、制限する、及び/又は遅延させることができる。場合によっては、そのような構成により、例えば、キャリア200の第2の部分内に収容された食料品の総調理時間を低減することができる。
[1060] 調理デバイス及び/又はキャリア200は、キャリア200の第2の部分220内に収容された食料品に所望の量の熱エネルギーが伝達される及び/又は食料品が所定の時間にわたり所望の温度で調理されたら、第1の容器221からの排出を開始するように構成され得る。上述のように、第1の容器221は、第1の容器221から流体を選択的にサイフォンにより送るように構成されているポート224とドレンチューブ230とに結合されている及び/又はポート224とドレンチューブ230とを含む。例えば、第1の容器221に移動される流体の量(例えば、流体の第2の部分)は、第1の容器221内に収容された食料品を浸すには十分であり得る。調理プロセス中、流体はポート224及び/又はドレンチューブ230の一部分を部分的に充填することができるが、流体の量又は体積(又はそれに関連する圧力)は、ポート224及び/又はドレンチューブ230内の水頭のレベル(高さ等)を、流体が逆Uベンドを通って又は越えて流れる程度まで上昇させるには不十分である。
[1061] これに対し、キャリア200の第2の部分220内に収容された食料品に所望の量の熱エネルギーが伝達されると、図6の矢印AAによって示されるように、第1の容器221内に追加的な流体を移動させることができる。場合によっては、増加した流体、及び結果として生じる、増加した体積に関連する圧力は、図6の矢印BBによって示されるように、ポート224及び/又はドレンチューブ230内の水頭のレベルを上昇させることができ、したがって、流体がドレンチューブ230の逆Uベンドを充填する又は実質的に充填することができる。流体が逆Uベンドを充填すると、流体は、逆Uベンドから、更に調理デバイスのドレン体積と流体が流通可能なドレンチューブ230の第2の端部232に流れ始める。したがって、第1の容器221内の体積の増加は、図6の矢印CCによって示されるように、ポート224からドレンチューブ230を通り、第2の端部232を通る流体の流れを開始するのに十分である。流れが開始されると、第1の容器221への流体の追加を停止することができ、ドレンチューブ230を通る流体の流れは、サイフォンにより送ることによって、助力を受けずに継続することができる。すなわち、ドレンチューブ230はサイフォンとして配設され、そこを通る流体の流れは、ドレンチューブ230を通して実質的に継続的な及び/又は助力を受けない流体の流れを起こすのに十分な圧力差を生じさせる。
[1062] 直前で述べたように、所定量の流体を第1の容器221に追加することで、第1の容器221から流体を排出することになる及び/又は第1の容器221から流体を排出するように動作可能となる。いくつかの実施形態では、第1の容器221でのサイフォンにより送ることは、第1の容器221から実質的に全ての流体を排出するのに十分である。いくつかの実施形態では、第2の容器235の突起及び/又は足238は、第2の容器235を第1の容器221の基部表面から、第2の容器235内に収容された食料品が第1の容器221内に残った任意の量の流体の上方及び/又は外に配されるほど十分な量、上昇させる及び/又は分離させることができる。
[1063] いくつかの実施形態では、サイフォンにより送る構成及び/又は任意の他の適切なドレン構成は、第1の容器221から排出された流体を、他の流体及び/又は食品保存及び調理デバイスの他の部分から流体的に隔離するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、特定の実施形態を参照して本明細書中で更に詳細に説明するように、キャリア200の第1の容器221内に移動される流体の少なくとも一部は、1つ以上の食品パッケージ及び/又は1つ以上のばらの及び/又は包装されていない食料品と接触して配置される場合があり、したがって、使用済みの流体は、食品保存及び調理デバイスの一部分の安全性能に悪影響を及ぼす可能性のある汚染物質、望ましくない微生物、及び/又は澱粉等のような食品粒子を含む場合がある。
[1064] キャリア200内の食料品が調理されると、ユーザは調理デバイスからキャリア200を取り出すことができる。他の実施形態では、調理デバイスは、ユーザがキャリア200を取り出すまで食品を温かい保存温度に維持するように構成され得る。キャリア200がデバイスから取り出されると、ユーザは食品パッケージを開けることができる及び/又はそうでなければ食べるために食料品を取り出すことができる。
[1065] ポート224は、サイフォンにより送ること等によって第1の容器221の流体を排出させるように構成されたドレン管路230に結合されるものとして上述されているが、他の実施形態では、ポート224は、第1の容器221を排出させるための任意の適切な手段に結合され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ポート224は、第1の容器221を排出させるために閉じられた構成から開かれた構成に移行するように構成されたバタフライバルブ等に結合され得る。他の実施形態では、ポート224は、例えば、蠕動ポンプ等などのポンプ等に結合され得る。そのような実施形態では、蠕動ポンプは、ドレン管路又は導管の外側部分に係合するように構成することができ、第1の容器221の流体を排出させるように動作可能な吸引力等を生成することはない。更に、ポンプがドレン管路又は導管の外側部分と接触していることにより、ポンプは使用済み又は廃流体(例えば、調理作業後の流体)に接触せず、保守を簡略化することができ、且つ清潔を促すことができる。
[1066] キャリア200の第1の部分210及び第2の部分220は、例えば、それぞれ野菜、ソース、又は調味料、及び澱粉を受け入れるものとして上述したが、特定の食料品は例として示すものであり、限定として示すものではないことは理解すべきである。‘835出願に詳細に記載されるように、いくつかの実施形態では、タンパク質(例えば、肉)は、タンパク質の調理に関連するプロセスで及び/又はタンパク質の調理に関連する方法に従って、食品保存及び調理デバイスにより調理され得る。本明細書に記載される実施形態では、キャリア200は、例えば、野菜、澱粉、ソース等を受け入れる及び/又は保持するように構成されており、これらは、タンパク質を受け入れる、保持する、及び/又は調理するように構成された食品保存及び調理デバイスの部分から分離された食品保存及び調理デバイスの部分内で調理される。いくつかの実施形態では、そのような分離は、食品製品の種類に適した調理方法が使用されることを確実にするために望ましい場合がある。しかしながら、他の実施形態では、タンパク質は1つ以上のキャリア等内に配され得ることは理解すべきである。
[1067] 図7は、一実施形態による食品保存及び調理デバイスによって食料品を調理する方法10を示すフローチャートである。食品保存及び調理デバイス(本明細書では、「調理デバイス」とも称される)は、本明細書に詳述されているものなどの任意の適切なデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、調理デバイスは、‘383公報に記載されているものと実質的に類似し得る及び/又は同じであり得る。いくつかの実施形態では、そのような調理デバイスは、それぞれが1つ以上の食料品を保存及び/又は調理するように構成された1つ以上のサーマル容器に流体を循環させるように構成することができる。例えば、場合によっては、調理デバイスの少なくとも一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの少なくとも一部分を通って流れる流体は、食料品を保存するのに適した所定の及び/又は所望の保存温度に冷却される又は冷やされる(例えば、第1の構成)。調理デバイスは、信号又は命令セットに応答して、調理デバイスの一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの一部分を通って流れる流体が、食料品を調理するのに適した所定の及び/又は所望の調理温度に加熱される第2の構成に移行され得る。
[1068] 図7に示されるように、方法10は、容器内に食料品を配することを含む(参照番号11)。食料品は、本明細書中に記載されるものなどの任意の適切な食料品であり得る。場合によっては、例えば、食料品は、米、パスタ、ジャガイモ等などの澱粉であり得る。いくつかの実施形態では、食料品は、少なくとも部分的に流体透過性のパッケージ、パウチ、バッグ、容器等の内部に配され得る。他の実施形態では、食料品は、容器内に配されるとき、ばら又は包装されていない状態であり得る。容器は、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、容器は、上で詳述した第2の容器135及び/又は第2の容器235に実質的に類似し得る。いくつかの実施形態では、容器は少なくとも部分的に流体透過性である(例えば、1つ以上の開口を形成し得る、メッシュ材料を含み得る及び/又はメッシュ材料で形成され得る、及び/又はそうでなければ、流体が容器に流れ込む及び容器から流れ出ることを可能にし得る)。
[1069] 容器は、第1の流体を受け入れるように構成されたキャリアの一部分内に配される(参照番号12)。キャリアは、例えば、本明細書で詳述したキャリア100及び/又はキャリア200などの任意の適切なキャリアであり得る。したがって、キャリアは、1つ以上の食料品を受け入れるように構成された1つ以上の部分を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、キャリアは、野菜などの少なくとも第1の食料品を受け入れるように構成された第1の部分と、澱粉などの少なくとも第2の食料品を受け入れるように構成された第2の部分と、を含み得る。図7に示される方法10では、容器は、例えば、キャリアの第2の部分内に配されるように構成されている。
[1070] キャリアは、第2の流体を受け入れるように構成された調理デバイスのサーマル容器内に配される(参照番号13)。上述のように、調理デバイスは、サーマル容器内に又はサーマル容器を通して流体を移動及び/又は循環させ、その中に配された1つ以上の食料品を調理するように構成され得る。サーマル容器内のキャリアの配置は、調理デバイスがサーマル容器内に流体を移動させるにつれて、第1の流体がキャリアの一部分内に移動し、第2の流体がサーマル容器内とキャリアの一部分の外とに移動するようなものであり得る。したがって、容器内に配された食料品は第1の流体中に少なくとも部分的に浸され、第1の流体から熱エネルギーを受け取るように構成されている。同様に、キャリア100及び/又はキャリア200を参照して上で詳述したように、第2の流体から第1の流体に熱エネルギーが伝達され得るように、キャリアの一部分は第2の流体の中に少なくとも部分的に配される又は浸される。
[1071] 所定時間後、第1の流体の体積を増加させる(参照番号14)。例えば、場合によっては、所定時間は、容器内に配された食料品の望ましい調理時間に基づき得る。いくつかの実施形態では、調理デバイスは、第2の体積から第1の体積になるように流体を移動させ、第1の体積中の流体の量を増加させることができる。他の実施形態では、調理デバイスは、例えば、タンパク質を収容するサーマル容器(又はその一部分)などの1つ以上の他のサーマル容器から流体を移動させることができる。更に他の実施形態では、調理デバイスは、1つ以上の流体リザーバ等から流体を移動させることができる。したがって、調理デバイスは、サーマル容器内に配された食料品を所定の及び/又は所望の時間にわたり所定の及び/又は所望の温度で選択的に調理するように構成され得る。第1の流体の体積は所定時間後に増加させるものとして上述したが、他の実施形態では、調理デバイスは、第1の体積を任意の適切な条件、信号、入力、状態等に応じて増加させるように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、調理デバイスは、第1の体積が体積の閾値を下回ったこと又は超えたことに応答して第1の流体の体積を増加させるように構成され得る。他の実施形態では、調理デバイスは、第1の流体の温度の閾値を下回ったこと又は超えたことに応答して第1の体積を増加させるように構成され得る。更に他の実施形態では、調理デバイスは、任意の適切なパラメータ又はパラメータの組み合わせに応答して第1の体積を増加させるように構成され得る。
[1072] キャリア200を参照して上で詳述したように、いくつかの実施形態では、調理時間及び/又は温度は、少なくとも部分的に、サーマル容器内に配された食料品に関連するデータ及び/又は情報に基づき得る。例えば、いくつかの実施形態では、調理デバイスは、食料品のパッケージング内に含まれる通信デバイス(例えば、NFC、RFID、QR等)、調理デバイスのユーザインタフェースにおける又は調理デバイスのユーザインタフェースへのユーザ入力、リモート電子デバイス(例えば、一例として、物のインターネット等を介して調理デバイスと通信するコンピュータ、スマートフォン、タブレット、コントローラ等)等から受信した1つ以上の信号からデータ及び/又は情報を受け取ることができる及び/又は取得することができる。
[1073] 方法10は、第1の流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答してキャリアの一部分を排出させることを含む(参照番号15)。例えば、いくつかの実施形態では、キャリアの一部分は、キャリアの一部分から第1の流体を選択的に排出するように構成されたポート、ドレン等を含み得る及び/又はこれらと流体が流通可能にすることができる。いくつかの実施形態では、ポート及び/又はドレンは、第1の流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答してキャリアの一部分を選択的に排出させるように構成されたサイフォン等として配設され得る。より具体的には、図4~図6を参照して上述したように、キャリアの一部分は、例えば、キャリアの一部分と流体が流通可能であり、第1の高さに配された入口部分と、第1の高さよりも高い第2の高さに配された逆Uベンド部分と、調理デバイスのドレン体積と流体が流通可能であり、第1の高さよりも低い第3の高さに配された出口部分とを有するドレンチューブを含み得る及び/又はそのようなドレンチューブに結合され得る。
[1074] したがって、調理プロセス中、第1の流体の一部分は、ポート及び/又はドレン内に配され得る。しかしながら、第1の流体の体積を増加させる前(例えば、調理プロセス中)、第1の流体の体積及び/又は第1の流体に関連する圧力は、ポート及び/又はドレン内に配された流体を、逆Uベンドを通って及び/又は越えて流れるように勢いづけるには不十分であるため、調理プロセス中、第1の流体はキャリアの一部分から排出されない。しかしながら、第1の流体の体積の増加(及び/又は第1の体積に関連する圧力の増加)に応答して、ポート及び/又はドレン内に配された流体は、逆Uベンドを通り及び/又は越え、ドレンチューブの出口部分を通って流れるように勢いづけられる。したがって、第1の流体の体積の増加は、ドレンチューブを通る流体の流れを開始するのに十分であり、流れが開始されると、容器の一部分への流体の追加を停止することができる。上述のように、ドレンチューブがサイフォンとして設けられることにより、ドレンチューブを通る流体の流れが、そこを通る十分に継続的な及び/又は助力を受けない流体の流れを起こすのに十分な圧力差を生じさせ、したがって、キャリアの一部分は第1の流体を十分に排出することができる。
[1075] 上述のように、場合によっては、容器内に配された食料品は、流体透過性パッケージ内に配され得る又はばら若しくは包装されていない状態であり得る、例えば、澱粉等であり得る。食料品は、容器の一部分内に移動された第1の流体中に少なくとも部分的に浸され、したがって、使用済みの流体は、食品保存及び調理デバイスの一部分の安全性能に悪影響を及ぼす可能性のある汚染物質、望ましくない微生物、及び/又は澱粉等のような食品粒子を含む場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、食料品を調理する方法10は、キャリアの一部分の内部空間が流体的に隔離され、これにより更に、その中に配置された第1の流体を、例えば、第2の流体及び/又は調理デバイスの所望の部分から隔離する及び/又は分離することができるようなものである。更に、いくつかの実施形態では、キャリアの一部分を、サイフォンにより送ることによって流体を排出させることで、汚染、目詰まり等のおそれがあるポンプ、バルブ、及び/又は他の流体のフローコントローラを必要とすることなく、キャリアの一部分の流体を排出させることを可能にし得る。
[1076] いくつかの実施形態では、ユーザは、例えば、食事配達サービスに加入することができ、このサービスでは、ユーザが食したい食料品を(例えば、パーソナルコンピュータ(PC)アプリケーション、モバイルアプリケーション、ウェブブラウザ、及びインターネット、電話サービス等を介して)選択し、注文した食料品を含む、本明細書中に記載されるものなどのカートリッジを配達によって受け取る。このようにして、ユーザは、食料品を受け取ることができ、食料品を、例えば冷凍庫等に入れる必要なく、それらを‘383公報に記載されているデバイスなどの保存及び調理デバイス内に入れることができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、食料品(例えば、予め包装された食料品及び/又はばら若しくは包装されていない食料品)を、後に保存及び調理デバイスの一部分内に挿入される、本明細書中に記載されるキャリア100及び/又はキャリア200などのキャリア内に入れることができる。そのようなサブスクリプションサービスは、例えば、週当たりの所望の食事数及び/又は任意の他の適切な尺度に基づき得る。他の場合では、ユーザは、1つ以上のカートリッジを「オンデマンドで」購入することができる。例えば、ユーザは、インターネット及びウェブブラウザ、PC又はモバイルアプリケーション等を介して注文を入力することができる。
[1077] そのような食事サービスにより受け取られる食料品は、任意の適切な手法で包装され得る及び/又は製造され得る。例えば、いくつかの実施形態では、澱粉及び/又は野菜を流体透過性パウチ等内に配することで、ばらの食料品(例えば、米)の取り扱いにより生じる製造時間及び/又は複雑さを低減することができる。場合によっては、澱粉及び/又は野菜を流体透過性パウチ等内に配することで、キャリア又は調理デバイスからの調理済みの食品の取り出しを簡略化することができる。代替的に又は追加的に、いくつかのそのような実施形態では、あらゆる食料品を予め包装することができる及び/又は例えば、流体不透過性パウチ等に入れることができる(例えば、ソース等は流体不透過性パウチ内に配され得る)。他の実施形態では、あらゆる食料品又は食料品の一部は、ばら、バルク、及び/又はそうでなければ包装されていない状態であり得る。
[1078] 図8は、一実施形態による食品保存及び調理デバイスによって食料品を調理する方法20を示すフローチャートである。食品保存及び調理デバイス(本明細書では、「調理デバイス」とも称される)は、本明細書に詳述されているものなどの任意の適切なデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、調理デバイスは、‘383公報に記載されているものと実質的に類似し得る及び/又は同じであり得る。いくつかの実施形態では、そのような調理デバイスは、それぞれが1つ以上の食料品を保存及び/又は調理するように構成された1つ以上のサーマル容器に流体を循環させるように構成することができる。例えば、場合によっては、調理デバイスの少なくとも一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの少なくとも一部分を通って流れる流体は、食料品を保存するのに適した所定の及び/又は所望の保存温度に冷却される又は冷やされる(例えば、第1の構成)。信号又は命令セットに応答して、調理デバイスは、調理デバイスの一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの一部分を通って流れる流体が、食料品を調理するのに適した所定の及び/又は所望の調理温度に加熱される第2の構成に移行され得る。
[1079] 図8に示されるように、方法20は、食品容器の内部空間内に食料品を配すること(参照番号21)を含む。食料品は、本明細書中に記載されるものなどの任意の適切な食料品であり得る。したがって、食料品については本明細書ではこれ以上詳述しない。いくつかの実施形態では、内部空間は、食料品及び流体を収容するように構成され得る。食品容器は、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、食品容器は、上で詳述した第2の容器135及び/又は第2の容器235に実質的に類似し得る。いくつかの実施形態では、容器は少なくとも部分的に流体透過性である(例えば、1つ以上の開口を形成し得る、メッシュ材料を含み得る及び/又はメッシュ材料で形成され得る、及び/又はそうでなければ、流体が容器に流れ込むこと及び容器から流れ出ることを可能にし得る)。
[1080] 図8に示されるように、方法20は、食品容器を食品保存及び調理デバイス内に配置すること(参照番号22)を含む。いくつかの実施形態では、サーマル容器と食品容器との間の熱交換が容易になるように、食品容器はサーマル容器内に又はサーマル容器の十分に近傍に配置され得る。いくつかの実施形態では、食品容器は、複数の食品キャリアのうちの1つに配置され得る。キャリアは、例えば、本明細書で詳述したキャリア100及び/又はキャリア200などの任意の適切なキャリアであり得る。したがって、キャリアは、1つ以上の食料品を受け入れるように構成された1つ以上の部分を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、キャリアは、野菜などの少なくとも第1の食料品を受け入れるように構成された第1の部分と、澱粉などの少なくとも第2の食料品を受け入れるように構成された第2の部分と、を含み得る。
[1081] 図8に示されるように、方法20は、流体を食品容器の内部空間に送ることであって、流体は、食料品を調理するのに適した温度を有する、こと(参照番号23)を含む。いくつかの実施形態では、流体は、リザーバから又は水道から送られ得る。いくつかの実施形態では、流体は、パイプ、導管、チューブ、チャネル、漏斗、又はこれらの組み合わせを通して送られ得る。いくつかの実施形態では、流体を送ることは、少なくとも部分的に、第1の位置と第2の位置との間で流体を移動させるように構成された圧送機構を使用することで容易になり得る。いくつかの実施形態では、圧送機構は、油圧式ポンプ、容積式ポンプ、回転ポンプ、重力ポンプ、容量ポンプ、直接汲み上げポンプ、往復動ポンプ、脈動ポンプ、速度ポンプ、渦巻ポンプ、軸流ポンプ、スクリューポンプ、フレキシブルベーンポンプ、スライドベーンポンプ、ピストンポンプ、プランジャポンプ、ダイアフラムポンプ、蠕動ポンプ、ロータリーローブポンプ、プログレッシブキャビティポンプ、他の適切な圧送機構、又はこれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、流体を送ることは、流量制限デバイス、フローメータ、バルブ、フローゲート、他の適切な機構、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを使用して制御され得る。いくつかの実施形態では、流体は、食品容器の内部空間内に送られる前に流体を加熱するために加熱要素を経て送られ得る。いくつかの実施形態では、流体は、食品容器の内部空間内に送られる前に流体を冷却するために冷却要素を経て送られ得る。
[1082] 図8に示されるように、方法20は、所定時間後、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えるまで食品容器の内部空間内に流体の流れを送ること(参照番号24)を含む。いくつかの実施形態では、所定時間は、食料品に関連する所定の調理時間である。いくつかの実施形態では、食品容器の内部空間内に流体を送ることである参照番号24のステップは、食料品が温度閾値に達するように、食料品に熱エネルギーを伝達する。いくつかの実施形態では、食料品が達する温度は、食料品に関連する所定の調理温度である。
[1083] 図8に示されるように、方法20は、流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答して流体を食品容器の内部空間から自動的に排出すること(参照番号25)を含む。いくつかの実施形態では、流体を食品容器24の内部空間から自動的に排出することは、食品容器の内部空間から流体をサイフォンにより送ることを含む。いくつかの実施形態では、食品容器の出口はドレン管路に結合される。いくつかの実施形態では、食品容器内の閾値流体体積は、食品容器に対する第1の高さに関連し、ドレン管路の一部分は、食品容器に対する第2の高さに関連する位置に配置され、第2の高さは第1の高さよりも高い。いくつかの実施形態では、ドレン管路の一部は逆U字形のベンドを形成する。いくつかの実施形態では、自動で排出することは、本明細書に記載されるようなポンピングデバイスの使用を含むことができ、重力を用いたドレンを含むことができ、入ってくる流体が食品容器の内部空間内の廃流体を変位する容量式排出(displacement draining)を含むことができる、等である。いくつかの実施形態では、蠕動ポンプが係合されたときに部分真空が形成され、それにより、流体のあらゆる続く流れが食品容器の内部空間内に送られる前に食品容器の内部空間からの流体の排出を生じさせることができるように、蠕動ポンプがドレンに流体的に結合され得る。
[1084] 図9は、一実施形態による食品保存及び調理デバイスによって食料品を調理する方法30を示すフローチャートである。食品保存及び調理デバイス(本明細書では、「調理デバイス」とも称される)は、本明細書に詳述されているものなどの任意の適切なデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、調理デバイスは、‘383公報に記載されているものと実質的に類似し得る及び/又は同じであり得る。いくつかの実施形態では、そのような調理デバイスは、それぞれが1つ以上の食料品を保存及び/又は調理するように構成された1つ以上のサーマル容器に流体を循環させるように構成することができる。例えば、場合によっては、調理デバイスの少なくとも一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの少なくとも一部分を通って流れる流体は、食料品を保存するのに適した所定の及び/又は所望の保存温度に冷却される又は冷やされる(例えば、第1の構成)。信号又は命令セットに応答して、調理デバイスは、調理デバイスの一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの一部分を通って流れる流体が、食料品を調理するのに適した所定の及び/又は所望の調理温度に加熱される第2の構成に移行され得る。
[1085] 図9に示されるように、方法30は、食品容器の内部空間内に食料品を配すること(参照番号31)を含む。食料品は、本明細書中に記載されるものなどの任意の適切な食料品であり得る。したがって、食料品については本明細書ではこれ以上詳述しない。いくつかの実施形態では、内部空間は、食料品及び流体を収容するように構成され得る。いくつかの実施形態では、食品容器は、食品容器の内部空間を画定する壁一式を含み、サーマル容器の内部空間内の流体の体積から食品容器の内部空間に熱エネルギーを伝達することは、壁一式を介して熱エネルギーを伝達することを含む。食品容器は、任意の適切な形状、サイズ、及び/又は構成であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、食品容器は、上で詳述した第2の容器135及び/又は第2の容器235に実質的に類似し得る。いくつかの実施形態では、容器は少なくとも部分的に流体透過性である(例えば、1つ以上の開口を形成し得る、メッシュ材料を含み得る及び/又はメッシュ材料で形成され得る、及び/又はそうでなければ、流体が容器に流れ込む及び容器から流れ出ることを可能にし得る)。
[1086] 図9に示されるように、方法30は、食品容器の出口が食品保存及び調理デバイスのドレンと実質的に位置合わせされるように、食品容器をサーマル容器内に配置すること(参照番号32)を含む。いくつかの実施形態では、サーマル容器と食品容器との間の熱交換が容易になるように、食品容器は、サーマル容器内に又はサーマル容器の十分に近傍に配置され得る。いくつかの実施形態では、食品容器は、複数の食品キャリアのうちの1つに配置され得る。キャリアは、例えば、本明細書で詳述したキャリア100及び/又はキャリア200などの任意の適切なキャリアであり得る。したがって、キャリアは、1つ以上の食料品を受け入れるように構成された1つ以上の部分を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、キャリアは、野菜などの少なくとも第1の食料品を受け入れるように構成された第1の部分と、澱粉などの少なくとも第2の食料品を受け入れるように構成された第2の部分と、を含み得る。
[1087] 図9に示されるように、方法30は、流体を食品容器の内部空間に送ること(参照番号33)を含む。いくつかの実施形態では、流体は、リザーバから又は水道から送られ得る。いくつかの実施形態では、流体は、パイプ、導管、チューブ、チャネル、漏斗、又はこれらの組み合わせを通して送られ得る。いくつかの実施形態では、流体を送ることは、少なくとも部分的に、第1の位置と第2の位置との間で流体を移動させるように構成された圧送機構を使用することで容易になり得る。いくつかの実施形態では、圧送機構は、油圧式ポンプ、容積式ポンプ、回転ポンプ、重力ポンプ、容量ポンプ、直接汲み上げポンプ、往復動ポンプ、脈動ポンプ、速度ポンプ、渦巻ポンプ、軸流ポンプ、スクリューポンプ、フレキシブルベーンポンプ、スライドベーンポンプ、ピストンポンプ、プランジャポンプ、ダイアフラムポンプ、蠕動ポンプ、ロータリーローブポンプ、プログレッシブキャビティポンプ、他の適切な圧送機構、又はこれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、流体を送ることは、流量制限デバイス、フローメータ、バルブ、フローゲート、他の適切な機構、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを使用して制御され得る。いくつかの実施形態では、流体は、食品容器の内部空間内に送られる前に流体を加熱するために加熱要素を経て送られ得る。いくつかの実施形態では、流体は、食品容器の内部空間内に送られる前に流体を冷却するために冷却要素を経て送られ得る。
[1088] 図9に示されるように、方法30は、流体をサーマル容器の内部空間及び食品容器の外に送ること(参照番号34)を含む。いくつかの実施形態では、流体は、リザーバから又は水道から送られ得る。いくつかの実施形態では、流体は、パイプ、導管、チューブ、チャネル、漏斗、又はこれらの組み合わせを通して送られ得る。いくつかの実施形態では、流体を送ることは、少なくとも部分的に、第1の位置と第2の位置との間で流体を移動させるように構成された圧送機構を使用することで容易になり得る。いくつかの実施形態では、圧送機構は、油圧式ポンプ、容積式ポンプ、回転ポンプ、重力ポンプ、容量ポンプ、直接汲み上げポンプ、往復動ポンプ、脈動ポンプ、速度ポンプ、渦巻ポンプ、軸流ポンプ、スクリューポンプ、フレキシブルベーンポンプ、スライドベーンポンプ、ピストンポンプ、プランジャポンプ、ダイアフラムポンプ、蠕動ポンプ、ロータリーローブポンプ、プログレッシブキャビティポンプ、他の適切な圧送機構、又はこれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、流体を送ることは、流量制限デバイス、フローメータ、バルブ、フローゲート、他の適切な機構、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを使用して制御され得る。いくつかの実施形態では、流体は、食品容器の内部空間内に送られる前に流体を加熱するために加熱要素を経て送られ得る。いくつかの実施形態では、流体は、食品容器の内部空間内に送られる前に流体を冷却するために冷却要素を経て送られ得る。
[1089] 図9に示されるように、方法30は、食料品を調理するように、サーマル容器の内部空間内の流体から食品容器の内部空間内の流体に熱エネルギーを伝達すること(参照番号35)を含む。いくつかの実施形態では、サーマル容器の内部空間内の流体から食品容器の内部空間内の流体に熱エネルギーを伝達することである参照番号35のステップでは、食料品が温度閾値に達することになる。いくつかの実施形態では、食料品の温度閾値は、食料品に関連する所定の調理温度である。
[1090] 図9に示されるように、方法30は、所定時間後、食品容器の内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えるまで食品容器の内部空間内に流体の流れを送ること(参照番号36)を含む。いくつかの実施形態では、所定時間は、食料品に関連する所定の調理時間である。いくつかの実施形態では、食品容器の内部空間内に流体を送ることである参照番号36のステップは、食料品が温度閾値に達するように、食料品に熱エネルギーを伝達する。いくつかの実施形態では、食料品が達する温度は、食料品に関連する所定の調理温度である。
[1091] 図9に示されるように、方法30は、流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答して、流体を食品容器の内部空間から自動的に排出すること(参照番号37)を含む。いくつかの実施形態では、流体を食品容器の内部空間から自動的に排出することである参照番号37のステップは、サーマル容器の内部空間から流体を排出することなく食品容器の内部空間から流体を排出することを含む。いくつかの実施形態では、食品容器の出口はドレン管路に結合される。いくつかの実施形態では、食品容器の内部空間内の閾値流体体積は、食品容器の内部空間から流体をサイフォンにより送ることを開始するのに十分な量である。
[1092] いくつかの実施形態では、方法30は、任意選択的に、流体を食品容器の内部空間から排出することから独立して、流体をサーマル容器の内部空間から排出することを含み得る。いくつかの実施形態では、排出は自動的に実行され得る。いくつかの実施形態では、流体を食品容器の内部空間から自動的に排出することである参照番号24のステップは、食品容器の内部空間から流体をサイフォンにより送ることを含む。いくつかの実施形態では、食品容器の出口はドレン管路に結合される。いくつかの実施形態では、食品容器内の閾値流体体積は、食品容器に対する第1の高さに関連し、ドレン管路の一部分は、食品容器に対する第2の高さに関連する位置に配置され、第2の高さは第1の高さよりも高い。いくつかの実施形態では、ドレン管路の一部は逆U字形のベンドを形成する。いくつかの実施形態では、自動で排出することは、本明細書に記載されるようなポンピングデバイスの使用を含むことができ、重力を用いたドレンを含むことができ、入ってくる流体が食品容器の内部空間内の廃流体を変位する容量式排出を含むことができる、等である。いくつかの実施形態では、蠕動ポンプが係合されたときに部分真空が形成され、それにより、流体のあらゆる続く流れが食品容器の内部空間内に送られる前に食品容器の内部空間からの流体の排出を生じさせることができるように、蠕動ポンプがドレンに流体的に結合され得る。
[1093] 図10は、一実施形態による食品保存及び調理デバイスによって食料品を調理する方法40を示すフローチャートである。食品保存及び調理デバイス(本明細書では、「調理デバイス」とも称される)は、本明細書に詳述されているものなどの任意の適切なデバイスであり得る。いくつかの実施形態では、調理デバイスは、‘383公報に記載されているものと実質的に類似し得る及び/又は同じであり得る。いくつかの実施形態では、そのような調理デバイスは、それぞれが1つ以上の食料品を保存及び/又は調理するように構成された1つ以上のサーマル容器に流体を循環させるように構成することができる。例えば、場合によっては、調理デバイスの少なくとも一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの少なくとも一部分を通って流れる流体は、食料品を保存するのに適した所定の及び/又は所望の保存温度に冷却される又は冷やされる(例えば、第1の構成)。信号又は命令セットに応答して、調理デバイスは、調理デバイスの一部分内に収容された及び/又は調理デバイスの一部分を通って流れる流体が、食料品を調理するのに適した所定の及び/又は所望の調理温度に加熱される第2の構成に移行され得る。
[1094] 図10に示されるように、方法40は、食品容器の第1の部分内に第1の食料品を配すること(参照番号41)と、食品容器の第2の部分内に第2の食料品を配すること(参照番号42)と、を含む。食料品は、本明細書中に記載されるものなどの任意の適切な食料品であり得る。したがって、食料品については本明細書ではこれ以上詳述しない。いくつかの実施形態では、内部空間は、食料品及び流体を収容するように構成され得る。
[1095] 図10に示されるように、方法40は、食品キャリアの第2の部分の出口が食品保存及び調理デバイスのドレンと実質的に位置合わせされるように、サーマル容器内に食品キャリアを配置すること(参照番号43)を含む。いくつかの実施形態では、サーマル容器と食品キャリアとの間の熱交換が容易になるように、食品キャリアはサーマル容器内に又はサーマル容器の十分に近傍に配置され得る。いくつかの実施形態では、食品キャリアは、複数のサーマル容器のうちの1つに配置され得る。食品キャリアは、例えば、本明細書で詳述したキャリア100及び/又はキャリア200などの任意の適切なキャリアであり得る。したがって、食品キャリアは、1つ以上の食料品を受け入れるように構成された1つ以上の部分を含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、食品キャリアは、野菜などの少なくとも第1の食料品を受け入れるように構成された第1の部分と、澱粉などの少なくとも第2の食料品を受け入れるように構成された第2の部分と、を含み得る。
[1096] 図10に示されるように、方法40は、食品キャリアの第1の部分が第1の流体に浸され、食品キャリアの第2の部分が第1の流体に部分的に浸されるように、サーマル容器内に第1の流体を送ること(参照番号44)を含む。いくつかの実施形態では、第1の流体は、リザーバ、水道等から送られ得る。いくつかの実施形態では、第1の流体は、パイプ、導管、チューブ、チャネル、漏斗、又はこれらの組み合わせを通して送られ得る。いくつかの実施形態では、第1の流体を送ることは、少なくとも部分的に、第1の位置と第2の位置との間で流体を移動させるように構成された圧送機構を使用することで容易になり得る。いくつかの実施形態では、圧送機構は、油圧式ポンプ、容積式ポンプ、回転ポンプ、重力ポンプ、容量ポンプ、直接汲み上げポンプ、往復動ポンプ、脈動ポンプ、速度ポンプ、渦巻ポンプ、軸流ポンプ、スクリューポンプ、フレキシブルベーンポンプ、スライドベーンポンプ、ピストンポンプ、プランジャポンプ、ダイアフラムポンプ、蠕動ポンプ、ロータリーローブポンプ、プログレッシブキャビティポンプ、他の適切な圧送機構、又はこれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、第1の流体を送ることは、流量制限デバイス、フローメータ、バルブ、フローゲート、他の適切な機構、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを使用して制御され得る。いくつかの実施形態では、第1の流体は、サーマル容器内に送られる前に、流体を加熱するために加熱要素を経て送られ得る。いくつかの実施形態では、第1の流体は、サーマル容器内に送られる前に、流体を冷却するために冷却要素を経て送られ得る。
[1097] 図10に示されるように、方法40は、第2の流体を食品キャリアの第2の部分に送ることであって、第2の流体は第1の流体から流体的に隔離されている、こと(参照番号45)を含む。いくつかの実施形態では、第1の流体は、リザーバ、水道等から送られ得る。いくつかの実施形態では、第1の流体は、パイプ、導管、チューブ、チャネル、漏斗、又はこれらの組み合わせを通して送られ得る。いくつかの実施形態では、第1の流体を送ることは、少なくとも部分的に、第1の位置と第2の位置との間で流体を移動させるように構成された圧送機構を使用することで容易になり得る。いくつかの実施形態では、圧送機構は、油圧式ポンプ、容積式ポンプ、回転ポンプ、重力ポンプ、容量ポンプ、直接汲み上げポンプ、往復動ポンプ、脈動ポンプ、速度ポンプ、渦巻ポンプ、軸流ポンプ、スクリューポンプ、フレキシブルベーンポンプ、スライドベーンポンプ、ピストンポンプ、プランジャポンプ、ダイアフラムポンプ、蠕動ポンプ、ロータリーローブポンプ、プログレッシブキャビティポンプ、他の適切な圧送機構、又はこれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、第1の流体を送ることは、流量制限デバイス、フローメータ、バルブ、フローゲート、他の適切な機構、及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを使用して制御され得る。いくつかの実施形態では、第1の流体は、サーマル容器内に送られる前に、流体を加熱するために加熱要素を経て送られ得る。いくつかの実施形態では、第1の流体は、サーマル容器内に送られる前に、流体を冷却するために冷却要素を経て送られ得る。
[1098] 図10に示されるように、方法40は、所定時間後、食品キャリアの第2の部分内の流体の体積が閾値流体体積を超えるように、食品キャリアの第2の部分内に流体の流れを送ること(参照番号46)を含む。いくつかの実施形態では、所定時間は、第2の食料品に関連する所定の調理時間である。いくつかの実施形態では、食品容器の内部空間内に流体を送ることである参照番号46のステップは、食料品が温度閾値に達するように、食料品に熱エネルギーを伝達する。いくつかの実施形態では、食料品が達する温度は、食料品に関連する所定の調理温度である。
[1099] 図10に示されるように、方法40は、食品キャリアの第2の部分内の流体の体積が閾値流体体積を超えたことに応答して、流体を食品キャリアの第2の部分から食品保存及び調理デバイスのドレンに自動的に排出すること(参照番号47)を含む。いくつかの実施形態では、食品キャリアの第2の部分から流体を自動的に排出することは、食品キャリアの第2の部分から流体をサイフォンにより送ることを含む。いくつかの実施形態では、食品キャリアの第2の部分から流体を自動的に排出することは、サーマル容器から第1の流体を排出することなく食品キャリアの第2の部分から流体を排出することを含む。
[1100] いくつかの実施形態では、方法40は、任意選択的に、第2の流体を食品キャリアの第2の部分に送る前に第2の流体を所定の温度に加熱することであって、所定の温度は、第2の食料品に関連する所定の調理温度である、ことを含み得る。いくつかの実施形態では、方法40は、任意選択的に、第1の流体から第2の流体に熱エネルギーを伝達することを含み得る。いくつかの実施形態では、方法40は、任意選択的に、食品キャリアの第2の部分から流体を排出した後、サーマル容器から食品保存及び調理デバイスのドレンに第1の流体を自動的に排出することを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の流体はサーマル容器から食品キャリアの第2の部分に排出することができ、流体が食品キャリアの第2の部分から排出された後、食品容器の第2の部分から食品保存及び調理デバイスのドレンに排出することができる。いくつかの実施形態では、サーマル容器から食品キャリアの第2の部分への第1の流体の排出は、流体が食品キャリアの第2の部分から食品保存及び調理デバイスのドレンに排出されるのと同時に実行され得る。
[1101] 各種実施形態を上述してきたが、これらは限定ではなく、単なる例として示したものであることは理解すべきである。上述の図及び/又は実施形態は、特定の向き、位置、及び/又は構成で配設された特定の構成要素を示す場合、構成要素の構成は変更してもよい。各種実施形態は特定の特徴及び/又は構成要素の組み合わせを有するものとして記載したが、上述のあらゆる実施形態の任意の特徴及び/又は構成要素の組み合わせを有する他の実施形態は可能である。
[1102] 実施形態を特に示し、記載してきたが、形態及び細部に各種変更を施してもよいことは理解されよう。例えば、キャリア200は、ソース、調味料、及び/又は野菜を受け入れるように構成された第1の部分210と、澱粉を受け入れるように構成された第2の部分220とを含むものとして上述したが、他の実施形態では、キャリアは、任意の適切な食料品を受け入れるように構成された任意の適切な数の部分を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、キャリアは、肉、ソース、調味料、澱粉、又は野菜のうちの1つを収容するように構成された単一部分を含み得る。他の実施形態では、キャリアは、肉、澱粉、及び野菜(及び任意の適切なソース及び/又は調味料)を含む全食事を収容するように構成された単一食品区画を含み得る。
[1103] キャリア100及び/又はキャリア200は、例えば、ソース、調味料、澱粉、及び/又は野菜などの食料品を受け入れるように構成されるものとして本明細書中に記載されているが、これら食料品は、限定ではなく、単なる例とし示されたものであることは理解すべきである。換言すると、本明細書中に記載される実施形態は、パッケージ内に配された又は包装されていない任意の適切な食料品を受け入れることができる。いくつかの実施形態では、キャリアは、例えば、ソース、調味料、澱粉、及び/又は野菜を受け入れることができ、サーマル容器の第1の部分内に配され得る。本明細書には示さないが、タンパク質(例えば、肉)などの追加的な食料品が、例えば、サーマル容器の第2の部分内に配置され得る。そのような実施形態では、タンパク質は、予め包装された状態であり得る、又は包装されていない状態であり得る。いくつかの実施形態では、タンパク質は、キャリア等内に配することができ、キャリア等は、更に、サーマル容器の第2の部分内に配される。他の実施形態では、ソース、調味料、澱粉、及び/又は野菜は、キャリアの第1の部分内に配することができ、タンパク質は、第1の部分とは異なる、キャリアの第2の部分内に配され得る。そのような実施形態では、キャリアの第1の部分はサーマル容器の第1の部分内に配することができ、キャリアの第2の部分はサーマル容器の第2の部分内に配することができる。
[1104] 本明細書では実施形態は所与の材料で形成されるものとして記載したが、他の実施形態では、あらゆる実施形態及び/又はその一部は、任意の適切な材料若しくは材料の組み合わせから形成され得る、及び/又は任意の適切な製造プロセスにより形成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、上述のものなどのキャリアの1つ以上の部分は、射出成形等によってプラスチック等で形成され得る。いくつかの実施形態では、キャリア及び/又はキャリアの少なくとも一部分は、その中に配置された食料品を調理後、処分可能であり得る。他の実施形態では、キャリアの少なくとも一部分は、任意の適切な材料から形成することができ、再利用されるように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、キャリア又はキャリア(例えば、キャリア100及び/又はキャリア200)の一部分は、その中に配置された食料品を調理後に(例えば、食器洗浄器等によって)清掃することができ、再利用することができる金属又はプラスチックなどの再利用可能材料で形成され得る。そのような実施形態では、キャリアの清掃後、調理されていない(例えば、包装された又はばらの)食料品をキャリア内に挿入することができ、次いで、キャリアは、調理デバイスのサーマル容器内に配置され得る。したがって、そのようなキャリアは、「再装填」され得る及び/又はそうでなければ少なくとも部分的に再利用可能であり得る。
[1105] キャリアは、例えば、調理デバイスのサーマル容器内に配された流体から、キャリアの一部分によって画定される流体に熱エネルギーを伝達するように構成される(例えば、上述のダブルボイル又はダブルヒーティング構成)ものとして上述したが、他の実施形態では、本明細書中に記載されるあらゆるキャリアは、任意の適切な源から、キャリアの一部分内に収容された及び/又はキャリアの一部分によって画定される流体に熱エネルギーを伝達するように構成され得る。例えば、いくつかの実施形態では、キャリア及び/又はキャリアの一部分は、流体の熱エネルギーの量を増加させるためにキャリアの一部分を加熱するように構成された加熱要素等を含み得る。他の実施形態では、キャリアの一部分は、電気及び/又は電磁エネルギー(例えば、誘導)により加熱され得る。したがって、電流及び/又は電磁エネルギーをキャリアの一部分に通すことができ、更には、構成材料の抵抗(例えば、電流の流れに抵抗する電気抵抗)によってキャリアの一部分の加熱を生じさせる。更に他の実施形態では、任意の適切な熱エネルギー源又は源の組み合わせから、キャリアの一部分内に収容された及び/又はキャリアの一部分によって画定される流体に熱エネルギーが伝達され得る。
[1106] 上述の方法及び/又は図は特定の順序で起こる特定のイベント及び/又はフローパターンを示すが、特定のイベント及び/又はフローパターンの順序は変更してもよい。加えて、特定のイベントは、可能な場合、同時に並列プロセスで実施してもよいのみならず、順次実施してもよい。例えば、場合によっては、キャリア200などのキャリア及び調理デバイスの構成は、キャリア200の第1の部分210内に収容された食料品が、キャリア200の第2の部分220内の食料品の前に及び/又はキャリア200の第2の部分220内の食料品から独立して調理されるようなものであり得る。他の場合では、キャリア200の第1の食品部分210内に収容された食料品は、キャリア200の第2の部分220内に収容された食料品と少なくとも部分的に並行プロセスで調理され得る。

Claims (7)

  1. 食品保存及び調理デバイスを使用する方法であって、
    食品容器の内部空間内に食料品を配することと、
    前記食品容器を、前記食品容器の前記内部空間が前記食品保存及び調理デバイスから流体の流れを受け入れることができ、且つ前記食品容器の出口が前記食品保存及び調理デバイスのドレンから離されているが前記ドレンと実質的に位置合わせされるように、前記食品保存及び調理デバイス内に配置することと、
    流体を前記食品容器の前記内部空間に送ることであって、前記流体は、前記食品容器の前記内部空間内に配された前記食料品を調理するのに十分な温度を有する、送ることと、
    所定時間の後、前記食品容器の前記内部空間内の流体の体積が閾値流体体積を超えるように、流体の流れを前記食品容器の前記内部空間に送ることと、
    前記食品容器の前記内部空間内の前記流体の体積が前記閾値流体体積を超えたことに応答して、前記流体を前記食品容器の前記内部空間から前記食品保存及び調理デバイスの前記ドレンに自動的に排出することと、を含み、
    前記流体の体積が前記閾値流体体積を超えることで、前記流体の排出のために前記食品容器の前記内部空間から前記流体をサイフォンにより送ることが、出口バルブを使用することなく行われる、方法。
  2. 前記食品容器の前記出口はドレン管路に結合される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記食品容器内の前記閾値流体体積は、前記食品容器に対する第1の高さに関連し、前記ドレン管路の一部分は、前記食品容器に対する第2の高さに関連する位置に配置され、前記第2の高さは前記第1の高さよりも高い、請求項に記載の方法。
  4. 前記ドレン管路の前記一部分は逆U字形のベンドを形成する、請求項に記載の方法。
  5. 前記所定時間は、前記食料品に関連する所定の調理時間である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記温度は、前記食料品に関連する所定の調理温度である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記流体は、前記流体の前記温度が前記食品容器の前記内部空間内に配された前記食料品を調理するのに十分であるように、加熱要素を使用して直接に加熱される、請求項1に記載の方法。
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