JP7253139B2 - 軟質眼内レンズ - Google Patents
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Description
重合成分として、下記の重合性モノマーを表1に示す配合で用意し、架橋剤、紫外線吸収剤および重合開始剤を加えて均一に混合することで、例1~4の眼内レンズ用原料組成物を用意した。そしてこの原料組成物を、反応器内に流し込み、60℃で12時間、100℃で12時間の条件で重合させることで、例1~4の眼内レンズの評価用試料を得た。
EGPEA :エチレングリコールモノフェニルエーテルアクリレート
BMA :n-ブチルメタクリレート
BA :n-ブチルアクリレート
MMA :メチルメタクリレート
各例の評価用試料について、屈折率とガラス転移点(Tg)とを測定した。屈折率は、デジタル屈折計(株式会社アタゴ製、RX-7000i)を用い、室温(23℃)にて測定した。また、ガラス転移点は、示差走査熱量計(エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製、DSC6220)を用い、測定温度を-50℃から200℃の範囲として熱分析することで求めた。これらの結果を、下記の表1の「屈折率」および「Tg」の欄と、図3とに示した。ただし、図3には、MMA量を例1~4以外の配合に変化させた試料についてのデータも示している。
各例の評価用試料について、折曲時の柔軟性を評価する指標として、引張特性を調べた。具体的には、各例の評価用試料から試験片を切り出し、JIS K7161:2014に準じて引張試験を実施して、試験片が破断するまでの引張荷重-伸び特性を求めた。なお、試験片としては、厚さ3mmのシートから、両端のタブ部の幅10mm、中央の平行部の幅5mm、平行部の長さ25mm、肩部を線状に設けたダンベルタイプの試験片を用意した。引張試験機としては、(株)井元製作所製の多目的材料試験機を用い、23~25℃の環境下、標線間距離25mm、試験速度100mm/min、N=4の条件で試験した。その結果、得られた伸び-応力特性(代表)を図4に示した。また、引張応力-ひずみ特性から破断強度、最大伸び、破断伸度(引張破壊時の伸び率)とを算出し、下記の表1の「破断強度」、「最大伸び」、「破断伸度」の欄にそれぞれ示した。なお、破断強度は、試験片の破断時の荷重を、試験前の試験片の標線間の断面積で除した値であり、引張破壊応力に対応する。最大伸びは、引張試験機のチャックに固定されたダンベル型引張試験片の、標線間距離の最大変化量である。破断伸度は、試験片の破断時の標線間距離の増加量(=最大伸び)を試験前の標線間距離に対する割合(%)で表した値である。
各例の評価用試料を凍結させて切削加工することにより、眼内レンズの光学部を形成して評価用レンズを用意した。そしてこの評価用レンズについて、所定量の折曲げに要する荷重を測定することで折曲げ硬さを調べた。折曲荷重は、図5の(a)に示すように、テーブル圧縮試験機を用い、レンズ成形体の光学部の直径方向に荷重を加えることでレンズを断面U字形に湾曲させ、(b)に示すように、当該直径方向の端部間の距離が3mmとなったときの荷重を測定した。なお、評価用レンズは、光学部の直径を6mmとし、上記で測定した屈折率に応じて度数が10D、20D、30Dとなるように、各例で3通りを用意した。各評価用レンズの折曲荷重の測定結果を、図6に示した。また、3通りの度数のレンズのうちの20Dのレンズについての折曲げ荷重を、下記の表1の「折曲硬さ」の欄に示した。
各例の眼内レンズの評価用試料は、表1および図3に示されるように、MMAの割合に概ね対応してTgおよび屈折率が変化することがわかった。MMAの割合が0~20質量%の範囲では、全ての評価用試料の屈折率が1.514~1.519の範囲に収まり、眼内レンズ材料として適切な値であることが確認された。また、ガラス転移点については、全ての評価用試料のTgがヒトの体温よりも十分低いことが確認された。ただし、眼内レンズが室温近傍で安定して柔軟性を発現するには、Tgは15℃以下程度であることが好ましいことから、MMA量は13質量%よりも少ない方がよいといえる。
重合成分として、下記の重合性モノマーを表2に示す配合で用意し、架橋剤、紫外線吸収剤、重合開始剤および着色剤を加えて均一に混合することで、例2-1~2-6の眼内レンズ用原料組成物を用意した。そしてこの原料組成物を、反応器内に流し込み、60℃で12時間、100℃で12時間の条件で重合させることで、例2-1~2-6の眼内レンズの評価用試料を得た。なお、重合性モノマー、架橋剤、紫外線吸収剤および重合開始剤としては、試験例1と同様の化合物を用いた。また、着色剤としては、この種の眼内レンズの着色に用いられている黄色染料と赤色染料とを併用し、配合量は合計で0.01質量%に満たないために表2には示していない。なお、試験例2における例2-1および例2-3は、4種の重合性モノマーの配合が、試験例1の例1と例2にそれぞれ対応している。
各例の評価用試料について、国際ゴム硬さ(IRHD)を測定した。具体的には、評価用試料から1.5cm角の試験片を切り出し、ISO48:2010(JIS K6253-2)のM法(中硬さ用マイクロサイズ試験)に準じて、平面硬さを測定した。デュロメータとしては、(株)テクロック製のGS-680sel(JIS K6253:2012に規定されるタイプAデュロメータ)を用い、試験片を温度:21~23℃、湿度:30~70%RHの試験環境で1時間以上慣らしたのち、試験数:n=5にてゴム硬さを測定した。得られた国際ゴム硬さから算術平均値を算出し、下記表2の「IRHD」の欄に示した。なお、IRHDは下限が「30」であり、IRHD30未満の硬度については測定できないため「ND」と表示した。
各例の評価用試料について、JIS K7161:2014に準じて引張試験を実施した。具体的には、上記で用意した原料組成物を短冊試験片用の金型に流し込み、同様の条件で重合させることで、厚さ1.2mm、幅12mm、長さ75mmの短冊状の試験片を得た。引張試験機としては、(株)島津製作所製の卓上形精密万能試験機(AGS-50NX)を用いた。そして用意した試験片を、温度21~23℃、湿度30~70%RHの試験環境で1時間以上慣らしたのち、標線間距離15mm、試験速度100mm/minとして引張試験を行い、試験片が破断するまでの引張荷重-伸び特性を求めた。そしてこの引張試験の結果から、破断強度と破断伸度とを算出し、下記の表2の「破断強度」、「破断伸度」の欄にそれぞれ示した。
表2の例2-1~2-5に示されるように、MMAの含有量が増えるにつれてIRHDが高くなる傾向があることが確認された。これは、従来から知られているMMAの高硬度特性によるものと考えられる。IRHDが30に満たないと眼内レンズを形成したときのゴム弾性が弱すぎる場合があり、例えば、インジェクタ内でプランジャによって押圧されたときに薄いレンズの周縁部が破損する虞があった。したがって、IRHDは30以上であるとよい。しかしながら、IRHDが高すぎるとインジェクタ内で眼内レンズを丸める際の抵抗が高くなって操作性が劣る虞がある。したがって、IRHDは40以下程度であることが好ましい。
試験例1の例1と例2の評価用試料から評価用レンズを作製し、折り畳み状態からの回復時間を測定した。具体的には、各評価用試料を凍結し、切削加工することにより、支持部を備えるワンピースタイプの評価用眼内レンズを作製した。評価用レンズの光学部の直径は6mm、全長(最大寸法)は13mmとした。そして、この評価用レンズをインジェクタに搭載し、異なる環境温度で水中に射出したときの、評価用レンズの開放に要する時間をそれぞれ測定した。
10 光学部
20 支持部
20a 屈曲部
50 インジェクタ
60 カートリッジ
Claims (3)
- アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとを主成分とする重合性のモノマー成分の共重合体からなり、
前記モノマー成分は、
フェノキシエチルアクリレートを42質量%以上62質量%以下、
n-ブチルメタクリレートを35質量%以上55質量%以下、
メチルメタクリレートを3質量%以上10質量%以下、および、
次式:CH 2 =CH-COO-R 1 (ただし、式中のR 1 は炭素数が2~8の直鎖、分岐鎖または環状の官能基である);で表されるモノマー成分を1質量%以上10質量%以下、
の割合で含む、軟質眼内レンズ。 - 国際ゴム硬さが、30以上40以下である、請求項1に記載の軟質眼内レンズ。
- 直径が6mmで度数が30Dとなるように成形したとき、
前記直径方向に前記直径方向の距離が3mmとなるように湾曲させるのに要する荷重が2N以下である、請求項1または2に記載の軟質眼内レンズ。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2019016096A JP7253139B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 軟質眼内レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019016096A JP7253139B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 軟質眼内レンズ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2020121043A JP2020121043A (ja) | 2020-08-13 |
| JP7253139B2 true JP7253139B2 (ja) | 2023-04-06 |
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ID=71991658
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2019016096A Active JP7253139B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 軟質眼内レンズ |
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Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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2019
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Patent Citations (3)
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