JP7252630B2 - 電磁遮蔽窓を介した無線通信のためのシステム及びデバイス - Google Patents

電磁遮蔽窓を介した無線通信のためのシステム及びデバイス Download PDF

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Description

関連出願との相互参照
本出願は、2017年5月9日に出願された米国仮出願第62/503,552号、発明の名称「SYSTEMS AND DEVICES FOR WIRELESS COMMUNICATION THROUGH AN ELECTROMAGNETICALLY SHIELDED WINDOW」、及び2017年10月2日に出願された米国仮出願第62/567,063号、発明の名称「SYSTEMS AND DEVICES FOR WIRELESS COMMUNICATION THROUGH AN ELECTROMAGNETICALLY SHIELDED WINDOW」の優先権を主張し、これらの文献の内容全体は、参照により本願に援用される。
本開示は、電磁遮蔽環境(electromagnetically shielded environment)及び電磁遮蔽筐体(electromagnetically shielded enclosure)を介した通信に関する。具体的には、本開示は、磁気共鳴イメージングシステムを備える無線デバイスの使用に関する。
磁気共鳴(magnetic resonance:MR)イメージングシステムは、電磁遮蔽室内に設置される。遮蔽体(ファラデーケージとも呼ばれる。)の目的は、MRスキャナの動作帯域幅内(通常、1.5Tシステムでは、64MHz+/-250kHz、3Tシステムでは、128MHz+/-250kHz)の電磁エネルギが走査室に入るのを阻止することである。これにより、外部からスキャナへの干渉がなくなり、画質が保たれる。
MRイメージングシステムの内部及び周囲の遮蔽された走査室内で無線周辺デバイスを使用することがしばしば望まれる。無線デバイスは、設置が簡単で、走査室の周囲の電磁遮蔽を変更することなく設置できるという点で、有線システムにはない幾つかの利点を有する。そのような周辺デバイスとしては、例えば、音声スピーカ及びマイクロフォン、ビデオディスプレイ、並びに患者監視デバイスが含まれる。電磁遮蔽が存在することにより、これらのデバイスと、隣接する制御室の電磁遮蔽の外部に位置する他の制御デバイスとの間の無線通信が阻害される。
RF無線ブリッジを使用して、電磁遮蔽筐体外に配置された外部デバイスと、筐体内に配置された内部デバイスとの間で、筐体の一部を構成するRF減衰窓を介したRF波の中間送信によって通信信号の間接送信を実現するシステム及びデバイスを提供する。無線ブリッジは、電磁遮蔽筐体内に配置された第1のRF通信デバイスと、筐体外に配置された第2のRF通信デバイスとから構成され、2つのRF通信デバイスは、RF減衰窓によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、無線ブリッジがRF減衰窓を介した間接通信を実現するように十分に近接して配置される。別の例示的な実施形態では、電磁遮蔽筐体は、磁気共鳴スキャナの性能に影響を及ぼす可能性がある雑音を低減するために、第1のRF通信デバイスの少なくとも一部を囲むことができる。
したがって、第1の側面として、磁気共鳴イメージング及び通信システムが提供され、このシステムは、
動作周波数範囲を有する磁気共鳴スキャナと、
磁気共鳴スキャナを収容するスキャナ室を画定する電磁遮蔽筐体であって、
内部窓面がスキャナ室の内部に面し、外部窓面がスキャナ室の外部に面したRF減衰窓を有する電磁遮蔽筐体と、
RF減衰窓を介して無線信号を中継する無線ブリッジであって、
スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイスであって、第1のアンテナに動作可能に接続された第1のトランシーバを有する第1のRF通信デバイス及び
スキャナ室外に配置された第2のRF通信デバイスであって、第2のアンテナに動作可能に接続された第2のトランシーバを有する第2のRF通信デバイスを備える無線ブリッジとを備え、
第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、磁気共鳴スキャナの動作周波数範囲より高い無線ブリッジ周波数帯域内で、RF減衰窓を介して、これらの間の通信信号を無線送信するように構成され、
第1のRF通信デバイスは、スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと通信信号を送受信するように更に構成され、第2のRF通信デバイスは、スキャナ室外に配置された1以上の外部デバイスと通信信号を送受信するように更に構成され、
第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、無線ブリッジが、RF減衰窓によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、RF減衰窓を介した間接通信を実現するように、互いに十分に近接して配置されている。
別の側面として、磁気共鳴走査システムのスキャナ室のRF減衰窓を介して通信を行う無線通信システムが提供され、この無線通信システムは、
第1のアンテナに動作可能に接続された第1のトランシーバを有する第1のRF通信デバイスと、
第2のアンテナに動作可能に接続された第2のトランシーバを有する第2のRF通信デバイスとを備え、
第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、2GHzを超える無線ブリッジ周波数帯域内で無線送信するように構成され、第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、磁気共鳴スキャナのスキャナ室を囲む電磁遮蔽筐体のRF減衰窓の対向する側に配置されたときに無線ブリッジを構成し、
第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、第1のRF通信デバイスと第2のRF通信デバイスとが、RF減衰窓の両側で互いに十分に近接して配置されたときに、第1のRF通信デバイスが、スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと通信信号を送受信し、第2のRF通信デバイスが、スキャナ室外に配置された1以上の外部デバイスと通信信号を送受信し、無線ブリッジが、RF減衰窓によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、RF減衰窓を介した間接通信を実現するように構成されている。
別の側面として、磁気共鳴イメージング及び通信システムが提供され、このシステムは、
動作周波数範囲を有する磁気共鳴スキャナと、
磁気共鳴スキャナを収容するスキャナ室を画定する電磁遮蔽筐体であって、
磁気共鳴スキャナの動作帯域幅内の電磁波を減衰させるが、部分的に透過させるRF減衰領域を有する電磁遮蔽筐体と、
RF減衰領域を介して無線信号を中継する無線ブリッジであって、
スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイスであって、第1のアンテナに動作可能に接続された第1のトランシーバを有する第1のRF通信デバイス及び
スキャナ室外に配置された第2のRF通信デバイスであって、第2のアンテナに動作可能に接続された第2のトランシーバを有する第2のRF通信デバイスを有する無線ブリッジとを備え、
第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、磁気共鳴スキャナの動作周波数範囲より高い無線ブリッジ周波数帯域内で、RF減衰領域を介して、これらの間の通信信号を無線送信するように構成され、
第1のRF通信デバイスは、スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと通信信号を送受信するように更に構成され、第2のRF通信デバイスは、スキャナ室外に配置された1以上の外部デバイスと通信信号を送受信するように更に構成され、
第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、無線ブリッジが、RF減衰領域によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、RF減衰領域を介した間接通信を実現するように、互いに十分に近接して配置されている。
本開示の機能的及び有利な側面は、以下の詳細な説明及び図面を参照することによって更に理解される。
実施形態について、以下の図面を参照して説明する。
無線ブリッジが電磁遮蔽筐体のRF減衰窓を介して無線送信を行うように構成されている例示的な磁気共鳴イメージング及び通信システムを示す図である。 スキャナ室を囲む電磁遮蔽筐体を有する磁気共鳴走査システムと共に使用される例示的な無線通信システムを示す図であり、電磁遮蔽筐体のRF減衰窓を介して無線送信を行うように構成された例示的な無線ブリッジを示し、無線ブリッジは、スキャナ室内の内部窓面に隣接して配置された第1のRF通信デバイスと、スキャナ室内の外部窓面に隣接して配置された第2のRF通信デバイスとを有する。この例の無線ブリッジは、電磁遮蔽筐体を横断する内部デバイスと外部デバイスとの間の通信を実現する。 第1のRF通信デバイス及び第2の通信デバイスが、それぞれRF減衰窓を介して無線送信するための別個のアンテナ及び(内部又は外部)デバイスへの無線送信のための別個のアンテナを有する例示的な無線通信システムを示す図である。図示の例示的な実施形態では、2つのアンテナが単一のトランシーバに動作可能に接続されている。 第1のRF通信デバイス及び第2の通信デバイスが、それぞれトランシーバと一体化されたアンテナを有する無線通信システムの一例を示す図である。 無線ブリッジが有線及び/又は無線接続を介して外部デバイスと通信する無線通信システムの例を示す図である。 無線ブリッジが有線接続を介してデバイスと通信する例示的な無線通信システムを示す図である。 2つの無線ブリッジが使用され、無線ブリッジが異なる周波数帯域でRF減衰窓を介して無線信号を送受信する、例示的な無線通信システムを示す図である。 2つの無線ブリッジが使用され、無線ブリッジが異なる周波数帯域でRF減衰窓を介して無線信号を送受信する、例示的な無線通信システムを示す図である。 スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイスが、少なくとも無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過させると共に、第1のトランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させる電磁遮蔽筐体を有し、電磁遮蔽筐体が接地されている、例示的な無線ブリッジを示す図である。 スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイスが、少なくとも無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過させると共に、第1のトランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させる電磁遮蔽筐体を有し、電磁遮蔽筐体が接地されず、通信デバイス上の任意の電力又は接地面に対して浮遊電位を有する例示的な無線ブリッジを示す図である。 スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイスが、磁気共鳴スキャナの動作周波数より高い付加周波数帯域内で、スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと無線通信するための付加無線トランシーバ及び付加アンテナを有する例示的な無線ブリッジを示す図である。第1のRF通信デバイスは、付加無線トランシーバ及び付加アンテナを囲む電磁遮蔽筐体も有する。電磁遮蔽筐体は、付加周波数帯域内の電磁波を透過させると共に、付加トランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させる。 スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイスが、磁気共鳴スキャナの動作周波数より高い付加周波数帯域内で、スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと無線通信するための付加無線トランシーバ及び付加アンテナを有する例示的な無線ブリッジを示す図である。第1のRF通信デバイスは、更に、第1の無線トランシーバ及び第1のアンテナを囲む第1の電磁遮蔽筐体と、付加無線トランシーバ及び付加アンテナを囲む第2の電磁遮蔽筐体とを有する。第1の電磁遮蔽筐体は、無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過させると共に、第1のトランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させる。第2の電磁遮蔽筐体は、付加周波数帯域内の電磁波を透過させると共に、付加トランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させる。 スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイスが、磁気共鳴スキャナの動作周波数より高い付加周波数帯域内で、スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと無線通信するための付加無線トランシーバ及び付加アンテナを有する、例示的な無線ブリッジを示す図である。第1のRF通信デバイスは、更に、第1の無線トランシーバ及び付加無線トランシーバを囲む第1の電磁遮蔽筐体を有する。第1の無線トランシーバ及び付加無線トランシーバは、電磁遮蔽筐体内に設けられたポートを介してそれぞれのアンテナに動作可能に接続されている。また、付加無線トランシーバは、電磁遮蔽筐体内に設けられた1以上の付加ポートを介して、(制御室内にある)1以上の内部デバイスに動作可能に任意に接続可能である。 内部無線デバイスがMRスキャナのボア内に配置され、信号劣化しやすい例示的な実施形態を示す図である。 内部無線デバイスがMRスキャナのボア内に配置され、信号劣化を回避するために中間無線ブリッジが設けられた例示的な実施形態を示す図である。 内部無線デバイスがMRスキャナのボア内に配置され、信号劣化を回避するために2つの中間無線ブリッジが設けられ、それぞれの中間無線ブリッジがMRスキャナのボアの反対側に配置される例示的な実施形態を示す図である。 内部無線デバイスがMRスキャナのボア内に配置され、信号劣化を回避するために移動可能な中間無線ブリッジが設けられた例示的な実施形態を示す図である。 内部無線デバイスがMRスキャナのボア内に配置され、信号劣化を回避するために2つの移動可能な中間無線ブリッジが設けられた例示的な実施形態を示す図である。 電磁遮蔽を実現するための導電性フィンガを有する電磁遮蔽筐体のドアフレームの一例を示す図である。 電磁遮蔽を実現するための導電性フィンガを有する電磁遮蔽筐体のドアフレームの一例を示す図である。 ドアフレームの導電性フィンガに関連するRF減衰領域を横断する間接RF無線送信を実現するために無線ブリッジが使用される例示的な実施形態を示す図である。 ドアフレームの導電性フィンガに関連するRF減衰領域を横断する間接RF無線送信を実現するために無線ブリッジが使用される例示的な実施形態を示す図である。 ドアフレームの導電性フィンガに関連するRF減衰領域を横断する間接RF無線送信を実現するために無線ブリッジが使用される例示的な実施形態を示す図である。 導電性フィンガに関連するRF減衰領域を横断する間接RF無線送信を実現するために無線ブリッジが使用され、無線ブリッジがドアのヒンジ側に取り付けられる代替的な実施形態を示す図である。 導電性フィンガに関連するRF減衰領域を横断する間接RF無線送信を実現するために無線ブリッジが使用され、無線ブリッジがドアのヒンジ側に取り付けられる代替的な実施形態を示す図である。
以下、本開示の様々な実施形態及び側面について、詳細を参照して説明する。以下の説明及び図面は、本開示を例示するものであり、本開示を制限するものとは解釈されない。本開示の様々な実施形態の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細を記述する。なお、特定の例において、本開示の実施形態を簡潔に説明するために、周知の又は従来の詳細は、説明しない。
本明細書で使用する用語「含む」、「備える」、及び「有する」は、包括的かつオープンエンドであり、排他的ではないと解釈される。具体的には、明細書及び特許請求の範囲において使用する用語「含む」、「備える」、及び「有する」及びこれらの活用形は、指定された特徴、ステップ、又は構成要素が含まれることを意味する。これらの用語は、他の特徴、ステップ、又は構成要素の存在を除外するようには解釈されない。
本明細書で使用する用語「例示的」は、「具体例、例証、又は例示としての役割を果たす」ことを意味し、本明細書で開示する他の構成よりも好ましい又は有利であるとは解釈されない。
本明細書で使用する用語「約」及び「略」は、特性、パラメータ、及び寸法の変動等、値の範囲の上限及び下限の変動がカバーされることを意味する。「約」及び「略」とは、特に明記しない限り、プラス又はマイナス25%以内を意味する。
なお、特に明記しない限り、ここに特定する範囲又はグループは、その範囲又はグループに含まれるそれぞれ及び全てのメンバを簡潔に言及しているものと解釈さると共に、ここに含まれる可能な下位範囲又はサブグループのそれぞれ及び全て、及び同様にその下位範囲又はサブグループに関する言及であるとも解釈される。特に明記しない限り、本開示は、下位範囲又はサブグループのそれぞれ及び全ての特定のメンバ及び組み合わせに関連し、これらが明示的に組み入れられているものとする。
また、本明細書において、量又はパラメータと併せて使用される「~の桁」といった表現は、記載された量又はパラメータの約10分の1から10倍に亘る範囲を指す。
特別に定義しない限り、ここで用いる技術用語及び学術用語は、当業者に知られているものと同じ意味として解釈される。本明細書で使用する以下の用語は、文脈等で特段の指定がない限り、以下の意味を有するものとする。
本明細書で使用する用語「RF通信デバイス」とは、無線周波数(radio-frequency:RF)波を送信及び/又は受信でき、少なくとも音声信号、少なくとも映像信号、又は少なくとも音声信号と映像信号の組み合わせの無線送信及び受信において使用される無線デバイスを指す。本明細書で使用する用語「RF通信デバイス」は、音声及び/又は映像信号に加えて他のデータを送信できるものであってもよい。「RF通信信号」及びその変形は、少なくとも音声信号、少なくとも映像信号、又は少なくとも音声信号と映像信号の組み合わせで符号化された無線信号を意味する。本明細書で使用する用語「RF通信信号」は、音声及び/又は映像信号に加えて、他のデータで符号化された信号であってもよい。
本開示の様々な実施形態は、RF無線ブリッジを使用して、RF減衰窓を介して電磁遮蔽筐体を横断する無線通信を実現するデバイス及びシステムを提供する。図1は、RF減衰窓を介する通信がRF無線ブリッジによって実現される磁気共鳴(magnetic resonance:MR)イメージング及び通信システムを示している。同図に示すように、MRスキャナ30は、電磁遮蔽筐体(ファラデーケージ)20によって囲まれたスキャナ室10内に配置されている。電磁遮蔽筐体は、導電性材料(例えば、薄い銅又はアルミニウム相互接続シート等の固体又はメッシュ形態、又はこれらの組み合わせ)から形成してもよい。このような筐体は、RF信号を減衰させ、RF信号がスキャナ室10に侵入することを防ぐ。MRスキャナ30を制御するためのコンピュータ等の外部デバイスは、スキャナ室10の外部にあり、外部ユーザ45によって操作される制御室に配置できる。
電磁遮蔽筐体20は、導電性材料(例えば、導電性コーティング又は導電性メッシュ)を組み込んだRF減衰窓100を有する。RF減衰窓は、単一又は二重のガラス構造を有していてもよく、この構造は、例えば、スキャナ室のファラデーケージに電気的に接続され及び接地されて電磁遮蔽筐体の完全性(integrity)を保証する導電性材料(例えば、メッシュ)を有する。導電性材料は、MRスキャナ30の動作帯域幅内の電磁波を遮蔽し、これによって、スキャナ室10を取り囲む電磁遮蔽筐体(ファラデーケージ)の連続性及び機能性を維持しながら、ユーザは、スキャナ室10の内部及び外部を見ることができる。
RF減衰窓100は、通常、MRスキャナ30の動作帯域幅内の電磁波を約100dB減衰させる。しかしながら、RF減衰窓100は、MRスキャナ30の最大動作周波数を超える伝搬RF波もかなり減衰させる。この窓のRF減衰は、1~10GHzの範囲の周波数に大きく依存する。例えば、3.8mmの間隔の微細ワイヤの二重銅メッシュでは、400MHzと1GHzとの間で20dBの減衰が生じ、すなわち、減衰により信号が10部の1に減少する。Bradleyは、同様の実験と理論を引用し、間隔が1.41×1.81mmの長方形のメッシュに織り込まれた直径0.06mmのブロンズ線からなるスクリーンでは、100MHzと比較して2.4GHzで25dBの減衰が生じることを示している(Richard Bradley: A Low Cost Screen Enclosure for Effective Control of Undesired Radio Frequency Emissions, Laboratory Report NRAO Electronics Division Internal Report Series, Report No 317,July 17, 2006)。更に、MRスキャナの電磁遮蔽のために従来使用されているガラスに埋め込まれたワイヤメッシュは、通常、メッシュ構成に応じて、1GHzで60~90dB及び10GHzで30~60dBの範囲の減衰を提供しながら、可視範囲で40~70%の透過性を維持する。
RF減衰窓のこの高周波減衰のために、スキャナ室10の内部及び外部のデバイス間に直接無線リンクを形成することが困難になる。例えば、本発明者らは、実験により、スキャナ室10内に配置された25mWの出力電力を有する内部無線デバイスと、スキャナ室10の外に配置された25mWの出力電力を有する外部無線デバイスとの間に直接ブルートゥース接続を確立しようとすると、従来のRF減衰窓が2.4GHzで信号を大幅に減衰させることを見出した。実際、このような無線接続を確立する実験において、2つの無線デバイスは、顕著な歪みなしで音声信号を送信するのに十分な信号対雑音比を有する直接的な無線接続を達成するために、窓を挟んで両側に、各窓面に隣接して、互いに約1メートル以内に配置する必要があることが見出された。この発見は、2つの無線デバイスの相対近接度を説明又は制限することなく、電磁遮蔽筐体のRF減衰窓を横断してこのような直接無線接続を達成できると述べている米国特許第9,504,429号(Minkoffら)の教示とは、全く対照的であり、明らかに矛盾していた。
Minkoff特許の教示と本発明者らの実験的観察との間の明らかな矛盾は、送信データの性質に起因すると考えられる。実際には、Minkoffらは、電磁遮蔽筐体のRF減衰窓を介して確立された直接無線リンクの使用を教示しており、この直接無線リンクは、生理学的センサから窓を介して制御室内の外部コンピュータにデータを送信するために動作できるとしている。具体的には、Minkoffらは、生理学的センサが「フォトプレチスモグラフ、酸素計、EKGセンサ、又は心拍、呼吸、血液パルス、又はゲーティングMRIシステムでの使用に適した他の生理学的パラメータを検出する任意のセンサ」であってもよいことを教示している。これらのセンサのそれぞれは、低帯域幅センサであり、特に、順方向誤り訂正を使用して信号のロバスト性を改善するために、この周波数の従来の無線チャネルで利用可能な有意な外来帯域幅(extraneous bandwidth)が与えられると、高損失の存在下であっても2.4GHz無線チャネルを介してデータ送信が可能である。
これに対し、本発明者らは、低帯域幅センサデータの無線送信に範囲が限定されているMinkoffらの狭い教示とは異なり、少なくとも実時間音声及び/又は映像データを有し、比較的低電力トランシーバ(例えば、2.4Gz領域で動作する出力電力100mW以下のトランシーバ)を使用する能力を有する通信データの送信を実現する技術的解決策を見出すことを鋭意検討した。このような高帯域幅を要求する通信信号は、減衰及び伝搬による伝送損失の影響をかなり受けやすい。Minkoffらの教示に従って直接無線接続を実施した場合、高帯域幅通信信号が許容できない信号歪み及び品質の損失をもたらすことを実験的に観察した後、本発明者らは、無線ブリッジを使用して内部デバイスと外部デバイスとの間の通信信号の間接送信を実現する無線通信システムを開発した。窓を介して直接無線リンクを形成しようとする際に直面する課題に対し、本発明者らは、RF無線ブリッジを用いることにより、無線ブリッジを構成する2つのRF無線通信デバイスを、必要な信号対雑音比又は信号品質を達成するように十分に近づけることができる柔軟性が得られ、同時に、内部デバイス及び外部デバイスを自由に位置決めできることを見出した。
無線ブリッジは、当技術分野で知られている直接無線リンクよりも多くの潜在的な利点及び利益を提供する。上述したように、無線ブリッジの1つの利点は、システムの位置感度を内部デバイス及び外部デバイスから分離し、この位置感度をRF無線ブリッジのRF通信デバイスにシフトすることである。これにより、無線ブリッジを構成する2つのRF通信デバイスを必要に応じて近接させて(例えば、RF減衰窓に必要なだけ近くに)配置することが可能となるとともに、送信信号品質への影響を考慮することなく、内外のデバイスを自由に配置することが可能となる。例えば、RF減衰窓を介した損失が50~80dBの範囲である可能性が高い2.4GHzでの音声伝送の場合、2つのRF通信デバイスを近接して(例えば、約100cm未満の相対間隔で)配置することにより、十分に高い音声信号品質で、スキャナ室外の外部デバイスから無線ブリッジを介してスキャナ室内の内部デバイスへの間接送信リンクを確立できると共に、信号品質を劣化させることなく、内部デバイス及び外部デバイスを自由に移動させることができる。
無線ブリッジを使用する他の重要な利点は、内部デバイス及び外部デバイスと通信するために使用されるものとは異なるトランシーバ及び/又はアンテナ特性を使用できる点である。例えば、無線ブリッジを介してRF減衰窓を通過して通信するために使用されるトランシーバ及び/又はアンテナは、内部デバイス及び外部デバイスと通信するために使用されるものとは異なる周波数及び/又は異なる電力でRF送信を行うように構成できる。別の例では、無線ブリッジによりRF減衰窓を介して通信するために使用されるアンテナは、送信損失を最小限にするために、以下に更に詳細に説明するように、指向性RF送信を行うように構成してもよく、一方、通信デバイスと内部デバイス及び外部デバイスとの間で通信するために使用されるアンテナは、これらの位置決めを柔軟にするために、全方向通信を行うように構成してもよい。更に、見通し内の光伝送又は赤外線伝送を必要とする従来技術の実施とは異なり、本開示の無線ブリッジの実施によって、2つのRFブリッジデバイスの位置許容度が大きくなると共に、RF減衰窓を介する送信も実現される。
図1に示す例示的な実施形態では、RF無線ブリッジは、第1のRF通信デバイス110と第2のRF通信デバイス120によって実現され、これらは、RF減衰窓100を介して、磁気共鳴スキャナ30の動作周波数範囲より高い無線ブリッジ周波数帯域内で無線送信を行うように構成されている。スキャナ室10内に配置された第1のRF通信デバイス110は、図1に示すような無線接続、有線接続、又はこれらの組み合わせのいずれかを使用して、内部デバイスと通信する。スキャナ室10の外部に位置する第2のRF通信デバイス120は、図1に示すような無線接続、有線接続、又はこれらの組み合わせのいずれかを使用して、外部デバイスと通信する。
図1に示す例示的な実施形態では、第1のRF通信デバイス110は、内部無線デバイス180から無線信号を送信及び/又は受信する。内部無線デバイス180は、有線接続(オプションで多重化される)を介して複数の付加デバイスに接続され、これらの付加デバイスは、図示のように、血中飽和度測定カフ50、呼吸用ベローズ52、ECG電極54、スピーカ及び/又はマイクロフォン56、並びに表示スクリーン58を有することができるが、これらに限定されない。第2のRF通信デバイス120は、外部無線デバイス185から無線信号を送信及び/又は受信し、外部無線デバイスは、MRスキャナ30を制御及び/又は監視するための制御コンソール等のコンピュータであってもよい。
図1に示すように、RF無線ブリッジを使用してRF減衰窓を介した送信を実現することによって、RF無線ブリッジの2つのRF通信デバイスを近くに配置して所望のレベルの信号品質を達成できると共に、内部デバイスを第1のRF通信デバイスの範囲内の任意の場所に配置し、外部デバイスを第2のRF通信デバイスの範囲内の任意の場所に配置することができる。
RF無線ブリッジを構成する第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスは、十分な信号対雑音比、信号の明瞭性、歪みの欠如、又は送信品質の他の適切な測定値を確立するように十分に近づけて位置決めできる。なお、第1のRF通信デバイスと第2のRF通信デバイスとの近接度は、多数の具体的な実装要素に依存して変化する。例えば、RF減衰窓によって生じる減衰は、周波数に依存し、通常、約1GHzの周波数で減衰が生じるため、十分な送信品質を達成するために必要とされる近接度は、RF無線ブリッジの周波数に依存する。例えば、2.4GHzの周波数で24dBmの送信電力を使用するブルートゥース無線音声リンクは、約1m未満に近づける必要があるが、5GHzの周波数で動作する同じ音声リンクは、このより高い周波数でのRF減衰窓の減衰が小さいため、より遠くに離すことができる。近接度は、利用可能なチャネル帯域幅に対する信号帯域幅、送信電力、及びアンテナの感度にも依存する。例えば、信号帯域幅を増加させると、許容される分離距離が短くなり、送信電力又はアンテナ感度を高めると、許容される分離距離が長くなる。
当業者は、第1のRF通信デバイスと第2のRF通信デバイスとの相対的な分離を変化させ、送信信号の品質を監視することによって、第1のRF通信デバイスと第2のRF通信デバイスとの適切な近接度を判定できる。例えば、まず、第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスをRF減衰窓の両側に隣接して配置し、(デバイスの一方又は両方を移動させて)デバイス分離距離を変化させることによって、十分な送信信号品質(例えば、歪みのレベルが十分に低い音声又は映像信号)が得られる最大相対近接度(分離範囲)を判定してもよい。他の例示的な手法として、第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスを好適な位置に配置して、送信信号の品質を評価してもよい。信号品質が不十分である場合、送信信号の品質が十分に高くなるまで、第1のRF通信デバイスと第2のRF通信デバイスとの分離距離を縮小してもよい。また、例えば、送信電力、アンテナ感度、及び送信周波数のうちの1以上を変化させることによって、達成可能な最大の近接度を「チューニング」できることは、当業者にとって明らかである。
上述したように、第1のRF通信デバイスと第2のRF無線通信デバイスとの相対近接度は、実装毎に固有であるが、図1に示すように、第1のRF通信デバイスと第2のRF無線通信デバイスをRF減衰窓の両側の表面に隣接させることにより、最適な送信信号品質を提供する構成が実現されることが期待されることは明らかである。幾つかの例示的な実施形態では、第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスは、窓の両側の表面に直接接触するように配置してもよい。別の例示的な実施形態では、第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスのうち、一方のデバイスを窓表面に接触するように支持し、他方のデバイスをその窓表面から空間的にオフセットさせて配置してもよく、空間的オフセットは、十分な送信信号品質を達成できるものとする。別の例示的な実施形態では、第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスのうち、一方のデバイスを他方のデバイスよりもそのそれぞれの窓面により近くに支持してもよく、いずれのデバイスもそのそれぞれの窓面に接触しないようにしてもよい。
幾つかの例示的な実施形態では、第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスの一方又は両方は、それぞれのアンテナがそれぞれの窓表面から50cm、25cm、10cm、5cm、2cm、又は1cm以内に位置するように、それぞれ支持してもよい。幾つかの例示的な実施形態では、第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスは、それぞれのアンテナの間隔が100cm未満、50cm未満、25cm未満、10cm未満、又は5cm未満になるように支持してもよい。
更に、当技術分野で知られている光学デバイス及び赤外線デバイスとは異なり、ここに開示するRF無線ブリッジデバイスは、第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスの直接的な見通し内配置を必要としない。第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスの位置合わせが2つのデバイスの最大分離距離に及ぼす影響は、RF無線ブリッジに使用されるアンテナの指向性に依存することは明らかである。
第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスは、多種多様な支持体、機構、及び実装ハードウェアを用いて実装できる。例えば、RF通信デバイスの一方又は両方は、例えば、接着剤(例えば、シリコンゴム)又は吸着によって、RF減衰窓に直接取り付けることができる。別の例示的な実施形態では、RF通信デバイスの一方又は両方は、窓に接触して又は窓に接触することなく、(例えば、接着剤又はファスナを用いて)窓を囲むフレーム、窓を囲む壁、又は窓の上の天井若しくは床に取り付けることにより、RF減衰窓のいずれかの側で支持してもよい。別の例示的な実施形態では、RF通信デバイスの一方又は両方は、RF減衰窓のいずれかの側で、棚、スタンド、又はプラットフォームによって支持してもよい。RF通信デバイスは、減衰窓の前又は真下に配置されたRF透過キャビネット(例えば、木製)内に配置してもよい。第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスの一方又は両方は、多区画(multi-pane)RF減衰窓の区画内に配置してもよい。
図2は、RF無線ブリッジの例示的な実施形態を示しており、ここでは、RF無線ブリッジの第1のRF通信デバイス110及び第2のRF通信デバイス120は、(RF減衰メッシュ105を有する)RF減衰窓100の両側に配置されている。図に示す無線ブリッジの例では、第1のRF通信デバイス110と第2のRF通信デバイス120の両方が、それぞれRF減衰窓100を横断して無線RF通信を行うための第1及び第2のトランシーバ150、160と、第1及び第2のアンテナ130、140とを備えている。第1及び第2のトランシーバ150、160は、それぞれの付加トランシーバ155、165に動作可能に接続され、これらのトランシーバは、それぞれの付加アンテナ135、145に動作可能に接続されている。付加トランシーバ155、165及びアンテナ135、145は、それぞれ1以上の内部デバイス180及び1以上の外部デバイス185と無線通信するように構成されており、これにより、RF無線ブリッジが電磁遮蔽筐体を横断する内部デバイスと外部デバイスとの間の間接通信を実現する。
幾つかの例示的な実施形態において、第1のアンテナ130及び第2のアンテナ140の一方又は両方は、指向性アンテナであってもよい。例えば、内部デバイス180及び外部デバイス185のアンテナを全方向性としながら、第1のアンテナ130及び/又は第2のアンテナ140は、窓面の方向に最大化された指向性を有するように構成してもよい。
また、図2は、特にスキャナ室内での信号送信を改善し及び雑音を分離するのに有利なデュアルアンテナ及びトランシーバの例示的な空間構成を示している。図示の実施形態では、第1のRF通信デバイス110は、一方の面が内部窓面(スキャナ室に面するRF減衰窓面)に対向し、他方の面が内部窓面の反対を向くように配置された第1の回路基板170を備えている。第1のアンテナ130は、RF減衰窓100を介してブリッジ無線通信を行うために用いられ、内部窓面を向く回路基板の側で支持されている。この構成は、第1のアンテナ130によって放射及び/又は受信されたRF波がRF減衰窓100に向かって及び/又はそこから伝搬する際、回路基板170によって妨害されないという点で有益である。
同様に、1以上の内部デバイス180との無線通信のために使用される付加アンテナ135は、内部窓面の反対を向く回路基板の側に配置してもよい。この構成は、付加アンテナ135によって放射及び/又は受信されるRF波が、1以上の内部デバイス180に及び/又はそこから伝搬する際、回路基板170によって妨害されないという点で有益である。
また、図2に示すように、第1のトランシーバ150は、RF減衰窓100の内面側を向く回路基板の側で支持してもよい。この空間的配置により、第1のトランシーバ150によって放射されたRF雑音が、回路基板によってMRスキャナから少なくとも部分的に遮蔽され、これによって、MRスキャナの性能に対するこのような雑音の影響が潜在的に低減される。付加トランシーバ155は、内部窓面の反対を向く回路基板170の側に配置されるように示しているが、このトランシーバは、内部窓面を向く回路基板170の側に配置してもよい。
図2に示すように、第2のRF通信デバイス120も同様に構成でき、第2のアンテナ140及びオプションとして第2のトランシーバ160は、外部窓面(スキャナ室の外部に面した窓面)を向く回路基板175の側に配置でき、付加アンテナ145及びオプションとして付加トランシーバ165は、外部窓面の反対を向く回路基板175の側に配置してもよい。
なお、図2に示す実施形態は、RF無線ブリッジの一例を示すものであるが、本開示の範囲内で多くの代替構成が想到されることは明らかである。以下の例示的な実施形態では、幾つかの非限定的な代替例を例示し、説明している。
図3は、第1及び第2のRF通信デバイス110、120がそれぞれ単一のトランシーバ152、154を備えたRF無線ブリッジの一例を示している。第1のRF通信デバイス110の第1のトランシーバ152は、第1のアンテナ130及び付加アンテナ135に動作可能に接続されている。第2のRF通信デバイス120の第2のトランシーバ154は、第2のアンテナ140及び付加アンテナ145に動作可能に接続されている。図では、第1及び第2のトランシーバ152、154は、それぞれ、内部窓面及び外部窓面の反対を向く回路基板170、175のそれぞれの側に配置されているが、これに代えて、第1及び/又は第2のトランシーバ152、154は、それぞれの回路基板170、175の反対側に配置してもよい。
図4は、第1のRF通信デバイス110及び第2のRF通信デバイス120が、それぞれトランシーバ150、155、160、165と一体化されたアンテナ130、135、140、145を有する、例示的な無線通信システムを示している。
図5は、無線ブリッジが有線及び/又は無線接続を介して他のデバイスと通信する無線ブリッジの構成例を示している。同図に示すように、第1のRF通信デバイスは、内部デバイス180と無線通信を行い、第2のRF通信デバイスは、有線接続により外部デバイス185と通信を行う。図6は、代替の例示的な実施形態を示しており、ここでは、無線ブリッジは、有線接続を介して内部デバイス180及び外部デバイス185と通信する。包括的に言えば、RFブリッジは、第1のRF通信デバイス及び第2のRF無線通信デバイスのいずれか一方が、有線接続、無線接続、又は有線接続と無線接続との組み合わせを介してデバイスと通信できるように構成できる。
本開示の図の多くは、第1のRF通信デバイス及び第2のRF通信デバイスが共通のサブコンポーネント構成を有する無線ブリッジの対称構成を示しているが、これらの図は、本開示の範囲をそのような対称構成に限定することを意図していないことは明らかである。代替的な実施形態では、第1及び第2のRF通信デバイスについて異なるサブコンポーネント構成を選択することによって、非対称構成を実現してもよい。例えば、図2の第1のRF通信デバイス及び図3の第2のRF通信デバイスに基づいてRF無線ブリッジデバイスを構築することによって、代替構成を得ることができる。
図7Aは、RF減衰窓を横断する通信を実現するために2つの無線ブリッジを使用する構成例を示している。このような構成は、信号伝送の冗長性を提供し、トランシーバの1つが故障した場合にバックアップ送信チャネルを提供する。これに代えて、2つの無線ブリッジを使用して、異なる周波数帯域で異なる信号を送信してもよい。例えば、図7Bに示すように、図の上部に示す第1のRF無線ブリッジを第1の周波数帯域での通信信号の送信に用い、図の下部に示す第2のRF無線ブリッジを第2の周波数帯域での通信信号の送信に用いてもよく、第1の周波数帯域は、第2の周波数帯域より高くてもよい。
一具体例では、第1のRF無線ブリッジは、第2のRF無線ブリッジによって送信される信号に比べ高い帯域幅を有する通信信号を送信するように構成でき、RF減衰窓の周波数依存減衰に従って、より高い帯域幅の通信信号のRF減衰窓によるRF減衰が小さくなる。したがって、一具体例では、第1のRF無線ブリッジを映像信号の送信用に構成し、第2の無線ブリッジを音声信号の送信用に構成してもよい。別の例示的な実施形態では、第1のRF無線ブリッジは、映像信号及び音声信号を送信するように構成し、第2の無線ブリッジは、1以上の生理学的センサに関連するデータ等、低帯域幅データを送信するように構成してもよい。
また、図7Aは、付加無線デバイス190がスキャナ室内に配置されている別のタイプのデュアルブリッジ構成の例を示している。この付加無線デバイス190は、有線接続を介して1以上の内部デバイス180A~Dに動作可能に接続され、第1及び第2の無線ブリッジの一方又は両方と無線通信できる。付加無線デバイス190は、第1及び/又は第2の無線ブリッジと、有線内部デバイス180A~Dとの間に付加無線ブリッジを効果的に形成する。このような付加無線デバイスは、前述の実施形態のいずれか又はその変形例に組み込んでもよく、これにより、スキャナ室内の有線デバイスとの接続が実現される。
幾つかの例示的な実施形態では、RF無線ブリッジの第1のRF通信デバイスは、それ自体がラーモア周波数(すなわち、MRスキャナの動作帯域幅内)のRF雑音をスキャナ(磁石)室に放射する可能性がある1以上の電子部品を有することがある。図8A及び図8Bに示すように、電気部品によって放射されるRF雑音は、第1のRF通信デバイス110の少なくとも一部を囲む二次電磁遮蔽筐体200を使用して除去できる。
図8A及び図8Bに示す例示的な実施形態では、二次電磁遮蔽筐体200は、第1のトランシーバ150、第1のアンテナ130、付加トランシーバ155、及び付加アンテナ135を囲む。このような場合、二次電磁遮蔽筐体200は、RF減衰窓を介して通信するために第1のトランシーバ150及び第1のアンテナ130によって使用される無線ブリッジ周波数帯域内での無線送信を可能にすると共に、MRスキャナの動作帯域幅内でRF雑音を電磁遮蔽する導電性メッシュを使用して構成されている。また、二次電磁遮蔽筐体200は、内部デバイス(図示せず)との通信のために付加トランシーバ155及び付加アンテナ135によって使用される無線周波数帯域内での無線送信を可能にする。
図8A及び図8Bは、二次電磁遮蔽筐体200がスキャナ室の主電磁遮蔽筐体に接地されている実施形態(図8A)及びスキャナ室の主電磁遮蔽筐体に対して電気的に浮遊している実施形態(図8B)の2つの異なる例示的な実施形態を示している。また、図8A及び図8Bに示すように、二次電磁遮蔽筐体200は、内部RF通信デバイスに接続されていてもよく(図8A)、通信デバイスに対して電気的に浮遊状態となるように、接続されていなくてもよい(図8B)。
図9は、二次電磁遮蔽筐体200が、第1のトランシーバ150及び第1のアンテナ130を包囲することなく、付加無線トランシーバ155及び付加アンテナ135を包囲する無線ブリッジの一例を示している。二次電磁遮蔽筐体200は、付加トランシーバ155及び付加アンテナ135によって使用される周波数帯域内の電磁波を透過させると共に、付加トランシーバ155内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させるように構成されている。図に示すように、回路基板170の導電面が二次電磁遮蔽筐体200の一部を構成してもよい。
図10は、無線ブリッジの他の例を示しており、ここでは、図9に示した二次電磁遮蔽筐体210に加えて、第1の無線トランシーバ150と第1のアンテナ130とを囲む付加二次電磁遮蔽筐体が設けられている。付加二次電磁遮蔽筐体210は、第1のトランシーバ150及び第1のアンテナ130によって使用される無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過させると共に、第1のトランシーバ150内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させるように構成されている。図に示すように、回路基板170の導電面が付加二次電磁遮蔽筐体210の一部を構成してもよい。なお、メッシュサイズは、遮蔽筐体が異なる周波数で動作するトランシーバに対して透過性を有するように選択できる。
幾つかの例示的な実施形態では、二次電磁遮蔽筐体は、第1のRF通信デバイスの全ての構成要素を囲む必要はない。例えば、二次電磁遮蔽筐体は、第1のRF通信デバイスの1以上のアンテナを囲まないように構成してもよい。図11は、二次電磁遮蔽筐体200が、第1のアンテナ130及び付加アンテナ135を囲むことなく、第1の無線トランシーバ150及び付加無線トランシーバ155を囲む無線ブリッジの一例を示している。第1のトランシーバ150及び付加トランシーバ155は、それぞれポート220、222を介して第1のアンテナ130及び付加アンテナ135に接続されている。この例示的な実施形態では、二次電磁遮蔽筐体200は、付加トランシーバ155及び付加アンテナ135によって使用される周波数帯域内の電磁波を透過する必要はなく、第1のトランシーバ150及び第1のアンテナ130によって使用される無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過する必要もない。図に示すように、付加トランシーバは、1以上のポート224、226を介して有線接続によって1以上の内部デバイスに接続可能であってもよい。更に、ファラデーケージを通るポートは、電気ライン上の雑音を除去するためのフィルタを有していてもよい。
前述の例の多くは、電磁遮蔽された筐体内で、RF無線ブリッジの第1のRF通信デバイス110から内部無線デバイス180への送信を有する。ここで、高周波無線信号の使用に関する課題の1つは、誘電体の存在によってこれらが大きく減衰される可能性があることである。例えば、図12Aに示す構成では、内部無線デバイス180(内部とは電磁遮蔽筐体20の内部を意味する)が患者の頭部上方のMRスキャナ30のボア内に配置され、窓に装着された無線ブリッジの第1のRF通信デバイス110との間の無線経路は、少なくとも部分的に、被験者の身体によって遮断され、これによって無線の完全性が劣化する。図12B~図12Eは、MRスキャナ30のボア内に配置された内部無線デバイスと無線通信する際に信号劣化が生じる上述の課題に対処するために使用できる幾つかの例示的な実施形態を示している。
図12Bに示すように、中間無線ブリッジ300を使用して、無線ブリッジの第1のRF通信デバイス110からMRスキャナのボア内に位置する無線デバイス180に無線信号を中継してもよい。図に示すように、中間無線ブリッジ300は、MRスキャナ30のボア内に存在する内部無線デバイス180との見通し内無線通信を実現する位置で、壁(図示)、天井(図示せず)、又は他の表面に固定してもよい。別の例示的な実施形態では、中間無線ブリッジ300は、MRスキャナのボアの遠位端から所定の空間的オフセット内、例えば、ボアの遠位端から0.5メートル、1メートル及び2メートル以内に配置され、十分な信号強度を達成できる。幾つかの例示的な実施形態では、中間無線ブリッジ300は、MRスキャナ30のボア内に存在する第1のRF通信デバイス及び内部無線デバイス180の両方との見通し内無線通信を実現する位置に固定してもよい。
一実施形態では、第1のRF通信デバイス110と中間無線ブリッジ300との間の無線リンクと、中間無線ブリッジ300とボア内無線デバイス180との間の無線リンクとは、相互依存無線ペアリングによって構成できる。このような構成では、信号は、第1のRF通信デバイス110と中間無線ブリッジとの間を通過し、その後、ボア内無線デバイス180に送られる。独立した無線リンクは、互いに干渉しないように独立して設定される。これは、例えば、各リンクに対して特定の無線チャネルを選択することによって達成できる。あるいは、各無線リンクは、無線リンク間の干渉を回避するために、適切な周波数ホッピング方式を使用してもよい。
別の例示的な実施形態では、中間無線ブリッジ300は、第1のRF通信デバイス110から放射された無線信号が中間無線ブリッジによって中継されて無線リンクの範囲を拡張するように、中継器として構成してもよい。
図12Cは、室内に取り付けられた2つの中間無線ブリッジを備える別の例示的な実施形態を示している。これらのブリッジは、部屋内の表面(例えば壁や天井)に固定され、一方の中間無線ブリッジは、(無線デバイス180がボアの近位端近くに配置されている場合)足側から開始されるアプリケーション(head-first application)においてボア内無線デバイス180とのクリアな見通しを有し、他方の中間無線ブリッジは、(無線デバイス180がボアの近位端近くに配置されている場合)頭側から開始されるアプリケーション(head-first application)においてボア内無線デバイスとのクリアな見通しを有する。患者の位置に応じて、いずれかのブリッジを選択して、窓に取り付けられたブリッジからボア内無線受信機への無線経路を提供できる。
図12C(及び以下で説明する図12E)のような複数の中間ブリッジが存在する例示的な実施形態では、中間無線ブリッジのうちの1つを選択して使用できる。例えば、無線経路及び中間無線ブリッジの選択は、各中間無線ブリッジによって受信された信号を処理し(オプションとして、2つの中間無線ブリッジの動作をインターリーブし)、ボア内無線デバイス180によって受信された信号に対してより高い信号完全性を維持できる中間ブリッジを選択することによって、自動的に行うことができる。この処理は、例えば、MRスキャナを制御するために使用される制御回路30によって又は(少なくともコンピュータプロセッサとメモリを有する)別個の制御回路によって実行できる。例えば、使用する適切な中間ブリッジを選択する制御ユニットに、ボア内無線受信機と各中間ブリッジとの間の信号強度を報告してもよい。これに代えて、例えば、MR室の内部又は外部の制御ユニットを使用して、1以上の中間無線トランシーバ上に配置されたスイッチを使用して、及びモバイルディスプレイデバイス上のユーザインタフェースを使用して、技術者が手動選択を行ってもよい。
図12Dは、窓に取り付けられたブリッジユニットからMRスキャナのボア内に配置された無線デバイス180に無線信号を中継する可動中間無線ブリッジ310を示している。可動中間無線ブリッジ310は、身体が無線経路を遮断していない場所に移動できるという点で有益である。例えば、頭側から開始されるイメージングアプリケーション(図示)では、可動中間無線ブリッジ310は、MRIの後方(MRボアの遠位端に隣接又は近接)に移動できる。足側から開始されるイメージングアプリケーションでは、可動中間無線ブリッジ310は、MRIの前方に移動できる
図12Eは、2つの可動中間無線ブリッジ310、315を備える代替の例示的な実施形態を示している。各可動中間無線ブリッジは、頭側から開始されるアプリケーション又は足側から開始されるアプリケーションの何れかにおいて、可動中間無線ブリッジとボア内無線デバイスとの間のクリアな見通しを提供する位置に移動し、そこに停止できる。
図12B~図12Eに示す例示的な実施形態は、例示的な実施形態を固定及び可動の付加無線ブリッジの両方と組み合わせる等、所与の例示的実施と組み合わせることができる。
上述の例示的な実施形態は、磁気共鳴スキャナシステムの文脈内で説明しているが、磁気共鳴走査を伴わない他の電磁遮蔽用途及び環境に適用し、拡張し、又は適合させてもよいことは明らかである。RF減衰窓を有する電磁遮蔽筐体を使用できるそのような用途の例には、高感度電子デバイス及び構成要素の製造に関わる用途、試験、校正及び/又は計測に関わる用途、及び商用又は防衛研究所、試験施設等、機密性に関わる用途も含まれる。上で説明した例示的な実施形態は、特にRF減衰窓が電磁遮蔽筐体の所望の遮蔽周波数範囲を超える周波数範囲内の電磁波を減衰させるが、部分的に透過する用途に使用するように適合させてもよい。
前述の例の多くは、電磁遮蔽筐体の一部を構成するRF減衰窓を介してRF波の中間送信を実現する無線ブリッジシステム及びデバイスを説明しているが、RF減衰窓は、RF減衰領域の単なる一例であり、RF減衰領域とは、ここでは、電磁遮蔽筐体の所望の遮蔽周波数範囲を超える周波数範囲内(例えば、磁気共鳴スキャナの動作帯域幅を超える周波数範囲内)の電磁波を減衰させ、更に部分的に透過させる電磁遮蔽筐体の領域として定義される。したがって、様々な更なる実施形態において、上述の無線ブリッジの実施形態は、他のタイプのRF減衰領域を介した無線送信を実現するように適合させることができる。
例えば、一部の電磁遮蔽筐体は、ドアとドアフレームとの間の間隙での電磁遮蔽を達成するために、ドアが閉じたときにドアと電気的に接触するように設計された導電性フィンガを有するドアフレームを備えるように構成されている。図13Aは、このような導電性フィンガを備えたドアフレームの一例の写真を示し、図13Bは、これに対応する図を示している。ドア400は、導電性材料の連続面を有し、ドアが閉じられたときに、ドアの導体がドアフレーム430上の導電性フィンガ420と電気的に接触し、電磁遮蔽筐体(ファラデーケージ)の周りの遮蔽を維持するように設計されている。図13Bの拡大図は、個々の導電性フィンガ432、434を示している。
導電性フィンガ420は、非連続的な電気伝導を提供し、フィンガ間にギャップが存在する。このようなRF減衰領域は、RF減衰窓内の導電性メッシュと同様に、電磁遮蔽筐体の所望の遮蔽周波数範囲内(例えば、磁気共鳴イメージングスキャナの動作帯域幅)で電磁波を強く減衰させるために導電性フィンガを離間させることができる。RF減衰窓の場合と同様に、導電性フィンガは、筐体の所望の遮蔽範囲付近の周波数でRFエネルギを減衰させるが、この減衰は、所望の遮蔽範囲内の減衰よりも小さい。一例として、所与の間隔を有する導電性フィンガを有するドアフレームは、同等の導体間隔を有する導電性メッシュを有するRF減衰窓と同様の周波数依存減衰特性を有する。
図13C~図13Eは、このような構造(導電性フィンガは図示していない)を横断するRF送信を実現するための無線ブリッジの配置の一例を示している。無線ブリッジの第1のRF通信デバイス110及び第2のRF通信デバイス120は、ドアフレーム440の両側に取り付けられ、導電性フィンガの間隙を介して無線通信を維持する。図13D及び図13Eは、それぞれドア400が閉じた状態及び開いた状態の平面図を示す。本実施形態では、無線ブリッジは、ドア400のヒンジが設けられていない側に取り付けられている。ここでは、RF通信デバイスがドアフレーム440のいずれかの側に接触するように示されているが、RF通信デバイスは、RF減衰領域によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、無線ブリッジがRF減衰領域(本例における導電性フィンガ)を介した間接通信を実現するように、第1のRF通信デバイス110と第2のRF通信デバイス120とが互いに十分に近接して配置されている限り、更に離間してもよい(例えば、ドアフレーム440の片側又は両側に間隙を有してもよい)ことは明らかである。上述した無線ブリッジの実施形態のいずれか又はその変形例は、このようなRF減衰領域を横断する間接RF無線送信を実現するために採用し又は適合させることができる。
図13F及び図13Gは、第1及び第2のRF通信デバイス110、120がドア400のヒンジ側に取り付けられている代替の例示的な実施形態を示している。図13C~図13E及び図13F~図13Gに示す実施形態は、無線ブリッジの2つの非限定的な例示的構成であり、無線ブリッジが、RF減衰領域によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、RF減衰領域を介した間接通信を実現する限り、他の多くの構成を使用できる。
上述したRF減衰窓及びドアフレームは、無線ブリッジを使用する間接RF無線送信を実現するために使用できるRF減衰領域の非限定的な例である。なお、他の多くのタイプのRF減衰領域、すなわち、電磁遮蔽筐体の固体導体が実用上又は機能上の理由で途切れている他の領域、例えば、以下に限定されるものではないが、換気ダクトの周囲の領域、ケーブルの周囲の領域、光ケーブルの周囲の領域、貫通パネルの周囲の領域、排気換気口の周囲の領域、導波管の周囲の領域、及び電源コンセントの周囲の領域等を使用して無線送信を実現できる。
上述の特定の実施形態は、例示的なものであり、これらの実施形態を様々に修正及び変形できることは明らかである。更に、特許請求の範囲は、ここに開示した特定の形式に限定されず、ここに開示した思想及び範囲に含まれる全ての修正、均等物及び変形を包含することは明らかである。

Claims (63)

  1. 動作周波数範囲を有する磁気共鳴スキャナと、
    前記磁気共鳴スキャナを収容するスキャナ室を画定する電磁遮蔽筐体であって、
    内部窓面が前記スキャナ室の内部に面し、外部窓面が前記スキャナ室の外部に面したRF減衰窓を有する前記電磁遮蔽筐体と、
    前記RF減衰窓を介して無線信号を中継する無線ブリッジであって、
    第1のアンテナに動作可能に接続された第1のトランシーバを有し、前記スキャナ室内に配置された第1のRF通信デバイス及び
    第2のアンテナに動作可能に接続された第2のトランシーバを有し、前記スキャナ室外に配置された第2のRF通信デバイス
    を有する前記無線ブリッジとを備え、
    前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスは、前記磁気共鳴スキャナの動作周波数範囲より高い無線ブリッジ周波数帯域内で、前記RF減衰窓を介して、これらの間の通信信号を無線送信するように構成され、
    前記第1のRF通信デバイスは、前記スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと通信信号を送受信するように更に構成され、前記第2のRF通信デバイスは、前記スキャナ室外に配置された1以上の外部デバイスと通信信号を送受信するように更に構成され、
    前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスは、前記無線ブリッジが、前記RF減衰窓によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、前記RF減衰窓を介した間接通信を実現するように、互いに十分に近接して配置されている磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  2. 前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスのうちの少なくとも一方は、関連する前記アンテナがそれぞれの窓面から50cm以内に位置するように配置されている請求項1に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  3. 前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスの少なくとも一方は、関連するアンテナがそれぞれの窓面から25cm以内に位置するように配置されている請求項1に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  4. 前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスは、前記無線ブリッジ周波数帯域内の無線送信のために使用される前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスのそれぞれの前記アンテナが100cm未満空間的に分離されるように、前記RF減衰窓に対して配置されている請求項1~3のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  5. 前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスは、前記無線ブリッジ周波数帯域内の無線送信のために使用される前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスのそれぞれの前記アンテナが50cm未満空間的に分離されるように、前記RF減衰窓に対して配置されている請求項1~3のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  6. 前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスの一方又は両方は、前記RF減衰窓に取り付けられている請求項1~5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  7. 前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスの一方又は両方は、前記RF減衰窓に接触することなく、前記RF減衰窓に隣接して支持されている請求項1~5のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  8. 前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナのうちの少なくとも一方は、前記RF減衰窓の方向に最大の指向性を有する指向性アンテナである請求項1~7のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  9. 前記第1のトランシーバは、有線接続を介して少なくとも1つの内部デバイスに接続可能である請求項1~8のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  10. 前記第1のアンテナは、前記第1のトランシーバと一体化されている請求項1~9のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  11. 前記スキャナ室を画定する前記電磁遮蔽筐体は、第1の電磁遮蔽筐体であり、前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバを囲む第2の電磁遮蔽筐体を備え、前記第2の電磁遮蔽筐体は、前記第1のトランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させるように構成されている請求項1~9のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  12. 前記第1のトランシーバは、前記第2の電磁遮蔽筐体内に設けられた導管を介して前記第1のアンテナに接続されている請求項11に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  13. 前記第2の電磁遮蔽筐体は、接地されている請求項11に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  14. 請求項11に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システムにおいて、
    前記第2の電磁遮蔽筐体は、前記第1のアンテナを囲み、前記第2の電磁遮蔽筐体は、前記無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過するように構成されている請求項11に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  15. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ及び前記第1のアンテナに動作可能に接続された回路基板を備え、
    前記第1のトランシーバは、前記内部窓面の反対を向く前記回路基板の側で支持されている請求項1~10のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  16. 前記第2のRF通信デバイスは、前記第2のトランシーバ及び前記第2のアンテナに動作可能に接続された回路基板を備え、
    前記第2のトランシーバは、前記外部窓面の反対を向く前記回路基板の側で支持されている請求項1~10のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  17. 前記第1のRF通信デバイスは、前記磁気共鳴スキャナの動作周波数範囲外の第1の周波数帯域内で、少なくとも1つの内部デバイスに無線信号を送信し、少なくとも1つの内部デバイスから無線信号を受信するように構成されている請求項1~10のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  18. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1の周波数帯域内で、前記1以上の内部デバイスのうちの少なくとも1つと無線通信するための付加アンテナを備える請求項17に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  19. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ、前記第1のアンテナ、及び前記付加アンテナに動作可能に接続された回路基板を備え、
    前記第1のアンテナは、前記内部窓面を向く前記回路基板の第1の側で支持されており、
    前記付加アンテナは、前記内部窓面の反対を向く前記回路基板の第2の側で支持されている請求項18に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  20. 請求項18に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システムにおいて、
    前記付加アンテナは、前記第1のトランシーバに動作可能に接続されている磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  21. 前記第1のRF通信デバイスは、付加トランシーバを備え、前記付加トランシーバは、前記第1の周波数帯域内で無線信号を送受信するために、前記第1のトランシーバ及び前記付加アンテナに動作可能に接続されている請求項18に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  22. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ、前記付加トランシーバ、前記第1のアンテナ、及び前記付加アンテナに動作可能に接続された回路基板を備え、
    前記第1のトランシーバは、前記内部窓面を向く前記回路基板の第1の側で支持されており、
    前記付加トランシーバは、前記内部窓面の反対を向く前記回路基板の第2の側で支持されている請求項21に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  23. 前記スキャナ室を画定する前記電磁遮蔽筐体は、第1の電磁遮蔽筐体であり、前記第1のRF通信デバイスは、前記付加トランシーバ及び前記付加アンテナを囲む第2の電磁遮蔽筐体を備え、前記第2の電磁遮蔽筐体は、前記付加トランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させながら、前記第1の周波数帯域の電磁波を透過するように構成されている請求項22に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  24. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ及び前記第1のアンテナを囲む第3の電磁遮蔽筐体を更に備え、前記第3の電磁遮蔽筐体は、前記第1のトランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させながら、前記無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過するように構成されている請求項23に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  25. 前記第2のRF通信デバイスは、少なくとも1つの外部デバイスに無線信号を送信し、少なくとも1つの外部デバイスから無線信号を受信するように構成されている請求項1~24のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  26. 前記無線ブリッジは、第1の無線ブリッジであり、前記無線ブリッジ周波数帯域は、第1の無線ブリッジ周波数帯域であり、前記磁気共鳴イメージング及び通信システムは、前記磁気共鳴スキャナの動作周波数範囲より高く且つ前記第1の無線ブリッジ周波数帯域より高い第2の無線ブリッジ周波数帯域を使用するように構成された第2の無線ブリッジを更に備え、前記第2の無線ブリッジの帯域幅は、前記第1の無線ブリッジの帯域幅より大きい請求項1~25のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  27. 前記第2の無線ブリッジ周波数帯域は、映像信号の送信に使用される請求項26に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  28. 前記磁気共鳴スキャナのボア内に配置された内部無線デバイスと、
    前記第1のRF通信デバイスと前記内部無線デバイスとの間で無線信号を送信できる中間無線ブリッジとを更に備える請求項1~27のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  29. 前記中間無線ブリッジは、前記中間無線ブリッジと前記内部無線デバイスとの間に見通しが確立されるように配置されている請求項28に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  30. 前記中間無線ブリッジは、移動可能である請求項28又は29に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  31. 前記中間無線ブリッジは、第1の中間無線ブリッジであり、前記システムは、第2の中間無線ブリッジを更に有し、前記第1の中間無線ブリッジは、前記磁気共鳴スキャナの前記ボアの第1の側に配置され、前記第2の中間無線ブリッジは、前記磁気共鳴スキャナの前記ボアの第2の側に配置されている請求項28~30のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  32. 前記システムは、前記第1の中間無線ブリッジ及び前記第2の中間無線ブリッジのうちの1つが選択可能であり、選択された中間無線ブリッジが前記第1のRF通信デバイスと前記内部無線デバイスとの間の無線信号送信を実現するために使用され、選択されていない中間無線ブリッジが前記第1のRF通信デバイスとの間の無線信号送信を実現するために使用されないように構成されている請求項31に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  33. 前記第1のRF通信デバイス間の無線信号送信を実現するために使用される中間無線ブリッジは、手動で選択可能である請求項32に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  34. 前記第1のRF通信デバイス間の無線信号送信を実現するために使用される前記中間無線ブリッジは、自動的に選択可能である請求項32に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  35. 前記第1のRF通信デバイスから前記第1の中間無線ブリッジを介して前記内部無線デバイスへ無線信号を送信することに関連する第1の信号強度を、前記第1のRF通信デバイスから前記第2の中間無線ブリッジを介して前記内部無線デバイスへ無線信号を送信することに関連する第2の信号強度と比較し、関連する信号強度が最も高い前記中間無線ブリッジを選択する制御回路を更に備える請求項34に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  36. 前記第2の中間無線ブリッジは、移動可能である請求項31~35のいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング及び通信システム。
  37. 磁気共鳴走査システムのスキャナ室のRF減衰窓を介して通信を行う無線通信システムであって、
    第1のアンテナに動作可能に接続された第1のトランシーバを有する第1のRF通信デバイスと、
    第2のアンテナに動作可能に接続された第2のトランシーバを有する第2のRF通信デバイスとを備え、
    前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスは、2GHzを超える無線ブリッジ周波数帯域内で無線送信するように構成され、前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスは、磁気共鳴スキャナの前記スキャナ室を囲む電磁遮蔽筐体の前記RF減衰窓の対向する側に配置されたときに無線ブリッジを構成し、
    前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスは、前記第1のRF通信デバイスと前記第2のRF通信デバイスとが、前記RF減衰窓の両側で互いに十分に近接して配置されたときに、前記第1のRF通信デバイスが、前記スキャナ室内に配置された1以上の内部デバイスと通信信号を送受信し、前記第2のRF通信デバイスが、前記スキャナ室外に配置された1以上の外部デバイスと通信信号を送受信し、前記無線ブリッジが、前記RF減衰窓によるRFエネルギの減衰にもかかわらず、前記RF減衰窓を介した間接通信を実現するように構成されている無線通信システム。
  38. 前記RF減衰窓のそれぞれの側に隣接して前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスを支持する装着手段を更に備える請求項37に記載の無線通信システム。
  39. 前記装着手段は、前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスの少なくとも一方が、関連する前記アンテナがそれぞれの窓面から50cm以内に位置するように配置されるように構成されている請求項38に記載の無線通信システム。
  40. 前記装着手段は、前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスの少なくとも一方が、関連するアンテナがそれぞれの窓面から25cm以内に位置するように配置されるように構成されている請求項38に記載の無線通信システム。
  41. 前記装着手段は、前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスの一方又は両方が前記RF減衰窓に装着可能であるように構成されている請求項38~40のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  42. 前記装着手段は、前記第1のRF通信デバイス及び前記第2のRF通信デバイスの一方又は両方が、前記RF減衰窓に接触することなく、前記RF減衰窓に隣接して配置可能であるように構成されている請求項38~40のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  43. 前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナの少なくとも一方は、指向性アンテナである請求項37~42のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  44. 前記第1のトランシーバは、有線接続を介して少なくとも1つのデバイスに接続可能である請求項37~43のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  45. 前記第1のアンテナは、前記第1のトランシーバと一体化されている請求項37~44のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  46. 前記スキャナ室を囲む前記電磁遮蔽筐体は、第1の電磁遮蔽筐体であり、前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバを囲む第2の電磁遮蔽筐体を有し、前記第2の電磁遮蔽筐体は、前記第1のトランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させながら、少なくとも前記無線ブリッジ周波数帯域内の電磁波を透過するように構成されている請求項37に記載の無線通信システム。
  47. 前記第1のトランシーバは、前記第2の電磁遮蔽筐体内に設けられた導管を介して前記第1のアンテナに接続されている請求項46に記載の無線通信システム。
  48. 前記第2の電磁遮蔽筐体は、接地されている請求項46に記載の無線通信システム。
  49. 前記第2の電磁遮蔽筐体は、前記第1のアンテナを囲んでいる請求項46に記載の無線通信システム。
  50. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ及び前記第1のアンテナに動作可能に接続された回路基板を有し、前記第1のトランシーバは、前記回路基板の一方の側で支持されている請求項37~45のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  51. 前記第2のRF通信デバイスは、前記第2のトランシーバ及び前記第2のアンテナに動作可能に接続された回路基板を有し、前記第2のトランシーバは、前記回路基板の一方の側で支持されている請求項37~45のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  52. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のアンテナ及び前記第1のトランシーバに動作可能に接続された回路基板を有し、前記第1のアンテナは、前記回路基板の一方の側で支持されている請求項37~45のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  53. 前記第1のRF通信デバイスは、磁気共鳴走査のための動作周波数範囲外の第1の周波数帯域内で、少なくとも1つの内部デバイスに無線信号を送信し、少なくとも1つの内部デバイスから無線信号を受信するように構成されている請求項37~45のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  54. 前記第1のRF通信デバイスは、前記1以上の内部デバイスの少なくとも1つと無線通信するための付加アンテナを備える請求項53に記載の無線通信システム。
  55. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ、前記第1のアンテナ、及び前記付加アンテナに動作可能に接続された回路基板を備え、
    前記第1のアンテナは、前記回路基板の第1の側で支持されており、
    前記付加アンテナは、前記回路基板の第2の側で支持されている請求項54に記載の無線通信システム。
  56. 前記付加アンテナは、前記第1のトランシーバに動作可能に接続されている請求項54に記載の無線通信システム。
  57. 前記第1のRF通信デバイスは、付加トランシーバを備え、前記付加トランシーバは、前記第1の周波数帯域内で無線信号を送受信するために、前記第1のトランシーバ及び前記付加アンテナに動作可能に接続されている請求項54に記載の無線通信システム。
  58. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ、前記付加トランシーバ、前記第1のアンテナ、及び前記付加アンテナに動作可能に接続された回路基板を備え、
    前記第1のトランシーバは、前記回路基板の第1の側で支持されており、
    前記付加トランシーバは、前記回路基板の第2の側で支持されている請求項57に記載の無線通信システム。
  59. 前記スキャナ室を囲む前記電磁遮蔽筐体は、第1の電磁遮蔽筐体であり、前記第1のRF通信デバイスは、前記付加トランシーバ及び前記付加アンテナを囲む第2の電磁遮蔽筐体を有し、前記第2の電磁遮蔽筐体は、前記付加トランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させながら、前記第1の周波数帯域の電磁波を透過するように構成されている請求項58に記載の無線通信システム。
  60. 前記第1のRF通信デバイスは、前記第1のトランシーバ及び前記第1のアンテナを囲む第3の電磁遮蔽筐体を更に備え、前記第3の電磁遮蔽筐体は、前記第1のトランシーバ内の雑音源によって生成される電磁波を減衰させながら、前記無線ブリッジ周波数帯域内で電磁波を透過するように構成されている請求項59に記載の無線通信システム。
  61. 前記第2のRF通信デバイスは、少なくとも1つの外部デバイスに無線信号を送信し、少なくとも1つの外部デバイスから無線信号を受信するように構成されている請求項37~60のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  62. 前記無線ブリッジは、第1の無線ブリッジであり、前記無線ブリッジ周波数帯域は、第1の無線ブリッジ周波数帯域であり、前記無線通信システムは、前記第1の無線ブリッジ周波数帯域より高い第2の無線ブリッジ周波数帯域を使用するように構成された第2の無線ブリッジを更に備える請求項37~61のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  63. 前記第1の無線ブリッジ周波数帯域は、前記音声信号の送信に使用され、前記第2の無線ブリッジ周波数帯域は、前記映像信号の送信に使用される請求項62に記載の無線通信システム。
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