JP4254319B2 - 伝送線路および伝送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、家電製品全般を含む無線の通信機能を有する機器の分野に関するものであり、無線ルータ等の無線装置からの電波信号を、無線LAN付きパソコン等の無線装置で通信する場合の電波信号の伝送線路およびそれを用いる伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の伝送系統の一例を示す構成図である。
【0003】
図4において、100はビルディング等の建物、101、102は建物100の部屋、103は部屋101に置かれた無線装置(たとえば無線ルータ)、104は無線装置103のアンテナ、105は無線LAN付きパソコン、106は部屋101と102とを隔てる仕切り壁、Nはインターネット等のネットワークである。
【0004】
部屋101に配置された無線装置103からアンテナ104を介して送信された電波信号は部屋101の空間と仕切り壁106と部屋102の空間とを介してパソコン105で通信される。すなわち、図4における伝送路には、部屋101の空間、仕切り壁106および部屋102の空間がある。このような伝送路を伝送する電波信号の場合、部屋101、102における空間損失および仕切り壁106における壁損失が生じる。この壁損失は、仕切り壁106の入力電界強度E0と仕切り壁106の出力電界強度E1との差であり、壁の材質や湿気具合などにより異なるが、マンション等においては30dB程度になると考えられる。ここで、無線装置の送信レベルを−10dBm、無線信号の通信装置としてのパソコン105の通信感度を−90dBmとすれば、空間損失が50dB以上であれば、パソコン105は無線装置103からの電波信号を通信できなくなる。
【0005】
このように一方の部屋101と他方の部屋102との間には仕切り壁106があるため、極端に他方の部屋102における受信電界強度が低下してパソコン105が使用できないという不具合があった。この不具合を是正するための装置として、通信を行うそれぞれの部屋にアンテナを配置し、アンテナ間を同軸ケーブル、コネクタ等で電気的に接続して形成される無電源電波中継器が例えば(特許文献1)に開示されており、この無電源電波中継器により、一方のアンテナで受信した電波が伝送線路としての同軸ケーブルを伝送し、減衰することなくもう一方のアンテナから放射されるため、隣接する部屋もしくは外部などにおいても十分な受信電界強度を維持することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−313022号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の伝送線路では、同軸ケーブルを使用しており、同軸ケーブルには一定の厚みや直径があるため、既設の建物に設置する場合には、壁面や天井面に穴等をあけて施工しなければならず、作業性に劣るという問題点を有していた。
【0008】
この伝送線路および伝送装置では、壁面や天井面に穴等をあける必要がなく、施工時の作業性に優れていることが要求されている。
【0009】
本発明は、この要求を満たすため、屈曲性がよく、施工時の作業性に優れた伝送線路およびその伝送線路を用いた伝送装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の伝送線路は、電気信号を伝送する伝送線路であって、伝送線路は、平板状に形成された中心導体と、平板状に形成され中心導体の両面から所定の距離を隔てて平行に2枚配設された外部導体と、外部導体と中心導体との隙間に配設された誘電体(以下第1の誘電体と称する)と、外部導体同士を電気的に接続する接続部と、外部導体の外周囲に誘電体(以下第2の誘電体と称する)を配設した外周囲部と、外周囲部の一方の長辺側に粘着テープとを有し、その粘着テープを有する長辺側の第2の誘電体の厚みを他方の長辺側の第2の誘電体の厚みよりも厚くした構成を備えている。
【0011】
これにより、屈曲性がよく、施工時の作業性に優れた伝送線路が得られる。
【0012】
上記課題を解決するために本発明の伝送装置は、上記伝送線路と、中心導体の一端部に配設された第1のアンテナと、中心導体の他端部に配設された第2のアンテナとを有する構成を備えている。
【0013】
これにより、上記伝送線路を用いた伝送装置が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明の伝送線路は、電気信号を伝送する伝送線路であって、伝送線路は、平板状に形成された中心導体と、平板状に形成され中心導体の両面から所定の距離を隔てて平行に2枚配設された外部導体と、外部導体と中心導体との隙間に配設された第1の誘電体と、外部導体同士を電気的に接続する接続部と、外部導体の外周囲に第2の誘電体を配設した外周囲部と、外周囲部の一方の長辺側に粘着テープとを有し、その粘着テープを有する長辺側の第2の誘電体の厚みを他方の長辺側の第2の誘電体の厚みよりも厚くしたものである。
【0015】
この構成により、伝送損失の少ない伝送線路を全体として平板状に形成することができるので、屈曲性に優れ、伝送線路を壁やドア、窓の隙間等の狭い空間を介して通すことができ、またそのとき粘着テープを介して容易に壁等の取付け部に固定して中心導体を取付け部から遠い位置に配置することができるので、取付け部からの電気的影響を少なくすることができ、伝送線路の特性インピーダンスを安定化することができるという作用を有する。
【0028】
本発明の第2の発明の伝送線路は、第1の発明の伝送線路において、外周囲部の一方の長辺側にテープ状の電気的遮蔽体を配設し、電気的遮蔽体に粘着テープを取り付けたこととしたものである。
【0029】
この構成により、壁等の取付け部を電気的に遮蔽することができるので、取付け部からの電気的影響を少なくすることができ、伝送線路の特性インピーダンスを安定化することができるという作用を有する。
【0034】
本発明の第3の発明の伝送装置は、第1の発明又は第2の発明に記載の伝送線路と、中心導体の一端部に配設された第1のアンテナと、中心導体の他端部に配設された第2のアンテナとを有することとしたものである
【0035】
この構成により、一方の部屋に配置された無線装置からの電波信号を伝送損失の少ない伝送線路で伝送することができ、他方の部屋に配置された無線信号受信装置での受信レベルを高めることができるという作用を有する。なお、中心導体の端部への配設は、直接アンテナに接続する場合のみならず、整合回路を介して中心導体の端部とアンテナを接続することも含むものである。
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を用いて説明する。
【0039】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による伝送線路を用いた伝送装置を示す構成図である。
【0040】
図1において、建物100、部屋101、102、無線装置103、アンテナ104、無線LAN付きパソコン(以下、パソコン)105、仕切り壁106、ネットワークNは図4と同様のものなので、同一符号を付して、説明は省略する。1は一方の部屋101から他方の部屋102へ配設された伝送線路3(後述する)を用いた伝送装置、2は伝送線路3の一端部に配設された第1のアンテナ、3は一端部から他端部へ信号を伝送する伝送線路、4は伝送線路3の他端部に配設された第2のアンテナである。
【0041】
このように構成された伝送線路について、その動作を説明する。
【0042】
部屋101に配置された無線装置103からアンテナ104を介して送信された電波信号は、部屋101の空間と仕切り壁106と部屋102の空間とを介すると共に部屋101の空間と伝送装置1と部屋102の空間とを介して、パソコン105で受信される。すなわち、図1における伝送系統は、部屋101の空間、仕切り壁106および部屋102の空間から成る第1の伝送系統と、部屋101の空間、伝送装置1および部屋102の空間から成る第2の伝送系統とが並列に配置されたものとなる。ここで、第1の伝送系統を仕切り壁106を経由するために伝送損失が大きく、パソコン105に到達する信号の大部分は伝送装置1を含む第2の伝送系統を経由した信号である。すなわち、電界強度E2の電波信号は、第1のアンテナ2、伝送線路3、第2のアンテナ4を経由し、電界強度E3の電波信号となってパソコン105に到達する。ここで、伝送装置1における伝送損失を15dBとし、部屋101の空間損失を20dB、部屋102の空間損失を20dB、無線装置103の送信レベルを−10dBmとすれば、無線信号受信装置としてのパソコン105の通信レベルは−65dBmとなり、パソコン105の通信感度としては−65dBm以上あればよい。
【0043】
図2は図1の伝送装置1を模式的に示す模式図であり、図3(a)は図2の伝送線路3のA−A線断面図(横断面図)であり、図3(b)は(a)の伝送線路の変形例を示す横断面図である。
【0044】
図2、図3において、1は図1と同様の伝送装置、2は図1と同様の第1のアンテナ、3は図1と同様の伝送線路、4は図1と同様の第2のアンテナ、5、6は伝送線路3の特性インピーダンス(例えば50Ω)と整合を取るための整合器、7は横断面長方形のテープ体である伝送線路3の横断面中央部に配設された中心導体(幅W、厚みt)、8は中心導体5を取り囲む横断面長方形の第1の誘電体、9、10は第1の誘電体8の両方の長辺上に形成された外部導体、11は外部導体9、10および後述のスルーホール12、13を取り囲む横断面長方形の第2の誘電体(外周囲誘電体)、12、13は外部導体9、10を電気的に接続するための外部導体としてのスルーホール(高さb、外のり寸法Wd)、14は横断面長方形の第2の誘電体11の一方の長辺側(図3(a)では下方の長辺側)に取り付けられた粘着テープ、15は第2の誘電体11の一方の長辺側(図3(b)では下方の長辺側)と粘着テープ14との間に取り付けられた電気的遮蔽体である。
【0045】
このように構成された伝送線路3の材質、特性等について説明する。
【0046】
中心導体7は例えば銅から成り、また外部導体9、10、12、13は例えば銅箔、第1、第2の誘電体は例えばポリイミド、電気的遮蔽体15は部屋101、102の壁等の取付け部からの影響を有効に除去することができるフェライト材料を含むフェライト層や導体層である。たとえば、電気的遮断体はテープ状にすることができる程度に、フェライトを粉末にして樹脂等の他の材料に含ませるようにする。図3(a)に示すように、伝送線路3の幅はWd1で、その高さはdであり、これらの寸法は例えばWd1=20mm、d=2mmである。これにより、伝送損失が少なく可撓性のある伝送線路が得られ、この伝送損失の少ない伝送線路3は図3に示すように(Wd1=20mm、d=2mmであることにより)全体として平板状に形成されているので、伝送線路3を壁やドア、窓の隙間等の狭い空間を介して通すことができる。また、図3に示すように、第2の誘電体11の一方の長辺側(ここでは下方の長辺側)の厚みを他方の長辺側(ここでは上方の長辺側)の厚みよりも厚くしたことにより(寸法d1をd2よりも小さくしたことにより)、部屋101、102の壁等の取付け部からの影響を少なくすることができ、伝送線路3の特性インピーダンスを安定化することができる。また、横断面長方形の第2の誘電体11の一方の長辺側にテープ状の電気的遮蔽体15を配設し、電気的遮蔽体15に粘着テープを取り付けたことにより、部屋101、102の壁等の取付け部からの影響を更に少なくすることができる。なお、粘着テープ取付け面(裏面3b)と反対側の面(表面3a)のデザインは、壁面や天井のデザインと違うことが多く、その違いが大きいときには、美観を損うことがあるため、壁紙等が張りやすいように表面3aに紙を取付け、石膏ボード(プラスターボード)と同じように表面3aを「紙面仕上げ」にする。これにより、表面3aには壁紙が貼りやすくなり、美観を損なうことを回避できる。また、紙であるから、デザインを絵の具や色鉛筆等で書くことができる。
【0047】
次に、具体的な伝送線路3における伝送損失について、説明する。
【0048】
伝送線路3の各寸法を、t=25μm、W=1.56mm、b=1.5mm、Wd=25.65mmとすると、横断面長方形の断面積Sd=38.48mm2(mm2は平方ミリメートルを表す)、中心導体構造係数K1=1.1、上下導体構造係数K2=1.2となる。また、誘電体8、11を発泡ポリエチレンとすると、実効誘電率εr=1.5、実効誘電体力率tanδ=0.00015となる。さらに、伝送線路3の特性インピーダンスZ=50Ω、使用周波数f=2400MHz(但し2400MHzに限らず5GHz帯も含む他の周波数での通信の伝送にも可能である)とする。これらの数値から、抵抗減衰量αr=0.2552、漏洩減衰量αg=0.0401、減衰量α=0.2953dB/m、10m減衰量α10=2.953dBとなる。すなわち、10m減衰量α10は約3dBである。したがって、部屋101、102の空間損失をそれぞれ20dBとし、アンテナ2、4の損失をそれぞれ6dBとし、伝送線路3の長さを10mとすると、無線装置103からパソコン105までの電力損失は、20dB×2+6dB×2+3dB=55dBとなる。この場合、無線装置103の送信レベルを−10dBmとすれば、無線信号受信装置としてのパソコン105の通信レベルは−65dBmとなり、パソコン105の通信感度としては−65dBm以上あればよい。ここで、仕切り壁106の壁損失を30dBとし、無線装置103とパソコン105から壁106までの空間損失をそれぞれ30dBとすると、無線信号受信装置としてのパソコン105の通信レベルは−100dBmとなり、パソコン105の通信感度としては−100dBm以上である必要がある。伝送線路3の距離損失はα=0.2953dB/mであるので、距離が100mとなっても、その損失は約30dBであり、この場合、無線信号受信装置としてのパソコン105の通信レベルは−82dBmとなり、パソコン105の通信感度としては−82dBm以上であれば通信することができる。
【0049】
なお、本実施の形態では部屋101、102間の通信を対象としたが、本発明はこれに限らず、例えば列車の車両間の通信にも適用できるものである。また、部屋101、102を隣接する部屋で示したが、遠く離れた2つの部屋のアンテナを伝送線路3を介して接続しても同様の作用効果を奏することは上述した数値検討からも明確である。
【0050】
以上のように本実施の形態によれば、伝送線路3は、平板状に形成された中心導体7と、平板状に形成され中心導体の両面から所定の距離bを隔てて平行に2枚配設された外部導体9、10と、外部導体9、10の外周囲および/又は外部導体9、10と中心導体7との隙間に配設された誘電体8、11と、外部導体9、10同士を電気的に接続するスルーホール12、13とを有することにより、伝送損失の少ない伝送線路3を全体として平板状に形成することができるので、伝送線路3を壁やドア、窓の隙間等の狭い空間を介して通すことができる。なお、このスルーホール12、13は、伝送される電気信号の最小波長の4分の1波長未満の間隔で配設すれば、磁束の漏れを効率よく抑えて、シールド効果が高めることができる。従って、伝送される電気信号の最小波長を考慮することにより、スルーホールを適切な数にすることができる。例えば、伝送される電気信号が最大2.4GHzであれば、300/2400/4=31mmの間隔で、又、伝送される電気信号が最大5.6GHzであれば、300/5600/4=13mmの間隔でスルーホールを設けることにより、磁束の漏れを効率よく抑えることができる。
【0051】
また、外部導体9、10の外周囲に配設された誘電体である外周囲誘電体11の一方の長辺側に粘着テープ14を取り付けたことにより、伝送線路3を粘着テープ14を介して容易に壁等の取付け部に固定することができる。
【0052】
さらに、外周囲誘電体11の一方の長辺側の厚みを外周囲誘電体11の他方の長辺側の厚みよりも厚くしたことにより、中心導体7を壁等の取付け部から遠い位置に配置することができるので、取付け部からの電気的影響を少なくすることができ、伝送線路3の特性インピーダンスを安定化することができる。
【0053】
さらに、外部導体9、10の外周囲に配設された誘電体11の一方の長辺側にテープ状の電気的遮蔽体15を配設し、電気的遮蔽体15に粘着テープ14を取り付けたことにより、壁等の取付け部を電気的に遮蔽することができるので、取付け部からの電気的影響を少なくすることができ、伝送線路3の特性インピーダンスを安定化することができる。
【0054】
さらに、電気的遮蔽体15はフェライトから成ることにより、壁等の取付け部を電気的、磁気的に遮蔽することができるので、取付け部からの電気的影響を更に少なくすることができ、伝送線路3の特性インピーダンスを更に安定化することができる。
【0055】
さらに、伝送線路3と、伝送線路3の一端部に配設された第1のアンテナ2と、伝送線路3の他端部に配設された第2のアンテナ4とを有することにより、一方の部屋に配置された無線装置103からの電波信号を伝送損失の少ない伝送線路3で伝送することができ、他方の部屋102に配置されたパソコン105での受信レベルを高めることができる。
【0056】
さらに、第1のアンテナ2は一方の部屋101に配置された無線装置103からの電波信号を一端部で受信して受信信号として出力し、伝送線路3は受信信号を一端部から他端部へ伝送し、第2のアンテナ4は伝送した他端部の受信信号を電波信号として他方の部屋102に配置されたパソコン105へ送信することにより、一方の部屋101に配置された無線装置103からの電波信号を第1のアンテナ2で受信し、第1のアンテナ2から出力された受信信号を伝送損失の少ない伝送線路3で伝送し、伝送した他端部の受信信号を第2のアンテ4ナにより電波信号として他方の部屋102に配置されたパソコン105へ送信することができる。
【0057】
さらに、無線装置103は無線ルータであり、パソコン105は無線LAN付きパソコンであることにより、ネットワークに接続された無線ルータからの信号を無線信号通信機能を有するパソコンにより受信することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の第1の発明の伝送線路によれば、電気信号を伝送する伝送線路であって、伝送線路は、平板状に形成された中心導体と、平板状に形成され中心導体の両面から所定の距離を隔てて平行に2枚配設された外部導体と、外部導体と中心導体との隙間に配設された第1の誘電体と外部導体同士を電気的に接続する接続部と、外部導体の外周囲に第2の誘電体を配設した外周囲部と、外周囲部の一方の長辺側に粘着テープとを有し、その粘着テープを有する長辺側の第2の誘電体の厚みを他方の長辺側の第2の誘電体の厚みよりも厚くしたことにより、伝送損失の少ない伝送線路を全体として平板状に形成することができるので、屈曲性に優れ、伝送線路を壁やドア、窓の隙間等の狭い空間を介して通すことができ、またそのとき粘着テープを介して容易に壁等の取付け部に固定して中心導体を取付け部から遠い位置に配置することができるので、取付け部からの電気的影響を少なくすることができ、伝送線路の特性インピーダンスを安定化することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による伝送線路を用いた伝送装置を示す構成図
【図2】図1の伝送装置を模式的に示す模式図
【図3】(a)図2の伝送線路のA−A線断面図
(b)(a)の伝送線路の変形例を示す横断面図
【図4】従来の伝送系統の一例を示す構成図
【符号の説明】
1 伝送装置
2 第1のアンテナ
3 伝送線路
3a、3b 粘着テープ取付け面
4 第2のアンテナ
5、6 整合器
7 中心導体
8 第1の誘電体
9、10 外部導体
11 第2の誘電体(外周囲誘電体)
12、13 スルーホール(外部導体)
14 粘着テープ
15 電気的遮蔽体
100 建物
101、102 部屋
103 無線装置
104 アンテナ
105 無線LAN付きパソコン
106 仕切り壁
N ネットワーク
Claims (3)
- 電気信号を伝送する伝送線路であって、前記伝送線路は、平板状に形成された中心導体と、平板状に形成され前記中心導体の両面から所定の距離を隔てて平行に2枚配設された外部導体と、前記外部導体と前記中心導体との隙間に配設された第1の誘電体と、前記外部導体同士を電気的に接続する接続部と、前記外部導体の外周囲に第2の誘電体を配設した外周囲部と、前記外周囲部の一方の長辺側に粘着テープとを有し、前記粘着テープを有する長辺側の第2の誘電体の厚みを他方の長辺側の第2の誘電体の厚みよりも厚くしたことを特徴とする伝送線路。
- 前記外周囲部の前記一方の長辺側と前記粘着テープと間に電気的遮蔽体を配設したことを特徴とする請求項1に記載の伝送線路。
- 請求項1又は請求項2に記載の伝送線路と、前記中心導体の一端部に配設された第1のアンテナと、前記中心導体の他端部に配設された第2のアンテナとを有することを特徴とする伝送装置。
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