JP7251832B2 - シート溶着装置 - Google Patents

シート溶着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7251832B2
JP7251832B2 JP2021195426A JP2021195426A JP7251832B2 JP 7251832 B2 JP7251832 B2 JP 7251832B2 JP 2021195426 A JP2021195426 A JP 2021195426A JP 2021195426 A JP2021195426 A JP 2021195426A JP 7251832 B2 JP7251832 B2 JP 7251832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheets
sheet
roller
welding
intermediate plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021195426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022019885A (ja
Inventor
純 首藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ESTEE POLY-INDUSTRIAL CORPORATION
Original Assignee
ESTEE POLY-INDUSTRIAL CORPORATION
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ESTEE POLY-INDUSTRIAL CORPORATION filed Critical ESTEE POLY-INDUSTRIAL CORPORATION
Publication of JP2022019885A publication Critical patent/JP2022019885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7251832B2 publication Critical patent/JP7251832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C65/00Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor
    • B29C65/02Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor by heating, with or without pressure

Description

本願発明はシート溶着装置に関する。特に本願発明は、樹脂シートのような熱溶着可能な複層シート間を熱溶着によって接合するシート溶着装置に関する。
少なくとも2層の樹脂フィルムをその目的に応じて相互に部分的に接合して利用することは広く行なわれている。その部分的接合の手段として、樹脂フィルム自体の、あるいは樹脂フィルムにコーティングした層の熱溶融性を利用し、いわゆるヒートシール手法と呼ばれる溶着方法による接着することも一つの手段である。
このヒートシール手法の代表的なものとして、目的とする接合部分に適合する型を有した発熱体をあらかじめ形成し、一方の基台のほうに樹脂フィルムをその発熱体で押し当てることで、その型に応じた所定の形状の接合部分を形成することも行なわれている。
例えば、特開2012-024951号公報は、インフレーションシート成形によって、筒状に押し出されたフィルム状の樹脂を扁平にした2層フィルムを利用したスタンディング型バッグの製造方法を開示している。
特開2012-024951号公報の図8は、そのスタンディング型バッグの製造装置の概略側面図を示しているものであり、溶着部分の型となるシールプレート64A,64Bのシール用突端部64A-1,64B-1を、基台となる受け板65に当接するようにシールプレート64A,64Bを押し当てて、対向シート面同士を溶着させたものである。
しかし、ある型を持ったヒート部材を用いるには、その大きさが限定されるともに、自由な形状の溶着が難しい。
別のヒートシール手法として、特開平5-112333号公報で開示されている従来の手法は、図5でその概要が示されているように、帯状の包装材料101を二つ折りしてその重ね合せたシートの側縁部を、回転する加熱ロール105の円周方向に形成した対の押型106で両側から挟んでシートの縦方法(送り方向)の熱接着部102を連続形成するとともに、別の加熱ロール107をシートの送り方向に対して横方向に配置し、回転する加熱ロール107に形成した対の押型108で両側から挟んで横方向の熱接着部103を一定間隔で形成するものである。
この手法は、一定の定型的な接合部を連続形成するには効率的であるが、特開2012-024951号公報の先行技術と同様、大きなシートを扱うには、それに応じた大きさのローラを用意するとともに、その接合の型に応じた押型をそのつど用意しなくてはならない。しかも、一度その製品の形状や接合部の位置が微妙に変わっても、それに応じてローラを新たに作り直す必要があり、多大なコストを必要とする。
さらには、ヒートシールによる溶融によって溶けた樹脂が押型の周辺に流れるために、接合部分でその厚さが偏るなどして、不具合の発生や品質の低下をもたらす要因となっている。
加えて、従来の方法であると、溶着の部分には樹脂フィルムにとって最も破綻原因となる継ぎ目でつなぎ合わせることが必要となる場合が少なくない。特に、大きな容器を作成するには、その継ぎ目を避けることは難しい。従って、液体の充填物を大量に搬送できるような、大きなサイズでありながら継ぎ目の無い強固で安全、且つ安価な容器が求められていた。
特開2012-024951号公報 特開平5-112333号公報
本願発明の目的は、多様な大きさの樹脂フィルムに対しても適用でき、しかも、フィルム間の接合領域を柔軟に変更可能とし、継ぎ目を生じることも無く大規模フィルムまたはシートも熱溶着可能な新たなシート溶着装置を提供することを目的とする。
さらに、本願発明は、接合領域を微妙に調整可能な新たなシート溶着装置を提供することを目的とする。
さらに、本願発明は、加熱によるフィルムの収縮に対しても調整可能であって、汎用のフィルムであっても、その接合部の平坦性とフィルム間の結合力も高く維持可能な新たなシート溶着装置を提供することを目的とする。
本願発明は、互いが接合されていない対面を有する少なくとも2つ複層からなるシートに対して当該対面を所定のパターンに熱溶着により接合するための装置であって、縦方向に延在する少なくとも一つの面を有する基台と、上記基台の少なくとも一つの面側に上から下に送り出すために設けられた、例えばローラからなるシート搬送部と、上記基台の面と協働して前記シートを間に挟むように構成された保護シートと、保護シートでシートを挟んで保護シートの外側の面から上記基台の面方向に押圧して熱を加えながらシートの上記少なくとも2つの複層間を所定のパターンで溶着するように保護シート面上を2次元で押圧移動するように構成された加熱圧着部と、からなるシート溶着装置を提供する。
さらに、本願発明の上記シート溶着装置は、前記基台が上下に垂下する中板からなり、少なくとも中板の一方の面側にシートが上下に延在してセットされるように構成されている。
さらに、本願発明の上記シート溶着装置は、上記シート搬送部が、2枚の上記シートの各々を中板の両面の別々の面上に沿って上から下に送るように構成さており、上記保護シートは、中板を中心として上記2枚のシートの外側の面に各々が配設されるようにした少なくとも1対の保護シートからなり、上記加熱圧着部は、保護シートの各々の外側の面から中板方向に押圧して熱を加えながら対応する上記2枚の各々のシートの上記少なくとも2つの複層間を所定のパターンで溶着するように保護シート上を少なくとも2次元で移動するように構成された少なくとも一対の加熱圧着部とから構成されている。
さらに本願発明の上記シート溶着装置は、所定のパターンに溶着された後のシートと保護シートとの間とを離間するためにシートと保護シートの間で横断して移動する、例えば剥離バーからなる剥離部が設けられている。
さらに本願発明の上記シート搬送部は、中板の近傍に設けられて2枚のシートが略離間しながら上記中板の両面上に搬送されるようにした少なくとも一対の補助ローラを有する上記装置を提供する。
さらに本願発明の上記加熱圧着部は、加熱用のローラヘッド、軸回転可能なボール状ヘッド、あるいは先端が円形のヘッドからなり、好ましくは、当該ローラは、2次元移動する方向に応じて当該ローラヘッドの向きが変えられるようにした上記装置を提供する。
さらに、本願発明の上記加熱圧着部は、互いに直交する2つのバーに沿って移動するように構成され、各バー上の加熱圧着部の位置に応じて、シートに形成される溶着パターンの位置が規定されるようにした上記装置を提供する。
さらに、本願発明のシート溶着装置は、2枚のシートが中板に搬送される前に前記搬送シート搬送部によって面が密接するように重ねられるようにした上記装置を提供する。
本願発明のシート溶着装置のように構成することにより、大規模なフィルムに対しても、シートが自重で上下の縦方向に伸びる力も利用して搬送させて基台の面近傍にシートを容易にセットすることができるために、貴台の面と保護シートとでシートを挟む構成が簡単にできる。そして、その保護シート上を加熱圧着部によって2次元方向の自由曲線で熱溶着を行うことができるために、大きなシートに対しても継ぎ目の無い熱溶着シートを造形でき、安全で且つ従来の安価なフィルムシートを使用できる大規模容器を提供することができたものである。しかも、基台の面、シート、保護シート等の全体を縦方向に構成したために、その装置のメンテナンスと熱圧着のためのシートセットも極めて簡単に行うことが可能となった。
本願発明は、さらに、垂下した中板の面を一方から、または中板を中心として両方向から加熱と押圧することで、中板の一方または両側にセットされた熱溶着可能な複層の組を所定のパターンで溶着することが可能となる。また、搬送部の横方向の長さを長くすれば、幅広のシートに対して熱溶着加工ができるばかりか、複数のシートの組をローラの長さ方向に、隣り合うようにセットすることができるため、生産効率を格段に向上させることができる。
しかも、中板が互いの加熱圧着部を支持する面とすることもできることから、両側のシートを同一の面で支え同じ程度の圧着で溶着を可能とするために、2つのシートに対して所定の品質で製造することが可能となる。
また、保護シートを設けることにより、加熱圧着部とシートとが直接接触することが防止できるために、熱溶融したシートの部分が加熱圧着部に付着して持ち去られてシートに穴が開いたり、シート層の厚さが不均一になることが防止できる。
特に、加熱圧着部が、向きを変えられるようにしたローラヘッドから構成された場合に、所定のパターンに溶着するためにローラの向きを変えても、そのローラの面でシートの溶着した部分が捻られて穴が開くこともなければ、薄くなることもなくなることが明らかとなった。そして、熱溶着のための熱の制御をより柔軟にすることも可能となった。
加熱圧着部でシートに対して溶着加工を行うと、保護シートとシートとの間で接着してしまう場合がある。そのままの状態で、シートを搬送移動すると、シートや保護シートがよれたりして、その後の品質に好ましくない。
様々な手法を試行錯誤した結果、剥離部をシートと保護シートの間で所定のパターンが形成されている全範囲を横断するように移動させるだけで、シートの接着部分に悪影響を与えることなくシートと保護シートとの接着を簡単に剥離できることがわかった。この剥離部は、例えば、中板の横幅以上の剥離バーであってシートの搬送方向と直角の方向に中板の面と平行となるように設けられた剥離バーからなる。
その剥離部は、シートの搬送方向に垂直に設けられ、円筒状の剥離バー、または少なくとも剥離するために移動方向の面が略円筒状の面を有する剥離バーであることが好ましい。
さらに、中板の装置の近傍に設けられて2枚のシートが略離間しながら上記中板の両面上に搬送されるようにした少なくとも一対の補助ローラを有することで、2つのシートをそれぞれ中板の両面上にスムースに搬送させることができ、シートが中板と過度に接触してシートに傷がつくことがなくなる。
加熱圧着部をローラヘッドから構成することで、保護シート上で略垂直方向に回転しながら加熱させることができるとともに、シートに対して垂直な方向を中心軸としてそのローラを回転しさえすれば、ローラの向きを変えることが簡単となり、その結果、対向する相手方のローラヘッドと一緒になって移動させることも簡単に行うことができるため、2つのシートのそれぞれに対して同時に同じパターンで溶着処理が可能となる。
さらに、互いに直交する2つのバーに沿って摺動する加熱圧着部を構成することで、加熱圧着部は保護シートの面上で2次元方向の移動を行うことができる。
さらに、加熱圧着部は、中板の面方向に押圧する押圧位置と中板の面から遠ざかる方向に位置する待機位置との間で駆動されるように構成することで、中板の面上にシートを容易にセットすることが可能となる。
本願発明によるヒートシール装置10の概略斜視図である。 図1のヒートシール装置10の部分的側面図である。 剥離部30である一対の剥離バーを同時にシートS1,S2上で移動して、シートS1,S2と保護シート20との間を剥離する一例を示した側面図である。 ある一形態の熱圧着部40の平面図である。 ある一形態の熱圧着部40の底面図である。 ある一形態の熱圧着部40の背面図である。 シート溶着装置10のブロック構成図である。 図4とは加熱ヘッドの形状が異なる熱圧着部40の平面図である。
図1は、本願発明によるヒートシール装置10に2つのシートS1,S2が装着され、熱圧着部である加熱用ローラヘッド41によって溶着される状態を説明するための概略斜視図である。図2は図1の概略側面図を示している。
シートS1,S2の夫々は、2層以上のフィルム層またはシート層(以下、本願では複合層ともいう)(また、本願では、フィルム、シートを含めて総称して「シート」として使用する)から構成されており、その複合層間の少なくとも一つの接合面が接着されていない。シート溶着装置10は、その接着されていない層間を所定のパターンに熱溶着によって接合するものである。
シートS1,S2は、熱溶着可能な樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂のフィルム、アルミ基材の複合フィルムや、ラミネートフィルムから構成することができるが、これに限定されるものではない。
図1では、2つのロール状に巻かれた複合層からなるシートS1、S2の原反が夫々原反繰り出し装置1に装着されて、その原反の一端が原反繰り出し装置1から引き出されてシート搬送部50(図5を参照)によって搬送される。本例では、シート搬送部50として、中継ローラ2と導入ローラ3、そして導出ローラ4から構成され、シートS1,S2は、中継ローラ2で合わさり、中継ローラ2を介して導入ローラ3へと重なったまま延在している。
図2を参照してシート溶着装置10を説明する。
シート溶着装置10は、原反繰り出し装置1と、中継ローラ2、導入ローラ3、導出ローラ4からなるシート搬送部50、導入ローラ3と導出ローラ4との間に介在する基台となる中板6を有する。
中板6の両面のうちの一方の面がシートS1,S2のうちの一方のシートS1の複合層間の溶着に供され、中板6の両面のうちの他方の面がシートS1,S2のうちの他方のシートS2の複合層間の溶着に供される。つまり、夫々が複合層からなる2つのシートが、中心の中板6を支えとして一つの搬送過程で同時に熱溶着を行えるように構成されている。尚、本例では、2つのシートを中板を基台として両面で効率的に同時に熱着可能な構成を示すものであるが、上下の縦方向に延在する少なくとも一つの面を有する基台とし、その面上でシートの複合層間の溶着を行えるように、その面側にシートを送るように構成したシート搬送手段50としてもよい。
より具体的な構成を説明すると、シート溶着装置10は、シートS1,S2を夫々構成する複合層間を熱溶着するために、シートS1およびS2用に中板6を中心にして互いに対称的に設けられた一対の熱圧着部40(図4、図5)と、熱溶着過程において熱圧着部40とシートS1,S2の夫々の間に介在して熱圧着部40からの熱をシートS1,S2に伝達するための対の保護シート20、保護シート20とシートS1,S2との間の接着を剥離するために対の離剥部30と、から構成することができる。尚、図2は、熱圧着手段40によって溶着作業後の保護シート20とシートS1,S2との間の接着状態を概念的に示しているため、図面の各部分の実際の大きさの割合や各シート等の部分の態様は実際とは異なる。
尚、本例では、原反繰り出し装置1には、すでにあらかじめ複合層にされたシートS1,S2を使用した場合を説明するものであるが、上記説明から理解できるように、原反繰り出し装置1に複数の個別のシート(たとえば、4つのシート)を設置し、中板6へと搬送する過程で、複数のシートをシートS1,S2となるように(たとえば、シートS1,S2ともに2つのシートからなるように)重ね合わせるようにしてもよい。
本例に戻って説明すると、図1のシート溶着装置10の導入ローラ3は、図2で示したように、複数のローラの組みから構成することができる。たとえば、導入ローラ3は、第1の導入ローラ3A、第2の導入ローラ3B、第3の導入ローラ3Cから構成されている。
第1乃至第3の導入ローラ3A、3B、3Cは、それぞれ垂直方向の軸を中心に互いに反対方向に位置する対のローラから構成することができ、ここでは、便宜上、対を左右のL,Rで示し、第1の導入ローラ3A(R,L)、第2の導入ローラ3B(R,L)、第3の導入ローラ3C(R,L)で表す。各ローラは図2の紙面に対して実質的に垂直方向に平行に延在している。
第1の導入ローラ3A(R,L)は、シート溶着装置10の上部に位置し、中継ローラ2からのシートS1,S2の向きを変えて垂下させる役割を有する。
第1の導入ローラ3A(R,L)は、両ローラ(R,L)がシートS1,S2をその間に挟み込み、図面の面から垂直方向を軸として回動するように設けられており、シートS1,S2は、次の第2の導入ローラ3B(R,L)へと搬出される。
第2の導入ローラ3B(R,L)は、第1の導入ローラ3A(R,L)の下近傍に位置し、第1の導入ローラ3A(R,L)からのシートS1,S2を分離する補助ローラである。シートS1,S2のうちのシートS1は、第2の導入ローラ3B(R,L)のうちの一方の第2の導入ローラ3B(R)の外面に送り出され、他方のシートS2は、反対側の第2の導入ローラ3B(L)の外面に送り出される。
第2の導入ローラ3B(R,L)の下方にはさらに第3の導入ローラ3C(R,L)が設けられている。第3の導入ローラ3C(R,L)は、第2の導入ローラ3B(R,L)で分離されたシートS1,S2の各々をその下に位置する中板6の両面近傍に送る役割を有する補助ローラである。
中板6は、その略平らな面が導入ローラ3の軸の方向と実質的に平行となる状態で、シート溶着装置10の上部部分の導入ローラ3の近傍から垂下して、シート溶着装置10の下方に位置する導出ローラ4へと設けられている。
導出ローラ4のうち、第3の導出ローラ4C(R,L)は、中板6の面上を通って搬送されてきたシートS1,S2の夫々を受ける補助ローラである。
第3の導出ローラ4C(R,L)の各ローラの内側面にシートS1,S2の各々が這わせられる。このように、第3の導出ローラ4C(R,L)とその上部にある第3の導入ローラ3C(R,L)とも、互いに対関係にあるローラ面は離間するように配設することが好ましく、従って、搬送によって進行方向に延びているシートS1,S2は、第3の導入ローラ3C(R,L)の対向する内側の面に沿って互いが分離した状態で下方に移動し、各シートS1およびS2は、中板6の各面の近傍をほぼ平行に移動して、第3の導出ローラ4C(R,L)の対向する内側の面へと搬送される。
第3の導入ローラ3C(R,L)および第3の導出ローラ4C(R,L)の対の面が互いに離間していることにより、それによって支えられるシートS1,S2は、中板6の面とこすれながら搬送されることがなく、シートS1,S2に傷がつくことがないスムースな搬送が可能となる。もちろん、シートS1,S2の張り具合は、製品の精度等の仕様の要求に応じて変えることができ、ややたるんだ状態での搬送も可能であるが、その場合でも、その離間した対のローラによって、中板6との接触の程度を低くして摩擦による損傷を低減することが可能である。
しかも、中板6は、2つのシートS1,S2間を分離しているために、シートS1,S2が何らかの原因で静電気で帯電したとしても、互いにその影響を及ぼすことをも軽減することができるとともに、中板6と両側のシートS1,S2のスペースの調整も、シートの自重で垂下する力を利用できるために、より容易に行うことができる。
また、中板6とシートS1,S2との間の距離を調整するために、第3の導入ローラ3C(R,L)および第3の導出ローラ4C(R,L)は、左右の対のローラ間の距離を調整できるようにしている。これによって、多種類の材質や厚さを有するシートに対しても、柔軟に対応することが可能となる。もちろん、以下で説明するローラも含めて他のローラにおいても、シートS1,S2夫々の張力の調整などのために、その対のローラ間の距離や、接触している場合の互いの押圧力を調整できるようにしてもよい。どのローラに対して位置の調整を図るようにするかは、任意に選択して設計するようにしてもよい。
中板6を通って第3の導出ローラ4C(R,L)によって受けられたシートS1,S2は、その下方にある第2の導出ローラ4B(R,L)へと送られる。第2の導出ローラ4B(R,L)は、第3の導出ローラ4C(R,L)によって受けられたシートS1,S2間の距離を維持するように、外側面がより外側に離間するように設けられている点において、第2の導入ローラ3B(R,L)と同様である。
シートS1,S2は、さらに下方に位置する第1の導出ローラ4A(R,L)へと送られて、そのシートS1,S2に搬送向きが略90度の水平方向に変えられて搬送される。
図1を参照して理解できるように、本願発明によるシート溶着装置10は、多数のシートを同時に熱溶着(ヒートシール)処理が行なえるように、複数のシートが隣り合って搬送できる十分な幅を有するように構成してもよい。つまり、シートS1およびS2は、搬送部(例えばローラ)の長手方向に隣り合う複数のシートとすることができる。
その各シートは、筒状に押し出されたフィルム状の樹脂を扁平にした2層フィルムでよく、インフレーション・フィルム、タブラーフィルム(Tubular Film)、あるいはブロウンフィルム(Blown film)といった名称で広く知られたフィルム(以下、総称して「インフレーション・フィルム」という)であり得る。
インフレーション・フィルムは、予め2層の形態で提供されるために、包装用フィルム等の様々な製造に広く利用されている。もちろん、最初に説明したように、シートS1,S2のそれぞれは、インフレーション・フィルムのような、予め用意された少なくとも2層のフィルムからなるシートの代わりに、複数のフィルム層を原反繰り出し装置1において、または原反繰り出し装置1からのシートの搬送過程で重ねあわせて、それぞれ複数層が組み合わされて形成されたシートとしてもよい。
シート溶着装置10はシートを形成する複数フィルムまたはシート層間の任意の箇所で面を熱溶融させて接合するものである。従って、シートを形成する複合層は、それ自体が熱溶融の特性を有する材料であってもよく、あるいは、目的の接合箇所の部分に熱溶融特性を有する材料を添加又は塗布、若しくはフィルム状にして貼り付けるようにしてもよい。
次に、シートS1,S2とシート溶着装置10との関係について説明する。
図2の側面図から理解できるように、シートS1とシートS2とが中板6を挟み込むようにして、シートS1,S2は導入ローラ3から導出ローラ4へと垂下している。さらに、中板6を中心にしてシートS1,S2を挟むように反対の位置(シートS1,S2の外側の面)には保護シート20が設けられている。保護シート20の面は、中板6の面と略平行となっている。保護シート20は、熱圧着部40による加熱によっても溶融しない耐熱性と、熱圧着部40によって保護シート20を押圧してもその押圧がシートS1,S2と中板6に伝わる可撓性を有し、且つ熱圧着部40からの熱がシートS1,S2に伝わりやすい素材と厚さから構成されている。尚、保護シート20の必要な特性は、後にも説明するが、熱圧着部40、とりわけ、熱圧着部40として加熱用ローラヘッド41を利用した場合の保護シート20上での加熱用ローラヘッド41の移動や向きの変化に対しても、保護シート20が過度に捻れてシートS1,S2の熱溶着を阻害しない程度の強度と滑りやすさをも考慮して選択されている。
保護シート20は、導入ローラ3および導出ローラ4の近傍に位置する保護シート20用のローラ21に通されて緩く張られていることが好ましい。熱圧着部40が保護シート20を中板6方向に押し当てて、シートS1,S2を構成する複合層を熱溶着できるように、熱圧着部40が押圧加熱する前の待機位置にあるときは、中板6とシートS1,S2および保護シート20とは、必ずしも密接している必要はない。
図1および図2では、左右(L,R)それぞれについて、4つの保護シート用ローラ21を通って保護シート20が送り出し可能に構成されているが、これに限定されず、シート溶着装置10の上下の導入ローラ3と導出ローラ4の近傍に左右のシートS1,S2用にそれぞれ2つの保護シート用ローラ21を設け、その保護シート用ローラ21に保護シート20が巻回されるようにすることで、保護シート20が中板6の面上に沿って張られるようにしてもよい。また、保護シート20を緩く張るようにするために、ばね作用を保護シート用ローラ21に設けるようにしてもよい。
図2、3を参照して容易に理解できるように、離剥部30である剥離バー30は、その軸が紙面に対して垂直方向の、第3の導入ローラや、第4の導出ローラの軸方向とほぼ平行して設けられ、中板6の面上を上下に移動可能に構成されている。図3は、シートS1,S2を溶着した跡に、離剥部30である剥離バー30を下から上のほうに移動して、シートS1,S2と保護シート20との間で熱溶着した部分を剥離する途中の過程を示しており、すばやい剥離が可能であることが実際の作業で明らかとなっている。
図4A乃至4Cを参照して熱圧着部(加熱圧着部)40の一例について説明する。
シート溶着装置10には、それぞれが直交して伸びる2つの摺動バー61,62を有する。この摺動バー61,62はそれぞれ、中板6の両面から等間隔に離間して対に配設されている。
熱圧着部40は、摺動バー61,62上を摺動するように構成された加熱ヘッド支持摺動部材43a、43bを有している。加熱ヘッド支持摺動部材43a、43bは一体に組み立てられて加熱用ローラヘッド41を支持しており、これによって、図示しない駆動装置により、加熱用ローラヘッド41がシートS1,S2に対してその面上を略平行に2次元方向(X-Y方向)に自由に移動することができる。
このX-Y方向への移動の力を与える駆動装置(図示せず)は、例えば、X-Yの各方向用の正逆回転可能で位置制御可能なモータとそのモータの回転を伝達するベルト45によって構成することができ、加熱ヘッド支持摺動部材43a、43bを移動駆動している。モータは、サーボモータやステッピングモータのほか、位置制御可能な動力を与えることのできる他の方法を利用してもよい。
さらに、熱圧着部40は、加熱用ローラヘッド41に向きを変えることができるように、加熱用ローラヘッド41を支持して加熱用ローラヘッド41を押圧位置と待機位置の間で移動できるように構成された押圧・待機位置調整部42を有する。例えば、押圧・待機位置調整部42は、電気的に制御可能なソレノイドが内蔵され、そのON/OFFを行うことで相互の位置の間を往復移動可能としている。尚、加熱用ローラヘッド41からの押圧の程度や保護シート20からの位置をより細かく調整できるように、押圧・待機位置調整部42を、2段階以上または連続的に伸縮可能に調整できるように構成してもよい。
加熱ヘッド41の位置調整を微妙に調整できる加熱圧着部40とすることにより、中板6の面が平らでは無く変化する場合、例えば、出来上がる製品の要求に対応して中板6が曲線の面を有する場合でも、その曲線の面に沿って押圧して加熱溶着することが可能となる。中板6が曲線の面は、中心軸に対して対称が好ましいが、対称でなくともよい。また、すでに説明したように、本願発明は、中板6のほか、一方の面からのみ加熱圧着部で押圧するような基台を使用した場合でも熱溶着を行うことができ、しかも、図2のZ方向で示す方向への位置調整機能を有することで、その基台の面がZ方向に変化したとしても、その変化に追従するように位置が調整され、切れ目や継ぎ目の無い溶着を可能とするものである。
加熱用ローラヘッド41の支持部でもある押圧・待機位置調整部42は、加熱用ローラヘッド41の軸を通ってX-Y方向の面と垂直な軸を中心に回転できるように加熱ヘッド支持摺動部材43a、43bに取り付けられている。この押圧・待機位置調整部42の回転軸42aでの回転により、加熱用ローラヘッド41は、保護シート20上でその向きを自在に変更することができる。
加熱用ローラヘッド41の向きを細かに正確に調整できるようにするために、加熱ヘッド支持摺動部材43a、43bには、DCステッピングモータのような回転角度の制御が可能なモータ46が取り付けられて、その回転がベルト45を介して押圧・待機位置調整部42の軸42aに掛けられて伝えられる。
熱圧着部40の熱溶着するヘッドの好適な例として示された加熱用ローラヘッド41は、この押圧・待機位置調整部42を回転させることで、加熱用ローラヘッド41の2次元方向の移動の方向に応じて、そのローラの向きが変更される。
たとえば、湾曲したパターンで熱溶着をする場合には、その湾曲のパターンに沿った移動に応じて、保護シート20上で進行方向に加熱用ローラヘッドが向かうようにすることが好ましい。また、直角の折れ曲がったパターンで溶着を行う場合には、保護シート20上でその直角の角部で加熱用ローラヘッド41の移動を停止させ、パターンに合わせて直角にその向きを変えるようにする。このとき、保護シート20上での加熱用ローラヘッド41の向きの変化により、保護シート20が加熱用ローラヘッド41によって極度に捻れることがないように、保護シート20に対する加熱用ローラヘッド41の押圧の程度が予め調整されている。また、保護シート20自体も加熱用ローラヘッド41との摩擦が大きくならないような素材の選択や適度な表面処理がされた材料が使用される。例えば、テフロン(登録商標)を含浸させたガラス繊維のシートなどが利用可能である。
このように、対の加熱用ローラヘッド41によってシートS1,S2を挟み込み、十分な加圧と加熱の条件で保護シート20上を加熱用ローラヘッド41がスムースに移動できるようにすることで、その下層になる対のシートS1,S2に対しての所望のパターンでの溶着加工を行うことができることとなった。
この例では、左右の対の加熱用ローラヘッド41が対向しつつ同時に2次元方向に移動して、同じ熱溶着パターンがシートS1,S2の両方に形成できるようにしている。本願発明の基本的な構成によって、さらにより生産性を高めることもできる。たとえば、搬送ローラ2、3、4の長手方向の長さをより長くし、その長手方向に隣り合うように複数のシートを設置して加工を行った。このとき、隣接するシート用にさらに追加の対の熱圧着部40を設け、同じ摺動バー61,62上で摺動移動できるように構成することで、同じ品質で同じパターンの大きなサイズのヒートシールを複数まとめて提供することが可能となっている。
図5は、シート溶着装置10の制御装置のブロック図である。シート溶着装置10は保護シート20、離剥部30、加熱圧着部40およびシート搬送部50を有し、制御装置70と接続されている。制御装置70は、操作プログラムを格納するメモリ80から構成され、その操作プログラムに応じて、保護シート20を張設するための巻き取り駆動部20a、シートS1,S2と保護シート20との間の剥離を行うために離剥部30を動作させる剥離駆動部30a、加熱圧着部40のX-Y方向の2次元移動、加圧・待機位置間の移動動作(または、段階的若しくは連続的位置調整動作)、回転動作、および加熱のための駆動部40a、そして、シート搬送部50によるシート搬送のための搬送駆動を行うシート搬送駆動部50aを統合的に制御し、保護シート20、離剥部30、加熱圧着部40およびシート搬送部50の機能を達成することができる。
制御装置17は通常のPC(パーソナルコンピュータ)を使用することができ、汎用のインタフェースを使用して、各周辺装置の駆動制御をおこなうことが可能である。尚、この例では、導入ローラ3および導出ローラ4の回転によってシートS1,S2の搬送が行われる例を示しているが、導入ローラ3および導出ローラ4以外のローラによって搬送駆動が行われるようにしてもよい。また、この例では、導入ローラ3および導出ローラ4は複数のローラの組から構成されているが、搬送駆動をそのうちの一つの組、例えば、第1の導入ローラ3A(R,L)および第1の導出ローラ4A(R,L)のみをモータ等の動力で回転させて搬送駆動するようにしてもよく、あるいは他のメインのローラを搬送駆動用のローラとして設けてもよい。
制御装置70によって操作プログラムが実行されて、シート熱溶着を行うための処理の一例を説明する。
初期段階においては、熱圧着部40は待機位置に置かれている。原反繰り出し装置1から引き出されたシートS1,S2を、中継ローラ2を介して導入ローラ3、そして中板6と保護シート20との間、そして導出ローラ4にセットされると加熱圧着の作業を開始することができる。
制御装置70による加熱圧着の実行が開始されると、加熱圧着部40に加熱のための電力を供給する。加熱部は、加熱用ローラヘッド41に内蔵されたヒータから構成することができ、電力を受けたヒータによって加熱用ローラヘッド41の表面がシートの熱溶着可能温度まで加熱される。加熱用ローラヘッド41にはその温度を検知するセンサー(図示せず)が設けられており、加熱部はある温度以上となると加熱を停止し、ある温度以下となると加熱を行うことで、熱溶着に適する所定の範囲の温度となるようにヒータから発生される加熱温度を制御する。使用するシートの材料の違いによっては溶融の温度が異なるために、この温度制御する範囲は、プログラムで任意に変えるようにしてもよい。
加熱用ローラヘッド41が熱溶着に適する温度範囲となったことを制御装置70が検知すると、目的のパターンの溶着を行うように、対向する対の熱圧着部40を移動させる。
その後、各熱圧着部40の加熱用ローラヘッド41を待機位置から押圧位置に移動して、加熱用ローラヘッド41を中板6方向に押圧して加熱し、メモリ80の記憶された溶着パターンに従って保護シート20上を2次元移動してシートS1,S2が中板6を中心にして対称に熱溶着される。
一つの溶着面に対する接合処理が終了すると、引き続き次のシート面に熱溶着を行うためのシート搬送が行われて、シートS1,S2の次の新たな溶着面が中板6の面上に送り出され、同様の溶着作業を実行することができる。
シートへの溶着処理を終了すると所定の長さのシートの送り出しを行い、シート溶着装置10から処理された後のシートを取り出すことが可能となる。
上記記載から当業者にとって明らかなように、シートには同じパターンの溶着を繰り返し行うことができるとともに、別な溶着パターン処理のデータをメモリ80にロードすることにより、別のパターンの溶着処理に切り替えてその帯状に続いたシートに対して引き続き溶着を行うこともできることとなる。
図6は、加熱圧着手段40に使用する熱ヘッド41を別な形態とした例を示している。先で説明した加熱ローラ41は、車のタイヤのように軸回転しながらローラ面全面が加熱部分として使用されるようにしたものであるが、本発明者が多様な試行錯誤を行った結果、使用するシートS1,S2の種類や、使用する保護シート20の材質や表面処理、そして、加熱圧着手段40による押圧力等の条件を整えることで、加熱ローラ41の面が転がらなくとも、保護シート20がずれたり、その下のシートS1、S2がはがれたり、あるいは皺寄りが出ることがないように、スムースに耐熱ガラスクロスなどの保護シート20上を加熱ヘッドが走り、熱圧着が可能であることがわかった。
このように、使用目的に応じて、別な形状の加熱ヘッド41を使用することも可能である。加熱ローラヘッド41はその軸で回転しないような加熱ローラであってもよく、その加熱に供するローラの幅もその使用条件により異なるようにしてもよい。また、その先端が図6のような半球状のものや、図示しないが軸回転可能に加熱ヘッド支持部材に取り付けられた球状のヘッドであってもよい。ボールペンの先端のような球体のヘッドや、保護シート20との接触面の形状を楕円形状や長方形、三角形などの多角形とするヘッドとして、加熱ヘッド41が進む方向に対しての接面の幅を異ならせるようにしてもよい。図4Bのベルト45を介しての加熱ヘッドを支持している押圧・待機位置調整部42を回転させてやれば、進む方向の溶着の線幅を意図的に変化させることができる。
さらには、ヘッドを交換可能に押圧・待機位置調整部42に固定できるようにすることで、多様な異なる目的のシートに適合するようにしてもよい。加熱ヘッドには、電力を供給して加熱温度が制御されるものであるならば、どのような加熱方法であっても良いことは、本明細書から当業者にとって明らかである。
本願発明によるシート溶着装置10は、多様な幅を有する自由線形のパターン溶着が可能となることが明らかであろう。
本願発明によるシート溶着装置10は、非常に大きなサイズ、例えば、幅2m、長さ5mなどのフィルムを積層したものに対して、2次元移動のヘッドでの自由な曲線で溶着を行った熱溶着容器を提供できる。例えば、大きな立体形状となる完成品の注入口や排出口となる部分についても、一筆書きのように加熱ヘッドで造作することができるのである。
しかし、従来の方法でこのようなサイズの大きな容器を作るには溶着部分の「継ぎ目」を避けることができない。
この「継ぎ目」は樹脂フィルムにとって容器の破綻の最大の要因であり、充填物が液体であっても安全に運べる容器を仕立てる新たな手法が求められていたのであるが、本発明によるシート溶着装置10では、その「継ぎ目」を生じることも無く、容器そのものの信頼性を飛躍的に向上させることができたのである。
更に以下にも開示する。
(項目1)
互いが接合されていない対面を有する少なくとも2つの複層を有するシートに対して当該対面を所定のパターンに熱溶着により接合するためのシート溶着装置であって、
縦方向に延在する少なくとも一つの面を有する基台と、
前記基台の少なくとも一つの面側に上から下にシートを送り出すために設けられたシート搬送部と、
前記基台の面と協働して前記シートを間に挟むように構成された保護シートと、
前記基台と前記保護シートとで前記シートを挟んで当該保護シートの外側の面から前記基台の面方向に押圧して熱を加えながらシートの前記少なくとも2つの複層間を所定のパターンで溶着するように前記保護シートの面上を2次元で押圧移動するように構成された加熱圧着部と、を有するシート溶着装置。
(項目2)
更に、前記基台が上下に垂下する中板からなり、当該中板の少なくとも一方の面側にシートが上下に延在してセットされるように構成された、項目1に記載のシート溶着装置。
(項目3)
更に、前記シート搬送部が、2枚のシートの各々を前記中板の両面の別々の面上に沿って上から下に送るように構成さており、前記保護シートは、中板を中心として上記2枚のシートの外側の面に各々が配設されるようにした少なくとも1対の保護シートからなり、
前記加熱圧着部は、保護シートの各々の外側の面から中板方向に押圧して熱を加えながら対応する前記2枚の各々のシートの少なくとも2つの複層間を所定のパターンで溶着するように保護シート上を少なくとも2次元で移動するように構成された少なくとも一対の加熱圧着部とから構成されている、項目2に記載のシート溶着装置。
(項目4)
更に、所定のパターンに溶着された後のシートと保護シートとの間とを離間するためにシートと保護シートの間で横断して移動する剥離部が設けられている、項目1乃至3のいずれかに記載のシート溶着装置。
(項目5)
前記剥離部は剥離バーからなる、項目4に記載のシート溶着装置。
(項目6)
更に、前記シート搬送部は、前記中板の近傍に設けられて2枚のシートが略離間した状態で上記中板の両面上にそれぞれ搬送されるようにした少なくとも一対の補助ローラを有する、項目2または3に記載のシート溶着装置。
(項目7)
前記加熱圧着部は加熱用のローラヘッド、軸回転可能なボール状ヘッド、または先端が円形のヘッドからなる、項目1乃至3のいずれかに記載のシート溶着装置。
(項目8)
更に、前記加熱圧着部は、互いに直交する2つのバーに沿って移動するように構成され、各バー上の加熱圧着部の位置に応じて、シートに形成される溶着パターンの位置が規定されるようにした、項目1乃至3のいずれかに記載のシート溶着装置。
(項目9)
更に、前記2枚のシートが前記中板に搬送される前に前記シート搬送部によって面が密接するように重ねられるようにした、項目2または3に記載のシート溶着装置。
(項目10)
前記ローラヘッドは、2次元移動する方向に応じて当該ローラヘッドの向きが変えられるようにした、項目7に記載のシート溶着装置。
S1,S2 熱溶着用シート
1 原反繰り出し装置
2 中継ローラ
3 導入ローラ
4 導出ローラ
6 中板
10 シート溶着装置
20 保護シート
20a 巻き取り駆動部
21 保護シート用ローラ
30 離剥部、剥離バー
30a 離剥駆動部
40 熱圧着部
40a 移動および回転駆動部
41 加熱ヘッド
42 押圧・待機位置調整部
43a、43b 加熱ヘッド支持摺動部材
45 ベルト
46 モータ
50a シート搬送駆動部
61,62 摺動バー
70 制御装置
80 メモリ

Claims (2)

  1. 少なくとも2枚以上の複数のシート間を溶着するための装置であって、
    基台の少なくとも一方の面へと前記複数のシートを送り出す手段と、
    送り出された前記複数のシートに対して前記基台の方に押圧しながら前記複数のシート間を熱溶着する手段と、
    を有し、
    前記送り出す手段は、前記複数のシートを前記基台の一方の面に送り出し、少なくとも2枚以上の複数の他のシートを前記基台の他方の面に送り出すように構成され、
    前記熱溶着する手段は、前記基台を挟んで前記複数のシートと前記複数の他のシートを挟んで両方向から押圧して各複数のシート間を溶着するように構成される、装置。
  2. 少なくとも2枚以上の複数のシート間を溶着するための制御装置であって、
    シートを送り出す手段によって基台の少なくとも一方の面へと前記複数のシートを送り出させ、
    送り出された複数のシートの面上に沿って熱溶着するための手段を移動させ、前記基台の方に前記複数のシートを指圧しながら所定のパターンに熱溶着させる、
    ように構成され、
    前記送り出す手段は、前記複数のシートを前記基台の一方の面に送り出し、少なくとも2枚以上の複数の他のシートを前記基台の他方の面に送り出すように構成され、
    前記熱溶着する手段は、前記基台を挟んで前記複数のシートと前記複数の他のシートを挟んで両方向から押圧して各複数のシート間を溶着するように構成される、制御装置。
JP2021195426A 2016-07-01 2021-12-01 シート溶着装置 Active JP7251832B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016132065 2016-07-01
JP2016132065 2016-07-01
JP2020099592A JP6991603B2 (ja) 2016-07-01 2020-06-08 シート溶着装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020099592A Division JP6991603B2 (ja) 2016-07-01 2020-06-08 シート溶着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022019885A JP2022019885A (ja) 2022-01-27
JP7251832B2 true JP7251832B2 (ja) 2023-04-04

Family

ID=60786004

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018525305A Active JP6715928B2 (ja) 2016-07-01 2017-06-30 シート溶着装置
JP2020099592A Active JP6991603B2 (ja) 2016-07-01 2020-06-08 シート溶着装置
JP2021195426A Active JP7251832B2 (ja) 2016-07-01 2021-12-01 シート溶着装置

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018525305A Active JP6715928B2 (ja) 2016-07-01 2017-06-30 シート溶着装置
JP2020099592A Active JP6991603B2 (ja) 2016-07-01 2020-06-08 シート溶着装置

Country Status (3)

Country Link
JP (3) JP6715928B2 (ja)
CN (1) CN109641396A (ja)
WO (1) WO2018003987A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110450423B (zh) * 2019-07-29 2021-07-09 安徽润象新材料科技有限公司 一种塑料板热熔拼接设备及拼接工艺
CN114521173A (zh) * 2019-10-21 2022-05-20 户谷技研工业株式会社 熔敷装置及熔敷方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000076407A (ja) 1998-08-29 2000-03-14 Star Engineering Kk 非接触icカードシートの製造方法及び製造装置
JP2002273792A (ja) 2001-03-16 2002-09-25 Inoue Shoten:Kk 超音波溶着溶断装置
JP2004136623A (ja) 2002-10-21 2004-05-13 Chokoku Gravure Sapporo Kk 単層フィルム製袋装置、単層フィルム接着方法および単層フィルム接着機
JP2012056104A (ja) 2010-09-06 2012-03-22 Toyo Seikan Kaisha Ltd 押えブロック及び該押えブロックを用いたシール装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS407400B1 (ja) * 1962-11-08 1965-04-14
JPS4632152Y1 (ja) * 1970-10-26 1971-11-06
JPS51114476A (en) * 1975-04-02 1976-10-08 Kureha Chemical Ind Co Ltd Heattsealing method for high molecular film end
JPS54141871A (en) * 1978-03-06 1979-11-05 Shinkoo Jiyushi Kougiyou Kk Method and apparatus for continuously welding synthetic resin film to long bag like synthetic resin net
JPS61263740A (ja) * 1985-05-20 1986-11-21 日本マタイ株式会社 多層プラスチツクフイルム製包装袋用素材の製造方法
JP3118541B2 (ja) * 1991-10-09 2000-12-18 株式会社小樽製作所 包装容器の熱接着部形成用加熱ロール装置
JPH05200872A (ja) * 1992-01-24 1993-08-10 Ryuichi Mizoguchi 溶着装置
JP5619501B2 (ja) * 2010-07-20 2014-11-05 エイワイファーマ株式会社 スタンディング型バッグ製造方法及びスタンディング型バッグ
DE102011111786A1 (de) * 2011-09-01 2013-03-07 Ovd Kinegram Ag Verfahren und Vorrichtung zum Verbinden von Transfer- oder Laminierfolienbahnen

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000076407A (ja) 1998-08-29 2000-03-14 Star Engineering Kk 非接触icカードシートの製造方法及び製造装置
JP2002273792A (ja) 2001-03-16 2002-09-25 Inoue Shoten:Kk 超音波溶着溶断装置
JP2004136623A (ja) 2002-10-21 2004-05-13 Chokoku Gravure Sapporo Kk 単層フィルム製袋装置、単層フィルム接着方法および単層フィルム接着機
JP2012056104A (ja) 2010-09-06 2012-03-22 Toyo Seikan Kaisha Ltd 押えブロック及び該押えブロックを用いたシール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020128102A (ja) 2020-08-27
JP6715928B2 (ja) 2020-07-01
CN109641396A (zh) 2019-04-16
JPWO2018003987A1 (ja) 2019-04-18
JP6991603B2 (ja) 2022-01-12
JP2022019885A (ja) 2022-01-27
WO2018003987A1 (ja) 2018-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7251832B2 (ja) シート溶着装置
CN104364955B (zh) 用隔膜夹持极板的装置
WO2016052689A1 (ja) 充填包装機
US6167681B1 (en) Sealing apparatus
US20140360660A1 (en) Method and apparatus for continuous production of balloons, airships, inflatable structural members and other inflatable structures
US20140094353A1 (en) Pressure sealing system
JP2016016870A (ja) ヒートシール装置およびそれを備えた充填包装機
JP4339247B2 (ja) 2枚のパッケージ材料ウェブを接着する装置
JP2007269353A (ja) 縦シールテープシール機構、縦シール機構及び液体紙容器成形装置
JP2013169793A (ja) 複合材料を製造するための方法および装置
KR20130097264A (ko) 포장공간이 넓게 형성되는 포장용 봉투 및 그 제조방법
KR101636122B1 (ko) 접합면 용융접착에 의한 이중포대의 제조 방법 및 그 제조장치
JP6568789B2 (ja) ヒートシール装置およびそれを備えた充填包装機
EP0883546B1 (en) Sealing apparatus
JP2002523258A (ja) 熱封止パックを製造する方法およびその方法を実施する用具
JP2004136623A (ja) 単層フィルム製袋装置、単層フィルム接着方法および単層フィルム接着機
JP7239228B1 (ja) 縦型充填包装設備を用いた包装袋の製造方法および縦型充填包装設備
JP6574911B1 (ja) ジョイントテープ、それを利用した包装用フィルムの連結方法および連結装置
JP2018012297A (ja) 底ガゼット付き袋体の製造方法
JP2021041963A (ja) 縦型充填包装機および被包装物の充填包装方法
JPH1159610A (ja) フィルム包装機
KR101077397B1 (ko) 튜브 바디 성형장치
JP7366451B2 (ja) フィルム原反の巻き戻しロール
JP2019031014A (ja) 易カット構造を有する包装袋の製造方法
JP2000118514A (ja) 縦型製袋充填機における縦シール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220104

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7251832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150