JP7251748B1 - 微小気泡発生システムおよび微小気泡発生キット - Google Patents

微小気泡発生システムおよび微小気泡発生キット Download PDF

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Abstract

【課題】給水栓を必要とせずに、微小気泡を発生させることができる微小気泡発生システムおよびそれに用いる微小気泡発生キットを提供する。【解決手段】微小気泡発生システム1は、水中でナノバブルを発生させるシステムであって、エアーポンプ3と、水中ポンプ6と、エアーポンプ3からの空気を、細分化された気泡として水中に放出する気泡細分化部材4と、気泡細分化部材4によって水中に放出された気泡の全部または一部を、水中ポンプ6内に誘導する気泡量調整部材5と、複数のブレード35を円柱軸34の側面に有する突出体31、および、筐体32を備える微小気泡発生部材6とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、微小気泡発生システム、および、それに用いる微小気泡発生キットに関する。
近年、気泡直径がナノレベル(1000nm以下)の微小気泡であるナノバブルを多量に含むナノバブル水が、洗浄や美容などに対して良好な効果があるとして注目されている。ナノバブル水の発生装置は、小型化や取り付け容易性などの改良がなされ、家庭用に提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特に最近、水槽の水にナノバブルを発生させると、水槽壁に汚れが付きにくくなったり、魚が活性化するなどの報告が発表され、水槽中にナノバブル水を循環させるニーズが生じている。
特開2018-34133号公報
しかしながら、特許文献1のナノバブル発生装置は、蛇口などの給水栓に取り付けるものであって、給水栓から放出される水の勢いを利用して、ナノバブルを発生させるため、水の流れがない水槽の水中に載置するだけでは、ナノバブルを発生させることは困難である。また、蛇口にナノバブル発生装置を取り付けて、蛇口からナノバブル装置を通過させた水を水槽に流す方法も検討されるが、この方法では、蛇口から水を放出し続ける必要があり、家庭用にとっては経済的または実用的でない。
本発明は、蛇口などの給水栓を必要とせずに、微小気泡を発生させることができる微小気泡発生システム、および、それに用いる微小気泡発生キットを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の発明を含む。
本発明[1]は、水中で微小気泡を発生させるシステムであって、空気を送り込む空気送出手段と、水を循環させる水循環手段と、前記空気送出手段からの空気を、細分化された気泡として水中に放出する気泡細分化部材と、前記気泡細分化部材によって細分化された気泡の全部または一部を、前記水循環手段内に誘導する気泡量調整部材と、複数の突出部を軸の側面に有する突出体、および、前記突出体を収容する筐体を備える微小気泡発生部材と備える、微小気泡発生システムを含む。
このような発明によれば、空気送出手段から水中に送り込まれた空気は、気泡細分化部材によって細分化され、気泡量調整部材によって適度な量に調整される。そして、その細分化された気泡は、水循環手段によって勢いよく微小気泡発生部材に送り込まれて、微細化され、微小気泡となる。そのため、蛇口などの給水栓を必要とせずに、水中において微小気泡を多量に発生させ続けることができる。
本発明[2]は、水中で微小気泡を発生させるためのキットであって、細分化された気泡を水中に放出する気泡細分化部材と、前記気泡細分化部材によって細分化された気泡の全部または一部を誘導する気泡量調整部材と、複数の突出部を軸の側面に有する突出体、および、前記突出体を収容する筐体を備える微小気泡発生部材とを備える、微小気泡発生キットを含む。
このような発明によれば、市販または公知の空気送出手段(例えば、エアーポンプ)および水循環手段(例えば、水中ポンプ)を用意し、これらにこの発明を連結するだけで、水中に微小気泡を簡易に発生させることができる。
本発明[3]は、前記気泡細分化部材は、柱状の多孔質体を有する、項[2]に記載の微小気泡発生キットを含む。
このような発明によれば、空気送出手段からの気泡を漏れなく確実に細分化することができるため、微小気泡をより確実に発生させることができる。
本発明[4]は、前記気泡量調整部材は、底板を有する筒状部材であり、前記底板には、前記気泡細分化部材を挿通可能な第1貫通孔が形成され、前記気泡量調整部材の側面には、水が通過可能な第2貫通孔が形成されている、項[2]または[3]に記載の微小気泡発生キットを含む。
このような発明によれば、気泡細分化部材を、気泡量調整部材の底板の第1貫通孔に挿通するだけで、水循環手段に誘導する気泡量を調整することができるため、微小気泡をより確実に発生させることができる。
本発明[5]は、前記微小気泡発生部材は、前記突出体から離れるに従って縮径する絞り部をさらに有する、[2]~[4]のいずれか一項に記載の微小気泡発生キットを含む。
このような発明によれば、微小気泡発生部材から放出される微小気泡が、放出する方向(突出体の軸方向)と直交する方向に拡散することを抑制して、水の白濁を抑制することができる。
本発明[6]は、前記微小気泡発生部材は、前記突出体と前記絞り部との間に、円環部をさらに有する、項[5]に記載の微小気泡発生キットを含む。
このような発明によれば、突出体が収容される空間に適度な圧力が発生して、突出部に対する気泡の衝突が強まるため、微小気泡をより確実に発生させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態の微小気泡発生システムの模式図を示す。 図2は、図1のシステムの一部を分解した図を示す。 図3は、図1の気泡細分化部材の断面図(左中央図)、側面図(右図)、平面図(下流側から目視した図、左上図)および底面図(上流側から目視した図、左下図)を示す。 図4は、図1の気泡量調整部材の断面図(左中央図)、側面図(右図)、平面図(下流側から目視した図、左上図)および底面図(上流側から目視した図、左下図)を示す。 図5は、図1の気泡細分化部材および気泡量調整部材の断面図であって、多量の気泡を水中ポンプに誘導する際の構成(左図)、および、少量の気泡を水中ポンプに誘導する際の構成(右図)を示す。気泡細分化部材の断面図のみ破線で示す。 図6は、図1の微小気泡発生部材を構成する突出体および筐体の断面図(中央下図)、正面図(中央上図)、左側面図(上流側から目視した図、左図)および右側面図(下流側から目視した図、右図)を示す。なお、破線は、筐体が透明とした場合に目視可能な突出体を示す。 図7は、図1の微小気泡発生部材を構成する絞り部材の断面図(中央下図)、正面図(中央上図)、左側面図(上流側から目視した図、左図)および右側面図(下流側から目視した図、右図)を示す。 図8は、図6の突出体の斜視図を示す。 図9は、図8の突出体の正面図(上図)および左側面図(上流側から目視した図、下図)を示す。 図10は、図1の微小気泡発生部材がナノバブルを発生させる際の模式図(断面図)を示す。なお、突出体の断面のみ斜線で示す。
<第1実施形態>
図1~図10を用いて、本発明の一例として、第1実施形態の微小気泡発生システムを説明する。なお、空気送出手段から送り出される空気(気泡)が移動する方向を流れ方向として、空気流れ方向上流側を上流側、空気流れ方向下流側を下流側と略する。
第1実施形態の水中システム1は、図1に示すように、水槽2中で、ナノバブル(微小気泡の一例)を発生させ続けるシステム1であって、エアーポンプ(空気送出手段の一例)3、気泡細分化部材4、気泡量調整部材5、水中ポンプ(水循環手段の一例)6、および、微小気泡発生部材7を備える。システム1では、エアーポンプ3、気泡細分化部材4、気泡量調整部材5、水中ポンプ6および微小気泡発生部材7がこの順で直接的に連結しており、空気は、システム内1をこの順で移動する。
エアーポンプ3は、気泡細分化部材4または水中に空気を送り込む電動装置であり、気泡細分化部材4または水中に空気を連続的に発生させ続けることができる。エアーポンプ3は、駆動部11とそれに接続するチューブ12とを備える。駆動部11は、水槽2の外に配置され、チューブ12は、水槽2内の水中に配置されている。エアーポンプ3は、チューブ12を通して水中に送り込む空気(気泡)の量を調整する調整機能を有する。エアーポンプ3の出口から気泡細分化部材4内部の空間15(後述)にある水に放出される空気は、チューブ12の下流端または固定部13(後述)の内径に対応するため、比較的大きい気泡(図5で示す符号40)であり、例えば、直径1mm以上である。エアーポンプ3としては、公知または市販のものを用いることができ、例えば、水槽用に市販されている電動水槽用エアーポンプなどが挙げられる。
気泡細分化部材4は、エアーポンプ3から放出される空気を細分化して、細分化した気泡を水中に放出する。すなわち、エアーポンプ3のチューブ12の先端から気泡細分化部材4の内部に放出される気泡の直径を小さくして、気泡細分化部材4外の水中に放出する。気泡細分化部材4は、その一方側(上流側)がチューブ12と、その他方側(下流側)が気泡量調整部材5と直接連結している。気泡細分化部材4は、図3に示すように、軸方向に延びる円柱状であり、固定部13と、多孔質体14とを備える。
固定部13は、その一方端がチューブ12の先端に挿入可能であり、その他方端が多孔質体14に挿入可能なように形成されている。固定部13は、鍔を有する略円筒状である。
多孔質体14は、空気が通過可能なように形成されている。多孔質体14は、柱状であり、具体的には、一方端が開放し、他方端が閉塞する有底円筒状である。多孔質体14は、セラミック、金属、または、プラスチックなどから形成されている。
気泡細分化部材4の内部には、固定部13および多孔質体14によって充填ないし占領されていない空間15が区画されている。エアーポンプ3からの空気は、気泡40として空間15内の水中に送り込まれる(図5参照)。そして、その気泡40は、空間15における軸方向に幅広い任意の箇所から、多孔質体14を通過して、細分化された気泡41として気泡細分化部材4の外部の水中に放出される。このため、気泡細分化部材4は、エアーポンプ3からの気泡を漏れなく確実に細分化することができる。
気泡細分化部材4としては、公知または市販のものを用いることができ、例えば、水槽用に市販されているエアーストーンなどが挙げられる。気泡細分化部材4から放出される細分化された気泡の大きさ(直径)は、多孔質体14の細孔径に対応しており、例えば、1μm以上、1000μm以下である。
気泡量調整部材5は、気泡細分化部材4によって細分化された気泡に対して、水中ポンプ6に流入する気泡の量を調整する。すなわち、細分化された気泡の全部、または、その気泡の一部のみを選択または調整して、水中ポンプ6内に誘導する。気泡量調整部材5は、その一方側が気泡細分化部材4と、他方側が水中ポンプ6と直接連結している。
気泡量調整部材5は、図4に示すように、一方端が閉塞し、他方端が開放する有底円筒状である。気泡量調整部材5は、多孔質体14全部をその内部に収容可能な容積を有する。気泡量調整部材5の一端側の底板16には、気泡細分化部材4を挿通および固定可能なように形成されている。具体的には、底板16に、第1貫通孔17、および、それと連続する複数(2つ)のスリット18が形成されており、かつ、第1貫通孔17の周縁から内部方向に延びる複数(2つ)の円弧状固定部19が設けられている。第1貫通孔17の直径は多孔質体14の直径と略同一である。底板16全面(第1貫通孔17およびスリット18を含む)に対する孔(第1貫通孔17およびスリット18)の面積割合は、気泡細分化部材4からの気泡を水中ポンプ6以外の周囲に拡散させる観点から、例えば、50%以下、好ましくは、25%以下である。気泡量調整部材5の他方側は、水中ポンプ6の取込口21と固定可能なように構成されている。
気泡量調整部材5の側面には、第2貫通孔20が形成されている。第2貫通孔20は、多量の水が通過可能なように複数形成されている。具体的には、複数の第2貫通孔20は、それぞれ、軸方向に延びる略長方形状を有しており、気泡量調整部材2の側面を一周するように互いに均等な間隔で配置されている。複数の第2貫通孔20の総面積は、気泡量調整部材5の側面積に対して、例えば、20%以上、好ましくは、30%以上であり、また、例えば、80%以下、好ましくは、70%以下であるこれにより、周囲の水を効率よく気泡量調整部材5の内側に取り込んでその水を水中ポンプ6の取込口21に送り込むことができる。
多孔質体14は、第1貫通孔17に挿通されており、円弧状固定部19によって径方向内側に向かって圧縮されて固定されている。多孔質体14は、気泡量調整部材5または多孔質体14の軸方向(空気の流れ方向)に、移動可能である。多孔質体14を軸方向に移動させることにより、多孔質体14から放出される気泡のうち水中ポンプ6に流入する気泡の量を調整することができる。すなわち、図5の左図に示すように、多孔質体14を気泡量調整部材5の内側に深く位置させることにより、気泡量調整部材5内部に取り込まれる多孔質体14の部分を多くして、多孔質体14から発生する気泡を多量に水中ポンプ6の取込口21に誘導することができる。一方、図5の右図に示すように、多孔質体14を気泡量調整部材5の外側方向に浅く位置させることにより、気泡量調整部材5から露出する部分を多くして、露出部分から発生する気泡を底板16に衝突させて、水中ポンプ6の周囲に拡散させることができる。この結果、水中ポンプ6に流入される気泡の量を低減させることができる。
水中ポンプ6は、水槽2中の水を連続して循環させる電動装置である。具体的には、細分化された気泡を、周囲の水とともに水中ポンプ6の取込口21から取込み、放出口22から勢いよく放出させて、微小気泡発生部材7に送り込む。水中ポンプ6は、その一方側が気泡量調整部材5と、他方側が微小気泡発生部材7と直接連結している。すなわち、円筒状の取込口21が気泡量調整部材5の下流端に挿通され、円筒状の放出口22が微小気泡発生部材7の上流端に挿通されている。水中ポンプ6としては、公知または市販のものを用いることができ、例えば、水槽用に市販されている水中用ウォーターポンプなどが挙げられる。
微小気泡発生部材7は、水中ポンプ6から流れてくる気泡入りの水に対してナノバブルを多量に発生させるための装置である。微小気泡発生部材7は、その一方側が水中ポンプ6と直接連結している。微小気泡発生部材7は、図6~図7に示すように、突出体31と、筐体32と、絞り部材(絞り部の一例)33とを備える。
突出体31は、図8に示すように、円柱軸34と、複数のブレード(突出部の一例)35と、頭頂部36とを備える。
円柱軸34は、複数のブレード35を支持する部位であって、軸方向(流れ方向)に延びる円柱状である。
複数のブレード35は、細分化された気泡を微細化してナノバブルにする部位であって、円柱軸34の周側面から径方向に突出するように配置されている。複数のブレード35は、互いに同一形状であって、それぞれ、角柱である。具体的には、ブレード35は、側面視略平行四辺形状を有する四角柱(略平行六面体)である。また、軸方向に直交する断面視においては、径方向に長尺な長方形状を有し、軸方向他方側に向かうように従って長方形状が円柱軸34の円周方向(反時計回り)に回転するように形成されている。ブレード35の外周縁は、軸方向から目視したときに、筐体32の内周縁に沿うように湾曲している。すなわち、ブレード35の径方向外側の端面は、円弧状に形成されている。
ブレード35は、円柱軸34の周側面に複数(30個)設けられ、円柱軸34の軸方向一端部から他端部にわたって規則正しく配置されている。具体的には、円柱軸34から放射状に突出する複数(5個)のブレードが、一組の放射状ブレード群37を構成しており、放射状ブレード群37が、軸方向に間隔を隔てて、複数(6組)配置されている。複数組(6組)の放射状ブレード群37は、互いに平行となるように、軸方向に等間隔で配置されており、かつ、円周方向に回転するように(螺旋状に)、軸方向に等間隔で配置されている。
図9の上図に示すように、複数のブレード35は、円柱軸34の軸方向(特に、円柱軸34の中心を通過する軸方向の直線)を螺旋軸Xとした螺旋状の線Yに沿うように、円柱軸34の側面に配置されている。すなわち、複数のブレード35は、緩やかな螺旋角θ(例えば、45度以下、5度以上)となる螺旋状に配置されている。具体的には、図9の下図に示すように、互いに軸方向に間隔を空けて隣接する2つのブレード35a、35bの位置関係において、一のブレード35aおよび他のブレード35bは、軸方向一方側(上流側)から他方側(下流側)に向かって目視したときに、互いに重複し、かつ、円周方向(反時計周り)に僅かにずれるように位置する。また、螺旋状に配置されるブレード群(螺旋状ブレード群)は、円周方向に複数間隔を隔てて存在する。すなわち、径方向から目視したときに、軸方向に隣接配置される複数(6個)のブレード35で、一列の螺旋状ブレード群38を構成し、螺旋状ブレード群38は、円周方向に等間隔で、複数列(5列)配置されている。これにより、螺旋状ブレード群38の間に、複数(5個)の螺旋状の流路が形成されている。
頭頂部36は、筐体32に流入する水および気泡を、突出体31の円周方向外側に位置するブレード35やその間の流路にスムーズに誘導するための部位であって、円柱軸34の軸方向一方端(上流端)に配置されている。頭頂部36は、軸方向一方端を頂点とし、下流側に向かうに従って拡径する円錐形状である。
円柱軸34の軸方向長さL1は、例えば、10mm以上、50mm以下である。円柱軸34の半径rは、例えば、0.5mm以上、5mm以下である。各ブレード35の径方向長さ(角柱の高さ)L2は、円柱軸34の半径rよりも長く、例えば、半径rの1.5倍以上、4倍以下であり、具体的には、例えば、2mm以上、7mm以下である。
筐体32は、突出体31を収容するための容器である。筐体32の内径は、突出体31が、その軸方向に実質的に移動しないように、突出体31を収容している箇所以外は、その内径がわずかに小さくなるように形成されている。筐体32の上流側は、水中ポンプ6の放出口22と固定可能なように形成されている。筐体32の下流側には、突出体31と間隔を隔てて、円環部39が設けられている。円環部39は、筐体32の内周縁から内側に延びるように形成されている。円環部39の内周縁は、下流側から目視した際に、円柱軸34の全部が視認できるように、かつ、ブレード35の一部のみが視認できるように、形成されている。
絞り部材33は、微小気泡発生部材7から放出されるナノバブルの拡散を抑制する。絞り部材33は、筐体32と勘合可能なように形成されている。絞り部材33は、その内径が、下流側に向かうに従って(すなわち、突出体31から離れるに従って)縮径するテーパ形状を有する。絞り部材33の下流端の開口径(直径)は、円環部39の内径よりも小さく、例えば、20mm以下、3mm以上である。
微小気泡発生部材7(すなわち、突出体31、筐体32および絞り部材33)の材料としては、それぞれ独立に、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアセタール(POM)、シリコーンゴム、ABS樹脂などの樹脂、例えば、アルミニウム、ステンレス、真鍮などの金属などが挙げられ、好ましくは、樹脂が挙げられる。
このシステム1によれば、エアーポンプ3から送り出される空気は、気泡細分化部材4、気泡量調整部材5、水中ポンプ6および微小気泡発生部材7の順に移動し、最後に、システム1外の水槽2内の水中に、ナノバブル(直径が1000nm以下である微小気泡)として放出される。具体的には、エアーポンプ33から送り込まれた空気(気泡)は、気泡細分化部材4によって細分化され、気泡量調整部材5によって適度な量に調整され、その細分化された気泡が水中ポンプ6によって勢いよく微小気泡発生部材7に送り込まれ、微小気泡発生部材7によって微細化されて、ナノバブルとなる。そのため、蛇口などの給水栓を必要とせずに、水中においてナノバブルを多量に発生させることができる。
特に、微小気泡発生部材7において、図10に示すように、水中ポンプ6の駆動によって上流側から流れてくる細分化された気泡41が、複数のブレード35と多段的に勢いよく衝突しながら進むため、気泡を確実に微細化することができ、多量のナノバブル42を発生させることができる。また、微小気泡発生部材7内に流入する気泡が、エアーポンプ3から直接送り込まれる大きな気泡40ではなく、気泡微細化部材4によって細分化された小さい気泡41であるため、微小気泡発生部材7によって、その気泡41がさらに細分化されて、微小なナノバブル42となる。また、気泡の量を気泡量調整部材5で調整(特に、減少)することができるため、微小気泡発生部材7内における過度な空気の流入を抑制して、筐体33内の気泡と水との割合が適度になり、ナノバブル42を確実に発生させることができる。
また、エアーポンプ3および水中ポンプ6は、水槽2の市販または公知の小型装置を用いることができるため、システム1の小型化を図ることができる。また、これらに気泡細分化部材4、気泡量調整部材5および微小気泡発生部材7を連結すればシステム1が完成するため、簡易にシステム1を所望の水槽2にセットすることができる。さらに、エアーポンプ3および水中ポンプ6は、市販の電動機を用いることができるため、コンセントなどの電気的接続により、駆動し続けることができ、そのため、所望の長時間ナノバブルを発生させ続けることができる。
また、円環状の絞り部33が形成されているため、筐体32の出口が円環部39によって狭まる。そのため、筐体32内の突出体31の付近に適度な圧力が生じさせることができ、この圧力により、突出体31に対する細分化された気泡41の衝突が強くなり、確実にナノバブルを発生することができる。
また、微小気泡発生部材7がその下流側にテーパ状の絞り部材33を備えるため、微小気泡発生部材7からの放出されるナノバブルが流れ方向と直交する方向へ拡散することを抑制することができる。これにより、水槽2内のナノバブルの四方拡散による白濁を抑制することができる。また、筐体32の出口が絞り部33によって狭まるため、筐体32内の突出体31の付近に適度な圧力が生じさせることができ、この圧力により、突出体31に対する細分化された気泡41の衝突が強くなる。これにより、より一層確実にナノバブルを発生することができる。
このシステム1を構成する微小気泡発生キットは、気泡細分化部材4、気泡量調整部材5および微小気泡発生部材7を備える。この微小気泡発生装置キットは、公知または市販のエアーポンプ3および水中ポンプ6に上記順で連結させるだけで、システム1を完成することができるため、簡便に水槽2の水に多量のナノバブルを発生させ続けることができる。
<変形例>
以下に、上記実施形態の変形例の一例を挙げる。
上記実施形態では、水槽2内にシステム1を適用したが、例えば、井戸や貯水槽などにも適用することができる。
上記実施形態では、エアーポンプ3、気泡細分化部材4、気泡量調整部材5、水中ポンプ6および微小気泡発生部材7がこの順で直接的に連結しているが、例えば、各部材の間に、その他の機能性部材を介して、これらが間接的に連結されていてもよい。例えば、水中ポンプ6と微小気泡発生部材7との間に、水中ポンプ6の放出口22と、微小気泡発生部材7の上流側の開口とに勘合可能なアダプターが配置されていてもよい。これにより、水中ポンプ6の放出口22の種類や大きさに応じて、微小気泡発生部材7を確実に水中ポンプ6に取り付けることができる。また、例えば、チューブ12と気泡細分化部材4との間、または、気泡量調整部材5と水中ポンプ6との間に、ろ過装置などが配置されていてもよい。
また、エアーポンプ3、気泡細分化部材4、気泡量調整部材5、水中ポンプ6および微小気泡発生部材7の各連結部分、筐体32および絞り部材33の連結部分などでは、ネジ溝などの形成により、互いに螺合されていてもよく、また、これら連結部分には、Oリングなどがその間に配置されていてもよい。
上記実施形態では、筐体32および絞り部材33は、それぞれ別の部品として、互いに連結されているが、例えば、図示しないが、これらは一体的に成形されることにより、絞り部付き筐体として構成されていてもよい。
突出体31が有するブレード35の個数も限定的でなく、図示しないが、軸方向に間隔を空けて配置されるブレード数(一の螺旋状ブレード群38が有するブレード数)は、例えば、3個以上、20個以下程度としてもよく、放射状に配置されるブレード数(一の放射状ブレード群37が有するブレード数)は、例えば、3個以上、10個以下程度としてもよい。
1 システム 2 水槽 3 エアーポンプ 4 気泡細分化部材
5 気泡量調整部材 6 水中ポンプ 7 微小気泡発生部材
11 駆動部 12 チューブ 13 固定部 14 多孔質体
15 空間 16 底板 17 第1貫通孔 18 スリット
19 円弧状固定部 20 第2貫通孔 21 取込口 22 放出口
31 突出体 32 筐体 33 絞り部材 34 円柱軸 35 ブレード
36 頭頂部 37 放射状ブレード群 38 螺旋状ブレード群 39 円環部
40 エアーポンプからの気泡 41 細分化された気泡 42 ナノバブル

Claims (4)

  1. 水中で微小気泡を発生させるシステムであって、
    空気を送り込む空気送出手段と、
    水を循環させる水循環手段と、
    前記空気送出手段に直接的または間接的に連結されており、前記空気送出手段からの空気を、細分化された気泡として水中に放出する気泡細分化部材と、
    前記気泡細分化部材によって細分化された気泡の全部または一部を、前記水循環手段内に誘導する気泡量調整部材と、
    前記水循環手段から気泡入りの水が送り込まれるように前記水循環手段と直接的または間接的に連結されており、複数の突出部を軸の側面に有する突出体および前記突出体を収容する筐体を備える微小気泡発生部材と
    を備え、
    前記気泡量調整部材は、底板を有する筒状部材であり、
    前記底板には、前記気泡細分化部材を挿通可能な第1貫通孔が形成され、
    前記気泡量調整部材の側面には、水が通過可能な第2貫通孔が形成されていることを特徴とする、微小気泡発生システム。
  2. 水中で微小気泡を発生させるためのキットであって、
    細分化された気泡を水中に放出する気泡細分化部材と、
    前記気泡細分化部材によって細分化された気泡の全部または一部を誘導する気泡量調整部材と、
    複数の突出部を軸の側面に有する突出体、および、前記突出体を収容する筐体を備える微小気泡発生部材と
    を備え、
    前記気泡量調整部材は、底板を有する筒状部材であり、
    前記底板には、前記気泡細分化部材を挿通可能な第1貫通孔が形成され、
    前記気泡量調整部材の側面には、水が通過可能な第2貫通孔が形成されていることを特徴とする、微小気泡発生キット。
  3. 前記気泡細分化部材は、柱状の多孔質体を有することを特徴とする、請求項2に記載の微小気泡発生キット。
  4. 前記微小気泡発生部材は、
    前記突出体から離れるに従って縮径する絞り部と、
    前記突出体と前記絞り部との間に設けられる円環部と
    をさらに有することを特徴とする、請求項2に記載の微小気泡発生キット。

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