JP7250565B2 - Icカードおよびその製造方法 - Google Patents
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ICチップとアンテナを内包したコアシートと、
開口部を有する意匠印刷シートと、
複数のレンズが形成されたレンチキュラーレンズ領域を有する第二の透明樹脂層と
がこの順で積層されたものを含み、
前記意匠印刷シートの有する前記開口部の中に、レーザー発色層と第一の透明樹脂層とが積層された画像形成領域が少なくとも部分的に嵌め込まれて含まれる
ことを特徴とするICカード。
前記画像形成領域上に、前記レンチキュラーレンズ領域の少なくとも一部が重なることを特徴とする態様1に記載のICカード。
前記第一の透明樹脂層と前記第二の透明樹脂層が実質的に同一の材料からなることを特徴とする態様1または2に記載のICカード。
前記レーザー発色層に、前記レンチキュラーレンズ領域を透して観察したときに観察角度により少なくとも異なる2つの表示がされるように可視画像が形成されていることを特徴とする態様1~3のいずれかに記載のICカード。
前記ICカードの厚さ方向に垂直な面に関して、前記画像形成領域の面積が、前記意匠印刷シートの面積の半分以下である、態様1~4のいずれかに記載のICカード。
前記コアシートが、前記意匠印刷シートの有する前記開口部の少なくとも一部と重なる窪みまたは刳り貫きをさらに有し、
前記画像形成領域の一部が、前記コアシートの有する前記窪みまたは刳り貫きに嵌め込まれて含まれる
ことを特徴とする、態様1~5のいずれかに記載のICカード。
前記コアシートの、前記意匠印刷シートが在る側の面とは反対側の面の上にさらに、
裏面側意匠印刷シートと、
裏面側第二の透明樹脂層と
を含む、態様1~6のいずれかに記載のICカード。
前記裏面側意匠印刷シートが裏面側開口部を有し、
前記裏面側開口部の中に、裏面側レーザー発色層と裏面側第一の透明樹脂層とが積層された裏面側画像形成領域が少なくとも部分的に嵌め込まれて含まれ、
前記裏面側第二の透明樹脂層が、複数のレンズが形成された裏面側レンチキュラーレンズ領域を有する
ことを特徴とする、態様7に記載のICカード。
前記ICカードの厚さ方向に関し、前記コアシートを中心として対称な層構造を有する、態様7または8に記載のICカード。
総厚みが0.76mm±0.08mmである、態様1~9のいずれかに記載のICカード。
ICチップとアンテナを内包したコアシートを準備する工程と、
レーザー発色層と第一の透明樹脂層が積層されたレーザー発色シートを準備する工程と、
意匠印刷シートを準備する工程と、
第二の透明樹脂層からなる樹脂シートを準備する工程と、
前記レーザー発色シートを所定の形状に細分化する工程と、
前記意匠印刷シートに開口部を形成する工程と、
前記コアシートに開口部を形成した前記意匠印刷シートを重ね合わせ仮止めする工程と、
前記意匠印刷シートの開口部に細分化した前記レーザー発色シートを差し込み画像形成領域を形成する工程と、
前記意匠印刷シート上に前記樹脂シートを重ね合わせ仮止めする工程と、
前記コアシートと前記意匠印刷シートと前記樹脂シートを重ね合わせた積層体を熱プレスして一体化すると同時に前記樹脂シートの前記画像形成領域の少なくとも一部と重なる領域にレンチキュラーレンズ領域を形成する工程と
を含むことを特徴とするICカードの製造方法。
前記意匠印刷シートの有する開口部の輪郭の全長が、細分化した前記レーザー発色シートの外形の輪郭の全長よりも0.04mm~1.2mm大きいことを特徴とする態様11に記載のICカードの製造方法。
前記意匠印刷シートの有する開口部および細分化した前記レーザー発色シートの外形が共に方形であって、
前記意匠印刷シートの有する開口部の内寸の各辺の長さが、細分化した前記レーザー発色シートの外形の対応する各辺の長さよりも0.01mm~0.3mm大きいことを特徴とする態様12に記載のICカードの製造方法。
ここでPはレンズピッチ、Rはレンズ半径、Dはレンズ深さ、tは透明樹脂層の厚みである。
[コアシートの作製]
厚さ0.15mmの三菱ケミカル社製PETG(製品名PG-WHI-FG)を3枚貼り合わせ、その中にICモジュールとアンテナを封入して厚さ0.45mmのコアシートを作製した。ICモジュールにはNXP社製のMOA4モジュール(製品名Mifare1k)を使用し、アンテナ線にはエレクトリゾーラ社製の自己融着被覆銅線AB15(φ0.115mm)を使用した。アンテナ線は、配線描画装置を用いて超音波でPETGシートへ埋め込みながら形成し、アンテナ線とICモジュールの接続には半田を用いた。シートの貼り合わせは、ビュルクレ社製多段熱冷プレス機を使用し、温度135℃、圧力50N/cm2、時間20分の加工条件で一体化成形した。
厚さ0.10mmの三菱ケミカル社製PETG(製品名PG-WHI-FG)を表面用と裏面用に2つ準備し、オフセット印刷で意匠デザインを印刷した。表用の意匠印刷シートの画像形成領域部分には、サイズが12.1mm×17.1mm、コーナーがR1.5のビク刃で打ち抜き加工を行い、貫通穴(開口部)を形成した。
厚さ0.05mmの三菱ケミカル社製PETG(製品名PG-MCT)と厚さ0.06mmの三菱ケミカル社製レーザー発色フィルム(製品名DPI-TR)をラミネートして一体化させ、1枚のシートにした。そのシートをサイズが12.0mm×17.0mm、コーナーがR1.5のビク刃で打ち抜き加工を行い、細分化したレーザー発色シートを作製した。
コアシートの表裏に意匠印刷シートを超音波シーラーで仮止めした。貫通穴を形成した意匠印刷シートの貫通穴にレーザー発色シートを挿入し、コアシートに超音波シーラーで固定した。
コアシートの表裏に意匠印刷シートを仮止めしたシートの表裏に、カードの最表層となる厚さ0.05mmのオーバーシートを仮止めした。オーバーシートには三菱ケミカル社製の透明PETG(製品名PG-MCT)を用いた。
作製したICカードのレンチキュラーレンズ領域に、ルーラマット社製卓上レーザー発行機POWRE PERSO DLEを使用して垂直方向から左右に15度ずつずらして二種類の画像を記録した。その結果、二種類の画像は、それぞれ違う角度からのみ視認することができる良好な可変印字画像であることが確認できた。
実施例1と同様に各層を形成し、ICカードを得た。ただし、オーバーシートの厚みを0.10mmとし、意匠印刷シートにはいずれも開口部は設けなかった。また表面側オーバーシートと表面側意匠印刷シートの間に厚さ0.06mmのレーザー発色層を、裏面側オーバーシートと裏面側意匠印刷シートの間に厚さ0.06mmの別の意匠印刷シートを、それぞれ挟んだ。ICカードの総厚みは0.10+0.06+0.10+0.45+0.10+0.06+0.10=0.97mmであった。
比較例1と同様に各層を形成し、ICカードを得た。ただし、裏面側オーバーシートの厚みを0.05mmとし、裏面側オーバーシートと裏面側意匠印刷シートの間には意匠印刷シートは挟まないようにして、非対称な層構成とした。ICカードの総厚みは0.10+0.06+0.10+0.45+0.10+0.05=0.86mmであった。
20 コアシート
21 ICチップ
22 アンテナ
30 画像形成領域
31 レーザー発色層
32 第一の透明樹脂層
41、42 意匠印刷シート
43 開口部
50 レンチキュラーレンズ領域
61、62 第二の透明樹脂層
70 レーザー発色シート
71 レーザー発色層
72 樹脂シート
73 細分化したレーザー発色シート
100 ICカード
200 ICカード
Claims (12)
- ICチップとアンテナを内包したコアシートと、
開口部を有する意匠印刷シートと、
複数のレンズが形成されたレンチキュラーレンズ領域を有する第二の透明樹脂層と
がこの順で積層されたものを含み、
前記意匠印刷シートの有する前記開口部の中に、レーザー発色層と第一の透明樹脂層とが積層された画像形成領域が少なくとも部分的に嵌め込まれて含まれ、かつ、
前記画像形成領域上に、前記レンチキュラーレンズ領域の少なくとも一部が重なる
ことを特徴とするICカード。 - 前記第一の透明樹脂層と前記第二の透明樹脂層が実質的に同一の材料からなることを特徴とする請求項1に記載のICカード。
- 前記レーザー発色層に、前記レンチキュラーレンズ領域を透して観察したときに観察角度により少なくとも異なる2つの表示がされるように可視画像が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のICカード。
- 前記ICカードの厚さ方向に垂直な面に関して、前記画像形成領域の面積が、前記意匠印刷シートの面積の半分以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載のICカード。
- 前記コアシートが、前記意匠印刷シートの有する前記開口部の少なくとも一部と重なる窪みまたは刳り貫きをさらに有し、
前記画像形成領域の一部が、前記コアシートの有する前記窪みまたは刳り貫きに嵌め込まれて含まれる
ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のICカード。 - 前記コアシートの、前記意匠印刷シートが在る側の面とは反対側の面の上にさらに、
裏面側意匠印刷シートと、
裏面側第二の透明樹脂層と
を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のICカード。 - 前記裏面側意匠印刷シートが裏面側開口部を有し、
前記裏面側開口部の中に、裏面側レーザー発色層と裏面側第一の透明樹脂層とが積層された裏面側画像形成領域が少なくとも部分的に嵌め込まれて含まれ、
前記裏面側第二の透明樹脂層が、複数のレンズが形成された裏面側レンチキュラーレンズ領域を有する
ことを特徴とする、請求項6に記載のICカード。 - 前記ICカードの厚さ方向に関し、前記コアシートを中心として対称な層構造を有する、請求項6または7に記載のICカード。
- 総厚みが0.76mm±0.08mmである、請求項1~8のいずれか一項に記載のICカード。
- ICチップとアンテナを内包したコアシートを準備する工程と、
レーザー発色層と第一の透明樹脂層が積層されたレーザー発色シートを準備する工程と、
意匠印刷シートを準備する工程と、
第二の透明樹脂層からなる樹脂シートを準備する工程と、
前記レーザー発色シートを所定の形状に細分化する工程と、
前記意匠印刷シートに開口部を形成する工程と、
前記コアシートに開口部を形成した前記意匠印刷シートを重ね合わせ仮止めする工程と、
前記意匠印刷シートの開口部に細分化した前記レーザー発色シートを差し込み画像形成領域を形成する工程と、
前記意匠印刷シート上に前記樹脂シートを重ね合わせ仮止めする工程と、
前記コアシートと前記意匠印刷シートと前記樹脂シートを重ね合わせた積層体を熱プレスして一体化すると同時に前記樹脂シートの前記画像形成領域の少なくとも一部と重なる領域にレンチキュラーレンズ領域を形成する工程と
を含むことを特徴とするICカードの製造方法。 - 前記意匠印刷シートの有する開口部の輪郭の全長が、細分化した前記レーザー発色シートの外形の輪郭の全長よりも0.04mm~1.2mm大きいことを特徴とする請求項10に記載のICカードの製造方法。
- 前記意匠印刷シートの有する開口部および細分化した前記レーザー発色シートの外形が共に方形であって、
前記意匠印刷シートの有する開口部の内寸の各辺の長さが、細分化した前記レーザー発色シートの外形の対応する各辺の長さよりも0.01mm~0.3mm大きいことを特徴とする請求項11に記載のICカードの製造方法。
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JP2019031027A JP7250565B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | Icカードおよびその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020131639A JP2020131639A (ja) | 2020-08-31 |
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Family
ID=72261969
Family Applications (1)
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JP2019031027A Active JP7250565B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | Icカードおよびその製造方法 |
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JPS61192873U (ja) * | 1985-05-23 | 1986-12-01 |
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2019
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Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012131189A (ja) | 2010-12-24 | 2012-07-12 | Shoei Insatsu Kk | カード |
JP2016218951A (ja) | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 凸版印刷株式会社 | 非接触icカード |
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