JP7250453B2 - 微細気泡発生部材及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の貫通孔を有するセラミック多孔体を備えた微細気泡発生部材及びその製造方法に関するものである。
従来、直径1μm~100μm程度の気泡であるマイクロバブルが知られているが、それよりもさらに細かい直径1μm以下の気泡に対して近年注目が集まっている。このような気泡はウルトラファインバブル(UFB:Ultrafine-Bubble)あるいはナノバブルと呼ばれており、例えば、洗浄、農業、水産業、医療等の様々な分野で利用が拡大しつつある。
また、近年、気泡を発生させるための技術が種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1には、多孔質セラミックからなる多孔質部材を用いて、液体中に微細気泡を発生させる技術が開示されている。この多孔質部材は、第1通気路を有する第1多孔質層と、第1通気路よりも細径の第2通気路を有する第2多孔質層とからなっている。このようにすれば、微細気泡を確実に発生させつつ、気体が多孔質部材を通過する際の圧力損失を低減させることができる。また、特許文献2には、多孔質体の内表面を疎水化することにより、液体中(めっき液中)に気泡を効率良く発生させる技術が開示されている。
特開2016-140801号公報(図1等) 特開2011-173063号公報([0026]、図1等)
なお、特許文献1には、通気路の孔径を小さくすれば、微細気泡を発生させやすくなる旨が記載されている。しかしながら、一般的に、孔径が小さくなるのに従ってバブルポイント圧(気泡の発生に必要な圧力)が大きくなるため、微細気泡の発生は困難になる。しかも、特許文献1に記載の多孔質部材は親水性を有するため、図12,図13に示されるように、液体71(純水)が貫通孔72(通気路)内に入り込み、入り込んだ液体71が貫通孔72の内壁面上にある親水性薄膜73に付着してしまう。この場合、貫通孔72内の気体74を液体71内に放出できなくなるため、微細気泡の発生がいっそう困難になるという問題がある。
そこで、図14,図15に示されるように、セラミック多孔体81をシランカップリング剤やカーボン等で処理することにより、セラミック多孔体81の外表面82上及び貫通孔83の内壁面上に疎水性薄膜84を形成することが考えられる。このようにすれば、貫通孔83内に液体85が入り込まなくなるのに伴い、貫通孔83内の気体86が液体85内に放出されるようになるため、気泡87が発生するようになる。しかしながら、外表面82が疎水化された状態では、外表面82から気泡87が離脱しにくくなる。この場合、貫通孔83内の気体86が気泡87に供給され続けて気泡87が成長してしまうため、離脱時における気泡87の直径が大きくなってしまうという問題がある。
なお、特許文献2には、液体に接触する疎水化部分(具体的には、多孔質体の外表面に形成された撥水層)を研磨等にて物理的に除去して、親水性の高い表面を再露出させる技術が開示されている。このようにすれば、外表面からの気泡の離脱が容易になるため、気泡の直径を小さくすることができる。しかし、研磨は、外表面が欠ける等の欠陥の要因となるため、多孔質体の信頼性が低下する虞がある。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、セラミック多孔体の信頼性を確保しつつ、微細気泡を確実に発生させることができる微細気泡発生部材及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、外表面にて開口する多数の貫通孔を有するセラミック多孔体を備えた微細気泡発生部材であって、前記セラミック多孔体は、前記外表面となる第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、微粒子を含む膜であって、前記第1面側における前記微粒子の平均粒径が前記第2面側における前記微粒子の平均粒径よりも小さく、前記第1面側における前記貫通孔の孔径が前記第2面側における前記貫通孔の孔径よりも小さい非対称膜であり、前記貫通孔の内壁面上に形成される疎水性薄膜と、前記セラミック多孔体の前記第1面上に形成される親水性薄膜とを備え、前記疎水性薄膜は、有機鎖を有する珪素化合物からなる膜であり、前記親水性薄膜は、有機鎖を有しない珪素化合物からなる膜であることを特徴とする微細気泡発生部材がある。
従って、上記手段1に記載の発明では、貫通孔の内壁面上に疎水性薄膜が形成されることから、セラミック多孔体の外表面に接する液体が貫通孔内に入り込みにくくなるため、液体が貫通孔を塞ぎにくくなる。その結果、貫通孔の孔径が小さい場合であっても、貫通孔内の気体は詰まることなく液体が接する外表面側に到達するようになる。しかも、セラミック多孔体の外表面上に親水性薄膜が形成されているため、液体が外表面に付着しやすくなる一方、外表面側に到達した気体(気泡)は外表面に付着して成長する前に外表面から離脱するようになる。よって、微細気泡を確実に発生させることができる。また、上記手段1に記載の発明では、疎水化部分の物理的な除去によって親水性を確保しているのではなく、有機鎖を有しない珪素化合物からなる親水性薄膜の形成により親水性を確保している。よって、物理的な除去によるダメージを受けないため、信頼性を確保しつつ、微細気泡を発生させることが可能な微細気泡発生部材を得ることができる。
ところで、液体内に発生しうる気泡は、直径が100μmよりも大きい気泡であるミリバブル、直径が100μm以下であるものの1μmよりは大きい気泡であるマイクロバブル、直径が1μm以下の気泡であるウルトラファインバブル(UFB)に分類される。しかし、本発明における「微細気泡」とは、上記の気泡のうちマイクロバブル及びウルトラファインバブルをいうものとする。
上記微細気泡発生部材は、外表面にて開口する多数の貫通孔を有するセラミック多孔体を備える。ここで、セラミック多孔体は、外表面となる第1面と、第1面の反対側に位置する第2面とを有し、第1面側における貫通孔の孔径が第2面側における貫通孔の孔径よりも小さい非対称膜であり、セラミック多孔体の第1面上に、親水性薄膜が形成され。このようにすれば、孔径が小さくなる貫通孔の第1面側において、微細気泡を確実に発生させつつ、孔径が大きくなる貫通孔の第2面側において、気体がセラミック多孔体を通過する際の圧力損失を低減させることができる。
なお、セラミック多孔体を構成するセラミック材料の好適例としては、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素、ジルコニア、チタニア、ムライト、マグネシア、セリア、ドープドセリア及びこれらの混合物などを挙げることができる。また、セラミック多孔体が有する貫通孔の孔径は特に限定されないが、例えば、貫通孔の孔径は1μm未満であることが好ましい。このようにすれば、微細気泡として、直径1μm以下のウルトラファインバブルを発生させやすくなる。
また、上記微細気泡発生部材は、貫通孔の内壁面上に形成される疎水性薄膜と、セラミック多孔体の外表面上に形成される親水性薄膜とを備える。ここで、疎水性薄膜は、表面における水の接触角が90°以上であり、親水性薄膜は、表面における水の接触角が90°よりも小さいことが好ましい。このようにした場合、疎水性薄膜は、表面における水の接触角が90°以上となるため、貫通孔の内壁面に対する液体の付着を防止するのに好適な疎水性を確保することができる。また、親水性薄膜は、表面における水の接触角が90°よりも小さいため、セラミック多孔体の外表面に液体を密着させるのに好適な親水性を確保することができる。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、外表面にて開口する多数の貫通孔を有するセラミック多孔体を準備するセラミック多孔体準備工程と、前記セラミック多孔体を疎水化処理剤で処理することにより、前記外表面上及び前記貫通孔の内壁面上に疎水性薄膜を形成する疎水化処理を行う疎水化工程と、前記外表面上に形成された前記疎水性薄膜を選択的に改質して親水性薄膜を形成する親水化処理を行う親水化工程とを含むことを特徴とする微細気泡発生部材の製造方法がある。
従って、手段2に記載の発明によると、親水化工程では、疎水化部分の物理的な除去によって親水性を確保するのではなく、外表面上にある疎水性薄膜の改質により親水性を確保している。よって、物理的な除去によるダメージを受けないため、信頼性を確保しつつ、微細気泡を発生させることが可能な微細気泡発生部材を得ることができる。
以下、手段2の微細気泡発生部材の製造方法について説明する。
まず、セラミック多孔体準備工程を行い、外表面にて開口する多数の貫通孔を有するセラミック多孔体を準備する。続く疎水化工程では、セラミック多孔体を疎水化処理剤で処理することにより、外表面上及び貫通孔の内壁面上に疎水性薄膜を形成する疎水化処理を行う。ここで、疎水化処理剤はシランカップリング剤であることが好ましい。このようにすれば、疎水化処理を行うにあたり、市販のシランカップリング剤を用いることができるため、疎水化薄膜の形成が容易になる。
続く親水化工程では、外表面上に形成された疎水性薄膜を選択的に改質して親水性薄膜を形成する親水化処理を行う。以上のプロセスを経て、微細気泡発生部材が製造される。
なお、親水化処理では、疎水性薄膜を構成する分子中の疎水基を親水基に置換する処理を行うことにより、親水性薄膜を形成することが好ましい。この場合、疎水化部分の物理的な除去を行っている訳ではないため、セラミック多孔体の外表面に物理的なダメージを与えなくて済む。よって、外表面での欠陥の発生を抑えつつ親水性薄膜を形成できるため、信頼性に優れた微細気泡発生部材を得ることができる。
さらに、親水化処理では、疎水性薄膜に対する加熱処理を行うことにより、疎水性薄膜を改質し、疎水化処理剤はシランカップリング剤であることが好ましい。このようにすれば、加熱処理を行うだけで、疎水性薄膜を構成する分子中の疎水基が熱分解されて親水基に置換されるため、親水性薄膜の形成、ひいては、微細気泡発生部材の製造が容易になる。
本実施形態における微細気泡発生部材を示す斜視図。 セラミック多孔体を模式的に示す概略断面図。 図2のA部を示す拡大断面図。 セラミック多孔体を示す要部拡大断面図。 疎水性薄膜または親水性薄膜に水を滴下したときの接触角を計測する方法を示す説明図。 セラミック多孔体準備工程後かつ疎水化工程前のセラミック多孔体を模式的に示す概略断面図。 図6のB部を示す拡大断面図。 疎水化工程後かつ親水化工程前のセラミック多孔体を模式的に示す概略断面図。 図8のC部を示す拡大断面図。 実施例1,2、比較例1~4におけるセラミック多孔体の外表面を示すSEM写真。 実施例1,2、比較例1~4における気泡の状態を示す写真。 従来技術の問題点を示す説明図。 図12のa部を示す拡大断面図。 従来技術の問題点を示す説明図。 図14のb部を示す拡大断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1~図3に示されるように、本実施形態の微細気泡発生部材10は、純水W1(液体)内に直径1μm以下の微細気泡W2であるUFBを発生させることにより、純水W1内に収容された半導体を洗浄する部材であり、セラミック多孔体11を備えている。セラミック多孔体11は、第1端(図1では左端)と第2端(図1では右端)とにおいて開口し、長さ300mm、外径12mm、厚さ1.5mmの円筒状の部材である。また、セラミック多孔体11は、外表面となる第1面12と、第1面12の反対側に位置する第2面13とを有している。なお、セラミック多孔体11は、第1面12と第2面13との間で気体W3(本実施形態では窒素)を透過しうる性質を有する多孔質セラミック(本実施形態ではアルミナ(Al))を用いて形成されている。
図4に示されるように、セラミック多孔体11は、多孔質支持体14及び多孔質膜15を備えている。なお、多孔質支持体14は、第1主面16及び第2主面17(第2面13)を連通する多数の気孔18を内部に有することから、好適な気体透過性を有している。また、多孔質支持体14は、アルミナによって形成された微粒子19を含む膜である。
さらに、多孔質膜15は、第1多孔質膜21及び第2多孔質膜22を備えている。第1多孔質膜21は、多孔質支持体14の第1主面16上に形成されている。なお、第1多孔質膜21は、第1主面23及び第2主面24を連通する多数の気孔25を内部に有することから、多孔質支持体14と同様に好適な気体透過性を有している。また、第1多孔質膜21は、多孔質支持体14を形成する微粒子19よりも平均粒径が小さい微粒子26を含む膜である。このため、第1多孔質膜21の平均気孔径は、多孔質支持体14の平均気孔径よりも小さくなる。
また、図4に示されるように、第2多孔質膜22は、第1多孔質膜21の第1主面23上に形成されている。第2多孔質膜22は、第1主面27(第1主面16)及び第2主面28を連通する多数の気孔29を内部に有することから、多孔質支持体14及び第1多孔質膜21と同様に好適な気体透過性を有している。また、第2多孔質膜22は、第1多孔質膜21を形成する微粒子26よりも平均粒径が小さい微粒子30を含む膜である。このため、第2多孔質膜22の平均気孔径は、第1多孔質膜21の平均気孔径よりも小さくなる。
図2~図4に示されるように、セラミック多孔体11は、第1面12及び第2面13にて開口し、第1面12及び第2面13を連通する多数の貫通孔31を内部に有している。各貫通孔31は、多孔質支持体14が有する気孔18と、第1多孔質膜21が有する気孔25と、第2多孔質膜22が有する気孔29とを連通させることにより構成されている。また、セラミック多孔体11は、第1面12側における貫通孔31(気孔29)の孔径A1(図4参照)が第2面13側における貫通孔31(気孔18)の孔径A2(図4参照)よりも小さい非対称膜である。本実施形態では、孔径A1が110nmであって、孔径A2が1500nmとなっている。
図2,図3に示されるように、各貫通孔31の内壁面32上には、同内壁面32全体を被覆する疎水性薄膜41が形成されている。本実施形態の疎水性薄膜41は、有機鎖を有する珪素化合物からなる膜である。詳述すると、疎水性薄膜41を構成する分子中の酸素(O)は、セラミック多孔体11を構成する多孔質セラミックの金属原子(本実施形態では、アルミナ(Al)のAl原子)に結合されている。疎水性薄膜41を構成する複数の分子はそれぞれ珪素(Si)を含む。疎水性薄膜41を構成する分子中の疎水基は、アルキル基(R)である。なお、疎水性薄膜41の膜厚は、数nmとなっている。また、図5に示されるように、疎水性薄膜41は、同疎水性薄膜41の表面42に水W4を滴下したときの接触角θ1が90°以上となる。
また、セラミック多孔体11の第1面12上には、同第1面12全体を被覆する親水性薄膜51が形成されている。本実施形態の親水性薄膜51は、有機鎖を有しない珪素化合物からなる膜である。詳述すると、親水性薄膜51を構成する分子中の酸素(O)は、セラミック多孔体11を構成する多孔質セラミックの金属原子(Al原子)に結合されている。親水性薄膜51を構成する複数の分子はそれぞれ珪素(Si)を含み、珪素同士は互いに架橋している。親水性薄膜51を構成する分子中の親水基は、水酸基(OH基)である。なお、親水性薄膜51の膜厚は、数nmとなっている。また、図5に示されるように、親水性薄膜51は、同親水性薄膜51の表面52に水W4を滴下したときの接触角θ1が90°よりも小さくなる。
なお、上述したように、本実施形態の微細気泡発生部材10は、セラミック多孔体11の第1面12に接する純水W1内に微細気泡W2を発生させるようになっている。詳述すると、まず、円筒状を成すセラミック多孔体11の内部空間S1(図1,図2参照)に対して、加圧した状態の気体W3を導入する。このとき、気体W3は、貫通孔31の第2面13側開口から貫通孔31内に進入し、貫通孔31内を通過する。そして、気体W3は、貫通孔31の第1面12側開口から純水W1内に放出され、微細気泡W2となる。
次に、微細気泡発生部材10の製造方法を説明する。
まず、セラミック多孔体準備工程を行い、第1面12及び第2面13にて開口する多数の貫通孔31を有するセラミック多孔体11を準備する。詳述すると、まず、多孔質支持体作製工程を行い、多孔質支持体14を押出成形により作製する。具体的には、平均粒径が5.5μmのアルミナ粉末に対して有機バインダーや水等を添加した後、ミキサーで混合、混錬することにより、粘土状の押出成形用坏土を得る。次に、押出成形機を用いて押出成形用坏土の成形を行い、多孔質支持体14の前駆体を得る。そして、成形した前駆体を乾燥することにより、多孔質支持体14の形状(即ち円筒状)と同じ形状の成形体を得る。その後、成形体を脱脂し、大気雰囲気下にて1500℃で焼成することにより、多孔質支持体14を得る(図6,図7参照)。
続く第1多孔質膜形成工程では、多孔質支持体14の第1主面16上に第1多孔質膜21を形成する。具体的には、平均粒径が1.5μmのアルミナ粉末を含むスラリーを作製する。そして、ディップコーティング法により、スラリー中に多孔質支持体14を浸漬した後、再び乾燥、脱脂、焼成を行い、第1主面16上に第1多孔質膜21を形成する。
続く第2多孔質膜形成工程では、第1多孔質膜21の第1主面23上に第2多孔質膜22を形成する。具体的には、平均粒径が0.1μmのアルミナ粉末を含むスラリーを作製する。次に、第1多孔質膜形成工程と同様のディップコーティング法により、第1多孔質膜21が形成された多孔質支持体14をスラリー中に浸漬した後、乾燥、脱脂、焼成を行い、第1主面23上に第2多孔質膜22を形成する。この時点で、多数の貫通孔31を有するセラミック多孔体11が完成する(図6,図7参照)。このとき、セラミック多孔体11の第1面12及び貫通孔31の内壁面32は、多数の水酸基(OH基)(図7参照)が露出しているため、親水性を有している。
続く疎水化工程では、セラミック多孔体11をシランカップリング剤(疎水化処理剤)で処理することにより、セラミック多孔体11の第1面12上及び貫通孔31の内壁面32上に疎水性薄膜41を形成する疎水化処理を行う。具体的には、まず、5重量%の水酸化ナトリウム(NaOH)の水溶液を用いて、室温で1時間、セラミック多孔体11を浸漬する。その後、純水を用いて、pHが7以下になるまでセラミック多孔体11を洗浄し、乾燥させる。次に、100gのn-ヘキサンに対して0.1molのシランカップリング剤を溶解させてなる溶液を用いて、室温で15時間、セラミック多孔体11を浸漬する。そして、セラミック多孔体11をアセトンで十分に洗浄した後、乾燥させることにより、疎水性薄膜41が形成されたセラミック多孔体11を得る(図8,図9参照)。
続く親水化工程では、セラミック多孔体11の第1面12上及び貫通孔31の内壁面32上に形成された疎水性薄膜41のうち、第1面12上に形成された疎水性薄膜41のみを選択的に改質することにより、親水性薄膜51を形成する親水化処理を行う。具体的には、所定の加熱温度(本実施形態では450℃)に加熱された電気炉(図示略)内に、疎水性薄膜41が形成されたセラミック多孔体11を配置し、所定時間(本実施形態では30~90秒)のあいだ加熱する。このとき、疎水性薄膜41に対する加熱処理が行われ、疎水性薄膜41を構成する分子中の疎水基(アルキル基(R))が熱分解され、親水基(水酸基(OH))に置換される。なお、本実施形態の加熱処理は短時間の加熱であるため、セラミック多孔体11の第1面12の温度は上昇するものの、セラミック多孔体11の内部(貫通孔31内)の温度はさほど上昇しない。その結果、第1面12上に形成された疎水性薄膜41のみが選択的に改質されて親水性薄膜51となり、微細気泡発生部材10が完成する。一方、貫通孔31の内壁面32上に形成された疎水性薄膜41は、改質されずにそのまま残るようになる。
次に、微細気泡発生部材の評価方法及びその結果を説明する。
まず、測定用サンプルを次のように準備した。本実施形態のセラミック多孔体11と同じセラミック多孔体に対して疎水化処理及び親水化処理を行い、親水化処理において、加熱処理を450℃で30秒間行うことにより疎水性薄膜を改質した微細気泡発生部材を準備し、これを実施例1とした。親水化処理において、加熱処理を450℃で60秒間行うことにより疎水性薄膜を改質した微細気泡発生部材を準備し、これを実施例2とした。
一方、セラミック多孔体に対して疎水化処理(シランカップリング剤による処理)のみを行った微細気泡発生部材を準備し、これを比較例1とした。また、特許文献2に記載の従来技術を再現するために、セラミック多孔体の外表面をサンドペーパーで研磨することにより外表面のセラミックが露出した微細気泡発生部材を準備し、研磨量が少ないものを比較例2、研磨量が多いものを比較例3とした。さらに、セラミック多孔体に対して疎水化処理及び親水化処理を行い、親水化処理において、加熱処理を450℃で75秒以上加熱することにより疎水性薄膜を改質した微細気泡発生部材を準備し、これを比較例4とした。
次に、各測定用サンプル(実施例1,2、比較例1~4)のセラミック多孔体の外表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察した。そして、セラミック多孔体の外表面から有機シラン(有機鎖を有する珪素化合物)が除去されているか否か、即ち、セラミック多孔体の外表面が親水化されているか否かを確認した。なお、図10は、実施例1,2、比較例1~4におけるセラミック多孔体の外表面を示すSEM写真である。
その結果、比較例1では、セラミック多孔体の外表面に、有機シランと推察される層が確認された。また、比較例2においても、有機シランが確認された。比較例2では、有機シランの除去が十分ではないため、下地のアルミナ膜が確認されなかった。なお、比較例3では、アルミナ膜が確認されたものの、セラミック多孔体の内部に存在していたと予想される有機シランも確認された。
一方、実施例1,2、比較例4では、セラミック多孔体の外表面において有機シランが確認されなかった。即ち、実施例1,2、比較例4では、加熱処理により有機鎖が除去され、セラミック多孔体の外表面が親水化されていると推察される。以上のことから、加熱処理を行えば、外表面が確実に親水化されるため、セラミック多孔体の貫通孔を通過して外表面付近に到達した気体(気泡)が、直径が小さいままの状態ですぐに外表面から離脱し、微細気泡が確実に発生することが証明された。
さらに、各測定用サンプル(実施例1,2、比較例1~4)に対する気泡発生試験を行った。具体的には、まず、純水を貯留した容器(図示略)内に、第2端側開口を閉塞したセラミック多孔体を収容した。次に、セラミック多孔体の第1端側開口から内部空間に対して、圧力0.2MPaGの気体(ここでは窒素ガス)を導入し、導入した気体を、セラミック多孔体を透過させて純水内に放出させることにより、気泡を発生させた。そして、発生した気泡を目視で観察した。なお、図11は、実施例1,2、比較例1~4における気泡の状態を示す写真である。
その結果、セラミック多孔体の外表面の研磨量が不十分な比較例2では、比較例1とは気泡の大きさが変わらないことが確認され、研磨量が多い比較例3では、セラミックが露出し、最表面が親水性を有するため、気泡が微細になることが確認された。また、実施例1,2では、加熱処理の処理時間が長くなるのに伴い、気泡の直径が小さくなることが確認された。詳述すると、処理時間が30秒となる実施例1では、気泡の直径が1mm以上になることが確認された。また、処理時間が60秒となる実施例2では、気泡が微細になることが確認された。なお、処理時間が90秒となる比較例4では、気泡の直径がさらに小さくなり、75秒が経過した時点で、領域R1(図11参照)内の気泡が見えなくなることが確認された。即ち、比較例4では、気孔(貫通孔)の内部まで親水化し、純水が気孔(貫通孔)の内部まで入り込んだ結果、気孔(貫通孔)内に気体が詰まってしまい、微細気泡(UFB)が発生しなくなったものと考えられる。
次に、各測定用サンプル(実施例1,2、比較例1~4)に対して、X線光電子分光法(XPS:X-ray Photoelectron Spectroscopy)を行うことにより、セラミック多孔体の外表面の組成を特定した。具体的には、Al原子1つ当りのSi原子量、Si原子1つ当りのOH基量、Si原子1つ当りのC原子量を特定した。また、疎水化処理も親水化処理も行っていない未処理のセラミック多孔体(微細気泡発生部材)に対してもXPSを行い、セラミック多孔体の外表面の組成を特定した。以上の結果を表1に示す。
Figure 0007250453000001
その結果、Al原子1つ当りのSi原子量に着目すると、研磨量が多い比較例3のみにおいて、Si原子量の大幅な減少が確認された。即ち、十分な研磨を行えば、セラミック多孔体の外表面の有機シランが確実に除去されることが確認された。
また、実施例1,2及び比較例4において、Si原子1つ当りのOH基量に着目すると、加熱処理の時間が長くなるのに従って、OH基量が徐々に増加すること(即ち、徐々に親水化が促進されること)が確認された。しかも、時間の増加に伴って、多くの疎水性薄膜の有機鎖が水酸基(OH基)に改質されることが示唆されているため、「加熱処理の時間を増やすことで気泡が見えなくなる」という気泡発生試験の結果と一致することが確認された。
さらに、Si原子1つ当りのC原子量に着目すると、比較例2,3は、C原子量にほぼ変化がないのに対して、実施例1,2及び比較例4のC原子量は、比較例1(シランカップリング材による疎水化処理のみ)の10%程度まで減少しており、有機鎖が熱分解されて水酸基(OH基)に置換していることが確認された。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の微細気泡発生部材10では、セラミック多孔体11の貫通孔31の内壁面32上に疎水性薄膜41が形成されることから、セラミック多孔体11の第1面12に接する純水W1が貫通孔31内に入り込みにくくなるため、純水W1が貫通孔31を塞ぎにくくなる。その結果、貫通孔31の孔径A1が小さい場合であっても、貫通孔31内の気体W3は詰まることなく純水W1が接する第1面12側に到達するようになる。しかも、セラミック多孔体11の第1面12上に親水性薄膜51が形成されているため、純水W1が第1面12に付着しやすくなる一方、第1面12側に到達した気体W3(気泡)は第1面12に付着して成長する前に第1面12から離脱するようになる。よって、微細気泡W2を確実に発生させることができる。
(2)特許文献2に記載の従来技術では、疎水化部分の物理的な除去によって親水性を確保しているが、本実施形態では、疎水性薄膜41を構成する分子中の疎水基(アルキル基(R))を熱的に除去(熱分解)して親水基(水酸基(OH))に置換することにより、親水性を確保している。よって、物理的な除去によるダメージを受けないため、信頼性を確保しつつ、微細気泡W2を発生させることが可能な微細気泡発生部材10を得ることができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の親水化処理では、疎水性薄膜41に対する加熱処理を行うことにより、疎水性薄膜41を改質するようになっていた。しかし、加熱処理とは別の処理、例えば、オゾンによる改質処理等を行うことにより、疎水性薄膜41を改質するようにしてもよい。
・上記実施形態のセラミック多孔体11は、円筒状を成していたが、矩形筒状、楕円筒状、三角筒状等の他の筒状を成していてもよい。また、セラミック多孔体は、筒状に限定される訳ではなく、円板状や平板状等の他の形状を成していてもよい。
・上記実施形態では、セラミック多孔体11を透過して純水W1に導入される気体W3として窒素を用いたが、例えば、空気、酸素、アルゴン等の他の気体を用いてもよい。
・上記実施形態では、セラミック多孔体11の外表面(第1面12)に接する液体として純水W1を用いたが、これに限定される訳ではなく、純度がそれほど高くない水、例えば水道水などを用いても勿論よい。
・上記実施形態の微細気泡発生部材10は、半導体の洗浄に用いられていたが、例えば、食品や医療器具等の洗浄に用いてもよい。また、微細気泡発生部材10は、微細気泡W2を発生させるものであればよく、洗浄を行うものでなくてもよい。例えば、微細気泡発生部材10は、農作物の成長促進に用いられるものであってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段2において、前記親水化処理では、前記疎水性薄膜に対する化学的処理を行うことにより、前記疎水性薄膜を改質することを特徴とする微細気泡発生部材の製造方法。
(2)上記手段2において、前記親水化処理では、前記疎水性薄膜を構成する分子中の疎水基を親水基に置換する処理を行うことにより、前記親水性薄膜を形成し、前記疎水基はアルキル基であり、前記親水基は水酸基であることを特徴とする微細気泡発生部材の製造方法。
(3)上記手段2において、前記親水化処理では、前記貫通孔の内壁面上に形成された前記疎水性薄膜を改質しないことを特徴とする微細気泡発生部材の製造方法。
10…微細気泡発生部材
11…セラミック多孔体
12…セラミック多孔体の外表面としての第1面
13…第2面
31…貫通孔
32…貫通孔の内壁面
41…疎水性薄膜
42…疎水性薄膜の表面
51…親水性薄膜
52…親水性薄膜の表面
A1…第1面側における貫通孔の孔径
A2…第2面側における貫通孔の孔径
W4…水
θ1…接触角

Claims (8)

  1. 外表面にて開口する多数の貫通孔を有するセラミック多孔体を備えた微細気泡発生部材であって、
    前記セラミック多孔体は、前記外表面となる第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面とを有し、微粒子を含む膜であって、前記第1面側における前記微粒子の平均粒径が前記第2面側における前記微粒子の平均粒径よりも小さく、前記第1面側における前記貫通孔の孔径が前記第2面側における前記貫通孔の孔径よりも小さい非対称膜であり、
    前記貫通孔の内壁面上に形成される疎水性薄膜と、前記セラミック多孔体の前記第1面上に形成される親水性薄膜とを備え、
    前記疎水性薄膜は、有機鎖を有する珪素化合物からなる膜であり、前記親水性薄膜は、有機鎖を有しない珪素化合物からなる膜である
    ことを特徴とする微細気泡発生部材。
  2. 前記セラミック多孔体がアルミナからなることを特徴とする請求項に記載の微細気泡発生部材。
  3. 前記貫通孔の孔径は1μm未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の微細気泡発生部材。
  4. 前記疎水性薄膜は、表面における水の接触角が90°以上であり、前記親水性薄膜は、表面における水の接触角が90°よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の微細気泡発生部材。
  5. 外表面にて開口する多数の貫通孔を有するセラミック多孔体を準備するセラミック多孔体準備工程と、
    前記セラミック多孔体を疎水化処理剤で処理することにより、前記外表面上及び前記貫通孔の内壁面上に疎水性薄膜を形成する疎水化処理を行う疎水化工程と、
    前記外表面上に形成された前記疎水性薄膜を選択的に改質して親水性薄膜を形成する親水化処理を行う親水化工程と
    を含むことを特徴とする微細気泡発生部材の製造方法。
  6. 前記親水化処理では、前記疎水性薄膜を構成する分子中の疎水基を親水基に置換する処理を行うことにより、前記親水性薄膜を形成することを特徴とする請求項に記載の微細気泡発生部材の製造方法。
  7. 前記親水化処理では、前記疎水性薄膜に対する加熱処理を行うことにより、前記疎水性薄膜を改質することを特徴とする請求項またはに記載の微細気泡発生部材の製造方法。
  8. 前記疎水化処理剤はシランカップリング剤であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の微細気泡発生部材の製造方法。
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