JP7249315B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマ処理装置に関する。
近年、半導体デバイスはナノメートルオーダの微細な構造を持つようになった。また論理回路のフィン構造やメモリの積層構造といった、構造の3次元化も進んでいる。その結果、半導体デバイスの製造にはより高度な正確性と精密性が要求されるようになった。
半導体デバイスの製造工程は主に成膜・リソグラフィ・エッチングに分かれる。成膜工程では、作製する構造物の材料の膜がウェハ上に形成される。代表的な成膜方法には化学気相成長法がある。リソグラフィ工程では、成膜した材料上に塗布したレジストの一部に対し、露光装置により紫外線を照射する。紫外線が照射される場所は形成したいパターンに応じて決定される。続いて現像を行うことで一部のレジストが除去され、成膜した材料が露出する場所が現れる。エッチング工程では、この露出した材料を除去することで目的の構造物を作製する。この工程ではプラズマエッチング処理装置が用いられる。これは、装置内部に形成したプラズマを露出した材料と反応させることでその材料を除去する装置である。これらの工程を繰り返すことで集積回路が完成する。
プラズマエッチング処理装置は、上述のように半導体デバイスの主要製造工程の一翼を担う重要なものである。ここではその詳細な動作を説明する。プラズマエッチング処理装置には所定の真空度まで減圧された処理室があり、処理室内部にはガスが供給されている。ガスは処理室内部に形成された電場によりプラズマとなる。プラズマには反応性の高いイオンやラジカルが含まれており、これらが処理対象物であるウェハ表面と物理的・化学的に反応することでエッチングが進行する。
プラズマエッチング処理装置では、イオンとウェハ表面の反応を制御するため、ウェハの載置台に高周波電圧を印加することが一般的である。載置台に高周波電圧を印加すると、ウェハ電圧の時間平均は負となる。これは自己バイアスと呼ばれ、2つの要因により生じる。1つは、高周波電源と載置台の間に存在するキャパシタンスが直流電流を遮断していること、もう1つは、プラズマと載置台の間に生じるシースに整流作用があることである。自己バイアスはプラズマ中の正イオンを加速するため、エッチングを促進する。加えて、正イオンの軌道がウェハに対して垂直になるため、異方性エッチングを実現できる。
エッチング速度は、ウェハに印加される高周波電圧の振幅、自己バイアス電圧、およびウェハからプラズマを通じてアースに流れる電流に依存する。このうち自己バイアス電圧とアース電流は、処理室のインピーダンス変化の影響を受ける。インピーダンス変化には、ガス種や圧力といった処理条件の違いによるものと、同一処理条件にも関わらず生じるものがある。このうち後者は、エッチング速度の再現性に関わるため問題となる。
同一処理条件においてインピーダンスが変化する要因の一つは、処理室の壁面状態の変化である。この変化は、エッチング処理に伴い発生する反応生成物が付着する、あるいは壁面を覆う誘電体膜がプラズマにより浸食されるといった要因により生じる。壁面状態に起因するインピーダンス変化の影響を抑えるには、その変化を補償する機構を設けることが有効である。その一例は、特許文献1に開示されたような、プラズマエッチング処理装置の側壁とアースの間に設けたインピーダンス制御回路である。
特開2001-244248号公報
ところで、かかる従来技術により処理室のインピーダンス変化を補償するには、まずその変化を検知しなければならない。一般的な検知手法には、バイアス電圧の実効値をバイアス電流の実効値で除してインピーダンスを求め、その変化を監視するというものがある。しかし、プラズマを含む電気回路ではシースが非線形的な振る舞いをするため、線形回路を前提とした前述の方法は適用できない。そのため、処理室のインピーダンスを一定に保てず、同一の処理条件であってもバイアス電圧および電流が変化する。その結果、エッチング速度の再現性に問題が生じる。
本願発明は、かかる従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、処理室のインピーダンスを調整しつつ、高精度なプラズマ処理を行えるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、代表的な本発明のプラズマ処理装置の一つは、試料がプラズマ処理される処理室と、プラズマを生成するための高周波電力を供給する高周波電源と、前記試料が載置される試料台と、前記試料台に電力を供給する電源と、インピーダンス制御機構を介して接地され前記処理室内部に配置された導電体と、前記インピーダンス制御機構を制御する制御部とを備えるプラズマ処理装置において、
前記インピーダンス制御機構は、前記プラズマおよび前記導電体を介して前記電源から前記接地に至る電気回路のインピーダンスを制御する機構であり、
前記制御部は、前記試料台に印加される電圧のモニタ値が所定値以下となる期間における電流のモニタ値の演算値を基に前記インピーダンスが所望の値となるように前記インピーダンス制御機構を制御し、
前記電流は、前記電源から前記試料台へ流れる電流であることにより達成される。
本発明によれば、処理室のインピーダンスを調整しつつ、高精度なプラズマ処理を行えるプラズマ処理装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の実施形態にかかるプラズマ処理装置の模式的な構成の一例を示す概略図である。 図2は、図1に示した実施形態にかかるバイアス電圧発生部の詳細を示す模式図である。 図3は、図1および図2に示した実施形態におけるプラズマ処理を示すフローチャートである。 図4は、図3に示す処理におけるバイアス電流の測定方法を説明するための図である。 図5は、第1の変形例にかかるバイアス電圧発生部の詳細を示す模式図である。 図6は、第1の変形例におけるバイアス電流の測定方法を説明するための図である。 図7は、第2の変形例にかかるバイアス電圧発生部の詳細を示す模式図である。 図8は、第2の変形例にかかるプラズマ処理を示すフローチャートである。
以下、図1から図4を用いて、本願発明にかかるプラズマ処理装置の実施形態を説明する。図1は、本実施形態にかかるプラズマ処理装置の模式的な構成の一例を示すものである。
図1に示す本実施形態にかかるプラズマ処理装置100は、その一例であるマイクロ波ECRプラズマエッチング装置である。本図では、プラズマ処理装置100に備わる真空処理室101について、その内部に配置された電極、並びに外部に配置された電場および磁場の発生装置等が模式的に示されている。
真空処理室101は、周囲と電気的に絶縁した容器102の上部を誘電体窓103により気密封止した構造を持つ。誘電体窓103の直下には、複数の細孔104を備えた誘電体のシャワープレート105が配置される。誘電体窓103およびシャワープレート105の間の空間106には、ガス配管107を通じて、ガス供給機構108が接続される。空間106と真空処理室101は、細孔104を通じて連通している。
真空処理室101の下部には、可変コンダクタンスバルブ109を通じてターボ分子ポンプ110が接続される。さらに、ターボ分子ポンプ110には粗引きポンプ111が接続される。真空処理室101内部のガスは、このターボ分子ポンプ110により排気される。ターボ分子ポンプ110と真空処理室101は共に略円筒形で、両者の軸は同一である。そのため、排気のガス流れは軸対称となり、プラズマ処理は軸に対して均一になる。真空処理室101内部の圧力は、可変コンダクタンスバルブ109の開度を調整することにより、所望の値となるよう制御される。この制御には、真空処理室101に接続された圧力計112の値に基づくフィードバック制御が用いられる。
真空処理室101の上方にはマイクロ波電源113が設置されており、マイクロ波伝搬経路、すなわち順に自動整合器114、方形導波管115、方形円形導波管変換器116、円形導波管117を通じて、空洞共振器118に接続される。空洞共振器118は誘電体窓103の上部に設置される。なお、自動整合器114は、反射波を抑制するよう、インピーダンスを自動的に調整する役割を持つ。マイクロ波電源113から出力されたマイクロ波は、前記の経路を通じて空洞共振器118に伝搬する。空洞共振器118は、マイクロ波の分布をプラズマ処理に適したものに調整する。分布が調整されたマイクロ波は、さらに誘電体窓103およびシャワープレート105を通じて、真空処理室101に伝搬する。なお、マイクロ波の典型的な周波数は2.45GHzである。
真空処理室101および空洞共振器118の周囲には、ソレノイドコイル119・120・121が配置される。ソレノイドコイル119・120・121は、コイル電源122から流れる電流により真空処理室101内部に磁場を形成する。
真空処理室101内部の電場の周波数および磁場の強さが特定の関係を満たす領域では、電子サイクロトロン共鳴(Electron Cyclotron Resonance;ECR)が発生する。この領域をECR面といい、例えば、2.45GHzの電場に対しては、磁場の強さが0.0875Tとなる領域である。ECR面にある電子は、電場から効率的にエネルギーを受け取り、周囲のガスの解離・電離を促進する。その結果、ECR面でプラズマ123が発生し、真空処理室101内部に拡散する。
ECR面の位置は、真空処理室101内部の磁場分布により制御可能である。また、プラズマ中の荷電粒子は磁力線に沿って移動するため、荷電粒子の拡散も真空処理室101内部の磁場分布により制御可能である。一方、真空処理室101内部の磁場分布の制御は、ソレノイドコイル119・120・121に流れる電流を各々制御することで実現できる。従って、プラズマ処理装置100は、プラズマ処理の均一性を向上することが可能な構成となっている。
真空処理室101内部には、図示していない梁により固定された電極124が配置される。試料台である電極124および真空処理室101は略円筒形であり、両者の中心軸は同一である。そのため、プラズマ処理は軸に対して均一になる。処理対象物であるウェハ(試料)125は、プラズマ処理装置100に備えられたロボットアーム等の搬送装置(図示せず)により、電極124上部に搬送される。
電極124の上面および側面は、誘電体膜126で覆われる。また、そのうち上面側の誘電体膜126の内部には、電極の中心側と外周側に分かれた静電吸着電極127が配置される。さらに、静電吸着電極127には静電吸着用電源128が接続される。静電吸着電極127の中心側と外周側に各々異なった電圧が印加されると、ウェハ125と静電吸着電極127との間に引力が発生する。その結果、ウェハ125は電極124上に保持される。
プラズマ123は主に電極124の上方に形成される。プラズマ123には反応性の高いイオンおよびラジカルが含まれる。それらは、ウェハ125の表面と相互作用することで、ウェハ125の表面材料をエッチングすることができる。
電極124にはバイアス電圧発生部129が接続される。バイアス電圧発生部129より電極124に高周波電圧が印加されると、誘電体膜126を通じてウェハ125にも高周波電圧が印加される。加えて、ウェハ125には直流の自己バイアス電圧が発生する。プラズマ123中の正イオンは、ウェハ125の高周波電圧および自己バイアス電圧に応じて、ウェハ125に向かって加速される。そのため、バイアス電圧発生部129を制御することにより、エッチング作用を制御することが可能である。
また、真空処理室101の内部側壁には筒状の導電体130が設置されており、インピーダンス制御機構131を介してシャーシグラウンドと接続されている。バイアス電圧発生部129からは、バイアス電流が順に誘電体膜126、ウェハ125、プラズマ123、導電体130、インピーダンス制御機構131を通じてシャーシグラウンドへと流れる。したがってインピーダンス制御機構131は、プラズマおよび導電体130を介してバイアス電圧発生部129からシャーシグラウンドに至る電気回路のインピーダンスを制御する機構である。バイアス電流もまた、ウェハ125に対するイオンの加速に影響を与える。
電極124には温度制御機構132が搭載されており、ウェハ125の温度を制御することができる。この機構によってもプラズマ処理形状の制御が可能である。
以上の構成は、全て制御部133にある制御用コンピュータに接続されており、適切なシーケンスで動作するよう、そのタイミングおよび動作量が制御されている。動作シーケンスの詳細なパラメータはレシピと呼ばれ、制御はあらかじめ設定されたレシピに基づき行われる。レシピは通常、複数の処理から構成されており、各々の処理はあらかじめ設定された順序および時間で実行される。各々の処理においては、ガス供給機構108から真空処理室101に供給するガス種・ガス流量、マイクロ波電源113の出力電力、ソレノイドコイル119・120・121に流れる電流量、バイアス電圧発生部129より発生するバイアス電圧の態様等の処理条件が設定される。
図2は、図1に示した実施形態にかかるバイアス電圧発生部129の詳細を示す模式図である。バイアス電圧発生部129は高周波電源(試料台に電力を供給する電源)134を備える。高周波電源134の出力端は、順に自動整合器135、電圧・電流センサ136を介して電極124と接続される。高周波電源134は制御部133からの指令に従い、高周波を出力する。自動整合器135は、高周波電源134の進行波および反射波電力を測定する回路を備えており、反射波電力がゼロとなるよう、内部の可変コンデンサおよび可変コイル等の素子の回路定数を調整する。電圧・電流センサ136は、自動整合器135の出力端における電圧および電流を測定し、その結果を制御部133に送信する。
図3は、図1および図2に示した実施形態におけるプラズマ処理(以下、単に処理ともいう)300を示すフローチャートである。図3において、ステップ301から処理が開始されると、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ302において、実施しようとする処理と同一条件の処理が以前に実施されていないかをまず確認する。なお、処理時間のみが異なる処理は、同一条件の処理とみなす。
以前に実施されたことのない処理と判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ305において、所定の期間、電圧・電流センサ136によりバイアス電流Iを測定し(測定した電流値を電流のモニタ値とする)、その時間平均値Iを算出する。これがバイアス電流Iの基準値となる。ここで、バイアス電流Iの測定は処理開始時刻より後に始める。また、所定の期間が経過すれば、処理終了時刻前であっても測定を終える。例えば、処理開始3秒後に測定を開始し、処理終了もしくは測定開始10秒後のいずれか早い方の時刻で測定を終了するとよい。処理開始後に測定を始める理由は、処理開始直後はプラズマが不安定なためである。また、所定の期間で測定を打ち切るのは、プラズマ処理が長く続くと、プラズマ処理中に発生する反応生成物により、真空処理室101のインピーダンスが変化するためである。
また、制御部133の制御用コンピュータは、同じ期間における自動整合器135のインピーダンスの時間平均値ZM0も算出する。これが自動整合器135のインピーダンスの基準値となる。時間平均値IおよびZM0の値は制御部133に記憶される。なお、インピーダンスの時間平均値ZM0の代わりに、自動整合器135のインピーダンスを制御するパラメータ、例えば可変コンデンサの回転子の角度を時間平均したものを記憶してもよい。
一方、以前に同一条件の処理が実施されていると判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ303において、以前用いたバイアス電流および自動整合器135のインピーダンスの時間平均値IおよびZM0を、制御部133の記憶装置より読み出して基準値として用いる。そして制御部133の制御用コンピュータは、ステップ304において、自動整合器135のインピーダンスが時間平均値ZM0となるよう調整する。
時間平均値Iの値が定まれば、制御部133の制御用コンピュータは、処理が終了するまでの間、以下の手順にてインピーダンス制御機構131のインピーダンスを調整する。まずステップ306で処理の終了時間が過ぎていないことを確認した後、ステップ308で制御部133の制御用コンピュータは、電圧・電流センサ136にて測定したバイアス電流Iと時間平均値Iの差分ΔIを算出して許容範囲と照合する。
差分ΔIが所定の許容範囲内に収まったと判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ306,308を繰り返し、処理時間中に差分ΔIが所定の許容範囲から外れないか監視する。前記許容範囲は、プラズマ処理に求められる精度に基づき決定され、状況に応じて、固定値であっても、処理ごとに異なっていてもよい。
これに対し、ステップ308で差分ΔIが許容範囲内に収まっていないと判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ309でインピーダンス制御機構131のインピーダンスを、差分ΔIが許容範囲内に収まるように調整し、再びステップ306,308を繰り返す。繰り返しを行っている間に、ステップ306で処理の終了時間が過ぎたことを確認したときは、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ307で処理を終了する。
図4は、図3に示す処理におけるバイアス電流Iの測定方法を説明するための図であり、バイアス電圧波形とバイアス電流波形を示している。測定されたバイアス電圧を電圧のモニタ値とする。電圧・電流センサ136は、バイアス電圧波形401が0ボルト以下となる期間402の間、バイアス電流波形403を測定する。そして時刻tにおけるバイアス電流の瞬時値をIwave(t)、期間402の1回の長さをTとしたとき、バイアス電流I(電流のモニタ値の演算値)はIwave(t)の二乗平均平方根、すなわち数1式で表される値(処理電流値)とする。数1式の演算は、制御部133において実行される。
Figure 0007249315000001
これは次に述べる考え方に基づく。バイアス電流波形403を数式で表すと数2式のようになる。
Figure 0007249315000002
ここで、Re(x)は複素数xの実部を表す関数、Vはバイアス電圧の振幅、ωはバイアス電圧の角周波数、Zはバイアス電圧発生部から見たプラズマエッチング処理装置のインピーダンス(複素数)、eはネイピア数、nはプラズマ密度、kはボルツマン定数、Tは電子温度、mはイオン質量、πは円周率、mは電子質量、φはプラズマを基準としたときのウェハの電位である。このうちφは、プラズマポテンシャルをV、自己バイアス電圧の絶対値をVselfとすれば、近似的に数3式のように表される。
Figure 0007249315000003
ただし数3式において、min(A,B)はAとBのうち小さい方を表す関数である。ここで、数2式および数3式のうち、Z、n、T、Vself、Vは、プラズマ処理中にその値を知ることは難しい。そこで、これらの値が関与しにくい条件を求める。
数2式の第1項はプラズマエッチング処理装置のインピーダンスに従って変化する電流の項、第2項はプラズマからウェハに入射するイオンによる電流の項、第3項はプラズマからウェハに入射する電子による電流の項である。この中で真空処理室101の壁面にかかるインピーダンスの変化を検知するためには、第1項の変化を検知すればよい。
数2式のうち第3項は指数関数を含むため時間変化が急であり、バイアス電流波形403を測定する際のサンプリングのタイミングによって大きく値が変わる可能性がある。ただし、第3項が急激に大きくなるのはφが0に近づくわずかな時間のみであり、それ以外の期間では、φが大きく負になるため無視できるほど小さくなる。そこでバイアス電圧波形401を適切な所定値、例えば0ボルト以下の期間でのみバイアス電流を測定すれば、第3項は無視できる。
数2式のうち第2項は、時間により変化せず、またプラズマエッチング処理装置のインピーダンスZに影響されないため、定数とみなせる。
プラズマエッチング処理装置のインピーダンスZを数4式のように表すものとする。ただしjは虚数単位である。
Figure 0007249315000004
このとき、バイアス電圧波形401が0ボルト以下の期間におけるバイアス電流波形403を単純に積分した値は、数5式のように表される。ただしIは数2式の第2項を表す。
Figure 0007249315000005
この式からは、仮にcosθが0となった場合、Zの変化を捉えることができないことが分かる。そこで代わりにバイアス電流波形403の2乗を積分する。この場合の積分値は数6式のようになる。
Figure 0007249315000006
この式からは、2乗の積分値であればZおよびθの両方の変化を捉えられることが分かる。従って、プラズマエッチング処理装置のインピーダンスZの変化を見るには、バイアス電流波形403を2乗した値が適している。なお、バイアス電流Iを算出するに当たっては、単位の次元を揃えるため、数6式を期間402の長さTで除した値の平方根を用いるのがより適切である。
バイアス電圧波形401の周波数は、典型的には数百kHzから数十MHzである。そのため、バイアス電圧波形401が所定値以下になる期間402の全てにおいてバイアス電流Iを計算するのは、計算速度の観点から難しい場合がある。この場合、期間402の全てでバイアス電流Iを計算する必要はなく、何回かに1回の割合で計算してもよい。これは、プラズマエッチング処理装置のインピーダンスZの変化は短くとも秒単位であるため、数百kHzという精度でバイアス電流Iの変化を捉える必要はないからである。また個々の期間402ではバイアス電流Iにばらつきが生じる可能性もある。そのため、複数の期間402で計算したバイアス電流Iの平均値を制御に用いてもよい。
本実施形態によれば、処理室内部の導電体とグラウンドとの間に設けられたインピーダンス制御機構131を、バイアス電圧が所定値以下となる期間におけるバイアス電流値に基づき制御することで、真空処理室のインピーダンスを一定に保つことが可能となる。その結果、同一の処理条件であればバイアス電圧および電流もそれぞれ同じ値となるため、エッチング速度の再現性が向上する。
〔変形例1〕
図5および図6を用いて、本実施形態についての第1の変形例を説明する。なお、既に説明した図1から図4に示されたものと同一の符号が付された構成は同一の機能を有する部分であるので、その構成については重複説明を省略する。
図5は、本変形例にかかるバイアス電圧発生部501の詳細を示す模式図である。本変形例では、バイアス電圧発生部501は複数の高周波電源502a、502bを備え、複数の周波数の高周波を合成した波形を出力できる。なお、図5では2つの高周波電源502a、502bを設けた例を示しているが、3個以上の高周波電源を設けてもよい。各々の高周波電源502a、502bの出力端には、別個の自動整合器503a、503bが接続される。各々の自動整合器503a、503bは、別個の電圧・電流センサ504a、504bを介して、全て電極124に接続される。
各々の高周波電源502a、502bは制御部133からの指令に従い、高周波を出力する。各々の高周波電源502a、502bの出力は異なっていてもよい。各々の自動整合器503a、503bは、自らに接続された高周波電源502a、502bの進行波および反射波電力を測定する回路を備え、反射波電力がゼロとなるように内部の可変コンデンサおよび可変コイル等の素子の回路定数を調整する。各々の電圧・電流センサ504a、504bは、自らに接続された自動整合器135の出力端における電圧および電流を測定し、その結果を制御部133に送信する。
本変形例におけるプラズマ処理は、本実施形態の図3にて示したフローチャートに準じる。ただし、プラズマ処理300において使用する自動整合器135を、自動整合器503に読み替える。また、バイアス電流I、自動整合器のインピーダンスZ、バイアス電流の時間平均値I、自動整合器のインピーダンスの時間平均値ZM0は、各々の高周波電源502および自動整合器503について測定または計算した値の組となる。このとき、ステップ308における判定は、全ての高周波電源502について数7式を満たしたときに許容範囲に収まっているとみなす。
Figure 0007249315000007
ただし、I、I0.i、TI.i.min、TI.i.max、はそれぞれ、i番目の高周波電源502におけるバイアス電流、バイアス電流の基準値、I-I0.iの許容値の下限および上限を表す。
図6は、本変形例におけるバイアス電流Iの測定方法を説明するための図であり、バイアス電圧波形とバイアス電流波形を示している。本変形例において周期Tは、周波数fの逆数である。ここで周波数fは、i番目の高周波電源502のバイアス電源波形の周波数をfとするとき、全てのiについてf/fが整数となるような実数fの集合の中で最大の要素である。電圧・電流センサは、周期Tの整数倍の期間、バイアス電圧波形601およびバイアス電流波形603を測定する。続いて、バイアス電圧が所定値604以下になる期間602を求める。
この所定値604は、本実施形態で述べた、プラズマからウェハに入射する電子による電流を無視するために適切な値を用いる。例えば0ボルトを採用してもよいし、あるいはこの周期Tの整数倍の期間における、電圧・電流センサで測定したバイアス電圧(電圧のモニタ値)の時間平均値でもよい。この期間602は周期Tの間に複数回現れることもある。これらの期間の長さをそれぞれT、T、……のように表す。このときバイアス電流I(電流のモニタ値の演算値)は、本実施形態と同様の考え方に基づき、各期間におけるバイアス電流の瞬時値Iwave(t)の二乗平均平方根の和、すなわち数8式のように計算する。ただしtは時刻である。
Figure 0007249315000008
なお、本実施形態と同様の考え方に基づき、バイアス電流Iの計算は周期Tを最小単位として、何周期かに1回の計算でもよい。また、複数回のバイアス電流Iの計算結果を平均した値を制御に用いてもよい。
〔変形例2〕
図7から図8を用いて、本実施形態の第2の変形例を説明する。なお、既に説明した図1から図6に示されたものと同一の符号が付された構成は、同一の機能を有する部分であるので、その構成については重複説明を省略する。
図7は、本変形例にかかるバイアス電圧発生部701の詳細を示す模式図である。本変形例では、バイアス電圧発生部701は直流電源(試料台に電力を供給する電源)702を備え、直流電源702の出力端は、電圧・電流センサ703を介して電極124と接続される。直流電源702は制御部133からの指令に従い、パルス電圧を出力する。電圧・電流センサ703は、直流電源702の出力端における電圧および電流を測定し、その結果を制御部133に送信する。
図8は、本変形例にかかるプラズマ処理800を示すフローチャートである。図8において、ステップ801から処理が開始されると、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ802において、実施しようとする処理と同一条件の処理が以前に実施されていないかをまず確認する。なお、処理時間のみが異なる処理は、同一条件の処理とみなす。
以前に実施されたことのない処理と判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ804において、所定の期間、電圧・電流センサ703によりバイアス電流Iを測定し、その時間平均値Iを算出し記憶する。ここで、電流Iを測定する期間は、本発実施形態と同様、処理開始時刻より後に始まる。また、所定の期間が経過すれば、処理終了時刻前であっても測定を終える。一方、以前に実施されたことのある処理と同一と判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ803において、以前使用したバイアス電流の時間平均値I(電流値)を制御部133の記憶装置より読み出して基準値として用いる。
時間平均値Iの値が定まれば、制御部133の制御用コンピュータは、処理が終了するまでの間、以下の手順にてインピーダンス制御機構131のインピーダンスを調整する。まずステップ805で処理の終了時間が過ぎていないことを確認した後、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ807において、電圧・電流センサ703にて測定したバイアス電流Iと時間平均値Iとの差分ΔIが所定の許容範囲内に収まっているかを確認する。
差分ΔIが許容範囲内に収まっていると判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ805,807を繰り返し、処理時間中に差分ΔIが所定の許容範囲から外れないか監視する。前記許容範囲は、プラズマ処理に求められる精度に基づき決定され、状況に応じて、固定値であっても、処理ごとに異なっていてもよい。
これに対し、ステップ807で差分ΔIが許容範囲内に収まっていないと判断した場合は、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ808でインピーダンス制御機構131のインピーダンスを、差分ΔIが許容範囲内に収まるように調整し、再びステップ805,807を繰り返す。繰り返しを行っている間に、ステップ805で処理の終了時間が過ぎたことを確認したときは、制御部133の制御用コンピュータは、ステップ806で処理を終了する。なお、バイアス電流Iの測定は、本実施形態の第1の変形例に示した方法を用いる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。なお、図面に記載した各部材や相対的なサイズは、本発明を分かりやすく説明するため簡素化・理想化しており、実装上はより複雑な形状となることもある。
なお、上記実施の形態で説明した構造や方法については、上記実施の形態のものに限定されるものではなく、様々な応用例が含まれる。
100…プラズマ処理装置、123…プラズマ、124…電極、125…ウェハ、126…誘電体膜、129・501・701…バイアス電圧発生部、130…筒状の導電体、131…インピーダンス制御機構、133…制御部、134・502…高周波電源、135・503…自動整合器、136・504・703…電圧・電流センサ、401・601…バイアス電圧波形、403・603…バイアス電流波形、702…直流電源

Claims (8)

  1. 試料がプラズマ処理される処理室と、プラズマを生成するための高周波電力を供給する高周波電源と、前記試料が載置される試料台と、前記試料台に電力を供給する電源と、インピーダンス制御機構を介して接地され前記処理室内部に配置された導電体と、前記インピーダンス制御機構を制御する制御部とを備えるプラズマ処理装置において、
    前記インピーダンス制御機構は、前記プラズマおよび前記導電体を介して前記電源から前記接地に至る電気回路のインピーダンスを制御する機構であり、
    前記制御部は、前記試料台に印加される電圧のモニタ値が所定値以下となる期間における電流のモニタ値の演算値を基に前記インピーダンスが所望の値となるように前記インピーダンス制御機構を制御し、
    前記電流は、前記電源から前記試料台へ流れる電流であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記所定値は、0ボルトであることを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 請求項2に記載のプラズマ処理装置において、
    前記電流のモニタ値の演算値は、前記電流のモニタ値の瞬時値における二乗平均平方根であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  4. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記所定値は、前記試料台に印加される電圧のモニタ値の時間平均値であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  5. 請求項4に記載のプラズマ処理装置において、
    前記電流のモニタ値の演算値は、前記期間の各々における前記電流のモニタ値の瞬時値における二乗平均平方根の和であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記制御部は、記憶装置に予め記憶された電流値を用いて前記インピーダンス制御機構を制御することを特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記電源は、高周波電源であることを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 請求項1に記載のプラズマ処理装置において、
    前記電源は、直流電源であることを特徴とするプラズマ処理装置。
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