JP2001203097A - プラズマ密度計測装置および方法並びにこれを利用したプラズマ処理装置および方法 - Google Patents

プラズマ密度計測装置および方法並びにこれを利用したプラズマ処理装置および方法

Info

Publication number
JP2001203097A
JP2001203097A JP2000007949A JP2000007949A JP2001203097A JP 2001203097 A JP2001203097 A JP 2001203097A JP 2000007949 A JP2000007949 A JP 2000007949A JP 2000007949 A JP2000007949 A JP 2000007949A JP 2001203097 A JP2001203097 A JP 2001203097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
surface wave
dielectric
electric field
field intensity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000007949A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kitagawa
英夫 北川
Nobumasa Suzuki
伸昌 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000007949A priority Critical patent/JP2001203097A/ja
Priority to US09/760,667 priority patent/US6541982B2/en
Publication of JP2001203097A publication Critical patent/JP2001203097A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/0046Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof characterised by a specific application or detail not covered by any other subgroup of G01R19/00
    • G01R19/0061Measuring currents of particle-beams, currents from electron multipliers, photocurrents, ion currents; Measuring in plasmas
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/0006Investigating plasma, e.g. measuring the degree of ionisation or the electron temperature
    • H05H1/0012Investigating plasma, e.g. measuring the degree of ionisation or the electron temperature using electromagnetic or particle radiation, e.g. interferometry
    • H05H1/0062Investigating plasma, e.g. measuring the degree of ionisation or the electron temperature using electromagnetic or particle radiation, e.g. interferometry by using microwaves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマの撹乱がなく、装置が大型になら
ず、製造装置に容易に搭載することができるようにす
る。 【解決手段】 円盤形の誘電体3で閉じた窓13を有す
る真空容器4内にガスを導入し、該誘電体3を介して高
周波電力を投入することにより、該真空容器4内のガス
をプラズマ化する手段を有するプラズマ処理装置におけ
るプラズマ密度を計測対象とし、誘電体3中を伝播する
表面波10の信号を検出する表面波検出アンテナ5と、
該表面波10の信号を受けて電界強度に相当する信号強
度を測定することで電界強度分布を検出するオシロスコ
ープ8とを設け、該電界強度分布の検出によってプラズ
マ密度を計測する密度計測手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体を介して高
周波電力を導入してプラズマを生成する装置における、
プラズマ密度の計測装置および方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ密度の計測方法は、プラ
ズマ中にプローブを挿入するものが主流であった。例え
ば、プラズマ工学の基礎(赤崎正則、村岡克紀、渡辺征
夫、蛯原健治共著、産業図書出版、p.207)には、
ラングミュアプローブを用いたプラズマ密度および温度
の測定方法が記述されている。ラングミュアプローブを
用いたプラズマ密度測定装置の構成を図5に示す。図5
において、301は環状導波管、302はスロットアン
テナ、303は誘電体、304は誘電体303で閉じた
窓を有する真空容器、305はプラズマ、306はラン
グミュアプローブ、307は電流計、308は電源であ
る。ラングミュアプロ−ブ306では、プラズマ305
中に挿入したプローブに電圧を印加し、プローブに流入
するプラズマ305中の荷電粒子を電流として検出す
る。プローブ電流の電圧依存性カーブから、プラズマの
電子密度および電子温度等を求める事ができる。
【0003】しかし、ラングミュアプローブ306は電
流を測定するためプローブ先端が金属製であることか
ら、腐食性ガスプラズマによるプローブのエッチングや
堆積性ガスプラズマによるプローブ表面ヘの絶縁膜の堆
積、処理室内への金属汚染の導入、プラズマ305の撹
乱などの問題点があった。
【0004】上記問題点を解決するため、1998年秋
季第59回応用物理学会学術講演会15p−C−17で
は、汚染に強いプローブとして、プラズマ吸収プローブ
が提案されている。このプローブの構造および原理は以
下の通りである。まず、先端を閉じた誘電体管をプラズ
マ中に挿入し、誘電体管内には同軸ケーブルを挿入す
る。同軸ケーブルに高周波を印加し、その周波数を変化
させると、プラズマ密度に対応した周波数で、誘電体と
プラズマ界面に表面波プラズマが発生し、高周波パワー
の吸収が起こる。この吸収が起こる周波数を測定する事
で、プラズマ密度を算出することができる。プラズマ密
度ne と吸収周波数fswとの関係は、以下の式で表され
る。
【0005】
【数1】 プラズマ吸収プローブでは、ラングミュアプローブの持
つ問題点のうち、腐食性ガスプラズマによるプローブの
エッチングや堆積性ガスプラズマによるプローブ表面へ
の絶縁膜の堆積、の2点の影響は大幅に改善され、また
処理室内への金属汚染の導入は全くなくなる。しかし、
プラズマの撹乱の問題は依然未解決である。特に製造装
置に使用されるプラズマのプローブ挿入(in−sit
u)モニタリングを行う場合には、プローブの挿入は、
処理の均一性の悪化につながるため、実質的に不可能と
なる。そこで、非接触でプラズマ状態をモニタリングす
る手法が幾つか提案されている。
【0006】非接触型プラズマ密度測定方法として、特
開平4−256845号公報には、マイクロ波干渉型の
プラズマ密度計測方法が記載されている。本方法は、プ
ラズマ中を伝播するマイクロ波が、大気中を伝播するマ
イクロ波と比較して位相がずれることを利用したもので
ある。プラズマ中を通過した電磁波の位相差ΔΦはプラ
ズマ密度ne と以下の関係にある。
【0007】
【数2】 ここで、1は通過するプラズマの長さ、cは光速、ω0
は真空中の電磁波の波長、eは電化素量、ε0 は真空中
の誘電率である。
【0008】この方法では、発生させたマイクロ波を二
つの行路に分割し、一方の行路はプラズマ中を通過させ
た後、再び一つにまとめ干渉させる。プラズマ中を伝播
するマイクロ波はその誘電率に応じて位相が変化するた
め、大気中を伝播したマイクロ波と干渉させ、その波形
を解析することにより、プラズマ中での位相の変化から
プラズマの誘電率が求まり、結果としてプラズマ密度が
得られる。また、類似の手法として、レーザの干渉を用
いた方法が、特開平6−128764号公報に開示され
ている。
【0009】上記手法は完全に非接触でありプラズマの
撹乱は全くない。しかし、計測装置が非常に大きくな
り、またチャンバの対向する位置に窓を設ける必要があ
るなどの制約もあり、更にマイクロ波の行路の調整が難
しいため、製造装置への搭載は非常に困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、プローブ
を用いたプラズマ密度測定方法では、プラズマの撹乱の
問題を避ける事ができなかった。また、マイクロ波干渉
を用いたプラズマ密度計測方法では、プラズマに非接触
であるため撹乱の問題は回避されるが、計測装置が大き
くなる等の問題があるため、製造装置への搭載は困難で
あった。
【0011】上記従来の問題にかんがみ、本発明は、プ
ラズマの撹乱がなく、装置が大型にならず、製造装置に
容易に搭載することができるプラズマ密度計測装置およ
びプラズマ密度計測方法並びにこれを利用したプラズマ
処理装置および方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プラズマ密度測定方法において、誘電体
とプラズマの界面に発生する表面波を利用してプラズマ
密度、ないし該プラズマ密度の相対変化を計測すること
を特徴とするか、または誘電体から高周波電力を投入し
てガスをプラズマ化するに際して、該誘電体中を伝播す
る表面波の電界強度分布を検出することによりプラズマ
密度、ないし該プラズマ密度の相対変化を計測すること
を特徴とする。
【0013】また、本発明は、プラズマ密度計測装置に
おいて、誘電体で閉じた窓を有する容器内にガスを導入
し、該誘電体を介して高周波電力を投入することによ
り、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有するプラ
ズマ処理装置におけるプラズマ密度を計測対象とし、該
誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布を検出するこ
とによりプラズマ密度を計測する密度計測手段を備える
こと、またはプラズマ密度の相対変化を計測する密度相
対変化計測手段を備えることを特徴としてもよい。
【0014】また、本発明は、プラズマ密度計測方法に
おいて、誘電体で閉じた窓を有する容器内にガスを導入
し、該誘電体を介して高周波電力を投入することによ
り、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有するプラ
ズマ処理装置におけるプラズマ密度を計測対象とし、該
誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布を検出するこ
とによりプラズマ密度を計測すること、またはプラズマ
密度の相対変化を計測することを特徴としてもよい。
【0015】また、本発明は、プラズマ処理装置におい
て、誘電体窓を有する容器内にガスを導入し、該誘電体
窓を介して高周波電力を投入することにより、該容器内
のガスをプラズマ化する手段を有する装置におけるプラ
ズマ密度を計測対象とし、該誘電体中を伝播する表面波
の電界強度分布を計測する手段と、該計測手段により得
られた結果を処理条件にフィードバックする手段を有す
ることを特徴とする。また、本発明はプラズマ処理方法
において、誘電体窓を有する容器内にガスを導入し、該
誘電体窓を介して高周波電力を投入することにより、該
容器内のガスをプラズマ化する手段を有する装置におい
て、該誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布を検出
することによりプラズマ密度またはその相対変化を計測
し、処理条件にフィードバックすることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態および作用】本発明の発明者は、従
来のプラズマ密度測定装置および方法における上述した
問題点を解決し、上記目的を達成すべく鋭意努力した結
果、誘電体で閉じた窓を有する真空容器内へ該誘電体を
介して高周波を導入し、プラズマを生成するプラズマ処
理装置においては、誘電体の内部を伝播する表面波の電
界強度分布を検出する事により、プラズマ密度およびそ
の相対的変動の測定が可能であるという知見を得た。
【0017】本発明に係るプラズマ密度計測装置および
方法の実施の形態について、図1を用いて説明する。図
1は、本発明の実施の形態に係る表面波干渉型プラズマ
処理装置を模式的に示している断面図である。図におい
て、1は環状導波管、2はスロットアンテナ、3は円盤
形の誘電体、4は真空容器、5は表面波検出アンテナ、
6は同軸ケーブル、7は電圧減衰器、8はオシロスコー
プ、9はプラズマ、10は誘電体中の表面波、11はプ
ラズマ中の表面波を示している。
【0018】真空容器4は、誘電体3で閉じられた窓1
3と、該窓13の周囲の平らな環状座面14と、該環状
座面14を囲む環状凸壁15とを有し、該窓13の周囲
に設けた環状溝にOリング16が嵌入され、Oリング1
6に誘電体3の内面が当接して外部に対し内部がシール
されている。また、真空容器4は、環状凸壁15の内周
面と誘電体3の外周面との間に空隙があり、この空隙に
同軸ケーブル6の先端が導入されている。
【0019】まず、真空容器4は、不図示のターボ分子
ポンプにより内部が排気された後、その内部にガスが導
入され、不図示の可変コンダクタンスバルブを調整し
て、所定の圧力に設定される。次に、誘電体3の表面側
に同心配置した環状導波管1の下部に開口されたスロッ
トアンテナ2より、誘電体3を介して、真空容器4内に
2.45GHzマイクロ波18が放射される。真空容器
4中にプラズマ9が発生すると、一定の条件下において
は、誘電体3とプラズマ9の界面に表面波10,11が
発生し、界面に沿って伝播する。表面波10は誘電体3
中に存在し、表面波11はプラズマ9中に存在してお
り、両表面波10,11はその界面で連続する電磁波で
ある。
【0020】また、界面から垂直方向に離れるに従っ
て、両表面波10,11の強度は急激に減衰する。即
ち、誘電体3内の表面波10は、プラズマ9側の誘電体
3表面に局在し、誘電体3の端を節とした定在波を形成
している。
【0021】この表面波10の信号を、誘電体3の表面
に設置した表面波検出アンテナ5により検出する。表面
波検出アンテナ5の詳細図を図2および図3に示す。図
2および図3において、図1と同一部分に同一符号をつ
けて示してあり、21は信号引出しケーブルである。表
面波検出アンテナ5は、図に示すように、径方向および
周方向にそれぞれ複数個設置する。複数個の表面波検出
アンテナ5を一つの基板上にアセンブリ化すると、取扱
いが容易となり、更に好ましい。表面波検出アンテナ5
の形状は、平板型、ループ型などが考えられるが、表面
波信号を検出できる形状であれば、いかなる形状でも良
い。信号は、表面波検出アンテナ5から同軸ケーブル6
を介して装置外に引出され、オシロスコープ8を用いて
その信号強度が測定される。また、オシロスコープの代
りに、例えばピーク値整流電圧計のような、高周波のピ
ーク電圧検出回路を用いても同様の効果を得ることがで
きる。表面波信号の強度が大きい場合には、必要に応じ
て電圧減衰器7を設置する。複数の各アンテナ5から得
られた信号強度が、該アンテナ5の位置での表面波10
の電界強度に相当する。次に、複数のアンテナ5から得
られた信号を元に、表面波10の、径方向および周方向
の波長が計算される。この計算で得られた波長より、表
面波10の定在波の径方向および周方向の腹の数を求め
ることができる。
【0022】誘電体が円盤形状であり、中央に単一のス
ロットアンテナを設置した場合の表面波プラズマに関し
ては、参考文献(Surface Wave Eigenmodes in a Fini
te Area Plane Microwave Plasma I.Ghanashev, M.Na
gatsu and H.Sugai JJAPVol.36(1997) p.337 )に理
論的な考察がなされており、TM波に対して以下のよう
に求められる。
【0023】
【数3】 ここで、ne は電子密度、ε0は真空中の誘電率、me
は電子の質量、εd は誘電体の比誘電率、eは電子の電
荷、cは光速、dは誘電体の厚さ、κは表面波の波数、
γd は誘電体中での電磁波の減衰係数である。また、表
面波の周波数f sw=ωsw/2πは、入射する高周波の周
波数と同じであり、本例の場合は2.45GHzであ
る。κは、m次Bessel関数のn乗根jmnと誘電体の半径
Rを用いて、以下の様に記述される。 κmn=jmn/R m,nは表面波のモードを表しており、表面波の径方向
と周方向の定在波の腹の数に一致している。また、減衰
係数γd は、以下の様に与えられる。
【0024】
【数4】 以上に示した様に、表面波のモードと電子密度に相関関
係があるため、誘電体3中を伝播する表面波10の径方
向と周方向の波長を測定し、表面波10のモードを決定
することにより、誘電体3の表面で生成されているプラ
ズマ9の密度を、非接触で且つリアルタイムでモニタリ
ングすることが可能となる。
【0025】前記理論は単一モードの表面波のみが励起
される理想的な場合に適用可能な理論であるが、実際の
プラズマ源では、複数のモードが重なった表面波が励起
されており、単一モードの線形的な重ね合せでは説明す
ることができない。そこで、現実的には、シミュレーシ
ョンより得られた電界分布と実際の電界分布を比較し
て、プラズマ密度を求める必要がある。即ち、表面波電
界分布に影響する各パラメータ(窓の径・誘電率,スロ
ットの位置・形状など)を実用条件に固定してプラズマ
の誘電率を変化させたシミュレーションを予め行って置
いて、誘電体の端に現れる電界分布をモニタし、測定さ
れた分布に合うシミュレーション結果から電子密度を求
めるという手法である。シミュレーションより得られた
電子密度と電界強度の相関のデータベースを用いて、測
定した電界強度から即座に電子密度を求めることが可能
となる。
【0026】以上の様に、放電条件を固定してシミュレ
ーションを行い、電子密度と表面波電界強度の相関が求
められれば、電子密度を正確に決定することができる。
しかし、実際の装置においては、誘電体の削れや真空容
器内への膜の堆積等により放電条件が徐々に変動し、当
初求めた電子密度と電界強度の相関関係が徐々にずれて
くるため、電子密度の絶対値を長期間に渡って正確に求
めることは困難である。そこで実際には、電界強度を常
時モニタリングし、その経時変化から電子密度の相対的
変動を捕らえる事になる。例えば誘電体がエッチングさ
れ、徐々にその厚さが薄くなった場合、導入する高周波
電力の損失が減るため、プラズマ密度は上昇する。この
変動は、表面波電界強度の増加として捕らえることがで
きる。また、局所的に膜が堆積してプラズマ密度の低下
が発生した場合、プラズマ密度が低下した方向の表面波
電界強度も低下する。そこで、周方向に複数個のアンテ
ナを設置し、その電界強度をモニタリングすることで、
均一性異常を検出することが可能となる。上記の計測を
実施する際の表面波検出アンテナの配置の一例を底面図
である図4に示す。図において、2は上面に位置するス
ロットアンテナ、3は誘電体、5は表面波検出アンテナ
である。図では、スロットアンテナ2から30°回転し
た位置に表面波検出アンテナ5が設置されているが、表
面波電界強度が最も強い位置での測定を行えば、最も高
い感度で変動を検出することができる。電界強度の強い
位置は、プラズマ9の発光パターン観察またはシミュレ
ーションにより求めることができる。
【0027】本発明の実施の形態に係る計測装置は、基
本的には誘電体3に設置した表面波検出用アンテナ5と
信号引出し用の同軸ケーブル6、および市販のオシロス
コープ8で構成され、その装置構成が非常に簡単である
ことから、放電原理が誘電体3を介して高周波を導入す
る形式であり、誘電体とプラズマ界面に表面波が励起さ
れているものであれば、いかなる構造のプラズマ源であ
っても容易に適用できるという特徴を持つ。
【0028】更に、本計測装置を用いて計測されたプラ
ズマ密度の相対変動や面内分布を、プロセス条件にフィ
ードバックすることにより、エッチング速度の経時変化
や面内分布の変動を高い精度で一定に保つことが可能で
ある。
【0029】プラズマ密度の経時変化を計測してプロセ
ス条件にフィードバックするための装置構成の一例を、
図6に示す。図において、601は真空容器、602は
プラズマ、603は誘電体窓、604は環状導波管、6
05は導波管、606は整合器、607はマイクロ波発
振器、608は表面波検出アンテナ、609は電圧減衰
器、610はピーク電圧検出回路、611はマイクロ波
発振器制御部を示している。放電中のプラズマ密度は、
誘電体表面の表面波信号として表面波検出アンテナ60
8により検出され、信号のピーク強度に比例した電圧値
として、ピーク電圧検出回路610から出力される。交
流信号である表面波信号のピーク電圧を検出する回路と
しては、オシロスコープを用いなくても、例えば簡便な
ピーク値整流型電圧計を用いる事により、ピーク強度に
比例した電圧の出力を得ることができるが、これ以外に
も、高周波のピーク電圧を検出する回路であれば、どの
ような回路でも構わない。マイクロ波発振器制御部61
1では、複数のアンテナの信号強度の分布をシミュレー
ション結果と比較することにより、プラズマ密度が求め
られ、密度の設定値と比較される。密度が低い場合に
は、マイクロ波パワーを増加させ、密度が高い場合に
は、マイクロ波パワーを減少させる方向で制御を行う。
【0030】プラズマ密度の面内分布を計測してプロセ
ス条件にフィードバックするための装置構成の一例を、
図7に示す。図において、701は真空容器、702は
プラズマ、703は誘電体窓、704は環状導波管、7
05は導波管、706は整合器、707はマイクロ波発
振器、708は第一の表面波検出アンテナ、709は第
二の表面波検出アンテナ、710は第一の電圧減衰器、
711は第二の電圧減衰器、712はピーク電圧検出回
路、713はマイクロ波分配器制御部、714はマイク
ロ波分配器を示している。第一および第二の表面波検出
アンテナ708,709は、マイクロ波分配器714に
より2つに分岐した導波管が、環状導波管704に接続
された方向の誘電体窓703外周部に設置される。
【0031】放電中のプラズマ密度の分布は、誘電体窓
703表面の表面波信号の分布として第一の表面波検出
アンテナ708および第二の表面波検出アンテナ709
により検出され、信号のピーク強度に比例した電圧値と
して、ピーク電圧検出回路712から出力される。マイ
クロ波分配器制御部713では、第一の表面波検出アン
テナ708と第二の表面波検出アンテナ709の信号強
度を比較し、両方の信号強度が等しくなる様にマイクロ
波分配器714の調整を行う。図8は、マイクロ波分配
器714における分配比率調整方法を模式的に示したも
のであり、H分岐の中央に稼動分配板を設置したもので
ある。図において、801は導波管のH分岐、802は
稼動分配板、803はマイクロ波入口、804は第一の
マイクロ波出口、805は第二のマイクロ波出口であ
る。稼動分配板802を動かすことにより、導波管断面
積が大きくなった方向の導波管により多くのマイクロ波
電力が供給される。例えば、第一のマイクロ波出口80
4側の表面波電界強度、即ちプラズマ密度が減少した時
は、稼動分配板802を第二のマイクロ波出口805側
に動かすことにより、第一のマイクロ波出口804側の
マイクロ波供給電力が増加する。その結果、第一のマイ
クロ波出口804側のプラズマ密度が上昇し、周方向に
均一なプラズマが実現される。本例では導波管の分岐が
2つの場合を例示したが、3つ以上に分岐して導入する
場合にも、同様の効果を得ることができる。
【0032】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明に係るプラズマ密
度測定装置およびプラズマ密度測定方法をより具体的に
説明するが、本発明は、これらの実施例によって限定さ
れるものではない。
【0033】(実施例1)本発明の第1の実施例につい
て、表面波干渉型プラズマ処理装置におけるプラズマ密
度を測定対象とする場合を例として説明する。本実施例
に係る表面波プラズマ処理装置の構造は、図1に示した
ものと同様である。誘電体3は、直径280mm、厚さ
14mmの円盤形の石英を用いた。また、スロットアン
テナ2は、45゜毎に8本のスロットを放射状に配置し
た形状のものを用いた。さらに、誘電体3の周辺部の大
気側(Oリング16の外側)に、表面波検出アンテナ5
を設置し、ケーブル6を引出して1/1000の電圧減
衰器7に接続し、更にその出力をオシロスコープ8へと
接続した。表面波検出アンテナ5は、誘電体3の半径1
35mmの位置で、周方向に5mm間隔で20個設置し
た。
【0034】まず、不図示のターボ分子ポンプにより排
気された真空容器4内に200sccm(標準状態にお
ける体積cm3 )のArガスを導入し、不図示の可変コ
ンダクタンスバルブを調整して、圧力を100Paに設
定した。次に、不図示の2.45GHzのマイクロ波電
源より1kWのマイクロ波を発振させ、環状導波管1の
下部に開口されたスロットアンテナ2より、誘電体3を
介して、真空容器4内にマイクロ波18を放射し、表面
波プラズマ9を発生させた。
【0035】次に、オシロスコープ8により、表面波信
号強度を測定した。周方向の電圧測定の結果、スロット
間に3つのピークが観測された。シミュレーション結果
と、上記電界強度分布パターンを比較したところ、電子
密度が1.8×1012/cm3 の場合に最も良い一致を
見た。
【0036】次に、真空容器4内にラングミュアプロー
ブを挿入し、誘電体3から10mm離れた点でのプラズ
マ密度の計測を行った。その結果、6.0×1011/c
3のプラズマ密度が得られ、計算より求められた誘電
体3近傍でのプラズマ密度の数値を裏付ける結果が得ら
れた。
【0037】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て、表面波干渉型プラズマ処理装置におけるプラズマ密
度を測定対象とし、周方向のプラズマの均一性を測定し
た場合を例として説明する。本実施例に係る表面波プラ
ズマ処理装置の構造は、図1に示したものと同様であ
る。誘電体3は、直径280mm、厚さ14mmの円盤
形の石英を用いた。また、スロットアンテナ2は、60
°毎に6本のスロットを放射状に配置した形状のものを
用いた。さらに、誘電体3の周辺部の大気側(Oリング
16の外側)に、表面波検出アンテナ5を設置し、ケー
ブル6を引出して1/1000の電圧減衰器7に接続
し、更にその出力をオシロスコープ8へと接続した。表
面波検出アンテナ5は、図4に示したのと同様に周方向
に60°おきに6個、スロットアンテナ2より30°回
転した位置に設置した。
【0038】まず、不図示のターボ分子ポンプにより排
気された真空容器4内に200sccmのArガスを導
入し、不図示の可変コンダクタンスバルブを調整して、
圧力を10Paに設定した。次に、不図示の2.45G
Hzのマイクロ波電源より1kWのマイクロ波を発振さ
せ、環状導波管1の下部に開口されたスロットアンテナ
2より、誘電体3を介して、真空容器4内にマイクロ波
18を放射し、表面波プラズマ9を発生させた。表面波
プラズマ9の発光パターンを覗き窓から目視観察する
と、径方向には2個、周方向には18個の発光強度の強
い部分が観察された。
【0039】次に、オシロスコープ8により、表面波信
号強度を測定した。周方向に等角度間隔にて設定した6
つの測定点の電圧測定値は、測定点1で122mV、測
定点2で124mV、測定点3で120mV、測定点4
で119mV、測定点5で114mV、測定点6で12
0mVであった。測定は、誘電体3の中心より135m
mの位置で行った。この結果より、測定点2の位置で電
界強度が強く、測定点5の位置で電界強度が弱いという
結果が得られた。
【0040】電界強度の均一性は、3.3%であった。
続いて、装置内に、8インチSi基板上にフォトレジス
トを5000Å塗布したウエハを設置し、同様のArプ
ラズマを発生させて、Arプラズマによるフォトレジス
トのエッチング速度の面内分布を測定した。その結果、
電界強度測定で強度の強かった測定点2の方向でエッチ
ング速度が高く、電界強度の低かった測定点5の方向で
エッチング速度が低かった。エッチング速度の面内均一
性は、2.6%という結果が得られた。
【0041】以上の様に、エッチング速度の面内分布と
電界強度の分布とに強い相関があるため、電界強度分布
をモニタリングすることにより、エッチング後のウエハ
の膜厚測定を行わなくても、エッチング速度の均一性を
予測する事が可能となった。
【0042】(実施例3)本発明の第3の実施例につい
て、表面波干渉型プラズマ処理装置におけるプラズマ密
度を計測対象とし、プラズマ密度の経時変化を測定した
場合を例として説明する。本実施例に係る表面波プラズ
マ処理装置の構造は、図1に示したものと同様である。
誘電体3は、直径280mm、厚さ14mmの円盤形の
石英を用いた。また、スロットアンテナ2は、60°毎
に6本のスロットを放射状に配置した形状のものを用い
た。さらに、誘電体3の周辺部の大気側(Oリング16
の外側)に、表面波検出アンテナ5を設置し、ケーブル
6を引出して1/1000の電圧減衰器7に接続し、更
にその出力をオシロスコープ8へと接続した。
【0043】まず、不図示のターボ分子ポンプにより排
気された真空容器4内に200sccmのArガスを導
入し、不図示の可変コンダクタンスバルブを調整して、
真空容器4内の圧力を10Paに設定した。次に、不図
示の2.45GHzのマイクロ波電源より1kWのマイ
クロ波を発振させ、環状導波管1の下部に開口されたス
ロットアンテナ2より、誘電体3を介して、真空容器4
内にマイクロ波18を放射し、表面波プラズマ9を発生
させた。表面波プラズマ9の発光パターンを覗き窓から
目視観察すると、径方向には2個、周方向には18個の
発光強度が強い部分が観察された。
【0044】次に、オシロスコープ8により、表面波信
号強度を測定した。電圧測定値は120mVであった。
測定は、誘電体3の中心より135mmの位置で行っ
た。続いて、装置内に、8インチのSi基板上にフォト
レジストを5000Å塗布したウエハを設置し、同様の
Arプラズマを発生させて、Arプラズマによるフォト
レジストのエッチング速度を測定した。その結果、20
0Å/分という値が得られた。次に、断続的に200時
間のAr放電を行った。放電中に表面波電界強度は徐々
に上昇し、200時間経過後には、124mVとなり、
当初より3.3%増加した。この時のフォトレジストの
エッチング速度は211Å/分であった。以上の様に、
エッチング速度と電界強度とに強い相関があるため、電
界強度をモニタリングすることにより、エッチング後の
ウエハの膜厚測定を行わなくても、エッチング速度の変
動を予測する事が可能となった。
【0045】(実施例4)本発明の第4の実施例とし
て、表面波干渉型プラズマ処理装置に適用し、プラズマ
密度の経時変化を測定してマイクロ波パワーにフィード
バックする装置を作成した例を示す。表面波プラズマ処
理装置の構造は、図6に示したものと同様である。誘電
体窓は、直径280mm、厚さ14mmの石英を用い
た。また、スロットアンテナは、60°毎に6本のスロ
ットを放射状に配置した形状のものを用いた。さらに、
誘電体窓周辺部の大気側(o−ringの外側)に、表
面波検出アンテナを設置し、ケーブルを引出して1/1
000の電圧減衰器を介してピーク電圧検出回路へと接
続し、更にその出力をマイクロ波発振器制御部に接続し
た。マイクロ波発振器制御部内にはPID制御回路を組
込み、表面波信号強度が常に一定になる様にマイクロ波
出力を変化させた。
【0046】まず、不図示のターボ分子ポンプにより排
気された真空容器内にC4F8/Arガスを15/18
5sccmの流量で導入し、不図示の可変コンダクタン
スバルブを調整して、圧力を10Paに設定した。
【0047】次に、不図示の2.45GHzのマイクロ
波電源よりマイクロ波を発振させ、環状導波管下部に開
口されたスロットアンテナより、誘電体窓を介して、真
空容器内にマイクロ波を放射し、表面波プラズマを発生
させた。マイクロ波発振器は、表面波信号強度がl50
mVで一定になる様にその出力を制御した。実際の出力
値は1.45kWであった。表面波プラズマの発光パタ
ーンを覗き窓から目視観察すると、径方向には2個、周
方向には18個の発光強度が強い部分が観察された。装
置内に、8インチSi基板上にフォトレジストを500
nm塗布したウエハを設置し、同様のC4F8/Arプ
ラズマを発生させて、C4F8/Arプラズマによるフ
ォトレジストのエッチング速度を測定した。その結果、
208nm/minという値が得られた。
【0048】次に、断続的に200時間のC4F8/A
r放電を行った。その間に、マイクロ波の出力値はl.
45kWからl.37kWへと徐々に減少したが、表面
波信号強度は150mVで常に一定であった。200時
間放電後に石英窓の表面を観察すると、約2mmエッチ
ングされ板厚が減少していた。この状態でフォトレジス
トのエッチング速度を再度測定した所、210nm/m
inであった。また、フィードバック制御を中止し、当
初のマイクロ波出力であるl.45kWを印加した所、
表面波信号強度は162mVに上昇し、それに伴ってフ
ォトレジストのエッチング速度も228nm/minへ
と上昇した。以上の様に、表面波電界強度を常に一定に
保つ様にマイクロ波出力を調節することにより、エッチ
ング速度を常に一定に保つ事が可能となった。
【0049】(実施例5)本発明の第5の実施例とし
て、表面波干渉型プラズマ処理装置に適用し、プラズマ
密度の面内均一性を測定してマイクロ波分配器にフィー
ドバックする装置を作成した例を示す。表面波プラズマ
処理装置の構造は、図7に示したものと同様である。誘
電体窓は、直径280mm、厚さ約14mmの石英を用
いた。また、スロットアンテナは、60°毎に6本のス
ロットを放射状に配置した形状のものを用いた。さら
に、誘電体窓周辺部の大気側(o−ringの外側)
に、2つの表面波検出アンテナを設置し、ケーブルを引
出して1/1000の電圧減衰器を介してピーク電圧検
出回路へと接続し、更にその出力をマイクロ波分配器制
御部に接続した。マイクロ波分配器制御部内にはPID
制御回路を組込み、2つのアンテナの表面波信号強度が
常に同じになる様にマイクロ波分配板の角度を変化させ
た。
【0050】まず、不図示のターボ分子ポンプにより排
気された真空容器内にC4F8/Arガスをそれぞれ1
5/185sccmの流量で導入し、不図示の可変コン
ダクタンスバルブを調整して、圧力を10Paに設定し
た。次に、不図示の2.45GHzのマイクロ波電源よ
りマイクロ波を発振させ、環状導波管下部に開口された
スロットアンテナより、誘電体窓を介して、真空容器内
にマイクロ波を放射し、表面波プラズマを発生させた。
ここで、誘電体窓は、意図的に板厚傾斜を持ったものを
準備し、2つのマイクロ波導入部の一方で誘電体厚が厚
く、一方で誘電体厚が薄くなる様に窓を設置した。板厚
は、厚い部分で14mm、薄い部分でl2mmであっ
た。
【0051】まず、分配器の制御を行わない状態で表面
波プラズマの発光パターンを覗き窓から目視観察する
と、誘電体窓が薄い方向で発光強度が強く、厚い方向で
弱かった。この状態で、装置内に、8インチSi基板上
にフォトレジストを500nm塗布したウエハを設置
し、同様のC4F8/Arプラズマを発生させて、C4
F8/Arプラズマによるフォトレジストのエッチング
速度を測定した。その結果、誘電体窓が薄い場所では2
52nm/min、厚い場所では218nm/minと
いう値が得られ、エッチング速度に大きな差が見られ
た。
【0052】次に、分配器の制御を行って表面波プラズ
マの発光パターンを覗き窓から目視観察すると、誘電体
窓が薄い方向と厚い方向のプラズマ発光強度はほぼ同じ
となった。この時のマイクロ波分配板の角度は、誘電体
窓が薄い側に12゜傾斜していた。この状態で、装置内
に、8インチSi基板上にフォトレジストを500nm
塗布したウエハを設置し、同様のC4F8/Arプラズ
マを発生させて、C4F8/Arプラズマによるフォト
レジストのエッチング速度を測定した。その結果、誘電
体窓が薄い場所では238nm/min、厚い場所では
233nm/minという値が得られエッチング速度の
差が大幅に改善された。
【0053】以上の様に、表面波電界強度を面内で一定
に保つ様にマイクロ波分配器を調節することにより、エ
ッチング速度の均一性を大幅に改善すると共に、常に一
定に保つ事が可能となった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、誘電体
表面の表面波を利用してプラズマ密度を計測する手段
か、またはプラズマ密度の相対変化を計測する手段を備
えることにより、プラズマの撹乱がなく、プラズマ密度
の経時変化や均一性を、プラズマに非接触で測定するこ
とが可能となるという効果がある。また、本発明によれ
ば、装置が大型にならず、製造装置への搭載が容易であ
る。特にプラズマ処理装置および方法にこれを採用する
ことで、より適切なプラズマ処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係るプラズマ密度計測装置
の測定原理を模式的に示した断面図である。
【図2】 本発明の実施例に係るプラズマ密度計測装置
の表面波検出アンテナの詳細な構造を示した側面図であ
る。
【図3】 図2における誘電体の底面図である。
【図4】 本発明の一実施例に係る表面波検出アンテナ
の配置を示す底面図である。
【図5】 従来技術であるラングミュアプローブを用い
たプラズマ密度測定原理を模式的に示した図である。
【図6】 本発明の実施例7に係るプラズマ処理装置の
説明図である。
【図7】 本発明の他の実施例に係るプラズマ処理装置
の説明図である。
【図8】 本発明のマイクロ波分配器における分配比率
調整方法を示す模式図である。
【符号の説明】
1:環状導波管、2:スロットアンテナ、3:誘電体、
4:真空容器、5:表面波検出アンテナ、6:同軸ケー
ブル、7:電圧減衰器、8:オシロスコープ、9:プラ
ズマ、10:誘電体中表面波、11:プラズマ中表面
波、13:窓、16:Oリング、21:信号引出しケー
ブル。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体とプラズマの界面に発生する表面
    波を利用してプラズマ密度、ないし該プラズマ密度の相
    対変化を計測することを特徴とするプラズマ密度計測方
    法。
  2. 【請求項2】 誘電体から高周波電力を投入してガスを
    プラズマ化するに際して、該誘電体中を伝播する表面波
    の電界強度分布を検出することによりプラズマ密度、な
    いし該プラズマ密度の相対変化を計測することを特徴と
    するプラズマ密度計測方法。
  3. 【請求項3】 誘電体で閉じた窓を有する容器内にガス
    を導入し、該誘電体を介して高周波電力を投入すること
    により、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有する
    プラズマ処理装置におけるプラズマ密度を計測対象と
    し、該誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布を検出
    することによりプラズマ密度を計測する密度計測手段を
    備えることを特徴とするプラズマ密度計測装置。
  4. 【請求項4】 誘電体で閉じた窓を有する容器内にガス
    を導入し、該誘電体を介して高周波電力を投入すること
    により、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有する
    プラズマ処理装置におけるプラズマ密度を計測対象と
    し、該誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布を検出
    することによりプラズマ密度の相対変化を計測する密度
    相対変化計測手段を備えることを特徴とするプラズマ密
    度計測装置。
  5. 【請求項5】 前記誘電体中を伝播する表面波の信号を
    検出する表面波検出アンテナと、該表面波の信号を受け
    て電界強度に相当する信号強度を測定することで前記電
    界強度分布を検出するオシロスコープとを設けたことを
    特徴とする請求項3または4に記載のプラズマ密度計測
    装置。
  6. 【請求項6】 電界強度分布に影響する各パラメータを
    実用条件に固定してプラズマの誘電率を変化させたシミ
    ュレーションを予め行っておき、検出された前記電界強
    度分布に合うシミュレーション結果からプラズマ密度を
    求めることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載
    のプラズマ密度計測装置。
  7. 【請求項7】 誘電体で閉じた窓を有する容器内にガス
    を導入し、該誘電体を介して高周波電力を投入すること
    により、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有する
    プラズマ処理装置におけるプラズマ密度を計測対象と
    し、該誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布を検出
    することによりプラズマ密度を計測することを特徴とす
    るプラズマ密度計測方法。
  8. 【請求項8】 誘電体で閉じた窓を有する容器内にガス
    を導入し、該誘電体を介して高周波電力を投入すること
    により、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有する
    プラズマ処理装置におけるプラズマ密度を計測対象と
    し、該誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布を検出
    することによりプラズマ密度の相対変化を計測すること
    を特徴とするプラズマ密度計測方法。
  9. 【請求項9】 前記誘電体中を伝播する表面波の信号を
    表面波検出アンテナで検出し、該表面波の信号を受ける
    オシロスコープにて電界強度に相当する信号強度を測定
    することで前記電界強度分布を検出することを特徴とす
    る請求項2,7または8のいずれかに記載のプラズマ密
    度計測方法。
  10. 【請求項10】 電界強度分布に影響する各パラメータ
    を実用条件に固定してプラズマの誘電率を変化させたシ
    ミュレーションを予め行っておき、検出された前記電界
    強度分布に合うシミュレーション結果からプラズマ密度
    を求めることを特徴とする請求項2,7,8または9の
    いずれかに記載のプラズマ密度計測方法。
  11. 【請求項11】 誘電体窓を有する容器内にガスを導入
    し、該誘電体窓を介して高周波電力を投入することによ
    り、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有する装置
    におけるプラズマ密度を計測対象とし、該誘電体中を伝
    播する表面波の電界強度分布を計測する手段と、該計測
    手段により得られた結果を処理条件にフィードバックす
    る手段とを有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記誘電体中を伝播する表面波の信号
    を検出する表面波検出アンテナと、該表面波の信号を受
    けて電界強度に相当する信号強度を測定することで前記
    電界強度分布を検出するオシロスコープまたはピーク電
    圧測定回路と、該電界強度分布をマイクロ波電源出力に
    フィードバックする制御回路を設けたことを特徴とする
    請求項11に記載のプラズマ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記誘電体中を伝播する表面波の信号
    を検出する表面波検出アンテナと、該表面波の信号を受
    けて電界強度に相当する信号強度を測定することで前記
    電界強度分布を検出するオシロスコープまたはピーク電
    圧測定回路と、該電界強度分布をマイクロ波分配器にフ
    ィードバックする制御回路を設けたことを特徴とする請
    求項11に記載のプラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 誘電体窓を有する容器内にガスを導入
    し、該誘電体窓を介して高周波電力を投入することによ
    り、該容器内のガスをプラズマ化する手段を有する装置
    において、該誘電体中を伝播する表面波の電界強度分布
    を検出することによりプラズマ密度またはその相対変化
    を計測し、処理条件にフィードバックすることを特徴と
    するプラズマ処理方法。
  15. 【請求項15】 前記誘電体中を伝播する表面波の信号
    を表面波検出アンテナで検出し、該表面波の信号を受け
    て電界強度に相当する信号強度を測定することで前記電
    界強度分布をオシロスコープまたはピーク電圧測定回路
    で検出し、該電界強度分布をマイクロ波電源出力にフィ
    ードバックして制御することを特徴とする請求項14に
    記載のプラズマ処理方法。
  16. 【請求項16】 前記誘電体中を伝播する表面波の信号
    を表面波検出アンテナで検出し、該表面波の信号を受け
    て電界強度に相当する信号強度を測定することで前記電
    界強度分布をオシロスコープまたはピーク電圧測定回路
    で検出し、該電界強度分布をマイクロ波分配器にフィー
    ドバックして制御することを特徴とする請求項14に記
    載のプラズマ処理方法。
JP2000007949A 2000-01-17 2000-01-17 プラズマ密度計測装置および方法並びにこれを利用したプラズマ処理装置および方法 Pending JP2001203097A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007949A JP2001203097A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 プラズマ密度計測装置および方法並びにこれを利用したプラズマ処理装置および方法
US09/760,667 US6541982B2 (en) 2000-01-17 2001-01-17 Plasma density measuring method and apparatus, and plasma processing system using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007949A JP2001203097A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 プラズマ密度計測装置および方法並びにこれを利用したプラズマ処理装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001203097A true JP2001203097A (ja) 2001-07-27

Family

ID=18536299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000007949A Pending JP2001203097A (ja) 2000-01-17 2000-01-17 プラズマ密度計測装置および方法並びにこれを利用したプラズマ処理装置および方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6541982B2 (ja)
JP (1) JP2001203097A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003318115A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Japan Science & Technology Corp 窓型プローブ、プラズマ監視装置、及び、プラズマ処理装置
WO2005069701A1 (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Tokyo Electron Limited プラズマ処理装置
JP2007503097A (ja) * 2003-08-18 2007-02-15 エム ケー エス インストルメンツ インコーポレーテッド 多元規格化モードを有する電源制御ループ
JP2010140679A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Tohoku Univ 金属表面波計測装置および金属表面波計測方法
WO2013047000A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 東京エレクトロン株式会社 マイクロ波放射機構、表面波プラズマ源および表面波プラズマ処理装置
JP2017188236A (ja) * 2016-04-03 2017-10-12 国立大学法人東北大学 プラズマ処理装置におけるプラズマ状態の計測方法及びその計測方法に使用されるプラズマ計測装置
JP2017204478A (ja) * 2017-07-13 2017-11-16 東京エレクトロン株式会社 マイクロ波プラズマ処理装置及びマイクロ波供給方法
CN108226651A (zh) * 2017-12-18 2018-06-29 河南师范大学 测量区域电场增强型介电常数测量装置
JP2018181633A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及び制御方法
JP2019046787A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 東京エレクトロン株式会社 プラズマプローブ装置及びプラズマ処理装置
KR20200140711A (ko) * 2019-06-07 2020-12-16 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 플라스마 전계 모니터, 플라스마 처리 장치, 및 플라스마 처리 방법

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3960775B2 (ja) * 2001-11-08 2007-08-15 シャープ株式会社 プラズマプロセス装置および処理装置
JP2005033055A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Canon Inc 放射状スロットに円弧状スロットを併設したマルチスロットアンテナを用いた表面波プラズマ処理装置
KR101096950B1 (ko) * 2004-03-19 2011-12-20 샤프 가부시키가이샤 플라즈마 처리장치 및 플라즈마 처리방법
US7164095B2 (en) * 2004-07-07 2007-01-16 Noritsu Koki Co., Ltd. Microwave plasma nozzle with enhanced plume stability and heating efficiency
US20060052883A1 (en) * 2004-09-08 2006-03-09 Lee Sang H System and method for optimizing data acquisition of plasma using a feedback control module
FR2876536B1 (fr) * 2004-10-07 2007-01-26 Ecole Polytechnique Etablissem Dispositif et procede de caracterisation de plasma
JP4701408B2 (ja) * 2005-08-31 2011-06-15 国立大学法人名古屋大学 プラズマ電子密度測定用の面状共振素子並びにプラズマ電子密度測定方法及び装置
TW200742506A (en) * 2006-02-17 2007-11-01 Noritsu Koki Co Ltd Plasma generation apparatus and work process apparatus
US7829468B2 (en) * 2006-06-07 2010-11-09 Lam Research Corporation Method and apparatus to detect fault conditions of plasma processing reactor
US8043470B2 (en) 2007-11-21 2011-10-25 Lam Research Corporation Electrode/probe assemblies and plasma processing chambers incorporating the same
US20100074810A1 (en) * 2008-09-23 2010-03-25 Sang Hun Lee Plasma generating system having tunable plasma nozzle
US7921804B2 (en) * 2008-12-08 2011-04-12 Amarante Technologies, Inc. Plasma generating nozzle having impedance control mechanism
US20100201272A1 (en) * 2009-02-09 2010-08-12 Sang Hun Lee Plasma generating system having nozzle with electrical biasing
US20100254853A1 (en) * 2009-04-06 2010-10-07 Sang Hun Lee Method of sterilization using plasma generated sterilant gas
US9383460B2 (en) 2012-05-14 2016-07-05 Bwxt Nuclear Operations Group, Inc. Beam imaging sensor
US9535100B2 (en) 2012-05-14 2017-01-03 Bwxt Nuclear Operations Group, Inc. Beam imaging sensor and method for using same
FR3006449B1 (fr) * 2013-05-31 2016-12-30 Kapteos Dispositif de mesure de tension
CN103336031B (zh) * 2013-06-27 2015-07-22 重庆理工大学 一种确定高压脉冲高效破乳电场参数的方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2514862B2 (ja) 1991-02-08 1996-07-10 日本電信電話株式会社 プラズマ計測法
JPH06128764A (ja) 1992-10-14 1994-05-10 Matsushita Electron Corp プラズマ・エッチング・モニター装置
FR2738984B1 (fr) * 1995-09-19 1997-11-21 Centre Nat Rech Scient Procede et dispositif de mesure d'un flux d'ions dans un plasma
JP2943691B2 (ja) * 1996-04-25 1999-08-30 日本電気株式会社 プラズマ処理装置
TW409487B (en) * 1998-04-10 2000-10-21 Sumitomo Metal Ind Microwave plasma treatment apparatus and microwave plasma treatment method

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003318115A (ja) * 2002-04-24 2003-11-07 Japan Science & Technology Corp 窓型プローブ、プラズマ監視装置、及び、プラズマ処理装置
JP2007503097A (ja) * 2003-08-18 2007-02-15 エム ケー エス インストルメンツ インコーポレーテッド 多元規格化モードを有する電源制御ループ
WO2005069701A1 (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Tokyo Electron Limited プラズマ処理装置
JP2005203709A (ja) * 2004-01-19 2005-07-28 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置
JP4694130B2 (ja) * 2004-01-19 2011-06-08 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置
JP2010140679A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Tohoku Univ 金属表面波計測装置および金属表面波計測方法
WO2013047000A1 (ja) * 2011-09-30 2013-04-04 東京エレクトロン株式会社 マイクロ波放射機構、表面波プラズマ源および表面波プラズマ処理装置
JP2017188236A (ja) * 2016-04-03 2017-10-12 国立大学法人東北大学 プラズマ処理装置におけるプラズマ状態の計測方法及びその計測方法に使用されるプラズマ計測装置
JP2018181633A (ja) * 2017-04-14 2018-11-15 東京エレクトロン株式会社 プラズマ処理装置及び制御方法
JP2017204478A (ja) * 2017-07-13 2017-11-16 東京エレクトロン株式会社 マイクロ波プラズマ処理装置及びマイクロ波供給方法
JP2019046787A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 東京エレクトロン株式会社 プラズマプローブ装置及びプラズマ処理装置
JP7026578B2 (ja) 2017-09-05 2022-02-28 東京エレクトロン株式会社 プラズマプローブ装置及びプラズマ処理装置
CN108226651A (zh) * 2017-12-18 2018-06-29 河南师范大学 测量区域电场增强型介电常数测量装置
CN108226651B (zh) * 2017-12-18 2023-06-06 河南师范大学 测量区域电场增强型介电常数测量装置
KR20200140711A (ko) * 2019-06-07 2020-12-16 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 플라스마 전계 모니터, 플라스마 처리 장치, 및 플라스마 처리 방법
KR102387621B1 (ko) 2019-06-07 2022-04-18 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 플라스마 전계 모니터, 플라스마 처리 장치, 및 플라스마 처리 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20010024114A1 (en) 2001-09-27
US6541982B2 (en) 2003-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001203097A (ja) プラズマ密度計測装置および方法並びにこれを利用したプラズマ処理装置および方法
US5474648A (en) Uniform and repeatable plasma processing
US6771481B2 (en) Plasma processing apparatus for processing semiconductor wafer using plasma
KR100805138B1 (ko) Rf 바이어스를 제어하는 플라즈마 처리 방법 및 장치
JP3709552B2 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
US8241457B2 (en) Plasma processing system, plasma measurement system, plasma measurement method, and plasma control system
KR101290676B1 (ko) 플라즈마 처리장치 및 플라즈마 처리방법
US20100258529A1 (en) Plasma Processing Apparatus and Plasma Processing Method
JP2018157120A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2006156530A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の制御方法
US20220005739A1 (en) Plasma processing apparatus and control method
KR19990087819A (ko) 플라즈마 처리장치
KR102453210B1 (ko) 플라스마 프로브 장치, 플라스마 처리 장치 및 제어 방법
JP3951003B2 (ja) プラズマ処理装置および方法
TWI737144B (zh) 電漿處理裝置、電漿處理方法及電子迴旋共振(ecr)高度監視器
JP2013214584A (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2021026855A (ja) プラズマ処理装置及び制御方法
US7335315B2 (en) Method and device for measuring wafer potential or temperature
US6452400B1 (en) Method of measuring negative ion density of plasma and plasma processing method and apparatus for carrying out the same
JP7374023B2 (ja) 検査方法及びプラズマ処理装置
JP3959318B2 (ja) プラズマリーク監視方法,プラズマ処理装置,プラズマ処理方法,およびコンピュータプログラム
JP3199306B2 (ja) プラズマ処理装置および方法
JP2001007089A (ja) プラズマ処理方法及び装置
JP5198616B2 (ja) プラズマ処理装置
US20230066120A1 (en) Plasma measurement method