JP7248964B2 - 建物躯体の養生方法及びシート支持体 - Google Patents

建物躯体の養生方法及びシート支持体 Download PDF

Info

Publication number
JP7248964B2
JP7248964B2 JP2018226251A JP2018226251A JP7248964B2 JP 7248964 B2 JP7248964 B2 JP 7248964B2 JP 2018226251 A JP2018226251 A JP 2018226251A JP 2018226251 A JP2018226251 A JP 2018226251A JP 7248964 B2 JP7248964 B2 JP 7248964B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
curing
fixed
sheet receiving
construction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018226251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020090780A (ja
Inventor
幸生 金子
真生 潮見
亮典 永木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
ING Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
ING Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd, ING Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2018226251A priority Critical patent/JP7248964B2/ja
Publication of JP2020090780A publication Critical patent/JP2020090780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7248964B2 publication Critical patent/JP7248964B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)

Description

本発明は、建物躯体の雨養生のための養生シートを支持するシート支持体による建物躯体の養生方法と、そのシート支持体に関する。
戸建て住宅等の建物を施工するにはある程度の工期が必要とされ、その間に天候が崩れて降雨になる場合がある。そのため、従来、特に屋根の施工前の段階において、建物躯体の雨養生を行う場合があった。
このような雨養生を行う場合は、建物躯体の周囲に組まれた足場を利用して養生シートを張る場合(特許文献1参照。)や、建物躯体の上方から養生シートを被せる場合(特許文献2参照。)等がある。
特開2013-011096号公報 特開2011-174315号公報
ところが、特許文献1のように足場を利用して養生シートを張る場合は、足場が組まれていない状況では雨養生を行うことができないという問題や、足場から建物躯体までの距離を考慮して面積の広い養生シートを用意しなければならないという問題が生じる。
また、特許文献2のように建物躯体の上方から養生シートを被せる場合は、雨水を受けて養生シートが溜まりやすくなるため、養生シートの下で作業する人が棒などを使って養生シートを持ち上げて雨水を流したり、養生シートに排水手段を設けたりする必要があり、手間やコストがかかるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、手間やコストをかけずに雨水をスムーズに排水することが可能なシート支持体による建物躯体の養生方法と、そのシート支持体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1~図5に示すように、シート支持体10a(10b)によって、施工中の建物躯体1における施工中断箇所Pの上方に被せられた雨養生用の養生シートSを下方から支持することで雨養生を行う建物躯体1の養生方法であって、
前記シート支持体10a(10b)は、
前記施工中断箇所Pにおける平面に固定される脚金物11と、
前記脚金物11に取り付けられる支柱材13と、
前記支柱材13の上端部に取り付けられる上端金物12と、
前記上端金物12に取り付けられるとともに前記養生シートSを受けるシート受け材14と、を備えており、
前記上端金物12は、前記養生シートSの流れ方向に追従して前記シート受け材14の角度調整可能に構成されており、
前記支柱材13及び前記シート受け材14として前記建物躯体1の施工現場で調達した木材を用いて前記シート支持体10a(10b)を組み立てて、当該シート支持体10a(10b)を前記施工中断箇所Pに設置することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、脚金物11が施工中断箇所Pにおける平面に固定されるので、シート支持体10a(10b)を自立させることができる。これにより、足場を組んで養生シートSを張る必要がなくなる。
また、上端金物12が、養生シートSの流れ方向に追従してシート受け材14の角度調整可能に構成されているので、雨水を受けても撓みにくく、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことができる。
これによって、足場からの距離を考慮した面積の広い養生シートSを用意したり、手作業で養生シートSを持ち上げて雨水を流したり、養生シートSに排水手段を設けたりする必要がなくなるので、手間やコストをかけずに、雨水をスムーズに排水することができる。
そして、支柱材13及びシート受け材14として建物躯体1の施工現場で調達した木材を用いてシート支持体10a(10b)を組み立てて、当該シート支持体10a(10b)を施工中断箇所Pに設置するので、支柱材13及びシート受け材14を専用のものとして用意する必要がなく、施工現場の建築材料などの木材を使用でき、使用後には、再び建築材料などの木材として取り扱うことができる。そのため、無駄がなく、コストの低減を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1~図6に示すように、シート支持体10によって、施工中の建物躯体1における施工中断箇所Pの上方に被せられた雨養生用の養生シートSを下方から支持することで雨養生を行う建物躯体1の養生方法であって、
前記シート支持体10は、
互いに間隔を空けて配置されるとともに同様の構成を備えた第一セット10a及び第二セット10bと、これら第一セット10aと第二セット10bとを連結する連結材15と、からなり、
前記第一セット10a及び前記第二セット10bのそれぞれは、
前記施工中断箇所Pにおける平面に固定される脚金物11と、
前記脚金物11に取り付けられる支柱材13と、
前記支柱材13の上端部に取り付けられる上端金物12と、
前記上端金物12に取り付けられるとともに前記養生シートSを受けるシート受け材14と、を備えており、
前記第一セット10a及び前記第二セット10bにおける各々の前記上端金物12には記シート受け材14前記連結材とが取り付けられ
当該各々の上端金物12は、前記養生シートSの流れ方向に追従して前記シート受け材14の角度調整可能に構成されており、
前記支柱材13、前記シート受け材14及び前記連結材15として前記建物躯体1の施工現場で調達した木材を用いて前記シート支持体10を組み立てて、当該シート支持体10を前記施工中断箇所Pに設置することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の上端金物12には、シート受け材14が取り付けられるとともに連結材15が架け渡されて設けられているので、第一セット10aと第二セット10bとを連結させて一つのシート支持体10として取り扱うことができる。
また、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の脚金物11が施工中断箇所Pにおける平面に固定されるので、第一セット10aと第二セット10bとを連結させたシート支持体10を自立させることができる。これにより、足場を組んで養生シートSを張る必要がなくなる。
さらに、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の上端金物12が、養生シートSの流れ方向に追従してシート受け材14の角度調整可能に構成されているので、雨水を受けても撓みにくく、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことができる。
これによって、足場からの距離を考慮した面積の広い養生シートSを用意したり、手作業で養生シートSを持ち上げて雨水を流したり、養生シートSに排水手段を設けたりする必要がなくなるので、手間やコストをかけずに、雨水をスムーズに排水することができる。また、第一セット10aと第二セット10bとを連結させたシート支持体10によれば広い範囲で養生シートSを支持することができる。
そして、支柱材13、シート受け材14及び連結材15として建物躯体1の施工現場で調達した木材を用いてシート支持体10を組み立てて、当該シート支持体10を施工中断箇所Pに設置するので、支柱材13、シート受け材14及び連結材15を専用のものとして用意する必要がなく、施工現場の建築材料などの木材を使用でき、使用後には、再び建築材料などの木材として取り扱うことができる。そのため、無駄がなく、コストの低減を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1~図3,図5~図7に示すように、請求項1又は2に記載の建物躯体の養生方法において、
前記上端金物12は、
記支柱13の上端部に取り付けられる取付部(例えば筒状部120)と、
前記シート受け材14が固定される被固定部(例えば木材固定部121)と、
前記取付部と前記被固定部との間に設けられ、前記取付部に対して前記被固定部及び前記シート受け材14のアングルを調整するアングル調整部124と、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、取付部(例えば筒状部120)に対して被固定部(例えば木材固定部121)及びシート受け材14のアングルを調整するアングル調整部124を有するので、養生シートSの流れ方向に追従して被固定部及びシート受け材14のアングル(角度)を調整することができる。これにより、支柱材13によって養生シートSを下方から支持する場合に、養生シートSを、雨水を受けても撓みにくくすることができ、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことに貢献できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図5~図7に示すように、請求項3に記載の建物躯体の養生方法において、
前記被固定部(例えば木材固定部121)は、
前記シート受け材14が固定される第一固定領域121aと、
前記第一固定領域121aに隣り合い、前記シート受け材14とは異なる部材(例えば連結材15又は当て木14a)が固定される第二固定領域121bと、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、被固定部(例えば木材固定部121)を、シート受け材14を固定するためだけに用いるのではなく、シート受け材14とは異なる部材(例えば連結材15又は当て木14a)を固定するために用いることができる。これにより、例えば一対のシート支持体10a,10b同士を連結する連結材15を固定したり、ビスBがシート受け材14を貫通してしまう場合の当て木14aを固定したりすることができ、その結果、手間やコストの軽減、雨水のスムーズな排水に貢献できる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1~図5に示すように、施工中の建物躯体1における施工中断箇所Pの上方に被せられた雨養生用の養生シートSを下方から支持するシート支持体10a(10b)であって、
前記施工中断箇所Pにおける平面に固定される脚金物11と、
前記脚金物11に取り付けられる支柱材13と、
前記支柱材13の上端部に取り付けられる上端金物12と、
前記上端金物12に取り付けられるとともに前記養生シートSを受けるシート受け材14と、を備えており、
前記上端金物12は、
記支柱13の上端部に取り付けられる取付部(例えば筒状部120)と、
前記シート受け材14が固定される被固定部(例えば木材固定部121)と、
前記取付部と前記被固定部との間に設けられ、前記取付部に対して前記被固定部及び前記シート受け材14のアングルを調整するアングル調整部124と、を有していて、前記養生シートSの流れ方向に追従して前記シート受け材14の角度を調整可能に構成されており、
前記被固定部(例えば木材固定部121)は、
前記シート受け材14が載せられる底面板部122と、
前記底面板部122のうち前記シート受け材14の長さ方向と沿う一辺から上方に立ち上がる立ち上がり板部123と、を備えて断面L型に形成されており、
前記底面板部122のうち、前記立ち上がり板部123側に位置する領域が、前記シート受け材14が載せられて固定される第一固定領域121aとされ、
前記底面板部122のうち、前記第一固定領域121aに隣り合い、かつ前記立ち上がり板部123とは反対側に位置する領域が、前記シート受け材14とは異なる部材である当て木14aが載せられて固定される第二固定領域121bとされていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、脚金物11が施工中断箇所Pにおける平面に固定されるので、シート支持体10a(10b)を自立させることができる。これにより、足場を組んで養生シートSを張る必要がなくなる。
また、上端金物12が、養生シートSの流れ方向に追従してシート受け材14の角度を調整可能に構成されているので、雨水を受けても撓みにくく、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことができる。
これによって、足場からの距離を考慮した面積の広い養生シートSを用意したり、手作業で養生シートSを持ち上げて雨水を流したり、養生シートSに排水手段を設けたりする必要がなくなるので、手間やコストをかけずに、雨水をスムーズに排水することができる。
さらに、取付部(例えば筒状部120)に対して被固定部(例えば木材固定部121)及びシート受け材14のアングルを調整するアングル調整部124を有するので、養生シートSの流れ方向に追従して被固定部及びシート受け材14のアングル(角度)を調整することができる。これにより、支柱材13によって養生シートSを下方から支持する場合に、養生シートSを、雨水を受けても撓みにくくすることができ、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことに貢献できる。
しかも、被固定部(例えば木材固定部121)を、シート受け材14を固定するためだけに用いるのではなく、シート受け材14とは異なる部材(例えば連結材15又は当て木14a)を固定するために用いることができる。これにより、ビスBがシート受け材14を貫通してしまう場合の当て木14aを固定することができ、その結果、手間やコストの軽減、雨水のスムーズな排水に貢献できる。
請求項6に記載の発明は、例えば図1~図6に示すように、施工中の建物躯体1における施工中断箇所Pの上方に被せられた雨養生用の養生シートSを下方から支持するシート支持体10であって、
互いに間隔を空けて配置されるとともに同様の構成を備えた第一セット10a及び第二セット10bと、これら第一セット10aと第二セット10bとを連結する連結材15と、からなり、
前記第一セット10a及び前記第二セット10bのそれぞれは、
前記施工中断箇所Pにおける平面に固定される脚金物11と、
前記脚金物11に取り付けられる支柱材13と、
前記支柱材13の上端部に取り付けられる上端金物12と、
前記上端金物12に取り付けられるとともに前記養生シートSを受けるシート受け材14と、を備えており、
前記上端金物12は、
記支柱13の上端部に取り付けられる取付部(例えば筒状部120)と、
前記シート受け材14が固定される被固定部(例えば木材固定部121)と、
前記取付部と前記被固定部との間に設けられ、前記取付部に対して前記被固定部及び前記シート受け材14のアングルを調整するアングル調整部124と、を有していて、前記養生シートSの流れ方向に追従して前記シート受け材14の角度を調整可能に構成されており、
前記被固定部(例えば木材固定部121)は、
前記シート受け材14が載せられる底面板部122と、
前記底面板部122のうち前記シート受け材14の長さ方向と沿う一辺から上方に立ち上がる立ち上がり板部123と、を備えて断面L型に形成されており、
前記底面板部122のうち、前記立ち上がり板部123側に位置する領域が、前記シート受け材14が載せられて固定される第一固定領域121aとされ、
前記底面板部122のうち、前記第一固定領域121aに隣り合い、かつ前記立ち上がり板部123とは反対側に位置する領域が、前記シート受け材14とは異なる部材が載せられて固定される第二固定領域121bとされ、
前記第一セット10a及び前記第二セット10bにおける各々の前記上端金物12には前記シート受け材14と、前記異なる部材である前記連結材とが取り付けられ、
当該各々の上端金物12は、前記養生シートSの流れ方向に追従して前記シート受け材14の角度を調整可能に構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の上端金物12には、シート受け材14が取り付けられるとともに連結材15が架け渡されて設けられているので、第一セット10aと第二セット10bとを連結させて一つのシート支持体10として取り扱うことができる。
また、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の脚金物11が施工中断箇所Pにおける平面に固定されるので、第一セット10aと第二セット10bとを連結させたシート支持体10を自立させることができる。これにより、足場を組んで養生シートSを張る必要がなくなる。
さらに、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の上端金物12が、養生シートSの流れ方向に追従してシート受け材14の角度を調整可能に構成されているので、雨水を受けても撓みにくく、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことができる。
これによって、足場からの距離を考慮した面積の広い養生シートSを用意したり、手作業で養生シートSを持ち上げて雨水を流したり、養生シートSに排水手段を設けたりする必要がなくなるので、手間やコストをかけずに、雨水をスムーズに排水することができる。また、第一セット10aと第二セット10bとを連結させたシート支持体10によれば広い範囲で養生シートSを支持することができる。
また、取付部(例えば筒状部120)に対して被固定部(例えば木材固定部121)及びシート受け材14のアングルを調整するアングル調整部124を有するので、養生シートSの流れ方向に追従して被固定部及びシート受け材14のアングル(角度)を調整することができる。これにより、支柱材13によって養生シートSを下方から支持する場合に、養生シートSを、雨水を受けても撓みにくくすることができ、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことに貢献できる。
しかも、被固定部(例えば木材固定部121)を、シート受け材14を固定するためだけに用いるのではなく、シート受け材14とは異なる部材(例えば連結材15又は当て木14a)を固定するために用いることができる。これにより、一対のシート支持体10a,10b同士を連結する連結材15を固定することができ、その結果、手間やコストの軽減、雨水のスムーズな排水に貢献できる。
本発明によれば、手間やコストをかけずに雨水をスムーズに排水することが可能となる。
施工中の建物躯体を養生シートによって養生する形態を示す断面図である。 施工中の建物躯体を養生シートによって養生する形態を示す平面図である。 シート支持体を示す図である。 脚金物の正面、左側面、平面を示す図である。 第一上端金物の正面、左側面、平面を示す図である。 第一上端金物に対する木材の取付例を説明する図である。 第一上端金物の使用例を説明する図である。 保護キャップの正面、底面を示す図である。 施工中の建物躯体を養生シートによって養生する形態を示す斜視図である。 第二上端金物の正面、左側面、平面を示す図である。 施工中の基礎を養生シートによって養生する例を示す斜視図である。 施工中の基礎を養生シートによって養生する例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
<第1実施形態>
図1及び図2において符号1は、枠組壁工法やプレハブ工法によって建築される住宅等の建物における躯体(以下、建物躯体1)を示す。枠組壁工法やプレハブ工法においては、基本的には、まず基礎が構築され、続いて一階床が敷設されてから一階外壁が立設され、続いて二階床が敷設されてから二階外壁が立設されて、最後に屋根が設置される手順で施工が行われる。そのため、屋根が設置されるまでは、少なくとも降雨時に雨養生が必要となる。
なお、例えば二階外壁の施工中に屋根の施工が始められる場合などもあり、上記の基本的な施工手順は、現場の状況などに応じて適宜変更可能である。
また、本実施形態における建物躯体1は、プレハブ工法のうち木質パネル接着工法によって建築されるが、これに限られるものではなく、その他のプレハブ工法や木造軸組工法等の他の工法によって建築されてもよい。
図1,図2に示す建物躯体1のうち符号Pで示す箇所は、施工が中断された箇所(以下、施工中断箇所P)とされており、雨養生が必要となっている。
より具体的に説明すると、建物躯体1は二階建ての戸建て住宅とされており、屋根の棟が形成されているものの、二階の一部において外壁の施工が中断されている(図2において一点鎖線で示す。)。その上方には屋根が設けられておらず、屋外に開放された状態となっている。すなわち、例えばバルコニーの施工途中であり、バルコニー床や手摺壁等が設置されていない。さらには、屋根材が葺設されていない状況である場合もある。
そのため、建物躯体1には、上方から養生シートSが被せられる。養生シートSは、少なくとも施工中断箇所Pが完全に覆われるように被せられ、本実施形態においては、建物躯体1の上端部全体が養生シートSによって覆われている。
また、養生シートSは、施工中断箇所Pの上方だけでなく、側方も覆った状態となるように建物躯体1に被せられており、側方からの雨も防ぐことができるようになっている。
本実施形態においては、以上のような建物躯体1の施工状況となっているため、建物躯体1に被せられた養生シートSには、上方から下方に向かう流れの方向(以下、流れ方向)が形成されることになる。
なお、図1~図3(図6)に記載された方向は、施工中断箇所Pを基点とした場合の方向であって、「棟」は、施工中断箇所Pから見て建物躯体1の棟がある方向を指し、「軒」は、施工中断箇所Pから見て建物躯体1の軒先側となる方向を指し、「左」及び「右」は、軒先側から建物躯体1を見た場合の左右の方向を指している。
養生シートSとしては、例えばポリエチレンなどの耐水性を有する材料によって製造されたものが用いられている。
なお、養生シートSの固定方法は、ステープルによって建物躯体1に固定したり、板材をシート押さえとし、当該板材ごと建物躯体1に釘打ちしたりする方法が採られている。その他にも養生シートSの周縁部に沿って設けられた複数のハトメを利用して固定してもよい(例えば紐で結びつける、固定材を通すなど)。
養生シートSのうち施工中断箇所Pに被せられる部位(以下、被覆部位S1)は、降雨時に雨水が溜まって撓んでしまう場合があるが、そのような撓みの発生を抑えるため、被覆部位S1の下方には、シート支持体10が設けられている。
シート支持体10は、図3に示すように、複数の脚金物11と、複数の第一上端金物12と、これらの金物11,12に取り付けられる木材13~15と、を備えている。木材13は支柱用の木材(すなわち、支柱材)であり、木材14はシート受け用の木材(すなわち、シート受け材)であり、木材15は連結用の木材(すなわち、連結材)である。
より詳細に説明すると、シート支持体10は、一方側(図3中では左側)に位置する第一セット10aと、他方側(図3中では右側)に位置する第二セット10bと、が木材15によって連結された複合体(連結体)として構成されている。また、第一セット10aと第二セット10bは、同様の要素によって構成されて対称となるように配置されている。
そして、第一セット10a及び第二セット10bを構成する要素として、脚金物11、第一上端金物12、木材13,14がそれぞれ用いられている。
なお、第一セット10aと第二セット10bは、連結用の木材15によって連結せずに単独で使用することも可能となっている。すなわち、第一セット10a及び第二セット10bは、それぞれ単独でシート支持体として機能することになる。ただし、本実施形態においては、複合体のシート支持体10と区別するために、第一セット10a、第二セット10bと呼称するものとする。
脚金物11は、図4に示すように、シート支持体10(第一セット10a、第二セット10b)の下端部に設けられるとともに建物躯体1に固定される金物であり、ベース部110と、筒状部111と、を有する。
ベース部110は、建物躯体1における施工中断箇所Pの平面(上向き平面:本実施形態では水平面)に固定される板状の部位であり、縦・横共に90mm程度に設定され、厚みは数mm程度(例えば5mm前後)に設定されている。四隅には、ビスBが通されるビス孔110aが形成されている。
筒状部111は、ベース部110の上面中央に溶接等により接合固定された四角筒状の部位であり、筒内に、支柱用の木材13の下端部が差し込まれる。また、四側面のそれぞれにはビス孔111aが形成されている。
筒状部111における筒の内寸は、当該筒状部111に差し込まれる木材13を想定した寸法となっており、本実施形態においては、32.4mm×43.1mmに設定されている。
なお、脚金物11と、この脚金物11の筒状部111に差し込まれた木材13と、によって、シート支持体10(第一セット10a、第二セット10b)の、施工中断箇所P上に固定される支持部を構成している。
第一上端金物12は、図5に示すように、シート支持体10(第一セット10a、第二セット10b)の上端部に設けられて養生シートSを受ける木材14が固定される金物であり、筒状部120と、木材固定部121と、アングル調整部124と、を有する。
筒状部120は、四角筒状の部位であり、筒内に木材13の上端部が差し込まれる。また、四側面のそれぞれにはビス孔120aが形成されている。
筒状部120における筒の内寸は、当該筒状部120に差し込まれる木材13を想定した寸法となっており、本実施形態においては、32.4mm×43.1mmに設定されている。
なお、この筒状部120は、脚金物11及び木材13によって構成されるシート支持体10の支持部における上端部に取り付けられる取付部として機能する。
木材固定部121は、側面(断面)視において略L型に形成され、シート受け材14である木材14が固定される被固定部として機能する部位であり、底面板部122と、立ち上がり板部123と、を備える。
底面板部122は、縦・横共に90mm程度に設定され、厚みは数mm程度(例えば5mm前後)に設定されている。
立ち上がり板部123は、幅寸法が、底面板部122の一辺と等しい寸法(90mm)に設定され、立ち上がり寸法が、底面板部122の厚み寸法を含めて42mm程度に設定されている。
また、底面板部122には複数のビス孔122aが形成され、立ち上がり板部123にも複数のビス孔123aが形成されている。
このような木材固定部121は、木材14が固定される第一固定領域121aと、当該第一固定領域121aに隣り合い、木材14とは異なる部材(例えば木材15又は後述する当て木14a)が固定される第二固定領域121bと、を備えている。
これら第一固定領域121a及び第二固定領域121bは、例えば底面板部122に線が引かれるなどして明確に境界が分かれているわけではないが、複数のビス孔122aが、底面板部122における立ち上がり板部123側と、その反対側とに分かれて配置形成されている。そして、底面板部122における立ち上がり板部123側に形成された複数のビス孔122aに対しては、シート受け材である木材14を固定するビスBを通すことができるようになっている。すなわち、底面板部122において、立ち上がり板部123側に形成された複数のビス孔122aのある側が第一固定領域121aとされている。また、第一固定領域121aに木材14が固定された状態において、底面板部122のうち、木材14が固定されていない部分が、複数のビス孔122aがある、木材14とは異なる部材を固定することが可能な第二固定領域121bとして機能することになる。
アングル調整部124は、木材固定部121(底面板部122)の下面における中央の立ち上がり板部123寄りに溶接等により接合固定されるとともに、ボルト124a及びナット124bによって筒状部120の上端部に連結された部位である。
このアングル調整部124は、筒状部120(すなわち、取付部)に対し、ボルト124aを軸にして回転自在となっており、これにより、木材固定部121(すなわち、被固定部)及び木材14のアングル(角度)を調整できるようになっている。
なお、アングル調整部124は、ボルト124aに対するナット124bの締め付け度合に応じて、回転の固さ(緩さ)を調節できるようになっている。ただし、ボルト124aは半ネジ(ボルト124aの軸部全体にネジが形成されていない状態を指し、ここでは軸部の先端にのみネジが形成されたボルトが使用されている。)とされているため、アングル調整部124の回転を不能にすることはできないようになっている。
木材13,14は、いずれも施工現場で調達することが可能な建築材料(若しくは、建築材料から切り出された端材)としての木材(材木ともいう)であり、いわゆる「角材」が用いられている。
また、木材13は、上述のように、第一セット10a及び第二セット10bにおける支柱用の木材13であり、脚金物11と共に、シート支持体10(第一セット10a、第二セット10b)の、施工中断箇所P上に固定される支持部を構成している。
木材14は、上述のように、第一セット10a及び第二セット10bにおいて養生シートSを受けるシート受け用の木材14である。
本実施形態における木材13,14は、建物躯体1における各部屋の天井を形成するための野縁として用いられる建築材料であり、いずれも、厚み30mm、幅40mmに形成されている。
なお、厚み及び幅の寸法については、特に限定されるものではないが、少なくとも養生シートSを支持することができ、かつ、脚金物11における筒状部111及び第一上端金物12における筒状部120に差し込むことが可能な寸法に設定されているものとする。万が一、現場に厚み及び幅の寸法が短い(細い)角材しかない場合は、複数本を重ね合わせて接着して利用してもよい。一方、現場に厚み及び幅の寸法が長い(太い)角材しかない場合は、例えば、両端部の厚み及び幅の寸法を短くする、筒状部111,120を差し込むことが可能な角孔を形成する等の加工を適宜行ってから利用してもよい。
また、長さについて、木材13の場合は、養生シートSを所定の高さまで支持し得る長さに設定されており、木材14の場合は、養生シートSを撓みなく受けるために必要な長さに設定されている。
すなわち、木材13,14の長さについては、施工現場の状況次第で適宜変更されるものであり、現場で最適な長さに切断加工される。
木材15は、施工現場で調達することが可能な建築材料(若しくは、建築材料から切り出された端材)としての木材(材木ともいう)であり、いわゆる「板材」が用いられている。この木材15は、第一セット10aにおける第一上端金物12と、第二セット10bにおける第一上端金物12との間に架け渡されて固定されることにより、第一セット10aと第二セット10bとを連結している。
なお、本実施形態における木材15は、第一セット10aと第二セット10bとを連結するための連結用の木材であるため、必ずしも「板材」に限られるものではなく、第一上端金物12に確実に固定し得る寸法に設定されていれば「角材」を一本又は二本以上利用してもよい。
また、木材15の長さ(すなわち、第一セット10aと第二セット10bとの間隔)についても、木材13,14と同様に、施工現場の状況次第で適宜変更されるものであり、現場で最適な長さに切断加工される。
シート受け用の木材14は、養生シートSに接するため、両端部の角が立っている状態では好ましくない。そこで、図1,図2に示すように、シート受け用の木材14の長さ方向両端部には、保護キャップ16がそれぞれ装着されている。
保護キャップ16は、例えば樹脂によって成型された樹脂成型品であり、図8に示すように、筒状の装着部160と、半球形状の保護部165と、を有する。
装着部160は、端面161及び外周面162が円状に形成され、筒部163が四角筒状に形成されており、筒部163に木材14を差し込むことができるようになっている。また、筒部163における四つの隅部163aは、木材14の差し込みをスムーズにするために略円筒状に加工されている。
さらに、装着部160の外周面162には、ビスBを通すための貫通孔164が対向して形成されている。なお、貫通孔164のうち筒部163側が、ビスBの軸部が通される孔とされ、外周面162側が、ビスBの軸部が通される孔よりも直径が長い座堀部164aとされており、この座堀部164aにはビスBの頭部が接するようになっている。
なお、対向する貫通孔164それぞれに通されたビスB同士が接触し合わないように、いずれか一方の貫通孔164を筒部163の奥側にずらして配置してもよい。
保護部165は、装着部160と一体形成されており、筒部163における一方の開口を塞いでいる。すなわち、筒部163の奥壁は保護部161によって構成されており、筒部163に差し込まれた木材14の端面が接するようになっている。
第一セット10a及び第二セット10bは、以下のようにして組み立てられている。
まず、脚金物11における筒状部111の筒内に、支柱用の木材13における下端部を差し込み、筒状部111に形成されたビス孔111aからビスBを設けて固定する。
続いて、支柱用の木材13における上端部に、第一上端金物12を装着する。つまり、第一上端金物12における筒状部120の筒内に、木材13の上端部を差し込む。そして、筒状部120に形成されたビス孔120aからビスBを設けて固定する。
続いて、第一上端金物12における木材固定部121に、木材14を固定する。木材14を固定する場合、木材14は底面板部122に載せられるとともに立ち上がり板部123に接するように配置され、その上で、底面板部122に形成されたビス孔122a及び立ち上がり板部123に形成されたビス孔123aからビスBを設けて固定する。
なお、第一セット10a(又は第二セット10b)を単独で使用する際において、図7(a)に示すように、木材14の厚み寸法又は幅寸法よりも長い寸法に設定されたビスBが使用される場合には、図7(b)に示すように、当て木14aが用いられる。すなわち、木材14に対して当て木14aを添わせるように配置し、これら木材14及び当て木14を、寸法の長いビスBによって一緒に固定する。これにより、ビスBの先端を隠すことができるので安全性に優れる。
第一セット10a及び第二セット10bは、以上のようにして組み立てられるが、支柱用の木材13については、必ずしも、筒状部111,120に対してビスB固定しなくてもよい。
第一セット10a及び第二セット10bを単独で使用する場合は、組み立てられた第一セット10a及び第二セット10bにおけるベース部110を、ビスBによって、建物躯体1における施工中断箇所Pの平面(上向き平面)に固定する。
第一セット10a及び第二セット10bをシート支持体10として使用する場合は、立ち上がり板部123が外側に位置する状態で、第一セット10aにおける底面板部122と第二セット10bにおける底面板部122との間に、連結用の木材15を架け渡し、ビスBによって木材15を各底面板部122,122に固定し、第一セット10aと第二セット10bとを連結する。
そして、組み立てられたシート支持体10における各ベース部110,110を、ビスBによって、建物躯体1における施工中断箇所Pの平面(上向き平面)に固定する。
その後、養生シートSを建物躯体1に被せて施工中断箇所Pを覆い、養生シートSを建物躯体1に固定する。若しくは、養生シートSを建物躯体1に被せておき、その後、シート支持体10(又は第一セット10a、第二セット10b)の組立作業又は設置作業を行うようにしてもよい。
養生シートSを受ける木材14(木材固定部121)は、第一上端金物12におけるアングル調整部124が動作することによって養生シートSの流れ方向に追従するようになっている。
なお、組み立てられたシート支持体10(又は第一セット10a、第二セット10b)によって養生シートSの撓みが解消されない場合は、支柱用の木材13を、より長さの長い支柱用の木材13に変更して撓みを解消する。若しくは、支柱用の木材13を変更せずに、木材13に対する脚金物11と第一上端金物12の位置を変更し、ビスBによって固定することで、脚金物11から第一上端金物12までの長さを長くしてもよい。
なお、シート支持体10(第一セット10a、第二セット10b)を構成する各木材13~15については、使用後に、再び建築材料として取り扱うことが可能であり、一方、脚金物11及び第一上端金物12については、複数の施工現場で使い回すことが可能であり、無駄がない。
以上のように組み立てられて設置されたシート支持体10(第一セット10a、第二セット10b)を用いることにより、図1及び図2に示すように、養生シートSの撓みをなくすことが可能となり、雨水が溜まらないように、養生シートSの流れに沿って確実に流すことができる(図2中の矢印参照)。
本実施の形態によれば、互いに間隔を空けて配置されるとともに同様の構成を備えた第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の第一上端金物12に、シート受け材である木材14が取り付けられるとともに連結材である木材15が架け渡されて設けられているので、第一セット10aと第二セット10bとを連結させて一つのシート支持体10(複合体)として取り扱うことができる。
また、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の脚金物11が施工中断箇所Pにおける平面に固定されるので、第一セット10aと第二セット10bとを連結させたシート支持体10を自立させることができる。これにより、足場を組んで養生シートSを張る必要がなくなる。
さらに、第一セット10a及び第二セット10bにおける各々の第一上端金物12が、養生シートSの流れ方向に追従してシート受け用の木材14の角度調整可能に構成されているので、雨水を受けても撓みにくく、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことができる。
これによって、足場からの距離を考慮した面積の広い養生シートSを用意したり、手作業で養生シートSを持ち上げて雨水を流したり、養生シートSに排水手段を設けたりする必要がなくなるので、手間やコストをかけずに、雨水をスムーズに排水することができる。また、第一セット10aと第二セット10bとを連結させたシート支持体10によれば広い範囲で養生シートSを支持することができる。
また、複合体のシート支持体10を構成する第一セット10a及び第二セット10bは、それぞれ単独でシート支持体として使用することができる。
このようなシート支持体10a,10bにおいても、脚金物11が施工中断箇所Pにおける平面に固定されるので、シート支持体10a,10bを自立させることができる。これにより、足場を組んで養生シートSを張る必要がなくなる。
また、第一上端金物12が、養生シートSの流れ方向に追従してシート受け用の木材14の角度調整可能に構成されているので、雨水を受けても撓みにくく、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことができる。
これによって、足場からの距離を考慮した面積の広い養生シートSを用意したり、手作業で養生シートSを持ち上げて雨水を流したり、養生シートSに排水手段を設けたりする必要がなくなるので、手間やコストをかけずに、雨水をスムーズに排水することができる。
また、第一上端金物12は、当該第一上端金物12における取付部を構成する筒状部120に対して、被固定部を構成する木材固定部121及びシート受け材14のアングルを調整するアングル調整部124を有するので、養生シートSの流れ方向に追従して被固定部及びシート受け材14のアングル(角度)を調整することができる。これにより、シート支持体10(第一セット10a、第二セット10b)によって養生シートSを下方から支持する場合に、養生シートSを、雨水を受けても撓みにくくすることができ、雨水を、高い方から低い方へとスムーズに、かつ定常的に流すことに貢献できる。
また、被固定部を構成する木材固定部121を、シート受け材14を固定するためだけに用いるのではなく、シート受け材14とは異なる部材(例えば連結材15又は当て木14a)を固定するために用いることができる。これにより、例えば第一セット10aと第二セット10bとを連結する連結材15を固定したり、ビスBがシート受け材14を貫通してしまう場合の当て木14aを固定したりすることができ、その結果、手間やコストの軽減、雨水のスムーズな排水に貢献できる。
また、支柱用の木材13、シート受け用の木材14及び連結用の木材15として建物躯体1の施工現場で調達した木材を用いてシート支持体10を組み立てて、当該シート支持体10を施工中断箇所Pに設置するので、支柱用の木材13、シート受け用の木材14及び連結用の木材15を専用のものとして用意する必要がなく、施工現場の建築材料などの木材を使用でき、使用後には、再び建築材料などの木材として取り扱うことができる。そのため、無駄がなく、コストの低減を図ることができる。
なお、第一セット10a及び第二セット10bを、それぞれ単独でシート支持体として使用する場合は、支柱用の木材13及びシート受け用の木材14として建物躯体1の施工現場で調達した木材を用いることができる。この場合も同様の効果を奏する。
なお、ベース部110が固定される平面は、主として、床の上面や壁の上端面のような上向きの平面を指しており、本実施形態においては施工中断箇所Pにおける水平面に固定される。
ただし、これに限られるものではなく、横向きの平面にベース部110を固定することも可能となっている。この場合、支柱用の木材13は横方向に延び、シート受け用の木材14は、第一上端金物12におけるアングル調整部124によって適宜角度調整される。これにより、ベース部110を上向き平面に固定できない場合にも、養生シートSを支持することができる。
また、本実施形態における木材13,14,15は、現場で調達することが可能な建築材料(若しくは、建築材料から切り出された端材)としての木材であるとしたが、これに限られるものではなく、専用の木材を用いてもよいし、木材以外の素材からなる建築材料でもよい。ただし、いずれを用いるにしても、現場で切断するなどして寸法調整や形状調整が可能な材料とされているものとする。
<第2実施形態>
次に、図面を参照して本発明の第2実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1実施形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施形態においては、上述の第1実施形態における第一上端金物12に替えて、第二上端金物20が用いられている。
第二上端金物20は、図9,図10に示すように、支柱用の木材13の上端部に設けられて養生シートSを受けるための金物であり、筒状部200と、円盤部201と、を有する。
筒状部200は、円盤部201の底面中央に溶接等により接合固定された四角筒状の部位であり、筒内に木材13の上端部が差し込まれる。また、四側面のそれぞれにはビス孔200aが形成されている。
筒状部200における筒の内寸は、当該筒状部200に差し込まれる木材13を想定した寸法となっており、本実施形態においては、32.4mm×43.1mmに設定されている。
円盤部201は、支柱用の木材13に装着された場合に最も上端部に位置する部位であり、筒状部200の上端部が一体的に接合された底面部201aと、養生シートSを受ける面となる球面部201bと、からなる。
以上のように構成された第二上端金物20は、角の無い円盤部201を有しており、全方位的に養生シートSの流れ方向を形成する(全方位的に雨水を流す)ことが可能となるため、養生シートSに頂点Tを形成できるようになっている。つまり、第二上端金物20を用いて養生シートSに頂点Tを形成すれば、どの方向にも角が立たないので、養生シートSを保護できるとともに、全方位的に雨水を流すことができる。
なお、第二上端金物20を用いて養生シートSに頂点Tを形成する場合は、支柱用の木材13は、比較的長さの長いものが用いられる。より具体的に説明すると、支柱用の木材13は、建物躯体1における各階の壁の高さ寸法(若しくは、フラットルーフにおけるパラペットの高さ寸法)よりも長い寸法のものが用いられる。
また、上端部に第二上端金物20が設けられた支柱用の木材13の下端部は、ビスBによって建物躯体1における施工中断箇所Pの平面(上向き平面)に固定された脚金物11の筒状部111に差し込まれている。
そして、第二上端金物20は、各階の上端部に床が設けられていない状態の場合やフラットルーフの施工途中の場合に雨養生を行う際に好適に用いられる。すなわち、各階の床面積に対する施工中断箇所Pが占める割合が大きい(広い)場合に好適である。換言すれば、養生シートSのうち、施工中断箇所Pの上方に被せられる部位である被覆部位S1の範囲が広く、養生シートSに頂点Tを形成して全方位的に雨水を流す必要がある場合に好適である。
したがって、施工中断箇所Pがどのような施工状況であり、どのような養生が必要かを現場の責任者が適宜判断し、上述した第1実施形態における第一上端金物12を用いるか、本実施形態における第二上端金物20を用いるか選択する。これにより、施工現場の状況に適合する養生を行うことが可能となる。
本実施の形態によれば、養生シートSを施工中の建物躯体1における施工中断箇所Pの上方に被せた際に、養生シートSに流れ方向が形成される施工状況であれば第一上端金物12を選択し、養生シートSに頂点Tを形成して全方位的に雨水を流す必要がある施工状況であれば第二上端金物20を選択することができるので、施工中断箇所Pの施工状況に応じた最適な雨養生を行うことができる。すなわち、施工中断箇所Pの施工状況に応じて上端金物12,20を付け替えるだけで最適な雨養生を行うことができるので、結果的に、手間やコストをかけずに、雨水をスムーズに排水できることとなる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
また、以下の各変形例において、上記の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
〔変形例1〕
本変形例における施工中断箇所Pは、建物躯体1を支持する基礎30とされており、養生シートSが、基礎30の全体を覆うようにして設けられている。
図11(a)に示す例においては、基礎30によって囲まれた地面の中心に支柱用の木材13が立設され、この木材13の上端部に、円盤部201を有する第二上端金物20が設けられている。
木材13は、下端部が地面に埋設された状態、換言すれば杭打ちされた状態となっている。ただし、これに限られるものではなく、地面に脚金物11が埋設され、埋設された脚金物11における筒状部111に対し、木材13の下端部が差し込まれるようにしてもよい。脚金物11は、ベース部110を有するので、木材13の立設状態が安定的なものとなる。
また、木材13は、地面に立設された状態において、その上端部が、基礎30におけるアンカーボルト32a(図12参照。)の上端部よりも高い位置に配置されている。これにより、養生シートSに頂点Tを形成できるようになっている。その上、基礎30が完全に硬化する前の状態であった場合には、アンカーボルト32aのずれや倒れ等を防ぐことができる。
さらに、第二上端金物20は、角の無い円盤部を有しているので、養生シートSを保護しつつ、全方位的に養生シートSの流れ方向を形成することが可能となる。
基礎30によって囲まれた箇所が土の場合は、このように木材13を立設することが可能であるが、スラブ状にコンクリートが打設された後に木材13を立設することは不可とされている。
図11(b)に示す例においては、基礎30によって囲まれた地面の中央付近の二か所に支柱用の木材13がそれぞれ立設され、これらの木材13の上端部に、円盤部201を有する第二上端金物20がそれぞれ設けられている。
木材13の、地面に対する埋設状態や、アンカーボルト32aに対する高さ位置については図11(a)と同様とされている。
二か所の木材13同士の間は間隔が空けられているため、上から養生シートSが設けられた場合に、二つの頂点Tを形成することができるようになっている。また、二つの頂点T同士の間は、稜線Rが形成されることになる。稜線Rは、養生シートS自体の重みで若干の撓みが生じる場合がある。
図11(b)に示す例によれば、図11(a)に示す例と同様の効果を有し、さらに、養生シートSの頂点Tの範囲を長くすることができるので、部分的に、頂点Tから基礎30の外郭までの間隔を短くすることができる。そのため、頂点Tから基礎30の外郭にかけての養生シートSの角度を急勾配にすることができるので、養生シートSとアンカーボルト32aとが干渉しにくくなる。
図11(c)に示す例においては、基礎30によって囲まれた地面の中央付近の二か所に支柱用の木材13がそれぞれ立設され、これらの木材13の上端部に、第一上端金物12がそれぞれ設けられている。
そして、二か所の第一上端金物12同士の間に、一本のシート受け用の木材14が架け渡されて設けられている。この場合、二か所の第一上端金物12の向きは、双方の立ち上がり板部123が向き合う方向ではなく、双方の底面板部122及び立ち上がり板部123における面方向が同一直線に沿って揃う向きであることが望ましい。若しくは、二か所の第一上端金物12同士の間に、一本の連結用の木材15が架け渡されて設けられてもよい。
木材13の、地面に対する埋設状態や、アンカーボルト32aに対する高さ位置については図11(a),(b)と同様とされている。
二か所の木材13同士の間は間隔が空けられているが、これらの木材13同士の間に木材14(15)が架け渡されているため、撓みの少ない稜線状の頂点Tを形成することができる。
図11(c)に示す例によれば、図11(a),(b)に示す例と同様の効果を有し、さらに、木材14(15)が架け渡されていることにより、頂点Tにおける撓みを極力抑えることができるので、養生シートSの支持状態をより安定的なものとすることができる。その結果、雨水を流しやすくすることができる。
〔変形例2〕
本変形例においては、図12に示すように、基礎30の立ち上がり部32を構築する際に用いられる型枠33の上端部に、脚金物11を設置するためのアタッチメント34が設けられている。
型枠33には一側面(外側面)用と他側面(内側面)用とがあり、フーチング31の上面に間隔を空けて設けられ、これらの型枠33の間にコンクリートが打設されることで、立ち上がり部32を構築できるようになっている。
また、型枠33間にコンクリートが打設される前に、立ち上がり部32用の内部鉄筋にアンカーボルト32aが接合されており、アンカーボルト32aは、その上端部が、立ち上がり部32の上面よりも上方に突出している。
アタッチメント34は、双方の型枠33の上端部間に架け渡されるようにして設けられており、上面に、脚金物11を固定することができるようになっている。
また、アタッチメント34は、上方に突出するアンカーボルト32aを避けた位置に配置されている。
基礎30の外郭においては、当該基礎30の外郭における上面の複数箇所にアタッチメント34が設けられており、さらに、各アタッチメント34の上面に脚金物11が一体的に固定されるとともに木材13が設けられ、これらの木材13の上端部に第一上端金物12がそれぞれ設けられている。また、隣り合う第一上端金物12間にはシート受け用の木材14が架け渡されて設けられている。なお、各木材13の上端部には、第二上端金物20が設けられてもよい。
アタッチメント34の上面に脚金物11が一体的に固定され、更に木材13、第一上端金物12又は第二上端金物20が設けられた状態において、アンカーボルト32aよりも高さが高くなるように設定されている。
なお、アタッチメント34は、基礎30の外郭のうち少なくとも四隅に設けられることが望ましい。
基礎30によって囲まれた地面の中心に近い基礎30の内郭における上面にもアタッチメント34が少なくとも一つ設けられており、さらに、アタッチメント34の上面に脚金物11が一体的に固定されるとともに木材13が設けられ、この木材13の上端部に、養生シートSの頂点Tを形成する第二上端金物20が設けられている。
なお、木材13が複数とされ、これら木材13の上端部に第一上端金物12がそれぞれ設けられ、これら第一上端金物12間に、シート受け用の木材14が架け渡されて設けられてもよい。
また、基礎30によって囲まれた地面に、上端部に第一上端金物12や第二上端金物20が設けられる木材13が適宜立設されてもよい(図11参照。)。
本変形例によれば、アタッチメント34を用いて基礎30内郭と外郭にかけて養生シートSを架け渡すようにして被せることができるので、基礎30の構築途中(立ち上がり部32の硬化前)であっても養生シートSを設けることができる。特に、基礎30の外郭において複数のアタッチメント34を配置し、シート受け用の木材14を、基礎30の外郭に沿って取り廻すことができれば、アンカーボルト32aと養生シートSとが干渉しにくくなるため、基礎30が完全に硬化する前の状態であっても、アンカーボルト32aのずれや倒れ等を防ぐことができる。
なお、アタッチメント34は、図示はしないが、脱型後(型枠33を取り外した後)の立ち上がり部32に上端部を保持する保持部を備えていてもよい。これにより、脱型後にも養生シートSを設けることが可能となっている。
P 施工中断箇所
S 養生シート
S1 被覆部位
B ビス
T 頂点
1 建物躯体
10 シート支持体
10a 第一セット(シート支持体)
10b 第二セット(シート支持体)
11 脚金物
110 ベース部
111 筒状部
12 第一上端金物
120 筒状部
121 木材固定部
122 底面板部
123 立ち上がり板部
124 アングル調整部
13 木材(支柱材)
14 木材(シート受け材)
15 木材(連結材)
16 保護キャップ
20 第二上端金物
200 筒状部
201 円盤部

Claims (6)

  1. シート支持体によって、施工中の建物躯体における施工中断箇所の上方に被せられた雨養生用の養生シートを下方から支持することで雨養生を行う建物躯体の養生方法であって、
    前記シート支持体は、
    前記施工中断箇所における平面に固定される脚金物と、
    前記脚金物に取り付けられる支柱材と、
    前記支柱材の上端部に取り付けられる上端金物と、
    前記上端金物に取り付けられるとともに前記養生シートを受けるシート受け材と、を備えており、
    前記上端金物は、前記養生シートの流れ方向に追従して前記シート受け材の角度調整可能に構成されており、
    前記支柱材及び前記シート受け材として前記建物躯体の施工現場で調達した木材を用いて前記シート支持体を組み立てて、当該シート支持体を前記施工中断箇所に設置することを特徴とする建物躯体の養生方法
  2. シート支持体によって、施工中の建物躯体における施工中断箇所の上方に被せられた雨養生用の養生シートを下方から支持することで雨養生を行う建物躯体の養生方法であって、
    前記シート支持体は、
    互いに間隔を空けて配置されるとともに同様の構成を備えた第一セット及び第二セットと、これら第一セットと第二セットとを連結する連結材と、からなり、
    前記第一セット及び前記第二セットのそれぞれは、
    前記施工中断箇所における平面に固定される脚金物と、
    前記脚金物に取り付けられる支柱材と、
    前記支柱材の上端部に取り付けられる上端金物と、
    前記上端金物に取り付けられるとともに前記養生シートを受けるシート受け材と、を備えており、
    前記第一セット及び前記第二セットにおける各々の前記上端金物には前記シート受け材と前記連結材とが取り付けられ、
    当該各々の上端金物は、前記養生シートの流れ方向に追従して前記シート受け材の角度調整可能に構成されており、
    前記支柱材、前記シート受け材及び前記連結材として前記建物躯体の施工現場で調達した木材を用いて前記シート支持体を組み立てて、当該シート支持体を前記施工中断箇所に設置することを特徴とする建物躯体の養生方法
  3. 請求項1又は2に記載の建物躯体の養生方法において、
    前記上端金物は、
    記支柱材の上端部に取り付けられる取付部と、
    前記シート受け材が固定される被固定部と、
    前記取付部と前記被固定部との間に設けられ、前記取付部に対して前記被固定部及び前記シート受け材のアングルを調整するアングル調整部と、を有することを特徴とする建物躯体の養生方法。
  4. 請求項3に記載の建物躯体の養生方法において、
    前記被固定部は、
    前記シート受け材が固定される第一固定領域と、
    前記第一固定領域に隣り合い、前記シート受け材とは異なる部材が固定される第二固定領域と、を備えることを特徴とする建物躯体の養生方法
  5. 施工中の建物躯体における施工中断箇所の上方に被せられた雨養生用の養生シートを下方から支持するシート支持体であって、
    前記施工中断箇所における平面に固定される脚金物と、
    前記脚金物に取り付けられる支柱材と、
    前記支柱材の上端部に取り付けられる上端金物と、
    前記上端金物に取り付けられるとともに前記養生シートを受ける長尺なシート受け材と、を備えており、
    前記上端金物は、
    前記支柱材の上端部に取り付けられる取付部と、
    前記シート受け材が固定される被固定部と、
    前記取付部と前記被固定部との間に設けられ、前記取付部に対して前記被固定部及び前記シート受け材のアングルを調整するアングル調整部と、を有していて、前記養生シートの流れ方向に追従して前記シート受け材の角度を調整可能に構成されており、
    前記被固定部は、
    前記シート受け材が載せられる底面板部と、
    前記底面板部のうち前記シート受け材の長さ方向と沿う一辺から上方に立ち上がる立ち上がり板部と、を備えて断面L型に形成されており、
    前記底面板部のうち、前記立ち上がり板部側に位置する領域が、前記シート受け材が載せられて固定される第一固定領域とされ、
    前記底面板部のうち、前記第一固定領域に隣り合い、かつ前記立ち上がり板部とは反対側に位置する領域が、前記シート受け材とは異なる部材である当て木が載せられて固定される第二固定領域とされていることを特徴とするシート支持体。
  6. 施工中の建物躯体における施工中断箇所の上方に被せられた雨養生用の養生シートを下方から支持するシート支持体であって、
    互いに間隔を空けて配置されるとともに同様の構成を備えた第一セット及び第二セットと、これら第一セットと第二セットとを連結する連結材と、からなり、
    前記第一セット及び前記第二セットのそれぞれは、
    前記施工中断箇所における平面に固定される脚金物と、
    前記脚金物に取り付けられる支柱材と、
    前記支柱材の上端部に取り付けられる上端金物と、
    前記上端金物に取り付けられるとともに前記養生シートを受ける長尺なシート受け材と、を備えており、
    前記上端金物は、
    前記支柱材の上端部に取り付けられる取付部と、
    前記シート受け材が固定される被固定部と、
    前記取付部と前記被固定部との間に設けられ、前記取付部に対して前記被固定部及び前記シート受け材のアングルを調整するアングル調整部と、を有していて、前記養生シートの流れ方向に追従して前記シート受け材の角度を調整可能に構成されており、
    前記被固定部は、
    前記シート受け材が載せられる底面板部と、
    前記底面板部のうち前記シート受け材の長さ方向と沿う一辺から上方に立ち上がる立ち上がり板部と、を備えて断面L型に形成されており、
    前記底面板部のうち、前記立ち上がり板部側に位置する領域が、前記シート受け材が載せられて固定される第一固定領域とされ、
    前記底面板部のうち、前記第一固定領域に隣り合い、かつ前記立ち上がり板部とは反対側に位置する領域が、前記シート受け材とは異なる部材が載せられて固定される第二固定領域とされ、
    前記第一セット及び前記第二セットにおける各々の前記上端金物には前記シート受け材と、前記異なる部材である前記連結材とが取り付けられ、
    当該各々の上端金物は、前記養生シートの流れ方向に追従して前記シート受け材の角度を調整可能に構成されていることを特徴とするシート支持体。
JP2018226251A 2018-12-03 2018-12-03 建物躯体の養生方法及びシート支持体 Active JP7248964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018226251A JP7248964B2 (ja) 2018-12-03 2018-12-03 建物躯体の養生方法及びシート支持体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018226251A JP7248964B2 (ja) 2018-12-03 2018-12-03 建物躯体の養生方法及びシート支持体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020090780A JP2020090780A (ja) 2020-06-11
JP7248964B2 true JP7248964B2 (ja) 2023-03-30

Family

ID=71012496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018226251A Active JP7248964B2 (ja) 2018-12-03 2018-12-03 建物躯体の養生方法及びシート支持体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7248964B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000129926A (ja) 1998-10-20 2000-05-09 Sekisui Chem Co Ltd 養生シート保持ポールとその取付構造
JP2002106171A (ja) 2000-09-28 2002-04-10 Sekisui House Ltd コンクリートの養生テント

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4927703Y1 (ja) * 1969-12-19 1974-07-27
JPS504493Y1 (ja) * 1970-06-04 1975-02-06
JP2556812B2 (ja) * 1993-06-28 1996-11-27 株式会社山崎テント テント
JPH1122250A (ja) * 1997-07-09 1999-01-26 Tadakatsu Suzuki テントおよびテント設営方法
JP2015067374A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 大和ハウス工業株式会社 積載ラック吊り具及び積載ラック吊り方法
JP7002189B2 (ja) * 2016-09-14 2022-01-20 大和ハウス工業株式会社 アーチ状構造物形成方法及びアーチ状構造物の骨組

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000129926A (ja) 1998-10-20 2000-05-09 Sekisui Chem Co Ltd 養生シート保持ポールとその取付構造
JP2002106171A (ja) 2000-09-28 2002-04-10 Sekisui House Ltd コンクリートの養生テント

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020090780A (ja) 2020-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5146719A (en) Space tension chord arch dome reinforced with tension members and method for building same
US4332116A (en) Prefabricated building structure
KR101470372B1 (ko) 보부재 보강장치 및 이를 이용한 경량지붕틀의 보강구조
WO2006122372A1 (en) Modular building frame
US5390455A (en) System for protecting wood frame buildings from seismic and wind forces
EP0170653A1 (en) DOME STRUCTURE.
JP7248964B2 (ja) 建物躯体の養生方法及びシート支持体
JP4589178B2 (ja) 風力発電装置およびその設置方法
KR102177944B1 (ko) 내식성 및 이탈변형방지기능을 갖는 한식 구조물 기둥과 기초부의 조립구조
US20070056227A1 (en) Modular foundation method
JP4707143B2 (ja) X字接手
JP2011117246A (ja) 組立式構造物
JP3681888B2 (ja) 屋根の構造
JP2717135B2 (ja) シェル形状構築物の構造
JP6313553B2 (ja) 屋根用仮設てすり及び屋根用仮設てすりの取付方法
KR101912098B1 (ko) 시공성이 향상된 서까래 고정구조를 포함하는 정자의 중량 기와용 지붕 구조 및 그 시공방법
JP3241196B2 (ja) 装置搭載用据付け台
JP3135115U (ja) 外付耐震補強装置
JP2007224586A (ja) 複合構造建物及び複合構造建物の構築方法
JP3809523B2 (ja) パイプハウス支柱の固定構造並びにパイプハウスの揺れ抑制方法
CN220433387U (zh) 移动式通行便桥装置
KR102565872B1 (ko) 목재 데크의 난간 결합 구조체 및 그 시공방법
EP4368795A1 (en) Above ground pool structure
JPH09503833A (ja) 建築物の中実構造
JP3104715U (ja) 建築構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7248964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150