JP7248129B2 - 入退管理システムの無線タグおよび入退管理システム - Google Patents

入退管理システムの無線タグおよび入退管理システム Download PDF

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Description

本発明は、入退管理システムの無線タグおよび入退管理システムに関する。
特許文献1は、通行検出システムの例を開示する。通行検出システムは、ゲートの入口側に検出信号を発信する第1入口側アンテナ装置を備える。通行検出システムは、ゲートの入口側に検出信号を発信する第2入口側アンテナ装置を備える。第1入口側アンテナ装置および第2入口側アンテナ装置は、ゲートの入口側において両側に設けられる。通行検出システムにおいて、タグは、第1入口側アンテナ装置と第2入口側アンテナ装置との検出信号を受信するときに応答信号を発信する。
国際公開第2019/030821号
しかしながら、特許文献1の通行検出システムにおいて、タグは、検出信号の検出の有無によって応答信号を発信する。このため、第1入口側アンテナ装置および第2入口側アンテナ装置において、検出信号の伝播範囲がゲートの幅に合うように、検出信号の送信強度の調整が必要となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、ゲートの幅に合わせた検出信号の送信強度の調整を必要としない入退管理システムおよび入退管理システムの無線タグを提供することである。
本発明に係る入退管理システムの無線タグは、利用者の入退域が管理される管理領域の境界に設けられたゲートの通路の中央を挟んで両側に配置される一対の第1アンテナ装置の各々が他方の側に発信する検出信号を受信する受信部と、受信部が受信する検出信号の信号強度を判定する強度判定部と、一対の第1アンテナ装置から発信された検出信号の信号強度の両方が予め設定された第1閾値以上の信号強度であると強度判定部が判定するときに応答信号を発信する発信部と、を備え、受信部は、一対の第1アンテナ装置よりゲートの出口側において通路の中央を挟んで両側に配置される一対の第2アンテナ装置の各々が他方の側に発信する検出信号を受信し、発信部は、応答信号を発信した後に応答信号の発信が禁止され、一対の第1アンテナ装置および一対の第2アンテナ装置発信する検出信号の信号強度に基づいて応答信号の発信の禁止が解除される。
本発明に係る入退管理システムは、利用者の入退域が管理される管理領域の境界に設けられたゲートの通路の中央を挟んで両側に配置され、各々が他方の側に検出信号を発信する一対の第1アンテナ装置と、一対の第1アンテナ装置よりゲートの出口側において通路の中央を挟んで両側に配置され、各々が他方の側に検出信号を発信する一対の第2アンテナ装置と、一対の第1アンテナ装置から発信された検出信号の信号強度の両方が予め設定された第1閾値以上の信号強度であると判定するときに応答信号を発信する無線タグと、一対の第1アンテナ装置の少なくとも一方が無線タグから応答信号を受信するときに、当該無線タグの通行を検出する通行検出装置と、を備え、無線タグは、応答信号を発信した後に応答信号の発信が禁止され、一対の第1アンテナ装置および一対の第2アンテナ装置発信する検出信号の信号強度に基づいて応答信号の発信の禁止が解除される。
本発明によれば、入退管理システムの無線タグは、一対の第1アンテナ装置から発信された検出信号の信号強度の両方が第1閾値以上の信号強度であると判定されるときに応答信号を発信する。このため、ゲートの幅に合わせた検出信号の送信強度の調整は、必要とされない。
実施の形態1に係る入退管理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る入退管理システムが適用される管理領域の平面図である。 実施の形態1に係る無線タグの動作の例を示す表である。 実施の形態1に係る入退管理システムの主要部のハードウェア構成図である。 実施の形態2に係る入退管理システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る入退管理システムが適用される管理領域の平面図である。 実施の形態2に係る無線タグの動作の例を示す表である。 実施の形態2に係る無線タグの動作の例を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る入退管理システムの構成を示すブロック図である。
入退管理システム1は、管理領域A0を有する場所に設けられる。管理領域A0は、利用者の入域および退域が管理される領域である。管理領域A0は、例えば建築物の内部または外部の領域である。管理領域A0は、例えば部屋の内部であってもよい。
入退管理システム1は、入退管理装置2と、無線タグ3と、を備える。入退管理装置2は、一対の第1アンテナ装置4と、副制御装置5と、照合装置6と、開閉装置7と、主制御装置8と、を備える。
この例において、一対の第1アンテナ装置4の各々は、互いに同一の構成である。一対の第1アンテナ装置4の各々は、発信アンテナ9と、受信アンテナ10と、を備える。発信アンテナ9は、検出信号を発信するアンテナである。検出信号は、管理領域A0に入域または退域する利用者を検出する信号である。検出信号は、例えば長波などの電波による無線信号である。検出信号は、当該検出信号を発信する第1アンテナ装置4を識別する第1識別情報を含む。第1識別情報は、一対の第1アンテナ装置4の各々を識別しうるように、互いに異なる情報に設定される。受信アンテナ10は、応答信号を受信するアンテナである。応答信号は、検出信号に応答する信号である。応答信号は、例えば極超短波などの電波による無線信号である。応答信号は、当該応答信号を発信する機器を識別する第2識別情報を含む。第1アンテナ装置4は、例えば読取装置である。
副制御装置5は、一対の第1アンテナ装置4の各々の動作を制御する装置である。第1アンテナ装置4の動作は、例えば、検出信号の発信、応答信号の受信、ならびに電波などによって通信する信号の生成および変換などを含む。
照合装置6は、管理領域A0への入退域が利用者に許可されているか否かの判定を行う装置である。照合装置6は、許可されている利用者が所持する機器の第2識別情報を記憶する。照合装置6は、例えば、記憶している第2識別情報と、第1アンテナ装置4が読み取った応答信号に含まれる第2識別情報と、を照合することによって管理領域A0への入退域が許可されているかの判定を行う。
開閉装置7は、照合装置6の判定に基づいて、管理領域A0への入退域が許可されている利用者が管理領域A0の境界を通行しうるように開閉する装置である。開閉装置7は、例えばフラッパー、バー、またはドアなどの開閉する部分を有する。あるいは、開閉装置7は、例えば管理領域A0の境界に設けられたドアの電気錠を有していてもよい。
主制御装置8は、入退管理装置2の動作を制御する装置である。主制御装置8は、第1アンテナ装置4が受信した応答信号に含まれる情報を取得しうるように、例えば副制御装置5を通じて第1アンテナ装置4に接続される。主制御装置8は、応答信号に含まれていた第2識別情報を出力しうるように、照合装置6に接続される。主制御装置8は、照合装置6による判定の結果を出力しうるように、開閉装置7に接続される。この例において、主制御装置8は、照合装置6による判定の結果に基づいて、利用者の通行を検出する。主制御装置8は、通行検出装置の例である。
無線タグ3は、可搬式の機器である。無線タグ3は、利用者に所持される。無線タグ3は、第2識別情報を記憶する。無線タグ3の第2識別情報は、当該無線タグ3を所持する利用者に関連付けられる。無線タグ3は、受信部11と、強度判定部12と、応答制御部13と、発信部14と、を備える。
受信部11は、検出信号を受信する部分である。
強度判定部12は、受信部11が受信した検出信号の信号強度を判定する部分である。信号強度は、例えばRSSI値(RSSI:Received Signal Strength Indicator)である。強度判定部12は、予め設定される第1閾値を記憶する。強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度と第1閾値とを比較する。
応答制御部13は、受信部11が受信する検出信号に対する無線タグ3の応答を制御する部分である。無線タグ3の応答は、例えば応答信号の発信である。
発信部14は、受信部11が受信した検出信号に応答する応答信号を発信する部分である。
図2は、実施の形態1に係る入退管理システムが適用される管理領域の平面図である。
管理領域A0の境界において、ゲート15が設けられる。ゲート15は、利用者が通行可能な通路16を有する。ゲート15は、例えば通路16を挟んで設けられる一対の壁状の装置である。あるいは、ゲート15は、例えばドア枠などであってもよい。利用者は、進入検知エリアA1を通過して管理領域A0に入退域する。進入検知エリアA1は、通路16の中央を含む領域である。
一対の第1アンテナ装置4の各々は、ゲート15に設けられる。一対の第1アンテナ装置4の各々は、通路16の中央の中心線Cを挟んで左右の両側に配置される。一対の第1アンテナ装置4は、互いに対向する。一対の第1アンテナ装置4の各々は、発信アンテナ9によって少なくとも他方の側に検出信号を発信する。すなわち、右側の第1アンテナ装置4は、少なくとも左側に検出信号を発信する。左側の第1アンテナ装置4は、少なくとも右側に検出信号を発信する。一対の第1アンテナ装置4の各々は、左右の両側に検出信号を発信してもよい。
この例において、検出信号は、発信源の第1アンテナ装置4を中心として球状に伝播する。検出信号の信号強度は、発信源から離れるにつれて減衰する。検出信号の信号強度は、発信源からの距離がR0以上となる範囲において、無線タグ3の受信部11の検出限界を下回る。
無線タグ3の第1閾値は、進入検知エリアA1における一対の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度未満となるように予め設定される。例えば、距離R1が通路16の幅に相当するときに、第1閾値は、第1アンテナ装置4からの距離がR1となる地点における検出信号の信号強度として予め設定される。この例において、進入検知エリアA1は、一対の第1アンテナ装置4からの距離が両方ともR1より短い領域である。
副制御装置5は、例えば一対の第1アンテナ装置4とともにゲート15に設けられる。主制御装置8および照合装置6は、ゲート15に設けられてもよい。あるいは、主制御装置8および照合装置6は、ゲート15から離れた場所に配置されてもよい。副制御装置5、照合装置6、および主制御装置8の一部または全部は、同一のハードウェアに搭載されていてもよい。
続いて、図2および図3を用いて、入退管理システム1の動作の例を説明する。
図2において、利用者が管理領域A0に入域する場合の例が示される。図2において、利用者は図示されない。図2において、利用者が所持する無線タグ3の移動経路が示される。
図3は、実施の形態1に係る無線タグの動作の例を示す表である。
無線タグ3を所持する利用者は、ゲート15に接近する。両方の第1アンテナ装置4から距離R0以上離れている地点において、無線タグ3の受信部11は、一対の第1アンテナ装置4のいずれからも検出信号を受信しない。このとき、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、さらにゲート15に接近する。利用者は、地点(1)を通行する。地点(1)と左側の第1アンテナ装置4との距離は、R0より短く、かつ、R1以上である。地点(1)と右側の第1アンテナ装置4との距離は、R0以上である。このとき、無線タグ3の受信部11は、左側の第1アンテナ装置4から第1閾値未満の強度の検出信号を受信する。一方、受信部11は、右側の第1アンテナ装置4からの検出信号を受信しない。一対の第1アンテナ装置4の一方から検出信号を受信しないときに、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、さらにゲート15に接近する。利用者は、地点(2)を通行する。地点(2)と左側の第1アンテナ装置4との距離は、R0より短く、かつ、R1以上である。地点(2)と右側の第1アンテナ装置4との距離は、R0より短く、かつ、R1以上である。このとき、無線タグ3の受信部11は、左側の第1アンテナ装置4から検出信号を受信する。受信部11は、右側の第1アンテナ装置4からも検出信号を受信する。両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信するときに、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、左側の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度が第1閾値未満であると判定する。強度判定部12は、右側の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度も第1閾値未満であると判定する。一対の第1アンテナ装置4から受信した検出信号の信号強度が両方とも第1閾値を下回るときに、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、ゲート15の通路16に進入する。利用者は、地点(3)を通行する。地点(3)と左側の第1アンテナ装置4との距離は、R1より短い。地点(3)と右側の第1アンテナ装置4との距離は、R0より短く、かつ、R1以上である。このとき、無線タグ3の受信部11は、両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信する。両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信するときに、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、左側の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度が第1閾値以上であると判定する。強度判定部12は、右側の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度が第1閾値未満であると判定する。一対の第1アンテナ装置4から受信した検出信号の少なくとも一方の信号強度が第1閾値を下回るときに、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、進入検知エリアA1に進入する。利用者は、地点(4)を通行する。ここで、地点(4)は、進入検知エリアA1の内部の地点である。すなわち、地点(4)と左側の第1アンテナ装置4との距離は、R1より短い。また、地点(4)と右側の第1アンテナ装置4との距離は、R1より短い。このとき、無線タグ3の受信部11は、両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信する。両方の第1アンテナ装置4の両方から検出信号を受信するときに、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、左側の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度が第1閾値以上であると判定する。強度判定部12は、右側の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度も第1閾値以上であると判定する。一対の第1アンテナ装置4から受信した検出信号の信号強度の両方が第1閾値以上であるときに、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させる。
発信部14は、第2識別情報を含む応答信号を発信する。一対の第1アンテナ装置4の少なくとも一方は、受信アンテナ10によって応答信号を受信する。主制御装置8は、副制御装置5を通じて第1アンテナ装置4から第2識別情報を取得する。主制御装置8は、取得した第2識別情報を照合装置6に出力する。照合装置6は、記憶している第2識別情報と、主制御装置8から出力される第2識別情報と、を照合する。照合装置6は、照合した第2識別情報が一致する場合に、無線タグ3を所持している利用者に管理領域A0への入退域が許可されていると判定する。主制御装置8は、照合装置6の判定結果を取得する。主制御装置8は、照合装置6の判定結果を開閉装置7に出力する。開閉装置7は、照合装置6の判定結果に基づいて、入退域が許可されている利用者が通路16を通行しうるように、ゲート15を開く。利用者は、ゲート15を通過して管理領域A0に入域する。主制御装置8は、利用者の通行を検出する。
なお、利用者が管理領域A0から退域する場合においても、入退管理システム1は、利用者が管理領域A0に入域する場合と同様に動作する。
以上に説明したように、実施の形態1に係る入退管理システム1は、一対の第1アンテナ装置4と、無線タグ3と、通行検出装置と、を備える。一対の第1アンテナ装置4は、ゲート15の通路16の中央を挟んで両側に配置される。ゲート15は、管理領域A0の境界に設けられる。管理領域A0は、利用者の入退域が管理される領域である。一対の第1アンテナ装置4の各々は、他方の側に検出信号を発信する。無線タグ3は、一対の第1アンテナ装置4から発信された検出信号の信号強度の両方が第1閾値以上の信号強度であると判定するときに、応答信号を発信する。第1閾値は、予め設定された値である。通行検出装置は、一対の第1アンテナ装置4の少なくとも一方が無線タグ3から応答信号を受信するときに、当該無線タグ3を所持する利用者の通行を検出する。
また、実施の形態1に係る無線タグ3は、受信部11と、強度判定部12と、発信部14と、を備える。受信部11は、一対の第1アンテナ装置4の各々が他方の側に発信する検出信号を受信する。強度判定部12は、受信部11が受信する検出信号の信号強度を判定する。発信部14は、一対の第1アンテナ装置4から発信された検出信号の信号強度の両方が第1閾値以上の信号強度であると強度判定部12が判定するときに、応答信号を発信する。
これにより、一対の第1アンテナ装置4の各々がゲート15の全体を含む広い範囲に検出信号を発信していても、無線タグ3は、ゲート15から離れた位置において応答信号を発信しない。このため、ゲート15の幅に合わせた検出信号の送信強度の調整を必要とせずに、進入検知エリアA1は、ゲート15の内側に形成される。また、進入検知エリアA1の境界において、検出信号の信号強度は、受信部11の検出限界より大きい。このため、進入検知エリアA1への進入の判定がノイズなどの影響を受けにくい。また、無線タグ3は、進入検知エリアA1から離れているときに不要な応答信号を発信しない。このため、無線タグ3において、消費電力が抑えられる。
なお、検出信号は、長波以外の周波数帯の電波であってもよい。また、応答信号は、極超短波以外の周波数帯の電波であってもよい。
また、一対の第1アンテナ装置4の各々は、検出信号の干渉を避けるように、交互に検出信号を発信してもよい。このとき、無線タグ3は、例えば交互に検出信号が発信される一周期の間に一対の第1アンテナ装置4の両方から受信した検出信号の信号強度が両方とも第1閾値以上である場合に、応答信号を発信する。また、一対の第1アンテナ装置4の各々は、検出信号の干渉を避けるように、互いに異なる周波数の検出信号を発信してもよい。
続いて、図4を用いて、入退管理システム1のハードウェア構成の例について説明する。
図4は、実施の形態1に係る入退管理システムの主要部のハードウェア構成図である。
入退管理システム1の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ1bと少なくとも1つのメモリ1cとを備える。処理回路は、プロセッサ1bおよびメモリ1cと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用のハードウェア1aを備えてもよい。
処理回路がプロセッサ1bとメモリ1cとを備える場合、入退管理システム1の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ1cに格納される。プロセッサ1bは、メモリ1cに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、入退管理システム1の各機能を実現する。
プロセッサ1bは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ1cは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路が専用のハードウェア1aを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
入退管理システム1の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、入退管理システム1の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。入退管理システム1の各機能について、一部を専用のハードウェア1aで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、ハードウェア1a、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで入退管理システム1の各機能を実現する。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図5は、実施の形態2に係る入退管理システムの構成を示すブロック図である。
入退管理装置2は、一対の第1アンテナ装置4と、一対の第2アンテナ装置17と、2つの副制御装置5と、照合装置6と、開閉装置7と、主制御装置8と、を備える。
この例において、一対の第2アンテナ装置17の各々は、互いに同一の構成である。一対の第2アンテナ装置17の各々は、発信アンテナ9と、受信アンテナ10と、を備える。第2アンテナ装置17は、例えば読取装置である。一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17の4つのアンテナ装置の各々は、互いに同一の構成であってもよい。
一方の副制御装置5は、一対の第1アンテナ装置4の各々の動作を制御する。他方の副制御装置5は、一対の第2アンテナ装置17の各々の動作を制御する。第2アンテナ装置17の動作は、第1アンテナ装置4と同様に、例えば、検出信号の発信、応答信号の受信、ならびに電波などによって通信する信号の生成および変換などを含む。
主制御装置8は、第1アンテナ装置4が受信した応答信号に含まれる情報を取得しうるように、例えば副制御装置5を通じて第1アンテナ装置4に接続される。また、主制御装置8は、第2アンテナ装置17が受信した応答信号に含まれる情報を取得しうるように、例えば副制御装置5を通じて第2アンテナ装置17に接続される。
無線タグ3の強度判定部12は、予め設定される第1閾値および第2閾値を記憶する。第2閾値は、第1閾値より低い強度の値である。強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度と第1閾値または第2閾値とを比較する。
応答制御部13は、無線タグ3の動作状態を管理する。無線タグ3の動作状態は、例えば、許可状態および禁止状態を含む。許可状態は、発信部14による応答信号の発信が許可される状態である。禁止状態は、発信部14による応答信号の発信が禁止される状態である。応答制御部13は、無線タグ3の動作状態を切り替えることによって、応答信号の発信の禁止および禁止の解除を行う。
図6は、実施の形態2に係る入退管理システムが適用される管理領域の平面図である。
ゲート15の通路16は、ゲート15の入口からゲート15の出口にわたる。ゲート15の入口は、利用者が通路16に進入する部分である。ゲート15の出口は、利用者が通路16から出る部分である。利用者が管理領域A0に入域する場合に、ゲート15の入口は、例えば管理領域A0の外側の部分である。このとき、ゲート15の出口は、例えば管理領域A0の内側の部分である。一方、利用者が管理領域A0から退域する場合に、ゲート15の入口は、例えば管理領域A0の内側の部分である。このとき、ゲート15の出口は、例えば管理領域A0の外側の部分である。
管理領域A0の境界において、利用者は、進入検知エリアA1を通過して管理領域A0に入退域する。ここで、利用者は、進入検知エリアA1から出た後に、離脱検知エリアA2から出る。離脱検知エリアA2は、進入検知エリアA1を含む領域である。この例において、離脱検知エリアA2は、ゲート15の通路16の全体を覆う領域である。
一対の第1アンテナ装置4の各々は、ゲート15の入口側に設けられている。一対の第1アンテナ装置4の各々は、通路16の中央の中心線Cを挟んで左右の両側に配置される。一対の第1アンテナ装置4は、互いに対向する。一対の第1アンテナ装置4の各々は、発信アンテナ9によって少なくとも他方の側に検出信号を発信する。すなわち、右側の第1アンテナ装置4は、少なくとも左側に検出信号を発信する。左側の第1アンテナ装置4は、少なくとも右側に検出信号を発信する。一対の第1アンテナ装置4の各々は、左右の両側に検出信号を発信してもよい。
一対の第2アンテナ装置17の各々は、ゲート15の出口側に設けられている。一対の第2アンテナ装置17の各々は、通路16の中央の中心線Cを挟んで左右の両側に配置される。一対の第2アンテナ装置17は、互いに対向する。一対の第2アンテナ装置17の各々は、発信アンテナ9によって少なくとも他方の側に検出信号を発信する。すなわち、右側の第2アンテナ装置17は、少なくとも左側に検出信号を発信する。左側の第2アンテナ装置17は、少なくとも右側に検出信号を発信する。一対の第1アンテナ装置4の各々は、左右の両側に検出信号を発信してもよい。
この例において、検出信号は、発信源の第1アンテナ装置4または第2アンテナ装置17を中心として球状に伝播する。検出信号の信号強度は、発信源から離れるにつれて減衰する。検出信号の信号強度は、発信源からの距離がR0以上となる範囲において、無線タグ3の受信部11の検出限界を下回る。
無線タグ3の第1閾値は、進入検知エリアA1における一対の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度未満となるように予め設定される。例えば、距離R1が通路16の幅に相当するときに、第1閾値は、第1アンテナ装置4からの距離がR1となる地点における検出信号の信号強度に予め設定される。この例において、進入検知エリアA1は、一対の第1アンテナ装置4からの距離がいずれもR1より短い領域である。
無線タグ3の第2閾値は、離脱検知エリアA2における一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度未満となるように予め設定される。第2閾値は、第2アンテナ装置17からの距離がR2となる地点における検出信号の信号強度に予め設定される。この例において、進入検知エリアA1は、一対の第2アンテナ装置17からの距離がいずれもR2より短い領域である。ここで、距離R2は、距離R1より長い。
続いて、図6および図7を用いて、入退管理システム1の動作の例を説明する。
図6において、利用者が管理領域A0に入域する場合の例が示される。このとき、一対の第1アンテナ装置4は、管理領域A0の外側に近い一対のアンテナ装置である。また、一対の第2アンテナ装置17は、管理領域A0の内側に近い一対のアンテナ装置である。図6において、利用者は図示されない。図6において、利用者が所持する無線タグ3の移動経路が示される。
図7は、実施の形態2に係る無線タグの動作の例を示す表である。
無線タグ3を所持する利用者は、ゲート15に接近する。利用者がゲート15に進入する前において、無線タグ3の動作状態は許可状態にある。両方の第1アンテナ装置4から距離がR0以上離れている地点において、無線タグ3の受信部11は、一対の第1アンテナ装置4のいずれからも検出信号を受信しない。このとき、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、さらにゲート15に接近する。利用者は、地点(1)を通行する。地点(1)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR0より短く、かつ、R2以上である。地点(1)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR0以上である。このとき、受信部11は、両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信する。一方、受信部11は、一対の第2アンテナ装置17のいずれからも検出信号を受信しない。無線タグ3の状態が許可状態である場合に、両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信するときに、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、一対の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度が両方とも第2閾値未満であると判定する。したがって、一対の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度は、両方とも第1閾値未満である。一対の第1アンテナ装置4から受信した検出信号の少なくとも一方の信号強度が第1閾値を下回るときに、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、さらにゲート15に接近する。利用者は、地点(2)を通行する。地点(2)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR2より短く、かつ、R1以上である。地点(2)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR0以上である。このとき、受信部11は、一対の第1アンテナ装置4の両方から検出信号を受信する。一方、受信部11は、一対の第2アンテナ装置17のいずれからも検出信号を受信しない。両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信したので、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、一対の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度が両方とも第1閾値未満であると判定する。このとき、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、進入検知エリアA1に進入する。利用者は、地点(3)を通行する。地点(3)は、進入検知エリアA1の内部の地点である。地点(3)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR1より短い。地点(3)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR0以上である。このとき、受信部11は、一対の第1アンテナ装置4の両方から検出信号を受信する。一方、受信部11は、一対の第2アンテナ装置17のいずれからも検出信号を受信しない。両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信したので、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、一対の第1アンテナ装置4からの検出信号の信号強度が両方とも第1閾値以上であると判定する。一対の第1アンテナ装置4から受信した検出信号の信号強度が両方とも第1閾値以上であるときに、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させる。このとき、応答制御部13は、無線タグ3の状態を許可状態から禁止状態に切り替える。
発信部14は、第2識別情報を含む応答信号を発信する。一対の第1アンテナ装置4の少なくとも一方は、受信アンテナ10によって応答信号を受信する。主制御装置8は、副制御装置5を通じて第1アンテナ装置4から第2識別情報を取得する。主制御装置8は、取得した第2識別情報を照合装置6に出力する。照合装置6は、記憶している第2識別情報と、主制御装置8から出力される第2識別情報と、を照合する。照合装置6は、照合した第2識別情報が一致する場合に、無線タグ3を所持している利用者に管理領域A0への入退域が許可されていると判定する。主制御装置8は、照合装置6の判定結果を取得する。主制御装置8は、照合装置6の判定結果を開閉装置7に出力する。開閉装置7は、照合装置6の判定結果に基づいて、入退域が許可されている利用者が通路16を通行しうるように、ゲート15を開く。主制御装置8は、利用者の通行を検出する。
利用者は、ゲート15の通路16を通行する。利用者は、地点(4)を通行する。地点(4)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR2より短く、かつ、R1以上である。地点(4)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR2より短く、かつ、R1以上である。このとき、受信部11は、一対の第1アンテナ装置4の両方から検出信号を受信する。また、受信部11は、一対の第2アンテナ装置17の両方からも検出信号を受信する。無線タグ3の状態が禁止状態である場合に、一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17の4つのアンテナ装置のうち少なくともいずれかから検出信号を受信するときに、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度がいずれも第2閾値以上であると判定する。受信した検出信号のうち少なくともいずれかの信号強度が第2閾値以上であるときに、応答制御部13は、無線タグ3の状態を禁止状態のまま維持する。
利用者は、ゲート15の通路16をさらに通行する。利用者は、地点(5)を通行する。地点(5)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR0以上である。地点(5)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR1より短い。このとき、受信部11は、一対の第1アンテナ装置4のいずれからも検出信号を受信しない。一方、受信部11は、一対の第2アンテナ装置17の両方から検出信号を受信する。このとき、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度が両方とも第1閾値以上であると判定する。したがって、一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度は、両方とも第2閾値以上である。このとき、応答制御部13は、無線タグ3の状態を禁止状態のまま維持する。ここで、無線タグ3の状態が禁止状態であるので、一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度が両方とも第1閾値以上であっても、応答制御部13は、発信部14に応答信号を発信させない。
利用者は、ゲート15の通路16を通過する。利用者は、地点(6)を通行する。地点(6)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR0以上である。地点(6)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR2より短く、かつ、R1以上である。このとき、受信部11は、一対の第1アンテナ装置4のいずれからも検出信号を受信しない。一方、受信部11は、両方の第2アンテナ装置17から検出信号を受信する。このとき、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度が両方とも第2閾値以上であると判定する。このとき、応答制御部13は、無線タグ3の状態を禁止状態のまま維持する。
利用者は、管理領域A0の内側においてゲート15から離れる。利用者は、地点(7)を通行する。地点(7)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR0以上である。地点(7)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR0より短く、かつ、R2以上である。このとき、受信部11は、一対の第1アンテナ装置4のいずれからも検出信号を受信しない。一方、受信部11は、両方の第2アンテナ装置17から検出信号を受信する。このとき、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度を判定する。強度判定部12は、一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度が両方とも第2閾値未満であると判定する。受信した検出信号の信号強度がいずれも第2閾値を下回るときに、応答制御部13は、無線タグ3の状態を許可状態に切り替える。このとき、無線タグ3は、進入検知エリアA1の外側にあるので、発信部14は、応答信号を発信しない。
利用者は、管理領域A0の内側においてさらにゲート15から離れる。利用者は、地点(8)を通行する。地点(8)と一対の第1アンテナ装置4との距離は、両方ともR0以上である。地点(7)と一対の第2アンテナ装置17との距離は、両方ともR0以上である。このとき、受信部11は、一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17の4つのアンテナ装置のうちのいずれからも検出信号を受信しない。無線タグ3の状態が禁止状態であった場合に、4つのアンテナ装置のうちのいずれからも検出信号を受信しないときに、応答制御部13は、無線タグ3の状態を許可状態に切り替えてもよい。
なお、利用者が管理領域A0から退域する場合においても、入退管理システム1は、利用者が管理領域A0に入域する場合と同様に動作する。このとき、一対の第1アンテナ装置4は、管理領域A0の内側に近い一対のアンテナ装置である。また、一対の第2アンテナ装置17は、管理領域A0の外側に近い一対のアンテナ装置である。
図8は、実施の形態2に係る無線タグの動作の例を示すフローチャートである。
ステップS01において、応答制御部13は、無線タグ3の状態が禁止状態であるかを判定する。判定結果がNoの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS02に進む。判定結果がYesの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS07に進む。
ステップS02において、無線タグ3は、受信部11が両方の第1アンテナ装置4から検出信号を受信したかを判定する。判定結果がNoの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS01に進む。判定結果がYesの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS03に進む。
ステップS03において、強度判定部12は、受信部11が受信した検出信号の両方の強度を判定する。その後、無線タグ3の動作は、ステップS04に進む。
ステップS04において、強度判定部12は、受信した検出信号の信号強度が両方とも第1閾値以上であるかを判定する。判定結果がNoの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS01に進む。判定結果がYesの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS05に進む。
ステップS05において、発信部14は、応答信号を発信する。その後、無線タグ3の動作は、ステップS06に進む。
ステップS06において、応答制御部13は、無線タグ3の状態を禁止状態に切り替える。その後、無線タグ3の動作は、ステップS01に進む。
ステップS07において、無線タグ3は、受信部11が一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17のうちの少なくともいずれかから検出信号を受信したかを判定する。判定結果がNoの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS10に進む。判定結果がYesの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS08に進む。
ステップS08において、強度判定部12は、受信部11が受信した検出信号の強度を判定する。その後、無線タグ3の動作は、ステップS09に進む。
ステップS09において、強度判定部12は、受信部11が受信した検出信号のうち少なくともいずれかの信号強度が第2閾値以上であるかを判定する。判定結果がYesの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS01に進む。判定結果がNoの場合に、無線タグ3の動作は、ステップS10に進む。
ステップS10において、応答制御部13は、無線タグ3の状態を許可状態に切り替える。その後、無線タグ3の動作は、ステップS01に進む。
以上に説明したように、実施の形態2に係る無線タグ3において、受信部11は、一対の第2アンテナ装置17の各々が他方の側に発信する検出信号を受信する。一対の第2アンテナ装置17は、一対の第1アンテナ装置4よりゲート15の出口側において通路16の中央を挟んで両側に配置される。発信部14は、応答信号を発信した後に応答信号の発信が禁止される。発信部14は、一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17の少なくともいずれかが発信する検出信号の信号強度に基づいて応答信号の発信の禁止が解除される。
これにより、発信部14は、利用者がゲート15の通路16を通行している間に応答信号を再発信しない。このため、無線タグ3において、消費電力が抑えられる。また、無線タグ3は、利用者が通路16の途中において滞留した場合においても、検出信号の信号強度に基づいて滞留を検知できる。このため、通路16の途中において滞留した後にゲート15の出口側のアンテナ装置による検出信号の信号強度が大きい領域を利用者が通過しても、発信部14は、応答信号を再発信しない。ここで、入退管理システム1において、利用者の通行は、ゲート15の入口側のアンテナ装置からの検出信号に応答する応答信号をゲート15の入口側のアンテナ装置が受信することで検出される。このような入退管理システム1においても、ゲート15の出口側のアンテナ装置からの検出信号に応答する応答信号をゲート15の出口側のアンテナ装置が受信することで管理領域A0への入域を退域と誤検知することが抑制される。
また、発信部14は、一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17が発信する検出信号の信号強度がいずれも第2閾値を下回るときに応答信号の発信の禁止が解除される。第2閾値は、第1閾値より低い予め設定された値である。
応答信号の発信の禁止は、発信部14が応答信号を再発信しない領域において解除される。これにより、利用者の通行の方向をより高い精度で検出できる。
また、発信部14は、一対の第1アンテナ装置4および一対の第2アンテナ装置17が発信する検出信号がいずれも検出されないときに応答信号の発信の禁止が解除される。
これにより、発信部14による応答信号の発信の制御は、第2閾値によらずに行われる。これにより、無線タグ3において設定するパラメータが増加しない。このため、入退管理システム1の設定が複雑になりにくい。このとき、無線タグ3は、受信した検出信号の信号強度と第2閾値との比較による応答信号の発信の制御を行わなくてもよい。
なお、ゲート15が検出信号の伝播範囲に対して長い場合に、一対の第1アンテナ装置4からの検出信号の伝播範囲と一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の伝播範囲とが重なり合わないことがある。この場合に、応答制御部13は、無線タグ3の状態が禁止状態であるときに、一対の第2アンテナ装置17からの検出信号の信号強度の少なくとも一方が第2閾値以上になるまで禁止状態を維持してもよい。これにより、ゲート15の通路16の途中において受信部11が4つのアンテナ装置のいずれからの検出信号も受信しない領域があったとしても、応答制御部13は、通路16の途中において無線タグ3の状態を許可状態に切り替えない。このため、長いゲート15においても、利用者の通行の方向をより高い精度で検出できる。
また、4つのアンテナ装置の各々は、検出信号の干渉を避けるように、順番に検出信号を発信してもよい。このとき、応答制御部13は、例えば順番に検出信号が発信される一周期の間に4つのアンテナ装置の各々から受信した検出信号の信号強度に基づいて、無線タグ3の状態を制御してもよい。また、4つのアンテナ装置の各々は、検出信号の干渉を避けるように、互いに異なる周波数の検出信号を発信してもよい。
本発明に係る入退管理システムは、利用者の入退域が管理される管理領域に適用できる。本発明に係る無線タグは、当該入退管理システムに適用できる。
1 入退管理システム、 2 入退管理装置、 3 無線タグ、 4 第1アンテナ装置、 5 副制御装置、 6 照合装置、 7 開閉装置、 8 主制御装置、 9 発信アンテナ、 10 受信アンテナ、 11 受信部、 12 強度判定部、 13 応答制御部、 14 発信部、 15 ゲート、 16 通路、 17 第2アンテナ装置、 1a ハードウェア、 1b プロセッサ、 1c メモリ、 A0 管理領域、 A1 進入検知エリア、 A2 離脱検知エリア、 C 中心線

Claims (4)

  1. 利用者の入退域が管理される管理領域の境界に設けられたゲートの通路の中央を挟んで両側に配置される一対の第1アンテナ装置の各々が他方の側に発信する検出信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信する検出信号の信号強度を判定する強度判定部と、
    前記一対の第1アンテナ装置から発信された検出信号の信号強度の両方が予め設定された第1閾値以上の信号強度であると前記強度判定部が判定するときに応答信号を発信する発信部と、
    を備え、
    前記受信部は、前記一対の第1アンテナ装置より前記ゲートの出口側において前記通路の中央を挟んで両側に配置される一対の第2アンテナ装置の各々が他方の側に発信する検出信号を受信し、
    前記発信部は、前記応答信号を発信した後に前記応答信号の発信が禁止され、前記一対の第1アンテナ装置および前記一対の第2アンテナ装置発信する検出信号の信号強度に基づいて前記応答信号の発信の禁止が解除される
    入退管理システムの無線タグ。
  2. 前記発信部は、前記一対の第1アンテナ装置および前記一対の第2アンテナ装置が発信する検出信号の信号強度がいずれも前記第1閾値より低い予め設定された第2閾値を下回るときに前記応答信号の発信の禁止が解除される
    請求項1に記載の入退管理システムの無線タグ。
  3. 前記発信部は、前記一対の第1アンテナ装置および前記一対の第2アンテナ装置が発信する検出信号がいずれも検出されないときに前記応答信号の発信の禁止が解除される
    請求項1に記載の入退管理システムの無線タグ。
  4. 利用者の入退域が管理される管理領域の境界に設けられたゲートの通路の中央を挟んで両側に配置され、各々が他方の側に検出信号を発信する一対の第1アンテナ装置と、
    前記一対の第1アンテナ装置より前記ゲートの出口側において前記通路の中央を挟んで両側に配置され、各々が他方の側に検出信号を発信する一対の第2アンテナ装置と、
    前記一対の第1アンテナ装置から発信された検出信号の信号強度の両方が予め設定された第1閾値以上の信号強度であると判定するときに、応答信号を発信する無線タグと、
    前記一対の第1アンテナ装置の少なくとも一方が前記無線タグから前記応答信号を受信するときに、当該無線タグを所持する利用者の通行を検出する通行検出装置と、
    を備え、
    前記無線タグは、前記応答信号を発信した後に前記応答信号の発信が禁止され、前記一対の第1アンテナ装置および前記一対の第2アンテナ装置発信する検出信号の信号強度に基づいて前記応答信号の発信の禁止が解除される
    入退管理システム。
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