JP7247082B2 - エンジンの吸気装置 - Google Patents
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Description
特許文献1のエンジンでは、取付管入口側吸気ホースを取付管入口側部に締め付ける取付管入口側締付具と、取付管出口側吸気ホースを取付管出口側部に締め付ける取付管出口側締付具を用いるが、各締付具の締付力でセンサ取付管に歪が生じると、センサ取付管内を通過する吸気の流れが乱れ、エアフローセンサの検出精度が低下することがある。
図1または図2に例示するように、センサ取付管(1)と、センサ取付管(1)に取り付けられたエアフローセンサ(2)と、センサ取付管(1)の取付管入口側部(1a)に外嵌された取付管入口側吸気ホース(3)と、センサ取付管(1)の取付管出口側部(1b)に外嵌された取付管出口側吸気ホース(4)と、取付管入口側吸気ホース(3)を取付管入口側部(1a)に締め付ける取付管入口側締付具(3a)と、取付管出口側吸気ホース(4)を取付管出口側部(1b)に締め付ける取付管出口側締付具(4a)を備えた、エンジンの吸気装置において、
図2に例示するように、センサ取付管(1)に隙間(1c)を保持して内嵌される吸気検出用通風管(5)を備え、吸気検出用通風管(5)内にエアフローセンサ(2)の検出部(2a)が差し込まれ、
吸気検出用通風管(5)の外周にリブ(5e)が突設され、
センサ取付管(1)と吸気検出用通風管(5)の間に挟まれた複数本のOリング(7a)(7b)を備え、
この複数本のOリング(7a)(7b)を介して吸気検出用通風管(5)がセンサ取付管(1)に弾性支持されて、センサ取付管(1)の内周面と吸気検出用通風管(5)のリブ(5e)の外周面との間に隙間が保持されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
《効果》 エアフローセンサ(2)の検出精度を高く維持できる。
図2に例示する取付管入口側締付具(3a)と取付管出口側締付具(4a)の締付力で、センサ取付管(1)に歪が生じても、その歪は隙間(1c)により吸気検出用通風管(5)には及び難く、吸気検出用通風管(5)内の吸気(6)の乱れが起こり難く、エアフローセンサ(2)の検出精度を高く維持できる。
図4に示すように、このエンジンは、シリンダブロック(15)と、シリンダブロック(15)の上部に組み付けられたシリンダヘッド(16)と、シリンダヘッド(16)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(17)と、クランク軸(18)の架設方向を前後方向として、シリンダブロック(15)の前部に配置された伝動ギヤケース(19)と、シリンダブロック(15)の後部に配置されたフライホイール(20)と、シリンダブロック(15)の下部に組み付けられたオイルパン(29)を備えている。
このエンジンの吸気装置は、図1に示すエアクリーナ(27)と、センサ取付管(1)と、ブローバイガス導入管(8)と、過給機(26)のエアコンプレッサ(26a)と、図4,5に示す吸気スロットル(22)と、吸気マニホルド(21)を備えている。
このエンジンの排気装置は、図5,6に示す排気マニホルド(25)と、過給機(26)の排気タービン(26b)と、排気処理装置(28)を備えている。排気処理装置(28)は、排気処理ケース(28a)内にDOC(図示せず)とDPF(図示せず)を収容している。DOCはディーゼル酸化触媒の略称、DPFはディーゼル・パティキュレート・フィルタの略称である。
この複数本のOリング(7a)(7b)を介して吸気検出用通風管(5)がセンサ取付管(1)に弾性支持されている。
Oリング(7a)(7b)は、吸気検出用通風管(5)の吸気上流側端部と吸気下流側端部にそれぞれ1本ずつ用いられている。
上記構成によれば、図2に示すリブ(5e)により吸気検出用通風管(5)の強度が高まり、吸気検出用通風管(5)に取付管入口側締付具(3a)や取付管出口側締付具(4a)の締付力がかかっても、吸気検出用通風管(5)が歪み難いため、吸気検出用通風管(5)内の吸気(6)の流れが乱れ難く、エアフローセンサ(2)の検出精度を高めることができる。
この実施形態では、複数本のOリング(7a)(7b)を介して吸気検出用通風管(5)がセンサ取付管(1)に弾性支持されて、センサ取付管(1)の内周面と吸気検出用通風管(5)のリブ(5e)の外周縁との間に隙間が保持されている。
上記構成によれば、図2に示すように、取付管入口側吸気ホース(3)の内直径寸法(3b)に比べ、吸気検出用通風管(5)の内直径寸法(5d)は小さく、これらの内直径寸法差による段差が生じるが、ベルマウス形状の通風管入口側部(5a)により、吸気(6)は、取付管入口側吸気ホース(3)から吸気検出用通風管(5)に滑らかに導入されるため、段差による吸気(6)の乱れが起こり難く、エアフローセンサ(2)の検出精度を高めることができる。
この実施形態では、通風管入口側部(5a)がOリング(7a)でセンサ取付管(1)に弾性支持されている。
これに対し、通風管入口側部(5a)の入口側軸長寸法(5as)が上記範囲内にある場合には、上記問題が起こり難く、エアフローセンサ(2)の検出精度が高いと共に、取付管入口側吸気ホース(3)の曲げの自由度も高い。
これに対し、通風管出口側部(5b)の出口側軸長寸法(5bs)が上記範囲内にある場合には、上記問題が起こり難く、エアフローセンサ(2)の検出精度が高いと共に、取付管出口側吸気ホース(4)の曲げの自由度も高い。
図3に示すように、参考形態に係る吸気装置は、内周にブローバイガス導入口(8a)が開口されたブローバイガス導入管(8)と、ブローバイガス導入管(8)に内嵌された通気管(9)と、ブローバイガス導入管(8)と通気管(9)の間に保持されたブローバイガス通過隙間(10)と、通気管(9)の吸気上流側に臨むブローバイガス通過隙間(10)の吸気上流側端部を閉塞する閉塞部(10a)と、通気管(9)の吸気下流側に臨むブローバイガス通過隙間(10)の吸気下流側端部に開口されたブローバイガス放出口(10b)を備えている。
ブローバイガス導入管(8)と通気管(9)は、いずれも硬質の合成樹脂パイプである。ブローバイガス(11)は、シリンダヘッドカバー(17)からブローバイガス導入チューブ(8e)を介してブローバイガス導入口(8a)に導入される。ブローバイガス導入チューブ(8e)は可撓性の合成樹脂製チューブである。
図3に示すように、通気管入口側部(9a)の外周にリブ(9c)が突設されている。
導入管入口側吸気ホース(13)は可撓性の合成樹脂製ホースである。導入管入口側締付具(13a)は、金属製締付バンドである。導入管入口側吸気ホース(13)は、取付管出口側吸気ホース(4)で兼用されている。
このため、図3に示すように、通気管入口側部(9a)が導入管入口側部(8b)から大きく突出せず、導入管入口側吸気ホース(13)の曲げの自由度が高い。
このため、図3に示すように、通気管出口側部(9e)が導入管出口側部(8d)から突出せず、導入管出口側吸気ホース(14)の曲げの自由度が高い。
Claims (4)
- センサ取付管(1)と、センサ取付管(1)に取り付けられたエアフローセンサ(2)と、センサ取付管(1)の取付管入口側部(1a)に外嵌された取付管入口側吸気ホース(3)と、センサ取付管(1)の取付管出口側部(1b)に外嵌された取付管出口側吸気ホース(4)と、取付管入口側吸気ホース(3)を取付管入口側部(1a)に締め付ける取付管入口側締付具(3a)と、取付管出口側吸気ホース(4)を取付管出口側部(1b)に締め付ける取付管出口側締付具(4a)を備えた、エンジンの吸気装置において、
センサ取付管(1)に隙間(1c)を保持して内嵌される吸気検出用通風管(5)を備え、吸気検出用通風管(5)内にエアフローセンサ(2)の検出部(2a)が差し込まれ、
吸気検出用通風管(5)の外周にリブ(5e)が突設され、
センサ取付管(1)と吸気検出用通風管(5)の間に挟まれた複数本のOリング(7a)(7b)を備え、
この複数本のOリング(7a)(7b)を介して吸気検出用通風管(5)がセンサ取付管(1)に弾性支持されて、センサ取付管(1)の内周面と吸気検出用通風管(5)のリブ(5e)の外周縁との間に隙間が保持されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。 - 請求項1に記載されたエンジンの吸気装置において、
通風管入口側部(5a)は、センサ取付管(1)の吸気上流側に向けて拡開するベルマウス形状とされ、その入口側端部(5ae)は取付管入口側部(1a)を吸気上流側から覆い、通風管入口側部(5a)がOリング(7a)でセンサ取付管(1)に弾性支持されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。 - 請求項1または請求項2に記載されたエンジンの吸気装置において、
吸気検出用通風管(5)の中心軸線(5c)の方向を軸長方向、吸気検出用通風管(5)の軸長方向中間位置での内直径寸法(5d)を基準内直径寸法(5ds)とし、エアフローセンサ(2)の検出部(2a)の軸長方向中央位置(2b)からの通風管入口側部(5a)の入口側軸長寸法(5as)が、基準内直径寸法(5ds)の1倍~2倍に設定されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたエンジンの吸気装置において、
吸気検出用通風管(5)の中心軸線(5c)の方向を軸長方向、吸気検出用通風管(5)の軸長方向中間位置での内直径寸法(5d)を基準内直径寸法(5ds)とし、エアフローセンサ(2)の検出部(2a)の軸長方向中央位置(2b)からの通風管出口側部(5b)の出口側軸長寸法(5bs)が、基準内直径寸法(5ds)の0.5倍~2倍に設定されている、ことを特徴とするエンジンの吸気装置。
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US20080072979A1 (en) | 2006-09-06 | 2008-03-27 | Amir Rosenbaum | Pipe adapter for adjusting the flow past a sensor |
JP2011185197A (ja) | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Kubota Corp | エンジンの吸気装置 |
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2019
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Patent Citations (4)
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