JP7246519B2 - 制御装置、制御システム、警告方法、及び、プログラム - Google Patents

制御装置、制御システム、警告方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、制御システム、警告方法、及び、プログラムに関する。
ユーザが携帯する携帯端末から制御装置に制御要求を送信し、制御装置がこの制御要求に従って機器を制御する種々の制御システムが開発されている。現在、このような制御システムにおいて、携帯端末から要求可能な制御の内容を、制御装置と携帯端末との距離に応じて制限する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、制御装置と携帯端末との間の無線の接続状態に応じて、携帯端末を用いて機器に実行させることが可能な機能の範囲を変更する通信システムが開示されている。この通信システムでは、制御装置と携帯端末とが直接、無線通信ができない程度に離れている場合、制御装置と携帯端末とが直接、無線通信ができる程度に近い場合に比べて、機器に実行させることが可能な機能の範囲が狭い。
特開2014-225857号公報
しかしながら、特許文献1に開示された通信システムのように、ユーザが携帯する携帯端末と制御装置との距離に応じて、携帯端末から要求可能な制御の内容を画一的に制限することが望ましくないことがある。例えば、機器の近くにいる他のユーザを不快にする可能性がある制御は、機器の近くに他のユーザがいるときは制限する方が望ましいが、機器の近くに他のユーザがいないときは制限しない方が利便性の観点から望ましい。また、例えば、携帯端末のユーザが、機器の近くにいる他のユーザの性格を把握している場合、携帯端末のユーザがこのような制御を実行するか否かを選択できる方が利便性の観点から望ましい。このため、利便性が高く、他のユーザを意図せずに不快にすることを抑制可能な遠隔制御を実現する技術が望まれている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、利便性が高く、他のユーザを意図せずに不快にすることを抑制可能な遠隔制御を実現する制御装置、制御システム、警告方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る制御装置は、
複数の携帯端末と通信し、機器を制御する制御装置であって、
第1端末通信と前記複数の携帯端末のうち前記制御装置からの距離が第1距離閾値以下である携帯端末と前記制御装置との間で実行可能である第2端末通信とのうち少なくとも一方により前記複数の携帯端末のそれぞれと通信する端末通信手段と、
前記制御装置からの距離が第2距離閾値以下である前記機器と通信する機器通信手段と、
前記端末通信手段が前記複数の携帯端末のうち何れかの携帯端末から制御要求を受信した場合、前記制御要求に従って前記機器通信手段を介して前記機器を制御する機器制御手段と、
前記複数の携帯端末のうち第1携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能でなく、前記複数の携帯端末のうち前記第1携帯端末とは異なる携帯端末である第2携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能であるという条件が成立するときに、前記端末通信手段が前記第1携帯端末から制御要求を受信した場合、前記端末通信手段を介して予め定められた警告情報を前記第1携帯端末に送信する警告送信手段と、を備える。
本発明では、機器の近くにある制御装置の近くに第2端末装置があるときに、制御装置から離れたところにある第1端末装置から制御要求がある場合、予め定められた警告情報が第1携帯端末に送信される。従って、本発明によれば、利便性が高く、他のユーザを意図せずに不快にすることを抑制可能な遠隔制御を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る制御システムの構成図 本発明の実施の形態に係る制御装置の構成図 本発明の実施の形態に係る携帯端末の構成図 本発明の実施の形態に係る制御システムの機能構成図 携帯端末登録情報を示す図 警告要否情報を示す図 操作画面を示す図 警告画面を示す図 本発明の実施の形態に係る携帯端末が実行する遠隔制御処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態に係る制御装置が実行する機器制御処理を示すフローチャート 制御制限情報を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
(実施の形態)
図1に、本発明の実施の形態に係る制御システム1000の構成について説明する。制御システム1000は、制御装置100が、携帯端末200から受信した制御要求に従って、機器300を制御するシステムである。制御システム1000によれば、携帯端末200のユーザは、携帯端末200を用いて、機器300を遠隔から制御することが可能である。しかしながら、機器300から離れたところにいるユーザは、機器300の近くにユーザ以外のユーザがいるか否かを正確に判断することができないことが多い。このため、このようなユーザによる制御要求に従って無条件に機器300が制御されると、他のユーザに不快な思いをさせる可能性がある。
例えば、テレビの近くでテレビを見ているユーザがいるときに、テレビから離れたユーザによる制御要求に従ってテレビの電源がオフされると、テレビを見ているユーザが不快に感じる可能性が高い。一方、例えば、ユーザがテレビを消し忘れて外出した場合に、ユーザが遠隔からテレビの電源をオフする術がないと不便である。そこで、制御システム1000は、このような場合には、テレビの近くに他のユーザがいることをユーザに警告することにより、ユーザの利便性と他のユーザの不快感の抑制との両立を図る。なお、ユーザは、携帯端末200を用いて制御システム1000を利用する人である。
図1に示すように、制御システム1000は、制御装置100と、携帯端末200Aと、携帯端末200Bと、携帯端末200Cと、携帯端末200Dと、携帯端末200Eとを備える。以下、携帯端末200Aと携帯端末200Bと携帯端末200Cと携帯端末200Dと携帯端末200Eと特に区別する必要がないときは、これらを携帯端末200と総称する。なお、制御システム1000が備える携帯端末200の個数が5個に限定されないことは勿論である。
本実施の形態では、携帯端末200Bと携帯端末200Eとが家屋500の内部に存在し、携帯端末200Aと携帯端末200Cと携帯端末200Dとが家屋500の外部に存在する。但し、携帯端末200Aは、家屋500のすぐ近くに存在し、携帯端末200Cは、家屋500から離れたところに存在する。また、携帯端末200Dは、家屋500から離れた家屋510の内部に存在する。家屋500は、制御装置100と制御装置100により制御される複数の機器300とが設置された家屋である。家屋510は、家屋500とは異なる家屋である。
本実施の形態では、制御装置100と携帯端末200とのそれぞれが、Wi-Fi(登録商標)とBluetooth(登録商標)とで無線通信する機能を有する。本実施の形態では、Wi-Fi(登録商標)で無線通信可能な距離の上限は数十メートルから数百メートル程度であり、Bluetooth(登録商標)で無線通信可能な距離の上限は数メートルから数十メートル程度である。
また、本実施の形態では、Wi-Fi(登録商標)で通信ネットワーク600に接続できる。本実施の形態では、制御装置100と携帯端末200とがBluetooth(登録商標)で無線通信できる場合、制御装置100と携帯端末200とがWi-Fi(登録商標)で無線通信できる。一方、制御装置100と携帯端末200とがWi-Fi(登録商標)で無線通信できる場合であっても、制御装置100と携帯端末200とがBluetooth(登録商標)で無線通信できるとは限らない。
Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)で無線通信可能な距離は、実際には障害物の存在に依存する。但し、本実施の形態では、理解を容易にするため、制御装置100と携帯端末200とが同一の家屋の内部に存在する場合、言い換えれば、携帯端末200が家屋500の内部に存在する場合に限り、制御装置100と携帯端末200とがBluetooth(登録商標)で無線通信可能であるものとする。一方、本実施の形態では、Wi-Fi(登録商標)で通信ネットワーク600に接続できるため、携帯端末200が存在する場所に拘わらず、制御装置100と携帯端末200とはWi-Fi(登録商標)で無線通信可能である。
従って、本実施の形態では、制御装置100と携帯端末200とがBluetooth(登録商標)で無線通信可能である場合、携帯端末200が家屋500の内部に存在し、携帯端末200を携帯するユーザが家屋500の内部に存在すると見做す。これに対して、制御装置100と携帯端末200とがBluetooth(登録商標)で無線通信可能でない場合、携帯端末200が家屋500の外部に存在し、携帯端末200を携帯するユーザが家屋500の外部に存在すると見做す。
携帯端末200Bは、家屋500の内部に存在するため、Bluetooth(登録商標)とWi-Fi(登録商標)との双方で制御装置100と無線通信が可能である。同様に、携帯端末200Eは、家屋500の内部に存在するため、Bluetooth(登録商標)とWi-Fi(登録商標)との双方で制御装置100と無線通信が可能である。携帯端末200Aは、家屋500の外部に存在するため、Bluetooth(登録商標)で制御装置100と無線通信ができない。但し、携帯端末200Aは、家屋500から近い場所に存在するため、Wi-Fi(登録商標)で直接、制御装置100と無線通信が可能である。また、携帯端末200Aは、後述する携帯端末200Cと同様に基地局430を介して制御装置100と通信することができる。
携帯端末200Cは、家屋500の外部に存在するため、Bluetooth(登録商標)で制御装置100と無線通信ができない。但し、携帯端末200Cは、例えば、基地局430を介して通信ネットワーク600に接続することにより、ルータ410を介して通信ネットワーク600に接続された制御装置100と通信することが可能である。ルータ410は、制御装置100を通信ネットワーク600に接続するための装置である。基地局430は、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)等の移動体用の通信規格に則って携帯端末200Cから放射された電波を、光信号又は電気信号に変換して、通信ネットワーク600に接続されたルータ410に送信する。
ルータ410は、受信した光信号又は電気信号をWi-Fi(登録商標)に適合した電波に変換し、制御装置100に送信する。通信ネットワーク600は、家屋500の外部に構築された広域ネットワークであり、例えば、インターネットである。なお、図1では、基地局430と通信ネットワーク600との間に設けられる交換局、ルータ410と通信ネットワーク600との間に設けられる光回線終端装置等の図示を省略している。
携帯端末200Dは、家屋500の外部に存在するため、Bluetooth(登録商標)で制御装置100と無線通信ができない。但し、携帯端末200Dは、家屋510の内部に存在するため、通信ネットワーク600に接続されたルータ420にWi-Fi(登録商標)で接続することにより、ルータ410を介して通信ネットワーク600に接続された制御装置100と通信することが可能である。ルータ420の機能は、基本的に、ルータ410の機能と同様である。また、携帯端末200Dは、携帯端末200Cと同様に基地局430を介して制御装置100と通信することができる。
機器300は、家屋500の内部に設置され、制御装置100により制御される機器である。機器300は、制御装置100と通信するための通信インターフェースを備える。この通信インターフェースは、制御装置100との間で有線又は無線により通信可能に接続されており、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等の周知の通信規格に則って通信する。この通信インターフェースは、例えば、ECHONET Lite(登録商標)規格に則って通信する。機器300は、例えば、テレビ、空調機、照明機器、給湯器、ガスコンロ等である。
次に、図2を参照して、制御装置100の構成について説明する。図2に示すように、制御装置100は、制御部11と、記憶部12と、機器通信部13と、端末通信部14とを備える。これら各部は、通信バスを介して接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)等とも呼び、制御装置100の制御に係る処理及び演算を実行する中央演算処理部として機能する。制御部11において、CPUは、ROMに格納されているプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、制御装置100を統括制御する。
記憶部12は、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリを備えており、いわゆる二次記憶装置又は補助記憶装置としての役割を担う。記憶部12は、制御部11が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータを記憶する。また、制御部11が各種処理を行うことにより生成又は取得するデータを記憶する。
機器通信部13は、機器300と通信するための通信インターフェースを備える。機器通信部13は、機器300との間で有線又は無線により通信可能に接続されており、有線LAN、無線LAN等の周知の通信規格に則って通信する。機器通信部13は、例えば、ECHONET Lite(登録商標)規格に則って通信する。
端末通信部14は、携帯端末200と通信するための複数の通信インターフェースを備える。具体的には、端末通信部14は、第1無線通信部15と、第2無線通信部16とを備える。第1無線通信部15は、携帯端末200と無線通信するための通信インターフェースを備える。第1無線通信部15は、例えば、Wi-Fi(登録商標)規格に則って通信する。第2無線通信部16は、携帯端末200と無線通信するための通信インターフェースを備える。第2無線通信部16は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に則って通信する。制御装置100は、例えば、家屋500の内部に存在する複数の機器300を制御するホームコントローラである。
次に、図3を参照して、携帯端末200の構成について説明する。図3に示すように、携帯端末200は、制御部21と、記憶部22と、操作部23と、表示部24と、通信部25とを備える。これら各部は、通信バスを介して接続されている。
制御部21は、CPU、ROM、RAM等を備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP等とも呼び、携帯端末200の制御に係る処理及び演算を実行する中央演算処理部として機能する。制御部21において、CPUは、ROMに格納されているプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、携帯端末200を統括制御する。
記憶部22は、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性の半導体メモリを備えており、いわゆる二次記憶装置又は補助記憶装置としての役割を担う。記憶部22は、制御部21が各種処理を行うために使用するプログラム及びデータを記憶する。また、制御部21が各種処理を行うことにより生成又は取得するデータを記憶する。
操作部23は、ユーザから各種の操作を受け付ける。操作部23は、受け付けた操作に基づく信号を制御部21に供給する。操作部23は、タッチスクリーン、スイッチ、押圧ボタン等を備える。表示部24は、制御部21による制御に従って、各種の情報を表示する。表示部24は、タッチスクリーン、LCD(Liquid Crystal Display)パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル等を備える。
通信部25は、制御装置100と通信するための複数の通信インターフェースを備える。具体的には、通信部25は、第1無線通信部26と、第2無線通信部27と、第3無線通信部28とを備える。第1無線通信部26は、制御装置100と無線通信するための通信インターフェースを備える。第1無線通信部26は、例えば、Wi-Fi(登録商標)規格に則って通信する。第2無線通信部27は、制御装置100と無線通信するための通信インターフェースを備える。第2無線通信部27は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に則って通信する。第3無線通信部28は、通信ネットワーク600を介して、制御装置100と無線通信するための通信インターフェースを備える。第3無線通信部28は、例えば、4G、5G等の移動体用の通信規格に則って通信する。携帯端末200は、例えば、制御システム1000のユーザにより携帯されるスマートフォン、タブレット端末等の通信装置である。
次に、図4を参照して、制御システム1000の機能的な構成について説明する。制御システム1000が備える制御装置100は、機能的には、端末通信制御部101と、機器制御部102と、通信可否判別部103と、警告要否判別部104と、警告送信部105とを備える。これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、ROM又は記憶部12に格納される。そして、CPUが、ROM又は記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、これらの各機能を実現する。
端末通信制御部101は、端末通信部14を介して、携帯端末200と通信する。端末通信部14は、第1端末通信と第2端末通信とのうち少なくとも一方により複数の携帯端末200のそれぞれと通信する。第1端末通信による通信可能範囲は、第2端末通信による通信可能範囲よりも広い。第1端末通信は、制御装置100から携帯端末200までの距離に拘わらず、制御装置100と携帯端末200との間で実行可能な通信である。第1端末通信は、第1無線通信部15が実行する通信であり、例えば、Wi-Fi(登録商標)規格に則った無線通信である。
第2端末通信は、制御装置100からの距離が第1距離閾値以下である携帯端末200と制御装置100との間で実行可能な通信である。第1距離閾値は、例えば、同一の家屋の内部に存在する2つの通信装置間の距離の最大値程度の距離、若しくはこの最大値よりも少し短い距離である。つまり、第2端末通信は、携帯端末200が家屋500の内部にあるときに、制御装置100と携帯端末200との間で実行可能な通信である。なお、携帯端末200が家屋500の外部にあるときは、制御装置100と携帯端末200との距離が第1距離閾値以下であっても、家屋500の外壁の影響により、第2端末通信が実行可能でない可能性が高い。
第2端末通信は、第2無線通信部16が実行する通信であり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に則った無線通信である。第2無線通信部16は、第2端末通信により複数の携帯端末200のそれぞれと通信する。端末通信部14は、本発明における端末通信手段の一例である。第1無線通信部15は、本発明における第1端末通信手段の一例である。第2無線通信部16は、本発明における第2端末通信手段の一例である。端末通信制御部101は、本発明における端末通信制御手段の一例である。
機器制御部102は、端末通信部14が複数の携帯端末200のうち何れかの携帯端末200から制御要求を受信した場合、制御要求に従って機器通信部13を介して機器300を制御する。機器制御部102は、例えば、制御要求により要求された制御を機器300に実行させるためのコマンドを機器300に送信する。また、機器制御部102は、機器通信部13を介して機器300から機器状態を示すデータを受信する。
なお、機器通信部13は、制御装置100からの距離が第2距離閾値以下である機器300と通信する。第2距離閾値は、例えば、同一の家屋の内部に存在する2つの通信装置間の距離の最大値程度の距離、若しくはこの最大値よりも少し短い距離である。本実施の形態では、制御装置100と複数の機器300とが家屋500の内部に配置されるため、機器通信部13は、全ての機器300と通信する。機器通信部13は、本発明における機器通信手段の一例である。機器制御部102は、本発明における機器制御手段の一例である。
通信可否判別部103は、第2無線通信部16による情報の受信状況に基づいて、第2端末通信が実行可能であるか否かを判別する。例えば、通信可否判別部103は、端末通信制御部101による応答要求に対する携帯端末200の応答の有無に応じて、第2端末通信が実行可能であるか否かを判別する。
即ち、端末通信制御部101は、第2無線通信部16を介して第1携帯端末に第1応答要求を送信し、第2無線通信部16を介して第2携帯端末に第2応答要求を送信する。第1携帯端末は、複数の携帯端末200のうち制御装置100に制御要求を送信した携帯端末200である。第2携帯端末は、複数の携帯端末200のうち第1携帯端末とは異なる携帯端末である。本実施の形態では、第1携帯端末以外の携帯端末200は、いずれも第2携帯端末になり得る。第1応答要求は、第1携帯端末に対する応答要求であり、第2応答要求は、第2携帯端末に対する応答要求である。応答要求は、携帯端末200に応答を送信することの要求である。本実施の形態では、端末通信制御部101は、登録済みの全ての携帯端末200に対して、応答要求を送信する。
制御装置100は、記憶部12に記憶されている携帯端末登録情報に基づいて、登録済みの携帯端末200を特定することができる。図5に、携帯端末登録情報を示す。携帯端末登録情報は、例えば、登録端末名と、第1端末通信用アドレスと、第2端末通信用アドレスとの対応関係を示す情報である。登録端末名は、携帯端末200を識別するための名称である。携帯端末Aは携帯端末200Aの名称であり、携帯端末Bは携帯端末200Bの名称であり、携帯端末Cは携帯端末200Cの名称であり、携帯端末Dは携帯端末200Dの名称であり、携帯端末Eは携帯端末200Eの名称である。
第1端末通信用アドレスは、第1端末通信における携帯端末200のアドレスである。第1端末通信用アドレスは、第1無線通信部15を用いたWi-Fi(登録商標)通信に用いるアドレスである。第2端末通信用アドレスは、第2端末通信における携帯端末200のアドレスである。第2端末通信用アドレスは、第2無線通信部16を用いたBluetooth(登録商標)通信に用いるアドレスである。
通信可否判別部103は、第2無線通信部16が第1携帯端末から第1応答要求に対する応答を受信しない場合、第1携帯端末と制御装置100との間で第2端末通信が実行可能でないと判別する。なお、第1携帯端末は、制御装置100に制御要求を送信している携帯端末200であるため、第1携帯端末と制御装置100との間で第1端末通信が実行可能であることは明らかである。従って、この場合、第1携帯端末は、制御装置100から第1距離閾値よりも離されたところ、つまり、家屋500の外部に存在すると見做される。
また、通信可否判別部103は、第2無線通信部16が第2携帯端末から第2応答要求に対する応答を受信した場合、第2携帯端末と制御装置100との間で第2端末通信が実行可能であると判別する。この場合、第2携帯端末は、制御装置100から第1距離閾値以下であるところ、つまり、家屋500の内部に存在すると見做される。通信可否判別部103は、本発明における通信可否判別手段の一例である。
警告要否判別部104は、端末通信部14が第1携帯端末から制御要求を受信した場合、警告要否情報に基づいて、制御要求により要求される制御内容が警告を要するか否かを判別する。図6に、記憶部12に記憶されている警告要否情報を示す。図6に示すように、警告要否情報は、機器名と、制御内容と、警告の要否との対応関係を示す情報である。
機器名は、機器300を識別するための名称である。制御内容は、機器300に対する制御の内容である。警告の要否は、この機器300に対するこの制御内容が、警告を要する制御内容であるか否かを示す情報である。図6に示す警告要否情報は、遠隔からテレビの電源をオンすることは、特段の問題を発生させないため警告を要しないことを示している。また、この警告要否情報は、遠隔からテレビの電源をオフすることは、テレビを視聴している他のユーザを不快にする可能性があるため警告を要することを示している。
また、この警告要否情報は、遠隔から空調機の冷房をオンすることは、特段の問題を発生させないため警告を要しないことを示している。また、この警告要否情報は、遠隔から空調機の冷房をオフすることは、冷房で涼んでいる他のユーザを不快にする可能性があるため警告を要することを示している。警告要否判別部104は、本発明における警告要否判別手段の一例である。記憶部12は、本発明における警告要否記憶手段の一例である。
警告送信部105は、予め定められた条件が成立するときに、端末通信部14が第1携帯端末から制御要求を受信した場合、端末通信部14を介して予め定められた警告情報を第1携帯端末に送信する。この条件は、第1携帯端末と制御装置100との間で第2端末通信が実行可能でなく、第2携帯端末と制御装置100との間で第2端末通信が実行可能であるという条件である。
言い換えれば、この条件は、第1携帯端末が家屋500の外部に存在し、第2携帯端末が家屋500の内部に存在するという条件である。更に言えば、この条件は、第1携帯端末を用いて制御要求したユーザが機器300から離れた場所にいて、この機器300の近くに第2携帯端末を携帯する他のユーザがいるという条件である。警告送信部105は、通信可否判別部103による判別結果に基づいて、この条件が成立するか否かを判別することができる。
警告送信部105が第1携帯端末に送信する警告情報は、どのような情報であってもよい。例えば、警告情報は、単に、第1携帯端末が送信した制御要求が警告に値する制御内容であることを示す情報であってもよい。或いは、警告情報は、後述する警告画面においてユーザに提示される文字列を示す情報であってもよい。
警告送信部105は、上記条件が成立するときに、制御要求により要求される制御内容を考慮せずに警告情報を送信してもよい。例えば、警告送信部105は、上記条件が成立するときに、制御要求により要求される制御内容に拘わらず、警告情報を送信してもよい。或いは、警告送信部105は、上記条件が成立するときに、制御要求により要求される制御内容を考慮して警告情報を送信してもよい。
例えば、警告送信部105は、上記条件が成立するときに、警告要否判別部104が制御内容が警告を要すると判別した場合、警告情報を送信してもよい。そして、警告送信部105は、上記条件が成立するときに、警告要否判別部104が制御内容が警告を要しないと判別した場合、警告情報を送信しなくてもよい。警告送信部105は、本発明における警告送信手段の一例である。
次に、制御システム1000が備える携帯端末200が第1携帯端末であるものとして、携帯端末200の機能的な構成について説明する。携帯端末200は、機能的には、通信制御部201と、表示制御部202とを備える。これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、ROM又は記憶部22に格納される。そして、CPUが、ROM又は記憶部22に記憶されたプログラムを実行することによって、これらの各機能を実現する。
通信制御部201は、操作部23が制御要求を受け付けた場合、通信部25を介して、制御要求を制御装置100に送信する。なお、表示部24は、表示制御部202による制御に従って、ユーザから制御要求を受け付けるための画面を表示する。そして、操作部23は、ユーザから制御要求を受け付ける。また、通信部25は、第1端末通信と第2端末通信とにより制御装置100と通信する。より詳細には、第1無線通信部26と第3無線通信部28とが第1端末通信により制御装置100と通信し、第2無線通信部27が第2端末通信により制御装置100と通信する。以下、図7を参照して、表示部24が表示する画面700について説明する。
画面700は、ユーザから制御要求を受け付けるための操作画面である。画面700には、複数の制御内容と、複数の制御内容から1つの制御内容を選択するためのラジオボタン701,702,703,704と、選択された制御内容の実行を指示する操作を受け付けるボタン705とが表示される。ユーザは、ラジオボタン701,702,703,704に対する操作により複数の制御内容から所望の制御内容を選択し、ボタン705を押圧する。
図7には、制御対象の機器300がテレビであり、このテレビに対して電源をオフするという制御内容が選択されている例を示す。操作部23は、本発明における要求受付手段の一例である。表示部24は、本発明における表示手段の一例である。通信部25は、本発明における通信手段の一例である。通信制御部201は、本発明における通信制御手段の一例である。
表示制御部202は、通信部25が制御装置100から警告情報を受信した場合、警告情報を表示部24に表示させる。例えば、表示制御部202は、図8に示す画面710を表示部24に表示させる。画面710は、警告情報を提示する警告画面である。画面710には、警告の内容を示す情報と、制御を実行するか否かを問う情報と、制御の実行指示を受け付けるボタン711と、制御のキャンセル指示を受け付けるボタン712とが表示される。ユーザは、警告の内容を示す情報を参考にして、制御の実行又は制御のキャンセルを指示する。
例えば、ユーザは、家屋500の内部にいる他のユーザを特定可能である場合、他のユーザの性格に応じて制御を実行するか否かを判別することができる。例えば、他のユーザが神経質又は怒りやすい人である場合、ユーザは、制御の実行をキャンセルすることが好適である。これに対して、他のユーザがおおらかで怒りにくい人である場合、ユーザは、制御を実行することが好適である。或いは、ユーザは、機器300の制御することの要望の強さに応じて、制御を実行するか否かを選択してもよい。例えば、ユーザは、冷房が効きすぎた家屋500には絶対に入りたくない場合、家屋500の内部に他のユーザがいたとしても冷房をオフする制御を実行することが好適である。表示制御部202は、本発明における表示制御手段の一例である。
次に、図9のフローチャートを参照して、携帯端末200が実行する遠隔制御処理について説明する。携帯端末200は、例えば、電源が投入されたことに応答して、遠隔制御処理の実行を開始する。
まず、制御部21は、操作画面の表示要求があるか否かを判別する(ステップS101)。例えば、制御部21は、操作部23に対して操作画面の表示を要求する操作がなされたか否かを判別する。制御部21は、操作画面の表示要求があると判別すると(ステップS101:YES)、制御メニュー情報を取得する(ステップS102)。制御メニュー情報は、家屋500内に存在する機器300毎に、実行可能な制御を示す情報である。
例えば、制御部21は、制御メニュー情報の送信要求を、通信部25を介して制御装置100に送信する。そして、制御部21は、この送信要求に対して制御装置100が送信した制御メニュー情報を、通信部25を介して取得する。制御部21は、ステップS102の処理を完了すると、操作画面を表示する(ステップS103)。例えば、制御部21は、取得した制御メニュー情報に基づいて図7に示す操作画面を生成し、生成した操作画面を表示部24に表示させる。
制御部21は、ステップS103の処理を完了すると、制御選択操作があるか否かを判別する(ステップS104)。例えば、制御部21は、画面700に表示されたボタン705が押圧されたか、それとも、このボタン705が押圧されずに画面700が閉じられたかを判別する。制御部21は、制御選択操作があると判別すると(ステップS104:YES)、選択制御情報を制御装置100に送信する(ステップS105)。選択制御情報は、制御選択操作により選択された制御内容を示す情報である。制御部21は、通信部25を介して、選択制御情報を制御装置100に送信する。
制御部21は、ステップS105の処理を完了すると、制御装置100から警告情報を受信したか否かを判別する(ステップS106)。制御部21は、制御装置100から警告情報を受信したと判別すると(ステップS106:YES)、警告画面を表示する(ステップS107)。例えば、制御部21は、警告情報に基づいて図8に示す警告画面を生成し、生成した警告画面を表示部24に表示させる。
制御部21は、ステップS107の処理を完了すると、実行指示があるか否かを判別する(ステップS108)。例えば、制御部21は、画面710に表示されたボタン711とボタン712とのうち何れが押圧されたかを判別する。制御部21は、実行指示があると判別すると(ステップS108:YES)、実行指示情報を制御装置100に送信する(ステップS109)。実行指示情報は、制御の実行を指示する情報である。
これに対して、制御部21は、実行指示がないと判別すると(ステップS108:NO)、キャンセル指示情報を制御装置100に送信する(ステップS109)。キャンセル指示情報は、制御のキャンセルを指示する情報である。制御部21は、操作画面の表示要求がないと判別した場合(ステップS101:NO)、制御選択操作がないと判別した場合(ステップS104:NO)、制御装置100から警告情報を受信していないと判別した場合(ステップS106:NO)、ステップS109の処理を完了した場合、又はステップS110の処理を完了した場合、ステップS101に処理を戻す。
次に、図10のフローチャートを参照して、制御装置100が実行する機器制御処理について説明する。なお、本発明に係る警告方法は、上記遠隔制御処理と機器制御処理との実行により実現される。制御装置100は、例えば、電源が投入されたことに応答して、機器制御処理の実行を開始する。なお、機器制御処理の実行に先立って、記憶部12には、携帯端末登録情報と警告要否情報とが記憶されているものとする。
まず、制御部11は、無線通信の接続状態を判別する(ステップS201)。例えば、制御部11は、携帯端末登録情報により示される登録済みの全ての携帯端末200に対して、第1端末通信と第2端末通信との双方で応答要求を送信し、応答要求に対する応答があるか否かを判別する。制御部11は、ステップS201の処理を完了すると、制御メニュー情報の送信要求があるか否かを判別する(ステップS202)。例えば、制御部11は、端末通信部14が、携帯端末200が送信した制御メニュー情報の送信要求を受信したか否かを判別する。
制御部11は、制御メニュー情報の送信要求があると判別すると(ステップS202:YES)、制御メニュー情報を携帯端末200に送信する(ステップS203)。制御部11は、ステップS203の処理を完了すると、選択制御情報を携帯端末200から受信したか否かを判別する(ステップS204)。制御部11は、選択制御情報を携帯端末200から受信したと判別すると(ステップS204:YES)、警告要否判別条件が成立するか否かを判別する(ステップS205)。
警告要否判別条件は、警告の要否を判別する前提条件であり、第1携帯端末と制御装置100とが第2端末通信を実行可能でなく、第2携帯端末と制御装置100とが第2端末通信を実行可能であるという条件である。具体的には、警告要否判別条件は、制御要求を送信した第1携帯端末を携帯するユーザが家屋500の外部にいて、第1携帯端末以外の携帯端末200である第2携帯端末を携帯する他のユーザが家屋500の内部にいるという条件である。
制御部11は、警告要否判別条件が成立すると判別すると(ステップS205:YES)、警告が必要か否かを判別する(ステップS206)。例えば、制御部11は、端末通信部14が受信した選択制御情報と、記憶部12に記憶されている警告要否情報とに基づいて、警告が必要か否かを判別する。制御部11は、警告が必要かであると判別すると(ステップS206:YES)、警告情報を携帯端末200に送信する(ステップS207)。
制御部11は、ステップS207の処理を完了すると、実行指示情報を携帯端末200から受信したか否かを判別する(ステップS208)。例えば、制御部11は、実行指示情報とキャンセル指示情報とのうち何れを携帯端末200から受信したかを判別する。制御部11は、警告要否条件が成立していないと判別した場合(ステップS205:NO)、警告が必要でないと判別した場合(ステップS206:NO)、又は、実行指示情報を携帯端末200から受信したと判別した場合(ステップS208:YES)、選択制御情報に従って、機器300を制御する(ステップS209)。
例えば、制御部11は、選択制御情報により示される機器300に対して、選択制御情報により示される制御を実行させるためのコマンドを、機器通信部13を介してこの機器300に向けて送信する。制御部11は、制御メニュー情報の送信要求がないと判別した場合(ステップS202:NO)、選択制御情報を携帯端末200から受信していないと判別した場合(ステップS204:NO)、実行指示情報を携帯端末200から受信していないと判別した場合(ステップS208:NO)、又は、ステップS209の処理を完了した場合、ステップS201に処理を戻す。
本実施の形態では、第1携帯端末のユーザが機器300から離れた場所にいて、第2携帯端末のユーザが機器300の近くの場所にいるときに、第1携帯端末から制御要求を受信した場合、第1携帯端末に警告情報が送信される。第1携帯端末のユーザは、この警告情報に基づいて、第2携帯端末のユーザが機器300の近くの場所にいることを認識することができ、制御を実行するか否かを選択することができる。従って、本実施の形態によれば、利便性が高く、他のユーザを意図せずに不快にすることを抑制可能な遠隔制御を実現することができる。
また、本実施の形態では、第2無線通信部16による情報の受信状況に基づいて、第2端末通信が実行可能であるのかが判別される。具体的には、第2端末通信を実行する第2無線通信部16を介した応答要求の送信に対する応答の有無により第2端末通信が実行可能であるのかが判別される。従って、本実施の形態によれば、第2端末通信が実行可能であるのかが適切に判別される。
また、本実施の形態では、第1携帯端末の位置と第2携帯端末の位置とに基づいて、画一的に警告が表示されるのではなく、制御内容に応じて警告が表示される。従って、本実施の形態によれば、警告後の選択操作に伴うユーザ負担が低減可能である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
本発明において、上記実施の形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。また、上記実施の形態において説明した構成、機能、動作は、自由に組み合わせることができる。
(変形例1)
実施の形態では、制御装置100が、ECHONET Lite(登録商標)規格に則った通信により機器300を制御する機器通信部13と、Bluetooth(登録商標)規格に則った通信により携帯端末200と通信する第2無線通信部16とを備える例について説明した。機器通信部13と第2無線通信部16とが統合されてもよい。例えば、第2無線通信部16が機器通信部13として機能し、Bluetooth(登録商標)規格に則った通信により機器300を制御してもよい。この場合、図2に示す機器通信部13を制御装置100が備えなくてよい。
(変形例2)
実施の形態では、第2無線通信部16と第2無線通信部27とが、Bluetooth(登録商標)規格に則った双方向通信で無線通信する例について説明した。第2無線通信部16と第2無線通信部27とが、単方向通信で無線通信してもよい。例えば、第2無線通信部16が赤外線を受信な受光部を備え、第2無線通信部27が赤外線を放射可能な発光部を備えていてもよい。
この場合、通信可否判別部103は、第2無線通信部16が第1携帯端末から直近の予め定められた期間内に情報を受信しない場合、第1携帯端末と制御装置100との間で第2端末通信が実行可能でないと判別することができる。また、通信可否判別部103は、第2無線通信部16が第2携帯端末から直近の予め定められた期間内に情報を受信した場合、第2携帯端末と制御装置100との間で第2端末通信が実行可能であると判別することができる。
(変形例3)
実施の形態では、警告情報が表示される場合においても、制御が制限されず、制御を実行するか否かが常に選択可能である例について説明した。警告情報が表示される場合において、少なくとも一部の制御内容について、制御が制限されてもよい。この場合、記憶部12に、図6に示す警告要否情報に加え、図11に示す制御制限情報を記憶させ、制御制限情報に基づいて、制御が制限されることが好適である。
例えば、この警告要否情報とこの制御制限情報とは、警告要否判別条件が成立するときに、テレビの電源をオフする制御が要求された場合、警告情報が表示された上で、制御の実行が制限されることを示している。また、この警告要否情報とこの制御制限情報とは、警告要否判別条件が成立するときに、空調機の冷房をオフする制御が要求された場合、警告情報が表示された上で、制御を実行するか否かが選択可能であることを示している。
かかる構成では、例えば、他のユーザを不快にする可能性が高い制御については制御を制限し、他のユーザを不快にする可能性が低い制御については制御の実行をユーザに委ねることができる。かかる構成によれば、ユーザの利便性と他のユーザの不快感の抑制との両立が期待できる。
(変形例4)
実施の形態では、警告要否判別条件が成立するときに、第1携帯端末から制御要求がなされた場合、少なくとも一部の制御内容について、警告が表示される例について説明した。上記警告要否判別条件と同様の条件が成立するときに、第1携帯端末から制御要求がなされた場合、少なくとも一部の制御内容について、警告が表示されずに制御が制限されてもよい。この場合、例えば、制御メニュー情報の送信要求に応じて、少なくとも一部の制御内容が制限された制御メニュー情報が送信されることが好適である。かかる構成によれば、制限された制御が選択不能になるため、例えば、実行できない制御内容をユーザが選択することに起因するユーザ負担が低減される。
(他の変形例)
実施の形態では、第1端末通信がWi-Fi(登録商標)規格に則った無線通信を含む通信であり、第2端末通信がBluetooth(登録商標)規格に則った無線通信である例について説明した。第1端末通信における通信可能範囲が第2端末通信における通信可能範囲よりも広ければ、第1端末通信と第2端末通信とはどのような通信であってもよい。
例えば、第1端末通信がBluetooth(登録商標)規格に則った無線通信であり、第2端末通信が赤外線による無線通信であってもよい。この場合、例えば、制御装置100と携帯端末200との間で第2端末通信が実行可能であるか否かの判別により、制御装置100と携帯端末200とが同一の部屋にあるか否かを判別することが好適である。この場合、制御装置100がある部屋の内部に第2携帯端末が存在し、この部屋の外部に第1携帯端末が存在する場合、要求された制御内容に応じて警告情報が表示される。なお、この場合、制御装置100と機器300とが同一の部屋の内部に存在することが前提である。
上記実施の形態では、制御部11において、CPUがROM又は記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、図4に示した各部として機能した。しかしながら、本発明において、制御部11は、専用のハードウェアであってもよい。専用のハードウェアとは、例えば単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。制御部11が専用のハードウェアである場合、各部の機能それぞれを個別のハードウェアで実現してもよいし、各部の機能をまとめて単一のハードウェアで実現してもよい。
また、各部の機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよい。このように、制御部11は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
本発明に係る制御装置100の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置等のコンピュータに適用することで、当該コンピュータを、本発明に係る制御装置100として機能させることも可能である。また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD-ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、又は、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、携帯端末からの制御要求に従って制御装置が機器を制御する制御システムに適用可能である。
11,21 制御部、12,22 記憶部、13 機器通信部、14 端末通信部、15,26 第1無線通信部、16,27 第2無線通信部、23 操作部、24 表示部、25 通信部、28 第3無線通信部、100 制御装置、101 端末通信制御部、102 機器制御部、103 通信可否判別部、104 警告要否判別部、105 警告送信部、200,200A,200B,200C,200D,200E 携帯端末、201 通信制御部、300 機器、410,420 ルータ、430 基地局、500,510 家屋、600 通信ネットワーク、700,710 画面、701,702,703,704 ラジオボタン、705,711,712 ボタン、1000 制御システム

Claims (10)

  1. 複数の携帯端末と通信し、機器を制御する制御装置であって、
    第1端末通信と前記複数の携帯端末のうち前記制御装置からの距離が第1距離閾値以下である携帯端末と前記制御装置との間で実行可能である第2端末通信とのうち少なくとも一方により前記複数の携帯端末のそれぞれと通信する端末通信手段と、
    前記制御装置からの距離が第2距離閾値以下である前記機器と通信する機器通信手段と、
    前記端末通信手段が前記複数の携帯端末のうち何れかの携帯端末から制御要求を受信した場合、前記制御要求に従って前記機器通信手段を介して前記機器を制御する機器制御手段と、
    前記複数の携帯端末のうち第1携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能でなく、前記複数の携帯端末のうち前記第1携帯端末とは異なる携帯端末である第2携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能であるという条件が成立するときに、前記端末通信手段が前記第1携帯端末から制御要求を受信した場合、前記端末通信手段を介して予め定められた警告情報を前記第1携帯端末に送信する警告送信手段と、を備える、
    制御装置。
  2. 前記端末通信手段は、前記第1端末通信により前記複数の携帯端末のそれぞれと通信する第1端末通信手段と、前記第2端末通信により前記複数の携帯端末のそれぞれと通信する第2端末通信手段と、を備え、
    前記第2端末通信手段による情報の受信状況に基づいて、前記第2端末通信が実行可能であるか否かを判別する通信可否判別手段を更に備える、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第2端末通信手段は、前記第2端末通信により前記複数の携帯端末のそれぞれと双方向で通信し、
    前記第2端末通信手段を介して前記第1携帯端末に第1応答要求を送信し、前記第2端末通信手段を介して前記第2携帯端末に第2応答要求を送信する端末通信制御手段を更に備え、
    前記通信可否判別手段は、前記第2端末通信手段が前記第1携帯端末から前記第1応答要求に対する応答を受信しない場合、前記第1携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能でないと判別し、前記第2端末通信手段が前記第2携帯端末から前記第2応答要求に対する応答を受信した場合、前記第2携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能であると判別する、
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記第2端末通信手段は、前記機器通信手段として機能し、前記第2端末通信により前記機器と通信する、
    請求項2又は3に記載の制御装置。
  5. 前記第2端末通信手段は、単方向通信である前記第2端末通信により前記第1携帯端末と前記第2携帯端末とのそれぞれから情報を受信し、
    前記通信可否判別手段は、前記第2端末通信手段が前記第1携帯端末から直近の予め定められた期間内に情報を受信しない場合、前記第1携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能でないと判別し、前記第2端末通信手段が前記第2携帯端末から前記期間内に情報を受信した場合、前記第2携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能であると判別する、
    請求項2に記載の制御装置。
  6. 制御内容毎に警告の要否を示す警告要否情報を記憶する警告要否記憶手段と、
    前記端末通信手段が前記第1携帯端末から前記制御要求を受信した場合、前記警告要否情報に基づいて、前記制御要求により要求される制御内容が警告を要するか否かを判別する警告要否判別手段と、を更に備え、
    前記警告送信手段は、前記条件が成立するときに、前記警告要否判別手段が前記制御内容が警告を要すると判別した場合、前記端末通信手段を介して前記警告情報を前記第1携帯端末に送信し、前記条件が成立するときに、前記警告要否判別手段が前記制御内容が警告を要しないと判別した場合、前記端末通信手段を介して前記警告情報を前記第1携帯端末に送信しない、
    請求項1から5の何れか1項に記載の制御装置。
  7. 前記機器制御手段は、前記条件が成立しないときに、前記端末通信手段が前記第1携帯端末から前記制御要求を受信した場合、前記制御要求に従って前記機器通信手段を介して前記機器を制御し、前記条件が成立するときに、前記端末通信手段が前記第1携帯端末から前記制御要求を受信した場合、前記制御要求に従って前記機器通信手段を介して前記機器を制御しない、
    請求項1から6の何れか1項に記載の制御装置。
  8. 複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末と通信し、機器を制御する制御装置とを備える制御システムであって、
    前記制御装置は、
    第1端末通信と前記複数の携帯端末のうち前記制御装置からの距離が第1距離閾値以下である携帯端末と前記制御装置との間で実行可能である第2端末通信とのうち少なくとも一方により前記複数の携帯端末のそれぞれと通信する端末通信手段と、
    前記制御装置からの距離が第2距離閾値以下である前記機器と通信する機器通信手段と、
    前記端末通信手段が前記複数の携帯端末のうち何れかの携帯端末から制御要求を受信した場合、前記制御要求に従って前記機器通信手段を介して前記機器を制御する機器制御手段と、
    前記複数の携帯端末のうち第1携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能でなく、前記複数の携帯端末のうち前記第1携帯端末とは異なる携帯端末である第2携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能であるという条件が成立するときに、前記端末通信手段が前記第1携帯端末から制御要求を受信した場合、前記端末通信手段を介して予め定められた警告情報を前記第1携帯端末に送信する警告送信手段と、を備え、
    前記第1携帯端末は、
    前記第1端末通信と前記第2端末通信とにより前記制御装置と通信する通信手段と、
    ユーザから制御要求を受け付けるための画面を表示する表示手段と、
    前記ユーザから前記制御要求を受け付ける要求受付手段と、
    前記要求受付手段が前記制御要求を受け付けた場合、前記通信手段を介して、前記制御要求を前記制御装置に送信する通信制御手段と、
    前記通信手段が前記制御装置から前記警告情報を受信した場合、前記警告情報を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える、
    制御システム。
  9. 制御装置が、第1端末通信と複数の携帯端末のうち前記制御装置からの距離が第1距離閾値以下である携帯端末と前記制御装置との間で実行可能である第2端末通信とのうち少なくとも一方により前記複数の携帯端末のそれぞれと通信し、
    前記制御装置が、前記複数の携帯端末のうち何れかの携帯端末から制御要求を受信した場合、前記制御要求に従って前記制御装置からの距離が第2距離閾値以下である機器を制御し、
    前記複数の携帯端末のうち第1携帯端末が、前記第1携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能でなく、前記複数の携帯端末のうち前記第1携帯端末とは異なる携帯端末である第2携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能であるという条件が成立するときに、ユーザから制御要求を受け付けた場合、予め定められた警告情報を表示する、
    警告方法。
  10. 複数の携帯端末と通信し、機器を制御する制御装置であって、第1端末通信と前記複数の携帯端末のうち前記制御装置からの距離が第1距離閾値以下である携帯端末と前記制御装置との間で実行可能である第2端末通信とのうち少なくとも一方により前記複数の携帯端末のそれぞれと通信する端末通信手段と、前記制御装置からの距離が第2距離閾値以下である前記機器と通信する機器通信手段と、を備える制御装置が備えるコンピュータを、
    前記端末通信手段が前記複数の携帯端末のうち何れかの携帯端末から制御要求を受信した場合、前記制御要求に従って前記機器通信手段を介して前記機器を制御する機器制御手段、
    前記複数の携帯端末のうち第1携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能でなく、前記複数の携帯端末のうち前記第1携帯端末とは異なる携帯端末である第2携帯端末と前記制御装置との間で前記第2端末通信が実行可能であるという条件が成立するときに、前記端末通信手段が前記第1携帯端末から制御要求を受信した場合、前記端末通信手段を介して予め定められた警告情報を前記第1携帯端末に送信する警告送信手段、として機能させる、
    プログラム。
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