JP7246480B2

JP7246480B2 - 化粧品組成物を調製するためのデバイスおよび関連する調製プロセス

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Publication number: JP7246480B2
Application number: JP2021529014A
Authority: JP
Inventors: エリク・ドゥー; トマ・ポカール
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Filing date: 2019-11-21
Publication date: 2023-03-27
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Description

本発明は、化粧品組成物を調製するためのデバイスに関し、デバイスは、
縦軸に沿って延びる筐体を画定する構造であって、筐体は少なくとも1つのカプセルを受け、前記カプセルまたは複数のカプセルのうちの少なくとも1つは、化粧品組成物の少なくとも1つの成分を含有する、構造と、
筐体の一端において開口する出口ノズルであって、容器または容器を形成するように意図されたプレフォームに流体連通されるのに好適な出口ノズルと、
筐体内で縦軸に沿って構造に対して平行に自由に移動できるピストンであって、前記カプセルまたは各カプセルを穿孔して各カプセルの内容物を出口ノズルに搬送するのに好適なピストンとを含む。

本発明は、そのような化粧品組成物を調製するためのプロセスにも関する。

デバイスによって調製される化粧品組成物は、特に、化粧用のボディ表面ケア、カラーリング、またはメーキャップ製品、特に角質表面、特に、皮膚、髪、爪、まつげ、眉、唇、その他を含む。

より一般的に、化粧品組成物は、化粧製品に関する、2009年11月30日付けの欧州議会および理事会のEC規則第1223/2009において規定されている化粧製品のうちの1つまたは複数を含む。

化粧品組成物は、一般に、事前に調製され、店舗流通に好適な特別あつらえの個別のコンテナにパッケージングされて市販されている。

このタイプのパッケージングは、化粧品組成物の満足できる貯蔵寿命と容易な取り扱いとを可能にする。さらに、このタイプのパッケージングは、パッケージングの内容物が請求した組成物と一致すること、およびパッケージングの内容物が適用可能な規格に準拠することの保証を消費者に提供する。

しかしながら、このタイプの製品は、すべての顧客にとって理想的であるとは限らない。実際、このタイプの製品は、所定のオプションを超えて化粧品組成物の量または詳細な内容物をカスタマイズすることはできない。さらに、このタイプの製品は、たとえば、大型店およびスーパーストアで一般的なセクションレイアウトを常に使用するとは限らない小売店に対する小規模流通には好適ではない。

カプセルから抽出される化粧製品でコンテナを充填するためのデバイスは、従来技術、たとえばFR3007014の文書において知られている。しかしながら、これらのデバイスは、組成物をカスタマイズすることはできない。さらに、これらのデバイスは、パッケージングされた組成物が外部の汚染物質に曝されていないこと、または所望の組成物には含まれない追加の化合物を受け入れていないことを保証しない。これらの状況は、製品品質の低下のリスク、またはさらには健康リスクをもたらす場合がある。

FR3007014

したがって、調剤される組成物のタイプおよび品質を保証するオプションを保持しながら、より高度のカスタマイズを可能にしかつ小売店により好適な化粧品を調製して調剤する手段が必要である。

加えて、香水または着色剤など、いくつかの特定の製品が、極めて少量使用され、それらは、化粧品組成物の中に現場でそれらを導入することを困難にする可能性がある。これらの製品は顕著な効果を有するので、導入される量における誤差は、取得される組成物の品質にかなりの影響を与える可能性がある。

したがって、本発明の1つの目的は、カスタマイズ方式で現場で調製される化粧品を調剤するため、および極めて少量の特定の化粧製品を調製された化粧品組成物に導入することを可能にするための方法を提供することである。

この趣旨で、本発明の目的は、上記のタイプのデバイスであり、そのデバイスは、化粧製品を一体的に担持する少なくとも1つの平面支持体を含み、各平面支持体は筐体内に配列され、各支持体の少なくとも一部分は、化粧品組成物を含有する容器の方にピストンによって駆動されるように配列される。

そのようなデバイスは、少量の化合物を調製された化粧品組成物の中に、単純で信頼性および再現性がある方法で導入することを可能にする。

特定の実施形態によれば、本発明によるデバイスは、単独でまたは任意の技術的に可能な組合せで採用される以下の特性のうちの1つまたはいくつかを有する。

化粧製品は、支持体上に刷り込まれる(imprint)か、支持体上に吸収されるか、または支持体を浸漬する。

この特性は、化粧製品を受ける支持体の取り扱いを容易にする。

支持体は、紙、繊維、ゼラチン、または重合体材料で作られる。

この特性は、支持体の調合および調製を簡素化する。

支持体は、縦軸に平行に測定される縦方向の伸張と、縦軸に直角に測定される横方向の広がり(transversal extent)とを有し、縦方向の広がりは、横方向の広がりより小さく、特に5倍小さく、有利には10倍小さい。

この特性は、カプセルを受けるために支持体を筐体の中に導くことを容易にする。

支持体の横方向の広がりは、縦軸に直角に測定される筐体の内径より小さい。

この特性は、筐体を通って支持体を化粧品組成物の容器に経路を定めて送ること(routing)を容易にする。

支持体は、カプセルのうちの少なくとも1つと接触して配列され、有利なことに、カプセルのうちの2つの間に挿入される。

この特性は、化粧品組成物を調製する間に筐体内のカプセルおよび支持体を所定の位置に維持することを確実にする。

支持体は、カプセルのうちの1つの一部であるシールを形成し、支持体は、カプセルの側壁に接続されている。

この特性は、筐体内に導かれる物体の数を減じ、それは、取り扱いのステップを簡素化する。

支持体は、化粧製品の少なくとも1つの領域を担持するシートからの切り抜きから形成される。

支持体は、中心軸X-X'に直角のいくつかの連続する層を画定するように、少なくとも1回折り畳まれた舌部である。

これらの特性は、支持体を介して導かれる製品の量の正確で迅速な適用量調節(dosing)を可能にする。

本発明は、さらに、以下のステップを含む、化粧品組成物を調製するためのプロセスに関する。
上記で説明したようなデバイスを提供すること、
筐体内のそのカプセルまたは各カプセルを配置すること、
筐体内のその支持体または各支持体を配置すること、
出口ノズルに接続された容器、または容器を形成するように意図されたプレフォームを配置すること、
筐体内で縦軸に沿って端部の方にピストンを移動させ、カプセルの両面上で各カプセルを穿孔して、各カプセルの内容物ならびに各支持体の少なくとも一部分を端部の方に搬送すること、および
出口ノズルを通して容器内にまたはプレフォームに対して、各カプセルの内容物、各支持体の少なくとも一部分の内容物を押し出して、化粧品組成物を取得すること。

本発明のさらなる特徴および利点が、添付の図面を参照しながら単なる例として以下の説明を読めば明らかになるであろう。

調製のためのプロセスの連続するステップの間の、本発明による化粧品組成物を調製するためのデバイスを示す図である。調製のためのプロセスの連続するステップの間の、本発明による化粧品組成物を調製するためのデバイスを示す図である。図1および図2のデバイス内に導入される支持体を調製するための様々な代替形態を示す図である。図1および図2のデバイス内に導入される支持体を調製するための様々な代替形態を示す図である。図1および図2のデバイス内に導入される支持体を調製するための様々な代替形態を示す図である。

図1および図2を参照すると、化粧品組成物12を調製するためのデバイス10が説明される。

デバイス10は、カプセル16内に含有される化粧品組成物12の少なくとも1つの成分を容器14に搬送することによって、および有利なことに、少なくとも1つのカプセル16内に含有されるかまたは少なくとも1つの支持体17によって担持される複数の成分を搬送することによっておよび混合することによって、化粧品組成物12を調製することが可能である。

化粧品組成物12は、特に、化粧用のボディ表面メーキャップ、ケア、および/またはカラーリング製品を含む。組成物12は、複数の所定の成分から所定の正確な割合で調製される。

化粧品組成物12の成分は、たとえば、本来は水性のまたは有機の、多様な粘度の1つまたは複数の液体を含む。成分は、たとえば、粉末、粒子および/または繊維などの1つまたは複数の固体も含む。最後に、成分は、たとえば、ジェル、乳液、クリーム、フォーム、その他を含む。

化粧品組成物12は、少なくとも1つのそのような成分を大量に含み、すなわち、化粧品組成物12内に入る成分の容積は、成分がカプセル16のうちの少なくとも1つを充填するのに十分である。

化粧品組成物は、加えて、化粧品組成物12の容積または全質量に対して少量の、すなわち3%未満の、望ましくは1%未満の容積または質量の割合で化粧品組成物12内に存在する成分を含む。化粧製品のこの量は、化粧品組成物とともに効果的に操作され得るカプセル16を充填するのには不十分である。

少量の成分は、たとえば、香水、着色剤、顔料、防腐剤、および/またはpH調整剤を含む。

少量の成分は、一般的に、化粧品組成物12のカスタマイズ剤(customization agent)である。

各カプセル16は、たとえば、実質的に円筒形である実質的に円筒形の内部導管20と、2つの対向する端部において内部導管20を閉じる2つのシール22とを画定する、実質的に円筒形の側壁18を含む。

側壁18は、その周辺上に実質的に一定の厚さと、カプセル16ごとに可変の長さとを有する中実の円筒形スリーブの形状である。側壁18は、たとえば、メチルポリメタクリル酸などの、たとえばプラスチック材料で作られる。代替的に、側壁18はガラスで作られる。

シール22は薄い円盤形状を有し、カプセル16の外径に実質的に等しい直径を有する。シール22は、たとえばヒートシールによって側壁18の横断面に取り付けられる。

シール22は、それが破壊しきい値を超えて引き伸ばされるときに破れるのに十分に壊れやすい、伸縮自在の材料で作られる。シール22は、たとえば特に、ブタジエンアクリロニトリル共重合体(ニトリルゴムと呼ばれる)に基づく、またはラテックスに基づくゴムで作られる。

代替的に、シール22は、化粧品組成物内に存在しても不快感を生じない壊れやすい材料で、たとえば砂糖、ゼラチン、ワックス、その他などから作られる。

別の代替形態によれば、シール22のうちの少なくとも1つは、たとえば紙もしくは繊維など、液体を吸収する材料を使用して、または、満足できる吸収特性を有する重合体材料、たとえばセルロースジェルを使用して少なくとも部分的に作られる。

内部導管20は、化粧品組成物12の成分のうちの少なくとも1つを含む、カプセル16の内容物を受ける。

各支持体17は、この例では、実質的に平面であり、すなわち、それは、実質的に正中面に沿って延び、正中面に直行する方向に沿ったその広がりは、正中面の各方向に沿ったその広がりより小さく、特に5倍小さく、有利には10倍小さい。

支持体17は、たとえば、紙、特に吸い取り紙タイプの紙、繊維から作られ、または満足できる吸収特性を有する重合体材料、たとえばセルロースジェルを使用して作られる。

各支持体17は、化粧品組成物12の少なくとも1つの成分を一体的に受ける。一体化によって、化粧品組成物は、支持体17から流れるのではなく、支持体17が浸されている液体内に化粧品組成物が拡散することができるように、支持体17に接続される。化粧成分は、たとえば、支持体17上に刷り込まれるか、支持体17上に吸収されるか、または支持体17の中に浸漬される。

代替形態によれば、支持体17は、化粧品組成物12、たとえばゼラチン内に浸されると自然に劣化することができる材料を使用して遂行される。

図1に示すように、デバイス10は、カプセル16と1つまたは複数の支持体17とを受けるための筐体30を画定し、縦軸X-X'に沿って延びる、構造28を含む。デバイス10はまた、筐体30の第1の端部34において開口する出口ノズル32と、筐体30の第2の端部38において取り付けられるピストン36とを含む。

構造28は、たとえば、筐体30を画定する実質的に円筒形のケーシング40を含み、出口ノズル32はケーシング40を通して配置され、ピストン36はケーシング40を通して摺動自在に取り付けられる。

構造28の一部は、筐体30内にカプセル16を配置することを可能にするように移動可能および/または取り外し可能である。

筐体30は、カプセル16の外径dに実質的に等しい直径を有する実質的に円筒形の内部容積である。筐体は、筐体30の内表面と、有利なことに、2つの隣接するカプセル16の間に挿入された1つまたは複数の支持体17とを半径方向に押圧することで着脱可能に1つまたは複数のカプセル16を受けるのに好適である。

代替的に、支持体17は、カプセル16のうちの1つのシール22に、たとえば粘着式に取り付けられる。

出口ノズル32は、一方の側で構造28の外側にかつ他方の側で筐体30の中に開く、構造28内の開口、ならびに容器14(図示せず)の締結手段を含む。

有利なことに、容器14は、出口ノズル32上に配置されるときに空気を含有せず、それは、化粧品組成物12の汚染を回避する。代替的に、容器は、最初から、化粧品組成物12を保存するのに好適な中性ガスを含有する。

締結手段は、たとえば、容器14のねじ山と係合するのに好適な、開口の内表面上に延びるねじ山を含む。

代替的に、締結手段は、クリップ、バイオネット、ピン、または他のシステムを含む。

代替的に、容器14は、容器14を現場で形成するように、出口ノズル32を通ってカプセル16の内容物の流れの効果のもとで変形され得るプレフォームと置き換えられる。

ピストン36は、第1の端部34に向かって筐体30内で縦軸にX-X'に沿って、構造28に対して平行に自由に移動できるように、構造28上に取り付けられる。

ピストン36はまた、カプセル16を通して自由に移動でき、各カプセル16のシール22をそれらの破壊しきい値まで連続的に引き伸ばして、図2に示すように、各カプセル16の内容物を出口ノズル32の方に搬送するのに好適である。

ピストン36はまた、支持体17または支持体17の一部を容器14まで搬送して、図2に示すように支持体17または支持体17の一部が化粧品組成物12の中に見いだされるように、筐体30内に配列された各支持体17の少なくとも一部を第1の端部34および出口ノズル32の方向に搬送することができる。

ピストン36は、縦軸X-X'に沿って延びるロッド、ならびにロッドによって動く状態に設定されるのに好適な、筐体30内に配列された少なくとも1つのピストンヘッドを含む。

図3に示す一実施形態によれば、支持体17は、1つまたはいくつかの化粧製品が、特に刻印(impression)、塗布(spreading)、吸着または噴霧によってその上に堆積されているシート50、特に紙のシートを、単独の領域52を形成するように切断することによって作られ、各領域52は、化粧製品の同じ所定の単位用量を含む。

有利なことに、シート50は、領域52のいくつかの行を含み、領域52は、行ごとに異なる化粧製品を含む。

領域52は、たとえば、筐体30の内径より小さい内径を有する円盤である。

したがって、各支持体17は、特に円盤の形状の、単一の厚さの材料から成る平面形状を有する。

各支持体17は、図1に示すように、カプセル16と接触して、有利なことに、2つの隣接するカプセル16の間に挿入されて、筐体30内に配列され得る。

各支持体17は、縦軸X-X'に実質的に直角に延び、すなわち、各支持体17の正中面は、縦軸X-X'に直角である。

したがって、化粧品組成物12内に導かれる化粧製品の量は、化粧品組成物12に対して望まれる化粧製品の総量に対応し、単位用量の数として表現され、筐体30内に導かれるその数の支持体17を形成するために、シート50内の領域52を切断する数によって制御される。

図4に示す別の実施形態によれば、支持体17は、シート54の上に1つまたはいくつかの化粧製品が、特に刻印、塗布、吸着、または噴霧によってその上に堆積されているシート54、特に紙のシートを、伸長方向A-A'に沿って少なくとも1つの細長い領域56を形成するように切断することによって作られた舌部である。

各細長い領域56は、特に、伸長の方向A-A'に直角の方向に実質的に一定の幅を有し、有利なことに、伸長の方向A-A'に沿って引き延ばされた実質的に長方形の形状を有する。

支持体17は、シートの中で、細長い領域56の全幅にわたって、および化粧品組成物12に対して望まれる化粧製品の総量に従って決定される長さlにわたって、必要ならば伸長の方向A-A'に沿って折り畳むことによって切断される。

支持体17は、筐体30の内径より小さい横方向の広がりを有するように、必要な回数だけ折り畳まれる。

支持体17は、図1に示すように、カプセル16と接触して、有利なことに、2つの隣接するカプセル16の間に挿入されて、筐体30内に配列され得る。

次いで、支持体17は、縦軸X-X'に沿っていくつかの連続する厚さの材料を有する。

したがって、化粧品組成物12内に導かれる化粧製品の量は、量に従って可変であり、有利なことに、化粧品組成物12のレシピの中であらかじめ定められた長さlの単一の支持体17を切断することによって制御され得る。

図5に示す別の実施形態によれば、カプセル16のうちの少なくとも1つのシール22のうちの少なくとも1つが、支持体17を構成する。

この実施形態では、シール22は、たとえば紙または繊維など、液体を吸収する材料から構成され、カプセル16の側壁18に接続される。

たとえば、支持体17は、たとえば、最初は浸漬されていないシール22を、化粧製品を含有する容器の中に、シール22が飽和させるのに十分長く浸すことによって、シール22を化粧製品で浸漬することによって作られる。

次いで、支持体17によって担持される化粧製品の量は、シール22を含む材料の性質とその厚さとに応じて決まる。

したがって、化粧品組成物12内に導かれるように意図される化粧製品の量は、カプセル16を製造中に、あらかじめシール22の特性を調整することによって、あらかじめ決められる。

代替的に、シール22は、カプセル16の製造において、化粧製品の所定の量を担持するように、あらかじめ事前浸漬される。

調製デバイス10を使用して化粧品組成物12を調製するためのプロセスについて次に説明する。

予備段階の間に、各々が組成物12の成分を含有する1つまたはいくつかのカプセル16を含むカプセル16のセット、ならびに少なくとも1つの支持体17が、求められる組成物12の性質に従って選択される。

第1段階の間に、1つまたは複数のカプセル16は、互いに接触して、筐体30内に配列される。

第1段階の間に、1つまたは複数の支持体17は、上記で説明したように切断することおよび/または浸漬することによって調製され、筐体30内にカプセル16と接触しながら導かれる。

次いで、プロセスは、出口ノズル32に接続された容器14またはプレフォームを配置するステップを含む。容器14またはプレフォームは、出口ノズル32を通って流れるカプセル16の内容物を受けるために、出口ノズル32に緊密に流体連通され、締結手段52によって締結される。

プレフォーム54または容器14は、特に、デバイス10の外部からの空気を筐体内に導くことなく配置される。

容器14が配置されるとき、容器14は、特に、折り畳まれたバッグのように空であるか、またはたとえば中立ガスを含有する。

次いで、プロセスは、筐体30およびカプセル16を通して出口ノズル32に向かって、縦軸X-X'に沿ってピストン36を移動させるステップを含む。

ピストン36を移動させるステップは、各第1のカプセル16を通してピストン36を移動させること、各カプセル16のシール22をその破壊しきい値まで引き伸ばすこと、および第1のカプセル16の内容物を第1の端部34に向けて搬送することの連続するサブステップとを含む。

ピストンを移動させるステップは、各支持体17を第1の端部34の方向に搬送するサブステップも含む。

次いで、方法は、各カプセル16の内容物ならびに各支持体17の少なくとも一部を出口ノズル32の開口を通して容器14内に押し出すステップを含む。次いで、各カプセル16の内容物ならびに各カプセルの少なくとも一部分は、容器14内にある。

有利なことに、ピストン36を移動させてカプセル16の内容物および各支持体17を押し出す間に、ピストン36、カプセル16の側壁18、出口ノズル32、および容器14は係合して、外部から流体的に分離された循環チャネルを形成する。カプセル16の側壁18とヘッド58とは緊密に接触しており、化粧品組成物12を汚すまたは汚染する可能性がある、外気のデバイス10への侵入を防止することを可能にする。

プロセスは、最終的に、化粧品組成物12を形成するように、各支持体17によって担持される化粧製品を容器14の内容物の中に分配するステップ、および/または支持体17を化粧品組成物12内で劣化させるステップを含む。

有利なことに、プロセスは、上記で説明したように、新しい容器14または新しいプレフォーム54を配置し、ならびに少なくとも1つの新しいカプセル16および少なくとも1つの新しい支持体17を筐体30内に着脱可能に導入するステップを含む。

デバイス10は、各々が前記化粧品組成物12の1つまたは複数の成分を含有するカプセル16と支持体17との複数の組合せを受け入れることによって、多種多様の化粧品組成物12を調製することを可能にする。

上記で説明したような1つまたはいくつかの支持体17をデバイス10内に導入することは、1つまたはいくつかの少量の成分を簡単かつ迅速に、導入される量の良好な制御および良好な再現性のもとで、化粧品組成物12に追加することを可能にする。

10 デバイス
12 化粧品組成物
14 容器
16 カプセル
17 支持体
18 側壁
20 内部導管
22 シール
28 構造
30 筐体
32 出口ノズル
34 第1の端部
36 ピストン
38 第2の端部
40 ケーシング
50 シート
52 単独の領域
54 プレフォーム、シート
56 細長い領域
58 ヘッド

Claims

化粧品組成物(12)を調製するためのデバイス(10)であって、
縦軸(X-X')に沿って延びる筐体(30)を画定する構造(28)であって、前記筐体(30)が少なくとも1つのカプセル(16)を受け、前記カプセル(16)または複数のカプセル(16)のうちの少なくとも1つが、前記化粧品組成物(12)のうちの少なくとも1つの成分を含有する、構造(28)と、
前記筐体(30)の一端(34)において開口する出口ノズル(32)であって、容器(14)に、または容器(14)を形成するように意図されたプレフォームに流体連通されるのに好適な出口ノズル(32)と、
前記筐体(30)内で前記縦軸(X-X')に沿って前記構造(28)に対して平行移動可能なピストン(36)であって、前記カプセルまたは各カプセル(16)を穿孔して各カプセル(16)の内容物を前記出口ノズル(32)に搬送するのに好適なピストン(36)と
を含むデバイス(10)において、
前記デバイス(10)が、化粧製品を一体的に担持する少なくとも1つの平面支持体(17)を含み、各平面支持体(17)が前記筐体(30)内に配列され、各支持体(17)の少なくとも一部分が、前記ピストン(36)によって前記化粧品組成物(12)を含有する前記容器(14)内に駆動されるように配列されることを特徴とする、デバイス(10)。
前記化粧製品が、前記支持体(17)上に刷り込まれるか、若しくは前記支持体(17)上に吸収されるか、または前記支持体(17)が前記化粧製品に浸漬されている、請求項1に記載のデバイス(10)。
前記支持体(17)が、紙、繊維、ゼラチン、または重合体材料で作られる、請求項1または2に記載のデバイス(10)。
前記支持体(17)が、前記縦軸(X-X')に平行に測定される縦方向の広がりと、前記縦軸(X-X')に直角に測定される横方向の広がりとを有し、前記縦方向の広がりが、前記横方向の広がりより小さい、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
前記支持体(17)の前記横方向の広がりが、前記縦軸(X-X')に直角に測定される前記筐体(30)の内径より小さい、請求項4に記載のデバイス(10)。
前記支持体(17)が、前記カプセル(16)のうちの少なくとも1つと接触して配列され、有利なことに、前記カプセル(16)のうちの2つの間に挿入される、請求項1から5のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
前記支持体(17)が、前記カプセル(16)のうちの1つの一部であるシール(22)を形成し、前記支持体(17)が、前記カプセル(16)の前記側壁(18)に接続されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
前記支持体(17)が、化粧製品の少なくとも1つの領域(54)を担持するシート(50)からの切り抜きから形成される、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
前記支持体(17)が、細長い領域を有する舌部であり、前記舌部は、前記縦軸X-X'に直角のいくつかの連続する層を画定するように、少なくとも1回折り畳まれる、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
化粧品組成物を調製するためのプロセスであって、
請求項1から8のいずれか一項に記載のデバイス(10)を提供すること、
前記筐体(30)内に前記カプセルまたは各カプセル(16)を配置すること、
前記筐体(30)内に前記支持体または各支持体(17)を配置すること、
出口ノズル(32)に接続された容器(14)、または容器(14)を形成するように意図されたプレフォームを配置すること、
前記筐体(30)内で縦軸(X-X')に沿って端部(34)の方にピストン(36)を移動させ、前記カプセル(16)の両面上で各カプセル(16)を穿孔して、各カプセル(16)の内容物ならびに各支持体(17)の少なくとも一部分を前記端部(34)の方に搬送すること、および
前記出口ノズル(32)を通して前記容器(14)内にまたは前記プレフォームに対して、各カプセル(16)の前記内容物および各支持体(17)の少なくとも一部分の前記内容物を押し出して、前記化粧品組成物(12)を取得することのステップを含む、調製するためのプロセス。
少なくとも1つの化粧製品を担持する材料の少なくとも1つのシート(50)を切断することによって、各支持体(17)を調製するステップを含む、請求項10に記載の調製するためのプロセス。
前記シート(50)が、化粧製品の複数の単独の領域(52)を担持し、前記切断するステップが、前記支持体(17)を調製するために化粧製品の前記単独の領域(52)の一部を含む前記シート(50)の領域を分離する、請求項11に記載の調製するためのプロセス。