JP7246344B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御装置に関し、例えば、異常診断の技術に関する。
特開2019-20278号公報(特許文献1)には、回転機に給電される電流に基づいて回転機システムの異常を判定する方法が記されている。特開2019-191928号公報(特許文献2)には、電力変換装置の電流からモータ速度を推定し、所定の安全機能動作のなかでモータの速度監視に用いる方法が記されている。
特開2019-20278号公報 特開2019-191928号公報
特許文献1では、主に制御用に使用される電流センサを用いて、モータ電流の周波数スペクトル解析、電力変換器のスイッチング時のリンギング波形情報、およびリサージュ図形解析といった手法により回転機システムの異常診断を行う方法が示されている。また、同文献では、制御用に使用される電流センサ領域が特定されている場合には、制御に使用されていない出力に基づき診断を行うことが好ましい旨の記載があるものの、具体的な構成および動作については特に示されていない。
電力変換器は、例えば、三角波状の搬送波と制御用の変調波とを比較してスイッチング用の制御パルスを得るPWM(Pulse Width Modulation)を制御演算に組み込むことが一般的である。このとき、制御フィードバック値としてモータ電流を検出するタイミングを三角波に同期させることでスイッチングにより生じる電流リップル成分やノイズ等による検出誤差を低減できることが知られている。
このため、特許文献1において、制御用に使用される電流検出タイミングは、三角波への同期が優先される。しかし、リンギング波形などを診断する際には、三角波周期に比べてより細かい変化を捉える必要があり、三角波と非同期に電流を検出することが望ましい場合がある。このような場合、特許文献1の方法では、高精度な異常診断が困難となる恐れがある。
また、特許文献2では、機能安全規格IEC61800-5-2に規定されている安全機能(SS1)における減速停止動作の速度監視として、モータに供給される電流を測定している。速度監視を2つの診断部で実行しているものの、両者は同じ診断手法で実行している。このため、両診断部は、例えば周囲温度や電磁ノイズなど共通の要因により同時に誤った診断を行う(すなわち、所謂、共通原因故障を引き起こす)可能性があり、所望の機能安全動作に危険側の故障を引き起こす可能性がある。
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、高精度な異常診断を実現可能なモータ制御装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
本発明の代表的な実施の形態によるモータ制御装置は、直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチングによって交流電力に変換し、当該交流電力をモータに供給する電力変換器と、電力変換器を制御する制御器と、を備える。制御器は、PWM制御器と、電流制御器と、電流監視器と、を有する。PWM制御器は、複数のスイッチング素子をPWM信号で制御する。電流制御器は、電力変換器の出力電流値を第1の間隔で取得し、取得した出力電流値と、電流指令値との誤差に基づいてPWM信号のデューティ比を定める。電流監視器は、電力変換器の出力電流値を、第1の間隔とは異なる第2の間隔で取得することで出力電流値を監視する。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態によって得られる効果を簡単に説明すると、高精度な異常診断が実現可能になる。
本発明の実施の形態1によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 図1における電流制御器および電流監視器の電流取得タイミングの一例を示す図である。 図2の電流取得タイミングに対応する処理内容の一例を示すフロー図である。 図2の電流取得タイミングに対応する処理内容の一例を示すフロー図である。 図2の電流取得タイミングに対応する処理内容の一例を示すフロー図である。 図2の電流取得タイミングに対応する処理内容の一例を示すフロー図である。 図2の電流取得タイミングに対応する処理内容の一例を示すフロー図である。 図1のモータ制御装置を変形した構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 図5のモータ制御装置を変形した構成例を示すブロック図である。 図6における診断用の制御器を用いて速度監視を行う場合の動作例を示すフロー図である。 本発明の実施の形態3によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5によるモータ制御装置において、一部の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態6によるモータ制御装置において、一部の構成例を示す回路図である。 図11を変形した構成例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
<モータ制御装置の概略>
図1は、本発明の実施の形態1によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。図1のモータ制御装置は、制御器1と、直流電源5と、電力変換器2と、モータ3と、エンコーダ4と、制御用電流センサ7および監視用電流センサ8とを備える。直流電源5は、例えば、例えば、ダイオードブリッジ回路や昇圧コンバータ回路等を用いて、商用交流電源6からの交流電力を直流電力に変換する。ただし、直流電源5は、図示を省略する蓄電池などを用いてもよい。
電力変換器2は、直流電源5からの直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチングによって交流電力に変換し、当該交流電力をモータ3に供給する。具体的には、電力変換器2は、例えば、6個のスイッチング素子が3相フルブリッジで接続された3相インバータである。スイッチング素子は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等である。
エンコーダ4は、モータ3の回転状態を計測する。制御器1は、電力変換器2を制御する。制御器1は、サーボ制御器9と、電流監視器10と、電流制御器11と、クロック発生器12と、搬送波生成器13と、メモリ14と、PWM制御器15と、エンコーダ通信部16とを備える。
電流制御器11に関する詳細を説明する。まず、制御用電流センサ7は、例えば、CT(Current Transformer)センサ、ホール素子センサ、または抵抗素子等であり、電力変換器2の出力電流値を電流フィードバック信号(例えばアナログ電圧信号)Iu1,Iw1として検出する。電流制御器11は、例えば、アナログディジタル変換器等を用いて、当該出力電流値(Iu1,Iw1)を所定の取得間隔(第1の間隔)で取得する。続いて、電流制御器11は、取得した出力電流値(Iu1,Iw1)を座標変換することでD軸Q軸の電流成分を抽出し、当該D軸Q軸の出力電流値(Id,Iq)と、別途、サーボ制御器9から受信した各軸の電流指令値との誤差を算出する。
その後、電流制御器11は、当該算出した誤差に基づいて、PI(比例・積分)制御等を用いてPWM信号のデューティ比を定める。また、電流制御器11は、D軸Q軸をU軸V軸W軸に変換することで、定めたデューティ比を反映させた3相の制御変調波を生成し、PWM制御器15へ出力する。PWM制御器15は、搬送波生成器13が生成した三角波または鋸波状の搬送波Fcと電流制御器11からの3相の制御変調波とを比較することで、3相のPWM信号を生成する。
PWM制御器15は、電力変換器2内の複数のスイッチング素子を、生成した3相のPWM信号で制御する。これにより、モータ3へ供給するモータ電流が生成され、一連の電流フィードバック制御ループが形成される。なお、電流制御器11が座標変換ならびに電流制御において利用するモータ制御位相の情報は、電流フィードバック信号Iu1,Iw1、または、位置フィードバック信号PFBから得られる。
次に、サーボ制御器9に関する詳細を説明する。エンコーダ4により計測されたモータ3の位置信号は、エンコーダ通信部16を介して位置フィードバック信号PFBとしてサーボ制御器9へ入力される。サーボ制御器9は、位置フィードバック信号PFBの変化量からモータ速度およびモータ加速度を算出し、別途、上位装置(図示せず)等から入力される位置、速度、加速度のそれぞれの指令値に対しフィードバック制御演算を行う。そして、サーボ制御器9、演算結果から得られる電流指令値を電流制御器11へ出力する。
その後は、上述のとおり、電流制御器11および電力変換器2の機能に従いモータ3が駆動され、駆動の結果をエンコーダ4が計測することにより、モータ位置、速度、加速度のフィードバック制御ループが形成される。制御用電流センサ7は、この例では、電流センサ数を削減する観点から、U相およびW相の2相にのみ取り付けられる。3相モータは、略3相平衡の電流で駆動されるため、V相の電流は、U相およびW相の電流和から推定できる。なお、ここでは、位置センサ(エンコーダ4)を用いた構成例を示したが、モータ位置(ひいては、速度や加速度)を演算によって算出する位置センサレスの構成であってもよい。
続いて、電流監視器10に関する詳細を説明する。まず、監視用電流センサ8は、例えば、CTセンサ、ホール素子センサ、または抵抗素子等であり、この例では、電力変換器2の3相全ての出力電流値を電流監視信号(例えばアナログ電圧信号)Iud,Ivd,Iw1として検出する。この場合、例えば、3相全ての和からモータ3以降の機械システムの浮遊容量を介して漏洩する電流を検知し、絶縁不良などを診断すること等が可能となる。ただし、監視用電流センサ8は、必ずしも3相全てを検出する必要性はなく、検出する相は、診断の目的に応じて適宜選定されればよい。
電流監視器10は、例えば、アナログディジタル変換器等を用いて、監視用電流センサ8を介して得られる電力変換器2の出力電流値(Iud,Ivd,Iw1)を、所定の取得間隔(第2の間隔)で取得することで出力電流値を監視する。ここで、詳細は後述するが、電流監視器10における取得間隔(第2の間隔)は、電流制御器11における取得間隔(第1の間隔)とは異なっている。
そして、この電流監視器10の監視結果に基づいて、モータ制御装置の異常診断が行われる。異常診断の具体的な診断項目としては、特許文献1に示されるようなモータ制御装置の診断項目や、特許文献2に示されるような機能安全機能に伴う速度等の診断項目を用いることができる。なお、異常診断の処理は、電流監視器10で行うことも、電流監視器10の上位に位置する上位装置(図示せず)で行うことも可能である。
制御器1は、代表的には、各部を1パッケージの部品に集約したマイクロコントローラ(マイコンと略す)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成される。ただし、これに限らず、制御器1は、個々の部品をマイコン等とは別パッケージの外付け部品としたうえで、一体のプリント基板上に実装される形態や、または、複数のプリント基板に分離したうえで配線や無線通信で接続するなどの形態であっても構わない。メモリ14は、サーボ制御器9と電流制御器11に接続されており、例えば、各種演算に伴うバッファメモリとして活用される。メモリ14は、単一のメモリを両部で共用しても複数のメモリを両部で区分して使用しても構わない。
具体例として、クロック発生器12は、発振子や振動子など演算クロックの基本となる素子のほか、当該演算クロックを用いて分周または位相ロックループ(PLL)によって周波数変換したクロックを発生する回路等で構成される。通常、マイコンには、このようなクロック発生器12が内蔵されている。サーボ制御器9、電流監視器10、電流制御器11、および搬送波生成器13は、クロック発生器12からのクロックに同期して動作する。また、電流制御器11は、搬送波生成器13が生成する搬送波にも同期して動作する。
エンコーダ通信部16は、マイコン等に内蔵される通信インタフェース回路で構成される。搬送波生成器13やPWM制御器15は、主にタイマ回路等を用いて構成される。サーボ制御器9や、電流監視器10や、電流制御器11は、主に、CPU(Central Processing Unit)等を用いたプログラム処理によって構成される。ただし、各部は、このような形態に限らず、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいはその組み合わせで適宜構成されればよい。
<電流監視器の詳細>
図2は、図1における電流制御器および電流監視器の電流取得タイミングの一例を示す図である。図2において、まず、搬送波生成器13は、クロック発生器12からのクロック周期Tcで動作するカウンタやタイマ等を用いて、固定周期Tswの三角波状の搬送波13aを生成する。この例では、カウンタ等は、カウント値が所定の範囲(例えば、0x0000~0xffff)で上昇下降を繰り返すように動作する。
また、搬送波生成器13は、搬送波13aと同位相同振幅の三角波であり、搬送波13aに対してオフセットが設けられた搬送波13bを生成する。PWM制御器15は、電流制御器11が出力する変調波11oを搬送波13a,13bとそれぞれ比較し、両者の交差する時点tnb,tfb,tna,tfaでトグル出力を切り替えることでPWM信号PH,PLを生成する。
PWM信号PH,PLには、所定のデッドタイムが設けられており、この区間は上述のオフセット量で調整される。また、PWM信号PHは、電力変換器2内の上アーム側のスイッチング素子に対応し、PWM信号PLは、電力変換器2内の下アーム側のスイッチング素子に対応する。PWM制御器15は、PWM信号PH,PLにより各アームのスイッチング素子をスイッチング制御する。これにより、電力変換器2は、変調波11oに比例した電圧を出力することができる。
電力変換器2からのパルス状の電圧が負荷に印加された結果、電力変換器2に生じる出力電流は、負荷のインピーダンスに応じた波形となる。モータ3を負荷とした場合、出力電流は、回転数に応じた正弦波状の基本波とパルス波成分を含む高調波成分とを重畳した波形となることが知られている。一方、電力変換器2の制御フィードバックに用いる電流は、制御系を安定化させるため、可能な限り高調波ノイズを除去した電流を用いることが望ましい。
そのためには、制御系を担う電流制御器11は、搬送波13a,13bの波形が頂部または底部となる時点tp1,tp2で電流取得を行えばよい。これらの時点は、PWM信号PH,PLのオンオフ幅の中央となるため、各PWM信号のエッジ部を起点とするノイズの影響を受け難く、かつスイッチング周期Tswで生じる電流リップルのエイリアシングを免れることができる。このように、電流制御器11が出力電流値Iu1,Iw1を取得するタイミングは、概ね図2のタイミングTAかそれらの間引きであればよい。
ここで、特許文献1では、回転機システムの診断方法として、モータ電流の周波数スペクトル解析、電力変換器のスイッチング時のリンギング波形情報、およびリサージュ図形解析といった手法が挙げられている。例えば、リンギング波形情報については、各PWM信号PH,PLのエッジを起点とした時系列なノイズ電流が診断対象となる。このため、タイミングTAに伴う間隔(周期)Tscで取得した出力電流値(Iu1,Iw1)では、ノイズ成分が検出できない恐れがある。
そこで、実施の形態では、電流監視器10は、タイミングTB~TEに示されるように、間隔(周期)Tscとは異なる間隔(周期)Tse,Tsrで、監視用電流センサ8からの電流監視信号(出力電流値)Iud,Ivd,Iwdを取得する。タイミングTBでは、電流監視器10は、間隔Tscよりも短い間隔Tseで、定常的に出力電流値(Iud,Ivd,Iwd)を取得する。これにより、リンギング波形などを含めて様々なモータ電流波形の診断が可能になる。
タイミングTCでは、電流監視器10は、所定の監視トリガ成立後に、間隔Tscよりも短い間隔Tseで、所定回数(n)連続して出力電流値(Iud,Ivd,Iwd)を取得する。監視トリガは、PWM信号PH,PLの立ち上がりエッジまたは立ち下りエッジであり、この例では、PWM信号PHの立ち上がりエッジとなっている。この場合、特に、リンギング波形に基づく異常診断が可能になる。また、タイミングTCを用いると、タイミングTBを用いる場合に比べて、電流取得に関わる演算負荷の軽減や、必要されるメモリ14の容量削減等が可能になる。
タイミングTDでは、電流監視器10は、間隔Tscよりも短い間隔Tseで、電流制御器11が出力電流値(Iu1,Iw1)を取得する期間とは異なる期間(重複しない期間)で出力電流値(Iud,Ivd,Iwd)を取得する。これにより、タイミングTBの場合とほぼ同様のモータ電流波形を取得できると共に、重複する期間に伴う電流監視器10の演算負荷の軽減や、メモリ14の容量削減等も可能になる。
タイミングTEでは、電流監視器10は、電流制御器11での取得間隔に依存しないよう時系列的にランダムに定められる間隔Tsrで出力電流値(Iud,Ivd,Iwd)を取得する。この場合、特に、リサージュ図形解析等に基づく異常診断が可能になる。なお、タイミングTB~TEでは、主に、電流監視器10での取得間隔(Tse,Tsr)が電流制御器11での取得間隔(Tsc)よりも短い場合を例とした。ただし、診断項目によっては、取得間隔(Tse,Tsr)は、取得間隔(Tsc)よりも長くてもよい。
また、図1において、電流制御器11は、前述したように、ノイズを含まない出力電流値を取得することが望ましい。このため、電流制御器11は、例えば、出力電流値をローパスフィルタ等を介して取得するか、または、出力電流値を所定回数サンプリングしたのち平均化するような処理を行う。その結果、1回あたりの電流の取得期間は、実効的に長くなる。一方、電流監視器10は、ノイズを含んだ出力電流値を取得することが望ましいため、出力電流値をローパスフィルタ等を介さずに取得する。その結果、1回あたりの電流の取得期間は、実効的に短くなる。言い換えれば、電流監視器10が出力電流値を取得する経路の伝達関数の遮断周波数は、電流制御器11が出力電流値を取得する経路の伝達関数の遮断周波数よりも高くなっている。図2では、このような1回あたりの電流の取得期間の違いが模式的に示されている。
以上のように、制御系とは異なる間隔(周期)で出力電流値を取得する電流監視器10を設けることで、モータ制御装置の異常診断を高精度に実現することが可能になる。また、図1の例では、制御系(すなわち制御用電流センサ7および電流制御器11)とは別に、監視系(すなわち監視用電流センサ8および電流監視器10)が設けられる。このように制御系と監視系とを完全に分離することで、所謂、共通原因故障が生じる可能性が低くなり、機能安全に寄与することができる。
図3A、図3B、図3C、図3D、図3Eは、図2の電流取得タイミングに対応する処理内容の一例を示すフロー図である。図3A、図3B、図3C、図3D、図3Eの各処理は、例えば、図2のクロック周期Tcで繰り返し実行される。図3Aには、図2のタイミングTAに対応する処理内容の一例が示される。図3Aにおいて、電流制御器11は、昇降フラグが上昇または下降かを判定する(ステップS101)。昇降フラグが上昇であれば、電流制御器11は、カウンタ(13a)をインクリメントした後(ステップS102)、カウント値が上限ピーク(0xffff)以上か否かを判定する(ステップS103)。
ステップS103で、カウント値が上限ピーク以上の場合、電流制御器11は、アナログディジタル変換を開始し(ステップS104)、昇降フラグを下降に変更して処理を終了する(ステップS105)。一方、ステップS103で、カウント値が上限ピーク未満の場合、電流制御器11は、処理を終了する。このような処理が繰り返し実行されることで、搬送波13aの頂部で電流取得が行われる。一方、ステップS101で、昇降フラグが下降の場合、電流制御器11は、ステップS106~S109において、ステップS102~S105の場合と同様の処理を、カウンタ(13a)をデクリメントする形で実行する。その結果、搬送波13aの底部で電流取得が行われる。
図3Bには、図2のタイミングTBに対応する処理内容の一例が示される。図3Bにおいて、電流監視器10は、カウンタをインクリメントし(ステップS201)、カウント値Bが予め定めた上限値(B_lim)以上か否か(すなわち、図2の間隔Tseに対応する時間を経過したか否か)を判定する(ステップS202)。カウント値Bが上限値(B_lim)以上の場合、電流監視器10は、アナログディジタル変換を開始し(ステップS203)、カウント値Bをゼロにリセットして処理を終了する(ステップS204)。一方、ステップS202で、カウント値Bが上限値(B_lim)未満の場合、電流監視器10は、処理を終了する。
図3Cには、図2のタイミングTCに対応する処理内容の一例が示される。図3Bにおいて、初期の監視フラグを‘0’として、電流監視器10は、監視トリガが成立するのを待つ(ステップS301,S302)。この際に、電流監視器10は、例えば、PWM制御器15からのPWM信号PH,PLに基づいて監視トリガの成立有無を判定する。監視トリガが成立すると、電流監視器10は、監視フラグを‘1’に変更し、i=1を設定してステップS305の処理へ移行する(ステップS303,S304)。また、監視フラグが‘1’である場合、電流監視器10は、そのままステップS305の処理へ移行する(ステップS301)。
ステップS305において、電流監視器10は、iがn以下の場合、図3Bの場合と同様の処理を用いて、間隔Tse毎にアナログディジタル変換を行う(ステップS201~S204)。ただし、図3Bの場合と異なり、電流監視器10は、アナログディジタル変換を行う毎に、iをインクリメントする(ステップS307)。一方、ステップS305において、iがnを超えた場合、電流監視器10は、監視フラグを‘0’に戻して処理を終了する(ステップS306)。
図3Dには、図2のタイミングTDに対応する処理内容の一例が示される。図3Dには、図3Aの場合と同様の処理内容が示される。ただし、図3Aの場合と異なり、ステップS104,S108の処理は行われない。さらに、図3Aの場合と異なり、ステップS103でカウント値が上限ピーク(0xffff)未満の場合、または、ステップS107でカウント値が下限ピーク(0x0000)よりも大きい場合に、電流監視器10は、図3Bの処理を実行する(ステップS401)。
ここで、図3AのステップS104,S108おいて、電流制御器11は、アナログディジタル変換後の出力電流値(Iu1,Iw1)をメモリ14に保存し、図3DのステップS401において、電流監視器10は、アナログディジタル変換後の出力電流値(Iud,Ivd,Iwd)をメモリ14に保存するとよい。電流監視器10は、メモリ14に保存された出力電流値に基づいて、絶え間ない出力電流値を得ることができる。また、時間的に重複するデータがメモリ14に保存されずに済むため、メモリ14の容量削減に寄与できる。
図3Eには、図2のタイミングTEに対応する処理内容の一例が示される。図3Eにおいて、電流監視器10は、カウンタをインクリメントし(ステップS501)、カウント値Cが予め定めた上限値(C_lim)以上か否か(すなわち、図2の間隔Tsrに対応する時間を経過したか否か)を判定する(ステップS502)。カウント値Cが上限値(C_lim)以上の場合、電流監視器10は、アナログディジタル変換を開始し(ステップS503)、上限値(C_lim)を乱数発生器等を用いて更新して処理を終了する(ステップS504)。一方、ステップS502で、カウント値Cが上限値(C_lim)未満の場合、電流監視器10は、処理を終了する。図3Eを用いる場合、図3Bを用いる場合と比較して、単位時間あたりの計測回数が少なくなるため、メモリ14の容量削減に寄与できる。
なお、図3A~図3Eにおけるアナログディジタル変換の開始は、例えば、アナログディジタル変換器のサンプリングタイミングに相当する。別の形態として、電流センサ(7,8)が、アナログ信号ではなく、Δ-Σ変換素子を介してアナログ情報を出力する形態が考えられる。この場合、アナログ情報は、制御器1内のシリアル通信ドライバ(図示せず)を介してメモリ14に逐次保存される。そして、図3A~図3Eにおけるアナログディジタル変換の開始は、電流監視器10および電流制御器11によるメモリ14へのアクセスタイミングに相当する。この場合、電流監視器10および電流制御器11のアクセスタイミングは、それぞれ、Δ-Σ変換素子の通信周期の互いに異なる倍数等を設定される。
<モータ制御装置の変形例>
図4は、図1のモータ制御装置を変形した構成例を示すブロック図である。図4に示すモータ制御装置は、図1の構成例と比較して、監視用電流センサ8が設けられず、制御用電流センサ7を電流監視器10および電流制御器11で共用する構成となっている。この場合、電流監視信号(出力電流値)Iud,Iwdと電流フィードバック信号(出力電流値)Iu1,Iw1は、信号源が同一であるが、電流監視器10と電流制御器11とは、出力電流値を取得する間隔が異なっている。
このような構成例を用いることでも、図1の構成例を用いる場合と同様に、高精度な異常診断が実現可能になる。また、図1の構成例と比較して、電流センサに伴うコスト等を削減できる。ただし、機能安全の観点からは、電流センサを分離した形態である図1の構成例が有益となる。
<実施の形態1の主要な効果>
以上、実施の形態1のモータ制御装置を用いることで、制御用の電流取得間隔と、異常診断用の電流取得間隔とを分離でき、制御用と異常診断用とで、それぞれに適したタイミングを個別に定めることが可能になる。その結果、代表的には、高精度な異常診断が実現可能になる。また、電流監視器10と電流制御器11とを個別に設け、さらに、制御用電流センサ7と監視用電流センサ8とを個別に設けることで、機能安全に資する構成を得ることができる。例えば、2系統で取得した出力電流値を比較することで、異常の有無を判定するようなことも可能である。
また、例えば、特許文献1の方式において、例えば、制御用で要求される電流取得間隔と、異常診断用で要求される電流取得間隔の公倍数となる間隔で電流取得を行うことが考えられる。ただし、この場合、公倍数となる間隔が短くなる可能性があり、演算負荷の増大や、必要とされるメモリ容量の増大等を招く恐れがある。実施の形態1の方式を用いると、このような演算負荷の増大や、メモリ容量の増大等を抑制した上で、前述したような効果が得られる。
(実施の形態2)
<モータ制御装置の構成>
図5は、本発明の実施の形態2によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。図5は、モータ3が複数(この例では2系統)の巻線を有する場合の構成例となっている。図5では、2系統の巻線に応じて、2系統の制御器1A,1B、電力変換器2A,2B、制御用電流センサ7A,7Bが設けられる。電力変換器2A,2Bに接続される直流電源5は、それぞれ独立のものでも共通のものでもよい。この例では、共通方式が用いられ、電力変換器2A,2Bの直流側は、直流電源5に対してそれぞれ並列接続されている。
制御器1Aは、制御上のマスター器であり、図1に示した制御器1内の各部を全て有する。一方、制御器1Bは、スレーブ器であり、この例では、図1に示した制御器1内の各部の中から、サーボ制御器9、電流監視器10およびエンコーダ通信部16が削除されている。制御器1A,1Bは、互いに異なるクロック発生器12A,12Bによりそれぞれ駆動されている。このように、各制御器にそれぞれクロック発生器を搭載することで、例えば、電力変換器2Aと電力変換器2Bとをある程度離れた位置に配置する際に、長いクロック信号配線が不要となり、クロック信号に起因する誤動作等を防止できる。
また、制御器1Aと制御器1Bは、図示しない通信部を介して情報を送受信できるように構成されている。制御器1B内の電流制御器11は、制御器1A内のサーボ制御器9からの信号(具体的には電流指令値)を受けて動作する。すなわち、制御器1A,1B内の各電流制御器11は、制御器1A内のサーボ制御器9からの同じ指令に基づいて動作する。その結果、電力変換器2A,2Bは、同位相同振幅の電流を出力するよう制御される。
電力変換器2AからのU相の出力配線と、電力変換器2BからのU相の出力配線は、モータ3が有するU相の2系統の入力端子にそれぞれ接続される。電力変換器2A,2BからのV相およびW相の出力配線に関しても同様である。ここで、図5では、マスター器およびスレーブ器に共通する形で監視用電流センサ8が設けられる。監視用電流センサ8は、貫通孔が形成された貫通型電流センサであり、CT(Current Transformer)センサやホール素子センサ等が一般的に知られている。
監視用電流センサ8は、この例では3相のそれぞれに設けられる。U相の監視用電流センサ8は、2個の電力変換器2A,2BからのU相の出力配線が自身の貫通孔を共に貫通するように設置される。これにより、U相の監視用電流センサ8は、2個の電力変換器2A,2BのU相の出力電流値を合成した合成電流値を、U相の電流監視信号(例えばアナログ電圧信号)Iud2として検出する。V相およびW相に関しても同様である。その結果、V相およびW相の監視用電流センサ8は、2個の電力変換器2A,2BのV相およびW相の出力電流値をそれぞれ合成したV相およびW相の合成電流値を、V相およびW相の電流監視信号Ivd2,Iwd2としてそれぞれ検出する。
電流監視器10は、前述したように、複数の制御器1A,1Bのいずれか一つであるマスター器に搭載される。電流監視器10は、監視用電流センサ8で検出された合成電流値(Iud2,Ivd2,Iwd2)を所定の間隔(第2の間隔)で取得することで、合成電流値を監視する。また、電流監視器10は、制御用電流センサ7Aで検出された出力電流値(Iu1A,Iv1A,Iw1A)と、制御用電流センサ7Bで検出された出力電流値(Iu1B,Iv1B,Iw1B)とを所定の間隔(第2の間隔)で取得することで、2個の電力変換器2A,2Bのそれぞれの出力電流値を監視する。
このように複数の電力変換器2A,2Bを有する構成の場合、電流監視器10をスレーブ器にも設けるのではなくマスター器にのみ設けることで、スレーブ器を簡略化できる。また、スレーブ器の制御用電流センサ7Bからの出力電流値を、マスター器の電流監視器10が直接監視することにより、スレーブ器が監視結果をマスター器に送信するような場合と比較して、制御器1Bと制御器1Aとの間の通信量を低減できる。その結果、モータ制御装置の処理負荷を軽減することが可能になる。
ここで、前述したように、電力変換器2A,2Bは同位相同振幅となるよう制御される。これに伴い、電流監視器10で取得される合成電流値(Iud2,Ivd2,Iwd2)は、制御系の外乱や異常のない限り、制御用電流センサ7Aに基づく出力電流値(Iu1A,Iv1A,Iw1A)の2倍の電流値に一致し、制御用電流センサ7Bに基づく出力電流値(Iu1B,Iv1B,Iw1B)の2倍の電流値にも一致する。このため、このような整合性が得られるか否かに基づいて、異常診断を行うことが可能になる。
一例として、異常診断において抽出した異常が、個々の電力変換器由来かモータ由来かを推定できる。例えば、制御用電流センサ7A,7Bからの出力電流値が共に正常で、監視用電流センサ8からの電流に異常があれば、異常はモータ由来である可能性が高い。さらに、モータ3によって駆動される負荷機器を含めたシステム全体に何らかのシステム異常が発生した場合で、例えば、監視用電流センサ8からの出力電流値に異常がない場合、システム異常は、負荷機器由来である可能性が高い。
この場合、監視用電流センサ8からの出力電流値をモータ制御装置の上位に設けられる上位装置(図示せず)へ伝送し、上位装置で詳細な異常診断を行えばよい。上位装置は、モータ制御装置および負荷機器を制御し、負荷機器の制御シーケンス等に応じてモータ制御装置へ速度指令等を発行する装置である。上位装置は、例えば、監視用電流センサ8からの出力電流値と負荷機器の制御シーケンス等とを照合することで、異常診断を行うことが可能である。
なお、制御器1Aと制御器1Bは、それぞれ、別のマイコン等によって実現される。ただし、場合によっては、制御器1Aと制御器1Bとを1個のマイコン内に実装することも可能である。あるいは、制御器1Bを設けずに、制御器1A内のPWM制御器15が、電力変換器2Aと共通のPWM信号で電力変換器2Bをスイッチング制御するように構成することも可能である。また、図5の電流監視器10において、出力電流値(Iu1A,Iv1A,Iw1A)を取得する間隔と、出力電流値(Iu1B,Iv1B,Iw1B)を取得する間隔とが異なるように構成することも可能である。
<モータ制御装置の変形例>
図6は、図5のモータ制御装置を変形した構成例を示すブロック図である。図6には、説明の簡略化のため、図5に示した部位のうち説明に必要な部位のみを抽出して示している。図6では、制御用電流センサ7A,7Bおよび監視用電流センサ8は、全てU相W相の2相を検出している。ただし、検出する相数は用途に応じて適宜変更可能である。図6において、図5と大きく異なる点は、電流監視器10を、複数の制御器1A,1Bとは異なる診断用の制御器1C内に設けたことにある。言い換えれば、電流監視器10は、複数の制御器1A,1Bの外部に共通に設けられる。これに伴い、制御器1Aは、図5の制御器1Bと略同一の構成となる。
このような構成を用いることで、巻線系統を3巻線、4巻線といった多様に変化させる場合に、制御器1A(または1B)と同一構成の制御器を巻線系統の数だけ設け、これらに共通に診断用の制御器1C(電流監視器10)を設ければよい。その結果、巻線系統の数を変化させる場合の拡張性が容易となり、例えば、製造や検査の上での管理等が容易になる。なお、制御器1A,1B,1Cは、例えば、個別のマイコン等によって実現される。ただし、場合によっては、診断用の制御器1Cを除く制御器1A,1Bを1個のマイコン等で実現することも可能である。
また、図6の構成においても、図5の場合と同様に、制御器1A,1C内にそれぞれ個別のクロック発生器12A,12Cを搭載することが望ましい。また、制御器1A,1B,1Cは、例えば、電流指令値、電流フィードバック信号Iu1A,Iw1A,Iu1B,Iw1B等を、通信部を介して相互に交信可能となっている。ここで、診断用の制御器1Cの通信部として、光学式や磁気式等を用いて電気的に絶縁した状態で通信を行う通信絶縁部17を設けてもよい。
<診断用の制御器の動作>
ここで、診断用の制御器1Cを、機能安全における速度監視に用いてもよい。機能安全における危険側故障診断率を高める方策として、異なる複数の監視器を設けることや、複数の監視器の電源を分離して故障の他方への波及を防ぐことが知られている。図6のような構成例を用いることで、制御器1A,1Bによる速度監視器と、診断用の制御器1Cによる速度監視器とを独立に設けることができる。さらに、制御器1A,1Bと診断用の制御器1Cとを通信絶縁部17で電気的に分離することができる。これらの結果、より信頼性の高い機能安全システムを構築することができる。
図7は、図6における診断用の制御器を用いて速度監視を行う場合の動作例を示すフロー図である。図7において、診断用の制御器1Cは、電流フィードバック信号(出力電流値)Iu1A,Iw1A,Iu1B,Iw1Bを取得し(ステップS601,S603)、出力電流値(Iu1A,Iw1A)に基づく速度(ω1A)と、出力電流値(Iu1B,Iw1B)に基づく速度(ω1B)とを算出する(ステップS602,S604)。
また、診断用の制御器1Cは、電流フィードバック信号に基づくU相の合成電流値(Iu1A+Iu1B)とW相の合成電流値(Iw1A+Iw1B)とを算出し(ステップS605)、当該合成電流値に基づく速度(ω1)を算出する(ステップS606)。さらに、診断用の制御器1Cは、電流監視信号(出力電流値)Iud2,Iwd2を取得し(ステップS607)、これに基づいて速度(ω1d)を算出する(ステップS608)。
その後、診断用の制御器1Cは、ステップS602,S604,S606,S608で算出した各速度(ω1A,ω1B,ω1,ω1d)が同等か否かを判定する(ステップS609)。診断用の制御器1Cは、ステップS609における各速度が同等であり、かつ、各速度が所定の範囲内であれば、異常無しとして処理を終了する(ステップS610)。一方、診断用の制御器1Cは、ステップS609における各速度が同等でない場合、または、各速度は同等であるが所定の範囲外の場合、異常有りとしてモータ3を停止させる(ステップS610,S611)。
<実施の形態2の主要な効果>
以上、実施の形態2のモータ制御装置を用いることで、モータが複数の巻線を有する場合であっても、実施の形態1で述べた各種効果と同様の効果が得られる。特に、各電力変換器2A,2Bの各出力電流値と、各電力変換器2A,2Bの出力電流値を合成した合成電流値とを取得できるように構成することで、電流値の整合性に基づいて異常診断を行うことが可能になる。
(実施の形態3)
<モータ制御装置の構成>
図8は、本発明の実施の形態3によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。図8に示すモータ制御装置は、図6の構成例と比較して、監視用電流センサ8の構成が異なっている。すなわち、制御用電流センサ7A,7Bのそれぞれは、図6の場合と同様に3相中の2相(この例ではU相およびW相)の出力電流値を検出し、監視用電流センサ8は、図6の場合と異なり当該3相中の残りの1相(V相)の合成電流値を検出する。
3相モータ3は、略3相平衡であるため、特に異常が無ければ、制御用電流センサ7A,7Bで検出された出力電流値(Iu1A,Iw1A,Iu1B,Iw1B)の総和が、監視用電流センサ8で検出された出力電流値(Ivd2)に一致することになる。したがって、このような構成を用いることでも、実施の形態2の場合と同様に、電流値の整合性に基づく異常診断や、速度の一致に基づく異常診断を実現できる。そして、このような異常診断を、監視用電流センサ8の相数を削減した上で実現できる。
(実施の形態4)
<モータ制御装置の構成>
図9は、本発明の実施の形態4によるモータ制御装置の構成例を示すブロック図である。図9に示すモータ制御装置は、図6の構成例と比較して、監視用電流センサ8が設けられない点と、制御器1C内の電流監視器10が制御用電流センサ7A,7BからのU相の出力電流値(Iu1A,Iu1B)を直接的に取得する点とが異なっている。
例えば、図7で述べたような機能安全の速度監視において、電流のゼロクロス周期から速度を求める場合には、3相中の1相の電流値から速度が算出することができる。このため、図9の構成例を用いることでも、図7に示したような速度監視の一部を実現することが可能になる。具体的には、図9の制御器1Cは、制御用電流センサ7AからのU相の出力電流値(Iu1A)に基づく速度と、制御用電流センサ7BからのU相の出力電流値(Iu1B)に基づく速度とを比較することができる。
(実施の形態5)
<モータ制御装置の構成>
図10は、本発明の実施の形態5によるモータ制御装置において、一部の構成例を示す回路図である。図10では、例えば図5に示した監視用電流センサ8の代わりとして、制御器1A,1Bを跨ぐ形で電流集約部18が設けられる。電流集約部18は、オペアンプ回路で構成される加算器を備える。加算器は、複数の電流センサ7A,7Bからの検出信号となる電流フィードバック信号(例えばアナログ電圧信号)Iu1A,Iw1A,Iu1B,Iw1Bを相毎にアナログ加算し、相毎の電流監視信号(合成電流値)Iud,Iwdとして電流監視器10へ出力する。
また、複数の電流センサ7A,7Bからのそれぞれの検出信号(Iu1A,Iw1A,Iu1B,Iw1B)は、電流集約部18側とは異なる経路で、直列抵抗Rfおよびその後段のコンデンサCfで構成されるローパスフィルタを介して電流制御器11A,11Bへ出力される。この際に、ローパスフィルタは、検出信号(Iu1A,Iw1A,Iu1B,Iw1B)に対して高周波のスイッチングノイズ成分を除去する等、検出信号をフィルタリングして電流制御器11A,11Bへ出力する。
電流集約部18内の加算器は、オペアンプOPu,OPwと、入力抵抗R1およびフィードバック抵抗R2で構成される。制御用電流センサ7A,7BからのU相の検出信号(Iu1A,Iu1B)は、それぞれに設けられた入力抵抗R1を介してワイヤードオア接続され、オペアンプOPuに入力される。同様に、制御用電流センサ7A,7BからのW相の検出信号(Iw1A,Iw1B)は、それぞれ異なる入力抵抗R1を介してワイヤードオア接続され、オペアンプOPwに入力される。
これにより、2系統の同相電流波形が、相毎にアナログ加算される。前述したように、複数系統の電力変換器2A,2B(図示省略)は、互いに同じ振幅位相の電流指令値に従い動作するため、オペアンプの出力も入力と同位相の略正弦波状の波形となる。ここで、電流監視器10が出力電流値を取得する経路を監視経路と呼び、電流制御器11A,11Bが出力電流値を取得する経路を制御経路と呼ぶ。図10の構成例では、監視経路の伝達関数の遮断周波数(すなわち電流集約部18の遮断周波数)は、制御経路の伝達関数の遮断周波数(すなわちローパスフィルタの遮断周波数)よりも高くなっている。
なお、図10に示されるように、各入力抵抗R1と制御用電流センサ7A,7Bとの間は、絶縁アンプ等の絶縁・増幅の機能をもつ回路を介して接続されてもよく、直接的に接続されてもよい。また、オペアンプOPu,OPwは、マスター器である制御器1Aにのみ搭載され、スレーブ器である制御器1Bは、入力抵抗R1のみを搭載する。そして、各入力抵抗R1は、マスター・スレーブ間の配線によって互いに並列バス接続(ワイヤードオア接続)される。これにより、スレーブ器の小型化に貢献できる。また、各スレーブ器に2個以上のコネクタを設けることで、多数台のスレーブ器を数珠つなぎに並列バス配線することも可能である。
<実施の形態5の主要な効果>
以上、実施の形態5のモータ制御装置を用いることで、図5等に示したような貫通型電流センサ(監視用電流センサ8)を用いることなく、実施の形態2の場合と同様の効果が得られる。すなわち、システムの小型化や低コスト化に寄与できる。また、電流集約部18の遮断周波数は、ローパスフィルタの遮断周波数に比べて高くなっている。これにより、電流監視器10は、例えばリンギング波形の解析やリサージュ分析等で必要とされる、高周波成分を含んだ電流値を取得することが可能になる。その結果、高周波成分を損うことなく、より精度の高い異常診断が実現可能になる。
(実施の形態6)
<モータ制御装置の構成>
図11は、本発明の実施の形態6によるモータ制御装置において、一部の構成例を示す回路図である。図11は、図10の構成例と比較して、電流集約部18の構成が若干異なっている。図11の電流集約部18は、複数の整流器(DH1,DL1,DH2,DL2)と、アンプ回路(この例ではオペアンプOPu,OPw)とを備える。
複数の整流器のそれぞれは、4個のダイオードDH1,DL1,DH2,DL2を含むダイオードブリッジで構成される。複数(ここでは4個)の整流器は、複数の制御用電流センサ7A,7Bからの各相の検出信号(Iu1A,Iw1A,Iu1B,Iw1B)をそれぞれ整流する。制御用電流センサ7A,7Bが電流値に比例した略正弦波状の検出信号を出力する場合、複数の整流器のそれぞれは、ダイオードブリッジによって全波整流を行う。また、複数の整流器の出力ノード(正端子および負端子)は、相毎に正端子および負端子同士が共通に接続される。
オペアンプOPuは、複数の整流器におけるU相の共通出力ノードからの信号を非反転入力および反転入力で受けて、電流監視器10へU相の電流監視信号Iudを出力する。同様に、オペアンプOPwは、複数の整流器におけるW相の共通出力ノードからの信号を非反転入力および反転入力で受けて、電流監視器10へW相の電流監視信号Iwdを出力する。
ダイオードブリッジの作用によって、オペアンプOPu,OPwの入力には、各制御用電流センサ7A,7Bからの正および負の検出信号のうちの最も瞬時振幅の大きい信号のみが代表して印加されることになる。前述したように、複数系統の電力変換器2A,2B(図示省略)は、互いに同じ振幅位相の電流指令値に従い動作するため、オペアンプOPu,OPwの出力は、略正弦波状の全波整流波形となる。
以上のような構成で得られる電流監視信号Iud,Iwdの瞬時値は、各電流センサの代表値であるため、モータ電流の振幅情報を得る観点では図10の構成例に比べて劣り得る。ただし、電流監視信号Iud,Iwdのゼロクロスを検出することで、モータ3の速度を得ることができる。このため、例えば、図7で述べたような機能安全における速度監視等を行う際に適用することが可能である。また、モータ電流の振幅情報として、振幅の最大ワースト値を得ることができるため、診断項目によっては電流値に基づく異常診断も可能である。
図12は、図11を変形した構成例を示す回路図である。図12には、図11における複数の整流器(ダイオードブリッジ)に対して、同相の電流センサの基準コモン電位側を並列接続し共通のダイオード列DH2,DL2の中点に接続した構成例が示される。なお電流センサの信号電位側は電流センサ毎に設けられたダイオード列DH1,DL1の中点へそれぞれ接続され、ダイオード列DH1,DL1の両端電位は、相毎に設けたオペアンプOPu,OPwの入力に共通に並列接続されている点は、図11と同様である。電流監視信号Iud,Iwdは、図11の構成例では全波整流波形となるのに対して、図12の構成例では正負のピークをもつ略正弦波状の波形となる。図12の構成例を用いることでも、図11の場合と同様に、機能安全における速度監視や、電流値に基づく異常診断を行うことが可能である。
<実施の形態6の主要な効果>
以上、実施の形態6のモータ制御装置を用いることでも、実施の形態5の場合と同様の効果が得られる。すなわち、貫通型電流センサ(監視用電流センサ8)が不要となり、システムの小型化や低コスト化に寄与できる。また、電流集約部18の遮断周波数は、ローパスフィルタの遮断周波数に比べて高くなっている。これにより、電流監視器10は、例えばリンギング波形の解析やリサージュ分析等で必要とされる、高周波成分を含んだ電流値を取得することが可能になる。その結果、高周波成分を損うことなく、より精度の高い異常診断が実現可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…制御器、2…電力変換器、3…モータ、7…制御用電流センサ、8…監視用電流センサ、10…電流監視器、11…電流制御器、15…PWM制御器、18…電流集約部、Iu1,Iv1,Iw1…電流フィードバック信号(出力電流値)、Iud,Ivd,Iwd…電流監視信号(出力電流値)、OP…オペアンプ、Tsc,Tse,Tsr…間隔(周期)

Claims (13)

  1. 直流電力を複数のスイッチング素子のスイッチングによって交流電力に変換し、当該交流電力をモータに供給する電力変換器と、
    前記電力変換器を制御する制御器と、
    を備えるモータ制御装置であって、
    前記制御器は、
    前記複数のスイッチング素子をPWM信号で制御するPWM制御器と、
    第1のアナログディジタル変換器を含み、前記電力変換器の出力電流値を、前記第1のアナログディジタル変換器を用いて第1のサンプリング間隔で取得し、取得した前記出力電流値と、電流指令値との誤差に基づいて前記PWM信号のデューティ比を定める電流制御器と、
    第2のアナログディジタル変換器を含み、前記電力変換器の前記出力電流値を、前記第2のアナログディジタル変換器を用いて、前記第1のサンプリング間隔とは異なる第2のサンプリング間隔で取得することで前記出力電流値を監視する電流監視器と、
    を有する、
    モータ制御装置。
  2. 請求項1記載のモータ制御装置において、
    前記モータは、複数の巻線を有し、
    前記電力変換器は、前記複数の巻線に応じて複数設けられ、
    前記電流監視器は、前記複数の電力変換器のそれぞれの前記出力電流値を監視する、
    モータ制御装置。
  3. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記制御器は、前記複数の電力変換器に応じて複数設けられ、
    前記複数の制御器のそれぞれは、前記PWM制御器と、前記電流制御器とを有し、
    前記複数の制御器のいずれか一つはマスター器であり、残りはスレーブ器であり、
    前記マスター器は、前記電流指令値を生成し、
    前記マスター器内および前記スレーブ器内の前記電流制御器は、共に、前記マスター器によって生成された前記電流指令値に基づいて動作し、
    前記電流監視器は、前記マスター器のみに設けられる、
    モータ制御装置。
  4. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記制御器は、前記複数の電力変換器に応じて複数設けられ、
    前記複数の制御器のそれぞれは、前記PWM制御器と、前記電流制御器とを有し、
    前記電流監視器は、前記複数の制御器の外部に共通に設けられる、
    モータ制御装置。
  5. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記複数の電力変換器からの複数の出力配線にそれぞれ設置され、前記複数の電力変換器の前記出力電流値をそれぞれ検出する複数の電流センサと、
    貫通孔が形成され、前記複数の電力変換器からの前記複数の出力配線が前記貫通孔を貫通するように設置されることで、前記複数の電力変換器の前記出力電流値を合成した合成電流値を検出する貫通型電流センサと、
    を有し、
    前記電流監視器は、前記複数の電流センサでそれぞれ検出された前記出力電流値に加えて、前記貫通型電流センサで検出された前記合成電流値を監視する、
    モータ制御装置。
  6. 請求項5記載のモータ制御装置であって、
    前記モータは、3相モータであり、
    前記複数の電流センサのそれぞれは、3相中の2相の前記出力電流値を検出し、
    前記貫通型電流センサは、前記3相中の残りの1相の前記合成電流値を検出する、
    モータ制御装置。
  7. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記複数の電力変換器からの複数の出力配線にそれぞれ設置され、前記複数の電力変換器の前記出力電流値をそれぞれ検出する複数の電流センサと、
    前記複数の電流センサからの検出信号をそれぞれフィルタリングして前記電流制御器へ出力する複数のローパスフィルタと、
    オペアンプ回路で構成され、前記複数の電流センサからの検出信号を、ローパスフィルタを介さずにアナログ加算して前記電流監視器へ出力する加算器と、
    を有する、
    モータ制御装置。
  8. 請求項2記載のモータ制御装置において、
    前記複数の電力変換器からの複数の出力配線にそれぞれ設置され、前記複数の電力変換器の前記出力電流値をそれぞれ検出する複数の電流センサと、
    前記複数の電流センサからの検出信号をそれぞれフィルタリングして前記電流制御器へ出力する複数のローパスフィルタと、
    前記複数の電流センサからの検出信号をそれぞれ整流し、出力ノードが共通に接続される複数の整流器と、
    前記複数の整流器の前記出力ノードからの信号を受けて、前記電流監視器への出力を行うアンプ回路と、
    を有する、
    モータ制御装置。
  9. 請求項1または2記載のモータ制御装置において、
    前記第2のサンプリング間隔は、前記第1のサンプリング間隔よりも短くなっている、
    モータ制御装置。
  10. 請求項1または2記載のモータ制御装置において、
    前記電流監視器が前記出力電流値を取得する経路の伝達関数の遮断周波数は、前記電流制御器が前記出力電流値を取得する経路の伝達関数の遮断周波数よりも高くなっている、モータ制御装置。
  11. 請求項1または2記載のモータ制御装置において、
    前記電流監視器は、監視トリガ成立後に前記第2のサンプリング間隔で所定回数連続して前記出力電流値を取得し、
    前記監視トリガは、前記PWM信号の立ち上がりエッジまたは立ち下りエッジである、モータ制御装置。
  12. 請求項1または2記載のモータ制御装置において、
    前記電流監視器は、前記電流制御器が前記出力電流値を取得する期間とは異なる期間で前記出力電流値を取得する、
    モータ制御装置。
  13. 請求項1または2記載のモータ制御装置において、
    前記第2のサンプリング間隔は、時系列的にランダムに定められる、
    モータ制御装置。
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