JP7246248B2 - 抗血栓性材料、及び抗血栓性材料の使用方法 - Google Patents
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Description
このような生体適合性を有し、医療用材料として適した種々の高分子材料が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
[1]下記式(1)及び(2)
示差走査熱量計測定において、-60℃以上0℃未満の温度範囲で発熱ピークを有し、且つ、
水に対する下限臨界共溶温度(LCST)を有するポリマー
を含む、抗血栓性材料。
[2]前記抗血栓性材料が、血液と接触する部材の構成材料として用いられる、上記[1]に記載の抗血栓性材料。
[3]前記示差走査熱量計測定における、前記発熱ピークの発熱量が1.0J/g以上である、上記[1]又は[2]に記載の抗血栓性材料。
[4]前記ポリマーの数平均分子量(Mn)が、5,000~300,000である、上記[1]~[3]のいずれか一項に記載の抗血栓性材料。
[5]前記ポリマーの分子量分布(Mw/Mn)(ただし、Mwは当該ポリマーの重量平均分子量であり、Mnは当該ポリマーの数平均分子量である)が、10以下である、上記[1]~[4]のいずれか一項に記載の抗血栓性材料。
[6]前記抗血栓性材料から形成した部材を、細胞シートの表面と接触させて用いられる、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の抗血栓性材料。
[7]上記[1]~[6]のいずれか一項に記載の抗血栓性材料を用いて形成された部材を血液と接触させる、抗血栓性材料の使用方法。
[8]上記[1]~[6]のいずれか一項に記載の抗血栓性材料から、細胞シートの構成部材の一つである層を形成し、当該層の表面上で細胞を培養する、抗血栓性材料の使用方法。
[9]培養した細胞を、冷却によって、前記層を除去し、培養した細胞を回収する、上記[8]に記載の抗血栓性材料の使用方法。
本発明の抗血栓性材料は、上記式(1)及び(2)の少なくとも一方で表されるモノマーに由来する構成単位を有し、下記要件(I)及び(II)を満たすポリマーを含む。
・要件(I):示差走査熱量計測定において、-60℃以上0℃未満の温度範囲で発熱ピークを有する。
・要件(II):水に対する下限臨界共溶温度(LCST)を有する。
一般的に、ポリマーを含む抗血栓性材料を、水と接触し得る環境下で使用した場合に、抗血栓性材料の表面近傍では、抗血栓性材料に含まれるポリマーからの相互作用を受けて抗血栓性材料の表面に水が吸着される。ポリマーからの相互作用を受けない水は、通常0℃で凍結又は融解するが、この吸着された水は、ポリマーからの相互作用により、-60℃でも凍結しないため「不凍水」とも呼ばれている。
一方で、上記の「中間水」は、抗血栓性材料の表面近傍に吸着している不凍水よりも、抗血栓性材料の表面からわずかに離れた範囲に存在している。そのため、この「中間水」は、抗血栓性材料に含まれるポリマーの相互作用を受けるため、0℃では凍結又は融解しないが、その相互作用の力は不凍水よりは小さく、-60℃以上0℃未満の範囲で凍結又は融解する性質を有する。
つまり、前記ポリマーは、上記要件(I)を満たすため、上述の「中間水」を含水したものであり、本発明の抗血栓性材料は、このような「中間水」を含水したポリマーを含むものである。
血液中に含まれる最大成分である水であり、一般的な抗血栓性材料に血液を接触させた場合には、血液中の水が、抗血栓性材料に含まれるポリマーの相互作用により、抗血栓性材料の表面近傍に吸着されるという現象が起こり易い。そして、その吸着された水が、さらに血液中のタンパク質と接触した場合に、タンパク質が表面近傍の水に吸着されることで血栓が生じるのではないかと考えられる。
一方で、本発明の抗血栓性材料に含まれるポリマーは、上述の「中間水」を含水しているため、当該抗血栓性材料を血液と接触させた際、血液中のタンパク質は、抗血栓性材料の表面近傍に接触する前に、中間水と接触するため、抗血栓性材料の表面に生じ得る血栓を抑制し得ると推測される。
つまり、本発明の抗血栓性材料に含まれるポリマーは、上記要件(I)を満たし、上述の「中間水」を含水したものであるため、当該抗血栓性材料を血液と接触する部材の構成材料として用いた場合においても、血栓の発生を効果的に抑制し得る。そのため、本発明の抗血栓性材料は、優れた生体適合性を有するものである。
本明細書において、上記要件(I)で規定する示差走査熱量計測定の測定条件は、後述の実施例に記載されたとおりである。
水に対する下限臨界共溶温度(LCST)とは、ポリマーを水に溶解させてなる水溶液について、その温度より高いと当該水溶液が2つの液相に分離し、その温度より低いと当該水溶液が単一液相として存在する温度を意味する。
そして、上記要件(II)で規定する下限臨界共溶温度(LCST)の測定条件は、後述の実施例に記載されたとおりである。
本発明の抗血栓性材料は、このような性質を有するため、所定の処理を行う際には形状を維持させつつも、当該処理終了後に不要となった際には、下限臨界共溶温度(LCST)以下での冷却を行うことで、容易に除去することができるという、優れた温度応答性も発現し得る。
本発明の抗血栓性材料に含まれる前記ポリマーは、上記要件(I)及び(II)を満たすように調製する観点から、前記式(1)及び(2)の少なくとも一方で表されるモノマーに由来する構成単位を有する。
ただし、モノマー(i)及び(ii)に由来する構成単位の合計含有量は、上記要件(I)及び(II)を満たすように調製する観点から、前記ポリマーの構成単位の全量(100質量%)に対して、好ましくは10~100質量%、より好ましくは30~100質量%、更に好ましくは50~100質量%、より更に好ましくは70~100質量%、特に好ましくは90~100質量%である。
なお、Mw及びMnは、それぞれ、当該ポリマーの重量平均分子量及び数平均分子量である。
また、本明細書において、ポリマーの重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、実施例に記載の方法に基づいて測定された値を意味する。
本発明の一態様の抗血栓性材料は、本発明の効果を損なわない範囲で、前記ポリマー以外の他の有効成分を含有していてもよい。
本明細書において、「有効成分」とは、抗血栓性材料に含まれる希釈溶媒を除いた成分を意味する。
前記ポリマー以外の他の有効成分としては、例えば、抗酸化剤、紫外線吸収剤、滑剤、流動性調節剤、離型剤、帯電防止剤、光拡散剤等の添加剤や、ガラス繊維、炭素繊維、粘土化合物等の無機フィラー等が挙げられる。
これらの希釈溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を併用した混合溶媒であってもよい。
本発明の一態様の抗血栓性材料の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、以下の工程(1)~(2)を有する方法であることが好ましい。
・工程(1):少なくとも前記モノマー(i)又は(ii)を含む原料モノマーを重合させて、重合反応物を得る工程。
・工程(2):工程(1)で得た重合反応物を、水に接触させ、前記ポリマーを得る工程。
用いる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類や、テトラヒドロフラン(THF)、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、トルエン、アセトン等の有機溶媒が挙げられ、また、水であってもよい。
これらの溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を併用した混合溶媒であってもよい。
ただし、工程(2)によって、重合反応物から、上記要件(1)を満たす前記ポリマーに容易に調製することができる。
このようにして、前記重合化合物を水に接触させて、上述の「中間水」を含水させることで、上記要件(1)を満たす前記ポリマーを調製できる。
本発明の一態様の抗血栓性材料は、血栓の発生を効果的に抑制し得、優れた生体適合性を有する。そのため、本発明の一態様の抗血栓性材料は、血液と接触する部材の構成材料として用いられることが好ましく、具体的には、血液浄化膜、人工腎臓用膜、血漿分離用膜、人工肺用膜、人工血管、カテーテル、歯科材料、細胞シート等の構成材料として好適に使用し得る。
細胞シートは、一般的に、基材フィルム上に、温度応答性ポリマーを含む層を有するシートであって、細胞の培養に使用されるシートである。具体的には、細胞シートの当該層上にて細胞を培養した後、温度処理によって、当該層を溶解させて、培養した細胞を回収することができる。
本発明の一態様の抗血栓性材料は、細胞を培養するための、上記層の構成材料として使用されることが好ましい。培養した細胞を回収する際には、下限臨界共溶温度(LCST)以下に冷却することで、容易に回収することができる。
・[1]上述の抗血栓性材料を用いて形成された部材を血液と接触させる、抗血栓性材料の使用方法。
・[2]上述の抗血栓性材料から、細胞シートの構成部材の一つである層を形成し、当該層の表面上で細胞を培養する、抗血栓性材料の使用方法。
また、上記[2]の使用方法において、細胞を培養した、本発明の抗血栓性材料から形成された層は、下限臨界共溶温度(LCST)以下の冷却によって、溶解する。そのため、上記[2]の使用方法において、培養した細胞を、冷却によって、前記層を除去し、培養した細胞を回収することが好ましい。
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用い、テトラヒドロフランを展開溶媒として、既知の分子量(分子量分布=1)の標準ポリスチレンを用いて検量線を作成した。この検量線に基づいてGPCのリテンションタイムから、Mw及びMnを算出した。
下記の実施例1及び2で調製したポリマー(I)又は(II)を測定試料として用いた。なお、当該測定試料の質量を予め測定した。
DSC装置(エスアイアイ・ナノテクノロジーズ株式会社製、製品名「EXSTAR X-DSC7000」)を用いて、窒素流量50mL/分、5.0℃/分の条件で、下記(i)~(iii)の順序による温度プログラムにて温度変化した際のDSC曲線を得た。
(温度プログラム)
・(i)25℃から、降温速度5.0℃/分にて、-100℃まで冷却。
・(ii)-100℃で5分間保持。
・(iii)-100℃から、昇温速度5.0℃/分にて、50℃まで加熱。
(i)及び(iii)の温度変化の際のDSC曲線において、-60℃以上0℃未満の温度範囲での「発熱ピーク」の有無を確認し、発熱ピークを有する場合には、当該発熱ピークから発熱量を算出した。
前記式(1)で表されるモノマーである2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルアクリレート(2HBAc)15gを、溶媒である1,4-ジオキサン60gに溶解させ、これに、重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を、2HBAcに対して0.1質量%相当量添加し、窒素雰囲気下にて、75℃で6時間かけて、加熱攪拌しながら、ラジカル重合反応を進行させた。反応終了後の反応液を、貧溶媒であるテトラヒドロフラン(THF)とヘキサンの混合溶媒(THF/ヘキサン=1/1(質量比)中に滴下して、重合反応物を析出させ取り出した後、当該重合反応物を水中にて7日間浸して膨潤させ、ポリマー(I)を得た。
得られたポリマー(I)は、前記式(1)で表されるモノマーに由来する構成単位を有するものであり、数平均分子量(Mn)は38,100、分子量分布(Mw/Mn)は4.68であった。
また、当該ポリマー(I)について、DSC測定を行ったところ、図1に示すように、-60℃以上0℃未満の温度範囲での「発熱ピーク」の存在が確認され、当該発熱ピークから算出した発熱量は「42.4J/g」であった。
そして、後述の各試験に用いるために、上記ポリマー(I)を0.02g秤量し、メタノール10mLに溶解させてなるメタノール溶液と、上記ポリマー(I)を4℃の水に溶解させてなる濃度1.0質量%の水溶液を、それぞれ抗血栓性材料として調製した。
前記式(2)で表されるモノマーであるα-ヒドロキシイソブチロキシエチルアクリレート(HBEAc)15gを、溶媒である1,4-ジオキサン60gに溶解させ、これに、重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を、HBEAcに対して0.1重量%相当量添加し、窒素雰囲気下にて、75℃で6時間かけて、加熱攪拌しながら、ラジカル重合反応を進行させた。反応終了後の反応液を、貧溶媒であるテトラヒドロフラン(THF)とヘキサンの混合溶媒(THF/ヘキサン=1/1(質量比)中に滴下して、重合反応物を析出させ取り出した後、当該重合反応物を水中にて7日間浸して膨潤させ、ポリマー(II)を得た。
得られたポリマー(II)は、前記式(2)で表されるモノマーに由来する構成単位を有するものであり、数平均分子量(Mn)は15,800、分子量分布(Mw/Mn)は2.30であった。
また、当該ポリマー(II)について、DSC測定を行ったところ、-60℃以上0℃未満の温度範囲での「発熱ピーク」の存在が確認され、当該発熱ピークから算出した発熱量は「30.4J/g」であった。
そして、後述の各試験に用いるために、上記ポリマー(II)を0.02g秤量し、メタノール10mLに溶解させてなるメタノール溶液と、上記ポリマー(II)を4℃の水に溶解させてなる濃度1.0質量%の水溶液を、それぞれ抗血栓性材料として調製した。
(1)コート被膜の形成
実施例1及び2で調製したポリマー(I)又は(II)を溶解させてなるメタノール溶液を、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂板の表面上に、スピンコートで塗布して、コート被膜を形成した。そして、当該被膜を形成した樹脂板から8mm角に切り出したものを試験サンプルとした。
(2)血小板溶液の調製
また、別に、クエン酸ナトリウムで抗凝固したヒト新鮮血液を、1500rpmで5分間遠心分離し、上澄みを多血小板血漿(platelet rich plasma:PRP)として回収した。そして、PRP回収後の残りの血液をさらに4000rpmで10分間遠心分離し、上澄みを乏血小板血漿(platelet poor plasma:PPP)として回収した。
回収したPRPをリン酸緩衝(phosphate buffered saline:PBS)溶液を用いて800倍に希釈したのち、血球計算板を用いてPRP中の血小板濃度の確認を行った。血小板濃度が既知の上記PRPを、回収したPPPを用いて希釈し、血小板濃度が4×107cells/mLの血小板懸濁液を調製した。
(3)血小板の粘着試験
試験サンプルのコート被膜の表面に、上記の血小板懸濁液を200μL滴下し、37℃にて1時間静置した。その後、試験サンプルを、PBSにて2回洗浄した後、1質量%のグルタルアルデヒド溶液に浸漬し、37℃にて2時間固定した。固定後、試験サンプルをPBSに10分間、PBS/水=1/1(体積比)の混合液に8分間、水に8分間、及び、さらに別に用意した水に8分間浸漬させて洗浄し、室温にて風乾した。
そして、洗浄後の試験サンプルのコート被膜の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、各試験サンプルに粘着した単位面積あたりの血小板数を測定した。なお、血小板の形態変化の進行度により、1型、2型及び3型に分類して、下記式で定義される「モルフォロジカルスコア(MS)」をそれぞれ算出した。
MS=n1×1+n2×2+n3×3
(式中、n1は1型の血小板数、n2は2型の血小板数、n3は3型の血小板数を表す。)
また、コート被膜を形成していないPET樹脂板についても、上記と同様の処理により、表面に血小板を粘着し、粘着した単位面積あたりの血小板数を測定し、MSを算出した。
そして、PET樹脂板のMSに対する、各試験サンプルのMSの比〔試験サンプルのMS/PET樹脂板のMS〕を算出し、血小板の粘着性を評価した。
常圧(105Pa)下で、実施例1及び2で調製したポリマー(I)又は(II)を溶解させてなる水溶液について、4℃から40℃まで昇温した場合、及び、40℃から4℃まで降温した場合における、波長500nmでの光透過率の変化を、紫外可視分光光度計により測定した。
そして、水溶液を昇温もしくは降温する過程において、光透過率が80%以上変化した際の温度を「下限臨界共溶温度(LCST)」とした。
Claims (7)
- 前記抗血栓性材料が、血液と接触する部材の構成材料として用いられる、請求項1に記載の抗血栓性材料。
- 前記示差走査熱量計測定における、前記発熱ピークの発熱量が1.0J/g以上である、請求項1又は2に記載の抗血栓性材料。
- 前記ポリマーの数平均分子量(Mn)が、5,000~300,000である、請求項1~3のいずれか一項に記載の抗血栓性材料。
- 前記ポリマーの分子量分布(Mw/Mn)(ただし、Mwは当該ポリマーの重量平均分子量であり、Mnは当該ポリマーの数平均分子量である)が、10以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の抗血栓性材料。
- 請求項1~5のいずれか一項に記載の抗血栓性材料から、細胞シートの構成部材の一つである層を形成し、当該層の表面上で細胞を培養する、抗血栓性材料の使用方法。
- 培養した細胞を、冷却によって、前記層を除去し、培養した細胞を回収する、請求項6に記載の抗血栓性材料の使用方法。
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