JP7245585B1 - リアクタ及び液体燃料合成方法 - Google Patents

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【課題】転化効率を向上可能なリアクタ及び液体燃料合成方法を提供する。【解決手段】リアクタ1は、水蒸気分離膜30と、第1流路11と、第2流路12とを備える。第1流路11は前記水蒸気分離膜30の非透過側に設けられ、第2流路12は、前記水蒸気分離膜の透過側に設けられる。第1流路11には前記原料ガスが流れ、第2流路12には掃引ガスが流れる。前記第2流路12は、一端である第1排出口d1と、他端である第2排出口d2と、これらの間の流入口d3とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、リアクタ及び液体燃料合成方法に関する。
近年、水素及び二酸化炭素を含有する原料ガスからメタノールやエタノールなどの液体燃料(具体的には、常温常圧下で液体状態の燃料)への転化反応において、副生成物である水蒸気を分離することによって転化効率を向上させることのできるリアクタが開発されている。
例えば、特許文献1には、水蒸気分離膜と、水蒸気分離膜の非透過側に設けられる第1流路と、水蒸気分離膜の透過側に設けられる第2流路とを備えるリアクタが開示されている。第1流路には、原料ガスが供給される。第2流路には、水蒸気分離膜を透過した水蒸気を掃引するための掃引ガスが供給される。
特開2018-8940号公報
ここで、第2流路の下流域では掃引ガスに含まれる水蒸気量が多くなるところ、特許文献1に記載のリアクタでは、第2流路を流れる掃引ガスの向きが第1流路を流れる原料ガスの向きと同じであるため、第1流路の下流域から第2流路の下流域へ水蒸気をスムーズに移動させることができない。そのため、第1流路の下流域では転化効率が低い。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、転化効率を向上可能なリアクタ及び液体燃料合成方法を提供することを目的とする。
本発明に係るリアクタは、水蒸気分離膜と、第1流路と、第2流路と、触媒とを備える。水蒸気分離膜は、少なくとも水素及び二酸化炭素を含有する原料ガスから液体燃料への転化反応における副生成物である水蒸気を透過させる。第1流路は、水蒸気分離膜の非透過側に設けられる。第1流路には原料ガスが流れる。第2流路は、水蒸気分離膜の透過側に設けられる。第2流路には、水蒸気分離膜を透過した水蒸気を掃引するための掃引ガスが流れる。触媒は、第1流路に配置され、原料ガスから液体燃料への転化反応を進行させる。第2流路は、第2流路の一端である第1排出口と、第2流路の他端である第2排出口と、第1排出口と第2排出口との間の流入口とを有する。
本発明によれば、転化効率を向上可能なリアクタ及び液体燃料合成方法を提供することができる。
実施形態に係るリアクタの構成を示す模式図 図1のA-A断面図 図1のB-B断面図 図1のC-C断面図 図2のD-D断面図 変形例1に係るリアクタの構成を示す模式図 変形例1に係るリアクタの構成を示す模式図
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。
(リアクタ1)
図1は、リアクタ1の斜視図である。図2は、図1のA-A断面図である。図3は、図1のB-B断面図である。図4は、図1のC-C断面図である。図5は、図2のD-D断面図である。
リアクタ1は、原料ガスを液体燃料へ転化させるための所謂メンブレンリアクタである。原料ガスは、少なくとも水素及び二酸化炭素を含有する。原料ガスは、一酸化炭素を含有していてもよい。原料ガスは、いわゆる合成ガス(Syngas)であってもよい。液体燃料は、常温常圧で液体状態の燃料である。液体燃料としては、例えばメタノール、エタノール、C2(m-2n)(mは90未満の整数、nは30未満の整数)で表される液体燃料、及びこれらの混合物が挙げられる。
例えば、二酸化炭素および水素を含む原料ガスを触媒存在下で接触水素化することでメタノールを合成する際の反応式(1)は次の通りである。
CO+3H ⇔ CHOH+HO (1)
上記反応は平衡反応であり、転化効率及び反応速度の両方を高めるには高温高圧下(例えば、180℃以上、2MPa以上)で実施されることが好ましい。液体燃料は、合成された時点では気体状態であり、少なくともリアクタ1から流出するまでは気体状態のまま維持される。リアクタ1は、所望の液体燃料の合成条件に適した耐熱性及び耐圧性を有することが好ましい。
図1に示すように、リアクタ1は、モノリス型に形成される。モノリスとは、長手方向に貫通した複数の孔を有する形状を意味し、ハニカムを含む概念である。リアクタ1は、第1端面S1、第2端面S2及び側面S3を有する。第1端面S1は、第2端面S2の反対側に設けられる。側面S3は、第1端面S1及び第2端面S2の外縁に連なる。本実施形態において、リアクタ1は円柱状に形成されているが、リアクタ1の外形は特に限られない。
図1~図5に示すように、リアクタ1は、多孔質支持体10、触媒20、水蒸気分離膜30、第1シール部40及び第2シール部50を備える。
多孔質支持体10は、リアクタ1の長手方向に延びる柱体である。多孔質支持体10は、多孔質材料によって構成される。
多孔質材料としては、セラミック材料、金属材料、樹脂材料などを用いることができ、特にセラミック材料が好適である。セラミック材料の骨材としては、例えば、アルミナ(Al)、チタニア(TiO)、ムライト(Al・SiO)、セルベン及びコージェライト(MgAlSi18)のうち少なくとも一つを用いることができる。セラミック材料の無機結合材としては、例えば、チタニア、ムライト、易焼結性アルミナ、シリカ、ガラスフリット、粘土鉱物、易焼結性コージェライトのうち少なくとも一つを用いることができる。ただし、セラミック材料は、無機結合材を含んでいなくてもよい。
図2~図4に示すように、多孔質支持体10は、多数の第1流路11及び複数の第2流路12を有する。
各第1流路11は、図5に示すように、リアクタ1の長手方向に沿って形成される。各第1流路11は、貫通孔である。各第1流路11は、リアクタ1の第1端面S1及び第2端面S2それぞれに開口する。各第1流路11は、第1端面S1に形成される流入口e1と、第2端面S2に形成される流出口e2とを有する。各第1流路11は、水蒸気分離膜30の非透過側に設けられる。各第1流路11には、原料ガスが流される。各第1流路11内には、触媒20が配置される。第1流路11の本数、位置及び形状などは適宜変更可能である。
各第2流路12は、水蒸気分離膜30の透過側に設けられる。各第2流路12には、水蒸気分離膜30を透過した水蒸気を掃引するための掃引ガスが流される。掃引ガスとしては、不活性ガス(例えば窒素)や空気などを用いることができる。第2流路12の本数、位置及び形状などは適宜変更可能である。
ここで、各第2流路12は、図2~図4に示すように、複数のセル13、第1流出スリット14、第2流出スリット15及び流入スリット16によって構成される。
複数のセル13は、リアクタ1の短手方向(長手方向に垂直な方向)に沿って一列に並ぶ。各セル13は、図5に示すように、リアクタ1の長手方向に沿って形成される。各セル13の両端は、第1及び第2目封止部17,18によって封止される。第1及び第2目封止部17,18は、上述した多孔質材料によって構成することができる。
第1流出スリット14は、図1に示すように、長手方向におけるリアクタ1の一端部に形成される。リアクタ1の一端部とは、リアクタ1を長手方向に5等分した場合に、原料ガスの流入側の一端から2/5までの部分である。第1流出スリット14は、リアクタ1の短手方向に沿って形成される。第1流出スリット14は、図2に示すように、複数のセル13を貫通する。第1流出スリット14の両端は、側面S3に開口する。第1流出スリット14は、側面S3に形成される一対の第1排出口d1を有する。一対の第1排出口d1は、長手方向における第2流路12の一端である。
第2流出スリット15は、図1に示すように、長手方向におけるリアクタ1の他端部に形成される。多孔質支持体10の他端部とは、リアクタ1を長手方向に5等分した場合に、液体燃料の流出側の他端から2/5までの部分である。第2流出スリット15は、リアクタ1の短手方向に沿って形成される。第2流出スリット15は、図3に示すように、複数のセル13を貫通する。第2流出スリット15の両端は、側面S3に開口する。第2流出スリット15は、側面S3に形成される一対の第2排出口d2を有する。一対の第2排出口d2は、長手方向における第2流路12の他端である。
流入スリット16は、図1に示すように、長手方向におけるリアクタ1の中間部に形成される。多孔質支持体10の中間部とは、リアクタ1の側面視における第1流出スリット14と第2流出スリット15との間の部分である。流入スリット16は、リアクタ1の短手方向に沿って形成される。流入スリット16は、図4に示すように、複数のセルa1を貫通する。流入スリット16の両端は、側面S3に開口する。流入スリット16は、側面S3に形成される一対の流入口d3を有する。一対の流入口d3は、長手方向において一対の第1排出口d1と一対の第2排出口d2との間に位置する。
触媒20は、各第1流路11内に配置される。触媒20は、各第1流路11内に充填されていることが好ましいが、水蒸気分離膜30の表面に層状に配置されていてもよい。触媒20は、上記式(1)に示したように、原料ガスから液体燃料への転化反応を進行させる。
触媒20は、所望の液体燃料への転化反応に適した既知の触媒を用いることができる。触媒20としては、例えば、金属触媒(銅、パラジウムなど)、酸化物触媒(酸化亜鉛、ジルコニア、酸化ガリウムなど)、及び、これらを複合化した触媒(銅-酸化亜鉛、銅-酸化亜鉛-アルミナ、銅-酸化亜鉛-酸化クロム-アルミナ、銅-コバルト-チタニア、及びこれらにパラジウムを修飾した触媒など)が挙げられる。
水蒸気分離膜30は、多孔質支持体10によって支持される。水蒸気分離膜30は、第1流路11を取り囲む。水蒸気分離膜30は、第1流路11と第2流路12との間に配置される。
水蒸気分離膜30は、原料ガスから液体燃料への転化反応の副生成物である水蒸気を透過させる。これにより、平衡シフト効果を利用して上記式(1)の反応平衡を生成物側にシフトさせることができる。
水蒸気分離膜30は、100nmol/(s・Pa・m)以上の水蒸気透過係数を有することが好ましい。水蒸気透過係数は、既知の方法(Ind.Eng.Chem.Res.,40,163-175(2001)参照)で求めることができる。
水蒸気分離膜30は、100以上の分離係数を有することが好ましい。分離係数が大きいほど、水蒸気を透過しやすく、かつ水蒸気以外の成分(水素、二酸化炭素及び液体燃料など)を透過させにくい。分離係数は、既知の方法(「Separation and Purification Technology 239 (2020) 116533」のFig.1参照)で求めることができる。
水蒸気分離膜30としては、無機膜を用いることができる。無機膜は、耐熱性、耐圧性、耐水蒸気性を有するため好ましい。無機膜としては、例えばゼオライト膜、シリカ膜、アルミナ膜、これらの複合膜などが挙げられる。特に、シリコン元素(Si)とアルミニウム元素(Al)とのモル比(Si/Al)が1.0以上3.0以下であるLTA型のゼオライト膜は、水蒸気透過性に優れているため好適である。ただし、無機膜には、熱衝撃によって破損しやすいという特性がある。
第1シール部40は、図1に示すように、多孔質支持体10の一端面を覆う。第1シール部40は、原料ガスが多孔質支持体10に侵入することを抑制する。第1シール部40は、図5に示すように、第1流路11の流入口e1を塞がないように形成される。第1シール部40は、第1目封止部17を覆う。第1シール部40は、ガラス、金属、ゴム、樹脂などによって構成することができる。
第2シール部50は、図1に示すように、多孔質支持体10の他端面を覆う。第2シール部50は、液体燃料が多孔質支持体10に侵入することを抑制する。第2シール部50は、図5に示すように、第1流路11の流出口e2を塞がないように形成される。第2シール部50は、第2目封止部18を覆う。第2シール部50は、ガラス、金属、ゴム、樹脂などによって構成することができる。
(液体燃料合成方法)
図5を参照しながら、リアクタ1を用いた液体燃料合成方法について説明する。
本実施形態に係る液体燃料合成方法は、水蒸気分離膜30の非透過側に設けられた第1流路11に原料ガスを流しながら、水蒸気分離膜30の透過側に設けられた第2流路12に掃引ガスを流す工程を備える。
原料ガスは、第1流路11の流入口e1から第1流路11内に流入する。第1流路11内では、上記式(1)に従って、液体燃料が合成されるとともに副生成物である水蒸気が生成される。合成された液体燃料は、第1流路11の流出口e2から流出する。副生成物である水蒸気は、水蒸気分離膜30及び多孔質支持体10を順次透過して、第2流路12に移動する。
掃引ガスは、第2流路12の中間から流入した後、第2流路12の両端から流出する。具体的には、次の通りである。まず、掃引ガスは、流入スリット16の流入口d3から流入し、流入スリット16からセル13に流入する。次に、セル13に流入した掃引ガスの一部は第1流出スリット14側に向かい、残りは第2流出スリット15側に向かう。第1流出スリット14側に向かう掃引ガスは、副生成物である水蒸気を取り込むとともに、転化反応に伴って発生した反応熱を吸収しながらセル13内を流れた後、第1流出スリット14の第1排出口d1から排出される。第2流出スリット15側に向かう掃引ガスは、副生成物である水蒸気を取り込むとともに、転化反応に伴って発生した反応熱を吸収しながらセル13内を流れた後、第2流出スリット15の第2排出口d2から排出される。
このように、第2流路12の第1排出口d1と第2排出口d2との間に流入口d3を位置させることによって、第2流路12の中間から流入する掃引ガスを第2流路12の両端から流出させることができる。これによって、図5に示すように、流入口d3と第1排出口d1との間では原料ガスと掃引ガスとを対向する向き(すなわち、逆向き)に流すとともに、流入口d3と第2排出口d2との間では原料ガスと掃引ガスとを平行な向き(すなわち、同じ向き)に流すことができる。
従って、第2流路12のうち流入口d3と第1排出口d1との間では水蒸気を効率的に除去できるため、第1流路11のうち原料ガスの流入側の領域から第2流路12へ水蒸気をスムーズに移動させることで転化効率を向上できる。同様に、第2流路12のうち流入口d3と第2排出口d2との間でも水蒸気を効率的に除去できるため、第1流路11のうち液体燃料の流出側の領域から第2流路12へ水蒸気をスムーズに移動させることで転化効率を向上できる。さらに、水蒸気分離膜30は液体燃料の流出側で最も高温になるところ、第2流路12の流入口d3から流入した掃引ガスは第2排出口d2に到達するまでの間に加熱されるため、水蒸気分離膜30の高温部が掃引ガスによって冷却されることを抑制できる。従って、水蒸気分離膜30が熱衝撃によって破損することを抑制できる。以上の通り、本実施形態に係るリアクタ1によれば、転化効率の向上と水蒸気分離膜30の保護とを両立させることができる。
なお、第1流路11において原料ガスが流れる向きとは、第1流路11のうち原料ガス源に近い側を上流とし、原料ガス源から遠い側を下流とした場合に、上流から下流に向かう向きを意味する。また、第2流路12において掃引ガスが流れる向きとは、第2流路12のうち掃引ガス源に近い側を上流とし、掃引ガス源から遠い側を下流とした場合に、上流から下流に向かう向きを意味する。
(実施形態の変形例)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、本発明に係るリアクタとしてモノリス型のリアクタ1を例に挙げて説明したが、リアクタの形態はこれに限られない。本発明に係るリアクタは、例えば、筒型のリアクタであってもよい。
図6は、筒型のリアクタ100の長手方向に沿った断面図である。リアクタ100は、筒状の水蒸気分離膜101と、水蒸気分離膜101の内側(非透過側)に設けられ、原料ガスが流れる第1流路102と、水蒸気分離膜101の外側(透過側)に設けられ、掃引ガスが流れる第2流路103と、第1流路102に配置された触媒102aとを備える。第2流路103は、一端である第1排出口104と、他端である第2排出口105と、これらの間の流入口106とを有する。このような筒型のリアクタ100であっても、第2流路103の中間から流入した掃引ガスを第2流路103の両端から流出させることができる。
なお、図6に示すように、筒状の水蒸気分離膜101は、筒状の多孔質支持体107によって支持されている。水蒸気分離膜101は、多孔質支持体107の内周面上及び外周面上のいずれに配置されてもよいが、原料ガスの全圧と掃引ガスの全圧とに差がある場合には、図6に示すように多孔質支持体107の内周面上に配置されることが好ましい。これによって、水蒸気分離膜101に割れが生じることを抑制できる。
図7は、筒型のリアクタ200の長手方向に沿った断面図である。リアクタ200は、筒状の水蒸気分離膜201と、水蒸気分離膜201の外側(非透過側)に設けられ、原料ガスが流れる第1流路202と、水蒸気分離膜201の内側(透過側)に設けられ、掃引ガスが流れる第2流路203と、第1流路202に配置された触媒202aとを備える。第2流路203は、一端である第1排出口204と、他端である第2排出口205と、これらの間の流入口206とを有する。このような筒型のリアクタ200であっても、第2流路203の中間から流入した掃引ガスを第2流路203の両端から流出させることができる。
なお、図7に示すように、筒状の水蒸気分離膜201は、筒状の多孔質支持体207によって支持されている。水蒸気分離膜201は、多孔質支持体207の内周面上及び外周面上のいずれに配置されてもよいが、原料ガスの全圧と掃引ガスの全圧とに差がある場合には、図7に示すように多孔質支持体207の外周面上に配置されることが好ましい。これによって、水蒸気分離膜201に割れが生じることを抑制できる。
(変形例2)
上記実施形態では、本発明に係るリアクタとしてモノリス型のリアクタ1を例に挙げて説明したが、リアクタ1の構成は適宜変更可能である。例えば、第2流路12は、一対の第1排出口d1、一対の第2排出口d2及び一対の流入口d3を有することとしたが、これらの数及び位置は適宜変更可能である。
(変形例3)
上記実施形態において、第1流出スリット14は、リアクタ1の一端部(原料ガスの流入側の一端から2/5までの部分)に形成されることとしたが、第1流出スリット14の少なくとも一部がリアクタ1の一端部に形成されていればよい。同様に、第2流出スリット15は、リアクタ1の他端部(液体燃料の流出側の他端から2/5までの部分)に形成されることとしたが、第2流出スリット15の少なくとも一部がリアクタ1の他端部に形成されていればよい。ただし、第1流出スリット14及び第2流出スリット15の一方又は両方の少なくとも一部が、リアクタ1の端から1/5までの部分に形成されていることが好ましい。これによって掃引ガスの流通範囲を広くすることができるため、より広い範囲にわたって転化効率の向上や水蒸気分離膜201の保護を図ることができる。
1 リアクタ
10 多孔質支持体
11 第1流路
e1 流入口
e2 流出口
12 第2流路
13 セル
14 第1流出スリット
d1 第1排出口
15 第2流出スリット
d2 第2排出口
16 流入スリット
d3 流入口
17 第1目封止部
18 第2目封止部
20 触媒
30 水蒸気分離膜
40 第1シール部
50 第2シール部

Claims (2)

  1. 少なくとも水素及び二酸化炭素を含有する原料ガスから液体燃料への転化反応における副生成物である水蒸気を透過させる水蒸気分離膜と、
    前記水蒸気分離膜の非透過側に設けられ、前記原料ガスが流れる第1流路と、
    前記水蒸気分離膜の透過側に設けられ、前記水蒸気分離膜を透過した水蒸気を掃引するための掃引ガスが流れる第2流路と、
    前記第1流路に配置され、前記転化反応を進行させる触媒と、
    を備え、
    前記第2流路は、
    前記第2流路の一端である第1排出口と、
    前記第2流路の他端である第2排出口と、
    前記第1排出口と前記第2排出口との間の流入口と、
    を有する、
    リアクタ。
  2. 少なくとも水素及び二酸化炭素を含有する原料ガスから液体燃料への転化反応における副生成物である水蒸気を透過させる水蒸気分離膜を備えるリアクタを用いた液体燃料合成方法であって、
    前記水蒸気分離膜の非透過側に設けられる第1流路に前記原料ガスを流しながら、前記水蒸気分離膜の透過側に設けられる第2流路に掃引ガスを流す工程を備え、
    前記第1流路には、前記転化反応を進行させる触媒が配置されており、
    前記掃引ガスは、前記第2流路の中間から流入した後、前記第2流路の両端から流出する、
    液体燃料合成方法。
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