以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策を説明する。
本出願の実施形態では、「複数の」は、「少なくとも2つ」と理解することができ、「複数の項目」は、「少なくとも2つの項目」と理解することができる。
本出願の実施形態の技術的解決策は、汎欧州デジタル移動電話方式(global system for mobile communications、GSM)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、5Gシステム、またはNRシステムなどの様々な通信システムに適用され得る。
本出願の実施形態における端末デバイスは、ユーザ機器、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルコンソール、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であり得る。あるいは、端末デバイスは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスもしくは別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、または将来の進化した公衆陸上移動体ネットワーク(public land mobile network、PLMN)における端末デバイスであってもよい。これについては本出願の実施形態では限定されない。
本願の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するように構成されたデバイスであってもよい。ネットワークデバイスは、汎欧州デジタル移動電話方式(global system for mobile communications、GSM)または符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システムのベース送受信機基地局(base transceiver station、BTS)であってもよいし、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システムのNodeB(NodeB、NB)であってもよいし、LTEシステムの発展型NodeB(evolved NodeB、eNB、またはeNodeB)であってもよいし、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよい。あるいは、ネットワークデバイスは、リレーノード、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるネットワークデバイス、将来の発展型PLMNネットワークにおけるネットワークデバイスなどであってもよい。これについては本出願の実施形態では限定されない。あるいは、ネットワークデバイスは、測位に使用されるサービングノード(または測位機能ノードもしくは位置センタと呼ばれる)、例えば、位置管理機能(location management function、LMF)、位置管理構成要素(location management component、LMC)、または位置測定ユニット(location measurement unit、LMU)であってもよい。
本出願の実施形態では、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、ハードウェア層、ハードウェア層の上で実行されるオペレーティングシステム層、およびオペレーティングシステム層の上で実行されるアプリケーション層を含む。ハードウェア層は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、メモリ管理装置(memory management unit、MMU)、およびメモリ(メインメモリとも呼ばれる)などのハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)を使用してサービス処理を実施する任意の1つまたは複数のコンピュータオペレーティングシステム、例えば、Linux(登録商標)オペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、またはwindowsオペレーティングシステムであってよい。アプリケーション層は、ブラウザ、連絡先、ワードプロセッシングソフトウェア、およびインスタントメッセージングソフトウェアなどのアプリケーションを含む。さらに、本出願の実施形態で提供される方法のコードを記録するプログラムを実行して、本出願の実施形態で提供される方法に従って通信を実行することができるという条件で、本出願の実施形態で提供される方法の実行体の具体的な構造は、本出願の実施形態では特に限定されない。例えば、本出願の実施形態において提供される方法の実行体は、端末デバイスもしくはネットワークデバイス、または端末デバイスもしくはネットワークデバイス内にあるプログラムを呼び出し、実行することができる機能モジュールであってよい。
加えて、本出願の態様または特徴は、方法、装置、または標準的なプログラミング技術および/もしくはエンジニアリング技術を使用する製品として実施されうる。本出願で使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読構成要素、キャリア、または媒体からアクセスされ得るコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体には、限定はしないが、磁気記憶構成要素(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、または磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc、CD)、またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリ(例えば、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)が含まれてよい。加えて、本明細書で説明される様々な記憶媒体は、情報を格納するように構成された1つ以上のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を示すことができる。「機械可読媒体」という用語は、限定されるものではないが、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを記憶、格納、および/または担持できる様々な他の媒体を含み得る。
図1は、本出願の一実施形態が適用可能な端末デバイスを測位するための測位システムのアーキテクチャの概略図である。図1に示されるように、測位システムでは、UEは、次世代eNodeB(next-generation eNodeB、ng-eNB)およびgNBをそれぞれ介して、LTE-Uuインタフェースおよび/またはNR-Uuインタフェースを通じて無線アクセスネットワークに接続される。無線アクセスネットワークは、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)を介してNG-Cインタフェースを通じてコアネットワークに接続される。次世代無線アクセスネットワーク(next-generation radio access network、NG-RAN)は、1つ以上のng-eNBを含む。NG-RANはまた、1つ以上のgNBを含み得る。あるいは、NG-RANは、1つ以上のng-eNBおよびgNBを含んでもよい。ng-eNBは、5GコアネットワークにアクセスするLTE基地局であり、gNBは、5Gコアネットワークにアクセスする5G基地局である。コアネットワークは、AMFや位置管理機能(location management function、LMF)などの機能を含む。AMFはアクセス管理などの機能を実装するように構成され、LMFは測位などの機能を実装するように構成されている。AMFおよびLMFは、NLsインタフェースを介して接続される。LMFは、UEに測位機能を提供するためにコアネットワークに配置された装置または構成要素である。
図2は、本出願の一実施形態が適用可能な端末デバイスを測位するための別の測位システムのアーキテクチャの概略図である。図1の測位システムと図2の測位システムのアーキテクチャの違いは、図1の位置管理機能の装置または構成要素(例えば、LMF)がコアネットワーク内に配置され、図2の測位管理機能のいくつかの装置または構成要素(例えば、位置管理構成要素(location management component、LMC)または位置測定ユニット(location measurement unit、LMU))が基地局に配置され得るか、または基地局から分離され得ることにある。図2に示されるように、gNBはLMUを含む。LMUは、LMFの機能構成要素であり、gNBに統合されてもよいし、独立して配置されてもよい。LMUは、SLmインタフェースを介して進化型サービングモバイル位置センタ(evolved serving mobile location center、E-SMLC)に接続される。
本出願の実施形態では、測位機能ノード(例えば、E-SMLCまたはLMF)は、UEの位置を決定するために、基地局および/またはUEによって報告された測定情報および位置情報を収集する。UEは、LPPプロトコルまたはNR PPプロトコルを使用して測位機能ノードと情報を交換し、基地局は、LPPaプロトコルまたはNRPPaプロトコルを使用して測位機能ノードと情報を交換する。
図1または図2の測位システムは、1つ以上のgNBおよび1つ以上のUEを含み得ることを理解されたい。単一のgNBは、1つ以上のUEにデータまたは制御シグナリングを送信することができる。複数のgNBは、単一のUEにデータまたは制御シグナリングを同時に送信することができる。
図1または図2の測位システムに含まれるデバイスまたは機能ノードは、一例として説明されているにすぎず、本出願の実施形態に対する限定を構成するものではないことをさらに理解されたい。実際には、図1または図2の測位システムは、図に示されるデバイスまたは機能ノードとの相互作用関係を有する別のネットワーク要素、デバイスまたは機能ノードをさらに含むことができる。本明細書では、これは具体的に限定されない。
理解を容易にするために、以下では、本出願の実施形態におけるいくつかの用語または概念を簡単に説明する。
疑似コロケーション(quasi-co-location、QCL):QCLは、疑似コロケーション(quasi-colocation)とも称され得る。疑似コロケーション関係は、複数のリソースが1つ以上の同じまたは類似の通信機能を有することを示すために使用される。疑似コロケーション関係を有する複数のリソースについて、同じまたは類似の通信構成が使用されてもよい。例えば、2つのアンテナポートが疑似コロケーション関係を有する場合、一方のポート上のシンボルが搬送されるチャネルのlarge-scale情報は、他方のポート上のシンボルが搬送されるチャネルのlarge-scale情報から推測することができる。例えば、同期信号/物理ブロードキャストチャネルブロック(synchronization signal/physical broadcast channel block、SS/PBCH block)のアンテナポートと、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)復調基準信号(demodulation reference signal、DMRS)のアンテナポートとが空間受信パラメータ上でQCLされることは、PDCCH DMRSが受信されるときに使用される空間受信パラメータ、具体的には受信ビーム方向が、UEがSS/PBCHブロックを受信するときに使用される空間受信パラメータ、具体的には受信ビーム方向から推測され得ることを意味する。言い換えれば、UEは、SS/PBCHブロックによって訓練された最適な受信ビームに基づいてPDCCH DMRSを受信することができる。SS/PBCHブロックは、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)とも称され得る。
2つの基準信号がlarge-scaleパラメータ上でQCLされることは、第1の基準信号上の任意のアンテナポートおよび第2の基準信号上の任意のアンテナポートがlarge-scaleパラメータ上でQCLされることを意味する。
疑似コロケーション仮定(QCL仮定):QCL仮定は、2つのポートがQCL関係を有するかどうかの仮定である。受信端が信号を受信および復調するのを助けるために、疑似コロケーション仮定の構成および指示が使用され得る。例えば、受信端がポートAとポートBがQCL関係を有すると判定できる場合、受信端はポートBでの信号測定および復調のためにポートAで測定された信号のlarge-scaleパラメータを使用することができる。QCLタイプは、以下のように、QCL-Type A:{ドップラシフト、ドップラスプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}、QCL-Type B:{ドップラシフト、ドップラスプレッド}、QCL-Type C:{平均遅延、ドップラシフト}およびQCL-Type D:{空間受信パラメータ}であり、ここで、QCL-type Dは空間QCLまたは空間的疑似コロケーションを示す。
ビーム(beam):ビームは通信リソースの一種である。ビームは、幅の広いビーム、幅の狭いビーム、または別のタイプのビームであり得る。ビームを形成するための技術は、ビームフォーミング技術または別の技術的手段であり得る。ビームフォーミング技術は、具体的には、デジタルビームフォーミング技術、アナログビームフォーミング技術、またはハイブリッドデジタル/アナログビームフォーミング技術であり得る。異なるビームは、異なるリソースと見なされ得る。異なるビームを使用することで、同じ情報または異なる情報が送信され得る。任意選択で、同じ通信機能または類似の通信機能を有する複数のビームを1つのビームと見なすことができる。1つのビームは、データチャネル、制御チャネル、サウンディング信号などを送信するように構成された1つ以上のアンテナポートを含んでもよい。例えば、送信ビームは、信号がアンテナを使用して送信された後、空間内の異なる方向に形成される信号強度の分布であってもよく、受信ビームは、アンテナから受信された無線信号の、空間内の異なる方向における信号強度の分布であってもよい。あるいは、1つのビームを形成する1つまたは複数のアンテナポートも、1つのアンテナポートセットと見なされ得ることが理解されよう。プロトコルでは、ビームはまた、空間フィルタ(spatial filter)として具体化され得る。
ビーム品質:ビーム品質は、基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、ブロック誤り率(block error rate、BLER)、基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、受信信号強度指標(received signal strength indicator、RSSI)、信号対干渉雑音比(signal to interference and noise ratio、SINR)、または信号品質指標(channel quality indicator、CQI)、または相関性などの測定指標を使用することによって測定され得る。ビーム品質の測定指標は、本出願の実施形態では限定されないことを理解されたい。
アンテナパネル(panel):無線通信における信号は、アンテナを介して送受信される必要があり、複数のアンテナ素子(antenna element)が1つのパネル(panel)に集積されてもよい。1つの無線周波数チェーンが1つ以上のアンテナ素子を駆動してもよい。本出願の実施形態では、端末デバイスは複数のアンテナパネルを含むことができ、各アンテナパネルは1つ以上のビームを含む。ネットワークデバイスはまた、複数のアンテナパネルを含むことができ、各アンテナパネルは1つ以上のビームを含む。あるいは、アンテナパネルは、アンテナアレイ(antenna array)またはアンテナサブアレイ(antenna subarray)として示されてもよい。1つのアンテナパネルは、1つ以上のアンテナアレイ/サブアレイを含んでもよい。1つのアンテナパネルは、1つ以上の発振器(oscillator)によって制御されてもよい。無線周波数チェーンはまた、受信チャネルおよび/または送信チャネル、受信ブランチ(receiver branch)などと呼ばれてもよい。1つのアンテナパネルは、1つの無線周波数チェーンによって駆動されてもよいし、または複数の無線周波数チェーンによって駆動されてもよい。したがって、本出願の実施形態におけるアンテナパネルは、代替的に、無線周波数チェーン、1つのアンテナパネルを駆動する複数の無線周波数チェーン、または1つの発振器によって制御される1つ以上の無線周波数チェーンで置き換えられてもよい。
RTT:RTTは、送信端によって送信された信号が受信端に伝搬される期間に、受信端が信号を送信端に返す期間を加えたものである。理想的な状況では、送信端および受信端における処理遅延が考慮されない場合、RTTは、送信端と受信端との間の伝搬遅延の2倍に等しい。RTTは、送信端と受信端との間の距離Dを決定するために使用されてもよく、すなわち、D=RTT/2*cであり、式中、cは光速である。測位中、RTTは、端末デバイスの位置を決定するために使用される測定量として使用され得る。
LTEでは、水平測位精度は50 m未満であり、垂直測位精度を使用して階を識別することができる。5Gシステムまたは新無線NRシステムにおける測位要件は、ビジネスシナリオの要件を含む。ビジネスシナリオの要件では、屋外水平測位精度は10 m未満である必要があり、屋外垂直測位精度は3 m未満である(決定される)必要があり、屋内水平測位精度は3 m未満である必要があり、屋内垂直測位精度は3 m未満である(決定される)必要がある。LTEにおける単調な要件と比較して、5Gでは、複数レベルの要件がサポートされるだけでなく、ビジネスシナリオの要件もまたLTEよりも厳しくなっている。したがって、5GにおけるRTTベースの測位方法をさらに最適化する必要がある。
NRでは、RTTベースの測位において、複数のネットワークデバイスの複数の基準信号または1つのネットワークデバイスの複数の基準信号が測定され得る。NRでは、1つのネットワークデバイスは、複数の送信ポイント(transmission point、TP)を含むことができ、複数の送信ポイントを使用して同じ端末デバイスに測位基準信号を送信することができる。あるいは、複数のネットワークデバイス、例えば、1つのサービング基地局および複数の隣接基地局が、RTT測定値を取得するために、端末デバイスによって送信された基準信号を測定する。RTT計算では、複数のTPの基準信号の送受信が関連付けの問題となるため、RTT計算で時間差が使用される一対の基準信号が特定される必要がある。そうでなければ、計算誤差が生じ、測定誤差が生じる。
具体的には、端末デバイスが複数のダウンリンク測位基準信号を受信すると、RTT測定を行うために、端末デバイスはまた、ネットワークデバイスが端末によって送信されたアップリンク測位基準信号を測定するように、アップリンク方向に測位基準信号を送信する必要がある。端末デバイスによって送信されたアップリンク測位基準信号は、複数のネットワークデバイスによって受信され得る。端末デバイスが測定報告においてダウンリンク測位基準信号とアップリンク測位基準信号との間の対応関係を指定しない場合、ネットワークデバイスは、端末によって測定された時間差が取得されるダウンリンク測位基準信号とアップリンク測位基準信号とを知らず、RTT計算に混乱を引き起こす。
図3の例は、前述の問題を説明するために本明細書で使用される。図3に示されるように、UEとBS(BS 1およびBS 2を含む)の両方は、マルチビーム送受信機能力を有する。RTT測定では、UEは、BS 1から複数のダウンリンク測位基準信号を受信してもよいし、複数のBS(例えば、BS 1およびBS 2)から複数のダウンリンク測位基準信号を受信してもよい。RTT測定を行うとき、UEはアップリンク方向にアップリンク測位基準信号を送信する必要がある。例としてBS 1が使用される。UEがアップリンク測位基準信号に対応するダウンリンク測位基準信号をBS 1に明示的に通知しない場合、複数のアップリンク測位基準信号(複数のアップリンク測位基準信号は、BS 2のダウンリンク測位基準信号に対応するアップリンク測位基準信号を含み得る)を受信した後で、BS 1は、アップリンク測位基準信号に対応するダウンリンク測位基準信号を知ることができない。したがって、UEによって測定された時間差に対応するダウンリンク測位基準信号およびアップリンク測位基準信号を知ることができない。
BS 1およびBS 2は、図3の説明のための例として使用されているにすぎないことを理解されたい。実際には、より多くのBSが含まれ得る。これについては本出願の実施形態では限定されない。
前述の問題を解決するために、本出願は、端末デバイスを測位するための方法を提供する。1つ以上の第1の時間差情報がネットワークデバイスに送信され、第1の時間差情報は、第1の時間差と、第1の時間差に対応する第1の測位基準信号対に関する情報とを含み、その結果、測位機能ノードは、現在のセルまたは隣接セルの時間差を取得する。これは、端末デバイスを測位する際に測位機能ノードを支援するのに役立つ。さらに、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって測定された1つ以上の第1の時間差情報を測位機能ノードに送信することができる。
本明細書では、統一された説明が提供される。測位機能構成要素がネットワークデバイスに配置されている場合、端末デバイスが1つ以上の第1の時間情報をネットワークデバイスに報告し得ることは、1つ以上の第1の時間情報を測位機能ノードに直接報告することとして理解され得る。測位機能ノードが独立して配置されている場合(例えば、図1に示す測位システムのLMFは、コアネットワークに配置される)、端末デバイスが1つ以上の第1の時間情報をネットワークデバイスに報告した後で、ネットワークデバイスは1つ以上の第1の時間情報を測位機能ノードに送信することができる。
図4は、本出願の一実施形態による端末デバイスを測位するための方法300の概略フローチャートである。図4に示されているように、方法300は以下のステップを含む。
S310.端末デバイスは、第1のメッセージを生成し、第1のメッセージは1つ以上の第1の時間差情報を含み、第1の時間差情報は第1の時間差および第1の時間差に対応する第1の測位基準信号対に関する情報を含み、第1の測位基準信号対は、関連関係を有する第1のアップリンク測位基準信号および第1のダウンリンク測位基準信号を含み、第1の時間差は、第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差である。
第1の測位基準信号対に関する情報は、関連関係を有する第1のアップリンク測位基準信号および第1のダウンリンク測位基準信号の関連情報、例えば、第1のアップリンク測位基準信号に対応するIDおよび第1のダウンリンク測位基準信号に対応するID、または測位基準信号が属するセルのID、または測位基準信号に対応するビーム情報であり得る。
アップリンク測位基準信号の送信時点は、
(1)アップリンク測位基準信号の実際の送信時点と、
(2)アップリンク測位基準信号の送信時点に基づいて決定された時間単位の開始時点および/または終了時点と、
(3)アップリンク測位基準信号が属するセルにおける時間単位の開始時点および/または終了時点(例えば、アップリンク測位基準信号Dが属するセルにおける第iのアップリンクサブフレームの開始時点)と
のうちのいずれか1つであり得る。
ダウンリンク測位基準信号の受信時点は、
(1)ダウンリンク測位基準信号の実際の受信時点(例えば、非周期的ダウンリンク測位基準信号の第1のシンボルの開始点、バースト信号セット(burst or occasion)の開始点(ここで、バースト信号セットは、1つ以上のダウンリンク測位基準信号の1つ以上のサブフレームを含むセット)、またはダウンリンク測位基準信号に対応するサブフレーム0の開始点である)と、
(2)ダウンリンク測位基準信号の受信時点に基づいて決定された時間単位の開始時点および/または終了時点(例えば、ダウンリンク測位基準信号Yに基づいて決定された第jのダウンリンクサブフレームの開始時点、ここでj=0、1、2、...)と、
(3)ダウンリンク測位基準信号が属するセルにおける時間単位の開始時点および/または終了時点(例えば、ダウンリンク測位基準信号Cが属するセルにおける第jのダウンリンクサブフレームの開始時点))と
のうちのいずれか1つであり得る。
ダウンリンク測位基準信号の受信時点について、端末デバイスは、ダウンリンク測位基準信号の複数の経路から、第1の経路上の到着時間を、到着時間またはセルもしくはダウンリンク測位基準信号の受信時点として選択することができ、または端末デバイスは、受信ビーム掃引方法を使用して、複数のビームからダウンリンク測位基準信号が最初に受信されるビームを選択し、ダウンリンク測位基準信号を測定し、ダウンリンク測位基準信号がビーム上で受信された時点をダウンリンク測位基準信号の受信時点として使用する必要がある。
第1の時間差は、第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点と第1のアップリンク測位基準信号の送信時点との間の時間差(または時間差の絶対値)、または第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差(または時間差の絶対値)として理解され得る。
第1の時間差は、アップリンク測位基準信号の送信時点の3つのケースのうちのいずれか1つと、ダウンリンク測位基準信号の受信時点の3つのケースのうちのいずれかとの間の時間差であり得ることを理解されたい。
前述の6つのケース(アップリンク測位基準信号の送信時点の3つのケースおよびダウンリンク測位基準信号の受信時点の3つのケース)における時間単位の開始時点および/または終了時点は、時間単位の境界として理解され得る。時間単位の境界は、以下の方法で決定することができる:
(1)時間差計算に関与するアップリンク測位基準信号に対応するアップリンクサブフレームのサブフレームインデックスiの値は、時間差計算に関与するダウンリンク測位基準信号に対応するダウンリンクサブフレームのサブフレームインデックスjの値と同じであり、すなわち、i=jである。
(2)時間差計算に関与するアップリンク測位基準信号に対応するアップリンクサブフレームのサブフレームインデックスiの値は、時間差計算に関与するダウンリンク測位基準信号に対応するダウンリンクサブフレームのサブフレームインデックスjに対応する値とは異なり得る。具体的には、iおよびjの値は、時間差の絶対値に基づいて決定され得る。例えば、iの値の範囲は1~1024であり、jの値の範囲は1~1024である。この場合、第iのアップリンクサブフレームと第jのダウンリンクサブフレームとを用いて計算された1024*1024個の可能な時間差があり得る。ここで、1024*1024個の値のうちの最小絶対値に対応するiおよびjが、それぞれアップリンクサブフレームiの値およびダウンリンクサブフレームjの値として選択され得る。これに対応して、報告された第1の時間差は、アップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号とに基づいて決定されるサブフレーム開始点間の時間差の絶対値の最小値であり得る。
例えば、第1の時間差は、端末デバイスがダウンリンクサブフレームjを受信した時点(またはサブフレームjの開始点、第1の経路上のサブフレームjの開始点、複数の受信ビーム上で信号が最初に到着する経路上のサブフレームjの開始点など)と、端末デバイスが時間的にダウンリンクサブフレームjに最も近いアップリンクサブフレームiを送信した時点(またはサブフレームiの開始点)との差として定義され得る。第1の時間差に関連するアップリンクおよびダウンリンクは互いに置き換えられてもよいことを理解されたい。あるいは、第1の時間差は、アップリンク測位基準信号の送信時点間の時間差、またはダウンリンク測位基準信号の受信時点間の時間差であってもよい。ここでは詳細を繰り返し説明しない。
任意選択で、第1の時間差は、アップリンク測位基準信号の送信時点とアップリンク測位基準信号の送信時点との間の時間差で置き換えられてもよく、またはダウンリンク測位基準信号の受信時点とダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差で置き換えられてもよい。
第1の時間差の前述の様々な可能な形態は、第1のメッセージに共存してもよく、独立して存在してもよいことを理解されたい。これは特に限定されない。例えば、第1のメッセージは、以下の情報のうちの1つ以上を含み得る:第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点と第1のアップリンク測位基準信号の送信時点との間の時間差(または時間差の絶対値)、第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差(または時間差の絶対値)、アップリンク測位基準信号の送信時点とアップリンク測位基準信号の送信時点との間の時間差、ダウンリンク測位基準信号の受信時点とダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差、1つ以上のアップリンク測位基準信号の送信時点、1つ以上のダウンリンク測位基準信号の受信時点、第1のアップリンク測位基準信号に対応するIDおよび第1のダウンリンク測位基準信号に対応するID、測位基準信号が属するセルのID、測位基準信号に対応するビーム情報など。
本明細書では、統一された説明が提供される。本出願の実施形態における時間単位は、直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボル、サブフレーム、フレーム、スロット、ミニスロット(mini-slot)などであり得る。さらに、アップリンクおよびダウンリンク測位基準信号は、異なるサブキャリア間隔を有する複数のシンボル上で受信および送信され得るので、時間差のためのタイミングポイントは、第1のアップリンクフレーム/OFDMシンボル/サブフレームなどの時間単位の開始点または終了点として設定され得る。ダウンリンク測位基準信号の受信時点およびアップリンク測位基準信号の送信時点が、報告数(例えば、差を生じさせるため)を決定するために一緒に使用される必要がある場合、複数の受信時点/送信時点が、同じ時間基準システムに基づいて計算される必要があることは明らかである。タイミングが実行される特定の時間座標系は、本出願の実施形態では限定されない。
本明細書では、統一された説明が提供される。任意選択で、本出願の実施形態に現れる時間(例えば、アップリンク測位基準信号の送信時点またはダウンリンク測位基準信号の受信時点)の概念は、絶対時間(例えば、秒の単位で)であってもよく、例えば、グローバル時間座標系を使用して(例えば、GPSまたはネットワーク情報を使用して)送信された時間が取得されてもよく、相対時間であってもよく、セル(例えば、Pcell、または最小のセルIDを有するサービングセル)のシンボル、スロット、ミニスロット、サブフレーム、フレームなどの単位であってもよく、Tc(1/(480000*4096))の単位であってもよく、または端末デバイスによる信号の受信および送信に対応するサブフレーム0の開始点における絶対時間であってもよい。これについては本出願の実施形態では限定されない。
本明細書では、統一された説明が提供される。本出願の実施形態における測位基準信号(アップリンク測位基準信号およびダウンリンク測位基準信号を含む)は、端末デバイスを測位するための基準信号である。本出願の実施形態では、「端末デバイスを測位するための基準信号」はまとめて「測位基準信号」として示されることを理解されたい。しかしながら、「測位基準信号」は、測位専用の基準信号(positioning reference signal、PRS)のみを含むと理解することはできない。以下では詳細を繰り返さない。任意選択で、端末デバイスを測位するための基準信号は、測位基準信号PRS、復調基準信号(de-modulation reference signal、DMRS)、追跡基準信号(tracking reference signal、TRS)、およびチャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI-RS)を含むが、これらに限定されない。
アップリンク測位基準信号を送信するステップおよびダウンリンク測位基準信号を受信するステップの順序は、本出願の実施形態では特に限定されず、2つのステップは交互に実行されてもよいことを理解されたい。
任意選択で、アップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の関連関係は、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成されてもよく、端末デバイスによって決定されてもよく、またはプロトコルで事前定義されてもよい。これについては本出願の実施形態では限定されない。
方式1:ネットワークデバイスは、アップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の関連関係を構成する。任意選択で、S310の前に、方法は以下のステップをさらに含む。
S311.ネットワークデバイスは端末デバイスに構成情報を送信する。これに対応して、端末デバイスは、ネットワークデバイスから構成情報を受信し、構成情報は、第1のアップリンク測位基準信号に対応し、複数のダウンリンク測位基準信号内にある、例えば、測位基準信号の構成リソースである第1のダウンリンク測位基準信号に関する情報を指示するために使用される。端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信された構成情報に基づいて、アップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の関連関係を決定し得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために、特定のダウンリンク測位基準信号と特定のアップリンク測位基準信号との間の関連関係を直接構成することができる。
例えば、ネットワークデバイスは、ダウンリンク測位基準信号を使用してアップリンク測位基準信号の空間関係情報(spatial relation information)を示し、専用アップリンクリソースをダウンリンク測位基準信号に割り当てる。アップリンク測位基準信号との関連関係を有するダウンリンク測位基準信号は、サービングセルの基準信号であってもよく、または隣接セルの基準信号であってもよい。これは限定されない。関連するダウンリンク測位基準信号は、ビーム方向、経路損失、タイミングアンカーなどを決定するために使用され得る。任意選択で、ビーム方向、経路損失、およびタイミングアンカーを決定するために使用されるダウンリンク測位基準信号は異なり得る。
任意選択で、ネットワークデバイスは、RRCシグナリングまたは測位プロトコルシグナリングを用いて端末デバイスのために、アップリンク測位基準信号との関連関係を有するダウンリンク測位基準信号を構成してもよい。関連関係を有する測位基準信号対を取得した後で、端末デバイスは、測位基準信号対に対応する時間差を決定することができる。測位基準信号対は、関連関係があるアップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との対である。
任意選択で、構成情報は、ダウンリンク測位基準信号の構成情報、アップリンク測位基準信号の構成情報、報告構成などをさらに含んでもよい。
ダウンリンク測位基準信号の構成情報は、端末デバイスがRTT測定を行うときに測定される必要があるダウンリンク測位基準信号の構成を指示するために使用され得る。任意選択で、ダウンリンク測位基準信号の構成情報は、ダウンリンク測位基準信号の周波数、送信時間周波数リソース、周期性、ビーム情報、電力情報、シーケンス情報、タイミング情報などの情報のうちの1つ以上を含む。
アップリンク測位基準信号の構成情報は、アップリンク測位基準信号の送信周波数、時間周波数リソース、周期性、ビーム情報、電力情報、シーケンス情報、タイミング情報などの情報のうちの1つ以上を含む。アップリンク測位基準信号のビーム情報、電力情報、およびタイミング情報は、アップリンク測位基準信号と関連関係を有するダウンリンク測位基準信号を使用して関連方式で示されてもよい。
報告構成は、端末デバイスの報告モード(例えば、シングルサイト報告モードまたはマルチサイト報告モード)および報告方式(例えば、差分報告が使用されるかどうか)などの構成を指す。
任意選択で、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信される構成情報は、以下の情報、すなわち、測定ギャップ期間、QCLされた基準信号に対する合同測定が許可されるかどうか、および関連する合同測定リソースに関する情報、Panel RTT報告が必要かどうか、および報告されるpanelの最大数に関する情報、マルチパス(multi-path)RTTが必要かどうか、および報告され得るマルチパスの最大数、報告される必要があるか、または報告されることが許可されるアップリンクセルおよび/またはダウンリンクセルの数、報告モード(マルチサイトレポートモードまたはシングルサイト報告モード)、差分RTT報告が使用されるかどうか、ブラインド検出されたSSBの追加報告が許可されるかどうか、および関連条件、などのうちの1つ以上をさらに含むことができる。
任意選択で、端末デバイスは、ランダムアクセス機構または別の同様の機構を使用してRTT測定を実行してもよい。ネットワークデバイスは端末デバイスのために一連のダウンリンク測位基準信号リソースを構成し、各ダウンリンク測位基準信号リソースは対応するアップリンク測位基準信号リソースと関連付けられる。端末デバイスは、ダウンリンク測位基準信号リソースの測定結果(例えば、信号強度、RSRP、RSRQ、またはSINR)に基づいて、送信用の対応するアップリンク測位基準信号リソースを選択し、続いて、選択されたダウンリンク測位基準信号リソースおよび対応するアップリンク測位基準信号リソースをネットワークデバイスに報告する。
方式2:端末デバイスは、代わりに、アップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の関連関係を決定してもよい。
端末デバイスは、アップリンク測位基準信号をダウンリンク測位基準信号と独立して関連付けることができる。例えば、端末デバイスによって報告された時間差に関連するアップリンク測位基準信号およびダウンリンク測位基準信号は、同じビームを使用して受信および送信され得る。ネットワークデバイスが端末デバイスのために複数のダウンリンク測位基準信号リソースを構成し得る場合、端末デバイスは、複数のダウンリンク測位基準信号リソースの中で、アップリンク測位基準信号リソースに対応するダウンリンク測位基準信号リソースを決定する。複数のダウンリンク測位基準信号リソースは、複数のセルのものであり、ネットワークデバイス、またはサービングセルのダウンリンク測位基準信号リソースによって指定されるダウンリンク測位基準信号リソースであり得る。ここで、端末デバイスは、周囲のダウンリンク測位基準信号を見つけるために、ダウンリンク測位基準信号を検出することができる。
具体的には、ネットワークデバイスは、1つ以上のダウンリンク測位基準信号を端末デバイスに送信することができる。端末デバイスは、測定結果を取得するために、1つ以上のダウンリンク測位基準信号を測定し得る。例えば、測定結果は、ダウンリンク測位基準信号の到着時間もしくは受信時点(またはダウンリンク測位基準信号と測位基準信号との間の時間差)、信号電力、受信ビーム、到着時間信頼度、およびダウンリンク測位基準信号の特定のタイプなどの情報を含み得る。これについては本出願の実施形態では限定されない。
任意選択で、端末デバイスは、信号品質と、ビーム品質と、基準信号の到着順と、基準信号が同じセルからのものであるかどうかなどの要因に基づいて、複数のダウンリンク測位基準信号の中で、アップリンク測位基準信号との関連関係を有するダウンリンク測位基準信号を決定し得る。例えば、端末デバイスは、セルIDを使用してアップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の関連関係を決定し得る。
端末デバイスは、合同測定結果を取得するために、条件を満たす複数のダウンリンク測位基準信号に対して合同測定を実行し得る。条件は、以下の条件、すなわち(1)基準信号は、1つのセルに属する、例えば、同じPCIもしくはセルIDを有する、または1つのセルに属するリソースのセット内に構成される、(2)基準信号は、QCL type A/B/C/Dのうちの1つ以上を含むがこれらに限定されない疑似コロケーション関係を有する、(3)ネットワーク側は、構成を使用して、端末デバイスに、一緒に測定され得るダウンリンク基準信号を通知するか、またはプロトコルが、端末デバイスによって一緒に測定され得るダウンリンク基準信号、例えば、リソースセット{RS#1、RS#2}を指定する。
端末デバイスがマルチアンテナパネル測定をサポートする場合、同じダウンリンク測位基準信号に対して、端末デバイスは、異なるアンテナパネルを使用して複数の測定結果を取得することができ、各測定結果は1つのアンテナパネルに対応する。同じセル内の同じダウンリンク測位基準信号について、端末デバイスが、複数のアンテナパネルに対応し、ダウンリンク測位基準信号が複数のアンテナパネルを使用して受信されるときに取得された測定結果(時間差を含む)を報告する場合、測位機能ノードは、アンテナパネルを使用して端末デバイスのアンテナ方向などの情報を決定することができ、その結果、測位機能ノードは端末デバイスの測位を支援される。同じダウンリンク測位基準信号について、端末デバイスは、チャネル伝搬における異なる経路上の遅延を測定し、複数の経路の測定結果を取得することができる。同じセル内の同じダウンリンク測位基準信号について、端末デバイスが、複数の経路のものであり、ダウンリンク測位基準信号に対応する測定結果(時間差を含む)を報告する場合、測位機能ノードは、見通し線内(line of sight、LOS)送信または見通し線外(non line of sight、NLOS)送信などの情報を使用して決定を行うことができ、その結果、測位機能ノードは、端末デバイスの測位を支援される。
アップリンク測位基準信号の場合、端末デバイスは、アップリンク測位基準信号に対応する以下の情報、すなわち、アップリンク測位基準信号に対応するリソース識別子、送信時点、送信ビームまたは空間フィルタリング情報、アップリンク送信電力などのうちの1つ以上を決定し得る。
S320.端末デバイスは、第1のメッセージをネットワークデバイスに送信する。これに対応して、ネットワークデバイスは第1のメッセージを受信する。
本明細書では、統一された説明が提供される。本出願のこの実施形態におけるネットワークデバイスは、(測位機能ノードが独立して配置されるケースに対応する)基地局として理解され得る。第1のメッセージを受信した後、基地局は、第1のメッセージを測位機能ノードに転送することができる。あるいは、ネットワークデバイスは、測位機能ノード(例えば、LMU¥LMF¥LMC)として理解されてもよい。この場合、端末デバイスは第1のメッセージを測位機能ノードに直接送信する。これに対応して、ネットワークデバイスが基地局である場合、第1の時間差は、基地局によって送信されたダウンリンク測位基準信号と端末デバイスによって報告されたアップリンク測位基準信号との間の時間差である。ネットワークデバイスが測位機能ノードである場合、第1の時間差は、測位機能ノードによって送信されたダウンリンク測位基準信号と端末デバイスによって報告されたアップリンク測位基準信号との間の時間差である。
端末デバイスが複数の第1の時間差情報をネットワークデバイスに報告し、複数の第1の時間差情報が複数の第1の時間差を含む場合、端末デバイスは、複数の第1の時間差をインクリメンタルモードで報告し得る。任意選択で、第1のメッセージは第1の指示情報をさらに含み、第1の指示情報は、端末デバイスが複数の第1の時間差をインクリメンタルモードで報告することを示すために使用される。言い換えると、端末デバイスは、第1の指示情報を使用して時間差報告方式をネットワークデバイスに通知することができる。
端末デバイスが複数の第1の時間差をネットワークデバイスに報告するとき、端末デバイスによって報告される第1の時間差は、アップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の絶対時間差であり得、端末デバイスによって続いて報告される時間差は、後続のダウンリンク測位基準信号と第1のダウンリンク測位基準信号との間の相対時間差である。
具体的には、例えば、ダウンリンク測位基準信号1、ダウンリンク測位基準信号2、ダウンリンク測位基準信号3、およびアップリンク測位基準信号4の場合、端末デバイスによって最初に報告される時間差は、ダウンリンク測位基準信号1とアップリンク測位基準信号4との間の時間差であり得る。ダウンリンク測位基準信号2の場合、ダウンリンク測位基準信号2とダウンリンク測位基準信号1との間の相対時間差のみが報告され得る。これに対応して、ネットワークデバイスは、ダウンリンク測位基準信号2とダウンリンク測位基準信号1との間の相対時間差に基づいて、ダウンリンク測位基準信号2とアップリンク測位基準信号4との間の時間差を推定することができる。
別の例では、測位基準信号対1、測位基準信号対2、および測位基準信号対3の場合、各基準信号対は、ダウンリンク基準信号およびアップリンク基準信号を含む。時間差は、基準信号対のダウンリンク基準信号とアップリンク基準信号との間の時間差である。測位基準信号対1の時間差が第1の測定された時間差であり、基準信号対1の時間差が絶対時間差であり、測位基準信号対2の時間差が基準信号対1の時間差の相対値であり、基準信号対3の時間差が基準信号対2の時間差の相対値であり、または基準信号対3の時間差が基準信号対1の時間差の相対値であると仮定する。具体的には、後続の基準信号対の時間差は、前の基準信号対の時間差の相対値であってもよく、または第1の基準信号対の絶対時間差の相対値であってもよい。これは、本出願では特に限定されない。
前述の方法の利点は以下の通りであり、すなわち、端末デバイスによって報告される絶対時間差によって占有されるビットは、端末デバイスによって報告される相対時間差によって占有されるビットよりも大きく、端末デバイスは毎回絶対時間差を報告する必要がなく、それによりビットオーバヘッドを削減するのに役立つ。
端末デバイスは、サービングセルまたは異なるセルの時間差を報告してもよく、または複数のセルの測定結果を混合して報告してもよい。これは特に限定されない。
端末デバイスが第1の時間差を報告する可能な方式を、具体例を参照して以下に説明する。
例1:端末デバイスは、サービングセルのダウンリンクサブフレームjの境界とアップリンク測位基準信号に対応するアップリンクサブフレームiの境界との間の時間差を報告し得る。時間差は、同じサブフレームインデックスに基づいて計算され得る。任意選択で、時間差は、アップリンク測位基準信号が属するセルにおける時間単位の境界と、同じサービングセルにおいてダウンリンク測位基準信号が属するセルにおける時間単位の開始時点の境界との間の時間差であってもよい。
例2:同じセルについて、端末デバイスは、異なる測位基準信号に対応する時間差を報告し得るか、またはアップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の時間差を基準時間差として報告し得、続いてデルタを使用して時間差または受信時点を報告し得る。
セルが1つのダウンリンク測位基準信号を送信する場合、端末デバイスは、セルまたは別のセルにおけるダウンリンク測位基準信号とアップリンク測位基準信号との間の時間差を報告することができ、ダウンリンク測位基準信号のIDおよび/またはアップリンク測位基準信号のIDがさらに搬送され得る。
1つのセルが複数のダウンリンク測位基準信号を送信する場合、端末デバイスは、複数の異なるダウンリンク測位基準信号の各々とアップリンク測位基準信号との間の時間差を別個に報告し得る。あるいは、端末デバイスは、最初に、アップリンク測位基準信号のグループとダウンリンク測位基準信号との間の時間差を基準時間差として報告し、デルタを使用して別のダウンリンク測位基準信号および別のアップリンク測位基準信号に対応する時間差を報告し得る。
例えば、ダウンリンク測位基準信号1、ダウンリンク測位基準信号2、ダウンリンク測位基準信号3、アップリンク測位基準信号4、およびアップリンク測位基準信号5の場合、端末デバイスは、ダウンリンク測位基準信号1とアップリンク測位基準信号4との間の時間差を報告し得る。ダウンリンク測位基準信号2の場合、ダウンリンク測位基準信号2とダウンリンク測位基準信号1との間の相対時間差のみが報告されてもよく、ダウンリンク測位基準信号2とアップリンク測位基準信号4との間の時間差は、ダウンリンク測位基準信号2とダウンリンク測位基準信号1との間の相対時間差に基づいて推定されてもよい。
同様に、ダウンリンク測位基準信号3の場合、ダウンリンク測位基準信号3とダウンリンク測位基準信号1との間の相対時間差のみが報告されてもよく、ダウンリンク測位基準信号3とアップリンク測位基準信号4との間の時間差は、ダウンリンク測位基準信号3とダウンリンク測位基準信号1との間の相対時間差に基づいて推定されてもよい。
同様に、アップリンク測位基準信号の場合、アップリンク測位基準信号5とアップリンク測位基準信号4との間の時間差が報告され得る。任意選択で、端末デバイスは、ダウンリンク測位基準信号1とアップリンク測位基準信号4との間の時間差(時間差1と表記)をさらに報告し、次いで、時間差1と、ダウンリンク測位基準信号2とアップリンク測位基準信号5との間の時間差(時間差2と表記)との差を報告する、すなわち、時間差2から時間差1を減算して得られた差を報告し得る。前述の例は、当業者による理解を容易にするためのものにすぎず、本出願の実施形態に対するいかなる限定も構成しないことを理解されたい。
前述の方法では、ダウンリンク測位基準信号間の時間差および/またはアップリンク測位基準信号間の時間差が別々に報告されることを理解されたい。この場合、これに対応して、第1のメッセージは複数の相対時間差を含むことができ、その結果、測位基準信号対の時間差の計算を完了することができる。
一般に、測位基準信号対の相対時間差を計算するための前述の方法はより簡単である。詳細は再び説明されない。同じセル内で送信された複数のダウンリンク測位基準信号が同じアップリンク測位基準信号に対応する場合、ダウンリンク測位基準信号間の相対時間差を計算するための方法は、より低いオーバヘッドを引き起こす。時点および/または時間差を報告するための具体的な方法は、本出願では限定されない。
本明細書では、端末デバイスは、同じセル内の異なる測位基準信号に対応する時間差を報告し、その結果、測位機能ノードは、各基準信号に対応する送信ビームが端末デバイスに到達する伝搬遅延および関連する信頼性を知る。このようにして、測位機能ノードは、複数のビームの冗長情報を使用して、送信ビーム上でミス検出、誤警報、ブロッキングなどが発生したかどうかを決定することができる。
例3:端末デバイスは、特定のセル(例えば、サービングセル、プライマリセル(Pcell)、またはネットワークによって指定されるセル)のアップリンクサブフレームとダウンリンクサブフレームとの間の時間差を報告し、さらに、1つ以上のアップリンク測位基準信号またはダウンリンク測位基準信号と、同じインデックスまたは最も近いサブフレーム境界を使用して取得された時間差を含む、セルのタイミング境界との間の時間差を報告する。
複数のセルの時間差を報告する必要がある場合、端末デバイスは、まず、サービングセル内のアップリンク測位基準信号のグループとダウンリンク測位基準信号との間の時間差を報告し、次いで、サービングセル内のアップリンク測位基準信号のグループとダウンリンク測位基準信号との間の時間差を基準として選択し、隣接セルの時間差を報告し得る。
具体的には、隣接セルについて、端末デバイスは、隣接セル内のダウンリンク測位基準信号とサービングセル内のダウンリンク測位基準信号との間の相対時間差を報告し得、次いで、サービングセル内のアップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の時間差に基づいて、隣接セルに対応する時間差を推定し得る。
任意選択で、例1から例3に記載されたケースのいずれか1つについて、時間差を報告するとき、端末デバイスは、関連するダウンリンク測位基準信号のIDおよび/または関連するアップリンク測位基準信号のIDを同時に報告し得る。しなしながら、これについては本出願の実施形態では特に限定されない。
本出願のこの実施形態では、任意選択で、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される第1のメッセージは、以下の対象、
(1)受信ビームおよび/またはパネルの測定結果であって、受信ビームのID、相反性に基づき、受信ビームに対応する得られた送信ビームに対応するサウンディング基準信号(sounding reference signal、SRS)ID、アンテナパネル識別子などをさらに含み得る、測定結果と、
(2)ダウンリンク受信信号の識別可能な経路の測定結果と、
(3)セルの測定結果であって、cell情報(例えば、cell IDまたは物理セル識別子(physical cell ID、PCI))をさらに含み得る、測定結果と、
(4)1つ以上のダウンリンク測位基準信号の測定結果であって、ダウンリンク測位基準信号の識別子情報をさらに含み得る、測定結果と、
(5)1つ以上のアップリンク基準信号の測定結果であって、アップリンク基準信号の識別子またはRACHなどの信号識別情報をさらに含み得る、測定結果と
のうちの1つ以上の測定結果であり得る。
言い換えれば、端末デバイスは、第1の時間差情報をネットワークデバイスに報告するために、前述の5つのケースのうちの1つ以上についての測定を行うことができる。前述の5つのケースは説明のための例にすぎず、本出願のこの実施形態に対する限定を構成するものではないことを理解されたい。任意選択で、第1のメッセージは、アップリンク測位基準信号の関連情報、例えば、時間関連情報、ビーム関連情報、および空間関連付け情報をさらに含んでもよい。
任意選択で、第1のメッセージは電力情報をさらに含んでいてよい。任意選択で、アップリンク測位基準信号の電力情報は、ダウンリンク測位基準信号のインデックスおよび/またはアップリンク測位基準信号のインデックスを用いて指示されてもよい。アップリンク測位基準信号の電力情報がダウンリンク測位基準信号に関連付けられている場合、それは、アップリンク測位基準信号の指示された送信電力が、(例えば、経路損失を計算する)ダウンリンク測位基準信号によって決定されることを指示する。アップリンク測位基準信号の電力情報が別のアップリンク測位基準信号Bと関連付けられている場合、それは、アップリンク測位基準信号の指示された送信電力がアップリンク測位基準信号Bの送信電力と同じであることを指示する。
本出願の本実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスの測位能力をネットワークデバイスに事前にさらに報告することができる。任意選択で、方法300は、以下をさらに含む。
端末デバイスは、端末デバイスの測位能力情報を1つ以上のネットワークデバイスに送信し、測位能力情報は、端末デバイスがクロス周波数ラウンドトリップタイムRTT測定報告をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報と、端末デバイスによってサポートされるアップリンク周波数およびダウンリンク周波数に関する情報と、端末デバイスがマルチアンテナパネルRTT測定報告をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報と、端末デバイスがマルチパスRTT測定報告をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報と、端末デバイスが測位に使用されるSSBのブラインド検出をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報とのうちの1つ以上を含む。測位能力情報は、端末デバイスによって受信され得る(同時受信および非同時受信を含む)基準信号の数、および端末デバイスによって送信され得る基準信号の数をさらに含み得る。
言い換えれば、端末デバイスは、端末デバイスのRTT測位能力、例えば、端末デバイスが周波数間RTT測定報告をサポートするかどうかをネットワークデバイスに報告することができる。端末デバイスが周波数間RTT測定報告をサポートする場合、端末デバイスは、周波数切り替えに必要なサポートされるアップリンク周波数およびダウンリンク周波数ならびにギャップ(gap)に関する情報をさらに報告することができる。
端末デバイス側の測定挙動について説明したが、以下ではネットワークデバイス側の測定挙動について説明する。方法300の用語または概念と同じまたは類似の用語または概念が含まれる場合、関連する説明については、前述の説明を参照し、詳細は以下で再び説明されないことを理解されたい。
ネットワークデバイスの場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信された第1のメッセージを受信し、第1のメッセージを測位機能ノードに転送することができる。あるいは、ネットワークデバイスは、アップリンク測位基準信号およびダウンリンク測位基準信号を測定し、測定結果を測位機能ノードに転送することができる。任意選択で、ネットワークデバイスは、代わりに、測定結果を取得するために、隣接セル内のネットワークデバイスまたは測位装置(例えば、LMUまたはTBS)と対話してもよい。
図5は、本出願の別の一実施形態による端末デバイスを測位するための方法400の概略相互作用図である。図5に示されているように、方法400は以下のステップを含む。
S410.ネットワークデバイスは、第2のメッセージを生成し、第2のメッセージは1つ以上の第2の時間差情報を含み、第2の時間差情報は第2の時間差および第2の時間差に対応する第2の測位基準信号対に関する情報を含み、第2の測位基準信号対は、関連関係を有する第2のアップリンク測位基準信号および第2のダウンリンク測位基準信号を含み、第2の時間差は、第2のアップリンク測位基準信号の送信時点と第2のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差である。
S420.ネットワークデバイスは、第2のメッセージを測位機能ノードに送信する。これに対応して、測位機能ノードは第2のメッセージを受信する。
第2の時間差の説明または定義については、第1の時間差の関連説明を参照されたい。簡潔にするために、ここで再度詳細は説明しない。
具体的には、ネットワークデバイスは、測位基準信号間の時間差を測定し、測位機能ノードが測位を実行するのを支援するために、測定によって取得された1つ以上の第2の時間差情報を測位機能ノードに送信することができる。任意選択で、ネットワークデバイスは、異なる端末デバイスもしくは同じ端末デバイスの異なる測位基準信号を測定してもよく、または同じ測位基準信号の異なる伝搬経路を測定してもよい。
ネットワークデバイスは、端末デバイスのために、その構成リソースがアップリンク測位基準信号に対応するダウンリンク測位基準信号を構成することができる。このようにして、ネットワークデバイスは、第2のダウンリンク測位基準信号に対応する第2のアップリンク測位基準信号を報告するように端末デバイスに要求する必要がない。
あるいは、端末デバイスは、リソースがアップリンク測位基準信号に対応するダウンリンク測位基準信号を決定し得る。ネットワークデバイスは、端末デバイスによる報告を介して、互いに対応するダウンリンク測位基準信号およびアップリンク測位基準信号を知ることができる。
同様に、ネットワークデバイスが複数の第2の時間差を測位機能ノードに送信するとき、報告はまた、インクリメンタルモードで実行されてもよい。具体的には、ネットワークデバイスによって測位機能ノードに送信される第1の時間差は、アップリンク測位基準信号とダウンリンク測位基準信号との間の絶対時間差である。複数の第2の時間差において、第1の時間差の後続の時間差は、第1の時間差に対する相対時間差である。詳細については、前述の説明を参照されたく、詳細は再度説明されない。したがって、この送信方法は、ネットワークデバイスのオーバヘッドを低減するのに役立つ。
任意選択で、第2のメッセージは第2の指示情報を搬送してもよく、第2の指示情報は、ネットワークデバイスが複数の第2の時間差をインクリメンタルモードで送信することを示すために使用される。
ネットワークデバイスは、測位機能ノードが測位を行うのを支援するために、ネットワークデバイスによって決定された1つ以上の第2の時間差情報を測位機能ノードに送信するだけでなく、端末デバイスによって送信された1つ以上の第1の時間差情報を測位機能ノードに送信することもできる。
任意選択で、方法400は、以下のステップをさらに含む。
S430.ネットワークデバイスは、端末デバイスから第1のメッセージを受信し、第1のメッセージは1つ以上の第1の時間差情報を含み、第1の時間差情報は第1の時間差および第1の時間差に対応する第1の測位基準信号対に関する情報を含み、第1の測位基準信号対は、関連関係を有する第1のアップリンク測位基準信号および第1のダウンリンク測位基準信号を含み、第1の時間差は、第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差である。
S440.ネットワークデバイスは、第1のメッセージを測位機能ノードに送信する。
言い換えると、ネットワークデバイスは、測位機能ノードが測位を行うために端末デバイスの関連測定値を取得するように、端末デバイスによって送信された第1のメッセージを測位機能ノードに転送することができる。ここで、ステップS430は、前述の方法300のステップS320に対応することができる。関連する説明については、前述の説明を参照されたい。
可能な実装形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信された第1のメッセージを受信し、ネットワークデバイスは、第1のメッセージ内の1つ以上の第1の時間差情報と、ネットワークデバイスによって決定された1つ以上の第2の時間差情報とに基づいて各測位基準信号対のRTTを計算し、各基準信号対のRTTを測位機能ノードに送信する。
ネットワークデバイスは、測位機能ノードの要求に基づいて第1のメッセージおよび/または第2のメッセージを測位機能ノードに送信することができる。任意選択で、方法400は、以下のステップをさらに含む。
測位機能ノードは、測位に関与するネットワークデバイスを決定し、測位機能ノードはネットワークデバイスに要求情報を送信し、要求情報は端末デバイスの測位に必要な測定情報を取得するのに用いられ、それに対応して、ネットワークデバイスは、測位機能ノードから要求情報を受信する。
具体的には、測位機能ノードは、アップリンク測位基準信号を構成するための1つ以上のセルを指定し得るか、またはダウンリンク測位基準信号を送信するための1つ以上のセルを指定し得る。測位機能ノードは、セルにアップリンク測位基準信号(例えば、アップリンク測位基準信号の信号タイプ、送信帯域幅、送信回数、時間周波数リソース、およびシーケンス)の関連構成を提供することができる。
任意選択で、要求情報は、以下の情報、すなわち、端末デバイスの識別情報、端末デバイスの測位能力情報、端末デバイスが位置する空間に関する情報、測位方式情報、測位報告情報、測位構成情報、端末デバイスの遅延情報、端末デバイスの角度情報、および端末デバイスの電力情報のうちの1つ以上を含む。要求情報内のいくつかの情報は、一度に配信されなくてもよく、アシスタントデータ(assistant data)と同様のシグナリングを使用して配信されてもよいことを理解されたい。これは特に限定されない。
端末デバイスが位置する空間に関する情報は、以下の情報、すなわち、端末デバイスに対応する現在のサービングセルおよび現在のサービングビーム、サービングセルによって端末デバイスに提供された以前の測定結果(ビーム測定結果、セル測定結果、タイミングアドバンス(timing advance、TA)など)、端末デバイスのおおよその地理的位置情報、および端末デバイス自体によって以前に取得された測定結果のうちの1つ以上を含み得る。
測位報告情報は、報告周期(連続報告の期間または回数)と、イベントによってトリガされる報告(イベントは、サービングビームの変更、セルの変更、端末デバイスの接続状況(例えば、接続状態から非アクティブ状態またはアイドル状態に)の変更などを含む)のうちの少なくとも1つを含む。
測位構成情報は、ダウンリンク測位基準信号(測位機能ノードによって構成されることが推奨されるダウンリンク測位基準信号であり得る)のタイプ(例えば、PRS、CIS-RS、またはTRS)、送信帯域幅、送信回数、時間周波数リソース、シーケンスなどと、アップリンク測位基準信号(測位機能ノードによって構成されることが推奨されるアップリンク測位基準信号であり得る)のタイプ(SRS、アップリンクPRS、または位相追跡RS(phase noise tracking RS、PTRS))、送信帯域幅、送信回数、時間-周波数リソース、およびシーケンスのうちの少なくとも1つを含む。
端末デバイスの遅延情報は、予想遅延値を含み得る。予想遅延値は、ネットワークデバイスによって検出される端末デバイスの可能な到着時間窓を指し、到着時間窓は、ネットワーク時間を基準システムとして使用してもよいし、基準信号(例えば、セルの基準信号(例えば、SSB))を使用して決定された時間単位の境界に対する遅延であってもよい。
端末デバイスの角度情報は、ネットワークデバイスが端末デバイスのために関連するダウンリンク測位基準信号および受信ビームを構成するのを支援するために使用され得る。端末デバイスの角度情報は、予想角度値を含み得る。予想角度値は、端末デバイスのためのネットワークデバイスの予想受信方向または予想ダウンリンク送信方向である。予想角度値は、空間座標系における角度値であってもよいし、基準信号(例えば、セルの基準信号(例えば、SSB))に対応する方向であってもよい。これは、端末デバイスの相対位置または送信ビームが、測位基準信号の送信ビームの方向にほぼ面することを示す。予想角度値は、端末デバイスを事前測定および/または大まかに測位することによって決定され得る。
端末デバイスの電力情報は、予想電力値を含んでもよく、これは、デシベル-ミリワット(dBm)、ワットなどの単位の絶対電力であってもよく、または測位基準信号(例えば、サービングセルの測位基準信号)の予想電力値であってもよい。これは、端末デバイスの送信電力が測位基準信号(例えば、経路損失)を使用して計算されることを示す。ネットワークデバイスは、セル情報を測位機能ノード(セルは、ネットワークデバイスによって測定されたセルであってもよく、またはセル情報は、セルの測定結果に対応し、端末デバイスによって報告されたセルであってもよい)にさらに送信することができる。
測位機能ノードについて、測位機能ノードは第1のメッセージを取得し、第1のメッセージ内の1つ以上の第1の時間差情報に基づいて端末デバイスを測位することができ、ネットワークデバイスから第2のメッセージを取得し、第2のメッセージ内の1つ以上の第2の時間情報に基づいて端末デバイスを測位することができ、または、第1のメッセージと第2のメッセージの両方を取得し、第1のメッセージ内の1つ以上の第1の時間差情報と第2のメッセージ内の1つ以上の第2の時間情報とに基づいて、端末デバイスを一緒に測位することができる。これについては本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態は、独立して実施されてもよく、または適切に組み合わされてもよく、実施形態における用語の説明または説明は、実施形態において引用または説明され得ることを理解されたい。これは本出願では限定されない。
前述のプロセスの順序番号は、本出願の実施形態における実行順序を意味しないことをさらに理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装形態プロセスに対する限定として解釈されるべきではない。
端末デバイスを測位するための方法は、図1から図5を参照して本出願の実施形態に従って上記で詳細に説明されている。端末デバイスを測位するための装置は、図6から図11を参照して、本出願の実施形態に従って以下で説明される。方法の実施形態で説明される技術的特徴は、以下の装置の実施形態にも適用可能である。
図6は、本出願の一実施形態による通信装置600の概略ブロック図である。装置600は、前述の方法実施形態において端末デバイスによって実行される方法を実行するように構成されている。任意選択で、装置600の特定の形態は、端末デバイスまたは端末デバイス内のチップであってもよい。これは、本出願の本実施形態では限定されない。装置600は、
第1のメッセージを生成するように構成された処理モジュール610であって、第1のメッセージが1つ以上の第1の時間差情報を含み、第1の時間差情報が第1の時間差および第1の時間差に対応する第1の測位基準信号対に関する情報を含み、第1の測位基準信号対が、関連関係を有する第1のアップリンク測位基準信号および第1のダウンリンク測位基準信号を含み、第1の時間差が、第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差である、処理モジュールと、
第1のメッセージをネットワークデバイスに送信するように構成された送受信機モジュール620と
を含む。
可能な実装形態では、送受信機モジュール620は、ネットワークデバイスから構成情報を受信し、構成情報が、第1のアップリンク測位基準信号に対応し、複数のダウンリンク測位基準信号内にある第1のダウンリンク測位基準信号の構成リソースを指示するために使用されるようにさらに構成されている。
可能な実装形態では、第1のメッセージが複数の第1の時間差情報を含む場合、送受信機モジュール620によってネットワークデバイスに送信された複数の第1の時間差において、第1の時間差は、アップリンク測位基準信号と第1のダウンリンク測位基準信号との間の絶対時間差であり、第1の時間差の後続の時間差は、後続のダウンリンク測位基準信号と第1のダウンリンク測位基準信号との間の相対時間差である。
任意選択で、第1のメッセージは第1の指示情報をさらに含み、第1の指示情報は、装置が複数の第1の時間差情報をインクリメンタルモードで報告することを示すために使用される。
任意選択で、第1のメッセージは、以下の情報、すなわち、1つ以上のアップリンク測位基準信号の送信時点と、1つ以上のダウンリンク測位基準信号の受信時点のうちの1つ以上をさらに含む。
任意選択で、受信時点は、
(1)ダウンリンク測位基準信号の実際の受信時点と、
(2)ダウンリンク測位基準信号の受信時点に基づいて決定された時間単位の開始時点および/または終了時点と、
(3)ダウンリンク測位基準信号が属するセルにおける時間単位の開始時点および/または終了時点と
のうちのいずれか1つを含む。
任意選択で、送信時点は、
(1)アップリンク測位基準信号の実際の送信時点と、
(2)アップリンク測位基準信号の送信時点に基づいて決定された時間単位の開始時点および/または終了時点と、
(3)アップリンク測位基準信号が属するセルにおける時間単位の開始時点および/または終了時点と
のうちのいずれか1つを含む。
可能な実装形態では、送受信機モジュール620は、端末デバイスの測位能力情報を1つ以上のネットワークデバイスに送信し、測位能力情報が、端末デバイスがクロス周波数ラウンドトリップタイムRTT測定報告をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報と、端末デバイスによってサポートされるアップリンク周波数およびダウンリンク周波数に関する情報と、端末デバイスがマルチアンテナパネルRTT測定報告をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報と、端末デバイスがマルチパスRTT測定報告をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報と、端末デバイスが測位に使用される同期信号ブロックSSBのブラインド検出をサポートするかどうかを示すために使用される能力情報とのうちの1つ以上を含むようにさらに構成されている。
本出願の本実施形態における通信装置600は、前述の方法の実施形態において端末デバイスによって実行される方法、例えば、図の方法に対応し得ることを理解されたい。加えて、装置600内のモジュールの上記および他の管理動作および/または機能は、上記の方法実施形態において端末デバイスによって実行される方法の対応するステップを実施するために個別に使用される。したがって、前述の方法実施形態における有益な効果もまた達成することができる。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
装置600内のモジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの形態で実装されてもよいことをさらに理解されたい。これは特に限定されない。言い換えれば、装置600は、機能モジュールの形態で提示される。本明細書における「モジュール」は、特定用途向け集積回路ASIC、回路、1つもしくは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、論理集積回路、および/または前述の機能を提供できる別の構成要素であり得る。任意選択で、単純な実施形態では、当業者は、装置600が図7に示される形態のものであり得ることを理解し得る。処理モジュール610は、図7に示されるプロセッサ701を使用することによって実装され得る。送受信機モジュール620は、図7に示す送受信機703を使用して実装され得る。具体的には、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実装される。任意選択で、装置600がチップである場合は、送受信機モジュール610の機能/および/または実装プロセスは、代わりにピンや回路などを使って実装されてよい。任意選択で、メモリは、チップ内のストレージユニットであり、例えば、レジスタやキャッシュである。あるいは、記憶ユニットは、コンピュータデバイス内にあり、チップの外側に位置する、図7に示すメモリ702などの記憶ユニットであってもよい。
ハードウェア実装のために、送受信機モジュール620は送受信機であってもよく、送受信機(図6では、送受信機モジュール620が例として使用されている)は通信ユニット内の通信インタフェースを構成する。
図7は、本出願の一実施形態による通信装置700の概略構造図である。図7に示されるように、装置700はプロセッサ701を含み、プロセッサ701は、装置の動作を制御および管理するように構成されている。
可能な実装形態では、プロセッサ701は、第1のメッセージを生成し、第1のメッセージは1つ以上の第1の時間差情報を含み、第1の時間差情報は第1の時間差および第1の時間差に対応する第1の測位基準信号対に関する情報を含み、第1の測位基準信号対は、関連関係を有する第1のアップリンク測位基準信号および第1のダウンリンク測位基準信号を含み、第1の時間差は、第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差であるように構成されている。プロセッサ701は、以下の動作、すなわち、第1のメッセージをネットワークデバイスに送信する動作を実行するためにインタフェースを呼び出すように構成されている。
プロセッサ701は、前述の受信および送信動作を実行するためにインタフェースを呼び出すことができることを理解されたい。呼び出されるインタフェースは、論理インタフェースまたは物理インタフェースであってもよい。これは限定されない。任意選択で、物理インタフェースは送受信機によって実装されてもよい。任意選択で、装置700は、送受信機703をさらに含む。
任意選択で、装置700はメモリ702をさらに含み、メモリ702は、プロセッサ701がプログラムコードを呼び出すように、前述の方法の実施形態におけるプログラムコードを記憶することができる。メモリ702は、プロセッサ701に結合されてもされなくてもよい。
具体的には、装置700がプロセッサ701、メモリ702、および送受信機703を含む場合、プロセッサ701、メモリ702、および送受信機703は、制御信号および/またはデータ信号を送信するために、内部接続経路を介して互いに通信する。可能な設計では、プロセッサ701、メモリ702、および送受信機703は、チップを使用して実装されてもよい。プロセッサ701、メモリ702、および送受信機703は、同じチップに実装されてもよいし、異なるチップに別々に実装されてもよいし、またはプロセッサ701、メモリ702、および送受信機703のうちの任意の2つの機能が1つのチップに実装される。メモリ702は、プログラムコードを記憶することができ、プロセッサ701は、装置700の対応する機能を実施するために、メモリ702に記憶されたプログラムコードを呼び出す。装置700は、前述の実施形態における端末デバイス側で他のステップおよび/または動作を実行するようにさらに構成され得ることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
装置700は、前述の実施形態における端末デバイス側で他のステップおよび/または動作を実行するようにさらに構成され得ることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
図8は、本出願の一実施形態による通信装置800の概略ブロック図である。装置800は、前述の方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される方法を実行するように構成されている。任意選択で、装置800の特定の形態は、ネットワークデバイスまたはネットワークデバイス内のチップであってもよい。これは、本出願の本実施形態では限定されない。装置800は、
第2のメッセージを生成するように構成された処理モジュール810であって、第2のメッセージが1つ以上の第2の時間差情報を含み、第2の時間差情報が第2の時間差および第2の時間差に対応する第2の測位基準信号対に関する情報を含み、第2の測位基準信号対が、関連関係を有する第2のアップリンク測位基準信号および第2のダウンリンク測位基準信号を含み、第2の時間差が、第2のアップリンク測位基準信号の送信時点と第2のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差である、処理モジュールと、
第2のメッセージを測位機能ノードに送信するように構成された送受信機モジュール820と
を含む。
可能な実装形態では、第2のアップリンク測位基準信号に対応する第2のダウンリンク測位基準信号の構成リソースは、装置によって端末デバイスのために構成されている。
可能な実装形態では、装置が、複数のダウンリンク測位基準信号リソースを端末デバイスのために構成し、第2のダウンリンク測位基準信号のリソースであり、かつ第2のアップリンク測位基準信号のリソースに対応するリソースが、複数のダウンリンク測位基準信号リソース内で端末デバイスによって決定される。
可能な実装形態では、第2のメッセージが複数の第2の時間差情報を含む場合、
送受信機モジュール820によって測位機能ノードに送信された第1の時間差は、アップリンク測位基準信号と第1のダウンリンク測位基準信号との間の絶対時間差であり、第1の時間差の後続の時間差は、後続のダウンリンク測位基準信号と第1のダウンリンク測位基準信号との間の相対時間差である。
任意選択で、第2のメッセージは第2の指示情報をさらに含み、第2の指示情報は、装置が複数の第2の時間差情報をインクリメンタルモードで送信することを示すために使用される。
可能な実装形態では、送受信機モジュール820は、第1のメッセージを端末デバイスから受信し、第1のメッセージが1つ以上の第1の時間差情報を含み、第1の時間差情報が第1の時間差および第1の時間差に対応する第1の測位基準信号対に関する情報を含み、第1の測位基準信号対が、関連関係を有する第1のアップリンク測位基準信号および第1のダウンリンク測位基準信号を含み、第1の時間差が、第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差であり、第1のメッセージを測位機能ノードに送信するようにさらに構成されている。
可能な実装形態では、送受信機モジュール820は、測位機能ノードから要求情報を受信し、要求情報が、端末デバイスの測位に必要な測定情報を取得するために使用されるようにさらに構成されている。
任意選択で、要求情報は、以下の情報、すなわち、端末デバイスの識別情報、端末デバイスの測位能力情報、端末デバイスが位置する空間に関する情報、測位方式情報、測位報告情報、測位構成情報、端末デバイスの遅延情報、端末デバイスの角度情報、および端末デバイスの電力情報のうちの1つ以上を含む。
本出願の本実施形態における端末デバイスを測位するための装置800は、前述の方法の実施形態においてネットワークデバイスによって実行される方法、例えば、図6の方法に対応し得ることを理解されたい。加えて、装置800内のモジュールの上記および他の管理動作および/または機能は、上記の方法実施形態においてネットワークデバイスによって実行される方法の対応するステップを実施するために個別に使用される。したがって、前述の方法実施形態における有益な効果もまた達成することができる。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
装置800内のモジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの形態で実装されてもよいことをさらに理解されたい。これは特に限定されない。言い換えれば、装置800は、機能モジュールの形態で提示される。本明細書における「モジュール」は、特定用途向け集積回路ASIC、回路、1つもしくは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、論理集積回路、および/または前述の機能を提供できる別の構成要素であり得る。任意選択で、単純な実施形態では、当業者は、装置800が図9に示される形態のものであり得ることを理解し得る。処理モジュール810は、図9に示されるプロセッサ901を使用することによって実装され得る。送受信機モジュール820は、図9に示す送受信機903を使用して実装され得る。具体的には、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実装される。任意選択で、装置800がチップである場合は、送受信機モジュール810の機能/および/または実装プロセスは、代わりにピンや回路などを使って実装されてよい。任意選択で、メモリは、チップ内のストレージユニットであり、例えば、レジスタやキャッシュである。あるいは、記憶ユニットは、コンピュータデバイス内にあり、チップの外側に位置する、図9に示すメモリ902などの記憶ユニットであってもよい。
ハードウェア実装のために、送受信機モジュール820は送受信機であってもよく、送受信機(図8では、送受信機モジュール820が例として使用されている)は通信ユニット内の通信インタフェースを構成する。
図9は、本出願の一実施形態による通信装置900の概略構造図である。図9に示されるように、装置900はプロセッサ901を含み、プロセッサ901は、通信装置の動作を制御および管理するように構成されている。
可能な実装形態では、プロセッサ901は、第2のメッセージを生成し、第2のメッセージは1つ以上の第2の時間差情報を含み、第2の時間差情報は第2の時間差および第2の時間差に対応する第2の測位基準信号対に関する情報を含み、第2の測位基準信号対は、関連関係を有する第2のアップリンク測位基準信号および第2のダウンリンク測位基準信号を含み、第2の時間差は、第2のアップリンク測位基準信号の送信時点と第2のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差であるように構成されている。プロセッサ901は、以下の動作、すなわち、インタフェースを呼び出して、第2のメッセージを測位機能ノードへ送信することを実行するように構成されている。
プロセッサ901は、前述の受信および送信動作を実行するためにインタフェースを呼び出すことができることを理解されたい。呼び出されるインタフェースは、論理インタフェースまたは物理インタフェースであってもよい。これは限定されない。任意選択で、物理インタフェースは送受信機によって実装されてもよい。任意選択で、装置900は、送受信機903をさらに含む。
任意選択で、装置900はメモリ902をさらに含み、メモリ902は、プロセッサ901がプログラムコードを呼び出すように、前述の方法の実施形態におけるプログラムコードを記憶することができる。メモリ902は、プロセッサ901に結合されてもされなくてもよい。
具体的には、装置900がプロセッサ901、メモリ902、および送受信機903を含む場合、プロセッサ901、メモリ902、および送受信機903は、制御信号および/またはデータ信号を送信するために、内部接続経路を介して互いに通信する。可能な設計では、プロセッサ901、メモリ902、および送受信機903は、チップを使用して実装されてもよい。プロセッサ901、メモリ902、および送受信機903は、同じチップに実装されてもよいし、異なるチップに別々に実装されてもよいし、またはプロセッサ901、メモリ902、および送受信機903のうちの任意の2つの機能が1つのチップに実装される。メモリ902は、プログラムコードを記憶することができ、プロセッサ901は、装置900の対応する機能を実施するために、メモリ902に記憶されたプログラムコードを呼び出す。
装置900は、前述の実施形態におけるネットワークデバイス側で他のステップおよび/または動作を実行するようにさらに構成され得ることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
図10は、本出願の一実施形態による通信装置1000の概略ブロック図である。装置1000は、前述の方法の実施形態において測位機能ノードによって実行される方法を実行するように構成される。任意選択で、装置1000の特定の形態は、測位機能ノードまたは測位機能ノード内のチップであってもよい。これは、本出願の本実施形態では限定されない。装置1000は、
測位に関与するネットワークデバイスを決定するように構成された処理モジュール1010と、
ネットワークデバイスに要求情報を送信するように構成された送受信機モジュール1020であって、要求情報は端末デバイスの測位に必要な測定情報を取得するのに用いられる、送受信機モジュール1020と
を含む。
送受信機モジュール1020は、ネットワークデバイスから第2のメッセージを受信し、第2のメッセージは1つ以上の第2の時間差情報を含み、第2の時間差情報は第2の時間差および第2の時間差に対応する第2の測位基準信号対に関する情報を含み、第2の測位基準信号対は、関連関係を有する第2のアップリンク測位基準信号および第2のダウンリンク測位基準信号を含み、第2の時間差は、第2のアップリンク測位基準信号の送信時点と第2のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差であるようにさらに構成されている。
可能な実装形態では、送受信機モジュール1020は、第1のメッセージをネットワークデバイスから受信し、第1のメッセージが1つ以上の第1の時間差情報を含み、第1の時間差情報が第1の時間差および第1の時間差に対応する第1の測位基準信号対に関する情報を含み、第1の測位基準信号対が、関連関係を有する第1のアップリンク測位基準信号および第1のダウンリンク測位基準信号を含み、第1の時間差が、第1のアップリンク測位基準信号の送信時点と第1のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差であるようにさらに構成されている。
任意選択で、要求情報は、以下の情報、すなわち、端末デバイスの識別情報、端末デバイスの測位能力情報、端末デバイスが位置する空間に関する情報、測位方式情報、測位報告情報、測位構成情報、端末デバイスの遅延情報、端末デバイスの角度情報、および端末デバイスの電力情報のうちの1つ以上を含む。
本出願の本実施形態における端末デバイスを測位するための装置1000は、前述の方法の実施形態において測位機能ノードによって実行される方法、例えば、図10の方法に対応し得ることを理解されたい。加えて、装置1000内のモジュールの上記および他の管理動作および/または機能は、上記の方法実施形態において測位機能ノードによって実行される方法の対応するステップを実施するために個別に使用される。したがって、前述の方法実施形態における有益な効果もまた達成することができる。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
装置1000内のモジュールは、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの形態で実装されてもよいことをさらに理解されたい。これは特に限定されない。言い換えれば、装置1000は、機能モジュールの形態で提示される。本明細書における「モジュール」は、特定用途向け集積回路ASIC、回路、1つもしくは複数のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、論理集積回路、および/または前述の機能を提供できる別の構成要素であり得る。任意選択で、単純な実施形態では、当業者は、装置1000が図11に示される形態のものであり得ることを理解し得る。処理モジュール1010は、図11に示されるプロセッサ1101を使用することによって実装され得る。送受信機モジュール1020は、図11に示す送受信機1103を使用して実装され得る。具体的には、プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実装される。任意選択で、装置1000がチップである場合は、送受信機モジュール1010の機能/および/または実装プロセスは、代わりにピンや回路などによって実装されてよい。任意選択で、メモリは、チップ内のストレージユニットであり、例えば、レジスタやキャッシュである。あるいは、記憶ユニットは、コンピュータデバイス内にあり、チップの外側に位置する、図11に示すメモリ1102などの記憶ユニットであってもよい。
ハードウェア実装のために、送受信機モジュール1020は送受信機であってもよく、送受信機(図10では、送受信機モジュール1020が例として使用されている)は通信ユニット内の通信インタフェースを構成する。
図11は、本出願の一実施形態による通信装置1100の概略構造図である。図11に示されるように、装置1100はプロセッサ1101を含み、プロセッサ1101は、通信装置の動作を制御および管理するように構成されている。
可能な実装形態では、プロセッサ1101は、測位に関与するネットワークデバイスを決定するように構成されている。プロセッサ1101は、以下の動作、すなわち、要求情報をネットワークデバイスに送信することであって、要求情報は、端末デバイスの測位に必要な測定情報を取得するために使用される、ことと、ネットワークデバイスから第2のメッセージを受信することであって、第2のメッセージが1つ以上の第2の時間差情報を含み、第2の時間差情報が第2の時間差および第2の時間差に対応する第2の測位基準信号対に関する情報を含み、第2の測位基準信号対が、関連関係を有する第2のアップリンク測位基準信号および第2のダウンリンク測位基準信号を含み、第2の時間差が、第2のアップリンク測位基準信号の送信時点と第2のダウンリンク測位基準信号の受信時点との間の時間差である、こととを実行するためにインタフェースを呼び出すようにさらに構成されている。
プロセッサ1101は、前述の受信および送信動作を実行するためにインタフェースを呼び出すことができることを理解されたい。呼び出されるインタフェースは、論理インタフェースまたは物理インタフェースであってもよい。これは限定されない。任意選択で、物理インタフェースは送受信機によって実装されてもよい。任意選択で、装置1100は、送受信機1103をさらに含む。
任意選択で、装置1100はメモリ1102をさらに含み、メモリ1102は、プロセッサ1101がプログラムコードを呼び出すように、前述の方法の実施形態におけるプログラムコードを記憶することができる。メモリ1102は、プロセッサ1101に結合されてもされなくてもよい。
具体的には、装置1100がプロセッサ1101、メモリ1102、および送受信機1103を含む場合、プロセッサ1101、メモリ1102、および送受信機1103は、制御信号および/またはデータ信号を送信するために、内部接続経路を介して互いに通信する。可能な設計では、プロセッサ1101、メモリ1102、および送受信機1103は、チップを使用して実装されてもよい。プロセッサ1101、メモリ1102、および送受信機1103は、同じチップに実装されてもよいし、異なるチップに別々に実装されてもよいし、またはプロセッサ1101、メモリ1102、および送受信機1103のうちの任意の2つの機能が1つのチップに実装される。メモリ1102は、プログラムコードを記憶することができ、プロセッサ1101は、装置1100の対応する機能を実施するために、メモリ1102に記憶されたプログラムコードを呼び出す。
装置1100は、前述の実施形態における測位機能ノード側で他のステップおよび/または動作を実行するようにさらに構成され得ることを理解されたい。簡潔にするために、ここでは詳細は説明されない。
本出願の実施形態で開示される方法は、プロセッサに適用されてもよく、またはプロセッサによって実施されてもよい。プロセッサは集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。実施プロセスでは、上記の方法実施形態のステップはプロセッサ中のハードウェアの集積論理回路を用いるか、またはソフトウェアの形態の指示を用いて実施されてもよい。
プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェア構成要素、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理ユニット(central processor unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号処理回路(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、または別の集積チップであり得る。プロセッサは、本出願の実施形態で開示された方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本願の実施形態を参照して開示されている方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接遂行および完遂されてよく、あるいは、復号化プロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組合せによって遂行および完遂されてよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの、当技術分野の成熟記憶媒体内に配置されてよい。記憶媒体は、メモリ内に配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共に前述の方法におけるステップを遂行する。
本出願の実施形態におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでもよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。限定的な説明ではなく例として、多くの形態のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用され得る。本明細書に記載されるシステムおよび方法のメモリは、これらのメモリおよび任意の別の適切な種類のメモリを含むが、これに限定されないことに留意されたい。
本出願の実施形態では、数字「第1」、「第2」などは、異なる対象を区別するために、例えば、異なる時間差および異なる測位基準信号を区別するために使用されているにすぎず、本出願の実施形態の範囲を限定するものではないことを理解されたい。本願の実施形態はこれに限定されない。
本明細書における「および/または」という用語は、関連する対象を記述するための関連関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを表していることをさらに理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、Bのみが存在する、の3つの場合を表し得る。また、本明細書における文字「/」は、通常は関連する対象物間の「または」の関係を示す。
特に指定がない限り、本出願で使用される「A、B、およびCのうちの1つ以上を含むアイテム」という表現に類似した表現は、通常はアイテムが以下のケース、すなわち、A、B、C、AとB、AとC、BとC、AとBとC、AとA、AとAとA、AとAとB、AとAとC、AとBとB、AとCとC、BとB、BとBとB、BとBとC、CとC、CとCとC、ならびにAとBとCとの別の組合せのうちのいずれか1つであってもよいことを意味する。前述の表現は、アイテムの任意のケースを説明するための例としてA、B、およびCの3つの要素が使用されている。表現が「アイテムがA、B、・・・、およびXのうちの少なくとも1つを含む」になっている、すなわち表現により多い要素が含まれているときは、アイテムを適用できるケースが、前述の規則に従ってさらに取得されてもよい。
当業者は、本明細書に開示されている実施形態を参照して説明された例におけるユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実施され得ることを理解し得る。機能がハードウェアとソフトウェアとのどちらによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、説明された機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、その実施態様が本出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
説明を簡便にするために、記載のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照すべきことが当業者には明確に理解されよう。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、説明されている装置の実施形態は一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理的な機能の分割であり、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムに組み合わされてもよい、もしくは統合されてもよいし、または一部の機能は無視されてもよい、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示または説明された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインタフェースを介して実装されてよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的な、機械的な、または別の形態で実施されてもよい。
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、また、ユニットとして提示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に配置されていてもよいし、または複数のネットワークユニット上に分散されていてもよい。ユニットの一部または全部が、各実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが、1つのユニットに統合される。
機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバやネットワークデバイスであってもよい)に本出願の実施形態で説明されている方法のステップのすべてまたは一部を実行するように指示するいくつかの指示を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリROM、ランダムアクセスメモリRAM、磁気ディスクや光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、本出願の単なる特定の実装態様であり、本出願の保護範囲を限定することを意図されていない。本出願で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形または置換も、本出願の保護範囲内にあるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。