JP7241569B2 - 硬化性樹脂組成物、ドライフィルム又はプリプレグ、硬化物、及び、配線板 - Google Patents
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Description
また、回路形成された内層回路板にエポキシ樹脂組成物の接着シートをラミネートし、加熱硬化して絶縁層を形成した後、この絶縁層表面に粗化剤にて凹凸状の粗化面を形成してから、導体層を無電解めっきと電解めっきの処理により形成する多層プリント配線板の製造法が提案されている(特許文献3参照)。
配線板用の硬化性樹脂組成物であって、
前記硬化性樹脂組成物は、樹脂成分(1)として、エポキシ樹脂(1-A)と、フェノール樹脂(1-B)と、活性エステル化合物(1-C)と、ロジン系樹脂(1-D)と、を含み、
前記硬化性樹脂組成物の不揮発成分中における、前記樹脂成分(1)の含有量(質量%)をM1とし、前記ロジン系樹脂(1-D)の含有量(質量%)をMDとした場合に、MD/M1が0.001~0.05である
ことを特徴とする、硬化性樹脂組成物である。
本発明の硬化性樹脂組成物は、樹脂成分(1)として、エポキシ樹脂(1-A)と、フェノール樹脂(1-B)と、活性エステル化合物(1-C)と、ロジン系樹脂(1-D)と、を含む。また、本発明の硬化性樹脂組成物は、樹脂成分以外の成分(2)を含んでいてもよい。樹脂成分以外の成分(2)は、無機フィラーを含むことが好ましい。本発明の硬化性樹脂組成物は、通常、熱硬化性の樹脂組成物であるが、光硬化性を有していてもよい。
<エポキシ樹脂(1-A)>
エポキシ樹脂(1-A)としては特に限定されず、2官能であってもよいし、3官能以上であってもよい。また、反応性希釈剤としての単官能のエポキシ樹脂を含有していてもよい。
フェノール樹脂(1-B)としては特に限定されず、2官能であってもよいし、3官能以上であってもよい。
活性エステル化合物(1-C)としては、活性エステル基を有するものであればよいが、分子内に少なくとも2つの活性エステル基を有する化合物が好ましい。
ロジン系樹脂(1-D)は、ロジンおよびロジン誘導体のいずれであってもよい。
その他の樹脂成分(1-E)としては、例えば、ポリエステル系樹脂、フェノキシ系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体、ポリブタジエン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアミドイミド樹脂またはフッ素樹脂等のうち、上述したもの以外が挙げられる。
樹脂成分以外の成分(2)としては、無機フィラーを含むことが好ましい。また、この成分(2)として、硬化促進剤、有機溶剤、着色剤、増粘剤、消泡剤、レベリング剤、密着性付与剤等の公知慣用の成分を含んでいてもよい。
無機フィラーとしては、硫酸バリウム、チタン酸バリウム、シリカ(無定形シリカ、結晶性シリカ、溶融シリカ、球状シリカ等)、タルク、クレー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等が挙げられる。
以下、硬化性樹脂組成物の不揮発成分中における、樹脂成分(1)の含有量(質量%)をM1、エポキシ樹脂(1-A)の含有量(質量%)をMA、フェノール樹脂(1-B)の含有量(質量%)をMB、活性エステル化合物(1-C)の含有量(質量%)をMC、ロジン系樹脂(1-D)の含有量(質量%)をMD、無機フィラーの含有量(質量%)をMaとする。
本発明の硬化性樹脂組成物は、上述した溶媒等を用いて適度に粘度調整されたコーティング材料として提供されてもよい。
硬化物は、上述した本発明の硬化性樹脂組成物(後述するドライフィルムに含まれる樹脂層またはプリプレグ中の硬化性樹脂組成物を含む)を硬化することで得られる。
本発明のドライフィルムまたはプリプレグは、上述した硬化性樹脂組成物を基材に塗布又は含侵して得られるものである。
本発明の配線板は、上述の硬化物を有する。より具体的には、本発明の配線板は、上述の硬化物により形成された絶縁層と、めっき処理により当該硬化物上に形成された導体層とを有する。この導体層は、換言すれば、めっき金属からなる導体層であり、めっき層と表現することもできる。本発明の配線板は、多層プリント配線板であることが好ましい。
このような硬化物は、電子部品用等に使用可能である。
<樹脂成分(1)>
・エポキシ樹脂(1-A)
jER828(三菱ケミカル(株)製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂)
ZX-1059(新日鉄住金化学(株)製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂の混合品)
NC-3000H(日本化薬(株)製、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂)
・フェノール樹脂(1-B)
LA-3018 50P(DIC(株)製、メチルエチルケトン溶液、不揮発成分50質量%)
・活性エステル(1-C)
HPC-8000 65T(DIC(株)製、不揮発成分65質量%)
・ロジン系樹脂(1-D)
ロジンエステル:パインクリスタルD-6011(荒川化学工業(株)製)ペンセルGA-100(荒川化学工業(株)製)
マレイン酸変性ロジン:マルキードNo.31(荒川化学工業(株)製)
重合ロジン:中国重合ロジン140(荒川化学工業(株)製)
・その他の樹脂(1-E)
フェノキシ樹脂:YX-6954 BH30(三菱ケミカル(株)製、メチルエチルケトンとシクロヘキサノン混合溶液、不揮発成分30質量%)
<樹脂以外の成分(2)>
・無機フィラー
アドマファインSO-E2((株)アドマテックス)
・硬化促進剤
キュアゾール2E4MZ(四国化成工業(株)製)
・添加剤
BYK-352(ビックケミージャパン(株)製)
BYK-1791(ビックケミージャパン(株)製)
KBM-403(信越化学工業(株)製)
上述した各原料を、表1および表2に示される配合量にて配合し、各実施例および各比較例に係る硬化性樹脂組成物を製造した。
次に、各硬化性樹脂組成物を用い、以下の手順に従って評価用のサンプルを製造した。
実施例1-1~1-6および比較例1-1~1-2に係る硬化性樹脂組成物を使用して、以下の手順でサンプル1-1~1-8を作製した。
(測定方法)
測定機器:白色干渉顕微鏡(Bruker Contour GT-I)
測定条件:VSIモード、50倍レンズ、測定範囲174.6×130.9μm、
5点の測定箇所の平均値を測定値とした。
実施例2-1~2-2および比較例2-1~2-2に係る硬化性樹脂組成物を使用し、デスミア処理を行わなかったこと以外は作製手順1と同様に、サンプル2-1~2-4を作製した。
各サンプルについて、ピール強度の評価を行った。ピール強度は、以下のように実施した。先ず、各サンプルの銅めっき層に幅10mm、長さ60mmの切込みをいれた。この一方の端を剥がすと共につかみ具にて剥離箇所を挟み、卓上型引張試験器(島津製作所製EZ-SX)にて90度の角度で、50mm/分の速度で銅めっき層を35mmの長さを引き剥がし、ピール強度(N/cm)を測定した。
Claims (6)
- 配線板用の硬化性樹脂組成物であって、
前記硬化性樹脂組成物は、樹脂成分(1)として、エポキシ樹脂(1-A)と、フェノール樹脂(1-B)と、活性エステル化合物(1-C)と、ロジン系樹脂(1-D)と、を含み、
前記硬化性樹脂組成物の不揮発成分中における、前記樹脂成分(1)の含有量(質量%)をM1とし、前記ロジン系樹脂(1-D)の含有量(質量%)をMDとした場合に、MD/M1が0.001~0.05である
ことを特徴とする、硬化性樹脂組成物。 - 無機フィラーを含むことを特徴とする、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
- めっき用であることを特徴とする、請求項1又は2記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1~3のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物からなる樹脂層を基材上に形成してなるドライフィルム又は前記硬化性樹脂組成物を基材に含浸してなるプリプレグ。
- 請求項1~3のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物又は請求項4記載のドライフィルムの樹脂層若しくは請求項4記載のプリプレグ中の硬化性樹脂組成物を硬化してなる硬化物。
- 請求項5記載の硬化物からなる絶縁層とめっき金属からなる導体層とを有する配線板。
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