JP7241386B2 - ガラス蛍光体および照明装置 - Google Patents
ガラス蛍光体および照明装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7241386B2 JP7241386B2 JP2018243275A JP2018243275A JP7241386B2 JP 7241386 B2 JP7241386 B2 JP 7241386B2 JP 2018243275 A JP2018243275 A JP 2018243275A JP 2018243275 A JP2018243275 A JP 2018243275A JP 7241386 B2 JP7241386 B2 JP 7241386B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- incident
- flat plate
- glass
- glass phosphor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
ηEX=IEM/IEX (1)
IEM:蛍光光子数
IEX:照射光子数
内部量子効率(ηIN)は、吸収光子数をIABSとすると、
ηIN=IEM/IABS (2)
となる。ここで、透過率をTとすると、
IABS=IEX・(1-T) (3)
であるので、式(1)~(3)より、
ηEX=ηIN・IABS/IEX=ηIN・IEX・(1-T)/IEX
=ηIN・(1-T) (4)
となる。式(4)より、透過率を低減すれば外部量子効率は内部量子効率に漸近することが分かる。Lambert-Beer則より、下記式が成立する。
1-T=1-I1/IEX-Ir/IEX-IS/IEX
=1-exp(acl)-Ir/IEX-IS/IEX
I1:透過光強度
Ir:反射光強度
IS:散乱光強度
a:モル吸光係数
c:吸収イオンの濃度
l:光路長
・光路長、吸収イオン濃度、モル吸光係数のいずれかを増大させることによる吸収量の増大
・反射光強度の低減
が挙げられる。
R=(n1-n0)2/(n1+n0)2 (1)
n0:周囲媒体の屈折率
n1:ガラス蛍光体の屈折率
よって、Ir/IEXは屈折率(n)に依存するが、n0=1.0(空気)とすると、ガラスの屈折率はn1=1.5~2.0程度であるため、この範囲であればIr/IEXは0.2を越えることはない。そのため、反射光強度の低減効果だけでは、外部量子効率は、せいぜい20%強の増強しか見込めない。
項1.
波長がλ(350nm≦λ≦470nm)の光を照射すると蛍光を発するガラス蛍光体であって、
外面の少なくとも一部に、光を回折させる回折構造が形成されている、ガラス蛍光体。
項2.
前記ガラス蛍光体は平板形状であり、
前記回折構造は、前記平板形状のガラス蛍光体の少なくとも一方の平板面に形成されている、項1に記載のガラス蛍光体。
項3.
前記回折構造は、前記平板形状のガラス蛍光体の両方の平板面に形成されている、項2に記載のガラス蛍光体。
項4.
前記回折構造は、所定の方向に配列された複数の突条である、項1~3のいずれかに記載のガラス蛍光体。
項5.
前記光の波長がλであり、
前記突条の間隔dは0.75×λ≦d≦2.00×λである、項4に記載のガラス蛍光体。
項6.
前記光の波長がλであり、
前記突条の間隔dは0.90×λ≦d≦λである、項5に記載のガラス蛍光体。
項7.
前記光の波長が400nm~410nmであり、
前記突条の間隔は300nm~800nmである、項4に記載のガラス蛍光体。
項8.
前記光の波長が400nm~410nmであり、
前記突条の間隔は365nm~405nmである、項7に記載のガラス蛍光体。
項9.
前記光の波長が450~470nmであり、
前記突条の間隔は340nm~900nmである、項4に記載のガラス蛍光体。
項10.
前記光の波長が450~470nmであり、
前記突条の間隔は405nm~450nmである、項9に記載のガラス蛍光体。
項11.
項1~10のいずれかに記載のガラス蛍光体と、
前記ガラス蛍光体に前記光を照射する光源と、を備えた、照明装置。
項12.
前記光の波長がλであり、
回折次数がmであり、
前記ガラス蛍光体の周囲媒体の屈折率がn0であり、
前記ガラス蛍光体の屈折率がn1であり、
前記光が入射する平板面に前記突条が形成されており、
前記光が入射する前記平板面に対する角度(°)が、
項13.
前記光の波長がλであり、
回折次数がmであり、
前記ガラス蛍光体の周囲媒体の屈折率がn0であり、
前記ガラス蛍光体の屈折率がn1であり、
前記光が入射する平板面、または前記平板面の反対側の平板面に前記突条が形成されており、
前記光が入射する前記平板面に対する角度が垂直であり、
前記突条の間隔dが、
項14.
前記光の波長がλであり、
回折次数がmであり、
前記ガラス蛍光体の周囲媒体の屈折率がn0であり、
前記光が入射する平板面の反対側の平板面に前記突条が形成されており、
前記光が前記ガラス蛍光体から出射する前記平板面に対する角度(°)が、
項15.
前記光が入射する前記平板面に対する角度(°)が、
arcsin(1-mλ/n0d)である、項12または14に記載の照明装置。
項16.
前記光の波長が400nm~410nmであり、
前記光が入射する平板面に前記突条が250nm~700nmの間隔で形成されており、
前記光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に垂直であり、
前記光が入射する前記平板面に対する角度が0°~33°である、項11に記載の照明装置。
項17.
前記光の波長が400nm~410nmであり、
前記光が入射する平板面に前記突条が900nm~2000nmの間隔で形成されており、
前記光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に垂直であり、
前記光が入射する前記平板面に対する角度が33°~54°である、項11に記載の照明装置。
項18.
前記光の波長が400nm~410nmであり、
前記光が入射する平板面に前記突条が形成されており、
前記光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に平行であり、
前記光が入射する前記平板面に対する角度が30°~80°である、項11に記載の照明装置。
項19.
前記光の波長が400nm~410nmであり、
前記光が入射する平板面と反対側の平板面に前記突条が250nm~2000nmの間隔で形成されており、
前記光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に垂直であり、
前記光が入射する前記平板面に対する角度が0°~32°である、項11に記載の照明装置。
項20.
前記光の波長が400nm~410nmであり、
前記光が入射する平板面と反対側の平板面に前記突条が形成されており、
前記光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に平行であり、
前記光が入射する前記平板面に対する角度が30°~80°である、項11に記載の照明装置。
図1(a)は、本実施形態に係るガラス蛍光体1の断面図であり、図1(b)は、ガラス蛍光体1の平面図である。ガラス蛍光体1は、発光中心を含んでおり、通常、1.5~2.0程度の屈折率を有する。発光中心としては、例えばEu,Ceなどの希土類イオンやCuなどの遷移金属イオン、Snなどの重金属イオンを含有した酸化物ガラスやフッ化物ガラスが挙げられる。これにより、ガラス蛍光体1は、波長がλ(本実施形態では、350nm≦λ≦470nm)の光を照射すると蛍光を発する。
図2は、図1(a)に示すガラス蛍光体1の部分拡大断面図であり、ガラス蛍光体1の入射面1aに光Lin(波長λ)が入射した場合の、光の挙動を示している。光Lin(波長λ)は、ガラス蛍光体1に入射する際に、複数の突条2aによって、回折光Ld1(波長λ)および透過光Lt(波長λ)となる。透過光Lt(波長λ)の一部は、入射面の反対面1bにおいて反射する(反射光Lr1(波長λ))。また、回折光Ld1(波長λ)については、回折角(回折光Ld1(波長λ)と透過光Lt(波長λ)との角度)がガラス蛍光体1の臨界角以上である場合、回折光Ld1(波長λ)は、ガラス蛍光体1の界面において突条がない場合は全反射、突条がある場合は高い反射率で反射を繰り返すので、光路長が著しく増大する。これにより、外部量子効率が高くなり、ガラス蛍光体1の厚みを大きくすることなく、ガラス蛍光体1の発光効率を高めることができる。
n1:ガラス蛍光体の屈折率
θi:入射光の面直角度
φi:入射光の面内角度
θt:透過回折の面直角度
φt:透過回折の面内角度
λ:波長
dx:x方向(光の入射方向の入射面に平行な成分)の突条の間隔
dy:y方向の突条の間隔
m:回折次数
m’:回折次数
により与えられる。ここで、回折角βは透過方向と反射方向の両方に存在するので、これらを区別のため、透過方向の回折角をθt、反射方向の回折角をθrとおいた。また、光がガラス蛍光体1から周囲媒体へ入射するときの反射方向の回折角θrは、以下の式によって与えられる。
n1:ガラス蛍光体の屈折率
θi:入射光の面直角度
φi:入射光の面内角度
θt:透過回折の面直角度
φt:透過回折の面内角度
λ:波長
dx:x方向(光の入射方向の入射面に平行な成分)の突条の間隔
dy:y方向の突条の間隔
m:回折次数
m’:回折次数
また、レーザ光がガラス蛍光体1から周囲媒体へ出射するときの回折角は、以下の式によって与えられる。
本実施形態に係るガラス蛍光体1は、ナノインプリント成型加工によって製造することができる。図4(a)~(c)は、ガラス蛍光体1の製造工程を示す概略図である。
図1に示すガラス蛍光体1では、回折構造2が入射面1aのみに形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図5(a)に示すガラス蛍光体1’のように、回折構造2が入射面1aの反対面1bのみに形成されてもよい。あるいは、図5(b)に示すガラス蛍光体1”のように、回折構造2が入射面1aおよび反対面1bの両面に形成されてもよい。
上述の形態では、入射光をガラス蛍光体の入射面に対して垂直に入射させていたが、特に、入射光の指向性が強い場合、入射光をガラス蛍光体の入射面に対して傾斜させてもよい。後述の実施例で説明するように、入射光をガラス蛍光体の入射面に対して所定の範囲で傾斜させたほうが、入射光を垂直に入射させた場合よりも蛍光強度が大きくなる場合もある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であり、例えば、上記実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる形態も、本発明の技術的範囲に属する。
(ガラス蛍光体の製造)
実施例1では、図1に示すガラス蛍光体1、図5(b)に示すガラス蛍光体1”および図31(a)、(b)に示すガラス蛍光体1''’を作製した。具体的には、Eu2O3、BaCO3、MgF2、MgO、B2O3試薬を合計30gになるよう秤量し、混合した。混合物を白金るつぼに入れて1100度で20分間、電気炉中で熔融し、融液を100度に加熱した鉄板に流しだすことで固化した。このようにして、2.9Eu2O3-33.0BaO-18.9MgF2-18.9MgO-26.3B2O3(mol%)のガラス蛍光体を熔融急冷法により作製した。ガラス蛍光体の屈折率は1.62であった。また、このガラスの内部量子効率を絶対量子効率測定システム(大塚電子製、QE-1100)で求めた結果、励起光405nmにおいて95%であった。このガラス蛍光体を10mm×10mm×3mmの平板状に切断、研磨して、図4(a)に示すガラス蛍光体11に加工した後、ナノインプリント成型加工を施した。
続いて、間隔d=500nmのガラス蛍光体1の入射面1aに、白色光または波長375nmのUV光を照射し、ガラス蛍光体1からの出射光をデジタルカメラで撮影した。UV光の光源は、紫外LEDを使用した。
続いて、図7に示す照明装置10および図8に示す照明装置10’を用いて、突条2aの間隔と蛍光強度との関係を検証した。ガラス蛍光体としては、突条2aの間隔が250nm、300nm、500nm、1500nmの4種類のガラス蛍光体1、突条2aの間隔が250nm、300nm、500nm、1500nmの4種類のガラス蛍光体1’、突条2aの間隔が500nmの2種類のガラス蛍光体1”,1''’、従来の平坦なガラス蛍光体、および、入射面またはその反対面にモスアイ構造が300nmの間隔で形成されたガラス蛍光体を用いた。照明装置10を用いた検証では、図12(a)に示すように、ガラス蛍光体1の光源3側の入射面1aに突条2aが形成されている。照明装置10’を用いた検証では、図12(b)に示すように、ガラス蛍光体1’の光源3の反対面1bに突条2aが形成されている。光源3としては、波長405nmのレーザ光を出射するレーザ光源を用いた。光源3とガラス蛍光体1との間に、光源3からのレーザ光のs偏光のみを通過させる偏光板4を配置した。また、ガラス蛍光体1の反対面1b側を直径150mmの積分半球6で覆い、積分半球6によってガラス蛍光体1からの蛍光を収集した。そして、積分半球6によって収集された蛍光の強度を、検出器5によって検出した。
続いて、図7に示す照明装置10を用いて、入射角と蛍光強度との関係を検証した。本実施例では、図14(a)に示すように、照明装置10を用意し、光源3として、波長405nmのレーザ光を出射するレーザ光源を用いた。ガラス蛍光体1の入射面1aに形成された突条2aの間隔は500nmであった。また、光源3とガラス蛍光体1との間に、光源3からのレーザ光のs偏光のみを通過させる偏光板4を設け、さらに、ガラス蛍光体1の反対面1b側には、ガラス蛍光体1からの出射光を無偏光で検出する検出器5を設けた。そして、光源3を移動させて、レーザ光と入射面1aとの入射角θi(θi’)を変化させながら、ガラス蛍光体1からの出射光の強度を検出器5によって検出した。
(シミュレーション条件)
実施例2では、回折構造を形成することによる蛍光強度の増大を説明するため、光の挙動についてシミュレーションによる解析を行った。本実施例では、DiffractMod(RSoft製)のソフトウェアによる厳密結合波解析(Rigorous Coupled Wave Analysis, RCWA)を用いて解析した。具体的には、複数の突条を有する回折構造が入射面および反対面のいずれかに形成された屈折率1.62のガラス平板に、波長405nmのs偏光を入射させたとき(励起光の照射に相当)および入射光と同じ波長の光(励起光が蛍光変換されずにガラス平板を透過したものに相当)または620nmの波長の光が出射するときの挙動を計算した。突条の間隔dは175nm~2000nmの範囲で変化させ、突条の高さは130nmで固定した。突条の断面形状は幅がd/2の正弦波状で設定し、間隔に応じて前記正弦波の周期を変更した。
図18は、入射面のみに回折構造が形成された上記ガラス平板に、波長405nmのs偏光を垂直に入射させた場合の、透過光、透過方向への回折光、およびそれらの合計の強度と、突条の間隔dとの関係を示すグラフである。同グラフから、間隔dが350nm~800nmの場合に、回折光の強度が大きくなり、特に、間隔d=390nmの場合に、回折光の強度が最大になっている。
続いて、間隔の異なる突条が入射面または反対面に形成された複数種類のガラス平板に、波長405nmのs偏光を入射角を変えながら入射させたときの挙動をシミュレーションにより計算した。突条の間隔dは、250nm、300nm、350nm、400nm、450nm、500nm、700nm、900nm、1500nmおよび2000nmの10通りを設定した。ガラス平板の屈折率は1.62、突条の高さは180nmで固定した。突条の断面形状は幅がd/2の正弦波状で設定した。
図26は、ガラス蛍光体1の反対面1bにおける光の電場分布シミュレーション結果を示す図である。ガラス蛍光体1の反対面1bには、回折角が最大となる390nmの間隔で突条2aが形成されており、光の波長は405nmである。図26から、光のエネルギーは突条2aの表面に集中し、外部にあまり放出されていないことが分かる。つまり、突条2aが形成されていることで、光の大半が反対面において反射し、空間にあまり抜けていない。
(シミュレーション条件)
実施例3では、複数の突条を有する回折構造が入射面および反対面のいずれかに形成されたガラス平板に、所定の波長の光を入射させたときの光の挙動をシミュレーションによって解析した。これにより、突条の間隔と回折効率(蛍光強度)との関係が、突条の高さおよびガラス蛍光体の屈折率によって、どのように変化するのかを検証した。本実施例では、上述の実施例2と同様、DiffractMod(RSoft製)のソフトウェアによる厳密結合波解析(Rigorous Coupled Wave Analysis, RCWA)を用いて解析した。
図27は、入射面のみに回折構造が形成された屈折率の異なるガラス平板に、波長450nmのs偏光を垂直に入射させた場合の、入射光への回折効率と突条の間隔dとの関係を示すグラフである。回折構造の突条の高さは180nmであり、突条の断面形状は幅がd/2の正弦波状である。同グラフから、ガラス平板の屈折率n=1.9のとき、回折効率が最大となる間隔dは440nmであり、ガラス平板の屈折率n=1.7のとき、回折効率が最大となる間隔dは430nmであり、ガラス平板の屈折率n=1.5のとき、回折効率が最大となる間隔dは420nmであった。入射光への回折効率が大きいほど、光がガラス平板内部を通過せずに戻るため、実質的な光路長が増加する。通常のガラスの屈折率は1.5~2.0程度であるため、回折効率を大きくするためには、間隔dを405nm~450nmとすればよいことが確認できた。
図29は、入射面のみに回折構造が形成されたガラス平板に、波長405nmのs偏光を垂直に入射させた場合の、回折効率と突条の間隔dとの関係を示すグラフである。ガラス平板の屈折率は1.62であり、回折構造の突条の高さhは90nm、180nmおよび360nmの3段階で変化させた。同グラフから、高さh=90nmのとき、回折効率が最大となる間隔dは400nmであり、高さh=180nmのとき、回折効率が最大となる間隔dは390nmであり、高さh=360nmのとき、回折効率が極大となる間隔dは490nmであった。通常のガラスの屈折率は1.5~2.0程度であるため、回折効率を大きくするためには、間隔dを365nm~405nmとすればよいことが確認できた。
1’ ガラス蛍光体
1” ガラス蛍光体
1''’ ガラス蛍光体
1a 入射面
1b 反対面
2 回折構造
2a 突条
3 光源
4 偏光板
5 検出器
6 積分半球
10 照明装置
10’ 照明装置
11 ガラス蛍光体
Claims (15)
- 波長がλ(350nm≦λ≦470nm)の励起光を照射すると蛍光を発する平板形状のガラス蛍光体であって、
一方の平板面に、前記励起光を回折させる回折構造が形成され、
前記励起光は前記回折構造が形成された面に入射し、
前記蛍光は前記回折構造が形成された面の反対面から出射し、
前記回折構造は、所定の方向に配列された複数の突条であり、
前記突条の間隔dは0.75×λ≦d≦2.00×λである、ガラス蛍光体。 - 前記突条の間隔dは0.90×λ≦d≦λである、請求項1に記載のガラス蛍光体。
- 前記励起光の波長が400nm~410nmであり、
前記突条の間隔は308nm~800nmである、請求項1に記載のガラス蛍光体。 - 前記励起光の波長が400nm~410nmであり、
前記突条の間隔は365nm~405nmである、請求項3に記載のガラス蛍光体。 - 前記励起光の波長が450~470nmであり、
前記突条の間隔は353nm~900nmである、請求項1に記載のガラス蛍光体。 - 前記励起光の波長が450~470nmであり、
前記突条の間隔は405nm~450nmである、請求項5に記載のガラス蛍光体。 - 請求項1~6のいずれかに記載のガラス蛍光体と、
前記ガラス蛍光体に前記励起光を照射する光源と、を備えた、照明装置。 - 前記励起光が入射する前記平板面の法線に対する角度(°)が、
arcsin(1-mλ/n0d)である、請求項8または10に記載の照明装置。 - 前記励起光の波長が400nm~410nmであり、
前記励起光が入射する平板面に前記突条が308nm~700nmの間隔で形成されており、
前記励起光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に垂直であり、
前記励起光が入射する前記平板面の法線に対する角度が0°~33°である、請求項7に記載の照明装置。 - 前記励起光の波長が400nm~410nmであり、
前記励起光が入射する平板面に前記突条が形成されており、
前記励起光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に平行であり、
前記励起光が入射する前記平板面の法線に対する角度が30°~80°である、請求項7に記載の照明装置。 - 前記励起光の波長が400nm~410nmであり、
前記励起光が入射する平板面と反対側の平板面に前記突条が308nm~800nmの間隔で形成されており、
前記励起光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に垂直であり、
前記励起光が入射する前記平板面の法線に対する角度が0°~32°である、請求項7に記載の照明装置。 - 前記励起光の波長が400nm~410nmであり、
前記励起光が入射する平板面と反対側の平板面に前記突条が形成されており、
前記励起光の入射方向の前記平板面に平行な成分が、前記突条の長手方向に平行であり、
前記励起光が入射する前記平板面の法線に対する角度が30°~80°である、請求項7に記載の照明装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017250731 | 2017-12-27 | ||
JP2017250731 | 2017-12-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019120946A JP2019120946A (ja) | 2019-07-22 |
JP7241386B2 true JP7241386B2 (ja) | 2023-03-17 |
Family
ID=67307223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018243275A Active JP7241386B2 (ja) | 2017-12-27 | 2018-12-26 | ガラス蛍光体および照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7241386B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023228914A1 (ja) * | 2022-05-27 | 2023-11-30 | ニデックプレシジョン株式会社 | 照明装置及び照明方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012109400A (ja) | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Sharp Corp | 発光素子、発光装置および発光素子の製造方法 |
JP2014082401A (ja) | 2012-10-18 | 2014-05-08 | Ushio Inc | 蛍光光源装置 |
WO2014199851A1 (ja) | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 半導体発光装置 |
US20150062490A1 (en) | 2012-01-13 | 2015-03-05 | Research Cooperation Foundation Of Yeungnam University | Backlight unit and liquid crystal display device including same |
KR101590299B1 (ko) | 2015-01-27 | 2016-02-01 | 주식회사 엘지화학 | 금속 착체 및 이를 포함하는 색변환 필름 |
JP2016034014A (ja) | 2014-02-28 | 2016-03-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 発光素子および発光装置 |
JP2016062966A (ja) | 2014-09-16 | 2016-04-25 | スタンレー電気株式会社 | 波長変換体及び波長変換装置 |
WO2016171115A1 (ja) | 2015-04-21 | 2016-10-27 | 日本碍子株式会社 | グレーティング素子および照明装置 |
JP2017187597A (ja) | 2016-04-05 | 2017-10-12 | ウシオ電機株式会社 | 蛍光光源装置 |
WO2017183606A1 (ja) | 2016-04-20 | 2017-10-26 | 日本碍子株式会社 | 蛍光体素子および照明装置 |
-
2018
- 2018-12-26 JP JP2018243275A patent/JP7241386B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012109400A (ja) | 2010-11-17 | 2012-06-07 | Sharp Corp | 発光素子、発光装置および発光素子の製造方法 |
US20150062490A1 (en) | 2012-01-13 | 2015-03-05 | Research Cooperation Foundation Of Yeungnam University | Backlight unit and liquid crystal display device including same |
JP2014082401A (ja) | 2012-10-18 | 2014-05-08 | Ushio Inc | 蛍光光源装置 |
WO2014199851A1 (ja) | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 半導体発光装置 |
JP2016034014A (ja) | 2014-02-28 | 2016-03-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 発光素子および発光装置 |
JP2016062966A (ja) | 2014-09-16 | 2016-04-25 | スタンレー電気株式会社 | 波長変換体及び波長変換装置 |
KR101590299B1 (ko) | 2015-01-27 | 2016-02-01 | 주식회사 엘지화학 | 금속 착체 및 이를 포함하는 색변환 필름 |
WO2016171115A1 (ja) | 2015-04-21 | 2016-10-27 | 日本碍子株式会社 | グレーティング素子および照明装置 |
JP2017187597A (ja) | 2016-04-05 | 2017-10-12 | ウシオ電機株式会社 | 蛍光光源装置 |
WO2017183606A1 (ja) | 2016-04-20 | 2017-10-26 | 日本碍子株式会社 | 蛍光体素子および照明装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019120946A (ja) | 2019-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105972474B (zh) | 发光器件、发光装置以及检测装置 | |
US10031276B2 (en) | Display apparatus including photoluminescent layer | |
US10012780B2 (en) | Light-emitting device including photoluminescent layer | |
WO2015129223A1 (ja) | 発光装置 | |
JP2016034016A (ja) | 発光素子および発光装置 | |
JP2016034018A (ja) | 発光素子および発光装置 | |
Hoang et al. | Giant enhancement of luminescence down-shifting by a doubly resonant rare-earth-doped photonic metastructure | |
JP2017040818A (ja) | 発光素子 | |
WO2015129224A1 (ja) | 発光装置 | |
US20160327703A1 (en) | Light-emitting device including photoluminescent layer | |
WO2015129222A1 (ja) | 発光素子および発光装置 | |
WO2015129219A1 (ja) | 発光素子および発光装置 | |
CN110959113B (zh) | 频率变换设备和过程 | |
JP7241386B2 (ja) | ガラス蛍光体および照明装置 | |
JP6566313B2 (ja) | 表示装置および発光装置 | |
WO2015129221A1 (ja) | 発光素子および発光装置 | |
JP6917626B2 (ja) | 積層透明蛍光体および照明装置 | |
CN106486574B (zh) | 具备光致发光层的发光元件 | |
WO2018067022A1 (en) | Spacial diffraction grid | |
JP2017005054A (ja) | 発光装置 | |
JP6976516B2 (ja) | 透過型回折格子、光導波路、ならびに透過型回折格子の使用方法および設計方法 | |
US10115874B2 (en) | Light-emitting device including photoluminescent layer | |
Yuan et al. | Surface microstructure parameter optimisation for enhancing light extraction efficiency of LED | |
US20170062659A1 (en) | Light-emitting device having photoluminescent layer | |
WO2016208645A1 (ja) | 光学装置、光源装置及び投影装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220531 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20220726 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220727 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20220728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221011 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7241386 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |