JP7240595B2 - 移動体検出装置、及び移動体検出装置の製造方法 - Google Patents
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被検出体Dの移動に応じた電気信号を出力する磁気検出素子10と、
磁気検出素子10に磁界を加える磁石20と、
磁気検出素子10に接続されるリード端子30と、
磁気検出素子10、磁石20およびリード端子30を収容する収容部43を有する第1のハウジング40と、
収容部43を覆って第1のハウジング40と嵌合連結され被検出体Dと対向して配置される第2のハウジング50と、を備え、
収容部43の磁気検出素子10が磁石20と接する面10cの方向の面43dに第1の溝部43eを備えること
を特徴とする。
被検出体Dの移動に応じた電気信号を出力する磁気検出素子10と、
磁気検出素子10に磁界を加える磁石20と、
磁気検出素子10に接続されるリード端子30と、
磁気検出素子10、磁石20およびリード端子30を収容する収容部43を有する第1のハウジング40と、
収容部43を覆って第1のハウジング40と嵌合連結され被検出体Dと対向して配置される第2のハウジング50と、を備える移動体検出装置100の製造方法であって、
収容部43の磁気検出素子10が磁石20と接する面10cの方向の面43dに第1の溝部43eを設ける工程を備えること
を特徴とする移動体検出装置100の製造方法である。
なお、以下の説明では、図1に示した移動体検出装置100の状態を基準として、前後方向をX方向、左右方向をY方向、上下方向をZ方向とする。また、X方向、Y方向及びZ方向を示す矢印が向く方向を+(プラス)方向、その反対方向を-(マイナス)方向として説明する。
本発明の移動体検出装置100は、図2,図3に示すように被検出体Dの移動に応じた電気信号を出力する磁気検出素子10と、磁気検出素子10に磁界を加える磁石20と、磁気検出素子10に接続されるリード端子30と、磁気検出素子10、磁石20およびリード端子30が一方側に取り付けられる第1のハウジング40と、第1のハウジング40の一方側を覆って嵌合連結され被検出体と対向して配置される第2のハウジング50と、を有し、第1のハウジング40には、固定対象70に固定設置するための固定部42が設けられるとともに、リード端子30の一部が埋設一体化されて構成されている。
本体部41は、大きな円弧部の内側縁部と小さな円弧部のカラー42aの大きな円弧部側の半円部とで囲まれる部分が側壁部41aとされ、側壁部41aで囲まれた内側部分が凹部とされて平板状の底板部41bで後方(-X方向)側が塞がれている。
収容部43の長手(X)方向の中ほど(中央付近)から端子接続部31b,32bが露出している。端子接続部31b、32bの間に凹部Rが形成されている。
収容部43は、既に説明したように、第1凹部43aと第2凹部43bとが設けられ、第1凹部43a(図3参照)には、磁気検出素子10が、第2凹部43bには、磁石20がそれぞれ装着される。
円柱部43cには金型からの離脱を容易にするための勾配が設けられているが、より先細りな(テーパー)構造としても良く、この場合Oリング45の装着がより容易となり、生産効率を向上させることが可能である。
第2のハウジング50は、第1のハウジング40に一体に形成された収容部43に収容された磁気検出素子10および磁石20などを覆うカバーとして円筒部51が機能しており、円筒部51の外周には、補強用のリブ51aが円周方向等間隔に複数本一体に形成してある。リブ51aにより、剛性を高めて固定対象70からの振動の影響を緩和する。また、リブ51aは、Oリング53取り付け時の誘い込みおよび移動体検出装置100を固定対象70に取り付ける際の誘い込みとしての機能を有している。円筒部51のリブ51aの後方には、Oリング溝51bが形成され、Oリング53が装着され、固定対象70との間をシールするとともに、Oリング53によって固定対象70からの振動の第1のハウジング40への伝達を抑えている。
フランジ部52は、第1のハウジング40の側壁部41aの内側形状に沿った外形状に形成されており、周囲を囲む側壁部52aと、側壁部52aの前方側の開口部を塞ぐとともに、円筒部51が一体に設けられた蓋板部52bとで構成される。側壁部52aの底面52cは、第1のハウジング40とのX方向の接触面である。
これにより、第2のハウジング50を第1のハウジング40の内側に被せるように装着して連結することで、第1のハウジング40の側壁部41aの内側に、第2のハウジング50のフランジ部52の側壁部52aが接するように嵌合され、側壁部41aの開口部が蓋板部52bで塞がれた状態となり、フランジ部52が第1のハウジング40の固定部42と同一の厚みとなる。
すなわち、第1のハウジング40の本体部41の側壁部41aの高さと第2のハウジング50のフランジ部52の側壁部52aの高さが、嵌合連結状態とした場合に、蓋板部52bが第1のハウジング40の固定部42と同一の厚みとなるように設定してある。
また、第2のハウジング50のフランジ部52は、第1のハウジング40を固定部42によって固定対象70(図3参照)に固定設置すると、第1のハウジング40と固定対象70とに挟み込まれることになり、移動体検出装置100を確実に固定対象70に保持することができる。
固定対象70に固定される固定側となる第1のハウジング40には、側壁部41aに4箇所の係合凹部61が略矩形の孔として形成されている。
第1のハウジング40に嵌合連結される連結側となる第2のハウジング50の側壁部52aに、係合凹部61に内側から外側に向かって係合するフックを備えた係合凸部62が一体に形成されている。
これにより、第2のハウジング50の側壁部52aを第1のハウジング40の側壁部41aの内側に装着して連結することで、第2のハウジング50の係合凸部62のフックが第1のハウジング40の係合凹部61の孔に係合し、第1のハウジング40と第2のハウジング50の嵌合連結状態が連結保持機構60で保持される。
なお、係合凹部61と係合凸部62は、逆に第1のハウジング40に係合凸部62を設け、第2のハウジング50に係合凹部61を設けるようにしても良い。
さらに、この移動体検出装置100では、第1のハウジング40を固定部42を介して固定対象70に固定設置すると、第1のハウジング40に嵌合連結した第2のハウジング50のフランジ部52が、第1のハウジング40と固定対象70とに挟み込まれることになり、例え、連結保持機構60による嵌合連結状態に問題が生じても移動体検出装置100を確実に固定対象70に保持することができる。
次いで、移動体検出装置100を、固定対象70に形成した被検出体Dと対向する取付孔71に第2のハウジング50を装着するようにし、第1のハウジング40の固定部42のカラー42aに入れた取付ボルトを固定対象70に締め付けることで固定する。コネクタ部44には、外部から装着用のコネクタが接続され、検出信号を外部に出力できるようにする。
これにより、移動体検出装置100は、取付ボルトで固定対象70に固定され、被検出体Dと磁気検出素子10が対向した状態となり、被検出体の移動量(回転数など)が磁気検出素子10で検出(計測)される。
移動体検出装置100を、例えば、回転検出装置とする場合には、二輪車の前輪の車軸が被検出体Dとされ、車軸近傍の車体が固定対象70とされ、固定対象70に第1のハウジング40の固定部42を固定することで、第1のハウジング40に嵌合連結された第2のハウジング50の先端が取付孔71内で車軸と対向して配置される。これにより、被検出体Dである二輪車の車軸が回転することにより生じる磁気変化から車軸の回転数が計測され、車速が演算されて外部に出力されたり、あるいは、車軸の回転数が検出されて出力される。
これにより、従来の装置では、第2のハウジング50を機器側である固定対象70に固定し、第2のハウジング50に第1のハウジング40を連結していたので、被検出体の振動が第2のハウジング50を介して磁気検出素子10や磁石20が収容固定された第1のハウジング40に伝達され、2つの振動系から振動が伝達され、これらの振動の影響により検出精度の低下を招いていたが、本発明の移動体検出装置100によれば、振動系が1つとなり振動の影響を抑えて高精度に検出することができる。
移動体検出装置100では、第1のハウジング40の内側に第2のハウジング50を配置して嵌合連結するようにしたので、第2のハウジング50をコンパクトにすることができ、小型軽量化により振動系の質量を小さくして振動の影響を抑えることができる。
また、第2のハウジング50は、Oリング溝51bの外周に装着したOリング53を介して固定対象70の取付孔71に装着してあるので、固定対象70からの振動をOリング53で緩和することができ、振動低減効果を期待することができる。
第1の溝部43e、溝43i、第2の溝部43hが全て設けられている場合、接着剤Gは、裏面10cと磁石20の間以外に第1の溝部43e、溝43i、第2の溝部43hの順に流入することが判明している。
2)リード31,32と、カラー42aを第1のハウジング40にインサート成形する。このとき、図示しない金型や治具を用いてリード31,32を平行に支持し、突出部31c,32cを図示しない金型や治具で規制することによって収容部43のリード端子30側の面に凹部Rが形成される。金型や治具で端部31a,32aを固定し、突出部31c,32cを規制することで樹脂の成形圧等によるリード端子30の位置ずれを抑えることができ、リード31,32は互いに平行な状態を保ったまま形成される。
収容部43には図示しない金型や治具によって、第1の溝部43eが設けられる。同様に凸部43f、第2の溝部43h、溝43iが設けられても良い。
3)第2凹部43bに磁石20を接着等の方法によって固定し、凸部43fまたは任意の箇所に接着剤Gを塗布する。第1凹部43aに磁気検出素子10をスライドさせ、第1のハウジング40に磁気検出素子10、磁石20を接着により固定する。このとき、接着剤Gは、裏面10cと磁石20の間以外に第1の溝部43e、溝43i、または第2の溝部43hに流入する。
4)磁気検出素子10の端子10bと、端子接続部31b,32bを抵抗溶接する。
5)収容部43にOリング45を装着する。
6)第2のハウジング50と第1のハウジング40とを嵌合させた後にOリング53を装着する、または第2のハウジング50にOリング53を装着した後に第2のハウジング50と第1のハウジング40とを嵌合させる。
例えば、上述の実施形態では、移動体検出装置100を回転検出装置として回転運動する被検出体を検出する場合を例に説明したが、これに限らず、直線運動する被検出体を検出する場合であっても良い。
10 磁気検出素子
10a 検出部(検出面)
10b 端子
10c 裏面(面)
10d 側面(短手方向の面)
20 磁石
30 リード端子
31 リード
31a 端部
31b 端子接続部
32 リード
32a 端部
32b 端子接続部
40 第1のハウジング
41 本体部
41a 側壁部
41b 底板部(接触面)
42 固定部
42a カラー
43 収容部
43a 第1凹部
43b 第2凹部
43c 円柱部
43d 面
43e 第1の溝部
43f 凸部
43g 面
43h 第2の溝部
43i 溝
44 コネクタ部
45 Oリング
50 第2のハウジング
51 円筒部
51a リブ
51b Oリング溝
52 フランジ部
52a 側壁部
52b 蓋板部
52c 底面(接触面)
53 Oリング
60 連結保持機構
61 係合凹部
62 係合凸部
70 固定対象
71 取付孔
D 移動体(被検出体)
G 接着剤
R 凹部
Claims (3)
- 被検出体の移動に応じた電気信号を出力する磁気検出素子と、
前記磁気検出素子に磁界を加える磁石と、
前記磁気検出素子に接続されるリード端子と、
前記磁気検出素子、前記磁石および前記リード端子を収容する収容部を有する第1のハウジングと、
前記収容部を覆って前記第1のハウジングと嵌合連結され前記被検出体と対向して配置される第2のハウジングと、を備えた移動体検出装置において、
前記収容部の前記磁気検出素子が前記磁石と接する面の方向の面に第1の溝部を備え、
前記第1の溝部は、前記磁気検出素子の方向に突出する凸部を備え、前記凸部に接着剤が塗布される、
ことを特徴とする移動体検出装置。 - 前記収容部の前記磁気検出素子の短手方向の面と接する面に第2の溝部を備えること
を特徴とする請求項1に記載の移動体検出装置。 - 被検出体の移動に応じた電気信号を出力する磁気検出素子と、
前記磁気検出素子に磁界を加える磁石と、
前記磁気検出素子に接続されるリード端子と、
前記磁気検出素子、前記磁石および前記リード端子を収容する収容部を有する第1のハウジングと、
前記収容部を覆って前記第1のハウジングと嵌合連結され前記被検出体と対向して配置される第2のハウジングと、
を備える移動体検出装置の製造方法であって、
前記収容部の前記磁気検出素子が前記磁石と接する面の方向の面に第1の溝部を設ける工程と、
前記第1の溝部が前記磁気検出素子の方向に突出する凸部を備えるように形成され、前記凸部に接着剤が塗布される工程と、
を備えることを特徴とする移動体検出装置の製造方法。
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JP2016218011A (ja) | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 日本精機株式会社 | 移動物体検出装置 |
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