JP7240209B2 - 輸送箱 - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 平成31年2月20日インテックス大阪において開催されたインターフェックス大阪で公開
この発明は、医薬品等を入れて搬送及び保管可能な輸送箱に関する。
医薬品等には、輸送する際に厳しい温度管理が必要なものがある。従来、このような収容物を入れて輸送する際に、内部空間の温度を継続的に記録する機能を備えた輸送容器がある。例えば、特許文献1に開示されている輸送容器は、保温機能を有し、輸送容器内の複数の箇所の温度をそれぞれ測定するための複数の熱電対と、前記熱電対により測定した温度を記録する温度記録装置が設けられている。これにより、収容物を輸送する際の温度を測定して記録することができる。
また、特許文献2に開示されている箱体は、側壁上縁に保冷剤収納部板を連接し、保冷剤収納部板を折って箱内部に保冷材の収納空間を形成し、側壁の外面あるいは内面にICタグを貼り付けて設けられている。この箱体によれば、箱体の行方の追跡、管理、履歴情報を管理することができる。ICタグ内に温度計を取り付けることにより、箱体の温度情報を知ることができる。
特開2011-207506号公報 特開2011-184102号公報
上記背景技術の場合、複数個の収容物を個々に収容して個々に取り出し、残りを継続して収容することは考えられていないものである。また熱電対やICタグは、固定式であり、必要な輸送条件を測定する任意の外部環境測定装置を適宜取り付けることは考えられていないものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、箱体形成片を組み立てて簡単に作ることができ、輸送条件に制限を有する収容物を複数個収容し、必要な輸送環境を測定して記録する装置を取り付けることができる輸送箱を提供することを目的とする。
本発明は、側面の上方の開口を閉鎖する上蓋片が設けられた外箱を備え、前記外箱の中に、複数個の収容物を区切って収容する仕切りパーツと、任意の外部環境を測定し記録する外部環境ロガーを保持するロガー押さえパーツが設けられ、前記複数個の収容物を個別に開封の跡を残して取り出し可能に設けられている輸送箱である。前記外部環境ロガーは、例えば、温度を測定して記録する温度ロガーである。
また本発明は、一枚の箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた側面と、前記筒体の下方の開口部を閉鎖する底部と、前記側面の上方の開口を閉鎖する上蓋片が設けられた外箱が設けられ、前記外箱の中には、複数個の収容物を所定位置に保持する仕切りパーツと、任意の外部環境を測定し記録する外部環境ロガーを所定位置に保持するロガー押さえパーツが設けられ、前記上蓋片は、前記複数個の収容物に各々対応する位置に開封用の破断線が設けられている輸送箱である。
前記上蓋片が設けられている前記側面には、前記上蓋片を区切る折罫線に対して略平行な他の折罫線が設けられ、前記上蓋片の前記破断線は、前記上蓋片を区切る前記折罫線を超えて前記側面の前記他の折罫線に達している。
前記収容物は、任意の形状の商品を包装する矩形の包装用箱である。前記包装用箱の一面は前記上蓋片の裏面に対面し、前記上蓋片には前記収容物を視認する透孔が形成され、前記包装用箱の前記透孔に露出する部分には、前記商品についての情報を記載する印刷部が設けられ、前記透孔から視認することができる。
前記側面の端部には、前記ロガー押さえパーツと前記温度ロガーを覆う上面片と立上片と下面片が折罫線で区切られて設けられている。前記上面片が設けられている前記側面に対して略直角に位置する前記側面の端部には、2つのフラップが並んで折罫線で区切られて設けられ、一方のフラップは、前記上面片の裏面に重ねられ、他方のフラップは前記上面片以外の前記収容部の側面に折り返して重ねられ、又は前記上蓋片の裏面に重ねられる。
前記側面には、前記温度ロガーの表示部に対向して設けられ前記表示部を見るための開口部と、前記温度ロガーの操作部に対向して設けられ前記操作部を操作するための開口部が設けられている。
前記上蓋片の前記側面とは反対側の端部及び前記端部に対して交差する両側の側縁部には、差込片が折罫線で区切られて各々設けられ、前記側面と前記上面片または前記フラップを区切る折罫線には、前記差込片が差し込まれて係止されるスリットが設けられている。前記差込片を前記スリットに差し込むことにより、前記上蓋片は閉鎖が可能である。
前記上蓋片が設けられている前記側面には、前記上蓋片を区切る前記折罫線に対して略平行な折罫線が設けられ、前記上蓋片の前記破断線は前記折罫線を超えて前記側面の前記折罫線達している。
本発明の輸送箱は、箱体形成片を組み立てて簡単に作ることができ、輸送条件に制限を有する収容物を複数個収容し、必要な輸送環境や条件を測定して記録する装置を取り付けることができる。収容物が輸送中に受けた輸送環境や条件の変化を記録し、輸送条件が適切に管理されていたかを確認することができるので、収容物の安全性や品質を保証することができ、信頼性の高い輸送及び保管等を可能にする。さらに、高い改ざん防止効果と品質保証効果を有するので、輸送する製品の安全性や品質を高度に維持し、製品の転送や保管の自由度も向上し、製品の輸送効率や使用効率も向上する。
この発明の一実施形態の輸送箱の分解斜視図である。 この実施形態の輸送箱の外箱の展開図である。 この実施形態の輸送箱の底板部材の展開図である。 この実施形態の輸送箱の仕切りパーツの展開図である。 この実施形態の輸送箱のロガー押さえパーツの展開図である。 この実施形態の輸送箱の使用状態を示す斜視図(a)と開封した状態を示す斜視図(b)である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1~図6はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の輸送箱10は、外側を覆う外箱12と、外箱12の底部に入れる底板部材120と、底板部材120の上面122に置く仕切りパーツ130と、仕切りパーツ130に並んで底板部材120の上面122に置くロガー押さえパーツ146からなる。
まず、外箱12について説明する。外箱12は、紙製のシートを打ち抜いて形成された箱体形成片14を組み立てて設けられている。図2は箱体形成片14を表面から見た展開図であり、箱体形成片14は、側面16,18,20,22が、互いに平行に連接して形成されている。側面16,18,20,22は、連接している幅方向は同じ長さであり、連接方向の長さは側面16,20が長くて互いにほぼ等しく、側面18,22はそれより短くて互いにほぼ等しい。さらに側面16の側縁部には、外箱12の組立状態で側面22の裏面に糊付けされる糊付片24が設けられている。糊付片24、側面16,18,20,22は、各々折罫線26,28,30,32で区切られている。
側面16において、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一端部には、上蓋片34が折罫線36で区切られて設けられている。上蓋片34には、折罫線36とは反対側の端部34aに近い位置に、折罫線36に対して平行な破断線38が設けられ、折罫線36と破断線38の間は、開封部34bとなる。開封部34bには、折罫線36に対して略直角な破断線40が4本設けられ、破断線40は折罫線36に沿って等間隔であり、開封部34bを同じ大きさの5つに区切っている。5つに区切られた各開封部34bの中央には、矩形の透孔42が形成されている。端部34aと破断線38の間には、開封用穴44が5つ設けられている。各開封用穴44は、破断線38に沿って設けられ、一つの開封部34bの幅の1/2程度の直径の半円形に形成され、5つに区切られた開封部34bに各々対応して位置している。端部34aには、小さい5角形の差込片46が折罫線48で区切られて設けられている。差込片46は、端部34aの中心を挟んで両側に位置している。上蓋片34の、端部34aに対して略直角に交差する側縁部34cにも、差込片46が折罫線48で区切られて設けられている。
側面16の、中央よりも折罫線36に近い位置に、折罫線36に対して略平行な折罫線50が設けられている。上蓋片34の破断線40は、折罫線36を超えて折罫線50に達している。糊付片24との境界である折罫線26と、側面18との境界である折罫線28は、折罫線36と折罫線50の間が破断線40となる。
側面16の、折罫線36と反対側の端部には、第一底蓋片52が折罫線54で区切られて設けられている。第一底蓋片52は、折罫線54を下底とする台形状に形成され、折罫線54からそれに対して平行な上底である端部52aまでの長さは、外箱12の組立状態で底部の中心線付近に位置する長さ、つまり側面18,22の約半分の幅に設けられている。端部52aには糊付片24に近い位置に、端部52aから外側に突出する小形の四角形状の第一底部差込片56が一体に設けられている。端部52aの、側面18側の部分は、略三角形の底部糊付片58が折罫線60で区切られて設けられている。折罫線60は、折罫線54に対して交差する方向に設けられている。
側面18の、側面16の折罫線36に隣接する端部には、台形状の2つのフラップ62,64が折罫線66で区切られて設けられている。フラップ62は、側面16に近い位置に設けられ、フラップ64より大きい。折罫線66の、フラップ62に連続する位置に、差込片46が差し込まれるスリット68が折罫線66に沿って設けられている。フラップ64は、側面20に近い位置に設けられ、折罫線66に対して平行な方向の長さはフラップ62よりも短く、折罫線66に対して直角な方向の長さはフラップ62より少し長い。側面18の、折罫線66とは反対側の端部には、三角形状の底フラップ70が折罫線72で区切られて設けられている。
側面20の、側面18の折罫線66に隣接する端部には、矩形の上面片74が折罫線76で区切られて設けられ、上面片74の端部には矩形の立上片78と下面片80が順に折罫線82,84で区切られて設けられている。折罫線76に対して平行な長さは、上面片74と立上片78、下面片80は折罫線76と同じであり、折罫線76に対して直角な長さは、上面片74は短く、上蓋片34の半分以下であり、立上片78はそれより長く側面20よりは短く、下面片80は上面片74と立上片78の間で、上蓋片34から上面片74を差し引いた長さである。下面片80の、折罫線84とは反対側の端部80aの中心には、半円形に切り欠かれた凹部86が形成されている。折罫線76には、差込片46が差し込まれる2つのスリット88が折罫線76に沿って設けられている。
側面20には、中央よりも折罫線32に近い位置に、矩形を変形した開口部90が設けられている。側面20の、折罫線76とは反対側の端部には、第一底蓋片52と同じ形状の第二底蓋片92が折罫線94で区切られて設けられている。第二底蓋片92は、折罫線94を下底とする台形状に形成され、折罫線94からそれに対して平行な上底である端部92aまでの長さは、外箱12の組立状態で底部の中心線付近に位置する長さ、つまり側面18,22の約半分の幅に設けられている。端部92aには、底フラップ70に近い位置に、端部92aから外側に突出する小形の四角形状の第二底部差込片96が一体に設けられている。端部92aの、側面22側の部分は、略三角形の底部糊付片98が折罫線100で区切られて設けられている。折罫線100は、折罫線94に対して交差する方向に設けられている。
側面22の、側面20の折罫線76に連接する端部には、フラップ62,64と同じ形状のフラップ102,104が折罫線106で区切られて設けられている。フラップ102は、フラップ64と線対称の形状で、側面20に近い位置に設けられている。フラップ104は、フラップ62と線対称の形状で、側面20から遠い位置に設けられている。折罫線106の、フラップ104に連続する位置に、差込片46が差し込まれるスリット108が折罫線106に沿って設けられている。
側面22には、折罫線32に連続し折罫線106よりも反対側の端部に近い位置に、小さい矩形の開口部110が設けられている。側面22の、折罫線106と反対側の端部には、底フラップ70と同じ形状の底フラップ112が折罫線114で区切られて設けられている。
次に、この実施形態の外箱12の組立方法について説明する。なお、ここでは図2が外箱12の箱体形成片14の表面を見たものであり、箱体形成片14の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線54,72,94,114で、第一底蓋片52、底フラップ70、第二底蓋片92、底フラップ112を正折りし、次に第一底蓋片52の折罫線60と、第二底蓋片92の折罫線100を逆折りし、底部糊付片58,98の裏面に、それぞれ糊116を塗布する。次に、糊付片24の表面に糊118を塗布し、折罫線28を正折りし、次に折罫線32を正折りする。これにより、側面22は糊付片24の表面に糊118で糊付けされ、第一底蓋片52の底部糊付片58の裏面は、糊116により底フラップ70の表面に糊付けされ、第二底蓋片92の底部糊付片98の裏面は、糊116により底フラップ112の表面に糊付けされる。これにより箱体形成片14は折り畳み状態となり、この状態で出荷される。
次に、収容物を収容し包装する工場等において、折罫線26,28,30,32を各々90°に正折りして四角形の箱体にする。この時、第一底蓋片52の底部糊付片58は底フラップ70に、第二底蓋片92の底部糊付片98は底フラップ112に糊付けされているため、二つ折りされていた折罫線54,72,94,114は自動的に引き起こされてほぼ90°に開き、ワンタッチで底部が形成される。そして、第一底部差込片56は第二底蓋片92の裏面に差し込まれて重なり、第二底部差込片96は第一底蓋片52の裏面に差し込まれて重なり、互いに係止される。これにより底部が確実に係止され箱体の底部の形状を保ち、折り畳み状態に戻ることを防ぎ、図1に示す状態となる。
次に、外箱12の底部に入れる底板部材120について説明する。底板部材120は、紙製のシートを打ち抜いて形成された形成片を組み立てて設けられている。図3は底板部材120の形成片を表面から見た展開図であり、外箱12の底部に僅かなゆとりを有して入れられる大きさの矩形の上面122を有し、上面122の長手方向に沿う一対の側縁部には、側面124が折罫線で区切られて各々設けられている。側面124の長手方向の一対の端部には、糊付片126が折罫線で区切られて設けられている。上面122の、長手方向に交差する一対の側縁部には、側面128が折罫線で区切られて各々設けられている。各側面124,126の幅は短く、互いに等しい。
次に、底板部材120の組立方法について説明する。糊付片126の裏面に糊を塗布し、各折罫線を90°に正折りする。糊付片126の裏面を側面128の表面に糊付けし、図1に示すように立体的に成形し、組み立てが完了する。
次に、底板部材120の上面122に置く仕切りパーツ130について説明する。仕切りパーツ130は、紙製のシートを打ち抜いて形成された形成片を組み立てて設けられている。図4は仕切りパーツ130の形成片を表面から見た展開図であり、外箱12の側面16に重ねられる側面16よりも小さい矩形の側面132を有し、側面132は一方向に長い矩形であり、長手方向が、外箱12の折罫線36に対して平行になるようにセットされる。側面132の、長手方向に沿う一方の端部132aには、側面132に折り返される折返面134が折罫線で区切られて設けられている。折返面134は、端部132aの三分の一の長さを有し、端部132aの中心に連続し、折返面134の端部132aに対して直角な方向の長さは側面132と同じ長さの矩形である。折返面134の、端部132aに対して略直角に位置する一対の側縁部には、矩形の仕切り136が折罫線138で区切られて各々設けられている。仕切り136は、端部132aに対して平行な長さは折返面134より少し長く、端部132aに対して直角な長さは折返面134と同じ矩形である。仕切り136と側面132の間は、端部132aに沿って切断されている。一対の仕切り136の、端部132aとは反対側の端部には、矩形の底面140が折罫線で区切られて各々設けられている。側面132の、端部132aに交差する一対の側縁部には、仕切り136と同形状の仕切り142が折罫線144で区切られて設けられている。一対の仕切り142の、端部132aとは反対側の端部には、仕切り136に設けられた底面140と同じ形状の底面140が折罫線で区切られて設けられている。
次に、仕切りパーツ130の組立方法について説明する。まず端部132aを正折りして側面132と折返面134を重ねる。一対の仕切り136を折罫線138で90°に逆折りし、一対の仕切り142を折罫線144で90°に正折りする。これにより、仕切り136,142は、互いに等間隔に並んで、側面132に対して直角に位置し、互いに平行となる。仕切り136,142に連続する各底面140は、任意の方向へ折罫線で90°に折り、図1に示すように立体的に成形し、組み立てが完了する。各底面140を折る方向は、互いに同じ方向でも良く、異なる方向でも良い。底面140どうしが重ならなければよい。
次に、底板部材120の上面に仕切りパーツ130と隣合わせにして置くロガー押さえパーツ146について説明する。なお、ロガー押さえパーツ146が保持する外部環境ロガーは、例えば温度を測定して記録する温度ロガー172である。ロガー押さえパーツ146は、紙製のシートを打ち抜いて形成された形成片を組み立てて設けられている。図5はロガー押さえパーツ146の形成片を表面から見た展開図であり、外箱12の側面20に重ねられ側面20よりも小さい矩形の側面148を有し、側面148は一方向に長い矩形であり、長手方向が、外箱12の折罫線36に対して平行になるようにセットされる。側面148の長手方向の長さは、側面20から収容物である温度ロガー172の長さを差し引いたものである。側面148の、長手方向の一方の端部148aには、温度ロガー172の側面に対面する横当接片154と、温度ロガー172の上面に交差して当接する上当接片156が設けられている。側面148の、長手方向に交差する長さは、横当接片154が長く上当接片156は短い。
横当接片154は、側面148のその他の部分とは、側面148の長手方向に交差する折罫線158で区切られている。横当接片154の、長手方向の長さは、折罫線158と端部148aのほぼ中間付近に達する長さであり、外箱12に仕切りパーツ130を側面16に沿って入れた時に側面20側に生じる空間の幅よりも僅かに小さい。横当接片154と、側面148aの間は糊付片160であり、横当接片154との間は折罫線162で区切られている。
上当接片156は、折罫線158付近から、折罫線162を超えて端部148aの近傍に達する長さであり、端部148a側が折罫線164で区切られている。ている。折罫線164と端部148aの間は糊付片160である。横当接片154と上当接片156は、側面148の長手方向に沿う切断線166で区切られ、切断線166は、折罫線158の端部と、折罫線164の端部に連結されている。折罫線164と折罫線158は互いに平行で、異なる位置にある。つまり、横当接片154は、一対の折罫線158,162と切断線166と、側面148の長手方向の側縁部で囲まれた矩形である。糊付片160は、折罫線162,164と切断線166、側面148の長手方向の一対の側縁部と端部148aで囲まれた変形した六角形である。上当接片156は、切断線166と折罫線164、側面148の長手方向の側縁部と、折罫線158の延長線で囲まれた細長い矩形であり、折罫線158の延長線上には折罫線等が設けられていない。上当接片156の中央には、折罫線158に対して平行な折罫線168が上当接片156を横断して設けられている。
側面148の、長手方向の上当接片156が設けられた側縁部には、端部148aと離れた位置に、矩形に切り欠かれた凹部170が設けられている。側面148の、端部148aとは反対側の端部には、側面148より小さい側面150が折罫線151で区切られて設けられ、側面150の、側面148とは反対側の端部には、150よりも大きく側面148よりは小さい側面152が折罫線153で区切られて設けられている。側面148,150,152は、連接方向に交差する幅は互いに等しい。
次に、ロガー押さえパーツ146の組立方法について説明する。まず、糊付片160の裏面に糊を塗布し、折罫線151を正折りする。これにより、糊付片160の裏面は側面152の裏面に糊付けされ、ロガー押さえパーツ146は二つ折り状態となる。そして、折罫線151,153,158を90°に正折りし、引き起こすと、折罫線162は90°に逆折りされ、四角筒状になる。上当接片156は、折罫線164が90°に逆折りされ、折罫線168は90°に正折りされ、横当接片154からは切断線166で離れて、L字形に立体的になる。
次に、組み立てた外箱12、底板部材120、仕切りパーツ130、ロガー押さえパーツ146の使用方法について説明する。まず、外箱12の底部に、底板部材120を入れる。これにより、底板部材120の上面122は、各側面124,128により底部から離れ、緩衝機能を有する二重底となる。上面122の上に、外箱12の側面20の裏面に沿って、温度ロガー172を収容したロガー押さえパーツ146を入れる。ロガー押さえパーツ146は上当接片156を上方にし、上当接片156の下に矩形の温度ロガー172を入れ、横当接片154と糊付片160に、温度ロガー172の2方向の側面を当て、横方向のがたつきを止める。上当接片156の下側の側縁部は温度ロガー172の上面に当たり、縦方向のがたつきを止める。温度ロガー172の表示部174は、糊付片160とは反対側にする。温度ロガー172とロガー押さえパーツ146を、外箱12に入れた時、温度ロガー172の表示部174は、外箱12の側面20の開口部90の内側に位置し、外側から見ることができる。外箱12の側面22の開口部110からは、温度ロガー172の側面の一部が位置し、ここに操作部等が位置すると、外側から操作することができる。
次に、折罫線66,106でフラップ64,102を90°に正折りし、折罫線76,82を90°に正折りし、温度ロガー172とロガー押さえパーツ146の上方を、フラップ64,102を押さえて上面片74で覆い、立上片78でロガー押さえパーツ146の側面152の表面を覆う。折罫線84を90°に逆折りし、底板部材120の上面122に、下面片80を重ねる。これにより、ロガー押さえパーツ146と温度ロガー172は、がたつき無く側面20の裏面に収納される。次に、下面片80の上に仕切りパーツ130を入れ、外箱12の側面16の裏面に仕切りパーツ130の側面132が重なるように寄せる。仕切り136,142は、立上片78と側面16の間に略直角に入る大きさであり、立上片78と側面16の間の空間を5等分する。5等分した空間に、収容物を5個入れる。ここでは、収容物は温度管理が必要な医薬品であり、5等分した空間に僅かな隙間を有して入れられる立方体の包装用箱175に収容されているものである。医薬品を収容した包装用箱175を各空間に入れる前に、折罫線66,106でフラップ62,104を180°に正折りし、この後、包装用箱175を各空間に入れる。次に、折罫線36で上蓋片34を90°に正折りし、各差込片46を折罫線48で90°に正折りし、スリット68,88,108に差し込み、封緘シール等で閉鎖し、図6(a)に示すように包装が完了する。なお、差込片46を各スリット68,88,108に差し込んだ後、各側面18,20,22と上蓋片34を、封緘シールで貼り付けてもよい。開口部90からは温度ロガー172の表示部174を見ることができる。開口部110には温度ロガー172の操作部が位置している。透孔42から収容物の上面を見ることができ、ここでは、医薬品を包装する包装用箱175の上面に商品名等の情報が印刷された印刷部176を見ることができる。スリット88の裏側に位置するロガー押さえパーツ146には凹部170が形成されているため、支障なく差込片46が差し込まれる。
収容物の輸送を開始するときに、開口部110に露出した箇所にある温度ロガー172の図示しないスイッチを入れて温度を記録する。所定温度の冷蔵車等で運搬し、届けた後は、使用するまで冷蔵庫等で保管する。輸送箱10に収容された医薬品を使用する際は、温度ロガー172の記録を確認し、所定の温度管理がされていたことを確認する。医薬品を取り出す際には、上蓋片34の開封用穴44に指をかけて開封部34bを引き上げると、図6(b)に示すように破断線38,40が切断され、開封部34bの一区画が開封され、医薬品の包装用箱175を取り出す。破断線38,40は包装用箱175の外形に一致し、仕切りパーツ130の仕切り136,142に一致しているため、包装用箱175を、1個だけを容易に取り出すことができる。開封部34bを区切る破断線40は、側面16の折罫線50に達しているため、開口部を大きく側面16に達して開けることができる。残りの包装用箱175は、開封部34bの未開封の部分に覆われ、未開封であることが保証され、収容された状態を維持する。温度ロガー172が作動を続け温度を記録することで、残りの医薬品の温度管理を確認することができ、時間をおいた後に使用したり、返品したりする際に、温度管理が適切に行われていたかを確認することができ、収容した医薬品の品質を保証する。
この実施形態の輸送箱10によれば、紙製のシートを打ち抜いて形成された形成片を組み立てて簡単に作ることができ、外箱12の内側に温度ロガー172を取り付けて、輸送時の温度を計測し記録することができる。温度ロガー172が収容物の配置の妨げならず、外箱12内のスペースを有効活用し、外箱12をコンパクトに構成することができる。温度ロガー172に、測定した温度を表示する表示部を設けることにより、輸送中にも温度状態を確認することができる。収容物を複数個入れることができ、上蓋片34を破断線38,40で切断して対応する部分だけを開封し、使用する個数だけを簡単に取り出すことができ、残りを引き続き収容することができる。上蓋片34の端部34aと一対の側縁部34cの、3方向に差込片46が設けられ、3方向で上蓋片34を閉鎖するため、高い改ざん防止効果がある。開封する時は、破断線38,40が破断され、開封された痕跡が残るものであり、この点からも改ざん防止効果がある。ロガー押さえパーツ146により、温度ロガー172を高い緩衝性を有して保持し収容することができ、振動による故障等の不具合を防ぐことができる。ロガー押さえパーツ146と温度ロガー172は、外箱12の上面片74と立上片78、下面片80で覆われてがたつき無く、安定にコンパクトに収容することができる。温度ロガー172を、包装用箱175との間に隙間なく収容することができ、正確に医薬品等の収容物である包装用箱175の温度を測定することができる。底板部材120が設けられているため、包装用箱175と温度ロガー172に対して高い緩衝効果を有し、また、底部からの改ざんを防止する効果を得ることができる。破断線40は、側面16の折罫線50に達しているため、破断線40を折罫線50まで切断して大きく開封することができ、取り出しやすい。破断線38には開封用穴44が設けられ、開封しやすい。
なお、この発明の輸送箱は、上記実施形態に限定されるものではなく、箱体の大きさや形状は、内容物に合わせて適宜変更可能である。各箱体形成片、底板部材、仕切りパーツ、ロガー押さえパーツの素材は、紙や合成樹脂等、適宜変更可能である。収容物の数に合わせて、仕切りパーツの仕切りの数や、開封部の破断線の数を自由に設定する。開封部は、収容物を複数個同時に取り出すように破断線を少なく設けてもよい。上蓋片は、差込片で係止されるもの以外に、糊付け等によって閉鎖されるものでも良い。収容物は医薬品以外に、食品や医療検体等、色々なものに使用することができる。各折罫線は、折り曲げやすくするために破断線等で設けてもよい。温度ロガーの表示部を見るための開口部の形状は自由に変更可能であり、不要であれば無くてもよい。その他の各部材も、不要な場合は無くてもよい。温度ロガーは、縦置きでも横置きでも良い。輸送箱は、一つの外箱から成るもの以外に、仕切りパーツが設けられた箱体と、ロガー押さえパーツが設けられた箱体を組み合わせたものでも良い。外部環境ロガーは、温度を測定し記録する温度ロガー以外でもよく、湿度や振動、空気中の成分などを測定し記録するものでも良い。
10 輸送箱
12 外箱
14 箱体形成片
16,18,20,22 側面
34 上蓋片
34b 開封部
38,40 破断線
42 透孔
44 開封用穴
46 差込片
50 折罫線
62,64,102,104 フラップ
68,88,108 スリット
74 上面片
78 立上片
80 下面片
90,110 開口部
120 底板部材
130 仕切りパーツ
136,142 仕切り
146 ロガー押さえパーツ
154 横当接片
156 上当接片
172 温度ロガー
174 表示部
175 包装用箱
176 印刷部

Claims (7)

  1. 側面の上方の開口を閉鎖する上蓋片が設けられた外箱を備え、
    前記外箱の中に、複数個の収容物を区切って収容する仕切りパーツと、任意の外部環境を測定し記録する外部環境ロガーを保持するロガー押さえパーツが設けられ、
    前記外箱は、前記複数個の収容物を個別に開封の跡を残して取り出し可能に設けられ、
    前記側面の端部には、前記ロガー押さえパーツと前記外部環境ロガーを覆う上面片と立上片が折罫線で区切られて設けられ、
    前記上面片が設けられている前記側面に対して略直角に位置する前記側面の端部には、2つのフラップが並んで折罫線で区切られて設けられ、一方のフラップは、前記上面片の裏面に重ねられ、他方のフラップは前記収容物に面して重ねられていることを特徴とする輸送箱。
  2. 一枚の箱体形成片から成り、筒体に組み立てられた側面と、前記筒体の下方の開口部を閉鎖する底部と、前記側面の上方の開口を閉鎖する上蓋片が設けられた外箱が設けられ、
    前記外箱の中に、複数個の収容物を所定位置に保持する仕切りパーツと、任意の外部環境を測定し記録する外部環境ロガーを所定位置に保持するロガー押さえパーツが設けられ、
    前記上蓋片は、前記複数個の収容物に各々対応する位置に開封用の破断線が設けられ、
    前記側面の端部には、前記ロガー押さえパーツと前記外部環境ロガーを覆う上面片と立上片が折罫線で区切られて設けられ、
    前記上面片が設けられている前記側面に対して略直角に位置する前記側面の端部には、2つのフラップが並んで折罫線で区切られて設けられ、一方のフラップは、前記上面片の裏面に重ねられ、他方のフラップは前記収容物に面して重ねられていることを特徴とする輸送箱。
  3. 前記上蓋片の前記破断線は、前記収容物の外形に沿って形成され、前記仕切りパーツには、前記収容物を仕切る仕切りが設けられ、前記破断線は、前記仕切りの位置と一致している請求項2記載の輸送箱。
  4. 前記収容物の一面は前記上蓋片の裏面に対面し、前記上蓋片には前記収容物を視認する透孔が形成されている請求項1又は2記載の輸送箱。
  5. 前記側面には、前記外部環境ロガーの表示部及び操作部に対向して開口部が設けられている請求項1又は2記載の輸送箱。
  6. 前記上蓋片が設けられている前記側面には、前記上蓋片を区切る折罫線に対して略平行な他の折罫線が設けられ、前記上蓋片の前記破断線は、前記上蓋片を区切る前記折罫線を超えて前記側面の前記他の折罫線に達している請求項2記載の輸送箱。
  7. 前記外部環境ロガーは、温度を測定して記録する温度ロガーである請求項1乃至6のいずれか記載の輸送箱。
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