JP7237736B2 - データ価格算出装置、及びデータ価格算出方法 - Google Patents

データ価格算出装置、及びデータ価格算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、データ価格算出装置、及びデータ価格算出方法に関する。
商品の取引において、商品の価格又は対価を適切に設定することは極めて重要である。商品の価格設定に関する技術に関して、特許文献1には、商品の販売価格を含む商品情報、店舗のポイントカードの還元率の情報を含む店舗カード情報および、支払時に使用されるカードの還元率の情報を含む支払カード情報に基づいて、前記商品の購入により得られる獲得ポイントを算出し、前記獲得ポイントを現金価値に換算した現金換算価値を算出し、前記販売価格から前記現金換算価値を減算した実質販売価格を算出することが記載されている。
特開2014-199577号公報
特許文献1には、商品の購入の際に得られるポイントや、ポイントを含めた商品の実質価格を算出するためのメカニズムについて記載されている。このように、取引内容に応じた算出されたポイントをユーザに提供することで、ユーザに対してメリットをもたらすことができる。このような仕組みは一般に、店舗やポイントサービスなどの事業者がユーザから取引データに対する利用許諾を得るために用いられる。しかしながら、取引される商品がデータであり、ポイントがその取引データの利用許諾を得るためのものであるという観点から、以下の問題点がある。
第一に、データの利用許諾を受ける事業者にとっては、ポイントの算出は、取引データの価値の観点、すなわち、当該取引データの分析(例えばビッグデータの分析)によって決定すべきという点が挙げられる。この点、特許文献1が算出の基礎とする商品価格は、取引データの価値とは基本的に無関係であるため、こうした要求を満たさない。
第二に、取引データに対するポイントは一般に、取引データの内容を予め把握していないと算出できないことが挙げられる。すなわち、取引の内容を知らない第三者(データ購入者等)は、データの提供を受ける場合において、そのデータにポイントをいくら支払うのが適切なのかが、取引データを受け取るまで分からないことから、予算に応じたデータを購入することができない。また、取引データの保持者がデータを販売する場合においても、提示するポイントの量から、取引データの内容(特許文献1においては商品の価格)が推測できることになってしまい、データ提供前におけるデータ秘匿性の観点から問題がある。
第三に、取引データ提供の判断が、データ保持者によって、また、取引ごとにおこなわれることになる点が挙げられる。取引データをビッグデータ等として分析する際、取引データの購入者は、その分析のタイミングで、分析目的や予算などに合致したデータを一括で購入することが便宜であるが、特許文献1ではこのようなことが実現できない。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、取引データの提供者の秘匿性を維持しつつも、取引データの取得者の価値観に基づく取引が可能なデータ価
格算出装置、及びデータ価格算出方法を提供することにある。
上記課題を解決するための、本発明の一つは、所定の提供者から所定の取引データに関する権限を取得する取得者が前記提供者に対して提供する対価を算出するデータ価格算出方法であって、プロセッサ及びメモリを有するデータ価格算出装置が、少なくとも前記取得者がその内容を取得可能なデータである公開データに基づき、少なくとも前記取得者にその内容が取得されていない取引データの内容を推測する非公開取引データ推測処理と、前記推測した取引データの内容に基づき、前記取引データの内容の重要度を算出する非公開取引データ重要度算出処理と、前記算出した重要度に基づき、前記提供者に対して提供する対価を算出する非公開取引データ値付け処理と、を実行する。
本発明によれば、取引データの提供者の秘匿性を維持しつつも、取引データの取得者の価値観に基づく取引が可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係るデータ価格算出システムの構成の概要を説明する図である。 データ価格算出装置が備える機能の一例を説明する図である。 非公開取引データの一例を説明する図である。 公開済み取引データの一例を説明する図である。 企業グループの一例を説明する図である。 ポイント残高の一例を説明する図である。 販売ルールの一例を説明する図である。 自社保有取引データの一例を説明する図である。 取引データ購入条件の一例を説明する図である。 データ価格算出装置が備えるハードウェアの一例を説明する図である。 非公開取引データ価格算出処理の一例を説明するフローチャートである。 非公開取引データの指定方法の一例を説明する図である。 非公開取引データの取引金額の推定方法の一例を説明する図である。 非公開取引データの内容を再度推計する方法の一例を説明する図である。 非公開取引データの価格が算出された非公開取引データの一例を示す図である。 選択データの売買金額の算出結果をブロックチェーンデータの形式で記憶したブロックチェーンデータの一例を示す図である。 推定金額遷移表示画面の一例を示す図である。 非公開取引データ取引処理の一例を説明するフローチャートである。 自社保有取引データから非公開取引データへの変換例を説明する図である。 取引データ購入候補リストの一例を説明する図である。 取引データ購入プランの一例を説明する図である。 データ売買要求の一例を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るデータ価格算出システムの構成の概要を説明する図である。データ価格算出システム1は、同種類の複数件の取引データをまとめて販売する各販売者
が管理する、少なくとも1以上の販売者端末200と、販売者から取引データを購入する各購入者が管理する、少なくとも1以上の購入者端末300と、販売者と購入者の間で行われる取引データの売買に関する仲介を行うデータ価格算出装置100とを含んで構成されている。データ価格算出装置100は、例えば、販売者及び購入者の間での情報の取引を仲介する情報銀行に設けられる。
データ価格算出装置100は、販売者から所定の取引データ(本実施形態では、後述する非公開取引データ)に関する権限(利用及び処分権限)を取得する購入者が、販売者に対して提供する対価(ポイント)を算出する。具体的には、データ価格算出装置100は、取引の仲介処理を行う仲介モジュール110、販売者による販売に関する処理を行うデータ販売者向けモジュール120、及び、購入者による購入に関する処理を行うデータ購入者向けモジュール130の各モジュールを備える。なお、データ価格算出装置100、販売者端末200、及び購入者端末300の間は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、専用線等の有線又は無線の通信ネットワー
ク3によって通信可能に接続されている。
データ販売者向けモジュール120及びデータ購入者向けモジュール130には、販売者(販売者端末200)ごと及び購入者(購入者端末300)ごとにそれぞれ設定された記憶領域4、5が設けられている。また、仲介モジュール110は、データ販売者向けモジュール120(又は販売者端末200)及びデータ購入者向けモジュール130(又は購入者端末300)から呼び出されるが、仲介モジュール110は、これらの呼び出しに対して、販売者ごと又は購入者ごとにアクセス制限等の制約を課すことが可能である。
次に、データ価格算出装置100の機能の詳細を説明する。
<仲介モジュール>
図2は、データ価格算出装置100が備える機能の一例を説明する図である。まず、仲介モジュール110は、データ処理機能として、非公開取引データ推測処理部111、非公開取引データ重要度算出処理部112、及び非公開取引データ値付け処理部113を備える。
非公開取引データ推測処理部111は、少なくとも取得者がその内容を取得可能なデータである公開データに基づき、少なくとも取得者にその内容が取得されていない取引データ(非公開取引データ)の内容を推測する。
具体的には、非公開取引データ推測処理部111は、複数の公開データの評価値の範囲を算出する。非公開取引データ推測処理部111は、算出した公開データの評価値の範囲(第1分布)と、当該公開データの評価値の範囲を基準として算出した他の公開データの評価値の範囲(第2分布)との差異を特定する。
非公開取引データ重要度算出処理部112は、非公開取引データ推測処理部111が推測した取引データの内容に基づき、その取引データの内容の重要度を算出する。
具体的には、非公開取引データ重要度算出処理部112は、非公開取引データ推測処理部111が算出した評価値の範囲に基づき取引データの重要度を算出する。非公開取引データ重要度算出処理部112は、非公開取引データ推測処理部111が特定した範囲の差異に基づき取引データの重要度を算出する(精度間接影響度)。
さらに、非公開取引データ重要度算出処理部112は、取引データの需要を表すパラメータに基づき取引データの重要度を算出する(ニーズ実績)。具体的には、非公開取引データ重要度算出処理部112は、そのパラメータたる取引データの所定の提供要求を受信
した回数に基づき取引データの重要度を算出する。もしくは、非公開取引データ重要度算出処理部112は、そのパラメータたる、取引データの内容を推測した回数に基づき取引データの重要度を算出する。
非公開取引データ値付け処理部113は、非公開取引データ重要度算出処理部112が算出した重要度(精度直接影響度、精度間接影響度、及びニーズ実績)に基づき、提供者に対して提供する対価(ポイント)を算出する。
なお、非公開取引データ値付け処理部113は、非公開取引データ重要度算出処理部112が算出した対価又は算出した重要度の算出履歴を記憶した、他のデータ価格算出装置100と共有されるブロックチェーンデータを生成する。
また、非公開取引データ値付け処理部113は、非公開取引データ推測処理部111が算出した複数の公開データの評価値の範囲を示す情報を、公開データの算出順に従って表示する。
データ価格算出装置100は、データとして、非公開取引データを記憶した非公開取引データ114、公開データを記憶した公開済み取引データ115、取引データの販売者又は購入者が属する企業グループを記憶した企業グループ116、非公開取引データの販売条件を記憶した非公開取引データ販売条件117、取引データの購入者から販売者への取引要求を記憶したデータ売買要求118、及び、取引データに係る取引により購入者から販売者に提供された対価(ポイント)の残高を各主体ごとに記憶したポイント残高119を記憶している。
<非公開取引データ>
図3は、非公開取引データ114の一例を説明する図である。非公開取引データ114は、少なくとも購入者にはその内容が取得されていない複数の取引データ(非公開取引データ)に関するデータベースである。すなわち、非公開取引データは、購入者端末300等を介しても購入者がアクセスすることができない取引データである。
具体的には、非公開取引データ114は、テーブルカラム識別子350として、非公開取引データのID301、ID301に係る非公開取引データの保有者302、ID301に係る非公開取引データに係る取引におけるバイヤ303、ID301に係る非公開取引データに係る取引におけるサプライヤ304、ID301に係る非公開取引データについての価格の算定要求があった場合に所定の値が設定される価格更新要求フラグ305、価格更新要求フラグ305が設定された回数である要求発生数306、ID301に係る非公開取引データの価格を最後に算出した日である最新算出日307、ID301に係る非公開取引データの取引金額の推定額である推定取引金額308、ID301に係る非公開取引データの精度直接影響度309、ID301に係る非公開取引データの精度間接影響度310、ID301に係る非公開取引データのニーズ実績311、及び、ID301に係る非公開取引データの価値(対価又はポイント)であるデータ価格312の各要素を有する。非公開取引データ114は、これらの各要素を有するレコード320を複数件保持している。同図の例では、非公開取引データ114は、「A003」「A004」「A005」「B012」「B014」等を含む複数件の取引データからなる非公開のデータである。非公開取引データ114は、例えば、外部の所定の受発注システムから取得される。
なお、精度直接影響度は、ある非公開取引データ114のレコードにおける推定取引金額が、後述する公開済み取引データ115のレコードから得られた場合に、その非公開取引データ114のレコードの推定取引金額の推定に関する正確性がどの程度向上するかを数値で表す重要度パラメータである。
また、精度間接影響度は、ある非公開取引データ114のレコードにおける推定取引金額が算出された場合に、非公開取引データ114のそのレコード以外の非公開取引データ114のレコードの推定取引金額の正確性が推定取引金額の算出にどれだけ影響を及ぼすかを数値で表す重要度パラメータである。
また、ニーズ実績は、ある非公開取引データの需要の多さを数値で表す重要度パラメータである。
なお、非公開取引データ114のレコード320のうち、ID301、保有者302、バイヤ303、及びサプライヤ304の各要素は、データ販売者向けモジュール120が設定する。また、レコード320のうち、価格更新要求フラグ305、要求発生数306、最新算出日307、推定取引金額308、精度直接影響度309、精度間接影響度310、ニーズ実績311、及びデータ価格312の各要素は、後述する非公開取引データ価格算出処理により設定される。
<公開済み取引データ>
図4は、公開済み取引データ115の一例を説明する図である。公開済み取引データ115は、少なくとも購入者にはその内容が取得されている公開データのデータベースであり、複数のデータの集合によって構成されている。具体的には、公開済み取引データ115は、テーブルカラム識別子500として、公開データのID501、ID501に係るデータの取引における買主であるバイヤ502、ID501に係るデータの取引における売主であるサプライヤ503、ID501に係るデータの取引に係る金額である取引金額504、及び、ID501に係るデータの取引の内容の公開先505の各要素を有する。非公開取引データ114は、これらの各要素を有するレコード520を複数件保持している。同図の例では、公開済み取引データ115は、「A001」「A002」「A006」「B013」「B016」等を含む複数件のデータからなる。なお、テーブルカラム識別子500の各情報については、データ販売者向けモジュール120が設定する。
このように、本実施形態では、公開済み取引データ115は、取引金額504が公開されているデータの集合である。公開済み取引データ115は、例えば、公開されている所定のネットワークの情報、例えば、インターネット上の各企業の公開情報に基づく。公開データは、本実施形態の非公開取引データの取引に使用されるデータであっても、そのような取引に使用されないデータであってもよい。
<企業グループ>
図5は、企業グループ116の一例を説明する図である。企業グループ116は、テーブルカラム識別子1100として、グループ1103に係る企業グループを構成する企業(具体的には、販売者又は購入者)の名称である社名1101、社名1101に係る企業の業種1102、及び、企業グループたるグループ1103の各要素を有する。企業グループ116は、これらの各要素に有するレコード1120を複数件保持するデータベースである。
<ポイント残高>
図6は、ポイント残高119の一例を説明する図である。ポイント残高119は、テーブルカラム識別子1800として、取引データに係る主体(具体的には、販売者)の名称が設定される社名1801、及び、社名1801に係る主体が有するポイント残高1802を有する。ポイント残高119は、これらの各要素を有するレコード1820を複数件保有するデータベースである。
<データ販売者向けモジュール>
図2に示すデータ販売者向けモジュール120は、データ処理機能として、提供ルール設定部121、販売可能取引データ共有処理部122、及びデータ取引処理部123を備える。
このうち、提供ルール設定部121は、取引データに関する権限の提供条件であるデータ提供条件(販売ルール124)を設定する。
販売可能取引データ共有処理部122は、取引データを取引主体の間で共有するための処理を行う。
データ取引処理部123は、取得者による取引データに関する権限の取得がデータ提供条件(販売ルール124)を満たしているか否かを判定し、データ提供条件を満たしていると判定した場合に、その取得者に取引データに関する権限を取得させる処理(本実施形態では、売買を実行する処理)を実行する。
また、データ価格算出装置100は、データとして、販売ルール124、及び、販売者が保有している取引データに関する自社保有取引データ125を記憶している。
<販売ルール>
図7は、販売ルール124の一例を説明する図である。販売ルール124は、テーブルカラム識別子1000として、取引データを提供可能な企業グループである提供可能先1001、及び、非公開取引データ114で特定される同種の取引データ群のうち提供可能先1001に対して提供可能な取引データの割合である最大提供割合1002を有する。販売ルール124は、これらの各要素を有するレコードを1件保持している。同図の例では、提供可能先1001として「グループ1」、最大提供割合1002として「50%」の値が設定されている。なお、販売ルール124の提供可能先1001と、企業グループ116のグループ1103とは対応している。例えば、販売ルール124の提供可能先1001が「グループ1」である場合、企業グループ116のグループ1103が「グループ1」であれば、企業グループ116の社名1101の内容、すなわち、「A社」「B社」「C社」が、取引データを販売可能な企業である。また、最大提供割合1002により、同種の取引データ群のうち販売可能な取引データの件数(販売可能件数)を算出することができる。
<自社保有取引データ>
図8は、自社保有取引データ125の一例を説明する図である。自社保有取引データ125は、テーブルカラム識別子1200として、取引データのID1201、ID1201に係る取引データの取引におけるバイヤ1202、ID1201に係る取引データの取引におけるサプライヤ1203、及び、ID1201に係る取引データの取引における取引金額1204の各要素を有する。自社保有取引データ125は、これらの各要素を有する少なくとも1以上のレコード1220を保有するデータベースである。
<データ購入者向けモジュール130>
図2に示すデータ購入者向けモジュール130は、データ処理機能として、購入者が取引データを取得するための条件である取引データ購入条件136を設定する取得条件設定部131、取引データ購入条件136を満たす取引データのリストである取引データ購入候補リスト137を作成する取引データ購入候補リスト作成部132、取引データの購入計画である取引データ購入プラン138を作成する取引データ購入プラン作成部133、取引データ購入候補リスト137及び取引データ購入プラン138に基づき取引データの売買要求を作成する取引データ購入要求登録部134、及び、売買要求に基づく取引データの取引に関する処理を行う取引データ取得処理部135を有している。
例えば、取得条件設定部131は、取引データの取得条件であるデータ取得条件(後述する取引データ購入条件136)を設定する。
取引データ購入候補リスト作成部132は、データ取得条件を満たす非公開取引データを特定し、特定した非公開取引データの内容を一部非公開にして出力する。
データ価格算出装置100は、データとして、取引データ購入条件136、取引データ購入候補リスト137、及び取引データ購入プラン138を記憶している。
<取引データ購入条件>
図9は、取引データ購入条件136の一例を説明する図である。取引データ購入条件136は、テーブルカラム識別子1400として、それぞれ取引データの提供可能者の業種1401及び社名1402の各要素を有する。取引データ購入条件136は、これらの各要素を有するレコード1410を1件保持している。なお、レコード1410の各情報は、例えば、購入者端末300(購入者)によって設定される。同図の例では、取引データの販売者の業種が「食品」である一方、販売者は具体的には特定しないことが、購入条件として指定している。
なお、図10は、データ価格算出装置100が備えるハードウェアの一例を説明する図である。データ価格算出装置100は、CPU(Central Processing Unit)などのプロ
セッサ11と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ12と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置13と、通信装置14と、キーボード、マウス、又はタッチパネル等の入力装置15と、ディスプレイ及びタッチパネル等の出力装置16とを備える。これまでに説明したデータ価格算出装置100の各機能は、データ価格算出装置100のハードウェアによって、もしくは、データ価格算出装置100のプロセッサ11が、メモリ12や記憶装置13に記憶されている各プログラムを読み出して実行することにより実現される。また、これらのプログラムは、例えば、二次記憶デバイスや不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSDなどの記憶デバイス、又は、ICカード、SDカード、DVDなどの、データ価格算出装置100で読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納される。
<<処理>>
続いて、データ価格算出システム1において行われる処理について説明する。まず、データ価格算出装置100の仲介モジュール110は、非公開取引データの価格を公開データから推測する(算出する)非公開取引データ価格算出処理を実行する。そして、データ価格算出装置100は、非公開取引データ価格算出処理で算出した非公開取引データの売買金額に基づき、取引データの取引処理を行う非公開取引データ取引処理を実行する。以下、これらの処理の詳細を説明する。
<非公開取引データ価格算出処理>
図11は、非公開取引データ価格算出処理の一例を説明するフローチャートである。非公開取引データ価格算出処理は、例えば、データ価格算出装置100が起動した際に開始される。
非公開取引データ価格算出処理が開始されると、データ価格算出装置100は、取引の対象となる非公開取引データの指定を受け付ける(ステップS201)。具体的には、データ価格算出装置100は、例えば、非公開取引データの取引を希望する販売者(販売者端末200)から、非公開取引データ114に対応するデータの入力を受け付ける。以降、データ価格算出装置100は、入力された情報に基づき、自動的に(人手を解すること
なく)各処理を実行する。
図12は、非公開取引データの指定方法の一例を説明する図である。同図に示すように、販売者が、非公開取引データ114の任意のレコードを指定すると、データ価格算出装置100は、指定されたレコードの価格更新要求フラグ305の値を「True」に書き換える。これにより、そのレコードに係る非公開取引データが取引対象(価格算出対象)として指定される。同図の例では、ID301の値が「A003」であるレコードの非公開取引データ、及び、ID301の値が「B014」であるレコードの非公開取引データの合計2件のデータが指定されている。なお、この際、データ価格算出装置100は、価格更新要求フラグ305に「True」が設定されたレコードの要求発生数306の現在の値に1を加算し、ニーズ実績の算出の基礎とする(要求発生数306に値が設定されていなかった場合には1が設定される)。
次に、図11のステップS202に示すように、データ価格算出装置100は、ステップS201で指定した非公開取引データのうち1件を選択する。具体的には、データ価格算出装置100は、非公開取引データ114の一つのレコード(以下、選択レコードという)を選択する。ここでは、ID301の値が「A003」であるレコードを選択したものとして、以降のステップS203からステップS208について説明する。
データ価格算出装置100は、ステップS202で選択した非公開取引データ(以下、選択データという)についての3つの重要度を算出する(ステップS203-ステップS207)。
第1に、データ価格算出装置100は、選択データの精度直接影響度を算出する(ステップS203、ステップS204)。
すなわち、まず、データ価格算出装置100は、統計的手法によって、公開データの取引金額の範囲である確率分布(第1分布)を求めることにより、選択データの取引金額を推定する(ステップS203)。具体的には、非公開取引データ推測処理部111は、公開データに基づき、非公開取引データの推定取引金額を算出し、算出した推定取引金額の分布幅を、非公開取引データ114の推定取引金額308に書き込む。
図13は、非公開取引データの推定金額の分布(第1分布)の一例を示す図である。非公開取引データ推測処理部111は、公開済み取引データ115の各レコード520のうち、バイヤ502とサプライヤ503の情報が、選択データに係る非公開取引データ114のバイヤ303及びサプライヤ304とそれぞれ一致するレコードを抽出する。本例では、公開済み取引データ115のレコードのうち、ID501が「A001」「A002」である計2件のレコードが抽出される。そして、非公開取引データ推測処理部111は、抽出されたレコードの取引金額504の値を標本とした母平均を算出し、さらに、母平均から標準偏差の2倍の分布幅を設定することで、推定取引金額の分布幅を算出する。本例においては、推定取引金額がマイナスとならないという制約の下、非公開取引データ推測処理部111は、選択レコードの推定取引金額308に、最小値から最大値までの範囲である「0円~338円」という情報を書き込む。
その後、図11のステップS204に示すように、データ価格算出装置100は、ステップS203で算出した取引金額に基づき、選択データの精度直接影響度を算出する。具体的には、非公開取引データ重要度算出処理部112は、ステップS203で算出した推定取引金額308における最大値と最小値との差(金額の範囲)を算出し、算出した値を、選択レコードの精度直接影響度309に書き込む。なお、精度直接影響度の算出方法はこの方法に限られず、分布幅に所定の数式処理を施した値としてもよい。
第2に、データ価格算出装置100は、選択データの精度間接影響度310を算出する(ステップS205、ステップS206)。
すなわち、まず、データ価格算出装置100は、ステップS203と同様に、公開データの取引金額の範囲である確率分布(標本データの分布)を求めることにより、選択データの取引金額を推定する(ステップS205)。なお、取引金額の推定結果が、ステップS203により既に非公開取引データ114に書き込まれている場合には、ここでは、書き込みの処理は行わなくてもよい。
さらに、データ価格算出装置100は、算出した取引金額を所定値に固定することで、選択データの取引金額を別途推定する(ステップS205)。具体的には、例えば、まず、選択レコードに係る非公開取引データの取引金額を、ステップS205で推定された取引金額の分布の平均値と仮定する。非公開取引データ重要度算出処理部112は、この平均値を、標本データ(公開データの取引金額データ群)に加え、この標本データに基づきステップS204と同様の統計処理を行うことで、選択レコードに係る取引と同種の取引(販売者及び購入者が同じ取引)の非公開取引データの推定金額の分布(第2分布)を算出する。そして、データ価格算出装置100は、第1分布と第2分布の差異を算出する。
そして、データ価格算出装置100は、ステップS205で算出した取引金額の分布の差異に基づき、選択データの精度間接影響度を算出する(ステップS206)。具体的には、データ価格算出装置100は、選択データに係る取引と同種の取引(販売者及び購入者が同じ取引)の非公開取引データの数をカウントする。そして、データ価格算出装置100は、この非公開取引データの数に、ステップS205で算出した取引金額の推定幅の減少分を乗算する。
図14は、非公開取引データの推定金額の分布(第2分布)の一例を示す図である。同図に示すように、ステップS205と同様の計算方法の結果、データ価格算出装置100は、「51円~158円」という推定金額の幅を得る。そして、本例では、データ価格算出装置100は、非公開取引データ114のバイヤ303及びサプライヤ304が選択レコードと同一のレコードである、ID301が「A004」「A005」のレコードを抽出できるため、2件という結果を得る。データ価格算出装置100は、この結果(2件)に前述の減少分「231」を乗じた「462」を、選択レコードの精度間接影響度310に書き込む。すなわち、非公開取引データの取引金額の推定範囲が、前記の338円(0円~338円)から107円(「51円~158円」)になった結果、「231円」分だけ減少している。
第3に、図11のステップS207に示すように、データ価格算出装置100は、選択データのニーズ実績を算出する。具体的には、非公開取引データ重要度算出処理部112は、非公開取引データ114の選択レコードの要求発生数306の値を、そのレコードのニーズ実績311に設定する。
データ価格算出装置100は、これら3つの重要度(精度直接影響度、精度間接影響度、ニーズ実績)を入力変数とする所定の計算式により、選択データ(非公開取引データ)の取引金額を推定する(ステップS208)。具体的には、非公開取引データ値付け処理部113は、選択レコードの取引金額を所定の計算式により算出し、算出した金額を、ポイント(取引の対価)として、非公開取引データ114のデータ価格312に設定する。さらに、非公開取引データ値付け処理部113は、非公開取引データ114の価格更新要求フラグ305をクリアするとともに、最新算出日307に算出当日の日付(例えば、現在の日付)を設定する。
図15は、算出されたポイントが設定された非公開取引データ114の一例を示す図である。同図では、非公開取引データ114の精度直接影響度309の値と精度間接影響度310の値との和に、ニーズ実績311を乗じた上で10分の1にしたものが、データ価格312に設定されている。なお、取引金額の算出式はここで説明したものに限られず、所定の重み値や関数等を用いて算出してもよい。
なお、図16に示すように、データ価格算出装置100は、選択データの取引金額の算出結果をブロックチェーンデータの形式で記憶し、他のデータ価格算出装置100と共有するようにしてもよい。同図に示したブロックチェーンデータ1141は、前回の取引で生成したブロックチェーンデータのハッシュ値313及びナンス315を有しており、これにさらに、各回の取引に係る精度直接影響度309、精度間接影響度310、ニーズ実績311、及びデータ価格312の履歴を含む。これにより、取引データの推測値、及び、データ価格の算出の処理(結果)を、ネットワーク上に証跡として残すとともに、取引金額の妥当性を保証する効果が期待できる。なお、精度直接影響度309、精度間接影響度310、及びニーズ実績311に関しては、少なくとも1以上をブロックチェーンデータに含んでいればよい。
次に、図11のステップS209に示すように、データ価格算出装置100は、選択データの取引金額を推測すると、取引金額を推測する他の非公開取引データが無いか否かを判定する。取引金額を推測する他の非公開取引データがある場合は(ステップS209:NO)、データ価格算出装置100は、その非公開取引データを新たな選択データとして、ステップS202以降の処理を繰り返す。他方、取引金額を推測する他の非公開取引データが無い場合は(ステップS209:YES)、データ価格算出装置100は、非公開取引データ価格算出処理を終了する。
<推定金額遷移表示画面>
データ価格算出装置100は、非公開取引データ価格算出処理の終了後、購入者端末300からの要求に応じて、非公開取引データの推定金額の分布(第1分布又は第2分布)を表示した推定金額遷移表示画面を、購入者端末300の画面に表示する(ステップS211)。
図17は、推定金額遷移表示画面の一例を示す図である。推定金額遷移表示画面400は、縦軸に非公開取引データ(同種の取引データをまとめたもの)の推定金額の範囲(最大金額-最小金額)、横軸に推定金額を算出した日付又は時刻を設定した、箱ひげ図の画面である。この箱ひげ図は、非公開取引データ114における取引データの推定取引金額308の推定精度の時間変化を視覚化している。この箱ひげ図は、不図示であるが、非公開取引データの種類ごと表示することが可能である。非公開取引データの購入予定者は、この箱ひげ図(推定取引金額308の範囲の変化)を参照することにより、非公開取引データの推定精度が向上しているか否かを確認することができる。これにより、取引を行うか、再度金額を推定するか、といった判断をすることができる。
<非公開取引データ取引処理>
データ価格算出装置100は、以上の非公開取引データ価格算出処理の終了後、非公開取引データ取引処理を実行する。非公開取引データ取引処理は、例えば、販売者端末200又は購入者端末300から所定の指示入力があった場合に開始される。
図18は、非公開取引データ取引処理の一例を説明するフローチャートである。以下、同図の説明では、データ販売者として「A社」、データ購入者として「B社」が売買に参画するケースを前提とする。また、説明の便宜上、取引データにおける取引金額のみが非
公開とされ得る一方、取引データにおけるそれ以外の情報については基本的に公開されるものとする。
非公開取引データ取引処理が開始されると、データ価格算出装置100のデータ販売者向けモジュール120は、販売者側の取引条件を設定する(ステップS901)。具体的には、例えば、提供ルール設定部121は、A社(販売者)が企業グループ116の情報を参照しながら販売者端末200に入力した提供条件の情報をその販売者端末200から受信し、受信した情報を販売ルール124に登録する。
そして、データ販売者向けモジュール120は、販売者が販売しようとしている取引データを非公開にする(ステップS902)。具体的には、販売可能取引データ共有処理部122は、自社保有取引データ125の内容を読み出し、販売者が販売しようとしている取引データに関するレコードを非公開取引データ114のレコードに変換した上で、非公開取引データ114に書き込む。これにより、A社(販売者)が販売しようとしている取引データが、B社(購入者)に、一部非公開のデータとして共有される。
図19は、自社保有取引データ125から非公開取引データ114への変換例を説明する図である。同図に示すように、自社保有取引データ125のID1201、バイヤ1202、及びサプライヤ1203の値がそれぞれ、非公開取引データ114のID301、バイヤ303、及びサプライヤ304に設定される。さらに、非公開取引データ114の保有者302に販売者が設定されることで、非公開取引データ114のレコード320が追記又は更新される。
以上のステップS901及びステップS902の処理は、所定回数、例えば販売者端末200が設定した回数繰り返される。
他方、図18のステップS903に示すように、データ価格算出装置100のデータ購入者向けモジュール130は、購入者側の取引条件を設定する。具体的には、例えば、取得条件設定部131は、B社(購入者)が購入者端末300に入力した購入条件の情報を、その購入者端末300から受信し、受信した情報を、取引データ購入条件136に登録する。
そして、データ購入者向けモジュール130は、購入者の購入条件を満たす、非公開取引データを全て特定する(ステップS904)。すなわち、取引データ購入候補リスト作成部132は、取引データ購入条件136、非公開取引データ114、企業グループ116、及び非公開取引データ販売条件117の内容を参照することで、取引データ購入候補リスト137を作成する。
具体的には、取引データ購入候補リスト作成部132は、業種及び企業グループの条件を満たす非公開取引データを特定する。すなわち、取引データ購入候補リスト作成部132は、非公開取引データ114の各レコードの保有者302について、企業グループ116のデータを参照することで、保有者302に対応する業種1102の情報を取得する。そして、取引データ購入候補リスト作成部132は、非公開取引データ114のレコードのうち、前記取得した業種1102の値が、取引データ購入条件136のレコードの業種1401と一致するレコードを抽出する。さらに、取引データ購入候補リスト作成部132は、前記抽出した非公開取引データ114の各レコードについて、保有者302が属するグループを、企業グループ116の内容及び販売ルール124の各レコードの提供可能先1001を参照することで特定し、特定したグループが、企業グループ116により特定される、自身が所属するグループであるものを抽出する。
なお、取引データ購入候補リスト作成部132は、非公開取引データの販売数(販売可能件数)が販売者によって限定されている場合は、特定する非公開取引データを限定してもよい。例えば、取引データ購入候補リスト作成部132は、非公開取引データ114から抽出したレコードの数が、販売ルール124の最大提供割合1002等により特定される販売可能件数を上回る場合、その販売可能件数を下回るよう、抽出するレコードを限定する。限定するレコードは、ランダムで選択してもよいし、取引データの販売価格等を考慮した所定のアルゴリズムで選択してもよい。なお、販売可能件数の算出にあたっては、取引データ購入候補リスト作成部132は、まず、前記取得したレコードの保有者302に対応するレコードの件数を、非公開取引データ114及び公開済み取引データ115のデータを参照することで算出する。その後、取引データ購入候補リスト作成部132は、算出した件数を、販売ルール124における最大提供割合1002の値に乗ずることで、販売可能件数を算出する。
また、取引データ購入候補リスト作成部132は、ポイントを未だ算出していない、又はポイントを算出した日付が古い非公開取引データについては、適切な価格に基づくデータ売買に支障をきたす可能性があることから、ここでそのポイントを算出してもよい。具体的には、抽出した非公開取引データ114のレコードにデータ価格312が設定されていない場合、又は、そのレコードの最新算出日307が所定の日時以前である場合等は、取引データ購入候補リスト作成部132は、ステップS201からS208までを実行することで、データ価格312を算出する。
<取引データ候補リスト>
以上のようにして作成される取引データ購入候補リスト137の詳細を説明する。
図20は、取引データ購入候補リスト137の一例を説明する図である。取引データ購入候補リスト137は、テーブルカラム識別子1500として、取引データのID1501、ID1501に係る取引データを保有する企業たる保有者1502、ID1501に係る取引データの推定取引金額1503、ID1501に係る取引データの精度直接影響度1504、ID1501に係る取引データの精度間接影響度1505、ID1501に係る取引データのニーズ実績1506、及び、ID1501に係る取引データの対価(ポイント)たるデータ価格1507の各要素を有する。取引データ購入候補リスト137は、これらの各要素を有するレコード1520を複数件保有するデータベースである。なお、取引データ購入候補リスト作成部132は、取引データ購入候補リスト137の内容を、購入者端末300の画面に表示する。取引データ購入候補リスト137は、非公開取引データの取引金額自体は非公開としており、代わりに、公開データにより推定した推定取引金額が登録されている。このように、購入者端末300には、その内容を一部非公開とした取引データ(非公開取引データ)の情報が提供される。
次に、図18のステップS905に示すように、データ価格算出装置100のデータ購入者向けモジュール130は、ステップS904で特定した、購入者の購入条件を満たす非公開取引データに基づく、取引データの購入パターン(購入プラン)を作成する。具体的には、例えば、取引データ購入プラン作成部133は、予め購入者(購入者端末300)から予算の入力を受け付け、取引データ購入候補リスト137における各レコードのID1501及び推定取引金額1503等を参照することにより、購入金額の合計がその予算内に収まる非公開取引データの種類及び数のパターンを、少なくとも1以上作成する。そして、取引データ購入プラン作成部133は、作成した非公開取引データの種類及び数のパターンを、取引データ購入プラン138に書き込む。なお、非公開取引データの購入パターンは、ここで言及したものに限らず、他の所定のアルゴリズムに基づくものであってもよいし、ランダムに設定したものであってもよいし、購入者(購入者端末300)が入力したものであってもよい。
<取引データ購入プラン>
図21は、取引データ購入プラン138の一例を説明する図である。取引データ購入プラン138は、テーブルカラム識別子1600として、購入プラン(購入パターン)のプランID1601、プランID1601に係る購入プランにおける推定取引金額の範囲である推定取引金額最大最小1602、プランID1601に係る購入プランにおける全非公開取引データの精度直接影響度の合計値である合計精度直接影響度1603、プランID1601に係る購入プランにおける全非公開取引データの精度間接影響度の合計値である合計精度間接影響度1604、プランID1601に係る購入プランの全非公開取引データのニーズ実績の平均値である平均ニーズ実績1605、プランID1601に係る購入プランにおける全非公開取引データの価格の合計値である合計データ価格1606、及び、プランID1601に係る購入プランにおける取引データの合計件数である合計データ件数1607の各要素を有する。取引データ購入プラン138は、これらの各要素を有するレコード1620を複数件保有するデータベースである。
以上のステップS903からステップS905までの処理は、所定回数(例えば、ユーザが指定した回数)繰り返される。
次に、データ価格算出装置100のデータ購入者向けモジュール130は、ステップS905で生成した購入プランのリストから、実際に購入する取引データに係るプランを選択する。例えば、データ価格算出装置100のデータ購入者向けモジュール130は、購入者(購入者端末300)から、複数ある購入プランのうち一つの選択を受け付ける。
そして、データ価格算出装置100のデータ購入者向けモジュール130は、図18のステップS906に示すように、選択された購入プランに基づく取引要求のデータを生成する。すなわち、取引データ購入プラン作成部133は、データ売買要求118を生成する。
<データ売買要求>
図22は、データ売買要求118の一例を説明する図である。データ売買要求118は、テーブルカラム識別子1700として、選択された購入プランにおける取引データ(以下、本件取引データという)のID1701、ID1701に係る取引データの保有者1702、及び、ID1701に係る取引データの公開先1703の各要素を有する。データ売買要求118は、これらの各要素を有するレコード1720を複数件保持するデータベース形式の情報である。データ売買要求118は、例えば以下のように生成される。取引データ購入プラン作成部133は、取引データ購入プラン138から選択されたレコードにより特定される取引データ購入候補リスト137のレコード(本件取引データのレコード)を全て特定し、特定した各レコードのID1501及び保有者1502を、データ売買要求118のID1701及び保有者1702に設定する。また、取引データ購入プラン作成部133は、設定した保有者1702の値が社名1101に設定されている、企業グループ116のレコードを特定し、特定したレコードのグループ1103を、データ売買要求118の公開先1703に設定する。
これに対応して、図18のステップS907に示すように、データ販売者向けモジュール120は、データ購入者向けモジュール130が生成したデータ売買要求118から、販売者が販売する取引データ(本件取引データ)の情報を抽出する。具体的には、データ取引処理部123は、保有者1702に販売者の情報(A社)が設定されているデータ売買要求118のレコードを全て取得する。なお、データ販売者向けモジュール120は、取引データ購入プラン138により特定された取引データと、抽出する本件取引データの情報との整合性をとる処理を行ってもよい。
データ販売者向けモジュール120は、ステップS907で抽出した本件取引データの情報に基づき、本件取引データの公開及びポイントの増減の処理を行う(ステップS908)。
具体的には、まず本件取引データの公開に関して、データ取引処理部123は、ステップS907で抽出したデータ売買要求118の各レコードのID1701の値を読み出した上で、自社保有取引データ125の中から、読みだしたID1701の値と同じ値をID1201として持つレコードを読み出す。そして、データ取引処理部123は、読み出した自社保有取引データ125のレコードのID1201、バイヤ1202、サプライヤ1203、及び取引金額1204の値を、それぞれID501、バイヤ502、サプライヤ503、及び取引金額504の値として有する公開済み取引データ115のレコードを作成する。さらに、データ取引処理部123は、読み出したデータ売買要求118のレコードの公開先1703の内容を、公開済み取引データ115の公開先505に設定する。これにより、本件取引データの登録が完了する。
ポイントの増減に関しては、データ取引処理部123は、ステップS907で抽出したデータ売買要求118の内容に応じ、ポイント残高119の更新を行う。具体的には、データ取引処理部123は、前記で公開先505を設定した公開済み取引データ115のレコードのID501に対応するIDに係る、非公開取引データ114のレコードを抽出し、抽出したレコードのデータ価格312の値(ポイント)に基づき、ポイント残高119のレコードの更新を行う。例えば、データ取引処理部123は、社名1801に販売者(A社)が登録されているポイント残高119のレコードを特定し、特定したレコードのポイント残高119の値を、算出したポイント分増加させる。データ取引処理部123は、社名1801に購入者(B社)が登録されているポイント残高119のレコードのポイント残高119の値を、算出したポイント分減少させる。
最後に、データ販売者向けモジュール120は、販売者側の、本件取引データの情報の削除を行う(ステップS908)。具体的には、データ取引処理部123は、前記で公開先505に設定を行った公開済み取引データ115のレコードに対応する、自社保有取引データ125のレコードを削除し、また、前記で公開先505に設定を行った公開済み取引データ115のレコードに対応する、非公開取引データ114のレコードを削除する。
なお、購入者端末300は、データ購入者向けモジュール130から、本件取引データのうち、購入者が閲覧可能な取引データの情報のみを受信して表示する(ステップS909)。具体的には、取引データ取得処理部135は、B社の購入者端末300に、公開済み取引データ115のレコードのうち本件取引データに係る各レコードの情報を送信し、B社の購入者端末300がこの情報を表示する。この場合、取引データ取得処理部135は、本件取引データのそれぞれについて、購入者(B社)が属する企業グループに対して公開されている取引データであるか否かを判定し、公開されていない取引データである場合には、その本件取引データの情報は、購入者端末300に送信しない。具体的には、取引データ取得処理部135は、企業グループ116における購入者のレコードを社名1101により特定し、公開済み取引データ115の本件取引データに係る各レコードの公開先505について、当該特定したレコードのグループ1103の値が当該公開先505に設定されている場合のみ、そのレコードに係る本件取引データの情報を、当該新規レコードの購入者端末300に送信する。
以上により、非公開取引データ群の一件の取引が終了する。
以上に説明したように、本実施形態のデータ価格算出装置100は、提供者(購入者)から非公開取引データに関する権限を取得する取得者(販売者)が提供者に対して提供す
る対価を算出する場合、公開データに基づき、取得者にその内容が取得されていない非公開取引データの内容を推測し、非公開取引データの内容に基づきその内容の重要度を算出し、算出した重要度に基づき、提供者に対して提供する対価を算出する。これにより、(1)非公開取引データの提供者は、非公開取引データの内容を取得者に提供せずに済むので、データの秘匿性を確保しつつ取引が可能となる。また、非公開取引データの取得者にとっては、(2)非公開取引データの価値を、公開データに基づき算出する(例えば、ビッグデータを用いて対価を算出できる)ので、取引データが非公開であっても、取引の内容に応じた妥当な対価を算出することができる。さらに、(3)取引データごとに対価を算出できるため、取得者は、同種の内容の取引データを一括して取引することができる。すなわち、取引データを、その取引データの利用許諾を受ける事業者の価値判断に基づき、また、取引データの利用許諾者ではなく利用者主導で、売買することが可能となる。
このように、本実施形態のデータ価格算出装置100によれば、取引データの提供者の秘匿性を維持しつつも、取引データの取得者の価値観に基づく取引が可能となる。
また、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記非公開取引データ推測処理において、複数の前記公開データの評価値の範囲を算出し、前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記算出した評価値の範囲に基づき前記取引データの重要度を算出する。
このように、複数の公開データの評価値(金額)の範囲に基づき非公開取引データの重要度を算出することで、評価値の範囲が広いほどその内容の推測が難しく市場価値が高いので重要度を高くするといったように、取引データの内容に応じた適切な重要度の設定が可能となる。
また、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記非公開取引データ推測処理において、前記算出した公開データの評価値の範囲と、当該公開データの評価値の範囲を基準として算出した他の公開データの評価値の範囲との差異を特定し、前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記特定した範囲の差異に基づき前記取引データの重要度を算出する。
このように、公開データの評価値の範囲と、公開データの評価値の範囲を基準として算出した他の公開データの評価値の範囲との差異に基づき取引データの重要度を算出することで、公開データの評価値に対する間接的な影響を算出することができる。これにより、非公開取引データの重要度の算出精度を向上させることができる。
また、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記取引データの需要を表すパラメータに基づき前記取引データの重要度を算出する。
これにより、取引データの重要度を市場価値に基づいて的確に算出することができる。
具体的には、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記パラメータたる前記取引データの所定の提供要求を受信した回数に基づき前記取引データの重要度を算出する。
これにより、取引データの重要度を取引の具体的なニーズに基づいて的確に算出することができる。
また、具体的には、前記データ価格算出装置は、前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記パラメータたる、前記取引データの内容を推測した回数に基づき前記取引
データの重要度を算出する。
これにより、取引データの重要度を取引の具体的なニーズに基づく処理に基づいて確実に算出することができる。
また、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記非公開取引データ推測処理において算出した前記複数の公開データの評価値の範囲を示す情報を、当該公開データの算出順に従って表示する表示処理を実行する。
このように、評価値の範囲をその算出順(例えば時系列)で表示することで、購入者等のユーザは、非公開取引データの推測データの精度の変化を把握することができる。これにより、例えば、購入者等は、新たに精度の分析をする必要があるかを判断することができる。
また、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記非公開取引データ値付け処理において、前記算出した対価又は前記算出した重要度の算出履歴を記憶した、他のデータ価格算出装置と共有されるブロックチェーンデータを生成する。
このように、取引データの算出履歴及び過程をネットワーク上の多くのユーザで共有することで、取引金額の妥当性を担保することができる。
また、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記取引データの取得条件であるデータ取得条件を設定する取得条件設定処理と、前記データ取得条件を満たす前記所定の取引データを特定し、特定した取引データの内容を一部非公開にして出力する出力処理とを実行する。
これにより、取引データの取得者は自身が望む条件のデータの権限を取得できると共に、取引データの提供者は、データの秘匿性を維持することができる。
また、本実施形態において、前記データ価格算出装置は、前記取引データに関する権限の提供条件であるデータ提供条件を設定する提供ルール設定処理と、前記取得者による前記取引データに関する権限の取得が前記データ提供条件を満たしているか否かを判定し、前記データ提供条件を満たしていると判定した場合に、前記取得者に前記取引データに関する権限を取得させる処理を実行するデータ取引処理とを実行する。
このように、取引データの提供者側の取引ルール(提供ルール)が満たされる場合にのみ取引データの取引を実行することで、提供者側による非公開取引データの情報コントロールを行うことができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、本実施形態では、データ価格算出装置100は、データ販売者向けモジュール120及びデータ購入者向けモジュール130を備えるものとしたが、これらは別々の情報処理装置が備えるものとしてもよい。
また、データ販売者向けモジュール120の一部の機能は、販売者端末200が備えていてもよい。また、データ購入者向けモジュール130の一部の機能は、購入者端末300が備えていてもよい。
また、本実施形態において、データの取引として売買の例を説明したが、取引の種類はこれに限定されるものではない。所定の相手からデータに関する所定の権限を取得する取得者が存在し、その権限の取得者がその提供者に対して対価を提供する取引であればよい。このような取引としては、例えば、使用貸借契約のような利用許諾を得る取引がある。また、取引によって取得者が取得する権限は、その取引によって取得した取引データの提供、公開等、様々な権限がありうる。そして、これらの取引及び権限に関する条件は、販売ルール124や取引データ購入条件136に登録してもよい。
また、取引データの開示又は非開示の範囲は、本実施形態のようにグループではなく、グループを構成する各主体(企業)であってもよい。
また、本実施形態では、取引データは同一種類のデータであることを前提にしているが、異なる種類の取引データを取り扱うようにしてもよい。この場合は、例えば、精度直接影響度及び精度間接影響度を、データの種類ごとに異なった統計分布等により算出する。
また、本実施形態で説明した、非公開取引データの推定金額の範囲(分布)を推定する統計手法は一例である。例えば、推定幅を、分布割合に基づくものとしてもよいし、取引金額の値に基づくものとしてもよい。
また、ニーズ実績の算出に関しては、本実施形態のように非公開取引データの要求発生数306を基礎としてもよいし、価格更新要求フラグ305を基礎としてもよい。
1 データ価格算出システム、100 データ価格算出装置、200 販売者端末、300 購入者端末、110 仲介モジュール、111 非公開取引データ推測処理部、112 非公開取引データ重要度算出処理部、113 非公開取引データ値付け処理部、114 非公開取引データ、115 公開済み取引データ、116 企業グループ、117 非公開取引データ販売条件、118 データ売買要求、120 データ販売者向けモジュール、121 提供ルール設定部、122 販売可能取引データ共有処理部、123 データ取引処理部、124 販売ルール、125 自社保有取引データ、130 データ購入者向けモジュール、131 取得条件設定部、132 取引データ購入候補リスト作成部、133 取引データ購入プラン作成部、134 取引データ購入要求登録部、135
取引データ取得処理部、136 取引データ購入条件、137 取引データ購入候補リスト、138 取引データ購入プラン

Claims (11)

  1. 所定の提供者から所定の取引データに関する権限を取得する取得者が前記提供者に対して提供する対価を算出するデータ価格算出方法であって、
    プロセッサ及びメモリを有するデータ価格算出装置が、
    少なくとも前記取得者がその内容を取得可能なデータである公開データに基づき、少なくとも前記取得者にその内容が取得されていない取引データの内容を推測する非公開取引データ推測処理と、
    前記推測した取引データの内容に基づき、前記取引データの内容の重要度を算出する非公開取引データ重要度算出処理と、
    前記算出した重要度に基づき、前記提供者に対して提供する対価を算出する非公開取引データ値付け処理と、
    を実行する、データ価格算出方法。
  2. 前記データ価格算出装置は、
    前記非公開取引データ推測処理において、複数の前記公開データの評価値の範囲を算出し、
    前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記算出した評価値の範囲に基づき前記取引データの重要度を算出する、
    請求項1に記載のデータ価格算出方法。
  3. 前記データ価格算出装置は、
    前記非公開取引データ推測処理において、前記算出した公開データの評価値の範囲と、当該公開データの評価値の範囲を基準として算出した他の公開データの評価値の範囲との差異を特定し、
    前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記特定した範囲の差異に基づき前記取引データの重要度を算出する、
    請求項2に記載のデータ価格算出方法。
  4. 前記データ価格算出装置は、
    前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記取引データの需要を表すパラメータに基づき前記取引データの重要度を算出する、
    請求項2に記載のデータ価格算出方法。
  5. 前記データ価格算出装置は、
    前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記パラメータたる前記取引データの所定の提供要求を受信した回数に基づき前記取引データの重要度を算出する、
    請求項4に記載のデータ価格算出方法。
  6. 前記データ価格算出装置は、
    前記非公開取引データ重要度算出処理において、前記パラメータたる、前記取引データの内容を推測した回数に基づき前記取引データの重要度を算出する、
    請求項4に記載のデータ価格算出方法。
  7. 前記データ価格算出装置は、
    前記非公開取引データ推測処理において算出した前記複数の公開データの評価値の範囲を示す情報を、当該公開データの算出順に従って表示する表示処理を実行する、
    請求項2に記載のデータ価格算出方法。
  8. 前記データ価格算出装置は、
    前記非公開取引データ値付け処理において、前記算出した対価又は前記算出した重要度の算出履歴を記憶した、他のデータ価格算出装置と共有されるブロックチェーンデータを生成する、
    請求項1に記載のデータ価格算出方法。
  9. 前記データ価格算出装置は、
    前記取引データの取得条件であるデータ取得条件を設定する取得条件設定処理と、
    前記データ取得条件を満たす前記所定の取引データを特定し、特定した取引データの内容を一部非公開にして出力する出力処理とを実行する、
    請求項1に記載のデータ価格算出方法。
  10. 前記データ価格算出装置は、
    前記取引データに関する権限の提供条件であるデータ提供条件を設定する提供ルール設定処理と、
    前記取得者による前記取引データに関する権限の取得が前記データ提供条件を満たしているか否かを判定し、前記データ提供条件を満たしていると判定した場合に、前記取得者に前記取引データに関する権限を取得させる処理を実行するデータ取引処理とを実行する、
    請求項1に記載のデータ価格算出方法。
  11. 所定の提供者から所定の取引データに関する権限を取得する取得者が前記提供者に対して提供する対価を算出するデータ価格算出装置であって、
    プロセッサ及びメモリを有し、
    少なくとも前記取得者がその内容を取得可能なデータである公開データに基づき、少なくとも前記取得者にその内容が取得されていない取引データの内容を推測する非公開取引データ推測処理と、
    前記推測した取引データの内容に基づき、前記取引データの内容の重要度を算出する非公開取引データ重要度算出処理と、
    前記算出した重要度に基づき、前記提供者に対して提供する対価を算出する非公開取引データ値付け処理と、
    を実行する、データ価格算出装置。
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