JP7237716B2 - 粒子線照射装置及び粒子線照射プログラム - Google Patents

粒子線照射装置及び粒子線照射プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、常伝導コイルで構成される電磁石の制御技術に関する。
がん等の悪性腫瘍に対し、高い治療効果、少ない副作用、及び身体への負担軽減等の優れた特徴により、炭素や陽子等の荷電粒子線を用いた粒子線照射治療法が注目されている。この治療法によれば、加速器から出射された荷電粒子線でがん細胞を狙い撃ちし、正常細胞への影響を最小限にとどめ、がん細胞を死滅させることができる。
この治療法の一つの方式として、患部領域を三次元格子点で表し、各々の格子点に高精度で荷電粒子線を入射させるスキャニング照射方式が知られている。このスキャニング照射方式によれば、照射領域を患部領域に高精度に合致させることが可能になり、正常細胞への被曝を抑制することができる。
このスキャニング照射方式において照射領域を拡張する場合、スキャニング電磁石の起磁力を増強させる方法がある。この方法は電磁石コイルの電流値や巻き数が増大するため、電磁石コイルの発熱が大きくなる問題があった。発熱による電磁石コイルの損傷を防ぐため、従来は、電磁石コイルの温度をセンサで検出し、この検出値が閾値を超えたときにインターロックを発動させていた。
一方において、温度センサを用いずにコイル温度を推定する公知技術がある。この公知技術によれば、コイルの電気抵抗値が温度依存性を持つことに着目し、コイルに印加される電圧と電流との関係から電気抵抗値を求め、コイル温度を推定している。
特開2017-022591号公報 特開2018-141708号公報
ところで、スキャニング電磁石の制御は、励磁電流の大幅な増減を伴うダイナミックなものであるために、電磁石コイルの発熱が急激になる場合がある。この場合、電磁石コイルの近傍に配置した温度センサの検出値は、電磁石コイルの実温度に対し、相当な応答遅れを持って追従することになる。
この場合、温度センサの検出値がインターロックの発動する閾値に到達したときには、既に電磁石コイルの実温度は閾値を優に超えてしまい、電磁石コイルが損傷に至るおそれがあった。
また、励磁電流をダイナミックに変化させるスキャニング電磁石では、電圧と電流の関係から電磁石コイルの正確な電気抵抗値を得るのは困難であった。このため、電磁石コイルの電気抵抗値を導いて、その実温度に反映させることは無理であった。
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、励磁電流がダイナミックに制御される場合であっても、コイルの発熱温度を正確に認識する電磁石の制御技術を提供することを目的とする。
実施形態に係る患部領域に表す三次元格子点の各々に入射させる荷電粒子線がスキャニングされるよう電磁石を制御する粒子線照射装置において、前記電磁石を含む複数の機器の制御シーケンスを記述したパターンデータに基づいて各々の前記機器の制御信号を出力する制御部と、前記制御信号を入力して前記電磁石のコイルに励磁電流を供給する電流供給部と、前記励磁電流の供給値の時系列データを受信するデータ受信部と、前記時系列データに基づいて前記コイルのコイル温度を演算する温度演算部と、を備え、前記コイル温度を監視する温度監視部は、前記コイル温度が第1閾値を超えたタイミングで、前記励磁電流の供給値を下げて前記制御シーケンスを一時停止させる指令を前記制御部に出力し、前記コイル温度が前記第1閾値を下回る第2閾値に到達したタイミングで、前記励磁電流の供給値を元に戻し、前記制御シーケンスを再開させる指令を前記制御部に出力し、前記コイル温度が第3閾値を超えたタイミングで、前記制御シーケンスを強制終了するインターロック機構部を発動させる指令を出力し、前記制御部は、前記インターロック機構部で中断したところから再構築した前記パターンデータに基づいて、前記制御シーケンスを新たに実行させることを特徴とする
本発明の実施形態により、励磁電流がダイナミックに制御される場合であっても、コイルの発熱温度を正確に認識する電磁石の制御技術が提供される。
(A)本発明の実施形態に係る電磁石の制御装置のブロック図、(B)本発明の実施形態に係る粒子線照射装置の概略図。 実施形態に係る粒子線照射装置のスキャニング照射部の分解斜視図。 (A)電磁石のコイルに供給する励磁電流をスタティックに制御した場合のコイル温度の応答を示すグラフ、(B)電磁石のコイルに供給する励磁電流をダイナミックに制御した場合のコイル温度の応答を示すグラフ。 (A)(B)(C)(D)コイル温度が上昇した際の電磁石の制御装置に関連するデータのプロファイル。 (A)(B)(C)(D)インターロックが発動された際の電磁石の制御装置に関連するデータのプロファイル。 実施形態に係る電磁石の制御方法及び制御プログラムのフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1(A)は本発明の実施形態に係る電磁石の制御装置10(以下、単に「制御装置10」という)のブロック図である。このように制御装置10は、電磁石52(図2)を含む複数の機器の制御を記述したパターンデータ15に基づいて各々の機器の制御信号16(16a,16b…)を出力する制御部17(17a,17b…)と、制御信号16aを入力して電磁石52のコイルに励磁電流27を供給する電流供給部25から供給値の時系列データ28を受信するデータ受信部29と、この時系列データ28に基づいてコイルのコイル温度Tを演算する温度演算部26と、を備えている。
さらに制御装置10は温度監視部21を備えている。この温度監視部21は、コイル温度Tが第1閾値11を超えたタイミングで励磁電流27の供給値を下げる指令21aを制御部17に出力する。そして温度監視部21は、コイル温度Tが第1閾値11を下回る第2閾値12に到達したタイミングで励磁電流27の供給値を元に戻す指令21bを制御部17に出力する。
図1(B)は本発明の実施形態に係る粒子線照射装置30の概略図である。粒子線照射装置30は、通過する荷電粒子線の外径を磁場の作用で収束させる収束電磁石31と、通過する荷電粒子線の進行方向を磁場の作用で曲げる偏向電磁石32と、加速器33で生成した荷電粒子線を外部に輸送する輸送ライン35と、この輸送ライン35に接続し荷電粒子線36を患者37に照射する照射装置43と、を備えている。
加速器33は、シンクロトロン等であって、イオン発生源(図示略)で発生させたC6+等の荷電粒子を光速の70~80%程度まで加速して生成した荷電粒子線を、出射デフレクタ34から輸送ライン35に出射させる。荷電粒子線36は、患者の体内を通過する際に運動エネルギーを失って速度を低下させるとともに、速度の二乗にほぼ反比例する抵抗を受けてある一定の速度まで低下すると急激に停止する。そして、荷電粒子線36の停止点近傍では、ブラッグピークと呼ばれる高エネルギーが放出される。粒子線治療技術は、このブラッグピークを患者の患部に合わせることにより、正常な組織の障害を少なくしつつ治療を行うものである。
照射装置43は、内部に治療スペース41を有し回転軸42を中心に回転変位し、回転軸42に沿って進入した荷電粒子線を半径方向に進路変更させる回転輸送系45と、この回転輸送系45から出力された荷電粒子線36を患者37にスキャニング照射する照射部50と、患者37を載置したベッド38と、を備えている。なお、本実施形態においてガントリ式の照射装置43が配置された場合を例示しているが、固定式の治療装置に代えて配置することもできる。
図2は、実施形態に係る粒子線照射装置30(図1(B))のスキャニング照射部50の分解斜視図である。このように照射部50は、荷電粒子線36をX方向に偏向させるX偏向電磁石52x(52)と、この荷電粒子線36をY方向に偏向させるY偏向電磁石52y(52)と、この荷電粒子線36の線量を検出する線量検出部53と、荷電粒子線36の照射位置を検出するビーム位置検出部54から構成される。
このように構成される照射部50は、患者37(図1(B))の患部領域60の各スライス面61,62,63に設定されたスポット(1~N)に対して、荷電粒子線36の軌道を制御して順番に入射させる。各々の第nスポットは、荷電粒子線36のブラッグピークの位置になるように設定される。
そして、スキャニング照射では、患者毎の治療計画に基づいて、治療装置の電磁石を含む多数の機器の動作を制御するためのパターンデータ15(図1)が構築される。このパターンデータ15には、例えば、スライス位置(Z位置)を与える荷電粒子線の運動エネルギー情報、X-Y位置を与えるX用電磁石やY用電磁石のコイル励磁電流値、線量を与える線量モニタのカウント値等が、前記した格子点毎に照射順に規定した記述が含まれる。さらに回転ガントリ方式が組み合わされる場合、これらにガントリの角度等を規定した情報が含まれる。そして、このようなパターンデータ15は、治療開始の直前に照射装置の制御メモリに格納され、これに基づき多数の機器の設定が行われることになる。
図3(A)は電磁石52のコイルに供給する励磁電流I(t)をスタティックに制御した場合のコイル温度Tの応答を示すグラフである。図3(B)は電磁石52のコイルに供給する励磁電流I(t)をダイナミックに制御した場合のコイル温度Tの応答を示すグラフである。
図3(A)に示すように、コイルに付与される励磁電流I(t)に対するコイル温度Tの応答は、一次遅れ系の応答特性を示している。このため、コイル温度Tの昇温時の時定数τ1及び降温時の時定数τ2を実験的もしくは解析的に求めることができる。
そしてこの昇温時の時定数τ1及び降温時の時定数τ2をパラメータとする関数を作成し、図3(B)に示すような、ダイナミックに変化する励磁電流I(t)の入力に対するコイル温度Tの応答を演算することができる。
温度演算部26(図1)は、励磁電流I(t)をコイル温度Tに変換する関数を保持している。そして温度演算部26は、データ受信部29を介して電流供給部25から励磁電流I(t)の時系列データ28を取得し、関数に入力してコイル温度Tを演算する。そして、温度演算部26で演算されたコイル温度Tは、温度監視部21に送信され、閾値11,12,13と対比される。
図3(B)の数式(1)及び数式(2)を、温度演算部26に保持される関数の例として示す。ここで、T(t)は時間tにおけるコイル温度を示し、ΔT(Icrrnt)はコイルに電流Icrrntを通電したときのコイル温度の基準温度からの上昇量を示し、dtは計算周期(サンプリング間隔)を示している。そしてa,b,cは定数を示している。数式(2)において、a・I2の項は、通電によるコイルの発熱量を示し、b・T(t-dt)はコイルから周辺への放熱量を示している。
制御部17(図1(A))は、図1(B)に示すようなシステムを構成する機器をそれぞれ独立に制御する制御信号16(16a,16b…)を送信する電磁石制御部17a及び機器制御部17b…の集合体である。そしてパターンデータ15は、粒子線照射装置30を動作させるに当たり、これら複数の機器の制御シーケンスを記述したもので、主な対象は加速器33とビームの輸送ライン35と回転輸送系45と照射部50である。
コイル温度Tが第1閾値11を超過すると、制御部17が電流値を下げる指令21aを受信する。すると、電磁石制御部17aが、電磁石52の電流値を一時的に下げる制御信号16aを電流供給部25に送る。このとき、機器制御部17bは照射を一時的に止める制御信号16bをビーム出射に関連する機器(出射デフレクタ34等)に送り、照射を一時的に停止する。
その結果、コイル温度Tが下がり、第1閾値11よりも低温に設定した第2閾値12に到達すると、温度監視部21が電流値を元に戻す指令21bを制御部17に送信する。制御部17が指令21bを受信すると、電磁石制御部17aが電磁石52の電流値を元に戻す制御信号16aを電流供給部25に送る。さらに機器制御部17bが、照射を再開する制御信号16bを、ビーム出射に関連する機器に送る。これにより、患者37に対する荷電粒子線36のビーム照射が再開される。
さらに、この温度監視部21は、コイル温度Tが第1閾値11を上回る第3閾値13を超えたタイミングで、インターロック機構部23を発動させる指令21cを出力する。これにより、粒子線照射装置30は、インターロックにより強制的にシャットダウンされる。
なお実施形態において、コイル温度Tの演算を行う対象として、スキャニング照射部50に組み込まれた電磁石52を例示しているが、粒子線照射装置30において荷電粒子線の軌道を制御するその他の電磁石も対象である。また制御装置10の適用は、特に粒子線照射装置30に限定されることはなく、パターンデータ15に基づいて制御される電磁石を有するものであれば対象となる。
図4はコイル温度Tが上昇した際の電磁石の制御装置10に関連するデータのプロファイルである。図4(A)に示すように、温度演算部26で演算されたコイル温度Tが上昇し、タイミングt1で第1閾値11に到達したとする。すると、図4(B)に示すようにスキャン走査されていた励磁電流値もパターンデータの電流値よりも小さな値をとる。
これにより図4(A)に示すように、コイル温度Tも下降に転じ、第1閾値11を下回って第2閾値12に到達するか又は所定時間Pが経過したタイミングt2において、図4(B)に示すように励磁電流値のスキャンも再開される。
なお電磁石52に対する励磁電流値の制御が一時停止するのと併せて、図4(C)に示すように、荷電粒子線36のビーム照射も一時停止する。そして、この励磁電流値の制御の再開と併せて、ビーム照射も再開される。
なお図4(D)に示すように、温度監視部21の指令により電磁石52及びその他の機器の状態が一時的に変化しても、その他の機器の制御シーケンスはパターンデータに従って保持されている。このため、タイミングt2におけるビーム照射の再開を即座に行うことができる。
図5はインターロックが発動された際の電磁石の制御装置10に関連するデータのプロファイルである。この実施例は、インターロック機構部23(図1)のみが装備され、第1閾値11及び第2閾値12による停止/再開の操作を実施しない場合を示したものである。
図5(A)に示すように、温度演算部26で演算されたコイル温度Tが上昇し、タイミングt3でインターロックが作動する第3閾値13に到達したとする。するとインターロック機構部23により、図5(B)(C)に示すように電磁石52における励磁電流値の制御及び荷電粒子線36の治療照射が強制終了される。
さらに図5(D)に示すように、他の機器に関する制御信号16(16a,16b…)も強制終了される。その結果、コイル温度Tが低下しても、ビーム照射の再開を即座に行うことができない。インターロックが発動した場合、ビーム照射を再開するには、インターロックで中断したところから照射シーケンスを開始するためのパターンデータ15を再構築する必要がある。
図6のフローチャートに基づいて実施形態に係る電磁石の制御方法及び制御プログラムを説明する(適宜、図1から図5を参照)。まず患者37(図1)を治療室に入室させた後(S11)、この患者37をベッド38に載置して移動調整部39により移動させ位置調整を行う(S12)。さらに、複数の機器の制御を記述したパターンデータ15の読み込みを行う(S13)。
そして、患者37にビーム照射を実施する上で安全を確保するのに必要な起動条件(インターロック解除条件)が成立していることの確認がなされる(S14 No Yes)。荷電粒子線36の照射を開始する手動ボタンが押されると(S15)、システムを構成する各々の機器に制御信号16(16a,16b…)が送信され、同時に温度演算部26で演算されたコイル温度Tが取得される。
このコイル温度Tが第1閾値11を超過すると(S16 No,S19 Yes)、電磁石52の電流値が下がり照射が一時停止する(S20)。そして、この電磁石52が冷却されてコイル温度Tが第1閾値11を下回る第2閾値12に到達したタイミングで(S21 No Yes)、電磁石52の電流値が元に戻されビーム照射が再開する(S22)。
そして、コイル温度Tが第3閾値13を超過しない限りにおいて(S16 No)、(S19 No Yes)~(S22)までのフローが繰り返され(S23 No)、パターンデータ15が最後まで実行されたところで(S23 Yes)、ビーム照射の一連の制御シーケンスが終了する(END)。
なお、一連の制御シーケンスが終了(END)する前に、第3閾値13を超過した場合は(S16 Yes)、インターロックが作動し、ビーム照射が強制終了される(S17)。このように、インターロックが作動した場合は、インターロックで中止した後の照射シーケンスを実行するためのパターンデータ15を再構築し(S18)、この再構築したパターンデータ15を再読み込みして機器を再起動するところから再開する(S13)。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の電磁石の制御装置によれば、励磁電流の時系列データからコイル温度を演算することにより、励磁電流がダイナミックに制御される場合であっても、コイルの発熱温度を正確に認識することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上説明した電磁石の制御装置10は、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスやキーボードなどの入力装置と、通信I/Fとを、備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。また、電磁石の制御装置の構成要素は、コンピュータのプロセッサで実現することも可能であり、電磁石の制御プログラムにより動作させることが可能である。
また電磁石の制御装置10で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶されて提供するようにしてもよい。
10…電磁石の制御装置、11…第1閾値、12…第2閾値、13…第3閾値、15…パターンデータ、16(16a,16b)…制御信号、17a(17)…電磁石制御部(制御部)、17b(17)…機器制御部(制御部)、21…温度監視部、21a,21b,21c…指令、23…インターロック機構部、25…電流供給部、26…温度演算部、27…励磁電流、28…時系列データ、29…データ受信部、30…粒子線照射装置、31…収束電磁石、32…偏向電磁石、33…加速器、34…出射デフレクタ、35…輸送ライン、36…荷電粒子線、37…患者、38…ベッド、39…移動調整部、41…治療スペース、42…回転軸、43…照射装置、45…回転輸送系、50…スキャニング照射部(照射部)、52x(52)…X偏向電磁石、52y(52)…Y偏向電磁石、53…線量検出部、54…ビーム位置検出部、60…患部領域、61,62,63…各スライス面。

Claims (2)

  1. 患部領域に表す三次元格子点の各々に入射させる荷電粒子線がスキャニングされるよう電磁石を制御する粒子線照射装置において、
    前記電磁石を含む複数の機器の制御シーケンスを記述したパターンデータに基づいて、各々の前記機器の制御信号を出力する制御部と、
    前記制御信号を入力して前記電磁石のコイルに励磁電流を供給する電流供給部と、
    前記励磁電流の供給値の時系列データを受信するデータ受信部と、
    前記時系列データに基づいて、前記コイルのコイル温度を演算する温度演算部と、を備え
    前記コイル温度を監視する温度監視部は、
    前記コイル温度が第1閾値を超えたタイミングで、前記励磁電流の供給値を下げて前記制御シーケンスを一時停止させる指令を前記制御部に出力し、
    前記コイル温度が前記第1閾値を下回る第2閾値に到達したタイミングで、前記励磁電流の供給値を元に戻し、前記制御シーケンスを再開させる指令を前記制御部に出力し、
    前記コイル温度が第3閾値を超えたタイミングで、前記制御シーケンスを強制終了するインターロック機構部を発動させる指令を出力し、
    前記制御部は、前記インターロック機構部で中断したところから再構築した前記パターンデータに基づいて、前記制御シーケンスを新たに実行させる粒子線照射装置。
  2. 患部領域に表す三次元格子点の各々に入射させる荷電粒子線がスキャニングされるよう電磁石を制御する粒子線照射プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記電磁石を含む複数の機器の制御シーケンスを記述したパターンデータに基づいて、各々の前記機器の制御信号を出力するステップ、
    前記制御信号を入力して前記電磁石のコイルに励磁電流を供給するステップ、
    前記励磁電流の供給値の時系列データを受信するステップ、
    前記時系列データに基づいて、前記コイルのコイル温度を演算するステップ
    監視する前記コイル温度が第1閾値を超えたタイミングで、前記励磁電流の供給値を下げて前記制御シーケンスを一時停止させる指令を出力するステップ、
    前記コイル温度が前記第1閾値を下回る第2閾値に到達したタイミングで、前記励磁電流の供給値を元に戻し、前記制御シーケンスを再開させる指令を出力するステップ、
    前記コイル温度が第3閾値を超えたタイミングで、前記制御シーケンスを強制終了するインターロック機構部を発動させる指令を出力するステップ、
    前記インターロック機構部で中断したところから再構築した前記パターンデータに基づいて、前記制御シーケンスを新たに実行させるステップ、を実行させる粒子線照射プログラム
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