JP5885844B2 - 加速器の高周波制御装置および粒子線治療装置 - Google Patents

加速器の高周波制御装置および粒子線治療装置 Download PDF

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Description

本発明は、粒子線治療装置の線源であるシンクロトロンのような加速器用の高周波制御装置および粒子線治療装置に関するものである。
粒子線治療は、患部組織に粒子線を照射してダメージを与えることで治療を行うものであり、広義の放射線治療のひとつである。陽子線や重イオン線等の粒子線は、γ線、X線といった他の放射線と異なり、粒子線のエネルギーによって線量付与の深度範囲を調整することができ、患部の立体形状に応じた線量付与が可能となる。そのため、とくに、粒子線治療装置用の加速器には、正確なエネルギーや軌道で粒子線を供給することが求められている。
加速器は、周回軌道を形成するための偏向電磁石、高周波を使って粒子線を加速する加速空洞、および粒子線が通過するための通路となる真空ダクトなどから構成される。偏向電磁石の磁場は粒子線の加速(エネルギー増大)に伴い、定められたパターンに従って変化する。同時に粒子線の周回周波数も変化するため、安定に加速するためには上述した加速空洞に印加される高周波信号も定められたパターンによって周波数や振幅(強度)を制御する必要がある。
このような制御を単純化するため、例えば、計算機であらかじめ作成した高周波信号の周波数リファレンス信号を記憶しておき、運転中に順次読みだして制御するRF制御装置(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。しかし、このような方式では、データ量が膨大となり、データ調整が容易でなくなるとともに、構成要素も多大となる。そこで制御に使用する波形データを、加速器の運転パターンを平坦な安定領域と平坦な加速部分を持つ領域とに分け、領域ごとのデータを用いて制御するようにした高周波加速制御装置(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
一方、粒子線治療の照射方式には、大きく分けて、照射対象である患者の患部全体に対して粒子線を一斉に照射するブロード照射法と、粒子線を走査して照射する走査式照射法とがある。ブロード照射法の場合は、照射する粒子線は一定のエネルギーを有する粒子線である。これに対し、走査式照射法の場合は、粒子線のエネルギーを変化させて深さ方向の広い範囲を照射する方法がとられる。粒子線のエネルギーを変えるのは、加速器の磁場および高周波のパターンを変えることにより行われる。したがって、走査式照射法の場合、エネルギーおよび強度毎に、エネルギーと強度に対応した加速器の運転パターンを設定する必要があるため、ブロード照射法に比べてより多くの運転パターンを記憶しておく必要がある。
特開2000−232000号公報(段落0031〜0050、図1) 特開2010−3538号公報(段落0018〜0024、図2〜図5)
走査式照射法において、高周波制御装置が高速にパターンを切り替えるには、データを高速読み出しができるローカルメモリに展開しておく必要がある。しかし、一方で、大量のデータを格納しておく必要があるため、ローカルメモリを大容量確保しておく必要があるが、高速読みだしが可能なメモリは同容量を確保できるHDD(ハードディスクドライブ)メモリに比べて、高価となる問題があった。さらに、ローカルメモリとしてRAM(Random
Access Memory)などの揮発性メモリを使用した場合、トラブル等による電源のOFFにより、メモリのデータが失われた場合、データの再ダウンロード・復旧に長時間要する問題があった。また、誤照射防止の為、高速で且つ誤りなくパターンを切り替える必要があるが、従来通り上位計算機等を経由した場合、その分、処理時間が増す為、走査式照射法に適用できない問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、より少ないローカルメモリ容量で、走査式照射法を実行できる高周波制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、高周波によって荷電粒子を加速し、粒子線治療に用いる粒子線を発生する加速器の加速空洞に印加する高周波を制御する、加速器の高周波制御装置において、発生する粒子線のエネルギーと強度の組み合わせ毎の、印加する高周波のパターンデータを記憶するハードディスクドライブメモリと、粒子線のエネルギーと強度を順次変えて照射対象である患者の患部に粒子線を照射することにより、患者の患部の深さ方向に層状の粒子線照射領域を順次形成する走査式照射法を実行するため、ハードディスクドライブメモリから患者毎に高周波の複数のパターンデータを、エネルギーと強度を変える順番とともに読み込んで記憶する、ハードディスクドライブメモリよりもデータの読み出し速度が速いローカルメモリと、粒子線のエネルギーと強度を変える毎に、照射対象である患部に照射するための粒子線照射装置を制御する照射系制御装置からの指令値と、ローカルメモリから送出されるパターンデータとが一致するかどうかを確認する指令値確認部とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の高周波制御装置によれば、より少ないローカルメモリ容量で、走査式照射法を実行できる高周波制御装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかる高周波制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかる高周波制御装置の制御における加速サイクルでの高周波の制御パターンを説明するための図である。 粒子線治療における走査式照射法を説明するための図である。 粒子線治療における走査式照射法の照射手順を説明するための図である。 本発明の実施の形態1にかかる高周波制御装置による運転を説明するためのフロー図である。 本発明の実施の形態1にかかる高周波制御装置のローカルメモリに保存されるデータ構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2および実施の形態3にかかる高周波制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2にかかる高周波制御装置による運転を説明するためのフロー図である。 本発明の実施の形態3にかかる高周波制御装置による運転を説明するためのフロー図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1にかかる高周波制御装置の構成について説明する。図1〜図5は、本発明の実施の形態1にかかる高周波制御装置について説明するための図である。図1は、高周波制御装置の要部構成と、加速器および粒子線照射装置を含めた粒子線治療装置全体の概要を示すブロック図、図2は加速器の加速サイクルを説明するための図である。
高周波制御装置1は、図1に示すように、シンクロトロンのような環状加速器6(以下、単に加速器6と称する。)における主構成要素である加速空洞62に印加する高周波の周波数や出力を制御するための装置である。高周波制御装置1は、高周波発生部4の制御のためのデータを保存するために、HDD(ハードディスクドライブ)メモリ31と、RAMなどHDDメモリよりも高速読みだしが可能なローカルメモリ32を備えている。
まず、加速器としてシンクロトロンを例にして加速器6の概要を説明する。加速器6は、周回軌道を形成するための偏向電磁石61、高周波を使って粒子線を加速する加速空洞62、および粒子線が通過するための通路となる真空ダクト63が設けられている。これ以外の機器としては、荷電粒子を前もって加速する前段加速器66、前段加速器66により加速された荷電粒子を加速器6に入射する入射装置65、荷電粒子がビーム状となった粒子線の位置等を計測するビームモニタ64、粒子線を加速器6から輸送系偏向電磁石71や真空ダクト72などで構成される粒子線輸送系7に送り出す出射装置67などから構成される。粒子線輸送系7により輸送された粒子線は粒子線照射装置8から照射対象である、治療台11上の患者10の患部に照射される。粒子線照射装置8の動作と、加速器6の動作は連係する必要があり、連携させる制御信号は例えば、照射系制御装置3により粒子線照射装置8と高周波制御装置1に出力される。
粒子線は加速器6内で所定のエネルギーまで加速される。所定のエネルギーまで加速するためには、加速器6の偏向電磁石61の磁場強度を変化させながら加速空洞62に印加する高周波の周波数および振幅を変化させる必要がある。図2にこれらの変化の様子の一例を示す。図2の最上段に示すように、加速器6の偏向電磁石61の磁場、すなわち偏向磁界を、一定のパターンに従って変化させる。このとき、粒子線の周回周波数が変化するため、安定に加速するためには加速空洞2に印加される高周波信号も、図2の2段目および3段目に示すように、定められたパターンによって周波数および振幅を制御する必要がある。
加速から出射までの加速器の動作の概要を以下で説明する。まず、フラットボトムと呼ばれる、シンクロトロンの最低エネルギーの状態がある。フラットボトムでは前段加速器66からビームを入射し、シンクロトロン内に蓄積する。次にOFF状態にあった高周波信号をONとし、電圧を増加させることによりビームが高周波信号の一定の位相にあつまるように捕獲を行う。
次に加速期間では電磁石の磁場変化に基づいて高周波信号の周波数と振幅を制御してビームの加速を行う。磁場の励磁変化速度が大部分一定の場合、加速の開始と終了部分は区別してスムージングと呼ばれている。
次にビームが所定のエネルギーに達した時点で加速を終了し磁場が変化しないフラットトップの状態に入る。フラットトップではビームをシンクロトロンから出射するのに適した条件を作るため、高周波信号の振幅、周波数などの微調整を行う。フラットトップの期間中に、ビーム利用者の要求に応じてビームをシンクロトロンの外に出射する。次に所定の時間が経過した後、またはビームを使い切った時点でシンクロトロンの磁場を下げるための準備をする。
次が減速期間で、この期間にシンクロトロンの磁場を最低値まで下げる。シンクロトロンは再びフラットボトムの状態となり、電源を初期状態に戻す。上記の運転パターンの周期を加速サイクルと呼んでいる。
加速器6の偏向磁界の変化を示すフラットボトム期間、加速期間、フラットトップ期間及び減速期間に対応して、加速空洞62に印加する高周波の周波数と振幅を図2の2段目および3段目に示すように変化させる。偏向磁界および高周波の変化のパターンは、エネルギーや強度の組み合わせにより決定される。
エネルギーや強度のあらゆる組み合わせにおける運転パターンの高周波信号制御のためのパターンデータはHDDメモリ31に記憶される。走査式照射法の場合、例えば、エネルギーが60種類、それぞれのエネルギーに対して強度が8種類、全部で60X8=480種類の運転パターンがある。それぞれの運転パターンについて、フラットボトム期間、加速期間、フラットトップ期間及び減速期間に対応する加速空洞62を駆動するための高周波信号の制御データをパターンデータとして記憶しておく必要がある。これらのパターンデータが、例えばエネルギー400MeV、強度1がパターンデータ1、エネルギー400MeV、強度2がパターンデータ2のように、エネルギーと強度の組み合わせ毎にHDDメモリ31に記憶されている。
ここで、患者10の患部100に、走査式照射法により粒子線を照射するイメージを図3に示す。細いペンシル状の粒子線PBを、粒子線照射装置8により横方向に走査しながら患部100に照射する。このとき、粒子線PBの進行方向、すなわち深さ方向は、粒子線のエネルギーによって決まるブラッグピーク(Bragg
Peak)と呼ばれる粒子線の最大吸収深さの部分が照射される。したがって、粒子線のエネルギーを変えることで、深さ方向の照射位置を変えることができる。すなわち、あるエネルギーの粒子線を横方向に走査することで、そのエネルギーに対応した深さ方向の部分が照射される。よって、あるエネルギーの粒子線を走査して照射することにより層状の部分が照射されることになる。次に、エネルギーを変えて、粒子線PBを横方向に走査することで、深さの異なる層状の部分を照射することができる。
粒子線のエネルギーが高いと、ブラッグピークは深い部分に生じる。まず所定の高いエネルギーの粒子線PBを横方向に走査することで、図3のS1の層状領域を照射する。次に粒子線のエネルギーを下げて、S2の層状領域を照射する。さらに粒子線のエネルギーを下げることにより、S3の層状領域を照射することができる。このようにして、エネルギーを変える毎に深さが異なる層状の領域を照射することができるので、エネルギーの変化と、横方向の走査の組み合わせで3次元の患部領域に粒子線を照射することができる。
患者毎に、どのような照射をするのか、すなわち照射手順が治療計画により決定される。この照射手順は、治療計画装置2から、加速器系制御計算機21および照射系制御計算機22へ送付され、各計算機が保存した後、それぞれ高周波制御装置1および照射系制御装置3へ送付される。照射手順の情報には、照射する粒子線のエネルギーや強度も含まれる。図4に、照射順毎のエネルギー、強度の組の例を示す。1番目にエネルギー400MeV、強度3の粒子線で照射する。すなわちエネルギー400MeVに相当する深さの部分を層状に照射する。2番目にエネルギー380MeV、強度3の粒子線で照射する。すなわち、1番目より浅い部分を層状に照射する。このようにして、順次粒子線のエネルギーを下げることで、照射部分を順次浅くしてゆき、患部全体を照射する。
以上の照射を実行するフローを、図5のフロー図にしたがって説明する。前段階として、まずあらゆるエネルギーと強度の組に対応した全パターンデータを加速器系制御計算機21からHDDメモリ31に送付して保存しておく(ST1)。患者に照射する前に、HDDメモリ31から、その患者の治療計画に従った照射手順に基づいて、必要な複数のパターンデータを照射順(運転順)とともにローカルメモリ32に読み込む(ST2)。読み込んだパターンデータの構成の一例を示すイメージを図6に示す。ローカルメモリ32には、運転順にパターンデータ、すなわち高周波制御情報が保存される。
以上で照射の準備が完了する。照射時には、照射系制御装置3から照射のための制御信号が高周波制御装置1や粒子線照射装置8に送られる。まず照射系制御装置3から照射開始の信号が送出されると、ローカルメモリ32に保存されている運転順1のパターンデータにしたがって高周波発生部4が高周波の発生を開始し、加速器6により粒子線が加速される(ST3)。所定のエネルギーに達した時点、すなわち図2のフラットトップ期間の所定のタイミングから粒子線の出射が開始され、それと同期して粒子線照射装置8により粒子線が横方向に走査される。運転順1によるエネルギーの照射が終了した後、運転順2の照射を行うため、加速器6は次の加速の準備を行う。照射系制御装置3から運転順2の照射開始の信号が出されると、ローカルメモリ32に保存されている運転順2のパターンデータにしたがって高周波発生部4が高周波の発生を開始し、加速器6により粒子線が加速される(ST4)。所定のエネルギーに達した時点、すなわち図2のフラットトップ期間の所定のタイミングから粒子線の出射が開始され、それと同期して粒子線照射装置8により粒子線が横方向に走査される。このようにして、運転順毎にエネルギーおよび強度を、治療計画にしたがって変化させて、エネルギー毎に患部における層状の領域を照射してゆき、患部全体の照射を行う。
以上のように、実施の形態1の高周波制御装置によれば、HDDメモリ31に保存された大量のパターンデータから、患者ごとに治療計画に従った運転順のパターンンデータを高速読みだし可能なローカルメモリ32に取り込み保存する。照射系制御装置3からの制御信号にしたがって、ローカルメモリ32に保存されたパターンデータにより高周波発生部4を制御して高周波を発生させるようにしたため、HDDメモリ31から運転ごとにローカルメモリ32にパターンデータを取り込んで運転するよりも、高速に制御できる。また、HDDメモリを備えず、大量のパターンデータをローカルメモリに保存する場合に比較して、必要なローカルメモリは小容量のメモリで良く、構成が単純になる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2による高周波制御装置を含む、加速器を含めたブロック図である。図7において図1と同一符号は同一または相当する部分を示す。実施の形態2では、実施の形態1に加えて指令値確認部33を設けた。本発明では、患者毎にHDDメモリ31からローカルメモリ32にパターンデータを取り込み保存する。照射時には、ローカルメモリ32から保存したパターンデータを、照射系制御装置3からの指令にしたがって、順次高周波発生部4にパターンデータ、すなわち高周波制御情報を送出する。指令値確認部33では、送出するデータが正しいかどうかを確認する。
指令値確認部33における確認手順を図8のフロー図にしたがって説明する。例えば運転順iの運転が終了した時点(ST10)で、照射系制御装置3から、次の運転順i+1の運転情報、すなわちエネルギーと強度の組み合わせが、指令値確認部に送られてくる(ST11)。この運転情報と、ローカルメモリ32内に保存されている運転順i+1の運転情報(エネルギーと強度)が一致しているかどうかを確認する(ST12)。一致している場合(ST12 YES)は、ローカルメモリ32内に保存されている運転順i+1のパターンデータにしたがって運転順i+1の運転を開始する(ST14)。一致しない場合(ST12 NO)は、運転順i+1の運転を開始せずに、例えばHDDメモリ31から再度運転順i+1のパターンデータを取得する(ST13)。その後、再度ST12の確認手順を実施する。もし、再度一致しない場合は、加速器系制御計算機21から直接、運転順i+1のパターンデータを取得する(ST13)。このようにして、照射系制御装置3から取得した運転情報とローカルメモリ32内の運転情報が一致するまでデータ取得を試みる。
以上のように、実施の形態2では、指令値確認部33を設け、指令値とローカルメモリ32内のデータが一致しているかどうか確認することで、誤ったデータにしたがって運転することを防止できる。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3による高周波制御装置の動作手順を示すフロー図である。高周波制御装置1の構成は図7と同様である。指令値確認部33において、高周波制御装置1が送出するデータが正しいかどうかを確認する。ステップST12において照射系制御装置3から取得した運転順i+1の運転情報と、ローカルメモリ32内に保存されている運転順i+1の運転情報とが一致しない場合(ST12 NO)、まずその次の運転順i+2の運転情報を照射系制御装置から取得し(ST15)、ローカルメモリ32内に保存されている運転順i+2の運転情報と比較する(ST16)。両者が一致する場合(ST16 YES)は、運転順i+1の運転を飛ばして運転順i+2の運転を実行する(ST17)。一方、運転順i+1のデータは、運転順i+2の運転実行中にHDDメモリ31から再取得する(ST19)。ローカルメモリ内の運転順i+1のデータと照射系制御装置からのデータが一致したことを確認できたら(ST20 YES)、運転順i+2の運転終了後に運転順i+1の運転を実行する(ST21)。
ST16においてデータが一致しない場合(ST16 NO)は、運転順i+2の運転を開始せずに、例えばHDDメモリ31から再度運転順i+2のパターンデータを取得する(ST18)。この場合、同時に運転順i+3のデータを確認し、運転順i+3のデータが正しいと確認できたら運転順i+1および運転順i+2のデータ再取得を行っている間に運転順i+3の運転を行うようにしても良い。
このように、運転順を変更しても、粒子線治療には差し支えない。粒子線治療では、各照射部位における積算照射線量が計画値になるように照射すればよい。したがって、図3のS1、S2、S3で示す各照射層を、どの順番で照射するかは自由である。すなわち、S1層を照射後、S3層を照射し、最後にS2層を照射するようにしても良い。よって、走査式照射法において、治療計画で計画したエネルギー順に照射せず、順番を変えて照射しても良い。メモリ内データの確認に時間がかかる場合、上述のように、他の運転順の運転を実行している間にメモリ内のデータが正しいデータになるような手順を実施すれば、全体の照射時間を増加することなく、治療計画通りの積算照射線量を照射部位、すなわち患部に照射することができる。
1:高周波制御装置 2:治療計画装置
3:照射系制御装置 4:高周波発生部
6:環状加速器(加速器) 7:粒子線輸送系
8:粒子線照射装置 10:患者
21:加速器系制御計算機 22:照射系制御計算機
61:偏向電磁石 62:加速空洞
63:真空ダクト 64:ビームモニタ
65:入射装置 66:前段加速器
67:出射装置 71:輸送系偏向電磁石
100:患部

Claims (3)

  1. 高周波によって荷電粒子を加速し、粒子線治療に用いる粒子線を発生する加速器の加速空洞に印加する高周波を制御する、加速器の高周波制御装置において、
    前記発生する粒子線のエネルギーと強度の組み合わせ毎の、前記印加する高周波のパターンデータを記憶するハードディスクドライブメモリと、
    前記粒子線のエネルギーと強度を順次変えて照射対象である患者の患部に前記粒子線を照射することにより、前記患者の患部の深さ方向に層状の粒子線照射領域を順次形成する走査式照射法を実行するため、前記ハードディスクドライブメモリから患者毎に前記高周波の複数のパターンデータを、エネルギーと強度を変える順番とともに読み込んで記憶する、前記ハードディスクドライブメモリよりもデータの読み出し速度が速いローカルメモリと、
    前記粒子線のエネルギーと強度を変える毎に、前記照射対象である患部に照射するための粒子線照射装置を制御する照射系制御装置からの指令値と、前記ローカルメモリから送出されるパターンデータとが一致するかどうかを確認する指令値確認部と
    を備えたことを特徴とする加速器の高周波制御装置。
  2. 前記指令値確認部が、前記照射系制御装置からの指令値と前記ローカルメモリから送出されるパターンデータとが一致しないと判断した場合、次のエネルギーと強度のパターンデータにより前記加速器を運転し、この運転の間に前記指令値と一致しない前記パターンデータが一致するまで前記ローカルメモリ内のデータを再読み込みすることを特徴とする請求項に記載の加速器の高周波制御装置。
  3. 前記加速器と、前記加速器から出射される粒子線を輸送する粒子線輸送系と、輸送された粒子線を前記照射対象に照射するための粒子線照射装置とを備え、請求項1または2に記載の加速器の高周波制御装置により前記加速器の加速空洞に印加する高周波を制御することを特徴とする粒子線治療装置。
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