JP4730167B2 - 粒子線照射システム - Google Patents

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Description

本発明は、粒子線照射システムに係り、特に、陽子または重イオンなどの荷電粒子ビームを患部に照射してがんを治療する粒子線治療装置に適応するのに好適な粒子線照射システムに関する。
がんの放射線治療として、陽子または重イオン等のイオンビームを患者のがんの患部に照射して治療する粒子線治療が知られている。この治療に用いる粒子線治療装置は、イオンビーム発生装置,ビーム輸送系、及び照射装置を備える。イオンビーム発生装置は、周回軌道に沿って周回するイオンビームを所望のエネルギーまで加速させるシンクロトロンやサイクロトロンを有する。
シンクロトロンは、周回軌道に沿って周回するイオンビームに高周波電圧を印加して目標のエネルギーまで加速する高周波加速装置(加速空胴)、周回しているイオンビームのベータトロン振動振幅を増大させる出射用高周波電極、及びイオンビームを周回軌道から取り出す出射用デフレクターを備える(例えば、特許文献1)。出射用高周波印加電極は、目標エネルギーまで加速されたイオンビームをシンクロトロンからビーム輸送系へ出射する際、イオンビームに高周波磁場または高周波電場(以下、高周波信号)を印加し、周回しているイオンビームの固有振動であるベータトロン振動振幅を増大させる。ベータトロン振動振幅が増大したイオンビームは、安定限界外に移動し、シンクロトロンからビーム輸送系へ出射され、照射装置に輸送される。
また、サイクロトロンは、イオン源から供給されるイオンビームを、サイクロトロン内の一様磁場中を高周波電圧により加速させながら周外方向に周回させる。目標のエネルギーまで加速されたイオンビームは、ビーム輸送系へ出射され、照射装置に輸送される。
照射装置は、上記イオンビーム発生装置から導かれたイオンビームを、患者の体表面からの深さ及び患部形状に合わせて整形して、治療用ベッド上の患者の患部に照射する。照射装置では一般に、二重散乱体法(非特許文献1の2081頁,図35),ウォブラ法
(非特許文献1の2084頁,図41)、ビームスキャニング法(特許文献1,非特許文献1の2092頁及び2093頁)のいずれかのビーム照射法にてイオンビームを患部に照射する。
患部は、通常、患者の体内でイオンビームの進行方向にある程度の厚みを持っている。このような患部の厚み全域にわたってイオンビームを照射するには、イオンビームの進行方向にある程度広く一様な吸収線量範囲(拡大ブラックピーク(Spread-Out Bragg Peak)以下、SOBPと称す)を形成するように、イオンビームのエネルギーを制御しなければならない。所望のSOBPを形成するためのエネルギー制御手段として、レンジ・モジュレーション・ホイール(Range Modulation Wheel、以下、RMWと記述)を採用する照射方法が提唱されている。RMWは、イオンビームが通過する領域の厚みが時間的に変化するように楔型形状のエネルギー吸収体を周方向に複数個配置した回転構造体であり、RMWの回転によりイオンビーム進行方向(RMWの軸方向)の厚みが増大または減少する構成を有する。このようなRMWを用いた照射方法(非特許文献1の2077頁,図30)を、RMW照射法という。
また、患者の体表面からの深さ及び患部形状に合わせたイオンビームの整形は照射装置で実施されるが、患部に照射するビーム強度の調整はイオンビーム発生装置で実施される。イオンビーム発生装置から出射されるイオンビームの所望のビーム強度は、シンクロトロンでは、出射用高周波電極に印加する高周波信号の強度の調節によって制御される。また、サイクロトロンでは、出射したイオンビームの強度を調整する装置を備える(例えば、特許文献2)。具体的には、サイクロトロンは、実際に出射されたビームの強度を測定し、その測定結果を用いて、イオン源に供給するアーク電流を制御している。
特許第2596292号公報 特表2004−5529483号公報 レビュー オブ サイエンティフィック インスツルメンツ64巻8号(1993年8月)の第2074〜2093頁(REVIEW OF SCIENTIFIC INSTRUMENTS VOLUME 64 NUMBER 8(AUGUST 1993)P2074-2093) プロシーディング オブ シンポジウム オン アクセレレータ アンド リレーティット テクノロジー フォー アプリケーション 7巻(2005年6月)の第35頁〜36頁(Proceedings of the Symposium on Accelerator AND Related Technology for Application VOLUME 7(June,2005)P35-36)
シンクロトロンは、前段加速器から入射されたイオンビームを所望のエネルギーまで加速して出射する。シンクロトロンは、入射、加速及び出射を一つの運転サイクルとし、この運転サイクルを繰り返して運転される。そのため、シンクロトロンへのイオンビームの供給は、サイクロトロンと異なり、一運転サイクルにおいて入射時のみである。シンクロトロンで加速されたイオンビームの蓄積量は、加速終了時を最大として出射制御の時間経過に伴い減少していく(非特許文献1)。さらに、出射用高周波電極に印加する高周波信号の振幅とシンクロトロンから出射されるビーム強度との関係は、シンクロトロン内のイオンビームの蓄積量も影響することが知られており、所望の強度のイオンビームを出射することは容易ではない。
従来は、イオンビームに印加する出射用高周波信号によるイオンビームの拡散を考慮した出射過程をモデル化し、要求されたビーム強度信号により出射された粒子数からシンクロトロン内を周回するイオンビームの強度を推定し、これに基づく高周波信号の振幅変調関数を決めるパターンを最適化することで、対応する強度パターンのアドレスを求めて出射ビーム強度を制御する方法が提案されている(例えば、非特許文献2)。しかし、非特許文献2を適用した場合、出射制御により変化するシンクロトロン内の周回ビーム強度を推定する手段が必要となる。そのため、この推定結果と実際に出射されるイオンビームの強度制御の結果を一致させる調整が複雑となり、制御装置の構成も複雑となる。
本発明の目的は、出射されるイオンビームの強度制御を簡素な装置構成で実現できる荷電粒子ビーム出射方法及び粒子線照射システムを提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、イオンビームを加速して出射するシンクロトロンと、シンクロトロンから導かれたイオンビームを出射する照射装置と、シンクロトロンの運転サイクルにおける出射制御区間で、シンクロトロンから出射するイオンビームのビーム強度を制御する第1のビーム強度変調手段と、運転サイクルにおける出射制御区間に含まれる複数の照射区間のそれぞれにおいてビーム強度を制御する第2のビーム強度変調手段とを備えたことにある。
好ましくは、照射装置は、回転可能で軸方向の厚みが回転方向で異なっているエネルギー調整装置を有し、エネルギー調整装置を透過したイオンビームを出射し、第2のビーム強度変調手段は、エネルギー調整装置の回転角度に基づいてビーム強度を制御する。
本発明によれば、シンクロトロン内を周回しているイオンビームの蓄積量に応じて出射するビーム強度を精度良く制御することが可能となり、しいては照射対象に照射するイオンビームの強度を精度良く制御することが可能となる。
以下に、本発明の実施例を説明する。
本発明の好適な一実施例である粒子線治療装置を、図1及び図7を用いて説明する。本実施例の粒子線治療装置1は、図1に示すように、イオンビーム発生装置9、ビーム輸送装置31及び照射野形成装置(荷電粒子ビーム照射装置、以下、照射装置という。)32を備える。ビーム輸送装置31が、イオンビーム発生装置9と治療室内に配置される照射野形成装置(以下、照射装置)32を連絡する。
イオンビーム発生装置9は、イオン源(図示せず)、前段加速器2及びシンクロトロン3を備える。イオン源が前段加速器2に接続される。シンクロトロン3は、周回軌道に、入射装置5,高周波加速装置(加速空胴)7,複数の偏向電磁石8,複数の四極電磁石
(図示せず)、出射用の高周波電極(高周波印加装置)10及び出射装置30を設置している。前段加速器2は入射装置5に接続される。加速空胴7は、高周波電力を印加する高周波電源(図示せず)に接続される。その高周波電源は、高周波加速制御装置71によって制御される。偏向電磁石8は、偏向電磁石電源81に接続される。高周波電極10は、出射用電力増幅器19を介して出射用制御装置11に接続される。
出射用制御装置11は、出射用高周波信号処理部(高周波信号生成装置)20,高周波スイッチ17及び出射用制御信号処理部18を備える。出射用高周波信号処理部20は、高周波発振器12,高周波ミキサ13,振幅制御手段187及び高周波スイッチ16を備える。振幅制御手段187は、第1強度変調装置(以下、グローバル強度変調装置という)14及び第2強度変調装置(以下、ローカル強度変調装置という)15を備える。高周波発振器12から出力される高周波信号は、高周波ミキサ13,グローバル強度変調装置
14、ローカル強度変調装置15及び二つの高周波スイッチ16,17を介して出射用電力増幅器19に伝送される。
出射用制御装置18は、図7に示すように、出射用の制御プロセッサ180、制御信号出力部181a,181b,181c,逓倍回路182及びAND回路183を備える。逓倍回路182は、制御プロセッサ180に接続される。制御プロセッサ180は、高周波発振器12、制御信号出力部181a,181b,181cに接続される。制御信号出力部181aは、高周波ミキサ13に接続される。制御信号出力部181bは、グローバル強度変調装置14に接続される。制御信号出力部181cは、ローカル強度変調装置
15,制御信号出力部181b及びAND回路183に接続される。AND回路183は、高周波スイッチ16に接続される。
治療計画装置43は、図1に示すように、記憶装置42を有する統括制御装置41に接続される。統括制御装置41は、加速器系制御装置40に接続される。加速器系制御装置40は、高周波加速制装置71,偏向電磁石電源81,タイミングシステム50,安全系インターロック60及び出射用制御装置11に接続される。タイミングシステム50は、出射用制御装置11に接続される。安全系インターロック60は、高周波スイッチ17及びAND回路183に接続される。
ビーム輸送装置31は、シンクロトロン3と照射装置32に接続される。照射装置32は、RMW(ビームエネルギー調整装置)33,RMW33の回転角度を検出する回転検出器(本実施例では、ロータリーエンコーダ)34、及び線量モニタ(図示せず)を備える。ロータリーエンコーダは、RMW33の回転が検出できるように接続され、ロータリーエンコーダ34からの出力信号は、出射用制御信号処理部18に設けられた逓倍回路
182及び制御プロセッサ180に伝送される。
RMW33の構造を図3(A)に示す。RMW33は、回転軸335,回転軸335と同心円に配置された円筒部材336、及び回転軸335に取り付けられRMW33の半径方向に伸びた複数の翼(本実施例では3つの翼)331を有している。これらの翼331は、その周方向における幅が半径方向外側に行くほど広くなるように形成されている。各翼331は、RMW33の周方向において階段状に配置された複数の平面領域333を有しており、RMW軸方向におけるRMW33の底面から各平面領域333までの各厚みが異なっている。1つの平面領域333の部分におけるその厚みを、平面領域部分の厚みという。RMW33の周方向における翼331と翼331の間には、それぞれ厚みの薄い翼底部332が形成されている。本実施例におけるRMW33には3つの翼331の相互間に形成された翼底部(または開口部)332が3つ存在する。翼331は、周方向において翼331の両側に位置する翼底部332からビームの進行方向における厚みの厚い翼頂部334に位置する平面領域333に向かって各平面領域部分の厚みが増加するように形成される。円筒部材336には、RMW33の回転周期が観測できるように原点センサ
330が設けられている。
ロータリーエンコーダ34から出力される信号について、図6及び図7を用いて説明する。ロータリーエンコーダ34は、回転している回転軸335(RMW33)の回転角度(回転位相)を検出し、検出した回転角度に応じて、A層信号341及びB層信号342を逓倍回路182に出力する(図7)。A層信号341(図6(a))及びB層信号342(図6(b))は、RMW33の回転角度情報を有するパルス信号である。A層信号341とB層信号342の位相差は90度である。本実施例のロータリーエンコーダ34は、RMW33の1回転当たり、1000パルスのA層信号341及びB層信号342をそれぞれ出力する。ロータリーエンコーダ34は、RMW33の回転している間、回転数に応じた周期で常にA層信号341及びB層信号342を出力する。A層信号341及びB層信号342を入力した逓倍回路182は、A層信号341及びB層信号342の立ち上がり、立ち下りをサンプリングして、4逓倍したパルス信号(以下、更新クロック信号という。)184(図6(d))を出力する。よって、逓倍回路182は、RMW33の1回転当たり4000パルスの更新クロック信号184を制御プロセッサ180に出力する。制御プロセッサ180は、更新クロック信号184を制御信号出力部181cに出力する。
また、ロータリーエンコーダ34は、RMW33が一回転する間に、原点信号343を一回出力する(図6(c))。原点信号343は、RMW33が回転している間、回転数に応じた周期で常に出力される。制御プロセッサ180は、原点信号343を制御信号出力部181cに出力する。
医師は、患者情報(患部の位置及び大きさ、ビームの照射方向、及び最大照射深さ)を治療計画装置43に入力する。治療計画装置43は、治療計画ソフトを用い、入力された患者情報に基づいて、治療に必要なSOBP幅,照射野サイズ及び患部に対する目標線量等を算出する。さらに、治療計画装置43は、治療計画ソフトによって、シンクロトロン3から出射するビームのエネルギー(出射エネルギー),治療ベッド39の配置位置,ビームの出射を開始するRMW33の回転角度及びビームの出射を停止する回転角度等の各種運転パラメータを算出すると共に、治療に適切なRMW33を選定する。これらの治療計画情報(SOBP幅、照射野サイズ,目標線量,各種運転パラメータ,出射エネルギー、及び選定されたRMW33等の情報)が、統括制御装置41に入力され、統括制御装置41の記憶装置42に記憶される。
治療計画情報は、治療の準備を行っている治療室の制御室内に配置された表示装置(図示せず)に表示される。放射線技師は、その表示画面を確認し、表示により指定された
RMW33を、照射装置32内に配置する。
治療ベッド制御装置(図示せず)は、統括制御装置41からの指示により、患者が固定されている治療ベッド39を移動し、患者の患部(照射対象)がビーム軸の延長線上に位置するように位置決めする。加速器制御システム40は、統括制御装置41からの治療計画情報から照射ビームエネルギーを決定し、偏向電磁石電源81に制御指令(設定電流値情報)801を送信し、高周波加速制御装置71に制御指令(設定周波数情報)701を送信する。偏向電磁石電源81は、制御指令801に基づいて、偏向電磁石8を励磁する。高周波加速制御装置71は、制御指令701に基づいて、高周波加速装置7につながる高周波電源を起動させる。高周波電源が、加速空胴7に高周波を印加する。統括制御装置41はイオンビームの加速準備と並行して、RMW回転制御信号を出力して、モータを駆動させる。これにより、RMW33が図3(A)の矢印方向へ回転する。ロータリーエンコーダ34は、RMW33の回転に応じた回転検出信号を出力する。
医師は、前述の制御室内の操作盤から照射開始信号を統括制御装置41に出力する。照射開始指示に基づき、前段加速器2は、イオン源より発生したイオンビーム(例えば、陽子(または炭素イオンなどの重粒子))を加速し、シンクロトロン3に供給する。
シンクロトロン3は、前段加速器から入射したイオンビーム4aをさらに加速する。このビーム加速制御では、高周波電源より供給した高周波電圧を加速空胴7の間隙に発生させ、シンクロトロン3内を周回するイオンビーム4bが空胴間隙を通過することによりエネルギーを付与されて加速される。この際、エネルギーの増加に伴い偏向磁場強度を強めるとともに、加速空胴に印加する高周波電圧の周波数を高めることで、イオンビーム4bはシンクロトロン2内の周回軌道上を安定に周回させながら加速することができる。イオンビーム4bは、目標のビームエネルギーまで加速された後、高周波電極10から高周波が印加されることによって、シンクロトロン3から出射される。
シンクロトロン3から出射されたイオンビーム4cは、出射装置30及びビーム輸送系31を通過して、照射装置32に到着する。さらに、イオンビームは、照射装置32の軸方向(イオンビームの進行方向)に延びる、照射装置32内のビーム経路に沿って進行し、回転するRMW33を通過して、患者の患部に照射される。患部に照射されるイオンビームの線量は線量モニタ(図示せず)で計測する。患部への照射線量が目標線量値に到達すると、線量モニタでの測定結果が統括制御装置41に伝送され、統括制御装置41はシンクロトロン3からのイオンビームの出射を停止し、患者に対するイオンビーム4dの照射が終了する。
シンクロトロン3の運転は、図2(A)に示すように、イオンビームの入射・捕獲,イオンビームを設定されたエネルギーまで高める加速,目標のエネルギーになったイオンビームの出射、及び減速が繰返される。これら入射・捕獲,加速,出射、及び減速(シンクロトロン3の一つの運転サイクル)の制御は加速するイオンビームのエネルギーに合わせて規定される。シンクロトロン3の周回軌道を周回するイオンビームが目標のエネルギーまで加速されると、タイミングシステム50は、出射開始信号501を出力する。また、シンクロトロン3の一運転サイクルにおいてイオンビームの出射を停止する際、タイミングシステム50は、出射制御終了信号502を出力する。このようにタイミングシステム50が出射制御開始信号501を出力して(図4(A)のHレベルへの立ち上がり点)、出射制御終了信号502を出力する(図中のHレベルへの立ち上がり点)までの区間を、出射制御区間という。シンクロトロン3は、照射装置32に対して出射制御区間にイオンビームを供給できる。
シンクロトロン3を周回するイオンビームのビーム強度(周回ビームの蓄積電荷量)は、シンクロトロン3の運転動作(図2(A))に合わせて、図2(B)に示すように変化する。シンクロトロン3にイオンビームが入射されて捕獲されると、ビーム強度は徐々に高められる。加速制御の初期には空間電荷効果等によってイオンビームが損失されるため、ビーム強度が減衰するが、加速中期から加速後期まではほぼ一定のビーム強度となる。シンクロトロンでは加速終了時のビーム強度が蓄積電荷量と等価であるため、イオンビームをシンクロトロン3から出射することによって、周回ビームの強度は徐々に減衰する。本実施例では、イオンビームの出射及び出射停止を繰返すため、ビーム強度も階段状に変化する。これは、周回するイオンビームの強度はイオンビームの出射制御によりシンクロトロン2外に供給されることで減衰し、出射制御を停止している際にはシンクロトロン2外に供給されないため減衰しない。出射制御区間に出射しきれずにシンクロトロン2内に残留したイオンビームは、その後の減速制御により、低いエネルギーまで減速されて消滅する。
本実施例では、出射用高周波信号処理部20が高周波電極10に出射用高周波信号133を印加することによって、シンクロトロン3からイオンビームを出射する。本実施例のこの機構を含む出射用高周波信号処理部20の機能について、図1及び図7を用いて説明する。
まず、加速器制御システム40は、図7に示すように、高周波発振器12に設定する周波数の情報(発振器設定値情報)401を出射用信号処理装置18に出力する。この周波数は、シンクロトロン3から出射するビームのエネルギーに基づいて決定される。出射用信号処理装置18は、発振器設定情報401を制御プロセッサ180にて取り込み、発振器設定値情報401に基づいた高周波信号出力指令121を高周波発振器12に設定することで周波数を出力する。同様に、加速器制御システム40は、帯域制限高周波信号パターンデータ402を出射用信号処理装置18に出力する。帯域制限高周波信号パターンデータ402は、発振器設定情報401と同様に、シンクロトロン3から出射するビームのエネルギーに基づいて決定される。出射用信号処理装置18は、帯域制限高周波信号パターンデータ402を制御プロセッサ180にて取り込み、入力した帯域制限高周波信号パターンデータ402を制御信号出力部181aに設けられた記憶装置(図示せず)に記憶する。加速制御システム40は、グローバル強度変調信号パターンデータ403を出射用信号処理装置18に出力する。このグローバル強度変調信号パターンデータ403は、シンクロトロン3からイオンビームを出射することに伴いシンクロトロン3内のビーム強度が時間的に変化することを考慮して決定される。具体的には、シンクロトロン3内の残存するイオンビームのビーム強度と出射用高周波電極10に印加する出射用高周波信号の強度の関係により導出される。出射用信号処理装置18は、グローバル強度変調信号パターンデータ403を制御プロセッサ180にて取り込み、制御信号出力部181bに設けられた記憶装置(図示せず)に記憶させる。加速制御システム40は、ローカル変調信号パターンデータ404及び出射制御パターンデータ405を出射用信号処理装置18に出力する。このローカル変調信号パターンデータ404及び出射制御パターンデータ405は、治療計画情報に基づいて決定される。出射用信号処理装置18は、ローカル変調信号パターンデータ404及び出射制御パターンデータ405を制御プロセッサ180にて取り込み、制御信号出力部181cに設けられた記憶装置(図示せず)に記憶させる。記憶装置では、ローカル変調信号パターン404及び出射制御パターンデータ405を、図3
(B)に示すようなメモリマップにて記憶する。図3(B)に示す本実施例では、アドレスとデータを10進数で記載している。図3(B)に示されるメモリマップにおいて、アドレスはRMW33の回転により出力される更新クロック信号184に対応しており、
RMW33が一周すると、メモリのアドレスも最下位アドレスから最上位アドレスに更新される構造とする。ビーム出射制御パターンデータ405の“1”はイオンビームの照射許可を意味し、ビーム出射制御パターンデータ405の“0”はイオンビームの照射停止を意味する。ローカル変調信号パターンデータ404を“0”から“1”の範囲で表わしており、“0”が照射するイオンビームの最低強度、つまり照射停止を意味し、“1”が照射するイオンビームの最高強度を意味する。
加速器制御システム40は、シンクロトロン3からイオンビームを出射する前に、粒子線治療システム1を構成する各機器の動作状態及び運転制御状態等を確認する。これらが正常な場合、加速器制御システム40は、図7に示すように、各機器の状態が正常であることを示す信号(以下、正常信号)601を安全系インターロック60に出力する。正常信号601を入力した安全系インターロック60は、高周波スイッチ17及びAND回路183に出射許可信号602の送信を開始する。高周波スイッチ17は、出射許可信号
602を入力している間、閉じられる。
高周波発振器12は、設定された周波数を有する高周波基準信号120を高周波ミキサ13に出力する。
制御信号出力部181aは、記憶された帯域制限高周波信号パターンデータ402に基づいて帯域制限高周波信号131を生成し、高周波ミキサ13に帯域制限高周波信号131を出力している。高周波ミキサ13は、高周波基準信号120及び帯域制限高周波信号
131をミキシング(合成)し、高周波基準信号120を中心周波数として、その両側波帯に帯域制限高周波信号131が重畳された帯域高周波信号130を生成する。高周波ミキサ13は、この帯域高周波信号130をグローバル強度変調装置14に出力する。
制御信号出力部181bは、記憶装置に記憶されたグローバル強度変調信号パターンデータ403に基づいて、グローバル強度変調信号141を生成し、グローバル強度変調装置14にこのグローバル強度変調信号141を出力する。グローバル強度変調信号141は、シンクロトロン3からのイオンビームの出射に伴って、出射ビーム強度が時間的に一定になるように制御するための信号である。グローバル強度変調装置14は、帯域高周波信号130をグローバル強度変調信号141に基づいて変調した高周波信号132を出力する。ローカル強度変調装置15には、このグローバル強度変調装置14から出力された高周波信号132を出力する。
制御信号出力部181cは、記憶装置に記憶されたローカル変調信号パターン404に基づいてローカル変調信号151を生成し、ローカル強度変調装置15にローカル変調信号151を出力する。ローカル変調信号151は、RMW33の回転角度に基づいて照射するイオンビームの強度を制御する信号である。ローカル強度変調装置15は、高周波信号132をローカル変調信号151に基づいて変調し、出射用高周波信号133を生成する。出射用高周波信号133は、出射許可信号602により閉じられた高周波スイッチ
16及び高周波スイッチ17を介して、電力増幅器19に出力される。電力増幅器19は、出射用高周波信号133を増幅し、高周波電極10に印加する。安定限界内で周回しているイオンビームは、高周波電極10に出射用高周波信号133を印加することによって安定限界外に移行され、シンクロトロン3から出射される。
なお、粒子線治療システム1を構成する機器において、照射制御中に患者へのビーム照射を妨げる何らかの障害が生じた場合、加速器制御システム40は、機器の状態が異常であることを示す信号(異常信号)601を安全系インターロック60に出力する。安全系インターロック60は、異常信号601をビーム出射許可信号602の停止指令として受信し、ビーム出射許可信号602の出力を即座に停止する。高周波スイッチ17は、ビーム出射許可信号602の停止によって開かれる。高周波スイッチ17が開かれることによって、高周波電極10への出射用高周波信号133の印加が停止される。これにより、シンクロトロン3はイオンビームの出射を停止するインターロック制御を実現できる。
患者の体内に形成される一様なSOBP幅は、イオンビームの出射開始時におけるRMW3の回転角度、及びイオンビームの出射停止時におけるRMW33の回転角度のそれぞれを変えることによって調節される。本実施例における、RMW33の回転角度に基づいて高周波スイッチ16を開閉してSOBP幅を調整する機能について、以下に説明する。
まず、高周波スイッチ16の開閉制御について説明する。図7に示すように、RMW33の回転角度を検出するロータリーエンコーダ34からの原点信号343は、出射用信号処理装置18に入力され、制御プロセッサ180に伝送される。制御プロセッサ180は、原点信号343を制御信号出力部181cに出力する。原点信号343を入力した制御信号出力部181cは、図3(B)に示す情報を有する制御プロセッサ180の記憶装置
(図示せず)から、初期アドレス(本実施例では、先頭アドレス“0000“を初期アドレスとして説明する)に対応するビーム出射制御パターンデータ405を読み取る。読み取ったビーム出射制御パターンデータ405が“0”の場合、制御信号出力部181cは、イオンビームの照射停止を示すビーム出射制御信号(OFF信号)160を出力し、
“1”の場合、イオンビームの照射許可を示すビーム出射制御信号(ON信号)160を出力する。制御信号出力部181cは、制御プロセッサ180からパターンデータ更新信号184が伝送されると、記憶装置から、次のアドレスである“0001”に対応するビーム出射パターンデータ405を読み取る。読み取ったビーム出射パターンデータ405が“0”の場合、制御信号出力部181cは、OFF信号であるビーム出射制御信号160を出力し、“1”の場合、ON信号であるビーム出射制御信号160を出力する。このように、パターンデータ更新信号184の入力により、記憶装置に記憶されたデータのアドレスを更新し、更新されたアドレスに格納されているデータを読み取り、データに基づいた制御信号を出力した後、次のパターンデータ更新信号184の入力を待機する一連の処理をデータの更新という。制御信号出力部181cは、このようなデータの更新動作を繰返す。アドレスが最終アドレス“3999“となると、制御信号出力部181cは、自動的に先頭アドレス“0000“に更新し、先頭アドレスに格納されているビーム出射制御パターンデータ405を読み取る。記憶装置に記憶する情報の構成は、このようなリング状のメモリアクセス構造とする。このような、リング状のメモリアクセス構造を採用することで、RMWの回転に同期した出力制御が実現でき、RMW33の原点センサ330と回転検出器34から出力される原点信号(Z相信号)343の位相がずれていた場合や、RMW33でのビーム通過位相と制御出力データに位相差が生じた場合、パターンメモリの初期アドレスを任意に変更することで、これらの物理的な機器の位相差をパターンデータの出力初期アドレスで補正することが可能となる。なお、ロータリーエンコーダ34から出力される原点信号343の代わりに、RMW33に外部原点検出回路を設けて、外部原点検出回路から出力される信号を原点信号として用いてもよい。本実施例では、図3
(B)に示すように、アドレス“0000“に相当するビーム出射パターンデータ405が“0”であるため、原点信号343を入力した制御信号出力部181cは、OFF信号であるビーム出射制御信号を出力する。制御プロセッサ180からのパターン更新信号
184を入力してデータの更新を繰り返し実施し、読み取ったビーム出射制御信号160を出力することで、制御信号出力部181cは、図5(d)に示すようなビーム出射制御信号160を出力する。つまり、制御信号出力部181cは、RMW33の周方向において、翼底部332及び翼底部332付近の各翼331の厚みが比較的薄い領域(照射区間(Tb))にて照射許可を示すON信号のビーム制御信号160を出力し、これら以外の回転角度領域では照射停止を示すOFF信号のビーム出射制御信号160を出力する。
AND回路183は、安全インターロック60からの出射許可信号602を入力している状態で、照射許可を示すON信号のビーム出射制御信号160を入力すると、指令信号161にて高周波スイッチ16を閉じる。また、AND回路183は、安全インターロック60からの出射許可信号602を入力している状態で、照射停止を示すOFF信号であるビーム出射制御信号160を入力すると、指令信号161にて高周波スイッチ16を開く。
本実施例では、高周波スイッチ16の開閉を前述のように制御することで、シンクロトロン3は、RMW33の周方向において、翼底部332及び翼底部332付近の各翼331の厚みが比較的薄い領域(照射区間(Tb))にてイオンビームを照射し、これら以外の回転角度領域ではイオンビームの照射を停止する。この場合、患者の体表面から深い位置にブラックピークが形成され、これに合わせて患者の体表面から深い位置にSOBPが得られる。一方、シンクロトロン3が、RMW33の周方向において、360°の全回転領域において常にビームを出射する場合には、患者の体表面近くから深い位置に至る広い
SOBP幅を得ることができる。このように、RMW33の回転角度に応じてイオンビームの出射及び出射停止を制御することによって、単一のRMW33で複数のSOBP幅を形成する事ができる。
シンクロトロン3からのイオンビームの出射ビーム強度を、シンクロトロン3の一運転サイクルでイオンビームを出射している区間、すなわち出射制御区間(図2(A))で調整する制御について説明する。
タイミングシステム50は、出射開始信号501を出射用信号処理装置18に出力する。出射開始信号501は、制御プロセッサ180に伝送される。制御プロセッサ180は、その出射開始信号501を制御信号出力部181bに出力する。出射開始信号501を入力した制御信号出力部181bは、記憶装置に記憶されたグローバル変調パターンデータ403に基づいてグローバル強度変調信号141を一定周期での更新制御を実施する。つまり、出射制御区間において、グローバル強度変調信号141を一定周期で更新制御を実施する。
一方、制御信号出力部181bは、制御信号出力部181cからのビーム出射制御信号160も入力している。制御信号出力部181bは、出射開始信号501を入力した後、照射許可を示すON信号をビーム出射制御信号160として入力した場合、次のアドレスにあるグローバル変調パターンデータ403の更新制御を実施し、グローバル強度変調信号141を出力する。また、グローバル強度変調信号141が照射停止を示すOFF信号をビーム出射制御信号160として入力した場合、データの更新を実施せず、前回読み取ったグローバル強度変調信号141の出力値を保持する。このように、制御信号出力部
181bは、照射許可を示すON信号をビーム出射制御信号160として入力された場合には、グローバル強度変調信号40の更新制御を実施し、照射停止を示すOFF信号をビーム出射制御信号160として入力された場合には、前回出力したグローバル強度変調信号141(最終更新のグローバル変調パターンデータに基づくグローバル強度変調信号
141)の出力値を保持する動作を繰り返す。つまり、制御信号出力部181bは、シンクロトロン3がRMW33の回転角度に応じてイオンビームを出射している区間(照射区間Tb)に、シンクロトロン3内のイオンビームのビーム強度の減衰を考慮したグローバル強度変調信号141を出力する。シンクロトロン3からイオンビームが出射されない区間では、最終更新のグローバル変調パターンデータに基づくグローバル強度変調信号141を出力する。この結果、制御信号出力部181bは、グローバル強度変調装置14に対して、図5(c)に示すようなグローバル強度変調信号141を出力する。
本実施例では、出射用制御信号処理部18に逓倍回路182を設け、この逓倍回路182が、ロータリーエンコーダ34からのA層信号341及びB層信号342を4逓倍し、更新クロック信号184として出力した。逓倍回路182を設けることによって、更新クロック信号184の分解能が4倍に高められ、RMW33の回転に伴うイオンビームの出射をより細かい分解能で制御することができる。しかし、RMW33における角度制御分解能が高く要求されない場合は、上記のような逓倍回路182を設けず、A層341もしくはB層342のいずれかの出力信号を更新クロック信号184として制御信号出力部181bまたは制御信号出力部181cに出力し、ローカル変調パターンデータ404や、出射制御信号パターンデータ405の更新信号とすることも可能である。
シンクロトロン3で加速するイオンビームの目標エネルギーを変更する場合は、加速器制御システム40が制御プロセッサ180に設定値更新信号を出力し、制御プロセッサ
180がその設定値更新信号に基づいて、出射用高周波信号処理部20を制御することも可能である。これにより、出射用高周波信号処理部20は、変更された目標エネルギーに対応する出射用高周波信号131を出力する。
シンクロトロン3の一運転サイクルにおける出射制御区間で、シンクロトロン3から出射するイオンビームのビーム強度を制御する第1のビーム強度変調手段として、周回ビームに印加する高周波信号強度に対する出射ビーム強度の関係を求めておき、この関係より出射ビーム強度が一定になるような振幅制御データを予めパターンデータとして用意し、出射用の高周波印加装置に印加する振幅制御手段に高周波信号の変調信号として用いる。さらに、この変調信号は、シンクロトロン3からイオンビームを出射制御時のみ更新することにより、シンクロトロン3の一運転サイクルにおける出射制御区間に渡るビーム強度の制御を実現する。
また、シンクロトロン3の一運転サイクルにおける出射制御区間に含まれる複数の細かな照射区間に対応して制御する第2のビーム強度変調手段として、RMW照射法の場合、RMWの回転角度に応じてビーム強度の制御が可能な手段を設ける。具体的には、RMWの回転角度を検出する手段と、RMWの回転角度の検出結果に対応したゲート信号と、
RMWの回転角度に対応した振幅制御のパターンデータ信号と、RMWの回転角度の変化に応じて、ゲート信号と振幅制御のパターンデータ信号を更新制御する手段と、RMWの回転角度の変化に応じて更新制御された振幅制御のパターンデータ信号に基づき出射用の高周波印加装置に印加する高周波信号の振幅を制御する振幅変調手段を用意し、RMWの回転角度の検出結果に応じて出射用の高周波印加装置に印加する高周波信号の振幅を制御する。
好ましくは、RMWの回転角度の変化に応じて出力されるゲート信号により出射用の高周波印加装置への高周波信号出力を制御する高周波スイッチを用意することで、高速なビーム遮断を可能とする。
好ましくは、シンクロトロン3から出射されたビーム強度をモニタする手段と、出射ビーム強度のモニタ値と出射ビーム強度の目標値との変位に基づいた出射ビーム強度のフィードバック制御機能を設けることで、照射毎のビーム強度の変動を抑制することが可能となる。
本実施例によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施例は、シンクロトロンの一運転サイクルにおける出射制御区間でのみグローバル強度変調信号141の出力制御、ローカル変調信号151の出力制御及び、高周波スイッチ16,17の制御を有効とすることで、ビーム照射の安全性を高めることができる。
(2)本実施例では、ビーム出射制御信号160を制御信号出力部181bに入力し、このビーム出射制御信号160に基づいてグローバル強度変調信号141を更新制御する構成とした。これによってシンクロトロン3からイオンビームを出射する照射制御区間におけるRMW33での照射区間(Tb)でのみ更新制御を実施するため、シンクロトロン3内を周回するイオンビームのビーム強度に対応した制御の精度が高められる。
(3)本実施例では、高周波スイッチ17が、安全インターロックシステム60からの出射許可信号602によって開閉制御され、高周波スイッチ16が、安全インターロックシステム60からの出射許可信号602及び制御信号出力部181からのビーム出射制御信号160によって開閉制御される。このように、二重化された高周波スイッチ16,17の制御により、患者への不用意な照射を防止できる。
(4)高周波スイッチ16は、ビーム出射制御信号160及び出射許可信号602のAND回路183による高周波スイッチ制御信号161によって開閉制御する。これによって、出射制御区間におけるRMW33の回転角度に応じたイオンビームの出射・出射停止の制御を確実に実施することができる。また、出射制御区間時のみ、出射用高周波信号処理部20から出射用高周波信号133が出力されることとなる。
(5)本実施例では、イオンビームをシンクロトロン3から出射する照射区間(Tb)に合わせて、グローバル強度変調信号141、ビーム出射制御信号160及びローカル変調信号151を同時に制御することができるため、所望の出射ビーム波形4cを形成することができる。
本発明の第2実施例である粒子線治療装置について説明する。本実施例の粒子線治療装置は、実施例1の粒子線治療装置1の照射装置32をスキャニング照射法に用いる照射装置32Aに替えた構成を有する。照射装置32Aは、照射装置32に備えられるRMW33
及び回転検出器34を削除し、走査電磁石〔図示せず〕を備えた構成を有する。また、本実施例の出射用制御装置11Aは、図8に示すように、実施例1の出射用制御装置11の逓倍回路182及びAND回路183を削除し、制御ロジック装置185aを備えた構成を有する。制御ロジック装置185aは、出射用の制御プロセッサ180及び高周波スイッチ16に接続される。
本実施例で示しているスキャニング照射法は、スポットスキャニング照射法と呼ばれるものである。以下にスポットスキャニング照射法の概要を説明する。スポットスキャニング照射法は、照射するビームを細く制御し、走査電磁石(図示せず)の励磁量を調整することで照射位置を定めてスポットと呼ばれる小照射部位単位で照射線量を管理しながら照射する方法である。スポットへの照射線量が所定の線量に到達したら、ビーム照射を停止し、照射位置及び照射ビームエネルギーの変更を繰り返し、ビームを照射する手法である。
このような制御を実施するため、図7に示したRMW照射法と異なり、高周波スイッチ16に入力する高周波スイッチ制御信号161と、ローカル変調装置15に入力するローカル変調データ151は、シンクロトロン運転サイクル中の出射許可信号602が出力されている区間において、照射制御装置(図示せず)から出力される照射開始信号35が出力されてから、照射部位の線量が所定の線量に到達したことを示す線量満了信号36までの区間の論理積条件が成立した際に、高周波スイッチ制御信号161とローカル変調データの更新信号185を出力する制御ロジック185aを用意する。この制御ロジック185aにより、照射制御装置から要求があった照射タイミングでのビーム照射を実施する。
以下に、スポットスキャニング照射法による照射の具体的な制御方法を示す。まず、照射制御装置は、走査電磁石の励磁量設定が完了したことを確認後、照射開始信号35を出力する。照射制御装置は、照射装置32に備えられた線量モニタ(図示せず)からの線量測定信号を積分し、所定の線量に到達したら線量満了信号36を出力する。線量満了信号36を入力した制御ロジック185aは、高周波スイッチ16に制御信号161を出力し、高周波スイッチ16を開く。高周波スイッチ16が開かれることで高周波電極10への出射用高周波信号133の出力が停止し、ビーム照射が停止する。
ビームの照射を停止後、照射制御装置は、走査電磁石の励磁量を変更する。変更を確認後、照射制御装置は照射開始信号35を出力する。照射開始信号35を入力した制御ロジック185aが高周波スイッチ16を閉じることによって、高周波電極10に出射用高周波信号が印加され、再びビームが照射される。このような照射を繰り返し、レイヤーと呼ばれる、照射ビームエネルギーに対応するある照射深さでの照射面の照射を完了したら、照射制御装置からエネルギー更新信号37を出力し、加速器から供給するエネルギーを切り替える。
シンクロトロン3におけるビーム出射制御時には、出射用高周波電極10に印加する高周波信号の中心周波数はエネルギーにより異なる。そのため、予め出射用高周波発振器
12に設定する周波数データは、照射するエネルギーに合わせて予め複数個メモリ181aに用意しておく。
図9のタイミングチャートを見れば明らかであるが、スキャニング照射法では、RMW照射法のように回転制御によるパターンデータ制御が不要となる一方、スポット毎の照射開始信号35、線量満了信号36及び、エネルギー更新信号37,高周波スイッチ制御信号161とローカル変調データの更新信号185を出力する制御ロジック185aが追加される。
エネルギー変更制御は、予め照射深さ毎にスポット位置が決定されているため、照射エリア内のスポット数の照射が完了した際、照射制御装置から加速器制御システム40に対してエネルギー更新信号37が出力される。加速器制御システム40は、照射制御装置からのエネルギー更新信号37に基づき、出射用制御装置18に対して、エネルギー更新信号37を出力する。このエネルギー更新信号37により、出射用高周波発振器12に設定する周波数データ121を更新する。また、RMW照射法と同様に、出射制御中のビーム強度を一定に保つため、グローバル変調装置14とローカル変調装置15を設ける。
グローバル変調装置14に設定するグローバル変調信号141は、ビーム出射制御に応じたパターンデータ更新信号185において、ビーム照射制御中にのみ更新し、ビーム照射停止中は信号保持するように制御している。ローカル変調信号151は常に一定値を設定することで、シンクロトロンの一運転サイクルにおける出射制御区間でのビーム強度を一定に制御する。
スキャニング照射法の場合、患部への照射スポットへのビーム照射線量に応じて制御されるビーム照射信号と、患部への一定強度のビームを照射可能とする高周波信号の振幅制御データ信号と、振幅制御データ信号により高周波信号の強度を制御する振幅制御手段を用意し、ビーム照射信号に基づいて出射用高周波電極に印加する高周波信号を制御する。スキャニング照射法の場合もRMW照射法と同様に、ビーム照射信号により出射用高周波電極への高周波信号の出力を制御する高周波スイッチを用意することで、高速なビーム遮断が可能となる。
本実施例でも、実施例1と同様の効果を得ることができる。
本発明の第3実施例である粒子線治療装置について説明する。本実施例の粒子線治療装置は、実施例1の粒子線治療装置と同様の構成を有する。実施例1の制御信号出力部181cが、図5(e)に示すように、照射区間(Tb)において時間的に変化せず一定値のローカル変調信号151を出力するのに対して、本実施例の制御信号出力部181cは、図
10に示すように、照射区間(Tb)において時間的に変化するローカル変調信号151を出力する。ローカル変調信号151は、RMW33の回転角度に基づいてシンクロトロン3から出射するイオンビームの強度を制御する信号である。本実施例のように、RMW33の回転角度に基づいてローカル変調信号151を変化させることによって、シンクロトロン3から出射するイオンビームの強度をRMW33の回転角度によって変化させることができる。このようなローカル変調制御により、RMW33で任意形状のSOBPを形成することが可能となる。
本発明の第4実施例である粒子線治療装置について説明する。本実施例の粒子線治療装置は、実施例3と同様の構成(図7)を有する。本実施例と実施例3との違いは、ローカル変調信号151及びビーム出射制御信号160のデータ構造が、間隔的に変化していることである(図11)。このような変調制御を実現することで、ビーム出射制御時の出射制御時間を明確に管理することが可能となり、このようなパルス制御の繰り返しにより、図6に示したような一定値によるAM変調制御とは異なる、PWM(Pulse Width
Modulation)制御が可能となる。ローカル変調信号151のパルス構造を適切に制御することにより、RMW照射法での新たなSOBP形成法を提供することができる。なお、このようなビーム強度のPWM制御を実現するためには、荷電粒子ビームの照射区間において常に一定の振幅制御が要求される。そのため本実施例では、グローバル変調装置14に設定するグローバル変調信号141の更新をビーム照射時のみ更新制御することにより、照射区間に渡り一定強度のビームの照射を可能としている。
本発明の第5実施例である粒子線治療装置について説明する。本実施例の粒子線治療装置は、実施例4と同様の構成(図7)を有する。本実施例と実施例4との違いは、ローカル変調信号151及びビーム出射制御信号160のデータ構造を間隔的でかつ、ローカル変調信号151の振幅値が出力設定タイミング毎にそれぞれ異なるように変化していることである(図12)。これにより、RMWのある角度において強度を変化させることが可能となり、RMW照射法での新たなSOBP形成法を提供することができる。この際、グローバル変調装置14に設定するグローバル変調信号141の更新をビーム照射時のみ更新制御することにより、照射区間に渡り所望の強度のビームの照射を可能としている。
本発明の第6実施例である粒子線治療装置について説明する。本実施例の粒子線治療装置は、実施例1と同様の構成〔図7〕を有する。本実施例と第1実施例との違いは、出射ビーム強度の観測値111と、出射ビーム強度の目標値408と、観測値目標値の差分を演算する差分器112と、差分器112からの出力結果に基づく補償制御回路110と、補償回路110に設定するゲイン設定値407と、補償回路110からの出力値とローカル変調信号151の加算演算回路113からなるフィードバック演算処理回路を設けたことにある(図13)。これにより、RMW照射法において、出射ビーム強度のフィードバック制御を実現できる。本実施例では、出射ビーム強度の目標値408を一定値で設定しているが、目標値408はパターンデータとしてメモリ181cに保存し、RMWの回転角度に応じたパターンデータ更新信号184で更新するような構造するとさらに良い。また、図8に示したスキャニング照射法においても、同様のフィードバック演算処理回路を設けることにより、スキャニング照射制御時にもビーム強度のフィードバック制御が可能となる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の粒子線治療装置の構成図である。 シンクロトロンの運転を示しており、(A)はシンクロトロン1周期におけるビームエネルギーの変化であり、(B)はシンクロトロン1周期におけるビーム強度の変化である。 RMWの斜視図である。 RMW照射法における、シンクロトロンの一運転サイクルにおける出射制御区間のタイミングチャートである。 RMW照射法における、RMW1周期でのタイミングチャートである。 RMW照射法における、RMW1回転でのタイミングチャートである。 RMW照射法における、出射用制御装置の構成である。 スキャニング照射法における、出射用制御装置の構成である。 スキャニング照射法における、シンクロトロンの一運転サイクルにおける出射制御区間のタイミングチャートである。 RMW照射法における、RMW1回転でのタイミングチャートの一例である。 RMW照射法における、RMW1回転でのタイミングチャートの一例である。 RMW照射法における、RMW1回転でのタイミングチャートの一例である。 RMW照射法における、ビーム強度のフィードバック制御を実現する出射用制御装置の構成である。
符号の説明
1…粒子線治療装置、3…シンクロトロン、4a,4b,4c…イオンビーム、7…高周波加速装置、8…偏向電磁石、9…イオンビーム発生装置、10…高周波電極(高周波印加装置)、11…出射用制御装置、12…出射用の高周波発振器(高周波発振器)、
13…高周波ミキサ、14…グローバル強度変調装置、15…ローカル強度変調装置、
16,17…高周波スイッチ、18…出射用制御信号処理部、19…電力増幅器、20…出射用高周波信号処理部(高周波信号生成装置)、30…出射装置、31…ビーム輸送系、32…照射装置、33…RMW、34…回転検出器、39…治療ベッド、40…加速器制御システム、41…統括制御装置、42…記憶装置、43…治療計画装置、50…タイミングシステム、60…安全系インターロックシステム、71…高周波加速制御装置、81…偏向電磁石電源、110…補償回路、112…差分器、113…加算器、180…出射用の制御プロセッサ、181a…帯域制限高周波信号制御信号出力部、181b…グローバル変調信号出力部、181c…ローカル変調信号出力部、182…逓倍回路、183…AND回路、187…振幅制御手段、331…翼、332…翼底部、333…平面領域、335…回転軸、336…円筒部材。

Claims (13)

  1. 荷電粒子ビームを加速して出射するシンクロトロンと、
    前記シンクロトロンから導かれた前記荷電粒子ビームを照射する照射装置と、
    前記シンクロトロンの運転サイクルにおける出射制御区間で、前記シンクロトロンから出射する前記荷電粒子ビームのビーム強度が時間的に一定になるように制御する第1のビーム強度変調手段と、
    前記運転サイクルにおける前記出射制御区間に含まれる複数の照射区間のそれぞれにおいて前記ビーム強度を制御する第2のビーム強度変調手段とを備え
    前記第1のビーム強度変調手段は、前記シンクロトロン内を周回する前記荷電粒子ビームの蓄積電荷量に基づいて、前記荷電粒子ビームのビーム強度を制御することを特徴とする粒子線照射システム。
  2. 前記照射装置は、回転可能で軸方向の厚みが回転方向で異なるエネルギー調整装置を有し、前記エネルギー調整装置を透過した前記荷電粒子ビームを照射し、
    前記第2のビーム強度変調手段は、前記エネルギー調整装置の回転角度に基づいて、前記ビーム強度を制御することを特徴とする請求項1に記載の粒子線照射システム。
  3. 前記照射装置は、回転可能で軸方向の厚みが回転方向で異なるエネルギー調整装置を有し、前記エネルギー調整装置を透過した前記荷電粒子ビームを照射し、
    前記第2のビーム強度変調手段は、前記荷電粒子ビームを照射している間で、前記ビーム強度が前記エネルギー調整装置の厚みに基づいて変化するように制御することを特徴とする請求項1に記載の粒子線照射システム。
  4. 前記エネルギー調整装置の回転角度を検出する角度検出器と、
    前記エネルギー調整装置の原点を検出する原点検出手段と、
    前記エネルギー調整装置の複数の原点からの角度に対する軸方向の厚みに対応した、前記シンクロトロンから出射する前記荷電粒子ビームのビーム強度を記憶する記憶装置を備え、
    前記第2のビーム強度変調手段は、前記原点検出手段からの検出信号に対する前記角度検出器からの回転角度に基づいて前記記憶装置から前記ビーム強度を選択し、選択した前記ビーム強度に基づいて前記シンクロトロンから出射する前記荷電粒子ビームのビーム強度を制御することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の粒子線照射システム。
  5. 出射用の高周波印加装置を有し、荷電粒子ビームを加速して出射するシンクロトロンと、
    前記シンクロトロンから導かれた前記荷電粒子ビームを照射する照射装置と、
    前記高周波印加装置に印加する高周波信号を生成する高周波信号生成装置と、
    前記高周波信号生成装置を制御する出射制御装置とを備え、
    前記高周波信号生成装置は、
    前記シンクロトロンの運転サイクルにおける出射制御区間で、前記シンクロトロンから出射される前記荷電粒子ビームのビーム強度が時間的に一定になるように前記高周波信号の振幅を変調する第1の振幅変調手段と、
    前記運転サイクルにおける出射制御区間に含まれる複数の照射区間のそれぞれに対応して前記高周波信号の振幅を変調する第2の振幅変調手段を備える
    前記第1の振幅変調手段は、前記シンクロトロン内を周回する前記荷電粒子ビームの蓄積電荷量に基づいて、前記高周波信号の振幅を変調することを特徴とする粒子線照射システム。
  6. 前記照射装置は、回転可能で軸方向の厚みが回転方向で異なっているエネルギー調整装置を有し、前記エネルギー調整装置を透過した前記荷電粒子ビームを出射し、
    前記第2の振幅変調手段は、前記エネルギー調整装置の回転角度に基づいて、前記高周波信号の振幅を変調することを特徴とする請求項5に記載の粒子線照射システム。
  7. 前記照射装置は、回転可能で軸方向の厚みが回転方向で異なっているエネルギー調整装置を有し、前記エネルギー調整装置を透過した前記荷電粒子ビームを出射し、
    前記第2の振幅変調手段は、前記荷電粒子ビームを出射している間で、前記エネルギー調整装置の厚みに応じて前記高周波信号の振幅を変調することを特徴とする請求項5に記載の粒子線照射システム。
  8. 前記エネルギー調整装置の回転角度を検出する角度検出器と、
    前記エネルギー調整装置の原点からの角度に対する軸方向の厚みに対応した、高周波信号の振幅を記憶する記憶装置を備え、
    前記第2の振幅変調手段は、前記角度検出器からの回転角度に基づいて前記記憶装置から前記高周波信号の振幅を選択し、選択した前記高周波信号の振幅に基づいて前記高周波信号の振幅を変調することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の粒子線治療システム。
  9. 前記高周波信号生成装置は、
    前記高周波信号生成装置で生成した高周波信号の出力部に、高周波信号を制御指令に基づき遮断できる手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の粒子線照射システム。
  10. 前記第2の振幅変調手段は、
    前記シンクロトロンから前記荷電粒子ビームを出射しているときは前記振幅を変化させ、前記シンクロトロンからの前記荷電粒子ビームの出射を停止しているときは前記振幅を一定値とすることを特徴とする請求項5ないし請求項9のいずれか1項に記載の粒子線照射システム。
  11. 前記第1の振幅変調手段は、
    前記シンクロトロンから前記荷電粒子ビームを出射しているときは前記高周波信号の振幅を変化させ、
    前記シンクロトロンからの前記荷電粒子ビームの出射を停止しているときは前記振幅を一定値とすることを特徴とする請求項5ないし請求項10のいずれか1項に記載の粒子線照射システム。
  12. 前記シンクロトロンから出射した前記荷電粒子ビームのビーム強度を検出するビーム強度検出手段と、
    前記ビーム強度検出手段から得られるビーム強度とビーム強度の目標値との差分に基づいて、前記第2の振幅変調手段にフィードバック演算制御を実施する手段を備えることを特徴とする請求項5ないし請求項11のいずれか1項に記載の粒子線照射システム。
  13. 前記ビーム強度検出手段は、線量モニタであることを特徴とする請求項12に記載の粒子線照射システム。
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