JP7237019B2 - 植物の健康への効果を改善するためのピログルタミン酸とストロビルリン系殺菌剤との組み合わせ - Google Patents

植物の健康への効果を改善するためのピログルタミン酸とストロビルリン系殺菌剤との組み合わせ Download PDF

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Description

本明細書に記載の主題は、概して、植物の成長、健康および収量を向上させるため、ならびに選択されたストレス条件から植物を保護するため、および病害防除のための、ピログルタミン酸とストロビルリン系殺菌剤との組み合わせを使用する組成物および方法に関する。
農薬の使用により、農業生産性および収量が大きく向上した。植物の急速な成長は、時期、収穫、および生産コストにおける重要な要因であるため、望ましい。そのため、高付加価値の作物を育てる多くの農業ビジネスにとって、植物の急速な成長および収量の最大化が経済的に重要な目標である。
生産性は向上したものの、植物に添加することができる農薬、および環境に安全に吸収させることができる農薬の量には限界があることが明らかになっている。農業生産性に対する需要が増大するにつれて、環境的および経済的な要求事項が発生する。これは、コストおよび安全性のために、生産中の農薬の使用に関して特に当てはまる。関連コスト、ならびに環境およびヒトや動物の健康に与え得る農薬の影響のために、農薬の有効性は重要である。施用する農薬の量を減少させるという願望が存在するが、増加し続ける生産性に対する必要性が依然としてある。
したがって、植物の成長、健康および収量の向上が必要とされており、本明細書に記載の主題によって対応される。
一態様において、本明細書に記載の主題は、ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を対象とする。
別の態様において、本明細書に記載の主題は、ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を植物または植物周辺の土壌と接触させることによって、植物の成長、健康および収量を向上させ、病害を低減する方法を対象とする。
別の態様において、本明細書に記載の主題は、農業において使用するのに好適な製剤を対象とし、該製剤は、ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤と、添加剤とを含む。
別の態様において、本明細書に記載の主題は、組成物および製剤を調製する方法を対象とする。
これらおよび他の態様を以下に詳しく記載する。
トウモロコシのVT期に施用した場合の、ピラクロストロビン単独と比較して収量が向上した組み合わせのデータを示す。 トウモロコシのVT~R1期に施用した場合の、ピラクロストロビン単独と比較して収量が向上した組み合わせのデータを示す。 10回の試行にわたる平均トウモロコシ収量のデータを示す。1qt/AのTake Off VLS 3215-05(=3.5ozのPGA/Aまたは250gのPGA/Ha)と9oz/Aのピラクロストロビンを、単独でまたは組み合わせてトウモロコシのVT~R1期に施用した。 トウモロコシのVT~R1期に単独でまたは組み合わせて施用した場合の、活性物質についての子実タンパク質含有量データを示す。 イネの幼穂分化期に単独でおよび組み合わせて施用した場合の、Bu/Aで示した活性物質についての子実収量データを示す。 イネの幼穂分化期に単独でおよび組み合わせて施用した場合の、Bu/Aで示した活性物質についての子実収量データを示す。
次に、本開示の主題を、これ以降より詳細に記載する。しかしながら、前述の記載に提示される教示の恩恵を受ける本開示の主題が関連する技術分野の当業者は、本明細書に記載される本開示の主題の多くの変更例および他の実施形態に想到するであろう。したがって、本開示の主題は、開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、変更例および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。換言すると、本明細書に記載の主題は、全ての代替例、変更例、および等価物を包含する。限定されないが、定義された用語、用語の使用、記載された技術等を含む、組み込まれた文献、特許、および類似する資料のうちの1つ以上が、本出願と異なるかまたは矛盾する場合は、本出願が優先される。別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本分野の当業者の1人によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、参照によりその全体が組み込まれる。
有利には、本明細書に記載の組成物および方法は、収量の増加だけではなく、品質の向上も提供することが示されている。本明細書に詳細に記載されるように、組成物および方法は、植物の結果に複雑かつ好ましい影響を与える。
具体的には、驚くべきことに、ピログルタミン酸(PGA、ピログルタメート)をストロビルリン系殺菌剤と組み合わせることにより、植物の健康が大幅に改善されることが明らかになった。実施形態において、改善される態様は、a)病害防除の強化、b)植物の健康の増進、およびc)収量の増加を含む。したがって、ピログルタミン酸(DおよびL)およびストロビルリン殺真菌活性剤を含む組成物および方法が本明細書に開示される。本明細書に開示されるように、実地試験データは、以下に記載するピログルタミン酸とストロビルリン系殺菌剤との組み合わせが、植物の健康、例えば、収量に相乗効果をもたらすことを実証している。ある特定の態様において、PGA/ストロビルリンの組み合わせは、イネ、トウモロコシ、ダイズおよびコムギ等の作物に使用される。
I.定義
本明細書で使用される場合、「植物」および「作物」は、穀物(コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、タカキビ/キビおよびカラスムギ等)、トウモロコシ、ダイズ、イネ、ジャガイモ、ワタ、アブラナおよび果物種(リンゴ、ナシ、柑橘類およびブドウの果実を含む)、ヒマワリ,マメ、コーヒー、ビート(例えば、テンサイおよび飼料用ビート)、ピーナッツ、アブラナ、ケシ、オリーブ、ココナッツ、ココア、サトウキビ、タバコ、野菜(トマト、キュウリ、タマネギおよびレタス等)、芝生および観葉植物を含む。該当する植物は、限定されないが、家畜栄養の技術分野で既知の様々なイネ科およびマメ科の植物を含む、家畜栄養を提供する目的で栽培される植物種を含む。そのような植物は、当該技術分野で既知の様々な方法で収穫され、その後、家畜栄養のために使用されてもよいか、または該植物は、植物がまだ成長している間に、もしくはそれらがまだ土壌に付いている間に、動物によって(全部または一部)摂取されてもよい。該当する植物は本明細書に記載の組成物の恩恵を受けるため、これらの植物は、生産性の高い農業に使用され、かつ窒素栄養供給を必要としている任意の植物も含む。トランスジェニック植物も含まれる。ワタ等の繊維作物もまた含まれる。
「植物の健康」という用語は、例えば、限定されないが、より良好な出芽、作物収量の増加、より好ましいタンパク質および/もしくは含有量、より好ましいアミノ酸および/もしくは油組成、より発達した根系(改善された根成長)、分げつの増加、草丈の伸長、より大きな葉身、枯れた根出葉の減少、より頑丈な分げつ、緑色のより濃い葉、色素含有量、光合成活性、必要な肥料の削減、必要な種子数の減少、より多くの有効分げつ、より早期の開花、早期の子実成熟、より少ない植物の転倒(倒伏)、シュート成長の増加、草勢強化、植物の耐倒伏性の向上もしくは早期発芽を含む、改善された作物特性等の有利な特性、または上記効果の少なくとも2つ以上の組み合わせ、あるいは当業者に周知の任意の他の利点を説明する。植物の健康の改善は、植物生産物の収量の増加、草勢の向上、植物の品質向上ならびに/または非生物的および/もしくは生物的ストレス因子に対する植物の耐性もしくは抵抗性の改善によって決定することができる。対照と比較して、増加は、約5%超、約10%超、約15%超、約20%超、約25%超、約30%超、約35%超、約40%超、約45%超、もしくは約50%超であり得るか、または改善は、約5%~約50%、もしくは約5%~約35%、もしくは約5%~約25%、もしくは約10%~約20%であり得る。具体的には、改善は、相乗効果の結果であり得る。
本明細書で使用される場合、「緑色保持性」という用語は、具体的には、緑色または光合成活性な植物組織の維持を指す。緑色保持性は、未処理の葉と比較して緑色および光合成活性な状態を保っている樹冠組織の割合として測定することができる。
「相乗効果」という用語は、少なくとも1つの効果が相加効果によってもたらされる効果を上回る程度まで増加することに関連して、植物の発育の改善を意味する。相加効果は、個々に作用する各活性化合物に起因する予想される効果である。相乗効果は、相加効果を著しく上回る程度で生じる。2つの活性化合物の所与の組み合わせについて予想される活性は、以下のように算出することができる(Colby,S.R.,“Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations”,Weeds 15,pages 20-22,1967を参照のこと)。実施形態に従って使用される活性成分の組み合わせの相乗効果により、同じ効果を達成するための物質の総施用量を減少させることができる。本明細書に記載の活性成分の割合は、それぞれの既知の施用量を含む。
「接触させる」または「接触させること」という用語は、組成物および製剤が、植物またはその周辺環境、例えば、植物に隣接しているかまたはその近傍の土壌と物理的に相互作用できるようにすることが意図される。接触させることは、任意の従来の手段によるものであり得る。
本明細書で使用される場合、「葉領域」という用語は、主に植物の葉を指す。
さらなる定義が本明細書において後述される。
II.組み合わせ生成物
実施形態において、本明細書に記載の主題は、ピログルタミン酸および少なくとも1つのストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を対象とする。ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤(複数可)は、相乗効果をもたらす量で存在し得る。理論に拘束されることなく、組み合わせ組成物の実施形態は、植物の炭素同化に驚くべき増加を提供することができる。
ピログルタミン酸(ピログルタメート)は、以下の立体化学構造を有する:
Figure 0007237019000001
ピログルタミン酸は、D(R)およびL(S)立体異性体の2つの形態で存在する。そのため、ピログルタミン酸は、本明細書の他の箇所に記載されるように、DもしくはLとしてまたはD:Lの比として組み合わせ生成物中に存在し得る。ピログルタミン酸の誘導体はその塩を含む。中性塩が好ましい誘導体である。
有用なストロビルリンは、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、クモキシストロビン、クメトキシストロビン、トリクロピリカルブ(クロロジンカルブ)、フェナミンストロビン(ジクロフェノキシストロビン)、フェノキシストロビン、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド、3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロプロパン-カルボキシイミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステル、メチル(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメートおよび2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-Nメチル-アセトアミドからなる群から選択されるものを含む。具体的には、ストロビルリンはピラクロストロビンである。
実施形態において、ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤は、相乗的有効量で存在する。実施形態において、ピログルタミン酸およびピラクロストロビンは、相乗的有効量で存在する。実施形態において、ピログルタミン酸およびアゾキシストロビンは、相乗的有効量で存在する。
実施形態において、組成物は、組成物の約10%w/w~約90%w/w、または組成物の約20%w/w~約85%w/w、または約40%w/w~約80%w/w、または組成物の約50%w/w~約70%w/w、または組成物の約55%w/w~約65%w/w、または組成物の約60%w/w~約63%w/wの量のピログルタミン酸を含む。
実施形態において、組成物は、組成物の約20%w/w~約60%w/w、または組成物の約30%w/w~約50%w/w、または組成物の約35%w/w~約45%w/w、または組成物の約37%w/w~約40%w/wの量で存在する少なくとも1つのストロビルリン系殺菌剤を含む。
ピログルタミン酸(PGA)対ストロビルリン系殺菌剤の有用な比は、1(PGA):3(ストロビルリン)、1(PGA):2(ストロビルリン)、1(PGA):1(ストロビルリン)、2(PGA):1(ストロビルリン)、3(PGA):1(ストロビルリン)を含む。実施形態において、PGA対ストロビルリン系殺菌剤の比は、約1~3(PGA):1(ストロビルリン)である。実施形態において、ピログルタミン酸対ストロビルリン系殺菌剤の比は、約1.5~2.5(PGA):1(ストロビルリン)である。実施形態において、ピログルタミン酸対ストロビルリン系殺菌剤の比は、約1.5~1.8(PGA):1(ストロビルリン)である。実施形態において、ピログルタミン酸対ストロビルリン系殺菌剤の比は、約1.6(PGA):1(ストロビルリン)である。
組成物の実施形態は、ピログルタミン酸が立体化学的に増強されるかまたは精製されるものを含む。細菌発酵プロセスによって合成される市販のピログルタメートは、約60:40のL異性体対D異性体の立体化学比を有する。実施形態において、本明細書に記載の組成物は、様々な比のピログルタメートのLおよびD異性体を含有し、植物の成長および収量、ならびにストレスに対する抵抗性を促進する上でそのような組成物の有効性に寄与する。実施形態において、ピログルタミン酸はL-ピログルタミン酸である。実施形態において、ピログルタミン酸は、L-ピログルタミン酸とD-ピログルタミン酸の混合物である。これらの実施形態において、L対Dの比は、約80:20~約97:3である。実施形態において、全ピログルタミン酸は、3~4.5:1(D:D/L)等のL対D/Lの混合物の比として供給される。
組成物は、本明細書の他の箇所に記載されるようなさらなる添加剤を含有し得る。例えば、組成物は、可溶性カリ、硫黄、ホウ素、マンガン、鉄、亜鉛、および他の成分のうちの1つ以上と、本明細書に記載の賦形剤とを含有し得る。PGA部分は、そのような他の成分を含有する混合物として製剤に加えることができる。
実施形態において、組成物は亜リン酸塩をさらに含む。亜リン酸塩の量は、約0.1%~約20%w/w、例えば、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、または約20%であり得る。
実施形態において、組成物はキレート剤をさらに含む。キレート剤は、鉄キレート剤、マンガンキレート剤、および亜鉛キレート剤からなる群から選択される。キレート剤(複数可)の量は、約0.1%~約20%w/w、例えば、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、または約20%であり得る。
実施形態において、組成物はジメチルスルホンをさらに含む。ジメチルスルホンは、約1%~約12%w/w、例えば、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%または約12%で存在し得る。
特に有用な実施形態において、組成物は、約40%w/w~約80%w/wの量のピログルタミン酸、約20%w/w~約60%w/wの量のストロビルリン、および1つ以上のキレート剤を含む。特に有用な実施形態において、組成物は、約50%w/w~約70%w/wの量のピログルタミン酸、約30%w/w~約50%w/wの量のストロビルリン、および1つ以上のキレート剤を含む。特に有用な実施形態において、組成物は、約55%w/w~約65%w/wの量のピログルタミン酸、約35%w/w~約45%w/wの量のストロビルリン、および1つ以上のキレート剤を含む。これらの実施形態において、特定のストロビルリンはピラクロストロビンまたはアゾキシストロビンであり、1つ以上のキレート剤は、鉄キレート剤、マンガンキレート剤、および亜鉛キレート剤を含む。特に有用な組成物は、約62%w/wのPGAおよび約38%のストロビルリンを含む。
PGAおよびストロビルリンを含む相乗的な組成物は、トリアゾールをさらに含み得る。有用なトリアゾールは、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール,ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール、および1-(4-クロロ-フェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノールからなる群から選択されるものを含む。具体的には、トリアゾールは、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、エポキシコナゾール、フルキンコナゾール、ヘキサコナゾール、メトコナゾール、ペンコナゾール、プロピオコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾールまたはトリアジメノールならびにそれらの金属塩および酸付加物からなる群から選択される。ある特定のトリアゾール化合物はキラル中心を含有してもよく、したがって、本明細書に記載の組成物は、エナンチオマーおよびジアステレオマー等の立体異性体を含み得ることを理解されたい。本明細書に記載の組成物は、そのような立体異性体の混合物または個々の立体異性体を含み得る。実施形態において、トリアゾールはプロピコナゾールである。
存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約0.7:1~約1:3であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約0.8:1であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約0.9:1であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.1であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.2であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.3であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.4であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.5であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.6であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.7であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.8であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:1.9であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.0であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.1であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.2であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.3であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.4であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.5であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.6であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.7であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.8であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:2.9であり得る。存在する場合、実施形態において、トリアゾールの量は、存在するストロビルリンの量に対して約1:3.0であり得る。
本明細書に記載の組成物は、任意の有用な製剤に製剤化され得る。
III.製剤
ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む製剤は、任意の有用な形態であり得る。それらの所望される物理的特性および/または化学的特性に応じて、製剤は、液体、固体、エアロゾル、カプセル懸濁液、常温煙霧剤、温煙霧剤、カプセル化粒剤、細粒剤、フロアブル剤、即時使用可能な溶液、散粉性粉剤、乳剤、水中油型エマルション、油中水型エマルション、大型粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性フロアブル剤、油混和性液剤、ガス(圧力下)、ガス発生物、泡沫剤、ペースト剤、懸濁剤、液剤、懸濁液、水和剤、可溶性粉剤、散粉および粒剤、水溶性および水分散性の粒剤または錠剤、水溶性および水分散性の粉剤、水和剤、ポリマー物質中またはコーティング物質中にマイクロカプセル化された形態であり得る。本開示の目的のために、「即時使用可能」は、濃縮形態ではなく、生成物中の成分の相対量を変化させることなく施用され得る組成物を指す。実施形態において、組成物および製剤は、最終用途向けにタンクミックスするための濃縮物として提供される。
実施形態において、ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む製剤は、乳剤、液剤、水中油型エマルション、マイクロエマルション、油性懸濁剤、懸濁剤、および分散剤からなる群から選択される種類である。実施形態において、製剤は乳剤または液剤である。実施形態において、PGA部分は、本明細書に記載の表示量(重量%)および異性体比のPGA、約5%の可溶性カリ、約2%の硫黄、約10%のホウ素、約0.25%のマンガン、約0.2%の鉄および約0.248%の亜鉛を含む混合物として供給され得る。実施形態において、PGA部分は、本明細書に記載の表示量(重量%)および異性体比のPGA、約15%の可溶性カリ、約14%の硫黄、および約0.5%の鉄を含む混合物として供給され得る。PGA部分は、約10%~約30%、または約15%~約25%の量のリン酸をさらに含み得る。PGA部分は、約1%~約10%、または約3%~約7%、または約5%の全窒素を含有し得る。本明細書に記載のPGA部分の成分は、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫酸亜鉛、および尿素(窒素)の形態であり得る。全ての量は表示量を含む。
組成物は、即時使用可能であり、かつ好適な装置を用いて植物に施用できるもの、またさらには市販の濃縮物を含み、これは、例えばタンクミックスで使用前に水で希釈しなくてはならない。通常の施用は、例えば、水中での希釈およびそれに続く得られた噴霧液の噴霧、油中での希釈後の施用、または希釈なしの直接施用である。
製剤は、溶媒を含み得る。好適な有機溶媒は、通常、製剤化目的で用いられる全ての極性および非極性の有機溶媒を含む。好ましい溶媒は、ケトン、例えば、メチル-イソブチル-ケトンおよびシクロヘキサノン、アミド、例えば、ジメチルホルムアミドおよびアルカンカルボン酸アミド、例えば、N,N-ジメチルデカンアミドおよびN,N-ジメチルオクタンアミド、さらには環式溶媒、例えば、N-メチル-ピロリドン、N-オクチル-ピロリドン、N-ドデシルピロリドン、N-オクチル-カプロラクタム、N-ドデシル-カプロラクタムおよびブチロラクトン、さらには強極性溶媒、例えば、ジメチルスルホキシド、および芳香族炭化水素、例えば、キシロール、SOLVESSO(商標)、鉱油、例えば、ホワイトスピリット、石油、アルキルベンゼンおよびスピンドル油、さらにエステル、例えば、プロピレングリコールモノメチレンアセテート、アジピン酸ジブチルエステル、酢酸ヘキシルエステル、酢酸ヘプチルエステル、クエン酸トリ-n-ブチルエステルおよびフタル酸ジ-n-ブチルエステル、またさらにはアルコール、例えば、ベンジルアルコールおよび1-メトキシ-2-プロパノールから選択される。有用な液体溶媒は、本質的に、芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン、またはアルキルナフタレン、塩素化芳香族化合物および塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン、クロロエチレンまたはジクロロメタン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサンまたはパラフィン、例えば、鉱油留分、鉱油および植物油、アルコール、例えば、ブタノールまたはグリコールならびにそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド、またさらには水である。溶媒は、約1%~約99%w/w、例えば、約5%~約75%、または約15%~約70%、または約25%~約65%、または約35%~約60%、または約40%~約55%、または約45%~約50%の量で存在し得る。実施形態において、溶媒は水である。
製剤は、担体および充填剤を含み得る。担体は、より良好な施用性のために、特に植物または植物の部位に施用するために、組成物と混合または組み合わせるための、天然または合成の、有機または無機の物質である。固体または液体であり得る担体は、一般に不活性であり、農業における使用に好適であるべきである。有用な固体または液体担体は、例えば、アンモニウム塩および天然岩粉、例えば、カオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトまたは珪藻土、および合成岩粉、例えば、微粉化シリカ、アルミナおよび天然または合成のケイ酸塩、樹脂、ワックス、固形肥料、水、アルコール、特にブタノール、有機溶媒、鉱油および植物油、ならびにその誘導体を含む。そのような担体の混合物も、同様に使用することができる。
好適な固体充填剤および担体は、無機粒子、例えば、0.005~20μm、好ましくは0.02~10μmの平均粒径を有する炭酸塩、ケイ酸類、硫酸塩および酸化物、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、尿素、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、いわゆる微粒子シリカ、シリカゲル、天然または合成のケイ酸塩、ならびにアルモシリケートおよび穀粉のような植物生産物、木粉/おがくずおよびセルロース粉を含む。
有用な固体担体は、例えば、破砕および分別された天然岩石、例えば、大理石、軽石、海泡石、ドロマイト、ならびに無機および有機ミールの合成顆粒、またさらには、おがくず、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎等の有機材料の顆粒を含む。
有用な液化ガス増量剤または担体は、標準温度および標準圧下では気体である液体、例えば、エアロゾル噴射剤、例えばハロ炭化水素、またさらにはブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素である。
製剤は、他の追加の成分、例えば、保護コロイド、結合剤、増量剤、接着剤、粘着付与剤、増粘剤、チキソトロピー物質、浸透剤、安定剤、捕捉剤、界面活性剤、錯体形成剤等を含み得る。一般に、組成物は、製剤化目的で一般的に使用される任意の固体または液体添加剤と組み合わせることができる。
製剤中には、カルボキシメチルセルロース等の粘着付与剤、ならびに粉末、顆粒または格子状物質の形態の天然および合成のポリマー、例えば、アラビアガム、ポリビニルアルコールおよびポリ酢酸ビニル、または天然リン脂質、例えば、セファリンおよびレシチン、ならびに合成リン脂質を使用することができる。さらなる添加剤は、鉱油および植物油であってもよい。使用される増量剤が水である場合、補助溶媒として有機溶媒を用いることも可能である。
製剤は、界面活性剤を追加的に含んでもよい。有用な界面活性剤は、乳化剤および/または発泡剤、分散剤またはイオン性もしくは非イオン性を有する湿展剤、あるいはこれらの界面活性剤の混合物である。これらの例は、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸またはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪族アルコールもしくは脂肪酸もしくは脂肪族アミンとの重縮合物、置換フェノール(好ましくはアルキルフェノールまたはアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくはタウリン酸アルキル)、ポリエトキシル化アルコールまたはフェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、および硫酸塩、スルホン酸塩およびリン酸塩を含有する化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、スルホン酸アルキル、硫酸アルキル、スルホン酸アリール、タンパク質加水分解物、リグノ亜硫酸塩廃液およびメチルセルロースである。活性成分のうちの1つおよび/または不活性担体のうちの1つが水に不溶性であり、施用が水中で行われる場合、界面活性剤の存在が必要になる。界面活性剤の割合は、本組成物の5~40重量パーセントである。
好適な界面活性剤(アジュバント、乳化剤、分散剤、保護コロイド、湿展剤および接着剤)は、全ての一般的なイオン性および非イオン性物質、例えば、エトキシル化ノニルフェノール、直鎖または分岐アルコールのポリアルキレングリコールエーテル、アルキルフェノールとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの反応生成物、脂肪酸アミンとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの反応生成物、さらには脂肪酸エステル、スルホン酸アルキル、硫酸アルキル、アルキルエーテルホスフェート、アリールサルフェート、エトキシル化アリールアルキルフェノール、例えば、トリスチリル-フェノール-エトキシレート、硫酸化またはリン酸化アリールアルキルフェノール-エトキシレートならびに-エトキシ-および-プロポキシレートのようなエトキシル化およびプロポキシル化アリールアルキルフェノールを含む。さらなる例は、天然および合成の水溶性ポリマー、例えばリグノスルホン酸塩、ゼラチン、アラビアガム、リン脂質、デンプン、疎水性化工デンプンおよびセルロース誘導体、特にセルロースエステルおよびセルロースエーテル、さらにはポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸および(メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸エステルのコポリマー、またさらにはアルカリ金属水酸化物で中和したメタクリル酸およびメタクリル酸エステルのコポリマー、さらには任意選択的に置換されたナフタレンスルホン酸塩とホルムアルデヒドとの縮合生成物である。
製剤は、着色料および染料を含んでもよい。染料は、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタンおよびプルシアンブルー、ならびにアリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニン染料等の有機染料、鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩等の微量栄養素を含む。実施形態において、存在する場合、ホウ素は、組成物の約2%~約15%、組成物の約5%~約13%、または組成物の約8%~約12%、または組成物の約10%の量であり得る。実施形態において、存在する場合、硫黄は、組成物の約0.1%~約15%、または組成物の約0.5%~約14%、または組成物の約1%~約3%、または組成物の約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%もしくは15%の量であり得る。実施形態において、存在する場合、可溶性カリは、組成物の約1%~約25%、または組成物の約2%~約22%、または組成物の約3%~約20%、または組成物の約4%~約10%、または組成物の約5%、または組成物の約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%もしくは25%の量であり得る。実施形態において、存在する場合、マンガンは、組成物の約0.1%~約0.5%、または組成物の約0.12%~約0.4%、または組成物の約0.2%~約0.3%、または組成物の約0.25%の量であり得る。実施形態において、存在する場合、亜鉛は、組成物の約0.1%~約0.5%、または組成物の約0.12%~約0.4%、または組成物の約0.2%~約0.3%、または組成物の約0.25%の量であり得る。実施形態において、存在する場合、鉄は、組成物の約0.05%~約1.0%、または組成物の約0.1%~約0.8%、または組成物の約0.15%~約0.25%、または組成物の約0.2%、または組成物の約0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%もしくは1.0%の量であり得る。
ある実施形態において、それぞれ本明細書に記載される量の、PGAおよびストロビルリン、ならびに任意選択的にトリアゾールに加えて、製剤は、他の成分および微量成分をさらに含む。ある実施形態において、それぞれ本明細書に記載される量の、PGAおよびストロビルリン、ならびに任意選択的にトリアゾールに加えて、組成物は、本明細書に記載される量の可溶性カリ、硫黄、ホウ素、マンガン、鉄および亜鉛をさらに含む。他の箇所に記載されるように、製剤は、濃縮物の形態であってもよい。
製剤中に存在し得る消泡剤は、例えば、シリコーンエマルション、長鎖アルコール、脂肪酸およびそれらの塩ならびにフルオロ有機物質およびそれらの混合物を含む。
増粘剤は、多糖類、例えばキサンタンガムまたはビーガム、ケイ酸塩、例えば、アタパルジャイト、ベントナイト、および微粒子シリカを含む。
組成物および製剤中の活性成分の量は、一般に、活性成分の0.05~99重量%、0.01~98重量%、好ましくは0.1~95重量%、より好ましくは0.5~90%、最も好ましくは10~70重量%である。製剤および所望の施用経路に応じて、当業者は活性成分および添加剤の適切な量を決定することができ、製剤中の活性成分(複数可)および添加剤(複数可)の量は広い範囲内で変動し得る。施用形態中の活性成分の濃度は、一般に0.000001~95重量%である。
言及される製剤は、既知の様式で、例えば、活性成分を少なくとも1つの通常の増量剤、溶媒もしくは希釈剤、アジュバント、乳化剤、分散剤、および/または結合剤もしくは固定剤、湿展剤、撥水剤、必要であれば乾燥剤およびUV安定剤、ならびに必要であれば色素および顔料、消泡剤、保存剤、無機および有機の増粘剤、接着剤、ジベレリン、またさらにはさらなる加工助剤、またさらには水と混合することにより調製することができる。調製される製剤の種類に応じて、さらなる加工ステップ、例えば湿式粉砕、乾式粉砕および造粒が必要である。
製剤は、他の既知の活性成分、例えば、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、成長調節剤、除草剤、肥料等を含み得る。実施形態において、製剤は種子コーティングに好適である。
IV.方法
本明細書に記載の方法は、任意の通常の処理方法による、例えば、浸漬、噴霧、霧化、潅水、蒸発、散粉、煙霧、散播、起泡、塗布、展着、散水(灌注)、点滴灌漑による、また繁殖体の場合は、スラリー処理、皮膜形成、1つ以上のコートによるコーティング等による、直接的なまたはそれらの周辺環境に対する作用による、組成物または製剤を用いた植物および植物の部位の処理を含む。また、超微量法によって組成物もしくは製剤を活用すること、または組成物もしくは製剤を土壌に注入することも可能である。具体的には、本方法は、施用、滴下、展着、噴霧、散播、深層または表層施用、局所施用、接触、畝間施用、畝施用、および作条施用、ナイフ処理等、ならびに任意の他の方法によって土壌に用いられ得る。繁殖台木の植物地上部および土壌の処理もまた企図される。土壌は、作物等の該当する植物の付近のまたはそれに隣接した、すなわち近傍の領域にあってもよい。収量の増加は、1ヘクタール当たりの総バイオマス、1ヘクタール当たりの収量、穀粒/果実重量、子実タンパク質含有量、種子サイズおよび/またはヘクトリットル重量、ならびに生産物の品質向上を指してもよく、これは、サイズ分布(穀粒、果実等)、均一な成熟、子実水分、より良好な粉砕、より良好な醸造、果汁収量の増加、収穫性、消化性、沈降価、フォーリングナンバー、さや安定性、保存安定性、繊維の長さ/強度/均一性の向上、サイレージ給餌動物の乳および/または肉の品質の向上に関する加工性の向上を含み、果実/子実の品質向上、サイズ分布(穀粒、果実等)、保存/貯蔵期間の延長、硬さ/柔らかさ、味(香り、食感等)、等級(サイズ、形状、液果数等)、房当たりの液果数/果実数、歯ごたえ、鮮度、ワックスによる被覆、生理的障害の頻度、色等に関する市場性の向上をさらに含み、例えば、タンパク質含有量、脂肪酸、油分含有量、油分の品質、アミノ酸組成、糖含有量、酸含有量(pH)、糖/酸比(Brix)、ポリフェノール、デンプン含有量、栄養品質、グルテン含有量/指数、エネルギー含有量、味等の所望の成分の増加をさらに含み、例えば、マイコトキシンの低減、アフラトキシンの低減、ゲオスミンレベル、フェノール性芳香族、ラッカーゼ、ポリフェノールオキシダーゼおよびペルオキシダーゼ、硝酸含有量等の望ましくない成分の減少をさらに含む。
組成物および製剤を使用する場合、施用量は、施用の種類および作物に応じて比較的広い範囲内で変動し得る。植物の部位、例えば葉の処理の場合、混合物または組成物の施用量は、0.1~10,000g/ha、好ましくは10~1,000g/ha、より好ましくは10~800g/ha、さらにより好ましくは50~300g/haであり(散水または滴下による施用の場合、特に岩綿またはパーライト等の不活性物質が使用される場合、施用量をさらに削減することが可能である)、土壌処理の場合、0.1~10 000g/ha、好ましくは1~5000g/haである。施用量は、液量オンスでも測定することができる。これらの施用量は、単なる例示であるに過ぎず、本分野の当業者が所望により施用量を調節することができるため、限定的ではない。また、製剤は、本明細書に記載の製剤で被覆された種子を生成するために、種子に施用することもできる。
実施形態において、活性剤は、1エーカー当たり約50g~約120gの量のPGA、および1エーカー当たり約40g~約100gの量のストロビルリンを含む割合で施用することができる。実施形態において、活性剤は、1エーカー当たり約100g~約120gの量のPGA、および1エーカー当たり約60g~約80gの量のストロビルリンを含む割合で施用することができる。実施形態において、活性剤は、1エーカー当たり約105g~約115gの量のPGA、および1エーカー当たり約65g~約75gの量のストロビルリンを含む割合で施用することができる。実施形態において、活性剤は、1エーカー当たり約107g~約110の量のPGA、および1エーカー当たり約66g~約69gの量のストロビルリンを含む割合で施用することができる。これらの実施形態は全て、ストロビルリンに対して約0.7:1~約1:3の量のトリアゾールをさらに含み得る。
処理の方法は、接触させること、すなわち、同時、別個または逐次的様式での化合物の使用または施用を提供する。単一の活性成分が逐次的様式で、すなわち異なる時点に施用される場合、それらは、数時間または数日等の妥当な短期間内に次々に施用される。
実施形態において、本明細書に開示される主題は、作物の収量を増加させる方法であって、植物または植物の近傍の土壌にピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を施用することを含み、収量はbu/Aで測定される、方法を対象とする。これらの実施形態は全て、ストロビルリンに対して約0.7:1~約1:3の量のトリアゾールをさらに含み得る。
実施形態において、本明細書に開示される主題は、作物の子実収量を増加させる方法であって、植物または植物の近傍の土壌にピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を施用することを含み、収量はbu/Aで測定される、方法を対象とする。これらの実施形態は全て、ストロビルリンに対して約0.7:1~約1:3の量のトリアゾールをさらに含み得る。子実収量は、未処理の作物と比較して約3%~約30%、または約5%~約20%、または約6%~約19%、または約7%~約17%、または約8%~約14%、または約9%~約11%、または約3%、または約4%、または約5%、または約6%、または約7%、または約8%、または約9%、または約10%、または約11%、または約12%、または約13%、または約14%、または約15%、または約16%、または約17%、または約18%、または約19%、または約20%、または約21%、または約22%、または約23%、または約24%、または約25%、または約26%、または約27%、または約28%、または約29%、または約30%増加させることができる(全て対照と比較)。
実施形態において、本明細書に開示される主題は、子実タンパク質含有量を増加させる方法であって、植物または植物の近傍の土壌にピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を施用することを含み、収量はbu/Aで測定される、方法を対象とする。これらの実施形態は全て、ストロビルリンに対して約0.7:1~約1:3の量のトリアゾールをさらに含み得る。子実タンパク質含有量は、未処理の作物と比較して約3%~約30%、または約5%~約20%、または約6%~約19%、または約7%~約17%、または約8%~約14%、または約9%~約11%、または約3%、または約4%、または約5%、または約6%、または約7%、または約8%、または約9%、または約10%、または約11%、または約12%、または約13%、または約14%、または約15%、または約16%、または約17%、または約18%、または約19%、または約20%、または約21%、または約22%、または約23%、または約24%、または約25%、または約26%、または約27%、または約28%、または約29%、または約30%増加させることができる(全て対照と比較)。
実施形態において、本明細書に開示される主題は、作物の健康を改善する方法であって、植物または植物の近傍の土壌にピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を施用することを含み、健康は緑色保持率で測定される、方法を対象とする。これらの実施形態は全て、ストロビルリンに対して約0.7:1~約1:3の量のトリアゾールをさらに含み得る。
実施形態において、本明細書に開示される主題は、作物の病害抵抗性を改善する方法であって、植物または植物の近傍の土壌にピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を施用することを含み、病害抵抗性は特定の病害の発生率低下で測定される、方法を対象とする。これらの実施形態は全て、ストロビルリンに対して約0.7:1~約1:3の量のトリアゾールをさらに含み得る。
実施形態において、作物は栄養成長期後の段階にあり、例えば、作物はVT期~R1期にある。実施形態において、例えば、作物がイネである場合、組み合わせ製剤の施用の実行は幼穂分化期R0~R1に行われる。効果の評価は後期に行われ、例えば、イネのR9期に行われてもよい。
実施形態において、植物は、本明細書の他の箇所に記載されるような作物である。実施形態において、作物は、穀物(コムギ、オオムギ、カラスムギ、ライコムギ、ライムギ、およびイネ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、野菜、ピーナッツ、ワタ、アブラナおよび果物の植物からなる群から選択される。実施形態において、作物はトウモロコシである。実施形態において、作物はイネである。
実施形態において、bu/Aで示される収量は、未処理の作物と比較して約5%~約25%、もしくは未処理の作物と比較して約5%~約15%、もしくは未処理の作物と比較して約5%~約8%増加するか、またはbu/Aで示される収量は、未処理の作物と比較して約10%増加する。実施形態において、bu/Aで示される収量は、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、約15%、約16%、約17%、約18%、約19%、約20%、21%、約22%、約23%、約24%または約25%増加する。ある実施形態において、組成物は、約62%w/wの量のピログルタミン酸、約38%w/wの量のストロビルリン、および1つ以上のキレート剤を含み、作物はトウモロコシであり、bu/Aで示される収量は、未処理のトウモロコシと比較して約10%増加する。これらの実施形態は全て、ストロビルリンに対して約0.7:1~約1:3の量のトリアゾールをさらに含み得る。
実施形態において、方法は、ピログルタミン酸をL-ピログルタミン酸の形態で施用することを含む。実施形態において、方法は、ピログルタミン酸をL対Dの比が約80:20~約97:3のL-ピログルタミン酸とD-ピログルタミン酸の混合物として施用することを含む。
実施形態において、組成物および製剤は、植物における強力な強化効果も呈し得る。したがって、それらは望ましくない微生物による攻撃に対する植物の防御を動員するために使用され得る。植物強化(抵抗性誘導)物質は、本発明の文脈において、処理された植物が後に望ましくない微生物を接種されたときに、それらの微生物に対して高度の抵抗性を発現するように植物の防御系を刺激することができる物質を意味すると理解されたい。
非生物的ストレス耐性は、温度耐性、耐乾性および乾燥ストレス後の回復、水利用効率(水消費の減少と相関する)、冠水耐性、オゾンストレスおよびUV耐性、重金属、塩、駆除剤等の化学物質に対する耐性を含む。生物的ストレス耐性は、真菌抵抗性の増加、ならびに線虫、ウィルスおよび細菌に対する抵抗性の増加を含む。本開示の文脈において、生物的ストレス耐性は、好ましくは真菌抵抗性の増加を含む。
草勢の増大は、植物の品質、立ち枯れの低減、外観の向上、回復力の増大、緑色化効果の向上および光合成効率の向上を含む。有益な効果は、より早期の発芽、より良好な出芽、より発達した根系および/または改善された根成長、分げつ能力の向上、より多くの有効分げつ、より早期の開花、草丈および/またはバイオマスの増加、茎の短縮、シュート成長、穀粒/穂の数、穂数/m、走根数および/花数の向上、収穫指数の増大、より大きな葉、枯れた根出葉の減少、葉序の改善、より早期の成熟/より早期の果実の仕上がり、均一な成熟、登熟期間の増大、より良好な果実の仕上がり、より大きな果実/野菜のサイズ、発芽抵抗性および倒伏低減も含み得る。
実施形態において、組成物、製剤および方法は、持続可能な農業を提供し、これは、栄養利用効率、特に、窒素(N)利用効率、リン(P)利用効率、水利用効率、蒸散、呼吸および/またはCO同化速度の改善、より良好な根粒形成、Ca代謝の改善等を含む。
実施形態において、改善は、老化遅延の形態であってもよく、これは、植物生理の改善、より長期間の植物の緑色呈色を含み、したがって、色(緑色化)、含水量、乾燥等を含む。これによって、より柔軟性のある収穫時期という利点を有することができる。
実施形態において、改善は、より発達した根系の形態であってもよい。「より発達した根系」または「改善された根成長」という用語は、より長い根系、より深い根成長、より迅速な根成長、より大きな根の乾燥/新鮮重量、より大きな根体積、より大きな根表面積、より大きな根径、より高い根安定性、より多くの根分岐、より多くの根毛数、および/またはより多くの根端を指し、好適な方法および分析を用いて根構造を解析することによって測定することができる。
実施形態において、改善は、水利用の形態であってもよい。「作物水利用効率」という用語は、技術的には、消費される単位水当たりの農業生産物の質量を指し、経済的には、消費される単位水量当たりの生産物(複数可)の値を指し、例えば、ヘクタール(ha)当たりの収量、植物のバイオマス、1000個の穀粒質量、およびm当たりの穂数の面から測定することができる。
実施形態において、改善は、窒素利用の形態であってもよい。「窒素利用効率」という用語は、技術的には、消費される単位窒素量当たりの農業生産物の質量を指し、経済的には、消費される単位窒素当たりの生産物(複数可)の値を指し、取り込みおよび利用効率を反映する。
緑色化向上/色の改善および光合成効率の向上ならびに老化の遅延は、Handy PEAシステム(Hansatech)、正味光合成速度(Pn)、例えばZieglerおよびEhleの色素抽出法によるクロロフィル含有量の測定、光化学的効率(Fv/Fm比)の測定、シュート成長ならびに最終根および/樹冠バイオマスの決定、分げつ密度および根の死亡率の決定等の周知の技法によって測定することができる。
本明細書に記載の方法は、植物および所望の効果に応じて、栄養成長期、出芽期、受粉期および生殖期を含む植物の発育中の任意の成長段階に用いることができる。しかしながら、実施形態において、組成物および製剤を接触させて特異的効果を促進するために、ある特定の段階が標的とされる。当業者には既知であるように、段階は成長度単位(GDU)として認識される。例えば、トウモロコシの場合、本方法は、出芽後、特に受粉中に、有利に用いられ得る。より具体的には、この方法は、出穂期(VT)~絹糸抽出期(R1)の間に使用することができる。
V.製品
別の態様において、本明細書に記載されるのは、製品、例えば、ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む「キット」である。キットは、ピログルタミン酸を含む容物を含む。キットは、ストロビルリン系殺菌剤を含む別個の容物をさらに含み得る。例えば、エンドユーザが、水等の溶媒中でキットの内容物を組み合わせることによってタンクミックスを容易に調製することができるように、キットは、有利には、予め測定された量、例えば、本発明の他の箇所に記載される量の各成分を含み得る。キットは、容物上にまたは容物に関連付けて、標示または添付文書をさらに含んでもよい。「添付文書」という用語は、農業パッケージに通常含まれる説明書を指して使用され、成分の使用に関する使用法、施用量、および警告を含み得る。キットに含まれるのに好適な容物は、例えば、瓶、バイアル、シリンジ、ブリスターパック等を含む。容物は、ガラスまたはプラスチック等の様々な材料から形成され得る。
本明細書に記載の主題の特定の実施形態は以下を含む:
1.ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む、組成物。
2.ストロビルリンは、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、クモキシストロビン、クメトキシストロビン、トリクロピリカルブ(クロロジンカルブ)、フェナミンストロビン(ジクロフェノキシストロビン)、フェノキシストロビン、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド、3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロプロパン-カルボキシイミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステル、メチル(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバメートおよび2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-Nメチル-アセトアミドからなる群から選択される、任意の上述の実施形態の組成物。
3.ストロビルリンは、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン、トリフロキシストロビン、およびフルオキサストロビンからなる群から選択されるか、またはストロビルリンは、ピラクロストロビンおよびアゾキシストロビンからなる群から選択されるか、またはストロビルリンはピラクロストロビンである、任意の上述の実施形態の組成物。
4.ピログルタミン酸およびストロビルリンは、相乗的有効量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
5.ピログルタミン酸は、組成物の約10%w/w~約90%w/wまたは約40%w/w~約80%w/wの量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
6.ピログルタミン酸は、組成物の約50%w/w~約70%w/wの量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
7.ピログルタミン酸は、組成物の約55%w/w~約65%w/wの量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
8.ストロビルリン系殺菌剤は、組成物の約20%w/w~約60%w/wの量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
9.ストロビルリン系殺菌剤は、組成物の約30%w/w~約50%w/wの量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
10.ストロビルリン系殺菌剤は、組成物の約35%w/w~約45%w/wの量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
11.ピログルタミン酸はL-ピログルタミン酸である、任意の上述の実施形態の組成物。
12.ピログルタミン酸は、L対Dの比が約80:20~約97:3のL-ピログルタミン酸とD-ピログルタミン酸の混合物である、任意の上述の実施形態の組成物。
13.亜リン酸塩をさらに含む、任意の上述の実施形態の組成物。
14.キレート剤をさらに含む、任意の上述の実施形態の組成物。
15.ジメチルスルホンをさらに含む、任意の上述の実施形態の組成物。
16.約10%w/w~約90%w/wまたは約40%w/w~約80%w/wの量のピログルタミン酸、約20%w/w~約60%w/wの量のストロビルリン、および1つ以上のキレート剤を含む、任意の上述の実施形態の組成物。
17.ストロビルリンはピラクロストロビンであり、1つ以上のキレート剤は、鉄キレート剤、マンガンキレート剤、および亜鉛キレート剤を含む、任意の上述の実施形態の組成物。
18.約62%w/wの量のピログルタミン酸、約38%w/wの量のストロビルリン、および1つ以上のキレート剤を含む、任意の上述の実施形態の組成物。
19.トリコナゾールをさらに含む、任意の上述の実施形態の組成物。
20.トリコナゾールをさらに含み、トリコナゾールは、ストロビルリンの量に対して約0.7:1~約1:3の量で存在する、任意の上述の実施形態の組成物。
21.トリコナゾールをさらに含み、トリコナゾールはプロピコナゾールである、任意の上述の実施形態の組成物。
22.可溶性カリ、硫黄、ホウ素、マンガン、鉄および亜鉛をさらに含む、任意の上述の実施形態の組成物。
23.植物の収量を増加させる方法であって、植物にピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を施用することを含み、収量はbu/Aで測定される、方法。
24.組成物は、トリアゾールをさらに含む、任意の上述の実施形態の方法。
25.組成物は、トリアゾールをさらに含み、トリコナゾールは、ストロビルリンの量に対して約0.7:1~約1:3の量で存在する、任意の上述の実施形態の方法。
26.組成物は、トリアゾールをさらに含み、トリコナゾールはプロピコナゾールである、任意の上述の実施形態の方法。
27.施用することは、1エーカー当たり約50g~約100gのピログルタミン酸、または1エーカー当たり約100g~約120gのピログルタミン酸、および1エーカー当たり約60g~約80gのストロビルリンの割合で接触させることを含む、任意の上述の実施形態の方法。
28.施用することは、1エーカー当たり約105g~約115gのピログルタミン酸および1エーカー当たり約65g~約75gのストロビルリンの割合で接触させることを含む、任意の上述の実施形態の方法。
29.施用することは、1エーカー当たり約107g~約110gのピログルタミン酸および1エーカー当たり約66g~約69gのストロビルリンの割合で接触させることを含む、任意の上述の実施形態の方法。
30.植物は、栄養成長期後の段階にある、任意の上述の実施形態の方法。
31.植物は、VT期~R1期にある、任意の上述の実施形態の方法。
32.前記植物は、穀物(コムギ、オオムギ、カラスムギ、ライコムギ、ライムギ、イネ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、野菜、ピーナッツ、ワタ、アブラナおよび果物の植物からなる群から選択される、任意の上述の実施形態の方法。
33.植物はトウモロコシまたはイネである、任意の上述の実施形態の方法。
34.bu/Aで示される収量が、未処理の植物と比較して約5%~約15%増加する、任意の上述の実施形態の方法。
35.bu/Aで示される収量が、未処理の植物と比較して約10%増加する、任意の上述の実施形態の方法。
36.組成物は、約62%w/wの量のピログルタミン酸、約38%w/wの量のストロビルリン、および1つ以上のキレート剤を含み、植物はトウモロコシであり、bu/Aで示される収量が、未処理のトウモロコシと比較して約10%増加する、任意の上述の実施形態の方法。
37.ピログルタミン酸はL-ピログルタミン酸である、任意の上述の実施形態の方法。
38.ピログルタミン酸は、L対Dの比が約80:20~約97:3のL-ピログルタミン酸とD-ピログルタミン酸の混合物である、任意の上述の実施形態の方法。
39.ピログルタミン酸は約40%w/w~約80%w/wの量で存在し、ストロビルリンは約20%w/w~約60%w/wの量で存在し、1つ以上のキレート剤、任意の上述の実施形態の方法。
40.ストロビルリンはピラクロストロビンであり、1つ以上のキレート剤は、鉄キレート剤、マンガンキレート剤、および亜鉛キレート剤を含む、任意の上述の実施形態の方法。
41.ピログルタミン酸は約62%w/wの量で存在し、ピラクロストロビンは約38%w/wの量で存在し、組成物を施用することは、1エーカー当たり約107g~約110gのピログルタミン酸および約66g~約69gのストロビルリンの割合で接触させることを含み、bu/Aで示される収量が未処理の植物と比較して約5%~約15%増加する、任意の上述の実施形態の方法。
42.植物の健康を改善する方法であって、植物にピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤を含む組成物を施用することを含む、方法。
43.組成物は、トリアゾールをさらに含む、任意の上述の実施形態の方法。
44.組成物は、トリアゾールをさらに含み、トリコナゾールは、ストロビルリンの量に対して約0.7:1~約1:3の量で存在する、任意の上述の実施形態の方法。
45.組成物は、トリアゾールをさらに含み、トリコナゾールはプロピコナゾールである、任意の上述の実施形態の方法。
46.ピログルタミン酸およびストロビルリン系殺菌剤と、賦形剤と、を含む製剤であって、製剤は、乳剤、液剤、水中油型エマルション、マイクロエマルション、油性懸濁剤、懸濁剤、および分散剤からなる群から選択される種類である、製剤。
47.賦形剤は、界面活性剤または増量剤である、任意の上述の実施形態の製剤。
48.製剤は、トリアゾールをさらに含む、任意の上述の実施形態の方法。
49.製剤は、トリアゾールをさらに含み、トリコナゾールは、ストロビルリンの量に対して約0.7:1~約1:3の量で存在する、任意の上述の実施形態の方法。
50.製剤は、トリアゾールをさらに含み、トリコナゾールはプロピコナゾールである、任意の上述の実施形態の方法。
51.任意の上述の実施形態の組成物を調製する方法であって、容器内でピログルタミン酸をストロビルリン系殺菌剤と接触させることと、容器内でピログルタミン酸とストロビルリン系殺菌剤を混合させることと、を含み、組成物が調製される、方法。
52.ピログルタミン酸は、組成物の約40%w/w~約80%w/wの量で存在し、ストロビルリンは、組成物の約20%w/w~約60%w/wの量で存在する、実施形態51の方法。
53.容器内でトリアゾールを接触させることをさらに含む、実施形態50の方法。
以下の実施例は例示のために提供されるのであって、限定するためのものではない。ある特定のデータは、相乗作用を示すためのコルビー法による分析において使用するのに適している。コルビーの式:
期待値(E)=(X*Y)/100であり、
式中、XおよびYは、単独で施用される活性剤の効果である(防除の%として表される)。効果について決定された実測値を期待値と比較する。期待値を上回る場合=相乗作用、期待値未満の場合=拮抗作用、期待値と等しい場合=相加作用
実施例1:組成物の調製
例示的な組成物を以下のように調製した:TAKE OFF(登録商標)Liquid Sulfoneとして供給されるピログルタミン酸(PGA)およびHEADLINE(登録商標)として供給されるピラクロストロビン。TAKE OFF(登録商標)Liquid Sulfone:9.75%w/w ピログルタミン酸(1ガロン当たり1107gのPGA)。HEADLINE(登録商標)は1ガロン当たり2.09lbのピラクロストロビンを含有し、9オンスで約279gのピラクロストロビンを含有する。
実施例2:トウモロコシのVT~R1期における葉面施用
実施例1の組成物をトウモロコシのVT~R1期における葉面施用により試験した。データは5回の試行に由来する。データは全ての試行の100%を示す。1qt/AのTAKE OFF(登録商標)VLS 3215-05(TAKE OFF(登録商標)Liquid Sulfone)=100g aiのPGA。CV=6.33%、P値=0.0029、LSD=6.62。主な評価は、水分量15.5%での病害防除、緑色保持性、および調整収量である。
結果:約67g ai/Aのピラクロストロビン(HEADLINE(登録商標)ストロビルリン系殺菌剤として9fl oz/Aで施用)に対して約108g ai/Aのピログルタミン酸(TAKE OFF(登録商標)Liquid Sulfoneとして施用)を、トウモロコシの出穂期(VT)~絹糸抽出期(R1)に施用した。データは、同じ割合で単独で施用されたHEADLINE(登録商標)と比較して大幅に改善された植物の健康(緑色保持性の違いによって明らかである)、病害防除、および収量を示している。緑色保持率のデータを表1に示す。
Figure 0007237019000002
Figure 0007237019000003
Figure 0007237019000004
実施例3:平均トウモロコシ収量-トウモロコシのVT~R1期における施用
図3は、10回の試行にわたる平均トウモロコシ収量のデータを示す。1qt/AのTake Off VLS 3215-05(=3.5ozのPGA/Aまたは約250gのPGA/Ha)と9oz/Aのピラクロストロビン(HEADLINEとして施用)(1エーカー当たり67gのピラクロストロビンまたは160gのピラクロストロビン/HA)を、単独でまたは組み合わせてトウモロコシのVT~R1期に施用した。データは、トウモロコシに対して、1年目にIA、OH、SDおよびWI-2で実行した5回の試行と、2年目にIA-2、MN、MOおよびWIで実行した5回の試行に由来する。データは全ての試行の83%を示す。OH(=過度の降雨)およびIL(=過度の乾燥)における2回の試行は、過酷な条件および平均収量に対する影響のために用いられなかった。実収量平均:未処理対照=236.47;VLS 3215-05=241.91;Headline=244.21;およびHeadline+VLS 3215-05=251.08bu/A。データは、小数点以下を四捨五入してある。(10回の試行;P=0.01;CV=9.42%;P値=0.0149;LSD=11.6)。
コルビー法による分析:コルビーの期待値(E):[X×Y]/100=[102.41×103.78]/100=106.28。
観測値(106.75)は期待値(106.28)を上回っている。
データを表4に示す。
Figure 0007237019000005
実施例4:子実タンパク質含有量-トウモロコシのVT~R1期における施用
図4は、子実タンパク質含有量のデータを示す。1qt/AのTake Off VLS 3215-05(=3.5ozのPGA/Aまたは約250gのPGA/Ha)と9oz/Aのピラクロストロビン(HEADLINEとして施用)を、単独でまたは組み合わせてトウモロコシのVT~R1期に施用した。未処理対照=5.300;VLS 3215-05=5.800;Headline=5.200;およびHeadline+VLS 3215-05=6.300。データは、小数点以下を四捨五入してある。(P=0.05;CV=6.53%;P値=0.05;LSD=0.5)。
コルビー法による分析:コルビーの期待値(E):[X×Y]/100=[109.8×98.2]/100=107.8。
観測値(119.4)は期待値(107.8)を上回っている。
データを表5に示す。
Figure 0007237019000006
実施例5:イネの子実収量-イネの幼穂分化期における施用
VLS 3215-05との組み合わせが子実収量に与える影響について、プロピコナゾールおよびトリフロキシストロビンを試験した。結果は、未処理対照および個々の活性剤と比較して組み合わせの相乗効果を示す。
図5および図6は、イネの子実収量のデータを示す。1qt/AのTake Off VLS 3215-05(=3.5ozのPGA/Aまたは250gのPGA/Ha)と21oz/Aのアゾキシストロビンおよびプロピコナゾール(QUILTとして施用)を、単独でまたは組み合わせてイネの幼穂分化期に施用した。2qt/AのTake Off VLS 3215-05(=7.0ozのPGA/Aまたは500gのPGA/Ha)と、21oz/Aのアゾキシストロビンおよびプロピコナゾール(QUILTとして施用)を、単独でまたは組み合わせてイネの幼穂分化期に施用した。各ガロンのQUILTは、1.04lbのプロピコナゾールおよび0.62lbのアゾキシストロビンを含有し、また不活性成分および賦形剤も含有する。1qt/AのTake Off VLS 3215-05(=3.5ozのPGA/Aまたは250gのPGA/Ha)と19oz/Aのトリフロキシストロビンおよびプロピコナゾール(STRATEGOとして施用)を、単独でまたは組み合わせてイネの幼穂分化期に施用した。2qt/AのTake Off VLS 3215-05(=7.0ozのPGA/Aまたは500gのPGA/Ha)と、19oz/Aのトリフロキシストロビンおよびプロピコナゾール(STRATEGOとして施用)を、単独でまたは組み合わせてイネの幼穂分化期に施用した。各ガロンのSTRATEGOは、1.04lbのプロピコナゾールおよび1.04lbのトリフロキシストロビンを含有し、また不活性成分および賦形剤も含有する。データを表6に示す。
Figure 0007237019000007
データは、小数点以下を四捨五入してある。平均値分離が表中に提供されており、該平均値分離はp=0.10のLSD試験であった。
コルビー法による分析:未処理対照のパーセントとしての収量を算出し、上に示したコルビーの式を用いて期待値を算出した。図6を参照されたい。データを表7に示す。
Figure 0007237019000008
実施例6:イネの植物毒性、子実重量、子実水分および子実収量の評価
植物毒性、水分量、子実重量および収量を決定するための一連の実験ならびに統計分析のために収集したデータを以下に提供する。化合物は幼穂分化期に施用した。効果をR9期に決定した。データは、組み合わせが所望の効果をもたらすこと、および組み合わせが望ましくない効果をもたらさないことを実証するものである。データを表7に提供する。
Figure 0007237019000009
フィッシャーのLDS(フィッシャーの最小有意差法)を適用して、所与のpレベル(イネのデータではp=0.10)で、所与の一連の処理について平均値間の統計的有意差を特定した。そのような試験で割り当てられる異なる文字は、統計的に異なる群を特定する。文字の割り当ては、特定のパラメータに特有であり、例えば、植物毒性の「a」、「b」等は、別のパラメータ、例えば収量には適用されない。植物の植物毒性:全ての平均値には、全ての処理が未処理対照と統計的に同じであったことを示す「a」が割り当てられた。組み合わせ生成物は植物毒性を引き起こさなかった。子実重量および子実収量:子実重量は収量の重要な要素であり、そのため、この場合のデータパターンは子実収量のものと類似している。両方のパラメータについて、未処理対照には「b」を割り当て、それらの様々な割合での個々の化学処理には「ab」を割り当て、組み合わせ処理には「a」を割り当てた。これは、未処理対照が全ての組み合わせ処理と異なっていたことを意味する。PGAといずれかの殺菌剤との組み合わせは、対照と比較して子実重量および収量において統計的に重要な増加をもたらした。子実水分:これは、いずれの処理による影響も受けない品質パラメータである。
本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は同じ意味を有する。用いられる数字に関して正確性を保証するよう努力した(例えば、量、温度等)が、いくらかの実験誤差および偏差も考慮されるべきである。
本明細書および特許請求の範囲を通して、「含む(comprise)」、「含む(comprises)」、および「含む(comprising)」という語句は、文脈上そうではない必要がある場合を除いて、非限定的な意味で使用される。本明細書に記載の実施形態は、実施形態「からなる」および/または「から本質的になる」を含むことを理解されたい。
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、値に言及する場合、いくつかの実施形態では±50%、いくつかの実施形態では±20%、いくつかの実施形態では±10%、いくつかの実施形態では±5%、いくつかの実施形態では±1%、いくつかの実施形態では±0.5%、およびいくつかの実施形態では±0.1%の所定の量からの変動を包含することを意味し、そのような変動は、開示される方法を行うのにまたは開示される組成物を用いるのに適切である。
ある値の範囲が提示される場合、その範囲の上限と下限との間の、文脈上そうではないという明確な指示のない限り、下限の単位の10分の1までの各中間値、およびその記載される範囲内の任意の他の記載された値または介在値も包含される。任意の明確に除外された限界値が記載される範囲内にある限り、より小さい範囲に独立して含まれ得るこれらの小さい範囲の上限および下限も包含される。記載される範囲が限界値の一方または両方を含む場合、それらの含まれる限界値のいずれかまたは両方を除外する範囲もまた本発明に含まれる。
前述の記載および関連する図に提示される教示の恩恵を受ける本主題が関連する技術分野の当業者は、多くの変更例および本明細書に記載される他の実施形態に想到するであろう。したがって、本主題は開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、変更例および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書において特定の用語が用いられているが、一般的かつ説明的な意味で使用されているのであり、限定を目的とするものではない。

Claims (19)

  1. ピログルタミン酸およびストロビルリン殺菌剤を含む、組成物であって、
    前記ストロビルリン殺菌剤は、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群から選択され、
    前記ピログルタミン酸は、前記組成物の総重量に対して約40%w/w~約80%w/wの量で存在し、
    前記ストロビルリン殺菌剤は、前記組成物の総重量に対して約20%w/w~約60%w/wの量で存在する、組成物。
  2. 前記ストロビルリン殺菌剤が、ピラクロストロビンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ピログルタミン酸は、前記組成物の総量に対して約60%w/w~約63%w/wの量で存在する、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記ピログルタミン酸および前記ストロビルリン殺菌剤は、相乗的有効量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記ストロビルリン殺菌剤は、前記組成物の総重量に対して約37%w/w~約40%w/wの量で存在する、請求項2に記載の組成物。
  6. 前記ストロビルリン殺菌剤はピラクロストロビンであり、前記組成物の総重量に対して約37%w/w~約40%w/wの量で存在する、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記ピログルタミン酸は、L対Dの比が約80:20~約97:3のL-ピログルタミン酸とD-ピログルタミン酸の混合物である、請求項1に記載の組成物。
  8. 亜リン酸塩、キレート剤又はジメチルスルホンから選択される少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  9. 前記ストロビルリン殺菌剤はピラクロストロビンであり、前記キレート剤が、鉄キレート剤、マンガンキレート剤、および亜鉛キレート剤から選択される少なくとも1つである、請求項8に記載の組成物。
  10. 植物の収量を増加させる方法であって、前記植物にピログルタミン酸およびストロビルリン殺菌剤を含む組成物を施用することを含み、前記ストロビルリン殺菌剤は、ピラクロストロビン及びトリフロキシストロビンからなる群から選択され、前記収量はbu/Aで測定される、方法。
  11. 前記施用することは、1エーカー当たり約100g~約120gの前記ピログルタミン酸および1エーカー当たり約60g~約80gの前記ストロビルリン殺菌剤の割合で接触させることを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記植物は、穀類植物、コムギ、オオムギ、カラスムギ、ライコムギ、ライムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、野菜、ピーナッツ、ワタ、アブラナおよび果実生成植物からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
  13. bu/Aで示される前記収量が、未処理の植物と比較して約5%~約15%増加する、請求項10に記載の方法。
  14. 前記ピログルタミン酸は、L対Dの比が約80:20~約97:3のL-ピログルタミン酸とD-ピログルタミン酸の混合物である、請求項10に記載の方法。
  15. 前記組成物が、鉄キレート剤、マンガンキレート剤、および亜鉛キレート剤から選択される少なくとも1つのキレート剤を含む、請求項10に記載の方法。
  16. 前記ストロビルリン殺菌剤がピラクロストロビンである、請求項10に記載の方法。
  17. トリアゾール化合物をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
  18. 前記トリアゾール化合物は、前記ストロビルリン殺菌剤の量に対して約0.7:1~約1:3となる量で存在する、請求項17に記載の組成物。
  19. 前記トリアゾール化合物はプロピコナゾールである、請求項18に記載の組成物。
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