JP7236990B2 - パッドの表面温度を調整するためのシステムおよび研磨装置 - Google Patents

パッドの表面温度を調整するためのシステムおよび研磨装置 Download PDF

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Description

本発明は、パッドの表面温度を調整するためのシステムおよび研磨装置に関する。
ウェハの研磨レートは、ウェハの研磨パッドに対する研磨荷重のみならず、研磨パッドの表面温度にも依存する。これは、ウェハに対する研磨液の化学的作用が温度に依存するからである。したがって、半導体デバイスの製造においては、ウェハの研磨レートを上げて更に一定に保つために、ウェハ研磨中の研磨パッドの表面温度を最適な値に保つことが重要である。
そこで、研磨パッドの表面温度を調整するために、パッド温度調整システムが知られている。パッド温度調整システムは、研磨パッドの表面に接触するパッド接触部材と、パッド接触部材に接続された液体供給ラインと、を備えている。
特開2017-148933号公報
液体供給ラインは、研磨装置が設置される工場に設けられた液体供給源に接続される場合がある。この場合、液体供給ラインと液体供給源との間には、様々な装置が配置されているため、液体供給ラインを流れる液体の流量は、工場設備の背圧の影響を受ける。したがって、液体供給ラインを流れる液体の流量を調整する装置(すなわち、流量調整装置)は、背圧の影響を受けてしまい、結果として、パッド接触部材に供給される液体の流量を精度よく制御することができないおそれがある。
このような問題は、背圧の影響のみならず、適用する流量調整装置の種類によっても生じ得る。つまり、液体供給ラインを流れる液体の流量は、低流量域と高流量域との間で、精度よく、制御されることが望ましいが、適用する流量調整装置によっては、パッド接触部材に供給される液体の流量を精度よく制御することができないおそれがある。
そこで、本発明は、液体供給ラインを流れる液体の流量を精度よく制御することができるシステムを提供することを目的とする。
本発明は、液体供給ラインを流れる液体の流量を精度よく制御することができるシステムを備えた研磨装置を提供することを目的とする。
一態様では、パッドの表面との間で熱交換可能な熱交換部材と、液体を前記熱交換部材に供給する液体供給ユニットと、を備え、前記液体供給ユニットは、加熱液供給ラインを流れる液体の流量を調整するポンプ装置と、冷却液供給ラインに取り付けられたニードルバルブと、前記ポンプ装置および前記ニードルバルブの動作を制御する制御装置と、を備えている、システムが提供される。
一態様では、前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインを流れる液体の流量を切り替える流量切り替えユニットを備えている。
一態様では、前記流量切り替えユニットは、前記冷却液供給ラインに取り付けられた圧力レギュレータおよび第1開閉バルブと、前記圧力レギュレータおよび前記第1開閉バルブをバイパスするバイパスラインと、前記バイパスラインに取り付けられた第2開閉バルブと、を備えている。
一態様では、前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインを流れる液体の流れ方向において、前記ニードルバルブの上流側に配置された脈動減衰器を備えている。
一態様では、前記ポンプ装置は、少なくとも1つのポンプと、前記ポンプの動作を制御するポンプコントローラと、を備えている。
一態様では、パッドの表面との間で熱交換可能な熱交換部材と、液体を前記熱交換部材に供給する液体供給ユニットと、を備え、前記液体供給ユニットは、加熱液供給ラインを流れる液体の流量を調整するポンプ装置と、冷却液供給ラインを流れる液体の圧力と冷却液戻りラインを流れる液体の圧力との間の差圧に基づいて、動作可能なポンプユニットと、前記ポンプ装置および前記ポンプユニットの動作を制御する制御装置と、を備えている、システムが提供される。
一態様では、前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインに取り付けられた供給側圧力センサと、冷却液戻りラインに取り付けられた戻り側圧力センサと、を備えており、前記制御装置は、前記供給側圧力センサによって測定された圧力および前記戻り側圧力センサによって測定された圧力に基づいて、差圧を算出し、前記冷却液供給ラインを流れる液体の流量と、前記冷却液供給ラインを流れる液体の圧力と前記冷却液戻りラインを流れる液体の圧力との間の差圧と、の相関関係に基づいて、前記算出された差圧が目標圧力になるように、前記ポンプユニットの動作を制御する。
一態様では、前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインに取り付けられた圧力レギュレータを備えている。
一態様では、前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインに取り付けられたニードルバルブと、前記ニードルバルブをバイパスするバイパスラインと、前記バイパスラインに取り付けられた開閉バルブと、を備えている。
一態様では、前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインを流れる液体の流れ方向において、前記ニードルバルブの上流側に配置された脈動減衰器を備えている。
一態様では、前記ポンプ装置は、少なくとも1つのポンプと、前記ポンプの動作を制御するポンプコントローラと、を備えている。
一態様では、基板を保持して回転させる研磨ヘッドと、研磨パッドを支持する研磨テーブルと、前記研磨パッドの表面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、上記システムと、を備えている、研磨装置が提供される。
ポンプ装置およびニードルバルブのそれぞれは、低流量域から高流量域までの広範囲における流量制御範囲で、液体の流量を制御する。したがって、パッド温度調整システムは、熱交換部材に供給される液体の流量を精度よく制御することができる。
研磨装置の一実施形態を示す模式図である。 ポンプ装置の流量制御範囲とエアオペレート式の圧力レギュレータの流量制御範囲との比較を示す図である。 ポンプ装置の他の実施形態を示す図である。 ニードルバルブの流量制御範囲とエアオペレート式の圧力レギュレータの流量制御範囲との比較を示す図である。 液体供給ユニットの他の実施形態を示す図である。 液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。 液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。 液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。 液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。
図1は、研磨装置の一実施形態を示す模式図である。図1に示すように、研磨装置PAは、基板の一例であるウェハWを保持して回転させる研磨ヘッド1と、研磨パッド3を支持する研磨テーブル2と、研磨パッド3の表面3aに研磨液(例えばスラリー)を供給する研磨液供給ノズル4と、研磨パッド3の表面温度を調整するパッド温度調整システム5と、を備えている。研磨パッド3の表面(上面)3aは、ウェハWを研磨する研磨面を構成する。
研磨ヘッド1は鉛直方向に移動可能であり、かつその軸心を中心として矢印で示す方向に回転可能となっている。ウェハWは、研磨ヘッド1の下面に真空吸着などによって保持される。研磨テーブル2にはモータ(図示しない)が連結されており、矢印で示す方向に回転可能となっている。図1に示すように、研磨ヘッド1および研磨テーブル2は、同じ方向に回転する。研磨パッド3は、研磨テーブル2の上面に貼り付けられている。
ウェハWの研磨は次のようにして行われる。研磨されるウェハWは、研磨ヘッド1によって保持され、さらに研磨ヘッド1によって回転される。研磨パッド3は、研磨テーブル2とともに回転される。研磨パッド3の表面3aには研磨液供給ノズル4から研磨液が供給され、さらにウェハWの表面は、研磨ヘッド1によって研磨パッド3の表面3a、すなわち研磨面に対して押し付けられる。ウェハWの表面は、研磨液の存在下での研磨パッド3との摺接により研磨される。ウェハWの表面は、研磨液の化学的作用と研磨液に含まれる砥粒の機械的作用により平坦化される。
パッド温度調整システム5は、研磨パッド3の表面温度を調整するための液体が流れる流路が内部に形成された熱交換部材11と、温度調整された液体(より具体的には、加熱液および冷却液)を熱交換部材11に供給する液体供給ユニット30と、を備えている。
熱交換部材11は、研磨パッド3の表面3aとの間で熱交換可能な部材である。熱交換部材11は、研磨パッド3の表面3aに接触して、表面3aの温度を調整するように構成されてもよく、または、研磨パッド3の表面3aに接触することなく、表面3aの温度を調整するように構成されてもよい。
液体供給ユニット30は、温度調整された加熱液を貯留する加熱液供給タンク31と、加熱液供給タンク31に接続され、かつ加熱液が流れる加熱液ラインHLと、冷却液が流れる冷却液ラインCLと、を備えている。
加熱液ラインHLは、加熱液供給タンク31と熱交換部材11とを連結する、加熱液供給ラインHSLおよび加熱液戻りラインHRLを備えている。加熱液供給ラインHSLおよび加熱液戻りラインHRLのそれぞれの一方の端部は加熱液供給タンク31に接続され、他方の端部は熱交換部材11に接続されている。
液体供給ユニット30は、加熱液供給ラインHSLを流れる加熱液の流量を調整するポンプ装置32と、ポンプ装置32の動作を制御する制御装置40と、を備えている。ポンプ装置32は、加熱液を加熱液供給タンク31と熱交換部材11との間で循環させるように構成されている。
ポンプ装置32は、加熱液供給ラインHSLに接続されたポンプ33と、ポンプ33の動作を制御するポンプコントローラ34と、を備えている。ポンプ33は、低流量の加熱液および高流量の加熱液を熱交換部材11に供給するために、低速運転および高速運転可能なポンプである。ポンプコントローラ34は、制御装置40に電気的に接続されており、制御装置40からの指令に基づいて、ポンプ33の動作を制御する。
ポンプ装置32が駆動されると、温度調整された加熱液は、加熱液供給タンク31から加熱液供給ラインHSLを通じて熱交換部材11に供給され、熱交換部材11から加熱液戻りラインHRLを通じて加熱液供給タンク31に戻される。加熱液供給タンク31は、その内部に配置されたヒータ(図示しない)を備えており、加熱液はヒータにより所定の温度に加熱される。
図1に示す実施形態では、熱交換部材11に供給される加熱液の流量は、ポンプ装置32によって制御される。加熱液供給ラインHSLに接続されたポンプ装置32は、低流量域から高流量域までの広範囲における流量制御範囲で、加熱液の流量を制御することができる。したがって、パッド温度調整システム5は、加熱液供給ラインHSLを流れる加熱液の流量を精度よく制御することができる。
図2は、ポンプ装置の流量制御範囲とエアオペレート式の圧力レギュレータの流量制御範囲との比較を示す図である。以下、図2を参照して、ポンプ装置32の代わりに圧力レギュレータを設けた場合の課題を説明する。
図2において、横軸は操作量[%]を示しており、縦軸は流量[L/min]を示している。エアオペレート式の圧力レギュレータは、圧力レギュレータに供給される圧縮空気に基づいて、液体の流量を制御する。圧力レギュレータの操作量と液体の流量との相関関係を示すグラフから明らかなように、低流量域では、圧力レギュレータの小さな操作量で、液体の流量は大きく変化する。
その一方で、ポンプ装置32の操作量と液体の流量との相関関係を示すグラフから明らかなように、低流量域および高流量域のいずれにおいても、ポンプ装置32の小さな操作量で、液体の流量は小さく変化する。したがって、ポンプ装置32は、低流量域から高流量域における液体の流量を精度よく、制御することができる。
本実施形態では、パッド温度調整システム5は、ポンプ装置32を備えているため、熱交換部材11に供給される液体の流量を、低流量域から高流量域までの広範囲において、精度よく制御することができる。このような構成により、パッド温度調整システム5は、研磨パッド3の表面温度を精度よく調整することができる。
図3は、ポンプ装置の他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図3に示すように、ポンプ装置32は、加熱液供給ラインHSLを流れる液体の流れ方向において、直列的に配置された複数(図3に示す実施形態では、2台)のポンプ33A,33Bと、これらポンプ33A,33Bの動作を制御するポンプコントローラ34と、を備えてもよい。ポンプ33の数は、図1および図3に示す実施形態は限定されない。3台以上のポンプ33が設けられてもよい。
図3に示す実施形態では、各ポンプ33A,33Bは、低速運転可能なポンプである。低流量の加熱液を熱交換部材11に供給する場合、ポンプ33A,33Bのいずれかが運転され、高流量の加熱液を熱交換部材11に供給する場合、ポンプ33A,33Bのすべてが運転される。このような構成により、ポンプ装置32は、熱交換部材11に供給される液体の流量を、より精度よく制御することができる。
図1に戻り、加熱液供給ラインHSLには、加熱液供給バルブHSVおよび圧力センサHPMが取り付けられている。加熱液供給バルブHSVは、加熱液供給ラインHSLの流路を開閉する開閉バルブであり、ポンプ装置32の下流側に配置されている。圧力センサHPMは加熱液供給バルブHSVの下流側に配置されている。
加熱液戻りラインHRLには、その流路を開閉する加熱液戻りバルブHRVと、加熱液戻りラインHRLを流れる液体の流量を計測する流量センサHFMと、が取り付けられている。流量センサHFMは、加熱液戻りバルブHRVの上流側に配置されている。
これら加熱液供給バルブHSV、圧力センサHPM、加熱液戻りバルブHRV、および流量センサHFMは、制御装置40に電気的に接続されている。
冷却液ラインCLは、熱交換部材11に連結された冷却液供給ラインCSLおよび冷却液戻りラインCRLを備えている。冷却液供給ラインCSLは、研磨装置PAが設置される工場に設けられている冷却液供給源(例えば、冷水供給源)に接続されている。なお、冷却液供給源の図示は省略されている。冷却液は、冷却液供給ラインCSLを通じて熱交換部材11に供給され、熱交換部材11から冷却液戻りラインCRLを通じて冷却液供給源に戻される。
冷却液供給ラインCSLには、冷却液供給バルブCSV、モーターニードルバルブMNV、および圧力センサCPMが取り付けられている。冷却液供給バルブCSVは、冷却液供給ラインCSLの流路を開閉する開閉バルブである。
以下、モーターニードルバルブを単にニードルバルブと呼ぶことがある。ニードルバルブMNVは、冷却液供給バルブCSVの下流側に配置されており、圧力センサCPMは、ニードルバルブMNVの下流側に配置されている。制御装置40は、ニードルバルブMNVに電気的に接続されており、ニードルバルブMNVの動作を制御可能である。
図1に示す実施形態では、熱交換部材11に供給される冷却液の流量は、ニードルバルブMNV(および制御装置40)によって制御される。冷却液供給ラインCSLに接続されたニードルバルブMNVは、低流量域から高流量域までの広範囲における流量制御範囲で、冷却液の流量を制御することができる。したがって、パッド温度調整システム5は、冷却液供給ラインCSLを流れる冷却液の流量を精度よく制御することができる。
図4は、ニードルバルブの流量制御範囲とエアオペレート式の圧力レギュレータの流量制御範囲との比較を示す図である。図4において、横軸は操作量[%]を示しており、縦軸は流量[L/min]を示している。圧力レギュレータの操作量と液体の流量との相関関係を示すグラフから明らかなように、圧力レギュレータの流量制御範囲は55-80%である。
その一方で、ニードルバルブMNVの操作量と液体の流量との相関関係を示すグラフから明らかなように、ニードルバルブMNVの流量制御範囲は、0-100%であり、ニードルバルブMNVは、低流量域から高流量域における液体の流量を精度よく、制御することができる。
本実施形態では、液体供給ユニット30は、ニードルバルブMNVを備えているため、熱交換部材11に供給される液体の流量を、低流量域から高流量域までの広範囲において、精度よく制御することができる。このような構成により、パッド温度調整システム5は、研磨パッド3の表面温度を精度よく調整することができる。
圧力レギュレータは、多くの構成要素を備えている(例えば、DAユニット、電空レギュレータ、およびレギュレータ本体)。これに対し、ニードルバルブMNVは、少ない構成要素を備えている(例えば、DAユニットおよびニードルバルブ本体)。したがって、制御装置40がニードルバルブMNVの動作を制御する場合、ニードルバルブMNVの、制御装置40に対する応答性は、圧力レギュレータの応答性よりも高い。さらに、ニードルバルブMNVの構成要素の数は少ないため、ニードルバルブMNVは、それ自身の故障の確率を低下させることができる。したがって、液体供給ユニット30は、その安全性を向上させることができる。
図1に戻り、冷却液戻りラインCRLには、冷却液戻りバルブCRVと、冷却液戻りラインCRLを流れる液体の流量を計測する流量センサCFMと、が取り付けられている。流量センサCFMは、冷却液戻りバルブCRVの上流側に配置されている。
これら冷却液供給バルブCSV、圧力センサCPM、冷却液戻りバルブCRV、および流量センサCFMは、制御装置40に電気的に接続されている。
パッド温度調整システム5は、研磨パッド3の表面温度を測定するパッド温度測定器39をさらに備えている。パッド温度測定器39は、研磨パッド3の表面3aの上方に配置されており、非接触で研磨パッド3の表面温度を測定するように構成されている。パッド温度測定器39は、制御装置40に電気的に接続されている。制御装置40は、パッド温度測定器39により測定されたパッド表面温度に基づいて、研磨パッド3の表面温度が最適な温度になるように、ポンプ装置32およびニードルバルブMNVを制御する。
図1に示すように、液体供給ユニット30は、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の流れ方向において、ニードルバルブMNVの上流側に配置された脈動減衰器45(すなわち、ダンパー)を備えてもよい。脈動減衰器45は、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の圧力変動を抑制するように構成されている。脈動減衰器45を設けることにより、ニードルバルブMNVは、液体の圧力変動の影響を受けることなく、液体の流量、特に、高流量域における液体の流量を精度よく制御することができる。
図5は、液体供給ユニットの他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図5に示すように、液体供給ユニット30は、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の流量を切り替える流量切り替えユニット50を備えてもよい。流量切り替えユニット50は、冷却液供給ラインCSLに取り付けられた圧力レギュレータR1および第1開閉バルブV1と、圧力レギュレータR1および第1開閉バルブV1をバイパスするバイパスラインBPLと、バイパスラインBPLに取り付けられた第2開閉バルブV2と、を備えている。
流量切り替えユニット50は、第1開閉バルブV1の開閉動作および第2開閉バルブV2の開閉動作により、冷却液供給ラインCSLを通じて熱交換部材11に供給される液体の流量を、第1流量(高流量)と第1流量よりも小さな第2流量(低流量)との間で切り替える。
より具体的には、流量切り替えユニット50は、第1開閉バルブV1を閉じ、かつ第2開閉バルブV2を開くことにより、液体を、バイパスラインBPL(および冷却液供給ラインCSL)を通じて熱交換部材11に供給する。このような動作により、ニードルバルブMNVは、それ自身を通過する、高流量域における液体の流量を精度よく制御する。
流量切り替えユニット50は、第1開閉バルブV1を開き、かつ第2開閉バルブV2を閉じることにより、液体を、冷却液供給ラインCSLのみを通じて熱交換部材11に供給する。冷却液供給ラインCSLを通じて流れる液体の流量は、第2流量になるように、圧力レギュレータR1によって制御される。このような動作により、ニードルバルブMNVは、それ自身を通過する低流量域における液体の流量を精度よく制御する。
より具体的には、圧力レギュレータR1は、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の流量を制限し、ニードルバルブMNVは、圧力レギュレータR1によって低流量に制限された液体の流量を制御する。したがって、ニードルバルブMNVは、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の流量を精度よく制御することができる。
図6は、液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図6に示すように、液体供給ユニット30は、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の圧力と冷却液戻りラインCRLを流れる液体の圧力との差圧に基づいて、動作可能なポンプユニット(昇圧ユニット)60を備えている。
上述した実施形態では、液体供給ユニット30は、ニードルバルブMNVを備えているが、図6に示す実施形態では、液体供給ユニット30は、ニードルバルブMNVの代わりに、圧力レギュレータRaを備えている。
ポンプユニット60は、冷却液供給ラインCSLに接続されたポンプ63と、ポンプ63の動作を制御するポンプコントローラ64と、を備えている。ポンプコントローラ64は、制御装置40に電気的に接続されており、制御装置40からの指令に基づいて、ポンプ63の動作を制御する。
図6に示す実施形態では、ポンプユニット60は、圧力レギュレータRaを備えており、圧力レギュレータRaは、ポンプ63に隣接して、ポンプ63の下流側に配置されている。圧力レギュレータRaは、ポンプコントローラ64に電気的に接続されており、ポンプコントローラ64は、圧力レギュレータRaの動作を制御可能である。一実施形態では、圧力レギュレータRaは、制御装置40に電気的に接続されており、制御装置40は、圧力レギュレータRaの動作を制御可能である。
液体供給ユニット30は、冷却液供給ラインCSLに取り付けられた供給側圧力センサCPMaと、冷却液戻りラインCRLに取り付けられた戻り側圧力センサCPMbと、を備えている。制御装置40は、供給側圧力センサCPMaによって測定された圧力および戻り側圧力センサCPMbによって測定された圧力に基づいて、差圧を算出し、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の流量と、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の圧力と冷却液戻りラインCRLを流れる液体の圧力との間の差圧と、の相関関係に基づいて、算出された差圧が目標圧力になるように、ポンプユニット60の動作を制御する。
図6に示すように、制御装置40は、プログラムを格納した記憶装置40aと、プログラムに従って演算を実行する処理装置40bと、を備えている。コンピュータからなる制御装置40は、記憶装置40aに電気的に格納されたプログラムに従って動作する。プログラムは、少なくとも、ポンプユニット60を動作させる指令を含んでいる。
上記プログラムは、非一時的な有形物であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体を介して制御装置40に提供される。または、プログラムは、インターネットまたはローカルエリアネットワークなどの通信ネットワークを介して通信装置(図示しない)から制御装置40に入力されてもよい。
供給側圧力センサCPMaおよび戻り側圧力センサCPMbは、制御装置40に電気的に接続されてもよい。図6に示す実施形態では、供給側圧力センサCPMaおよび戻り側圧力センサCPMbは、ポンプコントローラ64に電気的に接続されている。したがって、ポンプコントローラ64は、供給側圧力センサCPMaによって測定された圧力および戻り側圧力センサCPMbによって測定された圧力に基づいて、差圧を算出し、上記相関関係に基づいて、算出された差圧が目標圧力になるように、ポンプ63の動作を制御する。ポンプコントローラ64は、制御装置40と同様の構成を有してもよく、制御装置40からの指令に従って動作可能である。ポンプ63の動作中において、ポンプコントローラ64は、圧力レギュレータRaを全開する。
差圧と流量との間には、相関関係が存在する。より具体的には、操作量が大きくなれば、流量および差圧も操作量に依存して大きくなり、操作量が小さくなれば、流量および差圧も操作量に依存して小さくなる。制御装置40は、熱交換部材11に供給される液体(加熱液および冷却液)の流量を以下の式になるように制御する。
冷却液の操作量[%]=(100-加熱液の操作量)[%]
つまり、操作量が100%であるときの液体(加熱液および冷却液を含む)の流量が6L/minである、と仮定した場合、冷却液の流量[L/min]は、以下の式である。
冷却液の流量[L/min]=(6-加熱液の流量)[L/min]
制御装置40は、上記相関関係に基づいて、現在、必要な流量から目標とする差圧(目標圧力)を算出する。制御装置40は、供給側圧力センサCPMaによって測定された圧力および戻り側圧力センサCPMbによって測定された圧力に基づいて算出された差圧が目標圧力になるように、熱交換部材11に供給される冷却液の流量を制御する。上記相関関係に相当するデータベースは、記憶装置40aに格納されている。
このように、制御装置40は、差圧に基づいて冷却液の流量を制御する。したがって、工場設備の背圧が変動しても、液体供給ユニット30は、操作量に対する一定の流量を確保することができる。結果として、液体供給ユニット30は、研磨パッド3の表面温度の安定性を向上させることができる。図6に示す実施形態によれば、制御装置40は、冷却液供給源の圧力変動、背圧の変動、および冷却液供給ラインCSLの閉塞などの異常監視を実行することができる。
ポンプコントローラ64(または制御装置40)は、ポンプユニット60の駆動が停止された場合、すなわち、ポンプ63の回転速度が0min-1になった場合には、圧力レギュレータRaを動作させて、冷却液の流量を制御する。
ポンプ63の回転速度が0min-1になった場合とは、例えば、次のような場合である。工場に設けられている冷却液供給源から冷却液供給ラインCSLに導入される液体には、供給圧力が作用している。高流量の液体を供給する場合、ポンプユニット60を動作させて、液体の供給圧力を上昇させる。その一方で、ポンプユニット60の駆動を停止しても、液体の供給圧力は、冷却液供給源から導入される液体の供給圧力よりも低下しない。したがって、低流量の液体を供給する場合、ポンプコントローラ64は、ポンプユニット60の駆動を停止して、圧力レギュレータRaによって、冷却液の流量を制御する。
図7は、液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図6に示す実施形態では、液体供給ユニット30は、圧力レギュレータRaを備えているが、図7に示す実施形態では、液体供給ユニット30は、圧力レギュレータRaの代わりにニードルバルブMNVを備えている。この場合であっても、制御装置40は、ポンプユニット60の駆動が停止された場合には、ニードルバルブMNVを動作させて、冷却液の流量を制御する。図7に示すように、液体供給ユニット30は、ニードルバルブMNVの上流側に配置された脈動減衰器45を備えてもよい。
図8は、液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図8に示すように、液体供給ユニット30は、冷却液供給ラインCSLに取り付けられたニードルバルブMNVと、ニードルバルブMNVをバイパスするバイパスラインBPLと、バイパスラインBPLに取り付けられた開閉バルブVaと、を備えている。
ニードルバルブMNVおよび開閉バルブVaは、制御装置40に電気的に接続されている。制御装置40が開閉バルブVaを閉じると、冷却液供給ラインCSLを流れる液体は、バイパスラインBPLを通過せずに、ニードルバルブMNVが取り付けられた冷却液供給ラインCSLを通って、熱交換部材11に供給される。制御装置40が開閉バルブVaを開くと、液体は、バイパスラインBPLおよび冷却液供給ラインCSLの両方を通って、熱交換部材11に供給される。
図8に示すように、液体供給ユニット30は、冷却液供給ラインCSLを流れる液体の流れ方向において、ニードルバルブMNVの上流側に配置された脈動減衰器45を備えてもよい。
制御装置40は、必要な流量に応じて、低流量域における液体の流量を制御する第1制御と、高流量域における液体の流量を制御する第2制御と、を切り替えてもよい。
制御装置40が第1制御を実行する場合、制御装置40は、ポンプユニット60の駆動を停止し、開閉バルブVaを閉じる。すると、液体は、バイパスラインBPLを通過せずに、ニードルバルブMNVが取り付けられた冷却液供給ラインCSLのみを通過する。制御装置40は、ニードルバルブMNVを動作させて、熱交換部材11に供給される液体の、低流量域における流量を制御する。
制御装置40が第2制御を実行する場合、制御装置40は、開閉バルブVaを開き、かつニードルバルブMNVを全開する。すると、液体は、バイパスラインBPLおよび冷却液供給ラインCSLの両方を通過する。ニードルバルブMNVは、比較的大きな流体抵抗を有している。したがって、開閉バルブVaを開いて、液体を冷却液供給ラインCSLのみならず、バイパスラインBPLをも通過させることにより、液体供給ユニット30は、熱交換部材11に供給される液体の流量を増加させることができる。制御装置40は、ポンプユニット60を動作させて、熱交換部材11に供給される液体の、高流量域における流量を制御する。
このように、制御装置40は、第1制御と第2制御とを切り替える構成を有している。したがって、制御装置40は、低流量域における液体の流量、および高流量域における液体の流量を精度よく、制御することができる。
図9は、液体供給ユニットのさらに他の実施形態を示す図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図9では、主要な構成要素以外の要素の図示は省略されている。
図9に示すように、液体供給ユニット30は、加熱液供給ラインHSLから分岐する加熱液分岐ラインHBLと、冷却液供給ラインCSLから分岐する冷却液分岐ラインCBLと、を備えている。
加熱液分岐ラインHBLの一端は、加熱液供給ラインHSLに接続されており、他端は、加熱液供給タンク31に接続されている。加熱液分岐ラインHBLは、加熱液分岐ラインHBLを通過する加熱液の流量を制限するオリフィス70を備えている。ポンプ装置32が駆動されると、大流量の加熱液は、加熱液供給ラインHSLを通じて熱交換部材11に供給されるとともに、小流量の加熱液は、加熱液分岐ラインHBLを通じて、加熱液供給タンク31に戻される。
図9に示す実施形態では、加熱液供給ラインHSLおよび加熱液戻りラインHRLによって、加熱液供給タンク31と熱交換部材11との間を循環する、加熱液の循環流(大循環流)が形成される。加熱液供給ラインHSLの一部および加熱液分岐ラインHBLによって、加熱液の循環流(小循環流)が形成される。熱交換部材11に供給される加熱液の流量は、ポンプ装置32によって制御される。加熱液の小循環流を形成することにより、加熱液供給タンク31内の加熱液は循環され、結果として、加熱液の温度は一定に維持される。
図9に示すように、液体供給ユニット30は、加熱液供給タンク31に接続された補助液供給ライン71をさらに備えてもよい。加熱液供給タンク31内の加熱液は、時間の経過とともに徐々に蒸発する。したがって、加熱液供給タンク31に貯留される加熱液の量を一定に維持するために、補助液供給ライン71が設けられてもよい。図9に示す実施形態では、加熱液供給タンク31に供給される補助液は、純水である。
上述した実施形態では、冷却液供給ラインCSLは、研磨装置PAが設置される工場に設けられている冷却液供給源に接続されている。図9に示す実施形態では、冷却液供給ラインCSLおよび冷却液戻りラインCRLは、冷却液供給タンク81に接続されている。
冷却液分岐ラインCBLの一端は、冷却液供給ラインCSLに接続されており、他端は、冷却液供給タンク81に接続されている。冷却液分岐ラインCBLは、冷却液分岐ラインCBLを通過する冷却液の流量を制限するオリフィス80を備えている。
図9に示す実施形態では、ニードルバルブMNVは設けられておらず、その代わりにポンプユニット60が設けられている。ポンプユニット60が駆動されると、大流量の冷却液は、冷却液供給ラインCSLを通じて熱交換部材11に供給されるとともに、小流量の冷却液は、冷却液分岐ラインCBLを通じて、冷却液供給タンク81に戻される。
冷却液供給ラインCSLおよび冷却液戻りラインCRLによって、冷却液供給タンク81と熱交換部材11との間を循環する、冷却液の循環流(大循環流)が形成される。冷却液供給ラインCSLの一部および冷却液分岐ラインCBLによって、冷却液の循環流(小循環流)が形成される。熱交換部材11に供給される冷却液の流量は、ポンプユニット60によって制御される。冷却液の小循環流を形成することにより、冷却液供給タンク81内の冷却液は循環され、結果として、冷却液の温度は一定に維持される。
上述した複数の実施形態は、可能な限り、組み合わされてもよい。例えば、図3に示す実施形態と図6に示す実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、図6に示す実施形態に係る液体供給ユニット30は、複数のポンプ33A,33Bを備えるポンプ装置32を備えている。
一実施形態では、図6に示す実施形態と図9に示す実施形態とを組み合わせてもよい。制御装置40は、供給側圧力センサCPMa(図6参照)によって測定された圧力と戻り側圧力センサCPMbによって測定された圧力との間の差圧に基づいて、ポンプユニット60の動作を制御してもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 研磨ヘッド
2 研磨テーブル
3 研磨パッド
3a 表面(研磨面)
4 研磨液供給ノズル
5 パッド温度調整システム
11 熱交換部材
30 液体供給ユニット
31 加熱液供給タンク
32 ポンプ装置
33,33A,33B ポンプ
34 ポンプコントローラ
39 パッド温度測定器
40 制御装置
40a 記憶装置
40b 処理装置
45 脈動減衰器(ダンパー)
50 流量切り替えユニット
60 ポンプユニット
63 ポンプ
64 ポンプコントローラ
70 オリフィス
71 補助液供給ライン
80 オリフィス
81 冷却液供給タンク
PA 研磨装置
HL 加熱液ライン
HSL 加熱液供給ライン
HRL 加熱液戻りライン
HBL 加熱液分岐ライン
HSV 加熱液供給バルブ
HPM 圧力センサ
HRV 加熱液戻りバルブ
HFM 流量センサ
CL 冷却液ライン
CSL 冷却液供給ライン
CRL 冷却液戻りライン
CBL 冷却液分岐ライン
CSV 冷却液供給バルブ
CPM 圧力センサ
CPMa 供給側圧力センサ
CPMb 戻り側圧力センサ
CRV 冷却液戻りバルブ
CFM 流量センサ
MNV モーターニードルバルブ
R1 圧力レギュレータ
Ra 圧力レギュレータ
V1 第1開閉バルブ
V2 第2開閉バルブ
Va 開閉バルブ
BPL バイパスライン

Claims (12)

  1. パッドの表面との間で熱交換可能な熱交換部材と、
    液体を前記熱交換部材に供給する液体供給ユニットと、を備え、
    前記液体供給ユニットは、
    加熱液供給ラインを流れる液体の流量を調整するポンプ装置と、
    冷却液供給ラインに取り付けられたニードルバルブと、
    前記ポンプ装置および前記ニードルバルブの動作を制御する制御装置と、を備えている、システム。
  2. 前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインを流れる液体の流量を切り替える流量切り替えユニットを備えている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記流量切り替えユニットは、
    前記冷却液供給ラインに取り付けられた圧力レギュレータおよび第1開閉バルブと、
    前記圧力レギュレータおよび前記第1開閉バルブをバイパスするバイパスラインと、
    前記バイパスラインに取り付けられた第2開閉バルブと、を備えている、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインを流れる液体の流れ方向において、前記ニードルバルブの上流側に配置された脈動減衰器を備えている、請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 前記ポンプ装置は、
    少なくとも1つのポンプと、
    前記ポンプの動作を制御するポンプコントローラと、を備えている、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. パッドの表面との間で熱交換可能な熱交換部材と、
    液体を前記熱交換部材に供給する液体供給ユニットと、を備え、
    前記液体供給ユニットは、
    加熱液供給ラインを流れる液体の流量を調整するポンプ装置と、
    冷却液供給ラインを流れる液体の圧力と冷却液戻りラインを流れる液体の圧力との間の差圧に基づいて、動作可能なポンプユニットと、
    前記ポンプ装置および前記ポンプユニットの動作を制御する制御装置と、を備えている、システム。
  7. 前記液体供給ユニットは、
    前記冷却液供給ラインに取り付けられた供給側圧力センサと、
    冷却液戻りラインに取り付けられた戻り側圧力センサと、を備えており、
    前記制御装置は、
    前記供給側圧力センサによって測定された圧力および前記戻り側圧力センサによって測定された圧力に基づいて、差圧を算出し、
    前記冷却液供給ラインを流れる液体の流量と、前記冷却液供給ラインを流れる液体の圧力と前記冷却液戻りラインを流れる液体の圧力との間の差圧と、の相関関係に基づいて、前記算出された差圧が目標圧力になるように、前記ポンプユニットの動作を制御する、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインに取り付けられた圧力レギュレータを備えている、請求項6または請求項7に記載のシステム。
  9. 前記液体供給ユニットは、
    前記冷却液供給ラインに取り付けられたニードルバルブと、
    前記ニードルバルブをバイパスするバイパスラインと、
    前記バイパスラインに取り付けられた開閉バルブと、を備えている、請求項6または請求項7に記載のシステム。
  10. 前記液体供給ユニットは、前記冷却液供給ラインを流れる液体の流れ方向において、前記ニードルバルブの上流側に配置された脈動減衰器を備えている、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記ポンプ装置は、
    少なくとも1つのポンプと、
    前記ポンプの動作を制御するポンプコントローラと、を備えている、請求項6~請求項10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 基板を保持して回転させる研磨ヘッドと、
    研磨パッドを支持する研磨テーブルと、
    前記研磨パッドの表面に研磨液を供給する研磨液供給ノズルと、
    請求項1~請求項11のいずれか一項に記載のシステムと、を備えている、研磨装置。
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